JP2010158291A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】位置誤差を生じた針落ち位置の選別を容易とする。
【解決手段】ミシン1は、ミシンモータ6により回転駆動される主軸と、主軸と連結されて上下動する針棒11と、下板21及び布押え22を移動させる移動機構20と、縫製データに基づきミシンモータ6及び移動機構20の動作を制御する制御部40と、縫製データ51及び偏差検出閾値52を記憶するEEPROM44と、各針落ち位置について縫製データに基づく針落ち位置と縫製物に形成された縫い目の針落ち位置との誤差を検出し、当該誤差が偏差検出閾値以上か否か判定し、誤差が偏差検出閾値以上の場合に当該誤差を生じた針落ち位置を示す情報をEEPROM44に記録するCPU41と、当該誤差を生じた針落ち位置を他の針落ち位置とを視覚的に識別可能に表示手段31に表示させる誤差表示制御手段と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、ミシンに関する。
従来より、予め定められた縫い目の形成位置パターンに従って布送り及び針落ちを自動で行うミシンが知られている。このようなミシンは、針棒の上下動方向に対してほぼ垂直な平面に沿った二方向に布等の縫製物を移動させる移動機構と、予め定められた縫い目を形成するための針落ち位置を記憶したデータ(以下、縫製データと称する)に基づきミシンモータ及び移動機構の駆動を制御する制御部と、を備え、制御部が縫製データに従って針棒の上下動タイミングと移動機構による縫製物の移動タイミングとを制御により縫い目を形成する。
このようなミシンによる縫製作業においては、針落ち位置が予め定められた位置からずれる位置誤差を生じることがある。位置誤差の原因としては、移動機構を駆動する送りモータの駆動タイミング又は駆動量あるいはその両方の誤差、機械要素のイナーシャ、その他の各種要因がある。
位置誤差の検出は、縫い上がりの縫製物に対する人による目視検査によることもあるが、目視検査は多大な労力を要する上、検出漏れを生ずることがある。そこで、縫い目をカメラで撮像し、撮像画像内の縫い目の位置と縫製データにおける当該縫い目の位置情報とに基づき目飛びの有無を判断する目飛び検出装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開平10−170231号公報
ところで、位置誤差を低減させる方法としては、例えば過去に位置誤差を生じた針落ち位置による縫い目の形成時に位置誤差が生じにくくなるようミシンの動作を制御する方法(例えば、縫製スピードを減速させる等)が挙げられる。このようなミシンの制御を行う場合、位置誤差を生じた針落ち位置の特定、把握を行う必要がある。しかしながら、従来の目飛び検出装置は、目飛びを含む縫製物と含まない縫製物との判別を行えるのみであり、縫製パターンで定められた針落ち位置のいずれの箇所に目飛びが生じているのかを特定、把握する仕組みを有していない。このため、位置誤差を生じやすい針落ち位置の特定、把握を行う作業は人による目視検査によることとなり、多大な労力を要する上に縫製不良の検出漏れを生ずることがある問題点があった。
本発明は、位置誤差を生じた針落ち位置の選別を容易とすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ミシンモータにより回転駆動される主軸と、前記主軸と連結されて前記主軸の回転角度に応じて上下動する針棒と、前記針棒の下方で縫製物を保持する保持部を前記針棒の上下動方向と直交する平面に沿って移動させる移動機構と、前記縫製物に形成する縫い目の針落ち位置に関する情報を含む縫製データを記憶する縫製データ記憶手段と、前記縫製データに基づき前記ミシンモータ及び前記移動機構の動作を制御する制御部と、を備えるミシンにおいて、各針落ち位置について前記縫製データに基づく針落ち位置と前記縫製物に形成された縫い目の針落ち位置との誤差を検出する誤差検出手段と、所定の閾値を記憶する閾値記憶手段と、前記誤差が前記所定の閾値以上か否か判定する判定手段と、前記誤差が前記所定の閾値以上の場合、当該誤差を生じた縫い目の針落ち位置を示す情報を記憶する誤差針落ち位置情報記憶手段と、前記縫製データに基づく縫製パターンの表示を行うと共に、前記誤差を生じた針落ち位置と誤差を生じていない針落ち位置とを視覚的に識別可能に表示手段に表示させる誤差表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンであって、前記判定手段は、前記縫製データにおいて所定の原点を基準として定められた絶対位置としての針落ち位置とその針落ち位置に対応する前記縫製物に対する針落ち位置との誤差により判定