JP2010132296A - 組立式緩衝断熱材 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返して利用することができ、未使用時に折り畳むことで嵩張ることがない組立式緩衝断熱材を提供する。
【解決手段】組立式緩衝断熱材10Aは、同一方向へ並列する複数本の棒状発泡体から作られた第1発泡板材17と、同一方向へ並列する複数本の棒状発泡体から作られた一対の第2発泡板材18とから形成されている。第1発泡板材17は、底壁11と、底壁11の第1方向両側縁23に折り曲げ可能に連接された前後側壁12,13と、前側壁12の第1方向側縁33に折り曲げ可能に連接された頂壁16とを形成し、第2発泡板材18は、底壁11の第2方向両側縁37に折り曲げ可能に連接された左右側壁14,15を形成する。緩衝断熱材10Aは、使用時に六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた宅配便用容器の内側に着脱可能に装着され、その未使用時に底壁11の平面形状と略同形状に折り畳まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器の内側に着脱可能に装着されて使用する組立式緩衝断熱材に関する。
古紙粉末を主原料とした複数個の発泡体シートとダンボールから作られた六面体のダンボール箱とから形成された宅配便用保冷容器がある(特許文献1参照)。宅配便用保冷容器では、それら発泡体シートがダンボール箱の内側に配置され、各発泡体シートがダンボール箱の頂底壁と各側壁との内面に接着剤によって接合されている。発泡体シートは、60重量%の古紙粉末と40重量%のポリプロピレンとを加熱下に混練して高温混合物を作り、その高温混合物に水を加え、水の気化を利用して高温混合物を所定倍率に発泡させることから作られている。
特開2003−63570号公報
前記特許文献1に開示の宅配便用保冷容器は、ダンボール箱の消耗に伴ってダンボール箱とともに発泡体シートを廃棄処分しなければならず、発泡体シートをダンボール箱から分離してそれを再利用することはできない。また、この宅配便用保冷容器は、ダンボール箱の折り畳みが発泡体シートによって阻止されるから、未使用状態において保冷容器を折り畳んで保管することができない。さらに、未使用状態において保冷容器が六面体の形態を保持して嵩張るから、未使用状態における保冷容器の整理に場所を取り、宅配便用車両の荷台のスペースにもよるが、荷台に未使用の保冷容器の複数個を積み込むことができない場合がある。
本発明の目的は、繰り返して利用することができ、未使用時に折り畳むことで嵩張ることがない組立式緩衝断熱材を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器の内側に着脱可能に装着される組立式緩衝断熱材である。
前記前提における本発明の特徴は、組立式緩衝断熱材が、同一方向へ並列する複数本の棒状発泡体が接合することによって作られた第1方向へ延びる第1発泡板材と、同一方向へ並列する複数本の棒状発泡体が接合することによって作られて第1方向と交差する第2方向へ延びる一対の第2発泡板材とから形成され、第1発泡板材が、六面体のうち、底壁と、底壁の第1方向両側縁に折り曲げ可能に連接された第1両側壁と、第1両側壁の少なくとも一方の第1方向側縁に折り曲げ可能に連接された頂壁とを形成し、第2発泡板材が、六面体のうち、底壁の第2方向両側縁に折り曲げ可能に連接された第2両側壁を形成し、組立式緩衝断熱材の未使用時では、第2両側壁が底壁の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、第1両側壁が第2両側壁の上に重なるように第1両側壁に連接された頂壁とともに第1方向内方へ折り畳まれ、底壁と第1両側壁との連接箇所には、それら壁を重ね合わせたときの厚み寸法と略同寸法の折り代が形成され、未使用時には、組立式緩衝断熱材が底壁の平面形状と略同形状に折り畳まれることにある。
本発明の一例として、頂底壁と第1両側壁とでは、第1発泡板材を形成するそれら棒状発泡体が第1方向へ並列し、第2両側壁では、第2発泡板材を形成するそれら棒状発泡体が第2方向へ並列している。
本発明の他の一例として、それら壁どうしの折り曲げ箇所には、補強テープが取り付けられている。
本発明の他の一例としては、第1および第2発泡板材が、20〜200μmに微粉砕された植物繊維パウダーおよび澱粉パウダーを、水を介して混練成形した混合物と、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂とを原料とし、混合物と合成樹脂とを加熱下に混合した高温溶融物に水を加え、高温溶融物内における水の気化によって溶融物を所定倍率に発泡させることから作られ、混合物の全重量に対する紙パウダーの重量比が20〜55重量%の範囲にあり、混合物の全重量に対する澱粉パウダーの重量比が40〜75重量%の範囲にある。
本発明の他の一例としては、高温溶融物の全重量に対する混合物の重量比が60〜80重量%の範囲にあり、高温溶融物の全重量に対する熱可塑性合成樹脂の重量比が20〜40重量%の範囲にある。
本発明の他の一例としては、混合物が10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の貝殻焼成カルシウムパウダーを含む。
本発明の他の一例としては、混合物が10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の炭パウダーを含む。
本発明の他の一例として、第1および第2発泡板材の上下面のうちの少なくとも上面には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルムが接合されている。
本発明にかかる組立式緩衝断熱材によれば、第1発泡板材が頂底壁と第1両側壁とを形成し、第2発泡板材が第2両側壁を形成し、六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器の内側に装着されて使用されるから、緩衝性が低い宅配便用容器の各内壁に対して緩衝機能を発揮するとともに、断熱性が低い宅配便用容器に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による変形や損傷を防ぐことができ、荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。組立式緩衝断熱材は、その未使用時において第2両側壁が底壁の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、第1両側壁が第2両側壁の上に重なるように第1両側壁に連接された頂壁とともに第1方向内方へ折り畳まれ、各壁を重ね合わせたときの厚み寸法が折り代に吸収されるから、未使用時に底壁の平面形状と略同形状の略扁平に畳むことができ、未使用時において嵩張ることがなく、宅配終了後、宅配便用容器から緩衝断熱材を取り出し、畳んだ状態でその複数個を、場所を取らずに保管することができる。この組立式緩衝断熱材は、宅配時に再び組み立てて使用することができ、複数回の再利用が可能である。
頂底壁と第1両側壁とにおいて第1発泡板材を形成するそれら棒状発泡体が第1方向へ並列し、第2両側壁において第2発泡板材を形成するそれら棒状発泡体が第2方向へ並列している組立式緩衝断熱材は、頂底壁と第1両側壁とにおいてそれら棒状発泡体の延びる方向が第1方向であるから、第1両側壁や頂壁を第1方向へ旋回させたときにそれら壁に第1方向内方または外方への折り曲げ力が作用したとしても、その折り曲げ力に対するそれら棒状発泡体の抵抗力が強く、頂底壁や第1両側壁が折り曲げ箇所以外の部分において不用意に折れ曲がってしまうことはなく、折り曲げ箇所以外の部分の折損を防ぐことができる。この組立式緩衝断熱材は、第2両側壁においてそれら棒状発泡体の延びる方向が第2方向であるから、第2両側壁を第2方向へ旋回させたときにそれら壁に第2方向内方または外方への折り曲げ力が作用したとしても、その折り曲げ力に対するそれら棒状発泡体の抵抗力が強く、第2両側壁が折り曲げ箇所以外の部分において不用意に折れ曲がってしまうことはなく、折り曲げ箇所以外の部分の折損を防ぐことができる。
それら壁どうしの折り曲げ箇所に補強テープが取り付けられた組立式緩衝断熱材は、補強テープによってそれら壁の折り曲げ箇所における分離が阻止されるから、緩衝断熱材における耐久性が向上し、組み立てと折り畳みとを複数回繰り返したとしても、それら壁が各折り曲げ箇所において破断することはなく、緩衝断熱材の繰り返しの再利用回数を増やすことができる。
