JP6901026B2 - 歩行型苗移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行型苗移植機に関する。
従来、歩行型苗移植機として、例えば、走行輪を備える機体に、苗載台と、エンジンなどの動力源からの動力により駆動する苗植付装置を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−39350号公報
しかしながら、例えば圃場の端縁近傍などで行われていた手植えによる田植作業を機械化しようとした場合、従来の歩行型苗移植機は、サイズにしても対費用効果の面からにしても適当であるとは言えない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型かつ廉価な歩行型苗移植機を提供すると共に、小型によるメンテナンス性の低下と、廉価による植付性能の低下を防止することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載歩行型苗移植機(10)は、苗(100)が高さ方向に列状に搭載される苗載台(1)と、作業者(M)が把持するハンドル(2)と、前記苗載台(1)から苗(100)を取り出して圃場(200)に植え付ける機能部(5)と、圃場(200)を整地するフロート(4)と、前記苗載台(1)、前記ハンドル(2)および前記機能部(5)が支持されるフレーム(3)と、で構成する歩行型苗移植機において、前記苗載台(1)から苗(100)を取り出し、所定の受け継ぎ位置(T1)まで搬送する搬送部(7)と、前記搬送部(7)により取り出された苗(100)を、圃場面に向けて降下させる植付部(8)を設け、前記搬送部(7)と前記植付部(8)に動力を伝達する動力伝達部(9)を設け、
前記フロート(4)は、前記ハンドル(2)を介して外部から得られる推進力により圃場(200)を滑走可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の歩行型苗移植機(10)は、請求項1において、前記苗(100)が、前記植付部(8)により圃場面に向けて下降させる際に、前記苗(100)の根元部(101)が下向きとなるようにガイドする形成苗ガイド部(41)を前記フロートに形成し、前記植付部(8)は、前記苗(100)を前記圃場(200)の植付面(210)へと叩きつけることを特徴とする。
請求項3に記載の歩行型苗移植機(10)は、請求項1または2において、前記苗載台(1)の下方に前記苗(100)を受ける受け部(152)を設け、前記受け部(152)に所定量の前記苗(100)を取り出すための苗取出口(153)と、土や水を排出するための排出穴部(154)と、を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の歩行型苗移植機(10)は、請求項1から3のいずれか1項において、前記苗載台(1)の中央部に複数の穴部(155)を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の歩行型苗移植機によれば、手植え作業に依存していた圃場の端部周辺などへの苗移植作業を、効率よく機械化することができる。また、走行輪が不要なので駆動力も小さくて済み、低燃費で、エコロジカルで、且つきわめてシンプルな構成となって低コストとなるため対費用効果が高まる。
請求項2に記載の歩行型苗移植機によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、シンプルな構成で、重量増加させることなく苗ガイド部を設けることができ、苗の安定した植付姿勢を実現することができる。
請求項3に記載の歩行型苗移植機によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、前記苗載台の下方に前記苗を受ける受け部を設け、所定量の前記苗を取り出すための苗取出口を設けたことにより、搬送部により苗が取りだされ苗を圃場に植え付けることができる。また、受け部に土や水が排出される排出穴を設けることで、苗の床土や苗に付着した水を排出することができるため、苗送りを安定させることができる。
請求項4に記載の歩行型苗移植機によれば、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、苗載台の中央部に複数の穴部を設けたことにより、植付作業時の風の影響で、機体の揺れを防ぐことで、植付精度が向上することができる。
