JP2010155893A - 電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料およびそれを用いた電子部品 - Google Patents

電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料およびそれを用いた電子部品 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間硬化及び耐ヒートサイクル性の双方を満足する電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料およびそれを塗装し熱硬化させ絶縁層を形成した電子部品を提供する。
【解決手段】(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、及び(C)無機充填剤からなるエポキシ樹脂組成物において、前記(B)成分が酸価40〜80mgKOH/g、軟化点100〜130℃である酸末端ポリエステルであり、かつ、その配合割合が前記(A)成分のエポキシ基1個に対しカルボキシル基を0.7〜1.2個含有するとともに、前記(C)成分が前記(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計100質量部あたり35〜60質量部含有されていることを特徴とする電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料。
上記粉体塗料を塗装後、熱硬化させ絶縁層を形成したことを特徴とする電子部品。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料およびその粉体塗料を塗装後熱硬化させ絶縁層を形成した電子部品に関する。
粉体塗料の使用量が、組成中に有機溶剤を含まないため近年のVOC(揮発性有機化合物)排出規制に対応可能であること、溶剤系塗料と比較して比較的安価であること、回収利用が可能であること等の利点から著しく増加の傾向にある。
代表的な用途として、各種金属製品の意匠性の向上及び防蝕用途、パイプ内外面への塗装用途、家電製品、電気・電子部品、自動車部品等への絶縁用途等に使用されている。
近年においては生産効率の向上及び省エネルギー化目的とするため、より短時間で硬化を可能とする粉体塗料の開発が望まれており、中でも、電気・電子部品絶縁用途においては、耐ヒートサイクル試験、耐湿熱試験による電気的特性、機械的特性の劣化が少ないものが望まれている。
従来、耐熱性及び耐湿性を得るためには硬化剤として酸無水物を使用することが一般的であったが、短時間で硬化させた場合には耐ヒートサイクル性を充分満足することができなかった。
そこで、耐ヒートサイクル性を向上させるためにさまざまな方法が検討されている。
例えば、第一の方法として無機充填剤を添加して線膨張係数を下げる方法が挙げられる(例えば特許文献1参照)。
また、第二の方法としてエラストマー含有フェノール樹脂、シリコーン樹脂、スチレンブタジエンゴムを応力緩和剤として含有させる方法等を挙げることができる(例えば特許文献2、3、4参照)。
第一の方法では、線膨張係数を低下させるために無機充填剤を多量に配合した結果、粘度が急激に増加することになり、作業性が著しく悪いものとなる問題がある。
また、第二の方法では、応力緩和剤が添加されているため、耐熱性が維持されない結果となり、耐熱性を必要とされる用途においては使用することができないという問題がある。
一方、従来から、酸末端ポリエステルとエポキシ樹脂からなるいわゆるハイブリット樹
脂組成物はその加工の容易さや機械特性のバランスの点からよく用いられてきている(例えば、特許文献5、6、7参照)。
特許文献5、6においては無機充填剤の含有量がエポキシ樹脂に100質量部対して10〜30質量部と少ないため寸法安定性を充分に満足することができないばかりか、硬化時の収縮が大きいという問題がある。また特許文献7においては、カルボン酸等を別途添加するため、硬化性を制御しにくいという問題がある。
特開平06−256686号公報 特開2006−96928号公報 特開2000−143938号公報 特開平11−92628号公報 特開2003−82278号公報 特開平5−320537号公報 特開平11−21474号公報
本発明は、短時間硬化及び耐ヒートサイクル性の双方を満足する電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料およびそれを塗装し熱硬化させ絶縁層を形成した電子部品を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、エポキシ樹脂、硬化剤および充填剤を含有する粉体塗料において、その所定の酸末端ポリエステルを特定の割合で配合するととともに無機充填剤を所定量配合した場合に粉体塗装後の熱硬化を短時間で行なうことが可能となるとともに熱硬化後の塗膜が耐ヒートサイクル性に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料、及びその粉体塗料を熱硬化させ絶縁層を形成した電子部品を提供するものである。
(1)(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、及び(C)無機充填剤からなるエポキシ樹脂組成物において、前記(B)成分が酸価40〜80mgKOH/g、軟化点100〜130℃である酸末端ポリエステルであり、かつ、その配合割合が前記(A)成分のエポキシ基1個に対しカルボキシル基を0.7〜1.2個含有するとともに、前記(C)成分が前記(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計100質量部あたり35〜60質量部含有されていることを特徴とする電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料。
