JP5193004B2 - 組立式緩衝断熱材 - Google Patents

組立式緩衝断熱材 Download PDF

Info

Publication number
JP5193004B2
JP5193004B2 JP2008307685A JP2008307685A JP5193004B2 JP 5193004 B2 JP5193004 B2 JP 5193004B2 JP 2008307685 A JP2008307685 A JP 2008307685A JP 2008307685 A JP2008307685 A JP 2008307685A JP 5193004 B2 JP5193004 B2 JP 5193004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottom wall
side walls
heat insulating
insulating material
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008307685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010132295A (ja
Inventor
敬通 松下
大輔 山崎
晋平 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eco Research Institute Ltd
Original Assignee
Eco Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eco Research Institute Ltd filed Critical Eco Research Institute Ltd
Priority to JP2008307685A priority Critical patent/JP5193004B2/ja
Publication of JP2010132295A publication Critical patent/JP2010132295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5193004B2 publication Critical patent/JP5193004B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Description

本発明は、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた宅配便用容器の内側に着脱可能に装着されて使用する組立式緩衝断熱材に関する。
古紙粉末を主原料とした複数個の発泡体シートとダンボールから作られた六面体のダンボール箱とから形成された宅配便用保冷容器がある(特許文献1参照)。宅配便用保冷容器では、それら発泡体シートがダンボール箱の内側に配置され、各発泡体シートがダンボール箱の頂底壁と各側壁との内面に接着剤によって接合されている。発泡体シートは、60重量%の古紙粉末と40重量%のポリプロピレンとを加熱下に混練して高温混合物を作り、その高温混合物に水を加え、水の気化を利用して高温混合物を所定倍率に発泡させることから作られている。
特開2003−63570号公報
前記特許文献1に開示の宅配便用保冷容器は、ダンボール箱の消耗に伴ってダンボール箱とともに発泡体シートを廃棄処分しなければならず、発泡体シートをダンボール箱から分離してそれを再利用することはできない。また、この宅配便用保冷容器は、ダンボール箱の折り畳みが発泡体シートによって阻止されるから、未使用状態において保冷容器を折り畳んで保管することができない。さらに、未使用状態において保冷容器が六面体の形態を保持して嵩張るから、未使用状態における保冷容器の整理に場所を取り、宅配便用車両の荷台のスペースにもよるが、荷台に未使用の保冷容器の複数個を積み込むことができない場合がある。
本発明の目的は、繰り返して利用することができ、未使用時に折り畳むことで嵩張ることがない組立式緩衝断熱材を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器の内側に着脱可能に装着される組立式緩衝断熱材である。
前記前提における本発明の特徴としては、組立式緩衝断熱材が、所定の厚み寸法を有して第1方向へ延びる第1発泡部材と、所定の厚み寸法を有して第1方向と交差する第2方向へ延びる第2発泡部材とから形成され、第1および第2発泡部材が、六面体のうちの底壁を共通に備えつつそれら底壁において一体に連結され、底壁を除く残余の壁を別々に形成し、使用時に六面体に組み立てられ、未使用時に底壁の平面形状と略同形状に折り畳まれることにある。
本発明の一例としては、第1発泡部材が、六面体のうち、第1底壁と、第1底壁の第1方向両側縁に折り曲げ可能に連接されて第1方向へ旋回する第1両側壁と、第1両側壁の少なくとも一方の第1方向側縁に折り曲げ可能に連接されて第1方向へ旋回する頂壁とを形成し、第2発泡部材が、六面体のうち、第1底壁の上面に接合された第2底壁と、第2底壁の第2方向両側縁に折り曲げ可能に連接されて第2方向へ旋回する第2両側壁とを形成し、未使用時では、第2両側壁が第2底壁の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、第1両側壁が第2両側壁の上に重なるように第1両側壁に連接された頂壁とともに第1方向内方へ折り畳まれ、第1底壁と第1両側壁との連接箇所および第2底壁と第2側壁との連接箇所には、それら壁を重ね合わせたときの厚み寸法と略同寸法の折り代が形成されている。
本発明の他の一例としては、第1発泡部材が、六面体のうち、第1底壁と、第1底壁の第1方向両側縁に折り曲げ可能に連接されて第1方向へ旋回する第1両側壁と、第1両側壁の少なくとも一方の第1方向側縁に折り曲げ可能に連接されて第1方向へ旋回する頂壁とを形成し、第2発泡部材が、六面体のうち、第1底壁の下面に接合された第2底壁と、第2底壁の第2方向両側縁に折り曲げ可能に連接されて第2方向へ旋回する第2両側壁とを形成し、未使用時では、第1両側壁が第1底壁の上に重なるように第1両側壁に連接された頂壁とともに第1方向内方へ折り畳まれ、第2両側壁が第1両側壁の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、第2底壁と第2両側壁との連接箇所および第1底壁と第1側壁との連接箇所には、それら壁を重ね合わせたときの厚み寸法と略同寸法の折り代が形成されている。
本発明の他の一例としては、第1および第2発泡部材が、20〜200μmに微粉砕された植物繊維パウダーおよび澱粉パウダーを、水を介して混練成形した混合物と、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂とを原料とし、混合物と合成樹脂とを加熱下に混合した高温溶融物に水を加え、高温溶融物内における水の気化によって溶融物を所定倍率に発泡させることから作られ、混合物の全重量に対する紙パウダーの重量比が20〜55重量%の範囲にあり、混合物の全重量に対する澱粉パウダーの重量比が40〜75重量%の範囲にある。
本発明の他の一例としては、高温溶融物の全重量に対する混合物の重量比が60〜80重量%の範囲にあり、高温溶融物の全重量に対する熱可塑性合成樹脂の重量比が20〜40重量%の範囲にある。
本発明の他の一例として、混合物には、10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の貝殻焼成カルシウムパウダーが含まれる。
本発明の他の一例として、混合物には、10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の炭パウダーが含まれる。
本発明の他の一例として、第1および第2発泡部材の上下面のうちの少なくとも上面には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルムが接合されている。
本発明にかかる組立式緩衝断熱材によれば、それが底壁において連結された第1および第2発泡部材から形成され、六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器の内側に装着されて使用されるから、緩衝性が低い宅配便用容器の各内壁に対して緩衝機能を発揮するとともに、断熱性が低い宅配便用容器に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による変形や損傷を防ぐことができ、荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。組立式緩衝断熱材は、未使用時に底壁の平面形状と略同形状の略扁平に折り畳まれるから、未使用時において嵩張ることがなく、宅配終了後、宅配便用容器から緩衝断熱材を取り出し、畳んだ状態でその複数個を場所を取らずに保管することができる。この組立式緩衝断熱材は、宅配時に再び組み立てて使用することができ、複数回の再利用が可能である。
