JP2010132761A - 粘着剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、良好なタック(初期接着力)、粘着力及び保持力を有し、特にホットメルト型粘着剤として有用である粘着剤組成物を提供する
【解決手段】 熱可塑性エラストマー、オイルとしてプロセスオイル、粘着付与剤として脂肪族−脂環族共重合石油樹脂を含むことを特徴とする粘着剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、粘着付与剤として特定の石油樹脂を含有し、熱可塑性エラストマーをベースポリマーとする粘着剤組成物に関する。本発明の粘着剤組成物は、良好なタック(初期接着力)、粘着力及び保持力を有する粘着剤組成物であり、特にホットメルト型粘着剤として有用である。
粘着剤は水、溶剤、熱などを使用せず、常温で短時間わずかな圧力を加えるだけで接着することができる。粘着剤をプラスチックフィルム、セロハン、紙、布などに塗布し、各種粘着テープ、粘着ラベル・シートなど多様な粘着製品に加工され、使用される。
粘着剤は各種の高分子エラストマーをベースに必要に応じて粘着付与剤、架橋剤、安定剤、可塑剤などを配合して構成される。その中でも、ゴム系粘着剤はトルエンなどの溶剤に天然ゴム、粘着付与剤、軟化剤などを溶解させる天然ゴム系が、タック、低温・高温特性が優れることから、主流を占めてきた。しかし、昨今の脱溶剤化の流れで、ホットメルトの塗工が可能なブロックポリマー系が製造時の塗布スピードは速い、溶剤回収・乾燥が不要、火災の心配がない、大気や作業環境の汚染がない等の理由から、現在はホットメルト型粘着剤として、普及している。
ホットメルト型粘着剤はベースポリマーとして、スチレンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体に粘着付与剤と、必要に応じてナフテン系オイルやパラフィン系オイルなどの軟化剤を添加した粘着剤組成物が知られている。
一方、石油樹脂の製造する方法としては石油類の分解、精製の際に得られる不飽和炭化水素含有留分を原料として、フリーデルクラフツ型触媒の存在下に重合する方法が良く知られている。その炭化水素含有留分としては、沸点範囲が20〜110℃のC5留分と沸点範囲が140〜280℃のC9留分の2種類があり、C5留分から得られる脂肪族石油樹脂、C9留分から得られる芳香族石油樹脂、並びにC5留分とC9留分とを共重合して得られる脂肪族−芳香族共重合石油樹脂に分類される。また、ジシクロペンタジエン類を熱重合することで得られる脂環族石油樹脂も知られている。
その中で脂肪族石油樹脂、芳香族石油樹脂およびそれらを共重合する脂肪族−芳香族共重合石油樹脂、また芳香族−脂環族共重合石油樹脂などがスチレンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体からなる粘着剤組成物の粘着付与剤として使用されることが知られている。(例えば特許文献1〜3参照)。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の石油樹脂を粘着剤として用いた場合、満足すべき物性が得られない。
特開平7−11220号公報(第1頁) 特公平2−28624号公報(第1頁) 特開平8−41436号公報(第1頁)
本発明の目的は、従来の脂肪族石油樹脂、芳香族石油樹脂を含む粘着剤組成物と比較して、優れた粘接着特性を示す粘着剤組成物を提供することにある。より具体的に言えば、粘着付与剤として脂肪族−脂環族共重合石油樹脂を用いて、熱可塑性エラストマーをベースポリマーとするホットメルト型粘着剤組成物が適度のタック(初期粘着性)、粘着力、及び保持性(保持力、凝集力)を良好に維持し、タック、粘着力及び保持力のバランスに優れた粘着剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、熱可塑性エラストマー、オイルとしてプロセスオイル、粘着付与剤として特定の石油樹脂を含む粘着剤組成物を用いることで、粘着性能のバランスに優れる粘着剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、熱可塑性エラストマー、オイルとしてプロセスオイル、粘着付与剤として脂肪族−脂環族共重合石油樹脂を含むことを特徴とする粘着剤組成物に関するものである。
本発明における脂肪族−脂環族共重合石油樹脂について説明する。
本発明における脂肪族−脂環族共重合石油樹脂は、石油類の熱分解により得られる、沸点範囲が20〜110℃のC5留分、及びジシクロペンタジエン類を含む混合物を原料油として用いることが好ましい。
C5留分を構成する成分に特に限定はなく、例えば、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、シクロペンテン等の炭素数4〜6のモノオレフィン性不飽和炭化水素類;イソプレン、ピペリレン等の炭素数4〜6の直鎖状ジエン類;シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン等のシクロペンタジエン類;シクロペンタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、n−ヘキサン等の脂肪族系飽和炭化水素が挙げられる。
