JP2010120463A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプールの高い機械的強度を確保でき、しかも、トーションシャフトに対するウエビングベルトの干渉を防止できるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】本ウエビング巻取装置10では、ウエビングベルト92の筒状部94を保持プレート80のプレート本体82が貫通しており、ウエビングベルト92の長手方向基端部に形成された筒状部94がトーションシャフト30から離間した状態でプレート本体82に保持されている。このため、ウエビングベルト92がトーションシャフト30を変形させる際の抵抗になることがない。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のシートベルト装置を構成するウエビングベルトを巻き取って格納するウエビング巻取装置に関する。
車両のシートベルト装置を構成するウエビング巻取装置では、車両が急減速した場合等にスプールからのウエビングベルトの引き出しを規制するロック機構が設けられている。さらに、このようなロック機構が作動した状態で、スプールからの一定長さのウエビングベルトの引き出しを許容しつつ、車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体の運動エネルギーの一部を吸収する所謂フォースリミッタ機構もウエビング巻取装置に設けられている。このようなフォースリミッタ機構の一例としては、例えば、下記特許文献1に開示された棒状のトーションシャフトがある。
トーションシャフトは、その一端でスプールに対して相対回転不能に連結されており、ロック機構が作動するとトーションシャフトの他端側が間接的にロックされて引出方向への回転が規制される。この状態で、乗員の身体がウエビングベルトを引っ張ることでスプールに付与された引出方向への回転力がトーションシャフトの機械的強度を上回っていると、トーションシャフトに捩じり変形が生じ、この捩じり変形分だけスプールからのウエビングベルトの引き出しが許容されると共に、乗員の身体の運動エネルギーの一部がトーションシャフトの変形に供されて吸収される。
米国特許第6336606号 米国特許公開2003/0010858号
ところで、特許文献1に開示されたウエビング巻取装置では、スプールの内側でウエビングベルトがトーションシャフトに接触している。このため、トーションシャフトが捩じれる際に、トーションシャフトとウエビングベルトとの間の摩擦が抵抗になる。このような点を解消するための一手段としては、例えば、上記特許文献2ではウエビングベルトの通過が可能で各々がスプールの内外を連通する2つのスリット孔をスプールに形成している。この構成では、スプールの外側から一方のスプールをウエビングベルトが通過し、更に、スプールの内側を通過したウエビングベルトが更に他方のスリット孔を通過してスプールの外側に伸びている。さらに、この構成では、スプールの内部をウエビングベルトが通過する際にトーションシャフトを避けるように2つのスリット孔の位置が決められる。
しかしながら、ウエビングベルトを引っ張ると、一方のスリットのスプールの内側での開口端と他方のスリットのスプールの内側での開口端との間でウエビングベルトが直線状に伸びる。このため、トーションシャフトにウエビングベルトが接触しないように2つのスリット孔を形成すると、2つのスリット孔が大きく偏って形成され、これにより、スプールに機械的強度、特に、ウエビングベルトを強く引っ張った際にスプールに付与される力に対する強度が部分的に弱くなる可能性がある。
本発明は上記事実を考慮して、スプールの高い機械的強度を確保でき、しかも、トーションシャフトに対するウエビングベルトの干渉を防止できるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、中心軸線に沿った挿通孔を有する筒状に形成されると共に、その外周部から前記挿通孔の内周部に開口したスリット孔が形成され、長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端側に形成された筒状部の少なくとも一部が前記挿通孔の内側に入り込み、更に、前記ウエビングベルトが前記スリット孔を通過してから外周部に巻き取ると共に、巻き取った前記ウエビングベルトが引き出されることで前記中心軸線周りの一方である引出方向に回転するスプールと、前記挿通孔の内側に設けられ、前記スプールの軸方向他端側で前記スプールに対して相対回転不能に前記スプールに繋がったトーションシャフトと、車両の急減速状態及び前記引出方向に前記スプールが急激に回転した状態の少なくとも何れか一方の状態で作動して、前記スプールの軸方向一端部側で前記トーションシャフトを引出方向への回転を直接又は間接的に規制するロック手段と、前記スプールの中心軸線を介して前記スリット孔とは反対側、又は、前記挿通孔の内周部における前記スリット孔の開口端と前記トーションシャフトとの間で前記ウエビングベルトの前記筒状部を通過した状態で前記挿通孔の内側に設けられ、前記筒状部を内側から保持して前記スリット孔側への前記筒状部の変位を規制すると共に前記トーションシャフトから前記筒状部を離間させた状態で保持する保持手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、ウエビングベルトの長手方向基端部近傍に形成された筒状部の少なくとも一部がスプールの中心側に形成された挿通孔に入り込み、更に、ウエビングベルトはスプールに形成されたスリット孔を通過してスプールの外側に伸び、スプールに巻き取られている。
