JP2010143201A - 化粧板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した高い耐熱・不燃性能を有し、かつ複合板として密着性が高く、基材の有する性能を損なうことのない化粧板と、それを生産性よく安全性の高い製造方法とを提供する。
【解決手段】化粧板A2は、無機質系基板1の表面に、表面側の樹脂含浸紙3と中間層の金属シート4と裏面側の樹脂含浸紙5とで構成されかつ通気のための無数の細孔P,P,…を有する金属シート複合樹脂含浸紙2を介して化粧シート6が固着一体化されているものとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、軽量で施工性や加工性がよく、安定した高い耐熱・不燃性能を有する化粧板、及びそれを生産性よく製造できる製造方法に関する。
従来より、化粧板に耐熱・不燃性能や耐シガレット性を付与する技術として、アルミニウム箔等の金属シートを利用する技術が知られている。例えば、特許文献1では、基材と化粧単板との間に、アルミニウム箔と繊維質シートとの積層体からなる不燃化シートを挿入して一体化した化粧不燃材が示されている。
また、特許文献2に示されるように、塩化ビニル樹脂基材と熱硬化性樹脂含浸紙との間に金属シートを介在させた複合化粧材がある。
さらに、特許文献3では、基板と金属シート複合樹脂含浸紙とを一体固着した化粧板を生産性よく製造する方法が提案されている。
特開2008−80637号公報 特開平10−86276号公報 特開2007−30405号公報
このように、耐熱・不燃性能や耐シガレット性を付与する技術として金属シートを利用する技術は有効であって、その複合化は有用である。しかし、金属シートと、基材や化粧材とは異種材料であることが多く、これらの密着性は必ずしも高いとは言えないのが現状であった。
そのため、プライマー等の密着性向上剤を別途使うことも考えられるが、生産性やコストに難点が生じてしまう。また、基材として調湿性能を有するものを使用する場合には、金属シートを複合化することで通気が遮断されてしまい、調湿性能が低下するという問題もあった。
さらに、化粧板として一体化する生産工程における高温プレスや高温乾燥時においては、使用する基材や樹脂、接着剤等から蒸気が放散されたり溶剤成分が揮発したりするが、これらが化粧板を構成する金属シートによって遮断されて逃げ場がなくなってしまう。その結果、金属シートと樹脂含浸紙との界面部分や樹脂含浸紙の内部等で破裂する現象が生じ易くなり、生産性が低下して、実際の製造条件では大きな制約を受けるのは避けられない。
そこで、本発明の目的は、安定した高い耐熱・不燃性能を有し、かつ、複合板として密着性が高く、基材の有する性能を損なうことのない化粧板と、それを生産性よく安全性の高い製造方法とを提供しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、金属シートに通気性を持たせるようにした。
具体的には、請求項1の発明は、無機質系基板の表面に金属シートを介して化粧シートが固着一体化されている化粧板であって、上記金属シートは、通気のための無数の細孔を有することを特徴とする。
この請求項1の発明では、無機質系基板の表面に金属シートを介して化粧シートが固着一体化されている化粧板において、その金属シートが通気のための無数の細孔を有するので、例えば、ISO5660−1に準拠した発熱性試験のように、化粧板表面側から高熱が与えられた場合であっても、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分を、金属シートの細孔から逃がして適度に少しずつ分散・放散させることができ、化粧板表面側では発火点に到達するほどの気中ガス濃度にはなり難く、発火に至らずに、金属シートの破損・欠損が生じない。そのため、安定した高い耐熱・不燃性能を有する化粧板が得られる。
また、金属シートが一定の通気性を持つので、揮発成分を化粧板表面側だけでなく、無機質系基板内部へ分散・放散させることも可能となり、気中ガス濃度は上昇し難くなる。
尚、仮に金属シートが無数の細孔を有しない場合は、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分の放散が金属シートによって遮断されるので、一定量、一定時間までは化粧板表面側の気中ガス濃度は上昇しない。ところが、揮発成分が一定量を超えると、金属シートの弱点部分から集中的に噴出する現象が発生し、急激に気中ガス濃度が上昇して発火に至ってしまうので、化粧板として安定した不燃性能が得られない。
また、無機質系基板が調湿性能を有する場合であれば、金属シートに無数の細孔が開いており、通気性が確保できることから、本来の調湿性能を効果的に発揮できる。
請求項2の発明は、無機質系基板の表面に金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートが固着一体化されている化粧板であって、上記金属シート複合樹脂含浸紙は、通気のための無数の細孔を有することを特徴とする。
この請求項2の発明では、無機質系基板の表面に金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートが固着一体化されている化粧板において、金属シート複合樹脂含浸紙が通気のための無数の細孔を有するので、例えば、上記ISO5660−1に準拠した発熱性試験のように、化粧板表面側から高熱が与えられた場合であっても、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分を、金属シート複合樹脂含浸紙の細孔から適度に少しずつ分散・放散させることができ、化粧板表面側では発火点に到達するほどの気中ガス濃度にはなり難く、発火に至らずに金属シート複合樹脂含浸紙は破損・欠損しない。そのため、安定した高い耐熱・不燃性能を有する化粧板が得られる。
また、金属シート複合樹脂含浸紙が一定の通気性を持つので、揮発成分を化粧板表面側だけでなく、無機質系基板内部へ分散・放散させることも可能であり、気中ガス濃度は上昇し難くなる。
尚、金属シート複合樹脂含浸紙が無数の細孔を有しない場合は、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分の放散が金属シート複合樹脂含浸紙によって遮断されるので、一定量、一定時間までは化粧板表面側の気中ガス濃度は上昇しない。ところが、揮発成分が一定量を超えると、金属シート複合樹脂含浸紙の弱点部分から集中的に噴出する現象が発生し、急激に気中ガス濃度が上昇して発火に至ってしまうので、化粧板として安定した不燃性能が得られない。
また、化粧シートが、無数の細孔を有する金属シート複合樹脂含浸紙を介在させて無機質系基板に貼着されている化粧板であるので、その化粧板は樹脂含浸により強化されており、表面のクラック発生を防止できる。
さらに、無数の細孔を有する金属シート複合樹脂含浸紙が化粧シートと基板との間に介在するので、樹脂含浸による一種の投錨効果により無機質系基板及び金属シート複合樹脂含浸紙、金属シート複合樹脂含浸紙及び化粧シート、金属シート複合樹脂含浸紙における金属シート及び表裏の紙はそれぞれ高い密着性を有する。