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載のミシンであって、前記判定手段は、前記縫製データにおいて連続する二箇所の針落ち位置間の相対位置関係と前記縫製物に施された縫い目において当該二箇所の針落ち位置に対応する縫い目の針落ち位置間の相対位置関係との誤差により判定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のミシンであって、前記移動機構は、前記保持部を前記針棒の上下動方向と直交する平面に沿い、かつ、直交する二方向のそれぞれに駆動する二つの駆動モータと、前記二つの駆動モータのそれぞれに設けられ、各駆動モータの回転軸の回転角度を検出する二つの回転角度検出手段と、を備え、前記誤差検出手段は、前記二つの回転角度検出手段によって検出された回転角度に基づき前記誤差を検出することを特徴とすることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、縫製データに基づく針落ち位置と縫製物に形成された縫い目の針落ち位置との誤差が所定の閾値以上であると判定手段が判定した場合、誤差針落ち位置情報記憶手段が当該誤差を生じた縫い目の針落ち位置を示す情報を記憶する。そして、誤差表示制御手段により、表示手段が誤差を生じた針落ち位置と誤差を生じていない針落ち位置とを識別可能に表示する。これによって、オペレータは誤差を生じた針落ち位置の有無を明確に把握することができると共に、誤差を生じた針落ち位置がどの針落ち位置であるかを明確に把握することができる。よって、縫製パターンで誤差を生じやすい針落ち位置の特定、把握を行うための目視検査が不要となり、目視検査に伴う多大な労力の消費や縫製不良の検出漏れを生ずることがある問題点を解消でき、位置誤差を生じた針落ち位置の選別が容易となる。加えて、複数回の縫製動作を行った場合にそれぞれの縫製動作において位置誤差が生じた場所を比較することを想定した場合に、位置誤差を生じた針落ち位置の対比を容易に行うことができ、位置誤差を生じやすい針落ち位置の特定、把握に極めて役立つ。
請求項2記載の発明によれば、判定手段が、縫製データにおいて所定の原点を基準として定められた絶対位置としての針落ち位置とその針落ち位置に対応する縫製物に対する針落ち位置との誤差により判定するので、縫製物に縫い目が施される予定の位置からの位置誤差により誤差を検出、表示することができる。
請求項3記載の発明によれば、判定手段が、縫製データにおいて連続する二箇所の針落ち位置間の相対位置関係と縫製物に施された縫い目において当該二箇所の針落ち位置に対応する縫い目の針落ち位置間の相対位置関係との誤差により判定するので、縫い目によって施される縫製パターンの型崩れをもたらす針落ち位置の位置誤差を検出、表示することができる。
請求項4記載の発明によれば、移動機構は、保持部を針棒の上下動方向と直交する平面に沿い、かつ、直交する二方向のそれぞれに駆動する二つの駆動モータと、二つの駆動モータのそれぞれに設けられ、各駆動モータの回転軸の回転角度を検出する二つの回転角度検出手段と、を備え、誤差検出手段は、回転角度検出手段の回転角度に基づき移動機構の位置を検出して誤差を検出する。つまり、誤差検出手段は、縫製データに基づいて特定される二つの駆動モータの回転角度と、縫製物に針落ちが行われた際の二つの駆動モータの回転角度との誤差を検出する。これによって、誤差の検出を機械的要素による数値誤差に基づき行うことができ、明確かつ精密な誤差検出に基づく位置誤差判定を行うことができる。
本発明の一実施形態であるミシンの斜視図である。 ミシンの制御部及び制御部に接続された主要構成を示すブロック図である。 表示部に表示された縫製データの針落ち位置情報の一例である。 偏差検出閾値の一例を示す図である。 偏差記録バッファに記録された情報の一例を示す図である。 エラーイメージ表示画面の一例を示す図である。 ミシンの縫製動作内容を示すフローチャートである。 エラーイメージ表示画面表示処理の内容を示すフローチャートである。
(本実施形態のミシンの全体構成)
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるミシン1の斜視図である。図2は、ミシン1の制御部40及び制御部40に接続された主要構成を示すブロック図である。
本実施形態のミシン1は、縫製データ51に従って針棒11の上下動タイミングと移動機構20による縫製物の移動タイミングとを制御して縫い目を形成するミシンである。以下の説明において、針棒11の上下動方向に対してほぼ垂直な平面に沿って直交する二方向のうち一方をX軸方向、他方をY軸方向とし、当該平面をX−Y平面と称する。
