JP2003116223A - 高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法 - Google Patents

高周波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法

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JP2003116223A
JP2003116223A JP2001308547A JP2001308547A JP2003116223A JP 2003116223 A JP2003116223 A JP 2003116223A JP 2001308547 A JP2001308547 A JP 2001308547A JP 2001308547 A JP2001308547 A JP 2001308547A JP 2003116223 A JP2003116223 A JP 2003116223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 系統に連系運転される高周波リンク方式イン
バータ装置のオフセット調整を、運転開始毎に最適なオ
フセット値を設定して自動的に行う。 【解決手段】 運転制御回路部24のコンピュータのプ
ログラム制御に基づき、運転開始前に、高周波インバー
タ5,低周波インバータ13の運転を停止して連系開閉
器16を開放した停止状態での直流電圧VDC,交流電流
ACの計測値のA/D変換出力を、電圧VDC,電流IAC
のオフセット値に設定し、停止状態から開閉器16を投
入した状態に移行したときの交流電圧VACの計測値のA
/D変換出力から電圧VACの最大値を求め、電圧VDC
計測値のA/D変換出力と前記最大値との差を電圧VAC
のオフセット値に設定し、開閉器16を閉成してインバ
ータ5,13を運転制御する運転中に、電圧VDC,電圧
AC,電流IACの計測値のA/D変換出力を、各オフセ
ット値を減算したオフセット調整後の出力に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電設備等
の分散型電源設備に設けられた高周波リンク方式インバ
ータ装置の制御用計測信号のオフセット調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽光発電設備等の分散型電源設
備は、太陽電池等の分散型電源用の直流電源を、系統基
本波周波数の交流連系出力に変換して系統側に給電する
ため、高周波リンク方式インバータ装置を設けて形成さ
れる。
【0003】このインバータ装置の主回路部は、図1に
示す本願発明の実施の1形態のインバータ装置の主回路
部と同様の構成であり、前記の直流電源としての太陽電
池1に逆流防止ダイオード2,太陽電池電流検出用の直
流電流センサ3,平滑コンデンサ4を介して高周波イン
バータ5が接続され、このインバータ5により、太陽電
池1の直流電力を、例えば20KHzの高周波出力に変換
する。
【0004】さらに、インバータ5に高周波トランス
6,半導体整流回路としてのダイオードブリッジ整流回
路7を介して直流リアクトル8,平滑コンデンサ9が形
成するLC平滑回路10が接続される。
【0005】このとき、整流回路7及び平滑回路10が
整流平滑回路11を形成し、インバータ5,トランス
6,整流平滑回路11がDC/DCコンバータ12を形
成する。
【0006】そして、インバータ5の高周波出力を、高
周波トランス6を介して整流回路7,平滑回路10で整
流,平滑し、整流平滑回路11の次段の低周波インバー
タ13の直流電源を形成する。
【0007】そして、インバータ13は出力側がインバ
ータ電流検出用の交流電流センサ14,交流フィルタ回
路15,連系開閉器16を介して構内の配電母線等の系
統母線17に接続され、開閉器16が投入されて閉成す
る運転中は、入力側の直流電源を、系統電源18に同期
した60Hz又は50Hzの系統周波数の交流連系出力に変
換し、この連系出力を電流センサ14, フィルタ回路1
5を介して系統母線17に給電する。