第1および第2発泡板材が植物繊維パウダーおよび澱粉パウダーを水を介して混練成形した混合物とポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂とを加熱下に混合した高温溶融物に水を加え、高温溶融物内における水の気化によって溶融物を所定倍率に発泡させることから作られている組立式緩衝断熱材は、第1および第2発泡板材の内部に多数の独立気泡が形成され、それら発泡板材が優れた緩衝性を有するから、宅配便用容器の各内壁に対して緩衝機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による損傷を確実に防ぐことができる。組立式緩衝断熱材は、それら発泡板材が優れた断熱性を有するから、断熱性が低い宅配便用容器に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。この組立式緩衝断熱材は、植物繊維パウダーと澱粉パウダーとポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂とから作られるから、環境ホルモン物質を含むことはなく、ホルムアルデヒド等のガス成分の発生もなく、それが宅配便用容器の緩衝断熱材として使われたとしても、宅配便用容器に収納された荷物が環境ホルモン物質やガス成分によって汚染されることはない。
高温溶融物の全重量に対する熱可塑性合成樹脂の重量比が20〜40重量%の範囲にある組立式緩衝断熱材は、熱可塑性合成樹脂の割合が植物繊維パウダーと澱粉パウダーとを混練成型した混合物の割合よりも少ないから、緩衝断熱材における燃焼カロリーを低くすることができ、低い焼却温度で緩衝断熱材を焼却処理することができる。この組立式緩衝断熱材は、その焼却処理時に煤煙が発生することはなく、環境に悪影響を及ぼすことがない。
混合物が10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の貝殻焼成カルシウムパウダーを含む組立式緩衝断熱材は、それが優れた殺菌作用を有する貝殻焼成カルシウムパウダー含むことで、緩衝断熱材におけるカビの発生や雑菌の繁殖を防ぐことができ、緩衝断熱材の衛生状態を保持することができる。この組立式緩衝断熱材は、宅配便用容器に収納された荷物に対する雑菌やカビの付着を防ぐことができる。
混合物が10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の炭パウダーを含む組立式緩衝断熱材は、それが優れた除臭作用を有する炭パウダー含むことで、宅配便用容器内の臭気を取り去ることができ、宅配便用容器の内部に収容された荷物に対する不快な臭気の付着を防ぐことができる。
第1および第2発泡板材の上下面のうちの少なくとも上面にポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルムが接合された組立式緩衝断熱材は、合成樹脂フィルムがそれら発泡板材の表面補強機能を有し、それら発泡板材の不用意な破損を防ぐから、緩衝断熱材の耐久性が向上し、緩衝断熱材の繰り返しの再利用回数を増やすことができる。組立式緩衝断熱材は、それに対する水分の滲入が合成樹脂フィルムによって防止されるから、緩衝断熱材に水分が滲入することによる緩衝断熱材の脆弱化を防ぐことができる。この組立式緩衝断熱材は、合成樹脂フィルムによってその断熱性が向上し、断熱性が低い宅配便用容器に対して一層優れた断熱機能を発揮する。
添付の図面を参照し、本発明にかかる組立式緩衝断熱材の詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示す組立式緩衝断熱材10Aの展開図であり、図2は、折り畳んだ状態で示す緩衝断熱材10Aの側面図である。図3は、発泡板材17,18の部分拡大図であり、図4は、組み立てた緩衝断熱材10Aの宅配便用容器42への装着を説明する図である。図5は、図4の5−5線端面図であり、図6は、図4の6−6線端面図である。なお、図3以外の図では、フィルム22の図示を省略している。図1,2では、第1方向を矢印A、第1方向と交差する第2方向を矢印B(図1のみ)で示し、厚み方向を矢印C(図2のみ)で示す。
組立式緩衝断熱材10Aは、その使用時に、底壁11と前後側壁12,13(第1両側壁)と左右側壁14,15(第2両側壁)と頂壁16とから形成された第1方向へ長い直方体(六面体)の箱形状に組み立てられ、後記する直方体(六面体)の宅配便用容器42の内側に着脱可能に装着される。組立式緩衝断熱材10Aは、所定の厚み寸法を有して第1方向へ延びる板状の第1発泡板材17と、所定の厚み寸法を有して第2方向へ延びる板状の第2発泡板材18とから形成されている。それら発泡板材17,18の厚み寸法に特に限定はないが、5〜35mmの範囲にあることが好ましい。
第1および第2発泡板材17,18は、図3に示すように、同一方向へ並列して延びる複数本の棒状発泡体19が接合することによって作られている。それら棒状発泡体19の内部には、多数の独立した気泡(図示せず)が形成されている。気泡は、その形状や大きさが一様ではなく、四方へ不連続かつ不規則に延びている。それら棒状発泡体19は、独立気泡率が40%以上であり、平均気泡径が2.0mm以下である。独立気泡率は50%以上が好ましく、平均気泡径は1.5mm以下が好ましい。
第1発泡板材17は、直方体を画成する各壁11〜16のうち、底壁11と前後側壁12,13と頂壁16とを形成する。それら壁11,12,13,16では、第1発泡板材17を形成するそれら棒状発泡体29が第1方向へ並列して延びている。第1発泡板材17の上下面20,21には、図3に示すように、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム22が接合されている。フィルム22の厚み寸法に特に限定はないが、0.2〜2.0mmの範囲にあることが好ましく、より好ましくは、0.3〜1.0mmである。なお、フィルム22は第1発泡板材17の上下面20,21のいずれか一方に接合されていてもよく、発泡板材17にフィルム22が接合されていなくてもよい。ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム22には、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリビニルアルコールフィルムのうちのいずれかを使用することができる。
底壁11は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形されている。前側壁12は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、底壁11の第1方向両側縁23の一方に連接されている。底壁11と前側壁12との間には、第2方向へ延びる第1折り曲げ線24(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。なお、第1折り曲げ線24は第1方向側縁23となる。前側壁12には、第2方向へ延びる第2折り曲げ線25(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成され、さらに、その略中央部に第3折り曲げ線26(板材17の上面20から下面21に向かう切り込み線)が形成されている。前側壁12は、それら折り曲げ線24,25,26を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線24,25,26によって第1方向へ旋回させることができる。
第1折り曲げ線24と第2折り曲げ線25との間には、折り代27が形成されている。折り代27の第1方向の寸法は、組立式緩衝断熱材10Aを折り畳んだときに重なり合う左側壁14または右側壁15の厚み寸法と略同一である。第1および第2折り曲げ線24,25を中心とした底壁11と前側壁12との連接箇所(板材17の上面20)には、それら折り曲げ線24,25を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。粘着テープ28は、一面に粘着材が塗布されたプラスチックフィルムから作られている。前壁12の中央部(板材17の下面21)には、第3折り曲げ線26を覆う第2方向へ延びる粘着テープ29が固着されている。
