JP2010163048A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプールの外周部にウエビングベルトを簡単に装着できるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】ウエビングベルト44の長手方向基端部が係止されたベルト係止部材40と、ウエビングベルト44が内側を通過している枠状部材60とが別体で構成されており、これらのベルト係止部材40と枠状部材60とをスプール20に装着して更にベルト係止部材40と枠状部材60とを連結する。これにより、ウエビングベルト44が間接的にスプール20の外周部に装着される。このように、ベルト係止部材40と枠状部材60とが別体で構成されていることで、予め枠状部材60にウエビングベルト44を通しておくことができ、ウエビングベルト44をスプール20の外周部に装着する際の作業を簡単にできる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、車両のシートベルト装置を構成するウエビングベルトを巻き取って格納するためのウエビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に開示されたウエビング巻取装置のスプールにウエビングベルトを取り付けるに際しては締め具が用いられる。締め具は一対の横片を備えている。これらの横片はスプールの軸方向に沿って長手とされ、スプールの周方向に離間している。これらの横片の一方はウエビングベルトの長手方向基端部に形成されたループ部を貫通しており、これにより、ウエビングベルトの長手方向基端部が締め具に連結されている。
締め具をスプールの外周部側方に配置した状態でウエビングベルトをスプールに巻き付け、更に、上記の一対の横片の間の開口にウエビングベルトの先端部を通すことで、スプールの外周部を覆うようなループが形成され、更にこの状態でウエビングベルトを先端側へ引っ張ってこのループを縮めれば、ループがスプールの外周部を締め付ける。これにより、ウエビングベルトがスプールに装着される。
この締め具に対応してスプールの外周部には突起が形成されており、この突起が締め具に干渉することで締め具がスプールの周方向に変位することが規制されている。
独国特許公開第10238924号(DE 10238924 A1)の公報
しかしながら、このような締め具をスプールに装着するに際しては、上記のように一対の横片の間の開口にウエビングベルトの先端部を通してループを形成するという煩雑な作業を要し、スプールに対するウエビングベルトの組付作業の作業性という観点からすると、未だ改善の余地が多分に残されていた。
本発明は、上記事実を考慮して、スプールの外周部にウエビングベルトを簡単に装着できるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、車体又は車両のシートに固定されるフレームを含めて構成される装置本体と、前記装置本体に回転可能に支持されて、長尺帯状のウエビングベルトをその長手方向基端側から巻き取って格納するスプールと、前記ウエビングベルトの長手方向基端部が係止されて、前記スプールの外周部に配置されるベルト係止手段と、前記ベルト係止手段とは別体で構成されて、前記ベルト係止手段に連結された状態で前記ベルト係止手段に係止された前記ウエビングベルトの長手方向基端部よりも先端側で前記ウエビングベルトに係合するループ保持手段と、を含めて構成されて、前記ループ保持手段が前記ウエビングベルトに係合することで、前記ウエビングベルト、前記ベルト係止手段、及び前記ループ保持手段のうち、少なくとも何れか2つによって前記スプールの外周部を囲むループを形成すると共に、前記ウエビングベルトに前記ループ保持手段が係合することで前記ループ保持手段に前記ループが保持される。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、車両を構成する車体や車両のシートに取り付けられる装置本体にはスプールが回転可能に支持されており、このスプールの外周部には長尺帯状のウエビングベルトがその長手方向基端側から巻き取られた状態で格納される。例えば、車両の乗員がウエビングベルトを装着する場合や、車両のシートに載置したチャイルドシートをウエビングベルトでシートに固定するに際しては、スプールに巻き取られているウエビングベルトが引き出される。
一方、本ウエビング巻取装置では、上記のウエビングベルトの長手方向基端部はスプールの外周部に配置されるベルト係止手段に係止される。このベルト係止手段には、ベルト係止手段とは別体で構成されたループ保持手段が連結され、ウエビングベルトの長手方向基端部よりも先端側がループ保持手段に係合することで、ウエビングベルト、ベルト係止手段、及びループ保持手段のうち、少なくとも何れか2つによってループが形成され、更に、ウエビングベルトにループ保持手段が係合することで、このループが保持される。
このようにして形成されたループは、上記のスプールの外周部を囲むように内側にスプールが配置された状態でループ保持手段が連結されたベルト係止手段がスプールに取り付けられ、これにより、ウエビングベルトがベルト係止手段を介して間接的にスプールに取り付けられる。