さらに、無機質系基板が調湿性能を有する場合であれば、金属シート複合樹脂含浸紙は無数の細孔によって通気性が確保できることから、調湿性能を効果的に発揮できる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の化粧板において、無機質系基板の裏面には樹脂含浸強化紙が固着一体化されていることを特徴とする。
この請求項3の発明では、無機質系基板の裏面に樹脂含浸強化紙が固着一体化されているので、化粧板の表裏のバランスを取ることができ、反り等の発生を抑えることができ、かつ、強度的にも優れた化粧板が得られる。
請求項4〜8の発明は化粧板の製造方法に係るものであり、請求項4の発明の化粧板の製造方法は、金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着して複合材とし、この複合材に、その表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開けた後、複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させて金属シート複合樹脂含浸紙を得、この金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートを無機質系基板の表面に配して加熱かつ加圧することにより、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することを特徴とする。
この請求項4の発明では、予め金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着して金属シート複合材とし、これに表裏面貫通する無数の細孔を開けた後、合成樹脂液を含浸させて金属シート複合樹脂含浸紙を得、この金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートを無機質系基板の表面に配して加熱かつ加圧し、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートを一体に固着するので、予め金属シートに対し表裏の紙を、金属シートと紙とを良好に接着できる接着剤を用いて接着することができる。また、複合材に細孔を開けた後、その表裏の紙に樹脂を含浸させるので、表面側の紙に含浸した樹脂と裏面側の紙に含浸した樹脂とが細孔部で一部混じり合わせることができ、金属シートと表裏の樹脂含浸紙とがより密着した化粧板に形成でき、一層良好な諸性能を有する化粧板を製造することができる。
また、複合材は、その表裏面を貫通する無数の細孔を開けているので、含浸処理時において、金属シート表裏面の紙に樹脂が含浸し易く(金属シートと紙との界面までしっかり含浸する)、より紙が強化されるとともに、品質も安定し生産歩留まりも向上する。
さらに、加熱加圧時において、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分を、金属シート複合樹脂含浸紙の無数の細孔によって適度に分散させることができるので、特に金属シートと樹脂含浸紙との界面部分や樹脂含浸紙と化粧シートとの界面部分等で破裂する現象が生じ難く、安定した高い耐熱・不燃性能を有する化粧板を生産性良く製造することができる。
また、例えば、複数の樹脂含浸紙を予め用意して、これと金属シート等とを加熱加圧接着し、さらにこれを接着剤を用いて基板に貼着する、という面倒な生産加工を行う必要がなく、化粧板を生産性良く製造することができる。
請求項5の発明の化粧板の製造方法は、金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着して複合材とし、この複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させて金属シート複合樹脂含浸紙を得、この金属シート複合樹脂含浸紙に、その表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開けた後、上記金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートを無機質系基板の表面に配して加熱かつ加圧することにより、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することを特徴とする。
この請求項5の発明では、上記請求項4の発明の作用効果に加えて、金属シート複合樹脂含浸紙の表裏面を無数の細孔が確実に貫通する。
また、こうして無数の細孔が確実に表裏面を貫通するので、通気性が確保され、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分を、金属シート複合樹脂含浸紙の細孔から確実に適度に少しずつ分散・放散させることができる。
さらに、表面の化粧シートを接着剤を用いて貼着する場合であっても、揮発成分の少ない特殊な接着剤を選択する必要がない。
請求項6の発明の化粧板の製造方法は、金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着して複合材とし、この複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させて金属シート複合樹脂含浸紙を得、この金属シート複合樹脂含浸紙を無機質系基板の表面に配して加熱加圧することにより、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙とを貼着して複合体とした後、複合体の金属シート複合樹脂含浸紙に、その表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開け、化粧シートを金属シート複合樹脂含浸紙の表面に配して加熱かつ加圧することにより、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することを特徴とする。
この請求項6の発明では、上記請求項4の発明の作用効果に加えて、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙とのみの複合体を先行して製造しておき、その後の製造計画に合わせて様々な種類の化粧シートに対応することができるので、生産性よく化粧板を製造することができる。
請求項7の発明は、請求項4〜6のいずれか1つの化粧板の製造方法において、無機質系基板の裏面に、樹脂含浸紙を配して加熱かつ加圧することにより、樹脂含浸強化紙を一体に固着することを特徴とする。
この請求項7の発明では、基板裏面に、樹脂含浸強化紙が配されて加熱かつ加圧により一体固着されているので、反り等の発生がなく強度的にも優れた化粧板を形成できる。
請求項8の発明は、請求項4〜7のいずれか1つの化粧板の製造方法において、金属シートの表面側の紙に含浸する樹脂と、裏面側の紙に含浸する樹脂とは、互いに異なる樹脂とする。
