JP2010130795A - 電動アクチュエータの制御装置 - Google Patents

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祐二 高橋
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Abstract

【課題】電動アクチュエータと外部制御装置との間における入出力点数と信号線の配線工数を少なくする。
【解決手段】電動アクチュエータは、基台に往復動自在に装着されたスライドテーブルを有しており、スライドテーブルはモータにより回転される送りねじ軸により前進限位置と後退限位置との往復動ストローク端の間で駆動される。スライドテーブルを各ストローク端に移動させたときの当該ストローク端における送りねじ軸の回転数の基準回転数N0,N1は予めメモリに記憶されている。スライドテーブルが停止したときの送りねじ軸の駆動回転数Nと基準回転数N0,N1とを比較し、駆動回転数Nと基準回転数N0,N1とが一致したときには、スライドテーブルの停止位置がストローク端であることが判定される。
【選択図】図6

Description

本発明は電動モータにより駆動される送りねじ軸により往復動部材を直線往復動するようにした電動アクチュエータの制御装置に関する。
被加工物や治具等を被搬送物としてこれを直線移動させるために、量産品等の工業製品の生産や組立ラインには電動アクチュエータが使用されている。電動アクチュエータとしては特許文献1に記載されるようなテーブル式がある。このタイプの電動アクチュエータは、往復動部材つまりスライドテーブルが直線往復動自在に装着されるケーシングつまり基台を有し、スライドテーブルにより被搬送物が移動される。基台には電動モータにより回転駆動される送りねじ軸が回転自在に装着され、送りねじ軸にねじ結合されるナットがスライドテーブルに取り付けられている。この電動アクチュエータにおいては、スライドテーブルが往復動端位置となったことを検出するためにケーシングにはストローク端位置検出センサが設けられている。
他のタイプの電動アクチュエータとしては特許文献2に記載されるようなロッド式がある。このタイプの電動アクチュエータは、往復動部材としてのアクチュエータロッドがハウジングに固定されたホルダに直線往復動自在に装着され、ハウジングに取り付けられた電動モータにより回転駆動されるスクリューシャフトにナットがねじ結合され、このナットはアクチュエータロッドに取り付けられている。この電動アクチュエータにおいては、アクチュエータロッドが往復動端位置となったことを検出するために、ナットにより作動されるリミットスイッチがハウジングに設けられている。
特開2003−309990号公報 特開2005−143251号公報
いずれのタイプの電動アクチュエータにおいても、電動モータの回転方向を制御する制御装置やストローク端検出用リミットスイッチを備えている。往復動部材がストローク端の位置なった状態から往復動部材を逆方向に移動する場合には、制御装置から電動モータに駆動信号が送られて往復動部材が駆動される。特許文献2に記載される電動アクチュエータにおいては、外部制御装置から電動モータの回転方向を指示するアクチュエータ指示信号により電動モータの回転方向が切り換えられるようになっている。
一方、電動アクチュエータが工業製品の生産ラインや組立ラインに使用される場合には、生産ラインの作動を制御する外部制御装置に電動アクチュエータの制御装置が接続され、生産ラインの運転状況に合わせて電動アクチュエータが制御されるようになっている。
テーブル式やロッド式の電動アクチュエータとしては、テーブルやロッドからなる往復動部材の移動形態によって単一ストローク型と汎用型とがある。単一ストローク型は、往復動部材を前進限位置と後退限位置との2点間で途中において停止させることなく連続的に往復動させるタイプである。一方、汎用型は往復動部材を前進限位置と後退限位置の2点間の往復動だけでなく中間位置でも停止させるようにしたタイプであり、往復動部材は2点間を複数のストロークで移動することになる。この汎用型は3点以上での多点位置決め機能や任意のタイミングで中間停止させる機能を有している。電動アクチュエータの制御方式を汎用型の移動形態に対応させるようにすれば、同じ電動アクチュエータが単一ストローク型の移動形態として使用される場合にも適用することができる。