図1は、実施形態に係る歩行型苗移植機の側面図である。 図2は、同上の歩行型苗移植機における一部を省略した平面図である。 図3は、同上の歩行型苗移植機における苗載台の説明図である。図3aは苗載台を正面から見た図である。図3bは苗載台を平面視から見た図である。図3cは苗載台を底面から見た図である。 図4は、同上の歩行型苗移植機における機能部の側面視による説明図である。 図5は、同上の機能部を拡大した説明図である。 図6は、同上の機能部における搬送部の側面視による説明図である。 図7は、同上の搬送部の平面視による説明図である。 図8は、同上の搬送部の動作説明図である。 図9は、同上の機能部の動作説明図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る歩行型苗移植機について説明する。図1は、本実施形態に係る歩行型苗移植機の側面図、図2は、同歩行型苗移植機における一部を省略した平面図である。なお、図2においては、便宜上、作業者が操作するハンドルについては省略している。また、図3は、歩行型苗移植機における苗載台の説明図である。
図1に示すように、歩行型苗移植機10は、苗載台1と、ハンドル2と、フレーム3と、フロート4と、機能部5とを備える。
フロート4は、軽量な樹脂製であり、歩行型苗移植機10が圃場200に埋没することを防止するとともに、苗100を植え付ける面を整地するために設けられており、図1および図2に示すように、前部を広幅に形成し、所望する広さの面積を整地できるようにしている。
かかるフロート4は、前端および後端を斜め上方へ反らせており、前端の方を相対的に大きく反らせて水や泥の抵抗が小さくなるようにしている。一方、後端は相対的に小さく反らせているが、丸みをつけることで(図4を参照)、手押しによる旋回が容易に行えるようにしている。
こうして、本実施形態に係る歩行型苗移植機10は、ハンドル2を作業者Mが操作することで、圃場200を均しながら滑走することができる。すなわち、フロート4は、ハンドル2を介して外部から得られる推進力により、圃場200を滑走する。
ハンドル2は、細長いU字形状に形成されたハンドルフレーム21の基端部となる開放端部がフレーム3に連結されており、閉塞端部となる先端部を作業者Mが把持可能なグリップ部22としている。なお、図1に示すように、グリップ部22の中央から後方へ角状に延在させた棒状グリップ220を設けてもよい。
フレーム3は、図1に示すように、前側および後側に立設された縦フレーム31,31と、これら縦フレーム31,31の上端間を連結する横フレーム32,32とにより構成される。
前側の縦フレーム31からは、上方に向けて苗載台支持フレーム11が延在している。そして、かかる苗載台支持フレーム11を中央部分で抱持しつつ、前後揺動自在となるように苗載台1が配設される。苗載台1には、土塊がなく、根の部分である根元部101が露出した複数の直植え用の苗100が2列に収容される。
すなわち、図3に示すように、苗載台1は、中央にフレーム抱持部121が形成された樹脂製の苗載板12と、この苗載板12の前面に配設された金属製の芯部材13とを備え
ており、苗載板12は、左右一対のコイルスプリング15,15を介して前後揺動自在にフレーム3に支持されている。
かかるフレーム3の下部に上述したフロート4が取り付けられるとともに、フレーム3の内側には、苗載台1から苗100を取り出して圃場200に植え付ける機能部5が保持された状態で配設される。
機能部5は、苗載台1から苗100を取り出し、所定の受け継ぎ位置T1まで搬送する搬送部7と、搬送部7により取り出された苗100を、受け継ぎ位置T1で受け取りつつ、圃場面に向けて降下させる植付部8とを備える。また、機能部5は、動力源としてのモータ6と、モータ6に電力を供給するバッテリ51と、モータ6からの動力を、搬送部7と植付部8との間で伝達する動力伝達部9とをさらに備える。
本実施形態では、モータ6の回転を、ギヤ機構900を介して搬送部7に伝達するとともに、動力伝達部9を構成する無端状チェーン91を介して植付部8へ伝達するようにしている。すなわち、図2に示すように、回転軸701に取付けた第1スプロケット92と、バッテリ51の後方における左右の横フレーム32,32間に架設した軸体801に取付けた第2スプロケット94との間に無端状チェーン91を巻回している。こうして、単一の小出力で構わないモータ6を用いて、搬送部7と植付部8とをシンクロさせて駆動することが可能となっている。
