JP2010132604A - 有機ケイ素化合物、並びにそれを用いたゴム組成物及びタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分子内に、1個以上のケイ素−酸素結合(Si−O)と1〜10個の硫黄原子(S)とを有し、且つケイ素原子(Si)から原子数で3〜8個離れた位置に酸素原子(O)又は硫黄原子(S)を1個以上有することを特徴とする有機ケイ素化合物と、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム成分(A)に対して、無機充填剤(B)と前記有機ケイ素化合物(C)とを配合してなるゴム組成物と、該ゴム組成物を用いたタイヤである。
【選択図】なし
Description
式(I)及び式(II)中のR1、R2及びR3は、少なくとも一つが下記一般式(IV)又は式(V):
R4は下記一般式(VI)又は式(VII):
式(III)中のR5は上記一般式(IV)又は式(V)或いは−ClH2l−R11(ここで、R11は−OR8、−SR8、−O−OR8、−S−SR8、−O−SR8、−S−OR8又は−M−CmH2m+1であり、但し、R8、M、l及びmは上記と同義である)で表わされ、
xは1〜10である]で表わされる有機ケイ素化合物が好ましい。
式(VIII)及び式(IX)中のWは−S−、−O−又は−CR8R15−(ここで、R15は−R9又は−CmH2m−R7であり、但し、R7は−OR8、−SR8、−O−OR8、−S−SR8、−O−SR8又は−S−OR8であり、R8は−CnH2n+1で、R9は−CqH2q+1で、m、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である)で表わされ、
R12及びR13はそれぞれ独立して−M−ClH2l−(ここで、Mは−O−又は−CH2−で、lは0〜10である)で表わされ、
R14は−M−ClH2l+1又は−M−ClH2l−R7(ここで、M、R7及びlは上記と同義である)で表わされ、但し、R12、R13及びR14の一つ以上はMが−O−であり、
R4は下記一般式(VI)又は式(VII):
式(III)中のR5は下記一般式(IV)又は式(V):
xは1〜10である]で表わされる有機ケイ素化合物も好ましい。
前記R4が−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R5が−ClH2l−R11(ここで、R11及びlは上記と同義である)で表わされることが好ましい。
前記R5が−ClH2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることが更に好ましい。
前記R12及びR13がそれぞれ独立して−O−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R14は−O−ClH2l−R7(ここで、R7及びlは上記と同義である)で表わされ、
前記R4が−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R5が−ClH2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることが好ましい。
前記R12及びR13がそれぞれ独立して−O−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R14は−O−ClH2l−OR8又は−O−ClH2l−SR8(ここで、R8及びlは上記と同義である)で表わされ、
前記R4が−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R5が−ClH2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることも好ましい。
更に、前記有機ケイ素化合物(C)を、前記無機充填剤(B)の配合量の1〜20質量%含むことが好ましい。
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明の有機ケイ素化合物は、分子内に、1個以上のケイ素−酸素結合(Si−O)と1〜10個の硫黄原子(S)とを有し、且つケイ素原子(Si)から原子数で3〜8個離れた位置に酸素原子(O)又は硫黄原子(S)を1個以上有することを特徴とする。該有機ケイ素化合物は、分子構造中のケイ素原子(Si)から3〜8原子離れた位置に、シリカ等の無機充填剤の表面との親和性が高い含酸素官能基又は含硫黄官能基を含むため、酸素原子又は硫黄原子の非共有電子対が、シランカップリング剤とシリカ等の無機充填剤の反応に関与でき、カップリング反応の速度が速い。そのため、従来のシランカップリング剤に代えて、本発明の有機ケイ素化合物を無機充填剤配合ゴム組成物に添加することで、カップリング効率が向上し、その結果として、ゴム組成物のヒステリシスロスを大幅に低下させつつ、耐摩耗性を大幅に向上させることが可能となる。また、本発明の有機ケイ素化合物は、添加効率が高いため、少量でも高い効果が得られ、配合コストの低減にも寄与する。
上記一般式(I)において、A1は、上記一般式(II)又は式(III)で表わされ、xは1〜10である。ここで、xは2〜4の範囲が好ましい。
上記一般式(VIII)において、A2は、上記一般式(IX)又は式(III)で表わされ、xは1〜10である。ここで、xは2〜4の範囲が好ましい。
本発明の有機ケイ素化合物は、例えば、上記一般式(I)で表わされ、R1、R2及びR3が−M−ClH2l+1で表わされ、R1、R2及びR3中のMの一つ以上が−O−である化合物に対し、2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノール、2-プロピルオキシエタノール、3-メトキシプロパノール、3-エトキシプロパノール、3-プロピルオキシプロパノール、4-メトキシブタノール、4-エトキシブタノール、4-プロピルオキシブタノール、2-メチルチオエタノール、2-エチルチオエタノール、2-プロピルチオエタノール、3-メチルチオプロパノール、3-エチルチオプロパノール、3-プロピルチオプロパノール、4-メチルチオブタノール、4-エチルチオブタノール、4-プロピルチオブタノール、ジエチレングリコール、3,3-オキシジプロパノール、4,4-オキシジブタノール、2,2-チオジエタノール、3,3-チオジプロパノール、4,4-チオジブタノール等を加え、更に触媒としてp-トルエンスルホン酸、塩酸等の酸や、チタンテトラn-ブトキシド等チタンアルコキシドを添加し、加熱して、R1、R2及びR3の一つ以上を式(IV)又は式(V)で表わされる一価の酸素含有基又は硫黄含有基で置換、或いはR1及びR2を−R12−W−R13−で表わされる二価の酸素含有基又は硫黄含有基で置換することで合成できる。
