JP4910337B2 - 複合発泡成形体からなる吸音材 - Google Patents

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Description

本発明は、主に吸音材として利用可能な、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維からなる複合発泡成形体に関する。
ポリオレフィン系樹脂型内発泡成形体の用途として、緩衝包装材、バンパーコア材、自動車部材などがある。近年、自動車産業では車内居住快適性を追求する傾向にあり、吸音性を有する部材が多く採用されている。自動車部材に用いられるポリオレフィン系樹脂型内発泡成形体についても吸音性能が求められるようになってきている。
ポリオレフィン系樹脂発泡成形体は通常吸音性能を有しておらず、自動車部材として用いられる場合は、吸音材である繊維と積層して用いられる。繊維はコスト高・重量増・機械的強度が弱い、などの欠点を有しており、更にポリオレフィン系樹脂発泡成形体と積層するため厚みが大きくなり、厚い設置スペースが必要あった。ポリオレフィン系樹脂発泡成形体に吸音性能を付与することで、上記繊維の欠点を補うことができ、更に設置スペースも薄くすることが可能である。
ポリオレフィン系樹脂型内発泡成形体に吸音性能を付与する技術としては、吸音材として利用可能な連通した空隙を有するポリオレフィン系樹脂発泡成形体があり、例えば特許文献1に、示差走査熱量測定により観察される特定の結晶構造を有し、L/Dが2〜10の柱状ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を、金型内に充填率が40〜55%となり且つ粒子相互が不規則な方向を向くように充填させた後、蒸気で加熱する方法が開示されている。
また、特許文献2に特定形状のポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を加熱成形する方法が開示されている。ここで開示されている技術は、中空円筒ないし中空異形状、あるいは断面形状が十字形のような凹凸を有するポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を使用することを特徴としている。
これら特許文献1、特許文献2などに開示されているポリオレフィン系樹脂発泡成形体は、特定の周波数で高い吸音率ピークを持つことを特徴としており、特定の周波数領域では吸音率が高いが、その他の周波数領域では0.3程度の低い吸音率を有することができない。そのため広い周波数領域で高い吸音率を有するポリオレフィン系樹脂発泡成形体の開発が待たれている。
特開平3−224727号公報 特開平7−138400号公報
従って、本発明の課題はポリオレフィン樹脂発泡成形体に広い周波数領域で高い吸音率を付与することができる複合成形体を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維が一体化された複合発泡成形体が、広い周波数領域で高い吸音率を有し、更に高い圧縮強度を有することを見出し本発明の完成に至った。
すなわち本発明の第1は、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維が共連続的に一体化されてなる複合発泡成形体からなる吸音材であって、前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子が、示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線に二つの融解ピークを有し、該低温側ピークの融解熱量α(J/g)、該高温側ピークの融解熱量β(J/g)とした時、β/(α+β)が0.35以上0.75以下であることを特徴とする複合発泡成形体からなる吸音材に関する。
本発明の第2は、前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を、金型内に充填し加熱して融着一体化することを特徴とする前記記載の複合発泡成形体からなる吸音材の製造方法に関する。
好ましい態様としては、
(1)前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を、金型内に充填し加熱して融着一体化することを特徴とする、
(2)前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の基材樹脂として用いたポリオレフィン系樹脂の融点をTm(℃)としたとき、温度がTm−25(℃)〜Tm(℃)の水蒸気で成形することを特徴とする、
(3)前記繊維として、前記ポリオレフィン系予備発泡粒子の成形温度よりも軟化点が高い繊維を用いることを特徴とする、
前記記載の複合発泡成形体からなる吸音材の製造方法に関する。
本発明の複合発泡成形体は、圧縮強度と広い周波数領域で高い吸音率を発揮する。また、発泡体層と繊維層からなる積層体と比して、軽量化、及び、省スペースが可能となる。そのため、この複合発泡成形体は、自動車部材、土木・建築資材、産業用資材等において吸音材等に好適に使用し得る。特に、嵩上げ材、ティビアパッド、ラゲージボックス、側突材等の自動車部材に吸音性能を付与する場合に好適に使用し得る。
本発明の複合成形体は、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維が共連続的に一体化されてなる。共連続的に一体化するとは、複合成形体を構成するポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子間に繊維が入り込んでいる状態を言う。
ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維の混合比率は要求される吸音性能や強度によって任意に設定することが出来る。ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の混合比率が高いと重量が軽く、圧縮強度が強くなるが、吸音性能が劣る傾向がある。また繊維の混合比率が高いと吸音性能は良好であるが、重量が重く、圧縮強度が弱くなる傾向がある。これらのバランスから混合比を採用することが可能であるが、圧縮強度と吸音性のうの両立という観点からは、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の占める割合は概ね、20%重量以上80重量%以下であることが好ましい。
複合発泡成形体の製造方法としては、1)ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維の両方を金型内に充填し加熱して融着一体化することで複合発泡成形体とする方法、2)ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子のみを金型内に充填し、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を過剰に二次発泡させずに、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子同士の空隙が残るように加熱してポリオレフィン系樹脂発泡成形体とし、後加工によって繊維を空隙に埋め込み複合発泡成形体とする方法、などが挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維の両方を金型内に充填し加熱して融着一体化することで複合発泡成形体とする方法としては、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を金型に充填した後に繊維を充填する方法や、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を金型内へ充填する前に予め混合する方法、などが挙げられるが、複合発泡成形体を構成する繊維部分の均一分散性の点から金型内へ充填する前に予め混合する方法が好ましい。
金型内へ充填する前に予め混合する方法としては、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を容器に入れ、容器内に空気を流入させることでポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維をエアーブローする、水やグリセリン等の少量の水系媒体を添加し、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の表面に繊維を付着させる、等の方法が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を一緒に金型内に充填し加熱して融着一体化する際には、従来から知られているポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の成形方法により、複合発泡成形体にすることができる。例えば、イ)ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を無機ガスで加圧処理してポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子内に無機ガスを含浸させ所定の予備発泡粒子内圧を付与した後、金型に充填し、水蒸気で加熱融着させる方法、ロ)ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子をガス圧力で圧縮して金型に充填し、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の回復力を利用して、水蒸気で加熱融着させる方法、ハ)特に前処理することなくポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を金型に充填し、水蒸気で加熱融着させる方法、などの方法が利用し得る。
前記無機ガスとしては、空気、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、炭酸ガスなどが使用できる。これらは単独で用いても、2種以上混合使用してもよい。これらの中でも、汎用性の高い空気、窒素が好ましい。
成形の際にポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を水蒸気により加熱、融着させる場合は、水蒸気温度が低すぎると融着が不十分となり、複合発泡成形体としての形状を保持できない場合がある。逆に、水蒸気温度が高すぎるとポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の二次発泡力が高くなるため、複合発泡成形体内におけるポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の体積比率が大きくなることで、繊維が保持する吸音性能を発揮できず、高い吸音率を得ることが困難となる場合がある。発泡粒子間の融着性と吸音性能を両立させるには、基材樹脂として用いたポリオレフィン系樹脂の融点をTm(℃)としたとき、温度がTm−25(℃)〜Tm(℃)の水蒸気で成形することが好ましく、更には温度がTm−20(℃)〜Tm(℃)の水蒸気で成形することがより好ましい。
ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子のみを金型内に充填し、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を過剰に二次発泡させずに、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子同士の空隙が残るように加熱して融着一体化しポリオレフィン系樹脂発泡成形体とし、ポリオレフィン系樹脂発泡成形体に後加工によって繊維を埋め込み複合発泡成形体とする方法としては、繊維を水系分散媒に分散させることで解繊し、この繊維を含んだ水系分散物をポリオレフィン系樹脂発泡成形体に吹き付けることで、ポリオレフィン系樹脂発泡成形体の空隙に繊維を埋め込む、ポリオレフィン系樹脂発泡成形体の片側から吸引し繊維を空隙に導入する方法などが挙げられる。
本発明において使用するポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子は、ポリオレフィン系樹脂を原料として予備発泡することで作られる。ポリオレフィン系樹脂とは、オレフィン単位を50重量%以上、好ましくは80重量%以上、より好ましくは90重量%以上含む樹脂をいい、その具体例としては、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、低分子量ポリエチレンなどのポリエチレン類、プロピレンホモポリマー、α−オレフィン−プロピレンランダム共重合体、α−オレフィン−プロピレンブロック共重合体などのポリプロピレン類、ポリブテンなどのその他のポリオレフィンホモポリマー類などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。特に、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−1−ブテンランダム共重合体が良好な発泡性を示し、好適に使用し得る。
機械的強度、耐熱性に優れた型内発泡成形体を得るには、前記ポリオレフィン系樹脂の融点は、110℃以上165℃以下であることが好ましく、更に好ましくは115℃以上160℃以下である。メルトインデックス(以下、MI値)は、0.5g/10分以上30g/10分以下であることが好ましく、更に好ましくは0.5g/10分以上15g/10分である。
前記融点が110℃以上165℃以下のポリオレフィン系樹脂を用いた場合、十分な、耐熱性、機械的強度と、型内発泡成形時の融着を確保することできる傾向にある。前記MI値が0.5g/10分以上30g/10分以下のポリオレフィン系樹脂を用いた場合、発泡セルが破泡しにくく、高発泡倍率のポリオレフィン系予備発泡粒子が得られる傾向にある。
ここで、前記融点とは、示差走査熱量計によってポリオレフィン系樹脂1〜10mgを40℃から220℃まで10℃/分の速度で昇温し、その後40℃まで10℃/分の速度で冷却し、再度220℃まで10℃/分の速度で昇温した時に得られるDSC曲線における吸熱曲線のピーク温度をいう。また、前記MI値とはJIS K7210に準拠し、温度230℃、荷重2.16Kgで測定した値である。
次に、本発明のポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の製造方法について述べる。ポリオレフィン系樹脂は、既知の方法を用いて、例えば、押出機、ニーダー、バンバリーミキサー(商標)、ロール等を用いて溶融して、1粒の重量が0.2〜10mg、好ましくは0.5〜6mgのポリオレフィン系樹脂粒子に加工される。一般的には、押出機を用いて溶融し、ストランドカット法にて製造することが好ましい。例えば、円形ダイスからストランド状に押出されたポリオレフィン系樹脂を水、空気等で冷却、固化させたものを切断して、所望の形状のポリオレフィン系樹脂粒子を得る。
前記樹脂粒子製造の際、セル造核剤を添加することにより、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子のセル径を所望の値に調整することが出来る。セル造核剤としては、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、カオリン、酸化チタン、ベントナイト、硫酸バリウム等の無機系造核剤が一般に使用される。セル造核剤の添加量は、使用するポリオレフィン系樹脂の種類、セル造核剤の種類により異なり一概には規定できないが、ポリオレフィン系樹脂粒子100重量部に対して、概ね0.001重量部以上2重量部以下であることが好ましい。
更に、ポリオレフィン系樹脂粒子の製造の際、必要により種々の添加剤を、ポリオレフィン系樹脂の特性を損なわない範囲内で添加することができる。添加剤としては、例えば、;カーボンブラック、有機顔料などの着色剤;アルキルジエタノールアミド、アルキルジエタノールアミン、ヒドロキシアルキルエタノールアミン、脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリセライドなどのノニオン系界面活性剤からなる帯電防止剤;IRGANOX1010(商標)、IRGANOX1076(商標)、IRGANOX1330(商標)、IRGANOX1425WL(商標)、IRGANOX3114(商標)、ULTRANOX626(商標)等のヒンダードフェノール系酸化防止剤;IRGAFOS168(商標)、IRGAFOS P−EPQ(商標)、IRGAFOS126(商標)、WESTON619(商標)等のリン系加工安定剤;HP−136(商標)等のラクトン系加工安定剤;FS042(商標)等のヒドロキシルアミン系加工安定剤、IRGANOX MD1024(商標)等の金属不活性剤;TINUVIN326(商標)、TINUVIN327(商標)等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;TINUVIN120(商標)等のベンゾエート系光安定剤;CHIMASSORB119(商標)、CHIMASSORB944(商標)、TINUVIN622(商標)、TINUVIN770(商標)等のヒンダードアミン系光安定剤;ハロゲン系難燃剤および三酸化アンチモン等の難燃助剤;FLAMESTAB NOR116(商標)、MELAPUR MC25(商標)等の非ハロゲン系難燃剤;ハイドロタルサイト、ステアリン酸カルシウム等の酸中和剤;IRGASTAB NA11(商標)等の結晶核剤;エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド等の滑剤などが例示される。
