JP2010151121A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸気弁のリフト量を連続的に変更する弁作動特性可変機構において、複数のセンサをより適切に配置し、センサ自体の故障診断だけでなく、伝達機構の故障診断も行うことができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】 第1弁作動特性可変機構のコントロール軸56にその回転角度を検出するコントロール軸回転角度センサ14を設けるとともに、コントロール軸56を伝達機構71を介して駆動するモータ43の出力軸43aにその回転角度を検出するモータ出力軸回転角度センサ72を設ける。センサ14及び72の検出値に基づいて、センサ14、72及び伝達機構71の故障を診断する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、吸気弁のリフト量を連続的に変更する弁作動特性可変機構を備える内燃機関の制御装置に関し、特に弁作動特性可変機構の故障診断機能を備えるものに関する。
特許文献1には、同一の検出対象を検出する複数のセンサの出力に基づいて、該複数センサの異常を診断する診断装置が示されている。この装置では、センサの出力特性の最小値側と最大値側の少なくとも一方にオフセットが設けられており、オフセットを調整することにより複数のセンサの基準点補正が行われる。これにより、複数センサの基準点ずれに起因する誤診断が防止される。
特許第3463463号公報
上記特許文献1に示された装置を、モータを伝達機構を介してコントロール軸に接続し、モータによってコントロール軸を駆動することによって吸気弁のリフト量を変更する弁作動特性可変機構に適用すると、例えば複数のセンサをコントロール軸の回転角度を検出するために配置し、検出回転角度の信頼性を高めるとともに、複数のセンサの故障診断を行うことが可能となる。しかしながら、同一の検出対象、すなわちコントロール軸の回転角度を複数のセンサで検出するため、コントロール軸に駆動力を伝達する伝達機構の故障は診断することができない。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、吸気弁のリフト量を連続的に変更する弁作動特性可変機構において、複数のセンサをより適切に配置し、センサ自体の故障診断だけでなく、伝達機構の故障診断も行うことができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関の吸気弁のリフト量を連続的に変更する弁作動特性可変機構(41,43)であって、前記リフト量を変更するためのコントロール軸(56)と、該コントロール軸(56)を回動させるためのモータ(43)と、該モータの出力軸(43a)と前記コントロール軸(56)との間に設けられ、前記モータ(43)の駆動力を前記コントロール軸(56)に伝達する伝達機構(71)とを備える弁作動特性可変機構を備える内燃機関の制御装置において、前記モータの出力軸の回転角度(θMOT)を検出する第1回転角度検出手段(72)と、前記コントロール軸の回転角度(θCS)を検出する第2回転角度検出手段(14)と、前記第1回転角度検出手段(72)または第2回転角度検出手段(14)により検出される回転角度に応じて、前記吸気弁のリフト量制御を行う制御手段と、前記第1及び第2回転角度検出手段により検出される回転角度(θMOT,θCS)に基づいて、前記第1回転角度検出手段(72)、第2回転角度検出手段(14)、及び伝達機構(71)の故障診断を行う故障診断手段とを備えることを特徴とする。
ここで「弁作動特性可変機構」は、後述する実施形態における第1弁作動特性可変機構41にモータ43を含めたものに相当する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記第1及び第2回転角度検出手段により検出される回転角度と、前記モータ出力軸及びコントロール軸の基準位置(全閉角度位置)との関係に基づいて前記回転角度を補正する補正手段をさらに備え、前記故障診断手段は、前記補正手段により補正された回転角度(θMOT,θCS)に基づいて、前記故障診断を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記第1及び第2回転角度検出手段により検出される回転角度に応じて、前記モータ出力軸の回転角速度を示す第1角速度パラメータ(ωMOT)及び前記コントロール軸の回転角速度を示す第2角速度パラメータ(ωCS)を算出する角速度パラメータ算出手段をさらに備え、前記故障診断手段は、前記第1及び第2角度パラメータ(ωMOT,ωCS)に基づいて、前記故障診断を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記故障診断手段は、前記第1回転角度検出手段(72)の異常を検出する第1異常検出手段を有し、前記制御手段は、前記第1回転角度検出手段(72)の異常が検出されたときは、前記第2回転角度検出手段(14)により検出される回転角度(θCS)に応じて前記第1回転角度検出手段により検出される回転角度の代替値(θCS×RD)を算出し、該算出した代替値を用いて前記リフト量制御を継続することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記故障診断手段は、前記第2回転角度検出手段(14)の異常を検出する第2異常検出手段を有し、前記制御手段は、前記第2回転角度検出手段(14)の異常が検出されたときは、前記第1回転角度検出手段により検出される回転角度(θMOT)に応じて前記第2回転角度検出手段(14)の検出値の代替値(θMOT/RD)を算出し、該算出した代替値を用いて前記リフト量制御を継続することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、モータの出力軸の回転角度を検出する第1回転角度検出手段、及びコントロール軸の回転角度を検出する第2回転角度検出手段により検出される回転角度に基づいて、第1回転角度検出手段、第2回転角度検出手段及び伝達機構の故障診断が行われる。伝達機構の入力側及び出力側のそれぞれにおいて回転角度検出手段により回転角度が検出されるので、2つの回転角度検出手段の検出値を比較することにより、回転角度検出手段の故障だけでなく、伝達機構の故障も診断することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、第1及び第2回転角度検出手段により検出される回転角度と、モータ出力軸及びコントロール軸の基準位置との関係に基づいて検出回転角度が補正され、補正された回転角度に基づいて故障診断が行われる。例えば吸気弁が全閉状態となる基準位置に対応した検出回転角度がずれていると正確な故障診断ができないので、基準位置と検出回転角度との関係に基づいて補正した検出値を用いることにより正確な故障診断を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1及び第2回転角度検出手段により検出される回転角度に応じて、モータ出力軸の回転角速度を示す第1角速度パラメータ及びコントロール軸の回転角速度を示す第2角速度パラメータが算出され、第1及び第2角速度パラメータに基づいて故障診断が行われる。角速度パラメータを用いることにより、検出回転角度と基準位置との関係が補正されていなくても正確な診断を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1回転角度検出手段の異常が検出されたときは、第2回転角度検出手段により検出される回転角度に応じて第1回転角度検出手段により検出される回転角度の代替値が算出され、その代替値を用いてリフト量制御が継続されるので、吸気弁のリフト量制御の信頼性を高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第2回転角度検出手段の異常が検出されたときは、第1回転角度検出手段により検出される回転角度に応じて第2回転角度検出手段により検出される回転角度の代替値が算出され、その代替値を用いてリフト量制御が継続されるので、吸気弁のリフト量制御の信頼性を高めることができる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 図1に示す弁作動特性可変装置の構成を示す図である。 図2に示す第1弁作動特性可変機構の概略構成を説明するための図である。 吸気弁の弁作動特性を示す図である。 第1弁作動特性可変機構と駆動用モータとの接続部の構成を示す図である。 モータ出力軸及びコントロール軸の回転角度を検出するセンサ(14,72)、及び伝達機構(71)の故障診断を行う処理(第1の実施形態)のフローチャートである。 コントロール軸回転角度の全閉位置補正量の算出手法を説明するためのタイムチャートである。 全閉位置補正量を算出する学習処理のフローチャートである。 故障検出時におけるフェールセーフ処理のフローチャートである。 モータ出力軸及びコントロール軸の回転角度を検出するセンサ(14,72)、及び伝達機構(71)の故障診断を行う処理(第2の実施形態)のフローチャートである。 モータ出力軸回転角度センサの異常判定処理のフローチャートである。 図11の処理を説明するためのタイムチャートである。 モータ出力軸及びコントロール軸の回転角度を検出するセンサ(14,72)、及び伝達機構(71)の故障診断を行う処理(第3の実施形態)のフローチャートである。 図13の処理で参照される設定角度閾値(θERTHSH,θERTHSL)の設定を行う処理のフローチャートである。 図13の処理を説明するためのタイムチャートである。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一実施形態にかかる内燃機関とその制御装置の構成を示す図であり、図2は弁作動特性可変装置の構成を示す図である。図1において、例えば4気筒を有する内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、吸気弁及び排気弁と、これらを駆動するカムを備えるとともに、吸気弁の弁リフト量及び開角(開弁期間)を連続的に変更する第1弁作動特性可変機構41と、吸気弁を駆動するカムの、クランク軸回転角度を基準とした作動位相を連続的に変更するカム位相可変機構としての第2弁作動特性可変機構42とを有する弁作動特性可変装置40を備えている。第2弁作動特性可変機構42により吸気弁を駆動するカムの作動位相が変更され、吸気弁の作動位相が変更される。
エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。また、スロットル弁3にはスロットル弁開度(TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下(ECU)という)5に供給する。スロットル弁3には、スロットル弁3を駆動するアクチュエータ7が接続されており、アクチュエータ7は、ECU5によりその作動が制御される。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。
スロットル弁3の下流には吸気圧PBAを検出する吸気圧センサ8及び吸気温TAを検出する吸気温センサ9が取付けられている。またエンジン1の本体には、エンジン冷却水温TWを検出するエンジン冷却水温センサ10が取り付けられている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ11及び、エンジン1の吸気弁を駆動するカムが固定されたカム軸の回転角度を検出するカム角度位置センサ12が接続されており、クランク軸の回転角度及びカム軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ11は、一定クランク角周期毎(例えば30度周期)に1パルス(以下「CRKパルス」という)と、クランク軸の所定角度位置を特定するパルスを発生する。また、カム角度位置センサ12は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)と、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)でパルス(以下「TDCパルス」という)を発生する。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。なお、カム角度位置センサ12より出力されるTDCパルスと、クランク角度位置センサ11より出力されるCRKパルスとの相対関係からカム軸の実際の作動位相CAINが検出される。
ECU5には、エンジン1によって駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ31、当該車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ32、及び大気圧PAを検出する大気圧センサ33が接続されている。これらのセンサの検出信号は、ECU5に供給される。
弁作動特性可変装置40は、図2に示すように、吸気弁のリフト量及び開角(以下単に「リフト量」という)を連続的に変更する第1弁作動特性可変機構41と、吸気弁の作動位相を連続的に変更する第2弁作動特性可変機構42と、吸気弁のリフト量LFTを連続的に変更するためのモータ43と、吸気弁の作動位相を連続的に変更するために、その開度が連続的に変更可能な電磁弁44とを備えている。吸気弁の作動位相を示すパラメータとして、上記カム軸の作動位相CAINが用いられる。電磁弁44には、オイルパン46の潤滑油がオイルポンプ45により、加圧されて供給される。なお、第2弁作動特性可変機構42の具体的な構成は、例えば特開2000−227013号公報に示されている。
第1弁作動特性可変機構41は、図3(a)に示すように、カム52が設けられたカム軸51と、シリンダヘッドに軸55aを中心として揺動可能に支持されるコントロールアーム55と、コントロールアーム55を揺動させるコントロールカム57が設けられたコントロール軸56と、コントロールアーム55に支軸53bを介して揺動可能に支持されるとともに、カム52に従動して揺動するサブカム53と、サブカム53に従動し、吸気弁60を駆動するロッカアーム54とを備えている。ロッカアーム54は、コントロールアーム55内に揺動可能に支持されている。
サブカム53は、カム52に当接するローラ53aを有し、カム軸51の回転により、軸53bを中心として揺動する。ロッカアーム54は、サブカム53に当接するローラ54aを有し、サブカム53の動きが、ローラ54aを介して、ロッカアーム54に伝達される。
コントロールアーム55は、コントロールカム57に当接するローラ55bを有し、コントロール軸56の回動により軸55aを中心として揺動する。図3(a)に示す状態では、サブカム53の動きはロッカアーム54にほとんど伝達されないため、吸気弁60はほぼ全閉の状態を維持する。一方同図(b)に示す状態では、サブカム53の動きがロッカアーム54を介して吸気弁60に伝達され、吸気弁60は最大リフト量LFTMAX(例えば12mm)まで開弁する。
したがって、モータ43によりコントロール軸56を回動させることにより、吸気弁60のリフト量LFTを連続的に変更することがきる。本実施形態では、第1弁作動特性可変機構41に、コントロール軸56の回転角度(以下「CS角度」という)θCSを検出するコントロール軸回転角度センサ(以下「CS角度センサ」という)14が設けられており、検出されるCS角度θCSがリフト量LFTを示すパラメータとして使用される。
なお、第1弁作動特性可変機構41の詳細な構成は、特開2008−25418号公報に示されている。
