JP2010163571A - 個人情報保護用感圧転写接着テープ - Google Patents

個人情報保護用感圧転写接着テープ Download PDF

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Abstract

【課題】誰でも簡単に使用でき、廃棄するときに、隠したい個人情報が判読されてしまうことがない個人情報保護用感圧転写接着テープを提供することである。
【解決手段】基材に接着層を形成し、塗膜転写具を用いて圧力で基材から剥離させて接着層を転写させる感圧転写接着テープにおいて、接着層全体が均一の濃色であることを特徴とするものである。また、濃色の接着層の透過濃度が1.0以上であることを特徴とするものであり、さらに、濃色の接着層の接着力が3N/25mm〜30N/25mmであることを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、基材に接着層を形成し、塗膜転写具を用いて圧力で基材から剥離させて接着層を転写させる感圧転写接着テープに関し、特に接着層を濃色にして、個人情報などの文字が記載された紙などに転写することで、個人情報などが判読できない個人情報保護用感圧転写接着テープに関するものである。
近年、企業や一般家庭において個人情報保護の重要性に関する認識が高まってきている中、名前や住所などの個人情報が記載された紙(書類、封筒、はがき)などを廃棄するときに、第三者に個人情報を判読できない状態にしてから廃棄することが望まれており、個人情報保護に関する商品が多く販売されるようになった。
廃棄するときに、記載された個人情報などが判読できなくする方法としては、個人情報が記載された紙(書類、封筒、はがき)などを細かく裁断する方法がある。そのような裁断機いわゆるシュレッダーは、すでに商品として販売されており、電動式のものや手動式のものなどがある。手動式のものとして、鋏形状で裁断可能な「シュレッダーはさみ」というものもある。
細かく裁断する方法以外で、個人情報などが判読できなくする方法として、特開2004−272177号公報のように、遮蔽層を構成したシールで個人情報を隠す方法があり、マーカーで塗りつぶす方法、スタンプで個人情報を隠す方法などもある。スタンプも、ベタ柄のだけでなく、意匠登録第1335713号公報のように、スタンプ画像(スタンプ印面)を工夫して、スタンプ画像の文字や画像によって、個人情報などが判読することを困難にしている「個人情報保護用スタンプ」も販売されている。これらはその手軽さから、多くのユーザーに支持されている。
特開2004−272177号公報 意匠登録第1335713号公報
このように、個人情報が記載された紙(書類、封筒、はがき)などを廃棄するときに、第三者に個人情報が読み取られることを困難にする方法としては、個人情報が記載された紙などを細かく裁断する方法と、個人情報をシールやスタンプで隠す方法がある。
細かく裁断する方法として、電動式のシュレッダーは装置自体が大きいため、設置場所が必要であり、価格も高いという問題がある。手動式のものは、人が労力を費やす必要があり、裁断するのに手間隙がかかるという問題がある。
隠す方法として、シールは、剥離紙などの余分な廃棄物が出てしまい、昨今の環境問題に合っていない。マーカーやベタ柄のスタンプは、インクが紙に染み込み、個人情報の文字がレーザプリンタなどで印刷したわずかな厚さを有する文字であると、厚みの差による凹凸で、文字が読み取られてしまうことがある。
そのようにならないように、意匠登録第1335713号公報のように、スタンプ画像(スタンプ印面)を工夫して、個人情報などが判読されることを困難にしているものもあるが、スタンプという商品であるため、使い方によってはスタンプした画像のインク濃度にムラが出ることがあり、インク濃度が薄くなった場合は、隠したい個人情報が判読されてしまう。また、個人情報である文字のフォント、サイズ、色などによっては、スタンプ画像では隠しきれずに、判読されてしまうということもある。