このようなウエビングベルトを乗員が装着した状態で、車両が急減速状態になり、又は、車両が急減速することで車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体がウエビングベルトを急激に引っ張ることでスプールが急激に引出方向に回転すると、ロック手段が作動して、スプールの軸方向一端側でトーションシャフトを引出方向への回転を規制する。トーションシャフトはスプールの軸方向一端部よりも他端側でスプールに対して相対回転不能にスプールに連結されているので、ロック手段によって引出方向へのトーションシャフトの回転が規制されることで、スプールの引出方向への回転が間接的に規制される。これにより、スプールからのウエビングベルトの引き出しが規制される。これにより、乗員の身体がウエビングベルトにより強く拘束されて、車両前方側への乗員の身体の慣性移動が防止又は効果的に抑制される。
この状態で、車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体がウエビングベルトを引っ張ることでスプールに付与される引出方向への回転力がトーションシャフトの機械的強度を上回っていると、トーションシャフトのロック手段に直接又は間接的に回転規制されている部分に対してトーションシャフトのスプールとの連結部分が回転するようにトーションシャフトに捩じれが生じる。このトーションシャフトの捩じり変形分だけスプールからのウエビングベルトの引き出しが許容され、このウエビングベルトの引き出しの許容分だけ乗員の身体は車両前方側へ慣性移動できる。さらに、車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体の運動エネルギーの一部がトーションシャフトの変形に供され、この運動エネルギーの一部が吸収される。
ところで、スプールに形成された挿通孔に入り込んでいるウエビングベルトの筒状部には、挿通孔の内側に設けられた保持手段が通過しており、この保持手段が筒状部の内周部に干渉することで、筒状部のスリット孔の側への変位が規制され、ひいては、筒状部、すなわち、ウエビングベルトがスリット部を通過してスプールの外側へ抜け出ることが規制されている。
ここで、保持手段は、挿通孔の内側でウエビングベルトをトーションシャフトから離間させた状態で保持している。このため、上記のようにトーションシャフトに捩じり変形が生じる際に、ウエビングベルトが抵抗になることはなく、予め設定された引出方向への回転力でトーションシャフトに変形を生じさせることができる。
しかも、筒状部は挿通孔の内側で保持手段に保持されていることから、スリット孔は挿通孔の内側とスプールの外側とを連通する構成でよい。このため、ウエビングベルトを引っ張った際の張力に対して機械的強度が特別弱い部位がスプールに形成されない。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記スプールの軸方向一端側で前記スプールに対して同軸的に回転可能に設けられると共に、前記トーションシャフトに対する相対回転が不能な状態で前記トーションシャフトに連結され、前記ロック手段が作動することで前記引出方向への回転が規制されるロックベースを含めて前記ロック手段を構成し、更に、前記スプールの軸方向一端側において前記スプールと共に前記保持手段が前記ロックベースを回転可能に支持している。
請求項2に記載のウエビング巻取装置では、ロック手段を構成するロックベースがスプールに対して同軸的に相対回転可能に設けられるが、このロックベースにはトーションシャフトが相対回転不能な状態で連結されている。このため、通常の状態では、ロックベースとスプールとが一体的に連結される。
ロック手段が作動すると、ロックベースの引出方向への回転が規制される。この状態で、トーションシャフトの機械的強度を上回る力でスプールが引出方向に回転しようとすると、回転規制されているロックベースに対してスプールがトーションシャフトを捩じりながら引出方向に回転する。
ここで、本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールに設けられた保持手段とスプールとで上記のロックベースを支持している。このため、スプールの軸方向中間部よりも一端側では、ウエビングベルトが引き出された状態でウエビングベルトが引っ張られた際の引っ張り力が、保持手段を介してロックベースやスプールの軸方向一端部近傍に伝わる。このため、スプールの軸方向中間部には上記の引っ張り力が直接作用しにくい。これにより、このような引っ張り力がスプールの軸方向中間部に作用する構成に比べてスプールの機械的強度を弱く設定でき、スプールの軽量化が可能になる。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記スプールの軸方向他端側における前記スプールと前記トーションシャフトとの連結部分に前記保持手段を保持させている。
