JP4419797B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体に対する記録および/または再生を行う記録再生装置を構成するのに好適な光ピックアップ装置に関する。
光記録媒体や光磁気記録媒体などの記録媒体は、高いデータアクセス速度を有する大容量記録媒体として重要視されている。
近年、記録媒体及び受発光素子の技術向上により、従来用いられてきた例えばディスク状の記録媒体であるCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などに加え、BD(Blu-ray Disc)などの高密度記録媒体が実用化されるに至った。また、各記録媒体について、再生専用型、追記型、書き換え可能型などの媒体も提案され、広く普及している。
記録媒体の記録再生装置においては、記録媒体に向けて照射される光によって、記録時には記録媒体3に情報が記録され、再生時には記録媒体で光が変調例えば反射され、生じた変調光がフォトダイオードなどの受光部で検出されることにより、記録媒体への情報の記録や、記録媒体からの情報の再生がなされる。これらの記録再生は、記録再生装置を構成する光ピックアップ装置によってなされる。
図8は、従来の、互いに異なる波長の2種類のレーザ光によるピックアップ装置の構成を示す概略構成図である。
従来の光ピックアップ装置101は、互いに異なる波長の2種類のレーザ光を出力する光源部102と、この光源部102からの出射光によって情報の記録および/または再生がなされる例えばディスク状の記録媒体103と、出射光の記録媒体103上での変調によって生じる変調光を検出する受光部104と、複数の光学素子が貼り合わされて構成される合成プリズム105を有する。
また、光ピックアップ装置101は、光源部102からの出射光と、受光部104に至る変調光の光路を規定するための合成プリズム105と、コリメータレンズ106と、1/4波長板107と、対物レンズ108と、シリンドリカルレンズ109とを有する。
合成プリズム105は、硝材よりなる第1〜第3の光学素子151〜153を有し、第1及び第2の光学素子151及び152の界面には、図示しないが、偏光ビームスプリッタ(Polarized Beam Splitter;PBS)膜が塗布形成される。
発光部102から出射された出射光は、最終的に得る変調光との光路の分離がなされる合成プリズム105、コリメータレンズ106、1/4波長板107を経て、対物レンズ108によって記録媒体103上に集光される。再生時には、更にこの集光された出射光は記録媒体103の表面で変調例えば反射され、生じた変調光が、対物レンズ108、1/4波長板107、コリメータレンズ106を経て合成プリズム105に至る。
ここで、変調光は、1/4波長板107によって偏光面に対する変化がなされていることから、先に透過した出射光とは異なり、合成プリズム105を構成する第1の光学素子151と第2の光学素子152との界面に塗布形成されたPBS膜で反射され、第2の光学素子152と第3の光学素子153との界面で更に反射されて、シリンドリカルレンズ109で非点収差の補正をなされて受光部104に至る。
図9AとB、及びCは、この従来の光ピックアップ装置101を構成する光源部102の構成を示す概略側面図と、この各発光点からの出射光に基いて、記録媒体103上で生成される変調光が受光部104の端面で形成する光スポットの状態を示す模式図である。光源部102は、図9Aにそれぞれaとbで示す2つの発光点を有することから、図8に示したように、各発光点からの出射光の光路(a、bで示す)が互いにずれて形成される。
したがって、従来の光ピックアップ装置では、これらの出射光から生成される変調光についても、一方の変調光が、図9Bに示すように、受光部104の端面の所定の位置に光スポットa3´を形成する構成とした場合、他方の変調光は、図9Cにスポットb3´として示すように、受光部104の端面において、所定の位置から例えば5μmずれてしまう。
このような位置ずれは、受光部に至る変調光に基づく各種情報信号、例えば非点収差法によるフォーカスエラー信号やDPD(Double Push Pull)法によるトラッキングエラー信号の検出において、正確な情報取得に支障をきたすことから問題となる。
