JPH05252749A - コンバータ制御装置 - Google Patents

コンバータ制御装置

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JPH05252749A
JPH05252749A JP4722392A JP4722392A JPH05252749A JP H05252749 A JPH05252749 A JP H05252749A JP 4722392 A JP4722392 A JP 4722392A JP 4722392 A JP4722392 A JP 4722392A JP H05252749 A JPH05252749 A JP H05252749A
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JP
Japan
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converter
current
power supply
phase
voltage
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JP4722392A
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English (en)
Inventor
Sokichi Uehara
壮吉 上原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、コンバータ入力電流の電流制御を行
う電流制御演算に用いる位相を、複雑な計算を行なうこ
となく誤りなく正確に求め、コンバータの運転を電源力
率を1に保ちつつ確実に行なえることを最も主要な目的
としている。 【構成】本発明は、コンバータ制御装置の設置時に、コ
ンバータ出力の直流母線間に抵抗負荷を接続し、あらか
じめ電圧制御部の電圧制御を無効にして電流指令値を一
定とし調整位相データを自動的に変化させて電流制御を
行なった場合における、電流制御部からの電圧指令値が
最小となるように調整位相データを調整して記憶してお
き、当該調整位相データを以後のコンバータ運転時の調
整位相データとして出力することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源力率を1に保って
交流電力を直流電力に交換するコンバータの制御装置に
係り、特にコンバータ入力電流の電流制御を行なう電流
制御演算に用いる位相を、複雑な計算を行なうことなく
かつ誤りなく正確に求めて、コンバータの運転を電源力
率を1に保ちつつ確実に行ない得るようにしたコンバー
タ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、エレベーターや一般産業の電
動機制御装置においては、電源力率を1に保って電動機
の力行/回生運転を行なうことを目的として、交流電源
にPWMコンバータを接続して、交流電力を直流電力に
変換し、さらに直流電力をPWMインバータにより、可
変電圧可変周波数の交流電力に変換して、電動機を駆動
することが行なわれている。
【0003】一般に、この種のコンバータ制御装置は、
トランジスタ等の自己消弧素子をブリッジ接続してなる
と共に交流電源に接続され、交流電源からの交流電力を
直流電力に交換するコンバータと、コンバータの自己消
弧素子に制御信号を出力してコンバータを制御する制御
部とから構成される。この場合、コンバータ制御装置の
制御部は、通常、アナログ回路よりなっている。しかし
ながら、このようなアナログ回路よりなる制御部では、
制御精度、制御の安定性、耐久性(アナログ素子の劣化
等)等の点で問題がある。
【0004】そこで、かかる問題点を解消するために、
最近では、本出願人によって、ゲートアレイ、デジタル
・シグナル・プロセッサ(DSP)、および周辺回路よ
りなる、デジタル型の制御部を採用したコンバータ制御
装置が提案されてきている。図3は、この種の従来の電
源側PWMコンバータ制御装置の構成例を示す回路図で
ある。図3において、1は三相交流電源、1aはリアク
トル、2は電流検出器、2aは電流検出器2からの電流
検出信号、2bはコンタクタである。
【0005】また、3は電源力率を1に保って三相交流
電源1の交流電力を直流電力に変換する電源側のコンバ
ータで、自己消弧素子であるトランジスタ3a〜3fを
ブリッジ接続して構成されており、各トランジスタ3a
〜3fのエミッタとコレクタとの間には、ダイオード3
g〜3lが接続されている。
【0006】さらに、4は電源側のコンバータ3により