以下、機能部5の構成について、図2および図4〜図9を用いて、より具体的に説明する。図4は、実施形態に係る歩行型苗移植機10における機能部5の側面視による説明図、図5は、同機能部5を拡大した説明図である。また、図6は、機能部5における搬送部7の側面視による説明図、図7は、同搬送部7の平面視による説明図、図8は、同搬送部7の動作説明図である。また、図9は、機能部5の動作説明図である。
図2、図4および図5に示すように、フレーム3の前部内側であって、同フレーム3のやや上方側に、機能部5を構成するモータ6と搬送部7とを配設し、モータ6の後方にバッテリ51を配設している。このように、モータ6やバッテリ51などの電装品を含む機能部5を、フレーム3の上部に設けたことで、これらに圃場200の泥水がかかったり、フロート4が沈み込んだ場合でも端子などが水没したりする虞を可及的に減じることができる。なお、図1では省略したが、図4に示すように、フレーム3の後部には、左右の縦フレーム31,31間にフレーム体35が設けられている。
また、搬送部7は、図6に示すように、小径部711と大径部712とが形成された固定カム71と、両端にそれぞれ摘み部73が設けられ、固定カム71に対して回転自在に軸支されてモータ6からの駆動力により回転するアーム72とを備える。
すなわち、固定カム71は、フレーム3側に固着されており、中心70から周縁までの距離が相対的に短い小径部711と、カム中心から周縁までの距離が相対的に長い大径部712とを有する形状に形成される。
他方、アーム72は、固定カム71のカム中心を貫通するとともに、モータ6からの駆動力により回転する回転軸701の先端に取付けられており、固定カム71に対して回転自在に設けられる。
また、アーム72の両端に各々設けられた摘み部73は、アーム72の先端に設けられた固定指部721と、支軸722を介してアーム72に回転自在に軸支されるとともに、基端に固定カム71の周面を摺動可能なコロ部730を備える可動指部731とを備える
。そして、かかる可動指部731とアーム72との間に、コロ部730が固定カム71の小径部711に位置する場合に、可動指部731を閉方向に付勢するトルク・スプリング74を介設している。
すなわち、アーム72は、回転軸701と連結する中央部分が円形に膨出し、両端部には摘み部73の一方の指を構成する鉤状の固定指部721が一体形成された形状であり、かかる固定指部721と協働して苗100をキャッチ&リリースできるように、別体の可動指部731が回転自在に取付けられている。
そして、アーム72の回転に伴い、可動指部731のコロ部730が移動して大径部712に位置すると、可動指部731はトルク・スプリング74の付勢力に抗して開方向へ回動する。一方、コロ部730が小径部711に位置すると、トルク・スプリング74に付勢されて可動指部731は閉方向へ回動する。
こうして、アーム72の回転に伴い、搬送部7の摘み部73は開閉を周期的に繰り返すことになる。本実施形態では、一方の摘み部73が苗載台1の下端部に設けられた苗取出口153に位置したときに、可動指部731が開放した状態から閉方向へ回転して、苗100の根元部101を把持するようにしている。また、かかる苗取出部の位置から、図5に示す受け継ぎ位置T1へ移動した際に、可動指部731が閉塞した状態から開方向へ回転して、苗100をリリースできる状態になるようにしている。
摘み部73の開閉タイミングは、固定カム71の周面に形成される小径部711および大径部712のそれぞれの周長および配置で決定される。
ところで、本実施形態では、小径部711と大径部712との間に形成される2つの段差部71a,71bは、一方の段差部(第1の段差部)71bを、他方の段差部(第2の段差部)71aよりも勾配を急峻に形成している。
かかる構成により、摘み部73は、苗載台1から苗100を掴む場合には、可動指部731は瞬時に閉動作し、受け継ぎ位置T1では、可動指部731は緩やかに開動作することになるため、意に反して苗100が落下することを可及的に防止することができる。
また、苗載台1下方に苗100を受ける受け部152を設け、この受け部に苗取出口153と排出穴部154とを設けている。苗取出口153により、苗載台1にセットされている所定量の苗を運送部7により取り出すことができ、苗の床土や付着している水を排出穴部154により排出されることで、苗100をスムーズに苗取出口153から取り出すことができる。よって、欠株や苗送りの不具合が防止される。この排出穴部154は機体の中央側に設けられている。
