JP2010125725A - ラップドvベルトの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業負荷を大幅に軽減するとともに、飛躍的に製造工程の簡素化や製造装置の高効率化を図る。
【解決手段】V芯ゴム16をカバー帆布15に複数本平行に付着させたカバー付V芯ゴム11を形成する(S101)。第1のV状溝17aにカバー帆布15とともにV芯ゴム16を嵌め込みながら金型ユニット17に対してカバー付V芯ゴム11を巻き付け、その両端を接合する(S102)。V芯ゴム16の表面に心線19と上芯ゴム20を巻き付ける(S103)。上カバー帆布21を積層し、一体化された複数の未加硫ベルト22を金型ユニット17の周囲に形成する(S104)。未加硫ベルト22を加硫する(S105)。複数のリング金型18に解体し、カバー帆布15及び上カバー帆布21を切断して複数のラップドVベルト23を形成する(S106)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外被布で周囲が覆われた環状のラップドVベルトを製造する、ラップドVベルトの製造方法に関する。
ラップドVベルトは、外被布で周囲が覆われた環状のベルトを加硫して製造する必要があり、加硫に際しては、ベルトが収容されるV状断面に形成されたV状溝が設けられた金型が用いられる。このような金型を用いてラップドVベルトの製造を行うラップドVベルトの製造方法として、特許文献1に開示された製造方法が知られている。特許文献1に開示された製造方法においては、複数のリング金型が重ね合わされることで形成される金型ユニットが用いられ、リング金型を組み立てながら隣接するリング金型の外周部に設けられるV状溝に未加硫ベルトを収容する作業が繰り返し行われる。そして、金型ユニットのV状溝に未加硫ベルトを取り付けた状態で加硫缶内において加硫が行われる。
特開2002−36242号公報
特許文献1に開示されたラップドVベルトの製造方法では、上述のように、複数のリング金型を並べて組み立てるとともに隣接するリング金型の外周部に形成されたV状溝に未加硫ベルトを順次取り付ける作業が必要となる。このため、加硫に際しては、リング金型を組み立てながら未加硫ベルトを1本1本取り付けていくという負荷の高い作業が必要となり、相当な手間や作業時間を要し、工数の増大を招いてしまうことになる。また、金型ユニットに取り付ける未加硫ベルトの製作においては、スカイブ装置を用いてベルトのエッジを削り取るためのスカイブ工程や、カバー巻き装置を用いてベルトの周囲をカバー帆布で覆うカバーリング工程も必要となる。このように、未加硫ベルトを金型ユニットに取り付ける前の工程においても、多くの製造工程や製造装置が必要となるため、更なる製造工程の簡素化や製造装置の高効率化が図られることが望ましい。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、作業負荷を大幅に軽減することができるとともに、飛躍的に製造工程の簡素化や製造装置の高効率化を図ることができるラップドVベルトの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1発明に係るラップドVベルトの製造方法は、外被布で周囲が覆われた環状のラップドVベルトを製造する、ラップドVベルトの製造方法であって、V状断面の芯ゴムとして形成された直線状のV芯ゴムをカバー帆布に対して複数本平行に付着させたカバー付V芯ゴムを形成するカバー付V芯ゴム形成工程と、複数のリング金型が重ね合わされることで形成された金型ユニットにおいてV状断面の溝として設けられた第1のV状溝に前記カバー帆布を介在させて前記V芯ゴムを嵌め込みながら当該金型ユニットに対して前記カバー付V芯ゴムを周回させて巻き付けるとともに、前記カバー付V芯ゴムの両端を接合するカバー付V芯ゴム巻き付け工程と、前記金型ユニットに巻き付けられた前記カバー付V芯ゴムに対して、前記V芯ゴムの表面に心線を巻き付け、更に前記心線を覆うように上芯ゴムを巻き付けるゴム巻き付け工程と、前記カバー帆布とともに前記外被布として用いられる上カバー帆布を前記心線及び前記上芯ゴムが巻き付けられた前記カバー付V芯ゴムに対して積層し、一体化されるとともに前記外被布で周囲が覆われた複数の未加硫ベルトを前記金型ユニットの周囲に形成する未加硫ベルト形成工程と、前記複数の未加硫ベルトを加硫する加硫工程と、前記加硫工程の後、前記金型ユニットを複数の前記リング金型に解体するとともに、前記カバー帆布及び前記上カバー帆布を切断して複数のラップドVベルトを形成する切断工程と、を備えていることを特徴とする。