本発明におけるポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の製造には、従来から知られている方法を利用できる。例えば、密閉容器内に、上記樹脂粒子、発泡剤、分散剤および分散助剤を含む水系分散媒を仕込み、攪拌しながら昇温して一定温度(以下、発泡温度という場合がある)として樹脂粒子に発泡剤を含浸させ、必要に応じて発泡剤を追加添加して、密閉容器内を一定圧力(以下、発泡圧力という場合がある)に保持した後、密閉容器下部から内容物を密閉容器内圧より低圧雰囲気下に放出する方法により予備発泡粒子が製造される。使用する密閉容器には特に限定はなく、予備発泡粒子製造時における容器内圧力、容器内温度に耐えられるものであればよいが、例えばオートクレーブ型の耐圧容器が挙げられる。
前記発泡剤としては、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン、イソペンタン、ノルマルペンタン等の脂肪族炭化水素およびそれらの混合物;空気、窒素、二酸化炭素等の無機ガス;水などが挙げられる。
発泡剤の使用量は、使用するポリオレフィン系樹脂の種類、発泡剤の種類、目的とする発泡倍率等により異なり、一概には規定できないが、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、概ね2重量部以上60重量部以下であることが好ましい。
前記分散剤として、例えば、塩基性第三リン酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム等の難水溶性無機化合物が使用されることが好ましい。分散助剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、直鎖アルキルフィンスルホン酸ソーダ等のアニオン系界面活性剤を使用することが好ましい。これらの中でも塩基性第三リン酸カルシウムと直鎖アルキルフィンスルホン酸ソーダの使用が良好な分散性を得ることが出来るので好ましい。これら分散剤及び分散助剤の使用量は、その種類や用いるポリオレフィン系樹脂の種類・量、発泡剤の種類などによって異なるが、通常、水100重量部に対して、分散剤0.1重量部以上3重量部以下、分散助剤0.0001重量部以上0.1重量部以下であることが好ましい。
また、ポリオレフィン系樹脂粒子の水中での分散性を良好なものにするために、通常、水100重量部に対して該樹脂粒子20重量部以上100重量部以下使用するのが好ましい。
この様にして密閉容器内に調整されたポリオレフィン系樹脂粒子の水系分散物は、攪拌下、所定の発泡温度まで昇温され、一定時間、通常5〜180分間、好ましくは10〜60分間保持されるとともに、密閉容器内の圧力は上昇し、発泡剤が樹脂粒子に含浸される。この後、所定の発泡圧力になるまで発泡剤が追加供給され、一定時間、通常5〜180分間、好ましくは10〜60分間保持される。かくして、発泡温度、発泡圧力で保持されたポリオレフィン系樹脂粒子の水系分散物を、密閉容器下部に設けられたバルブを開放して低圧雰囲気下(通常は大気圧下)に放出することによりポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を製造することができる。
樹脂粒子の水系分散物を低圧雰囲気に放出する際、流量調整、倍率バラツキ低減などの目的で2〜10mmφの開口オリフィスを通して放出することもできる。また、発泡倍率を高くする目的で、上記低圧雰囲気を飽和水蒸気で満たす場合もある。
発泡温度は、用いるポリオレフィン系樹脂の融点[Tm(℃)]、発泡剤の種類等により異なり、一概には規定できないが、概ねTm−30(℃)〜Tm+10(℃)の範囲から決定される。また、発泡圧力は、用いるポリオレフィン系樹脂の種類、発泡剤の種類、所望の予備発泡粒子の発泡倍率によって異なり、一概には規定できないが、概ね1〜8MPa(ゲージ圧)の範囲から決定される。
かくして得られた本発明に用いるポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子は、示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線に2つの融解ピークを有し、該低温側ピークの融解熱量α(J/g)、該高温側ピークの融解熱量β(J/g)としたときのβ/(α+β)が0.35以上0.75以下であることが好ましく、更に好ましくは0.40以上0.70以下である。β/(α+β)が0.35未満の場合、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の二次発泡力が高くなるため、混合成形体内におけるポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の体積比率が大きくなることで、繊維が保持する吸音性能を発揮できず、高い吸音率を得ることが困難となる傾向がある。β/(α+β)が0.75を超えると発泡粒子と繊維の融着が困難となる傾向がある。