請求項3に記載のウエビング巻取装置では、スプールの軸方向他端側におけるスプールとトーションシャフトとの連結部分に保持手段が保持される。このため、スプールの軸方向中間部よりも他端側では、ウエビングベルトが引き出された状態でウエビングベルトが引っ張られた際の引っ張り力が、スプールの軸方向他端部近傍に伝わる。このため、スプール中間部には上記の引っ張り力が直接作用しにくい。これにより、このような引っ張り力がスプールの軸方向中間部に作用する構成に比べてスプールの機械的強度を弱く設定でき、スプールの軽量化が可能になる。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記スプールの軸方向に対して直交する向きに切った前記保持手段の断面形状を、前記スプールの中心軸線側へ向けて開口した凹形状としている。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールの軸方向に対して直交する向きに切った保持手段の断面形状を、スプールの中心軸線側へ向けて開口した凹形状としたので、保持手段の断面開口方向やその反対方向へ向く外力に対し、保持手段の機械的強度が高くなる。これにより、ウエビングベルトが強く引っ張られた際にも保持手段が強固に保持できる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールの高い機械的強度を確保でき、しかも、トーションシャフトに対するウエビングベルトの干渉を防止できる。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成の概略が正面断面図により示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置10は車体の所定部位に締結固定されるフレーム12を備えている。このフレーム12は一対の脚板14、16を備えている。脚板14、16の各々は平板状に形成されており、各々の厚さ方向に互いに対向している。脚板14と脚板16との間にはスプール18が配置されている。スプール18は軸方向が脚板14と脚板16との対向方向に沿った略円筒形状に形成されており、自らの中心軸線周りに回転可能とされている。
スプール18には挿通孔22が形成されている。挿通孔22は小径部22Aと大径部22Bとにより構成されている。小径部22Aはスプール18の中心軸線よりもスプール18の半径方向一方の側に形成されており、スプール18の中心軸線を曲率の中心とするように内周部が湾曲している。これに対し、大径部22Bはスプール18の中心軸線を介して小径部22Aとは反対側に形成されている。大径部22Bはスプール18の中心軸線を曲率の中心としている点では小径部22Aと同じであるが、スプール18の中心軸線から内周部までの距離(すなわち、大径部22Bの内径寸法)が、スプール18の中心軸線から小径部22Aの内周部までの距離(すなわち、小径部22Aの内径寸法)よりも大きく設定されている。
このように、挿通孔22は小径部22Aと大径部22Bとで構成されることで、その断面形状は、内径寸法が小径部22Aの内径寸法に等しい円に、外周形状が大径部22Bの内周形状に等しい扇形を重ね合わせた形状となっている。この挿通孔22の脚板16側の端部は、スプール18の脚板16側の端部で開口した嵌挿孔24の底部にて開口している。
嵌挿孔24にはアダプタ26の嵌挿部28が嵌挿されている。図3に示されるように、嵌挿部28の外周形状は多角形、星形、或いはスプライン形状等の非円形(本実施の形態では、多角形の一態様である六角形)とされ、嵌挿孔24の内周形状は嵌挿部28の外周形状と同じ(厳密には僅かに小さな相似形状)とされており、嵌挿部28が嵌挿孔24に嵌挿されたアダプタ26はスプール18に対してスプール18の中心軸線周りの相対回転が不能とされている。
図1に示されるように、挿通孔22の内側にはエネルギー吸収手段としてのトーションシャフト30が設けられている。トーションシャフト30はスプール18の軸方向に沿って長手の棒形状に形成されており、本実施の形態ではスプール18の中心軸線に沿って配置されている。トーションシャフト30の脚板16側の端部には第1連結部32が形成されている。
第1連結部32に対応してアダプタ26には嵌挿孔34が形成されている。嵌挿孔34は嵌挿部28の脚板14側の端部にて開口しており、この嵌挿孔34の内側に第1連結部32が嵌挿されている。図3に示されるように、第1連結部32の外周形状は放射状の複数(本実施の形態では8つ)の突起部32A〜32Hを含めて構成されたスプライン形状とされている。これに対し、第1連結部32の突起部32A〜32Hがそれぞれ嵌挿される放射状の嵌挿溝34A〜34Fを有するスプライン形状とされている。このため、嵌挿孔34に嵌挿された第1連結部32はアダプタ26に対してスプール18の中心軸線周りの相対回転が不能とされている。
