JP2010134970A - 光情報記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】多層光情報記録媒体では、他情報層に結像することによる他層干渉のみならず、迷光の保護層表面での結像や、他情報層に結像せずに再生信号と同一光路を通って光学ヘッドに戻る迷光によって記録再生品質が悪化する。
【解決手段】光学ヘッドを用いて保護層側より記録および/または再生する光情報記録媒体において、基板上に設けられた第1の情報層と、第1の情報層上に設けられた第1の中間層と、第1の中間層上に設けられた第2の情報層と、第2の情報層上に設けられた第2の中間層と、第2の中間層上に設けられた第3の情報層と、第3の情報層上に設けられた第3の中間層と、第3の中間層上に設けられた第4の情報層と、第4の情報層上に設けられた保護層とを備え、第1から第3の中間層のうち、第2の中間層を最も薄くする。
【選択図】図1
【解決手段】光学ヘッドを用いて保護層側より記録および/または再生する光情報記録媒体において、基板上に設けられた第1の情報層と、第1の情報層上に設けられた第1の中間層と、第1の中間層上に設けられた第2の情報層と、第2の情報層上に設けられた第2の中間層と、第2の中間層上に設けられた第3の情報層と、第3の情報層上に設けられた第3の中間層と、第3の中間層上に設けられた第4の情報層と、第4の情報層上に設けられた保護層とを備え、第1から第3の中間層のうち、第2の中間層を最も薄くする。
【選択図】図1
Description
本発明は、基板上に形成された薄膜に、レーザビームなどの高エネルギー光ビームを照射することにより、音声・映像などの情報をデジタル信号として記録再生する光情報記録媒体に関し、特に情報層を多層化することにより大容量の情報記録再生が可能な光情報記録媒体に関する。
近年、光学的な情報記録方式の研究が進められ、産業用や民生用途に広く使用されるようになった。特にCDやDVDなどの高密度に情報を記録することができる光情報記録媒体が普及している。このような光情報記録媒体は、情報信号を表すピットや、記録再生光をトラッキングするための案内溝などの凹凸形状信号が形成された透明基板上に、金属薄膜あるいは熱記録が可能な薄膜材料などを積層し、さらにこの金属薄膜や薄膜材料などを大気中の水分などより保護する樹脂層や透明基板などの保護層を積層することにより構成されている。情報の再生はレーザ光を上記金属薄膜や薄膜材料に照射し、反射光の光量変化を検出するなどによりなされる。
このような光情報記録媒体を製造する方法は、一般的に次のとおりである。
例えばCDの場合、まず片面に凹凸形状信号パターンを有するスタンパと呼ばれる金型を用い、射出成形などにより片面に情報信号を示す凹凸形状を有する樹脂基板を形成する。その凹凸形状信号上に金属薄膜あるいは薄膜材料などを、蒸着やスパッタリング法などにより形成し、その後紫外線硬化樹脂などをコーティングし保護層を形成することにより作製される。
例えばCDの場合、まず片面に凹凸形状信号パターンを有するスタンパと呼ばれる金型を用い、射出成形などにより片面に情報信号を示す凹凸形状を有する樹脂基板を形成する。その凹凸形状信号上に金属薄膜あるいは薄膜材料などを、蒸着やスパッタリング法などにより形成し、その後紫外線硬化樹脂などをコーティングし保護層を形成することにより作製される。
またDVDの場合、スタンパより厚み約0.6mmの樹脂基板を射出成形などにより形成し、樹脂基板上の凹凸形状に金属薄膜あるいは薄膜材料などを形成したのち、別に準備された厚み約0.6mmの樹脂基板を紫外線硬化樹脂などにより貼り合わせることによって作製される。
さて、このような光情報記録媒体において大容量化に対する要望が高まってきており、それに応じて光情報記録媒体の高密度化が図られてきた。先に述べたDVDなどにおいても大容量化を目的として、凹凸形状信号と金属薄膜や薄膜材料などから形成される信号層が数十μmの中間層を挟んで2つ構成されている2層構造の光情報記録媒体などが提案されている。
また、近年デジタルハイビジョン放送の普及に伴い、DVDよりもさらに高密度でかつ大容量の次世代光情報記録媒体が求められ、Blu−rayディスクなどの大容量媒体が提案されている。Blu−rayディスクでは、DVDに比べ、凹凸形状で形成される情報層のトラックピッチも狭く、またピットの大きさも小さくなっている。このため情報の記録再生を行うレーザのスポットを情報層上で小さく絞る必要がある。Blu−rayディスクでは、レーザ光の波長を405nmという短波長の青紫レーザを使用し、かつレーザ光を絞り込む対物レンズとして開口数(NA)が0.85のものを使用した光学ヘッドを用いレーザ光のスポットを情報層上で小さく絞り込んでいる。しかし、スポットが小さくなるとディスクの傾きによる影響を大きく受けやすくなり、ディスクが少しでも傾くとビームスポットに収差が発生することにより、絞り込んだビームに歪みが生じ、記録再生できなくなるといった課題が生じる。そのためBlu−rayディスクではディスクのレーザ入射側の保護層の厚さを0.1mm程度と薄くすることによってその欠点を補っている。
また、このようにNAの高い対物レンズを有する光学ヘッドを用いた記録再生システムでは、ディスク最表面から情報層までの厚み差によって発生する球面収差などの収差が情報層上に絞り込まれるレーザ光の品質に大きく影響を及ぼす。そのため、厚み差によって発生する収差を補正する手段が設けられている。例えば、組み合わせレンズを用いた球面収差補正手段を光学ヘッドに設ける構成や、あるいは液晶を用いた球面収差補正手段を光学ヘッドに設ける構成などが提案されている。
ところで、このBlu−rayディスクのような大容量の次世代光情報記録媒体においてもさらなる大容量化を求められており、DVDの時と同様、情報層の多層化による大容量化もその方式の一つとして提案されている。Blu−rayディスクで情報層の多層化を図る場合、ディスクの傾きによる影響を少なくするため、レーザ入射側からみて最も奥の情報層は、単層構造媒体と同様、ディスク表面からの距離を0.1mm程度と薄くする必要がある。そのため、各情報層は0.1mm程度の厚みの中で数μmから数十μmの中間層と呼ばれる透明層を挟んで積層されることになる。
そのためBlu−rayディスクを多層構造にする場合、その製造方法は一般的には次のとおりである。一例として、情報層が2つある2層光情報記録媒体の製造方法について説明する。
そのためBlu−rayディスクを多層構造にする場合、その製造方法は一般的には次のとおりである。一例として、情報層が2つある2層光情報記録媒体の製造方法について説明する。
製造方法は、片面に凹凸形状からなるピットや案内溝を有する厚み約1.1mmの成形樹脂基板上に金属薄膜や熱記録が可能な薄膜材料などを形成し、第1の情報層を形成する工程と、情報層を隔てる数μmから数十μmの厚みを有する中間層を前記基板の情報層上に形成する工程と、その中間層の上に片面にピットや案内溝などの凹凸形状を有するスタンパを押圧することによるピットや案内溝を中間層上に転写する工程と、中間層の上に転写されたピットや案内溝に記録再生するレーザ光の波長に対して、半透明な金属薄膜あるいは熱記録が可能な薄膜材料を形成し、第2の情報層を形成する工程と、第2の情報層を保護する保護層を第2の情報層上に形成する工程とを備える。2層以上に多層化を図る場合は、中間層の形成工程から、第2の情報層の形成工程までの工程を数回繰り返し、複数の情報層を順に積層していくことで可能となる。
このようにして構成されたBlu−rayディスクの多層構造媒体では、先に述べたようにディスクの傾きによる影響を少なくするため、全ての情報層は0.1mm程度の厚みの中に設ける必要がある。そのため、図2に示すように、対物レンズ206を通過した記録再生光207入射側の最表面から最も離れた(基板201に最も近い)第1の情報層202までの距離が0.1mm程度に制限され、その他の第1情報層202、第2情報層203、第3情報層204、・・・、第N情報層205は、記録再生光207入射側に向かって積層される。
このような多層構造媒体としては、2層構造媒体がよく知られているが、今後は3層以上の構造が提案されてきており、特に情報層が4つある4層構造媒体などが紹介されてきている。
このような多層構造媒体としては、2層構造媒体がよく知られているが、今後は3層以上の構造が提案されてきており、特に情報層が4つある4層構造媒体などが紹介されてきている。