第1発泡部材が第1底壁と第1両側壁と頂壁とを形成し、第2発泡部材が第1底壁の上面に接合された第2底壁と第2両側壁とを形成する組立式緩衝断熱材は、組み立てられた状態で第1および第2発泡部材が六面体を形成するから、宅配便用容器の各内壁に対して緩衝機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による変形や損傷を防ぐことができる。組立式緩衝断熱材は、断熱性が低い宅配便用容器に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。この組立式緩衝断熱材は、その未使用時において第2両側壁が第2底壁の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、第1両側壁が第2両側壁の上に重なるように第1両側壁に連接された頂壁とともに第1方向内方へ折り畳まれ、各壁を重ね合わせたときの厚み寸法が折り代に吸収されるから、未使用時に第1および第2底壁の平面形状と略同形状の略扁平に畳むことができ、未使用時において嵩張ることがなく、その複数個を場所を取らずに保管することができる。
第1発泡部材が第1底壁と第1両側壁と頂壁とを形成し、第2発泡部材が第1底壁の下面に接合された第2底壁と第2両側壁とを形成する組立式緩衝断熱材は、組み立てられた状態で第1および第2発泡部材が六面体を形成するから、宅配便用容器の各内壁に対して緩衝機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による変形や損傷を防ぐことができる。組立式緩衝断熱材は、断熱性が低い宅配便用容器に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。この組立式緩衝断熱材は、その未使用時において第1両側壁が第1底壁の上に重なるように第1両側壁に連接された頂壁とともに第1方向内方へ折り畳まれ、第2両側壁が第1両側壁の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、各壁を重ね合わせたときの厚み寸法が折り代に吸収されるから、未使用時に第1および第2底壁の平面形状と略同形状の略扁平に畳むことができ、未使用時において嵩張ることがなく、その複数個を場所を取らずに保管することができる。
第1および第2発泡部材が植物繊維パウダーおよび澱粉パウダーを水を介して混練成形した混合物とポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂とを加熱下に混合した高温溶融物に水を加え、高温溶融物内における水の気化によって溶融物を所定倍率に発泡させることから作られている組立式緩衝断熱材は、第1および第2発泡部材の内部に多数の独立気泡が形成され、それら発泡部材が優れた緩衝性を有するから、宅配便用容器の各内壁に対して緩衝機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による損傷を確実に防ぐことができる。組立式緩衝断熱材は、それら発泡部材が優れた断熱性を有するから、断熱性が低い宅配便用容器に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器の内部に収納された荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。この組立式緩衝断熱材は、植物繊維パウダーと澱粉パウダーとポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂とから作られるから、環境ホルモン物質を含むことはなく、ホルムアルデヒド等のガス成分の発生もなく、それが宅配便用容器の緩衝断熱材として使われたとしても、宅配便用容器に収納された荷物が環境ホルモン物質やガス成分によって汚染されることはない。
高温溶融物の全重量に対する熱可塑性合成樹脂の重量比が20〜40重量%の範囲にある組立式緩衝断熱材は、熱可塑性合成樹脂の割合が植物繊維パウダーと澱粉パウダーとを混練成型した混合物の割合よりも少ないから、緩衝断熱材における燃焼カロリーを低くすることができ、低い焼却温度で緩衝断熱材を焼却処理することができる。この組立式緩衝断熱材は、その焼却処理時に煤煙が発生することはなく、環境に悪影響を及ぼすことがない。
混合物が10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の貝殻焼成カルシウムパウダーを含む組立式緩衝断熱材は、それが優れた殺菌作用を有する貝殻焼成カルシウムパウダー含むことで、緩衝断熱材におけるカビの発生や雑菌の繁殖を防ぐことができ、緩衝断熱材の衛生状態を保持することができる。この組立式緩衝断熱材は、宅配便用容器に収納された荷物に対する雑菌やカビの付着を防ぐことができる。
混合物が10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の炭パウダーを含む組立式緩衝断熱材は、それが優れた除臭作用を有する炭パウダー含むことで、宅配便用容器内の臭気を取り去ることができ、宅配便用容器の内部に収容された荷物に対する不快な臭気の付着を防ぐことができる。
第1および第2発泡部材の上下面のうちの少なくとも上面にポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルムが接合された組立式緩衝断熱材は、合成樹脂フィルムがそれら発泡部材の表面補強機能を有し、それら発泡部材の不用意な破損を防ぐから、緩衝断熱材の耐久性が向上し、緩衝断熱材の繰り返しの再利用回数を増やすことができる。組立式緩衝断熱材は、それに対する水分の滲入が合成樹脂フィルムによって防止されるから、緩衝断熱材に水分が滲入することによる緩衝断熱材の脆弱化を防ぐことができる。この組立式緩衝断熱材は、合成樹脂フィルムによってその断熱性が向上し、断熱性が低い宅配便用容器に対して一層優れた断熱機能を発揮する。
添付の図面を参照し、本発明にかかる組立式緩衝断熱材の詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示す組立式緩衝断熱材10Aの展開図であり、図2は、折り畳んだ状態で示す緩衝断熱材10Aの側面図である。図3は、図1の3−3線端面図であり、図4は、図3の部分拡大図である。なお、図1〜図3では、フィルム20の図示を省略している。図1,2では、第1方向を矢印A、第1方向と交差する第2方向を矢印B(図1のみ)で示し、厚み方向を矢印C(図2のみ)で示す。
組立式緩衝断熱材10Aは、その使用時に、第1および第2底壁13,31と前後側壁14,15と左右側壁34,35と頂壁16,17とから形成された第1方向へ長い直方体(六面体)の箱形状に組み立てられ、後記する直方体(六面体)の宅配便用容器39の内側に着脱可能に装着される。組立式緩衝断熱材10Aは、所定の厚み寸法を有して第1方向へ延びる板状の第1発泡部材11と、所定の厚み寸法を有して第2方向へ延びる板状の第2発泡部材12とから形成されている。それら発泡部材11,12の厚み寸法に特に限定はないが、5〜35mmの範囲にあることが好ましい。
第1および第2発泡部材11,12の内部には、多数の独立した気泡(図示せず)が形成されている。気泡は、その形状や大きさが一様ではなく、四方へ不連続かつ不規則に延びている。それら発泡部材11,12は、独立気泡率が40%以上であり、平均気泡径が2.0mm以下である。独立気泡率は50%以上が好ましく、平均気泡径は1.5mm以下が好ましい。
第1発泡部材11は、直方体を画成する各壁13,14,15,16,17,31,32,33のうち、第1底壁13と前後側壁14,15(第1両側壁)と頂壁16とを形成する。第1発泡部材11の上下面18,19には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム20が接合されている。フィルム20の厚み寸法に特に限定はないが、0.2〜2.0mmの範囲にあることが好ましく、より好ましくは、0.3〜1.0mmである。なお、フィルム20は第1発泡部材11の上下面18,19のいずれか一方に接合されていてもよく、発泡部材11にフィルム20が接合されていなくてもよい。ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム20には、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリビニルアルコールフィルムのうちのいずれかを使用することができる。
第1底壁11は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形されている。前側壁14は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、第1底壁13の第1方向両側縁21の一方に連接されている。第1底壁13と前側壁14との間には、第2方向へ延びる第1折り曲げ線22が形成されている。なお、第1折り曲げ線22は第1方向側縁21となる。前側壁14には、第2方向へ延びる第2折り曲げ線23が形成されている。前側壁14は、それら折り曲げ線22,23を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線22,23によって第1方向へ旋回させることができる。第1折り曲げ線22と第2折り曲げ線23との間(第1底壁11と前側壁14との連接箇所)には、折り代24が形成されている。折り代24の第1方向の寸法は、組立式緩衝断熱材10Aを折り畳んだときに重なり合う第2底壁31と左右側壁32,33と頂壁17との厚み寸法の合計寸法と略同一である。