これに対し、出射光や変調光の光路上にホログラフィック光学素子(Holographic Optical Element;HOE)を配置するとか、合成プリズムを構成する複数の光学素子の界面と光路との角度を選定するなどの手法によって、各変調光の光軸補正と、補正による受光部端面での光スポット位置ずれの補正を図った光ピックアップ装置が提案されている(例えば特許文献1及び2参照)。
特開2000-311375号公報 特開2003-224323号公報
しかし、HOE等の配置による場合、部品点数の増加や、これに伴うコストの増大化のみならず、上述の変調光が受光部の端面に至るまでに多数回の反射によって光量のロスが生じるなどの問題が生じる。
また、光源部を、より多く例えば3つ以上の発光点を有する構成とした場合には、装置の更なる大型化や、そのためのコストの発生は避けられない。
本発明は、光ピックアップ装置における上述の諸問題の解決を図るものである。
本発明による光ピックアップ装置は、少なくとも2つ以上のレーザ光を記録媒体に照射する光源部と、上記記録媒体で変調された光が検出される受光部と、複数の光学素子から成り、上記記録媒体に向かう出射光と、上記記録媒体から変調される変調光の光路とを分離規定する合成プリズムとを有し、上記合成プリズムを形成する複数の光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子の屈折率の分散特性が、他の光学素子の屈折率の分散特性と異なる構成とされたことを特徴とする。
また、本発明は、上記光ピックアップ装置において、上記少なくとも2つ以上の光の波長が、互いに異なることを特徴とする。
また、本発明は、上記光ピックアップ装置において、上記少なくとも2つ以上のレーザ光が、上記光源部の互いに異なる発光点から出射されることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
また、本発明は、上記光ピックアップ装置において、上記合成プリズムによって、上記出射光の光路と上記変調光の光路とが分離規定されることを特徴とする。
また、本発明は、上記光ピックアップ装置において、上記記録媒体の媒体面に対して水平方向及び垂直方向の移動が可能とされた対物レンズを有し、上記出射光の光路と上記変調光の光路の少なくとも一方が、上記対物レンズを通じて形成されることを特徴とする。
また、本発明は、上記光ピックアップ装置において、上記合成プリズムを形成する複数の光学素子の少なくとも2つ以上が一体とされたことを特徴とする。
また、本発明は、上記光ピックアップ装置において、少なくとも、上記光源部と、上記受光部とが、共通の基板上に載置固定されたことを特徴とする。
また、本発明は、上記光ピックアップ装置において、上記記録媒体がディスク状の記録媒体とされたことを特徴とする。
本発明による光ピックアップ装置によれば、記録媒体の配置部に向かう2つ以上の出射光と、記録媒体から変調される変調光との、少なくともいずれか一方の光路が、複数の光学素子から成る合成プリズムによって規定され、この合成プリズムを形成する複数の光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子の屈折率の分散特性が、他の光学素子の屈折率の分散特性と異なる構成としたことから、合成プリズムに入射する光に対する、合成プリズムを構成する各光学素子間の屈折率差が、入射光の波長ごとに変化することになる。したがって、所望の変調光光路の制御を行うことができる。
また、本発明によれば、互いに波長が異なる2つ以上の光が、発光部の、互いに異なる発光点から出射される場合にも、少なくとも1つの屈折率分散特性が他と異なる複数の光学素子の組合せによって変調光の光路を選定することができることから、上述の出射光の発光点の相対位置による光路すなわち光軸のズレを補正することができ、したがって、上述の各種情報信号、例えば非点収差法によるフォーカスエラー信号やDPD(Double Push Pull)法によるトラッキングエラー信号の検出精度の向上が図られる。
