JP6552113B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
一般に、電力変換装置の回路として、複数の単位モジュールが直列に接続されるMMC(modular multilevel converter)回路が知られている。単位モジュールは、主に複数のスイッチング素子及び直流コンデンサで構成される電力変換回路である。例えば、直流コンデンサに印加される電圧に基づいて、スイッチング素子の駆動回路に電源を供給する主回路給電方式が開示されている(特許文献1参照)。
特開2013−121282号公報
しかしながら、スイッチング素子の駆動回路に電源を供給する回路が故障した場合、ゲート電源が消失するため、スイッチング素子がオフ継続となる。これにより、直流コンデンサに流入する電流をバイパスすることができなくなり、直流コンデンサの電圧上昇を抑制できなくなる。MMC回路では、1つの単位モジュール異常となってもモジュールをバイパスできれば運転を継続できるが、本事象が発生すると電力変換装置の運転が継続できなくなる。
そこで、本発明の目的は、ゲート電源が消失しても、スイッチング素子をオンさせてバイパスさせ、直流コンデンサの過電圧を防止して運転を継続することのできる電力変換装置を提供することにある。
本発明の観点に従った電力変換装置は、正極側から、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、及び第4のスイッチング素子の順に直列に接続される4つのスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される第1の抵抗値の2つの第1の抵抗と、前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される前記第1の抵抗値よりも小さい第2の抵抗値の2つの第2の抵抗と、直列に接続される前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子と並列に接続される第1の直流コンデンサと、直列に接続される前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子と並列に接続される第2の直流コンデンサと、前記第1の直流コンデンサの正極側と前記第2のスイッチング素子のゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第2のスイッチング素子をオンする第1の線形デバイスと、前記第2の直流コンデンサの正極側と前記第3のスイッチング素子のゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第3のスイッチング素子をオンする第2の線形デバイスとを備える。
本発明によれば、ゲート電源が消失しても、スイッチング素子をオンさせてバイパスさせ、直流コンデンサの過電圧を防止して運転を継続することのできる電力変換装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るチョッパセルの構成を示す構成図。 第1の実施形態に係るチョッパセルを用いたMMCの構成を示す構成図。 本発明の第2の実施形態に係るチョッパセルの構成を示す構成図。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るチョッパセル10の構成を示す構成図である。なお、図面における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。
チョッパセル10は、MMC(modular multilevel converter)を構成する単位モジュールの電力変換回路である。チョッパセル10は、4つのスイッチング素子1a,1b,1c,1d、4つの逆並列ダイオード2a,2b,2c,2d、4つのバランス抵抗3a,3b,3c,3d、2つの直流コンデンサ4a,4b、4つのゲートドライブ回路5a,5b,5c,5d、給電回路6、2つのダイオード7a,7b、及び、2つのツェナーダイオード8a,8bを備える。
4つのスイッチング素子1a〜1dは、全て直列に接続される。最も正極側に位置するスイッチング素子1aのコレクタに正極の配線が接続される。最も負極側に位置するスイッチング素子1dのエミッタに負極の配線が接続される。正極側の2つのスイッチング素子1a,1bの接続点がチョッパセル10の1つの出力端子T1となる。負極側の2つのスイッチング素子1c,1dの接続点がチョッパセル10のもう1つの出力端子T2となる。スイッチング素子1a〜1dは、例えば、IGBT(insulated gate bipolar transistor)又はIEGT(injection enhanced gate transistor)などの半導体素子である。
