JP2003252377A - 発泡緩衝ブロックおよびその成型加工方法 - Google Patents

発泡緩衝ブロックおよびその成型加工方法

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JP2003252377A JP2002051099A JP2002051099A JP2003252377A JP 2003252377 A JP2003252377 A JP 2003252377A JP 2002051099 A JP2002051099 A JP 2002051099A JP 2002051099 A JP2002051099 A JP 2002051099A JP 2003252377 A JP2003252377 A JP 2003252377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外面から厚み方向内方へ向かって凹む圧縮部
を形成した発泡緩衝ブロックを提供する。 【解決手段】 内部に多数の気泡2を有する発泡緩衝ブ
ロック1Aであり、発泡緩衝ブロック1Aがポリオレフ
ィン系合成樹脂と気泡2を包被する膜を形成する親水性
高分子と紙パウダーとの混合物であり、発泡緩衝ブロッ
ク1Aの外面から厚み方向内方へ向かって凹む圧縮部4
が発泡緩衝ブロック1Aの所要の部位に形成され、圧縮
部4では、気泡2がつぶれて発泡形態を失い、合成樹脂
が溶融して所与厚みのフィルム層5が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被保護物品を衝撃
から保護する発泡緩衝ブロックおよびその成型加工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】被保護物品を衝撃から保護するための緩
衝材として使用される発泡ポリスチレンは公知である。
発泡ポリスチレンを緩衝材として使用するには、発泡ポ
リスチレンを被保護物品の外面に当接させた状態で、発
泡ポリスチレンとともに被保護物品を箱に収納したり、
多数の発泡ポリスチレンを敷き詰めた箱に被保護物品を
収納する。所与形状の発泡ポリスチレンは、蒸気発泡成
形で製造することができる。
【0003】蒸気発泡成形では、ポリスチレン原料に窒
素ガスやプロパン、ブタン等の液化ガスを圧入または封
入して作られた発泡ビーズを所与倍率に膨張させた後、
発泡ビーズを蒸気発泡成形に使用する金型の内部に充填
し、蒸気熱を金型に送り込んで発泡ビーズを再度発泡さ
せるとともに、ビーズどうしを融着させる。蒸気発泡成
形では、それに使用する金型と同形の発泡ポリスチレン
が製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発泡ポリスチレンで
は、蒸気発泡成形によって所与形状のそれが製造された
後、発泡ポリスチレンにその外面から厚み方向内方へ向
かって凹む圧縮部を形成するため、プレス加工の技術を
利用することが考えられる。しかし、プレス加工では、
発泡ポリスチレンの融点以上に加熱した雄金型で発泡ポ
リスチレンをその厚み方向へプレスした場合、雄金型の
熱が発泡ポリスチレンに伝わって発泡ポリスチレンが溶
融し、ポリスチレン樹脂が雄金型の表面に付着したり、
雄金型の周囲で発泡ポリスチレンが広範囲に溶融してし
まうので、雄金型の形状と略同形の圧縮部を形成するこ
とはできない。発泡ポリスチレンでは、非加熱の雄金型
で発泡ポリスチレンをその厚み方向へプレスしたとして
も、雄金型の圧力が発泡ポリスチレンの強度よりも大き
いと、発泡ポリスチレンに亀裂が生じて発泡ポリスチレ
ンが破損してしまう。ゆえに、発泡ポリスチレンでは、
それが製造された後、プレス加工の技術を利用して雄金
型と略同形の圧縮部を形成することは実質的に不可能で
ある。
【0005】また、発泡ポリスチレンの原料であるポリ
スチレン樹脂は、その構造式が示すように、ベンゼン環