往復動部材を中間位置を含めた3点以上の停止位置で停止させるようにする場合には、3点以上のポイント指定を行うことになる。このため、電動アクチュエータの制御装置の入力信号線は外部制御装置に2本以上のポイント指定信号線を接続するとともに、ポイント指定信号のタイミングずれを考慮してポイント指定信号が揃ってからスタート信号を与えるためにスタート信号線を接続する必要がある。制御装置の出力信号は、移動動作終了時に動作が正常完了か否かを知らせる動作完了信号が必要であるが、指定ポイントによって移動時間が異なり、外部制御装置側で移動動作終了を判断するのが困難であるため、移動動作終了時を知らせる動作中信号も必要であり、合計2本の出力信号線が必要である。
したがって、移動形態を単一ストローク型として往復動部材を駆動する場合、つまり前進限位置と後退限位置の2点間で駆動する場合でもポイント指定信号線1本とスタート信号線1本の2本の入力信号線と、2本の出力信号線とが必要である。
しかしながら、往復動部材を2点間の単一ストロークの往復動で駆動するために使用される電動アクチュエータにおいても、入力信号線2本と出力信号線2本の4本が用いられているので、往復動部材を単一ストロークで往復動させるのみの単純な電動アクチュエータとしては信号線を少なくすることが望まれている。
信号線の本数を少なくすることができれば、電動アクチュエータの制御装置と外部制御装置との間の入出力点数を減らし、接続される信号線の本数を少なくすることができ、電動アクチュエータを据え付ける際における配線工数を少なくすることができる。
本発明の目的は、電動アクチュエータの制御装置と外部制御装置との間における入出力点数を減らし、信号線の配線工数を少なくすることにある。
本発明の電動アクチュエータの制御装置は、基台に直線往復動自在に装着された往復動部材を電動モータにより駆動される送りねじ軸によって前進限位置と後退限位置との間の単一ストロークの往復動で駆動する電動アクチュエータの制御装置であって、前記送りねじ軸の回転数に基づいて、前記往復動部材の前記前進限位置と前記後退限位置とを演算する回転数演算手段と、前記往復動部材の前記前進限位置と前記後退限位置に対応する前記送りねじ軸の基準回転数を記憶する記憶手段と、前記往復動部材が停止したときに前記電動モータを停止させるとともに停止時における前記送りねじ軸の回転数と前記基準回転数とを比較して、前記往復動部材の停止位置が前記ストローク端であるか否かを判定する判定手段と、前記往復動部材が前記ストローク端となった状態のもとで、外部制御装置から前後進切換信号が切り換えられたときに前記電動モータを逆転駆動するモータ駆動手段とを有することを特徴とする。本発明の電動アクチュエータの制御装置は、前記往復動部材が前記ストローク端以外の位置で停止したときに電動アクチュエータの異常を異常表示部に出力することを特徴とする。
本発明の電動アクチュエータの制御装置は、前記往復動部材の停止位置が前記ストローク端であると判定されたときに前記外部制御装置にストローク端検出信号を送る出力端子と、前記往復動部材の停止位置が前記ストローク端であると判定された状態のもとで前記外部制御装置から前記電動モータの回転方向を切り換える前後進切換信号を受ける入力端子とを有することを特徴とする。本発明の電動アクチュエータの制御装置は、前記出力端子は前記往復動部材の停止位置がストローク端であるか否かのみをON/OFFで表すストローク端信号を出力し、前記入力端子は前記往復動部材の前進か後退かの指示のみをON/OFFで表す前後進切換信号を入力することを特徴とする。
本発明によれば、電動アクチュエータの制御装置に設けられた判定手段によって、往復動部材が停止したときまでの送りねじ軸の回転数と、前進限位置と後退限位置に対応する送りねじ軸の基準回転数とを比較して、往復動部材の停止位置がストローク端であるか否かを判定するようにしたので、ストローク端検出用リミットスイッチは不要であり、単一ストロークであることから外部制御装置がストローク端を確認できるようになる時間も一定となるため、電動アクチュエータの制御装置と外部制御装置とを接続する出力線の数を1本とすることができる。また、電動アクチュエータの制御装置に設けられたモータ駆動手段によって、前後進切換信号が切り換えられたときに電動モータの回転方向を切り換えるとともに電動モータの回転駆動をスタートさせるようにしたので、電動アクチュエータの制御装置と外部制御装置とを接続する入力線の数を1本とすることができる。これにより、電動アクチュエータの制御装置の入出力点数と配線工数が削減され、コストを低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である電動アクチュエータを示す一部切欠き平面図であり、図2は図1における2−2線断面図であり、図3は図1における3−3線拡大断面図である。
