JP2010154498A - ガラスアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】デフォッガの防曇性能や見栄えを損なうことなく、簡素なパターンで必要な感度を確保し、前部窓ガラスの左右両隅部や、左右の側部固定窓ガラスにも配置可能なアンテナを提供することを目的とする。
【解決手段】芯線側給電点と接続される芯線側エレメント、及び、アース側給電点と接続されるアース側エレメントを備えるガラスアンテナであって、窓のフランジの内側上辺近傍にアース側給電点及び芯線側給電点を配置し、前記アース側エレメントは、窓フランジに近接して所定の方向に延伸される第1線条を備え、前記芯線側エレメントは、前記アース側エレメントと略並行に延伸され、前記アース側エレメントの少なくとも一部は閉ループを形成していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスアンテナに関し、特に、自動車用窓ガラスに設けられる地上デジタルテレビ放送波、及びUHF帯アナログテレビ放送波を受信するのに好適なアンテナに関する。
従来、自動車の窓ガラスにガラスアンテナを設ける場合、運転者の視野確保のため、後部窓ガラスにガラスアンテナを設けるのが最も一般的である。また、受信周波数帯や使用目的によっては、前部窓ガラス又は側部の固定窓ガラスにガラスアンテナが設けられることもある。
また、後部窓ガラスにガラスアンテナを設ける場合、ガラスの中央部はデフォッガ(防曇用加熱線条)が大半の領域を占有するため、デフォッガ領域の上部又は下部の余白部にガラスアンテナを設ける必要があった。
通常、ガラスアンテナの受信感度を向上させ、高い受信性能を得るためには、エレメントの数を増やしたり、縦エレメントを追加したりすることが好ましい。しかし、前記後部窓ガラスのデフォッガ領域の上部の余白部では高さ方向に余裕がなく、充分な長さの線条を配設できず、必要な高さを有する縦エレメントを設けることは困難な場合があった。
このように、自動車の後部窓ガラスのデフォッガの上部の余白部にガラスアンテナを設ける場合には、前部窓ガラスや側部固定窓ガラスに設ける場合とは異なり、デフォッガの影響を受け易く、ガラスアンテナの受信感度を向上させることが困難である。このため、特許文献1から3に記載されているように、アンテナ受信感度の向上を目的として工夫したアンテナパターンが知られている。
特開2008−5474号公報 特開2007−295536号公報 特開2006−197184号公報
前述した従来のガラスアンテナは、いずれも後部窓ガラスに設けることを目的としており、視界が重視される前部窓ガラスに設けることを考慮した大きさではなかった。このため前部窓ガラスに設けることができる小型かつシンプルなガラスアンテナが望まれている。
また、前述した従来(特許文献1から3)のガラスアンテナでは、デフォッガの防曇性能が充分満足できるものではない。また、ガラスアンテナを構成する導体を追加する等、外観上好ましいとはいえない。
本発明は、デフォッガの防曇性能や見栄えを損なうことなく、簡素なパターンで必要な感度を確保し、前部窓ガラスの左右両隅部や、左右の側部固定窓ガラスにも配置可能なアンテナを提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載した発明は、芯線側給電点と接続される芯線側エレメント、及び、アース側給電点と接続されるアース側エレメントを備えるガラスアンテナであって、窓のフランジの内側上辺近傍にアース側給電点及び芯線側給電点を配置し、前記アース側エレメントは、窓フランジに近接して所定の方向に延伸される第1線条を備え、前記芯線側エレメントは、前記アース側エレメントと略並行に延伸され、前記アース側エレメントの少なくとも一部は閉ループを形成していることを特徴とする。
また、請求項2に記載した発明は、第1の発明において、前記芯線側エレメントは、前記芯線側給電点から延伸された複数の第2線条を備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載した発明は、第1又は第2の発明において、前記芯線側エレメントの第2線条の長さは、前記アンテナが受信する周波数の波長をλとし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、α×λ/4であることを特徴とする。
また、請求項4に記載した発明は、第1から第3の発明において、前記芯線側エレメントは、前記芯線側給電点から、前記第2線条に対して垂直方向に延伸された垂直線条を備えることを特徴とする。
また、請求項5に記載した発明は、第1から第4の発明において、前記アース側エレメントの閉ループがアース側給電点を通ることを特徴とする。
また、請求項6に記載した発明は、第1から第5の発明において、前記アース側エレメントの閉ループは、前記第1線条の前記アース側給電点からの延伸方向と反対方向に延伸するように配置されることを特徴とする。
また、請求項7に記載した発明は、第1から第6の発明において、前記アース側エレメントは、前記車体と重なる位置で、かつ、前記車体に接触しない位置に配置されることを特徴とする。
また、請求項8に記載した発明は、第1から第7の発明において、前記芯線側給電点及び前記アース側給電点を、窓ガラスの室内側の面の周縁部に設けたセラミックペースト層上に配置したことを特徴とする。