この請求項8の発明では、金属シート表面側の紙に含浸する樹脂と、裏面側の紙に含浸する樹脂とを互いに異なる樹脂にしているので、例えば表面側に含浸する樹脂には耐汚染性、耐熱変色性、透明性等の化粧層に適した樹脂を、また裏面側には耐汚染性等の化粧適性に劣るが、基板との接着性に優れる樹脂を、それぞれ選択して用いることができ、必要な諸性能を有する化粧板を得ることができる。
以上説明したように、請求項1の発明の化粧板では、無機質系基板の表面に、通気のための無数の細孔を有する金属シートを介して化粧シートを固着一体化した。また、請求項2の発明の化粧板では、無機質系基板の表面に、通気のための無数の細孔を有する金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートを固着一体化した。これらの発明によると、化粧板表面側から高熱が与えられた場合であっても、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分を、金属シート又は金属シート複合樹脂含浸紙の細孔から適度に少しずつ分散・放散させて、発火による金属シートの破損・欠損を防止し、化粧板の耐熱性・不燃性を安定させることができるとともに、気中ガス濃度の上昇を防止できる。また、調湿性能を有する無機質系基板に対し、その本来の調湿性能を効果的に発揮できる。特に、請求項2の発明によれば、化粧シートが、無数の細孔を有する金属シート複合樹脂含浸紙を介在させて無機質系基板に貼着されているので、化粧板表面のクラック発生を防止できるとともに、無機質系基板及び金属シート複合樹脂含浸紙、金属シート複合樹脂含浸紙及び化粧シート、金属シート複合樹脂含浸紙における金属シート及び表裏の紙の密着性を高めることができる。
請求項3の発明によると、無機質系基板の裏面に樹脂含浸強化紙を固着一体化したことにより、化粧板表裏のバランスを取って反り等の発生を抑えることができ、かつその強度を高めることができる。
請求項4の発明の化粧板の製造方法によると、金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着し、その複合材に表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開けた後、複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させ、その金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートを無機質系基板の表面に配して加熱加圧し、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することにより、予め金属シートに対し表裏の紙を良好に接着できる接着剤を用いて接着することができるとともに、表面側の紙に含浸した樹脂と裏面側の紙に含浸した樹脂とが細孔部で一部混じり合って金属シートと表裏の樹脂含浸紙とがより密着した化粧板を製造することができる。また、金属シート複合紙への含浸処理時において、金属シート表裏面の紙に樹脂が含浸し易く、紙がより一層強化されて品質も安定し生産歩留まりも向上するとともに、加熱加圧時において、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分を、金属シート複合樹脂含浸紙の無数の細孔によって適度に分散させることもでき、安定した高い耐熱・不燃性能を有する化粧板を生産性良く製造することができる。
請求項5の発明の化粧板の製造方法によると、金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着し、その複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させ、その金属シート複合樹脂含浸紙に表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開けた後、金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートを無機質系基板の表面に配して加熱加圧し、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することにより、上記請求項4の発明の作用効果に加え、金属シート複合樹脂含浸紙に有する無数の細孔を確実に表裏面を貫通させ、無機質系基板や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分を、金属シート複合樹脂含浸紙の細孔から確実に適度に少しずつ分散・放散させることができるとともに、表面の化粧シートを接着剤を用いて貼着する場合であっても、揮発成分の少ない特殊な接着剤を不要とすることができる。
請求項6の発明の化粧板の製造方法によると、金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着して、その複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させ、その金属シート複合樹脂含浸紙を無機質系基板の表面に配して加熱加圧し、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙とを貼着して複合体とした後、複合体の金属シート複合樹脂含浸紙に表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開け、化粧シートを金属シート複合樹脂含浸紙の表面に配して加熱加圧し、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することにより、請求項4の発明の作用効果に加えて、生産性よく化粧板を製造することができる。
請求項7の発明によると、無機質系基板の裏面に、樹脂含浸紙を配して加熱加圧し、樹脂含浸強化紙を一体に固着することにより、反り等の発生がなく強度的にも優れた化粧板を形成できる。
請求項8の発明によると、金属シートの表面側の紙に含浸する樹脂と、裏面側の紙に含浸する樹脂とを互いに異なる樹脂としたことにより、必要な諸性能を有する化粧板を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る化粧板A1を示す。この化粧板A1は、無機質系基板1と、この無機質系基板1の表面に一体に接着された金属シート4と、その表面に一体に貼着された化粧シート6とで構成されている。そして、上記金属シート4は、その表裏面を貫通する通気のための無数の細孔P,P,…を有している。
上記無機質系基板1としては、特に限定されるものではないが、キッチン廻りや水廻りの壁板等の内装化粧板に用いる場合は、耐腐朽性、防火性の点でケイカル板、ロックウール板、石膏ボード等の無機質系基板であることが望ましい。さらには、軽量で適度な靭性を有して施工し易く、また切断、穴あけ等の現場加工がし易いという点で、ロックウール等の無機質繊維と、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シラス発泡体等の無機質粉状体と、フェノール樹脂等の結合剤とを主な成分とする厚さ2mm〜9mmの2層ないし3層構成の火山性ガラス質複層板(例えば大建工業株式会社製の商品名「ダイライト」等)を好適に用いることができる。