この電動アクチュエータは、図2に示されるように底壁部10aと側壁部10bとを備え横断面がほぼU字形状となった基台10を有している。この基台10は、アルミニウム合金を素材として押し出し成形により製造される。この基台10の一端には、図3に示されるように端板11が固定され、他端には連結端板12が固定されており、これらの端板11,12には送りねじ軸13が回転自在に装着されている。基台10の底壁部10aには長手方向に延びてガイドレール14が設けられており、ガイドレール14は図示しないボルトにより底壁部10aに固定されている。このガイドレール14にはこれに沿って往復動自在にスライダ15が装着され、このスライダ15には往復動部材としてのスライドテーブル16が図示しないボルトにより取り付けられている。
スライドテーブル16に形成された凹部には、図2および図3に示されるように、送りねじ軸13とねじ結合するナット17が収容され、ナット17はスライダ15と、スライダ15に取り付けられているスライドテーブル16によって締結されている。これにより、送りねじ軸13が回転されると、送りねじ軸13の回転運動がナット17の直線運動に変換されて、スライドテーブル16は直線往復動することになる。
スライドテーブル16は、図2に示されるように、基台10内の基部16aとこの基部16aに一体となって基台10の左右両側の側壁部10bの上方に突出するテーブル部16bとを有している。両方の端板11,12の間にはカバー18が掛け渡されており、このカバー18により送りねじ軸13は覆われている。カバー18の両側と基台10との隙間を介してスライドテーブル16のテーブル部16bが上方に向けて突出している。左右両側のテーブル部16bにはねじ孔19が形成されており、このねじ孔19にねじ止めされるボルトによって、被加工物や治具等の被搬送物を支持するための図示しない支持プレートが取り付けられるようになっている。
図1および図3に示されるように、連結端板12にはステッピングモータ21が取り付けられており、ステッピングモータ21は連結端板12に固定されるモータケース20により覆われている。ステッピングモータ21のモータシャフト22はカップリング23を介して送りねじ軸13に連結されている。モータシャフト22の回転を検出するための回転数検出手段として、ステッピングモータ21にはロータリエンコーダ24が取り付けられている。このロータリエンコーダ24からの信号によってモータシャフト22により回転される送りねじ軸13の回転数を検出することができるとともに、送りねじ軸13が停止したことを検出することができる。
送りねじ軸13の回転によってスライドテーブル16は直線往復動することになり、前進限位置と後退限位置との往復動ストローク端の位置に規制するために、図3に示されるように、端板11にはストッパ25が取り付けられ、連結端板12にはストッパ26が取り付けられている。スライドテーブル16には、前進限位置のもとでストッパ25に当接するストローク調整部材27がストッパ25に対応して取り付けられ、後退限位置のもとでストッパ26に当接するストローク調整部材28がストッパ26に対応して取り付けられている。したがって、スライドテーブル16の全ストロークは、図3に符号Sで示す移動距離となる。それぞれのストローク調整部材27,28はねじ部材により構成されており、それぞれの突出長さを調整した状態のもとで締結するために、固定ナット29がねじ止めされている。これにより、往復動部材としてのスライドテーブル16が、例えば後退限位置のもとでストッパ26に当接して物理的に停止した場合、ナット17を介して送りねじ軸13の回転が停止し、モータシャフト22を介して送りねじ軸13の回転を検出するロータリエンコーダ24からの信号が停止したことによってスライドテーブル16が停止したことが判定され、ロータリエンコーダ24からの信号の積算値によって停止位置がストローク端の後退限位置であるか否かが判断される。