ここで、本発明に係るウエビング巻取装置では、ウエビングベルトの長手方向基端部が係止されるベルト係止手段と、ウエビングベルトに係合することで上記のループを形成して保持するループ保持手段とが別体で構成されているので、ウエビングベルトをスプールに装着する際に、スリット孔等にウエビングベルトを通すといった煩雑な作業を行なわなくても、簡単にスプールを囲むループを形成でき、スプールに対するウエビングベルトの取り付けを簡単に行なえる。
なお、本発明において装置本体は、車体や車両のシートに固定されるフレームを含む構成であり、フレームの他には、例えば、車両が急減速した場合やウエビングベルトが引き出される際の回転方向である引出方向へスプールが急激に回転した場合に作動してスプールの引出方向への回転を規制するロック機構、作動することでウエビングベルトを巻き取る際の回転方向である巻取方向への回転力をスプールに付与するプリテンショナ機構、ウエビングベルトがスプールから引き出されることで付勢力が増加してスプールを巻取方向へ付勢する付勢手段、作動することでスプールに巻取方向や引出方向への回転力を付与する駆動手段やこの駆動手段の駆動力をスプールに伝える駆動力伝達手段等、フレームに直接又は間接的に取り付けられる各種構成も本発明では装置本体に含まれる。
また、本発明では、ウエビングベルト、ベルト係止手段、及びループ保持手段のうち、少なくとも何れか2つによってループが形成されればよく、この組み合わせに関してはなんら限定されるものではない。しかも、少なくとも何れか2つによってループが形成されればよいので、ウエビングベルト、ベルト係止手段、及びループ保持手段の全てを用いて上記のループを形成する構成であってもよい。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記スプールに設けられた規制部に対して係合可能に前記ベルト係止手段及び前記ループ保持手段の何れかの一方に形成されて、前記何れかの他方が連結されると共に前記規制部に係合した状態では前記スプールの周方向に沿った変位が前記規制部に規制される連結部を備えている。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、ベルト係止手段及びループ保持手段をスプールの外周部に配置した状態で、ベルト係止手段及びループ保持手段の何れかの一方に形成された連結部に何れかの他方が連結される。さらに、この何れかの他方が連結された連結部は、スプールに設けられた規制部に係合させられる。これにより、ベルト係止手段及びループ保持手段の双方がスプールに取り付けられ、ひいては、ウエビングベルトがスプールに取り付けられる。
このようにしてスプールに取り付けられたベルト係止手段及びループ保持手段の何れか一方は、連結部がスプールの規制部に係合していることで、スプールの周方向への変位が規制部に規制される。これにより、スプールの周方向へのベルト係止手段及びループ保持手段の双方の変位が規制され、ひいては、ベルト係止手段に係止されたウエビングベルトの基端部がスプールの周方向に変位することが規制される。これにより、スプールからウエビングベルトを全て引き出した全引出状態で、スプールがウエビングベルトを巻き取る方向へ回転した際に、ウエビングベルトを巻き取らずにスプールだけが回転する空回りの発生を防止又は効果的に抑制できる。
しかも、ベルト係止手段とループ保持手段とを連結するための連結部がスプールの規制部に係合する構成であるので、ベルト係止手段及びループ保持手段の何れかの一方(すなわち、連結部が設けられている方)の連結部以外の形状等をシンプルにできる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置は、スプールの外周部にウエビングベルトを簡単に装着できる。
本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を概略的に示す正面図である。 スプール、ベルト係止手段、及びループ保持手段の斜視図である。 スプールにベルト係止手段及びループ保持手段を装着している状態を示す斜視図である。 ウエビングベルトにベルト係止手段及びループ保持手段を取り付けた状態を示す断面図である。 スプールにベルト係止手段及びループ保持手段を装着している状態を示す断面図である。 スプールにベルト係止手段及びループ保持手段が装着された状態を示す断面図である。 スプールにウエビングベルトが巻き取られた状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態の構成の要部であるベルト係止手段を示す斜視図である。 ループ保持手段に対してベルト係止手段の通過が可能な寸法関係を示す図で、(A)はループ保持手段の正面図、(B)はベルト係止手段の側面図である。 ループ保持手段に対してベルト係止手段の通過が可能な構成を示す斜視図である。 ループ保持手段に対してベルト係止手段の通過が可能な他の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態の構成の要部であるベルト係止手段を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態の構成の要部であるループ保持手段を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態の構成の要部であるベルト係止手段及びループ保持手段を示す斜視図である。 スプールにベルト係止手段及びループ保持手段を装着している状態を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態の構成の要部であるベルト係止手段及びループ保持手段を示す斜視図である。
