JP3804505B2 - 高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電設備等の分散型電源設備に設けられた高周波リンク方式インバータ装置の制御用計測信号のオフセット調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、太陽光発電設備等の分散型電源設備は、太陽電池等の分散型電源用の直流電源を、系統基本波周波数の交流連系出力に変換して系統側に給電するため、高周波リンク方式インバータ装置を設けて形成される。
【0003】
このインバータ装置の主回路部は、図1に示す本願発明の実施の1形態のインバータ装置の主回路部と同様の構成であり、前記の直流電源としての太陽電池1に逆流防止ダイオード2,太陽電池電流検出用の直流電流センサ3,平滑コンデンサ4を介して高周波インバータ5が接続され、このインバータ5により、太陽電池1の直流電力を、例えば20KHzの高周波出力に変換する。
【0004】
さらに、インバータ5に高周波トランス6,半導体整流回路としてのダイオードブリッジ整流回路7を介して直流リアクトル8,平滑コンデンサ9が形成するLC平滑回路10が接続される。
【0005】
このとき、整流回路7及び平滑回路10が整流平滑回路11を形成し、インバータ5,トランス6,整流平滑回路11がDC/DCコンバータ12を形成する。
【0006】
そして、インバータ5の高周波出力を、高周波トランス6を介して整流回路7,平滑回路10で整流,平滑し、整流平滑回路11の次段の低周波インバータ13の直流電源を形成する。
【0007】
そして、インバータ13は出力側がインバータ電流検出用の交流電流センサ14,交流フィルタ回路15,連系開閉器16を介して構内の配電母線等の系統母線17に接続され、開閉器16が投入されて閉成する運転中は、入力側の直流電源を、系統電源18に同期した60Hz又は50Hzの系統周波数の交流連系出力に変換し、この連系出力を電流センサ14, フィルタ回路15を介して系統母線17に給電する。
【0008】
なお、交流フィルタ15は交流リアクトル19及びフィルタコンデンサ20により形成され、インバータ13の連系出力の過渡ノイズ等を除去する。
【0009】
また、インバータ5,13の入力側の直流電圧を直流電圧センサ21,22によりそれぞれ計測し、インバータ13の出力側の交流電圧を交流電圧センサ23により計測する。
【0010】
そして、電流センサ3,14の電流計測値及び電圧センサ21,22,23の電圧計測値を、運転制御回路部24と同様の運転制御回路部に供給し、この制御回路部のA/D変換により、それぞれデジタルデータに変換する。
【0011】
さらに、これらのデジタルデータに基づくシーケンス制御等のコンピュータのプログラム制御により、インバータ5については、太陽電池1から最大電力を取出すように、主にセンサ3,21の計測値を参照して、いわゆる最大電力追尾方式で運転制御し、インバータ13については、系統電圧の連系出力を発生するように、主にセンサ14,22,23の計測値を参照して、フィードバック制御方式で運転制御する。
【0012】
なお、図1は単線結線図であり、系統電源18が3相電源であれば、インバータ13は3相構成であり、センサ14,フィルタ15,開閉器16等が相毎に設けられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
この種の高周波リンク方式インバータ装置においては、例えば200Vの3相系統に連系運転する場合、系統からインバータ13への逆流等を防止するため、インバータ13の入力側直流電圧を約288V(≒200V×√2)の一定電圧に保つ必要がある。
【0014】
しかし、センサ14,22,23の計測値のA/D変換出力(デジタルデータ)には、一般に、センサ自身のノイズやA/D変換ノイズ等の計測系誤差が含まれ、計測対象の電流,電圧が0であっても、A/D変換後の各計測値が0にならず、この誤差をオフセット調整で除去しなければ、インバータ13の運転制御ミスが生じ、場合によってはインバータ装置の故障等が生じる。
【0015】
そこで、従来はつぎの第1又は第2のオフセット調整を施している。
まず、従来の第1のオフセット調整にあっては、各センサ3,14,21,22,23の計測値のA/D変換に用いられる各A/D変換回路が、図1の運転制御回路部24のA/D変換部25に設けられた各A/D変換回路26と同様に形成され、各A/D変換回路が、図2に示すA/D変換回路26のノイズ除去用のCRフィルタ回路27,入力レベル調整用の演算増幅部28,変換回路部(コンバータ部)29に相当するCRフィルタ回路,演算増幅部,変換回路部を有し、演算増幅部,変換回路部が図2のオフセット調整用の可変抵抗28R,29Rと同様の可変抵抗を有することから、インバータ装置の設置時等に、信号発生器等により、センサ14,22,23の計測値0の出力に相当する信号を発生する。