上記金属シート4としては、厚さ4μmから100μm程度のアルミ箔やステンレス箔等を用いることができる。この金属シート4の厚さが4μm未満となると、その耐熱変色性への効果が不十分となるとともに、製造時等において破損し易くなる。一方、厚さが100μmを超えても、耐熱変色性への効果の上昇が少なくなるとともに、不経済となり、また化粧板A1とした後の施工時の切断加工性が悪くなる。
金属シート4に開口される無数の細孔P,P,…の各々は直径1μ〜5mm程度のものである。直径が1μよりも小さいと、通気性や接着剤浸透性が低くなり、所望の接着性能や調湿性能が得られ難くなる。一方、5mmよりも大きいと、耐熱・不燃性能が得られ難くなる。細孔P,P,…の配列はランダムでも或いは整列していてもよいが、通気性の面で偏らずに平均的に分散しているのが好ましい。この実施形態では、例えば5mm程度の間隔をあけて均等に分散している。
化粧板A1の表面となる化粧シート6は、特に限定されるものではなく、化粧紙、オレフィンシート、樹脂含浸紙、突板等が用いられる。
また、この化粧シート6として化粧樹脂含浸紙を製造することもできる。製造に用いる紙は特に限定されるものではなく、例えば樹脂含浸性、印刷適性、着色適性の良い坪量30〜80g/mの化粧チタン紙や着色含浸用紙を用いることができる。本実施形態では、化粧チタン紙を用いる例を示す。また、この化粧シート6の含浸樹脂は特に限定されるものではなく、ジアリルフタレート樹脂やシリコン変性ジアリルフタレート系樹脂、アクリルウレタン樹脂等種々のものを用いることができる。本実施形態ではジアリルフタレート樹脂を用いている。
上記無機質系基板1、金属シート4、化粧シート6をそれぞれ接着剤等で一体化することで化粧板A1が得られる。この場合、ホットプレスにより加熱かつ加圧してもよい。また、それぞれの密着性を高めるため、予め金属シート4の片面或いは両面に、通気性のある紙を貼着しておいてもよい。
したがって、この実施形態に係る化粧板A1においては、無機質系基板1の表面に金属シート4を介して化粧シート6が固着一体化され、その金属シート4が通気のための無数の細孔P,P,…を有するので、発熱性試験(例えばISO5660−1に準拠したもの)で化粧板A1表面側から高熱が与えられた場合、無機質系基板1や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分は、金属シート4の細孔P,P,…から適度に少しずつ分散・放散するようになり、化粧板A1表面側では発火点に到達するほどの気中ガス濃度になり難くなる。そのため、発火には至らず、金属シート4の破損・欠損が生じない。このことによって、化粧板A1の安定した高い耐熱・不燃性能が発揮される。
また、金属シート4が無数の細孔P,P,…により一定の通気性を持つので、揮発成分を化粧板A1表面側だけでなく、無機質系基板1内部へ分散・放散させることもでき、気中ガス濃度が上昇し難くなる。
すなわち、仮に金属シート4に無数の細孔P,P,…がないとすると、無機質系基板1や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分の放散が金属シート4によって遮断され、一定量、一定時間までは化粧板表面側の気中ガス濃度は上昇しないが、揮発成分が一定量を超えると、金属シート4の弱点部分から集中的に噴出する現象が発生し、急激に気中ガス濃度が上昇して発火に至ってしまう。それに対し、この実施形態の化粧板A1はそのようなことが生じない。
また、無機質系基板1が調湿性能を有する場合、金属シート4に開いた無数の細孔P,P,…によって通気性が確保でき、その本来の調湿性能を効果的に発揮することができる。
(実施形態2)
図2は、本発明の実施形態2に係る化粧板A2を示す(尚、以下の実施形態では、図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する)。
この実施形態2に係る化粧板A2は、無機質系基板1と、この無機質系基板1の表面に一体に接着された金属シート複合樹脂含浸紙2と、その表面に一体に貼着された化粧シート6とで構成されている。そして、上記金属シート複合樹脂含浸紙2は、表面側の樹脂含浸紙3と、中間層の金属シート4と、裏面側の樹脂含浸紙5とで構成されていて、その金属シート複合樹脂含浸紙2の表裏面を貫通する通気のための無数の細孔P,P,…を有している。この細孔P,P,…の大きさ(直径)、間隔、配列等は実施形態1と同様である。
上記樹脂含浸紙3に用いる表面紙3′及び樹脂含浸紙5に用いる裏面紙5′(何れも図4参照)としては、特に限定されるものではないが、例えば樹脂含浸性の良い坪量30〜80g/mのチタン紙や坪量12〜45g/mの薄葉紙、その他の含浸用紙を用いることができる。尚、表面紙3′及び裏面紙5′は同じ含浸用紙でもよいし、異なる含浸用紙でも構わない。
また、中間層の金属シート4は、上記実施形態1と同様の理由で、厚さ4μmから100μm程度のアルミ箔やステンレス箔等を用いることができる。特に、この金属シート4の厚さが100μmを超えると、後述の複合材2′(図5参照)としたときの巻き取り性が悪くなる。その他の構成は実施形態1と同じである。
この実施形態に係る化粧板A2の場合、無機質系基板1の表面に金属シート複合樹脂含浸紙2を介して化粧シート6が固着一体化され、その金属シート複合樹脂含浸紙2が通気のための無数の細孔P,P,…を有するので、上記実施形態1と同様に、化粧板A2表面側から高熱が与えられた場合であっても、無機質系基板1や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分が、金属シート複合樹脂含浸紙2の細孔P,P,…から逃げて適度に少しずつ分散・放散するようになり、化粧板A2表面側では発火点に到達するほどの気中ガス濃度にはなり難く、発火に至らずに、金属シート複合樹脂含浸紙2が破損・欠損することはない。そのため、この実施形態でも、実施形態1と同様に、安定した高い耐熱・不燃性能を有する化粧板A2が得られる。
また、上記金属シート複合樹脂含浸紙2が一定の通気性を持つので、揮発成分を化粧板A2表面側だけでなく、無機質系基板1の内部へ分散・放散させることもでき、気中ガス濃度は上昇し難くなる。
尚、仮に金属シート複合樹脂含浸紙2が無数の細孔P,P,…を有しない場合については、上記実施形態1と同様である。すなわち、無機質系基板1や樹脂、接着剤等から発生する水蒸気や溶剤等の揮発成分の放散が金属シート複合樹脂含浸紙2によって遮断されるので、一定量、一定時間までは化粧板表面側の気中ガス濃度は上昇しない。ところが、揮発成分が一定量を超えると、金属シート複合樹脂含浸紙2の弱点部分から集中的に噴出する現象が発生し、急激に気中ガス濃度が上昇して発火に至ってしまい、化粧板として安定した不燃性能が得られない。
また、上記化粧板A2は、無数の細孔P,P,…を有する金属シート複合樹脂含浸紙2を介して化粧シート6が無機質系基板1に貼着されているので、その樹脂含浸により強化さることとなり、化粧板A2表面のクラック発生を防止できる。
さらに、無数の細孔P,P,…を有する金属シート複合樹脂含浸紙2が化粧シート6と無機質系基板1との間に介在するので、樹脂含浸による一種の投錨効果により無機質系基板1及び金属シート複合樹脂含浸紙2、その金属シート複合樹脂含浸紙2及び化粧シート6、金属シート複合樹脂含浸紙2における金属シート4及び表裏の紙3,5はそれぞれ高い密着性で一体化される。