(2)上記(1)に記載の粉体塗料を塗装後、熱硬化させ絶縁層を形成したことを特徴とする電子部品。
本発明によれば、(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、及び(C)無機充填剤からなる電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料において、特定の酸価及び軟化点を有する酸末端ポリエステルと無機充填剤を所定量配合したことにより、短時間硬化性と耐ヒートサイクル性が両立可能な、しかも粉体塗料の諸特性にも優れた粉体塗料を提供することができる。
以下、本発明の実施の最良の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し、適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲のものである。
本発明の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料は、(A)エポキシ樹脂、(B)特定の酸価及び軟化点を有する酸末端ポリエステルおよび(C)無機充填剤を特定の配合割合で含有する電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料である。
本発明において用いられる前記(A)成分としては、従来から知られているエポキシ樹脂をその使用目的に応じて適宜使用することができる。
例えば、分子内に2個以上のエポキシ基を有する化合物が好ましく使用できる。そのようなエポキシ樹脂としては、グリシジルエステル樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂等が挙げられ、具体例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノール−ノボラック型またはクレゾール−ノボラック型のエポキシ樹脂、臭素化ノボラック型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型もしくはAD型エポキシ樹脂、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ペンタエリストールポリグリシジルエーテル等の脂肪族系エポキシ樹脂、脂肪族若しくは芳香族アミンとエピクロルヒドリンから得られるエポキシ樹脂、脂肪族若しくは芳香族カルボン酸とエピクロルヒドリンから得られるエポキシ樹脂、複素環エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂等を使用することができる。これらのエポキシ樹脂は1種類だけ使用してもよいし、2種類以上使用してもよい。
このなかでも、硬化物の電気特性や機械特性の観点からビスフェノールA型エポキシ樹脂を使用することが好ましい。
また、コンデンサー等の難燃性が要求される分野においては、臭素化エポキシ樹脂を含有させることにより対処することができる。
更に、耐熱性が要求される分野においては、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂を含有することが好ましい。
本発明において用いられる(B)成分の硬化剤は、酸末端ポリエステルである。
前記(B)成分としては、従来から知られているものをその使用目的に応じて適宜使用することができる。具体的には、1分子内に2つ以上のカルボキシル基を有するポリエステル樹脂を挙げることができ、例えば、多価カルボン酸を主成分とした酸成分と、多価アルコールを主成分としたアルコール成分とを原料として通常の方法により縮重合することにより得られるものを例示することができる。
上記多価カルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸およびこれらの無水物、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸類およびこれらの無水物、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸類およびこれらの無水物、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸類およびこれらの無水物、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトン等のラクトン類、p−オキシエトキシ安息香酸等の芳香族オキシモノカルボン酸類、これらに対応するヒドロキシカルボン酸等を例示することができる。多価カルボン酸成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
上記多価アルコール成分としては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物、ビスフェノールSアルキレンオキサイド付加物、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール等の側鎖を有する脂肪族グリコール類、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の3価以上の多価アルコール類等を例示することができる。多価アルコール成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
前記(B)成分の酸価は、耐ヒートサイクル性および耐熱性の観点から、40〜80mgKOH/gであることが好ましく、50〜75mgKOH/gであることがさらに好ましい。
40mgKOH/g未満であるとエポキシ樹脂に対する配合量が多くなり耐熱性が低下するため好ましくなく、80mgKOH/g超であるとエポキシ樹脂に対する配合量が少なくなるため耐ヒートサイクル性が低下するため好ましくない。
前記(B)成分の軟化点としては、塗膜外観および水平流れ率の観点から、100〜1130℃であることが好ましく、110〜125℃であることがさらに好ましい。