【0008】なお、交流フィルタ15は交流リアクトル
19及びフィルタコンデンサ20により形成され、イン
バータ13の連系出力の過渡ノイズ等を除去する。
【0009】また、インバータ5,13の入力側の直流
電圧を直流電圧センサ21,22によりそれぞれ計測
し、インバータ13の出力側の交流電圧を交流電圧セン
サ23により計測する。
【0010】そして、電流センサ3,14の電流計測値
及び電圧センサ21,22,23の電圧計測値を、運転
制御回路部24と同様の運転制御回路部に供給し、この
制御回路部のA/D変換により、それぞれデジタルデー
タに変換する。
【0011】さらに、これらのデジタルデータに基づく
シーケンス制御等のコンピュータのプログラム制御によ
り、インバータ5については、太陽電池1から最大電力
を取出すように、主にセンサ3,21の計測値を参照し
て、いわゆる最大電力追尾方式で運転制御し、インバー
タ13については、系統電圧の連系出力を発生するよう
に、主にセンサ14,22,23の計測値を参照して、
フィードバック制御方式で運転制御する。
【0012】なお、図1は単線結線図であり、系統電源
18が3相電源であれば、インバータ13は3相構成で
あり、センサ14,フィルタ15,開閉器16等が相毎
に設けられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この種の高周波リンク
方式インバータ装置においては、例えば200Vの3相
系統に連系運転する場合、系統からインバータ13への
逆流等を防止するため、インバータ13の入力側直流電
圧を約288V(≒200V×√2)の一定電圧に保つ
必要がある。
【0014】しかし、センサ14,22,23の計測値
のA/D変換出力(デジタルデータ)には、一般に、セ
ンサ自身のノイズやA/D変換ノイズ等の計測系誤差が
含まれ、計測対象の電流,電圧が0であっても、A/D
変換後の各計測値が0にならず、この誤差をオフセット
調整で除去しなければ、インバータ13の運転制御ミス
が生じ、場合によってはインバータ装置の故障等が生じ
る。
【0015】そこで、従来はつぎの第1又は第2のオフ
セット調整を施している。まず、従来の第1のオフセッ
ト調整にあっては、各センサ3,14,21,22,2
3の計測値のA/D変換に用いられる各A/D変換回路
が、図1の運転制御回路部24のA/D変換部25に設
けられた各A/D変換回路26と同様に形成され、各A
/D変換回路が、図2に示すA/D変換回路26のノイ
ズ除去用のCRフィルタ回路27,入力レベル調整用の
演算増幅部28,変換回路部(コンバータ部)29に相
当するCRフィルタ回路,演算増幅部,変換回路部を有
し、演算増幅部,変換回路部が図2のオフセット調整用
の可変抵抗28R,29Rと同様の可変抵抗を有すること
から、インバータ装置の設置時等に、信号発生器等によ
り、センサ14,22,23の計測値0の出力に相当す
る信号を発生する。
【0016】そして、これらの信号をそれぞれのA/D
変換回路に入力し、各A/D変換回路の出力が0になる
ように、それぞれの演算増幅部や変換回路部のオフセッ
ト調整用の可変抵抗を調整してセンサ14,22,23
の計測値の計測系誤差のオフセット調整を行う。
【0017】つぎに、従来の第2のオフセット調整にお
いては、第1のオフセット調整と同様、インバータ装置
の設置時等に、信号発生器等により、センサ14,2
2,23の計測値0の出力に相当する信号を発生し、こ
れらの信号をそれぞれのA/D変換回路に入力する。
【0018】このときの各A/D変換回路の出力から、
センサ14,22,23の計測値のデジタルデータの誤
差を検出する。
【0019】そして、オペレータにより、これらの誤差
を読取り、読取った各値を、インバータ13の運転制御
プログラムにセンサ14,22,23の計測値のデジタ
ルデータのオフセット値として書込む。
【0020】その後、連系開閉器16を投入し、インバ
ータ5,13の運転を開始してインバータ装置を起動
し、運転中は運転制御プログラムの実行により、各A/
D変換回路のデジタルデータから、それぞれの書込まれ
たオフセット値を減算し、各デジタルデータのオフセッ
ト調整を行う。
