JP2000052437A - 緩衝型成形品の製造方法 - Google Patents
緩衝型成形品の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】包装充填材として用いる,緩衝型成形品の製造
方法を提供すること。 【解決手段】原材料として,澱粉系主原材料,樹脂製添
加剤としてのポリプロピレン,或いは生分解性樹脂,及
び水から構成し,該主原材料と樹脂製添加剤との混合物
を混合機1に投入し,この混合原材料を押出機2のフィ
ーダに投入し,シリンダ部から水を供給し,噴出するひ
も状発砲押出成形物を切断機3を用い切断し,多数の発
砲ビーズを確保し,各発砲ビーズ表面上に一様に水分を
付与する手段を用いて,水分を付与した該発砲ビーズを
所定の寸法・形状を有する密封圧縮型の成形機5内へ搬
送し,該成形機を構成する縮小自在な金型,及び圧縮空
気7等を用いた外部押圧により成形し,更に乾燥機6を
用いて乾燥し,所定の寸法の成形品を確保する事を特徴
とする緩衝型成形品の製造方法を確保する。
方法を提供すること。 【解決手段】原材料として,澱粉系主原材料,樹脂製添
加剤としてのポリプロピレン,或いは生分解性樹脂,及
び水から構成し,該主原材料と樹脂製添加剤との混合物
を混合機1に投入し,この混合原材料を押出機2のフィ
ーダに投入し,シリンダ部から水を供給し,噴出するひ
も状発砲押出成形物を切断機3を用い切断し,多数の発
砲ビーズを確保し,各発砲ビーズ表面上に一様に水分を
付与する手段を用いて,水分を付与した該発砲ビーズを
所定の寸法・形状を有する密封圧縮型の成形機5内へ搬
送し,該成形機を構成する縮小自在な金型,及び圧縮空
気7等を用いた外部押圧により成形し,更に乾燥機6を
用いて乾燥し,所定の寸法の成形品を確保する事を特徴
とする緩衝型成形品の製造方法を確保する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,物品の輸送等に用
いる包装充填材或いは運搬用保温材としても使用する,
緩衝型成形品の製造方法に関する。
いる包装充填材或いは運搬用保温材としても使用する,
緩衝型成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の緩衝型成形品の製造方法は,
商標名;発泡スチロールと呼ばれる発泡ポリスチレン
(PS)が市場を主に占有してきており,該発泡ポリス
チレン(PS)は発泡剤としてフロン・ブタン等のよう
な気体をおもに用い,主原材料樹脂としてポリスチレン
(PS)を用いて,スチロール製予備発砲ビーズを生成
し,多数の該予備発砲ビーズを所定の寸法・形状を有す
る密封圧縮型等の成形機内へ搬送し,該成形機を構成す
る縮小自在な金型内に,例えば約70%の容積に充填
し,残りの約30%に水蒸気を送り,更に発砲作用を促
進し,高温度による発砲ビーズの粘着力により,所定の
寸法に成形し,所定の寸法の成形品を確保する製造方法
があった。
商標名;発泡スチロールと呼ばれる発泡ポリスチレン
(PS)が市場を主に占有してきており,該発泡ポリス
チレン(PS)は発泡剤としてフロン・ブタン等のよう
な気体をおもに用い,主原材料樹脂としてポリスチレン
(PS)を用いて,スチロール製予備発砲ビーズを生成
し,多数の該予備発砲ビーズを所定の寸法・形状を有す
る密封圧縮型等の成形機内へ搬送し,該成形機を構成す
る縮小自在な金型内に,例えば約70%の容積に充填
し,残りの約30%に水蒸気を送り,更に発砲作用を促
進し,高温度による発砲ビーズの粘着力により,所定の
寸法に成形し,所定の寸法の成形品を確保する製造方法
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の緩衝型成形
品の製造方法において,発泡ポリスチレン(PS)は発
泡剤としてフロン・ブタン等のような気体をおもに用い
ており,該フロン気体は該発泡ポリスチレン(PS)の