この発明によると、カバー帆布に複数のV芯ゴムを付着させたカバー付V芯ゴムを金型ユニットに巻き付け、更に、心線と上芯ゴムと上カバー帆布とを取り付けることで、金型ユニットの周囲において未加硫ベルトを容易に形成することができる。このため、未加硫ベルトを組立済みの金型ユニットに対して直接に形成することができ、従来のようにリング金型を組み立てながら未加硫ベルトを1本1本取り付ける負荷の高い作業を行う必要がなく、作業負荷を大幅に軽減することができる。また、金型ユニットに対して未加硫ベルトを直接に形成するため、未加硫ベルトの形成において、スカイブ装置を用いてベルトのエッジを削り取るためのスカイブ工程や、カバー巻き装置を用いてベルトの周囲をカバー帆布で覆うカバーリング工程が不要となり、当然にスカイブ装置やカバー巻き装置も不要となる。これにより、飛躍的に製造工程の簡素化や製造装置の高効率化を図ることができる。
従って、本発明によると、作業負荷を大幅に軽減することができるとともに、飛躍的に製造工程の簡素化や製造装置の高効率化を図ることができるラップドVベルトの製造方法を提供することができる。
第2発明に係るラップドVベルトの製造方法は、第1発明のラップドVベルトの製造方法において、前記カバー付V芯ゴム形成工程は、V状断面の溝として設けられた第2のV状溝が複数平行に形成されて前記カバー付V芯ゴムを成形するための平坦な金型である平坦成形型に対して、前記カバー帆布を前記第2のV状溝の表面に沿わせるように配置するカバー帆布配置工程と、前記カバー帆布が沿うように配置された前記第2のV状溝に対して前記V芯ゴムを挿入するとともに当該V芯ゴムを前記カバー帆布に付着させるV芯ゴム付着工程と、前記平坦成形型から前記カバー付V芯ゴムを取り出して離型させる離型工程と、を備えていることを特徴とする。
この発明によると、平坦成形型に対して第2のV状溝に沿わせるようにカバー帆布を配置し、その第2のV状溝にV芯ゴムを挿入することで、カバー付V芯ゴムを容易に且つ効率よく形成することができる。
第3発明に係るラップドVベルトの製造方法は、第2発明のラップドVベルトの製造方法において、前記カバー帆布配置工程は、前記平坦成形型の表面に前記カバー帆布を広げた状態で、V状断面の型材として形成された直線状のV芯型を前記カバー帆布の上から前記第2のV状溝に挿入することで、前記カバー帆布を前記第2のV状溝の表面に沿わせることを特徴とする。
この発明によると、平坦成形型の表面にカバー帆布を広げてV芯型を第2のV状溝に挿入するだけで、カバー帆布を第2のV状溝に容易に沿わせることができる。また、V芯型を第2のV状溝に挿入することでカバー帆布を第2のV状溝に沿わせるため、第2のV状溝に沿ったカバー帆布の表面にしわ等の不具合が生じ難くなる。このため、ラップドVベルトの表面性状や外観が損なわれてしまうことを容易に防止することができる。
第4発明に係るラップドVベルトの製造方法は、第3発明のラップドVベルトの製造方法において、前記カバー帆布配置工程は、前記平坦成形型に対して前記カバー帆布を1つの前記第2のV状溝の側方の一方で押さえ部材を用いて固定した状態で前記V芯型を当該第2のV状溝に挿入する工程を、全ての前記第2のV状溝に対して順番に繰り返し行うことを特徴とする。
この発明によると、カバー帆布を第2のV状溝の側方の一方で押さえ部材により固定して第2のV状溝にV芯型を挿入する工程を順番に行うことで、カバー帆布を第2のV状溝に沿わせることを更に効率よく行うことができる。
第5発明に係るラップドVベルトの製造方法は、第1発明乃至第4発明のいずれかのラップドVベルトの製造方法において、前記カバー付V芯ゴム形成工程は、前記V芯ゴムよりも長さが長い前記カバー帆布を用い、前記カバー付V芯ゴムの一端側において前記カバー帆布が前記V芯ゴムよりも長く突き出すとともに前記カバー付V芯ゴムの他端側において前記V芯ゴムが前記カバー帆布よりも長く突き出すように前記カバー付V芯ゴムを形成し、前記カバー付V芯ゴム巻き付け工程は、前記金型ユニットに対して前記カバー付V芯ゴムをその一端側から巻き付け、前記カバー帆布の両端を重ねた状態で、前記カバー付V芯ゴムの両端を接合することを特徴とする。
この発明によると、カバー帆布の両端が重ねられた状態でカバー付V芯ゴムの両端が接合されるため、その接合部分での接合強度を十分に確保することができる。そして、V芯ゴムよりも長さが長いカバー帆布が一端側で突き出したカバー付V芯ゴムが用いられるため、カバー帆布の両端の重ね代(オーバーラップ分)を容易に確保することができる。また、カバー付V芯ゴムの他端側からはV芯ゴムが突き出しているため、V芯ゴムの両端の接合部分にカバー帆布が巻き込まれてしまうことが防止され、高い接合強度を安定して実現することができる。
