JP3828435B2 - 発泡緩衝ブロック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被保護物品を衝撃から保護する発泡緩衝ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
被保護物品を衝撃から保護するための緩衝材として使用される発泡ポリスチレンは公知である。発泡ポリスチレンを緩衝材として使用するには、発泡ポリスチレンを被保護物品の外面に当接させた状態で、発泡ポリスチレンとともに被保護物品を箱に収納したり、多数の発泡ポリスチレンを敷き詰めた箱に被保護物品を収納する。所与形状の発泡ポリスチレンは、蒸気発泡成形で製造することができる。
【0003】
蒸気発泡成形では、ポリスチレン原料に窒素ガスやプロパン、ブタン等の液化ガスを圧入または封入して作られた発泡ビーズを所与倍率に膨張させた後、発泡ビーズを蒸気発泡成形に使用する金型の内部に充填し、蒸気熱を金型に送り込んで発泡ビーズを再度発泡させるとともに、ビーズどうしを融着させる。蒸気発泡成形では、それに使用する金型と同形の発泡ポリスチレンが製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
発泡ポリスチレンでは、蒸気発泡成形によって所与形状のそれが製造された後、発泡ポリスチレンにその外面から厚み方向内方へ向かって凹む圧縮部を形成するため、プレス加工の技術を利用することが考えられる。しかし、プレス加工では、発泡ポリスチレンの融点以上に加熱した雄金型で発泡ポリスチレンをその厚み方向へプレスした場合、雄金型の熱が発泡ポリスチレンに伝わって発泡ポリスチレンが溶融し、ポリスチレン樹脂が雄金型の表面に付着したり、雄金型の周囲で発泡ポリスチレンが広範囲に溶融してしまうので、雄金型の形状と略同形の圧縮部を形成することはできない。発泡ポリスチレンでは、非加熱の雄金型で発泡ポリスチレンをその厚み方向へプレスしたとしても、雄金型の圧力が発泡ポリスチレンの強度よりも大きいと、発泡ポリスチレンに亀裂が生じて発泡ポリスチレンが破損してしまう。ゆえに、発泡ポリスチレンでは、それが製造された後、プレス加工の技術を利用して雄金型と略同形の圧縮部を形成することは実質的に不可能である。
【0005】
また、発泡ポリスチレンの原料であるポリスチレン樹脂は、その構造式が示すように、ベンゼン環を有する鎖状炭化水素高分子であり、その焼却時にベンゼン環の炭素と酸素とが反応して二酸化炭素に変化する。しかし、分子構造上酸素数よりも炭素数が多いので、酸素と反応できない残余の炭素が不完全燃焼し、炭素が煤となってその焼却時に煤煙が発生する。さらに、発泡ポリスチレンは、燃焼カロリーが約9000〜10000kcal/kgであり、高い焼却温度でなければ完全燃焼させることができず、その焼却時に焼却炉を損傷してしまう場合がある。
【0006】
本発明の課題は、外面から厚み方向内方へ向かって凹む圧縮部を形成した発泡緩衝ブロックを提供することにある。本発明の他の課題は、焼却時に煤煙が発生することはなく、発泡ポリスチレンと比較してその燃焼カロリーが低い発泡緩衝ブロックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、ポリオレフィン系合成樹脂と親水性高分子と紙パウダーとを加熱下に混合した高温混合物に水を混入し、前記水が前記混合物内で気化することで製造され、内部に前記親水性高分子が形成する膜に包被された多数の気泡を有し、被保護物品に当接してそれを衝撃から保護する発泡緩衝ブロックである。
【0008】