後側壁13は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、底壁11の第1方向両側縁23の他方に連接されている。底壁11と後側壁13との間には、第2方向へ延びる第4折り曲げ線29(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。なお、第4折り曲げ線29は第1方向側縁23となる。後側壁13には、第2方向へ延びる第5折り曲げ線39(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成され、さらに、その略中央部に第6折り曲げ線31(板材17の上面20から下面21に向かう切り込み線)が形成されている。後側壁13は、それら折り曲げ線29,30,31を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線29,30,31によって第1方向へ旋回させることができる。
第4折り曲げ線29と第5折り曲げ線30との間には、折り代32が形成されている。折り代32の第1方向の寸法は、組立式緩衝断熱材10Aを折り畳んだときに重なり合う左側壁14または右側壁15の厚み寸法と略同一である。第4および第5折り曲げ線29,30を中心とした底壁11と後側壁13との連接箇所(板材17の上面20)には、それら折り曲げ線29,30を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。後壁13の中央部(板材17の下面21)には、第6折り曲げ線31を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。
頂壁16は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、前側壁12の第1方向側縁33に連接されている。前側壁12と頂壁16との間には、第2方向へ延びる第7折り曲げ線34(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。なお、第7折り曲げ線34は第1方向側縁33となる。頂壁16は、第7折り曲げ線34を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線34によって第1方向へ旋回させることができる。第7折り曲げ線34を中心とした前側壁12と頂壁16との連接箇所(板材17の上面20)には、第2方向へ延びるプラスチックフィルムから形成された粘着テープ28が固着されている。
第2発泡板材18は、直方体を画成する各壁11〜16のうち、左右側壁14,15を形成する。左右側壁14,15では、第2発泡板材18を形成するそれら棒状発泡体19が第2方向へ並列して延びている。第2発泡板材17の上下面35,36には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム22が接合されている。なお、フィルム22は第2発泡板材18の上下面35,36のいずれか一方に接合されていてもよく、発泡板材18にフィルム22が接合されていなくてもよい。
左側壁14は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、底壁11の第2方向両側縁37の一方に連接されている。底壁11と左側壁14との間には、第1方向へ延びる第8折り曲げ線38(板材18の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。なお、第8折り曲げ線38は第2方向側縁37となる。左側壁14の略中央部には、第1方向へ延びる第9折り曲げ線39(板材18の上面20から下面21に向かう切り込み線)が形成されている。左側壁14は、第8および第9折り曲げ線38,39を介して折り曲げ可能であり、それら折り曲げ線38,39によって第2方向へ旋回させることができる。第8折り曲げ線38を中心とした底壁11と左側壁14との連接箇所(板材18の上面35)には、第8折り曲げ線38を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。左側壁14の中央部(板材18の下面36)には、第9折り曲げ線39を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。
右側壁15は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、底壁11の第2方向両側縁37の他方に連接されている。底壁11と右側壁15との間には、第1方向へ延びる第10折り曲げ線40(板材18の下面36から上面35に向かう切り込み線)が形成されている。なお、第10折り曲げ線40は第2方向側縁37となる。右側壁15の略中央部には、第1方向へ延びる第11折り曲げ線41(板材18の上面35から下面36に向かう切り込み線)が形成されている。右側壁15は、第10および第11折り曲げ線40,41を介して折り曲げ可能であり、それら折り曲げ線40,41によって第2方向へ旋回させることができる。第10折り曲げ線40を中心とした底壁11と右側壁15との連接箇所(板材18の上面35)には、第10折り曲げ線40を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。右側壁15の中央部(板材18の下面36)には、第11折り曲げ線41を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。
この組立式緩衝断熱材10Aを展開した図1の状態から図2の状態に折り畳む手順を説明すると、以下のとおりである。左側壁14を第8および第9折り曲げ線38,39を介して第2方向内方へ旋回させ、左側壁14をそれら折り曲げ線38,39で折り畳み、左側壁14を底壁11の上に重ね合わせる。左側壁14は、第9折り曲げ線39によって2枚重ねに折り畳まれる。右側壁15を第10および第11折り曲げ線40,41を介して第2方向内方へ旋回させ、右側壁15をそれら折り曲げ線40,41で折り畳み、右側壁15を底壁11の上に重ね合わせる。右側壁15は、第11折り曲げ線41によって2枚重ねに折り畳まれる。
後側壁13を第4〜第6折り曲げ線29,30,31を介して第1方向内方へ旋回させ、後側壁13をそれら折り曲げ線29,30,31によって折り畳み、後側壁13を左右側壁14,15の上に重ね合わせる。後側壁13は、第6折り曲げ線31によって2枚重ねに折り畳まれる。重なり合う左側壁14または右側壁15との厚みは第4折り曲げ線29と第5折り曲げ線30との間の折り代32に吸収されるから、左右側壁14,15と後側壁13とが略平行に重なり合う。
次に、前側壁12と頂壁16とを第1〜第3折り曲げ線24,25,26および第7折り曲げ線34を介して第1方向内方へ旋回させ、それら壁12,16をそれら折り曲げ線24,25,26,34によって折り畳み、前側壁12を左右側壁14,15の上に重ね合わせ、頂壁16を前後壁12,13の上に重ね合わせる。前側壁12は、第3折り曲げ線26によって2枚重ねに折り畳まれる。重なり合う左側壁14または右側壁15との厚みは第1折り曲げ線24と第2折り曲げ線25との間の折り代27に吸収されるから、左右側壁14,15と前側壁12とが略平行に重なり合う。組立式緩衝断熱材10Aは、図2に示すように、底壁11の平面形状と略同形状の略扁平に畳まれる。
図4に基づいてこの組立式緩衝断熱材10Aの組み立て手順および宅配便用容器42への装着を説明すると、以下のとおりである。なお、宅配便用容器42として、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた組み立て式のみかん箱型を図示しているが、容器42をみかん箱型に限定するものではない。宅配便用容器42には、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた組底型や折り畳みコンテナ型等の組み立て式のそれを使用することもでき、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた本体・蓋型や成形コンテナ型等の非組み立て式のそれを使用することもできる。それら宅配便用容器42は、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られていることで、丈夫であり、耐久性に優れる反面、その緩衝性能がダンボールから作られた宅配便用箱よりも低下する。したがって、容器42の内部に収納した荷物が容器42の内壁に衝突して変形したり、損傷する場合がある。また、それら宅配便用容器42はその断熱性が低く、容器42の内部に収納した荷物が食料品である場合、その保冷や保温には不適である。