ミシン1は、ミシンフレーム2と、縫い針12を保持して上下動する針棒11と、縫製物を把持してX−Y平面に沿って移動させる送り動作を行う移動機構20と、ミシン1に関する各種情報の入力及び表示を行う操作パネル30と、ミシン1の各種動作を制御する制御部40と、を備える。
ミシンフレーム2は、土台部3と、土台部3から鉛直方向に立設された立胴部4と、立胴部4の側方から土台部3の上方に延設されたアーム部5と、を有する。アーム部5は、その先端側の下面から針棒11が延出している。アーム部5内には、アーム部5の延設方向に沿って主軸(図示略)が設けられ、針棒11と連結している。主軸はミシンモータ6の駆動により回転する。
針棒11は、アーム部5によって上下動可能に支持されると共に、主軸の回転を上下動運動に変換して針棒11に伝達する上下動機構(図示略)を介して主軸と連結されている。主軸11が回転すると、針棒11は上下動する。主軸11の一回転が、針棒11の一回の上下動の往復運動となるよう設けられている。
針棒11は、その下端で縫い針12を保持する。縫い針12は、上糸(図示略)を通すことができる糸通し穴(図示略)を有し、針棒11の上下動により縫い針12は縫製物に対して針落ち、針抜き動作を行う。針棒11の下方に位置する土台部3の上面には針穴を有する針板(図示略)が設けられ、縫い針12は針穴を挿通するように上下動する。針板の下方に位置する土台部3の内部には釜機構(図示略)が設けられており、針棒11の上下動と連動して回転することで縫い針12と協働して縫製物に縫い目を形成する。
移動機構20は、縫製物を載置する下板21と、下板21の上面に対する当接/離隔を切替可能に上下動する布押え22と、布押え22を支持する布押えアーム23と、布押え22を上下動させる押えモータ24と、下板21及び布押え22をX軸方向に移動させるX軸モータ25と、下板21及び布押え22をY軸方向に移動させるY軸モータ26と、を有する。
移動機構20に縫製物を把持させる場合、布押え22を上昇させて下板21から離隔した状態とし、布押え22と下板21との間に位置するように縫製物を下板21に載置する。その後、布押え22を下降させて布押え22と下板21とにより縫製物を上下から挟みこんで把持する。布押え22及び下板21に把持された縫製物は、X軸モータ25及びY軸モータ26の駆動により布押え22及び下板21がX−Y平面に沿って移動することにより、当該平面に沿って移動する。つまり、X軸モータ25及びY軸モータ26は「二つの駆動モータ」として機能する。
押えモータ24、X軸モータ25及びY軸モータ26にはそれぞれのモータの回転軸の回転角度を検出するエンコーダが設けられている。押えモータ24のエンコーダを押えエンコーダ27、X軸モータ25のエンコーダをX軸エンコーダ28、Y軸モータ26のエンコーダをY軸エンコーダ29とする。押えモータ24の回転角度は布押え22の上下動位置、X軸モータ25及びY軸モータ26の回転角度は布押え22及び下板のX−Y平面上の位置と対応しており、各エンコーダの検出結果に基づいてこれらの位置を特定することができる。つまり、X軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29は「二つの回転角度検出手段」として機能する。
また、主軸には主軸エンコーダ7が設けられており、主軸エンコーダ7は主軸の回転角度を検出する。主軸の回転角度は針棒11の上下動位置と対応しているので、主軸エンコーダ7の検出結果に基づいて針棒11の上下動位置即ち縫い針12の縫製物に対する位置を特定することができる。
操作パネル30は、ミシン1に関する各種情報の表示を行う表示部31と、ミシン1に関する各種入力操作を行うタッチパネル32とを有する。操作パネル30を介した入力操作は、表示部31に表示された画面上の情報の座標とタッチパネル32に対する入力操作位置との対応付けによって行われる。
操作パネル30に対する入力操作を介して、後述する縫製データ51の選択や、縫製動作開始の指示を行うことができる。
(制御部)
次に、制御部40について説明する。制御部40は、ミシン1の動作に関する各種演算処理を行うCPU41と、CPU41が行う処理において生じる一時データを格納するRAM42と、CPU41が行う処理において読み出される各種プログラム、データ等を書き換え不能に記憶するROM43と、CPU41が行う処理において読み出される各種プログラム、データ等を書き換え可能に記憶するEEPROM44と、を備える。
CPU41は、ROM43、EEPROM44から処理内容に応じたプログラム、データ等を読み出して演算処理する所謂ソフトウェア処理を行う。また、操作パネル30からの入力内容や、主軸エンコーダ7、押えエンコーダ27、X軸エンコーダ28、Y軸エンコーダ29及び図示しない各種センサ類の検出結果は制御部40に入力され、CPU41は各種の入力に応じた演算処理を行い、ミシン1の各部の動作を制御する。