逆並列ダイオード2a〜2dは、スイッチング素子1a〜1dにそれぞれ逆並列に接続される。
バランス抵抗3a〜3dは、スイッチング素子1a〜1dにそれぞれ並列に接続される。最も正極側にあるバランス抵抗3aと正極側から3番目にあるバランス抵抗3cは、いずれも第1の抵抗値R1である。正極側から2番目にあるバランス抵抗3bと正極側から4番目(最も負極側)にあるバランス抵抗3dは、いずれも第2の抵抗値R2である。第1の抵抗値R1は、第2の抵抗値R2よりも大きい値であれば、どのような値でもよい。ここでは、第1の抵抗値R1と第2の抵抗値R2の比は、9:1とする。
1つの直流コンデンサ4aは、2つの直列に接続されるスイッチング素子1a,1bと並列に接続される。もう1つの直流コンデンサ4bは、他方の2つの直列に接続されるスイッチング素子1c,1dと並列に接続される。2つの直流コンデンサ4a,4bの静電容量は同じである。また、2つの直流コンデンサ4a,4bに印加される電圧は、常に同じである。
ゲートドライブ回路5a〜5dは、それぞれに対応するスイッチング素子1a〜1dに、ゲート信号を出力する。ゲートドライブ回路5a〜5dは、給電回路6から電源が供給される。
給電回路6は、チョッパセル10の主回路からの電力により、ゲートドライブ回路5a〜5dに電源を供給する回路である。給電回路6は、2つの主回路給電回路61a,61b及び2つのモジュール内電源62a,62bを備える。
主回路給電回路61a,61bは、それぞれ直流コンデンサ4a,4bに印加される直流電力を、2つのモジュール内電源62a,62bにそれぞれ供給する直流電力に変換する。モジュール内電源62aは、主回路給電回路61aから供給される直流電力により、2つのゲートドライブ回路5a,5bに電源を供給する。モジュール内電源62bは、主回路給電回路61bから供給される直流電力により、2つのゲートドライブ回路5c,5dにそれぞれ電源を供給する。
ダイオード7a及びツェナーダイオード8aは、最も正極側にあるスイッチング素子1aの正極側(コレクタ)及び正極側の直流コンデンサ4aの正極側と、正極側から2番目にあるスイッチング素子1bのゲートとの間に接続される。ダイオード7a及びツェナーダイオード8aのそれぞれのカソード同士が接続される。即ち、ダイオード7aとツェナーダイオード8aは、互いに逆向きに直列接続される。ダイオード7a及びツェナーダイオード8aを流れる電流は、スイッチング素子1bのゲートに入力される。ツェナーダイオード8aのターンオン電圧(降伏電圧)は、直流コンデンサ4aの過電圧保となる電圧と同じ電圧に設定される。これにより、直流コンデンサ4aが過電圧になると、スイッチング素子1bがターンオンする。
ダイオード7b及びツェナーダイオード8bは、正極側から3番目(負極側から2番目)にあるスイッチング素子1cの正極側(コレクタ)及び負極側の直流コンデンサ4bの正極側と、スイッチング素子1cのゲートとの間に接続される。ダイオード7b及びツェナーダイオード8bのそれぞれのカソード同士が接続される。即ち、ダイオード7bとツェナーダイオード8bは、互いに逆向きに直列接続される。ダイオード7b及びツェナーダイオード8bを流れる電流は、スイッチング素子1cのゲートに入力される。ツェナーダイオード8bのターンオン電圧(降伏電圧)は、直流コンデンサ4bの過電圧保護となる電圧よりも少し低い電圧に設定される。ツェナーダイオード8bのターンオン電圧は、第1の抵抗値R1と第2の抵抗値R2の比に基づいて、決定される。これにより、直流コンデンサ4bが過電圧になると、スイッチング素子1cがターンオンする。
例えば、直流コンデンサ4a,4bの過電圧保護となる電圧を3000[V]とした場合、ツェナーダイオード8aのターンオン電圧を3000[V]とし、ツェナーダイオード8bのターンオン電圧を2703[V]とする。
なお、ツェナーダイオード8a,8bの代わりに、どのような非線形デバイスを設けてもよい。例えば、非線形デバイスは、アバランシェダイオード、ブレークオーバーダイオード、又は酸化亜鉛素子などである。また、ツェナーダイオード8a,8bに大電流を流さないようにするために、ツェナーダイオード8a,8bと直列に抵抗を設けてもよい。
次に、ツェナーダイオード8bのターンオン電圧の求め方について説明する。
チョッパセル10では、次式が成り立つ。
Va = Vzd …式(1)
Vdc×R1/(R1+R2) = Va …式(2)
ここで、Vdcは、直流コンデンサ4bに印加される電圧である。Vaは、第1の抵抗値R1の抵抗3a,3cが並列に接続されるスイッチング素子1a,1cに印加される電圧である。Vzdは、ツェナーダイオード8bに印加される電圧である。
上式から、次式が成り立つ。
Vdc = (R1+R2)/R1×Vzd …式(3)