を有する鎖状炭化水素高分子であり、その焼却時にベン
ゼン環の炭素と酸素とが反応して二酸化炭素に変化す
る。しかし、分子構造上酸素数よりも炭素数が多いの
で、酸素と反応できない残余の炭素が不完全燃焼し、炭
素が煤となってその焼却時に煤煙が発生する。さらに、
発泡ポリスチレンは、燃焼カロリーが約9000〜10
000kcal/kgであり、高い焼却温度でなければ
完全燃焼させることができず、その焼却時に焼却炉を損
傷してしまう場合がある。
【0006】本発明の課題は、外面から厚み方向内方へ
向かって凹む圧縮部を形成した発泡緩衝ブロックと、発
泡緩衝ブロックに圧縮部を形成する成型加工方法とを提
供することにある。本発明の他の課題は、焼却時に煤煙
が発生することはなく、発泡ポリスチレンと比較してそ
の燃焼カロリーが低い発泡緩衝ブロックを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の前提は、内部に多数の気泡を有し、被保護物
品に当接してそれを衝撃から保護する発泡緩衝ブロック
である。
【0008】前記前提における本発明の特徴は、前記発
泡緩衝ブロックが、ポリオレフィン系合成樹脂と、前記
気泡を包被する膜を形成する親水性高分子と、紙パウダ
ーとの混合物であり、前記発泡緩衝ブロックの外面から
厚み方向内方へ向かって凹む少なくとも1つの圧縮部
が、前記発泡緩衝ブロックの所要の部位に形成され、前
記圧縮部では、前記気泡がつぶれて発泡形態を失い、前
記合成樹脂が溶融して所与厚みのフィルム層が形成され
ていることにある。
【0009】本発明の実施の態様の一例としては、前記
被保護物品の少なくとも一部が前記圧縮部に嵌入可能で
ある。
【0010】本発明の実施の形態の他の一例として、前
記発泡緩衝ブロックでは、前記合成樹脂が20〜40重
量%、前記親水性高分子が10〜30重量%、前記紙パ
ウダーが20〜60重量%の範囲にあり、前記紙パウダ
ーの平均粒径が30〜80μmの範囲にある。なお、こ
の発泡緩衝ブロックは、その燃焼カロリーが4500〜
6000kcal/kgの範囲にある。
【0011】前記課題を解決するための本発明の他の前
提は、内部に多数の気泡を有する発泡緩衝ブロックに、
前記発泡緩衝ブロックの外面から厚み方向内方へ向かっ
て凹む圧縮部を形成する成型加工方法である。
【0012】前記成型加工方法における本発明の特徴
は、前記発泡緩衝ブロックが、ポリオレフィン系合成樹
脂と、前記気泡を包被する膜を形成する親水性高分子
と、紙パウダーとの混合物であり、所定の温度に加熱し
た高温の前記混合物に水を混入し、前記水が前記混合物
内で気化することによって製造され、製造された前記発
泡緩衝ブロックを140〜250℃に加熱した雄金型と
非加熱かつ実質的にフラットな金型との間に配置し、そ
れら金型を使用して前記発泡緩衝ブロックを0.098
〜0.98MPaの圧力下にその外面から厚み方向内方
へ向かってプレスし、前記雄金型と略同形の前記圧縮部
を形成することにある。
【0013】前記成型加工方法における本発明の実施の
形態の一例として、前記発泡緩衝ブロックでは、前記合
成樹脂が20〜40重量%、前記親水性高分子が10〜
30重量%の範囲、前記紙パウダーが20〜60重量
%、前記紙パウダーの平均粒径が30〜80μmの範囲
にあり、前記混合物の全重量に対する前記水の重量比が
10〜30重量%の範囲にある。
【0014】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照し、本発明にか
かる発泡緩衝ブロックの詳細を説明すると、以下のとお
りである。
【0015】図1,2は、発泡緩衝ブロック1Aの斜視
図と、図1のA−A線端面図とであり、図3は、図1の
ブロック1Aの使用例を示す斜視図である。図1では、
横方向を矢印X、前後方向を矢印Yで示し、厚み方向を
矢印Zで示す。
【0016】発泡緩衝ブロック1Aは、所与厚みを有す
る前後方向へ長い角柱状を呈する。ブロック1Aは、被