また、請求項9に記載した発明は、第1から第8の発明のアンテナを、車両の後部又は前部の窓ガラスの上辺の左角部近傍及び右角部近傍に各々に一対設けたことを特徴とするダイバーシティ方式のガラスアンテナである。
また、請求項10に記載した発明は、第1から第8の発明のアンテナを、車両の左右の側部固定窓ガラスの上辺近傍に各々に一対設けたことを特徴とするダイバーシティ方式のガラスアンテナである。
本発明のガラスアンテナによると、アース側エレメントを窓フランジ(車体の窓フランジの内側)に近接させ、アース側エレメントの一部又は全部に閉ループ線条を形成したので、低域側のアンテナ感度を向上させることができる。
また、前記アース側エレメントの水平線条の長さを調節することによって、アンテナ特性に影響を与えることなく、共振周波数を変化させることができる。
本発明の第1の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの特性を説明する図である。 本発明の実施の形態のガラスアンテナの特性を説明する図である。 本発明の第6の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第7の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第8の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 ループ部を設けないガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第9の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第9の実施の形態のガラスアンテナの寸法の一例を示す図である。 本発明の第10の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。 本発明の第11の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態の自動車用ガラスアンテナについて説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第1の実施の形態のガラスアンテナは、芯線側エレメント1及びアース側エレメント2を備える。芯線側エレメント1は給電点3に接続されており、アース側エレメント2は給電点4に接続されている。給電点3、4は、給電線を介して受信機(例えば、テレビ受像機)に接続されている。
図1中には、ガラスを車体に取り付けたときの車体の端部である窓フランジ6、ガラスの周縁部に設けられたセラミックペースト層の内側端部7も示す。すなわち、セラミックペースト層の端部7の外側領域のガラスの内面には、スクリーン印刷されたセラミックペーストを焼き付けることによって形成される通常黒色の絶縁層が設けられている。セラミックペーストは、低融点ガラスの粉末と顔料とをペースト状にしたものが用いられる。
給電点3、4をセラミックペースト層上に設けることによって、給電点3、4を目立たなくすることができ、窓ガラスの美感を向上させることができる。
芯線側エレメント1は、給電点3から水平方向に延伸した複数の水平線条1A〜1Dを備える。なお、一部の水平線条1Dのように、略垂直方向に延伸され、略直角に屈曲された後、水平方向に延伸してもよい。この水平線条1Aの長さは、ガラスアンテナの受信周波数帯域470〜710MHzの中間周波数(受信周波数の略中心)の波長をλとし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、α×λ/4とするのが望ましい。
本実施の形態では、4本の水平線条1A〜1Dが設けられているが、この数に限定されない。また、複数の水平線条間の間隔は均等でもよいし、一部の水平線条間の間隔が異なってもよい。
本実施の形態では、近接した3本の水平線条1A〜1Dのうち1本の水平線条1Aが主エレメントとして機能し、離れて配置された1本の水平線条1Dが副エレメントとして機能して、ガラスアンテナの利得を向上させている。また、近接した3本の水平線条のうち主エレメント1Aの他の2本のエレメント1B、1Cも副エレメントとして機能して、ガラスアンテナの利得を向上させている。
アース側エレメント2は、給電点4から水平方向に延伸された水平線条21によって構成されている。水平線条21は、窓フランジ6に近接し、窓フランジ6に沿うように延伸されており、アース側エレメント2と窓フランジ6とは容量結合している。また、水平線条21の給電点4側の下側にはループ部5が形成されている。図6に示すように、ループ部5を設けることによって、ガラスアンテナの低域側の感度を向上させることができる。
本実施の形態では、アース側エレメント2と窓フランジ6とが容量結合することによって、アース側エレメント2の電位はグランドレベルに近くなる。このため、本実施の形態のガラスアンテナは、グランドを構成するアース側エレメント2に対し、放射エレメントとしての芯線側エレメント1が設けられたモノポールアンテナと考えることができる。
一方、アース側エレメント2は、放射エレメントとしても機能すると考えられる。このため、アース側エレメント2が、芯線側エレメント1に対向する放射エレメントとして機能し、本実施の形態のガラスアンテナはダイポールアンテナと考えることができる。
よって、本実施の形態のガラスアンテナは、モノポールアンテナの特性とダイポールアンテナの特性とを併せ持つものと考えられる。このため、後述するように、芯線側エレメント1の長さを変化させた場合と、アース側エレメント2の長さを変化させた場合とで、ガラスアンテナの特性の変化が異なるのである。