ここで、予備発泡粒子の示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線とは、予備発泡粒子1〜10mgを示差走査熱量計によって10℃/分の昇温速度で40℃から220℃まで昇温したときに得られるDSC曲線のことである。図2に示す通り、得られたDSC曲線の極大点Aを通る直線とDSC曲線との低温側の接点をB、高温側の接点をCとする。線分ABとDSC曲線で囲まれた面積から低温側ピークの融解熱量α(J/g)、線分ACとDSC曲線で囲まれた面積から高温側ピークの融解熱量β(J/g)が算出される。
また、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の形状は、特に限定は無いが、複合成形体となしたときに繊維が入り込む空隙が出来るような形状とすることが好ましく、例えば、柱状形状、特開平07−137063号公報記載の形状を採用することが好ましい。
本発明の複合成形体を構成する繊維は、天然繊維でも合成繊維でも良いが、合成繊維を使用することが、繊維の太さや繊維の単位の長さ、また繊維体の分布等を調整しやすく、複合発泡成形体の吸音性能をコントロールしやすい為好ましい。
本発明においては合成繊維としては、公知の合成繊維の中から適宜選択して使用することができ、例えばナイロン、ポリアクリロニトリル、ポリアセテレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等を好適に使用することができる。これらの合成繊維の中でもポリオレフィン系樹脂発泡粒子との一体成形性を考えた場合、ポリオレフィン予備発泡粒子の成形温度よりも軟化点が高い繊維を選択することが好ましく、ポリエステル系繊維を使用することがより好ましい。ポリオレフィン予備発泡粒子の成形温度よりも軟化点が高い繊維を用いた場合、成形後も繊維全体が軟化しにくいことから、繊維としての特性を維持したまま、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子間に入り込むことが可能となる。
別の好ましい態様としては、ポリオレフィン予備発泡粒子の成形温度よりも軟化点が高い繊維に、ポリオレフィン予備発泡粒子の成形温度よりも軟化点の低い繊維を配合することで、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と一体成形する際に、その成形温度範囲で一部の繊維のみ軟化させることができ、その軟化する繊維をバインダーとしてポリオレフィン予備発泡粒子と融着させることが可能となる。
以上によって得られたポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を用いて、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維が共連続的に一体化された複合発泡成形体を製造することができる。
このようにして得られた本発明の複合発泡成形体は、空隙率が、好ましくは20%以上70%以下である。なお本発明において複合発泡成形体の空隙率は、直方体形状の複合発泡成形体の外形寸法より見掛け体積V(cm3)を求め、更に直方体形状の複合発泡成形体を一定量のエタノールを入れたメスシリンダー中に浸漬し、その時の増加容積V1(cm3)を測定することで、次式により測定することができる。
空隙率(%)=(V−V1)/V×100
次に、本発明のポリオレフィン系樹脂発泡成形体の製造方法を実施例および比較例を挙げて、更に詳細に説明する。本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ポリオレフィン系樹脂として、MI=7/10分、融点146℃のランダムポリプロピレンを用い、セル造核剤としてタルク3000ppmを添加して押出機内で溶融混練した後、円形ダイよりストランド状に押出し、水冷後、カッターで切断し、一粒の重量が1.8mg/粒、円柱形状のポリオレフィン系樹脂粒子を得た。
得られた樹脂粒子100重量部(50kg)、水300重量部、塩基性第三リン酸カルシウム1.6重量部、アルキルスルフォン酸ソーダ0.03重量部を容量0.35m3の耐圧オートクレーブ中に仕込み、攪拌下、発泡剤としてイソブタンを20重量部添加した後、オートクレーブ内容物を昇温し、132℃の発泡温度まで加熱した。その後、イソブタンを追加圧入して2.2MPaの発泡圧力まで昇圧し、該発泡温度、発泡圧力で30分間保持した後、オートクレーブ下部のバルブを開き、4.4mmφの開口オリフィスを通して、オートクレーブ内容物を大気圧下に放出して、予備発泡粒子のβ/(α+β)が0.60、嵩密度が0.023g/cm3のポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を得た。
一方、繊維は軟化点180℃以上のポリエステル系繊維を芯部として、軟化点72℃に変性したポリエステル系繊維を鞘部としてなる二重円柱構造をした、太さ2dtex長さ10mmのポリエステル系繊維を用いた。
以上のポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子とポリエステル系繊維を混合比率が重量比で40%:60%になるように、ポリバケツ容器に充填した後、空気を流入しエアーブローによって解繊しつつ均一分散させた。
上記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子とポリエステル系繊維の混合体を、400×300×50mmの成形金型内に充填し、0.20MPaGの成形温度の蒸気で加熱、融着させて複合発泡成形体とした。
得られた複合発泡成形体を75℃の雰囲気で24時間養生乾燥させた後、重量と外形寸法を測定することで複合発泡成形体の密度を算出した。得られた密度の値を表1に示す。
養生乾燥後の複合発泡成形体を直径29mm、厚み40mmの円筒状に切り出した後、小野測器製SR−4100を用いASTME1050に準拠して、垂直入射吸音率を測定した。得られた垂直入射吸音率を図3に示す。