なお、本実施の形態では、スプール18の脚板16側の端部で開口した嵌挿孔24をスプール18に形成して、この嵌挿孔24の底部にて挿通孔22を開口させた。これにより、軸方向両端が開口した筒形状にスプール18を形成した。しかしながら、スプール18の形状は両端が開口した筒形状に限定されるものではない。例えば、挿通孔22の内周形状を嵌挿孔24の内周形状よりも大きく設定すると共に、スプール18の脚板16側の端部を閉止し、アダプタ26(又はアダプタ26に対応する部材)をスプール18の脚板14側から挿入して、嵌挿孔24に嵌め込む構成としてもよい。
図1に示されるように、第1連結部32の脚板14とは反対の端部からは棒状の軸部36がスプール18の中心軸線に対して略同軸状に突出形成されている。軸部36はアダプタ26及び脚板16を貫通して脚板16の外側へ突出している。脚板16の脚板14とは反対側にはスプリングケース38が脚板16に取り付けられており、上記の軸部36はスプリングケース38内に入り込み、その先端はスプリングケース38に回転自在に支持されている。スプリングケース38の内側にはスプール付勢手段としての図示しない渦巻きばねが収容されている。渦巻きばねの渦巻き方向外側の端部はスプリングケース38に直接又は間接的に係止されている。
これに対し、渦巻きばねの渦巻き方向内側の端部は軸部36に直接又は間接的に係止され、軸部36(すなわち、トーションシャフト30で間接的にはスプール18)が、スプール18の中心軸線周りの一方である引出方向(各図の矢印A方向)に回転すると渦巻きばねが巻き締められ、軸部36(すなわち、トーションシャフト30で間接的にはスプール18)を、引出方向とは反対の巻取方向(各図の矢印B方向)に付勢する。
一方、スプール18の脚板14側にはロック手段としてのロック機構50を構成するロックベース52が設けられている。ロックベース52は嵌挿部54を備えている。嵌挿部54は外径寸法が挿通孔22の小径部22Aの内径寸法(スプール18の中心軸線から小径部22Aの内周部までの寸法)よりも僅かに小さな円形とされている。この嵌挿部54に対応して上記の挿通孔22は、スプール18の脚板14側の端部で開口しており、嵌挿部54の外周一部が小径部22Aに摺接するように挿通孔22に嵌め込まれている。
また、嵌挿孔56の底部では上記の挿通孔22の脚板14側の端部が開口している。挿通孔22の嵌挿孔56側の開口端からはトーションシャフト30が嵌挿孔56の側へ入り込んでいる。この嵌挿孔56側のトーションシャフト30の端部には第2連結部58が形成されている。
この第2連結部58に対応してロックベース52には嵌挿孔60が形成されている。図3及び図4に示されるように、第2連結部58の外周形状は多角形、星形、或いはスプライン形状等の非円形(本実施の形態では、スプライン形状)とされている。これに対して、嵌挿孔60の内周形状は第2連結部58の外周形状と同じ(厳密には僅かに小さな相似形状)とされており、第2連結部58が嵌挿孔60に嵌挿されることでロックベース52はトーションシャフト30に対してスプール18の中心軸線周りの相対回転が不能とされている。
一方、嵌挿部54のスプール18とは反対側には、外周部に外歯のラチェット歯が形成されたラチェットホイール62が嵌挿部54に対して同軸的に形成されている。この嵌挿孔60に対応してフレーム12の脚板14にはロック機構50を構成するロックパウル64が設けられている。
図2に示されるように、ロックパウル64は軸部66を中心にスプール18の軸方向と同方向を軸方向とする軸周りに回動可能とされており、この回動によりロックパウル64の先端部がラチェットホイール62の外周部に対して接離する。また、ロックパウル64の先端部には嵌挿孔60のラチェット歯に噛み合い可能なラチェット歯が形成されており、ロックパウル64のラチェット歯が嵌挿孔60のラチェット歯に噛み合うことでロックパウル64(すなわち、ロックベース52)の引出方向への回転が規制される。
また、脚板14の外側(すなわち、脚板14の脚板16とは反対側)では、脚板14にロック機構50のハウジング68が取り付けられている。ハウジング68の内側には、車両が急減速状態になった場合に作動し、作動状態では引出方向へのロックベース52の回転に連動してロックパウル64を上記のロック方向へ移動させる所謂「VSIR機構」を構成する各種部品や、ロックベース52が急激に引出方向に回転した状態で作動し、ロックパウル64を上記のロック方向へ移動させる所謂「WSIR機構」を構成する各種部品等が収容されている。
さらに、上記のトーションシャフト30の第1連結部32とは反対側の端部からは軸部70がスプール18に対して同軸的に形成されている。軸部70はロックベース52を貫通してハウジング68の内側に入り込み、スプール18の中心軸線周りに回転自在にハウジング68に支持されている。
一方、図1に示されるように、スプール18の内側には保持手段としての保持プレート80が設けられている。図3に示されるように、保持プレート80はプレート本体82を備えている。プレート本体82はスプール18の中心軸線側へ向けて開口するように湾曲した板状に形成されている。このプレート本体82のスプール18の中心軸線側の曲率半径は挿通孔22の小径部22Aの曲率半径に等しい。スプール18の軸方向に沿ったロックベース52側のプレート本体82の端部からは連続してフランジ状脚部84が形成されている。