なお、図7に示すように、水平線条21(アース側エレメント2)を長くするとガラスアンテナの共振の中心周波数は低くなり、水平線条21を短くするとガラスアンテナの共振の中心周波数は高くなる。すなわち、アース側エレメント2の長さによって、ガラスアンテナの中心周波数を調整することができる。
図1には、第1の実施の形態を地上デジタルテレビ放送波用(周波数帯が470〜710MHzで、その中心周波数590MHz)のガラスアンテナに適用した場合の寸法の例も示す。
本実施の形態では、芯線側エレメント1の水平線条の長さは90mmである。これは、ガラスの波長短縮率を0.7とした場合、前述したα×λ/4が89mmとなるからである。
本実施の形態では、アース側エレメント2の水平線条の全長は150mmであり、ループ部5の水平方向の大きさは50mm、垂直方向の大きさは25mmである。このループ部5の水平及び垂直のサイズを変化させることによって、ガラスアンテナのインピーダンス特性を変化させることができる。なお、図示された寸法は、第1の実施の形態のガラスアンテナの一例であって、本発明を限定するものではない。
以上説明したように、第1の実施の形態のガラスアンテナによると、アース側エレメント2を窓フランジ6の内側上辺に近接させ、アース側エレメント2の給電側の一部にループ部5を設けたので、ループ部5の大きさによってガラスアンテナのインピーダンスを調整することができ、結果として低域側のアンテナ感度を向上させることができる。
また、アース側エレメント2の水平線条21の長さを調節することによって、共振周波数以外のガラスアンテナの特性に影響を与えることなく、共振周波数を変化させることができる。
<実施形態2>
図2は、本発明の第2の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第2の実施の形態は、前述した第1の実施の形態と異なり、アース側エレメント2の全体がループ部5を形成している。
第2の実施の形態のガラスアンテナは、芯線側エレメント1及びアース側エレメント2を備える。芯線側エレメント1は給電点3に接続されており、アース側エレメント2は給電点4に接続されている。
芯線側エレメント1は、給電点3から水平方向に延伸した複数の水平線条を備える。なお、一部の水平線条は、略垂直方向に延伸され、略直角に屈曲された後、水平方向に延伸してもよい。この水平線条の長さは、ガラスアンテナの受信周波数帯域470〜710MHzの中間周波数(受信周波数の略中心)の波長をλとし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、α×λ/4とするのが望ましい。
本実施の形態では、4本の水平線条が設けられているが、この数に限定されない。また、複数の水平線条間の間隔は均等でもよいし、一部の水平線条間の間隔が異なってもよい。
アース側エレメント2は、給電点4から水平方向に延伸された水平線条によって構成されている。この水平線条は、窓フランジ6に近接し、窓フランジ6に沿うように延伸されており、アース側エレメント2と窓フランジ6とは容量結合している。また、水平線条の全長にわたって、その下側にはループ部5が形成されている。
本実施の形態では、ループ部5の水平及び垂直のサイズを変化させることによって、アンテナのインピーダンス特性を変化させることができる。アンテナのインピーダンス特性は、ガラスアンテナの窓ガラス中における配置、ガラスアンテナのエレメントと車体との間隔、等によって変化する。このため、ループ部5の大きさを変化させることによって、ガラスアンテナのインピーダンス特性を調整して、ガラスアンテナの整合ロスを低減することができる。
本発明の第2の実施の形態のガラスアンテナによると、広範囲にループ部5を設けたので、前述した第1の実施の形態の効果に加え、広い範囲でインピーダンスが調整できることから、本発明のガラスアンテナを様々な車種の様々な形状のガラスに取り付けることができる。
<実施形態3>
図3は、本発明の第3の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第3の実施の形態は、前述した第1の実施の形態と異なり、アース側エレメント2の水平線条21の延伸方向と逆方向にループ部5が形成されている。
第3の実施の形態のガラスアンテナは、芯線側エレメント1及びアース側エレメント2を備える。芯線側エレメント1は給電点3に接続されており、アース側エレメント2は給電点4に接続されている。
芯線側エレメント1は、給電点3から水平方向に延伸した複数の水平線条を備える。なお、一部の水平線条は、略垂直方向に延伸され、略直角に屈曲された後、水平方向に延伸してもよい。この水平線条の長さは、ガラスアンテナの受信周波数帯域470〜710MHzの中間周波数(受信周波数の略中心)の波長をλとし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、α×λ/4とするのが望ましい。
本実施の形態では、4本の水平線条が設けられているが、この数に限定されない。また、複数の水平線条間の間隔は均等でもよいし、一部の水平線条間の間隔が異なってもよい。
アース側エレメント2は、給電点4から水平方向(右方向)に延伸された水平線条21によって構成されている。この水平線条21は、窓フランジ6に近接し、窓フランジ6に沿うように延伸されており、アース側エレメント2と窓フランジ6とは容量結合している。