<第1の実施の形態の構成>
図1には本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の全体構成の概略が正面断面図によって示されている。
図1に示されるように、本ウエビング巻取装置10は装置本体12を備えている。装置本体12は車両を構成する車体や車両のシートの内部の骨格部材等に固定されるフレーム14を備えている。フレーム14は各々が板状の一対の脚板16、18を備えている。これらの脚板16と脚板18とは厚さ方向に互いに対向しており、その間にはスプール20が配置されている。
図1及び図2に示されるように、スプール20は軸方向が脚板16と脚板18との対向方向に沿った筒形状に形成されており、その内側には図示しないエネルギー吸収部材としてのトーションシャフトが設けられる。トーションシャフトは長手方向がスプール20の軸方向に沿った棒状の部材とされている。トーションシャフトは、その長手方向に沿った脚板16側の端部、又は、トーションシャフトの脚板16側の端部よりも脚板18側でスプール20に対するスプール20の中心軸線周りの相対回転が不能な状態でスプール20に直接又はスプール20の脚板18側の端部に装着された連結部材を介して間接的に繋がっている。
図1に示されるように、脚板16の外側(脚板16の脚板18とは反対側)には、スプリングハウジング22が脚板16に取り付けられている。上述したトーションシャフトの脚板16側、又は、トーションシャフトの脚板16側とスプール20を繋ぐ連結部材は脚板18を貫通してスプリングハウジング22の内側に入り込み、スプリングハウジング22によりスプール20の中心軸線周りに回動自在に支持されている。
スプリングハウジング22の内側には付勢手段としての渦巻きばね(図示省略)が収容されている。渦巻きばねはその渦巻き方向外側の端部がスプリングハウジング22に直接又は間接的に係止されており、渦巻き方向内側の端部がスプリングハウジング22内に入り込んでいる上記の脚板16又は連結部材に直接又は間接的に係止されている。スプール20がその中心軸線周りの一方である引出方向に回転すると、この回転で渦巻きばねが巻き締まり、引出方向とは反対の巻取方向へスプール20を付勢する。
一方、脚板18の外側(脚板18の脚板16とは反対側)には、ロック機構ハウジング24が脚板18に取り付けられている。上述したトーションシャフトの脚板18側、又は、トーションシャフトの脚板18側は脚板18を貫通してスプリングハウジング22の内側に入り込み、スプリングハウジング22によりスプール20の中心軸線周りに回動自在に支持されている。これにより、トーションシャフトが相対回転不能な状態で繋がっているスプール20が、自らの中心軸線周りに回転自在に支持されている。
ロック機構ハウジング24の内側にはロック機構を構成する各種部材が収容されている。ロック機構は車両が急減速した場合や上記の引出方向へトーションシャフトが急激に回転した場合に作動し、トーションシャフトの脚板18の側に直接又はロックベース等と称される他の部材を介して間接的に係合して、トーションシャフト、ひいては、スプール20の引出方向への回転を規制する。
なお、本実施の形態は、スプール20にトーションシャフトを設けてトーションシャフトを介してスプール20を上記のロックベースに連結した構成であったが、トーションシャフトを設けずに、スプール20とロックベースとを直接連結する構成や、トーションシャフト以外の部材を介してスプール20とロックベースとを連結する構成としてもよい。
一方、図1及び図2に示されるように、スプール20にはベルト係止手段としてのベルト係止部材40が装着される。ベルト係止部材40は係止片42を備えている。係止片42は長手方向がスプール20の軸方向に沿った棒状又は細幅板状に形成されており、この係止片42にはウエビングベルト44の長手方向基端部が係止される。
ウエビングベルト44は長尺帯状に形成されており、その幅寸法は係止片42の長手寸法以下とされている。ウエビングベルト44の長手方向基端部近傍は係止片42を包むようにウエビングベルト44の長手方向先端側へ折り返される。このように折り返されたウエビングベルト44は、折り返し部分よりも長手方向基端側と長手方向先端側とが重ね合わされた状態で縫合される。これにより、ウエビングベルト44の長手方向基端部が係止片42、すなわち、ベルト係止部材40に係止されている。
この係止片42の長手方向両端部からは一対の湾曲片48が延出されている。これらの湾曲片48は長手方向寸法がスプール20の外周長よりも充分に短い棒状又は細幅板状に形成されており、スプール20の外周部に倣うように湾曲している。このような湾曲片48の係止片42とは反対側の端部には連結部としての連結片46が繋がっている。連結片46は長手方向がスプール20の軸方向に沿い、且つ、スプール20の中心軸線と略同じ向きを軸方向とする軸周りに湾曲した細幅板状に形成されており、ベルト係止部材40全体としてはスプール20に倣って湾曲した枠形状となっている。