燃焼廃棄処理において,地球温暖化に影響を与える環境
有害物質として排出され,最近該フロン気体は使用禁止
の処置が取られている。
品の製造方法において,発泡ポリスチレン(PS)は発
泡剤としてフロン・ブタン等のような気体をおもに用い
ており,該フロン気体は該発泡ポリスチレン(PS)の
燃焼廃棄処理において,地球温暖化に影響を与える環境
有害物質として排出され,最近該フロン気体は使用禁止
の処置が取られている。
【0004】上記,従来の発泡ポリスチレン(PS)は
樹脂主原材料としてベンゼン環を含有する鎖状炭化水素
高分子のポリスチレン(PS)を用いているので,燃焼
廃棄処理においてベンゼン環を主要成分とするススを含
有した煤煙が多く発生し,しかも燃焼発熱量が多く,焼
却炉を損傷する恐れを有し,更に焼却時に発生するダイ
オキシン等の有毒ガスが,地球環境に対して多大な悪化
現象を起こしており,該燃焼廃棄処理を一般家庭におい
て通常のゴミと一緒に処理することが不可能であった。
樹脂主原材料としてベンゼン環を含有する鎖状炭化水素
高分子のポリスチレン(PS)を用いているので,燃焼
廃棄処理においてベンゼン環を主要成分とするススを含
有した煤煙が多く発生し,しかも燃焼発熱量が多く,焼
却炉を損傷する恐れを有し,更に焼却時に発生するダイ
オキシン等の有毒ガスが,地球環境に対して多大な悪化
現象を起こしており,該燃焼廃棄処理を一般家庭におい
て通常のゴミと一緒に処理することが不可能であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために,本発明の緩衝型成形品の製造方法においては,
発砲剤として水蒸気発砲性を有する植物性澱粉系主原材
料を用い,固形化に寄与する燃焼処理可能なベンゼン環
を有しない鎖状炭化水素高分子である樹脂製添加剤を使
用し,該主原材料と添加剤との混合比は,混合物に対す
る該添加剤の重量比を数%とし,大部分が燃焼処理或い
は埋没廃棄とも可能な植物性澱粉系主原材料とする事を
特徴とする。
ために,本発明の緩衝型成形品の製造方法においては,
発砲剤として水蒸気発砲性を有する植物性澱粉系主原材
料を用い,固形化に寄与する燃焼処理可能なベンゼン環
を有しない鎖状炭化水素高分子である樹脂製添加剤を使
用し,該主原材料と添加剤との混合比は,混合物に対す
る該添加剤の重量比を数%とし,大部分が燃焼処理或い
は埋没廃棄とも可能な植物性澱粉系主原材料とする事を
特徴とする。
【0006】この発明は緩衝型成形品の製造方法におい
ては,前記従来の前記発泡ポリスチレン(PS)製包装
充填材の緩衝型成形品を製造する場合に用いる,密封圧
縮型の成形機をそのまま流用する事ができ,従来の欠点
を解決し,価格物性,成形性,環境性等に総合的に適合
し,現在主に市場で使われている該発泡ポリスチレン
(PS)製緩衝型成形品の価格品質等の代替材として使
用可能な,緩衝型成形品の製造方法を提供することを目
的とする。
ては,前記従来の前記発泡ポリスチレン(PS)製包装
充填材の緩衝型成形品を製造する場合に用いる,密封圧
縮型の成形機をそのまま流用する事ができ,従来の欠点
を解決し,価格物性,成形性,環境性等に総合的に適合
し,現在主に市場で使われている該発泡ポリスチレン
(PS)製緩衝型成形品の価格品質等の代替材として使
用可能な,緩衝型成形品の製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の緩衝型成形品の製造方法
は,原材料としては,トウモロコシから採れるコンスタ
ーチ等の水蒸気発砲性を有する澱粉系主原材料,固形化
に寄与するベンゼン環を有しない鎖状炭化水素高分子で
ある樹脂製添加剤,及び水とから構成し,該主原材料と
添加剤との混合比は,混合物に対する該添加剤の重量比
を数%とし,混合機に投入・混合し,該主原材料と添加
剤との混合原材料を押出機のフィーダに投入し,該押出
機のシリンダ部から,該原材料の一つである水を該混合
原材料に対する投入重量率数10%で供給し,該押出機