このように情報層が複数ある光情報記録媒体では、記録再生する情報層に記録再生光を合焦した際、その他の情報層などで反射した情報の記録再生に寄与しない一部の光(ここではこの光を迷光と呼ぶ)が、いずれかの情報層を介して多重反射し、記録再生する情報層からの反射光(ここではこの反射光を情報光と呼ぶ)と同一光路で光ヘッドに返ってきた場合、読み出すべき情報光と迷光との干渉により、大きな光量変動が生じる。特に3つ以上の情報層から構成されている多層構造媒体では、このような干渉による問題が顕著に現れる。このような読み出すべき情報光と、多重反射し情報光と同一光路で光ヘッドに返ってくる迷光との干渉による光量変動を、ここでは裏焦点課題と呼ぶことにする。この裏焦点課題を除くために、様々な検討がなされている。
例えば、特許文献1には、読み出すべき情報層に合焦した際に、その他の情報層に結像しないように各中間層の厚みを設計した構成を提案している。特にいずれか一つの情報層に対して、奥側のいずれかの情報層までの厚みと、保護層側のいずれかの情報層までの厚みが全て異なる構成を開示している。この構成を実現するために、各中間層の厚みを記録再生光入射側から奥にいくにしたがって、厚くしていく(あるいは薄くしていく)構成を提案しており、読み出すべき情報層に合焦した際に、その他の情報層に結像しないようにしている。
また例えば特許文献2には、3つ以上の情報層を有する多層構造媒体において、各情報層間におけるクロストーク(層間クロストーク)の影響を除くために、各中間層の厚みをそれぞれ異ならせた構成を開示している。特に情報層が4つある4層構造媒体においては、記録再生光入射側からみて一番奥の第1の中間層から、記録再生光入射側に向かって、第2の中間層、第3の中間層と3つの中間層が積層された構造の場合、第2の情報層が最も厚い構成を採用し、迷光が他の情報層上に焦点を結ぶことを防止する構成を開示している。
特開2001−155380号公報
特開2004−213720号公報
しかしながら、裏焦点課題が生じるパターンとしては特許文献1あるいは特許文献2に開示されているような、いずれか一つの情報層に合焦した際に発生した迷光が他の情報層に結像する場合だけではないことがわかってきている。
例えば、図3(a)に示すように、読み出すべき情報光の光路301以外に、迷光が第3の情報層に結像する迷光光路302で返ってきて第3の情報層に結像するパターンだけではない。例えば、図3(b)に示すように、読み出すべき情報光の光路303以外に、迷光が保護層表面に結像する迷光光路304で返ってきて保護層表面で結像するパターンがある。さらには、図3(c)に示すように、迷光がいずれかの情報層あるいは保護層表面においても結像しないが、読み出すべき情報層からの反射光(情報光)の光路305とほぼ同じ光路306、307で返ってくるパターンもある。これらにおいても、同様の大きな光量変動が生じることがわかってきている。
また、2層光情報記録媒体や4層光情報記録媒体を作製する場合、各情報層を隔てる中間層や保護層は、紫外線硬化性樹脂などをスピンコート法などを用いて形成する方法が一般的に用いられており、それにより中間層や保護層を形成する際、媒体全面における厚み分布は、ロット間ばらつきも含めると少なくとも±2μm程度は必要となる。
また、Blu−rayディスクの4層媒体においても、現在市販されているBlu−rayディスクの単層媒体や2層媒体との互換性の確保は必要不可欠となっており、記録再生光入射側からみて最も奥の情報層と保護層表面までの厚みは約0.1mmに制限される。
これらの光情報記録媒体作製上のマージンを考慮した中間層、保護層の厚み構成を考えた場合、特許文献1および特許文献2に開示されている中間層、保護層の厚み構成では完全に裏焦点課題を排除しきれないことがわかってきている。
また、Blu−rayディスクの4層媒体においても、現在市販されているBlu−rayディスクの単層媒体や2層媒体との互換性の確保は必要不可欠となっており、記録再生光入射側からみて最も奥の情報層と保護層表面までの厚みは約0.1mmに制限される。
これらの光情報記録媒体作製上のマージンを考慮した中間層、保護層の厚み構成を考えた場合、特許文献1および特許文献2に開示されている中間層、保護層の厚み構成では完全に裏焦点課題を排除しきれないことがわかってきている。
本発明は、上記に提案されている厚み設計における裏焦点課題を解決するためになされたもので、現在市販されているBlu−rayディスクの単層媒体や2層媒体との互換性を確保し、かつ光情報記録媒体作製上のマージンを考慮しながら、光情報記録媒体の電気信号特性に影響を及ぼす裏焦点課題を解消できる中間層および保護層の厚み構成を提供することを目的とする。
本発明では、情報層が4つある4層媒体において、作製可能なマージンを有する状態で、単層媒体や2層媒体との互換性を確保しつつ、裏焦点課題を解決する中間層および保護層の厚み構成を提案する。
具体的には以下のとおりである。
具体的には以下のとおりである。
本発明は、光学ヘッドを用いて保護層側より記録および/または再生する光情報記録媒体であって、基板上に設けられた第1の情報層と、第1の情報層上に設けられた第1の中間層と、第1の中間層上に設けられた第2の情報層と、第2の情報層上に設けられた第2の中間層と、第2の中間層上に設けられた第3の情報層と、第3の情報層上に設けられた第3の中間層と、第3の中間層上に設けられた第4の情報層と、第4の情報層上に設けられた保護層とを備え、中間層のうち第2の中間層が最も薄い光情報記録媒体である。
また、第1の情報層から第4の情報層までの厚みと、保護層の厚みとが異なっていても良い。
また、各中間層および保護層の厚みがそれぞれ異なり、かつ各々の厚み差が1μm以上であっても良い。
また、各中間層の厚みが、10μm以上、27μm以下であっても良い。
また、保護層の厚みが、40μm以上、48μm以下であっても良い。
また、各中間層の厚みばらつきが±2μm以内であっても良い。
また、各中間層および保護層の厚みがそれぞれ異なり、かつ各々の厚み差が1μm以上であっても良い。
また、各中間層の厚みが、10μm以上、27μm以下であっても良い。
また、保護層の厚みが、40μm以上、48μm以下であっても良い。
また、各中間層の厚みばらつきが±2μm以内であっても良い。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても良い。この構成により、各中間層および保護層の厚みを作製可能なマージンを有する状態で、単層媒体あるいは2層媒体との互換性を確保しつつ、裏焦点課題を解決する光情報記録媒体が実現できる。
また、第1の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが42μm以上、46μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが42μm以上、46μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが42μm以上、46μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、保護層表面から第1の情報層までの厚みが、96μm以上、104μm以下であっても良い。
また、保護層表面から第1の情報層までの厚みが、96μm以上、104μm以下であっても良い。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても良い。この構成により、各中間層および保護層の厚みを作製可能なマージンを有する状態で、単層媒体あるいは2層媒体との互換性を確保しつつ、裏焦点課題を解決する光情報記録媒体が実現できる。
また、第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、保護層の厚みが42μm以上、46μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、保護層の厚みが42μm以上、46μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、保護層の厚みが42μm以上、46μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても実現できる。
また、保護層表面から第1の情報層までの厚みが、97μm以上、105μm以下であっても良い。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても良い。この構成により、各中間層および保護層の厚みを作製可能なマージンを有する状態で、単層媒体あるいは2層媒体との互換性を確保しつつ、裏焦点課題を解決する光情報記録媒体が実現できる。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても良い。この構成により、各中間層および保護層の厚みを作製可能なマージンを有する状態で、単層媒体あるいは2層媒体との互換性を確保しつつ、裏焦点課題を解決する光情報記録媒体が実現できる。