一方、図1及び図2に示されるように、スプール20にはループ保持手段としての枠状部材60が装着される。枠状部材60は干渉片62を備えている。干渉片62は長手方向がスプール20の軸方向に沿った棒状又は細幅板状に形成されている。また、この嵌込片66の長手方向両端部からは一対の湾曲片64が延出されている。これらの湾曲片64は長手方向寸法がスプール20の外周長からベルト係止部材40を構成する湾曲片48の長手方向寸法を差し引いた長さ以下とされた棒状又は細幅板状に形成されている。また、湾曲片64は湾曲片48と同様にスプール20の外周部に倣うように湾曲している。このような湾曲片64の干渉片62とは反対側の端部には嵌込片66が繋がっている。
嵌込片66は長手方向がスプール20の軸方向に沿った棒状又は細幅板状に形成されており、枠状部材60全体としてはスプール20に倣って湾曲した枠形状となっている。図3に示されるように、このような構成の枠状部材60にはウエビングベルト44が通過する。
ここで、上述したベルト係止部材40の連結片46は、内周形状が枠状部材60を構成する嵌込片66の太さ以上とされており、図3及び図5に示されるように、連結片46の内側に嵌込片66を配置できる。しかも、上記のように湾曲した連結片46の湾曲方向(すなわち、連結片46の幅方向)両端間には嵌込片66の太さ以上の隙間が形成されており、この隙間から連結片46の内側に嵌込片66を嵌め込むことができるようになっている。但し、図4に示されるように、スプール20に対するベルト係止部材40及び枠状部材60の組み付け前の状態では、連結片46に嵌込片66が嵌め込まれていない。
また、図3及び図5に示されるように、上記のように湾曲した連結片46に対応して、スプール20の外周部には規制部としての規制孔72が形成されている。規制孔72はスプール20の外周部にて開口しており、その内側には嵌込片66が嵌め込まれた連結片46が入り込む。規制孔72に連結片46が入り込んだ状態でスプール20に対して枠状部材60をスプール20の周方向に変位させようとすると、規制孔72の内周部が連結片46に干渉する。この干渉によりスプール20の周方向に沿った連結片46の変位が規制され、ひいては、スプール20の周方向に沿ったスプール20に対する枠状部材60の変位が規制される。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、スプール20へのウエビングベルト44の組付方法の説明を通して、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置10において、スプール20にウエビングベルト44を組み付ける際には、ベルト係止部材連結工程にてベルト係止部材40にウエビングベルト44の長手方向基端部が連結される。すなわち、ベルト係止部材連結工程では、全体的に枠状となっているベルト係止部材40にウエビングベルト44の長手方向基端側が通過させられる。ベルト係止部材40を通過したウエビングベルト44の長手方向基端側は係止片42を包むように幅方向を軸方向とする軸周りに折り返される。このように折り返されたウエビングベルト44は、折り返し部分よりも基端側と先端側とが互いに重ね合わされて縫合される。これにより、ベルト係止部材40とウエビングベルト44とが連結される。
なお、上記のようなウエビングベルト44を縫合することによるベルト係止部材40とウエビングベルト44との連結は、あくまでもウエビングベルト44の長手方向基端部をベルト係止部材40に連結するための手段の一態様であり、ベルト係止部材40とウエビングベルト44との連結がこのような縫合に限定されるものではない。
上記のベルト係止部材連結工程の前又は後に行なわれるベルト通し工程では、枠状部材60の内側にウエビングベルト44の長手方向基端側が通過させられる。なお、このベルト通し工程は上記のベルト係止部材連結工程の先に行なわれてもよいし、ベルト係止部材連結工程の後に行なわれてもよいが、例えば、ベルト通し工程をベルト係止部材連結工程の先に行なう場合には、枠状部材60の内側にウエビングベルト44を通過させるに際して、ウエビングベルト44をその長手方向基端部から通過させることが簡単にできるので、作業性が更によくなるというメリットがある。これに対し、ベルト通し工程をベルト係止部材連結工程の後に行なう場合には、例えば、上記のようにウエビングベルト44の基端側を縫合する際に、枠状部材60を気にせず作業できるというメリットがある。
以上のベルト係止部材連結工程及びベルト通し工程を経ることで、図4に示されるように、ベルト係止部材40の係止片42に係止されたウエビングベルト44の長手方向基端部よりも先端側が枠状部材60を通過した状態になる。
次いで、ベルト取付工程では、先ず、図3及び図5に示されるように、ウエビングベルト44のベルト係止部材40と枠状部材60との間の部分と、ベルト係止部材40と、枠状部材60とでスプール20の外周部が囲まれる(すなわち、ウエビングベルト44とベルト係止部材40と枠状部材60とによってスプール20の外周部の外周部を囲むループが形成される)。この状態で、ベルト係止部材40の連結片46の内側に枠状部材60の嵌込片66が嵌め込まれる。さらに、嵌込片66が嵌め込まれた連結片46が、スプール20に形成された規制孔72に嵌め込まれ、この状態でウエビングベルト44がその先端側へ引っ張られる。
これにより、ウエビングベルト44のベルト係止部材40と枠状部材60との間の部分の長さが短くなると、ベルト係止部材40及び枠状部材60がスプール20の外周部に接近して圧接する。これにより、図6に示されるように、ベルト係止部材40及び枠状部材60がスプール20に装着され、間接的にウエビングベルト44がスプール20に装着される。