養生乾燥後の複合発泡成形体から縦50mm×横50mm×厚み25mmのテストピースを切り出し、NDZ−Z0504に準拠し、10mm/分の速度で圧縮強度を測定した。50%圧縮時の圧縮応力を表1に示す。
1100Hz以上の周波数領域で常に0.7以上の吸音率を示しており、広い周波数で高い吸音性能を有していた。
(実施例2)
ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子とポリエステル系繊維の混合比率を、重量比で50%:50%になるように混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で複合発泡成形体を得た。密度と圧縮強度の測定結果を表1に、垂直入射吸音率の測定結果を図3に示す。
実施例1と同様に1100Hz以上の周波数領域で常に0.7以上の吸音率を示しており、広い周波数で高い吸音性能を有していた。
(実施例3)
ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子とポリエステル系繊維の混合比率を、重量比で60%:40%になるように混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で複合発泡成形体を得た。密度と圧縮強度の測定結果を表1に、垂直入射吸音率の測定結果を図3に示す。
ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の構成比率が大きいため、実施例1〜2と比べて吸音性能が劣るが、1000Hz以上の周波数領域で常に0.47以上の吸音率を示していた。
(比較例1)
ポリエステル系繊維を混合しないこと以外は、実施例1と同様の方法でポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子のみを成形し、ポリオレフィン系発泡成形体を得た。密度と圧縮強度の測定結果を表1に、垂直入射吸音率の測定結果を図3に示す。
実施例1〜3と比べて、圧縮強度は強いが、吸音率は約1300Hzと約4300Hzにピークを持つ特性を示しており、ピーク以外の吸音率は0.2程度と低く、吸音率の高い周波数範囲は狭かった。
(比較例2)
実施例1で用いたポリエステル系繊維を、0.031g/cm3の密度で直径29mm、厚み40mmの円柱状に押し固め、小野測器製SR−4100を用いASTME1050に準拠して、垂直入射吸音率を測定した。得られた垂直入射吸音率を図3に示す。
実施例1で用いたポリエステル系繊維を、0.031g/cm3の密度で50mm×50mm×25mmの直方体形状に押し固め、NDZ−Z0504に準拠し、10mm/分の速度で圧縮強度を測定した。50%圧縮時の圧縮応力を表1に示す。
実施例1〜3と比べて全体的に吸音率が低く、最大でも0.75程度である。また圧縮強度が弱かった。
(比較例3)
実施例1で用いたポリエステル系繊維を、0.062g/cm3の密度で直径29mm、厚み40mmの円柱状に押し固め、小野測器製SR−4100を用いASTME1050に準拠して、垂直入射吸音率を測定した。得られた垂直入射吸音率を図3に示す。
実施例1で用いたポリエステル系繊維を、0.062g/cm3の密度で50mm×50mm×25mmの直方体形状に押し固め、NDZ−Z0504に準拠し、10mm/分の速度で圧縮強度を測定した。50%圧縮時の圧縮応力を表1に示す。
Figure 0004910337
実施例1〜2と同様に広い周波数範囲で高い吸音率を示すが、密度が大きいため重量増の欠点を有する。また圧縮強度がとても弱かった。
複合発泡成形体の一例である。 ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子のDSC曲線の一例である。 ASTME1050に準拠して垂直入射吸音率を測定した結果。

Claims (5)

  1. ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維が共連続的に一体化されてなる複合発泡成形体からなる吸音材であって、前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子が、示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線に二つの融解ピークを有し、該低温側ピークの融解熱量α(J/g)、該高温側ピークの融解熱量β(J/g)とした時、β/(α+β)が0.35以上0.75以下であることを特徴とする複合発泡成形体からなる吸音材。
  2. 前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を、金型内に充填し加熱して融着一体化することを特徴とする請求項1に記載の複合発泡成形体からなる吸音材の製造方法。
  3. 前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子と繊維を、金型内へ充填する前に予め混合することを特徴とする請求項記載の複合発泡成形体からなる吸音材の製造方法。
  4. 前記ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子の基材樹脂として用いたポリオレフィン系樹脂の融点をTm(℃)としたとき、温度がTm−25(℃)〜Tm(℃)の水蒸気で成形することを特徴とする請求項2又は3に記載の複合発泡成形体からなる吸音材の製造方法。
  5. 前記繊維として、前記ポリオレフィン系予備発泡粒子の成形温度よりも軟化点が高い繊維を用いることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の複合発泡成形体からなる吸音材の製造方法。
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