JP2010125285A

JP2010125285A - 弾球遊技機

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Publication number: JP2010125285A
Application number: JP2008306754A
Authority: JP
Inventors: Kazuki Kitagawa; 和樹北川; Teruyuki Ikeda; 輝幸池田
Original assignee: Sammy Corp
Current assignee: Sammy Corp
Priority date: 2008-12-01
Filing date: 2008-12-01
Publication date: 2010-06-10
Anticipated expiration: 2028-12-01
Also published as: JP5506014B2

Abstract

【課題】参照すべきパターン選択テーブルを変更することを決定した場合であっても、その直後にパターン選択テーブルに変更することは、遊技の円滑な進行において好ましくない場合があり得る。
【解決手段】変動パターン決定手段は、抽選値と図柄の変動過程が定められた変動パターンとの対応関係が互いに異なる複数のパターン選択テーブルを保持し、複数のパターン選択テーブルのうち一つを参照して、取得された抽選値に対応する変動パターンを選択する。変動パターン決定手段は、潜伏モードに移行する場合、特別遊技の実行終了後、特別図柄の変動回数が５０回に達したときに、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、第２時短パターン選択テーブルから特殊パターン選択テーブル変更する。変動パターン決定手段は、その後特別図柄の変動回数がさらに１０回に達するまで、その特殊パターン選択テーブルを参照して変動パターンを選択する
【選択図】図１５

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、ぱちんこ遊技機における図柄の変動表示の制御技術に関する。

従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第１種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する（以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という）。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている（例えば、特許文献１参照）。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、図柄等の画像にキャラクタを用いて変動表示にストーリーを持たせる演出を施したり、特別遊技への移行確率を変動させる確率変動等の特定遊技の制御によっても遊技者の期待感を高めている。

一方、遊技者にとって有利な大当たり以外に、大当たりよりも遊技者の得る利益の少ない小当たりを備えた遊技機が知られている。このような遊技機では、小当たりを引き当てたとしても遊技状態の新たな展開に対する興趣を遊技者に与えることは容易ではない。このため、小当たり遊技状態終了後の所定期間は、通常の状態とは異なる特別演出モードに移行され、特定の変動パターンを選択する割合が通常の状態とは異なるパターン選択テーブルを用いて変動パターンを選択する遊技機が提案されている（例えば、特許文献２参照）。
特開２００３−２３０７１４号公報特開２００４−２３００１７号公報

上述の特許文献２に記載される技術では、小当たりを引き当てたときなどにおいて、変動パターンを選択するときに参照するパターン選択テーブルを変更し、所定期間にわたってそのパターン選択テーブルを参照して変動パターンを選択する状態を維持する。しかしながら、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを変更した場合、図柄の変動時間の傾向などが変化する可能性がある。このため、参照すべきパターン選択テーブルを変更することを決定した場合であっても、その直後にパターン選択テーブルに変更することは、遊技の円滑な進行において必ずしも好ましくない場合があり得る。

本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、図柄の変動過程が定められた変動パターンの選択時に参照すべきパターン選択テーブルを変更することによって、遊技の進行における円滑性が低下する事態を回避することにある。

上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、始動入賞口への入球を契機に抽選値を取得する抽選手段と、取得された抽選値が当たりを示すものか否かを表す図柄の変動が表示される表示装置と、取得された抽選値が当たりを示すものか否かを表す図柄を決定する図柄決定手段と、抽選値と図柄の変動過程が定められた変動パターンとの対応関係が互いに異なる複数のパターン選択テーブルを保持し、複数のパターン選択テーブルのうち一つを参照して、取得された抽選値に対応する変動パターンを選択する変動パターン決定手段と、取得された抽選値が当たりを示すものであった場合に、通常遊技より遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、特別遊技が実行されるときに開放される大入賞口と、選択された変動パターンに基づいて、図柄の変動表示に伴って表示すべき演出の過程が定められた演出パターンを決定する演出決定手段と、決定された演出パターンにしたがって演出を表示装置に表示させる演出実行手段と、を備える。抽選手段および変動パターン決定手段は遊技の進行を制御する主制御装置に設けられ、演出決定手段および演出実行手段は遊技における演出の動作を制御する副制御装置に設けられ、変動パターン決定手段は、所定のテーブル変更条件を満たした場合、特別遊技の実行終了後所定の期間が経過したときに、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを変更し、その後所定の終了条件を満たすまで、変更されたパターン選択テーブルを参照して変動パターンを選択する。

この態様によれば、所定のテーブル変更条件を満たした場合であっても、参照すべきパターン選択テーブルがすぐに変更されることを回避することができる。このため、遊技の進行に併せたタイミングでパターン選択テーブルを変更することができ、参照すべきパターン選択テーブルを変更することによる、遊技の進行における円滑性が低下する事態を回避することができる。

なお、取得された抽選値が当たりを示すものか否かを表す図柄は、いわゆる特別図柄であってもよい。抽選手段は、抽選値として当否を判定するための当否抽選値を取得してもよく、また、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得してもよい。また、抽選手段は、抽選値として変動パターンを決定するためのパターン決定抽選値を取得してもよい。パターン選択テーブルには、パターン抽選値と変動パターンとの対応関係が定められていてもよい。なお、パターン選択テーブルにおいて抽選値と対応付けられている変動パターンは、特別図柄の変動時間を示すものであってもよい。

変動パターン決定手段は、所定のテーブル変更条件を満たした場合、特別遊技の実行終了後図柄の変動回数が所定回数に達したときに所定の期間が経過したとして、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを変更してもよい。

この態様によれば、図柄の変動回数が所定回数に達するまで、参照すべきパターン選択テーブルの変更を留保することができる。このため、参照すべきパターン選択テーブルを変更するまでの時間を確実にとることができ、遊技の進行における円滑性低下をより抑制することができる。

