JP2011031407A - ラップドvベルトの製造方法及び成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト成形体製造の作業時間を短縮する。
【解決手段】ラップドVベルト製造方法には、成形工程と、加硫工程とが含まれる。成形工程においては、成形溝1dが形成された成形型1を用いて、環状のベルト成形体を成形する。加硫工程においては、成形後のベルト成形体を加硫する。また、加硫工程においては、成形型1の一部である第2型12を加硫型として使用し、当該加硫型にベルト成形体が取り付けられた状態のまま、当該ベルト成形体を加硫する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ラップドVベルトを製造する方法、及びその製造に用いられる成形型に関する。
従来、環状のラップドVベルトの製造は、以下のような工程で行なわれる。(i)成形溝(ベルト成形体の形状に合わせて形成された溝)を有する成形型(成形ドラム)を用いて、環状のベルト成形体(圧縮ゴム層、心線、及び伸張ゴム層の積層体が、帆布によって覆われたもの)を成形する。(ii)成形後、ベルト成形体を成形型から取り出して、リングモールド(加硫型;特許文献1参照)に取り付ける。(iii)複数のリングモールドを積み重ねて、これらを機械的に固定し、加硫缶の内部に収容して、ベルト成形体を加硫する。(iv)加硫後、組み合わされたリングモールドを分解して、リングモールドから加硫後のベルト成形体を取り出す。特許文献2には、従来のラップドVベルトの製造技術の一例が開示されている。
特開2002−67049号公報 特開2000−280372号公報
従来の技術においては、加硫後に、ベルト成形体を成形型から取り出して、そのベルト成形体を、この成形体とは別のリングモールド(加硫型)に取り付ける必要がある。そのため、ベルト成形体を成形型から加硫型へ移動させるための作業時間が必要となる。
(課題)
本発明が解決しようとする課題は、ベルト成形体製造の作業時間を短縮することである。
(1)上記の課題を解決するために、本発明に係る環状のラップドVベルトの製造方法は、成形溝が形成された成形型を用いて、環状のベルト成形体を成形する成形工程と、成形後の前記ベルト成形体を加硫する加硫工程と、を有する。
前記加硫工程においては、前記成形型の一部又は全部を加硫型として使用し、当該加硫型に前記ベルト成形体が取り付けられた状態のまま、当該ベルト成形体を加硫する。
この方法では、成形型の一部(又は全部)が加硫型として使用され、また、加硫の際には、この加硫型にベルト成形体が取り付けられた状態のまま、ベルト成形体の加硫が行なわれる。
そのため、ベルト成形体の加硫の際に、ベルト成形体を型から取り外す必要がない。従って、本方法により、成形型と加硫型とが異なる場合に比べて、ベルト成形体製造の作業時間を短縮できる。
なお、本発明における「ラップドVベルト」は、圧縮ゴム層、心線、及び伸張ゴム層から成る積層体が、帆布によって覆われたものである。
積層体は、圧縮ゴム層の外周側に、心線が螺旋状に巻かれ、更に、この心線の外周側に伸張ゴム層が積層されて構成されたものである。
圧縮ゴム層としては、例えば、天然ゴム、SBR、クロロプレン、エチレンプロピレンゴム、水素添加ニトリルゴムを利用できる。
心線としては、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維を利用できる。
伸張ゴム層としては、例えば、天然ゴム、SBR、クロロプレン、エチレンプロピレンゴム、水素添加ニトリルゴムを利用できる。
帆布は、綿または麻の布であり、表面がゴム(例えば、天然ゴム、SBR、クロロプレン)によってコーティングされたものである。
ラップドVベルトには、積層体全体が帆布によって覆われた全面ラップド型のVベルトと、圧縮ゴム層及び心線のみが帆布によって覆われたVカバー型のVベルトとが含まれる。
「成形型」とは、ベルト成形体の形を作るもとになるものであり、環状溝が形成された円筒状のドラムなどがこれに相当する。
「加硫型」とは、ベルト成形体の加硫時に、ベルト成形体の形状を維持するために用いられるものである。
(2)本発明に係る上記(1)の製造方法において、前記成形型は、ベルト成形装置に固定された第1型と、前記加硫型として使用される第2型と、を有する分割型であってもよい。
また、当該製造方法は、前記成形工程および前記加硫工程の間に、前記第1型から前記第2型を取り外す型分割工程と、取り外された当該第2型を加硫装置の位置まで搬送する搬送工程と、を備えていてもよい。
前記第2型には、前記成形溝の一部として、前記ベルト成形体の内周面に接触する内周接触面が形成されており、前記成形工程、前記型分割工程、前記搬送工程、及び前記加硫工程においては、前記第2型は、前記内周面に接触してもよい。
この方法では、成形型の全てを搬送するのではなく、加硫に必要な一部のみを、ベルト成形体と共に搬送することにより、搬送負荷を最小限にすることができる。
(3)本発明に係る上記(2)の製造方法において、前記第2型は、同軸状態で複数段に重ねられて、前記加硫型として使用されてもよい。
この方法では、複数のベルト成形体をまとめて加硫できるため、効率的にラップドVベルトを製造できる。