【0016】
そして、これらの信号をそれぞれのA/D変換回路に入力し、各A/D変換回路の出力が0になるように、それぞれの演算増幅部や変換回路部のオフセット調整用の可変抵抗を調整してセンサ14,22,23の計測値の計測系誤差のオフセット調整を行う。
【0017】
つぎに、従来の第2のオフセット調整においては、第1のオフセット調整と同様、インバータ装置の設置時等に、信号発生器等により、センサ14,22,23の計測値0の出力に相当する信号を発生し、これらの信号をそれぞれのA/D変換回路に入力する。
【0018】
このときの各A/D変換回路の出力から、センサ14,22,23の計測値のデジタルデータの誤差を検出する。
【0019】
そして、オペレータにより、これらの誤差を読取り、読取った各値を、インバータ13の運転制御プログラムにセンサ14,22,23の計測値のデジタルデータのオフセット値として書込む。
【0020】
その後、連系開閉器16を投入し、インバータ5,13の運転を開始してインバータ装置を起動し、運転中は運転制御プログラムの実行により、各A/D変換回路のデジタルデータから、それぞれの書込まれたオフセット値を減算し、各デジタルデータのオフセット調整を行う。
【0021】
したがって、前記従来の第1のオフセット調整の場合は、インバータ装置を設置する毎に、A/D変換回路の各可変抵抗を操作してオフセット値を手動設定しなければならず、インバータ装置の設置等毎に煩雑な手動の設定作業が必要になる問題点がある。
【0022】
また、従来の第2のオフセット調整の場合は、インバータ装置の設定毎に、センサ12,18,19の計測値のデジタルデータから、それぞれの計測系誤差のオフセット値を検出し、各オフセット値をインバータ装置の運転制御プログラムに手動で書込む必要があり、インバータ装置の設置等毎に、煩雑なプログラム修正(書換え)作業が必要になる問題点がある。
【0023】
しかも、従来は、オフセット値の設定が、インバータ装置の設置時等にのみ行われるため、その後、経時変化等により計測系誤差が変動すると、オフセット調整のずれが生じて精度の高いオフセット調整が行えない問題点もある。
【0024】
本発明は、この種の高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整が、運転開始毎に最適なオフセット値を自動設定して行えるようにし、オフセット調整の煩雑な作業を省き、精度の高いオフセット調整が行えるようにすることを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明の請求項1記載の高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法においては、高周波インバータ部及び低周波インバータの運転を制御する運転制御回路部のプログラム制御に基づき、
運転開始前に、
両インバータの運転を停止して連系開閉器を開放した停止状態での直流電圧,交流電流の計測値のA/D変換出力を、直流電圧,交流電流のオフセット値に設定し、
停止状態から連系開閉器を投入した状態に移行したときの交流電圧の計測値のA/D変換出力から、交流電圧の最大値を求め、
直流電圧の計測値のA/D変換出力と最大値との差を交流電圧のオフセット値に設定し、
連系開閉器を閉成して両インバータを運転制御する運転中に、
直流電圧及び交流電圧,交流電流の計測値のA/D変換出力を、各オフセット値を減算したオフセット調整後の出力に補正する。
【0026】
したがって、運転制御回路部のプログラム制御に基づき、本来0になる運転開始直前毎に、停止状態での低周波インバータの入力側の直流電圧及び出力側の交流電流の計測値のA/D変換出力から、それぞれのオフセット値が検出されて自動的に設定される。
【0027】
また、低周波インバータの出力側の交流電圧については、停止状態で連系開閉器を投入したときに、本来は等しくなる低周波インバータの入力側の計測された直流電圧と出力側の計測された交流電圧の最大値のA/D変換出力の差から、オフセット値が検出されて自動的に設定される。
【0028】