更に、本発明によれば、少なくとも1つの光学素子の屈折率の分散特性が、他の光学素子の屈折率の分散特性と異なる構成とされた合成プリズムを、少なくとも2つ以上の光学素子が一体として形成することができることから、HOE等の配置による場合に比して部品点数の低減及び装置の小型化が図られ、更に光源部を、より多く例えば3つ以上の発光点を有する構成とした場合にも、所望の変調光光路の形成が簡略化されるなど、本発明構成によれば、重要かつ多くの効果をもたらすことができるものである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明するが、本発明は、この実施の形態例に限られるものでない。
図1は、本発明による光ピックアップ装置の一例の構成を示す概略構成図である。
この実施の形態例において、本発明による光ピックアップ装置1は、互いに異なる波長の2つのレーザ光を出力する光源部2と、この光源部2からの出射光によって情報の記録および/または再生がなされる例えばディスク状の記録媒体3と、出射光の記録媒体3上での変調によって生じる変調光を検出する受光部4と、複数の光学素子が貼り合わされて構成される合成プリズム5とを有する。
また、少なくとも光源部2と受光部4は、共通の基板10上に載置固定された構成とすることができる。
光ピックアップ装置1は、光源部2からの出射光と、受光部4に至る変調光の光路を規定するための合成プリズム5と、コリメータレンズ6と、1/4波長板7と、対物レンズ8と、シリンドリカルレンズ9とを有する。
合成プリズム5は、硝材よりなる第1〜第3の光学素子51〜53を有し、第1及び第2の光学素子51及び52の界面には、図示しないが、偏光ビームスプリッタ(Polarized Beam Splitter;PBS)膜が塗布形成され、第2の光学素子52と第3の光学素子53の間には低反射(Anti Reflect;AR)膜が配置される。
発光部2から出射された出射光は、最終的に得る変調光との光路の分離がなされる合成プリズム5、コリメータレンズ6、1/4波長板7を経て、対物レンズ8によって記録媒体3上に集光される。 集光された出射光は、記録時には記録媒体3に情報を記録し、再生時には記録媒体で変調例えば反射され、生じた変調光は、対物レンズ8、1/4波長板7、コリメータレンズ6を経て合成プリズム5に至り、その後シリンドリカルレンズ9で非点収差の補正をなされて受光部4に至る。
ここで、合成プリズムを形成する複数の光学素子51〜54のうち、少なくとも1つの光学素子の屈折率の分散特性が、後述するように、他の光学素子の屈折率の分散特性と異なる構成とされる。この実施の形態例においては、例えば、第3の光学素子53の屈折率の分散特性を他の例えば第2の光学素子52の屈折率の分散特性と異なる構成とされることにより、光源部2の互いに異なる発光点からの2つの出射光光路a1及びb1に対応する変調光光路a2及びb2が、合成プリズム5の通過後に、受光部4の同一の所定位置に光スポットを形成する変調光光路a3及びb3として規定されるものである。
なお、本発明による光ピックアップ装置において、屈折率の分散特性の相違によって変調光光路の規定を行う場合にも、合成プリズム5を通過して記録媒体配置部3に向かう出射光の光路は従来と同様に形成されることから、コリメータレンズ6、1/4波長板7、対物レンズ8については、従来同様のピックアップ装置におけると同様のものを用いることができる。また、シリンドリカルレンズ9についても、従来と同じものを用いることができるように、合成プリズム5の構成を選定することができ、コストの低減を図ることが可能とされる。
本発明による光ピックアップ装置1を構成する合成プリズム5の、第1の実施の形態例を説明する。
図2A及び図2Bは、この第1の実施の形態例における合成プリズム5の構成を示す概略構成図である。この実施の形態例において、合成プリズム5を形成する複数の光学素子51〜54のうち、第3の光学素子53の屈折率の分散特性を、他の例えば第2の光学素子52の屈折率の分散特性と異なる構成とすることにより、記録媒体配置部3側から合成プリズム5に入射する変調光光路a2及びb2が、第2の光学素子52と第3の光学素子53との界面において、両光学素子52及び53を、屈折率の分散特性が同じ材料で構成した場合とは異なる角度で屈折をなされることから、図2Aに示すように、合成プリズム5の通過後には、受光部4の同一の所定位置に光スポットを形成する変調光光路a3及びb3として規定されるものである。