後側壁15は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、第1底壁13の第1方向両側縁21の他方に連接されている。第1底壁13と後側壁15との間には、第2方向へ延びる第3折り曲げ線25が形成されている。なお、第3折り曲げ線25は第1方向側縁21となる。後側壁15には、第2方向へ延びる第4折り曲げ線26が形成されている。後側壁15は、それら折り曲げ線25,26を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線25,26によって第1方向へ旋回させることができる。第3折り曲げ線25と第4折り曲げ線26との間(第1底壁11と後側壁15との連接箇所)には、折り代27が形成されている。折り代27の第1方向の寸法は、組立式緩衝断熱材10Aを折り畳んだときに重なり合う第2底壁31と左右側壁32,33との厚み寸法の合計寸法と略同一である。
頂壁16は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、前側壁14の第1方向側縁28に連接されている。頂壁17は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、後側壁15の第1方向側縁28に連接されている。前後側壁14,15と頂壁16,17との間には、第2方向へ延びる第5折り曲げ線29が形成されている。なお、第5折り曲げ線29は第1方向側縁28となる。それら頂壁16,17は、第5折り曲げ線29を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線29によって第1方向へ旋回させることができる。前後側壁14,15と頂壁16との連接箇所には、第2方向へ延びるプラスチックフィルムから形成された粘着テープ30が取り付けられている。
第2発泡部材12は、直方体を画成する各壁13,14,15,16,17,31,32,33のうち、第2底壁31と左右側壁32,33(第2両側壁)とを形成する。第2発泡部材12の上下面34,35には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム20が接合されている。なお、フィルム20は第2発泡部材12の上下面34,35のいずれか一方に接合されていてもよく、発泡部材12にフィルム20が接合されていなくてもよい。
第2底壁31は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形されている。第2底壁31は、その下面35(フィルム20を含む)が第1底壁13の上面18(フィルム20を含む)に接合されている。ゆえに、この組立式緩衝断熱材10Aでは、第1発泡部材11と第2発泡部材12とがそれらの底壁13,31において一体化している。第1底壁13と第2底壁31との接合には、接着剤や両面テープを利用することができる。
左側壁32は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、第2底壁31の第2方向両側縁36の一方に連接されている。第2底壁31と左側壁32との間には、第1方向へ延びる第6折り曲げ線37が形成されている。なお、第6折り曲げ線37は第2方向側縁36となる。左側壁32は、第6折り曲げ線37を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線37によって第2方向へ旋回させることができる。
右側壁33は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、第2底壁31の第2方向両側縁36の他方に連接されている。第2底壁31と右側壁33との間には、第1方向へ延びる第7折り曲げ線38が形成されている。なお、第7折り曲げ線38は第2方向側縁36となる。右側壁33には、第1方向へ延びる第8折り曲げ線51が形成されている。右側壁33は、それら折り曲げ線38,51を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線38,51によって第2方向へ旋回させることができる。第7折り曲げ線38と第8折り曲げ線51との間(第2底壁31と右側壁33との連接箇所)には、折り代52が形成されている。折り代52の第2方向の寸法は、左側壁32の厚み寸法と略同一である。
この組立式緩衝断熱材10Aを展開した図1の状態から図2の状態に折り畳む手順を説明すると、以下のとおりである。左側壁32を第6折り曲げ線37を介して第2方向内方へ旋回させ、左側壁32を折り曲げ線37で折り畳み、左側壁32を第2底壁31の上に重ね合わせる。右側壁33を第7および第8折り曲げ線38,51を介して第2方向内方へ旋回させ、右側壁33を第7および第8折り曲げ線38,51で折り畳み、右側壁33を左側壁32の上(第2底壁31の上面34)に重ね合わせる。左側壁32の厚みは第7折り曲げ線38と第8折り曲げ線51との間の折り代52に吸収されるから、左側壁32と右側壁33とが略平行に重なり合い、右側壁33全域が左側壁32全域に当接する。
後側壁15(頂壁17を含む)を第3および第4折り曲げ線25,26を介して第1方向内方へ旋回させ、後側壁15を第3および第4折り曲げ線25,26によって折り畳み、後側壁15を右側壁33の上に重ね合わせる。重なり合う第2底壁31と左右側壁32,33との厚みは第3折り曲げ線25と第4折り曲げ線26との間の折り代27に吸収されるから、右側壁33と後側壁15(頂壁17を含む)とが略平行に重なり合い、後側壁15全域が右側壁33全域に当接する。
次に、前側壁14(頂壁16を含む)を第1および第2折り曲げ線22,23を介して第1方向内方へ旋回させ、前側壁14を第1および第2折り曲げ線22,23によって折り畳み、前側壁14を後側壁15の上に重ね合わせる。重なり合う第2底壁31と左右側壁32,33と頂壁17(後側壁15)との厚みは第1折り曲げ線22と第2折り曲げ線23との間の折り代24に吸収されるから、前側壁14と後側壁15とが略平行に重なり合うとともに、頂壁16,17どうしが略平行に重なり合い、前側壁14全域が後側壁15全域に当接するとともに、頂壁16全域が頂壁17全域に当接する。組立式緩衝断熱材10Aは、図2に示すように、第1および第2底壁13,31の平面形状と略同形状の略扁平に畳まれる。
図5は、組立式緩衝断熱材10Aの組み立てを説明する図であり、図6は、組み立てた緩衝断熱材10Aの宅配便用容器39への装着を説明する図である。なお、宅配便用容器39として、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた組み立て式のみかん箱型を図示しているが、容器39をみかん箱型に限定するものではない。宅配便用容器39には、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた組底型や折り畳みコンテナ型等の組み立て式のそれを使用することもでき、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた本体・蓋型や成形コンテナ型等の非組み立て式のそれを使用することもできる。それら宅配便用容器39は、プラスチックまたはプラスチックダンボールから作られていることで、丈夫であり、耐久性に優れる反面、その緩衝性能がダンボールから作られた宅配便用箱よりも低下する。したがって、容器39の内部に収納した荷物が容器39の内壁に衝突して変形したり、損傷する場合がある。また、それら宅配便用容器39はその断熱性が低く、容器39の内部に収納した荷物が食料品である場合、その保冷や保温には不適である。
この組立式緩衝断熱材10Aの組み立て手順を説明すると、以下のとおりである。前側壁14を第1折り曲げ線22を介して第1方向内方へ旋回させ、前側壁14を底壁13,31に対して略直角に折り曲げ、後側壁15を第3折り曲げ線25を介して第1方向内方へ旋回させ、後側壁15を底壁13,31に対して略直角に折り曲げる。左側壁32を第6折り曲げ線37を介して第2方向内方へ旋回させ、左側壁32を底壁13,31に対して略直角に折り曲げ、右側壁33を第7折り曲げ線38を介して第2方向内方へ旋回させ、右側壁33を底壁13,31に対して略直角に折り曲げる。次に、それら頂壁16,17を第5折り曲げ線29を介して第1方向へ旋回させ、頂壁16,17を前後側壁14,15に対して略直角に折り曲げる。