変換された直流電力を平滑するための平滑コンデンサ、
5は平滑コンデンサ4の両端の直流母線の電圧を検出す
る電圧検出器、5aは電圧検出器5からの電圧検出信
号、6はコンバータ3のトランジスタ3a〜3fに、制
御信号であるベース信号6aを出力してコンバータ3を
制御する制御部、7は三相交流電源1からの電源同期信
号である。図4は、上記制御部6の内部構成例を示すブ
ロック図である。なお、図中、図3と同一部分には同一
符号を付して示している。
【0007】図4において、8は電源位相検出部、9は
座標変換部、10は電流制御部、11はPWM制御部で
あり、これらはゲートアレイ、デジタル・シグナル・プ
ロセッサ(DSP)および周辺回路により構成される。
また、12は電圧制御部、14は位相調整部であり、こ
れらはマイクロコンピュータおよび周辺回路により構成
される。
【0008】ここで、電源位相検出部8は、上記電源同
期信号7より三相交流電源1の電源位相を検出し、電源
位相検出データ8aを出力するものである。また、座標
変換部9は、電源位相検出部8からの電源位相検出デー
タ8aと、位相調整部14からの調整位相データ14a
とを合成した合成位相データにより、電圧制御部12か
の電流指令値12aおよび電流検出器2からの電流検出
信号2aを座標変換して出力するものである。さらに、
電流制御部10は、座標変換部9からの出力信号に応じ
て、コンバータ3入力電流の電流制御演算を行ない、電
圧指令値10aを出力するものである。さらにまた、P
WM制御部11は、電流制御部10からの電圧指令値1
0aと上記合成位相データと比較し、上記ベース信号6
aを出力するものである。
【0009】一方、電圧制御部12は、電圧電圧検出器
5からの電圧検出信号5aを直流母線電圧指令値13に
保つための電圧制御演算を行ない、上記電流指令値12
aを出力するものである。また、位相調整部14は、本
コンバータ制御装置を設計する際に、設計者が、位相検
出部8により検出される位相角と電流制御演算に必要な
座標変換のための位相角とを計算により求め、コンバー
タ3の電源力率を1に保つための位相関係となるような
調整位相角を、上記調整位相データ14aとしてあらか
じめ設定するものである。次に、かかる電源側PWMコ
ンバータ制御装置の動作について説明する。
【0010】図3において、コンタクタ2bが投入され
て三相交流電源1が接続されると、コンバータ3のダイ
オード3a〜3lを介して平滑コンデンサ5が充電さ
れ、コンバータ3の出力である直流母線電圧は、電源線
間電圧波高値(2)1/2 E(v)まで上昇する(Eは電
源線間電圧実効値)。この状態から、制御部6が電圧制
御、電流制御を開始してベース信号6aが出力される
と、トランジスタ3a〜3fがスイッチングを開始し、
直流母線電圧は、制御部6の直流母線電圧指令値13ま
でさらに上昇する。そして、この状態で、コンバータ3
出力の直流母線に接続された図示しない電動機側のPW
Mインバータが運転を開始し、電動機の力行/回生運転
が行なわれると、電源側のPWMコンバータ3により電
源力率が1に保たれて、電力の力行/回生が行なわれ
る。
【0011】一方、図4においては、コンバータ3出力
の直流母線の電圧5aを直流母線電圧指令値13に保つ
ように電圧制御演算が行なわれ、その結果出力される電
流指令値12aが電流制御部10において電流制御演算
され、その結果出力される電圧指令値10aがPWM制
御部11においてキャリア波である合成位相データと比
較され、その結果ベース信号6aが出力される。
【0012】すなわち、この場合、電流制御部10にお
ける電流制御は、電源位相に同期した位相で行なわなけ
ればならない。このため、電源同期信号7より電源位相
を位相検出部8により検出し、さらに位相調整部14か
ら出力される調整位相データ14aを加算した合成位相
データにより、電流指令値12a、電流検出信号2aを
座標変換して、その結果を電流制御部10に入力し、さ
らに電流制御部10より出力される電圧指令値10aは
PWM制御部で逆座標変換されてから、合成位相データ
と比較される。
【0013】ところで、上述したようなコンバータ制御
装置の制御部6において、位相調整部14は、本コンバ
ータ制御装置を設計する際に、設計者が、位相検出部8
により検出される位相角と電流制御演算に必要な座標変
換のための位相角を計算により求め、電源力率を1に保
つための位相関係となるような調整位相角を位相調整部
14に設定している。
【0014】ところで、このようなコンバータ制御装置
では、位相検出部8および座標変換部9が、ゲートアレ
イおよびDSPにより構成され、複雑な演算処理を行な
っていることから、位相検出部8により検出される位相