前記前提における本発明の特徴は、前記発泡緩衝ブロックの外面から厚み方向内方へ向かって凹む圧縮部が、ブロックの所要の部位に形成され、前記圧縮部が、前記発泡緩衝ブロックの両端部の間に位置して前記被保護物品の一部が嵌入可能な第1圧縮部と、前記発泡緩衝ブロックの両端部に位置して該ブロックの一側面から他側面に向かって傾斜する第2圧縮部とから形成され、前記圧縮部では、前記気泡がつぶれて発泡形態を失い、前記合成樹脂が溶融して所与厚みのフィルム層が形成され、前記発泡緩衝ブロックの前記圧縮部を除く残余の部位には、前記フィルム層が形成されておらず、前記発泡緩衝ブロックでは、複数個のそれら発泡緩衝ブロックの第2圧縮部どうしが接着剤を介して固着され、それら発泡緩衝ブロックが前記被保護物品を囲む枠を形成していることにある。
【0009】
本発明の実施の形態の一例として、前記発泡緩衝ブロックでは、前記合成樹脂が20〜40重量%、前記親水性高分子が10〜30重量%、前記紙パウダーが20〜60重量%の範囲、前記紙パウダーの平均粒径が30〜80μmの範囲にあり、前記混合物の全重量に対する前記水の重量比が、10〜30重量%の範囲にある
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかる発泡緩衝ブロックの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0015】
図1,2は、発泡緩衝ブロック1Aの斜視図と、図1のA−A線端面図とであり、図3は、図1のブロック1Aの使用例を示す斜視図である。図1では、横方向を矢印X、前後方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。
【0016】
発泡緩衝ブロック1Aは、所与厚みを有する前後方向へ長い角柱状を呈する。ブロック1Aは、被保護物品7を衝撃から保護するための緩衝材として使用される。ブロック1Aは、ポリオレフィン系合成樹脂20と親水性高分子21と紙パウダー22との混合物から構成されている(図6参照)。ブロック1Aの内部には、多数の独立した気泡2が形成されている。気泡2は、その大きさが一様ではなく、横方向と前後方向と厚み方向とへ不連続かつ不規則に延びている。ブロック1Aの内部では、親水性高分子21が気泡2を包被する膜3を形成している。
【0017】
ブロック1Aの中央部には、その外面から厚み方向内方へ向かって凹む円柱状の圧縮部4が形成されている。圧縮部4では、気泡2がつぶれてその発泡形態を失い、合成樹脂20が溶融して所与厚みのフィルム層5が形成されている。ブロック1Aでは、フィルム層5の剛性がフィルム層5を除くブロック1Aの残余の部位6の剛性よりも大きい。ブロック1Aの圧縮部を除く残余の部位6には、フィルム層5が形成されていない。ブロック1Aは、焼却時における燃焼カロリーが4500〜6000kcal/kgの範囲にある。
【0018】
ポリオレフィン系合成樹脂20には、ポリプロピレンとポリエチレンとのうちのいずれか一方、または、それらを所与の割合で混合した樹脂を使用することができる。ポリプロピレンには、ブロック重合ポリプロピレン、ランダム重合ポリプロピレン、ホモ重合ポリプロピレン、メタロセン触媒ポリプロピレン、変成ポリプロピレン、のうちの少なくとも1つを使用することができる。ポリエチレンには、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン触媒ポリエチレン、変成ポリエチレン、のうちの少なくとも1つを使用することができる。
【0019】
親水性高分子21には、親水性天然高分子と親水性合成高分子とのうちの少なくとも一方を使用することができる。親水性天然高分子には、デンプンを使用することができる。親水性天然高分子には、デンプンの他に、ニカワや天然ゴム、寒天を使用することもできる。親水性合成高分子には、ポリビニルアルコールとアクリル酸塩とマイレン酸塩とのうちの少なくとも1つを使用することができる。
【0020】
紙パウダー22は、紙自体を微粉砕して製造することができる。紙パウダー22は、紙を製造するときに発生する破紙や損紙を微粉砕して製造することもできる。紙パウダー22は、塩素と蛍光増白剤とを非含有の紙から製造されていることが好ましい。紙には、バージン紙や古紙を使用することができる。古紙を原料とした紙パウダー22は、セルロース成分が95%以上であることが好ましい。