さらに、金属シート複合樹脂含浸紙2は無数の細孔P,P,…が開いていて、通気性が確保できることから、調湿性能を有する無機質系基板1に対し、調湿性能を効果的に発揮できる。
(実施形態3)
図3は、本発明の実施形態3に係る化粧板A3を示し、上記実施形態2に係る化粧板A2の無機質系基板1裏面に樹脂含浸強化紙を固着一体化したものである。
すなわち、この実施形態3の化粧板A3は、無機質系基板1と、この基板1の表面に一体に接着された金属シート複合樹脂含浸紙2と、その表面に一体に貼着された化粧シート6と、無機質系基板1の裏面に一体に接着された樹脂含浸強化紙9とで構成されている。
上記金属シート複合樹脂含浸紙2は、表面側の樹脂含浸紙3と、中間層の金属シート4と、裏面側の樹脂含浸紙5とで構成されており、金属シート複合樹脂含浸紙2の表裏面を貫通する通気のための無数の細孔P,P,…を有している。
また、樹脂含浸強化紙9は、無機質系基板1の裏面を補強するためのもので、その製造に用いる紙は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、化粧シート6と同様のチタン紙(印刷なし)を用いる例を示す。また、この裏面用樹脂含浸強化紙9の含浸樹脂は、特に限定されるものではなく、種々のものを用いることができる。上記化粧シート6(印刷チタン紙)に用いたのと同じ樹脂(ジアリルフタレート樹脂等)を用いるのが、形成した化粧板A3の反りや変形の発生をより一層なくする上で好ましい。その他の構成は実施形態2と同じである。
したがって、この実施形態においても、実施形態2と同様の作用効果が得られる。特に、この実施形態3の場合、無機質系基板1の裏面に樹脂含浸強化紙9が固着一体化されているので、化粧板A3表裏のバランスを取ることができ、その反り等の発生を抑えることができ、強度的にも優れた化粧板A3が得られる。
次に、上記実施形態2(実施形態3)に係る化粧板A2(A3)の製造方法の実施形態について、図4〜図9により説明する。
図4に示すように、金属シート複合樹脂含浸紙2の表面側に配置される樹脂含浸紙3に用いる表面紙3′と、金属シート複合樹脂含浸紙2の裏面側に配置される樹脂含浸紙5に用いる裏面紙5′と、金属シート複合樹脂含浸紙2の中間層の金属シート4とを用意する。
そして、まず、金属シート4の表面及び裏面にそれぞれ接着剤7,7を塗布し、図5に示すように、その金属シート4の表面側に表面紙3′(チタン紙や薄葉紙等)を、また裏面側に裏面紙5′(チタン紙や薄葉紙等)をそれぞれ接着剤7,7により接着して複合材2′を形成する。
上記接着剤7は、ウレタン系接着剤やアクリル系樹脂接着剤等、金属シート4と表面紙3′及び裏面紙5′(つまり紙)との接着性の良い接着剤を用いる。この接着剤7は、図5に示すように金属シート4の表裏面にそれぞれ塗布してもよいが、その他、表面紙3′及び裏面紙5′の接着しようとする面(金属シート4に対向する面)に塗布してもよく、さらには金属シート4と表面紙3′及び裏面紙5′との少なくともいずれか一方に塗布すればよい。
金属シート4と表面紙3′及び裏面紙5′とを接着一体化して形成した複合材2′に対しては、その表裏面を貫通するように細孔P,P,…を無数に開ける。開け方については特定されず、例えばポンチを用いたプレス加工、レーザー加工、放電加工、リソグラフィ加工等でもよい。
次いで、上記無数の細孔P,P,…を有する複合材2′に対し樹脂の含浸処理をする。この樹脂の含浸方法は、浸漬法又は塗布含浸法により行うことができる。上記浸漬法は、図6に示すように、樹脂液11が貯液された浸漬槽12内に位置するガイドローラ13と、浸漬槽12外に位置する略同じ高さの上流側及び下流側ガイドローラ14,15との間に複合材2′を移送させて、その複合材2′が浸漬槽12内のガイドローラ13に沿って移動する間に複合材2′を樹脂液11に浸漬させ、その樹脂液11を表面紙3′及び裏面紙5′に含浸させるものであり、表面紙3′及び裏面紙5′に含浸する樹脂が同じである場合に用いられる。この浸漬法によると、表面紙3′及び裏面紙5′に同時に速く樹脂液11を含浸させることができるので好ましい。
また、通常の紙のみへの樹脂の含浸では、その紙が薄いと、含浸処理時に破損することがあるが、このような複合材2′への含浸では、複合材2′が破損することはない。また、複合材2′は無数の細孔P,P,…を有するので、金属シート4と表面紙3′或いは金属シート4と裏面紙5′それぞれの界面部分まで樹脂が含浸され易く、より紙3′,5′が強化されるとともに、紙3′,5′と金属シート4との密着性が高くなる。
一方、塗布含浸法は、図7に示すように、複合材2′を、上流側(図7左側)の塗布ロール17とその下側に位置する支持ロール18との間に、また下流側(図7右側)の塗布ロール21とその上側に位置する支持ロール22との間にそれぞれ挟んだ状態で移送させ、上流側の塗布ロール17と、その側方に外周面を塗布ロール17外周面との間に僅かな隙間があくように配置されたドクタロール19との間に、表面紙3′(図5参照)に含浸させる樹脂液11を供給し、この樹脂液11を塗布ロール17の図7で反時計回り方向の回転に伴い塗布ロール17外周面に載せて、複合材2′の表面紙3′に塗布含浸させる一方、下流側の塗布ロール21と、その側方に外周面を塗布ロール21外周面との間に僅かな隙間があくように配置されたドクタロール23との間に、裏面紙5′(図5参照)に含浸させる樹脂液11を供給し、この樹脂液11を塗布ロール21の図7で時計回り方向の回転に伴い塗布ロール21外周面に載せて、複合材2′の裏面紙5′に塗布含浸させるものである。
上記表面紙3′又は裏面紙5′に含浸する樹脂としては、例えばジアリルフタレート系樹脂、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、或いはそれらのシリコン変性やフッ素変性樹脂、さらにはそれらの混合物等を用いることができる。
表裏面紙3′,5′に対しては必要に応じて含浸する樹脂を変えることができる。例えば表面紙3′(樹脂含浸紙3)に含浸させる樹脂は、耐汚染性、耐熱変色性、硬度、透明性等に優れた樹脂を用いることができる。このような樹脂として、ジアリルフタレート樹脂やシリコン変性ジアリルフタレート系樹脂、アクリルウレタン樹脂等を挙げることができる。
また、裏面紙5′(樹脂含浸紙5)に含浸させる樹脂としては、基板1との接着性の良い樹脂を用いるのが好ましく、例えば不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができる。
このようにして表裏の紙3′,5′に樹脂液11が含浸された複合材2′を一旦乾燥することで、図8に示す如く、表面紙3′及び裏面紙5′への含浸樹脂が未硬化状態の金属シート複合樹脂含浸紙2を形成する。
実施形態3に係る化粧板A3において、その裏面用樹脂含浸強化紙9への樹脂液の含浸は、上記複合材2′への樹脂液の含浸と同様に、浸漬法又は塗布含浸法により行うことができる。
