JP2010139804A - スクリーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】斜め下から投射される近接投射型プロジェクタからの光を正面に反射する反射型のスクリーンである。プロジェクタからの光の入射方向に向いて形成された投射側傾斜面4と、プロジェクタからの光の入射しない方向に向いて形成された非投射側傾斜面5と、を有してなる凸状部6を繰り返し配置した、光吸収材料からなる基材3と、凸状部6の投射側傾斜面4の表層部に設けられた、凹凸を有する拡散剤層(粗面化処理部)7と、投射側傾斜面4の拡散剤層7上に設けられて、拡散剤層7の凹凸を反映して表面を凹凸面とする反射層8と、凸状部6の反射層8上に設けられた透明拡散層9と、を備えてなる。
【選択図】図4
Description
前記プロジェクタからの光の入射方向に向いて形成された投射側傾斜面と、前記プロジェクタからの光の非入射方向に向いて形成された非投射側傾斜面と、を有してなる凸状部を繰り返し配置した、光吸収材料からなる基材と、
前記凸状部の少なくとも前記投射側傾斜面の表層部に設けられた、凹凸を有する粗面化処理部と、
前記投射側傾斜面の前記粗面化処理部上に設けられて、前記粗面化処理部の凹凸を反映して表面を凹凸面とする反射層と、
前記凸状部の少なくとも前記反射層上に設けられた透明拡散層と、
を備えたことを特徴としている。
また、投射側傾斜面に粗面化処理部を設け、この粗面化処理部上に反射層を設けたので、反射層が粗面化処理部の凹凸面を反映して表面が凹凸面となり、したがって反射層で反射する反射光が散乱する。また、反射層の上に透明拡散層を設けたので、反射層で反射した反射光がこの透明拡散層を透過することでさらに散乱する。よって、反射光が反射層の反射面と透明拡散層とで二回の散乱を起こすため、視野角が大きく広がり、したがって良好な画像の表示が可能になる。
このようにすれば、拡散剤としてのフィラーを適宜に選択して使用することにより、この粗面化処理部を所望の凹凸面に形成することができる。
このようにすれば、例えばブラスト処理などによる粗面化処理の条件を適宜に設定することにより、この粗面化処理部を所望の凹凸面に形成することができる。また、このように基材を直接処理することで粗面化処理部を形成すると、凸状部の形状が実質的に変わることなく粗面化処理部が形成されるので、投射側傾斜面の向く方向が変化することなく、したがってプロジェクタからの光が投射側傾斜面に確実に入射するようになる。
このようにすれば、粗面化処理されて形成された粗面上に、拡散剤層が形成されて粗面化処理部が構成されているので、前記粗面の形成と前記拡散剤層の形成とにより、粗面化処理部を所望の凹凸面に形成することができる。
このようにすれば、プロジェクタからの光を反射層で良好に反射することができる。
このようにすれば、透明拡散層が、スクリーン表面の保護層としても機能するようになる。
このようにすれば、スクリーンの正面に位置する鑑賞者に対して、より均一で明るい映像を提供することが可能になる。
さらに、前記反射層は、前記投射側傾斜面にのみ形成されていることが好ましい。
このようにすれば、上方から(特に蛍光灯など)の外光を反射しないので、外光の影響を抑え、高輝度かつ高コントラストなスクリーンを実現することができる。
図1、図2は本発明のスクリーンの一実施形態を示す図であり、図1はスクリーンの使用状態を示す模式図、図2はスクリーンの側面の要部を示す模式図である。図1、図2において符号1は反射型のスクリーンであり、このスクリーン1は、その正面側前方の斜め下に配置された近接投射型のプロジェクタ2の光を正面に反射するための、横長矩形状のものである。
基材3は、光を吸収するフィラーとバインダー樹脂とからなる黒色の光吸収材により、形成されたものである。フィラーは、自然光または白色光を吸収するものであって、カーボンブラック等の顔料や黒色色素粒子等からなっている。バインダー樹脂としては、熱可塑性樹脂が用いられ、好ましくは弾性のある熱可塑性エラストマーが用いられている。具体的には、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などが好適に用いられる。また、基材3には、フィラーやバインダー樹脂以外の添加剤として、硬化剤や帯電防止剤、防汚処理剤、バインダー樹脂の劣化を防ぐ紫外線吸収剤などが添加されていてもよい。
そこで、本発明では、鋸歯形状をなす角度αについては、例えばスクリーン1の中心位置を基準として、全ての凸状部6の角度αについて、中心位置での凸状部6の角度αと同じに形成したものであってもよい。
すなわち、αを大きくすると非投射側傾斜面5の面積が増加し、投射側傾斜面4の面積が減少する。その結果、スクリーン1のコントラスト性能は向上し、スクリーン輝度は低下する。逆にαを小さくすると、非投射側傾斜面5の面積が減少し、投射側傾斜面4の面積が増加する。その結果、スクリーン全体のコントラストが低下するものの、スクリーン全体の輝度が向上する。なお、角度αについては0.1°から60°の範囲で設定するのが好ましい。
なお、スクリーン1の保護膜としては、その最表面に薄い保護フィルムを設けるようにしてもよい。ただし、その場合にも、スクリーン1の表面には基材3の凸状体6が鋸歯形状に現れているのが望ましい。
まず、フィラーとしてのカーボンブラックと、バインダー樹脂としての塩化ビニル系の熱可塑性樹脂とを混合して成る樹脂組成物を用意する。
次いで、プリズムロール金型を用いた熱転写成形により、前記樹脂組成物を断面視鋸歯形状に成形し、図5(a)に示すように多数の凸状部6を繰り返した状態に形成したシート状の基材3を得る。
そして、このようにして拡散剤層用インクを塗布したら、その後加熱乾燥することにより、図5(b)に示すように拡散剤層7を形成する。すると、この拡散剤層7は、インク中含有されたフィラーにより、前記したようにその表面が微小な凹凸面となる。
よって、投射傾斜面4に対向する側からその法線方向に沿ってインクを吹き付けることにより、非投射側傾斜面5にインクを塗布することなく、投射側傾斜面4のみに選択的にインクを塗布することができる。
そして、本実施形態では、前記のようにして投射側傾斜面4に選択的にインクを吹付塗布しつつ、エアーガン30を基材3に対して図6(a)中矢印C方向に相対的に移動させることにより、全ての凸状部6の投射側傾斜面4にインクを選択的に吹付塗布する。
そして、このようにして透明拡散層用のインクを塗布したら、その後加熱乾燥することにより、図5(d)に示すように透明拡散層9を形成する。
図8は、本発明のスクリーンの他の実施形態を説明するための基材3の要部側断面図である。図8に示したスクリーン(基材)が図7に示したスクリーン(基材)と異なるところは、図7のスクリーンでは本発明における粗面化処理部として、拡散剤をバインダー樹脂中に分散させてなる拡散剤層7を採用したのに対し、図8のスクリーンではこの拡散剤層7に代えて、基材3の表層部を粗面化処理してなる、粗面を採用した点である。
なお、このような構成からなるスクリーン(基材)の製造方法については、粗面化処理部としての粗面10をブラスト処理等の公知の粗面化処理方法で形成する点以外は、図4、図7に示したスクリーン(基材)の製造方法と同じ方法が採用される。
さらに、基材3を直接処理することで粗面10を形成しているので、凸状部6の形状を実質的に変えることなく粗面10(粗面化処理部)を形成することができる。したがって、投射側傾斜面4の向く方向が変化しないため、プロジェクタ2からの光が投射側傾斜面4に確実に入射するようになる。
また、スクリーンの左側前方あるいは右側前方に配置されるタイプのプロジェクタにも適用可能であり、その場合には、投射側傾斜面4は左側前方あるいは右側前方に位置するプロジェクタの光が入射する方向を向き、非投射側傾斜面5はプロジェクタの光が入射しない方向を向いて構成される。
Claims (8)
- 斜めから投射される近接投射型のプロジェクタからの光を観察者側に反射する反射型のスクリーンにおいて、
前記プロジェクタからの光の入射方向に向いて形成された投射側傾斜面と、前記プロジェクタからの光の非入射方向に向いて形成された非投射側傾斜面と、を有してなる凸状部を繰り返し配置した、光吸収材料からなる基材と、
前記凸状部の少なくとも前記投射側傾斜面の表層部に設けられた、凹凸を有する粗面化処理部と、
前記投射側傾斜面の前記粗面化処理部上に設けられて、前記粗面化処理部の凹凸を反映して表面を凹凸面とする反射層と、
前記凸状部の少なくとも前記反射層上に設けられた透明拡散層と、
を備えたことを特徴とするスクリーン。 - 前記粗面化処理部は、前記基材の表面に形成された、拡散剤をバインダー樹脂中に分散させてなる拡散剤層からなることを特徴とする請求項1記載のスクリーン。
- 前記粗面化処理部は、前記基材の表層部が粗面化処理されて形成された、粗面からなることを特徴とする請求項1記載のスクリーン。
- 前記粗面化処理部は、前記基材の表層部が粗面化処理されて形成された粗面と、該粗面上に形成された、拡散剤をバインダー樹脂中に分散させてなる拡散剤層と、からなることを特徴とする請求項1記載のスクリーン。
- 前記反射層はアルミニウムからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスクリーン。
- 前記透明拡散層は、拡散剤がウレタン系樹脂またはアクリル系樹脂中に分散させられて形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスクリーン。
- 前記凸状部は、前記基材の表面に直線状に形成されるとともに複数が平行に配列されてなり、あるいは、円弧状に形成されるとともに複数が扇状に配置されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスクリーン。
- 前記反射層は、前記投射側傾斜面にのみ形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のスクリーン。
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