JP2000269717A - 自動車用サイド窓ガラスアンテナ - Google Patents

自動車用サイド窓ガラスアンテナ

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JP2000269717A
JP2000269717A JP11072618A JP7261899A JP2000269717A JP 2000269717 A JP2000269717 A JP 2000269717A JP 11072618 A JP11072618 A JP 11072618A JP 7261899 A JP7261899 A JP 7261899A JP 2000269717 A JP2000269717 A JP 2000269717A
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antenna wire
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サイド窓でも視野、感度、指向性良好の自動車
用サイド窓ガラスアンテナを提供する。 【解決手段】給電点7から伸長される接続線条6にそれ
ぞれの一端を接続したアンテナ線条1、2、3が、車体
開口縁9に沿って時計回り方向に伸長され、サイド窓ガ
ラス板8の周囲から中心に向かって、アンテナ線条1、
2、3の順に設けられ、接続線条6に一端を接続したア
ンテナ線条4が反時計回り方向に伸長される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日本のラジオFM
放送帯(76〜90MHz)、米国のラジオFM放送帯
(88〜108MHz)及びAM放送帯(530〜16
05kHz)の受信に適する自動車用サイド窓ガラスア
ンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】AM放送帯及びFM放送帯受信用のサイ
ド窓ガラスアンテナとして、従来、図2に示すような、
自動車の略四角形の後部サイド窓ガラス板8に給電点7
とアンテナ導体23とが設けられているものを使用して
いた。
【0003】しかし、この従来例では、水平方向等間隔
に12本のエレメントを設けているため、視野が充分に
確保できない。この欠点を解消するため、後部サイド窓
ガラス板8の中央部のエレメントのいくつかを設けない
ようにすると、AM放送の感度の低下、FM放送の感度
の低下及び指向性の劣化の問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有する前述の欠点を解消し、視野が充分に確保しやす
く、AM放送の感度の向上及びFM放送の感度の向上が
達成できる新規な自動車用サイド窓ガラスアンテナの提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、自動車のサイド窓ガラ
ス板(8)の車体開口縁(9)近傍に給電点(7)が設
けられており、給電点(7)又は給電点(7)から伸長
される接続線条(6)にそれぞれの一端を接続している
第1のアンテナ線条(1)、第2のアンテナ線条(2)
及び第3のアンテナ線条(3)が、車体開口縁(9)に
沿って時計回り方向に伸長され、サイド窓ガラス板
(8)の周囲から中心に向かって、第1のアンテナ線条
(1)、第2のアンテナ線条(2)、第3のアンテナ線
条(3)の順に、かつ、それぞれが略平行になるように
サイド窓ガラス板(8)に設けられる一方、給電点
(7)又は給電点(7)から伸長される接続線条(6)
に一端を接続している第4のアンテナ線条(4)が車体
開口縁(9)に沿って反時計回り方向に伸長されて、サ
イド窓ガラス板(8)に設けられていることを特徴とす
る自動車用サイド窓ガラスアンテナを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に従って詳細
に説明する。図1は本発明の自動車用サイド窓ガラスア
ンテナの一実施例の構成図であり、FM放送帯及びAM
放送帯を受信することを想定している。
【0007】図1に示す自動車用サイド窓ガラスアンテ
ナでは、略四角形状の後部サイド窓ガラス板8の車体開
口縁9近傍に給電点7が設けられている。ここで、車体
開口縁9とは後部サイド窓ガラス板8がはめ込まれる車
体の開口部の周縁であって車体アースとなるべきものを
いい、例えば、金属等の導電性材料で構成されている。
【0008】給電点7から伸長される接続線条6にそれ
ぞれの一端を接続している第1のアンテナ線条1、第2
のアンテナ線条2及び第3のアンテナ線条3が、車体開
口縁9に沿って時計回り方向に伸長されている。
【0009】このように給電点7から伸長される接続線
条6に、第1のアンテナ線条1、第2のアンテナ線条2
及び第3のアンテナ線条3を接続することが指向性向上
の点から好ましいが、給電点7に直接に第1のアンテナ
線条1、第2のアンテナ線条2及び第3のアンテナ線条
3を接続してもよい。ここで、接続線条6は図1におけ
る、給電点7から直接水平方向に伸長されている線条で
ある。
【0010】後部サイド窓ガラス板8の周囲から中心に
向かって、第1のアンテナ線条1、第2のアンテナ線条
2、第3のアンテナ線条3の順に後部サイド窓ガラス板
8に設けられている。また、第1のアンテナ線条1、第
2のアンテナ線条2及び第3のアンテナ線条3は、それ
ぞれが略平行となるように後部サイド窓ガラス板8に設
けられている。
【0011】図1では、給電点7は、後部サイド窓ガラ
ス板8の前部側の車体開口縁9近傍に設けられており、
第1のアンテナ線条1の開放端は、給電点7近傍まで伸
長されている。また、第2のアンテナ線条2の開放端