それら壁13,14,15,16,17,31,34,35を各折り曲げ線23,24,25,26,29,37,38を介して折り曲げると、第1方向へ長い直方体(箱形状)の緩衝断熱材10Aが組上がり、その緩衝断熱材10Aを宅配便用容器39の内側に装着する。組み立てられた緩衝断熱材10Aの大きさは宅配便用容器39のそれよりもわずかに小さく、図6に示すように、その緩衝断熱材10Aを宅配便用容器39の内側に装着することができる。
組み立てられた緩衝断熱材10Aを宅配便用容器39の内側に装着すると、第1底壁13が宅配便用容器39の底壁の内面に当接し、前後側壁14,15が宅配便用容器39の前後側壁の内面に当接するとともに、左右側壁32,33が宅配便用容器39の左右側壁の内面に当接する。その状態で緩衝断熱材10Aの内側に荷物を収納し、宅配便用容器39の頂壁を閉める。容器39の頂壁を閉めると、頂壁16,17が容器39の頂壁の内面に当接する。宅配が終了した後は、宅配便用容器39の内部から緩衝断熱材10Aを取り出し、上記の手順で緩衝断熱材10Aを折り畳む。
組立式緩衝断熱材10Aは、それが底壁13,31において連結された第1および第2発泡部材11,12から形成され、六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器39の内側に装着されて使用されるから、緩衝性が低い宅配便用容器39の各内壁に対して優れた緩衝機能を発揮し、宅配便用容器39の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による変形や損傷を防ぐことができる。組立式緩衝断熱材10Aは、断熱性が低い宅配便用容器39に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器39の内部に収納された荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。
組立式緩衝断熱材10Aは、その未使用時において左右側壁32,33が第2底壁31の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、前後側壁14,15が左右側壁32,33の上に重なるように側壁14,15に連接された頂壁16,17とともに第2方向内方へ折り畳まれ、各壁14,15,16,17,31,32,33を折り重ねたときの厚み寸法が折り代24,27,52に吸収されるから、未使用時に第1および第2底壁13,31の平面形状と略同形状の略扁平に畳むことができ、未使用時において嵩張ることがなく、未使用時にその複数個を場所を取らずに保管することができる。この組立式緩衝断熱材10Aは、宅配時に再び組み立てて使用することができ、複数回の再利用が可能である。
図7は、他の一例として示す組立式緩衝断熱材10Bの展開図であり、図8は、折り畳んだ状態における緩衝断熱材10Bの第2方向の切断面図である。図9は、図7の9−9線端面図であり、図10は、図9の部分拡大図である。なお、図7〜図9では、フィルム20の図示を省略している。図7,8では、第1方向を矢印A、第1方向と交差する第2方向を矢印B(図7のみ)で示し、厚み方向を矢印C(図8のみ)で示す。
組立式緩衝断熱材10Bは、図1のそれと同様にその使用時に、第1および第2底壁13,31と前後側壁14,15と左右側壁34,35と頂壁16,17とから形成された第1方向へ長い直方体(六面体)の箱形状に組み立てられ、前記宅配便用容器39の内側に着脱可能に装着される。組立式緩衝断熱材10Bは、所定の厚み寸法を有して第1方向へ延びる板状の第1発泡部材11と、所定の厚み寸法を有して第2方向へ延びる板状の第2発泡部材12とから形成されている。
第1および第2発泡部材11,12の内部には、多数の独立した気泡(図示せず)が形成されている。気泡は、その形状や大きさが一様ではなく、四方へ不連続かつ不規則に延びている。発泡部材11,12の厚み寸法や独立気泡率、平均気泡径は、図1の緩衝断熱材10Aのそれらと同一である。
第1発泡部材11は、直方体を画成する各壁13,14,15,16,17,31,32,33のうち、第1底壁13と前後側壁14,15(第1両側壁)と頂壁16,17とを形成する。第1発泡部材11の上下面18,19には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム20が接合されている。フィルム20の厚み寸法は、図1の緩衝断熱材10Aのそれと同一である。なお、フィルム20は第1発泡部材11の上下面18,19のいずれか一方に接合されていてもよく、発泡部材11にフィルム20が接合されていなくてもよい。ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム20には、図1の緩衝断熱材10Aにおいて例示したそれと同一のものが使用される。
第1底壁11は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形されている。前側壁14は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、第1底壁13の第1方向両側縁21の一方に連接されている。第1底壁13と前側壁14との間には、第2方向へ延びる第1折り曲げ線40が形成されている。なお、第1折り曲げ線40は第1方向側縁21となる。前側壁14は、折り曲げ線40を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線40によって第1方向へ旋回させることができる。
後側壁15は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、第1底壁13の第1方向両側縁21の他方に連接されている。第1底壁13と後側壁15との間には、第2方向へ延びる第2折り曲げ線41が形成されている。なお、第3折り曲げ線41は第1方向側縁21となる。後側壁15には、第2方向へ延びる第3折り曲げ線49が形成されている。後側壁15は、それら折り曲げ線41,49を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線41,49によって第1方向へ旋回させることができる。第2折り曲げ線41と第3折り曲げ線49との間(第1底壁11と後側壁15との連接箇所)には、折り代50が形成されている。折り代50の第1方向の寸法は、前側壁14(頂壁16)の厚み寸法と略同一である。
頂壁16は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、前側壁14の第1方向側縁28に連接されている。頂壁17は、その平面形状が第2方向へ長い長方形に成形され、後側壁15の第1方向側縁28に連接されている。前後側壁14,15と頂壁16,17との間には、第2方向へ延びる第4折り曲げ線42が形成されている。なお、第4折り曲げ線42は第1方向側縁28となる。それら頂壁16,17は、第4折り曲げ線42を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線42によって第1方向へ旋回させることができる。前後側壁14,15と頂壁16との連接箇所には、第2方向へ延びるプラスチックフィルムから形成された粘着テープ30が取り付けられている。
第2発泡部材12は、直方体を画成する各壁13,14,15,16,17,31,32,33のうち、第2底壁31と左右側壁32,33(第2両側壁)とを形成する。第2発泡部材12の上下面34,35には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム20が接合されている。なお、フィルム20は第2発泡部材12の上下面34,35のいずれか一方に接合されていてもよく、発泡部材12にフィルム20が接合されていなくてもよい。
第2底壁31は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形されている。第2底壁31は、その上面34(フィルム20を含む)が第1底壁13の下面19(フィルム20を含む)に接合されている。ゆえに、この組立式緩衝断熱材10Bでは、第1発泡部材11と第2発泡部材12とがそれらの底壁13,31において一体化している。第1底壁13と第2底壁31との接合には、接着剤や両面テープを利用することができる。
左側壁32は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、第2底壁31の第2方向両側縁36の一方に連接されている。第2底壁31と左側壁32との間には、第1方向へ延びる第5折り曲げ線43が形成されている。なお、第5折り曲げ線43は第2方向側縁36となる。左側壁32には、第1方向へ延びる第6折り曲げ線44が形成されている。左側壁32は、それら折り曲げ線43,33を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線43,44によって第2方向へ旋回させることができる。第5折り曲げ線43と第6折り曲げ線44との間(第2底壁31と左側壁32との連接箇所)には、折り代45が形成されている。折り代45の第2方向の寸法は、組立式緩衝断熱材10Bを折り畳んだときに重なり合う第1底壁13と前後側壁14,15との厚み寸法の合計寸法と略同一である。
