JP2010148602A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機本体に対して前面枠を開閉可能に軸支するリンク機構の組付けを簡素化し、部品点数を減らして小型化、低コスト化を図りかつ前面枠の傾倒作業が安定して行なえる遊技機を提供する。
【解決手段】前面枠5が所定位置まで開放されると、第2リンク部材15と連結軸16を通じて連繋する第1リンク部材14が第1展開位置へ移動し、上ヒンジ部4aにおける前面枠5の軸支が解除され、前面枠5が傾倒されると、第1リンク部材14と第2リンク部材15とが第1展開位置から更に展開する第2展開位置へ移動し、前面枠5が遊技機本体11に対して下ヒンジ部4bを中心に前方へ所定量傾倒したまま支持される。
【選択図】図7
【解決手段】前面枠5が所定位置まで開放されると、第2リンク部材15と連結軸16を通じて連繋する第1リンク部材14が第1展開位置へ移動し、上ヒンジ部4aにおける前面枠5の軸支が解除され、前面枠5が傾倒されると、第1リンク部材14と第2リンク部材15とが第1展開位置から更に展開する第2展開位置へ移動し、前面枠5が遊技機本体11に対して下ヒンジ部4bを中心に前方へ所定量傾倒したまま支持される。
【選択図】図7
Description
本発明は、遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機には、遊技機本体に窓部を備えた前面枠が開閉可能に組み付けられている。具体的には、パチンコ機の外形をなす矩形状の外枠に対して内枠が開閉可能に組み付けられ、該内枠を含む遊技機本体に対して前面枠が上下ヒンジ部を中心に開閉可能に支持されている。
遊技機本体(内枠)に支持された遊技盤のメンテナンス、特にヒンジ側の盤面部品のメンテナンスやヒンジ側の釘調整等を行なう際に前面枠を開放して作業を行なうが、隣接する遊技機との関係上、前面枠の開放角度が限られており、前面枠が邪魔になり作業が行ない難い。現状では、前面枠を取り外して作業を行なっているため、作業に手間取り重労働となっている。このため、前面枠を遊技機本体から開放すると共に上ヒンジ部を取外して、リンク結合による伸縮型ヒンジ装置を用いて前面枠を前面側へ傾倒させる遊技機が提案されている。
具体的には、伸縮型ヒンジ装置は、遊技機本体に連繋するリンク部材と、前面枠に結合部材を介して連繋するリンク部材どうしが連結軸を介して連結されている。リンク部材どうしは連結軸に圧縮コイルばねが巻かれたまま折り畳まれて連繋し、遊技機本体側に設けられたロック機構により、折り畳まれた状態を維持するようになっている。前面枠が遊技機本体から開放され、前面枠の遊技機本体側の上ヒンジ部との連繋が外されロック機構が解除されると、前面枠は遊技本体の前方側へ倒れようとする。このとき、結合部材を介してリンク部材どうしを圧縮コイルばねの開き角度を超えて直列状に展開させて前面枠が下ヒンジ部を中心に手前側へ傾倒し、傾倒した前面枠と遊技機本体との間に形成される作業スペースを利用してメンテナンス作業が行なえるようになっている(特許文献1参照)。
特開2008−49001号公報
上述した特許文献1の遊技機においては、伸縮型ヒンジ装置は、複数のリンク部材を折り畳まれた状態で保持するロック機構やリンク部材どうしを連結する連結軸に巻かれた圧縮コイルばねや、リンク部材と前面枠との連結を位置するロック部材など多数の部品を要するため、組付け工数が嵩むうえに製造コストが上昇する。また、複数リンクどうしの連結軸に加わる負荷を軽減するため圧縮コイルばねが必要になり、かかるばねの付勢力に抗してリンク部材を折り畳まなければならず、傾倒した前面枠を元に戻す際の作業負荷も増大する。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、遊技機本体に対して前面枠を開閉可能に軸支するリンク機構の組付けを簡素化し、部品点数を減らして小型化、低コスト化を図りかつ前面枠の傾倒作業が安定して行なえる遊技機を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備えることを特徴とする。