フランジ状脚部84はプレート本体82のロックベース52側の端部からプレート本体82の曲率中心の側とは反対側へ向けて延出されている。フランジ状脚部84の外周部は挿通孔22の大径部22Bの内周形状に倣うように湾曲しており、フランジ状脚部84の外周端の略全域が挿通孔22の大径部22Bの内周部に接している。フランジ状脚部84の外周端の曲率中心とプレート本体82の内周部の曲率中心とは略一致しており、また、フランジ状脚部84の曲率中心からフランジ状脚部84の外周端までの寸法はスプール18の中心軸線から挿通孔22の大径部22Bの内周部までの寸法に略等しい。
このため、フランジ状脚部84の外周端が挿通孔22の大径部22Bの内周部に接した状態で挿通孔22の内側に保持プレート80が配置されると、プレート本体82の内周部と挿通孔22の小径部22Aの内周部とが同一円周上に位置する。これにより、上記のロックベース52の嵌挿部54のうち、小径部22Bと接していない部分はプレート本体82の内周部に接し、これにより、ロックベース52はスプール18に対して同軸的に回転可能に支持されると共に、ロックベース52の嵌挿部54と挿通孔22の大径部22Bの内周部とで脚板14側の保持プレート80の端部近傍が挟持される構成になっている。
これに対して、プレート本体82の脚板16側の端部には、1乃至複数(本実施の形態では3本)の嵌合片86が形成されている。フランジ状脚部84とは異なり嵌合片86はスプール18の軸方向に沿うようにプレート本体82の脚板16側の端部から延出されている。上記のように、本実施の形態においてプレート本体82はスプール18の中心軸線を曲率の中心とするように湾曲しているため、これらの嵌合片86は挿通孔22の中心軸線を中心とする仮想円周上に形成されている。また、プレート本体82の曲率中心周りの各嵌合片86の間隔は、第1連結部32における突起部32A〜32Hの間隔に対応している。
上記の嵌挿孔34を構成する嵌挿溝34A〜34Fは、第1連結部32を構成する突起部32A〜32Hが嵌合する構成であった。ここで、嵌挿溝34A〜34Fのうち嵌挿溝34A〜34Eの形状は突起部32A〜32Eの形状に略等しくなるように形成され、図5に示されるように、嵌挿溝34A〜34Eに突起部32A〜32Eがそれぞれ嵌挿された状態では、嵌挿溝34A〜34Eの内周部と突起部32A〜32Eの外周部との間に殆ど隙間が形成されない。
これに対して、第1連結部32の中心から嵌挿溝34F〜34Hの先端までの長さは、第1連結部32の中心から嵌挿溝34A〜34Eの先端までの長さよりも長く、第1連結部32の中心から突起部32F〜32Hの先端までの長さよりも長く設定されている。このため、嵌挿溝34F〜34Hに突起部32F〜32Hが嵌挿された状態では、嵌挿溝34F〜34Hの先端と突起部32F〜32Hの先端との間に隙間が形成される。これらの隙間の大きさは、上記の嵌合片86の外周形状に対応しており、突起部32F〜32Hを嵌挿溝34F〜34Hに嵌挿した状態で更に嵌挿溝34F〜34Hに嵌合片86を嵌挿できるようになっている。
保持プレート80は嵌合片86が第1連結部32の突起部32F〜32Hと共に嵌挿孔34の嵌挿溝34F〜34Hに嵌挿され、これにより、アダプタ26に対する相対回転が規制されていると共に、保持プレート80の脚板16側の端部が保持されている。
なお、本実施の形態では、上記のように保持プレート80に嵌合片86を形成して嵌挿溝34F〜34Hに嵌挿した構成であったが、例えば、図6に示されるように、保持プレート80に特別な嵌合片86を形成せずに、嵌挿孔34とは別に嵌挿孔112をアダプタ26の嵌挿部28に形成して、プレート本体82のアダプタ26側の端部を嵌挿孔112に嵌挿する構成としてもよい。
また、図7に示されるように、第1連結部32に突起部32F〜32Hを形成せず、更に、嵌挿孔34の嵌挿溝34F〜34Hに形成しない構成にすると共に、保持プレート80に嵌合片86を形成しない構成として、突起部32A〜32Eとは反対側での第1連結部32の外周面と嵌挿溝34A〜34Eとは反対側での嵌挿孔34の内周面との間にプレート本体82のアダプタ26側の端部を嵌挿する構成としてもよい。
一方、図1に示されるように、本ウエビング巻取装置10のスプール18には、車両乗員の身体に装着されるウエビングベルト92が取り付けられている。ウエビングベルト92は可撓性を有する長尺帯状に形成されている。ウエビングベルト92の長手方向基端側には筒状部94が形成されている。筒状部94がウエビングベルト92の長手方向基端部近傍を先端側へ折り返し、ウエビングベルト92の基端部をウエビングベルト92の長手方向中間部に縫合することで閉塞された環状に形成されている。
さらに、このウエビングベルト92に対応してスプール18にはスリット孔102が形成されている。スリット孔102はスプール18の中心軸線を介して挿通孔22の大径部22Bとは反対側でスプール18に形成されている。スリット孔102はスプール18の軸方向に沿って長手とされており、その長手方向寸法はウエビングベルト92の幅寸法以上とされている。また、スリット孔102の幅寸法はウエビングベルト92の厚さ寸法以上(特に、ウエビングベルト92の厚さ寸法の2倍以上)とされている。