右側壁33は、その平面形状が第1方向へ長い長方形に成形され、第2底壁31の第2方向両側縁36の他方に連接されている。第2底壁31と右側壁33との間には、第1方向へ延びる第7折り曲げ線46が形成されている。なお、第7折り曲げ線46は第2方向側縁36となる。右側壁33には、第1方向へ延びる第8折り曲げ線47が形成されている。右側壁33は、それら折り曲げ線46,47を介して折り曲げ可能であり、折り曲げ線46,47によって第2方向へ旋回させることができる。第7折り曲げ線46と第8折り曲げ線47との間(第2底壁31と右側壁33との連接箇所)には、折り代48が形成されている。折り代48の第2方向の寸法は、組立式緩衝断熱材10Bを折り畳んだときに重なり合う第1底壁13と前後側壁14,15と左側壁32との厚み寸法の合計寸法と略同一である。
この組立式緩衝断熱材10Bを展開した図7の状態から図8の状態に折り畳む手順を説明すると、以下のとおりである。前側壁14(頂壁16を含む)を第1折り曲げ線40を介して第1方向内方へ旋回させ、前側壁14を折り曲げ線40で折り畳み、前側壁14を第1底壁13の上に重ね合わせる。後側壁15(頂壁17を含む)を第2および第3折り曲げ線41,50を介して第1方向内方へ旋回させ、後側壁15を折り曲げ線41,50で折り畳み、後側壁15を前側壁15の上(第1底壁13の上面18)に重ね合わせる。前側壁14の厚みは第2折り曲げ線41と第3折り曲げ線49との折り代50に吸収されるから、前側壁14と後側壁15とが略平行に重なり合い、後側壁15(頂壁17)全域が右側壁(頂壁16)14全域に当接する。
左側壁32を第5および第6折り曲げ線43,44を介して第2方向内方へ旋回させ、左側壁32を第5および第6折り曲げ線43,44によって折り畳み、左側壁32を後側壁15の上に重ね合わせる。重なり合う第1底壁13と前後側壁14,15との厚みは第5折り曲げ線43と第6折り曲げ線44との間の折り代45に吸収されるから、左側壁32と後側壁15(頂壁17を含む)とが略平行に重なり合い、後側壁15全域が右側壁33全域に当接する。
次に、右側壁33を第7および第8折り曲げ線46,47を介して第2方向内方へ旋回させ、右側壁33を第7および第8折り曲げ線46,47によって折り畳み、右側壁33を左側壁32の上に重ね合わせる。重なり合う第1底壁13と前後側壁14,15と左側壁32との厚みは第7折り曲げ線46と第8折り曲げ線47との間の折り代48に吸収されるから、左側壁32と右側壁33とが略平行に重なり合い、右側壁33全域が左側壁32全域に当接する。組立式緩衝断熱材10Bは、図8に示すように、第1および第2底壁13,31の平面形状と略同形状の略扁平に畳まれる。
図11は、組立式緩衝断熱材10Bの組み立てを説明する図である。この組立式緩衝断熱材10Bの組み立て手順を説明すると、以下のとおりである。前側壁14を第1折り曲げ線40を介して第1方向内方へ旋回させ、前側壁14を底壁13,31に対して略直角に折り曲げ、後側壁15を第2折り曲げ線41を介して第1方向内方へ旋回させ、後側壁15を底壁13,31に対して略直角に折り曲げる。左側壁32を第5折り曲げ線43を介して第2方向内方へ旋回させ、左側壁32を底壁13,31に対して略直角に折り曲げ、右側壁33を第7折り曲げ線46を介して第2方向内方へ旋回させ、右側壁33を底壁13,31に対して略直角に折り曲げる。次に、それら頂壁16,17を第3折り曲げ線42を介して第1方向へ旋回させ、頂壁16,17を前後側壁14,15に対して略直角に折り曲げる。
それら壁13,14,15,16,17,31,34,35を各折り曲げ線40,41,42,43,46を介して折り曲げると、第1方向へ長い直方体(箱形状)の緩衝断熱材10Bが組上がり、その緩衝断熱材10Bを宅配便用容器39の内側に装着する。組み立てられた緩衝断熱材10Bの大きさは宅配便用容器39のそれよりもわずかに小さく、その緩衝断熱材10Bを宅配便用容器39の内側に装着することができる(図6援用)。組み立てられた緩衝断熱材10Bを宅配便用容器39の内側に装着すると、第1底壁13が宅配便用容器39の底壁の内面に当接し、前後側壁14,15が宅配便用容器39の前後側壁の内面に当接するとともに、左右側壁32,33が宅配便用容器39の左右側壁の内面に当接する。その状態で緩衝断熱材10Bの内側に荷物を収納し、宅配便用容器39の頂壁を閉める。容器39の頂壁を閉めると、頂壁16,17が容器39の頂壁の内面に当接する。宅配が終了した後は、宅配便用容器39の内部から緩衝断熱材10Bを取り出し、上記の手順で緩衝断熱材10Bを折り畳む。
組立式緩衝断熱材10Bは、それが底壁13,31において連結された第1および第2発泡部材11,12から形成され、六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器39の内側に装着されて使用されるから、緩衝性が低い宅配便用容器39の各内壁に対して優れた緩衝機能を発揮し、宅配便用容器39の内部に収納された荷物の容器内壁への衝突による変形や損傷を防ぐことができる。組立式緩衝断熱材10Bは、断熱性が低い宅配便用容器39に対して断熱機能を発揮し、宅配便用容器39の内部に収納された荷物が食料品の場合にその保冷や保温が可能である。
組立式緩衝断熱材10Bは、その未使用時において前後側壁14,15が第1底壁13の上に重なるように前後側壁14,15に連接された頂壁16,17とともに第1方向内方へ折り畳まれ、左右側壁32,33が前後側壁14,15の上に重なるように第2方向内方へ折り畳まれ、各壁14,15,16,17,31,34,35を折り重ねたときの厚み寸法が折り代45,48,50に吸収されるから、未使用時に第1および第2底壁13,31の平面形状と略同形状の略扁平に畳むことができ、未使用時において嵩張ることがなく、未使用時にその複数個を場所を取らずに保管することができる。この組立式緩衝断熱材10Bは、宅配時に再び組み立てて使用することができ、複数回の再利用が可能である。
図12は、第1および第2発泡部材11,12の製造方法の一例を示す概略図である。それら発泡部材11,12は、混合ペレット50(混合物)とポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂51とを原料とし、押出機52を使用して製造される。混合ペレット50は、紙パウダー(植物繊維パウダー)、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを原料とし、図示はしていないが、混練機、半乾式/低水分造粒機を使用して製造される。
ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂51には、ポリプロピレンとポリエチレンとのいずれか一方、または、それらを所定の割合で混合した樹脂を使用する。ポリプロピレンには、ブロック重合ポリプロピレン、ランダム重合ポリプロピレン、ホモ重合ポリプロピレン、メタロセン−ポリプロピレンのうちから選択された少なくとも1種類を使用することができる。ポリエチレンには、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン触媒ポリエチレン、変成ポリエチレン、エチレンビニルアセテート(EVA)のうちから選択された少なくとも1種類を使用することができる。なお、ポリプロピレンには、線状ポリプロピレンとイソプレンとラジカル重合開始剤とを反応させた改質ポリプロピレンを使用することもできる。線状ポリプロピレンには、プロピレンの単独重合体や共重合体、ブロック共重合体、ランダム共重合体のうちの少なくとも1つを使用することができる。ラジカル重合開始剤には、過酸化物やアゾ化合物を使用することができる。
合成樹脂51には、改質物質を混入することもできる。改質物質は、合成樹脂51の全重量に対するその重量比が0.1重量%以上かつ10重量%以下の範囲にあることが好ましい。改質物質は、合成樹脂51と相互に親和性を有する樹脂で、そのメルトフローインデックスが0.1〜15g/10分の範囲にあり、合成樹脂51の流動性を向上させることができる。また、改質物質は、紙パウダー、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを合成樹脂51に接着するバインダーとして機能する。改質物質には、エチレン−プロピレンエラストマー、水素添加スチレン−ブタジエンラバー、スチレン−エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックポリマーのうちの少なくとも1つを使用することができる。水素添加スチレン−ブタジエンラバーやスチレン−エチレンブチレン・オレフィン結晶ブロックコポリマーは、エチレンとブテン−1とから形成されたランダム性の高い共重合体であり、ポリマー分子中に二重結合を持たず、かつ、低結晶性で柔軟性のある透明性の高い合成樹脂である。