また、ジシクロペンタジエン類としては、例えば、ジシクロペンタジエン、メチルジシクロペンタジエン、ジメチルジシクロペンタジエン等のジシクロペンタジエン誘導体を挙げることができる。
本発明における脂肪族−脂環族共重合石油樹脂のC5留分とジシクロペンタジエン類の混合割合は、得られる粘着剤組成物の軟化点及び色相が優れることからC5留分20〜70重量%、及びジシクロペンタジエン類80〜30重量%が好ましく、C5留分30〜70重量%、及びジシクロペンタジエン類70〜30重量%が特に好ましい。
脂肪族−脂環族共重合石油樹脂の軟化点は75〜120℃が好ましく、特に好ましくは80〜110℃であり、色相は10以下が好ましく、さらに好ましくは9以下、特に好ましくは7以下である。また、粘着剤組成物の加工性の面から、重量平均分子量(Mw)は500〜6,000が好ましい。
本発明では粘着付与剤として、脂肪族−脂環族共重合石油樹脂及びヒンダードアミン化合物を含む脂肪族−脂環族共重合石油樹脂組成物とすることが好ましい。該脂肪族−脂環族共重合石油樹脂組成物では、脂肪族−脂環族共重合石油樹脂100重量部に対して、ヒンダードアミン化合物0.05〜2.0重量部含有することが好ましく、特に好ましくは0.1〜1.0重量部を含有してなるものである。
本発明で用いられるヒンダードアミン化合物としては、ヒンダードアミン化合物と称される範疇に属する化合物であれば制限なく用いることが可能であり、その中でも特に貯蔵安定性の優れる粘着剤組成物が得られることから、下記一般式に示す2,2,6,6−テトラアルキル−4−ピペリジル基を有する化合物であることが好ましい。
Figure 2010132761
ここで、一般式中のR1〜R4は互いに同一であっても相違していても良く炭素数1〜4のアルキル基であり、R5は水素又は置換基を持っていても良い炭素数1〜8のアルキル基もしくはアルコキシ基である。R1〜R4における炭素数1〜4のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられ、その中でもメチル基が好ましい。R5の置換基を持っていても良い炭素数1〜8のアルキル基としては、例えばメチル基、オクチル基等が挙げられ、置換基を持っていても良い炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、オクトキシ基等が挙げられる。これらの中でもR5しては、水素、メチル基、オクチル基等が好ましく、特に好ましくは水素、メチル基である。
そして、具体的な一般式に示す2,2,6,6−テトラアルキル−4−ピペリジル基を有する化合物としては、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]などが挙げられ、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケートが好ましい。
一般式に示す2,2,6,6−テトラアルキル−4−ピペリジル基を有する化合物は、分子量400〜4,000のものが知られており、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)としてチバ・ジャパン(株)や(株)ADEKAから市販されており、これらの市販本も本発明で用いることができる。
本発明における脂肪族−脂環族共重合石油樹脂とヒンダードアミン化合物を含む脂肪族−脂環族共重合石油樹脂組成物の製造方法は、脂肪族−脂環族共重合石油樹脂の重合反応終了後に共存する溶媒や低分子化合物を留去した直後の溶融状態にある脂肪族−脂環族共重合石油樹脂に、溶融させたヒンダードアミン化合物を配合する方法が好ましい。さらに、溶融状態の脂肪族−脂環族共重合石油樹脂の酸化、特に酸素による酸化を防止できることから、係る配合時の配合器内の酸素濃度が、好ましくは1000ppm以下、さらに好ましくは100ppm以下、特に好ましくは10ppm以下である。
本発明における熱可塑性エラストマーとして、特に制限はなく、例えばスチレンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体、スチレンーブタジエンースチレン型ブロック共重合体、スチレンーエチレンーブチレンースチレン型ブロック共重合体等のスチレン系熱可塑性エラストマー;エチレンー酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系熱可塑性エラストマー;またウレタン系熱可塑性エラストマー;ポリエステル系熱可塑性エラストマー等が挙げられ、その中でもスチレン系熱可塑性エラストマーが好ましく、特にスチレンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体が好ましい。
スチレンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体は粘着剤のベースポリマーとして使用され、基本構造は両末端にポリスチレンエンドブロック(ハードセグメント)と、ゴム状のポリイソプレンミッドブロック(ソフトセグメント)を有する、いわゆるABA型のブロック構造である。ここでポリスチレンブロックとポリイソプレンブロックは互いに相溶しにくいことから、室温において、ミクロ相分離構造となる。すなわち、ポリスチレンドメインの形成により、ポリイソプレン鎖が物理的に架橋された構造をとる。このポリスチレンドメイン形成による架橋構造はポリスチレンのガラス転移温度以上の高温で消失し、スチレンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体はゴム状態から溶融状態へと移行する。すなわち熱可塑性を示すため、ホットメルト加工が可能となり、粘着剤のベースポリマーとして特に好ましく用いられる。
本発明におけるプロセスオイルは粘着剤の溶融粘度を下げ、タック、可塑性の向上のため用いられる。用いるプロセスオイルとしては特に制限はなく、例えばパラフィン系オイル、ナフテン系オイル等が挙げられる。
本発明において、粘着剤組成物の配合割合は熱可塑性エラストマー100重量部に対して、脂肪族−脂環族共重合石油樹脂20〜200重量部が好ましく、特に好ましくは60〜140重量部、プロセスオイル5〜150部が好ましく、特に好ましくは20〜70重量部である。
本発明において、粘着剤組成物には熱耐久性を付与するため、酸化防止剤を配合することが好ましい。配合量としては熱可塑性エラストマー100重量部に対して、2重量部以下が好ましく、特に好ましくは1重量部以下である。具体的な酸化防止剤としては、粘着剤の分野で酸化防止剤として一般に使用されているものであれば特に限定はなく、例えばイルガノックス1010が挙げられる。
本発明の粘着剤組成物の製造方法は、粘着剤組成物が得られる限り特に制限はなく、例えば混練のための適当な形状を持つブレードを備えたブレードミキサーに各配合成分を投入して加熱混練し製造する方法、一軸または二軸のスクリューを備えた押出機型混練機を用いて連続的に製造方法等が挙げられる。また各配合成分をトルエンなどの溶剤の存在下に攪拌混合して粘着剤溶液とすることができ、さらにゴムラテックスに予めエマルジョン化した炭化水素樹脂を攪拌混合して粘着剤エマルジョンとすることもできる。
本発明の粘着剤組成物は、良好なタック(初期接着力)、粘着力及び保持力を有する粘着剤組成物であり、具体的にはタックは6ボールNo以上が好ましく、特に好ましくは10ボールNo以上、粘着力は7N/25mm以上が好ましく、特に好ましくは9N/25mm以上、保持力は50分以上が好ましく、特に好ましくは200分以上である。
本発明の粘着剤組成物は通常、塗布機を用いて所望の基材に塗布され、各種の粘着テープあるいは粘着ラベル製品が製造される。
本発明の粘着剤組成物は、良好なタック(初期接着力)、粘着力及び保持力を有する粘着剤組成物であり、ホットメルト接着剤に好適に使用することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限を受けるものではない。
粘着付与剤として使用した石油樹脂について、分析方法を下記に示す。
(1)数平均分子量、重量平均分子量:ポリスチレンを標準物質とし、JIS K−0124(1994年)に準拠してゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した。
(2)軟化点:JIS K−2531(1960)(環球法)に準拠した方法で測定した。
(3)色相:50重量%トルエン溶液として、ASTM D−1544−63Tに従って測定した。
(合成例1)
樹脂1の調製方法について説明する。
内容積2lのガラス製オートクレーブに、原料油としてナフサの分解により得たC5留分250gと、ジシクロペンタジエン(DCPD)留分250gを仕込んだ(C5留分/ジシクロペンタジエン類=50/50(重量%))。次に、窒素雰囲気下で10℃に冷却した後、フリーデルクラフツ型触媒として三弗化ホウ素フェノール錯体(ステラケミファ(株)三弗化ホウ素フェノール)をC5留分とジシクロペンタジエン類の混合物を含む原料油100重量部に対して、3.0重量部加えて2時間重合した。その後、苛性ソーダ水溶液で触媒を除去し、油相の未反応油を蒸留し、酸素濃度が2ppmの窒素気流下で該共重合石油樹脂100重量部に対し、ヒンダードアミン化合物((株)ADEKA製、商品名アデカスタブ光安定剤LA−77)0.2重量部を200℃、攪拌回転数300rpmの条件下で配合し、脂肪族−脂環族共重合石油樹脂組成物を得た。
樹脂2、3、6は原料のC5留分、DCPDの比率を変化させ、同じ方法で調製した。
樹脂4はヒンダードアミン化合物を添加しない以外は、樹脂1と同じ方法で調製した。
樹脂5は脂肪族石油樹脂 クイントンR−100、日本ゼオン社製を用いた。
樹脂7は脂肪族−芳香族共重合石油樹脂 ペトロタック90HM、東ソー社製を用いた。