R1:R2=9:1とすると、式(3)より、直流コンデンサ4bの電圧Vdcがツェナーダイオード8bのターンオン電圧の約1.11倍になると、ツェナーダイオード8bに電流が流れる。
次に、チョッパセル10の動作について説明する。
まず、チョッパセル10のゲートブロック時の状態(例えば、待機状態)について説明する。ゲートブロック時は、全てのスイッチング素子1a〜1dはオフされる。
2つの直流コンデンサ4a,4bに、それぞれ電圧Vdcが印加されると、正極側にある2つのバランス抵抗3a,3b及び負極側にある2つのバランス抵抗3c,3dにも、同じ電圧Vdcが印加される。また、出力端子T1,T2間にある2つのバランス抵抗3b,3cの抵抗値R1,R2の合計は、正極側にある2つのバランス抵抗3a,3b及び負極側にある2つのバランス抵抗3c,3dと同じである。従って、ゲートブロック時は、2つの出力端子T1,T2から電圧Vdcが出力される。
次に、ゲート電源消失時について説明する。ゲート電源消失時とは、例えば、給電回路6が故障などにより、ゲートドライブ回路5a〜5dに電源を供給できない場合である。ゲート電源消失時では、ゲートドライブ回路5a〜5dは、スイッチング素子1a〜1dにゲート電圧を印加できないため、全てのスイッチング素子1a〜1dは、オフされる。
全てのスイッチング素子1a〜1dがオフされた状態では、直流コンデンサ4a,4bは放電できない。従って、直流コンデンサ4a,4bの電圧Vdcは、徐々に上昇する。
正極側のツェナーダイオード8aには、正極側の直流コンデンサ4aに印加される電圧Vdcと同じ電圧が印加される。正極側の直流コンデンサ4aが過電圧になると、ツェナーダイオード8aは、降伏状態となり、スイッチング素子1bにゲート電圧が印加される。これにより、スイッチング素子1bが、ターンオンされ、正極側の直流コンデンサ4aが充電されなくなる。このようにして、正極側の直流コンデンサ4aが過電圧になる度に、スイッチング素子1bがターンオンされる。
負極側のツェナーダイオード8bには、負極側の直流コンデンサ4bに印加される電圧Vdcのうちバランス抵抗3cに印加される電圧と同じ電圧が印加される。2つのバランス抵抗3c,3dの抵抗値R1,R2の比が9:1であるとき、負極側のツェナーダイオード8bに印加される電圧は、負極側の直流コンデンサ4bの電圧Vdcの約1.11分の1である。従って、負極側のツェナーダイオード8bのターンオン電圧が2703[V]であるとき、負極側の直流コンデンサ4bが3000(=2703×1.11)[V]になると、ツェナーダイオード8bは、降伏状態となり、スイッチング素子1cにゲート電圧が印加される。これにより、スイッチング素子1cが、ターンオンされ、負極側の直流コンデンサ4bが充電されなくなる。このようにして、負極側の直流コンデンサ4bが過電圧になる度に、スイッチング素子1cがターンオンされる。
図2は、本実施形態に係るチョッパセル10を用いたMMC30の構成を示す構成図である。
MMC30は、制御装置20による制御により、電力変換動作を行う。制御装置20は、例えば、上位制御系にある装置である。制御装置20は、出力する指令により、各チョッパセル10の各スイッチング素子1a〜1dをオン又はオフして、各チョッパセル10から出力される直流電圧を制御する。
MMC30は、6つのアーム21up,21um,21vp,21vm,21wp,21wmと、6つのバッファリアクトル22up,22um,22vp,22vm,22wp,22wmと、直流電源23とを備える。直流電源23は、直流電力を出力するものであれば、発電機、コンバータ、又は蓄電池等、なんでもよい。
MMC30の交流側は、変圧器24を介して、交流電力系統と接続される。MMC30の直流側は、直流電源23と接続される。MMC30は、直流電源23から供給される直流電力を三相交流電力に変換する。
各アーム21up〜21wmは、複数のチョッパセル10が直列に接続された構成である。U相正極側アーム21upとU相負極側アーム21umは、三相交流のU相についての構成である。V相正極側アーム21vpとV相負極側アーム21vmは、三相交流のV相についての構成である。W相正極側アーム21wpとW相負極側アーム21wmは、三相交流のW相についての構成である。
バッファリアクトル22up〜22wmは、MMC30の回路に一定の直流電流を流すためのインピーダンスである。U相正極側バッファリアクトル22upとU相負極側バッファリアクトル22umは、直列に接続される。U相正極側バッファリアクトル22upとU相負極側バッファリアクトル22umとの接続点は、三相交流のU相と接続される。U相正極側バッファリアクトル22upの正極側には、U相正極側アーム21upが接続される。U相負極側バッファリアクトル22umの負極側には、U相負極側アーム21umが接続される。V相バッファリアクトル22vp,22vm及びW相バッファリアクトル22wp,22wmの構成についても、U相バッファリアクトル22up,22umと同様である。