また、給電点4から水平線条21の延伸方向と逆方向(左方向)かつ下側に、ループ部5が形成されている。このループ部5の一部は、窓フランジ6より外側に延伸し、車体の一部と重なっている。このため、この重なり部分は窓フランジ6と強い容量結合をしていることによって、アース側エレメント2の電位はグランドレベルに近くなる。すなわち、ループ部5が窓フランジ6と重なる位置に配置されることによって、アース側エレメント2と窓フランジ6とが強く結合し、広い範囲でインピーダンスを調整することができる。
窓フランジ6とガラスとの間には、ガラスを窓フランジ6に固定するための接着剤層が設けられているので、ガラスは窓フランジ6から浮いて、車体に取り付けられている。このため、アース側エレメント2が窓フランジ6と重なる位置に配置されていても、アース側エレメント2が車体と接触して、アース側エレメント2が直流的にグランドと接続されることはない。
また、アース側エレメント2の長さは、水平線条21の長さとループ部5の水平方向のサイズとを加えた長さである。
また、第3の実施の形態のループ部5の形状は、前述した第1及び第2の実施の形態における略長方形と異なり、台形となっている。
本発明の第3の実施の形態のガラスアンテナによると、前述した第1の実施の形態の効果に加え、広い範囲でインピーダンスを調整できることから、本発明のガラスアンテナを様々な車種の様々な形状のガラスに取り付けることができる。
<実施形態4>
図4は、本発明の第4の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第4の実施の形態は、前述した第3の実施の形態と同様に、アース側エレメント2の水平線条21の延伸方向と水平線条21の延伸方向と逆方向にループ部5が形成されているが、第3の実施の形態と異なり、ループ部5が給電点4の上側に形成されている。
第4の実施の形態のガラスアンテナは、芯線側エレメント1及びアース側エレメント2を備える。芯線側エレメント1は給電点3に接続されており、アース側エレメント2は給電点4に接続されている。
芯線側エレメント1は、給電点3から水平方向に延伸した複数の水平線条を備える。なお、一部の水平線条は、略垂直方向に延伸され、略直角に屈曲された後、水平方向に延伸してもよい。この水平線条の長さは、ガラスアンテナの受信周波数帯域470〜710MHzの中間周波数(受信周波数の略中心)の波長をλとし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、α×λ/4とするのが望ましい。
本実施の形態では、4本の水平線条が設けられているが、この数に限定されない。また、複数の水平線条間の間隔は均等でもよいし、一部の水平線条間の間隔が異なってもよい。
アース側エレメント2は、給電点4から水平方向(右方向)に延伸された水平線条21によって構成されている。この水平線条21は、窓フランジ6に近接し、窓フランジ6に沿うように延伸されており、アース側エレメント2と窓フランジ6とは容量結合している。
また、給電点4から水平線条21の延伸方向と逆方向(左方向)かつ給電点4の上側に、ループ部5が形成されている。このループ部5の一部は、窓フランジ6より外側に延伸し、車体の一部と重なっている。このため、この重なり部分は窓フランジ6と強い容量結合をしていることによって、アース側エレメント2の電位はグランドレベルに近くなる。すなわち、ループ部5が窓フランジ6と重なる位置に配置されることによって、アース側エレメント2と窓フランジ6とが強く結合し、広い範囲でインピーダンスを調整することができる。
ループ部5は、その1辺が水平線条21と同じ垂直方向の位置に設けられていても、その1辺が水平線条21と異なる垂直方向の位置に設けられていてもよい。
本発明の第4の実施の形態のガラスアンテナによると、前述した第1の実施の形態の効果に加え、広い範囲でインピーダンスを調整できることから、本発明のガラスアンテナを様々な車種の様々な形状のガラスに取り付けることができる。
<実施形態5>
図5は、本発明の第5の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第5の実施の形態は、前述した第1の実施の形態と同様に、アース側エレメント2の水平線条の延伸方向と同一方向にループ部5が形成されているが、第1の実施の形態と異なり、ループ部5が上側に形成されている。
第5の実施の形態のガラスアンテナは、芯線側エレメント1及びアース側エレメント2を備える。芯線側エレメント1は給電点3に接続されており、アース側エレメント2は給電点4に接続されている。
芯線側エレメント1は、給電点3から水平方向に延伸した複数の水平線条を備える。なお、一部の水平線条は、略垂直方向に延伸され、略直角に屈曲された後、水平方向に延伸してもよい。この水平線条の長さは、アンテナの受信周波数帯域470〜710MHzの中間周波数(受信周波数の略中心)の波長をλとし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、α×λ/4とするのが望ましい。
本実施の形態では、4本の水平線条が設けられているが、この数に限定されない。また、複数の水平線条間の間隔は均等でもよいし、一部の水平線条間の間隔が異なってもよい。
アース側エレメント2は、給電点4から水平方向に延伸された水平線条21によって構成されている。この水平線条は、窓フランジ6に近接し、窓フランジ6に沿うように延伸されており、アース側エレメント2と窓フランジ6とは容量結合している。