特別遊技の終了後に通常遊技に移行するとき、通常状態よりも遊技者に有利な状態である特定遊技状態に移行する特定遊技実行手段をさらに備えてもよい。始動入賞口は、開放されたときに遊技球が入球しやすくなるよう設けられ、特定遊技実行手段は、所定の開放延長条件を満たした場合には、特別遊技の終了後に、通常状態よりも始動入賞口の開放率を高める開放支援状態に特定遊技状態の一つとして移行し、変動パターン決定手段は、特別遊技の実行終了後の図柄の変動回数が所定回数に達したときに、開放支援状態を維持したまま、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、開放支援状態に移行時に選択されるべき第１のパターン選択テーブルより、含まれる変動パターンによる図柄の平均変動時間の設計値が長い第２のパターン選択テーブルに変更してもよい。

この態様によれば、参照すべきパターン選択テーブルが第２のパターン選択テーブルに変更されたときは、開放支援状態を維持したまま、図柄の平均変動時間を長くすることができる。このため、遊技者の利益の低下を抑制しつつ図柄変動中に実行される演出の時間を長く確保することができ、このような開放支援状態においても遊技者は演出を楽しむことが可能となる。

特定遊技実行手段は、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして第２のパターン選択テーブルを選択した後、図柄の変動回数が所定回数に達したときに所定の開放延長終了条件を満たした場合、所定の終了条件を満たしたとして、開放支援状態を終了させると共に、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを通常状態において参照すべき第３のパターン選択テーブルに戻してもよい。

この態様によれば、図柄の変動回数が所定回数に達するまで、開放支援状態を維持したまま図柄の平均変動時間を長くした状態を維持することができる。このため、開放支援状態のまま遊技者が演出を楽しむことができる期間を確実に確保することができる。

特定遊技実行手段は、開放支援状態に移行するとき、所定の確率変動移行条件を満たした場合に、取得される抽選値が当たりを示すものとなる確率を変動させた状態である確率変動状態へ特定遊技状態の他の一つとして更に移行させ、変動パターン決定手段は、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを第２のパターン選択テーブルに変更するとき、開放支援状態および確率変動状態の双方に移行されている場合は、第２のパターン選択テーブルのうち確率変動状態用のパターン選択テーブルに変更し、開放支援状態に移行しているが確率変動状態に移行していない場合は、第２のパターン選択テーブルのうち、含まれる変動パターンによる図柄の平均変動時間の設計値が確率変動状態用のパターン選択テーブルと異なる非確率変動状態用のパターン選択テーブルに変更してもよい。

この態様によれば、確率変動状態と通常状態とで、参照すべきパターン選択テーブルとして互いに異なるパターン選択テーブルを選択することができる。このため、例えば図柄の変動時間や実施される演出の傾向を確率変動状態と通常状態との間で異ならせることで、確率変動状態に移行している可能性を遊技者に示唆することができ、遊技者の心理に抑揚を与えることができる。

なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。

本発明の弾球遊技機によれば、図柄の変動過程が定められた変動パターンの選択時に参照すべきパターン選択テーブルを変更することによって、遊技の進行における円滑性が低下する事態を回避することができる。

図１は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第１種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機１０は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機１０の遊技機枠は、外枠１１、前枠１２、透明板１３、扉１４、上球皿１５、下球皿１６、および発射ハンドル１７を含む。外枠１１は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機１０を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠１２は、外枠１１の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠１１へ開閉可能に取り付けられる。前枠１２は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。

透明板１３は、ガラスなどにより形成され、扉１４により支持される。扉１４は、図示しないヒンジ機構により前枠１２へ開閉可能に取り付けられる。上球皿１５は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿１６への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿１６は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿１５と下球皿１６の間にはスピーカ１８が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。

遊技盤５０は、外レール５４と内レール５６により区画された遊技領域５２上に、アウト口５８、特別図柄表示装置６１、演出表示装置６０、始動入賞口（以下、「始動口」という）６２、センター飾り６４、大入賞口６６、作動口６８、一般入賞口７２を含む。さらに遊技領域５２には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口６２は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置７４と、始動口６２の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド７６を備える。始動口６２の拡開機構が拡開されたとき、始動口６２の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置７４は、始動口６２への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口７２は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置７３を備える。一般入賞検出装置７３は、一般入賞口７２への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口６６は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置７８と、大入賞口６６を拡開させるための大入賞口ソレノイド８０を備える。入賞検出装置７８は、大入賞口６６への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。

大入賞口６６は、特別図柄１９２が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口６６はアウト口５８の上方等の位置に設けられる。大入賞口６６の入賞検出装置７８は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。

遊技領域５２の左方に設けられた特別図柄表示装置６１および遊技領域５２の略中央に設けられた演出表示装置６０は、それぞれの画面に特別図柄１９２の変動と、特別図柄１９２に連動する装飾図柄１９０を含む演出画像の変動を表示する（以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という）。ここで、特別図柄１９２は、始動口６２への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置６１は、例えば７セグメントＬＥＤで構成される表示手段である。演出表示装置６０は、特別図柄１９２の変動表示と連動する形で装飾図柄１９０を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄１９０は、特別図柄１９２で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置６０は、装飾図柄１９０として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置６０は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やＬＥＤなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄１９２は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置６０の左下方の特別図柄表示装置６１にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置６０のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。作動口６８は、遊技盤５０の左側方位置に設けられる。作動口６８は、通過検出装置６９を含む。通過検出装置６９は、作動口６８への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口６８への遊技球の通過は始動口６２の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口６８を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置５９に変動表示される。普通図柄表示装置５９は演出表示装置６０の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、５０％から８０％程度の確率で始動口６２が所定時間拡開する。

演出表示装置６０の周囲には、センター飾り６４が設けられる。センター飾り６４は、遊技球の流路、特別図柄表示装置６１および演出表示装置６０の保護、装飾等の機能を有する。演出表示装置６０の下方には、抽選保留ランプ２０が設けられ、その対称的な位置である遊技領域５２の右下部には、普通図柄表示装置５９の下に作動保留ランプ２２が設けられている。抽選保留ランプ２０は、４個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口６２へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ２２もまた４個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口６８を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。さらに演出表示装置６０の上方および下方には、それぞれ遊技効果ランプ９０が設けられている。操作ボタン８２は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン８２は、上球皿１５近傍の外壁面に設けられる。

