JP2010031496A - すべり出し窓の開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡単な操作で迅速に窓開閉操作を行なう。
【解決手段】
正逆回転可能なプーリ12と、引き操作でプーリ12を一方向に回転させる操作部材13と、プーリ12と連動連結されたギア10と、ギア10と連動連結された回動体9と、プーリ12、ギア10、回動体9の少なくとも1つを障子を開放させる方向に付勢する手段(ぜんまいスプリング11)と、全閉時に、プーリ12、ギア10、回動体9の少なくとも1つの回動を規制するロック手段(プーリロック15)と、を備える。回動体9は、当該回動体9の回動に連動して障子2を開閉作動するように、障子の作動機構に連結されており、操作部材13の引き操作に基づく回動で、障子2を全閉位置に移動させ、ロック手段解除時の前記付勢手段に基づく回動で、障子2を全開位置へ始動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、すべり出し窓の開閉装置に係り、好ましい態様では、高所に設置されたすべり出し窓を操作する手段として適用される窓開閉装置に関するものである。
従来、高所に設置されたすべり出し窓を操作する手段としては、図12に示すようにエンドレスチェーンを用いた操作方式が主流である。エンドレスチェーンは、滑車に巻回して吊持されており、エンドレスチェーンを引くことで、滑車を回転させるようになっている。滑車の軸部の先端には、ウォームギアが形成されており、一方、窓開閉機構の構成要素の一つである回動体にはウォームギアに噛み合う斜歯が形成されている。エンドレスチェーンの引き操作で滑車を回転させることで、ウォームギア、斜歯を介して回動体を回動させるようになっている。特許文献1にもボールチェーンを用いた類似の方式が開示されている。
しかしながら、エンドレスチェーンを用いた方式では、窓の開閉操作を行なうためには、開放時・閉鎖時共に、数回チェーンを引く必要があり、時間と労力を要しており、したがって、簡単な操作で迅速に窓開閉操作を行なう窓開閉装置が望まれていた。
実開昭64−18280
本発明は、簡単な操作で迅速に窓開閉操作を行なう窓開閉装置を提供することを目的とする。
本発明が採用した技術手段は、
すべり出し窓の開閉装置であって、
前記すべり出し窓は、
垂直姿勢の全閉位置から上端側が降下しながら下端側が突出するようにすべり出して傾斜姿勢の全開位置となる障子と、
前記障子を全閉位置、全開位置に作動させる作動機構と、を備え、
前記障子は、全閉位置の垂直姿勢からの始動後は、当該障子の自重ですべり出して全開位置となる、ように構成されており、
前記開閉装置は、
正逆回転可能なプーリと、
前記プーリの回転に連動して回転するように当該プーリと連動連結されたギアと、
前記ギアの回転に連動して回動するように当該ギアと連動連結され、かつ、前記障子を開閉作動するように前記障子の作動機構に連結されている回動体と、
全閉時に、前記プーリ、前記ギア、前記回動体の少なくとも1つの回動を規制するロック手段と、
引き操作で前記プーリを、障子を閉鎖させる方向に回転させる操作部材と、
前記プーリ、前記ギア、前記回動体の少なくとも1つを、障子を開放させる方向に付勢する手段と、
を備え、
前記操作部材の引き操作に基づく前記回動体の回動で、前記障子を全開位置から全閉位置に移動させ、
前記ロック手段解除時の前記付勢手段に基づく前記回動体の回動で、前記障子を全閉位置から全開位置へ始動させる、
すべり出し窓の開閉装置、である。
1つの態様では、前記付勢手段は、前記ギアに内蔵されたバネ材(例えば、ぜんまいスプリング)である。1つの態様では、前記付勢手段は、前記回動体を、前記障子を全閉位置から全開位置へ始動させる回動方向に付勢するバネ材(例えば、板バネ)である。
ロック手段は、全開時及び全閉時に、前記プーリ、前記ギア、前記回動体の少なくとも1つの回動を規制するものでもよい。
1つの態様では、
前記ロック手段は、
前記プーリの外周の周方向に連続状に形成された複数の被係止部と、
前記被係止部に係脱可能な回動係止体と、
を有し、
前記回動係止体は、前記被係止部に係止する方向に回動するように付勢されており、前記回動係止体が前記被係止部と係止状態となることで前記プーリの回転を規制し、