遊技機本体に対して前面枠が上下ヒンジ部を中心に開閉可能に軸支された遊技機であって、前記遊技機本体に一端が回転可能に軸支された第1リンク部材と、前記前面枠に対して一端が回転可能に軸支された第2リンク部材と、前記第1リンク部材と第2リンク部材の他端どうしが連結軸により相対的に移動可能に連結され、各軸が鉛直方向に平行に配置されたリンク機構を備え、前記リンク機構は、前記遊技機本体に前面枠を閉じた状態で第1リンク部材と第2リンク部材が重なり合う収納位置で保持されており、前記前面枠が所定位置まで開放されると、前記第2リンク部材と連結軸を通じて連繋する前記第1リンク部材が第1展開位置へ移動し、前記上ヒンジ部における前面枠の軸支が解除され、前記前面枠が傾倒されると、前記第1リンク部材と第2リンク部材とが第1展開位置から更に展開する第2展開位置へ移動し、前記前面枠が遊技機本体に対して下ヒンジ部を中心に前方へ所定量傾倒したまま支持されることを特徴とする。
ここで、遊技機本体とは、遊技機前面を覆う窓部が形成された前面枠を除く部位、例えば外枠、内枠、遊技盤などを含む部位をいうものとする。
遊技機本体に対して前面枠が上下ヒンジ部を中心に開閉可能に軸支された遊技機であって、前記遊技機本体に一端が回転可能に軸支された第1リンク部材と、前記前面枠に対して一端が回転可能に軸支された第2リンク部材と、前記第1リンク部材と第2リンク部材の他端どうしが連結軸により相対的に移動可能に連結され、各軸が鉛直方向に平行に配置されたリンク機構を備え、前記リンク機構は、前記遊技機本体に前面枠を閉じた状態で第1リンク部材と第2リンク部材が重なり合う収納位置で保持されており、前記前面枠が所定位置まで開放されると、前記第2リンク部材と連結軸を通じて連繋する前記第1リンク部材が第1展開位置へ移動し、前記上ヒンジ部における前面枠の軸支が解除され、前記前面枠が傾倒されると、前記第1リンク部材と第2リンク部材とが第1展開位置から更に展開する第2展開位置へ移動し、前記前面枠が遊技機本体に対して下ヒンジ部を中心に前方へ所定量傾倒したまま支持されることを特徴とする。
ここで、遊技機本体とは、遊技機前面を覆う窓部が形成された前面枠を除く部位、例えば外枠、内枠、遊技盤などを含む部位をいうものとする。
また、前記前面枠を傾倒させた際に、遊技機前方へ回転した第1リンク部材の展開方向及び逆方向の移動を規制する規制手段が前記遊技機本体側に設けられていることを特徴とする。
また、前記リンク機構は、前記第1リンク部材の他端側に設けられた長孔に連結軸を通じて前記第2リンク部材が回転かつ移動可能に接続され、前記第1リンク部材に設けられた第1連結部と第2リンク部材に設けられた第2連結部とがコイルばねにより常時引き寄せられるように連結されていることを特徴とする。
また、前記リンク機構は、第1展開位置において前記連結軸が長孔の先端側孔端へ係止しており、前記遊技機本体より前面枠を傾倒させて前記第1,第2リンク部材を更に直列状に展開する第2展開位置において、前記連結軸がコイルばねの付勢により長孔の先端側孔端より軸部側孔端へ移動して係止し、前記第2リンク部材が第1リンク部材と直列状に重なりかつ第1連結部に当接して回り止めされることを特徴とする。
また、前記リンク機構は、遊技機本体側に着脱可能に固定される本体ベース部に第1リンク部材の一端側が回転可能に軸支されたユニットに形成されていることを特徴とする。
上述した遊技機を用いれば、リンク機構は、前面枠が所定位置まで開放されると、前記第2リンク部材と連結軸を通じて連繋する前記第1リンク部材が第1展開位置へ移動し、上ヒンジ部における前面枠の軸支が解除され、前面枠が傾倒されると、第1リンク部材と第2リンク部材とが第1展開位置から更に展開する第2展開位置へ移動し、前面枠が遊技機本体に対して下ヒンジ部を中心に前方へ所定量傾倒してまま支持される。
よって、遊技機本体に対して前面枠を所定位置へ開放する開放動作と当該前面枠を下ヒンジ部を中心として傾倒させる傾倒動作を、一のリンク機構を用いて実現できるので、リンク機構の構成を簡略化でき、部品点数も少なく収納スペースも要さないため小型化することができる。また、リンク機構の組付けを簡素化し、部品点数を減らして低コストを図ることもできる。
また、前面枠と遊技機本体、遊技機本体と第1リンク部材、第1リンク部材と第2リンク部材、第2リンク部材と前面枠とが各々回転可能に軸支されている各軸部が鉛直方向に平行に配置されているので、リンク機構が収納位置から第1展開位置への移動、第1展開位置から第2展開位置への移動がスムーズに行なえる。