また、水平線条21の給電点4側の上側にはループ部5が形成されている。このループ部5の一部は、窓フランジ6より外側に配置され、車体の一部と重なっている。このため、この重なり部分は窓フランジ6と強い容量結合をしていることによって、アース側エレメント2の電位はグランドレベルに近くなる。すなわち、ループ部5が窓フランジ6と重なる位置に配置されることによって、アース側エレメント2と窓フランジ6とが強く結合し、広い範囲でインピーダンスを調整することができる。
本発明の第5の実施の形態のガラスアンテナによると、前述した第1の実施の形態の効果に加え、広い範囲でインピーダンスを調整できることから、本発明のガラスアンテナを様々な車種の様々な形状のガラスに取り付けることができる。
<アンテナ特性>
次に、本発明の第1から第5の実施の形態のガラスアンテナの特性について説明する。
図6は、第1から第5の実施の形態のガラスアンテナの特性を示す説明図である。図6は、第1の実施の形態のガラスアンテナにおいて、ループ部5が設けられた場合(図1)と、ループ部5が設けられていない場合(図11)とのアンテナ感度の変化を示す。図から分かるように、アース側エレメント2にループ部5を設けることによって、低域側の感度を向上させることができる。
これは、前述したように、アース側エレメント2のループ部5の大きさによって、ガラスアンテナのインピーダンスを調整することができる。すなわち、図6に示す場合は、ループ部5を設けることによって、ガラスアンテナのインピーダンス特性を変化させ、マッチングによるロス分を減少させ、アンテナ感度の周波数に対する傾きを変えることによって、低域側の感度を向上させているのである。
図7は、第1から第5の実施の形態のガラスアンテナの特性を示す説明図である。
図7は、アース側エレメント2の水平線条の長さを150mm、200mm、250mmと変化させた場合のアンテナ感度の変化を示す。図から分かるように、水平線条の長さを長くすると、ガラスアンテナの共振周波数が低く変化する。
なお、芯線側エレメント1の長さを変化させることによっても、共振周波数を変化させることができる。しかし、芯線側エレメント1の長さを変化させることによって、共振周波数以外のガラスアンテナの特性(特に、利得)も変化してしまう。しかし、本発明の実施の形態によると、アース側エレメント2の長さを変化させることによって、共振周波数以外のガラスアンテナの特性に影響を与えることなく、共振周波数を変化させることができる。
<実施形態6>
図8は、本発明の第6の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第6の実施の形態は、自動車の後部窓ガラスに、前述した第1の実施の形態のガラスアンテナを2個配置し、ダイバーシティアンテナを構成したものである。
具体的には、第6の実施の形態のガラスアンテナは、後部窓ガラスの窓フランジ6の内側の領域の右上及び左上に、各々1個のアンテナ10、11を備える。なお、ガラスアンテナ10、11の間隔はλ/4(λは共振周波数)以上とするとよい。
ガラスアンテナ10、11は、給電点3、4が外側を向き、エレメント1、2が内側を向くように対向して、略線対称の位置に配置するとよい。給電点3、4が外側を向くようにガラスアンテナ10、11を配置したのは、給電点を3、4をガラスの外周のセラミックペースト層上に設けることによって、給電点3、4を目立たなくすることができ、後部窓ガラスの美感を向上させることができる。
後部窓ガラスの中央部には、複数の防曇用熱線12が配置されたデフォッガ領域が設けられる。この複数の防曇用熱線12は、後部窓ガラスの左右に配置されたバスバー14の間を接続する。ガラスアンテナ10、11を後部窓ガラスの右上及び左上に設けるために、後部窓ガラスの右上領域及び左上領域には防曇用熱線12を設けていない。これによって、防曇用熱線の影響を受けないようにして、アンテナ特性をより向上させることができる。すなわち、付近に導体がない環境にガラスアンテナ10、11を配置することによって、アンテナ特性をより向上させることができるのである。
なお、第6の実施の形態のダイバーシティアンテナを構成する各アンテナは、第1の実施の形態のガラスアンテナとしたが、第2から第5実施の形態のガラスアンテナを用いてもよい。
<実施形態7>
図9は、本発明の第7の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第7の実施の形態は、自動車の前面窓ガラスに、前述した第1の実施の形態のガラスアンテナを2個配置し、ダイバーシティアンテナを構成したものである。
具体的には、第7の実施の形態のガラスアンテナは、前面窓ガラスの窓フランジ6の内側の領域の右上及び左上に、各々1個のガラスアンテナ10、11を備える。なお、ガラスアンテナ10、11の間隔はλ/4(λは共振周波数)以上とするとよい。
ガラスアンテナ10、11は、給電点3、4が外側を向き、エレメント1、2が内側を向くように対向して、略線対称の位置に配置するとよい。給電点が外側を向くようにガラスアンテナ10、11を配置したのは、給電点を3、4をガラスの外周のセラミックペースト層上に設けることによって、給電点3、4を目立たなくすることができ、前面窓ガラスの美感を向上させることができる。
第7の実施の形態のガラスアンテナは、前述した第6の実施の形態のガラスアンテナと比較し、ガラスアンテナの特性(ゲイン)を向上させることができる。これは、前面窓ガラスは、後部窓ガラスのように防曇用熱線が設けられていないので、ガラスアンテナ10、11を付近に導体がない環境に配置することができる。