第1弁作動特性可変機構41により、図4(a)に示すように吸気弁のリフト量LFT(及び開角)が変更される。また第2弁作動特性可変機構42により、吸気弁は、同図(b)に実線L3及びL4で示す特性を中心として、カムの作動位相CAINの変化に伴って破線L1,L2で示す最進角位相から、一点鎖線L5,L6で示す最遅角位相までの間の位相で駆動される。
図5に示すように、モータ43の駆動力は、モータ出力軸43aから伝達機構71を介してコントロール軸56に伝達される。コントロール軸56には、前述した通り、CS角度θCSを検出するCS角度センサ14が設けられている。さらに本実施形態では、モータ出力軸43aに、該軸43aの回転角度(以下「MOT角度」という)θMOTを検出するモータ出力軸回転角度センサ(以下「MOT角度センサ」という)72が設けられており、センサ72の検出信号もECU5に供給される。CS角度センサ14としては、例えば磁気抵抗素子を用いた角度センサが使用され、MOT角度センサ72としては、例えばレゾルバが使用される。
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路のほか、アクチュエータ7、燃料噴射弁6、モータ43、電磁弁44に駆動信号を供給する出力回路等から構成される。
ECU5のCPUは、上記センサの検出信号に応じて、スロットル弁3の開度制御、エンジン1に供給する燃料量(燃料噴射弁6の開弁時間)の制御、並びにモータ43及び電磁弁44による弁作動特性(吸入空気流量)の制御を行う。
吸気弁のリフト量制御(CS角度制御)においては、エンジン運転状態に応じて吸気弁のリフト量指令値LFTCMDが算出され、リフト量指令値LFTCMDに応じてCS角度指令値θCSCMDが算出され、検出されるCS角度θCSがCS角度指令値θCSCMDと一致するように、モータ43の駆動電流IMDのフィードバック制御が行われる。
さらにECU5は、CS角度センサ14及びMOT角度センサ72の検出値に基づいて、両センサ14,72、及び伝達機構71の故障診断を行う。
図6は、この故障診断を行う処理のフローチャートであり、この処理は所定時間毎にECU5のCPUで実行される。
ステップS10では、学習フラグFLRNが「1」であるか否かを判別する。学習フラグFLRNは、図8の処理によりCS角度センサ14及びMOT角度センサ72の全閉位置の学習が完了していたとき「1」に設定される。図7の処理では、吸気弁を全閉状態とする角度位置(以下「全閉角度位置」という)に対応するCS角度センサ14及びMOT角度センサ72の検出値を示す第1全閉位置補正量DCSL及び第2全閉位置補正量DMOTLが算出される。学習フラグFLRNが「0」であって学習(補正量の算出)が完了していないときは、直ちに処理を終了する。
学習フラグFLRNが「1」であるときは、下記式(1)にCS角度センサ14のセンサ出力θCSS及び第1全閉位置補正量DCSLを適用し、CS角度θCSを算出する(ステップS11)。
θCS=θCSS−DCSL (1)
ステップS12では、下記式(2)にMOT角度センサ72のセンサ出力θMOTS及び第2全閉位置補正量DMOTLを適用し、MOT角度θMOTを算出する(ステップS12)。
θMOT=θMOTS−DMOTL (2)
ステップS11及びS12により全閉角度位置の補正が行われたCS角度θCS及びMOT角度θMOTが得られる。
ステップS13では、下記式(3)にCS角度θCSを適用し、推定MOT角度θMOTHATを算出する。式(3)の「RD」は、伝達機構71の減速比である。本実施形態では、θCS>θMOTであり、減速比RDは「1.0」より大きな値に設定されている。
θMOTHAT=θCS×RD (3)
ステップS14では下記式(4)にMOT角度θMOT及び推定MOT角度θMOTHATを適用し、角度偏差θERRを算出する。
θERR=|θMOT−θMOTHAT| (4)
ステップS15では、角度偏差θERRが角度閾値θERTHより大きいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、センサ14,72、及び伝達機構71は正常と判定し、故障フラグFFAILを「0」に設定する(ステップS17)。一方、角度偏差θERRが角度閾値θERTHより大きいときは、センサ14,72、または伝達機構71が故障していると判定し、故障フラグFFAILを「1」に設定する(ステップS16)。なお、角度閾値θERTHは、予め実験により検出値のばらつきなどを考慮して最適値に設定される。
次に上述した第1全閉位置補正量DCSL及び第2全閉位置補正量DMOTLの算出手法を説明する。本実施形態では、コントロール軸56に全閉ストッパが取り付けられており、コントロール軸56が回動して全閉角度位置に達すると全閉ストッパによって停止する。そこで、コントロール軸56が全閉ストッパにより停止した状態におけるCS角度センサ14のセンサ出力θCSS及びMOT角度センサ72のセンサ出力θMOTSを、それぞれ第1全閉位置補正量DCSL及び第2全閉位置補正量DMOTLとして算出する。