よって、遊技機本体に対して前面枠を所定位置へ開放する開放動作と当該前面枠を下ヒンジ部を中心として傾倒させる傾倒動作を、一のリンク機構を用いて実現できるので、リンク機構の構成を簡略化でき、部品点数も少なく収納スペースも要さないため小型化することができる。また、リンク機構の組付けを簡素化し、部品点数を減らして低コストを図ることもできる。
また、前面枠と遊技機本体、遊技機本体と第1リンク部材、第1リンク部材と第2リンク部材、第2リンク部材と前面枠とが各々回転可能に軸支されている各軸部が鉛直方向に平行に配置されているので、リンク機構が収納位置から第1展開位置への移動、第1展開位置から第2展開位置への移動がスムーズに行なえる。
また、前面枠を傾倒させた際に、遊技機前方へ回転した第1リンク部材の展開方向及び逆方向の移動を規制する規制手段が遊技機本体側に設けられていると、遊技機本体から前面枠を傾倒させたままリンク機構が回転するのを防ぐことができる。よって、前面枠を傾倒姿勢のまま安定した状態を維持しつつ、遊技盤のメンテナンス作業を行なうことができる。
また、リンク機構は、第1リンク部材の他端側に設けられた長孔に連結軸を通じて第2リンク部材が回転かつ移動可能に接続され、第1リンク部材に設けられた第1連結部と第2リンク部材に設けられた第2連結部とがコイルばねにより常時引き寄せられるように連結されている。これにより、リンク機構が収納位置において、格別なロック機構を設けなくとも、コイルばねによって第1リンク部材と第2リンク部材が重なり合うよう折り畳まれた状態でコンパクトに収納できる。
また、遊技機本体より前面枠を傾倒させて第1,第2リンク部材を更に直列状に展開する第2展開位置(第1連結部と第2連結部とが連結軸を跨いで直列状に配置される位置)において、連結軸がコイルばねの付勢により長孔の先端側孔端より軸部側孔端へ移動して係止することにより第2リンク部材が第1リンク部材と直列状に重なりかつ第1連結部に当接して回り止めされる。これにより、リンク機構が伸長した状態で回転規制される第1リンク部材に対して第2リンク部材の姿勢が安定し、前面枠を安定した傾倒姿勢で支持することができる。
また、リンク機構は、遊技機本体側に着脱可能に固定される本体ベース部に第1リンク部材の一端側が回転可能に軸支されたユニットに形成されていると、遊技機本体への組み付け作業を簡略化することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1及び図3を参照して本実施形態に係る遊技機の概略構成について説明する。本実施例としては、遊技機の一例としてパチンコ機について説明するものとする。
図1及び図3を参照して本実施形態に係る遊技機の概略構成について説明する。本実施例としては、遊技機の一例としてパチンコ機について説明するものとする。
先ずパチンコ機1の概略構成について説明すると、パチンコ機1の外形をなす矩形状の外枠2の側部に対して上下ヒンジ部(図示せず)により内枠3が開閉可能に取り付けられ、該内枠3の側部に対して上下ヒンジ部4a,4bにより前面枠(ガラス枠)5が開閉可能に取り付けられている。
図3において、内枠3の前面側には遊技盤6が組み付けられている。また遊技盤6の下方には遊技領域へ向かって遊技球を発射する球発射装置7が組み付けられている。また、遊技盤6には、図柄表示装置(液晶表示装置;図示せず),入賞装置(図示せず)等が設けられている。
また、図1において、前面枠5の下方には貸球や賞球等の遊技球を一時的に貯留し、該遊技球を球発射装置7(図3参照)へ誘導する球受け皿8が組み付けられている。球受け皿8の前面には貯留した遊技球を図示しないドル箱に排出させるためシャッターを開閉する球抜きレバー8aが設けられている。球受け皿8の右側には、球発射装置7によって遊技領域へ発射される遊技球の発射力を調節するための発射ハンドル9が設けられている。内枠3の背面側上部には貯留タンク10が設けられ、貯留タンク10にはパチンコ機1が配置されたホールの島から遊技球が供給される。
ここで、遊技機本体(パチンコ機本体)11と前面枠5との組み付け構造について説明する。ここで、パチンコ機本体11とは、遊技機前面を覆う窓部が形成された前面枠5を除く部位、例えば外枠2、内枠3、遊技盤6などを含む部位をいう。