【0021】
紙パウダー22は、パルプ自体を微粉砕して製造することもできる。パルプから作られた紙パウダー22は、リグニン成分が1%以下のものを使用することが好ましい。パルプには、機械的パルプ、化学的機械パルプ、半化学的パルプ、化学的パルプ、のうちの少なくとも1つを使用することができる。パルプは、木材パルプを使用することが好ましいが、木材パルプにぼろパルプや茎桿パルプ、靭皮パルプ、のうちの少なくとも1つを混合することもできる。パルプは、塩素と蛍光増白剤とを非含有のものを使用することが好ましい。
【0022】
ブロック1Aでは、図3に示すように、圧縮部5に被保護物品7の両端部7aが嵌入しており、ブロック1Aとともに被保護物品7を箱(図示せず)に収納する。ブロック1Aは、その内部に多数の気泡2を有するので、緩衝材として好適であり、箱の外部から衝撃が加えられたとしても、ブロック1Aがその衝撃を吸収し、被保護物品7が損傷してしまうことを防ぐことができる。ブロック1Aでは、圧縮部5に被保護物品7が嵌入するので、圧縮部5を介してブロック1Aを被保護物品7に取り付けることができ、ブロック1Aが被保護物品7から脱落してしまうことを防ぐことができる。
【0023】
ブロック1Aでは、フィルム層5の剛性がそこを除くブロック1Aの残余の部位6のそれよりも大きいので、ブロック1Aよりも高剛性の被保護物品7の両端部7aを圧縮部5に嵌め入れたとしても、被保護物品7によって圧縮部5が変形したり、圧縮部5に亀裂が生じてブロック1Aが破損してしまうことはない。
【0024】
ブロック1Aは、ベンゼン環を有さないポリオレフィン系合成樹脂20を使用するとともに、それが親水性高分子21と紙パウダー22とを含むので、焼却時に二酸化炭素のみが発生し、焼却時における煤煙の発生を抑制することができ、環境に悪影響を与えることはない。ブロック1Aは、それが合成樹脂20のみから形成されている場合と比較し、焼却時における燃焼カロリーを低下させることができ、ブロック1Aを焼却したとしても、焼却炉を傷めることはない。ブロック1Aは、燃焼カロリーが発泡ポリスチレンのそれよりも低いので、低い焼却温度でブロック1Aを完全燃焼させることができる。
【0025】
図4,5は、他の実施の形態を示す発泡緩衝ブロック1Bの斜視図と、図4のブロック1Bの使用例を示す斜視図とである。図4では、横方向を矢印X、前後方向を矢印Y、厚み方向を矢印Zで示し、ブロック1Bに圧縮部8,9,10を形成する以前の状態を二点鎖線で示す。
【0026】
発泡緩衝ブロック1Bは、所与厚みを有する前後方向へ長い角柱状を呈し、ポリオレフィン系合成樹脂20と親水性高分子21と紙パウダー22との混合物から構成され、親水性高分子21が形成する膜3に包被された多数の気泡2を有する点において図1のブロック1Aと同一である。このブロック1Bが図1のそれと異なる点は、以下のとおりである。
【0027】
ブロック1Bでは、その両端部と両端部の間とにブロック1Bの外面から厚み方向内方へ向かって凹む4つの圧縮部8,9,10(第1および第2圧縮部)が形成されている。圧縮部8(第2圧縮部)は、ブロックの一側面から他側面へ向かって傾斜している。圧縮部9,10(第1圧縮部)は、一方が角柱状を呈し、他方が半円柱状を呈する。それら圧縮部8,9,10では、気泡2がつぶれてその発泡形態を失い、合成樹脂20が溶融して所与厚みのフィルム層5が形成されている。ブロック1Bでは、フィルム層5の剛性がフィルム層5を除くブロック1Bの残余の部位6の剛性よりも大きい。ブロック1Aの圧縮部を除く残余の部位6には、フィルム層5が形成されていない。このブロック1Bの燃焼カロリーは、図1のそれと同一である。
【0028】