100℃未満であると水平流れ率が大きいため、硬化時にタレ等の現象を及ぼすため好ましくなく、130℃超であると硬化時に流動性がないため塗膜外観が悪くなり好ましくない。
前記(B)成分の配合割合は(A)成分中のエポキシ基1個に対し(B)成分中のカルボキシル基を0.7〜1.2個の割合で配合されることが好ましい。
さらに、0.9〜1.1個の割合であることが好ましい。0.7個未満であると塗膜がもろくなるため好ましくなく、1.2個超であると耐熱性が低下するため好ましくない。
本発明において用いられる前記(C)成分としては、従来から知られている無機充填剤をその使用目的に応じて適宜使用することができる。
例えば、溶融シリカ、結晶性シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、マイカ、タルク、クレー、チタンホワイト、窒化ケイ素、炭化ケイ素等を使用することができる。
これらの(C)成分のうち耐ヒートサイクル性を向上させる点から線膨張係数は低い方が好ましく、線膨張係数を低くさせるためには、溶融シリカを使用することが好ましい。
これらの(C)成分は1種類だけ使用してもよいし、2種類以上使用してもよい。
また、同じ種類の(C)成分を2種以上使用してもよい。
これらの(C)成分において、その平均粒子径は0.1〜40μmが好ましく、より好ましくは20〜40μmであり、更に25〜35μmであることが好ましい。
またその配合割合は、前記(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計100質量部当り、35〜60質量部配合することが好ましく、更に45〜55質量部配合することが好ましい。前記(C)成分の配合割合が35質量部未満だと、粉体組成物の線膨張係数が大きくなりすぎて温度変化に対する寸法安定性が悪くなるという問題があるからである。一方、60質量部超だと、粉体塗料の溶融硬化工程での流動性が小さくなりすぎて被塗物との充分な密着性が得られず、充分な密着強度が得られないという問題があるからである。
本発明の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料には、前記成分の他、触媒、硬化促進剤、流展剤、難燃剤、顔料、カップリング剤、消泡剤等の慣用の補助成分を適宜配合することができる。
本発明においては、触媒を配合することが好ましく、該触媒としては、従来から知られている触媒をその使用目的に応じて適宜使用することができる。
例えば、イミダゾール系化合物、ポリアミン類、脂肪族アミン類、3級アミン類、有機リン化合物等を使用することができる。
これらの中でも、有機リン系化合物を使用することが硬化後の塗膜の変色度合いが少ないことからが好ましい。
また、本発明においては、難燃剤を配合することが好ましく、該難燃剤としては、従来から知られている難燃剤をその使用目的に応じて適宜使用することができる。
例えばリン酸エステル化合物、縮合リン酸エステル化合物、リン酸アミド系化合物、メラミンリン酸塩、ホスファゼン化合物、表面被覆型赤リン等のリン化合物、グアニジン化合物、トリアジン化合物等の窒素化合物、シリコーン化合物、さらに水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物、スズ酸亜鉛、ジルコニウム化合物等が挙げられる。これらの難燃剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。これらの難燃剤のうち、水酸化アルミニウムなど金属水酸化物は前記(C)成分の無機充填剤としても用いることもできる。この場合、難燃性と温度変化に対する寸法安定性や塗膜密着性等の塗膜物性を同時に満足する粉体塗料を得ることができる。
前記難燃剤を用いる場合、難燃性を向上させる目的で難燃助剤を前記難燃剤と併用することもできる。このとき用いられる難燃助剤としては、酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、膨張性黒鉛などが挙げられる。この難燃助剤の配合割合は、例えば臭素系難燃剤の臭素含有量1gに対して0.5〜2gの範囲であり、0.5g未満であると難燃助剤の配合量に見合う効果が得られない場合があり、2gを超えた場合には塗装性や満足し得ない場合があるからである。
次に、本発明における電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料の製造方法について説明する。
粉体塗料は、エポキシ樹脂と無機充填剤等をニーダなどによる溶融混錬処理を施すか、エクストルーダなどによる溶融混合処理を施した後、混合物を冷却固化し、粗粉砕し、この粗粉砕物に硬化剤、さらに必要により、触媒、硬化促進剤や補助成分を乾式混合し、この混合物に溶融混合処理を施した後、混合物を冷却固化し、微粉砕後、分級し、例えば、平均粒子径35〜70μmに調製することにより得られる。
本発明において、電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料の水平流れ率は6.0〜14.0%が好ましく、より好ましくは8.0〜12.0%である。6.0%未満であると溶融時に塗料が流れなくなるためピンホール等の塗膜欠陥が生じやすくなるし、14.0%を超えると硬化塗膜を得る際の溶融から硬化の過程においていわゆるタレと呼ばれる現象が生じ、所望の膜厚を形成することができなくなるからである。
尚、水平流れ率とは、粉体塗料における加熱時の溶融性を示すものであり、この値が大きいと溶融時に低粘度であるため塗料が流れやすいことを示し、小さいと溶融時に高粘度であるため塗料が流れにくいことを示す。
該水平流れ率の測定方法については後述する。
本発明の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料が塗装される電子部品の形状は、特に限定されないが、本発明の粉体塗料は、特に非平面部を有する立体構造物に好適に使用され、本発明の効果が有効に発揮される。