図4は電動アクチュエータの制御装置を示すブロック図である。電動アクチュエータは制御装置としてのコントローラ31を有しており、コントローラ31を構成する基板31aがモータケース20の内部に配置されている。コントローラ31にはロータリエンコーダ24から信号が入力されるとともに、コントローラ31から駆動手段としてのモータドライバ38を介してステッピングモータ21へ駆動信号が送られるようになっており、ステッピングモータ21により駆動される送りねじ軸13により往復動部材としてのスライドテーブル16が駆動される。また、コントローラ31は生産ラインの作動を制御する外部制御装置32と接続されており、生産ラインの運転状況に応じて電動アクチュエータが制御されるようになっている。
コントローラ31は、ロータリエンコーダ24等からの信号に基づいて演算処理を行うマイクロプロセッサ(CPU)、制御プログラム、演算式等を格納するメモリ(ROM)、一時的にデータを格納するメモリ(RAM)、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器等を有している。
電動アクチュエータの初期設定時には、その時点でのスライドテーブル16の位置を原点として原点から前進限位置と後退限位置に移動させる。コントローラ31に備えられる回転数演算手段としての回転数演算部33により、送りねじ軸13の回転数に基づいて原点から前進限位置までの基準回転数Nfと原点から後退限位置までの基準回転数Nbとストローク回転数Ns=Nf−Nbが演算される。各ストローク端における基準回転数Nf,Nbと単一ストロークの回転数Nsはコントローラ31内の記憶手段としてのメモリ34に格納される。所期設定後の原点の位置としては、例えば、後退限位置が設定され、その場合には後退限位置における基準回転数N0=0となり、前進限位置における基準回転数N1=Ns=S/Lとなる。ただし、Lは送りねじ軸13のリードであり、送りねじ軸13の1回転当たりにおけるスライドテーブル16の移動距離に相当する。以下においては、後退限位置を原点とした場合を説明する。
ステッピングモータ21が駆動されてスライドテーブル16が移動されると、コントローラ31の回転数演算部33では、スライドテーブル16の原点からの距離Mに応じた送りねじ軸13の駆動回転数N(N=M/L)が演算される。スライドテーブル16が前進限位置へ向けて前進移動されると駆動回転数Nは大きくなり、スライドテーブル16が前進限位置のもとでN=N1となる。スライドテーブル16が後退限位置へ向けて後退移動されると駆動回転数Nは小さくなり、スライドテーブル16が後退限位置のもとでN=N0となる。したがって、ロータリエンコーダ24からの信号によってスライドテーブル16が停止したことをコントローラ31により判定されたときにステッピングモータ21を停止させ、この駆動回転数Nと基準回転数N0,N1とを比較して、駆動回転数Nが基準回転数N0,N1と一致するときにはスライドテーブル16の停止位置がストローク端であることを判定することができる。コントローラ31は、ロータリエンコーダ24からの信号が停止したことによってスライドテーブル16が停止したことを判定し、ステッピングモータ21を停止させるとともに、駆動回転数Nと基準回転数N0,N1とを比較してスライドテーブル16の停止位置がストローク端であるか否かを判定する判定手段としての判定部35を有している。
図4においては、コントローラ31に設けられたCPUやメモリにより構成される回転数演算部33、メモリ34および判定部35が機能表示としてブロックで示されている。