紙パウダーは、微粉砕機を使用して紙(バージン紙)を微粉砕して作ることができる。紙パウダーは、紙の製造中に発生する破紙や損紙を微粉砕して作ることもでき、古紙を微粉砕して作ることもできる。なお、紙パウダーの他に、広葉樹パルプと針葉樹パルプとのうちの少なくとも一方を微粉砕して作られた植物繊維パウダーを使用することもできる。バージン紙や破紙、損紙、パルプには、蛍光物質や重金属、インク成分を含まないものが使用されている。
パルプには、機械的パルプ、化学的機械パルプ、半化学的パルプ、化学的パルプのうちのいずれか1つ、または、それらを所定の割合で混合したパルプを使用することができる。パルプには、木材パルプを使用することが好ましいが、木材パルプにぼろパルプや茎かんパルプ、靭皮パルプのうちの少なくとも1つを混合したパルプを使用することもできる。古紙には、新聞古紙や雑誌古紙、印刷古紙、包装古紙、段ボール古紙、OA古紙を使用することができる。
澱粉パウダーには、原料澱粉や加工澱粉のうちの少なくとも一方を使用することができる。原料澱粉としては、とーもろこし澱粉(コーンスターチ)、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉のうちの少なくとも一つを使用することができる。加工澱粉には、澱粉誘導体、澱粉分解物、アルファ化澱粉のうちの少なくとも一つを使用することができる。澱粉誘導体としては、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、架橋澱粉のうちの少なくとも一つを使用することができる。澱粉分解物としては、焙焼デキストリンおよびブリティッシュガム、酸素変性デキストリン、酸分解澱粉、酸化澱粉のうちの少なくとも一つを使用することができる。
なお、澱粉に代えて、ポテトパルプ(乾燥デンプンかす)またはカルボキシメチルセルロースを使用することができ、また、澱粉とカルボキシメチルセルロースとを所定の割合で混合した複合物を使用することもできる。ポテトパルプとカルボキシメチルセルロースとを所定の割合で混合した複合物を使用することもできる。ポテトパルプは、粉体であり、デンプン質を多く含む。
貝殻焼成カルシウムパウダーは、天然素材であり、薬品処理や化学処理をせず、貝殻を1200〜1300℃の高温で長時間焼き(焼成)、焼いた貝殻を微粉砕機を使用して微粉砕することで作られている。炭パウダーは、炭を微粉砕機を使用して微粉砕することで作られている。なお、混合ペレット50は、紙パウダー(植物繊維パウダー)と澱粉パウダーとを原料としてもよく、紙パウダー(植物繊維パウダー)と澱粉パウダーと貝殻焼成カルシウムパウダーとを原料としてもよい。また、紙パウダー(植物繊維パウダー)と澱粉パウダーと炭パウダーとを原料としてもよい。混合ペレット50には、粉状の無機化合物が含まれていてもよい。無機化合物には、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、マイカ、クレーのうちの少なくとも1つを使用する。無機化合物は、発泡部材11,12の平均気泡径を調整する発泡核剤となる。
混合ペレット50の製造方法の一例を説明すると、以下のとおりである。紙パウダー(植物繊維パウダー)、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダー、水を混練機に投入する。それら原料は混練機によって混練され、所定量の水分を含有する混練物が作られる。混練機によって作られた混練物は、造粒機に搬送される。造粒機には、それに定量の混練物を投入する定量投入機が設置されている。造粒機には、円錐型ローラとダイスとカッターとが装着されている。定量投入機には、混練機から搬送された混練物が投入される。定量投入機は、混練物を計量しつつ、所定量の混練物を造粒機に投入する。造粒機に投入された混練物は、造粒機の内部において再混練されつつ円錐型ローラによってダイスに押し込まれ、ダイスにより円柱状に造粒された後、カッターによって所定の長さにカットされ、複数個の混合ペレット50に加工される。
澱粉パウダーは、その嵩比重が0.13g/cm以上かつ0.17g/cm以下の範囲にある。澱粉パウダーの嵩比重が0.13g/cm未満では、澱粉パウダーの固化作用が弱く、混合ペレット50の形態保持性が低下し、ペレット形態を維持することができない場合がある。澱粉パウダーの嵩比重が0.17g/cmを超過すると、澱粉パウダーの比重が紙パウダーのそれと大きく異なり、澱粉パウダーの中に紙パウダーを均一に分散させることができない。混合ペレット50は、澱粉パウダーの嵩比重が前記範囲にあるから、それがペレット形態を維持することができ、さらに、紙パウダーを澱粉パウダーの中に均一に分散させることができる。
混練物の総重量に対する水の混合割合(混練機に注入される水の割合)は、20重量%以上かつ30重量%以下の範囲にある。水の混合割合が20重量%未満では、紙パウダー、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを十分に混練することができず、紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを澱粉パウダーの中に均一に分散させることができない。また、造粒機による混練で混練物の粘性が著しく増加し、ほとんど流動性を示さない混練物が作られるから、造粒機において混練物が脆く崩れて混合ペレット50を作ることができない場合がある。
水の混合割合が30重量%を超過すると、造粒機による混練で混練物に適度な粘性を付与することができず、混練物の粘性が著しく低下し、造粒機において混合ペレット50を作ることができない場合がある。混合ペレット50の製造では、混練物の総重量に対する水の混合割合が前記範囲にあるから、造粒機において適度な粘性と適度な流動性とを有する混練物を作ることができ、かつ、紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーが澱粉パウダーの中に略均一に混ざり合った混合ペレット50を作ることができる。
混合ペレット50は、澱粉パウダーが糊化しておらず、所定量の水分を含み、紙パウダーや澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーが水素結合によって互いに接合されているから、ペレット形状を保持しつつも100〜490Nの圧力(崩壊圧力)で容易に崩壊する。なお、ペレット50に含まれる澱粉パウダーは、110℃以上の温度で溶解する。また、ペレット50の水分含有率は、12.0%以上かつ20.0%以下の範囲にある。混合ペレット50は、その直径が1.0mm以上かつ5.0mm以下であり、その長さが0.5mm以上かつ10.0mm以下である。
混合ペレット50(混合物)の全重量に対する(混合ペレット50を100%としたときの)紙パウダーの重量比は、20.0重量%以上かつ55.0重量%以下の範囲にあり、混合ペレット50の全重量に対する澱粉パウダーの重量比は、40重量%以上かつ75重量%以下の範囲にある。混合ペレット50の全重量に対する貝殻焼成カルシウムパウダーの重量比は、2重量%以上かつ5重量%以下の範囲にあり、混合ペレット50の全重量に対する炭パウダーの重量比は、2重量%以上かつ5重量%以下の範囲にある。
澱粉パウダーの重量比が75.0重量%を超過すると、紙パウダーや澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーの混練時にその摩擦熱によって澱粉パウダーの一部が糊化する場合があり、ペレット50の硬度が必要以上に増加し、前記崩壊圧力でペレット50が崩壊しない場合がある。紙パウダーの重量比が55.0重量%を超過すると、自着性がない紙パウダーのペレット50に対する割合が必要以上に増加し、造粒機による混練で混練物に所定の粘性を付与することができず、混練物の粘性が低下し、所定形状のペレット50を作ることができない。貝殻焼成カルシウムパウダーの重量比が2.0重量%未満では、貝殻焼成カルシウムパウダーの殺菌作用を十分に利用することができない。炭パウダーの重量比が2.0重量%未満では、炭パウダーの除臭作用を十分に利用することができない。
発泡部材11,12の製造方法の一例を説明すると、以下のとおりである。図7に示すように、混合ペレット50と合成樹脂51とを押出機52のホッパ53に投入するとともに、押出機52の中段から押出機52の内部に水54を注入する。押出機52の内部では、スクリュを介して混合ペレット50と合成樹脂51とが混練されつつ、それらが押出機52のヒータによって120〜190℃に加熱される。ヒータ温度は、合成樹脂50の溶融温度によって事由に設定することができる。
押出機52の内部では、合成樹脂50と澱粉パウダーとが溶解するとともに、紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーが熔解した合成樹脂50と澱粉パウダーとに混練されることで高温の溶融物が作られる。高温溶融物は、スクリュによって混練されながら押出機52の先端部へ向かって次第に移動する。押出機52の中段から注入された水54は、スクリュを介して高温溶融物に混入される。水54が溶融物に混入されると、溶融物の温度によって水54が瞬時に気化する。水54が気化すると、それにともなって溶融物の内部に多数の気泡が形成され、溶融物が押出機52の先端部に取り付けられたダイ(図示せず)から押し出されたときに気泡の膨張にともなって溶融物が所定倍率に膨張し、板状の発泡部材11,12が作られる。ダイから押し出された発泡部材11,12はその温度が低下して固形化する。