ただし、全閉ストッパまでコントロール軸56を回動させるときのモータ出力トルクが大きすぎるときは全閉ストッパを損傷するおそれがあり、逆に小さすぎると全閉ストッパに達する前に停止してしまうおそれがある。そのような不具合を防止するために、本実施形態では、コントロール軸56を回動させるときの角速度(以下「CS角速度」という)ωCSを指令値ωCSCMDに一致させるフィードバック制御を実行し、検出される角速度ωCSと指令値ωCSCMDとの偏差Dωが所定値DωTH以上となったときに、コントロール軸56が全閉ストッパに達したと判定するようにしている。これにより、コントロール軸56を全閉角度位置に正確に停止させ、正確な全閉位置補正量を得ることができる。
図7は、全閉位置補正量DCSL及びDMOTLを算出する学習処理を説明するためのタイムチャートであり、同図(a)の実線及び破線がそれぞれCS角速度ωCS及び指令値ωCSCMDの推移を示す。また同図(b)及び(c)は、それぞれCS角度θCS、及びモータ43の出力トルクTMOTの推移を示す。時刻t1に学習処理が開始されると、指令値ωCSCMDが所定速度ωLRNに設定され、CS角速度ωCSが指令値ωCSCMDに追従する。時刻t2においてコントロール軸56が全閉ストッパに到達すると、CS角速度ωCSが急激に減少し、偏差Dωが所定値DωTHを超えるので、全閉位置に到達したと判定され、モータ43の駆動が停止される。
図8は、全閉位置補正量DCSL及びDMOTLを算出する学習処理のフローチャートである。この処理は、所定実行条件が成立したときに所定時間毎にECU5のCPUで実行される。所定実行条件には、少なくともエンジン1が停止しているという条件、及び1度学習が完了した後は、エンジン1により駆動される車両が該完了時点から所定距離以上走行したという条件が含まれる。
ステップS21では、全閉ストッパの方向にコントロール軸56を駆動し、CS角速度ωCSが指令値ωCSCMDと一致するようにモータ駆動電流のフィードバック制御を行う。CS角速度ωCSは、CS角度θCSの一定時間当たりの変化量として算出される。例えば、図8の処理の実行周期Tで離散化した離散化時刻kを用いると、ωCSは、下記式(5)により算出される。
ωCS=θCS(k)−θCS(k-1) (5)
ステップS22では、下記式(6)により速度偏差Dωを算出する。
Dω=|ωCS−ωCSCMD| (6)
ステップS23では、速度偏差Dωが所定値DωTH以上であるか否かを判別する。この答が否定(NO)である間は、コントロール軸56が回動していることを示すので、直ちに処理を終了する。ステップS23で速度偏差Dωが所定値DωTH以上となったときは、コントロール軸56が全閉角度位置に到達したと判定し、全閉位置補正量DCSL及びDMOTLを、それぞれその時点のCS角度センサ出力θCSS及びMOT角度センサ出力θMOTSに設定し(ステップS24)、学習フラグFLRNを「1」に設定する(ステップS25)。
図9は、図6の処理で故障が検出されたときのフェールセーフ動作を行う処理のフローチャートである。この処理は、所定時間毎にECU5のCPUで実行される。
ステップS31では、故障フラグFFAILが「1」であるか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは直ちに処理を終了する。故障フラグFFAILが「1」であるときは、第1センサ異常フラグFCSNGが「1」であるか否かを判別する(ステップS32)。第1センサ異常フラグFCSNGは、CS角度センサ14の異常(例えばセンサ出力が一定電圧に固定される異常)が検出されたときに、図示しない他の処理で「1」に設定される。
ステップS32の答が肯定(YES)であるときは、第2センサ異常フラグFMOTNGが「1」であるか否かを判別する(ステップS33)。第2センサ異常フラグFMOTNGは、MOT角度センサ72の異常(例えばセンサ出力が一定電圧に固定される異常)が検出されたときに、図示しない他の処理で「1」に設定される。
ステップS33の答が否定(NO)、すなわちMOT角度センサ72が正常でCS角度センサ14が異常であるときは、下記式(7)によりCS角度θCSを、MOT角度θMOTを用いて算出される代替値に設定する(ステップS34)。
θCS=θMOT/RD (7)
ステップS37では、フェールセーフ動作中であることを示すフィールセーフ動作フラグFFSAを「1」に設定する。
ステップS32で第1センサ異常フラグFCSNGが「0」であるときは、ステップS35でステップS33と同様の判別を行う。ステップS35の答が肯定(YES)、すなわちCS角度センサ14が正常でMOT角度センサ72が異常であるときは、下記式(8)によりMOT角度θMOTを、CS角度θCSを用いて算出される代替値に設定する(ステップS34)。その後前記ステップS37に進む。
θMOT=θCS×RD (8)
ステップS33で、第2センサ異常フラグFMOTNGが「1」であって2つのセンサ14,72がともに異常であるとき、またはステップS35で第2センサ異常フラグFMOTNGが「0」であって2つのセンサ14,72がともに正常であるときは、フェールセーフ動作フラグFFSAを「0」に設定する(ステップS38)。
フェールセーフ動作フラグFFSAが「1」に設定されたときは、代替値を用いて吸気弁のリフト量制御が継続される。