そして、運転中は、低周波インバータの入力側の直流電圧の計測値,出力側の交流電圧及び交流電流の計測値のA/D変換出力が、それぞれの設定されたオフセット値を減算して自動的にオフセット調整され、オフセット調整後の各A/D変換出力により、それらの計測系誤差の影響を排除して低周波インバータの運転制御が行われる。
【0029】
この場合、従来のオフセット調整の可変抵抗操作を行うことなく、また、オフセット調整のプログラムへの手動の書込み等を行うこともなく、運転開始毎に自動的に最新のオフセット値の設定が行え、従来のオフセット調整の煩雑な作業を省き、精度の高いオフセット調整が行える。
【0030】
そして、本発明の請求項2記載の高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法の場合は、請求項1記載のオフセット調整方法において、分散型電源用直流電源が太陽電池からなり、太陽光発電設備に適用することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の1形態につき、図1〜図4を参照して説明する。
まず、この形態の高周波リンク方式インバータ装置は、図1に示すように構成された太陽光発電設備のインバータ装置であり、センサ3,21により高周波インバータ5の入力側の直流電流(太陽電池電流),直流電圧(太陽電池電圧)が計測され、それらの計測信号が運転制御回路部24のA/D変換部25に設けられたそれぞれのA/D変換器26によりデジタルデータに変換される。
【0032】
また、センサ22により低周波インバータ13の入力側の直流電圧が計測され、センサ14,23によりインバータ13の出力側の交流電流,交流電圧が計測され、それらの計測信号も運転制御回路部24のA/D変換部25に設けられたそれぞれのA/D変換器26によりデジタルデータに変換される。
【0033】
そして、各A/D変換器26のデジタルデータが運転制御回路部24に設けられた処理部30のマイクロコンピュータ構成の演算制御回路31に供給され、この演算制御回路31は、不揮発性の記憶部32に設定された図3の運転制御プログラムを実行し、シーケンス制御等のコンピュータのプログラム制御にしたがって、インバータ5,13の運転及び連系開閉器16の開閉を制御する。
【0034】
すなわち、太陽光発電設備においては、太陽電池1の発電時にのみ連系運転を行うため、夜間等には、インバータ5,13を停止し、連系開閉器16を開放した停止状態で図3のステップS1 により、センサ3,21の計測値等から、太陽電池1の電圧(開電圧)が設定電圧に上昇したか否かを監視する。
【0035】
そして、朝日によって太陽電池1の電圧が設定電圧に上昇すると、ステップS1からステップS2のオフセット値設定に移行する。
【0036】
このオフセット値設定においては、図4に示すステップQ1〜Q6の処理を順に実行する。
【0037】
すなわち、低周波インバータ13の入力側の直流電圧をVDC,出力側の交流電圧,交流電流をVAC,IACとするとステップQ1 において、センサ14,22の計測値のA/D変換出力から停止状態での電流IAC,電圧VDCの値Iof,VDC・ofを検出する。
【0038】
そして、停止状態では電流IAC,電圧VDCが本来0になることから、この状態での値Iof,VDC・ofが電流IAC,電圧VDCのオフセット値になる。
【0039】
そこで、電流IAC及び電圧VDC,VACのオフセット値のプログラム上での変数(パラメータ)をIAC・offset,VDC・offset,VAC・offsetとすると、変数IAC・offset=Iof,VDC・offset=VDC・ofに設定する。
【0040】
つぎに、ステップQ2 に移行してインバータ5を一時的に運転し、その高周波出力に基づく直流出力で整流平滑回路11の平滑コンデンサ9を運転中の電圧より少し低い設定電圧まで予備充電する。
【0041】
これは、平滑コンデンサ9が放電状態であれば、つぎに連系開閉器16を投入したときに、平滑コンデンサ9が充電されるまでインバータ13の入力側の直流電圧が過渡変動し、オフセット値の誤検出が生じるからである。
【0042】
そして、平滑コンデンサ9が予備充電され、センサ22の検出電圧が設定電圧まで上昇すると、ステップQ2からステップQ3に移行し、インバータ5の運転を停止し、インバータ5,13が停止して連系開閉器16が開放された停止状態に制御する。
【0043】
つぎに、ステップQ4 に移行して停止状態で連系開閉器16を投入し、インバータ13の出力側を系統母線17に接続する。
【0044】