このように、本ウエビング巻取装置10では、ウエビングベルト44をスプール20に装着するに際して、ウエビングベルト44の基端側にループを作らなくてもよく、したがって、ベルト係止部材40及び枠状部材60をスプール20に取り付ける工程で、枠状部材60にウエビングベルト44を先端側から通すという煩雑な作業が不要である。このように、本実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、簡単にウエビングベルト44をスプール20の外周部に取り付けることができる。この状態で、スプール20を巻取方向に回転させると、図7に示されるように、スプール20の外周部にウエビングベルト44がその長手方向基端側から層状に巻き取られて格納される。
一方、上記のようにベルト係止部材40及び枠状部材60をスプール20に取り付けた状態では、嵌込片66が嵌め込まれた連結片46が規制孔72に嵌め込まれている。このため、スプール20の周方向にベルト係止部材40及び枠状部材60が変位しようとすると、規制孔72の内壁に連結片46が干渉され、これにより、スプール20の周方向へのベルト係止部材40及び枠状部材60の変位が防止又は極めて効果的に抑制される。
例えば、スプール20からウエビングベルト44を全て引き出した全引出状態(図6参照)からスプール20を巻取方向に回転させるとスプール20にウエビングベルト44が巻き取られるが、巻取方向へのスプール20の回転にベルト係止部材40及び枠状部材60が追従せずに、スプール20の周方向にベルト係止部材40が相対的に変位すると、スプール20が空回りすることになり、スプール20にウエビングベルト44が巻き取られない。
しかしながら、本ウエビング巻取装置10では、上記のようにスプール20の周方向へのベルト係止部材40の変位が防止又は極めて効果的に抑制されるので、ループの空回りの発生を防止又は極めて効果的に抑制でき、ウエビングベルト44を確実にスプール20に巻き取らせることができる。
なお、本実施の形態では、図6に示されるように、ベルト係止部材40と枠状部材60とでスプール20の外周部の略全域を囲う構成であったが、ベルト係止部材40と枠状部材60とがスプール20の外周部を囲う範囲に関してはなんら限定されるものではない。したがって、ベルト係止部材40と枠状部材60とがスプール20の外周部のごく一部のみを囲い、スプール20の外周部のうちベルト係止部材40と枠状部材60とで囲えなかった範囲をウエビングベルト44のベルト係止部材40と枠状部材60との間の部分で囲ってもよい。
また、本実施の形態では、ベルト係止部材40に連結部としての連結片42を形成して、ベルト通過部材としての枠状部材60に嵌込片66を形成した構成であったが、ベルト係止部材40に嵌込片66を形成して、枠状部材60に連結部としての連結片42を形成してもよい。
さらに、本実施の形態では、フレーム14、スプリングハウジング22及びこのスプリングハウジング22内に設けられた渦巻きばね等から成るスプール付勢機構、ロック機構ハウジング24及びこのロック機構ハウジング24内に収容される各種部材等から成るロック機構を含めて装置本体12を構成したが、装置本体12はフレーム14を含む構成であればよく、このようなスプール付勢機構やロック機構を備えない構成であってもよい。
また、このようなスプール付勢機構やロック機構とは別に、作動することで強制的にスプール20に巻取方向への急激な回転力を付与するプリテンショナ機構や、駆動力をスプール20に伝えてスプール20を巻取方向や引出作動に回転させるモータ等の駆動手段、更には、このような駆動手段の駆動力をスプール20に伝達するギヤ列等の駆動力伝達手段等、フレーム14に取り付けられる構成を含めて装置本体12を構成してもよい。
さらに、本実施の形態では、長手方向がスプール20の軸方向に沿い、且つ、スプール20の中心軸線と略同じ向きを軸方向とする軸周りに湾曲した細幅板状の連結片46を連結部とした構成であった。しかしながら、特許請求の範囲で言う「連結部」は、規制孔72等の規制部に係合していることで、スプール20の周方向への変位が規制され、ひいては、スプール20の周方向へのベルト係止部材40及び枠状部材60の変位が規制される構成であればよい。したがって、連結部は上記の連結片46のような形状に限定されるものではない。以下、連結部の変形例を第2の実施の形態として説明する。
<第2の実施の形態>
図8には、本発明の第2の実施の形態の構成の要部であるベルト係止手段としてのベルト係止部材90が斜視図によって示されている。この図に示されるように、ベルト係止部材90は、連結片46を備えておらず、代わりに連結部としての連結片92を備えている。この連結片92は湾曲片48の半径方向内方側に設けられる横片94を備えている。横片94は長手方向が一方の湾曲片48から他方の湾曲片48の側への向き(すなわち、スプール20の軸方向)に沿っている。この横片94の長手方向両端からは、各湾曲片48の係止片42とは反対側の端部へ向けて縦片96が延びており、この縦片96の横片94とは反対側の端部が各湾曲片48の係止片42とは反対側の端部に繋がっている。
この連結片92は、枠状部材60の湾曲片64の外側から枠状部材60の内側を通過して更に湾曲片64の半径方向内方側に横片94が位置するように縦片96の長さが設定されており、連結片92のうち、湾曲片64よりも湾曲片64の半径方向内方側へ突出した部分がスプール20の規制孔72に入り込む。このため、スプール20の周方向にベルト係止部材90及び枠状部材60が変位しようとすると、規制孔72の内壁に連結片92が干渉される。