本発明の有機ケイ素化合物として、具体的には、3-オクタノイルチオ-プロピル(モノ2-メトキシエトキシ)ジエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(モノ2-エトキシエトキシ)ジエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(モノ3-メトキシプロピルオキシ)ジエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(モノ3-エトキシプロピルオキシ)ジエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(モノ2-メチルチオエトキシ)ジエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(モノ2-エチルチオエトキシ)ジエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(モノ3-メチルチオプロピルオキシ)ジエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(モノ3-エチルチオプロピルオキシ)ジエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(ジ2-メトキシエトキシ)モノエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(ジ2-エトキシエトキシ)モノエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(ジ3-メトキシプロピルオキシ)モノエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(ジ3-エトキシプロピルオキシ)モノエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(ジ2-メチルチオエトキシ)モノエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(ジ2-エチルチオエトキシ)モノエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(ジ3-メチルチオプロピルオキシ)モノエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(ジ3-エチルチオプロピルオキシ)モノエトキシシラン、3-オクタノイルチオ-プロピル(エトキシ)1,3,6-トリオキサ-2-シラシクロオクタン、3-オクタノイルチオ-プロピル(エトキシ)1,3-ジオキサ-6-チオ-2-シラシクロオクタン、ビス[3-(モノ2-メトキシエトキシ)ジエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(モノ2-エトキシエトキシ)ジエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(モノ3-メトキシプロピルオキシ)ジエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(モノ3-エトキシプロピルオキシ)ジエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(モノ2-メチルチオエトキシ)ジエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(モノ2-エチルチオエトキシ)ジエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(モノ3-メチルチオプロピルオキシ)ジエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(モノ3-エチルチオプロピルオキシ)ジエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(ジ2-メトキシエトキシ)モノエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(ジ2-エトキシエトキシ)モノエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(ジ3-メトキシプロピルオキシ)モノエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(ジ3-エトキシプロピルオキシ)モノエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(ジ2-メチルチオエトキシ)モノエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(ジ2-エチルチオエトキシ)モノエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(ジ3-メチルチオプロピルオキシ)モノエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(ジ3-エチルチオプロピルオキシ)モノエトキシシリル-プロピル]ジスルフィド、ビス[3-(モノ2-メトキシエトキシ)ジエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(モノ2-エトキシエトキシ)ジエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(モノ3-メトキシプロピルオキシ)ジエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(モノ3-エトキシプロピルオキシ)ジエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(モノ2-メチルチオエトキシ)ジエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(モノ2-エチルチオエトキシ)ジエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(モノ3-メチルチオプロピルオキシ)ジエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(モノ3-エチルチオプロピルオキシ)ジエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(ジ2-メトキシエトキシ)モノエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(ジ2-エトキシエトキシ)モノエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(ジ3-メトキシプロピルオキシ)モノエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(ジ3-エトキシプロピルオキシ)モノエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(ジ2-メチルチオエトキシ)モノエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(ジ2-エチルチオエトキシ)モノエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(ジ3-メチルチオプロピルオキシ)モノエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド、ビス[3-(ジ3-エチルチオプロピルオキシ)モノエトキシシリル-プロピル]テトラスルフィド等が挙げられる。
本発明のゴム組成物は、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム成分(A)に対して、無機充填剤(B)と上述の有機ケイ素化合物(C)とを配合してなることを特徴とし、好ましくは、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム成分(A)100質量部に対して、無機充填剤(B)5〜140質量部を配合し、更に、上述の有機ケイ素化合物(C)を、前記無機充填剤(B)の配合量の1〜20質量%配合してなる。
また、本発明のタイヤは、上述のゴム組成物を用いたことを特徴とし、上述のゴム組成物がトレッドに用いられていることが好ましい。本発明のタイヤは、転がり抵抗が大幅に低減されていることに加え、耐摩耗性も大幅に向上している。なお、本発明のタイヤは、従来公知の構造で、特に限定はなく、通常の方法で製造できる。また、本発明のタイヤが空気入りタイヤの場合、タイヤ内に充填する気体としては、通常の或いは酸素分圧を調整した空気の他、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを用いることができる。
ジムロート冷却管、ディーンスターク、メカニカルスターラーを取り付けた500 mlの4ツ口フラスコに、ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド 40 g、メトキシエタノール 6.4 g、チタニウムテトラブトキシド 0.8 g、トルエン 100 mlを入れ、135℃のオイルバスで加熱する。ディーススタークに溜まった溶媒は適宜捨て、同容量のトルエンを新たに足す操作を繰り返した。11時間還流したのち、20 hPa/40℃にてロータリーエバポレーターにより溶媒を除去、続いて、ロータリーポンプ(10 Pa)とコールドトラップ(ドライアイス+エタノール)にて残存する揮発分を除去し、46 gの無色透明の有機ケイ素化合物(C−1)を得た。得られた有機ケイ素化合物(C−1)を1H−NMRで分析したところ、0.73(t, 4H), 1.23(t, 12H), 1.81(m, 4H), 2.70(t, 4H), 3.24(s, 6H), 3.46(t, 4H) 3.82(q, 8H), 3.93(t, 4H)であり、下記化学式(X):
室温で200 mlのナスフラスコに、3-オクタノイルチオ-プロピルトリエトキシシラン 10.94 g、2,2-チオジエタノール 3.67 gを入れ、160℃にて10時間加熱する。得られた溶液をクーゲルローアーで、230〜260℃(20 Pa)における揮発分を収集し、2.4 gの無色透明の有機ケイ素化合物(C−2)を得た。得られた有機ケイ素化合物(C−2)を1H−NMRで分析したところ、0.78(t, 2H), 0.88(t, 3H), 1.20-1.35(m, 11H), 1.65(m, 2H), 1.70(m, 2H), 2.53(t, 2H), 2.90(t, 2H), 3.67(t, 4H), 3.84(m, 4H), 3.94(m, 2H)であり、下記化学式(XI):
表1〜2に従う配合処方のゴム組成物を、バンバリーミキサーにて混練して調製した。次に、得られたゴム組成物の加硫物性を下記の方法で測定した。結果を表1〜2に示す。
上島製作所製スペクトロメーター(動的粘弾性測定試験機)を用い、周波数52 Hz、初期歪10%、測定温度60℃、動歪1%で、加硫ゴムのtanδを測定し、表1においては比較例1のtanδの値を100として指数表示し、表2においては比較例3のtanδの値を100として指数表示した。指数値が小さい程、tanδが低く、ゴム組成物が低発熱性であることを示す。
JIS K 6264−2:2005に準拠し、ランボーン型摩耗試験機を用いて、室温、スリップ率25%の条件で試験を行い、表1においては比較例1の摩耗量の逆数を100として指数表示し、表2においては比較例3の摩耗量の逆数を100として指数表示した。指数値が大きい程、摩耗量が少なく、耐摩耗性に優れることを示す。
*2 旭カーボン製, #80