また、第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが44μm以上、48μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが12μm以上、16μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが12μm以上、16μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、第2の中間層の厚みが12μm以上、16μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが12μm以上、16μm以下、第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、保護層の厚みが43μm以上、47μm以下であっても実現できる。
また、保護層から第1の情報層までの厚みが、98μm以上、106μm以下であっても良い。
また、記録再生光が合焦しているいずれか1つの情報層から光学ヘッドに返ってくる情報光と、いずれかの情報層で反射した一部の迷光のうち、情報層あるいは保護層表面の3回以下の反射を経て光ヘッドに返ってくる反射迷光との往復光路長差が2μm以上であっても良い。
また、本発明の光情報記録媒体は、少なくとも波長400nm以上、410nm以下のレーザ光源と、NA0.85の対物レンズと、球面収差補正手段とを備える光学ヘッドを用いて記録および/または再生が行われることが好ましい。
また、記録再生光が合焦しているいずれか1つの情報層から光学ヘッドに返ってくる情報光と、いずれかの情報層で反射した一部の迷光のうち、情報層あるいは保護層表面の3回以下の反射を経て光ヘッドに返ってくる反射迷光との往復光路長差が2μm以上であっても良い。
また、本発明の光情報記録媒体は、少なくとも波長400nm以上、410nm以下のレーザ光源と、NA0.85の対物レンズと、球面収差補正手段とを備える光学ヘッドを用いて記録および/または再生が行われることが好ましい。
本発明によれば、例えば、4つの情報層を備える4層光情報記録媒体において、中間層や保護層を作製するために十分なプロセスマージンを有する状態で、従来からある単層光情報記録媒体や2層光情報記録媒体との互換性を確保しつつ、層間クロストークの影響を軽減するとともに、いずれか一つの情報層に合焦した際に他の情報層で反射した一部の迷光のうち、いずれかの情報層あるいは保護層表面の3回以下の反射を経て光ヘッドに返ってくる反射迷光と情報光との干渉による裏焦点課題を解消することが可能となる。
以下に、本発明の各実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態における4層構造光情報記録媒体の構造の一例を示す。検討を行った光情報記録媒体は、外径が約120mm、厚みが約1.2mmである円盤状の光情報記録媒体であり、図1はその断面の一部を示す図となっている。
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態における4層構造光情報記録媒体の構造の一例を示す。検討を行った光情報記録媒体は、外径が約120mm、厚みが約1.2mmである円盤状の光情報記録媒体であり、図1はその断面の一部を示す図となっている。
ここでは追記型相変化材料からなる情報層を有する追記型4層構造光情報記録媒体においての検討結果を用いて説明を行う。追記型相変化材料とは、記録再生光の照射による熱によって、光学特性が異なる2つ以上の状態間を取りうる材料のことであり、またその反応が不可逆的に変化しうる材料であることが好ましい。例えば、OおよびM(ただし、MはTe、Al、Si、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Biから選ばれる1つまたは複数の元素)を含有する材料などが好ましい。また、それら材料だけでなく誘電体材料なども積層した構造なども好ましい。ただし、情報層に含まれる材料に関しては、この材料だけに限定されるものではない。また、追記型相変化材料にこだわらず、再生専用媒体に用いられるAgやAl合金などの金属反射膜などを使用しても本発明の効果には変わりはない。また繰り返し記録を行える相変化材料を使用しても本発明の効果には変わりはない。
樹脂基板101は、厚み約1.1mmのポリカーボネート製樹脂からなる樹脂基板であり、片面には凹凸形状よりなる案内溝が形成されている。さらに、樹脂基板101上に、相変化記録材料を含む第1の情報層102、紫外線硬化性樹脂からなる第1の中間層106、第2の情報層103、第2の中間層107、第3の情報層104、第3の中間層108、第4の情報層105、保護層109が順に積層されている。第2の情報層から第4の情報層は、記録再生光を反射させるとともに、記録再生光入射側からみて奥側の情報層に記録再生光を透過させなければならないため、記録再生光に対して半透明な薄膜材料によって構成されている。また、各情報層から光学ヘッドに反射する光量はほぼ同じ程度となるように、各情報層の透過率、反射率が設計されている。そのため、第1の情報層102から第4の情報層105に向かって、順に透過率が高くなるような材料設計がなされている。
また第1の中間層106から第3の中間層108は紫外線硬化性樹脂を塗布し、片面に凹凸形状からなる案内溝を有するスタンパを押圧した後硬化させ、スタンパを剥離することでその凹凸形状を表面に転写させることによって形成されている。また保護層109も同様に紫外線硬化性樹脂を塗布することによって形成した。中間層および保護層に用いる樹脂材料としては記録再生光の波長に対して略透明であることが好ましい。ここでいう略透明とは、記録再生光の波長に対して90%以上の透過率を有する樹脂などが好ましい。例えば、波長405nmに対して90%以上の透過率を有する樹脂などが好ましい。
また、この光情報記録媒体を記録再生する光学ヘッドは、波長405nmの半導体レーザを光源とし、NAが0.85の対物レンズ110と、組み合わせレンズにより構成されている収差補正手段112から構成されている。
また、この光情報記録媒体を記録再生する光学ヘッドは、波長405nmの半導体レーザを光源とし、NAが0.85の対物レンズ110と、組み合わせレンズにより構成されている収差補正手段112から構成されている。
図17は、本発明の実施の形態1における光情報記録媒体1701および光ヘッド1702の構成の一例を示している。
光源1703は、波長が405nmの直線偏光の発散ビーム1704を出射する。光源1703から出射されたビーム1704は、焦点距離f1が18mmのコリメートレンズ1705で平行光に変換された後、偏光ビームスプリッタ1706を透過し、4分の1波長板1707を透過して円偏光に変換された後、焦点距離f2が2mmの対物レンズ1708で収束ビームに変換され、光情報記録媒体1701に集光される。対物レンズ1708の開口はアパーチャ1709によって制限され、開口数NAを0.85としている。また、情報層で球面収差がほぼ0mλとなるようにステッピングモータなどで構成される収差補正手段を用いてコリメートレンズ1705を光軸方向に調整されている。情報層で反射されたビームは、対物レンズ1708、4分の1波長板1707を透過して往路とは90度異なる直線偏光に変換された後、偏光ビームスプリッタ1706で反射される。偏光ビームスプリッタ1706で反射したビームは、ビーム分割素子である回折格子で0次光のビームと1次光に分割され、焦点距離f3が30mmの検出レンズ1710とシリンドリカルレンズ1711とを経て、光検出器1712に入射する。光検出器1712に入射するビームは、シリンドリカルレンズ1711を透過する際、非点収差が付与される。
光源1703は、波長が405nmの直線偏光の発散ビーム1704を出射する。光源1703から出射されたビーム1704は、焦点距離f1が18mmのコリメートレンズ1705で平行光に変換された後、偏光ビームスプリッタ1706を透過し、4分の1波長板1707を透過して円偏光に変換された後、焦点距離f2が2mmの対物レンズ1708で収束ビームに変換され、光情報記録媒体1701に集光される。対物レンズ1708の開口はアパーチャ1709によって制限され、開口数NAを0.85としている。また、情報層で球面収差がほぼ0mλとなるようにステッピングモータなどで構成される収差補正手段を用いてコリメートレンズ1705を光軸方向に調整されている。情報層で反射されたビームは、対物レンズ1708、4分の1波長板1707を透過して往路とは90度異なる直線偏光に変換された後、偏光ビームスプリッタ1706で反射される。偏光ビームスプリッタ1706で反射したビームは、ビーム分割素子である回折格子で0次光のビームと1次光に分割され、焦点距離f3が30mmの検出レンズ1710とシリンドリカルレンズ1711とを経て、光検出器1712に入射する。光検出器1712に入射するビームは、シリンドリカルレンズ1711を透過する際、非点収差が付与される。