角と座標変換に必要な位相角との関係を求める計算は、
非常に複雑であり、またその計算を人間が行なっている
ことから、誤りの発生することが考えられる。そして、
もし万が一、この計算値が適切な値でないと電流制御が
不能となり、コンバータ3の運転が行なえなかったり、
また電源力率を1に保った運転が行なえない等の不具合
が生じる虞がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のような事情か
ら、コンバータ入力電流の電流制御を行なう電流制御演
算に用いる位相を、複雑な計算を行なうことなく正確に
求めることができる装置の出現も、最近では強く望まれ
てきている。
【0016】本発明の目的は、コンバータ入力電流の電
流制御を行なう電流制御演算に用いる位相を、複雑な計
算を行なうことなくかつ誤りなく正確に求めて、コンバ
ータの運転を電源力率を1に保ちつつ確実に行なうこと
が可能な極めて信頼性の高いコンバータ制御装置を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、自己消弧素子をブリッジ接続してなる
と共に交流電源に接続され、交流電源からの交流電力を
直流電力に交換するコンバータと、ゲートアレイ、デジ
タル・シグナル・プロセッサ、および周辺回路よりな
り、コンバータの自己消弧素子に制御信号を出力して当
該コンバータを制御する制御部とから構成されるコンバ
ータ制御装置において、電源同期信号より交流電源の電
源位相を検出し、電源位相検出データを出力する電源位
相検出部と、電源位相検出部からの電源位相検出データ
と調整位相データとを合成した合成位相データにより、
電流指令値およびコンバータの入力電流検出信号を座標
変換して出力する座標変換部と、座標変換部からの出力
信号に応じてコンバータ入力電流の電流制御演算を行な
い、電圧指令値を出力する電流制御部と、電流制御部か
らの電圧指令値と合成位相データと比較し、制御信号を
出力するPWM制御部と、コンバータ出力の直流母線の
電圧を直流母線電圧指令値に保つための電圧制御演算を
行ない、電流指令値を出力する電圧制御部と、あらかじ
め電圧制御部の電圧制御を無効にして電流指令値を一定
とし調整位相データを自動的に変化させて電流制御を行
なった場合における、電流制御部からの電圧指令値が最
小となるように調整位相データを調整して記憶してお
き、当該調整位相データを以後のコンバータ運転時の調
整位相データとして出力する位相自動調整部とを備え
て、制御部を構成している。ここで、特に上記コンバー
タ出力の直流母線間に、調整位相データの調整時にのみ
接続される抵抗負荷を設けるようにしている。
【0018】また、上記抵抗負荷としては、調整位相デ
ータの調整時に交流電源が接続された後、電源電流が所
定の大きさとなるような抵抗値および容量のものを選定
するようにしている。
【0019】
【作用】従って、本発明のコンバータ制御装置において
は、コンバータ制御装置の設置時に、コンバータ出力の
直流母線間に抵抗負荷を接続し、あらかじめ電圧制御部
の電圧制御を無効にして電流指令値を一定として電流制
御を行ない、この時における電流制御部からの電圧指令
値が最小となるように調整位相データを調整して記憶し
ておき、この調整位相データを以後のコンバータ運転時
の調整位相データとして運転を行なうことにより、コン
バータ入力電流の電流制御を行なう電流制御演算に用い
る位相を、複雑な計算を行なうことなくかつ誤りなく正
確に求めることが可能となる。これにより、コンバータ
の運転を確実にしかも電源力率を1に保ちつつ行なうこ
とができる。
【0020】
【実施例】本発明は、コンバータ制御装置の設置時に、
コンバータ出力の直流母線間に抵抗負荷を接続して、適
切な電流指令値により電流制御を行ない、この時の電圧
指令値を最小とするように、調整位相データをあらかじ
め自動的に調整するものである。以下、上記のような考
え方に基づく本発明の一実施例について、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明による電源側PWMコンバ
ータ制御装置の構成例を示す回路図であり、図3と同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0022】すなわち、本実施例の電源側PWMコンバ
ータ制御装置は、図1に示すように、コンバータ3出力
の直流母線間に、位相調整のための抵抗負荷15を接続
すると共に、制御部6の構成の一部を後述するように変
えたものである。
【0023】ここで、抵抗負荷15は、調整位相データ
の調整時にのみ接続されるものであり、調整位相データ