また、図2A中、a1で示される光路に対応する光の波長が、b1で示される光路に対応する光の波長に比して大きい場合、第2の光学素子52に比して屈折率分散の小さい材料によって第3の光学素子53を構成することによって所望の光軸補正を行うことが可能とされるが、図2Bに示すように、2つの出射光の光路を入れ替えて、第3の光学素子53における屈折率分散を第2の光学素子52における屈折率分散に比して大とすることによっても、所望の光軸補正を行うことが可能とされる。
なお、本発明による光ピックアップ装置1においては、光源部2の互いに異なる発光点からの2つのレーザ光による出射光光路a1及びb1の相対位置を、図2Bに示すように互いに入れ替えることも可能である。
すなわち本発明によれば、例えば光源部からの2つのレーザ光の波長が互いに異なる場合に、各出射光光路a1及びb1の相対位置が入れ替えられても、例えば第2及び第3の光学素子52及び53を構成する硝材または樹脂を選定することによって、受光部4の同一の所定位置に光スポットを形成する変調光光路a3及びb3が規定されるものである。
合成プリズム5を構成する各光学素子の、屈折率の分散特性について、図3A及び図3Bを参照して説明する。
図3A及び図3Bは、複数の光学素子における屈折率の分散特性の説明に供する模式図と、その屈折率の分散特性が異なる光学素子群の説明に供する分布図である。
図3Aに示すように、合成プリズムを形成する光学素子の屈折率は入射する光の波長に応じて連続的に変化するが、その変化の傾向すなわち分散特性は、光学素子を構成する硝材や樹脂ごとに大きく異なる。したがって、図3A中xで示す第1の硝材と、図3A中yで示す第2の硝材との間の屈折率差は、入射する光の波長がλの場合にはΔn、入射する光の波長がλの場合にはΔnとなることから、各硝材の屈折率の分散特性が異なる場合には、入射する波長ごとに異なる屈折率差が生じることになる。
したがって、本発明による光ピックアップ装置においては、合成プリズムを形成する複数の光学素子の少なくとも1つが、他の光学素子とは異なる分散特性を有する構成とされたことによって、上述の変調光の光路を規定することが可能とされるものである。
また、各光学素子を構成する硝材や樹脂は、図3Bに示すように、横軸にアッベ数νd、縦軸に所謂d線(λ≒587nm)に対する屈折率nをとったチャートで分類される。なおこの実施の形態例ではSchott社の商品名を参照して図示しているが、硝材や樹脂などの名称は、これらの光学材料を製造する会社によって異なるものであり、他の例えばオハラ社やHOYA社などの商品を含め、種々の光学材料を選定して光学素子を構成することができる。
この実施の形態例においては、上述の光路a1及びb1を、それぞれ中心波長405nm及び660nmのレーザ光によって構成する場合、アッベ数νd≒60、n≒1.60に分布するSKの中から、例えば第2の光学素子を構成する硝材としてSK10を選定し、第3の光学素子を構成する硝材としてSK16を選定することによって、受光部4の端面において同一の所定位置に光スポットを形成することが可能とされる。
次に、本発明による光ピックアップ装置1を構成する合成プリズム5の、第2の実施の形態例を説明する。
図4は、この第2の実施の形態例における合成プリズム5の構成を示す概略構成図である。この実施の形態例において、合成プリズム5を形成する複数の光学素子51〜55のうち、第3及び第4の光学素子53及び54の屈折率の分散特性を、他の例えば第2の光学素子52の屈折率の分散特性と異なる構成とすることにより、図4に示すように、合成プリズム5の通過後には、受光部4の同一の所定位置に光スポットを形成する変調光光路a3及びb3の規定すなわち光軸補正が可能とされるものである。
なお、このように、変調光が通過する光学素子の数を増加させることによって、例えば出射光及び変調光が3つ以上とされた場合にも、より精密な光路規定が可能になる。
次に、本発明による光ピックアップ装置1を構成する合成プリズム5の、第3の実施の形態例を説明する。
図5は、この第3の実施の形態例における合成プリズム5の構成を示す概略構成図である。この実施の形態例において、合成プリズム5を形成する複数の光学素子51〜54のうち、第3の光学素子53の屈折率の分散特性を、他の例えば第2及び第4の光学素子52の屈折率の分散特性と異なる構成とすることにより、図5に示すように、第3及び第4の光学素子53及び54の界面を変調光a2,b2が透過する構成によっても、受光部4の同一の所定位置に光スポットを形成する変調光光路a3及びb3の規定が可能とされるものである。