*3 日本シリカ工業(株)製, ニップシールAQ, BET表面積=220 m2/g
*4 ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド
*5 大内新興化学工業製, ノクラック6C
*6 大内新興化学工業製, ノクラック224
*7 三新化学工業製, サンセラーD
*8 三新化学工業製, サンセラーDM
*9 三新化学工業製, サンセラーNS
*10 JSR製, 乳化重合SBR, #1712, ゴム成分100質量部に対して37.5質量部のアロマティックオイルで油展
*11 3-オクタノイルチオ-プロピルトリエトキシシラン
Claims (14)
- 分子内に、1個以上のケイ素−酸素結合と1〜10個の硫黄原子とを有し、且つケイ素原子から原子数で3〜8個離れた位置に酸素原子又は硫黄原子を1個以上有することを特徴とする有機ケイ素化合物。
- 前記ケイ素−酸素結合の数が1〜6個であることを特徴とする請求項1に記載の有機ケイ素化合物。
- 下記一般式(I):
式(I)及び式(II)中のR1、R2及びR3は、少なくとも一つが下記一般式(IV)又は式(V):
R4は下記一般式(VI)又は式(VII):
式(III)中のR5は上記一般式(IV)又は式(V)或いは−ClH2l−R11(ここで、R11は−OR8、−SR8、−O−OR8、−S−SR8、−O−SR8、−S−OR8又は−M−CmH2m+1であり、但し、R8、M、l及びmは上記と同義である)で表わされ、
xは1〜10である]で表わされることを特徴とする請求項1に記載の有機ケイ素化合物。 - 下記一般式(VIII):
式(VIII)及び式(IX)中のWは−S−、−O−又は−CR8R15−(ここで、R15は−R9又は−CmH2m−R7であり、但し、R7は−OR8、−SR8、−O−OR8、−S−SR8、−O−SR8又は−S−OR8であり、R8は−CnH2n+1で、R9は−CqH2q+1で、m、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である)で表わされ、
R12及びR13はそれぞれ独立して−M−ClH2l−(ここで、Mは−O−又は−CH2−で、lは0〜10である)で表わされ、
R14は−M−ClH2l+1又は−M−ClH2l−R7(ここで、M、R7及びlは上記と同義である)で表わされ、但し、R12、R13及びR14の一つ以上はMが−O−であり、
R4は下記一般式(VI)又は式(VII):
式(III)中のR5は下記一般式(IV)又は式(V):
xは1〜10である]で表わされることを特徴とする請求項1に記載の有機ケイ素化合物。 - 前記Mが−O−であることを特徴とする請求項3又は4に記載の有機ケイ素化合物。
- 前記R1、R2及びR3は、少なくとも一つが−O−ClH2l−R7(ここで、R7及びlは上記と同義である)で表わされ、その他が−O−ClH2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R4が−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R5が−ClH2l−R11(ここで、R11及びlは上記と同義である)で表わされることを特徴とする請求項3又は5に記載の有機ケイ素化合物。 - 前記R1、R2及びR3は、少なくとも一つが−O−ClH2l−OR8又は−O−ClH2l−SR8(ここで、R8及びlは上記と同義である)で表わされ、
前記R5が−ClH2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることを特徴とする請求項3、5又は6に記載の有機ケイ素化合物。 - 前記Wが−O−又は−S−で表わされ、
前記R12及びR13がそれぞれ独立して−O−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R14は−O−ClH2l−R7(ここで、R7及びlは上記と同義である)で表わされ、
前記R4が−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R5が−ClH2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることを特徴とする請求項4又は5に記載の有機ケイ素化合物。 - 前記Wが−O−又は−CR8R9−(ここで、R8及びR9は上記と同義である)で表わされ、
前記R12及びR13がそれぞれ独立して−O−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R14は−O−ClH2l−OR8又は−O−ClH2l−SR8(ここで、R8及びlは上記と同義である)で表わされ、
前記R4が−ClH2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R5が−ClH2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることを特徴とする請求項4又は5に記載の有機ケイ素化合物。 - 天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム成分(A)に対して、無機充填剤(B)と請求項1〜9のいずれかに記載の有機ケイ素化合物(C)とを配合してなるゴム組成物。
- 前記天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム成分(A)100質量部に対して、前記無機充填剤(B)5〜140質量部を配合してなり、
更に、前記有機ケイ素化合物(C)を、前記無機充填剤(B)の配合量の1〜20質量%含むことを特徴とする請求項10に記載のゴム組成物。 - 前記無機充填剤(B)がシリカ又は水酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項10に記載のゴム組成物。
- 前記シリカのBET表面積が40〜350 m2/gであることを特徴とする請求項12に記載のゴム組成物。
- 請求項10〜13のいずれかに記載のゴム組成物を用いたタイヤ。
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