樹脂1〜7の物性の表1に示す。
Figure 2010132761
粘着剤組成物の粘着物性の評価方法、評価基準を下記に示す。
(1)タック:JIS Z−0237に準じ、23℃において傾斜角30度のガラス板上の斜面に長さ10cmの粘着面を上にして貼り付け、直径3/32インチから1インチまでの30種類の大きさの鋼球を斜面の上方10cmの位置より初速度0で転がして粘着テープ上で停止する最大径の球の大きさ(単位:ボールNo〔=×1/32インチ〕)で表示した。
(2)粘着力:JIS Z−0237に準じ、ダンボールに幅25mm×長さ100mmとした粘着テープを貼り付け、23℃において300mm/分の速度で180度の方向に剥離して剥離力(単位:N/25mm)を測定した。
(3)保持力:JIS Z−0237に準じ、ダンボールに25mm×25mmの面積が接するように粘着テープを貼り付け、50℃において1kgの荷重を加えて粘着テープがダンボールより脱落するのに要する時間(単位:分)を測定した。
(実施例1)
熱可塑性エラストマーとしてスチレンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体(D−1107CP、シェル化学社製 以下SISと略す)を100重量部に対して樹脂1を100重量部、ナフテン系プロセスオイル(シェルフレックス 371N、シェル化学社製)50重量部、酸化防止剤(イルガノックス 1010、チバスペシャルティケミカルズ社製)2重量部を含む粘着剤組成物をホットメルト法で得た。具体的にはSIS、樹脂1、酸化防止剤を160℃、窒素置換した攪拌翼型混練器に投入し、SISのペレット状が消失したら、プロセスオイルを投入し、粘着剤組成物を得た。
約20分攪拌後、ホットメルトアプリケーターを用いて、得られた粘着剤組成物をホットプレート上160℃の厚さ25μmのポリエステルフィルムに塗工し、厚さ20μmの粘着シートを作成し、そのシートのタック(初期接着力)、粘着力および保持力を測定した。その結果を表2に示す。
得られた粘着剤組成物はバランスの優れたタック、粘着力及び保持力を示した。
(実施例2〜8)
用いる粘着付与剤、配合量を変更した以外は、実施例1と同じ方法で粘着シートを作成し、粘着物性を測定した。その結果を表2に示す。
これらの結果より実施例2〜8で得られた粘着剤組成物は、樹脂1と同じく、バランスの優れたタック、粘着力及び保持力を示した。
Figure 2010132761
(比較例1〜4)
用いる粘着付与剤、配合量を変更した以外は、実施例1と同じ方法で粘着シートを作成し、粘着物性を測定した。その結果を表3に示す。
Figure 2010132761
比較例1は粘着付与剤として脂環族を有しない脂肪族単独の石油樹脂である表1の樹脂5(脂肪族石油樹脂 クイントンR−100、日本ゼオン社製)を用いたため、タックが優れるが、保持力が低い。
比較例2は粘着付与剤として脂肪族を有しない脂環族単独の石油樹脂である表1の樹脂6(脂環族石油樹脂)を用いたため、保持力が高くなるが、粘着力が低い。
比較例3は粘着付与剤として脂肪族−脂環族共重合石油樹脂ではない脂肪族−芳香族共重合石油樹脂として表1の樹脂7(脂肪族−芳香族共重合石油樹脂 ペトロタック90HM、東ソー社製)を用いたため、保持力が低い。
比較例4は実施例1の配合からプロセスオイルを添加しないため、粘着力及び保持力は高いが、タックが低い。

Claims (6)

  1. 熱可塑性エラストマー、オイルとしてプロセスオイル、粘着付与剤として脂肪族−脂環族共重合石油樹脂を含むことを特徴とする粘着剤組成物。
  2. 熱可塑性エラストマーが、スチレンーイソプレンースチレン型ブロック共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤組成物。
  3. 脂肪族−脂環族共重合石油樹脂が、沸点範囲が20〜110℃のC5留分及びジシクロペンタジエン類からなる混合物を原料とする石油樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
  4. 粘着付与剤が、脂肪族−脂環族共重合石油樹脂及びヒンダードアミン化合物を含む脂肪族−脂環族共重合石油樹脂組成物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の粘着剤組成物。
  5. 脂肪族−脂環族共重合石油樹脂がC5留分20〜70重量%、及びジシクロペンタジエン類80〜30重量%を含む混合物を原料とし、軟化点75〜120℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粘着剤組成物。
  6. 熱可塑性エラストマー100重量部に対して、脂肪族−脂環族共重合石油樹脂60〜140重量部、プロセスオイル20〜70重量部を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の粘着剤組成物。
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