第6発明に係るラップドVベルトの製造方法は、第1発明乃至第5発明のいずれかのラップドVベルトの製造方法において、前記カバー付V芯ゴム巻き付け工程は、前記V芯ゴムの両端を当該V芯ゴムの長手方向に対して傾斜する面として形成された端面同士で接着した状態で、前記カバー付V芯ゴムの両端を接合することを特徴とする。
この発明によると、V芯ゴムの両端に傾斜した面が形成されてこの傾斜した端面同士が接着されるため、より接着力を向上させることができる。これにより、金型ユニットに巻き付けられたカバー付V芯ゴムにおけるV芯ゴムの表面に心線を巻き付ける際に、V芯ゴムの振動やずれが発生することを抑制し、V芯ゴムの挙動を安定させることができる。
第7発明に係るラップドVベルトの製造方法は、第1発明乃至第6発明のいずれかのラップドVベルトの製造方法において、前記切断工程は、加硫された前記上芯ゴムの部分を覆う前記上カバー帆布に当接する円盤状のスペーサ部材と当該スペーサ部材の両側に取り付けられた円形の刃とを有する切断機構を、前記第1のV状溝に嵌め込まれて他のラップドVベルトと一体化されたラップドVベルトに対して押し当てるとともに、前記金型ユニットに対して相対回転させることで、前記カバー帆布及び前記上カバー帆布を切断することを特徴とする。
この発明によると、一体化されたラップドVベルトから複数のラップドVベルトを切り離す際に、スペーサ部材がラップドVベルトと当接するため、円形の刃によって必要以上に切り込まれてしまうことを防止できる。これにより、円形の刃の刃先でリング金型に傷を発生させてしまうことを防止することができる。
本発明によると、作業負荷を大幅に軽減することができるとともに、飛躍的に製造工程の簡素化や製造装置の高効率化を図ることができるラップドVベルトの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。尚、本発明の実施形態に係るラップドVベルトの製造方法は、外被布で周囲が覆われた環状のラップドVベルトを製造するラップドVベルトの製造方法として、広く適用することができるものである。
図1は、本発明の一実施の形態に係るラップドVベルトの製造方法を説明する図であって、ラップドVベルトを製造する工程を示す工程図である。この図1に示すように、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法は、カバー付V芯ゴム形成工程S101と、カバー付V芯ゴム巻き付け工程S102と、ゴム巻き付け工程S103と、未加硫ベルト形成工程S104と、加硫工程S105と、切断工程S106と、を備えて構成されている。
図1に示すように、カバー付V芯ゴム形成工程S101は、カバー帆布配置工程S101a、V芯ゴム付着工程S101b、及び離型工程S101cを備えて構成されている。また、図2乃至図4は、カバー付V芯ゴム形成工程S101においてカバー付V芯ゴム11(図4参照)を形成する各工程(S101a、S101b、S1010c)を説明するための図である。尚、図2はカバー帆布配置工程S101a説明するための図であり、図3はカバー帆布配置工程S101a及びV芯ゴム付着工程S101bを説明するための図であり、図4はV芯ゴム付着工程S101b及び離型工程S101cを説明するための図である。また、図2乃至図4においては、カバー付V芯ゴム11及びその素材となる材料や、カバー付V芯ゴム11を形成するための金型等の部材について、断面で図示している。
図2に示すように、カバー帆布配置工程S101aでは、まず、平坦成形型12、押さえ部材13、及びV芯型14が、図4に示すカバー付V芯ゴム11の形成のために準備される。平坦成形型12は、V状断面の溝として設けられたV状溝12a(本実施形態における第2のV状溝)が複数平行に形成されており、カバー付V芯ゴム11を形成するための平坦な金型として設けられている。また、押さえ部材13は、外被布であるカバー帆布15を平坦成形型12との間で挟んだ状態で押圧する直線状に延びる部材として設けられるとともに、平坦成形型12に対して着脱自在に取り付けることができるように構成されている。また、V芯型14は、V状断面の型材として形成された直線状の部材として設けられている。
カバー帆布配置工程S101aでは、図2(a)に示すように、まず、平坦成形型12に対してカバー帆布15を1つのV状溝12aの側方の一方で押さえ部材13を用いて固定する。そして、押さえ部材13で平坦成形型12にカバー帆布15を固定するとともに平坦成形型12の表面にカバー帆布15を広げた状態で、図2(b)に示すように、V芯型14をカバー帆布15の上からV状溝12aに挿入する。これにより、カバー帆布配置工程S101aでは、カバー帆布15がV状溝12aの表面に沿わせられるように配置されることになる。更に、カバー帆布配置工程S101aでは、図3(a)及び図3(b)に示すように、カバー帆布15を平坦成形型12に対して1つのV状溝12aの側方の一方で押さえ部材13を用いて固定した状態でV芯型14をカバー帆布15の上から挿入する工程が、全てのV状溝12aに対して順番に繰り返し行われることになる。