本発明が解決しようとする課題は、誰でも簡単に使用でき、廃棄するときに、隠したい個人情報が判読されてしまうことがない個人情報保護用感圧転写接着テープを提供することである。また、これを使用する塗膜転写具は、感圧転写接着テープであってもうまく感圧転写できる構成のものである。
本発明の個人情報保護用感圧転写接着テープは、基材に接着層を形成し、塗膜転写具を用いて圧力で基材から剥離させて接着層を転写させる感圧転写接着テープにおいて、接着層全体が均一の濃色であることを特徴とするものである。また、濃色の接着層の透過濃度が1.0以上であることを特徴とするものであり、さらに、濃色の接着層の接着力が3N/25mm〜30N/25mmであることを特徴とするものである。
本発明によって、塗膜転写具を用いて圧力で基材から剥離させて接着層を転写させることができるため、誰でも簡単に使用できる個人情報保護用感圧転写接着テープとなった。
感圧転写型の接着層なので、転写された接着層は厚さがあり、レーザプリンタで印刷した文字の厚さによる凹凸が接着層表面上に現れることがなく、文字が判読されてしまうことはない。また、接着層全体が均一の濃色であるため、隠したい文字上に転写するだけでも、文字が判読できなくなる。そして、接着層であるため、その上に不透明なものを貼り合わせて捨てることができる。これにより、文字の部分が貼り合わされた内側に隠れた状態となり、より一層の安心感を使用者に与えられる。不透明なものは、別のものでも、接着層を転写した紙などを折り曲げた部分でもよい。さらに、このようにして貼り合わせて捨てられた紙を第三者が貼り合せた部分を無理やり開こうとしても、紙自体が破けてしまうものである。
本発明の使用例を示した説明図である。 本発明の構成を示した説明図である。 塗膜転写具を用いた感圧転写を示した説明図である。 塗膜転写具11にキャップ14をした状態を示した説明図である。 透明な筐体の塗膜転写具で、内部構成を示した説明図である。
本発明の個人情報保護用感圧転写接着テープは、塗膜転写具を用いて圧力で基材から剥離させて接着層を転写させて使用するものであり、基材に接着層を形成するものである。
図1は、本発明の使用例を示した説明図である。個人情報として、架空の住所を図に示している。図1(a)のような「住所:大阪府特許市出願町10−6」という文字2の上に、接着層1を感圧転写させたものが図1(b)である。このように接着層1が濃色であるために、判読することができなくなる。
図2は、本発明の構成を示した説明図である。基材4に濃色の接着層1を形成した構成である。基材4に、接着層塗工液をいわゆるコーターなどで塗布して、加熱乾燥して接着層1を形成して、細い幅にスリットして感圧転写接着テープ3を製造する。
接着層塗工液は、接着剤とフィラーと着色剤および溶媒とからなる。接着剤は、いわゆる粘着剤に、粘着付与剤と硬化剤を含んだものである。これは、接着層に感圧転写性能を出すため、つまり、接着性能を有しながら、感圧転写性能を出すためである。フィラーは、感圧転写の切れ性能を出すためであり、着色剤は、濃色にするためである。
コーターは、ロールコーター、リバースロールコーター、グラビアコーターなど、接着層が形成できるものであればよい。
この感圧転写接着テープ3を繰出しリールに小巻にして、転写ヘッドと巻取りリールに巻き回して塗膜転写具に装填して使用するものである。
図3は、塗膜転写具11を用いた感圧転写を示した説明図である。塗膜転写具11の転写ヘッドはローラーヘッド12であり、図にはローラーヘッド12の回転軸13も見えている。
ローラーヘッド12にて感圧転写接着テープ3を紙5の文字上に押さえつけて圧力を与えながら図面左から右方向へ塗膜転写具11を引いて、接着層1を紙5に感圧転写している。接着層1が剥離された基材4は、塗膜転写具11内部に巻き取られている。