本実施形態によれば、バランス抵抗3a〜3dを設けて、負極側のチョッパセルの正極側のスイッチング素子1cに分圧される電圧を大きくすることで、負極側の直流コンデンサ4bが過電圧になると、ツェナーダイオード8bにより、スイッチング素子1cをターンオンすることができる。これにより、ゲート電源消失時でも、チョッパセル10の内側の2つのスイッチング素子1b,1cをターンオンすることができる。従って、ゲート電源消失時に直流コンデンサ4a,4bが過電圧になるのを防止して、MMC30の運転を継続することができる。
また、直流コンデンサ4a,4bが繰り返し過電圧になり、ツェナーダイオード8a,8bにより、内側のスイッチング素子1b,1cが繰り返しターンオンされ、破壊して短絡状態になれば、チョッパセル10の出力電圧はゼロになる。これにより、自己のチョッパセル10を除いた他のチョッパセル10で、MMC30の運転を継続することができる。
さらに、正極側のチョッパセルを構成するスイッチング素子1a,1bにそれぞれ並列に接続される抵抗3a,3bと、負極側のチョッパセルを構成するスイッチング素子1c,1dにそれぞれ並列に接続される抵抗3c,3dのそれぞれの抵抗値R1,R2の比率を同じにしている。これにより、特別な制御しなくても、チョッパセル10の出力電圧を直流コンデンサ4a,4bにそれぞれ印加される電圧Vdcと同じにすることができる。
本実施形態では、第1の抵抗値R1と第2の抵抗値R2の比を9:1としたが、第1の抵抗値R1の比率をより大きくすることで、ツェナーダイオード8bに印加される電圧を、直流コンデンサ4bに印加される電圧Vdcにより近づけることができる。例えば、第1の抵抗値R1と第2の抵抗値R2の比を99:1とすれば、ツェナーダイオード8bに印加される電圧を直流コンデンサ4bに印加される電圧Vdcの約1.01倍になる。これにより、ツェナーダイオード8bのターンオン電圧を高くして、スイッチング素子1cの誤オンをより防止することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るチョッパセル10Aの構成を示す構成図である。
チョッパセル10Aは、図1に示す第1の実施形態に係るチョッパセル10において、ダイオード7a及びツェナーダイオード8aをそれぞれダイオード7aA及びツェナーダイオード8aAに代え、4つのバランス抵抗3a,3b,3c,3dをそれぞれ4つのバランス抵抗3aA,3bA,3cA,3dAに代えたものである。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
バランス抵抗3aA〜3dAは、スイッチング素子1a〜1dにそれぞれ並列に接続される。外側にある2つのバランス抵抗3aA,3dAは、いずれも第3の抵抗値R3である。内側にある2つのバランス抵抗3bA,3cAは、いずれも第4の抵抗値R4である。第4の抵抗値R4は、第3の抵抗値R3よりも大きい値であれば、どのような値でもよい。ここでは、第3の抵抗値R3と第4の抵抗値R4の比は、1:9とする。その他の点については、バランス抵抗3aA〜3dAは、第1の実施形態に係るバランス抵抗3a〜3dと同様である。
ダイオード7aA及びツェナーダイオード8aAは、正極側から2番目にあるスイッチング素子1bの正極側(コレクタ)とゲートの間に接続される。ダイオード7aA及びツェナーダイオード8aAのそれぞれのカソード同士が接続される。即ち、ダイオード7aAとツェナーダイオード8aAは、互いに逆向きに直列接続される。ダイオード7aA及びツェナーダイオード8aAを流れる電流は、スイッチング素子1bのゲートに入力される。ツェナーダイオード8aAのターンオン電圧(降伏電圧)は、直流コンデンサ4aの過電圧保護となる電圧よりも少し低い電圧に設定される。ツェナーダイオード8aAのターンオン電圧は、第3の抵抗値R3と第4の抵抗値R4の比に基づいて、決定される。これにより、直流コンデンサ4aが過電圧になると、スイッチング素子1bがターンオンする。その他の点については、ダイオード7aA及びツェナーダイオード8aAは、第1の実施形態に係るダイオード7a及びツェナーダイオード8aと同様である。
次に、チョッパセル10Aの動作について説明する。チョッパセル10Aの動作については、第1の実施形態に係るチョッパセル10と同様であるため、ここでは、異なる部分について主に説明する。
まず、チョッパセル10Aのゲートブロック時の状態について説明する。
2つの直流コンデンサ4a,4bに、それぞれ電圧Vdcが印加されると、第3の抵抗値R3と第4の抵抗値R4の比が1:9であるため、内側にある2つのバランス抵抗3bA,3cAには、電圧Vdcの約1.11分の1の電圧がそれぞれに印加される。従って、ゲートブロック時では、2つの出力端子T1,T2からは、電圧Vdcの約1.11分の1の電圧の2倍の電圧が出力される。