判定部35によってスライドテーブル16の停止位置がストローク端であることが判定されたときには、コントローラ31から外部制御装置32へ出力線36を介してストローク端信号が出力される。コントローラ31には出力線36が接続される出力端子36aが設けられている。外部制御装置32は生産ラインに設けられる他の機器にも接続されており、ストローク端信号に基づいて他の機器が制御されるようになっている。例えば、スライドテーブル16が後退限位置に位置した状態で外部制御装置32にストローク端信号が出力されると、スライドテーブル16に被搬送物が積載されるように他の機器が作動される。なお、外部制御装置32は、コントローラ31からストローク端信号が出力された際の後述する前後進切換信号の切換状態(ON,OFF状態)によって、スライドテーブル16が前進限位置と後退限位置とのいずれに停止しているかを判断することができる。このように、コントローラ31からは出力線36を介してスライドテーブル16がストローク端であるか否かのみを外部制御装置32にON/OFFで表すストローク端信号が出力される。
スライドテーブル16がストローク端のもとで所定の作業が終了すると、外部制御装置32からコントローラ31へ入力線37を介して入力される前後進切換信号が切り換えられる。コントローラ31には入力線37が接続される入力端子37aが設けられている。コントローラ31はステッピングモータ21に駆動信号を送るモータ駆動手段としてのモータドライバ38を有しており、前後進切換信号が切り換えられるとモータドライバ38によりステッピングモータ21の回転方向が逆転される。つまり、スライドテーブル16が前進限位置に位置した状態で前後進切換信号(ON,OFF信号)が切り換えられると、スライドテーブル16は後退限位置へ向けて移動される。スライドテーブル16が後退限位置に位置した状態で前後進切換信号が切り換えられると、スライドテーブル16は前進限位置へ向けて移動される。これにより、電動アクチュエータのスライドテーブル16は前進限位置と後退限位置との間を往復動されるようになっている。このように、外部制御装置32からは入力線37を介してスライドテーブル16を前進させるか後退させるかの指示のみをON/OFF信号で表す前後進切換信号がコントローラ31に入力される。
一方、判定部35によってスライドテーブル16の停止位置がストローク端以外の位置であることが判定されたときには、コントローラ31から表示部としてのLED39に点灯信号が出力される。LED39による表示方式としては、赤色等の特定の色彩を点灯あるいは点滅するようにしたり、文字によりスライドテーブル16がエラー停止していることを点灯表示するようにしてメッセージを表示する。さらに、エラー停止のメッセージ表示はブザー等による音声で表示する方式でも良い。また、この場合には、コントローラ31から外部制御装置32へストローク端信号が出力されない。したがって、外部制御装置32は、所定時間を経過してもストローク端信号が送られないときには、スライドテーブル16がエラー停止したことを判定することができる。この所定時間は、単一ストロークの往復動における一定の移動時間を基に決められる。
図5は電動アクチュエータの制御を示すタイムチャートであり、図6は電動アクチュエータの異常判定アルゴリズムを示すフローチャートである。図5に示すように、本実施の形態においては、前後進切換信号がONのときにはスライドテーブル16が前進する方向へステッピングモータ21が駆動され、前後進切換信号がOFFのときにはスライドテーブル16が後退する方向へステッピングモータ21が駆動されるようになっている。
図5においてT1で示すようにスライドテーブル16が後退限位置のストローク端に停止した状態となっているときには、図6のステップS1に示すようにコントローラ31からは外部制御装置32に対してONのストローク端信号を出力し続ける。この状態のもとで、外部制御装置32から入力線37を介して入力される前後進切換信号が切り換えられたこと、つまり駆動信号が切り換えられたことがステップS2において判定されると、ステッピングモータ21にモータドライバ38から信号が送られてステッピングモータ21は駆動され(ステップS3)、これにより、ストローク端信号はONからOFFに切り換えられる(ステップS4)。ステップS2においては、スライドテーブル16が後退限位置となっているときに前後進切換信号がOFFからONに切り換えられたことを判定する。