の調整時にコンタクタ2bの投入によって三相交流電源
1が接続された後、電源電流が所定の大きさ(例えば、
数10(A))となるような(例えば、コンバータ3の
トランジスタ3a〜3fのデットタイム等を無視できる
程度の)抵抗値および容量のものを選定するのが好まし
い。図2は、上記制御部6の内部構成例を示すブロック
図であり、図4と同一部分には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。すな
わち、本実施例の制御部6は、図2に示すように、図4
における位相調整部14を省略し、これに代えて自動位
相調整部16を付加した構成としている。
【0024】ここで、自動位相調整部16は、電流制御
部10からの電圧指令値10aを入力し、この電圧指令
値10aの大きさにより調整位相データ16aを自動的
に調整するものである。すなわち、より具体的には、あ
らかじめ電圧制御部12の電圧制御を無効にして電流指
令値12aを一定とし、調整位相データ16aを自動的
に変化させて電流制御を行なった場合における、電流制
御部10からの電圧指令値10aが最小となるように調
整位相データ16aを調整して記憶しておき、この調整
位相データ16aを以後のコンバータ3運転時の調整位
相データ16aとして出力するものである。次に、以上
のように構成した本実施例の電源側PWMコンバータ制
御装置の作用について説明する。
【0025】なお、本実施例の電源側PWMコンバータ
制御装置は、コンバータ3の通常運転時には、前述した
従来の電源側PWMコンバータ装置と同様の動作である
のでその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。まず、コンバータ3の運転を行なうに先立っ
て、コンバータ制御装置の設置時に、自動位相調整部1
6により調整位相データ16aの自動調整が行なわれ
る。
【0026】この場合、コンバータ3出力の直流母線間
に抵抗負荷15を接続し、電圧制御部12の電圧制御を
無効にして、電流指令値12aとして、上述したコンタ
クタ2b投入後の電源電流よりも大きい値を与え、電流
制御部10の電流制御を開始する。すなわち、コンタク
タ2bが投入されると、直流母線電圧が(2)1/2 Eま
で上昇し、三相交流電源1から(2/(3)1/2 )・
(E/R)(Arms)の電流がコンバータ8へ流れ込
む。そして、この値が数10(A)となるように、抵抗
負荷15の抵抗定数Rを決める。
【0027】次に、かかる状態から、上述したように電
圧制御部12の電圧制御を無効にして、電流指令値12
aとして、この(2/(3)1/2 )・(E/R)(Ar
ms)よりも大きい値Ioを与えて、座標変換部9の座
標変換、電流制御部10の電流制御、PWM制御部11
のPWM制御を開始し、ベース信号6aを出力し、トラ
ンジスタ3a〜3fをスイッチングさせて、コンバータ
3の運転を開始する。運転開始後、電流制御が定常状態
に入れば、電源電流は(2/(3)1/2 )・(E/R)
(Arms)からIo(Arms)にかわる。
【0028】なお、電源位相の検出は、位相検出部8が
コンタクタ2bの投入前から継続して動作しており、電
源位相検出データ8aが常時出力されている。本コンバ
ータ制御装置においては、自動位相調整部16からの調
整位相データ16aは、当初は任意の値である。この場
合、調整位相データ16aが適切な値でないと電流制御
が不能となり、電源電流が電流指令値Ioに追従しなか
ったり、仮に追従しても、電圧指令値10aが調整位相
データ16aを適切な値にした場合よりも大きくなる。
また、電流制御が不能の場合も、電流指令値Ioは最大
値になった状態になる。
【0029】そこで、この自動位相調整部16からの調
整位相データ16aを、電気角で0度,30度,60
度,…330度というように変化させて電流制御を行な
い、定常状態において電流制御部10からの電圧指令値
10aが最小となる時の調整位相データ16aを記憶し
ておき、以後この調整位相データ16aでコンバータ3
の運転を行なえばよい。すなわち、この電圧指令値10
aを最小とする調整位相データ16aが適切な値であ
り、調整位相データ16aがこの値に調整された時点
で、コンバータ3出力の直流母線間に接続された抵抗負
荷15を主回路から取り外し、さらに電圧制御部12の
電圧制御を有効にして、コンバータ3を運転することに
より、電源力率が1に保たれることになる。
【0030】なお、電圧制御部12の電圧制御を無効に
して、電流指令値12aを一定にする方法としては、例
えば電圧制御部12の出力を一定値Ioに切り換えても
よいし、あるいは電圧検出信号5aを無効(0)にし、