保護物品7を衝撃から保護するための緩衝材として使用
される。ブロック1Aは、ポリオレフィン系合成樹脂2
0と親水性高分子21と紙パウダー22との混合物から
構成されている(図6参照)。ブロック1Aの内部に
は、多数の独立した気泡2が形成されている。気泡2
は、その大きさが一様ではなく、横方向と前後方向と厚
み方向とへ不連続かつ不規則に延びている。ブロック1
Aの内部では、親水性高分子21が気泡2を包被する膜
3を形成している。
【0017】ブロック1Aの中央部には、その外面から
厚み方向内方へ向かって凹む円柱状の圧縮部4が形成さ
れている。圧縮部4では、気泡2がつぶれてその発泡形
態を失い、合成樹脂20が溶融して所与厚みのフィルム
層5が形成されている。ブロック1Aでは、フィルム層
5の剛性がフィルム層5を除くブロック1Aの残余の部
位6の剛性よりも大きい。ブロック1Aは、焼却時にお
ける燃焼カロリーが4500〜6000kcal/kg
の範囲にある。
【0018】ポリオレフィン系合成樹脂20には、ポリ
プロピレンとポリエチレンとのうちのいずれか一方、ま
たは、それらを所与の割合で混合した樹脂を使用するこ
とができる。ポリプロピレンには、ブロック重合ポリプ
ロピレン、ランダム重合ポリプロピレン、ホモ重合ポリ
プロピレン、メタロセン触媒ポリプロピレン、変成ポリ
プロピレン、のうちの少なくとも1つを使用することが
できる。ポリエチレンには、低密度ポリエチレン、リニ
ア低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、メタロセン触媒ポリエチレン、変成ポリエ
チレン、のうちの少なくとも1つを使用することができ
る。
【0019】親水性高分子21には、親水性天然高分子
と親水性合成高分子とのうちの少なくとも一方を使用す
ることができる。親水性天然高分子には、デンプンを使
用することができる。親水性天然高分子には、デンプン
の他に、ニカワや天然ゴム、寒天を使用することもでき
る。親水性合成高分子には、ポリビニルアルコールとア
クリル酸塩とマイレン酸塩とのうちの少なくとも1つを
使用することができる。
【0020】紙パウダー22は、紙自体を微粉砕して製
造することができる。紙パウダー22は、紙を製造する
ときに発生する破紙や損紙を微粉砕して製造することも
できる。紙パウダー22は、塩素と蛍光増白剤とを非含
有の紙から製造されていることが好ましい。紙には、バ
ージン紙や古紙を使用することができる。古紙を原料と
した紙パウダー22は、セルロース成分が95%以上で
あることが好ましい。
【0021】紙パウダー22は、パルプ自体を微粉砕し
て製造することもできる。パルプから作られた紙パウダ
ー22は、リグニン成分が1%以下のものを使用するこ
とが好ましい。パルプには、機械的パルプ、化学的機械
パルプ、半化学的パルプ、化学的パルプ、のうちの少な
くとも1つを使用することができる。パルプは、木材パ
ルプを使用することが好ましいが、木材パルプにぼろパ
ルプや茎桿パルプ、靭皮パルプ、のうちの少なくとも1
つを混合することもできる。パルプは、塩素と蛍光増白
剤とを非含有のものを使用することが好ましい。
【0022】ブロック1Aでは、図3に示すように、圧
縮部5に被保護物品7の両端部7aが嵌入しており、ブ
ロック1Aとともに被保護物品7を箱(図示せず)に収
納する。ブロック1Aは、その内部に多数の気泡2を有
するので、緩衝材として好適であり、箱の外部から衝撃
が加えられたとしても、ブロック1Aがその衝撃を吸収
し、被保護物品7が損傷してしまうことを防ぐことがで
きる。ブロック1Aでは、圧縮部5に被保護物品7が嵌
入するので、圧縮部5を介してブロック1Aを被保護物
品7に取り付けることができ、ブロック1Aが被保護物
品7から脱落してしまうことを防ぐことができる。
【0023】ブロック1Aでは、フィルム層5の剛性が
そこを除くブロック1Aの残余の部位6のそれよりも大
きいので、ブロック1Aよりも高剛性の被保護物品7の