図4において、内枠3(パチンコ機本体11)の上ヒンジ部4aには軸孔4cが形成されている。また、上ヒンジ部4aと対向する前面枠5の上部に設けられた上板5dには軸孔5cが形成されており、該軸孔5cより上嵌合ピン5aが突設されている。
また、上嵌合ピン5aは、下部に弾装されたコイルばね5bにより常時上方に向けて付勢され、上ヒンジ部4aの軸孔4cに嵌め込まれている。上嵌合ピン5aは、ピン外装部が上板5dの下面に突き当たることで突出量が規制されている。上嵌合ピン5aにはレバー5eが前面枠5の背面側に向けて突設されている(図3参照)。上嵌合ピン5aはレバー5eをコイルばね5bの付勢に抗して押し下げることにより、上ヒンジ部4aの軸孔4cより外すことができる。
また、上嵌合ピン5aは、下部に弾装されたコイルばね5bにより常時上方に向けて付勢され、上ヒンジ部4aの軸孔4cに嵌め込まれている。上嵌合ピン5aは、ピン外装部が上板5dの下面に突き当たることで突出量が規制されている。上嵌合ピン5aにはレバー5eが前面枠5の背面側に向けて突設されている(図3参照)。上嵌合ピン5aはレバー5eをコイルばね5bの付勢に抗して押し下げることにより、上ヒンジ部4aの軸孔4cより外すことができる。
内枠3(パチンコ機本体11)の下ヒンジ部4bは、前面枠5の下部に設けられた図示しない下嵌合ピンが下ヒンジ部4b(図3参照)の図示しない軸孔に嵌め込まれて支持されている。図3において、前面枠5は、上ヒンジ部4aの軸孔4cに上嵌合ピン5aを嵌合させ、下嵌合ピンを軸孔に嵌め込んだ状態で、上下ヒンジ部4a,4bを通過する回転軸を中心にパチンコ機本体11に対して開閉可能に軸支されている。
次に、パチンコ機本体11に対して開閉可能に軸支された前面枠5のリンク機構12の構成について図2及び図3を参照して説明する。リンク機構12は、パチンコ機本体11と該パチンコ機本体11に対して開閉可能に軸支された前面枠5との間に設けられている。
図3において、パチンコ機本体11、本実施例では遊技盤6の遊技盤レール6aより外側であって、上ヒンジ部4aに近い左上部には遊技盤6が切り欠かれて内枠3の一部が露出している。この露出した内枠3の部位に、本体ベース部13が設けられている。
図2(a)において、本体ベース部13に第1リンク部材14の一端が軸部14aにて回転可能に連結されている。本体ベース部13には、第1リンク部材14の時計回り方向(前面枠5の開方向)への回転を規制するストッパー13aが設けられている。また、前面枠5の背面側には、図3及び図5に示すように上端部がL字状に折り曲げられた係止フック5fが突設されている。第2リンク部材15の一端に設けられた係止孔15aが、係止フック5fと上下方向のクリアランスを保って係止している。係止孔15aは、リンク端に近い側から小径孔とそれより径大な長孔が連続して形成されている。また、図2において第1リンク部材14と第2リンク部材15の他端どうしが連結軸16により相対的に移動可能に連結されている。
具体的には、図2(a)に示すように第1リンク部材14の他端側に設けられた長孔18に連結軸16を通じて第2リンク部材15が回転かつスライド可能に連繋している。長孔18は、第1リンク部材14の他端側に向って孔端18aより孔端18bが右斜め上方に位置するよう傾いて形成されている。連結軸16は第1リンク部材14の下面側から長孔18を挿通して第2リンク部材15に嵌め込まれており、第1リンク部材14の下面側で抜け止めされている。第1リンク部材14に設けられた第1連結部(ボス部)14bと第2リンク部材15に設けられた第2連結部(ボス部)15bとはコイルばね(付勢手段)17により連結されている。コイルばね17は、第1連結部14bと第2連結部15bとを常時引き寄せるように付勢している。これにより、リンク機構12が収納位置において、格別なロック機構を設けなくとも、コイルばね17によって第1リンク部材14と第2リンク部材15が重なり合うよう折り畳まれた状態でコンパクトに収納できる。
またコイルばね17は、後述するように、パチンコ機本体11に対する前面枠5の開閉動作若しくは傾倒動作に際して連結軸16を長孔18のいずれか一方側の孔端(先端側孔端18b若しくは軸部側孔端18a)へ向けて付勢する。
またコイルばね17は、後述するように、パチンコ機本体11に対する前面枠5の開閉動作若しくは傾倒動作に際して連結軸16を長孔18のいずれか一方側の孔端(先端側孔端18b若しくは軸部側孔端18a)へ向けて付勢する。
