JP2010161994A - 苗植機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】苗供給装置40の下方に苗を圃場に植え付けるために設けた一対の下端が開閉自在のくちばし体4a1,4a2からなる苗植付体4aを有する苗植付装置4を所定の作動軌跡で上下動させ、水平方向に伸びる支持部材70aの先端に取り付けられた板状の弾性体からなるスクレーパ片70bを鉛直方向に向けた状態で一対のくちばし体の下端部が開いた状態の苗植付体4a内に挿入し、苗植付体4aが上昇する時に閉じた一対のくちばし体の内壁面にスクレーパ片70bの端部が接当することで変形して水平方向に向き、同時に該内壁面の泥を取り除く。
【選択図】図3
Description
そこで、本発明の課題は、苗を植え付けた後の苗植付体に付着した泥を剥離させることで、苗植付体による苗の植付をスムーズに行うことができる苗植機を提供することである。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行装置(1)に苗をそれぞれ収納し、底蓋が開放可能である複数の苗供給カップ(41)を所定の搬送経路に沿って搬送する苗供給装置(40)を設け、該苗供給装置(40)の下方に苗供給装置(40)により搬送、供給された苗を圃場に植え付けるための一対の下端が開閉自在のくちばし体(4a1,4a2)からなる苗植付体(4a)を有する苗植付装置(4)を設け、該苗植付装置(4)を所定の作動軌跡で上下動させるリンク機構(3)を走行装置(1)に設け、該リンク機構(3)を上下動させる植付伝動ケース(18)内の植付伝動機構を走行装置(1)に設けた苗植機において、前記リンク機構(3)を上下動させる上下駆動部(A)を前記植付伝動機構に連結し、前記植付伝動機構には、苗植付体(4a)に押圧したときに該苗植付体(4a)の汚れを取るスクレーパ(70)と、該スクレーパ(70)を前後方向に動作させる駆動機構(B)を設け、前記上下駆動部(A)と駆動機構(B)は、上下駆動部(A)と駆動機構(B)に共通する駆動軸(53)を設け、該駆動軸(53)を介して互いに連動する構成を備え、スクレーパ(70)は、水平方向に伸びる支持部材(70a)と、該支持部材(70a)の先端に取り付けられた板状のスクレーパ片(70b)とからなり、該スクレーパ片(70b)は、鉛直方向に向けた状態で一対のくちばし体(4a1,4a2)の下端部が開いた状態の苗植付体(4a)内に挿入されて、苗植付体(4a)が上昇する時に閉じた一対のくちばし体(4a1,4a2)の内壁面に板状の端部が接当することで変形して水平方向に向く弾性体からなる苗植機である。
図1に本発明の一実施形態による苗植機の側面図を示す。
なお、本実施例についての説明で前又は後というときは、操縦ハンドル2を配置した側を後とし、その反対側、即ちエンジン5を配置した側を前とする。そして、右又は左というときは、機体後部において機体前部側を前側として立つ作業者から見て右手側を右とし、左手側を左としていう。
走行装置1は、図示例では、エンジン5と、該エンジン5の動力が伝達されて駆動回転する左右一対の後輪7,7と、転動自在に支持した左右一対の前輪6,6とを備えたものとしている。
一対の前輪6,6は、車体に支持された左右一対の前輪支持フレーム16に取り付けられた車軸17に回転自在に取り付けられている。
苗供給カップ41の周回移動中の所定位置で、その底蓋が開放してカップ41内の苗を苗植付体4aの上方開放口から苗植付体4aに供給する。
図2に示すように、苗植付装置4は、先端が下方に向かうくちばし状の左右の苗植付片を有する苗植付体4aと、該苗植付体4aの下端部が圃場面より上方となる位置と圃場面より下方となる位置とに昇降するように苗植付装置4を上下動させる上部リンク3aと下部リンク3bからなるリンク機構3と、くちばし状の苗植付体4aの下端部が閉じて上方から苗を受け入れて内側に苗を収容可能にする閉状態と、苗植付体4aの下端部が左右に開いて内側に収容した苗を下方に放出可能にする開状態とに苗植付体4aを開閉する開閉機構を備えている。
第1駆動アーム55が取り付けられた植付伝動ケース18cの右側面に対向する左側面において第1駆動アーム55の駆動軸53に第1主動カム61が固着している。該第1主動カム61に第1従動カムローラ62が接当しており、第1従動カムローラ62の揺動軸63が第1主動カム61と同じ植付伝動ケース18cの側面に支持固定された回転軸64を中心に回動する第1従動アーム65の先端部にフリー回転可能に設けられている。
第1駆動アーム55の第1回転軸54は、該第1回転軸54に固着した第3駆動アーム73の回転軸として用いられ、第3駆動アーム73の中途部に設けられた回動軸74に第2従動カムローラ75が回動自在に取り付けられている。
従って前記第2駆動アーム56の回転に伴い第3駆動アーム73が揺動すると、ロッド90の他端は苗植付体4aの上端側面に設けられたアーム81を揺動させる。