次に、ゲート電源消失時について説明する。
負極側のツェナーダイオード8bは、第1の実施形態と同様に、第3の抵抗値R3と第4の抵抗値R4の比が1:9であるときは、負極側の直流コンデンサ4bがターンオン電圧の約1.11倍の電圧になると、スイッチング素子1cにゲート電圧が印加される。これにより、スイッチング素子1cは、ターンオンし、負極側の直流コンデンサ4bが放電される。
正極側のツェナーダイオード8aについても、負極側のツェナーダイオード8bと同様に、正極側の直流コンデンサ4aがターンオン電圧の約1.11倍の電圧になると、スイッチング素子1bにゲート電圧が印加される。これにより、スイッチング素子1bは、ターンオンし、正極側の直流コンデンサ4aが放電される。
本実施形態に係るチョッパセル10Aを用いたMMCの構成は、図2に示す第1の実施形態に係るMMC30において、チョッパセル10をチョッパセル10Aに代えたものと同様である。従って、ここでは、第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態に係るチョッパセル10Aでは、MMCの停止時(例えば、ゲートブロック時)の出力電圧は、各直流コンデンサ4a,4bの電圧Vdcよりも少し大きくなる。従って、全てのチョッパセル10Aが、運転時と同様に、各直流コンデンサ4a,4bの定格電圧と同じ電圧を出力すると、MMC全体から出力される合計直流電圧が定格電圧を超えることになる。従って、制御装置20は、MMCの合計直流電圧が定格電圧となるように、各チョッパセル10Aの直流電圧をそれぞれ変化させて制御をする。
本実施形態によれば、バランス抵抗3aA〜3dAを設けて、内側の2つのスイッチング素子1b,1cに分圧される電圧を大きくすることで、ゲート電源が消失しても、ツェナーダイオード8a,8bにより、内側の2つのスイッチング素子1b,1cをターンオンすることができる。これにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1a,1b,1c,1d…スイッチング素子、2a,2b,2c,2d…逆並列ダイオード、3a,3b,3c,3d…バランス抵抗、4a,4b…直流コンデンサ、5a,5b,5c,5d…ゲートドライブ回路、6…給電回路、7a,7b…ダイオード、8a,8b…ツェナーダイオード、10…チョッパセル。

Claims (5)

  1. 正極側から、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、及び第4のスイッチング素子の順に直列に接続される4つのスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される第1の抵抗値の2つの第1の抵抗と、
    前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される前記第1の抵抗値よりも小さい第2の抵抗値の2つの第2の抵抗と、
    直列に接続される前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子と並列に接続される第1の直流コンデンサと、
    直列に接続される前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子と並列に接続される第2の直流コンデンサと、
    前記第1の直流コンデンサの正極側と前記第2のスイッチング素子のゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第2のスイッチング素子をオンする第1の線形デバイスと、
    前記第2の直流コンデンサの正極側と前記第3のスイッチング素子のゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第3のスイッチング素子をオンする第2の線形デバイスと
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 正極側から、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、及び第4のスイッチング素子の順に直列に接続される4つのスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される第1の抵抗値の2つの第1の抵抗と、
    前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される前記第1の抵抗値よりも大きい第2の抵抗値の2つの第2の抵抗と、