V芯ゴム付着工程S101bは、カバー帆布15が沿うように配置されたV状溝12aに対してV芯ゴム16を挿入するとともにゴム糊を介してV芯ゴム16をカバー帆布15に付着させる工程として構成されている。尚、V芯ゴム16は、V状断面で直線状に伸びる芯ゴムとして形成され、加硫工程S105を終了した状態では、ラップドVベルトの内周側に配置される圧縮ゴム層を構成することになる。また、カバー帆布配置工程S101aにおいて1つのV状溝12aにカバー帆布15が沿わせられるとともに、このV状溝12aに隣接するV状溝12aの側方に押さえ部材13が固定された状態で、V芯ゴム付着工程S101bでは、そのカバー帆布15が沿わせられたV状溝12aに対してV芯ゴム16の挿入が行われる。このようにカバー帆布15が押さえ部材13で側方が固定された状態でV芯ゴム16をV状溝12aに挿入することで、カバー帆布15にしわが発生しにくくすることができる。また、図3によく示すように、V芯ゴム付着工程S101bは、カバー帆布配置工程S101aと交互に繰り返し行われることになる。
図4(a)は、平坦成形型12における全てのV状溝12aに対して、カバー帆布15が沿うとともに、V芯ゴム16が挿入されてカバー帆布15に付着した状態を示す断面図である。この状態では複数のV芯ゴム16がカバー帆布15に付着して一体となったカバー付V芯ゴム11が平坦成形型12において形成されている。そして、図4(b)に示すように、平坦成形型12からカバー付V芯ゴム11を取り出して離型させる離型工程S101cが行われる。このように、カバー付V芯ゴム形成工程S101においては、カバー帆布配置工程S101a、V芯ゴム付着工程S101b、及び離型工程S101cを経て、V芯ゴム16をカバー帆布15に対して複数本平行に付着させたカバー付V芯ゴム11を形成することができる。
図5乃至図7は、カバー付V芯ゴム巻き付け工程S102を説明するための図である。尚、図5及び図6は、金型ユニット17及びカバー付V芯ゴム11を示す斜視図であり、図5はカバー付V芯ゴム11を金型ユニット17に巻き付ける前の状態を、図6はカバー付V芯ゴム11を金型ユニット17に巻き付けた状態をそれぞれ示している。また、図7は、カバー付V芯ゴム11が金型ユニット17に巻き付けられた状態における外周部分での軸方向の一部断面を切欠き状態で示す一部拡大断面図である。
図5乃至図7に示すように、カバー付V芯ゴム巻き付け工程S102では、まず、複数のリング金型18が重ね合わせられることで形成された金型ユニット17が準備される。この金型ユニット17には、図7によく示すように、隣り合うリング金型18の間においてV状断面の溝として設けられたV状溝17a(本実施形態における第1のV状溝)が形成される。また、金型ユニット17に巻き付けられるカバー付V芯ゴム11は、前述のカバー付V芯ゴム形成工程S101において、V芯ゴム16よりも長さが長いカバー帆布15を用いて形成される。そして、図5によく示すように、このカバー付V芯ゴム11は、カバー付V芯ゴム11の一端側においてカバー帆布15の端部15aがV芯ゴム16よりも長く突き出すとともに、カバー付V芯ゴム11の他端側において各V芯ゴム16の端部16aがカバー帆布15よりも長く突き出すように形成されている。上記のように構成されるため、V芯ゴム16よりも長く突き出したカバー帆布15の端部15aの突き出し長さ(突き出し代)Aが、カバー帆布15よりも長く突き出したV芯ゴム16の端部16aの突き出し長さ(突き出し代)Bよりも長くなるように形成されている。
そして、カバー付V芯ゴム巻き付け工程S102では、図6及び図7によく示すように、V状溝17aにカバー帆布15を介在させてV芯ゴム16を嵌め込みながら金型ユニット17に対してカバー付V芯ゴム11を周回させて巻き付ける処理が行われる。尚、金型ユニット17にカバー付V芯ゴム11を巻き付けるときには、図5に示すように、金型ユニット17を図中矢印C方向に回転させるとともに、カバー付V芯ゴム11を図中矢印D方向に引き込むようにして、巻き付け処理が行われる。