さらに、スリット孔102はスプール18の外周部にて開口していると共に挿通孔22の内周部(小径部22Aの内周部)で開口している。ウエビングベルト92の長手方向基端側はスプール18の外側から筒状部94がスリット孔102を通過して挿通孔22の内側に入り込んでいる。このように挿通孔22の内側に入り込んだ筒状部94の内側には、トーションシャフト30が通過していると共に保持プレート80のプレート本体82が通過している。このように、筒状部94を保持プレート80のプレート本体82が通過していることで、ウエビングベルト92の長手方向基端部がスリット孔102から抜け出ないようにプレート本体82に保持されている。
このように長手方向基端側が挿通孔22の内側でプレート本体82に保持されたウエビングベルト92はスプール18の外側でスプール18の外周部に巻き掛けられた状態で格納されており、ウエビングベルト92をその先端側へ引っ張ると、スプール18からウエビングベルト92が引き出されると共に、スプール18がその軸周りの一方である引出方向(各図の矢印A方向)へ回転し、また、スプリングケース38内の渦巻きばねの付勢力でスプール18が巻取方向(各図の矢印B方向)に回転するとウエビングベルト92がその長手方向基端側からスプール18に巻き取られて格納される。
ここで、図4及び図5に示されるように、筒状部94の内側をプレート本体82が通過した状態では、プレート本体82の外面(プレート本体82の曲率の中心とは反対側の面)に筒状部94の内周一部が接しており、更に、プレート本体82の幅方向両端部からウエビングベルト92の筒状部94を形成するための縫合部分までの間でウエビングベルト92はスリット孔102の挿通孔22側の開口端に接している。ウエビングベルト92は、挿通孔22側でのスリット孔102の開口端に接した部分と、プレート本体82の幅方向端部に接した部分との間が伸直状態となっており、この部分がトーションシャフト30に接しないように、ウエビングベルト92の縫合位置やプレート本体82の幅寸法等が設定されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本ウエビング巻取装置10の動作の説明を通して本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置10では、車両の座席に着座した乗員がスプール18に巻き取られているウエビングベルト92を引き出して身体に装着している状態で、車両が急減速状態になると、車両の乗員は車両前方側へ慣性移動しようとして、これにより、身体に装着されているウエビングベルト92が引っ張られる。ウエビングベルト92が引っ張られることでスプール18が引出方向に回転する。
スプール18に装着されているアダプタ26はスプール18に対して相対回転不能であり、しかも、アダプタ26の嵌挿孔34に第1連結部32が嵌挿されたトーションシャフト30はアダプタ26に対して相対回転不能であるので、スプール18が引出方向に回転すると、トーションシャフト30が一体的に引出方向に回転する。さらに、トーションシャフト30の第2連結部58が嵌挿部54の嵌挿孔64に嵌挿されたロックベース52は、トーションシャフト30に対して相対回転不能であるので、スプール18と共にトーションシャフト30が引出方向に回転すると、挿通孔22の小径部22Aと保持プレート80のプレート本体82とで嵌挿部54が回転自在に支持されたロックベース52が一体的に回転する。
一方、上記のように車両急減速状態になると、ロック機構50を構成する「VSIR機構」が作動する。このように、ロック機構50の「VSIR機構」が作動した状態でロックベース52が引出方向に回転すると、「VSIR機構」の構成部品がロックベース52の引出方向への回転に連動してロックパウル64をロック方向へ移動させる。
これに対して、車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体が急激にウエビングベルト92を引っ張ることで、スプール18が急激に引出方向へ回転すると、スプール18に対して相対回転不能なロックベース52が急激に引出方向に回転する。このように、引出方向へのロックベース52の急激な回転が生ずると、ロック機構50を構成する「WSIR機構」が作動し、ロック機構50の「WSIR機構」が作動した状態でロックベース52が引出方向に回転すると、「WSIR機構」の構成部品がロックベース52の引出方向への回転に連動してロックパウル64をロック方向へ移動させる。
このように移動したロックパウル64は、図2の仮想線(二点鎖線)に示されるように、先端のラチェット歯がロックベース52のラチェットホイール62に形成された外歯のラチェット歯に接近して噛み合う。このように、ロックパウル64のラチェット歯がラチェットホイール62のラチェット歯に噛み合った状態では、ロックベース52の引出方向への回転が規制される。
上記のように、ロックベース52とスプール18とは相対回転が不能であるので、ロックベース52の引出方向への回転が規制されることで間接的にスプール18の引出方向への回転が規制される。これにより、スプール18からのウエビングベルト92の引き出しが規制されるので、乗員の身体はウエビングベルト92により強く拘束され、車両前方側への慣性移動が防止又は効果的に抑制される。