前側壁12を第1折り曲げ線24を介して第1方向内方へ旋回させ、前側壁12を底壁11に対して略直角に折り曲げ、後側壁13を第4折り曲げ線29を介して第1方向内方へ旋回させ、後側壁13を底壁11に対して略直角に折り曲げる。左側壁14を第8折り曲げ線38を介して第2方向内方へ旋回させ、左側壁14を底壁11に対して略直角に折り曲げ、右側壁15を第10折り曲げ線40を介して第2方向内方へ旋回させ、右側壁15を底壁11に対して略直角に折り曲げる。次に、頂壁16を第7折り曲げ線34を介して第1方向へ旋回させ、頂壁16を前後側壁12,13に対して略直角に折り曲げる。
それら壁11〜16を各折り曲げ線24,29,34,38,40を介して折り曲げると、第1方向へ長い直方体(箱形状)の緩衝断熱材10Aが組上がり、その緩衝断熱材10Aを宅配便用容器42の内側に装着する。組み立てられた緩衝断熱材10Aの大きさは宅配便用容器42のそれよりもわずかに小さく、図4に示すように、その緩衝断熱材10Aを宅配便用容器42の内側に装着することができる。
組み立てられた緩衝断熱材10Aを宅配便用容器42の内側に装着すると、底壁11が容器42の底壁の内面に当接し、前後側壁12,13が容器42の前後側壁の内面に当接するとともに、左右側壁14,15が容器42の左右側壁の内面に当接する。その状態で緩衝断熱材10Aの内側に荷物を収納し、宅配便用容器42の頂壁を閉める。容器42の頂壁を閉めると、頂壁16が容器42の頂壁の内面に当接する。宅配が終了した後は、宅配便用容器42の内部から緩衝断熱材10Aを取り出し、上記の手順で緩衝断熱材10Aを折り畳む。
組立式緩衝断熱材10Aは、六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器42の内側に装着されて使用されるから、緩衝性が低い宅配便用容器42の各内壁に対して優れた緩衝機能を発揮し、宅配便用容器42の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による変形や損傷を防ぐことができる。組立式緩衝断熱材10Aは、断熱性が低い宅配便用容器42に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器42の内部に収納された荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。
組立式緩衝断熱材10Aは、その未使用時において左右側壁14,15が底壁11の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、前後側壁12,13が左右側壁14,15の上に重なるように側壁12に連接された頂壁16とともに第2方向内方へ折り畳まれ、各壁12〜16を折り重ねたときの厚み寸法が折り代27,32に吸収されるから、未使用時に底壁111の平面形状と略同形状の略扁平に畳むことができ、未使用時において嵩張ることがなく、未使用時にその複数個を場所を取らずに保管することができる。この組立式緩衝断熱材10Aは、宅配時に再び組み立てて使用することができ、複数回の再利用が可能である。
組立式緩衝断熱材10Aは、それら壁11〜16どうしの折り曲げ箇所に補強用の粘着テープ28が固着されているから、粘着テープによってそれら壁11〜16の折り曲げ箇所における分離が阻止され、緩衝断熱材10Aにおける耐久性が向上する。組立式緩衝断熱材10Aは、組み立てと折り畳みとを複数回繰り返したとしても、それら壁11〜16が各折り曲げ箇所において破断することはなく、緩衝断熱材10Aの繰り返しの再利用回数を増やすことができる。
図7は、他の一例として示す組立式緩衝断熱材10Bの展開図であり、図8は、折り畳んだ状態における緩衝断熱材10Bの側面図である。図9は、組み立てた緩衝断熱材10Bの宅配便用容器42への装着を説明する図である。図10は、図9の10−10線端面図であり、図11は、図9の11−11線端面図である。なお、図7〜図11では、フィルム22の図示を省略している。図7,8では、第1方向を矢印A、第1方向と交差する第2方向を矢印B(図7のみ)で示し、厚み方向を矢印C(図8のみ)で示す。
組立式緩衝断熱材10Bは、図1のそれと同様にその使用時に、底壁11と前後側壁12,13(第1両側壁)と左右側壁14,15(第2両側壁)と左右側壁14,15と頂壁16とから形成された第1方向へ長い直方体(六面体)の箱形状に組み立てられ、前記宅配便用容器42の内側に着脱可能に装着される。組立式緩衝断熱材10Bは、所定の厚み寸法を有して第1方向へ延びる板状の第1発泡板材17と、所定の厚み寸法を有して第2方向へ延びる板状の第2発泡板材18とから形成されている。
第1および第2発泡板材17,18は、同一方向へ並列して延びる複数本の棒状発泡体19が接合することによって作られている(図3参照)。それら棒状発泡体19の内部には、多数の独立した気泡(図示せず)が形成されている。気泡は、その形状や大きさが一様ではなく、四方へ不連続かつ不規則に延びている。発泡板材17,18の厚み寸法、棒状発泡体19の独立気泡率や平均気泡径は、図1の緩衝断熱材10Aのそれらと同一である。
第1発泡板材11は、直方体を画成する各壁11〜16のうち、底壁11と前後側壁12,13と頂壁16とを形成する。それら壁11,12,13,16では、第1発泡板材17を形成するそれら棒状発泡体29が第1方向へ並列して延びている。第1発泡板材17の上下面20,21には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム22が接合されている(図3参照)。フィルム22の厚み寸法は、図1の緩衝断熱材10Aのそれと同一である。なお、フィルム22は第1発泡板材17の上下面20,21のいずれか一方に接合されていてもよく、発泡板材17にフィルム22が接合されていなくてもよい。ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム22には、図1の緩衝断熱材10Aにおいて例示したそれと同一のものが使用される。
底壁11は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形されている。底壁11の第2方向の長さ寸法は、前後側壁12,13の第2方向のそれよりも短い。前側壁12は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、底壁11の第1方向両側縁23の一方に連接されている。底壁11と前側壁12との間には、第2方向へ延びる第1折り曲げ線43(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。なお、第1折り曲げ線43は第1方向側縁23となる。前側壁12には、第2方向へ延びる第2折り曲げ線44(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。前側壁12は、それら折り曲げ線43,44を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線43,44によって第1方向へ旋回させることができる。
第1折り曲げ線43と第2折り曲げ線44との間には、折り代45が形成されている。折り代45の第1方向の寸法は、組立式緩衝断熱材10Bを折り畳んだときに重なり合う後側壁13と左側壁14または右側壁15との厚み寸法の合計と略同一である。第1および第2折り曲げ線43,44を中心とした底壁11と前側壁12との連接箇所(板材17の上面20)には、それら折り曲げ線43,44を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。
後側壁13は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、底壁11の第1方向両側縁23の他方に連接されている。底壁11と後側壁13との間には、第2方向へ延びる第3折り曲げ線46(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。なお、第3折り曲げ線46は第1方向側縁23となる。後側壁13には、第2方向へ延びる第4折り曲げ線47(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。後側壁13は、それら折り曲げ線46,47を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線46,47によって第1方向へ旋回させることができる。