金型ユニット17にカバー付V芯ゴム11が巻き付けられると、カバー付V芯ゴム11の両端が接合され、環状の状態に形成される。このとき、V芯ゴム16の両端の端面同士が接合されるように、カバー付V芯ゴム11の両端が接合される。また、カバー付V芯ゴム巻き付け工程S102では、金型ユニット17に対してカバー付V芯ゴム11をその一端側から(カバー帆布15の端部15a側から)巻き付け、カバー帆布15の両端を重ねた状態で、カバー付V芯ゴム11の両端が接合される。即ち、カバー帆布15の端部15aの突き出し長さAとV芯ゴム16の端部16aの突き出し長さBとの差分(A−B)が、カバー帆布15の両端の重ね代(オーバーラップ分)となる(図6参照)。尚、図示を省略するが、カバー付V芯ゴム巻き付け工程S102では、V芯ゴム16の両端をV芯ゴム16の長手方向に対して傾斜する面として形成された端面同士で接着した状態で、カバー付V芯ゴム11の両端が接合される。
図8は、ゴム巻き付け工程S103を説明するための金型ユニット17及びカバー付V芯ゴム11の一部拡大断面図である。ゴム巻き付け工程S103では、図8(a)に示すように、まず、金型ユニット17に巻き付けられたカバー付V芯ゴム11に対して、V芯ゴム16の表面に心線19を巻き付ける処理が行われる。心線19は、V芯ゴム16の表面にゴム糊を塗布した状態で巻き付けられる。そして、金型ユニット17を回転させながらカバー付V芯ゴム11におけるV芯ゴム16の表面に心線19が巻き付けられる。尚、カバー付V芯ゴム11におけるV芯ゴム16が無い部分については心線19の送り出し位置が適宜調整されてトラバース代が大きくとられることで心線19が巻き付けられないように調整される。
ゴム巻き付け工程S103では、心線19の巻き付けが終了すると、図8(b)に示すように、更に心線19を覆うように上芯ゴム20を巻き付ける処理が行われる。上芯ゴム20は、長方形断面で帯状に延びるよう形成されており、加硫工程S105を終了した状態では、ラップドVベルトの外周側に配置される伸張ゴム層を構成することになる。尚、ゴム巻き付け工程S103において、上芯ゴム20は、各V芯ゴム16に対して1本1本巻き付けてもよく、また、1枚のシート状に形成された上芯ゴム20を全てのV芯ゴム16に対して一括して巻き付けてもよい。
図9(a)は、未加硫ベルト形成工程S104を説明するための金型ユニット17の一部と未加硫ベルト22の断面図である。未加硫ベルト形成工程S104では、カバー帆布15とともに外被布として用いられる上カバー帆布21が心線19及び上芯ゴム20が巻き付けられたカバー付V芯ゴム11に対してゴム糊を介して積層するように取り付けられる。そして、このようにカバー付V芯ゴム11、心線19及び上芯ゴム20に対して上カバー帆布21が積層されることで、一体化されるとともに外被布(カバー帆布15、上カバー帆布21)で周囲が覆われた複数の未加硫ベルト22が金型ユニット17の周囲に形成される。
図9(b)は、加硫工程S105を説明するための金型ユニット17の一部とラップドVベルト23の断面図である。加硫工程S105では、図9(a)に示すような複数の未加硫ベルト22が巻き付けられた状態の金型ユニット17に所定のジャケットが被せられ、加硫缶(図示せず)で複数の未加硫ベルト22の加硫が行われる。加硫工程S105が終了すると、図9(b)に示すように、外被布で一体化された状態の複数のラップドVベルト23が金型ユニット17の周囲に形成されることになる。
図10及び図11は、切断工程S106を説明するための図である。尚、図10は金型ユニット17の一部とラップドVベルト23と切断機構24とを示す断面図であり、図11はリング金型18及びラップドVベルト23を示す断面図である。図10及び図11に示す切断工程S106は、加硫工程S105の後に行われる。そして、切断工程S106では、金型ユニット17が複数のリング金型18に解体されるとともに、カバー帆布15及び上カバー帆布21が切断されて複数のラップドVベルト23が形成される。尚、図10では、切り離された状態のラップドVベルト23を1つだけ模式的に図示している。また、図11では、解体された複数のリング金型18と切り離された複数のラップドVベルト23を模式的に図示している。
切断工程S106では、図10に示す切断機構24が用いられる。切断機構24は、スペーサ部材25と一対の回転刃26とを備えて構成されている。スペーサ部材25は、図中一点鎖線で示す回転中心線Eを中心として回転自在に支持された円盤状の部材として形成されている。尚、スペーサ部材25は、周方向の外力が作用すると回転中心線Eを中心として自由に回転するように構成されている。このスペーサ部材25は、その円盤状の部材としての厚み寸法が、V状溝17aを区画する隣り合うリング金型18の外周の突起状の縁部分18aの間隔に対応するように設定されている。そして、切断機構24を用いてラップドVベルト23を1本ずつ切り離す際には、スペーサ部材25は、加硫された上芯ゴム20の部分を覆う上カバー帆布21に当接して押し当てられるように配置される。