収差補正手段は、光情報記録媒体の保護層表面から、情報を記録再生する情報層までの厚み差によって発生する球面収差などの収差成分を補正するために、各情報層で発生する収差成分を打ち消すような収差を与える役割を持っている。この光学ヘッドは本来、単層構造媒体の情報層に対して収差が小さくなるような光学設計がなされており、2層構造媒体の記録再生までを考慮し、設計上の最小収差位置は、保護層表面から約80μmから90μm程度に設定されている。そのため、最小収差位置より厚みの異なる各情報層に記録再生光を絞り込むときは、収差補正手段によって各情報層にあった収差補正値を設定して補正する必要がある。
なお、光源の半導体レーザの波長405nmは、設計上により、また温度・駆動電流の変化によって波長が若干変化するため、400nmから410nmの幅で波長の許容値が設定されている。波長が400nmから410nmの範囲においては、本発明の効果に何ら変化をもたらすものではなく、同一の効果が得られる。
ここで、第1の中間層106の厚みをt1、第2の中間層107の厚みをt2、第3の中間層108の厚みをt3、そして保護層109の厚みをtcとし、各中間層の厚みと保護層の厚みに関して、最適な設計値を検討した。
なお、ここでいう厚みの値は、共焦点光学系を有する厚み測定器で測定した値を用いている。この測定器は、波長405nmの光源と対物レンズとアクチュエータを有する光ヘッドでビームを光情報記録媒体に向かって絞込み、このヘッドをアクチュエータで光情報記録媒体に向かって入射される光軸方向に移動させながら、各情報層で焦点を結ばせ、それぞれ焦点が合った位置をアクチュエータの移動距離から換算し、それぞれの厚みの結果とする。なお、この測定器は中間層、あるいは保護層の波長405nmに対する屈折率nを1.6とした場合に正確な厚みが測定されるように校正されており、中間層や保護層を形成する材料の屈折率nの値によっては、光学的な厚みが変化する。例えば、屈折率nが1.6の時に100μmの厚みの材料は、屈折率nが1.7の場合は光学的には102.4μmとなり、また屈折率nが1.5の場合は光学的には98.6μmとなる。本発明の実施の形態1で説明する各厚みの値は屈折率nを1.6に換算した場合の厚みのことを意味する。
次に4層光情報記録媒体を作製する際の中間層あるいは保護層の厚みばらつきについて調べた。各中間層、保護層の厚みのねらいを次のように、t1を24μm、t2を13μm、t3を18μmとし、保護層の厚みtcを45μmとし、保護層表面から第1の情報層までの厚みを100μmとした。各中間層、保護層をここではスピンコート法による紫外線硬化性樹脂の塗布工法により作製した。
図4に作製した光情報記録媒体の第3の中間層の厚みt3の面内厚み分布および作製サンプル毎の厚み変動を示す。サンプルを150枚作製し、そのうち10枚毎に1枚を抜き取り中間層の厚みを測定した。図4では光情報記録媒体の面内厚み平均値と、面内での最大値、最小値をエラーバーで示してある。図4をみてもわかるように、一枚一枚の媒体について、媒体面内で厚みばらつきを有している。これは、スピンコート法などの場合、スピンテーブルの回転によって延伸された樹脂がスピン回転中に受ける径方向での遠心力の違いにより発生する厚み変動や、あるいはスピン回転が停止した後、樹脂の塗布端面における表面張力の影響によって端面の樹脂が盛り上がることによる厚み変動や、あるいは樹脂塗布後にスタンパを貼合した際に生じる樹脂の流動の影響などに依存する厚み分布であり、媒体全面での厚み最大値と最小値の差は状況によっては約3μm程度の分布を持っている。また、中間層あるいは保護層などの形成工程は、スピンコート法以外にも例えばスクリーン印刷工法、グラビア印刷工法など様々な工法が考えられるが、厚み分布の形状は異なるものの、どの工法を用いた場合においても3μm程度の厚み分布が生じる。また、液体の紫外線硬化性樹脂を塗布する工程を含むため、塗布装置の周囲環境の影響、特に温度や湿度の変化の影響を大きく受ける。例えば、温度が上昇していくと、それにつれ紫外線硬化性樹脂の温度も上昇し、粘度が低下する。この状態で、例えばスピンコート法などにより樹脂を塗布すると、粘度が低下した分、形成される中間層あるいは保護層の厚みは薄くなっていく。塗布装置そのものに温度調整機能を取り付けることによって温度変化による厚み変化の程度は小さくすることができるが、影響を完全に取り除くことはできず、光情報記録媒体を複数枚作製していくと、光情報記録媒体間の厚みばらつきも生じることになる。図5に塗布装置周辺の温度と、第3の中間層の厚みの面内平均値の関係を示す。図5のデータより、温度変化約1℃に対して約0.5μm程度の厚み変化が生じることがわかる。温度調整機能により周囲温度を約1℃程度の変化量に制御した場合でも媒体間の1μm程度の厚み変化は生じる。この媒体面内での厚みばらつきと、媒体間での厚み変動を含めると、ねらいの厚みに対して最大4μm程度のばらつきが生じることになる。そのため、各中間層の厚みあるいは保護層の厚みはねらいの厚みに対して±2μm程度のプロセス上の変動要因を有する。ここでは、第3の中間層の厚みt3についてのみ説明を行ったが、第1の中間層の厚みt1や第2の中間層の厚みt2、そして保護層の厚みtcに関しても同様の結果が得られており、各中間層や保護層の厚み変動幅としてはねらいの厚みに対して±2μm程度が見込まれる。つまり光情報記録媒体を量産した場合、各中間層および保護層の厚みは、それぞれねらいの厚みに対して±2μmはずれる可能性があり、4層媒体の中間層、保護層の厚み設計としてはこの変動幅を見越して設定する必要がある。
次に、これら±2μmの厚み変動幅を有する中間層やあるいは保護層を積層することで作製された4層光情報記録媒体の保護層表面から第1の情報層までの厚みがどの程度のばらつきが生じるかを調べた。第1の中間層、第2の中間層、第3の中間層、保護層を積層した光情報記録媒体において、保護層表面から第1の情報層までの厚みを、サンプル150枚について調べた。また、同じサンプルについて、各中間層のそれぞれの面内厚みばらつきの2乗和の平方根も同時に調べた。図6にその結果を示す。各中間層の厚みがそれぞれ±2μmの幅を持っているのに対して、それを4層積層した構造が有する厚みばらつきは±2μmの単純加算の±8μmとはならずに、各厚みばらつきの2乗和の平方根である±4μm以内でおさまっていることがわかる。そのため、保護層表面から第1の情報層までの厚みのねらいを100μmとすると、その厚みは±4μmの変動幅を有し、96μm以上、104μm以下の幅で変動することになる。
次に中間層厚みを変化させたときの、その中間層を挟む2つの情報層に対して、中間層厚みと記録再生信号の信号品質との関係を調べた。ここでは、中間層の厚みとその中間層を挟む2つの情報層間の層間クロストークの影響を単純モデル化するため、図7に示すような2層光情報記録媒体を用いて評価を行った。ただし、2つの情報層702、703は、4層光情報記録媒体の第2の情報層と、第3の情報層の記録膜と同じものを用いた。また、基板701、保護層705ここでいう層間クロストークとは、中間層704の厚みが薄くなることによって、記録再生を行う情報層に対して収差補正手段708および対物レンズ706を通過した記録再生光707を合焦した際に、それ以外の情報層における記録再生光のスポット径が小さくなり、より絞り込まれた状態の記録再生光707が他層に照射され、読み取るべき信号にノイズとして漏れこんでくることを意味している。また、中間層704の厚みを数種類変化させた2層光情報記録媒体を作製したが、全ての媒体で保護層の厚みは63μmに固定した。これは試作を行った4層光情報記録媒体の保護層表面から第3の情報層までの厚みと同じであり、条件を合わせる意味で、保護層の厚みを固定の値とした。