なお、第7の実施の形態のダイバーシティアンテナを構成する各アンテナは、第1の実施の形態のガラスアンテナとしたが、第2から第5実施の形態のガラスアンテナを用いてもよい。
<実施形態8>
図10は、本発明の第8の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第8の実施の形態は、自動車の側面窓ガラスに、前述した第1の実施の形態のガラスアンテナを1個配置したものである、なお、対向する側面窓ガラスにも同じガラスアンテナを配置することによって、ダイバーシティアンテナを構成している。
第8の実施の形態のガラスアンテナは、側面窓ガラスの窓フランジ6の内側の領域の上辺の右角部近傍及び左角部近傍に、ガラスアンテナ10を備える。ガラスアンテナ10は、給電点3、4が外側を向き、エレメント1、2が内側を向くように配置する。
給電点3、4が外側を向くようにガラスアンテナ10を配置したのは、給電点3、4をセラミックペースト層上に設けることによって、給電点3、4を目立たなくすることができ、側面窓ガラスの美感を向上させることができる。
第8の実施の形態のガラスアンテナを用いたダイバーシティアンテナは、前述した第6及び第7の実施の形態のガラスアンテナと比較し、アンテナ間の距離が長くなり、ダイバーシティ特性を向上させることができる。
なお、第8の実施の形態のダイバーシティアンテナを構成する各アンテナは、第1の実施の形態のガラスアンテナとしたが、第2から第5実施の形態のガラスアンテナを用いてもよい。
<実施形態9>
図12は、本発明の第9の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第1〜第5の実施の形態のガラスアンテナを後部窓ガラスや前部窓ガラスに取り付けた場合、芯線側エレメント1は車両側方から到来する電波に対して感度が低下する。特に、後部窓ガラスや前部窓ガラスの取付角度(水平方向に対する挟み角度)が小さいスポーツクーペ車両では、車両側方から到来するテレビ放送波等の水平偏波に対してアンテナ感度が低い。そこで、第9の実施の形態のガラスアンテナでは、前述した第1〜第5の実施の形態とは異なり、芯線側エレメント1の一部に縦線条31A〜31Cを備え、車両側方から到来する電波に対してアンテナ感度を高めて、ガラスアンテナの指向性を改善する。
図12に示すように、第9の実施の形態のガラスアンテナは、給電点3に接続する芯線側エレメント1と、給電点4に接続するアース側エレメント2とを備える。
芯線側エレメント1は、複数の水平線条11A〜11Cと、複数の縦線条(垂直線条)31A〜31Cとを備える。
水平線条11Aは、給電点3から水平方向に延伸する。また、水平線条11B及び11Cは、水平線条11Aの途中から分岐した後、水平方向に延伸する。
なお、第9の実施の形態では3本の水平線条11A〜11Cが設けられるが、第1〜第5の実施の形態のように4本の水平線条を設けてもよく、この数に限定されない。また、複数の水平線条11A〜11C間の間隔は均等でもよいし、水平線条11A〜11C間の間隔の一部が異なってもよい。
縦線条31A及び31Bは、水平線条11A〜11Cの水平部分に対して直交する方向(垂直方向)であって、給電点3から下方に延伸する。
縦線条31Cは、給電点3から垂直下方に延伸する第1垂直部32と、第1垂直部32から水平方向であって縦線条31A、31Bから離れるように延伸する水平部33と、水平部33から垂直下方に延伸する第2垂直部34とを備える。第2垂直部34は2本設けられ、一方の第2垂直部34は水平部33の先端から垂直下方に延伸し、他方の第2垂直部34は水平部33の途中から垂直下方に延伸するように構成されている。
なお、第9の実施の形態では3本の縦線条31A〜31Cが設けられるが、この数に限定されるものではなく、縦線条の本数は必要に応じて設定される。また、縦線条31A〜31C同士の間隔は均等にしてもよいし、異なるようにしてもよい。
一方、アース側エレメント2は、第2の実施の形態と同じであり、給電点4から水平方向に延伸される水平線条21によって構成されており、水平線条21の下部には水平線条21の全長に亘ってループ部5が形成されている。水平線条21は、窓フランジ6に近接し、窓フランジ6に沿うように延伸されている。そして、アース側エレメント2と窓フランジ6とは容量結合している。
図13には、第9の実施の形態を地上デジタルテレビ放送波(周波数帯が470〜710MHzで、その中心周波数が590MHz)用のガラスアンテナに適用した場合の寸法の一例を示す。
芯線側エレメント1の水平線条11Aの長さは50〜150mmの範囲に設定され、水平線条11B及び11Cの水平部分の長さは50〜100mmの範囲に設定される。隣り合う水平線条11A〜11Cの垂直方向の間隔は5〜10mmに設定される。
芯線側エレメント1の縦線条31A及び31Bの長さは20〜100mmの範囲に設定され、縦線条31Aと縦線条31Bとの水平方向の間隔は5〜10mmに設定される。ここで、縦線条31A及び31Bの長さは、ガラスアンテナの受信周波数帯域470〜710MHzの中間周波数(受信周波数の略中心)の波長をλとし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、α×λ/4とするのが望ましい。