(4)上記の課題を解決するために、本発明に係る成形型は、環状のラップドVベルトの製造に用いられ、組み合わされて使用される、分割タイプの成形型であって、第1型と、第2型と、を備える。
組み合わされた状態において、前記第1型及び前記第2型は、環状のベルト成形体の形状に合わせて形成された、環状の成形溝を有し、前記第2型には、前記成形溝の一部として、前記ベルト成形体の内周面に接触する内周接触面が形成されている。
この構成では、成形型の一部である第2型を加硫型として使用でき、また、加硫の際には、この加硫型にベルト成形体が取り付けられた状態のまま、ベルト成形体の加硫を行なうことができる。
そのため、ベルト成形体の加硫の際に、ベルト成形体を型から取り外す必要がない。従って、本構成により、成形型と加硫型とが異なる場合に比べて、ベルト成形体製造の作業時間を短縮できる。
また、この構成では、成形型の全てを搬送する必要がなくなり、加硫に必要な一部(第2型)のみを、ベルト成形体と共に搬送すればよいので、搬送負荷を最小限にすることができる。
なお、本構成における「ラップドVベルト」、「成形型」、及び「加硫型」は、上記の(1)と同様に説明されるため、ここでの説明を省略する。
(5)本発明に係る上記(4)の成形型において、前記第2型は、同軸状態で複数段に重ねられて、加硫型として使用されてもよい。
この構成では、複数のベルト成形体をまとめて加硫できるため、効率的にラップドVベルトを製造できる。
本発明の一実施形態に係るベルト製造装置を示す概略図である。 (a)は図1の成形型の底面図であり、(b)はA−A’矢視断面図である。 (a)は成形型の断面図であり、(b)は成形型が分解した状態の断面図である。 成形溝にロールが嵌っている状態を示す図である。 成形溝に合わせて形成されたベルト成形体を示す断面図である。 ベルト成形体の製造工程の一部を示す概略図である。 ベルト成形体の成形工程を示す概略図である。 成形型に搬送装置が取り付けられた状態を示す概略図である。 成形型が分割された状態を示す概略図である。 加硫装置の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。ここでは、ラップドVベルトの製造方法及び製造装置について説明する。
本実施形態に係るベルト成形装置100は、ベルト成形体2の成形に用いられる。また、ラップドVベルトは、成形後のベルト成形体2を加硫することにより得られる。
ベルト成形体2は、環状に形成されており、積層体(ベルト環状体)、及び帆布24から成る。この積層体は、圧縮ゴム層23、心線22、及び伸張ゴム層21から成る(図5の断面参照)。より詳細には、積層体においては、環状の圧縮ゴム層23の外周面に心線22が螺旋状に巻かれ、更にこの心線22の外周側に、伸張ゴム層21が配置されている。そして、この積層体が、帆布24によって被覆されている。なお、帆布24の表面は、ゴムによってコーティングされている。
本実施形態のラップドVベルトはVカバー型であり、圧縮ゴム層23及び心線22のみが帆布24によって被覆され、伸張ゴム層21は帆布24によって被覆されていない。
ベルト成形体2には、外周面2w、内周面2s、二つの側部(側部2t、及び側面2v)が形成されている(図6(f)参照)。
二つの側部のそれぞれには、径方向B(図の矢印B方向参照)に対して傾斜した面と、径方向Bに平行な面とが形成されている。
ベルト成形体2は、成形型1を用いて成形され、この成形型1は、ベルト成形装置100に取り付けられている。ベルト成形装置100は、支持体100f、帆布供給部53、V芯供給部51、心線供給部40、上芯供給部52などを有する。以下、各部の詳細について説明する。
(成形型)
まず、成形型1について説明する。成形型1は、ラップドVベルトの成形に用いられる。
図2(b)は、図2(a)のA−A’断面図である。なお、成形型1は環状(円筒状)に形成されているため、その断面については、A−A’線以外の断面(径方向及び軸方向に平行な断面)においても、図2(b)と同様に表わされる。図3(a)は、図2(b)と同一図である。また、図4、図5、及び図6に示した範囲は、図3(a)の破線円で囲まれた範囲に相当する。
成形型1は、環状に形成されている。また、成形型1は、第1型11及び第2型12から成る分割型である。そして、成形型1は、軸方向Dに関して分割される(図3(b)、図8参照)。
また、第1型11及び第2型12が組み合わされた状態において、成形型1は、環状のベルト成形体2の形状に合わせて形成された、環状の成形溝1dを有する。
ベルト成形体2の成形時には、第1型11及び第2型12は、組み合わされた状態となる(図5、図7参照)。
(成形溝)
成形溝1dについて説明する(図3参照)。成形溝1dは、ラップドVベルトの形状に合わせて環状に形成されている。そして、成形工程後には、成形溝1dと、ベルト成形体2とが密着した状態になる。
この成形溝1dの深さ方向は、成形型1の径方向B(図の矢印B方向)に平行である。
成形溝1dは、二つの側部接触面(側部接触面11t、及び側部接触面12v)と、底面である内周接触面12sとから成る。側部接触面11t、側部接触面12v及び内周接触面12sは、それぞれ環状に形成されている。