また、苗載台1に苗100が葉側から根元側にかけて下り勾配を有する姿勢で搭載される谷状部分151を形成することで、苗100の根元部101の空間が広く取られおり、運送部7が苗100を取出しやすいようになっている。また、谷状部分151を形成しているため、より土や水が排出穴部154に案内されやすくなっている。そして、苗載台1に苗100保持性を向上させるための突起部150と、苗押さえ部材により苗100を押さえることで、複数の苗100が運送部7により運送されることを防止することができる。なお、突起部150の形状は、凹形状等でも保持性を向上できる。
また、苗載台1の中央部に複数の穴部155を設けることにより、苗載台1が受ける風の抵抗を抑えることができるため、植付作業中の機体の揺れを抑えることができることで、植付精度が向上することができる。
また、本実施形態における搬送部7の各部品は、主として金属製としているが、アーム72に設けた摘み部73の固定指部721および可動指部731は、苗100を痛めないように、樹脂コーティングを施している。なお、樹脂コーティングに代えて、苗100に触れる部材については金属製ではなく樹脂製とすることもできる。樹脂製とした場合、部品軽量化を図ることができる。
次に、植付部8について、より具体的に説明する。図2および図5に示すように、植付部8は、リンク機構800により構成されており、リンク機構800は、植付リンク81と、回動リンク82と、基部リンク83と、中継リンク84とを備える。
植付リンク81は、受け継ぎ位置T1で苗100を受け取る苗支持爪810が先端に設けられている。かかる苗支持爪810は、搬送部7の摘み部73同様、金属製の基材に樹脂コーティングを施してもよいし、樹脂製品を植付リンク81の先端に取付けた構成としてもよい。
また、本実施形態に係る植付リンク81は、図2に示すように、フレーム3の横フレーム32に沿って、左右にそれぞれ配設されており、横フレーム32と平行に延伸する後側部81aと、この後側部81aから前方にかけて拡開するように斜めに延伸する前側部81bとを有する。
各植付リンク81の後側部81aは、その基端部が、左右の横フレーム32,32の間に架設された連結軸85に固設されている。一方、先端に苗支持爪810(図5)を有する前側部81bは、先端部が横フレーム32と平行になるように折曲形成されている。このとき、苗支持爪810の取付位置は、フロート4に一体成形された苗ガイド部41に沿って移動可能な位置となっている。かかる位置は、苗100の根元部101よりも若干葉側にずれた位置である。なお、苗ガイド部41については後に詳述する。
回動リンク82は、動力伝達部9の無端状チェーン91を介してモータ6の駆動力により回動するリンクであり、先端が植付リンク81に枢軸802(図5)を介して連結されている。また、基部リンク83は、後端がフレーム3に対して支軸86を介して回動自在に連結されている。そして、中継リンク84は、基部リンク83の先端と植付リンク81の後端とを、連結部87を介して連結している。
かかる構成により、モータ6が駆動すると、図9に示すように、回動リンク82が無端状チェーン91を介して反時計回りに回転し、その回転に伴い、植付リンク81が往復するように揺動して、その先端に設けられた苗支持爪810はオーバル状の軌跡Tを描く。このように、モータ6からの回転駆動力は、植付リンク81の往復運動に変換される。
すなわち、図9に示すように、モータ6の出力軸(不図示)が回転すると、ギヤ機構900を構成する小歯車93が時計回りに回転し、これに噛合する大歯車(不図示)が反時計回りに回転する。大歯車は、搬送部7のアーム72の回転軸701と同軸に連結されているため、大歯車の回転に連動してアーム72が回転する。また、回転軸701には、動力伝達部9を構成する第1スプロケット92も連結されており、アーム72の回転と共に回転し、無端状チェーン91を反時計回りに回転させる。そのため、無端状チェーン91により回転する第2のスプロケット94に連動して回動リンク82が反時計回りに回転することにより、植付リンク81は、その先端がオーバル状の軌跡Tを描くように上下に揺動する。すなわち、植付リンク81の先端に設けられた苗支持爪810がオーバル状の軌跡Tを描くように回動することになる。
そして、本実施形態では、搬送部7の摘み部73が受け継ぎ位置T1に位置したとき、植付部8の植付リンク81が下方に向けて揺動し、苗支持爪810が後上方から受け継位置T1へ至る。受け継ぎ位置T1では、摘み部73は可動指部731が開いた状態であるため、苗100は、苗支持爪810に容易に受け継がれ、圃場200に向けて移動されて、そのまま植付面210(図1参照)へ植付けられる。