前記回動係止体は、前記操作部材の引き操作で係止状態から脱する方向に回動する。
前記開閉装置は、さらに、全閉時に前記ギアの回転を規制するロック手段を備えていてもよい。
後述する実施形態では、前記ロック手段は、前記ギアの外周に突成した2つの突起間に形成される被係止部と、前記被係止部に係脱可能な回動係止部材と、からなる。回動係止部材は、突出姿勢と退避姿勢との間で回動可能であると共に、突出方向(被係止部に係止する方向)に回動するようにバネ材で付勢されている。突出姿勢にある回動係止部材に、ギアに突成した突起が当接して押圧すると、回動係止部材はバネ材の付勢力に抗して退避姿勢となり、退避姿勢が維持される。退避姿勢にある回動係止部材に、再度、ギアに突成した突起が当接してさらに押圧すると、退避姿勢の維持が解除され、バネ材の付勢力によって、回動係止部材は突出姿勢となる。全閉時には、突出姿勢にある回動係止部材がギアの被係止部に係止して、ギアの回転を規制する。回動係止部材が退避姿勢まで押し込まれ、かつ退避姿勢を維持することで、ギアの回転が自由となる。
本発明では、1本の操作部材(典型的にはベルト)の操作のみで、高所に設置されたすべり出し窓を開閉操作することができる。さらに、請求項2に記載したロック手段を用いることで、当該操作部材の操作でロック手段のロック解除をも行なうことができ、操作性がよい。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明の開閉操作装置が適用される窓装置の一つの実施形態について説明する。ここで述べるすべり出し窓の構成は、本発明が適用される窓装置の一例を示すに過ぎないものであり、本発明が適用される窓装置は、図示のものに限定されない。窓装置は、上枠1A、下枠1B、左右の縦枠(一方の縦枠1Cのみ図8に示す)と、からなる窓枠と、窓枠を開閉する障子2と、からなる。障子2は、下端側が突出するようにアーム3を介して回動自在に窓枠に設けられ、かつ、上端側の回動支点が上下方向にスライド自在に支持されている。窓枠1の竪枠に沿って上下方向に移動自在に設けられた開閉操作バー4が設けてあり、開閉操作バー4の上下動により障子2の回動支点が上下方向にスライドしながら、障子2が回動するように構成されている。
開閉操作バー4には、開閉操作バー4を上下動させる作動機構が連結されている。作動機構は、左右の開閉操作バー4に上端部が回動自在に連結されたリンク5と、リンク5の下端部に上端部が回動自在に連結され、下端部が回動支点となる回動アーム6と、からなる屈伸機構である。左右の作動機構は、左右の回動アーム6の下端部の回動支点同士を連結する回動軸7によって連動されている。一方の作動機構には、リンク5と回動アーム6とからなる屈伸機構を上下に屈伸させるための開閉操作機構が連結されている。図示の態様では、開閉操作機構の構成要素であるアーム8が一方の作動機構のリンク5に連結されており、アーム8の上下動に連動してリンク5が上下動するようになっている。
図示のように、アーム8の一端はリンク5に枢着されており、アーム8の他端は上下に回動可能な回動体9の先端に枢着されている。したがって、回動体9の回動に連動して、アーム8が上下動するようになっている。回動体9は、半円弧状の基部と、基部に対して一体形成されたテーパ状の延出部と、からなり、延出部の先端がアーム8に枢着されており、基部には回動体9の回転軸P1が形成されている。図1は、窓装置の全閉状態、図2は、窓装置の全開状態を、それぞれ示しており、全閉状態では、回動体9の延出部の先端側が上方に回動した姿勢となり、アーム8を介してリンク5が略垂直姿勢となり、全開状態では、回動体9が略水平姿勢にあり、アーム8を介してリンク5は、下端側が突出した傾斜姿勢にある。
開口部全開時には、回動体9は、延出部が作動機構側に突出した水平姿勢にあり、この状態から、回動体9の先端側が上方に回動することで、作動機構を介して開口部全閉状態となる。開口部全閉時には、回動体9は、延出部が上方に延出した垂直姿勢から、さらに、作動機構から離間する側(図では時計回り)に回動した傾斜姿勢にあり、この状態から、回動体9の先端側が作動機構側(図では反時計回り)に水平姿勢まで回動することで開口部全開状態となる。