即ち、本発明の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料が凹凸を有する形状に対しての追従性が良好であることから、例えば、箱状物、波板状物、袋状物、筒状物、棒状物、穴あき状物等にも好適に用いられる。
本発明の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料は従来から知られている塗装方法をその使用目的に応じて適宜使用することができる。
例えば、流動浸漬法、静電流動床法、コロナ荷電法および摩擦荷電法等を挙げることができる。この中でも充分な膜厚の絶縁塗膜を得る場合には流動浸漬法であることが好ましい。
本発明の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料を後述する硬化性の試験において硬化させた塗膜の煮沸吸水率は1%未満であることが好ましい。
該煮沸吸水率が1%超であると絶縁性が低下し該電子部品の電気的特性を低下させることとなるためである。
以下、本発明の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料、これを電子部品に塗装後、熱硬化させた塗膜(以下、硬化塗膜という)について実施例を用いて具体的に説明するが、本発明の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料、硬化塗膜についてはこれらの実施例によって限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例の粉体塗料については、流れ性、硬化性の評価を行ない、硬化塗膜については耐ヒートサイクル性、耐湿性の評価を行なった。
<流れ性>
流れ性については、下記に示す水平流れ率を測定することにより評価した。
本発明における電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料1.0gを内径16mmφの錠剤成形用金型に入れ、90MPaの圧力を60秒間加圧して錠剤を成型し、この錠剤の直径(A)を測定した。
次いでスライドグラス上に錠剤をのせ、140℃の熱風乾燥炉に10分間放置後取出し、錠剤の直径(B)を測定した。下記式(I)より水平流れ率を測定する。
流れ性の評価基準は以下のとおりである。
○:水平流れ率が6%〜14%以内
×:水平流れ率が6%未満もしくは14%超
Figure 2010155893
<硬化性>
硬化性については、下記に示す反応率より以下の基準により評価した。
硬化前の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料と150℃下で15分間硬化させた電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料の硬化物を各々約10mg精秤し、温度範囲25℃〜200℃、昇温速度10℃/分の条件下でDSC(示差走査熱量計)により発熱量を求め、式(II)により反応率を算出した。
ここで硬化前の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料をDSCにより測定し計測された発熱量(S1)、150℃×15分間硬化後の電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料をDSCにより測定し計測された発熱量(S2)とする。
尚、硬化性の評価基準は以下のとおりである。
○:反応率が95%以上
△:反応率が90%以上〜95%未満
×:反応率が90%未満
Figure 2010155893
<耐ヒートサイクル性>
本発明における電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料を膜厚が0.5〜0.7mmとなるように電子部品に塗装後、150℃下15分間の硬化条件で硬化した。
次いでその電子部品を気相冷熱槽に入れ、125℃から−40℃各30分間の環境で1000サイクルヒートサイクル試験を実施し、クラック発生状況を目視にて観察した。
尚、本評価は、被試験片として、上記塗装後の電子部品を5本用いて行なった。
耐ヒートサイクル性の評価基準は以下のとおりである。
○:5本全てが合格
×:合格した本数が4本以下
<耐湿性>
煮沸吸水率をJISK6911に準拠して測定することにより評価を行なった。
耐湿性の評価基準は以下のとおりである。
○:煮沸吸水率が1%未満
×:煮沸吸水率が1%以上
(実施例1)
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量925)30質量部、臭素化エポキシ樹脂(エポキシ当量665)60質量部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量215)10質量部、硬化剤として酸末端ポリエステル(酸価53、軟化点121℃)160質量部、無機充填剤として溶融シリカ(平均粒子径30μm)280質量部、難燃助剤として酸化アンチモン(製品名:ファイヤカットAT−3、鈴裕社製)15質量部、シランカップリング剤(サイラエースS510、チッソ社製)2質量部、触媒としてトリフェニルホスフィン1質量部をミキサーによって混合した後、ニーダ等で溶融混合処理し、得られた混合物を冷却固化し微粉砕、分級することにより本発明の粉体塗料を得た。このものの物性を表1に示す。
(実施例2)
ビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合量を90質量部、臭素化エポキシ樹脂の配合量を0質量部、酸末端ポリエステルの配合量を110質量部、溶融シリカの配合量を130質量部、酸化アンチモンの配合量を0質量部に変更し、水酸化アルミニウム150質量部、リン系難燃剤(製品名:SPS-100、大塚化学社製)20質量部加えた以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表1に示す。