評価方法としては、同一半径位置に2つの情報層のそれぞれに信号を記録し、他層からの信号の漏れこみを含めた形でジッタ値を調べた。ジッタ値とは、記録された信号の所望の時間的な位置からのズレ量あるいは変動量を示しており、ジッタ値が小さい方が、再生品質のよい信号を意味している。図8に中間層の厚みとそれぞれの情報層に記録再生した信号の再生信号特性を示す。なお、信号の記録再生は、線速4.9m/sで行い、ジッタはリミットイコライザによるブーストをかけた状態での評価を行った。ジッタ値としては8.5%以下を媒体の品質を判断する上での指標とした。このジッタ値が得られれば、ほとんど問題なくエラー訂正でき、再生できるレベルである。図8をみてもわかるように中間層の厚みが薄くなるにつれ、両情報層とも層間クロストークの影響によりジッタ値が悪化していく。特に10μm以下となるとジッタ値の悪化が顕著であり、ジッタ値のクライテリアを満たすためには、中間層厚は少なくとも10μm以上が必要となる。また、このグラフから中間層厚が18μm以上あると隣接した情報層からの層間クロストークの影響は非常に小さく、ジッタ値への影響は軽微である。
次に多面反射光による干渉の影響について評価する。図3(a)から(c)のように読み出すべき情報層に記録再生光を合焦した際に、他層で反射した一部の迷光がいずれかの情報層あるいは保護層表面などを介して多重反射したのち、読み出すべき情報光と等しい光路長と等しい光束径で光ヘッドの光検出器に入射した場合、この迷光成分は複数の情報層での反射を経て光検出器に入射するため読み出すべき情報光に対して非常に小さい光量となるが、等しい光路長と等しい光束径で光検出器に入射するため干渉による影響が大きく、微小な中間層厚み、あるいは保護層厚みの変化で大きく光量変動を生じさせ、安定した信号検出が困難となる。
図9は読み出すべき情報光と図3に示すようなパターンで光検出器に返ってくる迷光との光量比を100:1としたときの層間厚みの差に対する再生信号振幅を示している。なお、層間厚みの差とは、第1の中間層、第2の中間層、そして第3の中間層の厚みの差を意味している。図9の横軸は層間厚みの差、縦軸は再生信号振幅で、読み出すべき情報光のみを光検出器で受光したときのDC光量で規格化した値である。図9をみると、層間厚みの差が1μm以下となると再生信号振幅の変動が急激に変動することがわかる。このことから、第1の中間層、第2の中間層、第3の中間層の厚みはそれぞれ1μm以上の差を設けることが好ましいといえる。
次に保護層の厚みと情報層に記録再生する情報信号との関係を評価する。保護層の表面には、ゴミ、埃、指紋などの付着したり、またキズ付けたりする可能性が非常に高い。保護層の表面にそれら欠陥が生じた場合、情報層に記録再生を行う記録再生光を遮ったり、また記録再生光の入射角度を変えたりし、情報層に記録再生する信号品質に大きな影響を与えることになる。また、保護層の厚みが薄くなるにつれ、情報層に記録再生光を合焦した際の、保護層表面での記録再生光のビーム径が小さくなっていくため、保護層表面での記録再生光のビーム径に対して小さい埃などがあった場合、同じサイズの埃であっても、保護層表面でのビーム径に対して相対的に埃の大きさが大きくなってしまうため、記録再生光を遮る領域が拡大し、情報層に記録再生する信号品質に大きな影響を与えることが想定される。そこで、4層光情報記録媒体の第4の情報層と同じ構成の記録膜を有する単層構造媒体において、保護層の厚みを100μmから30μmまで変化させたサンプルを作製し、それら媒体の保護層表面に欠陥を付着させ、情報層の記録再生信号にどれだけ影響を及ぼすかをエラーレートを調べることによって評価を行った。なお、記録した信号は、1−7PP変調方式によって変調された、基準クロック周波数66MHzで、最短マーク長149nmのランダムパターンの信号であり、記録再生線速は4.9m/sに設定した。
次に評価方法について説明を行う。一般家庭環境の埃のサイズとしては、直径20μm以下のものがほとんどを占めている。一般家庭環境の埃付着の条件を再現するためには、20μm以下のサイズの粉塵を粉塵環境試験装置などを用いて付着させる方法が好ましい。実際に付着する埃の量は、当然環境差や放置環境(ケースにいれる、いれないなど)や放置時間などによって変化するが、実際に光情報記録媒体をドライブなどに挿入し、媒体を回転させると静電気などで付着している以外の埃はほとんどが振り落とされることになる。それらを考慮すると、直径が20μm以下の埃を保護層表面における埃の面積占有率(ここでは埃面積率と呼ぶことにする)が約1%程度が妥当といわれている。そのため本実施の形態1においては、保護層の厚みを変えたサンプルに対して埃面積率約1%の埃を粉塵環境試験装置を用いて、保護層表面に付着させ、その媒体に対して記録再生を行ってエラーレートがどの程度悪化するかを評価した。付着させた粉塵は、JIS試験用粉体I、10種(フライアッシュ、超微粒)を用いた。この粉体は、粒径分布が、2μmサイズの埃が、82±5%、4μmサイズの埃が60±3%、8μmサイズの埃が22±3%、16μmサイズの埃が3±3%の構成のものであり、20μm以下の埃環境の影響評価のためには非常に好ましい粉体であるといえる。また、粉塵環境試験装置(SHIBATA製AP−355)で一定の埃濃度環境を作り、その試験装置内に試験用光情報記録媒体を一定時間放置し埃を付着させた。図10に光学顕微鏡で観察した保護層表面の埃付着状態を示す。埃を付着させた結果、埃面積率は約1.3%であった。
このサンプルを用いエラーレート(SER:Symbol Error Rate)の評価を行った。SERの合否の指標としては4.2x10−3以下のエラーレートであれば問題ないものとした。このエラーレート値は100万枚に1枚情報を読み出せない可能性があるレベルで、このエラーレート値以下であれば光情報記録媒体の記録再生特性として問題ないといえる。また、信号を記録する際、記録再生信号品質が最適となる記録条件の他、実際に起こりうる記録ストレス状態、あるいは再生ストレス状態においても同様のSER評価を行い、合否を判定した。ここで用いた記録ストレス状態とは、記録再生光のデフォーカス量や、起こりうるディスクの反り(チルト)の影響、起こりうる球面収差量、また記録パワーの設定誤差、記録パワーを最適化する記録パワー学習誤差、および温度変化による記録パワー誤差などを見積もり決定した。ここでは、記録ストレス状態として、最適記録パワーから8.8%パワーを低く設定した。また、再生ストレス状態としては、読み出す光学ヘッドの製作ばらつきや、デフォーカス量、ディスクの反りによるトラックずれ量などを見積もり決定した。ここでは通常の再生パワーに対して29%パワーを低く設定した。
図11にカバー層を100μmから30μmまで変化させた光情報記録媒体において、保護層表面に埃が付着していないサンプルに最適な記録条件で記録し、通常の再生パワーで再生したもののSERを基準として、保護層表面に図10のような埃を付着させたサンプルに対して、最適な記録条件で記録した場合のSER値と、記録ストレス状態で記録を行った場合のSER値と、さらに記録ストレス状態で記録した信号を再生ストレス状態で再生した場合のSER値をそれぞれ評価し示した。この結果より埃付着状態、記録ストレス状態、再生ストレス状態においてもSER値として4.2x10−3を超えないことから、保護層の厚みとしては40μm以上の厚みであれば問題ないといえる。
次に裏焦点課題の影響度について評価を行った。4層光情報記録媒体の場合、第1の情報層から第4の情報層までの各情報層と、保護層の表面の計5つの反射界面が存在する。いずれか一つの情報層に記録再生光を合焦した場合、その他の反射界面で反射した一部の迷光は多面反射を繰り返し、光ヘッドに設けられた光検出器に返ってくる。光検出器に返ってくる迷光は、必ず奇数回だけいずれかの界面で反射して光検出器に返ってくる。そこで迷光が3回反射で光検出器に帰ってくるパターンと、5回反射で光検出器に返ってくるパターンを考え、その影響度合いを評価した。
本実施の形態1における4層光情報記録媒体の各情報層の反射率および透過率を表1に示す。
各情報層を再生した際に各情報層の反射率がほぼ同じとなるように各情報層の反射率、透過率が設定されている。そのため、保護層から第1の情報層に近づいていくにつれ、情報層の反射率が高くなり、透過率が低くなっている。この情報層の構成を用いると各情報層の記録再生時の反射率はほぼ4〜5%でバランスする。
図12に発生しうる3回反射の裏焦点課題と、5回反射の裏焦点課題の一例を示す。第1の情報層に近いほど情報層の反射率は高くなることから、保護層表面よりも第1の情報層に近いいずれかの情報層で多面反射が生じた方が、光検出器に帰ってくる迷光の光量が大きくなる。例えば、図12(a)に示すパターンは、光路1206を経て返ってくる情報光以外に、第1の情報層1201に記録再生光が合焦した際に、第2の情報層1202、第3の情報層1203、第2の情報層1202の3回反射(光路1207)を経て返ってくる迷光を示す。この場合、反射率の高い第2の情報層1202と第3の情報層1203間で多面反射するため、起こりうる3回反射の中では、合焦している第1の情報層1201からの反射光量に対する迷光量は最も大きくなるパターンである。このパターンでは、第1の情報層1201の再生光量に対して、迷光の光量は約1.4%となる。図13に再生光量に対する迷光量比と、再生信号振幅の変動幅の関係を示す。図12(a)のパターンでは、再生光量に対して迷光量が約1.4%あることから、再生信号振幅は約45%変動することになる。