は、後部サイド窓ガラス板8の上側の車体開口縁9近傍
まで伸長されている。また、第3のアンテナ線条3の開
放端は、後部サイド窓ガラス板8の下側の車体開口縁9
近傍まで伸長されている。
【0012】給電点7から伸長される接続線条6に一端
を接続している第4のアンテナ線条4が、車体開口縁9
に沿って反時計回り方向に伸長されて、後部サイド窓ガ
ラス板8に設けられている。このように給電点7から伸
長される接続線条6に、第4のアンテナ線条4を接続す
ることが指向性向上の点から好ましいが、給電点7に直
接に第4のアンテナ線条4を接続してもよい。また、図
1では、第4のアンテナ線条4は、第2のアンテナ線条
2の開放端より後部サイド窓ガラス板8の中心に近い領
域まで伸長されている。
【0013】第1のアンテナ線条1と第4のアンテナ線
条4とが略平行に近づいている場合、この略平行部分の
少なくとも100mmの長さの両者の間隔については、
10mm以上、特には26mm以上、とする方が好まし
い。できるだけ容量結合させずに指向性を向上させるた
めである。
【0014】第2のアンテナ線条2と第4のアンテナ線
条4とが略平行に近づいている場合(図1ではL1によ
り示した近傍の部分)、この略平行部分の少なくとも1
00mmの長さの両者の間隔(図1ではL2)について
は、10mm以上、特には26mm以上、とする方が好
ましい。できるだけ容量結合させずに指向性を向上させ
るためである。
【0015】アンテナ線条1、2の長さは、FM放送帯
の中心周波数の波長をλM とするとき、0.3λM ×K
〜0.9λM ×KとすることがFM放送帯の感度向上の
点で好ましい。なお、Kはガラス短縮率であり、通常
0.64である。また、第1のアンテナ線条1と第2の
アンテナ線条2とは、異なる長さとすることが好まし
い。広帯域化のためである。
【0016】アンテナ線条3、4の長さは、0.15λ
M ×K〜0.4λM ×KとすることがFM放送帯の感度
向上の点で好ましい。無給電線条であるダミー線条5は
美感を向上させるために必要に応じて設けられるもので
ある。なお、図1は車外から見たパターンであるが、車
内から見て図1のパターンとなるものであってもよい。
【0017】図5は図1とは別の実施例の構成図であ
り、テレビ受信用アンテナ線条16及びその給電点17
と、本発明の自動車用サイド窓ガラスアンテナとを同一
の後部サイド窓ガラス板8とを設けている。このように
本発明の自動車用サイド窓ガラスアンテナをテレビ受信
用アンテナ線条と同一のサイド窓ガラス板に設けても、
本発明の自動車用サイド窓ガラスアンテナは優れた指向
性、感度特性を失わない。
【0018】なお、本発明のガラスアンテナを前部サイ
ド窓ガラス板に設けてもよい。また、本発明のガラスア
ンテナを両側のサイド窓ガラス板に設け、両ガラスアン
テナ間でダイバーシティ受信を行うことが指向性向上の
ために好ましい。
【0019】
【実施例】「例1(実施例)」自動車の左側後部サイド
窓ガラス板を使用し、図1に示すような自動車用サイド
窓ガラスアンテナを製作した。各部の寸法は表1のとお
りである。AM放送受信における感度特性を図3(実
線)に示す。また、FM放送受信における指向特性を図
4(実線)に示す。図4において0°方向は自動車の前
方であり、90°方向は自動車の左方である。図4にお
ける測定周波数は83MHzである。
【0020】
【表1】
【0021】「例2(比較例)」図2に示す自動車用サ
イド窓ガラスアンテナを製作した。AM放送受信におけ
る感度特性を図3(点線)に示す。また、FM放送受信
における指向特性を図4(点線)に示す。
【0022】
【発明の効果】本発明のサイド窓ガラスアンテナでは、
アンテナ線条の本数が4本ですむため、サイド窓ガラス
板の中心付近にアンテナ線条を設けないように設計しや
すく、視野を良好にしやすい。また、FM放送の指向性
に優れており、FM放送及びAM放送の感度も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図。
【図2】従来例の構成図。
【図3】例1及び例2の、AM放送受信における感度特
性図。
【図4】例1及び例2の、FM放送受信における指向特
性図。
【図5】図1とは別の本発明の実施例の構成図。
【符号の説明】
1:第1のアンテナ線条 2:第2のアンテナ線条 3:第3のアンテナ線条 4:第4のアンテナ線条 5:ダミー線条 6:接続線条 7:給電点 8:後部サイド窓ガラス板 9:車体開口縁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のサイド窓ガラス板(8)の車体開
    口縁(9)近傍に給電点(7)が設けられており、 給電点(7)又は給電点(7)から伸長される接続線条
    (6)にそれぞれの一端を接続している第1のアンテナ
    線条(1)、第2のアンテナ線条(2)及び第3のアン
    テナ線条(3)が、車体開口縁(9)に沿って時計回り
    方向に伸長され、サイド窓ガラス板(8)の周囲から中
    心に向かって、第1のアンテナ線条(1)、第2のアン
    テナ線条(2)、第3のアンテナ線条(3)の順に、か
    つ、それぞれが略平行になるようにサイド窓ガラス板
    (8)に設けられる一方、 給電点(7)又は給電点(7)から伸長される接続線条
    (6)に一端を接続している第4のアンテナ線条(4)
    が車体開口縁(9)に沿って反時計回り方向に伸長され
    て、サイド窓ガラス板(8)に設けられていることを特
    徴とする自動車用サイド窓ガラスアンテナ。
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