第3折り曲げ線46と第4折り曲げ線47との間には、折り代48が形成されている。折り代48の第1方向の寸法は、組立式緩衝断熱材10Bを折り畳んだときに重なり合う左側壁14または右側壁15の厚み寸法と略同一である。第3および第4折り曲げ線46,47を中心とした底壁11と後側壁13との連接箇所(板材17の上面20)には、それら折り曲げ線46,47を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。
頂壁16の一方は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、前側壁12の第1方向側縁33に連接されている。頂壁16の他方は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、後側壁13の第1方向側縁33に連接されている。前後側壁12,13と頂壁16との間には、第2方向へ延びる第5折り曲げ線49(板材17の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成されている。なお、第5折り曲げ線49は第1方向側縁33となる。頂壁16は、第5折り曲げ線49を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線49によって第1方向へ旋回させることができる。前後側壁12,13と頂壁16との連接箇所には、第5折り曲げ線を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。
第2発泡板材18は、直方体を画成する各壁11〜16のうち、左右側壁14,15を形成する。左右側壁14,15では、第2発泡板材18を形成するそれら棒状発泡体19が第1方向へ並列して延びている。第2発泡板材17の上下面35,36には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム22が接合されている。なお、フィルム22は第2発泡板材18の上下面35,36のいずれか一方に接合されていてもよく、発泡板材18にフィルム22が接合されていなくてもよい。
左側壁14は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、底壁11の第2方向両側縁37の一方に連接(接着剤で固着)されている。左側壁14には、第1方向へ延びる第6折り曲げ線50(板材18の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成され、左側壁14の中央部には、第7折り曲げ線51(板材18の上面20から下面21に向かう切り込み線)が形成されている。左側壁14は、第6および第7折り曲げ線50,51を介して折り曲げ可能であり、それら折り曲げ線50,51によって第2方向へ旋回させることができる。左側壁14(板材18の上面35)には、第6折り曲げ線50を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。左側壁14の中央部(板材18の下面36)には、第7折り曲げ線51を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。
右側壁15は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、底壁11の第2方向両側縁37の他方に連接されている。右側壁15には、第1方向へ延びる第8折り曲げ線52(板材18の下面21から上面20に向かう切り込み線)が形成され、右側壁15の中央部には、第9折り曲げ線53(板材18の上面20から下面21に向かう切り込み線)が形成されている。右側壁15は、第8および第9折り曲げ線52,53を介して折り曲げ可能であり、それら折り曲げ線52,53によって第2方向へ旋回させることができる。右側壁15(板材18の上面35)には、第8折り曲げ線52を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。右側壁15の中央部(板材18の下面36)には、第9折り曲げ線53を覆う第2方向へ延びる粘着テープ28が固着されている。
この組立式緩衝断熱材10Bを展開した図7の状態から図8の状態に折り畳む手順を説明すると、以下のとおりである。左側壁14を第6および第7折り曲げ線50,51を介して第2方向内方へ旋回させ、左側壁14をそれら折り曲げ線50,51で折り畳み、左側壁14を底壁11の上に重ね合わせる。左側壁14は、第7折り曲げ線51によって2枚重ねに折り畳まれる。右側壁15を第8および第9折り曲げ線52,53を介して第2方向内方へ旋回させ、右側壁15をそれら折り曲げ線52,53で折り畳み、右側壁15を底壁11の上に重ね合わせる。右側壁15は、第9折り曲げ線53によって2枚重ねに折り畳まれる。
後側壁15(頂壁16を含む)を第3および第4折り曲げ線46,47を介して第1方向内方へ旋回させ、後側壁15をそれら折り曲げ線46,47で折り畳み、左右側壁14,15の上に重ね合わせる。重なり合う左側壁14または右側壁15との厚みは第3折り曲げ線46と第4折り曲げ線47との間の折り代48に吸収されるから、左右側壁14,15と後側壁13とが略平行に重なり合う。
前側壁12(頂壁16を含む)を第1および第2折り曲げ線43,44を介して第1方向内方へ旋回させ、前側壁14をそれら折り曲げ線43,44で折り畳み、前側壁14を左右側壁14,15の上に重ね合わせる。重なり合う後側壁13と左側壁14または右側壁15との厚みは第1折り曲げ線43と第2折り曲げ線44との間の折り代45に吸収されるから、後側壁13と前側壁12とが略平行に重なり合う。組立式緩衝断熱材10Bは、図8に示すように、底壁11の平面形状と略同形状の略扁平に畳まれる。
図9に基づいてこの組立式緩衝断熱材10Bの組み立て手順および宅配便用容器42への装着を説明すると、以下のとおりである。前側壁12を第1折り曲げ線43を介して第1方向内方へ旋回させ、前側壁12を底壁11に対して略直角に折り曲げ、後側壁13を第3折り曲げ線46を介して第1方向内方へ旋回させ、後側壁13を底壁11に対して略直角に折り曲げる。左側壁14を第6折り曲げ線50を介して第2方向内方へ旋回させ、左側壁14を底壁11に対して略直角に折り曲げ、右側壁15を第8折り曲げ線52を介して第2方向内方へ旋回させ、右側壁15を底壁11に対して略直角に折り曲げる。次に、頂壁16を第5折り曲げ線49を介して第1方向へ旋回させ、頂壁16を前後側壁12,13に対して略直角に折り曲げる。
それら壁11〜16を各折り曲げ線43,46,49,50,52を介して折り曲げると、第1方向へ長い直方体(箱形状)の緩衝断熱材10Bが組上がり、その緩衝断熱材10Bを宅配便用容器42の内側に装着する。組み立てられた緩衝断熱材10Bの大きさは宅配便用容器42のそれよりもわずかに小さく、図9に示すように、その緩衝断熱材10Bを宅配便用容器42の内側に装着することができる。
組み立てられた緩衝断熱材10Bを宅配便用容器42の内側に装着すると、底壁11が容器42の底壁の内面に当接し、前後側壁12,13が容器42の前後側壁の内面に当接するとともに、左右側壁14,15が容器42の左右側壁の内面に当接する。その状態で緩衝断熱材10Bの内側に荷物を収納し、宅配便用容器42の頂壁を閉める。容器42の頂壁を閉めると、頂壁16が容器42の頂壁の内面に当接する。宅配が終了した後は、宅配便用容器42の内部から緩衝断熱材10Bを取り出し、上記の手順で緩衝断熱材10Bを折り畳む。
組立式緩衝断熱材10Bは、六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器42の内側に装着されて使用されるから、緩衝性が低い宅配便用容器42の各内壁に対して優れた緩衝機能を発揮し、宅配便用容器42の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による変形や損傷を防ぐことができる。組立式緩衝断熱材10Bは、断熱性が低い宅配便用容器42に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器42の内部に収納された荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。