のダイスから噴出するひも状発泡押出成形物を確保し,
切断機を用い数mmの長さで切断し,標準径数mm寸法
の多数の発砲ビーズを確保し,各発砲ビーズ表面上に一
様に水分を付与する手段を用いて,水分付与した該発砲
ビーズを所定の寸法・形状を有する密封圧縮型の成形機
内へ搬送し,該成形機を構成する縮小自在な金型,及び
圧縮空気等を用いた外部押圧により,該発砲ビーズ表面
の水分と澱粉系原材料との反応による粘着力により,所
定の寸法に成形し,更に乾燥機を用いて乾燥し,所定の
寸法の成形品を確保する事を特徴とする。
は,原材料としては,トウモロコシから採れるコンスタ
ーチ等の水蒸気発砲性を有する澱粉系主原材料,固形化
に寄与するベンゼン環を有しない鎖状炭化水素高分子で
ある樹脂製添加剤,及び水とから構成し,該主原材料と
添加剤との混合比は,混合物に対する該添加剤の重量比
を数%とし,混合機に投入・混合し,該主原材料と添加
剤との混合原材料を押出機のフィーダに投入し,該押出
機のシリンダ部から,該原材料の一つである水を該混合
原材料に対する投入重量率数10%で供給し,該押出機
のダイスから噴出するひも状発泡押出成形物を確保し,
切断機を用い数mmの長さで切断し,標準径数mm寸法
の多数の発砲ビーズを確保し,各発砲ビーズ表面上に一
様に水分を付与する手段を用いて,水分付与した該発砲
ビーズを所定の寸法・形状を有する密封圧縮型の成形機
内へ搬送し,該成形機を構成する縮小自在な金型,及び
圧縮空気等を用いた外部押圧により,該発砲ビーズ表面
の水分と澱粉系原材料との反応による粘着力により,所
定の寸法に成形し,更に乾燥機を用いて乾燥し,所定の
寸法の成形品を確保する事を特徴とする。
【0008】本発明の緩衝型成形品の製造方法におい
て,ベンゼン環を有しない鎖状炭化水素高分子である樹
脂製添加剤として,粉末状のポリプロピレン(PP)を
用いる事もでき,商標名;発泡スチロールと呼ばれるベ
ンゼン環を含有する鎖状炭化水素高分子である発泡ポリ
スチレン(PS)に比べて,燃焼廃棄処理において煤煙
のススの主要成分となるベンゼン環の含有が少なく,燃
焼して主に炭酸ガスと水蒸気になり,しかも燃焼発熱量
(6200cal/g)が該発泡ポリスチレン(PS)
の燃焼発熱量(12000cal/g)に比べて半分
で,且つ二酸化炭素の発生量(500mg/g)が該発
泡ポリスチレン(PS)の発生量(1500mg/g)
に比べて少ないので,焼却炉を損傷しにい材料であり,
しかも大部分が澱粉系主原材料から構成され,その樹脂
製添加剤の含有率が数%なので,燃焼廃棄処理を一般家
庭において通常のゴミと一緒に処理する事も出来る。
て,ベンゼン環を有しない鎖状炭化水素高分子である樹
脂製添加剤として,粉末状のポリプロピレン(PP)を
用いる事もでき,商標名;発泡スチロールと呼ばれるベ
ンゼン環を含有する鎖状炭化水素高分子である発泡ポリ
スチレン(PS)に比べて,燃焼廃棄処理において煤煙
のススの主要成分となるベンゼン環の含有が少なく,燃
焼して主に炭酸ガスと水蒸気になり,しかも燃焼発熱量
(6200cal/g)が該発泡ポリスチレン(PS)
の燃焼発熱量(12000cal/g)に比べて半分
で,且つ二酸化炭素の発生量(500mg/g)が該発
泡ポリスチレン(PS)の発生量(1500mg/g)
に比べて少ないので,焼却炉を損傷しにい材料であり,
しかも大部分が澱粉系主原材料から構成され,その樹脂
製添加剤の含有率が数%なので,燃焼廃棄処理を一般家
庭において通常のゴミと一緒に処理する事も出来る。
【0009】本発明の緩衝型成形品の製造方法におい
て,ベンゼン環を有しない鎖状炭化水素高分子である樹
脂製添加剤として生分解性樹脂を用い,該生分解性樹脂
はポリブチレン琥珀酸塩,ポリブチレン琥珀酸・アジピ
ン酸塩等のポリブチレン琥珀酸系化合物から成り,ペッ
レト形状の該生分解性樹脂を粉砕機で微粒子状にして用
いる事もでき,該生分解性樹脂はバクテリア・かび等の
微生物の多く存在する自然環境下,土壌,淡水,堆肥,