このとき、系統電圧が200V(実効値)であれば、インバータ13の出力側の電圧は200Vになり、この200Vの電圧印加に基づき、インバータ13の各ブリッジ辺のFET,IGBT等のスイッチング素子に逆並列に接続された逆流防止ダイオードを通ってインバータ13の入力側の平滑コンデンサ9が約288V(≒200×√2)に充電され、この充電電圧はインバータ13の出力側の電圧200Vの最大値(≒200×√2)に等しくなる。
【0045】
そこで、インバータ13の出力側を系統母線17に接続した状態でのセンサ22の計測値のA/D変換出力から、インバータ13の入力側の直流電圧VDCを検出する。
【0046】
また、センサ23の計測値のA/D変換出力から、インバータ13の出力側の交流電圧VACを検出する。
【0047】
この検出電圧がいわゆる瞬時値であるため、ステップQ5 により、検出電圧から交流電圧VACの実効値VAC・rmsをデジタル演算して求める。
【0048】
さらに、ステップQ6により、実効値VAC・rms から交流電圧VACの最大値√2×VAC・rmsを求めて直流電圧VDCと最大値√2×VAC・rmsとの差を算出し、この差(VDC−√2×VAC・rms)が電圧VACのオフセット値になることから、このオフセット値の変数VAC・offsetをVDC−√2×VAC・rmsに設定する。
【0049】
そして、各変数IAC・offset,VDC・offset,VAC・offset の最新の設定値を記憶部32に書換自在に保持する。
【0050】
なお、信頼性向上等を図る場合は、ステップQ1〜Q6の処理を複数回くり返し、各変数IAC・offset,VDC・offset,VAC・offset の設定値を複数個求め、これらの平均から各変数IAC・offset,VDC・offset,VAC・offset の最新の設定値を決定する。
【0051】
そして、オフセット値設定を終了すると、図3のステップS2からステップS3に移行し、インバータ5,13の運転制御を開始して連系運転状態になる。
【0052】
この連系運転状態中に、周期的な計測値の取込みに基づき、センサ14,22,23の計測値のA/D変換出力が得られると、その電流IAC,電圧VDC,VACにつき、ステップS4のシーケンス制御により、IAC=IAC−IAC・offset,VDC=VDC−VDC・offset,VAC=VAC−VAC・offsetのオフセット調整演算を実行し、自動的に、電流IAC,電圧VDC,VACの計測値のA/D変換出力のオフセット調整を行う。
【0053】
そして、ステップS5 に移行し、オフセット調整された電流IAC,電圧VDC,VACの計測値のA/D変換出力に基づき、インバータ13の出力を系統電源18に同期するようにフィードバック制御してインバータ13を連系運転する。
【0054】
なお、インバータ5については、センサ3,21の計測値に基づき、最大電力追尾方式で運転制御する。
【0055】
そして、手動の停止操作又は太陽電池電圧低下により、連系運転の停止状態になるまでは、ステップS6を介してステップS4に戻り、このステップS4 から処理をくり返してインバータ5,13の運転制御を続けて連系運転状態を維持する。
【0056】
つぎに、連系運転の停止状態になると、ステップS6からステップS7に移行し、連系開閉器16を開放して系統から切離した後、ステップS8 に移行してインバータ5,13を停止する。
【0057】
したがって、インバータ13の連系運転の制御に必要なインバータ13の入力側の直流電圧VDC及び出力側の交流電流IAC,交流電圧VACの計測値のA/D変換出力のオフセット調整が、従来のような可変抵抗の手動調整やオフセット値のプログラムへの書込み等を行うことなく、コンピュータのプログラム制御により、インバータ13の一連の運転制御に組込まれて自動的に行われる。
【0058】
しかも、運転開始毎に最新のオフセット値が求められて設定されるため、精度の高いオフセット調整が行われる。
【0059】
そのため、直流電源を太陽電池1とする太陽光発電設備において、精度の高いオフセット調整に基づき、正確な連系運転制御を実現することができる。
【0060】
そして、本発明は分散型電源としての直流電源が太陽電池以外の場合にも適用することができ、例えば直流電源が蓄電池等からなる無停電圧源設備等に適用して前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明は、以下に記載する効果を奏する。
まず、請求項1記載の高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法の場合は、運転制御回路部24のコンピュータのプログラム制御に基づき、運転開始直前毎に、本来0になる停止状態での低周波インバータ13の入力側の直流電圧VDC及び出力側の交流電流VACの計測値のA/D変換出力から、それぞれのオフセット値を検出して自動的に設定することができる。