また、図12(b)のパターンでは、光路1208を経て返ってくる情報光以外に、第1の情報層1201に記録再生光が合焦した際に、第2の情報層1202、第4の情報層1204、第3の情報層1203を経て光検出器に返ってくる迷光を示す。このパターンは同時に、第3の情報層1203、第4の情報層1204、第2の情報層1202を経て光検出器に返ってくる迷光も生じることになり、2つ分の迷光が光検出器に返ってくる(光路1209)ため、影響も大きい。本実施の形態においては、再生信号光量に対する迷光量の比は約0.87%となる。図13には、先ほどの図12(a)のように1光束の迷光が発生する場合とは別に、図12(b)のように2光束の迷光が発生する場合の相関データも同時に示してある。図12(b)のように2光束で光検出器に返ってくるバターンでは、再生信号光量に対する迷光量の比が約0.87%とすると再生信号振幅は約50%変動することになる。
次に5回反射の迷光による影響を評価する。第1の情報層側の情報層で多面反射が生じた方がより反射率が高い情報層での多面反射となるために光検出器に返ってくる迷光の光量は多くなる。そのため、これは、図12(c)に示すように、光路1210を経て返ってくる情報光以外に、第1の情報層1201に記録再生光を合焦した際に、第2の情報層1202、第3の情報層1203、第2の情報層1202、第3の情報層1203、第2の情報層1202を経て光検出器に返ってくる(光路1211)5回反射のパターンが、5回反射で迷光が返ってくるその他のパターンに対して最も迷光の光量が大きくなるパターンと考えられる。この場合、再生光量に対する迷光量の比は約0.02%であり、図13から再生信号振幅変動を見積もると、変動幅としては2〜3%程度にとどまる。この程度の変動であれば記録再生信号品質にも大きな影響を与えない。そのため、5回反射して光検出器に返ってくる迷光は無視してもかまわない。このことから、裏焦点課題の影響で記録再生信号品質を悪化させるのは、いずれかの情報層や保護層表面を介して3回以下の反射で光検出器に返ってくる迷光のみを考慮すればよい。
3回反射で光検出器に返ってくる迷光と情報光との干渉が生じた場合の再生信号振幅変動の様子を図15に示す。図15(b)は、図14に示すように第4の情報層1404、保護層表面1405、第3の情報層1406を介する3回反射で、読み出すべき第1の情報層1401からの情報光の光路1406と等しい光路長(光路1407)および等しい光束径で光検出器に入射する迷光の影響で生じた再生信号振幅変動の様子を示している。また図15(a)は、図14の光情報記録媒体の保護層の厚みを3μm程度厚く作製したものの再生信号波形である。同様の3回反射した迷光の光路長が、第1の情報層からの情報光の光路長とずれたことにより干渉の影響が解消されている。
ここで、どれだけ読み出すべき情報光の光路長からずれれば、干渉の影響が解消できるかどうかを調べた。図15(b)の再生信号波形をみると、振幅変動が大きい領域と小さい領域が見て取れる。このそれぞれの領域において情報光の光路長と、迷光の光路長を比較した。図16に比較結果を示す。横軸に光情報記録媒体の半径、縦軸に情報光の光路長(保護層表面から入射して保護層表面から記録再生光が出射するまでの往復光路長)と図14に示す3回反射による迷光の光路長との差分を示している。つまり縦軸の情報光と迷光の光路長差0の部分が、情報光と迷光が等しい光路長で等しい光束径で光検出器に返る条件である。しかしながら図16のデータをみると、光路長差が0の領域だけではなく、光路長差0±2μmの領域で大きな信号振幅変動が生じていることがわかった。
これまでの評価してきた条件を全て満たし、3回反射までの裏焦点課題が生じない厚み構成を表2に示す。なお、これまで評価してきた条件とは、中間層および保護層の厚みばらつき±2μm、保護層の厚み40μm以上、最小中間層厚み10μm以上、層間厚み差1.0μm以上、保護層表面から第1の情報層までの厚みが100±4μm、情報光と迷光の光路長差±2μm以上である。
表2においてNo.1〜No.6までが3回反射までの裏焦点課題が生じない厚み構成、No.7およびNo.8は、3回反射の裏焦点課題が生じる厚み構成となっている。表2のNo.1〜No.6までの厚み構成をみると、保護層表面から第1の情報層までの厚みが100μmの場合、中間層の厚みとしては、第2の中間層の厚みが最も薄く、±2μmの厚みばらつきを考慮すると最小中間層厚みは10μm、最大中間層厚みは26μmとなる。また、保護層の厚みとしては最小保護層厚みが42μm、最大保護層厚みは47μmとなる。
これら8通りの厚み構成の光情報記録媒体について記録再生特性を調べた。特性の指標としてはリミットイコライズジッタを評価した。記録再生線速は4.9m/sとし、波長405nm、NA0.85の対物レンズを有する光ヘッドを用いて記録再生を行った。それぞれのジッタ値が8.5%以下であれば性能として問題はない。また、評価の際には、同一半径において全ての情報層には信号が記録されており、他層信号のクロストークがある状態での結果となっている。No.1〜No.6までのパターンについて各中間層の厚みおよび保護層の厚みは面内でねらいの厚みに対して±2μm以内でばらつきを有するが、媒体面内の全ての領域において裏焦点課題による再生信号振幅変動は生じず、全ての情報層においてジッタ8.5%以下を確認した。
No.7の厚み構成の場合、第1の情報層を記録再生する際、第3の情報層、保護層表面、第4の情報層を介する3回反射の裏焦点課題が発生し、大きな再生信号振幅変動が生じた。また、そのときの第1の情報層のジッタ値は8.5%を上回った。
また、No.8の厚み構成の場合、第2の情報層を記録再生する際、第4の情報層、保護層表面、第4の情報層を介する3回反射の裏焦点課題が発生した。ジッタ値も8.5%を大きく上回った。
また、No.8の厚み構成の場合、第2の情報層を記録再生する際、第4の情報層、保護層表面、第4の情報層を介する3回反射の裏焦点課題が発生した。ジッタ値も8.5%を大きく上回った。
またここでは表2に示した厚み構成のみで説明したが、中間層および保護層の厚みばらつき±2μm、保護層の厚み40μm以上、最小中間層厚み10μm以上、層間厚み差1.0μm以上、保護層表面から第1の情報層までの厚みが100±4μm、3回反射までで光ヘッドに返ってくる迷光までを考慮し、情報光と迷光の光路長差±2μm以上という条件を満たせばこのパターンに限るものではない。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、保護層表面から第1の情報層までの厚みが101±4μmの場合の4層光情報記録媒体について厚み構成と記録再生信号特性の評価を行った。実施の形態1で説明したとおり、必要条件として、中間層および保護層の厚みばらつきは±2μm、保護層の厚みは40μm以上、最小中間層厚みは10μm以上、層間厚み差は1.0μm以上、情報光と迷光の光路長差±2μm以上という条件は全て同じである。
本実施の形態2では、保護層表面から第1の情報層までの厚みが101±4μmの場合の4層光情報記録媒体について厚み構成と記録再生信号特性の評価を行った。実施の形態1で説明したとおり、必要条件として、中間層および保護層の厚みばらつきは±2μm、保護層の厚みは40μm以上、最小中間層厚みは10μm以上、層間厚み差は1.0μm以上、情報光と迷光の光路長差±2μm以上という条件は全て同じである。
また、保護層表面から第1の情報層までの厚みが101μmとなった以外は、実施の形態1とまったく同じである。
なお、本実施の形態2で保護層表面から第1の情報層までの厚みを101μmまで厚くしたのは、現行のBlu−rayディスクの2層媒体において第1の情報層までの厚みとして100μm±5μmまでの厚みばらつきを許容しているためである。保護層表面から第1の情報層までの厚みを101±4μmとすると現行の2層媒体用ドライブにおいても対応可能な範囲となるためである。
なお、本実施の形態2で保護層表面から第1の情報層までの厚みを101μmまで厚くしたのは、現行のBlu−rayディスクの2層媒体において第1の情報層までの厚みとして100μm±5μmまでの厚みばらつきを許容しているためである。保護層表面から第1の情報層までの厚みを101±4μmとすると現行の2層媒体用ドライブにおいても対応可能な範囲となるためである。