海水中で生分解されて,炭酸ガスと水になる特性を有
し,燃焼しても燃焼発熱量が該発泡ポリスチレン(P
S)の燃焼発熱量に比べて半分で,焼却炉を損傷しにい
材料であり,しかも大部分が澱粉系主原材料から構成さ
れ,該樹脂製添加剤の含有率が数%なので,燃焼廃棄処
理を一般家庭において通常のゴミと一緒に処理する事も
でき,たとえ土壌中へ埋没廃棄しても環境への影響は余
りない作用を有す。
て,ベンゼン環を有しない鎖状炭化水素高分子である樹
脂製添加剤として生分解性樹脂を用い,該生分解性樹脂
はポリブチレン琥珀酸塩,ポリブチレン琥珀酸・アジピ
ン酸塩等のポリブチレン琥珀酸系化合物から成り,ペッ
レト形状の該生分解性樹脂を粉砕機で微粒子状にして用
いる事もでき,該生分解性樹脂はバクテリア・かび等の
微生物の多く存在する自然環境下,土壌,淡水,堆肥,
海水中で生分解されて,炭酸ガスと水になる特性を有
し,燃焼しても燃焼発熱量が該発泡ポリスチレン(P
S)の燃焼発熱量に比べて半分で,焼却炉を損傷しにい
材料であり,しかも大部分が澱粉系主原材料から構成さ
れ,該樹脂製添加剤の含有率が数%なので,燃焼廃棄処
理を一般家庭において通常のゴミと一緒に処理する事も
でき,たとえ土壌中へ埋没廃棄しても環境への影響は余
りない作用を有す。
【0010】本発明の緩衝型成形品の製造方法におい
て,主原材料と樹脂製添加剤との混合物に対する樹脂製
添加剤の重量比率を数%とし,その重量比率を増やすこ
とにより,高い固形化硬度を有する緩衝型成形品を確保
できる作用を有する。
て,主原材料と樹脂製添加剤との混合物に対する樹脂製
添加剤の重量比率を数%とし,その重量比率を増やすこ
とにより,高い固形化硬度を有する緩衝型成形品を確保
できる作用を有する。
【0011】本発明の緩衝型成形品の製造方法におい
て,主原材料としてトウモロコシから採れるコンスター
チ等の水蒸気発砲性を有する澱粉系主原材料を用いてい
るので,高温・圧力下における自主発泡作用を有する植
物性発泡剤として,高温押出機内部で有効に発泡作用を
行い,発砲ビーズを製造し,該発砲ビーズを用いて成形
し,緩衝型成形品の所定の寸法を持つ製品とする事がで
き,且つ燃焼廃棄処理においても植物性なので燃焼しや
すく環境にも悪影響を及ぼさない適合作用を有する。
て,主原材料としてトウモロコシから採れるコンスター
チ等の水蒸気発砲性を有する澱粉系主原材料を用いてい
るので,高温・圧力下における自主発泡作用を有する植
物性発泡剤として,高温押出機内部で有効に発泡作用を
行い,発砲ビーズを製造し,該発砲ビーズを用いて成形
し,緩衝型成形品の所定の寸法を持つ製品とする事がで
き,且つ燃焼廃棄処理においても植物性なので燃焼しや
すく環境にも悪影響を及ぼさない適合作用を有する。
【0012】本発明の緩衝型成形品の製造方法におい
て,各発砲ビーズ表面上に一様に水分を付与する手段と
して,冷凍庫等の冷却手段等を通じて,5℃から─10
℃程度まで冷却し,該発砲ビーズ表面上に結露状態を形
成し,常温に戻す事により一様に水分付与した該発砲ビ
ーズを確保する事も出来る。
て,各発砲ビーズ表面上に一様に水分を付与する手段と
して,冷凍庫等の冷却手段等を通じて,5℃から─10
℃程度まで冷却し,該発砲ビーズ表面上に結露状態を形
成し,常温に戻す事により一様に水分付与した該発砲ビ
ーズを確保する事も出来る。
【0013】本発明の緩衝型成形品の製造方法におい
て,各発砲ビーズ表面上に一様に水分を付与する手段と
して,水噴霧手段を用いて,一様に水分付与した該発砲
ビーズを確保する事も出来る。
て,各発砲ビーズ表面上に一様に水分を付与する手段と
して,水噴霧手段を用いて,一様に水分付与した該発砲
ビーズを確保する事も出来る。
【0014】本発明の緩衝型成形品の製造方法におい
て,前記発泡ポリスチレン(PS)製包装充填材の緩衝
型成形品を製造する場合に用いる,密封圧縮型の成形機
をそのまま流用する事が出来る。