組立式緩衝断熱材10Bは、その未使用時において左右側壁14,15が底壁11の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、前後側壁12,13が左右側壁14,15の上に重なるように側壁12,13に連接された頂壁16とともに第2方向内方へ折り畳まれ、各壁12〜16を折り重ねたときの厚み寸法が折り代45,48に吸収されるから、未使用時に底壁111の平面形状と略同形状の略扁平に畳むことができ、未使用時において嵩張ることがなく、未使用時にその複数個を場所を取らずに保管することができる。この組立式緩衝断熱材10Bは、宅配時に再び組み立てて使用することができ、複数回の再利用が可能である。
組立式緩衝断熱材10Bは、それら壁11〜16どうしの折り曲げ箇所に補強用の粘着テープ28が固着されているから、粘着テープによってそれら壁11〜16の折り曲げ箇所における分離が阻止され、緩衝断熱材10Bにおける耐久性が向上する。組立式緩衝断熱材10Bは、組み立てと折り畳みとを複数回繰り返したとしても、それら壁11〜16が各折り曲げ箇所において破断することはなく、緩衝断熱材10Bの繰り返しの再利用回数を増やすことができる。
組立式緩衝断熱材10Bは、頂底壁11,16と前後側壁12,13とにおいてそれら棒状発泡体19の延びる方向が第1方向であるから、前後側壁12,13や頂壁16を第1方向へ旋回させたときにそれら壁12,13,16に第1方向内方または外方への折り曲げ力が作用したとしても、その折り曲げ力に対するそれら棒状発泡体19の抵抗力が強く、頂底壁11,16や前後側壁12,13が折り曲げ箇所以外の部分において不用意に折れ曲がってしまうことはなく、折り曲げ箇所以外の部分の折損を防ぐことができる。この組立式緩衝断熱材10Bは、左右側壁14,15においてそれら棒状発泡体19の延びる方向が第2方向であるから、左右側壁14,15を第2方向へ旋回させたときにそれら壁14,15に第2方向内方または外方への折り曲げ力が作用したとしても、その折り曲げ力に対するそれら棒状発泡体19の抵抗力が強く、左右側壁14,15が折り曲げ箇所以外の部分において不用意に折れ曲がってしまうことはなく、折り曲げ箇所以外の部分の折損を防ぐことができる。
図12は、第1および第2発泡板材17,18の製造方法の一例を示す概略図である。それら発泡板材17,18は、混合ペレット60(混合物)とポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂61とを原料とし、押出機62を使用して製造される。混合ペレット60は、紙パウダー(植物繊維パウダー)、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを原料とし、図示はしていないが、混練機、半乾式/低水分造粒機を使用して製造される。
ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂61には、ポリプロピレンとポリエチレンとのいずれか一方、または、それらを所定の割合で混合した樹脂を使用する。ポリプロピレンには、ブロック重合ポリプロピレン、ランダム重合ポリプロピレン、ホモ重合ポリプロピレン、メタロセン−ポリプロピレンのうちから選択された少なくとも1種類を使用することができる。ポリエチレンには、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン触媒ポリエチレン、変成ポリエチレン、エチレンビニルアセテート(EVA)のうちから選択された少なくとも1種類を使用することができる。なお、ポリプロピレンには、線状ポリプロピレンとイソプレンとラジカル重合開始剤とを反応させた改質ポリプロピレンを使用することもできる。線状ポリプロピレンには、プロピレンの単独重合体や共重合体、ブロック共重合体、ランダム共重合体のうちの少なくとも1つを使用することができる。ラジカル重合開始剤には、過酸化物やアゾ化合物を使用することができる。
合成樹脂61には、改質物質を混入することもできる。改質物質は、合成樹脂61の全重量に対するその重量比が0.1重量%以上かつ10重量%以下の範囲にあることが好ましい。改質物質は、合成樹脂61と相互に親和性を有する樹脂で、そのメルトフローインデックスが0.1〜15g/10分の範囲にあり、合成樹脂61の流動性を向上させることができる。また、改質物質は、紙パウダー、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを合成樹脂51に接着するバインダーとして機能する。改質物質には、エチレン−プロピレンエラストマー、水素添加スチレン−ブタジエンラバー、スチレン−エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマーのうちの少なくとも1つを使用することができる。水素添加スチレン−ブタジエンラバーやスチレン−エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックコポリマーは、エチレンとブテン−1とから形成されたランダム性の高い共重合体であり、ポリマー分子中に二重結合を持たず、かつ、低結晶性で柔軟性のある透明性の高い合成樹脂である。
紙パウダーは、微粉砕機を使用して紙(バージン紙)を微粉砕して作ることができる。紙パウダーは、紙の製造中に発生する破紙や損紙を微粉砕して作ることもでき、古紙を微粉砕して作ることもできる。なお、紙パウダーの他に、広葉樹パルプと針葉樹パルプとのうちの少なくとも一方を微粉砕して作られた植物繊維パウダーを使用することもできる。バージン紙や破紙、損紙、パルプには、蛍光物質や重金属、インク成分を含まないものが使用されている。
パルプには、機械的パルプ、化学的機械パルプ、半化学的パルプ、化学的パルプのうちのいずれか1つ、または、それらを所定の割合で混合したパルプを使用することができる。パルプには、木材パルプを使用することが好ましいが、木材パルプにぼろパルプや茎かんパルプ、靭皮パルプのうちの少なくとも1つを混合したパルプを使用することもできる。古紙には、新聞古紙や雑誌古紙、印刷古紙、包装古紙、段ボール古紙、OA古紙を使用することができる。
澱粉パウダーには、原料澱粉や加工澱粉のうちの少なくとも一方を使用することができる。原料澱粉としては、とーもろこし澱粉(コーンスターチ)、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉のうちの少なくとも一つを使用することができる。加工澱粉には、澱粉誘導体、澱粉分解物、アルファ化澱粉のうちの少なくとも一つを使用することができる。澱粉誘導体としては、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、架橋澱粉のうちの少なくとも一つを使用することができる。澱粉分解物としては、焙焼デキストリンおよびブリティッシュガム、酸素変性デキストリン、酸分解澱粉、酸化澱粉のうちの少なくとも一つを使用することができる。
なお、澱粉に代えて、ポテトパルプ(乾燥デンプンかす)またはカルボキシメチルセルロースを使用することができ、また、澱粉とカルボキシメチルセルロースとを所定の割合で混合した複合物を使用することもできる。ポテトパルプとカルボキシメチルセルロースとを所定の割合で混合した複合物を使用することもできる。ポテトパルプは、粉体であり、デンプン質を多く含む。
貝殻焼成カルシウムパウダーは、天然素材であり、薬品処理や化学処理をせず、貝殻を1200〜1300℃の高温で長時間焼き(焼成)、焼いた貝殻を微粉砕機を使用して微粉砕することで作られている。炭パウダーは、炭を微粉砕機を使用して微粉砕することで作られている。なお、混合ペレット60は、紙パウダー(植物繊維パウダー)と澱粉パウダーとを原料としてもよく、紙パウダー(植物繊維パウダー)と澱粉パウダーと貝殻焼成カルシウムパウダーとを原料としてもよい。また、紙パウダー(植物繊維パウダー)と澱粉パウダーと炭パウダーとを原料としてもよい。混合ペレット60には、粉状の無機化合物が含まれていてもよい。無機化合物には、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、マイカ、クレーのうちの少なくとも1つを使用する。無機化合物は、発泡板材11,12の平均気泡径を調整する発泡核剤となる。