ここで、回動体9が、全閉位置から全開位置まで回動する時には、回動体9が、図3に示す傾斜姿勢(時計回り方向)から垂直姿勢を越えて回動して、作動機構側に傾動して、障子2の回動を始動させると、その後は障子2が自重で、屈伸機構を折り曲げながらすべり出すため、障子2の自重で回動体9の先端側が下方に回動することができる。
開閉操作機構の構成要素には、アーム8、回動体9の他に、ギア10、ギア10に内蔵されたぜんまいスプリング11、プーリ12、ベルト13、ガイドローラ14、プーリロック15、全閉ロック16、が含まれる。開閉操作機構を内装するケースは、窓装置の一方の縦枠1Cの下端部位に持ち出し状に設けた本体ケース17と、本体ケース17の一側面に設けたプーリカバー18と、からなる。
アーム8、回動体9、ギア10、ギアに内蔵されたぜんまいスプリング11、全閉ロック16、は本体ケース17に内装されているが、本体ケース17の基端面は開口状となっており、アーム8、回動体9の先端側が、縦枠1Cの内部に突出可能となっている。プーリ12、ベルト13の部分、ガイドローラ14、プーリロック15は、プーリカバー18に内装されている。プーリカバー18には、ベルト13の挿通孔180が形成されており、挿通孔180を介してベルト13が外部に引き出されている。
回動体9を回動させる伝動機構について説明する。回動体9の基部の弧状の周縁にはギア部90が形成されている。ギア10は、大径部100と、大径部100と回転軸P2を中心に一体で回転するよう大径部100に同心状に設けた小径部101と、からなる。回動体9のギア部90と、小径部101とが噛み合うことで噛み合い部G1が形成されており、したがって、ギア10(小径部101)の回転に連動して、回動体9が回動するようになっている。
ギア10の大径部100は、回転軸P3を中心としてプーリ12と一体で回転するギア部12A(プーリ12の回転軸P3上で、かつ、本体ケース17内に位置している)と噛み合うことで、噛み合い部G2が形成されており、したがって、プーリ12の回転に連動して、ギア10(大径部100)が回転するようになっている。ギア10に内蔵されたぜんまいスプリング11は、ギア10に伝動連結されている回動体9が作動機構側に回動する方向(図示の態様では、反時計回り)、ギア10に伝動連結されているプーリ12がベルト13を巻き取る方向(図示の態様では、反時計回り)に、ギア10を付勢(図示の態様ででは、時計回り)している。
まとめると、回動体9、ギア10、プーリ12の回動方向は、図示の態様において、「回動体9(先端が下方に回動)−ギア10(時計回りに回動)―プーリ12(反時計回りに回動)」、「回動体9(先端が上方に回動)−ギア10(反時計回りに回動)―プーリ12(時計回りに回動)」となる。
プーリ12は、ベルト13を巻装する所定幅の周面120と、周面の幅方向両側で対向状に、かつ、周方向に連続状に形成した複数の係止溝(被係止部)121を備えたフランジ部122、とを備えている。すなわち、プーリ12の外周面に対向状に形成したフランジ部122は、複数の突起と係止溝121とを交互に周方向に連続状に形成することで形成されている。
プーリカバー18内には、プーリ12の近傍に位置してプーリロック15が設けてある。プーリロック15は、ベース150と、ベース150に対して回動可能に連結された回動係止体151とからなり、一つの実施形態では、ベース150はプーリカバー18と本体ケース17との間の側壁に連結されている。
回動係止体151の基端とベース150との回動連結部にはバネ部材(図示せず)が設けてあり、バネ部材によって、回動係止体151はプーリ12側に回動する方向に付勢されており、回動係止体151に外力が加わらない自然な状態では、回動係止体151はプーリ12側に跳ね上がった状態となる。
回動係止体151の先端側には、係止部152が形成されており、回動係止体151がプーリ12側に回動することで、係止部152が係止溝121に係止してプーリ12の回転を止めるようになっている。回動係止体151の先端には、プーリ12から引き出されたベルト13が巻き掛けられるガイドピン153が形成されている。
プーリケース18内には、プーリロック15の下方で、ガイドピンから斜め下方に導かれたベルト13を巻き掛けて方向を変更させて誘導案内するガイドローラ14が設けてある。