なお、この実施の形態例では、第2の光学素子52と第4の光学素子54を、屈折率分散の等しい材料を用いて構成することにより、第2の光学素子52内の光路a2及びb2と第4の光学素子54内の光路a3及びb3との光軸を平行に形成することができることから、シリンドリカルレンズ9に向けて、複数の変調光を、その波長に関わらず同じ角度で入射させることが可能とされる。
次に、本発明による光ピックアップ装置1を構成する合成プリズム5の、第4の実施の形態例を説明する。
図6は、この第4の実施の形態例における合成プリズム5の構成を示す概略構成図である。この実施の形態例において、合成プリズム5を形成する複数の光学素子51〜54のうち、第3の光学素子53の屈折率の分散特性を、他の例えば第2の光学素子52の屈折率の分散特性と異なる構成とすることによっても、図6に示すように、受光部4の同一の所定位置に光スポットを形成する変調光光路a3及びb3の規定が可能とされるものである。
なお、この実施の形態例では、いったん第3の光学素子53へ入射した変調光が再び第2の光学素子52に入射してシリンドリカルレンズ9に向かう構成としたことから、シリンドリカルレンズ9に向けて、複数の変調光を、その波長に関わらず同じ角度で入射させることが可能とされる。また、上述の第3の実施の形態例における構成に比して、第3の光学素子53の厚さを半分として、より小さい合成プリズム5を形成することができるものである。
次に、本発明による光ピックアップ装置1を構成する合成プリズム5の、第5の実施の形態例を説明する。
図7は、この第5の実施の形態例における合成プリズム5の構成を示す概略構成図である。この実施の形態例においては、合成プリズム5を構成する第1及び第2の光学素子51及び52の界面で、光源部2からの出射光a1及びb1が反射され、記録媒体3からの変調光a2及びb2が第1及び第2の光学素子51及び52の界面で透過される構成とする。
この実施の形態例においては、合成プリズム5を形成する複数の光学素子51〜53のうち、第2の光学素子52の屈折率の分散特性を、他の例えば第1の光学素子51の屈折率の分散特性と異なる構成とすることによって、図7に示すように、受光部4の同一の所定位置に光スポットを形成する変調光光路a3及びb3の規定が可能とされるものである。また、この構成によれば、合成プリズム5を構成する光学素子の数を、上述の他の実施の形態例における構成に比して低減することができる。
以上の実施の形態例で説明したように、本発明による光ピックアップ装置によれば、配置部の記録媒体に向かう出射光と、記録媒体から変調される変調光との、少なくともいずれか一方の光路が、複数の光学素子から成る合成プリズムによって規定され、この合成プリズムを形成する複数の光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子の屈折率の分散特性が、他の光学素子の屈折率の分散特性と異なる構成とされたことから、所望の変調光光路を、部品点数の増加によることなく得ることができる。
また、本発明によれば、発光部から互いに波長が異なる2つ以上の光が、互いに異なる発光点から出射される場合にも、少なくとも1つの屈折率分散特性が他と異なる複数の光学素子の組合せによって変調光の光路を選定することができることから、上述の出射光の発光点の相対位置による光路すなわち光軸のズレを補正することができ、更に合成プリズムを、少なくとも2つ以上の光学素子が一体として形成することができることから、HOE等の配置による場合に比して装置の小型化が図られ、更に光源部を、より多く例えば3つ以上の発光点を有する構成とした場合にも、所望の変調光光路の形成が簡略化される。
なお、本発明による光ピックアップ装置は、上述の実施の形態例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施の形態例では、PBS膜によって出射光と変調光の光路が分離される例を説明したが、通常のBS(Beam Splitter)膜によって分離を行う構成とすることもできる。また、記録媒体の形状はディスク状に限られない。