3 リンク機構 4 苗植付装置
4a 苗植付体 4a1,4a2 くちばし体
5 エンジン 6 前輪
7 後輪 8 ミッションケース
9 伝動ケース 9A 車軸駆動軸
9B アーム 10 車軸
13 左右水平制御用油圧シリンダ
14 機体フレーム 15 昇降用油圧シリンダ
16 前輪支持フレーム 17 車軸
18 植付け伝動ケース
28 植付・昇降(サブクラッチ)レバー(操作具)
29 操作パネル 30 サイドクラッチレバー
38 鎮圧輪 40 苗供給装置
41 苗供給カップ 42 ガイド体
51a 回転軸 52 伝動軸
53 駆動軸 54 第1回転軸
55 第1駆動アーム 56 第2駆動アーム
57 駆動軸 58 第2回転軸
60 揺動アーム 61 第1主動カム
62 第1従動カムローラ 63 揺動軸
64 回転軸 65 第1従動アーム
69 作動アーム 70 スクレーパ
70a L字状の支持アーム
70b スクレーパ片
70c L字状の規制アーム70c
70d ボルト 70e 支持アーム
70f アーム 70g スクレーパ片
70h 支持アーム 70i ブラシ状ワイヤ
70h,70j 支持アーム
70k スクレーパ片
73 第3駆動アーム 74 回動軸
75 第2従動カムローラ 77 第2主動カム
78 第3主動カム 80 枢着軸
81,82 アーム 85 連結部材
90 ロッド
A リンク機構の上下駆動部
B スクレーパの駆動機構
Claims (2)
- 走行装置(1)に苗をそれぞれ収納し、底蓋が開放可能である複数の苗供給カップ(41)を所定の搬送経路に沿って搬送する苗供給装置(40)を設け、該苗供給装置(40)の下方に苗供給装置(40)により搬送、供給された苗を圃場に植え付けるための一対の下端が開閉自在のくちばし体(4a1,4a2)からなる苗植付体(4a)を有する苗植付装置(4)を設け、該苗植付装置(4)を所定の作動軌跡で上下動させるリンク機構(3)を走行装置(1)に設け、該リンク機構(3)を上下動させる植付伝動ケース(18)内の植付伝動機構を走行装置(1)に設けた苗植機において、
前記リンク機構(3)を上下動させる上下駆動部(A)を前記植付伝動機構に連結し、
前記植付伝動機構には、苗植付体(4a)に押圧したときに該苗植付体(4a)の汚れを取るスクレーパ(70)と、該スクレーパ(70)を前後方向に動作させる駆動機構(B)を設け、
前記上下駆動部(A)と駆動機構(B)は、上下駆動部(A)と駆動機構(B)に共通する駆動軸(53)を設け、該駆動軸(53)を介して互いに連動する構成を備え、
スクレーパ(70)は、水平方向に伸びる支持部材(70a)と、該支持部材(70a)の先端に取り付けられた板状のスクレーパ片(70b)とからなり、該スクレーパ片(70b)は、鉛直方向に向けた状態で一対のくちばし体(4a1,4a2)の下端部が開いた状態の苗植付体(4a)内に挿入されて、苗植付体(4a)が上昇する時に閉じた一対のくちばし体(4a1,4a2)の内壁面に板状の端部が接当することで変形して水平方向に向く弾性体からなることを特徴とする苗植機。 - 走行装置(1)に苗をそれぞれ収納し、底蓋が開放可能である複数の苗供給カップ(41)を所定の搬送経路に沿って搬送する苗供給装置(40)を設け、該苗供給装置(40)の下方に苗供給装置(40)により搬送、供給された苗を圃場に植え付けるための一対の下端が開閉自在のくちばし体(4a1,4a2)からなる苗植付体(4a)を有する苗植付装置(4)を設け、該苗植付装置(4)を所定の作動軌跡で上下動させるリンク機構(3)を走行装置(1)に設け、該リンク機構(3)を上下動させる植付伝動ケース(18)内の植付伝動機構を走行装置(1)に設けた苗植機において、
前記リンク機構(3)を上下動させる上下駆動部(A)を前記植付伝動機構に連結し、
前記植付伝動機構には、苗植付体(4a)に押圧したときに該苗植付体(4a)の汚れを取るスクレーパ(70)と、該スクレーパ(70)を前後方向に動作させる駆動機構(B)を設け、
前記上下駆動部(A)と駆動機構(B)は、上下駆動部(A)と駆動機構(B)に共通する駆動軸(53)を設け、該駆動軸(53)を介して互いに連動する構成を備え、
スクレーパ(70)は、水平方向に伸びる支持部材(70e)と、該支持部材(70e)の先端に鉛直方向と水平方向に回動自在に取り付けられたスクレーパ片(70g)とを備え、該スクレーパ片(70g)が鉛直方向に向けた状態で一対のくちばし体(4a1,4a2)の下端部を開いた状態の苗植付体(4a)内に挿入されて、苗植付体(4a)が上昇する時に一対のくちばし体(4a1,4a2)の内壁面にスクレーパ片(70g)の端部が接当することで水平方向に回転する弾性体の板体からなることを特徴とする苗植機。
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