ブロック1Bは、図6に示すように、4つのブロック1Bの圧縮部8どうしが接着剤(図示せず)を介して互いに固着されており、それらブロック1Bが被保護物品(図示せず)を囲む枠11を形成している。枠11では、圧縮部9,10が互いに対向しており、それら圧縮部9,10に被保護物品の一部が嵌入した状態で、ブロック1Bとともに被保護物品を箱(図示せず)に収納する。
【0029】
ブロック1Bでは、多数のブロック1Bを圧縮部8を介して固着することで、被保護物品を囲む枠11を組み立てることができることはもちろんのこと、被保護物品の角部が嵌り込むコーナー緩衝材として組み立てることもできる。ブロック1Bでは、フィルム層5の剛性がそこを除く残余の部位6の剛性よりも大きいので、圧縮部8を介してそれらブロック1Bどうしを確実に固着することができ、ブロック1Bに衝撃が加えられたとしても、圧縮部8においてブロック1Bが剥離することはなく、枠11の形態を維持することができる。
【0030】
ブロック1Bは、その内部に多数の気泡2を有し、ブロック1Bが衝撃を吸収するので、被保護物品を衝撃から保護する緩衝材として好適である。ブロック1Bは、焼却時に二酸化炭素のみが発生し、焼却時における煤煙の発生を抑制することができ、環境に悪影響を与えることはない。ブロック1Bは、それを低い焼却温度で完全燃焼させることができ、焼却時に焼却炉を傷めることはない。
【0031】
図6は、発泡緩衝ブロック1A,1Bの製造方法を示す工程図であり、図7,8は、ブロック1A,1Bに圧縮部4,8,9,10を形成するための成形加工方法を示す工程図である。図7は、図1の圧縮部4を形成する方法を示し、雄金型27がブロック1Aに食い込んだ状態を二点差線で示す。図8は、図4の圧縮部8,9,10を形成する方法を示す。
【0032】
ブロック1A,1Bは、合成樹脂20と親水性高分子21と紙パウダー22とを加熱下に混合した所定温度の高温混合物に水23を混入することによって製造される。ブロック1A,1Bは、図7に示すように、押出機24を使用して製造され、押出機24の先端部に取り付けられたダイ(図示せず)から押し出すことによって角柱状に成型される。
【0033】
押出機24のホッパ25には、合成樹脂20と親水性高分子21と紙パウダー22とが投入される。押出機24の内部では、合成樹脂20と親水性高分子21と紙パウダー22とが加熱されるとともに、押出機24のスクリュ(図示せず)を介してそれらが混練され、合成樹脂20が溶融して所定温度の高温混合物になる。混合物では、合成樹脂20に親水性高分子21と紙パウダー22とが略均一に分散している。
【0034】
押出機24の内部には、押出機24の略中央部からタンク26に充填された水23が流入する。押出機24の内部では、高温混合物に水23が混入され、水23の温度が瞬時に沸点に達し、水23が混合物の内部で気化することで、混合物の内部に多数の独立した気泡2が形成される。押出機24の内部では、水23の気化によって混合物が所与倍率に膨張し、親水性高分子21が混合物の内部において気泡2を包被する膜3を形成する。その後、混合物は、ダイから押し出され、冷却固化してブロック1A,1Bを形成する。混合物の膨張倍率は、混合物の単位体積当たり20〜80倍である。
【0035】
水23を混入する以前の押出機24の内部における混合物の温度は、140〜190℃の範囲にある。混合物の温度が140℃未満では、混入する水23の量にもよるが、水23が混合物内で瞬時に気化せず、混合物の内部に気泡2を発生させることができない。混合物の温度が190℃を超過すると、合成樹脂20や親水性高分子21、紙パウダー22の性状が変化し、特に、紙パウダー22が黄ばんだり、黒ずんだりすることで、ブロック1A,1B自体が変色してしまう。
【0036】
水23には、水道水を使用することができる。水23には、特に限定はなく、軟水や硬水、純水のいずれであってもよい。水23は、その気化を容易にするため、所定の温度に加熱された温水を使用することが好ましい。合成樹脂20と親水性高分子21と紙パウダー22とを混合した混合物の全重量に対する水23の重量比は、10重量%以上かつ30重量%以下の範囲にある。