以上のように、ロックベース52の引出方向への回転が規制された状態で、乗員の身体によりウエビングベルト92が引っ張られることでスプール18に付与された引出方向への回転力が、トーションシャフト30の機械的強度を上回ると、第1連結部32と第2連結部58との間でトーションシャフト30にスプール18の中心軸線周りに捩じれるような変形が生じる。
このようなトーションシャフト30の捩じり変形分だけスプール18はロックベース52に対して引出方向へ相対的に回転し、この引出方向へのスプール18の回転分だけスプール18からウエビングベルト92が引き出される。このように、スプール18から引き出されたウエビングベルト92の長さ分だけ乗員の身体は車両前方側へ慣性移動でき、しかも、慣性移動する乗員の身体の運動エネルギーの一部がトーションシャフト30の捩じり変形に供され、これにより、乗員の身体の運動エネルギーの一部が吸収される。
ところで、本ウエビング巻取装置10では、上記のように、ウエビングベルト92の筒状部94を保持プレート80のプレート本体82が貫通しており、フランジ状脚部84に筒状部94、すなわち、ウエビングベルト92の長手方向基端部が保持されている。ここで、筒状部94をプレート本体82が通過していると言うことは、筒状部94のプレート本体82に接している部分は、プレート本体82のトーションシャフト30とは反対側に位置している。
また、プレート本体82の幅方向両端部と筒状部94を形成するためにウエビングベルト92に施された縫合部分との間は、伸直した状態でトーションシャフト30から離間している。すなわち、本ウエビング巻取装置10では、ウエビングベルト92の長手方向基端部はスプール18の挿通孔22の内部で保持されているにも関わらずウエビングベルト92はトーションシャフト30に接していない。このため、ウエビングベルト92の張力がトーションシャフト30に作用することはなく、大きな力でウエビングベルト92が引っ張られたとしても、ウエビングベルト92の基端部がトーションシャフト30をスリット孔102の側へ引っ張ることがない。
したがって、このようなウエビングベルト92の引っ張り力がトーションシャフト30を曲げることがなく、上記のように、予め想定した大きさのスプール18の引出方向への回転力、ひいては、予め想定した大きさのウエビングベルト92をその先端側へ引っ張る引っ張り力で、トーションシャフト30の第2連結部58側が第1連結部32側に対して予め想定した回数だけ回転するような捩じり変形をトーションシャフト30に生じさせることができる。
しかも、上記のように、ウエビングベルト92はトーションシャフト30に接していない。このため、トーションシャフト30が捩じれるように変形する際に、ウエビングベルト92がトーションシャフト30の変形の抵抗になることがない。このため、この意味でも、予め想定した大きさのスプール18の引出方向への回転力、ひいては、予め想定した大きさのウエビングベルト92をその先端側へ引っ張る引っ張り力でトーションシャフト30に変形を生じさせることができる。
また、トーションシャフト30にウエビングベルト92が触れないように、挿通孔22とスプール18との間でウエビングベルト92の通過が可能なスリット孔を別途スプール18に形成して、このようなスリット孔にウエビングベルト92の長手方向基端部を通した状態でウエビングベルト92に抜け止めを施す構成等に比べて、スプール18の一部の機械的強度が特に低くなることがない。しかも、ウエビングベルト92が引っ張られた際の力を受けるプレート本体82は、断面形状がスプール18の中心軸線側へ向けて開口した凹形状であることから、比較的薄肉であっても曲げ強度が高く、ウエビングベルト92が引っ張られた際にプレート本体82に作用するような力に対して強い。
さらに、保持プレート80の長手方向一端は、ロックベース52の嵌挿部54の外周部と挿通孔22の大径部22の内周部とで挟持されており、他端はアダプタ26に保持されているので、プレート本体82の外面と挿通孔22の大径部22Bとの間に筒状部94(筒状部94)が通過するスペース(隙間)を確保しつつも、高い強度で保持プレート80を保持できる。
しかも、上記のように、保持プレート80の両端をロックベース52やアダプタ26で保持する構成としたので、スプール18内に保持プレート80の両端を保持するための特別な構造を形成したり、保持プレート80の両端を保持するための特別な部品を設けたりする構成に比べて、スプール18をコンパクトにでき(特に、スプール18の軸方向に沿ったスプール18の形状をコンパクトにでき)、ひいては、ウエビング巻取装置10を小型化できる。
さらに、上記のように、保持プレート80の両端はロックベース52やアダプタ26に保持されるので、例えば、ウエビングベルト92がスプール18から引き出された状態でウエビングベルト92が引っ張られた場合の引っ張り力は、保持プレート80からロックベース52やアダプタ26に伝わり、スプール18の軸方向中間部には伝わりにくい。このため、このような引っ張り力はスプール18の中間部に伝わる構成に比べてスプール18の機械的強度を弱く設定することができ、これにより、スプール18の軽量化を図ることができる。