側部接触面11tは、第1型11に形成されており、側部接触面12v及び内周接触面12sは、第2型12に形成されている。また、内周接触面12sは、成形溝1dの底面に相当する。
成形溝1dにおいて、側部接触面11tは、ベルト成形体2の側部2tに接触する面であり、側部接触面12vは側面2vに接触する面であり、また、内周接触面12sは内周面2sに接触する面である。
(第1型)
第1型11について説明する。第1型(固定型)11は、ベルト成形装置100に固定されている(具体的には、後述する成形型支持部30に固定されている;図7参照)。
第1型11は、環状に形成されており、第1型11には、内周側に面した内周面11gが形成されている(図3参照)。内周面11gは、第1型11の内部に形成された円柱状空間11xの、外郭となっている。
また、図3(b)に示すように、第1型11には、環状の突出部11cが形成されており、突出部11cは、径方向(図の矢印B方向)に関して、外側に向かって突出している。
また、第1型11の突出部11cには、側部接触面11tが環状に形成されている。側部接触面11tは、径方向Bに対して傾斜している傾斜面と、その先端側に形成された、径方向Bに平行な面と、を有する。側部接触面11tは、第2型12に面して形成されている。
さらに、第1型11には、環状の突出部11bが形成されており、突出部11bは、軸方向(図の矢印D方向)に関して、第2型12の方向に向かって突出している。
突出部11bは円筒状に形成されている。そして、突出部11bには、外周面11zが形成されている(図3(b)参照)。
(第2型)
第2型12について説明する。第2型(リングモールド)12は、加硫型として使用される。また、後述するように、ベルト成形体2の加硫の際には、複数の第2型12が、同軸状態で複数段に重ねられて用いられる(図10参照)。
第2型12は、環状に形成されており、第2型12には、内周側に面した内周面12gが形成されている。内周面12gは、第2型12の内部に形成された円柱状空間12xの、外郭となっている。
また、図3(b)に示すように、第2型12には、環状の突出部12cが形成されており、突出部12cは、径方向(図の矢印B方向)に関して、外側に向かって突出している。
また、第2型12の突出部12cには、側部接触面12vが環状に形成されている。側部接触面12vは、径方向Bに対して傾斜している傾斜面と、その先端側に形成された、径方向Bに平行な面と、を有する。側部接触面12vは、第1型11に面して形成されている。
また、突出部12cにおいて、側部接触面12vの反対側には、側部接触面12jが環状に形成されている。側部接触面12jもまた、径方向Bに対して傾斜している傾斜面と、その先端側に形成された、径方向Bに平行な面と、を有する。
さらに、第2型12には、環状の突出部12fが形成されており、突出部12fは、軸方向に関して、第1型11の方向に向かって突出している。
突出部12fは円筒状に形成されている。そして、突出部12fには、内周面12zが形成されている(図3(b)参照)。
突出部12fには、環状の内周接触面12sが形成されている。この内周接触面12sは、ベルト成形体2の内周面2sに接触する部分である。内周接触面12sは、突出部12fの外周面として形成されている。そして、内周接触面12sは、径方向Bに関して、外周側に面して形成されている。
さらに、第2型12には、環状の突出部12bが形成されており、突出部12bは、軸方向に関して、突出部12fの突出方向とは反対側に突出している。突出部12bには、外周面12yが形成されている(図3(b)参照)。
後述するように、加硫時には、第2型12の外周面12yと、その隣の第2型12の内周面12zとが対向する(図10参照)。
(組み立てられた状態の成形型について)
第1型11及び第2型12が組み合わされた状態では、円筒状の突出部12fの内部に、突出部11bが挿入され、外周面11zと内周面12zとが対向した状態になる(図3(a)、図5参照)。
(成形型支持部)
成形型支持部30は、成形型1を支持するものであり、支持体30p、ディスク31、軸32、及び複数の側面支持部33を有する(図1、図7乃至図9参照)。軸32は、支持体30pによって支持されている。また、軸32は、ディスク31の中央の貫通孔に挿入されている。そして、ディスク31及び成形型1は、支持体30pによって、回転できる状態で支持される。
また、成形型1は、ディスク31の外周に取り付けられる(図7参照)。支持体30pは、成形型1を回転させるモータを有する。そして、このモータにより、成形型1は、2方向(図の矢印C方向および矢印L方向)に回転する。このモータは、ベルト成形装置100の制御装置100cに接続されている。そのため、成形型1の回転は、制御装置100cによって制御される。
側面支持部33のそれぞれは、シリンダー33s、及び押し付け部33pを有する(図7参照)。シリンダー33sの短縮方向(図のD1方向)の動作によって、第2型12が第1型11へ押し付けられる(これを、第1型11の側面支持とする)。
また、シリンダー33sの伸張方向(図のD2方向)の動作によって、この側面支持状態が解除される。図7は、第1型11が側面支持された状態を示している。