そして、図9に示すように、無機質系基板1の表面側に金属シート複合樹脂含浸紙2及び化粧シート6をそれぞれ配してこれらを積層し、この積層物をホットプレス25により加熱加圧する。図9中、26は熱圧用のプレートである。このことで、上記金属シート複合樹脂含浸紙2の樹脂含浸紙3及び樹脂含浸紙5に含浸された樹脂と、化粧シート6とを硬化させるとともに、この金属シート複合樹脂含浸紙2及び化粧シート6と無機質系基板1とを一体に固着する。このことで、図2に示す化粧板A2が製造される。
また、実施形態3に係る化粧板A3にあっては、図10に示すように、無機質系基板1の表面側に金属シート複合樹脂含浸紙2及び化粧シート6を、また基板1裏面側に裏面用樹脂含浸強化紙9をそれぞれ配してこれらを積層し、この積層物をホットプレス25により加熱加圧することで、上記金属シート複合樹脂含浸紙2の樹脂含浸紙3及び樹脂含浸紙5に含浸された樹脂と、化粧シート6と、裏面用樹脂含浸強化紙9に含浸された樹脂とを硬化させ、この金属シート複合樹脂含浸紙2及び化粧シート6と、裏面用樹脂含浸強化紙9と無機質系基板1とを一体に固着する。このことで、図3に示す化粧板A3が製造される。
ここにおいて、無機質系基板1と金属シート複合樹脂含浸紙2との接着、その金属シート複合樹脂含浸紙2と化粧シート6との接着(実施形態3の化粧板A3では、さらに無機質系基板1と裏面用樹脂含浸強化紙9との接着)は、特に接着剤を用いることなく、金属シート複合樹脂含浸紙2の樹脂含浸紙3及び樹脂含浸紙5中(裏面用樹脂含浸強化紙9中)に含浸された樹脂によって行うことができる。
このようにして製造された化粧板A2(A3)は、予め金属シート4に対し表裏の表面紙3′及び裏面紙5′を、金属シート4と表裏の紙3′,5′とを良好に接着できる接着剤7を用いて接着してから、無数の細孔P,P,…を開けた後、その表裏の紙3′,5′に樹脂液11を含浸させるので、金属シート4と樹脂含浸紙3及び樹脂含浸紙5とが良好に密着した化粧板となる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、化粧板A1〜A3の表面側に化粧シート6用の表面紙として印刷チタン紙や着色含浸用紙等を用いたが、これに限らず、印刷や着色を予め施していないチタン紙や薄葉紙等の含浸用紙を用いることもできる。その場合には化粧シート6に樹脂を含浸して乾燥した後の表面に印刷や着色を行うようにすることもできる。
また、このようにして得られた化粧板A1〜A3の表面に表面保護のため、クリアー塗料、カラークリアー塗料等の透明性樹脂塗料を塗布しておくこともできる。
一方、上記実施形態2(実施形態3)に係る化粧板A2(A3)の製造方法では、複合材2′に細孔P,P,…を開けた後に、その表裏面の紙3′,5′に合成樹脂液11を含浸させて金属シート複合樹脂含浸紙2を得るようにしているが、これとは異なり、金属シート複合樹脂含浸紙2が無数の細孔P,P,…を有するようにするために、先に複合材2′に樹脂液11を含浸させて乾燥させて金属シート複合樹脂含浸紙2を得た後で、その含浸紙2に細孔P,P,…を開けてもよい(請求項5の発明)。この場合は無数の細孔P,P,…を確実に金属シート複合樹脂含浸紙2の表裏面に亘り貫通させることができる。
さらには、先に複合材2′を無機質系基板1の表面に貼着して複合体としてから、その複合体の金属シート複合樹脂含浸紙2に細孔P,P,…を開けてもよい(請求項6の発明)。この場合は無機質系基板1と金属シート複合樹脂含浸紙2のみの複合体となり、化粧シート6は後で一体化することになるが、複合体のみを先行して製造しておくことで様々な種類の化粧シート6に対応した生産計画を進めることができ、生産性よく化粧板を得ることが可能となる。
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
(実施例1)
金属シートとしての厚さ12μmのアルミ箔の表裏面に坪量30g/mの薄葉紙をそれぞれウレタン系樹脂接着剤を用いて接着して複合材に形成した後、無数の直径0.6mmの細孔を全体に亘って分散するように開けた。その後、この複合材を、DAP(ジアリルフタレート)樹脂液を貯液した浸漬槽内に浸漬して、表裏面の薄葉紙に固形分換算で30g/mのDAP樹脂液を含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態のアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙(金属シート複合樹脂含浸紙)を作製、準備した。
また、表面化粧紙として坪量60g/mの印刷チタン紙にDAP樹脂を固形分換算で75g/m含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態の表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙を準備した。
次に、厚さ3mmの2層構成の火山性ガラス質複層板(大建工業株式会社製の商品名「ダイライト3FT」)からなる無機質系基板と、上記準備した未硬化状態のアルミ箔複合DAP樹脂含浸印刷紙と、表面用DAP樹脂含浸印刷チタン紙とを、無機質系基板の表面側にアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙を介して表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙が位置するようにホットプレスのプレート間に配して、温度135℃、圧力1.2MPaの条件で10分間加熱加圧し、含浸したDAP樹脂を硬化するとともに、無機質系基板の表面にアルミ箔複合DAP樹脂含浸印刷紙と表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙とが接着一体化した化粧板を得た。
このようにして得られた化粧板は、表面平滑で光沢がある美麗な外観を有し、JIS K5400に基づく鉛筆硬度試験で3Hの表面硬度を有していた。
また、JIS K5400に基づいて4mm方眼の碁盤目テストを行った結果、無機質系基板とアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙との間、アルミ箔複合DAP樹脂含浸紙におけるアルミ箔と裏面側のDAP樹脂含浸の薄葉紙との間、及びそのアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙における表面側のDAP樹脂含浸の薄葉紙との間、アルミ箔複合DAP樹脂含浸紙と表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙との間にいずれも剥離は全く生じず、それぞれの密着性は非常に良好であった。
また、得られた化粧板上に火の着いた煙草を置いて10分間放置したが、上記表面化粧紙の表面に焦げ等の発生はなく、化粧板表面に供給された熱が良好にアルミ箔を介して分散しており、また、金属シート複合樹脂含浸紙が無数の細孔を有することによる無機質系基板や接着剤からの揮発成分の適度な放散や、無機質系基板を用いていることと相俟って耐熱変色性や防火性の面でも優れていた。
(実施例2)