EEPROM44は、少なくとも、縫製物に予め定められた縫い目のパターンを形成するための針落ち位置に関するデータを含む縫製データ51と、後述する誤差の検出処理において位置誤差を生じた針落ち位置を検出する位置誤差の閾値として機能する偏差検出閾値Dと、を記憶する。つまり、EEPROM44は「縫製データ記憶手段」及び「閾値記憶手段」として機能する。また、EEPROM44は位置誤差を生じた針落ち位置を記憶する偏差記録バッファ44aとして機能する記憶領域を有する。EEPROM44に記憶される各データ内容及び偏差記録バッファ44aに記録される内容の詳細は後述する。
図1及び図2に示すように、ミシン1は入力スイッチとして機能するペダル8を有する。オペレータはペダル8に対する踏み込み動作及びその踏み込み量により縫製動作の開始/停止等の各種入力指示を行うことができる。
(縫製データと縫製動作)
次に、縫製データ51及び縫製データ51に基づくミシン1の縫製動作について説明する。図3は表示部31に表示された縫製データ51の針落ち位置情報の一例である。
縫製データ51は、縫製物に対して予め定められた縫い目を形成するための針落ち位置の情報を有する。縫製データ51の各針落ち位置は布押え22及び下板21のX−Y平面上の所定位置(原点P)からの距離に関する情報を有する。最初の針落ち位置は原点PからのX軸方向及びY軸方向の距離に関する情報を有し、二針目以降の針落ち位置は、直前の針落ち位置に対するX軸方向及びY軸方向の距離に関する情報を有する。つまり、縫製データ51が示す針落ち位置は直前の針落ち位置に対する相対位置情報である。制御部40は、最初の針落ち位置から二針目以降の針落ち位置情報を積算して記憶、管理することにより、絶対位置情報も得ることができる。各針落ち位置には、針落ちの順番を示す針落ち番号が付加されている。針落ち番号は、最初の針落ち位置の針落ち番号をゼロとした順増の整数値である。
CPU41は、縫製データ51の各針落ち位置の位置情報に基づきX軸モータ25及びY軸モータ26を駆動して布押え22及び下板21を移動させることで縫製物を移動させると共に、ミシンモータ6の駆動による針棒11の上下動タイミングを制御して縫製データ51の各針落ち位置に対応する位置に針落ちを行わせて縫製物に縫い目を形成する。具体的には、CPU41はまず布押え22及び下板21を原点Pへ移動させ、その後最初の針落ち位置に対応する位置が針穴の直上となるよう布押え22及び下板21を移動させる(空送り)。その後、ペダル8に対する踏み込み動作が行われると、ミシンモータ6が駆動されることにより針棒11が下降して最初の針落ち位置に対する針落ちが行われる。そして、針棒11が上昇して針抜きが行われた後、次の針落ちまでに、CPU41はX軸モータ25及びY軸モータ26を駆動して布押え22及び下板21を次の針落ち位置情報に基づく相対移動量だけ移動させる送り動作を行う。そして、再び針落ちが行われることにより、縫い目が形成される。以降、縫製データ51の最後の針落ち位置まで同様の動作が行われる。
縫製データ51は、縫製物に施す縫いパターンごとに設けられる。EEPROM44は、複数の縫製データ51を記憶することができる。オペレータは、操作パネル30からの入力操作を介して縫製データ51のいずれかを選択し、その縫製データ51の縫いパターンによる縫い目を縫製物に施すことができる。
(位置誤差の判定)
次に、針落ち位置の位置誤差の有無の判定について説明する。
縫製動作中、縫製データ51が示す各針落ち位置の位置情報に対して実際の針落ち位置が誤差を生じることがある。つまり、各針落ち位置に対応したX軸モータ25及びY軸モータ26の回転角度に対して、その針落ち位置に対する針落ちが行われた際のX軸モータ25及びY軸モータ26の回転角度が偏差を生じることがある。CPU41は、X軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29の検出結果に基づき、縫製データ51が示す各針落ち位置の位置情報に基づくX軸モータ25及びY軸モータ26の回転角度と針落ち時のX軸モータ25及びY軸モータ26の回転角度との偏差を算出する(「誤差検出手段」としての機能)。CPU41は、偏差の算出をX軸モータ25、Y軸モータ26のそれぞれの回転角度について行い、少なくともいずれか一方の偏差が偏差検出閾値D以上であった場合にその偏差を生じた針落ちが位置誤差を生じたと判定する(「判定手段」としての機能)。CPU41は、位置誤差を生じた針落ちについて、その針落ち位置番号と針落ち時のX軸方向及びY軸方向の偏差とを関連付けて偏差記録バッファ44aに記録する。
図4に偏差検出閾値Dの一例を、図5に偏差記録バッファ44aに記録された情報の一例を示す。