て,前記発泡ポリスチレン(PS)製包装充填材の緩衝
型成形品を製造する場合に用いる,密封圧縮型の成形機
をそのまま流用する事が出来る。
【0015】本発明の緩衝型成形品の製造方法におい
て,前記発泡ポリスチレン(PS)と同等に用いられる
包装充填材の緩衝型成形品として使用可能であり,該発
泡ポリスチレン(PS)製と比べて,熱変形温度・衝撃
値・復元力等において,該発泡ポリスチレン(PS)と
同等程度の物性値を有する緩衝型成形品を確保する事が
出来る効果を有する。
て,前記発泡ポリスチレン(PS)と同等に用いられる
包装充填材の緩衝型成形品として使用可能であり,該発
泡ポリスチレン(PS)製と比べて,熱変形温度・衝撃
値・復元力等において,該発泡ポリスチレン(PS)と
同等程度の物性値を有する緩衝型成形品を確保する事が
出来る効果を有する。
【0016】
【実施例】この発明の実施例を示す図面において,図1
は緩衝型成形品の製造方法を示す工程概略図である。
は緩衝型成形品の製造方法を示す工程概略図である。
【0017】この発明の実施例を図面を参照して以下説
明すると,図1に示すように,原材料は,主原材料であ
る水蒸気発砲性を有する澱粉系原材料としてのトウモロ
コシから採れるコンスターチ,固形化に寄与する樹脂製
添加剤としてのポリプロピレン(PP)樹脂或いは生分
解性樹脂,及び水とから構成され,該主原材料と添加剤
との混合比は,混合物に対する該添加剤の重量比を数%
とし,1回に100kg程度混合できる混合機(1)に
投入し混合する。
明すると,図1に示すように,原材料は,主原材料であ
る水蒸気発砲性を有する澱粉系原材料としてのトウモロ
コシから採れるコンスターチ,固形化に寄与する樹脂製
添加剤としてのポリプロピレン(PP)樹脂或いは生分
解性樹脂,及び水とから構成され,該主原材料と添加剤
との混合比は,混合物に対する該添加剤の重量比を数%
とし,1回に100kg程度混合できる混合機(1)に
投入し混合する。
【0018】上記,樹脂添加剤として,ベンゼン環を有
しない鎖状炭化水素高分子であるポリプロピレン(P
P)を用い,粉末状のポリプロピレン・トクヤマ社製;
商品名PN−150Gを使用した。
しない鎖状炭化水素高分子であるポリプロピレン(P
P)を用い,粉末状のポリプロピレン・トクヤマ社製;
商品名PN−150Gを使用した。
【0019】前記,樹脂添加剤として,ベンゼン環を有
しない鎖状炭化水素高分子である生分解性樹脂を用い,
該生分解性樹脂はポリブチレン琥珀酸塩,或いはポリブ
チレン琥珀酸・アジピン酸塩から成り,ペッレト形状の
昭和高分子社製;商品名ビオノーレを使用し,粉砕機で
微粒子状にして用いる事も出来た。
しない鎖状炭化水素高分子である生分解性樹脂を用い,
該生分解性樹脂はポリブチレン琥珀酸塩,或いはポリブ
チレン琥珀酸・アジピン酸塩から成り,ペッレト形状の
昭和高分子社製;商品名ビオノーレを使用し,粉砕機で
微粒子状にして用いる事も出来た。
【0020】前記,主原材料と添加剤との混合原材料を
日本製鋼所社製・食品2軸式押出機(2)の2軸の定量
フィーダに投入する前の該押出機の前準備として,該押
出機を構成する2軸同方向の特殊スクリューを有する6
連結のシリンダC−1からC−6の各温度を180─2
00℃に加熱上昇させて,ポリプロピレン(PP)樹脂
をフィーダに投入し,該押出機のダイ先端部からPPが
出ることを確認しておき,該混合原材料を該定量フィー
ダに投入し,該押出機のスクリュー回転数は急激に上昇
させず徐々に上昇させる。
日本製鋼所社製・食品2軸式押出機(2)の2軸の定量
フィーダに投入する前の該押出機の前準備として,該押
出機を構成する2軸同方向の特殊スクリューを有する6
連結のシリンダC−1からC−6の各温度を180─2
00℃に加熱上昇させて,ポリプロピレン(PP)樹脂
をフィーダに投入し,該押出機のダイ先端部からPPが
出ることを確認しておき,該混合原材料を該定量フィー
ダに投入し,該押出機のスクリュー回転数は急激に上昇