回動係止体151は基端側が上側で、先端側が下側の配向でベース150に取り付けられている。図3、図5に示すように、回動係止体151がプーリ12側に回動した状態では、プーリロック15は、ベース150と回動係止部151とから「く」字状の姿勢にあり、係止部152がいずれかの係止溝121に係止してプーリ12の回転が規制されている。
図3、図5の状態からベルト13を下方に引くことで、図4に示すように、ベルト13にテンションがかかって、ベルト13がプーリ12から直線状に導出される過程で、ベルト13が巻き掛けされているガイドピン153を介して回動係止体151をプーリ12から離隔する方向に回動させ、係止部152と係止溝121の係止状態が解除される。係止部152と係止溝121の係止状態を解除することで、プーリ12が回転自在となる。すなわち、全閉状態、全開状態において、ベルト13のテンションが解かれて緩むと、プーリロック15が作動してロック状態となり、ベルト13を引っ張ってテンションをかけると、プーリロック15のロック状態が解除される。
図示の態様では、プーリロック15に加えて、本体ケース17内に、全閉時にのみギア10の被係止部に係止して、ギア10の回転を規制する全閉ロック16が設けてある。ギア10の大径部100の外周には、大径部100の径方向に突出する第1突起19と第2突起20からなる被係止部が形成されている。図示の態様において、第1突起19が左側(反時計回り側)、第2突起20が右側(時計回り側)に位置している。第2突起20は、第1突起19よりも径方向の突出寸法が大きく形成されている。第1突起19と第2突起20との間に形成される被係止部は、第1突起19側が周方向に対して直角(すなわち径方向)に立ち上がっており、第2突起20側が傾斜状に緩やかに延出している。
図11に示すように、全閉ロック16は、箱状の本体21と、本体21に対して回動可能に連結された回動係止部材22と、を備えている。回動係止部材22は、本体21内に退避した姿勢(図5、図10(2)(3)(4)(5))と、本体21から突出した姿勢(図3、図10(1))との間で回動自在であると共に、回動係止部材22は、本体21から突出する方向に付勢されている。
本体21は、全体として直方体状の箱であり、図示の態様では、上面210、後面211、左右の側面212、213を備え、正面と下面が開放状となっている。本体21の横長状の後面211には、長手方向の一端側に位置して、無端状の案内溝23、他端側に位置して、板バネ材25の基端側の折り返し部を固定する固定ピン24が、それぞれ形成されている。
回動係止部材22は、上面220と、短尺状の第1傾斜面221と、長尺状の第2傾斜面222と、から正面視三角形状に形成されており、上面220と第2傾斜面222とから形成される頂点を回動支点として、本体21の長手方向の他端側に回動可能に連結されている。
回動係止部材22は中空状であると共に、上面は開口状となっている。本体21の固定ピン24に固定された板バネ材25の先端側が回動係止部材22の内部空間に延出しており、板バネ材25は、回動係止部材22を、本体21から突出させる方向に付勢している。
回動係止部材22の先端側(第1斜面221側)には、対向状の第1部分260、第2部分261、第1部分と第2部分を連結する第3部分262とからコ字状の回動制御ピン26が設けてあり、第1部分260が回動係止部材22の正面223に接続され、第2部分261が本体21の後面211に形成された案内溝23に沿って移動するようになっている。案内溝23は無端状の環状溝であり、回動制御ピン26の第2部分261は時計回りに案内溝23に沿って移動可能となっている。
回動係止部材22が突出姿勢にある時には、図10に示すように、回転制御ピン26の第2部分261は、案内溝23の手前側(下面側)に位置している。案内溝23において、開放状の下面から離間する側、すなわち、上面210に近い側には、凹部230が形成されている。回動係止部材22が本体21の内部に収容された退避状態で、回動制御ピン26の第2部分261が案内溝23の凹部230に位置するようになっており、回動制御ピン26の第2部分261が案内溝23の凹部230に係止した状態は、板バネ材25の付勢力で維持され、回動係止部材22がギア10の被係止部から離間した状態が維持される。この状態で、回動係止部材22を板バネ材25の付勢力に抗して上面210側に押し込む力が作用すると、板バネ材25がつぶれて回動制御ピン26の第2部分と凹部230との係止状態が解除され、この押し込む力が取り除かれると、板バネ材25の付勢力によって、回動制御ピン26の第2部分261が案内溝23に沿って下面側へ移動し、回動係止部材22は、本体21から突出する。