以上のように本実施形態では、CS角度センサ14及びMOT角度センサ72の検出値に基づいて、CS角度センサ14、MOT角度センサ72、及び伝達機構71の故障診断が行われる。伝達機構71の入力側及び出力側のそれぞれに設けられたMOT角度センサ72及びCS角度センサ14により回転角度が検出されるので、2つのセンサの検出値θMOT及びθCSを比較することにより、センサ14及び72の故障だけでなく、伝達機構71の故障も診断することが可能となる。
また全閉角度位置に対応するCS角度センサ出力及びMOT角度センサ出力である第1及び第2全閉位置補正量DCSL,DMOTLが算出され、全閉位置補正量DCSL,DMOTLにより補正されたCS角度θCS及びMOT角度θMOTに基づいて故障診断が行われるので、全閉角度位置に対応する2つのセンサ出力にずれがあっても正確な故障診断を行うことができる。
またCS角度センサ14の異常が検出されたときは、MOT角度センサ72の検出値に応じてCS角度の代替値が算出され、その代替値を用いてリフト量制御が継続される一方、MOT角度センサ72の異常が検出されたときは、CS角度センサ14の検出値に応じてMOT角度の代替値が算出され、その代替値を用いてリフト量制御が継続されるので、吸気弁のリフト量制御の信頼性を高めることができる。
本実施形態では、MOT角度センサ72及びCS角度センサ14が、それぞれ第1回転角度検出手段及び第2回転角度検出手段に相当し、ECU5が制御手段、故障診断手段、補正手段、第1異常検出手段、及び第2異常検出手段を構成する。具体的には、図6のステップS13〜S17が故障診断手段に相当し、図6のステップS11,S12及び図8の処理が補正手段に相当する。
[第2の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態における故障診断処理(図6)を図10に示す処理に代えたものである。これ以外の点は第1の実施形態と同一である。
図10のステップS41では、下記式(9)によりCS角速度ωCSを算出する。
ωCS=θCSS(k)−θCSS(k-1) (9)
ステップS42では、モータ出力軸の回転角速度であるMOT角速度ωMOTを下記式(10)により算出する。
ωMOT=θMOTS(k)−θMOTS(k-1) (10)
上記式(9)及び(10)には、センサ出力θCSS及びθWOTSを適用しているが、全閉位置補正量による補正後のCS角度θCS及びMOT角度θMOTを適用してもよい。
ステップS43では、下記式(11)にCS角速度ωCSを適用し、推定MOT角速度ωMOTHATを算出する。
ωMOTHAT=ωCS×RD (11)
ステップS44では下記式(12)にMOT角速度ωMOT及び推定MOT角速度ωMOTHATを適用し、角速度偏差ωERRを算出する。
ωERR=|ωMOT−ωMOTHAT| (12)
ステップS45では、角速度偏差ωERRが角速度閾値ωERTHより大きいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、センサ14,72、及び伝達機構71は正常と判定し、故障フラグFFAILを「0」に設定する(ステップS47)。一方、角速度偏差ωERRが角速度閾値ωERTHより大きいときは、センサ14,72、または伝達機構71が故障していると判定し、故障フラグFFAILを「1」に設定する(ステップS46)。
図10の処理によれば、CS角速度ωCS及びMOT角速度ωMOTに基づいて故障診断が行われるので、図6の処理のように第1全閉位置補正量DCSL及び第2全閉位置補正量DMOTLによる補正を行わなくても、正確な診断を行うことができる。
本実施形態では、図10の処理が故障診断手段に相当する。
[変形例]
CS角度センサ14及び/またはMOT角度センサ72の異常判定は、上述したものに限らず、以下に説明するような手法によって行うようにしてもよい。
図11は、MOT角度センサ72の異常判定処理のフローチャートであり、この処理は、例えば図8に示す学習処理を実行するときにECU5のCPUで所定時間毎に実行される。すなわち、コントロール軸56を回動させるときのCS角速度ωCSを指令値ωCSCMDに一致させるフィードバック制御を実行しているときに実行される。
ステップS51では、前記式(10)によりMOT角速度ωMOTを算出する。
ステップS52では、上記フィードバック制御開始時点からの経過時間TFBに応じて予測角速度HMOTを算出する。予測角速度HMOTは、例えば目標値(RD×ωCSCMD)に向かう指数関数(正常なMOT角度センサを用いて予め求められたものであり、例えば図12の破線で示される)を用いて算出される。
ステップS53では下記式(21)にMOT角速度ωMOT及び予測角速度HMOTを適用し、センサ角速度偏差ωERRSを算出する。
ωERRS=|ωMOT−HMOT| (21)
ステップS54では、センサ角速度偏差ωERRSがセンサ角速度閾値ωERTHSより大きいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、MOT角度センサ72は正常と判定し、第2センサ異常フラグFMOTNGを「0」に設定する(ステップS56)。一方、センサ角速度偏差ωERRSがセンサ角速度閾値ωERTHSより大きいときは、MOT角度センサ72に異常があると判定し、第2センサ異常フラグFMOTNGを「1」に設定する(ステップS55)。