させず徐々に上昇させる。
【0021】上記,押出機(2)前部シリンダC−2か
ら,原材料の一つである水を上記混合原材料に対する投
入重量率20─30%で供給し,該押出機のひも状発泡
物の押出成形物が噴出するダイスの口径は8穴各径1.
2mmを用い,ひも状発泡物を確保する。
ら,原材料の一つである水を上記混合原材料に対する投
入重量率20─30%で供給し,該押出機のひも状発泡
物の押出成形物が噴出するダイスの口径は8穴各径1.
2mmを用い,ひも状発泡物を確保する。
【0022】上記,押出機(2)のダイス部から噴出す
るひも状発泡物の押出成形物は,高温状態で切断するこ
との出来る熱間型切断機(3)を用い,該切断機の回転
数を調整する事により数mmの長さで切断し,標準径3
─5mm寸法の多数の発砲ビーズを確保する。
るひも状発泡物の押出成形物は,高温状態で切断するこ
との出来る熱間型切断機(3)を用い,該切断機の回転
数を調整する事により数mmの長さで切断し,標準径3
─5mm寸法の多数の発砲ビーズを確保する。
【0023】上記,各発砲ビーズ表面上に一様に水分を
付与するために,冷凍庫(4)等を用いて,5℃から─
10℃程度まで冷却し,該発砲ビーズ表面上に結露状態
を形成する。
付与するために,冷凍庫(4)等を用いて,5℃から─
10℃程度まで冷却し,該発砲ビーズ表面上に結露状態
を形成する。
【0024】上記,結露状態の発砲ビーズを常温中に取
り出す事により,一様に水分を付与した多数の発砲ビー
ズを確保し,所定の寸法・形状を有する密封圧縮型の成
形機(5)内へ圧縮空気等で搬送する。例えば,上部に
開口部を有する箱形の場合,該成形機の金型は外箱と内
箱とから成り,該外箱と内箱との間に発砲ビーズを詰め
込み,該内箱内面にコンプレッサー等から圧縮空気
(7)を送り,該発砲ビーズを該外箱に押圧し成形し,
該発砲ビーズ表面の水分と澱粉系原材料としてのコンス
ターチとの反応による粘着力により,所定の寸法の外箱
が成形され,内側の空いた空間部は該内箱に外部方向へ
の金型圧縮により押圧し,所定の寸法の該内箱内面を成
形する。
り出す事により,一様に水分を付与した多数の発砲ビー
ズを確保し,所定の寸法・形状を有する密封圧縮型の成
形機(5)内へ圧縮空気等で搬送する。例えば,上部に
開口部を有する箱形の場合,該成形機の金型は外箱と内
箱とから成り,該外箱と内箱との間に発砲ビーズを詰め
込み,該内箱内面にコンプレッサー等から圧縮空気
(7)を送り,該発砲ビーズを該外箱に押圧し成形し,
該発砲ビーズ表面の水分と澱粉系原材料としてのコンス
ターチとの反応による粘着力により,所定の寸法の外箱
が成形され,内側の空いた空間部は該内箱に外部方向へ
の金型圧縮により押圧し,所定の寸法の該内箱内面を成
形する。
【0025】上記,所定の寸法に成形された成形品は,
乾燥温度100─130℃の乾燥機(6)を用いて乾燥
し,最終製品としての成形品を確保する。
乾燥温度100─130℃の乾燥機(6)を用いて乾燥
し,最終製品としての成形品を確保する。
【0026】
【発明の効果】本発明は,以上説明した様な形態で実施
され,以下に記載される様な効果を有する。
され,以下に記載される様な効果を有する。
【0027】本発明の緩衝型成形品の製造方法において
は,主原材料である水蒸気発砲性を有する澱粉系原材料
を用いているので,フロン等のような地球温暖化に影響
を与える環境有害物質を用いず,安価で経済的な発泡剤
であり,廃棄処理においても植物性なので燃焼しやすく
環境にも適合する効果を有する。
は,主原材料である水蒸気発砲性を有する澱粉系原材料
を用いているので,フロン等のような地球温暖化に影響
を与える環境有害物質を用いず,安価で経済的な発泡剤
であり,廃棄処理においても植物性なので燃焼しやすく
環境にも適合する効果を有する。
【0028】本発明の緩衝型成形品の製造方法において
は,樹脂添加剤として,ベンゼン環を有しない鎖状炭化
水素高分子であるポリプロピレン(PP)を用いている