遊技者が発射ハンドル１７を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿１５に貯留された遊技球が１球ずつ内レール５６と外レール５４に案内されて遊技領域５２へ発射される。遊技者が発射ハンドル１７の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域５２の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口７２や始動口６２、大入賞口６６の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿１５または下球皿１６に払い出される。一般入賞口７２等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口５８に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。

遊技球が始動口６２に落入すると、特別図柄表示装置６１および演出表示装置６０において特別図柄１９２および装飾図柄１９０が変動表示される。特別図柄１９２および装飾図柄１９０の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄１９２および装飾図柄１９０が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口６６の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄１９０は、３つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口６６は、約３０秒間開放された後、または９球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口６６の開閉が所定回数、例えば１５回繰り返される。

特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動時間短縮遊技（以下、適宜「時短」という）が開始される。変動時間短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技（以下、適宜「確変」という）がさらに開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。

図２は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ４０はぱちんこ遊技機１０の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板１０２は、ぱちんこ遊技機１０の全体動作を制御する主制御装置として機能し、特に始動口６２へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板１０４は、液晶ユニット４２を備え、演出表示装置６０における表示内容や複数の可動役物１４０の動作、遊技効果ランプ９０の点灯を制御し、特にメイン基板１０２による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物１４０や遊技効果ランプ９０の点灯を作動させる。したがってサブ基板１０４は、遊技における演出の動作を制御する副制御装置として機能する。メイン基板１０２およびサブ基板１０４は、遊技制御装置１００を構成する。セット基板３９は、賞球タンク４４や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット４３等を含む。払出ユニット４３は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク４４から供給される遊技球を上球皿１５へ払い出す。払出制御基板４５は、払出ユニット４３による払出動作を制御する。発射装置４６は、上球皿１５の貯留球を遊技領域５２へ１球ずつ発射する。発射制御基板４７は、発射装置４６の発射動作を制御する。電源ユニット４８は、ぱちんこ遊技機１０の各部へ電力を供給する。

図３は、本実施例におけるぱちんこ遊技機１０の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機１０において、遊技制御装置１００は、始動口６２、大入賞口６６、一般入賞口７２、作動口６８、特別図柄表示装置６１、演出表示装置６０、普通図柄表示装置５９、操作ボタン８２、スピーカ１８、遊技効果ランプ９０、可動役物１４０のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置１００は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物１４０、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置１００は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機１０の全体動作を制御するメイン基板１０２と、図柄の演出等を制御するサブ基板１０４とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置１００は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するＲＯＭやＲＡＭ、演算処理に用いるＣＰＵ等の素子を含んで構成される。

本実施例におけるメイン基板１０２は、入球判定手段１１０、当否抽選手段１１２、図柄決定手段１１４、変動パターン決定手段１１５、保留制御手段１１６、メイン表示制御手段１１８、特別遊技制御手段１２０、特定遊技実行手段１２２、開閉制御手段１２４を備える。本実施例におけるサブ基板１０４は、パターン記憶手段１３０、図柄態様決定手段１３１、演出決定手段１３２、演出表示制御手段１３４、役物制御手段１３６を備える。なお、メイン基板１０２に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板１０２ではなくサブ基板１０４に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板１０４に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板１０４ではなくメイン基板１０２に搭載されるかたちで構成されてもよい。

入球判定手段１１０は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段１１０は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口６２に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口６６に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口７２に入賞したと判断する。入球判定手段１１０は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口６８を通過したと判断する。

当否抽選手段１１２は、始動口６２への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。たとえば、当否抽選値は「０」から「６５５３５」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段１１２は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段１１２は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段１１２は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段１１２による判定結果は、特別図柄表示装置６１において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段１１２による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置６０において変動表示される。

図柄決定手段１１４は、図柄決定抽選を実行することにより特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段１１２による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。具体的には、図柄決定手段１１４は、図柄決定テーブルを保持する。図柄決定手段１１４は、図柄決定抽選値を取得するとこの図柄決定テーブルを参照し、当否抽選値が大当たりを示すものか否かに応じて、取得した図柄決定抽選値に対応付けられた特別図柄を選択する。図柄決定手段１１４は、決定した停止図柄を示すデータをメイン表示制御手段１１８、図柄態様決定手段１３１、演出決定手段１３２へ送出する。

図柄決定手段１１４は、遊技球が作動口６８を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段１２４が始動口６２の普通電動役物を所定時間拡開する。

変動パターン決定手段１１５は、パターン決定抽選値と図柄の変動過程が定められた変動パターンとの対応関係が互いに異なる複数のパターン選択テーブルであって、変動パターンを決定するために参照すべき複数のパターン選択テーブルを保持する。複数のパターン選択テーブルのそれぞれには、変動パターンとその変動パターンを決定するための抽選値との対応関係が定められている。複数のパターン選択テーブルには、通常パターン選択テーブル、確変パターン選択テーブル、時短パターン選択テーブル、および特殊パターン選択テーブルが含まれる。通常パターン選択テーブルは、通常時において変動パターンの選択時に参照される。確変パターン選択テーブルは、時短状態に移行していないが確変状態に移行しているときにおいて変動パターンの選択時に参照される。時短パターン選択テーブルは、変動時間短縮時において変動パターンの選択時に参照される。特殊パターン選択テーブルは、後述する潜伏モードに移行しているときの所定期間中において変動パターンの選択時に参照される。このうち、確変パターン選択テーブルは公知であることから説明を省略する。

変動パターン決定手段１１５は、時短パターン選択テーブルとして第１時短パターン選択テーブルおよび第２時短パターン選択テーブルを保持する。第１時短パターン選択テーブルは、後述する通常モード中において変動パターンの選択時に参照される。第２時短パターン選択テーブルは、潜伏モード中において変動パターンの選択時に参照される。

また、変動パターン決定手段１１５は、特殊パターン選択テーブルとして、第１特殊パターン選択テーブルおよび第２特殊パターン選択テーブルを保持する。第１特殊パターン選択テーブルは、潜伏モード中に確変状態にあるときにおいて変動パターンの選択時に参照される。第２特殊パターン選択テーブルは、潜伏モード中に通常状態にあるときにおいて変動パターンの選択時に参照される。