このシリンダー33sは駆動源(油圧ポンプ、制御弁など)を備え、この駆動源は制御装置100cに接続されている。そのため、制御装置100cによって、側面支持部33の動きが制御される。
また、上記の成形型1の外周には、リングクランプ(固定部)37が固定されており(図1参照)、リングクランプ37は、成形型1と共に回転する。リングクランプ37は、後述する接続部(接続部51a、接続部52a、接続部53a)から供給される材料の先端部を、クランプして受け取る。このリングクランプ37もまた、制御装置100cに接続されており、制御装置100cによって、リングクランプ37の開閉動作が制御される。
(帆布供給部)
帆布供給部53は、帆布24を、成形溝1dに供給するものであり、ボビン支持体53pと、接続部53aとを備える(図1参照)。
ボビン支持体53pは、帆布ボビンBhを回転できる状態で支持する。接続部53aは、帆布ボビンBhから引き出された帆布24の先端部を、リングクランプ37に接続する。接続部53aは、駆動モータを備えており、この駆動モータは、制御装置100cに接続されている。そのため、接続部53aは、制御装置100cによって制御される。
なお、帆布ボビンBhに巻かれている帆布24の形状は、予め、切削加工などにより整えられている。
(V芯供給部)
V芯供給部51は、圧縮ゴム層23の材料であるV芯(ゴム材)23pを、帆布24の外周側に供給するものである。V芯供給部51は、ボビン支持体51pと、接続部51aとを備える(図1参照)。
ボビン支持体51pは、V芯ボビン51bを回転できる状態で支持する。接続部51aは、V芯ボビン51bから引き出されたV芯23pの端部を、所定形状となるように切断し、また、この端部をリングクランプ37に接続する。
接続部51aは、駆動モータを備えており、この駆動モータは、制御装置100cに接続されている。そのため、V芯23pを切断する動作、及び、V芯23pをリングクランプ37に接続する動作は、制御装置100cによって制御される。
なお、V芯ボビン51bに巻かれているV芯23pの形状は、予め、切削加工などにより整えられている。
(心線供給部)
心線供給部40は、心線22を、圧縮ゴム層23の外周側に供給するものである。心線供給部40は、ボビン支持体40pと、駆動部41と、ダンサロール42と、心線キャッチャー43と、押さえ部44とを備える(図1参照)。
ボビン支持体40pは、心線ボビンBsを回転できる状態で支持する。駆動部41は、心線ボビンBsから引き出された心線22を、プーリの回転により前進させる。また、駆動部41は、駆動モータに接続された駆動プーリと、従動プーリと、によって構成される。この駆動モータは、制御装置100cに接続されている、そのため、心線22の引き出し量は、制御装置100cによって制御される。ダンサロール42は、駆動部41によって心線ボビンBsから送り出された心線22に対して、所定の大きさの張力を与える。
心線キャッチャー43は、ダンサロール42によって張力が与えられた心線22を、圧縮ゴム層23の外周位置まで引き出し、成形型1の回転時には、心線22の先端位置を、軸方向Dに移動させ、更に、心線22を切断する。
心線キャッチャー43は、心線収容部45及びアーム46を有する(図1参照)。心線収容部45の内部を心線22が通る。また、心線収容部45は、心線22を切断する。
アーム46の一端は心線収容部45に取り付けられており、他端は軸46jに取り付けられている。軸46jは、支持体100fに固定されている。そして、アーム46は、軸46jを中心として、心線収容部45を回転移動させる。心線収容部45及びアーム46は駆動モータに接続されており、この駆動モータは、制御装置101に接続されている。そのため、心線キャッチャー43の動作は、制御装置100cによって制御される。
押さえ部44は、心線キャッチャー43によって引き出された心線22を加熱する。また、押さえ部44は、圧縮ゴム層23の上に心線22を押し付けて固定する。
(上芯供給部)
上芯供給部52は、伸張ゴム層21の材料である上芯(ゴム材)21pを、心線22の外周側に供給するものである。上芯供給部52は、ボビン支持体52pと、接続部52aとを備える(図1参照)。
ボビン支持体52pは、上芯ボビン52bを回転できる状態で支持する。接続部52aは、ボビン支持体52pから引き出された上芯21pの端部を、所定形状となるように切断し、また、この端部をリングクランプ37に接続する。
接続部52aは、駆動モータを備えており、この駆動モータは、制御装置100cに接続されている。そのため、上芯21pを切断する動作、及び、上芯21pをリングクランプ37に接続する動作は、制御装置100cによって制御される。
なお、上芯ボビン52bに巻かれている上芯21pの形状は、予め、切削加工などにより整えられている。
(ロール部)
ベルト成形装置100には、ロール部35がさらに設けられている。ロール部35は、帆布24、V芯23p、及び上芯21pを、成形型1に対して押し付ける。ロール部35は、ロール35rと、アーム35aとを有する(図1参照)。
ロール35rは、成形溝1dに対して嵌るように形成された、円柱状の部材である(図4参照)。なお、図4は、成形型1のみを断面で示しており、ロール35rについては、断面でなく側面を示している。