実施例1と同様に、金属シートとしての厚さ12μmのアルミ箔の表裏面に坪量30g/mの薄葉紙を、それぞれウレタン系樹脂接着剤を用いて接着して複合材に形成した後、無数の直径0.6mmの細孔を全体に亘って分散するように開けた。その後、この複合材を、DAP(ジアリルフタレート)樹脂液を貯液した浸漬槽内に浸漬して、表裏面の薄葉紙に固形分換算で30g/mのDAP樹脂液を含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態のアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙(金属シート複合樹脂含浸紙)を作製、準備した。
また、表面化粧紙として坪量60g/mの印刷チタン紙にDAP樹脂を固形分換算で75g/m含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態の表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙を準備した。
また、基板の裏面紙として坪量60g/mのチタン紙にDAP樹脂を固形分換算で75g/m含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態の裏面用DAP樹脂含浸紙(裏面用樹脂含浸紙)を準備した。
次に、厚さ3mmの2層構成の火山性ガラス質複層板(大建工業株式会社製の商品名「ダイライト3FT」)からなる無機質系基板と、上記準備した未硬化状態のアルミ箔複合DAP樹脂含浸印刷紙と、表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙と、裏面用DAP樹脂含浸紙とを、無機質系基板の表面側にアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙を介して表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙が位置し、無機質系基板の裏面側に裏面用DAP樹脂含浸紙が位置するようにホットプレスのプレート間に配して、温度135℃、圧力1.2MPaの条件で10分間加熱加圧し、含浸したDAP樹脂を硬化するとともに、無機質系基板の表面にアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙と表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙が、そして無機質系基板の裏面に裏面用DAP樹脂含浸紙がそれぞれ接着一体化した化粧板を得た。
このようにして得られた化粧板は、表面平滑で光沢がある美麗な外観を有し、JIS K5400に基づく鉛筆硬度試験で3Hの表面硬度を有していた。
また、JIS K5400に基づいて4mm方眼の碁盤目テストを行った結果、無機質系基板とアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙との間、アルミ箔複合DAP樹脂含浸紙におけるアルミ箔と裏面側のDAP樹脂含浸の薄葉紙との間、及びそのアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙における表面側のDAP樹脂含浸の薄葉紙との間、アルミ箔複合DAP樹脂含浸紙と表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙との間、及びその裏面用DAP樹脂含浸紙と無機質系基板との間にいずれも剥離は全く生じず、それぞれの密着性は非常に良好であった。
また、得られた化粧板上に火の着いた煙草を置いて10分間放置したが、上記表面化粧紙の表面に焦げ等の発生はなく、化粧板表面に供給された熱が良好にアルミ箔を介して分散しており、また、金属シート複合樹脂含浸紙が無数の細孔を有することによる無機質系基板や接着剤からの揮発成分の適度な放散や、無機質系基板を用いていることと相俟って耐熱変色性や防火性の面でも優れていた。
また、得られた化粧板は、バランス層と強度UP層を兼ねて、裏面用DAP樹脂含浸紙を接着一体化しているので、反り等の変形はなく、薄くても曲げ強度が45N/mmと良好な強度を有し、切断加工等の加工性にも優れていた。
(比較例1)
比較例1は、細孔が開いていない金属シート複合樹脂含浸紙を使用する例である。すなわち、金属シートとしての厚さ12μmのアルミ箔の表裏面に、坪量30g/mの薄葉紙を、それぞれウレタン系樹脂接着剤を用いて接着して複合材に形成した。その後この複合材を、DAP樹脂液を貯液した浸漬槽内に浸漬して、表裏面の薄葉紙に固形分換算で30g/mのDAP樹脂液を含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態のアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙(無数の細孔のない金属シート複合樹脂含浸紙)を作製、準備した。
また、表面化粧紙として坪量60g/mの印刷チタン紙にDAP樹脂を固形分換算で75g/m含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態の表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙を準備した。
また、実施例1と同じようにして、坪量60g/mのチタン紙にDAP樹脂を固形分換算で75g/m含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態の裏面用DAP樹脂含浸紙を準備した。
次に、厚さ3mmの2層構成の火山性ガラス質複層板(大建工業株式会社製の商品名「ダイライト3FT」)からなる無機質系基板と、上記準備した未硬化状態のアルミ箔複合DAP樹脂含浸印刷紙と、表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙とを、無機質系基板の表面側にアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙を介して表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙が位置し、無機質系基板の裏面側に裏面用DAP樹脂含浸紙が位置するようにホットプレスのプレート間に配して、温度135℃、圧力1.2MPaの条件で10分間加熱加圧し、含浸したDAP樹脂を硬化するとともに、無機質系基板の表面にアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙と表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙が、そして無機質系基板の裏面に裏面用DAP樹脂含浸紙がそれぞれ接着一体化した化粧板を得た。
アルミ箔複合DAP樹脂含浸紙におけるアルミ箔と裏面側のDAP樹脂含浸の薄葉紙との間、及びそのアルミ箔複合DAP樹脂含浸紙におけるアルミ箔と表面側のDAP樹脂含浸の薄葉紙との間で、目視観察によって明らかな密着不良やパンクが発生していた。
(比較例2)
比較例2は、無機質系基板の表面側にアルミ箔を用いず、裏面用樹脂含浸紙を省いた例である。すなわち、実施例1で用いた坪量30g/mの薄葉紙に、実施例1で用いたDAP樹脂を固形分換算で30g/m含浸させてDAP樹脂含浸薄葉紙を2枚準備した。