図12は図11の処理を説明するためのタイムチャートであり、破線L1が予測角速度HMOTに対応し、実線L2が正常時のMOT角速度ωMOTに対応する。実線L3及びL4で示す例では、センサ角度速度ωERRSがセンサ角速度閾値ωERTHSより大きくなり、MOT角度センサ72に異常がある判定される。
なお、同様の手法によりCS角度センサ14の異常判定を行うようにしてもよい。その場合には、MOT角速度ωMOTを指令値ωMOTCMDに一致させるフィードバック制御を実行し、そのときのCS角速度ωCS及び予測角速度HCSを用いる。CS角度センサ14またはMOT角度センサ72の異常が検出されたときは、エンジン回転数NEの上限値を通常の上限値よりより低回転側に変更するとともに、吸気弁のリフト量の上限値を通常より低くするフェールセーフアクションを行うことが望ましい。
また図6に示す処理では、CS角度θCSに応じて推定MOT角度θMOTHATを算出し、推定MOT角度θMOTHATとMOT角度θMOTとの偏差を角度偏差θERRとして算出するようにしたが、MOT角度θMOTに応じて推定CS角度θCSHAT(=θMOT/RD)を算出し、推定CS角度θCSHATとCS角度θCSとの偏差を角度偏差θERRとして算出するようにしてもよい。
また図10に示す処理では、CS角速度ωCSに応じて推定MOT角速度ωMOTHATを算出し、推定MOT角速度ωMOTHATとMOT角速度ωMOTとの偏差を角速度偏差ωERRとして算出するようにしたが、MOT角速度ωMOTに応じて推定CS角速度ωCSHAT(=ωMOT/RD)を算出し、推定CS角速度ωCSHATとCS角速度ωCSとの偏差を角速度偏差ωERRとして算出するようにしてもよい。
[第3の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態における全閉角度位置の学習を行うことに代えて、故障診断に適用する閾値を実測データに基づいて設定し、故障診断を行うようにしたものである。
図13は、本実施形態における故障診断処理のフローチャートであり、この処理は所定時間毎にECU5のCPUで実行される。
ステップS61では、閾値設定完了フラグFERTHSが「1」であるか否かを判別する。閾値設定完了フラグFERTHSは、図14に示す角度閾値設定処理において設定角度閾値θERTHSH,θERTHSLの算出が完了したとき、「1」に設定される(ステップS78)。
ステップS61の答が否定(NO)である間は、直ちに処理を終了する。ステップS61の答が肯定(YES)となると、ステップS62に進み、下記式(31)により推定CS角度θCSHATを算出する。
θCSHAT=θMOT/RD (31)
ステップS63では、下記式(32)により、角度偏差θERRSを算出する。角度偏差θERRSは、第1の実施形態と異なり、負の値をとる場合がある。
θERRS=θCSHAT−θCS (32)
ステップS64では、角度偏差θERRSが下側設定角度閾値θERTHSL以上でかつ上側設定角度閾値θERTHSH以下であるか否かを判別し、その答が肯定(YES)であるときは、センサ14,72、及び伝達機構71は正常と判定し、故障フラグFFAILを「0」に設定する(ステップS66)。一方、ステップS64の答が否定(NO)、すなわち角度偏差θERRが下側設定角度閾値θERTHSLより小さいとき、または上側設定角度閾値θERTHSHより大きいときは、センサ14,72、または伝達機構71が故障していると判定し、故障フラグFFAILを「1」に設定する(ステップS65)。
図14は角度閾値設定処理のフローチャートであり、この処理は所定時間毎にECU5のCPUで実行される。
ステップS71では、閾値設定完了フラグFERTHSが「1」であるか否かを判別する。エンジン始動直後はこの答は否定(NO)であるので、ステップS72に進み、図13のステップS62と同様にして推定CS角度θCSHATを算出する。
ステップS73では、下記式(32a)により初期角度偏差θERIS(n)を算出する。ここで「n」は、初期角度偏差θERISの算出回数を計数する計数インデクスパラメータであり、エンジン始動直後は「0」に初期化されている。
θERIS(n)=θCSHAT−θCS (32a)
ステップS74では、計数インデクスパラメータnを「1」だけインクリメントする。ステップS75では、計数インデクスパラメータnが所定値N0(例えば5)と等しいか否かを判別する。最初はこの答は否定(NO)であるので、直ちに処理を終了する。
ステップS72〜S75を繰り返し実行し、ステップS75の答が肯定(YES)となると、ステップS76に進み、下記式(33)により平均初期角度偏差θERISAVを算出する。
Figure 2010151121
ステップS77では、下記式(34)及び(35)により上側設定角度閾値θERTHSH及び下側設定角度閾値θERTHSLを算出する。式(34)、(35)のDθは実験により予め設定される所定角度値である。
θERTHSH=θERISAV+Dθ (34)
θERTHSL=θERISAV−Dθ (35)
ステップS78では、閾値設定完了フラグFERTHSを「1」に設定する。