(実施例3)
硬化剤の酸末端ポリエステルを酸価74、軟化点104℃のものに変更し、配合量を115質量部に変更し、溶融シリカの配合量を215質量部とした以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表1に示す。
(実施例4)
硬化剤の酸末端ポリエステルを酸価50、軟化点120℃のものに変更し、配合量を170質量部に変更し、溶融シリカの配合量を180質量部とした以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表1に示す。
(比較例1)
ビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合量を50質量部、臭素化エポキシ樹脂の配合量を50質量部、クレゾールノボラックエポキシ樹脂0質量部、溶融シリカを120質量部、硬化剤を酸無水物系硬化剤であるBTDA(3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物)、その配合量を10質量部、酸化アンチモンの配合量を10質量部、シランカップリング剤の配合量1質量部、トリフェニルホスフィンの配合量を0.5質量部に変更した以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表2に示す。
(比較例2)
ビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合量を50質量部、臭素化エポキシ樹脂の配合量を0質量部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂の配合量を50質量部、溶融シリカを225質量部、硬化剤をフェノール系硬化剤(製品名:JERキュア170、JER社製)80質量部、酸化アンチモンの配合量を10質量部、シランカップリング剤の配合量0質量部に変更した以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表2に示す。
(比較例3)
ビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合量を70質量部、臭素化エポキシ樹脂の配合量を30質量部、溶融シリカを120質量部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂の配合量を0質量部、硬化剤をアミン系硬化剤(製品名:フジキュアFXE−1000、富士化成社製)4質量部、酸化アンチモンの配合量を7質量部、シランカップリング剤の配合量1質量部、トリフェニルホスフィンの配合量を0質量に変更した以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表2に示す。
(比較例4)
硬化剤の酸末端ポリエステルを酸価37、軟化点117℃のものに変更し、配合量を230質量部に変更し、溶融シリカの配合量を380質量部とした以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表3に示す。
(比較例5)
硬化剤の酸末端ポリエステルを酸価85、軟化点120℃のものに変更し、配合量を100質量部に変更し、溶融シリカの配合量を240質量部とした以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表3に示す。
(比較例6)
硬化剤の酸末端ポリエステルを酸価62、軟化点83℃のものに変更し、配合量を140質量部に変更し、溶融シリカの配合量を280質量部とした以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表3に示す。
(比較例7)
硬化剤の酸末端ポリエステルを酸価45、軟化点135℃のものに変更し、配合量を190質量部に変更した以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表3に示す。
(比較例8)
溶融シリカの配合量を120質量部に変更した以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表4に示す。
(比較例9)
溶融シリカの配合量を520質量部に変更した以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表4に示す。
(比較例10)
硬化剤の配合量を105質量部に変更し、溶融シリカの配合量を230質量部とした以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表4に示す。
(比較例11)
硬化剤の配合量を235質量部に変更し、溶融シリカの配合量を360質量部とした以外は実施例1と同様にして粉体塗料を得た。このものの物性を表4に示す。
Figure 2010155893
Figure 2010155893
Figure 2010155893
Figure 2010155893

Claims (2)

  1. (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、及び(C)無機充填剤からなるエポキシ樹脂組成物において、前記(B)成分が酸価40〜80mgKOH/g、軟化点100〜130℃である酸末端ポリエステルであり、かつ、その配合割合が前記(A)成分のエポキシ基1個に対しカルボキシル基を0.7〜1.2個含有するとともに、前記(C)成分が前記(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計100質量部あたり35〜60質量部含有されていることを特徴とする電子部品用エポキシ樹脂粉体塗料。
  2. 請求項1に記載の粉体塗料を塗装後、熱硬化させ絶縁層を形成したことを特徴とする電子部品。
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