これにより、スプール20の周方向へのベルト係止部材90及び枠状部材60の変位が防止又は極めて効果的に抑制される。このように、スプール20の規制孔72に入り込んだ連結片92は、規制孔72に入り込んだ連結片46と同様の作用を奏するので、連結片92を有するベルト係止部材90を用いても、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
また、これまでの説明では、ベルト係止部材40と枠状部材60との寸法関係に関して特に言及しなかったが、例えば、図9に示されるように、枠状部材60における干渉片62から嵌込片66までの直線距離(すなわち、湾曲片64の開口方向側又はその反対側から枠状部材60を見た場合の干渉片62と嵌込片66との間隔)H1よりも、ベルト係止部材40の係止片42と連結片46とを直線的に結ぶ仮想線から、この仮想線に対して垂直方向に沿った湾曲片48の外周部までの最長寸法H2を短く設定し、更に、スプール20の軸方向に沿った両湾曲片64の間隔L1よりも、上記の仮想線に沿った係止片42から連結片46までの長さ(更に詳細には、スプール20の半径方向に沿った外側での係止片42の端部からスプール20の半径方向に沿った外側での連結片46の端部までの長さ)L2を短く設定してもよい。
このような寸法関係にすると、図10に示されるように、係止片42の長手方向を干渉片62の長手方向に対して直交させた姿勢で枠状部材60の内側をベルト係止部材40が通過できる。このため、このような構成にすると、ベルト係止部材連結工程でベルト係止部材40にウエビングベルト44の長手方向基端部を連結した後にベルト通し工程を行なうに際して、ウエビングベルト44の長手方向基端側、すなわち、ベルト係止部材40から枠状部材60の内側を通過させることができる。これにより、ウエビングベルト44の基端側を縫合する際に、枠状部材60を気にせず作業でき、しかも、ベルト通し工程の作業も簡単になる。
さらに、図10に示されるスプール20の軸方向に沿ったベルト係止部材40の長さL3を図9に示される両湾曲片64の間隔L1よりも短く設定すると、図11に示されるように、係止片42の長手方向を干渉片62の長手方向に沿わせた姿勢のまま枠状部材60の内側をベルト係止部材40が通過できる。このような構成では、ベルト係止部材連結工程の後にベルト通し工程を行なうに際して、枠状部材60の内側をベルト係止部材40が通過する際の通過方向に、ベルト係止部材40に係止されたウエビングベルト44の長手方向を沿わせることができるので、ベルト係止部材40が枠状部材60の内側を通過するにあたり、ウエビングベルト44が枠状部材60に干渉されにくいのでベルト通し工程の作業が更に簡単になる。
また、本実施の形態では、ベルト係止部材40が枠状に形成されており、また、ループ保持手段が枠状部材60として枠状に形成されていた。しかしながら、ベルト係止部材やループ保持手段の形状が枠状に限定されるものではない。以下、ベルト係止部材形状的な変形例を第3の実施の形態、ループ保持手段の形状的な変形例を第4の実施の形態、第5の実施の形態、第6の実施の形態として説明する。
<第3の実施の形態>
図12には、本発明の第3の実施の形態の構成の要部であるベルト係止部材100が斜視図によって示されている。この図に示されるように、ベルト係止部材100は、ベルト係止部材40における湾曲片48と同様に湾曲した板状に形成されている。ベルト係止部材100の湾曲に沿った周方向一端側にはスリット孔102が形成されており、このスリット孔102よりも更にベルト係止部材100の周方向一端側が係止片42とされている。スリット孔102はベルト係止部材100の湾曲の軸方向に沿って長手とされた細幅の貫通孔で、その長手寸法はウエビングベルト44の幅寸法以上に設定されている。
ウエビングベルト44をベルト係止部材100に係止する際には、ウエビングベルト44の長手方向基端側がスリット孔102を通過した状態で長手方向先端側に折り返され、この折り返し部分がウエビングベルト44の長手方向先端側と重ね合わされた状態で縫合等により固着される。
これに対し、ベルト係止部材100の湾曲に沿った周方向他端部近傍がベルト係止部材40と同様に連結部としての連結片46とされている。
このようなベルト係止部材100は枠状に形成されていないものの、スリット孔102を通過したウエビングベルト44がベルト係止部材100に連結され、しかも、連結片46が枠状部材60に連結できるので、機能的にはベルト係止部材40と同じ機能を有する。したがって、このようなベルト係止部材100でも、ベルト係止部材40と同様の作用を奏し、ベルト係止部材40と同様の効果を得ることができる。しかも、ベルト係止部材40とは異なり枠状に形成されておらず、基本的には板状であるので、機械的強度はベルト係止部材40よりもベルト係止部材100の方が高くなる。
<第4の実施の形態>