図2(a)において、リンク機構12は、パチンコ機本体11に対して前面枠5を閉じた状態で第1リンク部材14と第2リンク部材15が重なり合う収納位置で保持されている。このとき連結軸16は長孔18のうち第1リンク部材14の孔端18bへ係止するよう付勢されている。
図2(b)において、本体ベース部13には、規制ピン(規制手段)19が突没可能に設けられている。規制ピン19は、コイルばね19aにより常時上方に付勢されている。規制ピン19にはレバー19bが設けられており、該レバー19bの下方への操作により規制ピン19をコイルばね19aの付勢に抗して第1リンク部材14の回転面より押し下げた位置と当該回転面に突出した位置とで手動により切り替えられるようになっている。規制ピン19は、後述するように、前面枠5を傾倒させた際に、パチンコ機1の前方へ回転した第1リンク部材14の展開方向と逆方向(前面枠5の閉方向)の移動を規制する。
次に、前面枠5のパチンコ機本体11に対する開閉動作と傾倒動作におけるリンク機構12の動作について説明する。
図1において前面枠5が閉じた状態から、図3に示す前面枠5を所定位置(パチンコ機本体11に対して概ね90度回転した位置)へ回転させて遊技盤6の前方を開放する。このとき、リンク機構12は、図2に示す収納位置から第1,第2リンク部材14,15が図5に示す第1展開位置へ移動する。具体的には、前面枠5の係止フック5fに連結孔15aにより連繋する第2リンク部材15が前面枠5の上下ヒンジ部4a,4bを中心とする回転動作によって連れ動き、連結軸16により連繋する第1リンク部材14が軸部14aを中心に時計回り方向(前面枠5の開方向)へ所定角度回転する。
図1において前面枠5が閉じた状態から、図3に示す前面枠5を所定位置(パチンコ機本体11に対して概ね90度回転した位置)へ回転させて遊技盤6の前方を開放する。このとき、リンク機構12は、図2に示す収納位置から第1,第2リンク部材14,15が図5に示す第1展開位置へ移動する。具体的には、前面枠5の係止フック5fに連結孔15aにより連繋する第2リンク部材15が前面枠5の上下ヒンジ部4a,4bを中心とする回転動作によって連れ動き、連結軸16により連繋する第1リンク部材14が軸部14aを中心に時計回り方向(前面枠5の開方向)へ所定角度回転する。
このとき、コイルばね17は、図2の状態よりさらに引き伸ばされ、連結軸16を長孔18の孔端18bに押し当てた状態にある。即ちコイルばね17の弾性力により連結軸16が当接する長孔18の壁面において作用する接触力の図上における水平分力の大きさが垂直分力より大きくなるため、連結軸16が長孔18のうち第1リンク部材14の孔端18bへ係止している。
次に、図6において、レバー5e(図3参照)をコイルばね5bの付勢に抗して押し下げることにより、上嵌合ピン5aを上ヒンジ部4aの軸孔4cより外す。
次いで、図7に示すように、前面枠5を下ヒンジ部4bと嵌合する下嵌合ピン(図示せず)を中心に手前側へ回転させる。このとき、リンク機構12が第1展開位置から第1リンク部材14と第2リンク部材15が更に直列状に相対的に変位する第2展開位置へ移動し、前面枠5がパチンコ機本体11に対して下ヒンジ部を中心に前方に所定量傾倒したまま支持される。
具体的には、図8において、上嵌合ピン5aを上ヒンジ部4aより外し、第2リンク部材15が係止フック5fに係止したまま前面枠5をパチンコ機本体11の前方側(図8の左手側)へ傾倒させる。このとき、係止フック5fは、傾倒動作により係止孔15a内で第2リンク部材15に近づこうとするが、上下方向のクリアランスによってその移動量が吸収されるので、第2リンク部材15が係止フック5fに当接して負荷をかけることがない。また、このとき図9(a)において、第2リンク部材15は、コイルばね17の弾性力に抗して更に前方に引っ張られ、連結軸16を介して連繋する第1リンク部材14が収納位置より略90度回転して本体ベース部13のストッパー13aに当接して時計回り方向(前面枠5の開方向)への回転が規制される。第1リンク部材14は遊技盤6に対して前方に起立する位置で回転が停止する。