変動パターン決定手段１１５は、以上の様々なパターン選択テーブルのうち一つを参照して、取得されたパターン決定抽選値に対応する変動パターンを選択する。変動パターン決定手段１１５は、いずれのパターン選択テーブルを参照するかを示す情報を演出決定手段１３２へ送信する。なお、ここでいう変動時間短縮時とは、時短状態の場合や、当否抽選結果の保留数が３個以上になった場合をいう。本実施例では、当否抽選結果の保留数が３個以上になった場合には第１時短パターン選択テーブルが参照される。時短パターン選択テーブルは、通常パターン選択テーブルより、最高変動時間が短い変動パターンを含んでいる。例えば、時短パターン選択テーブルには、パターン決定抽選値と１０秒以下の変動時間の変動パターンとが対応付けられている。

変動パターン決定手段１１５は、変動パターンを決定するために変動パターン決定抽選を実施する。具体的には、変動パターン決定手段１１５は、始動口６２への入球を契機にパターン決定抽選値を取得する。このため変動パターン決定手段１１５は、抽選値を取得する抽選手段としても機能する。変動パターン決定手段１１５は、当否抽選および図柄決定抽選の結果に応じて、取得したパターン決定抽選値にパターン選択テーブルにおいて対応付けられた変動パターンを選択する。

図柄決定手段１１４は、決定した変動パターンを示すデータを変動パターン番号として、メイン表示制御手段１１８、図柄態様決定手段１３１、演出決定手段１３２へ送出する。変動パターン決定手段１１５は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつとともに、その変動時間にて複数の図柄で構成される装飾図柄による図柄変動も実行されることを前提として規定される。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄および装飾図柄の変動が停止される。

保留制御手段１１６は、当否抽選手段１１２により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は４である。

メイン表示制御手段１１８は、当否抽選手段１１２による抽選の結果を、図柄決定手段１１４により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置６１に表示させる。メイン表示制御手段１１８は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段１３４へ送信することにより、メイン表示制御手段１１８および演出表示制御手段１３４による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段１１８は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置５９に表示させる。

特別遊技制御手段１２０は、当否抽選手段１１２による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口６６の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、１回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば１５回を上限として繰り返され、１回の単位遊技において大入賞口６６を約３０秒間開放させる。特別遊技制御手段１２０は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。

特定遊技実行手段１２２は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。なお、本実施例では、特定遊技実行手段１２２は、特別遊技の実行終了後常に時短状態には移行させるのに対し、確変状態には移行させる場合と移行させない場合がある。したがって、特定遊技実行手段１２２は、確変状態に移行させる場合、時短状態と確変状態とを共存させる。

また、特定遊技実行手段１２２は、当否抽選値の如何に関わらず、特別遊技後に遊技状態を時短状態へ移行させる。特定遊技実行手段１２２は、特別遊技の終了後に通常遊技に移行するとき、特別図柄１９２や装飾図柄１９０の変動時間が通常より短い時短状態に移行する。具体的には、特定遊技実行手段１２２は、特別遊技の終了後に通常遊技に移行するとき、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、第１時短パターン選択テーブルまたは第２時短パターン選択テーブルに変更する。第１時短パターン選択テーブルおよび第２時短パターン選択テーブルは、双方とも通常時において変動パターンを選択するときに参照される通常パターン選択テーブルよりも、特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が非常に短く設定されている。特定遊技実行手段１２２は、このようなパターン選択テーブルを選択することにより時短状態へ移行している。

なお、特定遊技実行手段１２２は、この時短状態において、通常状態における通常のとき、すなわち、変動パターンを選択するときのパターン選択テーブルとして通常パターン選択テーブルが選択されているときよりも始動口６２の開放率を高める。具体的には、時短状態では、１回毎の開放時間が通常よりも長くなるよう始動口６２が開放され、通常状態における通常のときよりも始動口６２の開放率を高めた開放支援状態に移行される。以下、本実施例において「時短状態」とは、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして時短パターン選択テーブルが選択されており、且つ開放支援状態にあるときの状態をいうものとする。始動口６２は、開放されたときに遊技球が入球しやすくなるよう設けられる。このため時短状態に移行すると、装飾図柄１９０の変動時間が通常より短くされていることと相俟って、通常状態よりも遊技者に有利な状態となる。

特定遊技実行手段１２２は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。具体的には、特定遊技実行手段１２２は、当否抽選を実行するときに参照すべき当否抽選テーブルを、当否抽選値が当たりに該当する可能性が相対的に低い通常当否抽選テーブルから、当否抽選値が当たりに該当する可能性が相対的に高い確変当否抽選テーブルに変更することにより確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段１１２による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。

本実施例に係るぱちんこ遊技機１０では、大当たりとなった場合であって後述する潜伏モード移行条件を満たした場合に、特別遊技終了後に、確変状態に移行したか否かを遊技者に分かりにくくする潜伏モードに移行する。変動パターン決定手段１１５は、潜伏モードが開始されるとき、変動パターンを選択するために参照すべきパターン選択テーブルを第１時短パターン選択テーブルに変更する。なお、大当たりとなった場合であっても、後述する潜伏モード移行条件を満たさない場合、特別遊技終了後に、確変状態に移行したか否かを遊技者に演出などを通じて報知し、時短状態を含む特定遊技状態である通常モードへ移行する。

開閉制御手段１２４は、始動口６２の普通電動役物や大入賞口６６の開閉を制御する。開閉制御手段１２４は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド７６に開放指示を送り、始動口６２を開放させる。また、開閉制御手段１２４は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド８０に開放指示を送り、大入賞口６６を開放させる。

パターン記憶手段１３０は、装飾図柄１９０の変動において演出表示装置６０に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンには、装飾図柄１９０の変動表示における変動開始から停止までの変動過程と演出過程が定められた複数の変動演出パターンと、装飾図柄の変動表示とは別に表示されて大当たりへの期待度の高さを予告的に示唆する複数の予告演出パターンとが含まれる。