電圧制御部12の積分ゲイン、微分ゲインを0にして比
例ゲインのみ与え、直流母線電圧指令13を適切な値と
してもよく、いずれにしても容易に行なうことができ
る。
【0031】上述したように、本実施例では、トランジ
スタ3a〜3fとダイオード3g〜3lの並列回路をブ
リッジ接続してなると共に、三相交流電源1にコンタク
タ2bを介して接続され、三相交流電源1からの交流電
力を直流電力に交換するコンバータ3と、ゲートアレ
イ、DSP、および周辺回路よりなり、コンバータ3の
トランジスタ3a〜3fにベース信号6aを出力してコ
ンバータ3を制御する制御部6とから構成される電源側
PWMコンバータ制御装置において、電源同期信号7よ
り三相交流電源1の電源位相を検出し、電源位相検出デ
ータ8aを出力する電源位相検出部8と、電源位相検出
部8からの電源位相検出データ8aと調整位相データ1
6aとを合成した合成位相データにより、電流指令値1
2aおよびコンバータの入力電流検出信号2aを座標変
換して出力する座標変換部9と、座標変換部9からの出
力信号に応じてコンバータ入力電流の電流制御演算を行
ない、電圧指令値10aを出力する電流制御部10と、
電流制御部10からの電圧指令値10aと合成位相デー
タと比較し、ベース信号6aを出力するPWM制御部1
1と、コンバータ3出力の直流母線の電圧5aを直流母
線電圧指令値13に保つための電圧制御演算を行ない、
電流指令値12aを出力する電圧制御部12と、あらか
じめ電圧制御部12の電圧制御を無効にして電流指令値
12aを一定とし調整位相データ16aを自動的に変化
させて電流制御を行なった場合における、電流制御部1
0からの電圧指令値10aが最小となるように調整位相
データ16aを調整して記憶しておき、この調整位相デ
ータ16aを以後のコンバータ3運転時の調整位相デー
タ16aとして出力する位相自動調整部16とから、制
御部6を構成したものである。
【0032】従って、電源側PWMコンバータ制御装置
の設置時に、コンバータ3出力の直流母線間に抵抗負荷
15を接続し、制御部6内の調整位相データ16aをか
えて電流制御を行ない、この時の電圧指令値10aを最
小にする調整位相データ10aを自動的に求めるように
しているため、前述したようなデジタル型の制御部のメ
リットを十分に発揮させつつ、従来のように複雑な計算
を行なうことなく、誤りのない正しい調整位相データを
求めることが可能となる。
【0033】これにより、コンバータ3入力電流の電流
制御を行なう電流制御演算に用いる位相を、複雑な計算
を行なうことなくかつ誤りなく正確に求めて、コンバー
タ3の運転を電源力率を1に保ちつつ確実に行なうこと
ができる。
【0034】尚、上記実施例では、調整位相データの調
整時に、コンバータ3出力の直流母線間に抵抗負荷15
を接続し、調整位相データの調整後に、抵抗負荷15を
主回路から取り外す場合について説明したが、これに限
らずコンバータ3出力の直流母線間にスイッチを直列に
介して抵抗負荷15を接続し、調整位相データの調整時
に、スイッチを閉じてコンバータ3出力の直流母線間に
抵抗負荷15を接続し、調整位相データの調整後に、ス
イッチを開いて抵抗負荷15を主回路から切り離すよう
にしてもよい。
【0035】また、上記実施例では、調整位相データの
調整時に、コンバータ3出力の直流母線間に抵抗負荷1
5を接続する場合について説明したが、これに限らずコ
ンバータ3の出力側に接続される電動機等の負荷を利用
するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
源同期信号より交流電源の電源位相を検出し、電源位相
検出データを出力する電源位相検出部と、電源位相検出
部からの電源位相検出データと調整位相データとを合成
した合成位相データにより、電流指令値およびコンバー
タの入力電流検出信号を座標変換して出力する座標変換
部と、座標変換部からの出力信号に応じてコンバータ入
力電流の電流制御演算を行ない、電圧指令値を出力する
電流制御部と、電流制御部からの電圧指令値と合成位相
データと比較し、制御信号を出力するPWM制御部と、
コンバータ出力の直流母線の電圧を直流母線電圧指令値
に保つための電圧制御演算を行ない、電流指令値を出力
する電圧制御部と、あらかじめ電圧制御部の電圧制御を
無効にして電流指令値を一定とし調整位相データを自動
的に変化させて電流制御を行なった場合における、電流
制御部からの電圧指令値が最小となるように調整位相デ
ータを調整して記憶しておき、当該調整位相データを以
後のコンバータ運転時の調整位相データとして出力する
位相自動調整部とを備えて、コンバータを制御する制御