アーム35aの一端はロール35rに取り付けられており、他端は軸に取り付けられている。この軸は、支持体100fに固定されている。そして、アーム35aは、軸を中心として回転する。その結果、アーム35aは、その軸を中心として、ロール35rを回転移動させる。
また、ロール35rは、その中心軸を中心として外周方向に沿って回転できる状態で、アーム35aによって支持されている。
アーム35aは駆動モータに接続されており、この駆動モータは、制御装置100cに接続されている。そのため、ロール35rの位置が、制御装置100cによって制御される。
(制御装置)
ベルト成形装置100には、制御装置100cが設けられている。制御装置100cは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラム及び制御用のデータが格納されたROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時に各種データを一時記憶するRAM(Random Access Memory)とを備える。そして、ROMに記憶されている制御プログラムがCPUに読み込まれ、この制御プログラムがCPUで実行されることにより、CPUは、ベルト成形装置100の動作を制御プログラムに従って制御する「制御手段」として機能する。また、制御装置101は、タッチパネルなどの入力手段を備えている。オペレータは、この入力手段を用いて、CPUに各種指示を与えることができる。
(加硫装置)
次に、加硫装置7について説明する。加硫装置7は、加硫缶71、上蓋72、下蓋73、ボルト74、ナット75、及び座金76を有する(図10参照)。なお、図10においては、ボルト74についてのみ、断面ではなく側面を示している。
上蓋72は、円筒部分及び円板部分を有し、その中央には、貫通孔が形成されている。円筒部分及び円板部分は、軸方向Dに沿って並べて配置されている。
また、座金76は、上蓋72に形成された貫通孔に嵌る。
下蓋73は、円筒部分及び円板部分を有し、下蓋73には、ボルト74の貫通孔と、頭部74vを収容する窪みが形成されている。円筒部分及び円板部分は、軸方向Dに沿って並べて配置されている。
ボルト74の一端には、六角柱の頭部74vが形成されている。また、ボルト74の他端には、ねじ溝74dが形成されている。ナット75は、円筒状に形成され、その内周部には、ねじ溝74dと噛み合うように、ねじ溝が形成されている。
図10に示すように、加硫装置7においては、下蓋73の上に、複数の第2型12が積み重ねられ、その上に、上蓋72及び座金76が設置される。そして、上蓋72、下蓋73、及び座金76をボルト74が貫通する。
図のように、複数の第2型12は、上蓋72及び下蓋73に挟まれた状態となる。また、ボルト74及びナット75によって、複数の第2型12が、分離しないように固定される。この状態の集合体を積層構造体とする。
この積層構造体においては、複数の第2型12が、同軸状態で複数段に重ねられている。また、積層構造体においては、第2型12の突出部12bが、その隣の突出部12fの内部に挿入され、外周面12yと内周面12zとが対向する。
下蓋73には、円板部分から、軸方向Dに沿って突出する突出部73fが形成されている(図10参照)。突出部73fは円筒状に形成されている。そして、突出部73fには、内周面73zが形成されている。
下蓋73に対して直接設置される第2型12の突出部12bは、下蓋73の突出部73fの内部に挿入される。そして、内周面12zと、内周面73zとが対向する。
上蓋72の円板部分には、外周面72yが形成されている(図10参照)。そして、上蓋72と噛み合う第2型12(最後に設置された第2型12)の内周面12zと、外周面72yとが対向する。
そして、積層構造体においては、隣り合う二つの第2型12によって、ベルト溝7dが形成される。ベルト溝7dの形状は、成形溝1dと同一である。ベルト溝7dは、側部接触面12v、内周接触面12s、及び、側部接触面12jによって形成されている。なお、最後に設置された第2型12と、上蓋72との間にも、ベルト溝7dと同一形状のベルト溝が形成されている。また、下蓋73に直接設置される第2型12(最初に設置される第2型12)と、下蓋73との間にも、ベルト溝7dと同一形状のベルト溝が形成されている。
そして、この積層構造体が、筒状の加硫缶71の内部に収容され、この状態で、ベルト成形体2の加硫が行なわれる。なお、図10においては、ベルト成形体2を省略して示しているが、加硫の際には、各ベルト溝に、ベルト成形体2が取り付けられた状態になる。
(ベルトの製造方法)
次に、ベルト成形装置100及び加硫装置7の動作および機能について説明しながら、ラップドVベルトの製造方法について説明する。なお、図7乃至図9においては、支持体30p及び軸32についてのみ、断面ではなく側面を示しており、他の部分については断面を示している。
(準備工程について)
まず、オペレータが、成形型1を成形型支持部30にセットする。このときに、シリンダー33sのそれぞれを短縮方向に動作させる。これにより、側面支持部33の押し付け部33pが、突出部12bを、軸方向Dに関して第1型11の方向に押し付ける。その結果、側面支持部33によって、成形型1が側面支持される(図7参照)。