図4に示すように、偏差検出閾値が「10」の場合、図5に示すように、偏差記録バッファ44aに記録される位置誤差の針落ち情報は、X軸方向の偏差(偏差X)、Y軸方向の偏差(偏差Y)の少なくともいずれか一方の偏差が10以上である。なお、偏差検出閾値の単位ならびに偏差X及び偏差Yの数値及び単位は任意であるが、本実施形態では回転角度を検出するに際し各エンコーダが出力するパルス数である。
以上のように、偏差記録バッファ44aを有するEEPROM44は「誤差針落ち位置情報記憶手段」として機能する。
各針落ち位置の情報取得、即ちX軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29による検出は、次の針落ち位置のための送り動作の直前に行われる。以下、その詳細を説明する。
CPU41は、主軸エンコーダ7が検出する主軸の回転角度を監視して針棒11の上下動位置が所定の位置(縫い針が布から抜けている所定のタイミング)の時に移動機構20による送り動作を制御する。具体的には、主軸の回転角度が所定のデータ出力角度を上回ると、CPU41は次の針落ち位置の位置情報を読み出す。その後、主軸の回転角度が所定の送り開始角度を上回ると、そのときのX軸モータ25及びY軸モータ27の回転角度をX軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29により検出し、その後に送り動作を行う。そして、CPU41は送り動作後にさらにその次の針落ち位置の位置情報を読み出すタイミングまでに、X軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29の検出結果に基づき針落ち位置の位置誤差の有無を判定し、位置誤差があった場合には偏差記録バッファ44aに記録する。例えば、二針目の位置情報を読み出した後、二針目の針落ちのための送り動作前にX軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29の検出結果を得ることで最初の針落ち(一針目)が行われた際のX軸モータ25及びY軸モータ27の回転角度を得、その後二針目の針落ちから三針目の位置情報の読み出しまでの間に一針目の位置誤差の判定及び位置誤差時の記録を完了させる。なお、各針落ち位置のX軸エンコーダ28、Y軸エンコーダ29の検出結果を記憶しておき、縫製動作後に一括で位置誤差判定を行ってもよい。
データ出力角度及び送り開始角度はROM43又はEEPROM44のいずれか一方に記憶されており、縫製動作開始時にCPU41に読み出される。
CPU41は、位置誤差の判定について、相対位置誤差と絶対位置誤差の両方について判定する。
本実施形態では、縫製動作が続くに従ってX軸モータ25、Y軸モータ26の回転角度の偏差が徐々に大きくなった結果位置誤差を生じた結果、絶対位置座標として位置誤差を生じた場合には、CPU41はその針落ち位置が位置誤差を生じたものとして判定する。例えば、一針目が位置情報通りであり、二針目以降に偏差X、偏差Yの少なくともいずれか一方が2ずつ偏差を増加させていった場合、六針目に位置誤差を生じることとなる。この場合、六針目は五針目に対して偏差を2しか生じさせていないので相対的に位置誤差を生じていないことになるが、位置誤差が累積されたことにより、縫製データ51の位置情報に基づく六針目の絶対位置に対しては偏差の累積により位置誤差を生じている。この場合、CPU41は六針目について位置誤差が生じたものと判定する。
一方、一針目で位置誤差が生じたとする。この場合、送り動作は相対位置情報に基づくので、二針目以降は全て一針目の位置誤差を含んだ位置に針落ちが行われる。このとき、二針目の針落ちが縫製データ51の針落ち位置の位置情報通りに行われたとすると、二針目は一針目で生じた位置誤差により絶対位置としての位置誤差を生じていることになるが、二針目は一針目に対して相対的には位置誤差を生じていない。この場合、CPU41は一針目については位置誤差を生じたと判定し、二針目について位置誤差を生じていないものとして判定する。つまり、CPU41は、位置誤差を生じた針落ち位置以降の針落ち位置については、直前の針落ち位置に対する相対的位置誤差に基づき位置誤差を判定する。また、最初の針落ち位置から積算した絶対位置座標に対して位置誤差を生じていない針落ち位置であっても、直前の針落ち位置に対して相対的に位置誤差を生じている針落ち位置について、CPU41は位置誤差が生じたものと判定する。
本実施形態では、一度絶対位置情報に基づく位置誤差が生じるまでは絶対位置に基づき判定し、位置誤差が生じた場合は最後に位置誤差を生じた針落ち位置に対する相対位置の位置誤差を判定する。