両端部7aを圧縮部5に嵌め入れたとしても、被保護物
品7によって圧縮部5が変形したり、圧縮部5に亀裂が
生じてブロック1Aが破損してしまうことはない。
【0024】ブロック1Aは、ベンゼン環を有さないポ
リオレフィン系合成樹脂20を使用するとともに、それ
が親水性高分子21と紙パウダー22とを含むので、焼
却時に二酸化炭素のみが発生し、焼却時における煤煙の
発生を抑制することができ、環境に悪影響を与えること
はない。ブロック1Aは、それが合成樹脂20のみから
形成されている場合と比較し、焼却時における燃焼カロ
リーを低下させることができ、ブロック1Aを焼却した
としても、焼却炉を傷めることはない。ブロック1A
は、燃焼カロリーが発泡ポリスチレンのそれよりも低い
ので、低い焼却温度でブロック1Aを完全燃焼させるこ
とができる。
【0025】図4,5は、他の実施の形態を示す発泡緩
衝ブロック1Bの斜視図と、図4のブロック1Bの使用
例を示す斜視図とである。図4では、横方向を矢印X、
前後方向を矢印Y、厚み方向を矢印Zで示し、ブロック
1Bに圧縮部8,9,10を形成する以前の状態を二点
鎖線で示す。
【0026】発泡緩衝ブロック1Bは、所与厚みを有す
る前後方向へ長い角柱状を呈し、ポリオレフィン系合成
樹脂20と親水性高分子21と紙パウダー22との混合
物から構成され、親水性高分子21が形成する膜3に包
被された多数の気泡2を有する点において図1のブロッ
ク1Aと同一である。このブロック1Bが図1のそれと
異なる点は、以下のとおりである。
【0027】ブロック1Bでは、その両端部と両端部の
間とにブロック1Bの外面から厚み方向内方へ向かって
凹む4つの圧縮部8,9,10が形成されている。圧縮
部8は、ブロックの一側面から他側面へ向かって傾斜し
ている。圧縮部9,10は、一方が角柱状を呈し、他方
が半円柱状を呈する。それら圧縮部8,9,10では、
気泡2がつぶれてその発泡形態を失い、合成樹脂20が
溶融して所与厚みのフィルム層5が形成されている。ブ
ロック1Bでは、フィルム層5の剛性がフィルム層5を
除くブロック1Bの残余の部位6の剛性よりも大きい。
このブロック1Bの燃焼カロリーは、図1のそれと同一
である。
【0028】ブロック1Bは、図6に示すように、4つ
のブロック1Bの圧縮部8どうしが接着剤(図示せず)
を介して互いに固着されており、それらブロック1Bが
被保護物品(図示せず)を囲む枠11を形成している。
枠11では、圧縮部9,10が互いに対向しており、そ
れら圧縮部9,10に被保護物品の一部が嵌入した状態
で、ブロック1Bとともに被保護物品を箱(図示せず)
に収納する。
【0029】ブロック1Bでは、多数のブロック1Bを
圧縮部8を介して固着することで、被保護物品を囲む枠
11を組み立てることができることはもちろんのこと、
被保護物品の角部が嵌り込むコーナー緩衝材として組み
立てることもできる。ブロック1Bでは、フィルム層5
の剛性がそこを除く残余の部位6の剛性よりも大きいの
で、圧縮部8を介してそれらブロック1Bどうしを確実
に固着することができ、ブロック1Bに衝撃が加えられ
たとしても、圧縮部8においてブロック1Bが剥離する
ことはなく、枠11の形態を維持することができる。
【0030】ブロック1Bは、その内部に多数の気泡2
を有し、ブロック1Bが衝撃を吸収するので、被保護物
品を衝撃から保護する緩衝材として好適である。ブロッ
ク1Bは、焼却時に二酸化炭素のみが発生し、焼却時に
おける煤煙の発生を抑制することができ、環境に悪影響
を与えることはない。ブロック1Bは、それを低い焼却
温度で完全燃焼させることができ、焼却時に焼却炉を傷
めることはない。
【0031】図6は、発泡緩衝ブロック1A,1Bの製
造方法を示す工程図であり、図7,8は、ブロック1
A,1Bに圧縮部4,8,9,10を形成するための成
形加工方法を示す工程図である。図7は、図1の圧縮部
4を形成する方法を示し、雄金型27がブロック1Aに