なお、成形型1については、製造しようとするラップドVベルトの形状(ベルトの断面形状、ベルト長さなど)に適したものを用いる。
次に、オペレータは、V芯ボビン51bをV芯供給部51にセットし、V芯ボビン51bからV芯23pの端部を引き出して、当該端部を接続部51aに渡す。
また、オペレータは、上芯ボビン52bを上芯供給部52にセットし、この上芯ボビン52bから上芯21pの端部を引き出して、当該端部を接続部52aに渡す。
また、オペレータは、帆布ボビンBhを帆布供給部53にセットし、この帆布ボビンBhから帆布24の端部を引き出して、当該端部を接続部53aに渡す。
更に、オペレータは、心線ボビンBsを心線供給部40にセットし、この心線ボビンBsから心線22の端部を引き出して、当該心線22を、駆動部41、及び、ダンサロール42へ掛け、更に、心線22の端部を、心線キャッチャー43に取り付ける。
(成形工程)
次に、オペレータは、タッチパネルを操作して、成形工程を開始する。成形工程では、成形型1を用いて、環状のベルト成形体2の成形が行なわれる。成形工程には、帆布供給工程、V芯供給工程、スピニング工程、上芯供給工程、及び押し付け工程が含まれる。
そして、成形工程においては、制御装置100cによって、ベルト成形装置100の各部が以下のように制御される。
(帆布供給工程)
まず、帆布24が成形溝1dに供給される(帆布供給工程)。本工程では、成形型1が回転し、リングクランプ37が接続部53aに接近する。そして、リングクランプ37が、帆布24の端部をクランプする。その後、成形型1は矢印C方向へ回転する。また、ロール35rが前進位置へ移動し、ロール35rによって、帆布24が成形型1へ押し付けられる。これにより、帆布24が、成形溝1dの形状に沿うように変形する。その後、接続部53aが帆布24を切断し、また、ロール35rが元の位置へ後退する。図6(a)は、帆布供給工程後の状態を示している。
(V芯供給工程)
次に、V芯23pが成形溝1dに供給される(V芯供給工程)。本工程では、成形型1が回転し、リングクランプ37が接続部51aに接近する。そして、接続部51aが、V芯23pの端部を、所定形状になるように切断し、リングクランプ37が、V芯23pの端部をクランプする。その後、成形型1が矢印C方向へ回転する。また、ロール35rが前進位置へ移動し、ロール35rによって、V芯23pが、帆布24に対して押し付けられる。その後、接続部51aがV芯23pを切断し、また、ロール35rが元の位置へ後退する。図6(b)は、V芯供給工程後の状態を示している。本工程を経て、V芯23pが圧縮ゴム層23となる。
(スピニング工程)
次に、心線22が、圧縮ゴム層23の上に螺旋状に巻かれる(スピニング工程)。本工程では、心線収容部45が押さえ部44に接近する。そして、心線収容部45によって把持されている心線22の端部を、押さえ部44が、圧縮ゴム層23の上に押し付けて取り付ける。その後、成形型1が矢印L方向へ回転すると共に、心線キャッチャー43が、心線22の供給位置を軸方向Dに沿って変化させる。これにより、心線22は、圧縮ゴム層23の上に、螺旋状に巻かれる。
そして、所定時間が経過すると、成形型1の回転がブレーキ機構によって停止し、押さえ部44が、心線22の端部を加熱して、隣接する心線22同士を溶接する。その後、心線キャッチャー43は心線22を切断する。図6(c)は、スピニング工程後の状態を示している。なお、この切断には、超音波カッター、エアーニッパ等も使用可能である。
(上芯供給工程)
次に、上芯21pが成形溝1dに供給される(上芯供給工程)。本工程では、成形型1が回転し、リングクランプ37が接続部52aに接近する。そして、接続部52aが、上芯21pの端部を、所定形状になるように切断し、リングクランプ37が、上芯21pの端部をクランプする。その後、成形型1が矢印C方向へ回転する。また、ロール35rが前進位置へ移動し、ロール35rによって、上芯21pが、心線22に対して押し付けられる。その後、接続部52aが、上芯21pを切断し、また、ロール35rが元の位置へ後退する。図6(d)は、上芯供給工程後の状態を示している。本工程を経て、上芯21pが伸張ゴム層21となる。
(押し付け工程)
次に、伸張ゴム層21の外周面2wが押される(押し付け工程;図6(e)参照)。本工程では、円錐形の押し付け部36が回転しながら、成形型1の径方向Bに沿って前進する。これにより、押し付け部36の底面が、伸張ゴム層21の外周面2wに押し付けられる。その結果、ベルト成形体2の密度が高められる。以上の工程を経て、未加硫状態のベルト成形体2が得られる。
(準備工程)
次に、型分離工程および搬送工程の前準備工程として、ディスク31及び成形型1から、側面支持部33が取り外される。そして、搬送装置85が、成形型1に取り付けられる(図8参照)。搬送装置85は、複数の内周支持部85bを有する。それぞれの内周支持部85bは、成形型1の径方向Bに沿って移動できるようになっている。複数の内周支持部85bが、第2型12の内周面12gを、径方向内側から外側に向かう方向に押し付けるようにして、第2型12を支持する。すなわち、複数の内周支持部85bによって、第2型12が内周支持される。搬送装置85の駆動モータは、制御装置100cに接続されており、内周支持部85bの動作は、制御装置100cによって制御される。