全閉ロック16の動作を図10を参照しつつ、さらに説明する。図10(1)は全閉時(ロック時)を示しており、本体20から突出した回動係止部材22の第1斜面221が第1突起19、第2斜面222が第2突起にそれぞれ当接することで、回動係止部材22がギア10の非係止部に係止した状態である。回動制御ピン26の第2部分261は、案内溝23の手前側(下面側)部位に位置している。
図10(1)の状態で、ベルト13が下方に引かれると、ギア10は、図(2)の矢印の方向(反時計回り)に回動し、第1傾斜面221から第1突起19が離れていき、第2突起20が第2傾斜面222を本体21側に押し込んでいき、ギア10の被係止部(第1突起19、第2突起20)と回動係止部材22とのロック状態が解除される。この時、回動制御ピン26の第2部分261は、案内溝23の奥側部位まで移動して、凹部230に係止する。
ロック解除後に、ベルト13を自由にすると、ギア10に内蔵したぜんまいスプリング11の付勢力で、ギア10が図10(3)の矢印の方向(時計回り)に回動する。この時、既にロック状態が解除されて、回動係止部材22が本体21側へ退避しており、かつ、第2突起20は第2傾斜面222に沿って逃げるように離れていくので、第1突起19、第2突起20が回動係止部材22と接触することがない。そして、図10(4)に示すように、ギア10が所定量回動した時点で全開時となる。
全開時において、ベルト13を下方に引くと、図10(5)に示す矢印の方向(反時計回り)にギア10が回動する。この時、第2突起20は、図10(2)の時とは異なり、図10(6)に示すように、本体21から少し突出している第2傾斜面222の部分に接触して、板バネ材25に抗して回動係止部材22を本体21側へ押し込むことで、回動制御ピン26の第2部分261と凹部230との係止状態が解除される。
回動制御ピン26の第2部分261と凹部230との係止状態が解除された時に、ベルト13を自由とすると、板バネ材25の付勢力で回動係止部材22が本体21から突出するように回動し、同時に、ギア10に内蔵したぜんまいスプリング11の付勢力で、ギア10が図10(7)の矢印の方向(時計回り)に回動して、突出した回動係止部材22がギア10の第1突起19と第2突起20の間に係止してロック状態となる(図10(1))。図10(1)〜(7)のサイクルで、回動制御ピン26の第2部分261は時計回りに案内溝23に沿って一周する。
上述の通り構成された開閉操作機構において、図2、図5に示す全開状態から、窓を閉鎖したい場合には、ベルト13を下方に引き操作することで、ベルト13が張られてプーリロック15のロック状態が解除され、プーリ12が時計回りに回転し、ギア10がぜんまいスプリング11の付勢力に抗して反時計回りに回転し、回動体9の先端側が上方に回動し、アーム8を介してリンク5を傾斜姿勢から垂直姿勢へと上方に移動させて、屈伸機構が伸びて、障子2が、傾斜姿勢から垂直姿勢へ回動して閉鎖姿勢となる。この時、ギア10の第2突起20が、退避姿勢にある回動係止部材22をさらに押し込むことで、回動制御ピン26の第2部分261と凹部230との係止状態が解除されて、回動係止部材22が突出可能となる。そして、ベルト13を自由にすると、ぜんまいスプリング11の付勢力によってギア10が時計回りに回転し始めるが、直ちに、回動係止部材22が突出してギア10の被係止部に係止してロック状態となり、また、ベルト13の張力も無くなることから、プーリロック15もロック状態となる。