【0037】
ブロック1A,1Bに圧縮部5,8,9,10を形成するには、プレス加工の技術を利用することができる。成形加工方法では、図7,8に示すように、互いに対向位置された雄金型27,29と実質的にフラットな金型28,30とが使用され、それら金型27,28,29,30でブロック1A,1Bをプレスすることによって圧縮部4,8,9,10が形成される。それら金型27,28,29,30では、金型28,30が加熱されておらず、雄金型27,29が加熱されている。それら雄金型27,29の温度は、140〜250℃の範囲にある。それら雄金型27,29の温度は、140〜200℃の範囲にあることが好ましい。
【0038】
成形加工方法では、図7の製造工程によって製造されたブロック1A,1Bがそれら金型27,28,29,30の間に配置され、雄金型27,29が金型28,30へ向かって移動し、それら金型27,28,29,30によってブロック1A,1Bを矢印Zで示すその厚み方向へプレスする。成形加工方法では、雄金型27,29がブロック1A,1Bの内部に食い込み、その後、雄金型27,29が金型28,30から離間する方向へ移動することで、ブロック1A,1Bに雄金型27,29と略同形の圧縮部4,8,9,10が形成される。それら金型27,28,29,30のプレス時の圧力は、0.098〜0.98MPaの範囲にある。ブロック1A,1Bでは、それに雄金型27,29が食い込むと、その圧力によって気泡2がつぶれるとともに、雄金型27,29の熱によって合成樹脂20が溶融する。ブロック1A,1Bでは、それらから雄金型27,29が離間すると、溶融した合成樹脂20が冷却固化して圧縮部4,8,9,10にフィルム層5が形成される。
【0039】
ブロック1A,1Bでは、それらが合成樹脂20のみならず、親水性高分子21と紙パウダー22とを含むので、雄金型27,29の熱がブロック1A,1Bの内部に伝わり難く、ブロック1A,1Bに雄金型27,29が食い込んだとしても、雄金型27,29の周囲においてブロック1A,1Bが広範囲に溶融してしまうことはない。また、ブロック1A,1Bでは、それらが親水性高分子21と紙パウダー22とを含むので、雄金型27,29に合成樹脂20が付着することを防ぐことができ、雄金型27,29を使用してブロック1A,1Bに繰り返し圧縮部4,8,9,10を形成することができる。
【0040】
雄金型27,29の温度が140℃未満では、ブロック1A,1Bを形成する合成樹脂20を溶融させることができず、それら金型27,28,29,30の圧力でブロック1A,1Bに亀裂が生じてブロック1A,1B自体が破損してしまう。雄金型27,29の温度が250℃を超過すると、ブロック1A,1Bを形成する合成樹脂20が雄金型27,29の周囲で広範囲に溶融してしまうので、ブロック1A,1Bに雄金型27,29の形状と略同形の圧縮部4,8,9,10を形成することができない。また、雄金型27,29の熱で紙パウダー22が炭化してしまう。金型27,28,29,30の圧力が0.098MPa未満では、ブロック1A,1Bに形成された気泡2の反発力に対向することができず、気泡2をつぶしてブロック1A,1Bに圧縮部4,8,9,10を形成することができない。
【0041】
ブロック1A,1Bでは、合成樹脂20が20重量%以上かつ40重量%以下、親水性高分子21が10重量%以上かつ30重量%以下、紙パウダー22が20重量%以上かつ60重量%以下の範囲にある。ブロック1A,1Bでは、親水性高分子21が20重量%以上かつ30重量%以下、紙パウダー22が40重量%以上かつ60重量%以下の範囲にあることが好ましい。
【0042】