図13には、本発明の第4の実施の形態の構成の要部であるループ保持手段としてのベルト通過部材110が斜視図によって示されている。この図に示されるように、ベルト通過部材110は、枠状部材60における湾曲片64と同様に湾曲した板状に形成されている。ベルト通過部材110の湾曲に沿った周方向一端側には通過部としてのスリット孔112が形成されており、このスリット孔112よりも更にベルト通過部材110の周方向一端側が干渉片62とされている。スリット孔112はベルト通過部材110の湾曲の軸方向に沿って長手とされた細幅の貫通孔で、その長手寸法はウエビングベルト44の幅寸法以上に設定され、上記のベルト通し工程では、このスリット孔112をウエビングベルト44が通過する。
これに対し、ベルト通過部材110の湾曲に沿った周方向他端側には連結孔114が形成されており、この連結孔114よりも更にベルト通過部材110の周方向他端側が嵌込片66とされている。連結孔114はベルト通過部材110の湾曲の軸方向に沿って長手とされた細幅の貫通孔で、その長手寸法はスプール20の軸方向に沿った連結片46の長さよりも長く、この連結孔114を連結片46が通過することで、ベルト通過部材110とベルト係止部材40(又はベルト係止部材100)とが連結される
このようなベルト通過部材110は枠状に形成されていないものの、ベルト通し工程でウエビングベルト44がスリット孔112を通過すると共に、連結孔114を連結片46が通過することで、ベルト通過部材110とベルト係止部材40(又はベルト係止部材100)とが連結される。したがって、ベルト通過部材110は機能的に枠状部材60と同じ機能を有する。
したがって、このようなベルト通過部材110でも、枠状部材60と同様の作用を奏し、枠状部材60と同様の効果を得ることができる。しかも、枠状部材60とは異なり枠状に形成されておらず、基本的には板状であるので、機械的強度は枠状部材60よりもベルト通過部材110の方が高くなる。
<第5の実施の形態>
図14には、本発明の第5の実施の形態の構成の要部であるベルト係止手段としてのベルト係止部材130と、ループ保持手段としてのバー132とが斜視図によって示されている。この図に示されるように、ベルト係止部材130は外板部134を備えている。外板部134は前記第3の実施の形態におけるベルト係止部材100と同様に平板を湾曲させることで形成されている。この外板部134の湾曲の内側には平板を湾曲させることで形成された内板部136が設けられている。内板部136は外周側が外板部134の内周部に倣って湾曲している。
湾曲の周方向に沿った外板部134の一端部近傍には、スリット孔138が形成されている。スリット孔138は湾曲の軸方向に沿って長手とされた細幅の貫通孔で、その長手寸法はウエビングベルト44の幅寸法以上に設定されている。これに対して湾曲の周方向に沿った内板部136の一端部近傍にはスリット孔140が形成されている。スリット孔140はスリット孔138と同様の形状とされている。スリット孔140は外板部134及び内板部136の厚さ方向にスリット孔138に対向しており、ウエビングベルト44はスリット孔138、140の双方を通過できる。ウエビングベルト44はその長手方向基端側がスリット孔138、140の双方を通過した状態で折り返され、この折り返し部分がウエビングベルト44の長手方向先端側と重ね合わされた状態で縫合等により固着される。
一方、外板部134及び内板部136のスリット孔138、140とは反対側の端部には各々が連結部としての一対のバー保持部142が形成されている。これらのバー保持部142は、略閉じ断面形状となるように内板部136の内周部の側方の所定位置が曲率の中心となるように湾曲させられており、その湾曲の周方向に沿った一方の端部は外板部134に繋がり、他方の端部は内板部136に繋がっている。
この一対のバー保持部142の一方は、外板部134及び内板部136の湾曲の軸方向に沿った外板部134及び内板部136の一端側に形成されており、バー保持部142の他方は、外板部134及び内板部136の湾曲の軸方向に沿った外板部134及び内板部136の他端側に形成されている。この一対のバー保持部142の間隔は、ウエビングベルト44の幅寸法以上に設定されており、一対のバー保持部142の間をウエビングベルト44が通過できる。この一対のバー保持部142の一方には上記のバー132の長手方向一端側が入り込み、一対のバー保持部142の他方にはバー132の長手方向他端側が入り込む。
バー132の両端側が各バー保持部142に入り込んだ状態では、一対のバー保持部142の間を通過したウエビングベルト44が外板部134及び内板部136の周方向に変位して一対のバー保持部142の間から抜け出ようとするとバー132に干渉される。上記のように、スリット孔138、140を通過したウエビングベルト44の長手方向基端部近傍は外板部134及び内板部136の周方向一端部近傍で係止されているので、外板部134及び内板部136の曲率中心側を通過して一対のバー保持部142の間を通過することで、ベルト係止部材130とウエビングベルト44とによりループが形成され、更に、両端がバー保持部142に保持されたバー132にウエビングベルト44が干渉されることで、ベルト係止部材130とウエビングベルト44とで形成されたループの解消(ループが解かれること)が防止される。
本実施の形態では、図15に示されるように、上述したベルト係止部材130とウエビングベルト44とにより形成されたループの内側にスプール20が配置される。この状態でバー保持部142が規制孔72に嵌め込まれると共にベルト係止部材130及びウエビングベルト44の双方がスプール20の外周部に接するまでウエビングベルト44をその先端側に引っ張って上記のループを縮めることでベルト係止部材130がスプール20に装着され、間接的にウエビングベルト44がスプール20に装着される。