転写ヘッドがローラーヘッド12であるのは、粘着という特性を有する接着層を感圧転写させるのにはローラーという形態が好ましいからである。修正テープに使用するような、ローラーではない動かない固定されたヘッドであると、そのような接着層をうまく転写できない。
塗膜転写具11には、感圧転写接着テープ3の使用量が目視できるように、窓15が設けられている。これにより、繰出しリールに巻かれている感圧転写接着テープ3が見えるようになっている。図において、窓15の中に見える黒い部分が感圧転写接着テープ3である。
この塗膜転写具11では、窓15は2つからなる。2つあることにより、使い初めと使い終わりが目視できるようになっている。図において、右上側のひとつの窓15にて使い始めが、左下側のもうひとつの窓15にて使い終わりが、目視できるものである。
また、塗膜転写具11には、キャップ14が設置されている。この図では、キャップ14はほとんど隠れている。
図4は、塗膜転写具11にキャップ14をした状態を示した説明図である。このようにして、接着層1の接着面にごみや埃が付着したり、他の何かに接着層1がふいに接触したりするのを防いでいる。このようにキャップをして、持ち運びしたり、保管したりできるようにしている。
図5は、透明な筐体の塗膜転写具で、内部構成を示した説明図である。繰出しリール16から繰り出された感圧転写接着テープ3は、ローラーヘッド12にて、接着層が感圧転写されて、基材4が巻取りリール17に巻き取られる構成である。基材4を整えながら巻き取るために、巻取りリール17にはフランジがあり、フランジの外側(図で見えている側)がローレット形状のフランジ18である。繰出しリール16と巻取りリール17には連動機構があり、この塗膜転写具11では連動機構としてギア19を用いている。
巻取りリール17にローレット形状のフランジ18を設けているのは、塗膜転写具11の内部に、繰出しリール16や巻取りリール17や連動機構などを組み込んだ後に、感圧転写接着テープ3の弛みなどを調整するためである。この調整により、使い始めから不具合なく使用できる状態にすることができる。
また、感圧転写接着テープ3の接着面が塗膜転写具11の筐体の内壁に引っ付いてしまわないように、筐体の内壁に突起物20を設けており、図では8つの突起物20が見えている。筐体の内壁に引っ付いてしまうと、テープが動かなくなってうまく転写できなくなったり、接着層1が部分的にはがれて、転写できたとしても本来の目的を果たさなくなったりすることが起こる。このように複数個の突起物20を設けることにより、それを防ぐことができる。
転写ヘッドがローラーヘッド12であり、筐体に2つの窓15があり、筐体の内壁に突起物20がある塗膜転写具11であるので、感圧転写テープが感圧転写接着テープであっても、うまく感圧転写できる構成となっている。
接着層を転写して、文字を判読することができなくするためには、接着層が濃色であればよい。濃色とは、濃い色のことであり、色の種類に関係なく、色の濃度が濃いものである。色の濃度が薄く、透明で薄く色づいているようなものは淡色である。濃色であり、感圧転写接着テープにおける接着層の厚さが、一般的な10〜100μmの範囲であれば、好ましくは15〜30μmの範囲であれば、文字を判読することができなくなる。
このような接着層であっても、転写した紙などの裏面から強い光を当てると、文字が透けて判読されてしまう場合がある。そのため、濃色の接着層の透過濃度が1.0以上であることが好ましい。
この透過濃度は、厚さ25μmの透明PETフィルムに感圧転写した接着層の上に、さらに厚さ25μmの透明PETフィルムを貼り合せたものを試料として、マクベス濃度計TR−927を使用して測定したものである。濃色の接着層の透過濃度は、1.0以上であればよく、文字を判読することができなくなる。また、1.4以上であれば好ましく、2.0以上であればより好ましい。