(型分離工程、搬送工程)
次に、型分離工程及び搬送工程について説明する。オペレータは、タッチパネルを操作して、型分離工程、及び、搬送工程を開始する。そして、これらの工程においては、制御装置100cによって、各部が次のように制御される。
内周面12gが内周支持部85bによって支持された状態のまま、搬送装置85の全体が移動することによって、第1型11から第2型12が取り外される(型分離工程)。図6(f)及び図9は、型分離工程後の状態を示している。
そして、この第2型12が、搬送装置85によって加硫装置7の位置まで運ばれる(搬送工程)。本工程では、第2型12にベルト成形体2が取り付けられた状態となっている。なお、搬送工程においては、搬送装置85を用いずに、オペレータが、第2型12を直接保持して搬送してもよい。
(加硫工程)
次に、ベルト成形体2に対して加硫が行なわれる(加硫工程)。本工程の作業者は、ベルト成形体2が取り付けられた複数の第2型12を、下蓋73の上に積んでいく。そして、第2型12が所定の数に達したら、ボルト74及びナット75を用いて、上蓋72と下蓋73とを固定する。これにより、積層構造体が得られ、複数の第2型12が、分離しないように固定される。作業者は、この積層構造体を、加硫缶71に収容し、その後、加硫を行なう。
本工程においては、成形型1の一部である第2型12が、加硫型として使用される。また、本工程では、この加硫型(第2型12)のそれぞれにベルト成形体2が取り付けられた状態のまま、ベルト成形体2の加硫が行なわれる。
加硫後は、作業者が加硫缶71から積層構造体を取り出し、それぞれの第2型12からベルト成形体2を取り外す。以上のようにして、ラップドVベルトが得られる。
なお、上記の成形工程、型分割工程、搬送工程、及び加硫工程においては、それぞれの第2型12が、ベルト成形体2の内周面2sに接触している。
(効果)
次に、本実施形態の製造方法及び成形型1により得られる効果について説明する。本実施形態に係る環状のラップドVベルトの製造方法は、成形溝1dが形成された成形型1を用いて、環状のベルト成形体2を成形する成形工程と、成形後のベルト成形体2を加硫する加硫工程と、を有する。
加硫工程においては、成形型1の一部である第2型12を加硫型として使用し、当該加硫型にベルト成形体2が取り付けられた状態のまま、当該ベルト成形体2を加硫する。
この方法では、成形型1の一部が加硫型として使用され、また、加硫の際には、この加硫型にベルト成形体2が取り付けられた状態のまま、ベルト成形体2の加硫が行なわれる。
そのため、ベルト成形体2の加硫の際に、ベルト成形体2を、第2型12から取り外す必要がない。従って、本方法により、成形型と加硫型とが異なる場合に比べて、ベルト成形体製造の作業時間を短縮できる。
また、本製造方法において、成形型1は、ベルト成形装置100に固定された第1型11と、加硫型として使用される第2型12と、を有する分割型である。
また、当該製造方法は、成形工程および加硫工程の間に、第1型11から第2型12を取り外す型分割工程と、取り外された当該第2型12を加硫装置7の位置まで搬送する搬送工程と、を備える。
第2型には、成形溝1dの一部として、ベルト成形体2の内周面2sに接触する内周接触面12sが形成されており、成形工程、型分割工程、搬送工程、及び加硫工程においては、第2型12は、内周面2sに接触している。
この方法では、成形型1の全てを搬送するのではなく、加硫に必要な一部のみを、ベルト成形体2と共に搬送することにより、搬送負荷を最小限にすることができる。
本製造方法において、第2型12は、同軸状態で複数段に重ねられて、加硫型として使用される。
この方法では、複数のベルト成形体2をまとめて加硫できるため、効率的にラップドVベルトを製造できる。
成形型1は、環状のラップドVベルトの製造に用いられ、組み合わされて使用される、分割タイプの成形型1であって、第1型11と、第2型12と、を備える。
組み合わされた状態において、第1型11及び第2型12は、環状のベルト成形体2の形状に合わせて形成された、環状の成形溝1dを有し、第2型12には、成形溝1dの一部として、ベルト成形体2の内周面2sに接触する内周接触面12sが形成されている。
この構成では、成形型1の一部である第2型12を加硫型として使用でき、また、加硫の際には、この加硫型にベルト成形体2が取り付けられた状態のまま、ベルト成形体2の加硫を行なうことができる。
そのため、ベルト成形体2の加硫の際に、ベルト成形体2を、第2型12から取り外す必要がない。従って、本構成により、成形型と加硫型とが異なる場合に比べて、ベルト成形体製造の作業時間を短縮できる。
また、この構成では、成形型1の全てを搬送する必要がなくなり、加硫に必要な一部(第2型12)のみを、ベルト成形体2と共に搬送すればよいので、搬送負荷を最小限にすることができる。
成形型1において、第2型12は、同軸状態で複数段に重ねられて、加硫型として使用される。
この構成では、複数のベルト成形体2をまとめて加硫できるため、効率的にラップドVベルトを製造できる。
(その他の効果)
他の効果について説明する。この実施形態においては、リングモールド(第2型12)の成形溝1dを用いて、ベルト成形体2を成形する。そして、加硫時には、リングモールドごとベルト成形体2を搬送する。そのため、以下の効果が得られる。