芯線側エレメント1の縦線条31Cにおいては、第2垂直部34の長さは50〜100mmの範囲に設定され、第2垂直部34同士の水平方向の間隔は5〜10mmに設定される。この縦線条31Cにおいては、ガラスアンテナの受信周波数帯域470〜710MHzの中間周波数(受信周波数の略中心)の波長をλとし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、第1垂直部32と水平部33との長さの和はα×λ/4とするのが望ましく、第2垂直部34の長さはα×λ/4とするのが望ましい。また、縦線条31Bと縦線条31Cの第2垂直部34との水平方向の間隔は20〜40mmとするのが望ましい。縦線条31A〜31Cの長さを変化させることによって、車両側方から到来する電波に対するアンテナ感度を任意に調整することができる。
アース側エレメント2の水平線条21の長さは30〜100mmの範囲に設定される。ループ部5の水平方向の長さは水平線条21の長さとほぼ同じに設定され、垂直方向の長さは20〜100mmの範囲に設定される。ループ部5の水平及び垂直のサイズを変化させることによって、ガラスアンテナのインピーダンス特性を変化させることができる。
なお、図13におけるアンテナ寸法は、第9の実施の形態のガラスアンテナの一例であって、本発明を限定するものではない。
上記した第9の実施の形態のガラスアンテナは、芯線側エレメント1の一部に縦線条31A〜31Cを備えるので、ガラスアンテナを後部窓ガラスや前部窓ガラスに取り付けた場合であっても車両側方から到来する電波に対して共振しやすくなる。したがって、第9の実施の形態のガラスアンテナでは、第1の実施の形態の効果に加え、車両側方から到来する電波に対するアンテナ感度を高めることができ、ガラスアンテナの指向性を改善することが可能となる。
特に、後部窓ガラスや前部窓ガラスの取付角度が小さいスポーツクーペ車両に、縦線条31A〜31Cを有する第9の実施の形態のガラスアンテナを適用すれば、縦線条31A〜31Cが略水平に配置されるので、車両側方から到来するテレビ放送波等の水平偏波に対するアンテナ感度を向上させることができる。
また、第9の実施の形態のガラスアンテナは、簡素な構成で必要なアンテナ感度を確保するため、デフォッガの防曇性能や見栄えを損なうことがない。
<実施形態10>
図14は、本発明の第10の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第10の実施の形態におけるガラスアンテナは、前述した第9の実施の形態とほぼ同じ構成であるが、芯線側エレメント1の縦線条31A及び31Bの構成が相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
図14に示すように、第10の実施の形態のガラスアンテナは、給電点3に接続する芯線側エレメント1と、給電点4に接続するアース側エレメント2とを備える。
芯線側エレメント1は、複数の水平線条11A〜11Cと、複数の縦線条31A〜31Cとを備える。
第10の実施の形態では、芯線側エレメント1の縦線条31A及び31Bの先端同士が水平線条を介して接続され、給電点3の下部においてループ部35を形成する。このループ部35では、縦線条31A及び31Bや水平線条の長さを変化させることによって、共振周波数を容易に変化させることができる。
アース側エレメント2は、第9の実施の形態と同じであり、給電点4から水平方向に延伸される水平線条21によって構成されており、水平線条21の下部には水平線条21の全長に亘ってループ部5が形成されている。
上記した第10の実施の形態のガラスアンテナでは、芯線側エレメント1の縦線条31A及び31Bの先端同士を水平線条によって連結して、給電点3から垂直下方に延伸するループ部35を形成するので、第9の実施の形態のガラスアンテナよりも共振周波数を容易に調整できる。したがって、ガラスアンテナを後部窓ガラスや前部窓ガラスに取り付けた場合に、車両側方から到来する電波に対してアンテナ感度を高めることができ、ガラスアンテナの指向性を改善することができる。
<実施形態11>
図15は、本発明の第11の実施の形態のガラスアンテナの構成を説明する図である。
第11の実施の形態のガラスアンテナは、前述した第9の実施の形態とほぼ同じ構成であるが、芯線側エレメント1の縦線条31Cの構成が相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
図15に示すように、第11の実施の形態のガラスアンテナは、給電点3に接続する芯線側エレメント1と、給電点4に接続するアース側エレメント2とを備える。
芯線側エレメント1は、複数の水平線条11A〜11Cと、複数の縦線条31A〜31Cとを備える。
第11の実施の形態では、芯線側エレメント1の縦線条31Cの第2垂直部34の先端同士が水平線条を介して接続され、縦線条31Cの水平部33の下部においてループ部36を形成する。ループ部36は、縦線条31Cの水平部33の一部に亘って設けてもよいし、水平部33の全長に亘って設けてもよい。このループ部36では第2垂直部34や水平線条の長さを変化させることによって、共振周波数を容易に変化させることができる。
なお、第11の実施の形態では、芯線側エレメント1は縦線条31Aを備えていないが、必要に応じて縦線条31Aを備えてもよい。
一方、アース側エレメント2は、第9の実施の形態と同じであり、給電点4から水平方向に延伸される水平線条21によって構成されており、水平線条21の下部には水平線条21の全長に亘ってループ部5が形成されている。