なお、本実施の形態では、スプール18の中心軸線を介してスリット孔102とは反対側に保持手段としての保持プレート80を設けた構成であったが、ウエビングベルト92の筒状部94にトーションシャフト30が通過しない構成にすると共に、スプール18の中心軸線とスリット孔102との間に設けた保持プレート80が筒状部94を通過する構成として、このように設けられた保持プレート80が筒状部94の内周部に干渉して、スリット孔102側への筒状部94の変位を規制する構成としてもよい。
しかしながら、このような構成では、トーションシャフト30に筒状部94が接触しないようにスプール18の周方向に沿った保持プレート80の幅寸法を大きく設定することが難しい。これに対して、スプール18の中心軸線を介してスリット孔102とは反対側に保持プレート80を設ける構成では、むしろ、スプール18の周方向に沿った保持プレート80の幅寸法を大きくする方が筒状部94はトーションシャフト30から離間しやすいので、保持プレート80の機械的強度を高くするという意味でもスプール18の中心軸線を介してスリット孔102とは反対側に保持プレート80を設ける構成の方が好ましい。
また、本実施の形態では、スプール18にスリット孔102を1本形成した構成であったが、例えば、図8に示されるように、2本のスリット102を構成して、筒状部94よりも基端側ではウエビングベルト92が一方のスリット102を通過し、筒状部94よりも先端側ではウエビングベルト92が他方のスリット102を通過する構成としてもよい。
本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成の概略を示す正面断面図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置のロック手段の構成の概略を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部であるスプール及びその近傍部分の構成を示す分解斜視図である。 スプールの軸方向中間部からロック手段の側を見たスプールの断面図である。 スプールの軸方向中間部から図4とは反対側を見たスプールの断面図である。 スプールの軸方向他端側における保持手段の保持構造の変形例を示す図5に対応した断面図である。 スプールの軸方向他端側における保持手段の保持構造の他の変形例を示す図5に対応した断面図である。 ウエビングベルトが通過するスリットをスプールに2本形成した変形例を示す図5に対応した断面図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
18 スプール
30 トーションシャフト
50 ロック機構
80 保持プレート(保持手段)
92 ウエビングベルト
94 筒状部
102 スリット孔

Claims (4)

  1. 中心軸線に沿った挿通孔を有する筒状に形成されると共に、その外周部から前記挿通孔の内周部に開口したスリット孔が形成され、長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端側に形成された筒状部の少なくとも一部が前記挿通孔の内側に入り込み、更に、前記ウエビングベルトが前記スリット孔を通過してから外周部に巻き取ると共に、巻き取った前記ウエビングベルトが引き出されることで前記中心軸線周りの一方である引出方向に回転するスプールと、
    前記挿通孔の内側に設けられ、前記スプールの軸方向他端側で前記スプールに対して相対回転不能に前記スプールに繋がったトーションシャフトと、
    車両の急減速状態及び前記引出方向に前記スプールが急激に回転した状態の少なくとも何れか一方の状態で作動して、前記スプールの軸方向一端部側で前記トーションシャフトを引出方向への回転を直接又は間接的に規制するロック手段と、
    前記スプールの中心軸線を介して前記スリット孔とは反対側、又は、前記挿通孔の内周部における前記スリット孔の開口端と前記トーションシャフトとの間で前記ウエビングベルトの前記筒状部を通過した状態で前記挿通孔の内側に設けられ、前記筒状部を内側から保持して前記スリット孔側への前記筒状部の変位を規制すると共に前記トーションシャフトから前記筒状部を離間させた状態で保持する保持手段と、
    を備えるウエビング巻取装置。
  2. 前記スプールの軸方向一端側で前記スプールに対して同軸的に回転可能に設けられると共に、前記トーションシャフトに対する相対回転が不能な状態で前記トーションシャフトに連結され、前記ロック手段が作動することで前記引出方向への回転が規制されるロックベースを含めて前記ロック手段を構成し、更に、前記スプールの軸方向一端側において前記スプールと共に前記保持手段が前記ロックベースを回転可能に支持する請求項1に記載のウエビング巻取装置。
  3. 前記スプールの軸方向他端側における前記スプールと前記トーションシャフトとの連結部分に前記保持手段を保持させた請求項1又は請求項2に記載のウエビング巻取装置。
  4. 前記スプールの軸方向に対して直交する向きに切った前記保持手段の断面形状を、前記スプールの中心軸線側へ向けて開口した凹形状とした請求項1から請求項3の何れか1項にウエビング巻取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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