食い込んだ状態を二点差線で示す。図8は、図4の圧縮
部8,9,10を形成する方法を示す。
【0032】ブロック1A,1Bは、合成樹脂20と親
水性高分子21と紙パウダー22とを加熱下に混合した
所定温度の高温混合物に水23を混入することによって
製造される。ブロック1A,1Bは、図7に示すよう
に、押出機24を使用して製造され、押出機24の先端
部に取り付けられたダイ(図示せず)から押し出すこと
によって角柱状に成型される。
【0033】押出機24のホッパ25には、合成樹脂2
0と親水性高分子21と紙パウダー22とが投入され
る。押出機24の内部では、合成樹脂20と親水性高分
子21と紙パウダー22とが加熱されるとともに、押出
機24のスクリュ(図示せず)を介してそれらが混練さ
れ、合成樹脂20が溶融して所定温度の高温混合物にな
る。混合物では、合成樹脂20に親水性高分子21と紙
パウダー22とが略均一に分散している。
【0034】押出機24の内部には、押出機24の略中
央部からタンク26に充填された水23が流入する。押
出機24の内部では、高温混合物に水23が混入され、
水23の温度が瞬時に沸点に達し、水23が混合物の内
部で気化することで、混合物の内部に多数の独立した気
泡2が形成される。押出機24の内部では、水23の気
化によって混合物が所与倍率に膨張し、親水性高分子2
1が混合物の内部において気泡2を包被する膜3を形成
する。その後、混合物は、ダイから押し出され、冷却固
化してブロック1A,1Bを形成する。混合物の膨張倍
率は、混合物の単位体積当たり20〜80倍である。
【0035】水23を混入する以前の押出機24の内部
における混合物の温度は、140〜190℃の範囲にあ
る。混合物の温度が140℃未満では、混入する水23
の量にもよるが、水23が混合物内で瞬時に気化せず、
混合物の内部に気泡2を発生させることができない。混
合物の温度が190℃を超過すると、合成樹脂20や親
水性高分子21、紙パウダー22の性状が変化し、特
に、紙パウダー22が黄ばんだり、黒ずんだりすること
で、ブロック1A,1B自体が変色してしまう。
【0036】水23には、水道水を使用することができ
る。水23には、特に限定はなく、軟水や硬水、純水の
いずれであってもよい。水23は、その気化を容易にす
るため、所定の温度に加熱された温水を使用することが
好ましい。合成樹脂20と親水性高分子21と紙パウダ
ー22とを混合した混合物の全重量に対する水23の重
量比は、10重量%以上かつ30重量%以下の範囲にあ
る。
【0037】ブロック1A,1Bに圧縮部5,8,9,
10を形成するには、プレス加工の技術を利用すること
ができる。成形加工方法では、図7,8に示すように、
互いに対向位置された雄金型27,29と実質的にフラ
ットな金型28,30とが使用され、それら金型27,
28,29,30でブロック1A,1Bをプレスするこ
とによって圧縮部4,8,9,10が形成される。それ
ら金型27,28,29,30では、金型28,30が
加熱されておらず、雄金型27,29が加熱されてい
る。それら雄金型27,29の温度は、140〜250
℃の範囲にある。それら雄金型27,29の温度は、1
40〜200℃の範囲にあることが好ましい。
【0038】成形加工方法では、図7の製造工程によっ
て製造されたブロック1A,1Bがそれら金型27,2
8,29,30の間に配置され、雄金型27,29が金
型28,30へ向かって移動し、それら金型27,2
8,29,30によってブロック1A,1Bを矢印Zで
示すその厚み方向へプレスする。成形加工方法では、雄
金型27,29がブロック1A,1Bの内部に食い込
み、その後、雄金型27,29が金型28,30から離
間する方向へ移動することで、ブロック1A,1Bに雄
金型27,29と略同形の圧縮部4,8,9,10が形
成される。それら金型27,28,29,30のプレス
時の圧力は、0.098〜0.98MPaの範囲にあ