また、回転刃26は、スペーサ部材25の両側に固定されて取り付けられた円形の刃として設けられている。この回転刃26の刃先位置での半径寸法は、スペーサ部材25の半径寸法に対して、カバー帆布15及び上カバー帆布21の厚みの合計寸法を考慮して決定された所定の寸法分だけ大きくなるように設定されている。切断工程S106では、切断機構24は、V状溝17aに嵌め込まれて他のラップドVベルト23と一体化された所定のラップドVベルト23に対して押し当てられる。このとき、回転刃26は、カバー帆布15及び上カバー帆布21に対して切り込むように食い込んだ状態に配置される。そして、金型ユニット17を回転させ、切断機構24を回転中心線Eを中心として所定の方向(図中矢印F方向)に回転させることで(即ち、金型ユニット17に対して切断機構24を相対回転させることで)、カバー帆布15及び上カバー帆布21が金型ユニット17の周方向に沿って切断されることになる。全てのラップドVベルト23が切り離されて金型ユニット17が解体されることで切断工程S106が終了し、図11に示すように、1本ずつに分離された複数のラップドVベルト23が形成され、ラップドVベルトの製造方法が終了することになる。
以上説明した本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法によると、カバー帆布15に複数のV芯ゴム16を付着させたカバー付V芯ゴム11を金型ユニット17に巻き付け、更に、心線19と上芯ゴム20と上カバー帆布21とを取り付けることで、金型ユニット17の周囲において未加硫ベルト22を容易に形成することができる。このため、未加硫ベルト22を組立済みの金型ユニット17に対して直接に形成することができ、従来のようにリング金型を組み立てながら未加硫ベルトを1本1本取り付ける負荷の高い作業を行う必要がなく、作業負荷を大幅に軽減することができる。また、金型ユニット17に対して未加硫ベルト22を直接に形成するため、未加硫ベルト22の形成において、スカイブ装置を用いてベルトのエッジを削り取るためのスカイブ工程や、カバー巻き装置を用いてベルトの周囲をカバー帆布で覆うカバーリング工程が不要となり、当然にスカイブ装置やカバー巻き装置も不要となる。これにより、飛躍的に製造工程の簡素化や製造装置の高効率化を図ることができる。
従って、本実施形態によると、作業負荷を大幅に軽減することができるとともに、飛躍的に製造工程の簡素化や製造装置の高効率化を図ることができるラップドVベルトの製造方法を提供することができる。
また、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法によると、平坦成形型12に対してV状溝12aに沿わせるようにカバー帆布15を配置し、そのV状溝12aにV芯ゴム16を挿入することで、カバー付V芯ゴム11を容易に且つ効率よく形成することができる。
また、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法によると、平坦成形型12の表面にカバー帆布15を広げてV芯型14をV状溝12aに挿入するだけで、カバー帆布15をV状溝17aに容易に沿わせることができる。また、V芯型14をV状溝12aに挿入することでカバー帆布15をV状溝12aに沿わせるため、V状溝12aに沿ったカバー帆布15の表面にしわ等の不具合が生じ難くなる。このため、ラップドVベルト23の表面性状や外観が損なわれてしまうことを容易に防止することができる。
また、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法によると、カバー帆布15をV状溝12aの側方の一方で押さえ部材13により固定してV状溝12aにV芯型14を挿入する工程を順番に行うことで、カバー帆布15をV状溝12aに沿わせることを更に効率よく行うことができる。
また、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法によると、カバー帆布15の両端が重ねられた状態でカバー付V芯ゴム11の両端が接合されるため、その接合部分での接合強度を十分に確保することができる。そして、V芯ゴム16よりも長さが長いカバー帆布15が一端側で突き出したカバー付V芯ゴム11が用いられるため、カバー帆布15の両端の重ね代(オーバーラップ分)を容易に確保することができる。また、カバー付V芯ゴム11の他端側からはV芯ゴム16が突き出しているため、V芯ゴム16の両端の接合部分にカバー帆布15が巻き込まれてしまうことが防止され、高い接合強度を安定して実現することができる。