相対位置誤差と絶対位置誤差の複合判定条件は、任意に定められる。例えば、相対位置誤差の判定のための閾値と、絶対位置誤差の判定のための閾値を個別に設け、いずれか一方または両方の閾値以上となった場合に位置誤差を生じたものと判定するようにしてもよいし、他の判定方法によってもよい。無論、相対位置誤差又は絶対位置誤差のいずれか一方のみを判定するようにしてもよい。
(位置誤差の表示)
次に、位置誤差を生じた針落ち位置に関する情報の表示について説明する。
縫製データ51に基づき行われた縫製作業について、位置誤差を生じた針落ちがあった場合、制御部40は位置誤差を生じた針落ち位置を示す画面(エラーイメージ表示画面)を操作パネル30の表示部31に表示させる。つまり、表示部31は「表示手段」として機能する。
図6に、エラーイメージ表示画面の一例を示す。
図6に示すように、エラーイメージ表示画面は、縫製データ51に設定された全ての針落ち位置の位置関係を画面上の点で表示すると共に、そのうち縫製動作において位置誤差を生じた針落ち位置と位置誤差を生じていない針落ち位置とを識別可能な状態で表示する。本実施形態では、位置誤差を生じた針落ち位置に対応する点を、他の針落ち位置と異なる色で表示する。なお、図6では位置誤差を生じた針落ち位置を円(内部が空白の点)で、位置誤差を生じていない針落ち位置を点で示しているが、実際の表示画面では位置誤差を生じた針落ち位置を赤色、位置誤差を生じていない針落ち位置を黒色で表示する等により識別可能とする。無論、位置誤差の有無を識別できれば表示方法は問わない。
上記処理により、制御部40のCPU41は誤差表示制御手段として機能する。
エラーイメージ表示画面には、エンターボタンEが表示される。エンターボタンEを押下すると、エラーイメージ表示画面の表示が終了し、縫製作業を行うための画面(縫製画面)が表示される。
次に、ミシン1の動作について説明する。図7は、ミシン1の縫製動作内容を示すフローチャートである。
オペレータによって移動機構20に縫製物がセットされ、操作パネル30の入力を介して縫製データ51が選択されて縫製動作開始の指示入力がなされると、CPU41は針数カウンタAを初期値ゼロで設定する(ステップS1)。その後、オペレータによりペダル8の踏み込み動作が行われると、CPU41はミシンモータ6を駆動して主軸を回転させる(ステップS2)。
CPU41は、主軸の回転に伴い、主軸エンコーダ7による主軸の回転角度の検出を行う。主軸の回転角度がデータ出力角度を上回ると(ステップS3:YES)、CPU41は縫製データ51から次の針落ち位置の位置情報を取得する(ステップS4)。そして、主軸の回転角度が現在主軸角度を上回ると(ステップS5:YES)、CPU41はX軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29によるX軸モータ25及びY軸モータ26の回転角度の検出を行い(ステップS6)、その後ステップS4で得た針落ち位置の位置情報に基づく送り動作を行う(ステップS7)。そして、CPU41はステップS6で得たX軸モータ25、Y軸モータ26の回転角度と、縫製データ51におけるその針落ち位置の位置情報に基づくX軸モータ25、Y軸モータ26の回転角度とを比較し、偏差X、偏差Yを算出する。このとき、偏差X、偏差Yの少なくとも一方について偏差検出閾値以上の偏差があった場合(ステップS8:YES)、CPU41はカウンタAと同値の針落ち番号の針落ちに位置誤差が生じたものと判定し、その針落ち位置の偏差X、偏差Yを偏差記録バッファ44aに記録すると共に、針落ち番号としてカウンタAの値をその偏差X、偏差Yと対応付けて偏差記録バッファ44aに記録する(ステップS9)。その後、CPU41はカウンタAの値に1を加算する(ステップS10)。ステップS8において偏差X、偏差Yのいずれも偏差検出閾値未満であった場合(ステップS8:NO)、ステップS10の処理へ移行する。
その後、CPU41は縫製データ51の全ての針落ち位置の位置情報による針落ちが終了したか判定し(ステップS11)、終了していない場合(ステップS11:NO)はステップS3の処理に戻る。全ての針落ちが終了している場合(ステップS11:YES)、CPU11は偏差記録バッファ44aに記録された針落ちが存在するか否か判定する(ステップS12)。偏差記録バッファ44aに記録された針落ちが存在する場合(ステップS12:YES)、CPU41はエラーイメージ表示画面表示処理を行い(ステップS13)、その後縫製動作を終了する。偏差記録バッファ44aに記録された針落ちが存在しない場合(ステップS12:NO)、CPU41は縫製動作を終了する。
次に、前述のステップS13に示すエラーイメージ表示画面表示処理について説明する。エラーイメージ表示画面表示処理は、前述の図6に示すようなエラーイメージ表示画面を表示し、その表示を終了するまでの一連の処理である。図8は、エラーイメージ表示画面表示処理の内容を示すフローチャートである。