る。ブロック1A,1Bでは、それに雄金型27,29
が食い込むと、その圧力によって気泡2がつぶれるとと
もに、雄金型27,29の熱によって合成樹脂20が溶
融する。ブロック1A,1Bでは、それらから雄金型2
7,29が離間すると、溶融した合成樹脂20が冷却固
化して圧縮部4,8,9,10にフィルム層5が形成さ
れる。
【0039】ブロック1A,1Bでは、それらが合成樹
脂20のみならず、親水性高分子21と紙パウダー22
とを含むので、雄金型27,29の熱がブロック1A,
1Bの内部に伝わり難く、ブロック1A,1Bに雄金型
27,29が食い込んだとしても、雄金型27,29の
周囲においてブロック1A,1Bが広範囲に溶融してし
まうことはない。また、ブロック1A,1Bでは、それ
らが親水性高分子21と紙パウダー22とを含むので、
雄金型27,29に合成樹脂20が付着することを防ぐ
ことができ、雄金型27,29を使用してブロック1
A,1Bに繰り返し圧縮部4,8,9,10を形成する
ことができる。
【0040】雄金型27,29の温度が140℃未満で
は、ブロック1A,1Bを形成する合成樹脂20を溶融
させることができず、それら金型27,28,29,3
0の圧力でブロック1A,1Bに亀裂が生じてブロック
1A,1B自体が破損してしまう。雄金型27,29の
温度が250℃を超過すると、ブロック1A,1Bを形
成する合成樹脂20が雄金型27,29の周囲で広範囲
に溶融してしまうので、ブロック1A,1Bに雄金型2
7,29の形状と略同形の圧縮部4,8,9,10を形
成することができない。また、雄金型27,29の熱で
紙パウダー22が炭化してしまう。金型27,28,2
9,30の圧力が0.098MPa未満では、ブロック
1A,1Bに形成された気泡2の反発力に対向すること
ができず、気泡2をつぶしてブロック1A,1Bに圧縮
部4,8,9,10を形成することができない。
【0041】ブロック1A,1Bでは、合成樹脂20が
20重量%以上かつ40重量%以下、親水性高分子21
が10重量%以上かつ30重量%以下、紙パウダー22
が20重量%以上かつ60重量%以下の範囲にある。ブ
ロック1A,1Bでは、親水性高分子21が20重量%
以上かつ30重量%以下、紙パウダー22が40重量%
以上かつ60重量%以下の範囲にあることが好ましい。
【0042】合成樹脂20が20重量%未満では、混合
物の内部における発泡が不十分となり、ブロック1A,
1Bにわずかしか気泡2が形成されず、ブロック1A,
1Bの硬度が高くなるので、ブロック1A,1Bの緩衝
機能が著しく低下してしまう。合成樹脂20が40重量
%を超過すると、親水性高分子21や紙パウダー22よ
りも燃焼カロリーが高い合成樹脂20の割合が増え、ブ
ロック1A,1Bの燃焼カロリーが6000kcal/
kgを越えてしまう場合がある。
【0043】親水性高分子21が30重量%を超過し、
かつ、紙パウダー22が60重量%を超過すると、加熱
しても流動性を示さない親水性高分子21や紙パウダー
22が押出機24の内部における合成樹脂20の流動性
を妨げ、合成樹脂20に親水性高分子21や紙パウダー
22が均一に分散しない場合がある。また、ブロック1
A,1Bの一部に親水性高分子21や紙パウダー22の
塊が形成され、ブロック1A,1Bの強度が低下してブ
ロック1A,1Bが破損し易くなる。親水性高分子21
が10重量%未満、かつ、紙パウダー22が20重量%
未満では、ブロック1A,1Bの燃焼カロリーを低下さ
せることができず、ブロック1A,1Bの燃焼カロリー
が6000kcal/kgを越えてしまう場合がある。
【0044】紙パウダー21は、その粒径が1〜200
μmの範囲にあり、その平均粒径が30〜80μmの範
囲にある。紙パウダー21の平均粒径が30μm未満の
場合では、紙やパルプを30μm未満の平均粒径に加工
するために複数の工程を必要とするので、紙パウダー2
1の生産コストが上昇し、その結果、ブロック1A,1