一方、第2リンク部材15は、前面枠5の傾きに応じて前方に引かれて第1リンク部材14に対して連結軸16を介して直列に接続される位置(第1連結部14bと第2連結部15bとが連結軸16を跨いで直列状に配置される位置)まで移動する。このとき、コイルばね17の伸びも増大して図上において連結軸16が当接する長孔18の壁面に作用する接触力のうち遊技盤6に向う鉛直方向の分力の大きさが水平分力にくらべて増大する。このため、連結軸16がコイルばね17の引っ張り力に負けて長孔18の先端側孔端18bから軸部側孔端18aへ移動して係止する。これにより、第2リンク部材15が第1リンク部材14と直列状に重なりかつ第1連結部14bに当接して回り止めされる。
尚、このとき、図9(a)に示すように、長孔18において連結軸16が第1連結部14bよりパチンコ機本体11側に離れた孔端18aに係止して移動を規制され、第2連結部15bがコイルばね17により第1連結部14bに向って引っ張られている。このため、第2リンク部材15は、連結軸16を中心として反時計回り方向(前面枠5の閉方向)に回転しようとする。これにより、第2リンク部材15が第1リンク部材14に対して直列に重なり合う位置から若干傾いた状態で第1連結部14bと当接し、回り止めされる。
このように、パチンコ機本体11に対して前面枠5を所定位置へ開放する開放動作と当該前面枠5を下ヒンジ部4bを中心として傾倒させる傾倒動作を、一のリンク機構12を用いて実現できるので、リンク機構12の構成を簡略化でき、部品点数も少なく収納スペースも要さないため小型化することができる。また、リンク機構12の組付けを簡素化し、部品点数を減らして低コストを図ることもできる。
また、前面枠5を傾倒した状態で、伸長したリンク機構12の軸部14aを中心とする時計回り方向(前面枠5の開方向)の回転はストッパー13aにより規制されるが、反時計回り方向(前面枠5の閉方向)の回転は規制されていない。
そこで、図9(b)において、レバー19bを操作して規制ピン19を第1リンク部材14の回転面より突出した位置へ切り替える。これによって、第1リンク部材14の反時計回り方向(前面枠5の閉方向)の回転が規制される。
よって、図10に示すように前面枠5をパチンコ機本体11より前方に傾倒させたまま時計回り方向及び反時計回り方向(前面枠5の開方向及び閉方向)の回転を規制し、前面枠5を傾倒姿勢のまま安定した状態を維持しつつ、遊技盤6のメンテナンス作業を行なうことができる。
よって、図10に示すように前面枠5をパチンコ機本体11より前方に傾倒させたまま時計回り方向及び反時計回り方向(前面枠5の開方向及び閉方向)の回転を規制し、前面枠5を傾倒姿勢のまま安定した状態を維持しつつ、遊技盤6のメンテナンス作業を行なうことができる。
図10において、前面枠5をパチンコ機本体11に閉じる場合には、先ずレバー19bを操作して規制ピン19bを第1リンク部材14の回転面より押し下げる。次いで傾倒した前面枠5を下ヒンジ部4bを中心に回転させてレバー5eを操作して上嵌合ピン5aを上ヒンジ部4aの軸孔4cに嵌めこむ。これにより、伸長していたリンク機構12が第2展開位置から第1展開位置まで折り畳まれる(図5参照)。そして、図3において前面枠5を上下ヒンジ部4a,4bを中心に反時計回り方向(前面枠5の閉方向)へ回転させてパチンコ機本体11に重ね合わせるまで回転させて図示しないロック機構によって施錠されて組み付けられる(図1参照)。
上述した実施形態は、遊技機の一例としてパチンコ機について説明したが、他の遊技機、例えば雀球遊技機やアレンジボール遊技機などに適用してもよい。
1 パチンコ機
2 外枠
3 内枠
4a 上ヒンジ部
4b 下ヒンジ部
4c 軸孔
5 前面枠
5a 上嵌合ピン
5b コイルばね
5c 軸孔
5d 上板
5e,19b レバー
5f 係止フック部
6 遊技盤
6a 遊技盤レール
7 球発射装置
8 球受け皿
9 発射ハンドル
10 貯留タンク
11 パチンコ機本体
12 リンク機構
13 本体ベース部
13a ストッパー
14 第1リンク部材
14a 軸部
14b 第1連結部
15 第2リンク部材
15a 係止孔
15b 第2連結部
16 連結軸
17,19a コイルばね
18 長孔
18a,18b 孔端
19 規制ピン
2 外枠
3 内枠
4a 上ヒンジ部
4b 下ヒンジ部
4c 軸孔
5 前面枠
5a 上嵌合ピン
5b コイルばね
5c 軸孔
5d 上板
5e,19b レバー
5f 係止フック部
6 遊技盤
6a 遊技盤レール
7 球発射装置
8 球受け皿
9 発射ハンドル
10 貯留タンク