演出決定手段１３２は、当否抽選手段１１２による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて変動演出パターンを決定する。演出決定手段１３２は、変動演出パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。演出決定手段１３２は、決定した変動演出パターンの情報を演出表示制御手段１３４へ送る。

変動演出パターンには、通常の外れの図柄組合せを表示するときのパターンと、３つの装飾図柄１９０の組合せが停止表示される有効ライン上の一つの装飾図柄１９０の変動表示中に当該有効ライン上の他の装飾図柄１９０が変動停止してあと一つが揃えば当たりとなる状態であるリーチ状態を経て外れの図柄組合せを表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たりの図柄組合せを表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。特に、変動時間が相対的に短いリーチ変動演出パターンは「ノーマルリーチ」と呼ばれ、変動時間が相対的に長いリーチ変動演出パターンは「スーパーリーチ」と呼ばれる。各変動演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段１３２は、特別図柄の変動パターンに応じて、変動時間が等しい演出画像の変動演出パターンを選択する。

図柄態様決定手段１３１は、装飾図柄１９０の停止図柄の組合せとその配置を、当否抽選手段１１２による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン、装飾図柄１９０の変動演出パターンに応じて決定する。図柄態様決定手段１３１は、決定した停止図柄の組合せを示す情報を演出表示制御手段１３４へ送信する。図柄態様決定手段１３１は、装飾図柄１９０の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。

装飾図柄１９０の停止図柄は、３つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段１１２による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「７７７」や「１１１」のように３つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄１９０として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「３」の場合は装飾図柄１９０が「３３３」となる。当否抽選手段１１２による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「３１２」や「９４６」のように３つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンや装飾図柄１９０の変動演出パターンが選択された場合は、「１９１」や「７２７」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。

予告演出パターンは、特定のキャラクタやモチーフの画像、アニメーション、映像などを一時的に画面表示させる演出パターンや、特定の音声を出力する演出パターンである。予告演出パターンによる演出は、図柄変動と並行して実行され、その図柄変動が大当たり態様にて停止する期待度が高いことを予告的に示唆する。例えば、キャラクタの画像を一つだけ画面に表示させるだけの通常予告演出や、多数のキャラクタの群れを画面の一端から他端へ通過させるように表示させる群予告演出がある。また、予告演出の表示過程を複数段階に分け、表示させる段階数を可変にして段階数が多いほど大当たりへの期待度が高くなるように設定されるステップアップ予告演出がさらに含まれる。

予告演出パターンには、装飾図柄１９０の表示態様がリーチ状態となった後のタイミングで演出が実行されて図柄の最終的な停止態様を予告するパターンと、装飾図柄１９０が一つも停止していないタイミングで演出が実行されてリーチ状態となることを同時に予告するパターンとがある。

演出決定手段１３２は、当否抽選の結果に応じて演出表示装置６０に予告演出を表示させるか否かを所定の予告抽選により決定するとともに、表示させるべき予告演出パターンを決定する。演出決定手段１３２は、予告演出を表示させるか否かを決定するために参照すべき予告決定テーブルと、予告演出パターンの種類を選択するときに参照すべき予告種類テーブルとを保持する。予告決定テーブルは、当否抽選の結果に応じて異なる欄が参照されるように設定されており、当否抽選が当たりの場合は外れの場合よりも高い確率で予告演出を表示させるよう、当否抽選の結果と予告演出を表示するか否かの対応関係が定められる。これにより、予告演出が表示されること自体で大当たりへの期待度の高さを示唆することができる。

演出表示制御手段１３４は、当否抽選手段１１２による当否抽選の結果として、選択された変動演出パターンデータにしたがって演出表示装置６０へ装飾図柄１９０を含む演出画像を変動表示させる。したがって、演出表示制御手段１３４は、選択された演出パターンにしたがって演出を実行する演出実行手段としても機能する。

演出表示制御手段１３４は、予告演出を表示させる旨が演出決定手段１３２により決定された場合、選択された予告演出パターンにしたがった予告演出を演出表示装置６０へ表示させる。演出表示制御手段１３４は、遊技効果ランプ９０の点灯および消灯や、スピーカ１８からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。

役物制御手段１３６は、演出表示制御手段１３４から受け取る指示にしたがい、演出表示装置６０における演出内容や遊技効果ランプ９０の点滅過程に沿って、可動役物１４０を演出的に動作させる。したがって、役物制御手段１３６もまた、選択された演出パターンにしたがって演出を実行する演出実行手段としても機能する。

図４は、通常パターン選択テーブルを示す図である。参照すべきパターン選択テーブルとして、通常は通常パターン選択テーブルが選択されている。通常パターン選択テーブルでは、当否抽選の結果に応じて、パターン決定抽選値と変動パターン番号とが対応付けられている。具体的には、まず当否抽選の結果が当たりの場合、「０１」〜「０８」の変動パターン番号の各々が、「０」〜「２５５」のパターン決定抽選値の中の所定範囲と対応付けられている。また、当否抽選の結果が外れの場合、「１１」〜「２０」の変動パターン番号の各々が、「０」〜「２５５」のパターン決定抽選値の中の所定範囲と対応付けられている。なお、「０１」〜「０８」の変動パターン番号には、「３５秒」から「９５秒」までの異なる複数種類の変動時間がそれぞれ定められている。また、「１１」〜「２０」の変動パターン番号には、「１０秒」から「９０秒」までの異なる複数種類の変動時間がそれぞれ定められている。

なお、変動パターン番号「０１」〜「０８」の各々は、変動パターン番号「１１」〜「１８」の各々に対応する変動パターン番号とされており、また、上述のリーチ演出またはスーパーリーチ演出に対応する変動パターン番号とされている。このとき、演出決定手段１３２は、変動パターン番号として「０１」〜「０８」のいずれかが選択された場合、変動パターン番号「１１」〜「１８」のうち対応する変動パターン番号が選択されたときの演出パターンと途中までの演出過程が共通する演出パターンを選択する。例えば当否抽選の結果が当たりとなって、変動パターン「０１」が選択された場合、演出決定手段１３２は、キャラクタＡが敵キャラクタＢと戦い、変動パターン番号「１１」が選択されたときに演出表示装置６０に表示される格闘シーンと共通するシーンを経て勝利する演出が演出表示装置６０に表示される演出パターンを選択する。なお、変動パターン番号「１９」〜「２０」は、リーチ状態とならない演出に対応する変動パターン番号とされている。