CPU41は、針落ち番号を参照するためのポインタCを初期値ゼロで設定する(ステップS21)。そして、CPU41はポインタCの針落ち番号の針落ち位置の位置情報を縫製データ51から取得する(ステップS22)と共に、その針落ち番号のデータが偏差記録バッファ44aに記録されているか否か判定する(ステップS23)。ポインタCの針落ち番号のデータが偏差記録バッファ44aに記録されている場合(ステップS23:YES)、その針落ちを示す点を赤色で表示部31に描画する(ステップS24)。ポインタCの針落ち番号のデータが偏差記録バッファ44aに記録されていない場合(ステップS23:NO)、その針落ちを示す点を黒色で表示部31に描画する(ステップS25)。
その後、CPU41はポインタCの値に1を加算する(ステップS26)。その後、CPU41は縫製データ51の全ての針落ち位置を示す点の描画が完了したか判定し(ステップS27)、終了していない場合(ステップS27:NO)はステップS22の処理に戻る。全ての針落ち位置の描画が終了している場合即ちエラーイメージ表示画面の表示が完了している場合(ステップS27:YES)、CPU41はエンターボタンEに対する入力操作があるまでエラーイメージ表示画面の表示を維持する(ステップS28:NO)。エンターボタンEが押下されると(ステップS28:YES)、CPU41はエラーイメージ表示画面の表示を終了させ、表示部31に縫製画面を表示させる(ステップS29)。以上でエラーイメージ表示画面表示処理は終了する。
(本実施形態によるミシンの作用効果)
本実施形態によれば、縫製データ51に基づく針落ち位置と縫製物に形成された縫い目の針落ち位置との誤差が偏差検出閾値D以上であるとCPU41が判定した場合、CPU41はその針落ち位置が位置誤差を生じたものと判定し、EEPROM44の偏差記録バッファ44aにその針落ち位置及びその針落ち位置が有する誤差を示す情報を記憶する。そして、CPU41はエラーイメージ表示画面を表示部31に表示する。これによって、オペレータは位置誤差を生じた針落ち位置の有無を把握することができると共に、位置誤差を生じた針落ち位置がどの針落ち位置であるかを把握することができる。よって、縫製パターンで位置誤差を生じやすい針落ち位置の特定、把握を行うための目視検査が不要となり、目視検査に伴う多大な労力の消費や縫製不良の検出漏れを生ずることがある問題点を解消でき、位置誤差を生じた針落ち位置の選別が容易となる。
さらに、エラーイメージ表示画面は、縫製データ51に含まれる各針落ち位置の位置関係を表示すると共に、位置誤差を生じた針落ち位置を赤色で、位置誤差を生じていない針落ち位置を黒色で表示することで位置誤差の有無を描画色によって識別可能に表示する。これによって、オペレータは縫製物に施された縫い目に含まれるどの針落ち位置が位置誤差を生じているのかをより明確に把握することができる。加えて、複数回の縫製動作を行った場合にそれぞれの縫製動作において位置誤差が生じた場所を比較することを想定した場合に、位置誤差を生じた針落ち位置の対比を容易に行うことができ、位置誤差を生じやすい針落ち位置の特定、把握に極めて役立つ。
さらに、位置誤差を判定するための誤差について、原点Pを基準として縫製データ51において定められた各針落ち位置の絶対位置と縫製物に施された縫い目の各針落ち位置との誤差(絶対位置誤差)と、縫製データ51において連続する二箇所の針落ち位置間の相対位置関係と縫製物に施された縫い目において当該二箇所の針落ち位置に対応する縫い目の針落ち位置間の相対位置関係との誤差(相対位置誤差)の両方について判定し、位置誤差の有無を判定する。絶対位置誤差による場合、CPU41は縫製物に縫い目が施される予定の位置からの位置誤差を検出する。相対位置誤差による場合、CPU41は縫い目によって施される縫製パターンの型崩れをもたらす針落ち位置の位置誤差を検出する。そして、一度絶対位置関係による位置誤差が生じるまでは絶対位置関係による判定を行い、一度位置誤差が生じた後は位置誤差が生じた針落ち位置との相対位置関係による判定を行うことで、一度生じた位置誤差のためにそれ以降の針落ち位置が全て絶対位置関係において位置誤差を生じたとしても、連続する針落ち位置間で縫い目を形成するための相対位置関係において位置誤差を生じていない場合には位置誤差を生じていないものと判定することができる。つまり、絶対位置誤差と相対位置誤差とを組み合わせて位置誤差を判定することで、より柔軟な位置誤差の判定を行うことができ、オペレータが望む位置誤差の判定条件による判定を行いやすくすることができる。