スライドテーブル16が前進限位置まで移動してストッパ25に当接するとスライドテーブル16は停止される。スライドテーブル16が図5においてT2で示す時点に前進限位置となって停止したことが、ステップS5においてロータリエンコーダ24からの信号に基づいて判定部35により判定されると、ステッピングモータ21に対しては一定の電流が供給されて停止状態に保持される(ステップS6)。ステッピングモータ21が停止されると、ロータリエンコーダ24によりカウントされた駆動回転数Nが予めメモリ34に記憶された基準回転数N0またはN1のいずれかであるか否かが判定される(ステップS7)。例えば、図5に示すように、スライドテーブル16が後退限位置から前進限位置まで移動して停止した場合には、駆動回転数NはN1となるので、駆動回転数Nが基準回転数N1となっているときにはコントローラ31によりスライドテーブル16が前進限位置となったことが判定され、外部制御装置32にストローク端信号ONを出力する(ステップS8)。スライドテーブル16が前進限位置となった状態のもとで、ワークの搬入や搬出等の作業が行われる。
一方、ステッピングモータ21が停止したときにステップS7において駆動回転数Nが基準回転数N0,N1と一致しないと判定されると、ステップS9においてLED39へ点灯信号が出力される。この場合には、コントローラ31から外部制御装置32へストローク端信号が出力されないため、ステップS1でストローク端信号が出力されたことが判定されず、電動アクチュエータは停止状態となる。また、外部制御装置32は、ストローク端信号が所定時間を経過しても送られないときには電動アクチュエータの異常状態と判断でき、生産ラインを停止させることとなる。
スライドテーブル16を前進限位置から後退限位置に向けて移動させる際には外部制御装置32から前後進切換信号つまり駆動信号が送られることになる。図5においてT3の時点で外部制御装置32から前後進切換信号がコントローラ31に入力されると、ステップS2においては駆動信号がONからOFFに切り換えられたことが判定される。これにより、上述したステップS3〜S9が同様にして実行される。このように、スライドテーブル16が後退限位置となっているときには、ステップS2においては前後進切換信号がONからOFFに切り換えられたことを判定する。
図7は従来の電動アクチュエータの制御を示すタイムチャートである。従来の電動アクチュエータでは、コントローラ31と外部制御装置32とが2本の入力線と2本の出力線とにより接続されている。外部制御装置32からコントローラ31へ入力信号としてポイント指定信号とスタート信号が出力され、外部制御装置32にはコントローラ31から出力信号として動作中信号と動作完了信号が出力される。
ポイント指定信号はステッピングモータ21の回転方向つまりスライドテーブル16の進行方向を切り換える信号であり、スタート信号はステッピングモータ21の回転駆動をスタートさせる信号である。スライドテーブル16がストローク端に位置した状態でその移動方向を切り換える際には、ポイント指定信号が切り換えられてスライドテーブル16の進行方向を切り換えた後に、スタート信号を入力してスライドテーブル16を移動させるようになっている。一方、本発明の電動アクチュエータの制御装置においては、前後進切換信号の切換により、ステッピングモータ21の回転方向を切り換えるとともに、ステッピングモータ21の回転駆動をスタートさせるようにしている。
動作中信号はステッピングモータ21が全ストロークSに対応した所定の回転数だけ回転していることを出力する信号であり、動作完了信号はスライドテーブル16が停止していることを出力する信号である。したがって、外部制御装置32は、コントローラ31からの動作中信号がOFFになってスライドテーブル16が停止していることが出力されたときに、動作完了信号がONである場合にはスライドテーブル16の停止位置がストローク端であることを判定できるようになっている。一方、本発明の電動アクチュエータの制御装置においては、コントローラ31の判定部35によってスライドテーブル16の停止位置がストローク端であることが判定された場合に、コントローラ31から外部制御装置32にストローク端信号を出力するようにしている。
このように、コントローラ31に設けられた判定部35によって、スライドテーブル16が停止したときの送りねじ軸13の駆動回転数Nと、ストローク端に対応する送りねじ軸13の基準回転数N0,N1とを比較して、スライドテーブル16の停止位置がストローク端であるか否かを判定するようにしたので、コントローラ31と外部制御装置32とを接続する出力線の数を1本とすることができる。また、前後進切換信号によってステッピングモータ21の回転方向を切り換えるとともに、ステッピングモータ21の回転駆動をスタートさせるようにしたので、コントローラ31と外部制御装置32とを接続する入力線の数を1本とすることができる。これにより、電動アクチュエータのコントローラ31の入出力点数と配線工数が削減され、コストを低減させることができる。