合成樹脂20が20重量%未満では、混合物の内部における発泡が不十分となり、ブロック1A,1Bにわずかしか気泡2が形成されず、ブロック1A,1Bの硬度が高くなるので、ブロック1A,1Bの緩衝機能が著しく低下してしまう。合成樹脂20が40重量%を超過すると、親水性高分子21や紙パウダー22よりも燃焼カロリーが高い合成樹脂20の割合が増え、ブロック1A,1Bの燃焼カロリーが6000kcal/kgを越えてしまう場合がある。
【0043】
親水性高分子21が30重量%を超過し、かつ、紙パウダー22が60重量%を超過すると、加熱しても流動性を示さない親水性高分子21や紙パウダー22が押出機24の内部における合成樹脂20の流動性を妨げ、合成樹脂20に親水性高分子21や紙パウダー22が均一に分散しない場合がある。また、ブロック1A,1Bの一部に親水性高分子21や紙パウダー22の塊が形成され、ブロック1A,1Bの強度が低下してブロック1A,1Bが破損し易くなる。親水性高分子21が10重量%未満、かつ、紙パウダー22が20重量%未満では、ブロック1A,1Bの燃焼カロリーを低下させることができず、ブロック1A,1Bの燃焼カロリーが6000kcal/kgを越えてしまう場合がある。
【0044】
紙パウダー21は、その粒径が1〜200μmの範囲にあり、その平均粒径が30〜80μmの範囲にある。紙パウダー21の平均粒径が30μm未満の場合では、紙やパルプを30μm未満の平均粒径に加工するために複数の工程を必要とするので、紙パウダー21の生産コストが上昇し、その結果、ブロック1A,1Bの生産コストも上昇してしまう。紙パウダー21の平均粒径が80μmを超過すると、紙パウダー21が合成樹脂20の中で分散不良を起こし、ブロック1A,1Bの一部に紙パウダー21の塊が形成され、ブロック1A,1Bの強度が低下してブロック1A,1Bが破損し易くなる。
【0045】
ブロック1A,1Bでは、その形状を図示の角柱状に限定するものではなく、ブロック1A,1Bの製造工程においてその形状を変えることができる。ブロック1A,1Bでは、圧縮部の形状をそれら図示のものに限定するものではなく、雄金型の形状によって圧縮部の大きさや形状を変えることができる。また、ブロック1A,1Bでは、圧縮部の個数に特に限定はない。
【0046】
混合物では、それに澱粉と粉状無機物とのうちの少なくとも一方が混入されていてもよい。混合物では、紙パウダー21の全重量に対する澱粉の重量比が10重量%以上かつ25重量%以下の範囲にあることが好ましく、澱粉の平均粒径が5〜150μmの範囲にあることが好ましい。澱粉を混入した混合物では、澱粉の燃焼カロリーが紙パウダー21のそれよりも低いので、ブロック1A,1Bの燃焼カロリーを一層低下させることができる。
【0047】
混合物では、紙パウダー21の全重量に対する無機物の重量比が1重量%以上かつ25重量%以下の範囲にあることが好ましい。無機物を混入した混合物では、無機物が不燃性なので、ブロック1A,1Bの燃焼カロリーを一層低下させることができる。無機物としては、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、のうちの少なくとも1つを使用することができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明に係る発泡緩衝ブロックによれば、その内部に多数の気泡を有し、ブロックが衝撃を吸収するので、被保護物品を衝撃から保護する緩衝材としての使用に好適である。このブロックでは、それに圧縮部が形成されており、圧縮部に被保護物品が嵌入するので、圧縮部を介してブロックを被保護物品に取り付けることができ、ブロックが被保護物品から脱落してしまうことを防ぐことができる。このブロックの圧縮部では、気泡がつぶれてフィルム層が形成されており、フィルム層の剛性がそこを除くブロックの残余の部位のそれよりも大きいので、被保護物品が圧縮部に嵌め込まれたとしても、圧縮部が変形したり、圧縮部に亀裂が生じてブロックが破損してしまうことはない。このブロックでは、圧縮部を介してブロックどうしを互いに固着することができ、多数のブロックを使用して被保護物品を囲む枠や被保護物品の角部に取り付けられるコーナー緩衝材に組み立てることができる。