このようなものであれば、レーザプリンタで上質紙に印刷した文字の上に、塗膜転写具を用いて感圧転写接着テープの接着層を転写させて、文字のない上質紙の部分を折り曲げて、接着層の上に重ねて、上質紙同士を貼り合わせて、上質紙の背面に15ワットの蛍光灯を接触させて、接着層で貼り合わせた文字付近に蛍光灯の光を透過させて、文字が判読することができないものになる。
一方で、紙などに感圧転写した接着層の上に紙を重ねて貼り合せて、その後に剥がすと、紙自体が破けてしまう(紙破壊が起こる)方が、使用者にさらに安心感を与えるものである。それだけの十分な接着力があるのが好ましい。
しかしながら、濃色でありながら、それだけの接着力を発揮させる感圧転写型の接着層とすることは難しかった。研究を重ねた結果、接着剤、フィラー、着色剤が、下記のような構成からなる接着層塗工液により形成した接着層であれば可能となった。ここで接着剤とは、粘着剤、粘着付与剤、硬化剤を含んだものである。
粘着剤は、アクリル系、ゴム系、ウレタン系、オレフィン系、シリコン系などの一般的な粘着剤を用いることができる。実施例では、汎用性、価格、種類の多さなどから、アクリル系粘着剤を用いた。固形分比で、60〜80重量%であればよい。
粘着付与剤は、ロジン、ロジン誘導体、ポリテルペン、テルペンフェノール樹脂、石油樹脂などが使用できる。実施例では、アクリル系粘着剤と相溶性がよく、高い粘着力を得られるテルペンフェノール樹脂を用いた。固形分比で、5〜20重量%であればよい。
硬化剤は、接着層の凝集力を高め、表面のべたつきを抑え、保持力を向上させる効果があり、これにより、接着性能を有しながら、感圧転写性能を出している。イソシアネート系硬化剤、エポキシ系硬化剤、メラミン系硬化剤などが使用できる。実施例では、イソシアネート系硬化剤を用いた。固形分比で、0.1〜2重量%であればよい。
ここで、粘着剤、粘着付与剤、硬化剤を含んだ接着剤としては、固形分比で、65〜97重量%であればよく、80〜90重量%が好ましい。
フィラーは、感圧転写の切れ性能を出すために、用いている。このフィラーによって、感圧転写を終わらせる時、つまり、紙から塗膜転写具を持ち上げて圧力を抜いた時、接着層が切れずに糸引き状態になるのを軽減させ、接着層の切れ性能を良くすることができる。フィラーの形状には、球状、針状、板状、燐片状など様々な形状がある。材質も、ガラス、シリカ、樹脂などがある。これらを単独もしくは混合して用いることができる。しかしながら、フィラーの添加量が多すぎると、接着力が著しく低下することがあるので、多すぎても良くない。切れ性能が良く、接着力を低下させないためには、添加量は固形分比で、1〜20重量%がよく、1〜10重量%が好ましく、4〜6重量%がさらに好ましい。
着色剤は、一般的な着色剤が使用可能であり、無機顔料や有機顔料などを用いることができる。無機顔料としては、カーボンブラック、アイボリーブラック、コバルトブルー、チタンイエロー、酸化チタン、黄鉛、酸化鉄などがあげられ、有機顔料としては、アゾ顔料系、フタロシアニン顔料系、レーキ顔料系、ジオキサジン顔料系などがあげられる。また、染料、金粉やアルミニウム粉などを用いることができる。着色剤は、濃色になればよいが、固形分比で、3重量%以上であればよく、6重量%以上であれば好ましく、10重量%以上であればより好ましい。
基材は、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリエチレンナフタート、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムや、30〜60g/m程度のグラシン紙などの薄葉紙を用いることができる。基材の厚さは3〜50μm程度が好ましいが、この限りではない。基材によっては離型加工した方がよい。離型加工は、シリコン樹脂やフッ素樹脂などで加工することができ、微粒子などの添加剤を使用してもよい。基材の両面に離型加工するのが好ましいが、離型加工せずとも圧力で接着層を剥離することができる基材であれば、接着層を形成する面とは反対の基材背面に離型加工するだけでよい。これは、コーターを用いてロール状で接着層を形成するため、そのような基材であれば、基材背面に接着層が引っ付いてしまうのを防ぐだけでよいからである。つまり、基材両面に、もしくは、接着層を形成する面とは反対の基材背面に、離型加工した基材を用いるのが好ましい。