事もでき,商標名;発泡スチロールと呼ばれるベンゼン
環を含有する鎖状炭化水素である発泡ポリスチレン(P
S)に比べて,燃焼廃棄処理において煤煙のススの主要
成分となるベンゼン環の含有が少なく,燃焼して主に炭
酸ガスと水蒸気になり,しかも燃焼発熱量が該発泡ポリ
スチレン(PS)に比べて少なく,大部分が澱粉系主原
材料から構成され,該樹脂製添加剤の含有率が数%なの
で,該燃焼廃棄処理を一般家庭において通常のゴミと一
緒に処理できる効果を有する。
は,樹脂添加剤として,ベンゼン環を有しない鎖状炭化
水素高分子であるポリプロピレン(PP)を用いている
事もでき,商標名;発泡スチロールと呼ばれるベンゼン
環を含有する鎖状炭化水素である発泡ポリスチレン(P
S)に比べて,燃焼廃棄処理において煤煙のススの主要
成分となるベンゼン環の含有が少なく,燃焼して主に炭
酸ガスと水蒸気になり,しかも燃焼発熱量が該発泡ポリ
スチレン(PS)に比べて少なく,大部分が澱粉系主原
材料から構成され,該樹脂製添加剤の含有率が数%なの
で,該燃焼廃棄処理を一般家庭において通常のゴミと一
緒に処理できる効果を有する。
【0029】本発明の緩衝型成形品の製造方法において
は,樹脂添加剤として,生分解性樹脂を用いる事もで
き,該生分解性樹脂はバクテリア・かび等の微生物の多
く存在する自然環境下,土壌,淡水,堆肥,海水中で生
分解されて,炭酸ガスと水になる特性を有し,燃焼して
も燃焼発熱量が該発泡ポリスチレン(PS)の燃焼発熱
量に比べて半分で,焼却炉を損傷しにい材料であり,し
かも大部分が澱粉系主原材料から構成され,該樹脂製添
加剤の含有率が数%なので,燃焼廃棄処理を一般家庭に
おいて通常のゴミと一緒に処理する事もでき,たとえ土
壌中へ埋没廃棄しても環境への影響は余りない効果を有
す。
は,樹脂添加剤として,生分解性樹脂を用いる事もで
き,該生分解性樹脂はバクテリア・かび等の微生物の多
く存在する自然環境下,土壌,淡水,堆肥,海水中で生
分解されて,炭酸ガスと水になる特性を有し,燃焼して
も燃焼発熱量が該発泡ポリスチレン(PS)の燃焼発熱
量に比べて半分で,焼却炉を損傷しにい材料であり,し
かも大部分が澱粉系主原材料から構成され,該樹脂製添
加剤の含有率が数%なので,燃焼廃棄処理を一般家庭に
おいて通常のゴミと一緒に処理する事もでき,たとえ土
壌中へ埋没廃棄しても環境への影響は余りない効果を有
す。
【0030】本発明の緩衝型成形品の製造方法において
は,従来の発泡ポリスチレン(PS)製包装充填材の緩
衝型成形品を製造する場合に用いる,密封圧縮型の成形
機をそのまま流用する事ができ,従来の欠点を解決し,
価格物性,成形性,環境性等に総合的に適合し,現在主
に市場で使われている該発泡ポリスチレン(PS)製緩
衝型成形品の価格品質等の代替材として使用可能な,緩
衝型成形品の製造方法を提供できる効果を有する。
は,従来の発泡ポリスチレン(PS)製包装充填材の緩
衝型成形品を製造する場合に用いる,密封圧縮型の成形
機をそのまま流用する事ができ,従来の欠点を解決し,
価格物性,成形性,環境性等に総合的に適合し,現在主
に市場で使われている該発泡ポリスチレン(PS)製緩
衝型成形品の価格品質等の代替材として使用可能な,緩
衝型成形品の製造方法を提供できる効果を有する。
【図1】この発明の実施例を示す,緩衝型成形品の製造
方法を示す工程概略図である。
方法を示す工程概略図である。
1 混合機 2 押出機 3 切断機 4 冷凍庫 5 成形機 6 乾燥機 7 圧縮空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E066 AA01 BA01 CA01 CB01 DA01 KA08 LA16 MA03 4F212 AA01 AB02 AB19 AC01 AG20 AH81 AP05 UA17 UE06 UE16 UF06 UF31 UG07 UH30 UN29 UW17
Claims (2)