また、表面化粧紙として坪量60g/mの印刷チタン紙にDAP樹脂を固形分換算で75g/m含浸させ、これを乾燥させて、含浸DAP樹脂が未硬化状態の表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙を準備した。
次に、実施例1で用いた厚さ3mmの火山性ガラス質複層板からなる無機質系基板の表面側に、DAP樹脂含浸薄葉紙2枚と表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙をそれぞれ配して積層し、これらをホットプレートのプレート間において、実施例1と同様に、温度135℃、圧力1.2MPaの条件で10分間加熱加圧し、含浸したDAP樹脂を硬化するとともに、無機質系基板の表面にDAP樹脂含浸薄葉紙、表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙が接着一体化した化粧板を得た。
このようにして得られた化粧板は、表面平滑で光沢がある美麗な外観を有し、JIS K5400に基づく鉛筆硬度試験で3Hの表面硬度を有していた。
また、JIS K5400に基づいて4mm方眼の碁盤目テストを行った結果、表面側の表面化粧用DAP樹脂含浸印刷チタン紙とDAP樹脂含浸薄葉紙との間、2枚のDAP樹脂含浸薄葉紙の間、及びそのDAP樹脂含浸薄葉紙と無機質系基板との間にはいずれも剥離は全く生じず、上記両者の密着性は非常に良好であった。
しかしながら、得られた化粧板の表面化粧紙上に火の着いた煙草を置いて10分間放置したところ、煙草をおいた表面に焦げ茶色の変色が見られ、耐熱変色性は良くなかった。また、化粧板には反りが見られ、強度が低くハンドリング性に劣っていた。
以上の実施例1,2及び比較例1,2を考察して、本発明が有効であることが判る。
本発明は、金属シートと樹脂含浸紙とが良好に密着した、安定した高い耐熱・不燃性能を有する化粧板を生産性良く製造できるので、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
図1は、本発明の実施形態1に係る化粧板を概略的に示す断面図である。 図2は、実施形態2に係る化粧板を示す図1相当図である。 図3は、実施形態3に係る化粧板を示す図1相当図である。 図4は、実施形態2(実施形態3)に係る化粧板の製造方法において、表面化粧紙と裏面紙と金属シートとを接着する直前の状態を示す説明図である。 図5は、表面化粧紙と裏面紙と金属シートとが一体的に接着された状態を示す説明図である。 図6は、金属シートと表面化粧紙及び裏面紙との複合材に樹脂を浸漬法により含浸させる状態を示す説明図である。 図7は、金属シートと表面化粧紙及び裏面紙との複合材に樹脂を塗布含浸法により含浸させる状態を示す説明図である。 図8は、含浸樹脂が未硬化状態の金属シート複合樹脂含浸紙を示す断面図である。 図9は、実施形態2に係る化粧板の製造方法において、ホットプレスにより金属シート複合樹脂含浸紙及び裏面用樹脂含浸強化紙を基板の表裏面に一体に固着する状態を示す説明図である。 図10は、実施形態3に係る化粧板の製造方法を示す図9相当図である。
符号の説明
A1〜A3 化粧板
1 無機質系基板
2 金属シート複合樹脂含浸紙
2′ 複合材
3 樹脂含浸紙
3′ 表面紙
4 金属シート
5 樹脂含浸紙
5′ 裏面紙
6 化粧シート
9 樹脂含浸強化紙
P 細孔
11 樹脂液

Claims (8)

  1. 無機質系基板の表面に金属シートを介して化粧シートが固着一体化されている化粧板であって、
    上記金属シートは、通気のための無数の細孔を有することを特徴とする化粧板。
  2. 無機質系基板の表面に金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートが固着一体化されている化粧板であって、
    上記金属シート複合樹脂含浸紙は、通気のための無数の細孔を有することを特徴とする化粧板。
  3. 請求項1又は2の化粧板において、
    無機質系基板の裏面には樹脂含浸強化紙が固着一体化されていることを特徴とする化粧板。
  4. 金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着して複合材とし、
    上記複合材に、その表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開けた後、
    上記複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させて金属シート複合樹脂含浸紙を得、
    上記金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートを無機質系基板の表面に配して加熱かつ加圧することにより、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することを特徴とする化粧板の製造方法。
  5. 金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着して複合材とし、
    上記複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させて金属シート複合樹脂含浸紙を得、
    上記金属シート複合樹脂含浸紙に、その表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開けた後、
    上記金属シート複合樹脂含浸紙を介して化粧シートを無機質系基板の表面に配して加熱かつ加圧することにより、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することを特徴とする化粧板の製造方法。
  6. 金属シートの表裏面にそれぞれ紙を接着して複合材とし、
    上記複合材の表裏面の紙に合成樹脂液を含浸させて金属シート複合樹脂含浸紙を得、
    上記金属シート複合樹脂含浸紙を無機質系基板の表面に配して加熱かつ加圧することにより、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙とを貼着して複合体とした後、
    上記複合体の金属シート複合樹脂含浸紙に、その表裏面を貫通する通気のための無数の細孔を開け、
    化粧シートを金属シート複合樹脂含浸紙の表面に配して加熱かつ加圧することにより、無機質系基板と金属シート複合樹脂含浸紙と化粧シートとを一体に固着することを特徴とする化粧板の製造方法。
  7. 請求項4〜6のいずれか1つの化粧板の製造方法において、
    無機質系基板の裏面に、樹脂含浸紙を配して加熱かつ加圧することにより、樹脂含浸強化紙を一体に固着することを特徴とする化粧板の製造方法。
  8. 請求項4〜7のいずれか1つの化粧板の製造方法において、
    金属シートの表面側の紙に含浸する樹脂と、裏面側の紙に含浸する樹脂とが、互いに異なる樹脂であることを特徴とする化粧板の製造方法。
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