11 パチンコ機本体
12 リンク機構
13 本体ベース部
13a ストッパー
14 第1リンク部材
14a 軸部
14b 第1連結部
15 第2リンク部材
15a 係止孔
15b 第2連結部
16 連結軸
17,19a コイルばね
18 長孔
18a,18b 孔端
19 規制ピン
Claims (5)
- 遊技機本体に対して前面枠が上下ヒンジ部を中心に開閉可能に軸支された遊技機であって、
前記遊技機本体に一端が回転可能に軸支された第1リンク部材と、前記前面枠に対して一端が回転可能に軸支された第2リンク部材と、前記第1リンク部材と第2リンク部材の他端どうしが連結軸により相対的に移動可能に連結され、各軸が鉛直方向に平行に配置されたリンク機構を備え、
前記リンク機構は、前記遊技機本体に前面枠を閉じた状態で第1リンク部材と第2リンク部材が重なり合う収納位置で保持されており、前記前面枠が所定位置まで開放されると、前記第2リンク部材と連結軸を通じて連繋する前記第1リンク部材が第1展開位置へ移動し、前記上ヒンジ部における前面枠の軸支が解除され、前記前面枠が傾倒されると、前記第1リンク部材と第2リンク部材とが第1展開位置から更に展開する第2展開位置へ移動し、前記前面枠が遊技機本体に対して下ヒンジ部を中心に前方へ所定量傾倒したまま支持されることを特徴とする遊技機。 - 前記前面枠を傾倒させた際に、遊技機前方へ回転した第1リンク部材の展開方向及び逆方向の移動を規制する規制手段が前記遊技機本体側に設けられている請求項1記載の遊技機。
- 前記リンク機構は、前記第1リンク部材の他端側に設けられた長孔に連結軸を通じて前記第2リンク部材が回転かつ移動可能に接続され、前記第1リンク部材に設けられた第1連結部と第2リンク部材に設けられた第2連結部とがコイルばねにより常時引き寄せられるように連結されている請求項1又は2記載の遊技機。
- 前記リンク機構は、第1展開位置において前記連結軸が長孔の先端側孔端へ係止しており、前記遊技機本体より前面枠を傾倒させて前記第1,第2リンク部材を更に直列状に展開する第2展開位置において、前記連結軸がコイルばねの付勢により長孔の先端側孔端より軸部側孔端へ移動して係止し、前記第2リンク部材が第1リンク部材と直列状に重なりかつ第1連結部に当接して回り止めされる請求項3記載の遊技機。
- 前記リンク機構は、遊技機本体側に着脱可能に固定される本体ベース部に第1リンク部材の一端側が回転可能に軸支されたユニットに形成されている請求項1乃至5のいずれか1項記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008328373A JP2010148602A (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008328373A JP2010148602A (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010148602A true JP2010148602A (ja) | 2010-07-08 |
Family
ID=42568386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008328373A Pending JP2010148602A (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010148602A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012125400A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Heiwa Corp | パチンコ機 |
-
2008
- 2008-12-24 JP JP2008328373A patent/JP2010148602A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012125400A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Heiwa Corp | パチンコ機 |
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