接着層塗工液として、これら粘着剤、粘着付与剤、硬化剤、フィラー、着色剤を溶媒とともに攪拌機等で均一に混合し作製する。これを、例えばリバースロールコーターにより塗布し、加熱乾燥により、所定の厚さに形成する。接着層の厚さは、10〜100μmであれば良いが、15〜30μmが好ましい。
このような接着層塗工液の構成であり、形成された接着層の接着力が3N/25mm〜30N/25mmであれば、ロール状に巻いた時に、基材背面に接着層が引っ付いてしまう、ブロッキング現象が生じることなく、紙破壊が起こることを見出した。接着力が3N/25mmより小さいと、紙を貼り合わせて剥がそうとしても、紙破壊せずに剥がせてしまう。接着力が30N/25mmより大きいとブロッキング現象が生じてしまう。
接着力は、JISZ0237に定める「試験板に対する180度引き剥がし粘着力」測定方法に準じて測定したものである。接着力は、3N/25mm〜30N/25mmであればよく、5N/25mm〜20N/25mmであれば好ましい。
このようなものであれば、レーザプリンタで上質紙に印刷した文字の上に、塗膜転写具を用いて感圧転写接着テープの接着層を転写させて、文字のない上質紙の部分を折り曲げて、接着層の上に重ねて、上質紙同士を貼り合わせて、24時間室温で放置後、上質紙同士を引き剥がすと、上質紙が破れるものになる。
以下に本発明における実施例により詳細に説明する。ただし本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1の接着層塗工液は、粘着剤、粘着付与剤、硬化剤、フィラー、着色剤として次のような固形分比での重量%となるように、溶媒としてトルエンを用いて攪拌機で均一に混合し作製した。
粘着剤として、アクリル系粘着剤「SKダイン1906H」(綜研化学株式会社製)を固形分比で70重量%、粘着付与剤として、テルペンフェノール樹脂(「YSポリスターU115」(ヤスハラケミカル株式会社製)を固形分比で14.7重量%、硬化剤として、イソシアネート系硬化剤「L−45」(綜研化学株式会社製)を固形分比で0.3重量%、フィラーとして、「マイクログラスサーフェストランドREV1」(エヌエスジー・ヴェトロテックス株式会社製)を固形分比で5重量%、着色剤として、ボールミルで分散処理したカーボンブラック「Raven1080」(コロンビアカーボン社製)を固形分比で10重量%となるように、作製した。
この実施例1の接着層塗工液を、基材として厚さ12μmの両面離型加工したPETフィルムを用いて、リバースロールコーターで塗布して、加熱乾燥して、厚さ18μmになるように実施例1の接着層を形成した。
実施例1の接着層塗工液を用いて、厚さ24μmになるように実施例2の接着層を形成した。これ以外は、実施例1と同じである。
実施例1の接着層塗工液を用いて、厚さ30μmになるように実施例3の接着層を形成した。これ以外は、実施例1と同じである。
実施例1の接着層塗工液において、粘着剤を固形分比で74重量%、着色剤を固形分比で6重量%に変更して、これら以外は実施例1と同様にして、実施例4の接着層を形成した。
実施例1の接着層塗工液において、粘着剤を固形分比で77重量%、着色剤を固形分比で3重量%に変更して、これら以外は実施例1と同様にして、実施例5の接着層を形成した。
実施例1の接着層塗工液において、粘着剤としてアクリル系粘着剤「SKダイン1720」(綜研化学株式会社製)を固形分比で77重量%、着色剤を固形分比で3重量%に変更して、これら以外は実施例1と同様にして、実施例6の接着層を形成した。