【0062】
また、低周波インバータ13の出力側の交流電圧VACについては、停止状態で連系開閉器16を投入したときに、本来は等しくなる低周波インバータ13の入力側の計測された直流電圧VDCのA/D変換出力と出力側の計測された交流電圧VDCの最大値のA/D変換出力との差から、オフセット値を検出して自動的に設定することができる。
【0063】
そして、運転中は、低周波インバータ13の入力側の直流電圧VDCの計測値,出力側の交流電圧VAC及び交流電流IACの計測値のA/D変換出力を、それぞれの設定されたオフセット値を減算して自動的にオフセット調整し、オフセット調整後の各A/D変換出力により、それらの計測系誤差の影響を排除して低周波インバータ13の運転制御を行うことができる。
【0064】
この場合、従来のオフセット調整の可変抵抗操作を行うことなく、また、オフセット調整のプログラムへの手動の書込み等を行うこともなく、運転開始毎に自動的にオフセット調整の最新のオフセット値を設定することができ、従来のオフセット調整の煩雑な作業を省き、精度の高いオフセット調整を行うことができる。
【0065】
また、請求項2記載の高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法の場合は、請求項1記載のオフセット調整方法において、分散型電源用の直流電源が太陽電池1からなるため、太陽光発電設備に適用して請求項1のオフセット調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の高周波リンク方式インバータ装置のブロック図である。
【図2】図1の一部の詳細なブロック図である。
【図3】図1の動作説明用のフローチャートである。
【図4】図3の一部の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
1 太陽電池
5 高周波インバータ
11 整流平滑回路
12 DC/DCコンバータ
13 低周波インバータ
16 連系開閉器
24 運転制御回路部
25 A/D変換部
30 処理部
VDC 直流電圧
IAC 交流電流
VAC 交流電圧
Claims (2)
- 分散型電源用の直流電源に高周波インバータを接続し、
前記高周波インバータに高周波トランスを介して整流平滑回路を接続し、
前記高周波インバータ,前記高周波トランス及び前記整流平滑回路により、DC/DCコンバータを形成し、
前記整流平滑回路に低周波インバータの入力側を接続し、
前記低周波インバータの出力側を連系開閉器を介して系統に接続し、
前記入力側の直流電圧及び前記出力側の交流電圧,交流電流の計測値のA/D変換出力に基づく前記低周波インバータの運転制御により、前記低周波インバータから前記連系開閉器を介して前記系統に系統周波数の交流連系出力を給電する高周波リンク方式インバータ装置において、
前記各計測値のA/D変換出力に含まれた計測系誤差をオフセット調整する高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法であって、
前記両インバータの運転を制御する運転制御回路部のコンピュータのプログラム制御に基づき、
運転開始前に、
前記両インバータの運転を停止して前記連系開閉器を開放した停止状態での前記直流電圧,前記交流電流の計測値のA/D変換出力を、前記直流電圧,前記交流電流のオフセット値に設定し、
前記停止状態から前記連系開閉器を投入した状態に移行したときの前記交流電圧の計測値のA/D変換出力から、前記交流電圧の最大値を求め、
前記直流電圧の計測値のA/D変換出力と前記最大値との差を前記交流電圧のオフセット値に設定し、
前記連系開閉器を閉成して前記両インバータを運転制御する運転中に、
前記直流電圧及び前記交流電圧,前記交流電流の計測値のA/D変換出力を、前記各オフセット値を減算したオフセット調整後の出力に補正する
ことを特徴とする高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法。 - 分散型電源用の直流電源が太陽電池からなることを特徴とする請求項1に記載の高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法。
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