【0021】したがって、前記従来の第1のオフセット
調整の場合は、インバータ装置を設置する毎に、A/D
変換回路の各可変抵抗を操作してオフセット値を手動設
定しなければならず、インバータ装置の設置等毎に煩雑
な手動の設定作業が必要になる問題点がある。
【0022】また、従来の第2のオフセット調整の場合
は、インバータ装置の設定毎に、センサ12,18,1
9の計測値のデジタルデータから、それぞれの計測系誤
差のオフセット値を検出し、各オフセット値をインバー
タ装置の運転制御プログラムに手動で書込む必要があ
り、インバータ装置の設置等毎に、煩雑なプログラム修
正(書換え)作業が必要になる問題点がある。
【0023】しかも、従来は、オフセット値の設定が、
インバータ装置の設置時等にのみ行われるため、その
後、経時変化等により計測系誤差が変動すると、オフセ
ット調整のずれが生じて精度の高いオフセット調整が行
えない問題点もある。
【0024】本発明は、この種の高周波リンク方式イン
バータ装置のオフセット調整が、運転開始毎に最適なオ
フセット値を自動設定して行えるようにし、オフセット
調整の煩雑な作業を省き、精度の高いオフセット調整が
行えるようにすることを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の高周波リンク方式インバータ装置のオフ
セット調整方法においては、高周波インバータ部及び低
周波インバータの運転を制御する運転制御回路部のプロ
グラム制御に基づき、運転開始前に、両インバータの運
転を停止して連系開閉器を開放した停止状態での直流電
圧,交流電流の計測値のA/D変換出力を、直流電圧,
交流電流のオフセット値に設定し、停止状態から連系開
閉器を投入した状態に移行したときの交流電圧の計測値
のA/D変換出力から、交流電圧の最大値を求め、直流
電圧の計測値のA/D変換出力と最大値との差を交流電
圧のオフセット値に設定し、連系開閉器を閉成して両イ
ンバータを運転制御する運転中に、直流電圧及び交流電
圧,交流電流の計測値のA/D変換出力を、各オフセッ
ト値を減算したオフセット調整後の出力に補正する。
【0026】したがって、運転制御回路部のプログラム
制御に基づき、本来0になる運転開始直前毎に、停止状
態での低周波インバータの入力側の直流電圧及び出力側
の交流電流の計測値のA/D変換出力から、それぞれの
オフセット値が検出されて自動的に設定される。
【0027】また、低周波インバータの出力側の交流電
圧については、停止状態で連系開閉器を投入したとき
に、本来は等しくなる低周波インバータの入力側の計測
された直流電圧と出力側の計測された交流電圧の最大値
のA/D変換出力の差から、オフセット値が検出されて
自動的に設定される。
【0028】そして、運転中は、低周波インバータの入
力側の直流電圧の計測値,出力側の交流電圧及び交流電
流の計測値のA/D変換出力が、それぞれの設定された
オフセット値を減算して自動的にオフセット調整され、
オフセット調整後の各A/D変換出力により、それらの
計測系誤差の影響を排除して低周波インバータの運転制
御が行われる。
【0029】この場合、従来のオフセット調整の可変抵
抗操作を行うことなく、また、オフセット調整のプログ
ラムへの手動の書込み等を行うこともなく、運転開始毎
に自動的に最新のオフセット値の設定が行え、従来のオ
フセット調整の煩雑な作業を省き、精度の高いオフセッ
ト調整が行える。
【0030】そして、分散型電源が太陽電池のときは、
太陽光発電設備に適用することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1〜図4を参照して説明する。まず、この形態の高周波
リンク方式インバータ装置は、図1に示すように構成さ
れた太陽光発電設備のインバータ装置であり、センサ
3,21により高周波インバータ5の入力側の直流電流
(太陽電池電流),直流電圧(太陽電池電圧)が計測さ
れ、それらの計測信号が運転制御回路部24のA/D変
換部25に設けられたそれぞれのA/D変換器26によ
りデジタルデータに変換される。
【0032】また、センサ22により低周波インバータ