Bの生産コストも上昇してしまう。紙パウダー21の平
均粒径が80μmを超過すると、紙パウダー21が合成
樹脂20の中で分散不良を起こし、ブロック1A,1B
の一部に紙パウダー21の塊が形成され、ブロック1
A,1Bの強度が低下してブロック1A,1Bが破損し
易くなる。
【0045】ブロック1A,1Bでは、その形状を図示
の角柱状に限定するものではなく、ブロック1A,1B
の製造工程においてその形状を変えることができる。ブ
ロック1A,1Bでは、圧縮部の形状をそれら図示のも
のに限定するものではなく、雄金型の形状によって圧縮
部の大きさや形状を変えることができる。また、ブロッ
ク1A,1Bでは、圧縮部の個数に特に限定はない。
【0046】混合物では、それに澱粉と粉状無機物との
うちの少なくとも一方が混入されていてもよい。混合物
では、紙パウダー21の全重量に対する澱粉の重量比が
10重量%以上かつ25重量%以下の範囲にあることが
好ましく、澱粉の平均粒径が5〜150μmの範囲にあ
ることが好ましい。澱粉を混入した混合物では、澱粉の
燃焼カロリーが紙パウダー21のそれよりも低いので、
ブロック1A,1Bの燃焼カロリーを一層低下させるこ
とができる。
【0047】混合物では、紙パウダー21の全重量に対
する無機物の重量比が1重量%以上かつ25重量%以下
の範囲にあることが好ましい。無機物を混入した混合物
では、無機物が不燃性なので、ブロック1A,1Bの燃
焼カロリーを一層低下させることができる。無機物とし
ては、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、カオリン、のうちの少なくとも
1つを使用することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る発泡緩衝ブロックによれ
ば、その内部に多数の気泡を有し、ブロックが衝撃を吸
収するので、被保護物品を衝撃から保護する緩衝材とし
ての使用に好適である。このブロックでは、それに圧縮
部が形成されており、圧縮部に被保護物品が嵌入するの
で、圧縮部を介してブロックを被保護物品に取り付ける
ことができ、ブロックが被保護物品から脱落してしまう
ことを防ぐことができる。このブロックの圧縮部では、
気泡がつぶれてフィルム層が形成されており、フィルム
層の剛性がそこを除くブロックの残余の部位のそれより
も大きいので、被保護物品が圧縮部に嵌め込まれたとし
ても、圧縮部が変形したり、圧縮部に亀裂が生じてブロ
ックが破損してしまうことはない。このブロックでは、
圧縮部を介してブロックどうしを互いに固着することが
でき、多数のブロックを使用して被保護物品を囲む枠や
被保護物品の角部に取り付けられるコーナー緩衝材に組
み立てることができる。
【0049】このブロックは、ベンゼン環を有さないポ
リオレフィン系合成樹脂を使用するとともに、それが親
水性高分子と紙パウダーとを含むので、焼却時に二酸化
炭素のみが発生し、煤煙の発生を抑制することができ、
環境に悪影響を与えることはない。このブロックは、燃
焼カロリーが発泡ポリスチレンのそれよりも低いので、
ブロックを焼却したとしても、焼却炉を傷めることはな
く、低い焼却温度でブロックを完全燃焼させることがで
きる。
【0050】このブロックでは、それがポリオレフィン
系合成樹脂と親水性高分子と紙パウダーとの混合物から
構成されているので、あらかじめ製造されたブロックに
プレス加工の技術を利用して容易に圧縮部を形成するこ
とができる。
【0051】ブロックに圧縮部を形成する成形加工方法
によれば、ブロックが合成樹脂のみならず、親水性高分
子と紙パウダーとを含むので、雄金型の熱がブロックの
内部に伝わり難く、ブロックの内部に雄金型が食い込ん
だとしても、雄金型の周囲においてブロックが広範囲に
溶融してしまうことはない。また、この成型加工方法で
は、ブロックが親水性高分子と紙パウダーとを含むの
で、雄金型に合成樹脂が付着することを防ぐことがで