    直列に接続される前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子と並列に接続される第1の直流コンデンサと、
    直列に接続される前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子と並列に接続される第2の直流コンデンサと、
    前記第2のスイッチング素子の正極側とゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第2のスイッチング素子をオンする第1の線形デバイスと、
    前記第2の直流コンデンサの正極側と前記第3のスイッチング素子のゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第3のスイッチング素子をオンする第2の線形デバイスと
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記4つのスイッチング素子にそれぞれゲート信号を出力するゲート信号出力手段と、
    前記第1の直流コンデンサ又は前記第2の直流コンデンサに印加される直流電力により、前記ゲート信号出力手段に電源を供給する電源供給手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 複数の単位モジュールで構成される電力変換装置であって、
    前記単位モジュールは、
    正極側から、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、及び第4のスイッチング素子の順に直列に接続される4つのスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される第1の抵抗値の2つの第1の抵抗と、
    前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される前記第1の抵抗値よりも小さい第2の抵抗値の2つの第2の抵抗と、
    直列に接続される前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子と並列に接続される第1の直流コンデンサと、
    直列に接続される前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子と並列に接続される第2の直流コンデンサと、
    前記第1の直流コンデンサの正極側と前記第2のスイッチング素子のゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第2のスイッチング素子をオンする第1の線形デバイスと、
    前記第2の直流コンデンサの正極側と前記第3のスイッチング素子のゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第3のスイッチング素子をオンする第2の線形デバイスと
    を備えること
    を特徴とする電力変換装置。
  5. 複数の単位モジュールで構成される電力変換装置であって、
    前記単位モジュールは、
    正極側から、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、及び第4のスイッチング素子の順に直列に接続される4つのスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される第1の抵抗値の2つの第1の抵抗と、
    前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子のそれぞれに並列に接続される前記第1の抵抗値よりも大きい第2の抵抗値の2つの第2の抵抗と、
    直列に接続される前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子と並列に接続される第1の直流コンデンサと、
    直列に接続される前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子と並列に接続される第2の直流コンデンサと、
    前記第2のスイッチング素子の正極側とゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第2のスイッチング素子をオンする第1の線形デバイスと、
    前記第2の直流コンデンサの正極側と前記第3のスイッチング素子のゲートとの間に接続され、電流が流れると、前記第3のスイッチング素子をオンする第2の線形デバイスと
    を備えること
    を特徴とする電力変換装置。
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