混合ペレット60の製造方法の一例を説明すると、以下のとおりである。紙パウダー(植物繊維パウダー)、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダー、水を混練機に投入する。それら原料は混練機によって混練され、所定量の水分を含有する混練物が作られる。混練機によって作られた混練物は、造粒機に搬送される。造粒機には、それに定量の混練物を投入する定量投入機が設置されている。造粒機には、円錐型ローラとダイスとカッターとが装着されている。定量投入機には、混練機から搬送された混練物が投入される。定量投入機は、混練物を計量しつつ、所定量の混練物を造粒機に投入する。造粒機に投入された混練物は、造粒機の内部において再混練されつつ円錐型ローラによってダイスに押し込まれ、ダイスにより円柱状に造粒された後、カッターによって所定の長さにカットされ、複数個の混合ペレット60に加工される。
澱粉パウダーは、その嵩比重が0.13g/cm以上かつ0.17g/cm以下の範囲にある。澱粉パウダーの嵩比重が0.13g/cm未満では、澱粉パウダーの固化作用が弱く、混合ペレット60の形態保持性が低下し、ペレット形態を維持することができない場合がある。澱粉パウダーの嵩比重が0.17g/cmを超過すると、澱粉パウダーの比重が紙パウダーのそれと大きく異なり、澱粉パウダーの中に紙パウダーを均一に分散させることができない。混合ペレット60は、澱粉パウダーの嵩比重が前記範囲にあるから、それがペレット形態を維持することができ、さらに、紙パウダーを澱粉パウダーの中に均一に分散させることができる。
混練物の総重量に対する水の混合割合(混練機に注入される水の割合)は、20重量%以上かつ30重量%以下の範囲にある。水の混合割合が20重量%未満では、紙パウダー、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを十分に混練することができず、紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを澱粉パウダーの中に均一に分散させることができない。また、造粒機による混練で混練物の粘性が著しく増加し、ほとんど流動性を示さない混練物が作られるから、造粒機において混練物が脆く崩れて混合ペレット60を作ることができない場合がある。
水の混合割合が30重量%を超過すると、造粒機による混練で混練物に適度な粘性を付与することができず、混練物の粘性が著しく低下し、造粒機において混合ペレット60を作ることができない場合がある。混合ペレット60の製造では、混練物の総重量に対する水の混合割合が前記範囲にあるから、造粒機において適度な粘性と適度な流動性とを有する混練物を作ることができ、かつ、紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーが澱粉パウダーの中に略均一に混ざり合った混合ペレット60を作ることができる。
混合ペレット60は、澱粉パウダーが糊化しておらず、所定量の水分を含み、紙パウダーや澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーが水素結合によって互いに接合されているから、ペレット形状を保持しつつも100〜490Nの圧力(崩壊圧力)で容易に崩壊する。なお、ペレット60に含まれる澱粉パウダーは、110℃以上の温度で溶解する。また、ペレット50の水分含有率は、12.0%以上かつ20.0%以下の範囲にある。混合ペレット60は、その直径が1.0mm以上かつ5.0mm以下であり、その長さが0.5mm以上かつ10.0mm以下である。
混合ペレット60(混合物)の全重量に対する(混合ペレット60を100%としたときの)紙パウダーの重量比は、20.0重量%以上かつ55.0重量%以下の範囲にあり、混合ペレット60の全重量に対する澱粉パウダーの重量比は、40重量%以上かつ75重量%以下の範囲にある。混合ペレット60の全重量に対する貝殻焼成カルシウムパウダーの重量比は、2重量%以上かつ5重量%以下の範囲にあり、混合ペレット60の全重量に対する炭パウダーの重量比は、2重量%以上かつ5重量%以下の範囲にある。
澱粉パウダーの重量比が75.0重量%を超過すると、紙パウダーや澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーの混練時にその摩擦熱によって澱粉パウダーの一部が糊化する場合があり、ペレット60の硬度が必要以上に増加し、前記崩壊圧力でペレット60が崩壊しない場合がある。紙パウダーの重量比が55.0重量%を超過すると、自着性がない紙パウダーのペレット60に対する割合が必要以上に増加し、造粒機による混練で混練物に所定の粘性を付与することができず、混練物の粘性が低下し、所定形状のペレット60を作ることができない。貝殻焼成カルシウムパウダーの重量比が2.0重量%未満では、貝殻焼成カルシウムパウダーの殺菌作用を十分に利用することができない。炭パウダーの重量比が2.0重量%未満では、炭パウダーの除臭作用を十分に利用することができない。
発泡板材17,18の製造方法の一例を説明すると、以下のとおりである。図12に示すように、混合ペレット60と合成樹脂61とを押出機62のホッパ63に投入するとともに、押出機62の中段から押出機62の内部に水64を注入する。押出機62の内部では、スクリュを介して混合ペレット60と合成樹脂61とが混練されつつ、それらが押出機62のヒータによって120〜190℃に加熱される。ヒータ温度は、合成樹脂60の溶融温度によって事由に設定することができる。
押出機62の内部では、合成樹脂60と澱粉パウダーとが溶解するとともに、紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーが熔解した合成樹脂60と澱粉パウダーとに混練されることで高温の溶融物が作られる。高温溶融物は、スクリュによって混練されながら押出機62の先端部へ向かって次第に移動する。押出機62の中段から注入された水64は、スクリュを介して高温溶融物に混入される。水64が溶融物に混入されると、溶融物の温度によって水64が瞬時に気化する。水64が気化すると、それにともなって溶融物の内部に多数の気泡が形成される。押出機62の先端部には、ダイ(図示せず)が取り付けられている。ダイには、円形の多数の孔が形成されている。また、ダイの周縁には、周縁から溶融物の押出方向へ延びる周壁が形成されている。
溶融物が押出機62に取り付けられたダイから押し出されたときに気泡の膨張にともなって溶融物が所定倍率に瞬時に膨張し、複数の棒状発泡体19となってダイから排出される。それら棒状発泡体19は周壁によって周方向外方への拡散が阻止され、互いに密着した状態で次第に冷却する。ゆえに、それら棒状発泡体19の熱によってそれら棒状発泡体19どうしが熱融着し、板状の発泡板材17,18が作られる。ダイから押し出された発泡板材17,18はその温度が低下して固形化する。
ダイの直近上流側には、発泡板材17,18の上下面を所定の圧力でプレスする一対のロールが設置されている。それらロールの周面には、緊張状態にあるポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム22が矢印方向から進入する。フィルム22の搬送速度は発泡板材17,18の押出速度と同一である。フィルム22は、ロールによって発泡板材17,18の上下面に押圧され、発泡板材17,18の熱によって発泡板材17,18の上下面に熱融着される。
押出機62の内部における水64混入前の高温溶融物の温度は120℃以上かつ190℃以下の範囲にある。溶融物の温度が120℃未満では、混入する水64の量にもよるが、水64が溶融物の内部で瞬時に気化せず、溶融物の内部での発泡が不十分となり、発泡板材17,18の内部に多数の気泡を作ることができない。溶融物の温度が190℃を超過すると、合成樹脂60や紙パウダー、澱粉の性状が温度によって変化し、特に、紙パウダーが黄ばんだり、黒ずんだりすることで、発泡板材17,18自体が変色してしまう。発泡板材17,18の単位体積当たりの発泡倍率は、5〜60倍であり、好ましくは5〜40倍である。発泡倍率が5倍未満では、発泡板材17,18に気泡が十分に形成されておらず、発泡板材17,18の硬度が必要以上に増加して緩衝性が低下する。発泡倍率が60倍を超過すると、発泡板材17,18の強度が著しく低下し、わずかな衝撃で発泡板材17,18が崩壊してしまう。