ダイの直近上流側には、発泡部材11,12の上下面を所定の圧力でプレスする一対のロール55が設置されている。それらロール55の周面には、緊張状態にあるポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム20が矢印方向から進入する。フィルム20の搬送速度は発泡部材11,12の押出速度と同一である。フィルム20は、ロールによって発泡部材11,12の上下面に押圧され、発泡部材11,12の熱によって発泡部材11,12の上下面に熱融着される。
押出機52の内部における水54混入前の高温溶融物の温度は120℃以上かつ190℃以下の範囲にある。溶融物の温度が120℃未満では、混入する水54の量にもよるが、水54が溶融物の内部で瞬時に気化せず、溶融物の内部での発泡が不十分となり、発泡部材11,12の内部に多数の気泡を作ることができない。溶融物の温度が190℃を超過すると、合成樹脂50や紙パウダー、澱粉の性状が温度によって変化し、特に、紙パウダーが黄ばんだり、黒ずんだりすることで、発泡部材11,12自体が変色してしまう。発泡部材11,12の単位体積当たりの発泡倍率は、5〜60倍であり、好ましくは5〜40倍である。発泡倍率が5倍未満では、発泡部材11,12に気泡が十分に形成されておらず、発泡部材11,12の硬度が必要以上に増加して緩衝性が低下する。発泡倍率が60倍を超過すると、発泡部材11,12の強度が著しく低下し、わずかな衝撃で発泡部材11,12が崩壊してしまう。
高温溶融物の全重量に対する(高温溶融物を100重量%としたときの)混合ペレット50の重量比は、60重量%以上かつ80重量%以下の範囲にある。高温溶融物の全重量に対するポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂51の重量比は、20重量%以上かつ40重量%以下の範囲にある。合成樹脂51の重量比が20重量%未満であって混合ペレット50の重量比が80重量%を超過すると、高温溶融物の内部での発泡が不十分となり、発泡部材11,12にわずかしか気泡が形成されず、断熱性能が低下するとともに、発泡部材11,12の硬度が必要以上に増加してクッション性や衝撃吸収性が低下する。混合ペレット50の重量比が60重量%未満であってポリオレフィン系合成樹脂の重量比が40重量%を超過すると、紙パウダーや澱粉よりも燃焼カロリーが高い合成樹脂の割合が増え、発泡部材11,12の燃焼カロリーが増加する。
紙パウダーは、その平均粒径が20μm以上かつ200μm以下の範囲にある。貝殻焼成カルシウムパウダーは、その平均粒径が10μm以上かつ50μm以下の範囲にある。炭パウダーは、その平均粒径が10μm以上かつ50μm以下の範囲にある。紙パウダーの平均粒径が20μm未満では、紙パウダーを20μm未満の粒子径に加工するために複数の粉砕工程を必要とし、ペレット50の生産コストが上昇し、その結果、発泡部材11,12の生産コストが上昇する。
紙パウダーの平均粒径が200μmを超過し、貝殻焼成カルシウムパウダーの平均粒径が50μmを超過するとともに、炭パウダーの平均粒径が50μmを超過すると、流動性を示さない紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーが押出機の内部において分散不良を起こし、発泡部材11,12において紙パウダーや貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを略均一に分散させることができない。
澱粉パウダーは、その平均粒径が10μm以上であって200μm以下の範囲にある。澱粉パウダーの平均粒径が10μm未満では、澱粉を10μm未満の粒径に加工するために複数の工程を必要とするので、澱粉パウダーの生産コストが上昇し、その結果、発泡部材11,12の生産コストが上昇する。澱粉の平均粒径が200μmを超過すると、澱粉が溶解し難くなり、澱粉が合成樹脂50の中で分散不良を起こし、澱粉が合成樹脂50の中に嵩高な継粉を形成する場合があり、発泡部材11,12の内部に澱粉の塊が形成されてしまう場合がある。
発泡部材11,12は、それが紙パウダーや澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーを含むから、それが合成樹脂51のみから作られている場合と比較し、その燃焼カロリーが低い。なお、発泡部材11,12の燃焼カロリーは、4500〜6000Kcal/kgの範囲にある。発泡部材11,12は、その原料である合成樹脂や紙パウダー、澱粉パウダー、貝殻焼成カルシウムパウダー、炭パウダーの混合割合を変えることで、その燃焼カロリーを前記範囲で調節することができる。発泡部材11,12は、その内部に多数の気泡が形成されているから、高い断熱性を有するとともに、優れたクッション性と優れた衝撃吸収性とを有する。発泡部材11,12は、ベンゼン環を有さないポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂51を使用するとともに、それが紙パウダーと澱粉とを含むから、その焼却時に二酸化炭素のみが発生し、煤煙の発生を抑制することができる。
一例として示す組立式緩衝断熱材の展開図。 折り畳んだ状態で示す組立式緩衝断熱材の側面図。 図1の3−3線端面図。 図3の部分拡大図。 組立式緩衝断熱材の組み立てを説明する図。 組み立てた緩衝断熱材の宅配便用容器への装着を説明する図。 他の一例として示す組立式緩衝断熱材の展開図。 折り畳んだ状態における緩衝断熱材の第2方向の切断面図。 図7の9−9線端面図。 図9の部分拡大図。 組立式緩衝断熱材の組み立てを説明する図。 第1および第2発泡部材の製造方法の一例を示す概略図。
符号の説明
10A 組立式緩衝断熱材
10B 組立式緩衝断熱材
11 第1発泡部材
12 第2発泡部材
13 第1底壁
14 前側壁(第1側壁)
15 後側壁(第1側壁)
16 頂壁
17 頂壁
18 上面
19 下面
20 ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルム
22 第1折り曲げ線
23 第2折り曲げ線
24 折り代
25 第4折り曲げ線
26 第5折り曲げ線
27 折り代
29 第6折り曲げ線
31 第2底壁
32 左側壁(第2側壁)
33 右側壁(第2側壁)
34 上面
35 下面
37 第7折り曲げ線
38 第8折り曲げ線
39 宅配便用容器
40 第1折り曲げ線
41 第2折り曲げ線
42 第3折り曲げ線
43 第4折り曲げ線
44 第5折り曲げ線
45 折り代
46 第6折り曲げ線
47 第7折り曲げ線
48 折り代
49 第3折り曲げ線
50 折り代
51 第8折り曲げ線
52 折り代

Claims (8)

  1. 六面体に組み立てられた状態でプラスチックまたはプラスチックダンボールから作られた六面体の宅配便用容器の内側に着脱可能に装着される組立式緩衝断熱材において、
    前記組立式緩衝断熱材が、所定の厚み寸法を有して第1方向へ延びる第1発泡部材と、所定の厚み寸法を有して前記第1方向と交差する第2方向へ延びる第2発泡部材とから形成され、前記第1および第2発泡部材が、前記六面体のうちの底壁を共通に備えつつそれら底壁において一体に連結され、前記底壁を除く残余の壁を別々に形成し、使用時に前記六面体に組み立てられ、未使用時に前記底壁の平面形状と略同形状に折り畳まれることを特徴とする組立式緩衝断熱材。
  2. 前記第1発泡部材が、前記六面体のうち、第1底壁と、前記第1底壁の第1方向両側縁に折り曲げ可能に連接されて前記第1方向へ旋回する第1両側壁と、前記第1両側壁の少なくとも一方の第1方向側縁に折り曲げ可能に連接されて前記第1方向へ旋回する頂壁とを形成し、前記第2発泡部材が、前記六面体のうち、前記第1底壁の上面に接合された第2底壁と、前記第2底壁の第2方向両側縁に折り曲げ可能に連接されて前記第2方向へ旋回する第2両側壁とを形成し、
    前記未使用時では、前記第2両側壁が前記第2底壁の上に重なるように前記第2方向内方へ折り畳まれ、前記第1両側壁が前記第2両側壁の上に重なるように該第1両側壁に連接された頂壁とともに前記第1方向内方へ折り畳まれ、前記第1底壁と前記第1両側壁との連接箇所および前記第2底壁と前記第2側壁との連接箇所には、それら壁を重ね合わせたときの厚み寸法と略同寸法の折り代が形成されている請求項1記載の組立式緩衝断熱材。
  3. 前記第1発泡部材が、前記六面体のうち、第1底壁と、前記第1底壁の第1方向両側縁に折り曲げ可能に連接されて前記第1方向へ旋回する第1両側壁と、前記第1両側壁の少なくとも一方の第1方向側縁に折り曲げ可能に連接されて前記第1方向へ旋回する頂壁とを形成し、前記第2発泡部材が、前記六面体のうち、前記第1底壁の下面に接合された第2底壁と、前記第2底壁の第2方向両側縁に折り曲げ可能に連接されて前記第2方向へ旋回する第2両側壁とを形成し、