また、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法によると、V芯ゴム16の両端に傾斜した面が形成されてこの傾斜した端面同士が接着されるため、より接着力を向上させることができる。これにより、金型ユニット17に巻き付けられたカバー付V芯ゴム11におけるV芯ゴム16の表面に心線19を巻き付ける際に、V芯ゴム16の振動やずれが発生することを抑制し、V芯ゴム16の挙動を安定させることができる。
また、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法によると、一体化されたラップドVベルト23から複数のラップドVベルト23を切り離す際に、スペーサ部材25がラップドVベルト23と当接するため、回転刃26によって必要以上に切り込まれてしまうことを防止できる。これにより、回転刃26の刃先でリング金型18に傷を発生させてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法によると、前述のように、未加硫ベルト22を組立済みの金型ユニット17に対して直接に形成でき、従来のようにリング金型を組み立てながら未加硫ベルトを1本1本取り付ける作業が不要となるため、製造工程の自動化や省力化を図ることがより容易となる。また、前述のように、スカイブ工程やカバーリング工程が不要なため、従来技術に比して、屑の発生量を大幅に低減することができる。また、従来技術の場合、未加硫ベルトの製作を行う際に水の使用が必要であったため、ゴムとカバー帆布との間で膨れた部分ができてしまう外観不良が発生したり、乾燥時間が多く必要となるという問題もあった。しかしながら、本実施形態に係るラップドVベルトの製造方法では、製造工程において水の使用が必要ないため、上記のような外観不良が発生することもなく、また上記のような乾燥時間も不要となり、品質及び製造効率を大幅に向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。
本実施形態では、カバー付V芯ゴム形成工程において、平坦成形型、押さえ部材及びV芯型を用いる方法を例にとって説明したが、必ずしもこの通りでなくてもよく、他の形態の金型や型材等を用いてカバー付V芯ゴムを形成してもよい。また、カバー付V芯ゴム巻き付け工程におけるカバー付V芯ゴムの両端の接合形態については、他の形態を選択してもよい。また、切断工程においては、スペーサ部材の両側に円形の刃が設けられた形態以外の切断機構を用いて複数のラップドVベルトを切り離してもよい。
本発明は、外被布で周囲が覆われた環状のラップドVベルトを製造する、ラップドVベルトの製造方法として、広く適用することができるものである。
本発明の一実施の形態に係るラップドVベルトの製造方法を説明する工程図である。 図1に示すカバー付V芯ゴム形成工程におけるカバー帆布配置工程を説明するための図である。 図1に示すカバー付V芯ゴム形成工程におけるカバー帆布配置工程及びV芯ゴム付着工程を説明するための図である。 図1に示すカバー付V芯ゴム形成工程におけるV芯ゴム付着工程及び離型工程を説明するための図である。 図1に工程図を示すラップドVベルトの製造方法で用いる金型ユニット及びカバー付V芯ゴムを示す斜視図である。 図5に示す金型ユニット及びカバー付V芯ゴムについて、カバー付V芯ゴムが巻き付けられた状態を示す斜視図である。 図6に示す金型ユニット及びカバー付V芯ゴムにおいて、外周部分での軸方向の一部断面を切欠き状態で示す一部拡大断面図である。 図1に示すゴム巻き付け工程を説明するための図であって、金型ユニット及びカバー付V芯ゴムの一部拡大断面図である。 図9(a)は、図1に示す未加硫ベルト形成工程を説明するための図であって、金型ユニットの一部と未加硫ベルトを示す断面図である。図9(b)は、図1に示す加硫工程を説明するための図であって、金型ユニットの一部とラップドVベルトを示す断面図である。 図1に示す切断工程を説明するための図であって、金型ユニットの一部、ラップドVベルト及び切断機構を示す断面図である。 図10に示す解体されたリング金型及び切り離されたラップドVベルトを示す断面図である。
符号の説明
11 カバー付V芯ゴム
15 カバー帆布
16 V芯ゴム
17 金型ユニット
17a V状溝(第1のV状溝)
18 リング金型
19 心線
20 上芯ゴム
21 上カバー帆布
22 未加硫ベルト
23 ラップドVベルト

Claims (7)

  1. 外被布で周囲が覆われた環状のラップドVベルトを製造する、ラップドVベルトの製造方法であって、
    V状断面の芯ゴムとして形成された直線状のV芯ゴムをカバー帆布に対して複数本平行に付着させたカバー付V芯ゴムを形成するカバー付V芯ゴム形成工程と、