高温溶融物の全重量に対する(高温溶融物を100重量%としたときの)混合ペレット50の重量比は、60重量%以上かつ80重量%以下の範囲にある。高温溶融物の全重量に対するポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂61の重量比は、20重量%以上かつ40重量%以下の範囲にある。合成樹脂61の重量比が20重量%未満であって混合ペレット60の重量比が80重量%を超過すると、高温溶融物の内部での発泡が不十分となり、発泡板材17,18にわずかしか気泡が形成されず、断熱性能が低下するとともに、発泡板材17,18の硬度が必要以上に増加してクッション性や衝撃吸収性が低下する。混合ペレット60の重量比が60重量%未満であってポリオレフィン系合成樹脂の重量比が40重量%を超過すると、紙パウダーや澱粉よりも燃焼カロリーが高い合成樹脂の割合が増え、発泡板材17,18の燃焼カロリーが増加する。
紙パウダーは、その平均粒径が20μm以上かつ200μm以下の範囲にある。貝殻焼成カルシウムパウダーは、その平均粒径が10μm以上かつ50μm以下の範囲にある。炭パウダーは、その平均粒径が10μm以上かつ50μm以下の範囲にある。紙パウダーの平均粒径が20μm未満では、紙パウダーを20μm未満の粒子径に加工するために複数の粉砕工程を必要とし、ペレット60の生産コストが上昇し、その結果、発泡板材17,18の生産コストが上昇する。
紙パウダーの平均粒径が200μmを超過し、貝殻焼成カルシウムパウダーの平均粒径が50μmを超過するとともに、炭パウダーの平均粒径が50μmを超過すると、流動性を示さない紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーが押出機の内部において分散不良を起こし、発泡板材17,18において紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを略均一に分散させることができない。
澱粉パウダーは、その平均粒径が10μm以上であって200μm以下の範囲にある。澱粉パウダーの平均粒径が10μm未満では、澱粉を10μm未満の粒径に加工するために複数の工程を必要とするので、澱粉パウダーの生産コストが上昇し、その結果、発泡板材17,18の生産コストが上昇する。澱粉の平均粒径が200μmを超過すると、澱粉が溶解し難くなり、澱粉が合成樹脂60の中で分散不良を起こし、澱粉が合成樹脂60の中に嵩高な継粉を形成する場合があり、発泡板材17,18の内部に澱粉の塊が形成されてしまう場合がある。
発泡板材17,18は、それが紙パウダーや澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを含むから、それが合成樹脂61のみから作られている場合と比較し、その燃焼カロリーが低い。なお、発泡板材17,18の燃焼カロリーは、4500〜6000Kcal/kgの範囲にある。発泡板材17,18は、その原料である合成樹脂や紙パウダー、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーの混合割合を変えることで、その燃焼カロリーを前記範囲で調節することができる。発泡板材17,18は、その内部に多数の気泡が形成されているから、高い断熱性を有するとともに、優れたクッション性と優れた衝撃吸収性とを有する。発泡板材17,18は、ベンゼン環を有さないポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂61を使用するとともに、それが紙パウダーと澱粉とを含むから、その焼却時に二酸化炭素のみが発生し、煤煙の発生を抑制することができる。
一例として示す組立式緩衝断熱材の展開図。 折り畳んだ状態で示す組立式緩衝断熱材の側面図。 発泡板材の部分拡大図。 組み立てた緩衝断熱材の宅配便用容器への装着を説明する図。 図4の5−5線端面図。 図4の6−6線端面図。 他の一例として示す組立式緩衝断熱材の展開図。 折り畳んだ状態における緩衝断熱材の側面図。 組み立てた緩衝断熱材の宅配便用容器への装着を説明する図。 図9の10−10線端面図。 図9の11−11線端面図。 第1および第2発泡板材の製造方法の一例を示す概略図。
符号の説明
10A 組立式緩衝断熱材
10B 組立式緩衝断熱材
11 底壁
12 前側壁(第1側壁)
13 後側壁(第1側壁)
14 左側壁(第2側壁)
15 右側壁(第2側壁)
16 頂壁
17 第1発泡板材
18 第2発泡板材
19 棒状発泡体
20 上面
21 下面
22 ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム
24 第1折り曲げ線
25 第2折り曲げ線
26 第3折り曲げ線
27 折り代
28 粘着テープ(補強テープ)
29 第4折り曲げ線
30 第5折り曲げ線
31 第6折り曲げ線
32 折り代
34 第7折り曲げ線
35 上面
36 下面
38 第8折り曲げ線
39 第9折り曲げ線
40 第10折り曲げ線
41 第11折り曲げ線
42 宅配便用容器
43 第1折り曲げ線
44 第2折り曲げ線
45 折り代
46 第3折り曲げ線
47 第4折り曲げ線
48 折り代
49 第5折り曲げ線
50 第6折り曲げ線
51 第7折り曲げ線
52 第8折り曲げ線
53 第9折り曲げ線

Claims (8)

  1. 六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器の内側に着脱可能に装着される組立式緩衝断熱材において、
    前記組立式緩衝断熱材が、同一方向へ並列する複数本の棒状発泡体が接合することによって作られた第1方向へ延びる第1発泡板材と、同一方向へ並列する複数本の棒状発泡体が接合することによって作られて前記第1方向と交差する第2方向へ延びる一対の第2発泡板材とから形成され、前記第1発泡板材が、前記六面体のうち、底壁と、前記底壁の第1方向両側縁に折り曲げ可能に連接された第1両側壁と、前記第1両側壁の少なくとも一方の第1方向側縁に折り曲げ可能に連接された頂壁とを形成し、前記第2発泡板材が、前記六面体のうち、前記底壁の第2方向両側縁に折り曲げ可能に連接された第2両側壁を形成し、
    前記未使用時では、前記第2両側壁が前記底壁の上に重なるように前記第2方向内方へ折り畳まれ、前記第1両側壁が前記第2両側壁の上に重なるように該第1両側壁に連接された頂壁とともに前記第1方向内方へ折り畳まれ、前記底壁と前記第1両側壁との連接箇所には、それら壁を重ね合わせたときの厚み寸法と略同寸法の折り代が形成され、前記未使用時には、前記底壁の平面形状と略同形状に折り畳まれることを特徴とする組立式緩衝断熱材。
  2. 前記頂底壁と前記第1両側壁とでは、前記第1発泡板材を形成するそれら棒状発泡体が第1方向へ並列し、前記第2両側壁では、前記第2発泡板材を形成するそれら棒状発泡体が第2方向へ並列している請求項1記載の組立式緩衝断熱材。
  3. それら壁どうしの折り曲げ箇所には、補強テープが取り付けられている請求項1または請求項2に記載の組立式緩衝断熱材。
  4. 前記第1および第2発泡板材が、20〜200μmに微粉砕された植物繊維パウダーおよび澱粉パウダーを、水を介して混練成形した混合物と、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂とを原料とし、前記混合物と前記合成樹脂とを加熱下に混合した高温溶融物に水を加え、前記高温溶融物内における水の気化によって該溶融物を所定倍率に発泡させることから作られ、前記混合物の全重量に対する前記紙パウダーの重量比が、20〜55重量%の範囲にあり、前記混合物の全重量に対する前記澱粉パウダーの重量比が、40〜75重量%の範囲にある請求項1ないし請求項3いずれかに記載の組立式緩衝断熱材。
  5. 前記高温溶融物の全重量に対する前記混合物の重量比が、60〜80重量%の範囲にあり、前記高温溶融物の全重量に対する前記熱可塑性合成樹脂の重量比が、20〜40重量%の範囲にある請求項4記載の組立式緩衝断熱材。
  6. 前記混合物が、10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の貝殻焼成カルシウムパウダーを含む請求項4または請求項5に記載の組立式緩衝断熱材。
  7. 前記混合物が、10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の炭パウダーを含む請求項4ないし請求項6いずれかに記載の組立式緩衝断熱材。
  8. 前記第1および第2発泡板材の上下面のうちの少なくとも上面には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルムが接合されている請求項3ないし請求項7いずれかに記載の組立式緩衝断熱材。
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