表3に本実施の形態2における4層光情報記録媒体の厚み構成と、記録再生特性を示す。
表3中のNo.1〜No.8までのパターンが3回反射までの裏焦点課題が生じない厚み構成、No.9は3回反射の裏焦点課題が生じる厚み構成となっている。
表3のNo.1〜No.8までの厚み構成をみると、保護層表面から第1の情報層までの厚みが101±4μmの場合、中間層の厚みとしては、第2の中間層の厚みが最も薄く、±2μmの厚みばらつきを考慮すると最小中間層厚みは10μm、最大中間層厚みは27μmとなる。また、保護層の厚みとしては最小保護層厚みが42μm、最大保護層厚みは48μmとなる。
表3のNo.1〜No.8までの厚み構成をみると、保護層表面から第1の情報層までの厚みが101±4μmの場合、中間層の厚みとしては、第2の中間層の厚みが最も薄く、±2μmの厚みばらつきを考慮すると最小中間層厚みは10μm、最大中間層厚みは27μmとなる。また、保護層の厚みとしては最小保護層厚みが42μm、最大保護層厚みは48μmとなる。
No.1〜No.8までは、各中間層の厚みおよび保護層の厚みは面内でねらいの厚みに対して±2μm以内でばらつきを有するが、媒体面内の全ての領域において裏焦点課題による再生信号振幅変動は生じず、全ての情報層において目標であるジッタ8.5%以下を満たしており良好な結果が得られた。
No.9に関しては、第2の情報層を記録再生する際、第4の情報層、保護層表面、第4の情報層を介する3回反射の裏焦点課題が発生した。そのため、ジッタ値も大幅に悪化し、8.5%以上となった。
No.9に関しては、第2の情報層を記録再生する際、第4の情報層、保護層表面、第4の情報層を介する3回反射の裏焦点課題が発生した。そのため、ジッタ値も大幅に悪化し、8.5%以上となった。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、保護層表面から第1の情報層までの厚みが102±4μmの場合の4層光情報記録媒体について厚み構成と記録再生信号特性の評価を行った。実施の形態1で説明したとおり、必要条件として、中間層および保護層の厚みばらつきは±2μm、保護層の厚みは40μm以上、最小中間層厚みは10μm以上、層間厚み差は1.0μm以上、情報光と迷光の光路長差±2μm以上という条件は全て同じである。
本実施の形態3では、保護層表面から第1の情報層までの厚みが102±4μmの場合の4層光情報記録媒体について厚み構成と記録再生信号特性の評価を行った。実施の形態1で説明したとおり、必要条件として、中間層および保護層の厚みばらつきは±2μm、保護層の厚みは40μm以上、最小中間層厚みは10μm以上、層間厚み差は1.0μm以上、情報光と迷光の光路長差±2μm以上という条件は全て同じである。
また、保護層表面から第1の情報層までの厚みが102μmとなった以外は、実施の形態1とまったく同じである。
なお、本実施の形態2で保護層表面から第1の情報層までの厚みを102μmまで厚くしたのは、それによって各中間層の厚みを広く設計する可能性が増えるためである。図8において説明したとおり、中間層の厚みが薄くなると層間クロストークの影響により急激にジッタ値が悪化する。保護層表面から第1の情報層までの厚みをより広く設計することによって最小中間層厚みを厚くすることができるためである。
なお、本実施の形態2で保護層表面から第1の情報層までの厚みを102μmまで厚くしたのは、それによって各中間層の厚みを広く設計する可能性が増えるためである。図8において説明したとおり、中間層の厚みが薄くなると層間クロストークの影響により急激にジッタ値が悪化する。保護層表面から第1の情報層までの厚みをより広く設計することによって最小中間層厚みを厚くすることができるためである。
表4に本実施の形態3における4層光情報記録媒体の厚み構成と、記録再生特性を示す。
表4中のNo.1〜No.8までのパターンが3回反射までの裏焦点課題が生じない厚み構成、No.9は3回反射の裏焦点課題が生じる厚み構成となっている。
表3のNo.1〜No.8までの厚み構成をみると、保護層表面から第1の情報層までの厚みが102±4μmの場合、中間層の厚みとしては、第2の中間層の厚みが最も薄く、±2μmの厚みばらつきを考慮すると最小中間層厚みは10μm、最大中間層厚みは27μmとなる。また、保護層の厚みとしては最小保護層厚みが43μm、最大保護層厚みは48μmとなる。
表3のNo.1〜No.8までの厚み構成をみると、保護層表面から第1の情報層までの厚みが102±4μmの場合、中間層の厚みとしては、第2の中間層の厚みが最も薄く、±2μmの厚みばらつきを考慮すると最小中間層厚みは10μm、最大中間層厚みは27μmとなる。また、保護層の厚みとしては最小保護層厚みが43μm、最大保護層厚みは48μmとなる。
No.1〜No.8までは、各中間層の厚みおよび保護層の厚みは面内でねらいの厚みに対して±2μm以内でばらつきを有するが、媒体面内の全ての領域において裏焦点課題による再生信号振幅変動は生じず、全ての情報層において目標であるジッタ8.5%以下を満たしており良好な結果が得られた。特にNo.5、No.6の条件は第2の中間層の厚みを14±2μmと広く設計することができるため、第2の情報層および第3の情報層のジッタ値に対する層間クロストークの影響を軽減することが可能であり非常に望ましい構成である。
No.9に関しては、第1の情報層を記録再生する際、第3の情報層、保護層表面、第4の情報層を介する3回反射の裏焦点課題が発生した。そのため、ジッタ値も大幅に悪化し、8.5%以上となった。
No.9に関しては、第1の情報層を記録再生する際、第3の情報層、保護層表面、第4の情報層を介する3回反射の裏焦点課題が発生した。そのため、ジッタ値も大幅に悪化し、8.5%以上となった。
本発明の光情報記録媒体は、4つの情報層を備える4層光情報記録媒体において、中間層や保護層を作製するために十分なプロセスマージンを有する状態で、従来からある単層光情報記録媒体や2層光情報記録媒体との互換性を確保しつつ、層間クロストークの影響を軽減するとともに、いずれか一つの情報層に合焦した際に他の情報層で反射した一部の迷光のうち、いずれかの情報層あるいは保護層表面の3回以下の反射を経て光ヘッドに返ってくる反射迷光と情報光との干渉による裏焦点課題を解消することを可能とする。
本発明は、高品質な信号を記録再生することが可能である大容量な多層光情報記録媒体に利用することができる。
本発明は、高品質な信号を記録再生することが可能である大容量な多層光情報記録媒体に利用することができる。
101 基板
102 第1の情報層
103 第2の情報層
104 第3の情報層
105 第4の情報層
106 第1の中間層
107 第2の中間層
108 第3の中間層
109 保護層
110 対物レンズ
111 記録再生光
112 収差補正手段
201 基板
202 第1の情報層
203 第2の情報層
204 第3の情報層
205 第Nの情報層
207 記録再生光
301 読み出すべき情報光の光路
302 第3の情報層に結像する迷光光路
303 読み出すべき情報光の光路
304 保護層表面に結像する迷光光路
305 読み出すべき情報光の光路
306 他情報層に結像しない迷光光路
307 他情報層に結像しない迷光光路
701 基板
702 第2の情報層
703 第3の情報層
704 中間層
705 保護層
706 対物レンズ
707 記録再生光
708 収差補正手段
1201 第1の情報層
1202 第2の情報層
1203 第3の情報層
1204 第4の情報層
1206 読み出すべき情報光の光路
1207 第3の情報層に結像する迷光光路
1208 読み出すべき情報光の光路
1209 他情報層に結像しない迷光光路
1210 読み出すべき情報光の光路
1211 第2の情報層に結像する5回反射で返ってくる迷光光路
1401 第1の情報層
1402 第2の情報層
1403 第3の情報層
1404 第4の情報層
1405 保護層表面
1406 読み出すべき情報光の光路
1407 迷光光路
1701 光情報記録媒体
1702 光ヘッド
1703 光源
1704 記録再生光
1705 コリメートレンズ
1706 偏光ビームスプリッタ
1707 4分の1波長板
1708 対物レンズ
1709 アパーチャ
1710 検出レンズ
1711 シリンドリカルレンズ
1712 光検出器
102 第1の情報層
103 第2の情報層
104 第3の情報層
105 第4の情報層
106 第1の中間層
107 第2の中間層
108 第3の中間層
109 保護層
110 対物レンズ
111 記録再生光
112 収差補正手段
201 基板
202 第1の情報層