このとき、苗支持爪810は、オーバル状の軌跡Tを描くため、苗100を受け取る直前、および苗100を植え付ける直前はスピードが相対的に緩み、苗100を受け取って植付けるまで、および植付けて次の苗100を受け取るまではスピードアップする。すなわち、簡単な構成でありながらも、苗植付作業にとって、きわめて効率的な動きが実現する。
また、前述したように、フロート4には、苗ガイド部41が一体成形されている。かかる苗ガイド部41は、苗100の葉側から根元部101側にかけて下り勾配を有する谷状に形成されている。そして、植付部8の苗支持爪810が、苗100の根元部101よりも葉側寄りを保持した状態で搬送部7から受け継ぎ、苗100を圃場200の植付面210へと叩きつけるように動く際に、根元部101が確実に下向きとなるようにガイドする。したがって、シンプルな構成で、重量増加させることなく苗ガイド部41を設けることができ、苗100の安定した植付姿勢を実現することができる。
ところで、本実施形態に係る歩行型苗移植機10は、モータ6を制御するコントローラ300と、このコントローラ300に接続される操作部23とをさらに備えている。本実施形態では、図1に示すように、コントローラ300および操作部23のいずれもハンドル2に設けている。
すなわち、ハンドルフレーム21の先端部側に、コントローラ300が設けられた操作部23を設け、かかる操作部23の表面パネルに複数のスイッチやダイヤルなどからなる操作手段24を設けている。作業者Mは、前方を向いて歩きながらであっても、操作手段24を容易に操作することができ、かかる操作によってモータ6の回転を任意に制御して、植付速度などを容易に調整することができる。
上述した実施形態から以下の歩行型苗移植機10が実現する。
(1)苗100が高さ方向に列状に搭載される苗載台1と、作業者Mが把持するハンドル2と、ハンドル2を介して外部から得られる推進力により圃場200を滑走可能なフロート4と、苗載台1から苗100を取り出して圃場200に植え付ける機能部5と、苗載台1、ハンドル2、フロート4および機能部5が支持されるフレーム3と、を備える歩行型苗移植機10。
(2)上記(1)の構成において、機能部5は、モータ6と、苗載台1から苗100を取り出し、所定の受け継ぎ位置T1まで搬送する搬送部7と、搬送部7により取り出された苗100を、受け継ぎ位置T1で受け取りつつ、圃場面に向けて降下させる植付部8と、モータ6からの動力を、搬送部7と植付部8との間で伝達する動力伝達部9とを備える歩行型苗移植機10。
(3)上記(2)の構成において、搬送部7は、小径部711と大径部712とが形成された固定カム71と、両端にそれぞれ摘み部73が設けられ、固定カム71に対して回転自在に軸支されてモータ6からの駆動力により回転するアーム72とを備え、各摘み部73は、アーム72の先端に設けられた固定指部721と、アーム72に回転自在に軸支されるとともに、基端に固定カム71の周面を摺動可能なコロ部730を備える可動指部
731と、この可動指部731とアーム72との間に介設され、コロ部730が小径部711に位置する場合に可動指部731を閉方向に付勢するスプリング74とを有する歩行型苗移植機10。
(4)上記(3)の構成において、固定カム71の小径部711と大径部712との間に形成される2つの段差部71a,71bは、一方の段差部71bを他方の段差部71aよりも勾配を急峻に形成した歩行型苗移植機10。
(5)上記(2)から(4)のいずれかの構成において、植付部8は、受け継ぎ位置T1で苗100を受け取る苗支持爪810が先端に設けられた植付リンク81を備えるリンク機構800により構成され、苗支持爪810がオーバル状の軌跡Tを描くように、モータ6からの回転駆動力を植付リンク81の往復運動に変換する歩行型苗移植機10。
(6)上記(5)の構成において、リンク機構800は、植付リンク81に加え、先端が植付リンク81に連結され、動力伝達部9の無端状チェーン91を介してモータ6の駆動力により回動する回動リンク82と、後端がフレーム3に回転自在に軸支された基部リンク83と、この基部リンク83の先端と植付リンク81の後端とを連結する中継リンク84とをさらに備える歩行型苗移植機10。