- 【請求項1】原材料として,澱粉系主原材料,樹脂製添
加剤としてのポリプロピレン(PP),及び水とから構
成し,該主原材料と樹脂製添加剤との混合比は,混合物
に対する該添加剤の重量比を数%とし,混合機(1)に
投入・混合し,該主原材料と添加剤との混合原材料を押
出機(2)のフィーダに投入し,該押出機のシリンダ部
から,該原材料の一つである水を該混合原材料に対する
投入重量率数10%で供給し,該押出機のダイスから噴
出するひも状発泡押出成形物を確保し,切断機(3)を
用い所定の長さで切断し,所定寸法径の多数の発砲ビー
ズを確保し,各発砲ビーズ表面上に一様に水分を付与す
る手段を用いて,水分付与した該発砲ビーズを所定の寸
法・形状を有する密封圧縮型の成形機(5)内へ搬送
し,該成形機を構成する縮小自在な金型,及び圧縮空気
(7)等を用いた外部押圧により成形し,更に乾燥機
(6)を用いて乾燥し,所定の寸法の成形品を確保する
事を特徴とする緩衝型成形品の製造方法。 - 【請求項2】樹脂製添加剤が,ポリブチレン琥珀酸系化
合物の生分解性樹脂から成る事を特徴とする,請求項1
記載の緩衝型成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24103398A JP2000052437A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 緩衝型成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24103398A JP2000052437A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 緩衝型成形品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000052437A true JP2000052437A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=17068333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24103398A Pending JP2000052437A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 緩衝型成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000052437A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010084425A (ko) * | 2000-02-25 | 2001-09-06 | 이영목 | 삼차원 형상의 전분발포체 성형물, 그 제조방법 및 장치 |
KR100939544B1 (ko) | 2009-06-30 | 2010-02-03 | 유종철 | 보온성과 분해성이 뛰어난 일회용품용 합성수지 조성물 |
CN107603001A (zh) * | 2016-07-11 | 2018-01-19 | 鸿明环保科技股份有限公司 | 低发泡倍率生质复合发泡板材及其制造方法 |
-
1998
- 1998-08-11 JP JP24103398A patent/JP2000052437A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010084425A (ko) * | 2000-02-25 | 2001-09-06 | 이영목 | 삼차원 형상의 전분발포체 성형물, 그 제조방법 및 장치 |
KR100939544B1 (ko) | 2009-06-30 | 2010-02-03 | 유종철 | 보온성과 분해성이 뛰어난 일회용품용 합성수지 조성물 |
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