き、雄金型を使用してブロックに繰り返し圧縮部を形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発泡緩衝ブロックの斜視図
【図2】図1のA−A線端面図
【図3】図1のブロックの使用例を示す斜視図
【図4】他の実施の形態を示す発泡緩衝ブロックの斜視
【図5】図4のブロックの使用例を示す斜視図
【図6】発泡緩衝ブロックの製造方法を示す工程図
【図7】ブロックに圧縮部を形成する成形加工方法を示
す工程図
【図8】ブロックに圧縮部を形成する成形加工方法を示
す工程図
【符号の説明】
1A,1B 発泡緩衝ブロック 2 気泡 3 膜 4 圧縮部 5 フィルム層 6 部位 7 被保護物品 8 圧縮部 9 圧縮部 10 圧縮部 11 部位 20 ポリオレフィン系合成樹脂 21 親水性高分子 22 紙パウダー 23 水 27,28 雄金型 29,30 金型
フロントページの続き (72)発明者 常磐 雄一 東京都中央区新川1−23−5新川イースト 7F 株式会社環境経営総合研究所内 Fターム(参考) 3E066 AA01 BA01 CA01 CA03 CB01 DA02 FA13 KA08 KA20 MA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に多数の気泡を有し、被保護物品に
    当接してそれを衝撃から保護する発泡緩衝ブロックにお
    いて、 前記発泡緩衝ブロックが、ポリオレフィン系合成樹脂
    と、前記気泡を包被する膜を形成する親水性高分子と、
    紙パウダーとの混合物であり、前記発泡緩衝ブロックの
    外面から厚み方向内方へ向かって凹む少なくとも1つの
    圧縮部が、前記発泡緩衝ブロックの所要の部位に形成さ
    れ、 前記圧縮部では、前記気泡がつぶれて発泡形態を失い、
    前記合成樹脂が溶融して所与厚みのフィルム層が形成さ
    れていることを特徴とする前記発泡緩衝ブロック。
  2. 【請求項2】 前記被保護物品の少なくとも一部が、前
    記圧縮部に嵌入可能である請求項1記載の発泡緩衝ブロ
    ック。
  3. 【請求項3】 前記発泡緩衝ブロックでは、前記合成樹
    脂が20〜40重量%、前記親水性高分子が10〜30
    重量%、前記紙パウダーが20〜60重量%の範囲にあ
    り、前記紙パウダーの平均粒径が30〜80μmの範囲
    にある請求項1または請求項2に記載の発泡緩衝ブロッ
    ク。
  4. 【請求項4】 内部に多数の気泡を有する発泡緩衝ブロ
    ックに、前記発泡緩衝ブロックの外面から厚み方向内方
    へ向かって凹む圧縮部を形成する成型加工方法におい
    て、 前記発泡緩衝ブロックが、ポリオレフィン系合成樹脂
    と、前記気泡を包被する膜を形成する親水性高分子と、
    紙パウダーとの混合物であり、所定の温度に加熱した高
    温の前記混合物に水を混入し、前記水が前記混合物内で
    気化することによって製造され、 製造された前記発泡緩衝ブロックを140〜250℃に
    加熱した雄金型と非加熱かつ実質的にフラットな金型と
    の間に配置し、それら金型を使用して前記発泡緩衝ブロ
    ックを0.098〜0.98MPaの圧力下にその外面
    から厚み方向内方へ向かってプレスし、前記雄金型と略
    同形の前記圧縮部を形成することを特徴とする前記成型
    加工方法。
  5. 【請求項5】 前記発泡緩衝ブロックでは、前記合成樹
    脂が20〜40重量%、前記親水性高分子が10〜30
    重量%、前記紙パウダーが20〜60重量%の範囲、前
    記紙パウダーの平均粒径が30〜80μmの範囲にあ
    り、前記混合物の全重量に対する前記水の重量比が10
    〜30重量%の範囲にある請求項4記載の成型加工方
    法。
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