図15は、図13の処理を説明するためのタイムチャートである。角度偏差θERRSが上側設定角度閾値θERTHSH及び下側設定角度閾値θERTHSLによって決まる正常範囲RNML内にあるときは(実線)、正常判定が行われる。一方、破線で示すように、角度偏差θERRSが正常範囲RNMLから外れると(時刻t1)、故障判定(センサまたは伝達機構が故障したとの判定)が行われる。
本実施形態によれば、第1の実施形態に示したような全閉角度位置の学習を行うことなく、故障診断を行うことができる。
本実施形態では、図13及び図14の処理が故障診断手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した図6及び図10の処理では、ステップS15及びS45の答が肯定(YES)となると直ちに故障判定を行うようにしたが、ステップS15及びS45の答が肯定(YES)である状態が所定時間継続したときに故障判定を行うようにしてもよい。図13の処理においても、ステップS64の答が否定(NO)である状態が所定時間継続したときに故障判定を行うようにしてもよい。
またCS角度θCSを吸気弁のリフト量LFTを示すパラメータとして使用したが、これに代えてMOT角度θMOTをリフト量LFTを示すパラメータとして使用してもよく、あるいはCS角度θCS及びMOT角度θMOTの何れか一方を適宜選択して使用するようにしてもよい。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの制御装置にも適用が可能である。
1 内燃機関
5 電子制御ユニット(制御手段、故障診断手段、補正手段、第1異常検出手段、第2異常検出手段)
14 コントロール軸回転角度センサ(第2回転角度検出手段)
41 第1弁作動特性可変機構(弁作動特性可変機構)
43 モータ(弁作動特性可変機構)
43a モータ出力軸
71 伝達機構
72 モータ出力軸回転角度センサ(第1回転角度検出手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気弁のリフト量を連続的に変更する弁作動特性可変機構であって、前記リフト量を変更するためのコントロール軸と、該コントロール軸を回動させるためのモータと、該モータの出力軸と前記コントロール軸との間に設けられ、前記モータの駆動力を前記コントロール軸に伝達する伝達機構とを備える弁作動特性可変機構を備える内燃機関の制御装置において、
    前記モータの出力軸の回転角度を検出する第1回転角度検出手段と、
    前記コントロール軸の回転角度を検出する第2回転角度検出手段と、
    前記第1回転角度検出手段または第2回転角度検出手段により検出される回転角度に応じて、前記吸気弁のリフト量制御を行う制御手段と、
    前記第1及び第2回転角度検出手段により検出される回転角度に基づいて、前記第1回転角度検出手段、第2回転角度検出手段、及び伝達機構の故障診断を行う故障診断手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記第1及び第2回転角度検出手段により検出される回転角度と、前記モータ出力軸及びコントロール軸の基準位置との関係に基づいて前記回転角度を補正する補正手段をさらに備え、
    前記故障診断手段は、前記補正手段により補正された回転角度に基づいて、前記故障診断を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記第1及び第2回転角度検出手段により検出される回転角度に応じて、前記モータ出力軸の回転角速度を示す第1角速度パラメータ及び前記コントロール軸の回転角速度を示す第2角速度パラメータを算出する角速度パラメータ算出手段をさらに備え、
    前記故障診断手段は、前記第1及び第2角速度パラメータに基づいて、前記故障診断を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記故障診断手段は、前記第1回転角度検出手段の異常を検出する第1異常検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記第1回転角度検出手段の異常が検出されたときは、前記第2回転角度検出手段により検出される回転角度に応じて前記第1回転角度検出手段により検出される回転角度の代替値を算出し、該算出した代替値を用いて前記リフト量制御を継続することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記故障診断手段は、前記第2回転角度検出手段の異常を検出する第2異常検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記第2回転角度検出手段の異常が検出されたときは、前記第1回転角度検出手段により検出される回転角度に応じて前記第2回転角度検出手段により検出される回転角度の代替値を算出し、該算出した代替値を用いて前記リフト量制御を継続することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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