また、例えば、上述の実施の形態例では、複数の光学素子の屈折率の分散特性を制御して変調光の光路のみを規定する例を説明したが、出射光光路の規定を併せて図ることによって、変調光の光路を規定する構成とすることも可能であるなど、本発明による光ピックアップ装置は、種々の変更及び変形をなされうる。
本発明による光ピックアップ装置の一例の構成を示す概略構成図である。 図2A及び図2Bは、本発明による光ピックアップ装置を形成する合成プリズムの一例の構成を示す概略構成図である。 図3A及び図3Bは、本発明による光ピックアップ装置を形成する合成プリズムを構成する複数の光学素子における屈折率の分散の説明に供する模式図と、その屈折率の分散が異なる光学素子群の説明に供する分布図である。 本発明による光ピックアップ装置を形成する合成プリズムの一例の構成を示す概略構成図である。 本発明による光ピックアップ装置を形成する合成プリズムの一例の構成を示す概略構成図である。 本発明による光ピックアップ装置を形成する合成プリズムの一例の構成を示す概略構成図である。 本発明による光ピックアップ装置を形成する合成プリズムの一例の構成を示す概略構成図である。 従来の光ピックアップ装置の構成を示す概略構成図である。 図9A〜図9Cは、それぞれ、従来の光ピックアップ装置における光源部の概略側面図と、受光部における第1及び第2の変調光の受光状態を示す模式図である。
符号の説明
1・・・光ピックアップ装置、2・・・光源部、3・・・記録媒体(配置部)、4・・・受光部、5・・・合成プリズム、6・・・コリメータレンズ、7・・・1/4波長板、8・・・対物レンズ、9・・・シリンドリカルレンズ、10・・・基板、51・・・第1の光学素子、52・・・第2の光学素子、53・・・第3の光学素子、54・・・第4の光学素子、55・・・第5の光学素子、101・・・従来の光ピックアップ装置、102・・・光源部、103・・・記録媒体、104・・・受光部、105・・・従来の合成プリズム、106・・・コリメータレンズ、107・・・1/4波長板、108・・・対物レンズ、109・・・シリンドリカルレンズ、121・・第1の発光素子、122・・・第2の発光素子、151・・・第1の光学素子、152・・・第2の光学素子、153・・・第3の光学素子

Claims (7)

  1. 少なくとも2つ以上のレーザ光を記録媒体に照射する光源部と
    記記録媒体で変調された光が検出される受光部と、
    複数の光学素子から成り、上記記録媒体に向かう出射光の光路と、上記記録媒体によって変調された変調光の光路とを分離規定する合成プリズムとを有し、
    上記合成プリズムを形成する複数の光学素子のうち、少なくとも1つの光学素子の屈折率の分散特性が、他の光学素子の屈折率の分散特性と異なる構成とされた光ピックアップ装置。
  2. 上記少なくとも2つ以上の光の波長が、互いに異なる請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 上記少なくとも2つ以上のレーザ光が、上記光源部の互いに異なる発光点から出射される請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 上記記録媒体の媒体面に対して水平方向及び垂直方向の移動が可能とされた対物レンズを有し、
    上記出射光の光路と上記変調光の光路の少なくとも一方が、上記対物レンズを通じて形成される請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  5. 上記合成プリズムを形成する複数の光学素子の少なくとも2つ以上が一体とされた請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  6. 少なくとも、上記光源部と、上記受光部とが、共通の基板上に載置固定された請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  7. 上記記録媒体がディスク状の記録媒体とされ請求項1に記載の光ピックアップ装置。
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