さらに、変動パターン番号「１１」〜「１８」は概ね同じ確率で選択されるのに対し、変動パターン番号「０１」〜「０８」は、番号が小さい方が高い確率で選択されるよう、パターン決定抽選値と変動パターン番号とが対応付けられている。これにより、番号が小さい変動パターン番号が決定されたときに選択される演出パターンほど、当否抽選の結果が当たりである可能性、すなわち「期待度」が高い演出が実行されるものとしている。

図５は、第１特殊パターン選択テーブルを示す図である。後述するが、潜伏モードに入り且つ確変状態に移行しているとき、参照すべき変動パターンとして第１特殊パターン選択テーブルが選択される。第１特殊パターン選択テーブルでは、当否抽選の結果が当たりの場合、「２１」、「２２」の変動パターン番号の各々が、「０」〜「２５５」のパターン決定抽選値の中の所定範囲と対応付けられている。また、当否抽選の結果が外れの場合、後述する変動回数カウンタの値に応じて、「２３」〜「２８」の変動パターン番号の各々が、「０」〜「２５５」のパターン決定抽選値の中の所定範囲と対応付けられている。具体的には、変動回数カウンタの値が５１〜５９、６１〜６９、７１〜７９、８１〜８９、および９１〜９９の中のいずれかの場合は、「２３」〜「２５」の変動パターン番号の各々が、「０」〜「２５５」のパターン決定抽選値の中の所定範囲と対応付けられている。また、変動回数カウンタの値が６０、７０、８０、および９０のいずれかの場合は、「２６」〜「２８」の変動パターン番号の各々が、「０」〜「２５５」のパターン決定抽選値の全範囲と対応付けられている。このため、本実施例では、パターン決定抽選値によらず、変動パターン番号「２６」〜「２８」のいずれかが選択される。この選択方法については後述する。なお、「２１」、「２２」の変動パターン番号には、「９５秒」、「９０秒」の各々の変動時間がそれぞれ定められている。また、「２３」〜「２８」の変動パターン番号には、「１０秒」から「９０秒」までの異なる複数種類の変動時間がそれぞれ定められている。

なお、変動パターン番号「２１」、「２２」の各々は、変動パターン番号「２３」、「２４」の各々に対応する変動パターン番号とされており、また、上述のスーパーリーチ演出に対応する変動パターン番号とされている。演出決定手段１３２は、変動パターン番号として「２１」、「２２」のどちらかが選択された場合、変動パターン番号「２３」、「２４」のうち対応する変動パターン番号が選択されたときの演出パターンと途中までの演出過程が共通する演出パターンを選択する。例えば当否抽選の結果が当たりとなって、変動パターン「２１」が選択された場合、演出決定手段１３２は、キャラクタＡが敵キャラクタＣと戦い、変動パターン番号「２３」が選択されたときに演出表示装置６０に表示される格闘シーンと共通するシーンを経て勝利する演出が演出表示装置６０に表示される演出パターンを選択する。

図６は、第２特殊パターン選択テーブルを示す図である。後述するが、潜伏モードに入り且つ通常状態であるとき、参照すべき変動パターンとして第２特殊パターン選択テーブルが選択される。第２特殊パターン選択テーブルにおいても、第１特殊パターン選択テーブルと同様に、第１特殊パターン選択テーブルでは、当否抽選の結果が当たりの場合、「２１」、「２２」の変動パターン番号の各々が、「０」〜「２５５」のパターン決定抽選値の中の所定範囲と対応付けられている。また、当否抽選の結果が外れの場合、後述する変動回数カウンタの値に応じて、「２３」〜「２８」の変動パターン番号の各々が、「０」〜「２５５」のパターン決定抽選値の中の所定範囲と対応付けられている。なお、変動回数カウンタの値と、選択され得る変動パターン番号との対応関係は、第１特殊パターン選択テーブルと同様である。また、これらの変動パターン番号の変動時間も第１特殊パターン選択テーブルと同様である。

しかし、第２特殊パターン選択テーブルでは、第１特殊パターン選択テーブルよりも、当否抽選の結果が当たりであった場合に変動パターン番号「２２」が選択される確率が高くなっており、また、変動パターン番号「２１」が選択される確率が低くなっている。また、当否抽選の結果が外れであった場合に変動パターン番号「２４」が選択される確率が高くなっており、また、変動パターン番号「２３」が選択される確率が低くなっている。このため、参照すべきパターン選択テーブルとして第２特殊パターン選択テーブルが選択されている場合、変動パターン番号「２２」が選択された場合に実行される演出と変動パターン番号「２４」が選択された場合に実行される演出との双方に共通する演出過程が実行される確率が、第１特殊パターン選択テーブルが選択されている場合に比べて高くなる。

例えば、キャラクタＡが敵キャラクタＤと戦う演出内容が、変動パターン番号「２２」が選択された場合に実行される演出と変動パターン番号「２４」が選択された場合に実行される演出との双方に共通する場合、この敵キャラクタＤが表示される確率が、第１特殊パターン選択テーブルが選択されているときよりも高くなる。さらに、第１特殊パターン選択テーブルと第２特殊パターン選択テーブルでは、含まれる変動パターンによる特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が互いに異なる。このため、遊技者に「敵キャラクタＤがよく現れるな。もしかしたら確変じゃないかもしれない。」や、「装飾図柄の平均的な変動時間が少し短いな。もしかしたら確変じゃないかもしれない」などと思わせることで、実行される演出の傾向を通じて確変状態に移行しているのか確変状態に移行していない非確変状態かを示唆することができる。ここで、特別図柄１９２の平均変動時間の設計値とは、そのパターン選択テーブルに含まれる各々の変動パターンについて選択確率に変動時間を掛けて得た値を合計した値をいう。