    前記未使用時では、前記第1両側壁が前記第1底壁の上に重なるように該第1両側壁に連接された頂壁とともに前記第1方向内方へ折り畳まれ、前記第2両側壁が前記第1両側壁の上に重なるように前記第2方向内方へ折り畳まれ、前記第2底壁と前記第2両側壁との連接箇所および前記第1底壁と前記第1側壁との連接箇所には、それら壁を重ね合わせたときの厚み寸法と略同寸法の折り代が形成されている請求項1記載の組立式緩衝断熱材。
  4. 前記第1および第2発泡部材が、20〜200μmに微粉砕された植物繊維パウダーおよび澱粉パウダーを、水を介して混練成形した混合物と、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂とを原料とし、前記混合物と前記合成樹脂とを加熱下に混合した高温溶融物に水を加え、前記高温溶融物内における水の気化によって該溶融物を所定倍率に発泡させることから作られ、前記混合物の全重量に対する前記紙パウダーの重量比が、20〜55重量%の範囲にあり、前記混合物の全重量に対する前記澱粉パウダーの重量比が、40〜75重量%の範囲にある請求項1ないし請求項3いずれかに記載の組立式緩衝断熱材。
  5. 前記高温溶融物の全重量に対する前記混合物の重量比が、60〜80重量%の範囲にあり、前記高温溶融物の全重量に対する前記熱可塑性合成樹脂の重量比が、20〜40重量%の範囲にある請求項4記載の組立式緩衝断熱材。
  6. 前記混合物が、10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の貝殻焼成カルシウムパウダーを含む請求項4または請求項5に記載の組立式緩衝断熱材。
  7. 前記混合物が、10〜50μmに微粉砕された2〜5重量%の炭パウダーを含む請求項4ないし請求項6いずれかに記載の組立式緩衝断熱材。
  8. 前記第1および第2発泡部材の上下面のうちの少なくとも上面には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂フィルムが接合されている請求項4ないし請求項7いずれかに記載の組立式緩衝断熱材。
JP2008307685A 2008-12-02 2008-12-02 組立式緩衝断熱材 Active JP5193004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008307685A JP5193004B2 (ja) 2008-12-02 2008-12-02 組立式緩衝断熱材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008307685A JP5193004B2 (ja) 2008-12-02 2008-12-02 組立式緩衝断熱材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010132295A JP2010132295A (ja) 2010-06-17
JP5193004B2 true JP5193004B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=42344030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008307685A Active JP5193004B2 (ja) 2008-12-02 2008-12-02 組立式緩衝断熱材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5193004B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7215434B2 (ja) 2020-01-17 2023-01-31 トヨタ自動車株式会社 赤外線溶着装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114906482A (zh) * 2022-04-14 2022-08-16 浙江工业大学 一种适用冷鲜产品的可循环折叠快递包装盒

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09301436A (ja) * 1996-05-17 1997-11-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 緩衝材と成形方法
JP2001018312A (ja) * 1999-07-08 2001-01-23 Kaneha:Kk 調湿シート及びこの調湿シートの製造方法並びにこの調湿シートを用いた畳床、室内用建材
JP2001080638A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Showa Denko Plastic Products Kk 蓋付き折畳コンテナー
JP4513188B2 (ja) * 2000-08-11 2010-07-28 川上産業株式会社 包装箱用緩衝パッド
JP3075713U (ja) * 2000-08-18 2001-03-06 トキワ印刷株式会社 板状発泡体内蔵の保冷箱
JP2002255546A (ja) * 2001-02-22 2002-09-11 Osamu Masuda 塊状焼成カルシウムの製造方法
JP4745558B2 (ja) * 2001-08-24 2011-08-10 株式会社環境経営総合研究所 宅配便用保冷容器
JP3923376B2 (ja) * 2002-06-14 2007-05-30 三甲株式会社 蓋付き折り畳みコンテナー
JP4181924B2 (ja) * 2003-06-04 2008-11-19 株式会社 メンテックカンザイ 包装体
JP2006062691A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Tokiwa Printing Inc 保冷箱

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7215434B2 (ja) 2020-01-17 2023-01-31 トヨタ自動車株式会社 赤外線溶着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010132295A (ja) 2010-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20240228117A9 (en) Compostable envelope
ES2322123T3 (es) Composiciones termoplasticas de almidon que comprenden un componente de carga particulada.
JP4594445B1 (ja) 発泡体及びその製造方法
JP5193005B2 (ja) 組立式緩衝断熱材
US6184261B1 (en) Water-resistant degradable foam and method of making the same
JP5193004B2 (ja) 組立式緩衝断熱材
JP3831687B2 (ja) ペレットおよびその製造方法
JP4881424B2 (ja) 発泡材の製造方法
JP2005199531A (ja) ペレット及びその製造方法並びにその成形品
JP2006062691A (ja) 保冷箱
US7989522B2 (en) Biodegradable wax composition
JP3759170B2 (ja) 生分解性成形パッキング
CN102264824A (zh) 发泡性树脂组合物以及发泡体
JP2003041041A (ja) 発泡部材およびその製造方法
JP2003072854A (ja) 包装用緩衝体及び包装用緩衝体の製造方法
JP2009263675A (ja) 発泡材の製造方法
KR20240019329A (ko) 수지 복합 재료의 제조 방법 및 수지 복합 재료
JP3752248B2 (ja) 瓶用箱
US20220290908A1 (en) Improvements in or relating to temperature control packages
JPH0971677A (ja) 生分解性緩衝材およびその製造方法
JP2006062757A (ja) 瓶用箱
JP5013744B2 (ja) 導電性発泡部材
JP3162011U (ja) 多機能緩衝材
JP2024024804A (ja) 包装容器
JP3828435B2 (ja) 発泡緩衝ブロック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111027

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5193004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250