図1、図3に示す全閉状態から、窓を開放したい場合には、ベルト13を下方に引き操作することで、ベルト13が張られてプーリロック15のロック状態が解除され、テンションをかけた状態(プーリロックのロック解除状態を維持した状態)でベルト13を自由にすると、ギア10がぜんまいスプリング11の付勢力により時計回りに回転する。この時、ギア10の第2突起20が、突出姿勢にある回動係止部材22を押し込むことで、回動制御ピン26の第2部分261と凹部230とが係止状態となり、回動係止部材22が本体21側へ退避した姿勢が維持される。ギア10の時計回りの回転によって、回動体9が作動機構側へ回動し始め、アーム8を介してリンク5を垂直姿勢から傾斜姿勢へと下方に移動させて、屈伸機構が屈曲して、障子2が、垂直姿勢から傾斜姿勢へ回動を始動する。垂直姿勢にある障子2が一旦傾動を開始すると、後は、障子2の自重で、すべり出すように回動して開放姿勢となる。
上述の実施形態では、ギア10に内蔵したぜんまいスプリング11からなる付勢手段を示したが、付勢手段は、ギア10、回動体9、プーリ12のいずれかを付勢するものであればよい。図9に、回動体9の付勢手段を示す。回動体9の先端側には、開口部全閉時における回動体9の先端側を下方に回動させるように付勢する板バネ11´が設けてあり、板バネ11´の付勢力によって、開口部全閉時からの回動体9の初動を行なう。
本発明は、高所に設置されたすべり出し窓の開閉操作手段に用いることができる。
全閉状態にある窓装置を示す側面図である。 全開状態にある窓装置を示す側面図である。 図1において、開閉操作機構を拡大して示す図である。 図3と類似の図であるが、全開状態の前の閉ロック動作を説明する図である。図10(2)に対応している。 図2において、開閉操作機構を拡大して示す図である。 図3に対応する図であり、開閉操作機構の内部を示す図である。 図6に対応する図であり、開閉操作機構の各構成要素を独立して示す図である。 開閉操作機構を内装するケースの全体斜視図である。 ぜんまいスプリングの替わりの他の付勢手段を示す。 全閉ロック部材の動作を説明する図である。 全閉ロック部材の全体斜視図である。 従来の開閉操作方式を示す図である。
符号の説明
2 障子
8 アーム
9 回動体
10 ギア
11 ぜんまいスプリング
11´ 板バネ
12 プーリ
13 ベルト
15 プーリロック
16 全閉ロック

Claims (3)

  1. すべり出し窓の開閉装置であって、
    前記すべり出し窓は、
    垂直姿勢の全閉位置から上端側が降下しながら下端側が突出するようにすべり出して傾斜姿勢の全開位置となる障子と、
    前記障子を全閉位置、全開位置に作動させる作動機構と、を備え、
    前記障子は、全閉位置の垂直姿勢からの始動後は、当該障子の自重ですべり出して全開位置となる、ように構成されており、
    前記開閉装置は、
    正逆回転可能なプーリと、
    前記プーリの回転に連動して回転するように当該プーリと連動連結されたギアと、
    前記ギアの回転に連動して回動するように当該ギアと連動連結され、かつ、前記障子を開閉作動するように前記障子の作動機構に連結されている回動体と、
    全閉時に、前記プーリ、前記ギア、前記回動体の少なくとも1つの回動を規制するロック手段と、
    引き操作で前記プーリを、障子を閉鎖させる方向に回転させる操作部材と、
    前記プーリ、前記ギア、前記回動体の少なくとも1つを、障子を開放させる方向に付勢する手段と、
    を備え、
    前記操作部材の引き操作に基づく前記回動体の回動で、前記障子を全開位置から全閉位置に移動させ、
    前記ロック手段解除時の前記付勢手段に基づく前記回動体の回動で、前記障子を全閉位置から全開位置へ始動させる、
    すべり出し窓の開閉装置。
  2. 前記ロック手段は、
    前記プーリの外周の周方向に連続状に形成された複数の被係止部と、
    前記被係止部に係脱可能な回動係止体と、
    を有し、
    前記回動係止体は、前記被係止部に係止する方向に回動するように付勢されており、前記回動係止体が前記被係止部と係止状態となることで前記プーリの回転を規制し、
    前記回動係止体は、前記操作部材の引き操作で係止状態から脱する方向に回動する、
    請求項1に記載のすべり出し窓の開閉装置。
  3. 前記開閉装置は、さらに、全閉時に前記ギアの回転を規制するロック手段を備えている、請求項1、2いずれかに記載のすべり出し窓の開閉装置。
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