実施例1の接着層塗工液において、粘着剤としてアクリル系粘着剤「SKダイン1604N」(綜研化学株式会社製)を固形分比で77重量%、着色剤を固形分比で3重量%に変更して、これら以外は実施例1と同様にして、実施例7の接着層を形成した。
(比較例1)実施例1の接着層塗工液において、粘着剤を固形分比で79.5重量%、着色剤を固形分比で0.5重量%に変更して、これら以外は実施例1と同様にして、比較例1の接着層を形成した。
実施例と比較例において、実施例すべては濃色の接着層となり、比較例は淡色の接着層となった。
これら実施例と比較例の基材に形成した接着層を、基材ごと細い幅にスリットしてそれぞれの個人情報保護用感圧転写接着テープとした。これらを繰出しリールに小巻にして、転写ヘッドと巻取りリールに巻き回して、塗膜転写具「グルーラミニ」(ユニオンケミカー社製)の筐体に装填して使用可能な状態にした。
なお、この塗膜転写具は、転写ヘッドがローラーヘッド12であり、筐体に2つの窓15があり、筐体の内壁に突起物20があり、感圧転写テープが感圧転写接着テープであっても、うまく感圧転写できる構成のものである。
実施例と比較例の透過濃度は、厚さ25μmの透明PETフィルムに感圧転写した接着層の上に、さらに厚さ25μmの透明PETフィルムを貼り合せたものを試料として、マクベス濃度計TR−927を使用して測定した。実施例と比較例の接着力は、JISZ0237に基づいて測定した。これらの測定結果は、表1に記載している。
判読性と紙破壊性は、以下の評価のように行った。これらの評価結果も、表1に記載している。
判読性は、レーザプリンタで上質紙に印刷した文字の上に、塗膜転写具を用いて実施例と比較例のそれぞれの接着層を転写させて、文字のない上質紙の部分を折り曲げて、接着層の上に重ねて、上質紙同士を貼り合わせて、上質紙の背面に15ワットの蛍光灯を接触させて、接着層で貼り合わせた文字付近に蛍光灯の光を透過させて、文字が判読することができるかどうかを評価した。判読できない場合は○、判読できる場合は×とした。
紙破壊性は、レーザプリンタで上質紙に印刷した文字の上に、塗膜転写具を用いて感圧転写接着テープの接着層を転写させて、文字のない上質紙の部分を折り曲げて、接着層の上に重ねて、上質紙同士を貼り合わせて、24時間室温で放置後、上質紙同士を引き剥がすと、上質紙が破れるかどうかを評価した。破れる場合は○、破れない場合は×とした。
以上の内容を表1に記載した。なお、接着層塗工液である粘着剤、粘着付与剤、硬化剤、フィラー、着色剤の数値の単位は、固形分比における重量%である。また、粘着剤Aは「SKダイン1906H」(綜研化学株式会社製)であり、粘着剤Bは「SKダイン1720」(綜研化学株式会社製)であり、粘着剤Cは「SKダイン1604N」(綜研化学株式会社製)である。
Figure 2010163571
1 濃色の接着層
2 文字
3 個人情報保護用感圧転写接着テープ
4 基材
5 紙
11 塗膜転写具
12 ローラーヘッド
13 ローラーヘッドの回転軸
14 キャップ
15 窓
16 繰出しリール
17 巻取りリール
18 ローレット形状のフランジ
19 ギア
20 突起物

Claims (3)

  1. 基材に接着層を形成し、塗膜転写具を用いて圧力で基材から剥離させて接着層を転写させる感圧転写接着テープにおいて、接着層全体が均一の濃色であることを特徴とする個人情報保護用感圧転写接着テープ。
  2. 濃色の接着層の透過濃度が1.0以上であることを特徴とする請求項1に記載の個人情報保護用感圧転写接着テープ。
  3. 濃色の接着層の接着力が3N/25mm〜30N/25mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の個人情報保護用感圧転写接着テープ。
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