203 第2の情報層
204 第3の情報層
205 第Nの情報層
207 記録再生光
301 読み出すべき情報光の光路
302 第3の情報層に結像する迷光光路
303 読み出すべき情報光の光路
304 保護層表面に結像する迷光光路
305 読み出すべき情報光の光路
306 他情報層に結像しない迷光光路
307 他情報層に結像しない迷光光路
701 基板
702 第2の情報層
703 第3の情報層
704 中間層
705 保護層
706 対物レンズ
707 記録再生光
708 収差補正手段
1201 第1の情報層
1202 第2の情報層
1203 第3の情報層
1204 第4の情報層
1206 読み出すべき情報光の光路
1207 第3の情報層に結像する迷光光路
1208 読み出すべき情報光の光路
1209 他情報層に結像しない迷光光路
1210 読み出すべき情報光の光路
1211 第2の情報層に結像する5回反射で返ってくる迷光光路
1401 第1の情報層
1402 第2の情報層
1403 第3の情報層
1404 第4の情報層
1405 保護層表面
1406 読み出すべき情報光の光路
1407 迷光光路
1701 光情報記録媒体
1702 光ヘッド
1703 光源
1704 記録再生光
1705 コリメートレンズ
1706 偏光ビームスプリッタ
1707 4分の1波長板
1708 対物レンズ
1709 アパーチャ
1710 検出レンズ
1711 シリンドリカルレンズ
1712 光検出器
Claims (33)
- 光学ヘッドを用いて保護層側より記録および/または再生する光情報記録媒体であって、
基板上に設けられた第1の情報層と、前記第1の情報層上に設けられた第1の中間層と、前記第1の中間層上に設けられた第2の情報層と、前記第2の情報層上に設けられた第2の中間層と、前記第2の中間層上に設けられた第3の情報層と、前記第3の情報層上に設けられた第3の中間層と、前記第3の中間層上に設けられた第4の情報層と、前記第4の情報層上に設けられた前記保護層とを備え、
前記第1から第3の中間層のうち、前記第2の中間層が最も薄い、
光情報記録媒体。 - 前記第1の情報層から前記第4の情報層までの厚みと、前記保護層の厚みとが異なる、請求項1に記載の光情報記録媒体。
- 前記各中間層および前記保護層の厚みがそれぞれ異なり、かつ各々の厚み差が1μm以上である、請求項1または2に記載の光情報記録媒体。
- 前記各中間層の厚みが、10μm以上、27μm以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記保護層の厚みが、40μm以上、48μm以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記各中間層の厚みばらつきが±2μm以内である、請求項1から5のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記保護層の厚みが42μm以上、46μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記保護層の厚みが42μm以上、46μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、前記第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、前記第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記保護層表面から前記第1の情報層までの厚みが、96μm以上、104μm以下である、請求項1から12のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、前記第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、前記第3の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、前記保護層の厚みが42μm以上、46μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、前記第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、前記第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、前記保護層の厚みが42μm以上、46μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、前記第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記保護層の厚みが44μm以上、48μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、前記第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記保護層の厚みが44μm以上、48μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、前記保護層の厚みが44μm以上、48μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが16μm以上、20μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記保護層の厚みが44μm以上、48μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記保護層表面から前記第1の情報層までの厚みが、97μm以上、105μm以下である、請求項1から6および請求項14から21のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記保護層の厚みが44μm以上、48μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記保護層の厚みが44μm以上、48μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記第2の中間層の厚みが12μm以上、16μm以下、前記第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記第2の中間層の厚みが12μm以上、16μm以下、前記第3の中間層の厚みが22μm以上、26μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、前記第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、前記第3の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが18μm以上、22μm以下、前記第2の中間層の厚みが10μm以上、14μm以下、前記第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記第1の中間層の厚みが17μm以上、21μm以下、前記第2の中間層の厚みが11μm以上、15μm以下、前記第3の中間層の厚みが23μm以上、27μm以下、前記保護層の厚みが43μm以上、47μm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 前記保護層表面から前記第1の情報層までの厚みが、98μm以上、106μm以下である、請求項1から6および請求項23から30のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 記録再生光が合焦しているいずれか1つの前記情報層から前記光学ヘッドに返ってくる情報光と、いずれかの前記情報層で反射した一部の迷光のうち、前記情報層あるいは前記保護層表面の3回以下の反射を経て光ヘッドに返ってくる反射迷光との往復光路長差が2μm以上である、請求項1から31のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
- 少なくとも波長400nm以上、410nm以下のレーザ光源と、NA0.85の対物レンズと、球面収差補正手段とを備える前記光学ヘッドを用いて記録および/または再生が行われる、請求項1から32のいずれか一項に記載の光情報記録媒体。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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