13の入力側の直流電圧が計測され、センサ14,23
によりインバータ13の出力側の交流電流,交流電圧が
計測され、それらの計測信号も運転制御回路部24のA
/D変換部25に設けられたそれぞれのA/D変換器2
6によりデジタルデータに変換される。
【0033】そして、各A/D変換器26のデジタルデ
ータが運転制御回路部24に設けられた処理部30のマ
イクロコンピュータ構成の演算制御回路31に供給さ
れ、この演算制御回路31は、不揮発性の記憶部32に
設定された図3の運転制御プログラムを実行し、シーケ
ンス制御等のコンピュータのプログラム制御にしたがっ
て、インバータ5,13の運転及び連系開閉器16の開
閉を制御する。
【0034】すなわち、太陽光発電設備においては、太
陽電池1の発電時にのみ連系運転を行うため、夜間等に
は、インバータ5,13を停止し、連系開閉器16を開
放した停止状態で図3のステップS1 により、センサ
3,21の計測値等から、太陽電池1の電圧(開電圧)
が設定電圧に上昇したか否かを監視する。
【0035】そして、朝日によって太陽電池1の電圧が
設定電圧に上昇すると、ステップS 1からステップS2
オフセット値設定に移行する。
【0036】このオフセット値設定においては、図4に
示すステップQ1〜Q6の処理を順に実行する。
【0037】すなわち、低周波インバータ13の入力側
の直流電圧をVDC,出力側の交流電圧,交流電流を
AC,IACとするとステップQ1 において、センサ1
4,22の計測値のA/D変換出力から停止状態での電
流IAC,電圧VDCの値Iof,VDC・o fを検出する。
【0038】そして、停止状態では電流IAC,電圧VDC
が本来0になることから、この状態での値Iof,V
DC・ofが電流IAC,電圧VDCのオフセット値になる。
【0039】そこで、電流IAC及び電圧VDC,VACのオ
フセット値のプログラム上での変数(パラメータ)をI
AC・offset,VDC・offset,VAC・offsetとすると、変数
AC・ offset=Iof,VDC・offset=VDC・ofに設定す
る。
【0040】つぎに、ステップQ2 に移行してインバー
タ5を一時的に運転し、その高周波出力に基づく直流出
力で整流平滑回路11の平滑コンデンサ9を運転中の電
圧より少し低い設定電圧まで予備充電する。
【0041】これは、平滑コンデンサ9が放電状態であ
れば、つぎに連系開閉器16を投入したときに、平滑コ
ンデンサ9が充電されるまでインバータ13の入力側の
直流電圧が過渡変動し、オフセット値の誤検出が生じる
からである。
【0042】そして、平滑コンデンサ9が予備充電さ
れ、センサ22の検出電圧が設定電圧まで上昇すると、
ステップQ2からステップQ3に移行し、インバータ5の
運転を停止し、インバータ5,13が停止して連系開閉
器16が開放された停止状態に制御する。
【0043】つぎに、ステップQ4 に移行して停止状態
で連系開閉器16を投入し、インバータ13の出力側を
系統母線17に接続する。
【0044】このとき、系統電圧が200V(実効値)
であれば、インバータ13の出力側の電圧は200Vに
なり、この200Vの電圧印加に基づき、インバータ1
3の各ブリッジ辺のFET,IGBT等のスイッチング
素子に逆並列に接続された逆流防止ダイオードを通って
インバータ13の入力側の平滑コンデンサ9が約288
V(≒200×√2)に充電され、この充電電圧はイン
バータ13の出力側の電圧200Vの最大値(≒200
×√2)に等しくなる。
【0045】そこで、インバータ13の出力側を系統母
線17に接続した状態でのセンサ22の計測値のA/D
変換出力から、インバータ13の入力側の直流電圧V
DCを検出する。
【0046】また、センサ23の計測値のA/D変換出
力から、インバータ13の出力側の交流電圧VACを検出
する。
【0047】この検出電圧がいわゆる瞬時値であるた
め、ステップQ5 により、検出電圧から交流電圧VAC
実効値VAC・rmsをデジタル演算して求める。
【0048】さらに、ステップQ6により、実効値V
AC・rms から交流電圧VACの最大値√2×VAC・rmsを求