(7)上記(6)の構成において、モータ6から無端状チェーン91に動力を伝達するギヤ機構900と、モータ6を制御するコントローラ300と、ハンドル2に設けられ、コントローラ300に接続される操作部23とをさらに備える歩行型苗移植機10。
(8)上記(2)から(7)のいずれかの構成において、植付部8が、搬送部7から受け継いだ苗100を圃場面に向けて降下させる際に、苗100の姿勢を規制する苗ガイド部41を、フロート4に設けた歩行型苗移植機10。
上述してきた各実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した実施形態から導かれるさらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。
例えば、フロート4の形状や大きさ、ハンドル2の形状や配置、これらを支持するフレームの形状などは適宜変更して構わない。また、動力伝達部9にはギヤ機構900を備える構成としたが、かかるギヤ機構900に用いるギヤの種類、数、配置などは、適宜設計することができる。
また、アーム72の両端に設けられた摘み部73,73にそれぞれ設けたトルク・スプリング74に代えてコイルスプリングを採用することもできる。
また、本発明に係る実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、表示要素などのスペック(構造、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質など)は、適宜に変更して実施することができる。
本発明にかかる苗移植機は、田植機に限らず、野菜苗などのその他の苗を植え付ける苗移植機として利用可能性がある。
1 苗載台
2 ハンドル
3 フレーム
4 フロート
5 機能部
6 モータ(動力源)
7 搬送部
8 植付部
9 動力伝達部
10 歩行型苗移植機
23 操作部
41 苗ガイド部
71 固定カム
71a 第1の段差部
71b 第2の段差部
72 アーム
73 摘み部
74 トルク・スプリング
81 植付リンク
82 回動リンク
83 基部リンク
84 中継リンク
91 無端状チェーン
100 苗
150 突起部
151 谷状部分
152 受け部
153 苗取出口
154 排出穴部
155 穴部
300 コントローラ
711 小径部
712 大径部
721 固定指部
730 コロ部
731 可動指部
800 リンク機構
810 苗支持爪
900 ギヤ機構
M 作業者
T 軌跡
T1 受け継ぎ位置

Claims (4)

  1. 歩行型苗移植機(10)は、苗(100)が高さ方向に列状に搭載される苗載台(1)
    と、作業者(M)が把持するハンドル(2)と、前記苗載台(1)から苗(100)を取
    り出して圃場(200)に植え付ける機能部(5)と、圃場(200)を整地するフロート(4)と、前記苗載台(1)、前記ハンドル(2)および前記機能部(5)が支持されるフレーム(3)と、で構成する歩行型苗移植機において、
    前記苗載台(1)から苗(100)を取り出し、所定の受け継ぎ位置(T1)まで搬送する搬送部(7)と、前記搬送部(7)により取り出された苗(100)を、圃場面に向けて降下させる植付部(8)を設け、前記搬送部(7)と前記植付部(8)に動力を伝達する動力伝達部(9)を設け、
    前記フロート(4)は、前記ハンドル(2)を介して外部から得られる推進力により圃場(200)を滑走可能であることを特徴とする歩行型苗移植機。
  2. 前記苗(100)が、前記植付部(8)により圃場面に向けて下降させる際に、前記苗(100)の根元部(101)が下向きとなるようにガイドする形成苗ガイド部(41)を前記フロートに形成し、前記植付部(8)は、前記苗(100)を前記圃場(200)の植付面(210)へと叩きつけることを特徴とする請求項1に記載の歩行型苗移植機。
  3. 前記苗載台(1)の下方に前記苗(100)を受ける受け部(152)を設け、前記受け部(152)に所定量の前記苗(100)を取り出すための苗取出口(153)と、土や水を排出するための排出穴部(154)と、を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の歩行型苗移植機。
  4. 前記苗載台(1)の中央部に複数の穴部(155)を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の歩行型苗移植機。
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