図７は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が始動口６２、一般入賞口７２、大入賞口６６などへ入賞した場合や、遊技球が作動口６８を通過した場合の処理を実行し（Ｓ１０）、特別遊技中でなければ（Ｓ１２のＮ）、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し（Ｓ１４）、特別遊技中であれば（Ｓ１２のＹ）、特別遊技の制御処理を実行し（Ｓ１６）、Ｓ１０からＳ１６までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する（Ｓ１８）。

図８は、図７におけるＳ１４の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって（Ｓ３０のＹ）、図柄変動が表示中でなければ（Ｓ３２のＮ）、当否抽選手段１１２が当否判定処理を実行する（Ｓ３４）。その判定結果に応じてメイン表示制御手段１１８が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段１３４へ送信し、これを受信した演出表示制御手段１３４が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する（Ｓ３６）。Ｓ３０において当否抽選値が保留されていなかった場合は（Ｓ３０のＮ）、Ｓ３２からＳ３６までの処理がスキップされ、Ｓ３２において図柄変動が表示中であった場合は（Ｓ３２のＹ）、Ｓ３４およびＳ３６の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば（Ｓ３８のＹ）、図柄変動表示処理を実行し（Ｓ４０）、図柄変動表示が開始されていないときは（Ｓ３８のＮ）、Ｓ４０をスキップする。

図９は、図８におけるＳ３４の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。当否抽選手段１１２が当否抽選値を読み出して（Ｓ４２）、その当否抽選値に基づいて当否を判定する（Ｓ４４）。図柄決定手段１１４は、当否判定結果に基づいて特別図柄の停止図柄を決定する（Ｓ４６）。特別図柄が決定されると、変動パターン決定手段１１５は、特別図柄の変動パターンを決定する（Ｓ４８）。

特別図柄の変動パターン決定処理を終了すると、変動パターン決定手段１１５は、パターン選択テーブル変更処理を実施する（Ｓ５０）。パターン選択テーブル変更処理を終了すると、演出決定手段１３２は、装飾図柄１９０の停止図柄を決定すると共に（Ｓ５２）、受信した変動パターン番号に基づいて演出パターンを決定する（Ｓ５４）。

図１０は、図９におけるＳ５０のパターン選択テーブル変更処理の実行手順を詳細に示すフローチャートである。変動パターン決定手段１１５は、当否抽選値による当否抽選の結果が当たりか否かを判定する（Ｓ１００）。当否抽選の結果が当たりの場合（Ｓ１００のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、当たり時テーブル選択処理を実行する（Ｓ１０２）。当否抽選の結果が外れの場合（Ｓ１００のＮ）、変動パターン決定手段１１５は、外れ時テーブル選択処理を実行する（Ｓ１０４）。

図１１は、図１０におけるＳ１０２の当たり時テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。変動パターン決定手段１１５は、潜伏モード移行抽選を実施して、特別遊技の実行終了後に潜伏モードに移行するか否かを判定する（Ｓ１１０）。したがって、潜伏モード移行抽選が潜伏モードに移行することを示すことが、本実施例における潜伏モード移行条件となる。潜伏モードに移行する場合（Ｓ１１０のＹ）、特定遊技実行手段１２２、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、現在選択されているパターン選択テーブルから第２時短パターン選択テーブルに変更する（Ｓ１１２）。潜伏モードでは、通常モードとは異なるパターン選択テーブルを参照して変動パターンが選択される。このため、このように潜伏モードに移行するか否かの判定は、パターン選択テーブルを変更するためのテーブル変更条件ということができる。

潜伏モードに移行しない場合、すなわち特別遊技の実行終了後に通常モードに移行する場合（Ｓ１１０のＮ）、特定遊技実行手段１２２は、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、現在選択されているパターン選択テーブルから第１時短パターン選択テーブルに変更する（Ｓ１１４）。

ここで、第１時短パターン選択テーブルは、一般的な時短状態において参照されるテーブルとされている。このため、第１時短パターン選択テーブルの詳細については説明を省略する。また、第２時短パターン選択テーブルは、含まれる変動パターンによる特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が第１時短パターン選択テーブルよりも短くなるよう、変動パターン番号とパターン決定抽選値とが対応付けられている。具体的には、第２時短パターン選択テーブルでは、リーチ状態とならない場合は変動時間が１〜２秒ほどと非常に短い変動パターンが概ね選択される。このため、第２特殊パターン選択テーブルが選択されているときは、特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が急激に累積していく。このような時短状態も公知であるため、第２時短パターン選択テーブルについての詳細な説明も省略する。

後述するように、参照すべきパターン選択テーブルとして第２時短パターン選択テーブルに変更された場合、所定期間経過後に、さらに第２時短パターン選択テーブルから特殊パターン選択テーブルに変更される。この特殊パターン選択テーブルは、含まれる変動パターンによる特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が第１時短パターン選択テーブルよりも長くなるようパターン決定抽選値と変動パターン番号とが対応付けられている。このため、仮に第１時短パターン選択テーブルと第２時短パターン選択テーブルとにおいて、含まれる変動パターンによる特別図柄１９２の平均変動時間の設計値を同じにした場合、第２時短パターン選択テーブルから特殊パターン選択テーブルに変更される場合の方が、第２時短パターン選択テーブルのみを参照して変動パターンを選択する場合に比べて、特別図柄１９２の平均変動時間が長くなるおそれがある。このように、含まれる変動パターンによる特別図柄１９２の平均変動時間の設計値を第１時短パターン選択テーブルよりも第２時短パターン選択テーブルを短くすることによって、第２時短パターン選択テーブルから特殊パターン選択テーブルに変更される場合と、第２時短パターン選択テーブルのみを参照して変動パターンを選択する場合との間で生じ得る特別図柄１９２の平均変動時間の差を抑制することができる。なお、第１時短パターン選択テーブルと第２時短パターン選択テーブルとにおいて、含まれる変動パターンによる特別図柄１９２の平均変動時間の設計値を同じにしてもよいことは勿論である。