めて直流電圧VDCと最大値√2×VAC・rmsとの差を算出
し、この差(VDC−√2×VAC・rms)が電圧VACのオフ
セット値になることから、このオフセット値の変数V
AC・offsetをVDC−√2×VAC・rmsに設定する。
【0049】そして、各変数IAC・offset
DC・offset,VAC・offset の最新の設定値を記憶部3
2に書換自在に保持する。
【0050】なお、信頼性向上等を図る場合は、ステッ
プQ1〜Q6の処理を複数回くり返し、各変数I
AC・offset,VDC・offset,VAC・offset の設定値を複数
個求め、これらの平均から各変数IAC・offset,V
DC・offset,VAC・offset の最新の設定値を決定する。
【0051】そして、オフセット値設定を終了すると、
図3のステップS2からステップS3に移行し、インバー
タ5,13の運転制御を開始して連系運転状態になる。
【0052】この連系運転状態中に、周期的な計測値の
取込みに基づき、センサ14,22,23の計測値のA
/D変換出力が得られると、その電流IAC,電圧VDC
ACにつき、ステップS4のシーケンス制御により、I
AC=IAC−IAC・offset,VDC=VDC−VDC・offset,V
AC=VAC−VAC・offsetのオフセット調整演算を実行
し、自動的に、電流IAC,電圧VDC,VACの計測値のA
/D変換出力のオフセット調整を行う。
【0053】そして、ステップS5 に移行し、オフセッ
ト調整された電流IAC,電圧VDC,VACの計測値のA/
D変換出力に基づき、インバータ13の出力を系統電源
18に同期するようにフィードバック制御してインバー
タ13を連系運転する。
【0054】なお、インバータ5については、センサ
3,21の計測値に基づき、最大電力追尾方式で運転制
御する。
【0055】そして、手動の停止操作又は太陽電池電圧
低下により、連系運転の停止状態になるまでは、ステッ
プS6を介してステップS4に戻り、このステップS4
ら処理をくり返してインバータ5,13の運転制御を続
けて連系運転状態を維持する。
【0056】つぎに、連系運転の停止状態になると、ス
テップS6からステップS7に移行し、連系開閉器16を
開放して系統から切離した後、ステップS8 に移行して
インバータ5,13を停止する。
【0057】したがって、インバータ13の連系運転の
制御に必要なインバータ13の入力側の直流電圧VDC
び出力側の交流電流IAC,交流電圧VACの計測値のA/
D変換出力のオフセット調整が、従来のような可変抵抗
の手動調整やオフセット値のプログラムへの書込み等を
行うことなく、コンピュータのプログラム制御により、
インバータ13の一連の運転制御に組込まれて自動的に
行われる。
【0058】しかも、運転開始毎に最新のオフセット値
が求められて設定されるため、精度の高いオフセット調
整が行われる。
【0059】そのため、直流電源を太陽電池1とする太
陽光発電設備において、精度の高いオフセット調整に基
づき、正確な連系運転制御を実現することができる。
【0060】そして、本発明は分散型電源としての直流
電源が太陽電池以外の場合にも適用することができ、例
えば直流電源が蓄電池等からなる無停電圧源設備等に適
用して前記実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0061】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。まず、請求項1の高周波リンク方式インバータ装置
のオフセット調整方法の場合は、運転制御回路部24の
コンピュータのプログラム制御に基づき、運転開始直前
毎に、本来0になる停止状態での低周波インバータ13
の入力側の直流電圧VDC及び出力側の交流電流VACの計
測値のA/D変換出力から、それぞれのオフセット値を
検出して自動的に設定することができる。
【0062】また、低周波インバータ13の出力側の交
流電圧VACについては、停止状態で連系開閉器16を投
入したときに、本来は等しくなる低周波インバータ13
の入力側の計測された直流電圧VDCのA/D変換出力と