上記した第11の実施の形態のガラスアンテナでは、芯線側エレメント1の縦線条31Cの各第2垂直部34の先端同士を水平線条によって連結して、縦線条31Cの水平部33から垂直下方に延伸するループ部36を形成するので、第9の実施の形態のガラスアンテナよりも共振周波数を容易に調整できる。したがって、ガラスアンテナを後部窓ガラスや前部窓ガラスに取り付けた場合に、車両側方から到来する電波に対してアンテナ感度を高めることができ、ガラスアンテナの指向性を改善することができる。
以上、周波数帯が470〜710MHzの地上デジタルテレビ放送波の周波数帯のガラスアンテナを例として、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、他の周波数帯(例えば、周波数帯が470〜770MHzのUHFテレビ放送波の周波数帯)のガラスアンテナにも適用することができる。また、自動車用のガラスアンテナを例として、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、絶縁体又は誘電体上に形成されたパターンによるアンテナであれば、他の形式のアンテナにも適用することができる。
また、以上説明した実施の形態のガラスアンテナは、テレビ放送波の受信用の水平偏波のアンテナであるが、本実施の形態のガラスアンテナを右回り(又は、左回り)に90度傾けて、垂直偏波用のアンテナとして、他の移動体通信用のアンテナを構成することもできる。
さらに、第6〜第8の実施の形態のダイバーシティアンテナを構成する各ガラスアンテナは第1の実施の形態のガラスアンテナとしたが、第9〜第11の実施の形態のガラスアンテナを用いてもよい。また、第9〜第11の実施の形態のガラスアンテナの芯線側エレメント1の縦線条31A〜31Cを、第1〜第5実施形態のガラスアンテナに適用してもよい。
また、自動車用のガラスアンテナを例として本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、絶縁体又は誘電体上に形成されたパターンによるアンテナであれば、他の形式のアンテナにも適用することができる。例えば、合成樹脂シート上にパターンが設けられ、該合成樹脂シートをガラスに貼り付けることによって構成されるアンテナがある。
1 芯線側エレメント
2 アース側エレメント
3、4 給電点
5、35、36 ループ部
6 窓フランジ
7 セラミックペースト層の端部
10、11 アンテナ
12 防曇用熱線
14 バスバー

Claims (10)

  1. 芯線側給電点と接続される芯線側エレメント、及び、アース側給電点と接続されるアー
    ス側エレメントを備えるガラスアンテナであって、
    窓のフランジの内側上辺近傍にアース側給電点及び芯線側給電点を配置し、
    前記アース側エレメントは、車体に近接して所定の方向に延伸される第1線条を備え、
    前記芯線側エレメントは、前記アース側エレメントと略並行に延伸され、
    前記アースエレメントの少なくとも一部は閉ループを形成していることを特徴とするガ
    ラスアンテナ。
  2. 前記芯線側エレメントは、前記芯線側給電点から延伸された複数の第2線条を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載のガラスアンテナ。
  3. 前記芯線側エレメントの第2線条の長さは、前記アンテナが受信する周波数の波長をλ
    とし、ガラスの波長短縮率をαとした場合、α×λ/4であることを特徴とする請求項1
    又は2記載のガラスアンテナ。
  4. 前記芯線側エレメントは、前記芯線側給電点から、前記第2線条に対して垂直方向に延伸された垂直線条を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のガラスアンテナ。
  5. 前記アース側エレメントの閉ループがアース側給電点を通ることを特徴とする請求項1
    から4のいずれか一つに記載のガラスアンテナ。
  6. 前記アース側エレメントの閉ループは、前記第1線条の前記アース側給電点からの延伸
    方向と反対方向に延伸するように配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    一つに記載のガラスアンテナ。
  7. 前記アース側エレメントは、前記車体と重なる位置で、かつ、前記車体に接触しない位
    置に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のガラスアンテナ
  8. 前記芯線側給電点及び前記アース側給電点を、窓ガラスの室内側の面の周縁部に設けた
    セラミックペースト層上に配置したことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記
    載のガラスアンテナ。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載のアンテナを、車両の後部又は前部の窓ガラスの
    上辺の左角部近傍及び右角部近傍に各々に一対設けたことを特徴とするダイバーシティ方
    式のガラスアンテナ。
  10. 請求項1から8のいずれか一つに記載のアンテナを、車両の左右の側部固定窓ガラスの
    上辺近傍に各々に一対設けたことを特徴とするダイバーシティ方式のガラスアンテナ。
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