(i)加硫前のベルト成形体は軟らかいため、ベルト成形体を型から取り外した場合には、ベルト成形体の形状の維持が難しい。本実施形態では、リングモールドごとベルト成形体を搬送するため、ベルト成形体を型から取り外して搬送する場合に比べて、加硫前のベルト成形体の取り扱いが容易になる。さらに、ベルト成形体を型から取り外して搬送する場合に比べて、ベルト成形体の成形精度(長さ、形状などの精度)が向上し、コア品や、未加硫品の寸法測定が不要になる。
(ii)ベルト成形体の搬送時に、心線部分が分解してしまうことを防止できるため、成形時における心線間の糊付けが不要となる。
(iii)成形型及び加硫型の両方が必要な場合に比べて、型の製造コストを低減できる。
また、第2型12として、既存の加硫用リングモールドを用いてもよい。すなわち、従来、加硫型として使っていたリングモールドを、成形型として使用してもよい。これにより、成形型とは別に、新たなリングモールドを製造する必要がなくなる。なお、第2型は、既存の型でなくてもよい。
(他の実施形態について)
本発明の実施の形態は、上記の実施形態には限られない。例えば、上記の実施形態におけるラップドVベルトは、Vカバー型のものであるが、本発明は、全面ラップド型のVベルトにも適用できる。
また、上記の実施形態では、分割型の一方(第2型12)のみが、加硫型として用いられているが、両方の分割型(第1型11及び第2型12)が、加硫型として用いられてもよい。すなわち、加硫装置においては、第1型11及び第2型12が積み重ねられていてもよい。
図8においては、内周支持部85bが2つしか表わされていないが、内周支持部は、成形型1の内周に沿って、3つ以上並べて設けられていてもよい。また、図7においては、側面支持部33が2つしか表わされていないが、側面支持部は、成形型1の内周に沿って、3つ以上並べて設けられていてもよい。
また、上記の実施形態においては、成形型として分割型が使用され、その一部(第2型)が加硫型として使用されている。しかし、分割型ではなく、一体的な成形型が、加硫型として使用されてもよい。
本発明は、電気器具、印刷機械、工作機械などにおいて動力伝達手段として使用されるラップドVベルトの製造に適用できる。
1 成形型
1d 成形溝
11 第1型(固定型)
11t 側部接触面
12 第2型(加硫型)
12s 内周接触面
12v 側部接触面
2 ベルト成形体
2s 内周面
21 伸張ゴム層
21p 上芯
22 心線
23 圧縮ゴム層
23p V芯
24 帆布
30 成形型支持部
31 ディスク
32 軸
33 側面支持部
35 ロール部
40 心線供給部
41 駆動部
42 ダンサロール
51 V芯供給部
52 上芯供給部
53 帆布供給部
7 加硫装置
7d ベルト溝
71 加硫缶
72 上蓋
73 下蓋
74 ボルト
75 ナット
85 搬送装置
100 ベルト製造装置
100c 制御装置
100f 支持体

Claims (5)

  1. 環状のラップドVベルトの製造方法であって、
    成形溝(1d)が形成された成形型(1)を用いて、環状のベルト成形体(2)を成形する成形工程と、
    成形後の前記ベルト成形体を加硫する加硫工程と、を有し、
    前記加硫工程においては、前記成形型の一部又は全部を加硫型として使用し、当該加硫型に前記ベルト成形体が取り付けられた状態のまま、当該ベルト成形体を加硫することを特徴とする、ラップドVベルトの製造方法。
  2. 前記成形型は、ベルト成形装置に固定された第1型(11)と、前記加硫型として使用される第2型(12)と、を有する分割型であり、
    当該製造方法は、前記成形工程および前記加硫工程の間に、前記第1型から前記第2型を取り外す型分割工程と、取り外された当該第2型を加硫装置(7)の位置まで搬送する搬送工程と、を備え、
    前記第2型には、前記成形溝の一部として、前記ベルト成形体の内周面に接触する内周接触面(12s)が形成されており、
    前記成形工程、前記型分割工程、前記搬送工程、及び前記加硫工程においては、前記第2型は、前記内周面(2s)に接触していることを特徴とする、請求項1に記載のラップドVベルトの製造方法。
  3. 前記第2型は、同軸状態で複数段に重ねられて、前記加硫型として使用されることを特徴とする、請求項2に記載のラップドVベルトの製造方法。
  4. 環状のラップドVベルトの製造に用いられ、組み合わされて使用される、分割タイプの成形型(1)であって、
    第1型(11)と、第2型(12)と、を備え、
    組み合わされた状態において、前記第1型及び前記第2型は、環状のベルト成形体(2)の形状に合わせて形成された、環状の成形溝(1d)を有し、
    前記第2型には、前記成形溝の一部として、前記ベルト成形体の内周面(2s)に接触する内周接触面(12s)が形成されていることを特徴とする、ラップドVベルトの成形型。
  5. 前記第2型は、同軸状態で複数段に重ねられて、加硫型として使用されることを特徴とする、請求項4に記載のラップドVベルトの成形型。
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