出力側の計測された交流電圧VDCの最大値のA/D変換
出力との差から、オフセット値を検出して自動的に設定
することができる。
【0063】そして、運転中は、低周波インバータ13
の入力側の直流電圧VDCの計測値,出力側の交流電圧V
AC及び交流電流IACの計測値のA/D変換出力を、それ
ぞれの設定されたオフセット値を減算して自動的にオフ
セット調整し、オフセット調整後の各A/D変換出力に
より、それらの計測系誤差の影響を排除して低周波イン
バータ13の運転制御を行うことができる。
【0064】この場合、従来のオフセット調整の可変抵
抗操作を行うことなく、また、オフセット調整のプログ
ラムへの手動の書込み等を行うこともなく、運転開始毎
に自動的にオフセット調整の最新のオフセット値を設定
することができ、従来のオフセット調整の煩雑な作業を
省き、精度の高いオフセット調整を行うことができる。
【0065】また、請求項2の高周波リンク方式インバ
ータ装置のオフセット調整方法の場合は、分散型電源用
の直流電源が太陽電池1からなるため、太陽光発電設備
に適用して請求項1のオフセット調整を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の高周波リンク方式イン
バータ装置のブロック図である。
【図2】図1の一部の詳細なブロック図である。
【図3】図1の動作説明用のフローチャートである。
【図4】図3の一部の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
1 太陽電池 5 高周波インバータ 11 整流平滑回路 12 DC/DCコンバータ 13 低周波インバータ 16 連系開閉器 24 運転制御回路部 25 A/D変換部 30 処理部 VDC 直流電圧 IAC 交流電流 VAC 交流電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散型電源用の直流電源に高周波インバ
    ータを接続し、 前記高周波インバータに高周波トランスを介して整流平
    滑回路を接続し、 前記高周波インバータ,前記高周波トランス及び前記整
    流平滑回路により、DC/DCコンバータを形成し、 前記整流平滑回路に低周波インバータの入力側を接続
    し、 前記低周波インバータの出力側を連系開閉器を介して系
    統に接続し、 前記入力側の直流電圧及び前記出力側の交流電圧,交流
    電流の計測値のA/D変換出力に基づく前記低周波イン
    バータの運転制御により、前記低周波インバータから前
    記連系開閉器を介して前記系統に系統周波数の交流連系
    出力を給電する高周波リンク方式インバータ装置におい
    て、 前記各計測値のA/D変換出力に含まれた計測系誤差を
    オフセット調整する高周波リンク方式インバータ装置の
    オフセット調整方法であって、 前記両インバータの運転を制御する運転制御回路部のコ
    ンピュータのプログラム制御に基づき、 運転開始前に、 前記両インバータの運転を停止して前記連系開閉器を開
    放した停止状態での前記直流電圧,前記交流電流の計測
    値のA/D変換出力を、前記直流電圧,前記交流電流の
    オフセット値に設定し、 前記停止状態から前記連系開閉器を投入した状態に移行
    したときの前記交流電圧の計測値のA/D変換出力か
    ら、前記交流電圧の最大値を求め、 前記直流電圧の計測値のA/D変換出力と前記最大値と
    の差を前記交流電圧のオフセット値に設定し、 前記連系開閉器を閉成して前記両インバータを運転制御
    する運転中に、 前記直流電圧及び前記交流電圧,前記交流電流の計測値
    のA/D変換出力を、前記各オフセット値を減算したオ
    フセット調整後の出力に補正することを特徴とする高周
    波リンク方式インバータ装置のオフセット調整方法。
  2. 【請求項2】 分散型電源用の直流電源が太陽電池から
    なることを特徴とする高周波リンク方式インバータ装置
    のオフセット調整方法。
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