    複数のリング金型が重ね合わされることで形成された金型ユニットにおいてV状断面の溝として設けられた第1のV状溝に前記カバー帆布を介在させて前記V芯ゴムを嵌め込みながら当該金型ユニットに対して前記カバー付V芯ゴムを周回させて巻き付けるとともに、前記カバー付V芯ゴムの両端を接合するカバー付V芯ゴム巻き付け工程と、
    前記金型ユニットに巻き付けられた前記カバー付V芯ゴムに対して、前記V芯ゴムの表面に心線を巻き付け、更に前記心線を覆うように上芯ゴムを巻き付けるゴム巻き付け工程と、
    前記カバー帆布とともに前記外被布として用いられる上カバー帆布を前記心線及び前記上芯ゴムが巻き付けられた前記カバー付V芯ゴムに対して積層し、一体化されるとともに前記外被布で周囲が覆われた複数の未加硫ベルトを前記金型ユニットの周囲に形成する未加硫ベルト形成工程と、
    前記複数の未加硫ベルトを加硫する加硫工程と、
    前記加硫工程の後、前記金型ユニットを複数の前記リング金型に解体するとともに、前記カバー帆布及び前記上カバー帆布を切断して複数のラップドVベルトを形成する切断工程と、
    を備えていることを特徴とする、ラップドVベルトの製造方法。
  2. 請求項1に記載のラップドVベルトの製造方法であって、
    前記カバー付V芯ゴム形成工程は、
    V状断面の溝として設けられた第2のV状溝が複数平行に形成されて前記カバー付V芯ゴムを成形するための平坦な金型である平坦成形型に対して、前記カバー帆布を前記第2のV状溝の表面に沿わせるように配置するカバー帆布配置工程と、
    前記カバー帆布が沿うように配置された前記第2のV状溝に対して前記V芯ゴムを挿入するとともに当該V芯ゴムを前記カバー帆布に付着させるV芯ゴム付着工程と、
    前記平坦成形型から前記カバー付V芯ゴムを取り出して離型させる離型工程と、
    を備えていることを特徴とする、ラップドVベルトの製造方法。
  3. 請求項2に記載のラップドVベルトの製造方法であって、
    前記カバー帆布配置工程は、前記平坦成形型の表面に前記カバー帆布を広げた状態で、V状断面の型材として形成された直線状のV芯型を前記カバー帆布の上から前記第2のV状溝に挿入することで、前記カバー帆布を前記第2のV状溝の表面に沿わせることを特徴とする、ラップドVベルトの製造方法。
  4. 請求項3に記載のラップドVベルトの製造方法であって、
    前記カバー帆布配置工程は、前記平坦成形型に対して前記カバー帆布を1つの前記第2のV状溝の側方の一方で押さえ部材を用いて固定した状態で前記V芯型を当該第2のV状溝に挿入する工程を、全ての前記第2のV状溝に対して順番に繰り返し行うことを特徴とする、ラップドVベルトの製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のラップドVベルトの製造方法であって、
    前記カバー付V芯ゴム形成工程は、前記V芯ゴムよりも長さが長い前記カバー帆布を用い、前記カバー付V芯ゴムの一端側において前記カバー帆布が前記V芯ゴムよりも長く突き出すとともに前記カバー付V芯ゴムの他端側において前記V芯ゴムが前記カバー帆布よりも長く突き出すように前記カバー付V芯ゴムを形成し、
    前記カバー付V芯ゴム巻き付け工程は、前記金型ユニットに対して前記カバー付V芯ゴムをその一端側から巻き付け、前記カバー帆布の両端を重ねた状態で、前記カバー付V芯ゴムの両端を接合することを特徴とする、ラップドVベルトの製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のラップドVベルトの製造方法であって、
    前記カバー付V芯ゴム巻き付け工程は、前記V芯ゴムの両端を当該V芯ゴムの長手方向に対して傾斜する面として形成された端面同士で接着した状態で、前記カバー付V芯ゴムの両端を接合することを特徴とする、ラップドVベルトの製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のラップドVベルトの製造方法であって、
    前記切断工程は、加硫された前記上芯ゴムの部分を覆う前記上カバー帆布に当接する円盤状のスペーサ部材と当該スペーサ部材の両側に取り付けられた円形の刃とを有する切断機構を、前記第1のV状溝に嵌め込まれて他のラップドVベルトと一体化されたラップドVベルトに対して押し当てるとともに、前記金型ユニットに対して相対回転させることで、前記カバー帆布及び前記上カバー帆布を切断することを特徴とする、ラップドVベルトの製造方法。
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