なお、コントローラ31の入出力信号には予備点数が備えられており、コントローラ31の動作モードを切り換えることで、従来の電動アクチュエータに対応した外部制御装置32にも適用できるようになっている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。本発明はステッピングモータ21をモータとした電動アクチュエータに好適であるが、整流子やブラシを有する他のタイプの電動モータを使用する場合にも適用することができる。
また、前記実施の形態においては、本発明の電動アクチュエータの制御装置をテーブル式の電動アクチュエータに適用したが、これに限らず、ロッド式の電動アクチュエータに適用しても良い。
本発明の一実施の形態である電動アクチュエータを示す一部切欠き平面図である。 図1における2−2線断面図である。 図1における3−3線拡大断面図である。 電動アクチュエータの制御装置を示すブロック図である。 電動アクチュエータの制御を示すタイムチャートである。 電動アクチュエータの異常判定アルゴリズムを示すフローチャートである。 従来の電動アクチュエータの制御を示すタイムチャートである。
符号の説明
10 基台
13 送りねじ軸
14 ガイドレール
16 スライドテーブル(往復動部材)
17 ナット
21 ステッピングモータ
24 ロータリエンコーダ(回転数検出手段)
25,26 ストッパ
27,28 ストローク調整部材
31 コントローラ(制御装置)
32 外部制御装置
33 回転数演算部(回転数演算手段)
34 メモリ(記憶手段)
35 判定部(判定手段)
36 出力線
36a 出力端子
37 入力線
37a 入力端子
38 モータドライバ(モータ駆動手段)
39 LED(表示部)
N 駆動回転数
Nf,Nb,N0,N1 基準回転数

Claims (4)

  1. 基台に直線往復動自在に装着された往復動部材を電動モータにより駆動される送りねじ軸によって前進限位置と後退限位置との間の単一ストロークの往復動で駆動する電動アクチュエータの制御装置であって、
    前記送りねじ軸の回転数に基づいて、前記往復動部材の前記前進限位置と前記後退限位置とを演算する回転数演算手段と、
    前記往復動部材の前記前進限位置と前記後退限位置に対応する前記送りねじ軸の基準回転数を記憶する記憶手段と、
    前記往復動部材が停止したときに前記電動モータを停止させるとともに停止時における前記送りねじ軸の回転数と前記基準回転数とを比較して、前記往復動部材の停止位置が前記ストローク端であるか否かを判定する判定手段と、
    前記往復動部材が前記ストローク端となった状態のもとで、外部制御装置から前後進切換信号が切り換えられたときに前記電動モータを逆転駆動するモータ駆動手段とを有することを特徴とする電動アクチュエータの制御装置。
  2. 請求項1記載の電動アクチュエータの制御装置において、前記往復動部材が前記ストローク端以外の位置で停止したときに電動アクチュエータの異常を異常表示部に出力することを特徴とする電動アクチュエータの制御装置。
  3. 請求項1または2記載の電動アクチュエータの制御装置において、前記往復動部材の停止位置が前記ストローク端であると判定されたときに前記外部制御装置にストローク端検出信号を送る出力端子と、前記往復動部材の停止位置が前記ストローク端であると判定された状態のもとで前記外部制御装置から前記電動モータの回転方向を切り換える前後進切換信号を受ける入力端子とを有することを特徴とする電動アクチュエータの制御装置。
  4. 請求項3記載の電動アクチュエータの制御装置において、前記出力端子は前記往復動部材の停止位置がストローク端であるか否かのみをON/OFFで表すストローク端信号を出力し、前記入力端子は前記往復動部材の前進か後退かの指示のみをON/OFFで表す前後進切換信号を入力することを特徴とする電動アクチュエータの制御装置。
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