さらに、移動機構20は、下板21及び布押え22をX−Y平面に沿って移動させるX軸モータ25及びY軸モータ26と、X軸モータ25及びY軸モータ26に設けられ、各モータの回転軸の回転角度を検出するX軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29と、を備え、CPU41は、縫製データに基づくX軸モータ25及びY軸モータ26の回転角度とX軸エンコーダ28及びY軸エンコーダ29によって検出されたX軸モータ25及びY軸モータ26の回転角度とを比較して偏差X、偏差Yを算出して位置誤差の有無を判定する。これによって、誤差の検出を機械的要素による数値誤差に基づき行うことができ、明確かつ精密な誤差検出に基づく位置誤差判定を行うことができる。
(その他)
なお、本発明によるミシンは、本発明の特徴を逸脱しない範囲で上述の実施形態とは異なる実施形態をとってもよい。
例えば、CPU41がソフトウェア処理によって行っている各種処理について、その一部又は複数の処理を担うための専用の装置を設けてもよい。また、アナログ回路によってもよい。
針落ち位置の誤差検出は、他の方法によってもよい。例えば、ミシン1に他の種類のセンサ(リニアセンサ等)を設けて下板21及び布押え22のX軸方向、Y軸方向の位置を検出する等の方法が挙げられる。下板21及び布押え22のX軸方向、Y軸方向の位置が検出できれば他の種類のセンサ等によってもよい。
また、上述の例では、針落ち位置の検出を次の針落ちの開始直前のタイミングで行っているが、これに限定され図、例えば、下降する縫い針が布に届く直前のタイミングで針落ち位置の検出を行っても良い。かかるタイミングの場合、布が移動して停止直後のイナーシャの影響による位置誤差をより顕著に検出することができる。なお、下降する縫い針が布に届く直前のタイミングは、布厚によって異なるが、平均的な厚さにおける縫い針到達主軸角度を予め求めた固定的なタイミングで検出を行っても良いし、布厚を予め入力し、そこから縫い針到達主軸角度を求め、布厚に応じたタイミングで検出を行っても良い。
7 主軸エンコーダ
11 針棒
12 縫い針
20 移動機構
21 下板
22 押え板
25 X軸モータ
26 Y軸モータ
28 X軸エンコーダ
29 Y軸エンコーダ
30 操作パネル
31 表示部
40 制御部
41 CPU
44 EEPROM

Claims (4)

  1. ミシンモータにより回転駆動される主軸と、
    前記主軸と連結されて前記主軸の回転角度に応じて上下動する針棒と、
    前記針棒の下方で縫製物を保持する保持部を前記針棒の上下動方向と直交する平面に沿って移動させる移動機構と、
    前記縫製物に形成する縫い目の針落ち位置に関する情報を含む縫製データを記憶する縫製データ記憶手段と、
    前記縫製データに基づき前記ミシンモータ及び前記移動機構の動作を制御する制御部と、を備えるミシンにおいて、
    各針落ち位置について前記縫製データに基づく針落ち位置と前記縫製物に形成された縫い目の針落ち位置との誤差を検出する誤差検出手段と、
    所定の閾値を記憶する閾値記憶手段と、
    前記誤差が前記所定の閾値以上か否か判定する判定手段と、
    前記誤差が前記所定の閾値以上の場合、当該誤差を生じた縫い目の針落ち位置を示す情報を記憶する誤差針落ち位置情報記憶手段と、
    前記縫製データに基づく縫製パターンの表示を行うと共に、前記誤差を生じた針落ち位置と誤差を生じていない針落ち位置とを視覚的に識別可能に表示手段に表示させる誤差表示制御手段と、を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記判定手段は、前記縫製データにおいて所定の原点を基準として定められた絶対位置としての針落ち位置とその針落ち位置に対応する前記縫製物に対する針落ち位置との誤差により判定することを特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. 前記判定手段は、前記縫製データにおいて連続する二箇所の針落ち位置間の相対位置関係と前記縫製物に施された縫い目において当該二箇所の針落ち位置に対応する縫い目の針落ち位置間の相対位置関係との誤差により判定することを特徴とする請求項1記載のミシン。
  4. 前記移動機構は、前記保持部を前記針棒の上下動方向と直交する平面に沿い、かつ、直交する二方向のそれぞれに駆動する二つの駆動モータと、
    前記二つの駆動モータのそれぞれに設けられ、各駆動モータの回転軸の回転角度を検出する二つの回転角度検出手段と、を備え、
    前記誤差検出手段は、前記二つの回転角度検出手段によって検出された回転角度に基づき前記誤差を検出することを特徴とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のミシン。
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