このように、本実施の形態では、ウエビングベルト44をスプール20に装着するに際して、ウエビングベルト44の基端側にループを作らなくてもよく、しかも、バー保持部142の間にウエビングベルト44を通してからバー保持部142にバー132を保持させるだけで簡単にループを作ることができる。
しかも、バー保持部142が規制孔72に嵌め込まれていることで、スプール20の周方向へのベルト係止部材130の変位が防止又は極めて効果的に抑制されるので、ループの空回りの発生を防止又は極めて効果的に抑制でき、ウエビングベルト44を確実にスプール20に巻き取らせることができる。
<第6の実施の形態>
図16には、本発明の第6の実施の形態の構成の要部であるベルト係止手段としてのベルト係止部材160と、バー132とが斜視図によって示されている。この図に示されるように、ベルト係止部材160は棒状の横棒部162を備えている。この横棒部162は長手方向がスプール20の軸方向に沿っており、その長手方向両端部からは連続して湾曲部164が形成されている。横棒部162の長手方向両端部において棒材をスプール20の周方向に屈曲させ、更に、スプール20の外周部に倣うように湾曲させることで形成されている。
一方の湾曲部164と他方の湾曲部164との間はウエビングベルト44の幅寸法よりも大きく、湾曲部164の間をウエビングベルト44が通過できる。ウエビングベルト44の長手方向基端側は、一対の湾曲部164の間を通過した状態で横棒部162を包むように折り返され、この折り返し部分がウエビングベルト44の長手方向先端側と重ね合わされた状態で縫合等により固着される。
一方、各湾曲部164の横棒部162とは反対側の端部には、連結部としてのバー保持部166が形成されている。バー保持部166は、その内側にバー132を挿し込むことができるように、略環状に湾曲しており、更に、前記第5の実施の形態におけるバー保持部142と同様に規制孔72に嵌め込むことができるようになっている。本実施の形態においてバー132は、一端が一方のバー保持部166に挿し込まれると共に、他端が他方のバー保持部166に挿し込まれ、これにより、バー132の両端がベルト係止部材160に保持される。
本実施の形態では、長手方向基端側が横棒部162に係止されたウエビングベルト44の先端側が湾曲部164の曲率の中心側から湾曲部164の間を通過することでループが形成され、このループの内側にスプール20が配置される。スプール20が配置された状態でウエビングベルト44をその先端側へ引っ張っても、両端がバー保持部166に保持されたバー132にウエビングベルト44が干渉されることで、ベルト係止部材160とウエビングベルト44とで形成されたループの解消(ループが解かれること)が防止される。
このように、本実施の形態は、ベルト係止部材160の構造が前記第5の実施の形態におけるベルト係止部材130とは異なるものの、本質的には前記第5の実施の形態におけるベルト係止部材130と同じであるため、本実施の形態でも前記第5の実施の形態にて説明した作用と同様の作用を奏し、前記第5の実施の形態にて説明した効果と同様の効果を得ることができる。
10 ウエビング巻取装置
12 装置本体
14 フレーム
20 スプール
22 スプリングハウジング
24 ロック機構ハウジング
40 ベルト係止部材(ベルト係止手段)
44 ウエビングベルト
46 連結片(連結部)
60 枠状部材(ループ保持手段)
72 規制孔(規制部)
90 ベルト係止部材(ベルト係止手段)
92 連結片(連結部)
100 ベルト係止部材(ベルト係止手段)
110 ベルト通過部材(ループ保持手段)
130 ベルト係止部材(ベルト係止手段)
132 バー(ループ保持手段)
142 バー保持部(連結部)
160 ベルト係止部材(ベルト係止手段)
166 バー保持部(連結部)

Claims (2)

  1. 車体又は車両のシートに固定されるフレームを含めて構成される装置本体と、
    前記装置本体に回転可能に支持されて、長尺帯状のウエビングベルトをその長手方向基端側から巻き取って格納するスプールと、
    前記ウエビングベルトの長手方向基端部が係止されて、前記スプールの外周部に配置されるベルト係止手段と、
    前記ベルト係止手段とは別体で構成されて、前記ベルト係止手段に連結された状態で前記ベルト係止手段に係止された前記ウエビングベルトの長手方向基端部よりも先端側で前記ウエビングベルトに係合するループ保持手段と、
    を含めて構成されて、前記ループ保持手段が前記ウエビングベルトに係合することで、前記ウエビングベルト、前記ベルト係止手段、及び前記ループ保持手段のうち、少なくとも何れか2つによって前記スプールの外周部を囲むループを形成すると共に、前記ウエビングベルトに前記ループ保持手段が係合することで前記ループ保持手段に前記ループが保持されるウエビング巻取装置。
  2. 前記スプールに設けられた規制部に対して係合可能に前記ベルト係止手段及び前記ループ保持手段の何れかの一方に形成されて、前記何れかの他方が連結されると共に前記規制部に係合した状態では前記スプールの周方向に沿った変位が前記規制部に規制される連結部を備える請求項1に記載のウエビング巻取装置。
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