部を構成したので、コンバータ入力電流の電流制御を行
なう電流制御演算に用いる位相を、複雑な計算を行なう
ことなくかつ誤りなく正確に求めて、コンバータの運転
を電源力率を1に保ちつつ確実に行なうことが可能な極
めて信頼性の高いコンバータ制御装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンバータ制御装置の一実施例を
示す回路図。
【図2】同実施例におけるコンバータ制御装置の制御部
の構成例を示すブロック図。
【図3】従来のコンバータ制御装置の構成例を示す回路
図。
【図4】図3のコンバータ制御装置の制御部の構成例を
示すブロック図。
【符号の説明】
1…三相交流電源、1a…リアクトル、2…電流検出
器、2a…電流検出信号、2b…コンタクタ、3…コン
バータ、3a〜3f…トランジスタ、3g〜3l…ダイ
オード、4…平滑コンデンサ、5…電圧検出器、5a…
電圧検出信号、6…制御部、6a…ベース信号、7…電
源同期信号、8…電源位相検出部、8a…電源位相検出
データ、9…座標変換部、10…電流制御部、11…P
WM制御部、12…電圧制御部、14…位相調整部、1
4a…調整位相データ、15…抵抗負荷、16…自動位
相調整部、16a…調整位相データ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己消弧素子をブリッジ接続してなると
    共に交流電源に接続され、前記交流電源からの交流電力
    を直流電力に交換するコンバータと、ゲートアレイ、デ
    ジタル・シグナル・プロセッサ、および周辺回路よりな
    り、前記コンバータの自己消弧素子に制御信号を出力し
    て当該コンバータを制御する制御部とから構成されるコ
    ンバータ制御装置において、 電源同期信号より前記交流電源の電源位相を検出し、電
    源位相検出データを出力する電源位相検出部と、 前記電源位相検出部からの電源位相検出データと調整位
    相データとを合成した合成位相データにより、電流指令
    値および前記コンバータの入力電流検出信号を座標変換
    して出力する座標変換部と、 前記座標変換部からの出力信号に応じて前記コンバータ
    入力電流の電流制御演算を行ない、電圧指令値を出力す
    る電流制御部と、 前記電流制御部からの電圧指令値と前記合成位相データ
    と比較し、前記制御信号を出力するPWM制御部と、 前記コンバータ出力の直流母線の電圧を直流母線電圧指
    令値に保つための電圧制御演算を行ない、前記電流指令
    値を出力する電圧制御部と、 あらかじめ前記電圧制御部の電圧制御を無効にして前記
    電流指令値を一定とし調整位相データを自動的に変化さ
    せて電流制御を行なった場合における、前記電流制御部
    からの電圧指令値が最小となるように前記調整位相デー
    タを調整して記憶しておき、当該調整位相データを以後
    のコンバータ運転時の前記調整位相データとして出力す
    る位相自動調整部とを備えて、 前記制御部を構成したことを特徴とするコンバータ制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記コンバータ出力の直流母線間に、前
    記調整位相データの調整時にのみ接続される抵抗負荷を
    設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンバータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗負荷としては、前記調整位相デ
    ータの調整時に前記交流電源が接続された後、電源電流
    が所定の大きさとなるような抵抗値および容量のものを
    選定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    コンバータ制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6084786A (en) * 1999-01-29 2000-07-04 Hamilton Sundstrand Corporation Converter system with power factor and DC ripple control
JP2010165116A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Daikin Ind Ltd 電流検出回路

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