【0049】
このブロックは、ベンゼン環を有さないポリオレフィン系合成樹脂を使用するとともに、それが親水性高分子と紙パウダーとを含むので、焼却時に二酸化炭素のみが発生し、煤煙の発生を抑制することができ、環境に悪影響を与えることはない。このブロックは、燃焼カロリーが発泡ポリスチレンのそれよりも低いので、ブロックを焼却したとしても、焼却炉を傷めることはなく、低い焼却温度でブロックを完全燃焼させることができる。
【0050】
このブロックでは、それがポリオレフィン系合成樹脂と親水性高分子と紙パウダーとの混合物から構成されているので、あらかじめ製造されたブロックにプレス加工の技術を利用して容易に圧縮部を形成することができる。
【0051】
ブロックに圧縮部を形成する成形加工方法によれば、ブロックが合成樹脂のみならず、親水性高分子と紙パウダーとを含むので、雄金型の熱がブロックの内部に伝わり難く、ブロックの内部に雄金型が食い込んだとしても、雄金型の周囲においてブロックが広範囲に溶融してしまうことはない。また、この成型加工方法では、ブロックが親水性高分子と紙パウダーとを含むので、雄金型に合成樹脂が付着することを防ぐことができ、雄金型を使用してブロックに繰り返し圧縮部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発泡緩衝ブロックの斜視図
【図2】 図1のA−A線端面図
【図3】 図1のブロックの使用例を示す斜視図
【図4】 他の実施の形態を示す発泡緩衝ブロックの斜視図
【図5】 図4のブロックの使用例を示す斜視図
【図6】 発泡緩衝ブロックの製造方法を示す工程図
【図7】 ブロックに圧縮部を形成する成形加工方法を示す工程図
【図8】 ブロックに圧縮部を形成する成形加工方法を示す工程図
【符号の説明】
1A,1B 発泡緩衝ブロック
2 気泡
3 膜
4 圧縮部
5 フィルム層
6 部位
7 被保護物品
8 圧縮部(第2圧縮部)
9 圧縮部(第1圧縮部)
10 圧縮部(第1圧縮部)
11 部位
20 ポリオレフィン系合成樹脂
21 親水性高分子
22 紙パウダー
23 水
27,28 雄金型
29,30 金型

Claims (2)

  1. ポリオレフィン系合成樹脂と親水性高分子と紙パウダーとを加熱下に混合した高温混合物に水を混入し、前記水が前記混合物内で気化することで製造され、内部に前記親水性高分子が形成する膜に包被された多数の気泡を有し、被保護物品に当接してそれを衝撃から保護する発泡緩衝ブロックにおいて、
    前記発泡緩衝ブロックの外面から厚み方向内方へ向かって凹む圧縮部が、ブロックの所要の部位に形成され、前記圧縮部が、前記発泡緩衝ブロックの両端部の間に位置して前記被保護物品の一部が嵌入可能な第1圧縮部と、前記発泡緩衝ブロックの両端部に位置して該ブロックの一側面から他側面に向かって傾斜する第2圧縮部とから形成され、前記圧縮部では、前記気泡がつぶれて発泡形態を失い、前記合成樹脂が溶融して所与厚みのフィルム層が形成され、前記発泡緩衝ブロックの前記圧縮部を除く残余の部位には、前記フィルム層が形成されておらず、前記発泡緩衝ブロックでは、複数個のそれら発泡緩衝ブロックの第2圧縮部どうしが接着剤を介して固着され、それら発泡緩衝ブロックが前記被保護物品を囲む枠を形成していることを特徴とする前記発泡緩衝ブロック。
  2. 前記発泡緩衝ブロックでは、前記合成樹脂が20〜40重量%、前記親水性高分子が10〜30重量%、前記紙パウダーが20〜60重量%の範囲、前記紙パウダーの平均粒径が30〜80μmの範囲にあり、前記混合物の全重量に対する前記水の重量比が、10〜30重量%の範囲にある請求項1記載の発泡緩衝ブロック。
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