当否抽選の結果が当たりであった場合、特別遊技制御手段１２０は特別遊技を実行する。特別遊技の実行が終了すると、特定遊技実行手段１２２は、通常モードに移行する場合は、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして、第１時短パターン選択テーブルを選択し、潜伏モードに移行する場合は、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして、第２時短パターン選択テーブルを選択する。なお、特定遊技実行手段１２２は、特別遊技の実行終了後に開放支援状態へと移行させる。

図１２は、潜伏モード開始を表示する演出の一例を示す図である。潜伏モードに移行するとき、演出表示制御手段１３４は、図１２に示すように演出表示装置６０に、「バトルモード突入！」という文字を表示させる。

図１３は、図１０におけるＳ１０４の外れ時パターン選択テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。変動パターン決定手段１１５は、通常パターン選択テーブルまたは確変パターン選択テーブルが現在選択されているか否かを判定する（Ｓ１２０）。通常パターン選択テーブルまたは確変パターン選択テーブルが選択されている場合（Ｓ１２０のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、参照すべきパターン選択テーブルの変更を回避して現在選択されているパターン選択テーブルを維持する（Ｓ１２２）。

通常パターン選択テーブルまたは確変パターン選択テーブルが選択されていない場合（Ｓ１２０のＮ）、変動パターン決定手段１１５は、第１時短パターン選択テーブルが選択されているか否かを判定することにより、通常モード中か否かを判定する（Ｓ１２４）。第１時短パターン選択テーブルが選択されていない場合（Ｓ１２４のＮ）、潜伏モード中であるとして、変動パターン決定手段１１５は、潜伏時テーブル選択処理を実行する（Ｓ１３２）。

ここで、特定遊技実行手段１２２は、特別遊技の実行終了後、通常モードまたは潜伏モードを開始したときからの特別図柄１９２の変動回数を変動回数カウンタによって計数している。第１時短パターン選択テーブルが選択されている場合（Ｓ１２４のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、この変動回数カウンタがＮ１に達したか否かを判定する（Ｓ１２６）。本実施形態では、Ｎ１は１００に設定されている。変動回数カウンタがＮ１に達した場合、すなわち特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が１００回に達した場合（Ｓ１２６のＹ）、特定遊技実行手段１２２は、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、第１時短パターン選択テーブルから通常パターン選択テーブルに変更する（Ｓ１２８）。特定遊技実行手段１２２は、このとき変動回数カウンタをゼロにリセットする。このように特定遊技実行手段１２２は、特別図柄１９２が１００回変動するまで第１時短パターン選択テーブルによる時短状態を維持する。

変動回数カウンタがＮ１に達していない場合、すなわち特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が１００回に達していない場合（Ｓ１２６のＮ）、特定遊技実行手段１２２は、参照すべきパターン選択テーブルの変更を回避して、第１時短パターン選択テーブルが選択されている状態を維持する（Ｓ１３０）。このとき特定遊技実行手段１２２は、変動回数カウンタの値を１つインクリメントする。

図１４は、図１３におけるＳ１３２の潜伏時テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。変動パターン決定手段１１５は、第２時短パターン選択テーブルが選択されているか否かを判定することにより、潜伏モードにおいて時短状態が継続しているか否かを判定する（Ｓ１４０）。第２時短パターン選択テーブルが選択されている場合（Ｓ１４０のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、潜伏モードにおいてまだ時短状態が継続していると判定し、第２時短時テーブル選択処理を実行する（Ｓ１４２）。第２時短パターン選択テーブルが選択されていない場合、すなわち、潜伏モードにおいて時短状態がすでに終了して特殊パターン選択テーブルが選択されている場合（Ｓ１４０のＮ）、変動パターン決定手段１１５は、特殊時テーブル選択処理を実行する（Ｓ１４４）。

図１５は、図１４におけるＳ１４２の第２時短時テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。変動パターン決定手段１１５は、変動回数カウンタがＮ２に達したか否かを判定する（Ｓ１６０）。本実施形態ではＮ２は５０に設定されている。変動回数カウンタがＮ２に達していない場合、すなわち、特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が５０回に達していない場合（Ｓ１６０のＮ）、変動パターン決定手段１１５は、参照すべきパターン選択テーブルとして第２時短パターン選択テーブルが選択されている状態を維持し（Ｓ１６８）、変動回数カウンタの値を１つインクリメントする。

変動回数カウンタがＮ２に達した場合、すなわち、特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が５０回に達した場合（Ｓ１６０のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、当否抽選を行うときに参照している当否抽選テーブルが確変用のものか通常用のものかを判定することにより、確変状態か否かを判定する（Ｓ１６２）。確変状態の場合（Ｓ１６２のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、第２時短パターン選択テーブルから第１特殊パターン選択テーブルに変更する（Ｓ１６４）。変動パターン決定手段１１５は、このとき変動回数カウンタの値を１つインクリメントする。確変状態でない場合（Ｓ１６２のＮ）、変動パターン決定手段１１５は、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、第２時短パターン選択テーブルから第２特殊パターン選択テーブルに変更する（Ｓ１６６）。変動パターン決定手段１１５は、このときも変動回数カウンタの値を１つインクリメントする。

すなわち、変動パターン決定手段１１５は、特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が５０回に達したとき、参照すべきパターン選択テーブルを、時短状態および確変状態の双方に移行している場合は第２時短パターン選択テーブルから第１特殊パターン選択テーブルに変更し、時短状態に移行しているが確変状態に移行していない場合は第２時短パターン選択テーブルから第２特殊パターン選択テーブルに変更する。上述したように、参照すべきパターン選択テーブルとして第１特殊パターン選択テーブルが選択された場合と第２特殊パターン選択テーブルが選択された場合とでは、実行される演出の傾向が異なることになる。また、第１特殊パターン選択テーブルと第２特殊パターン選択テーブルでは、含まれる変動パターンによる特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が互いに異なる。したがって、このように確変状態に移行しているか否かに応じて異なるパターン選択テーブルに変更することによって、潜伏モードにおいても確変状態に移行しているか否かを遊技者に示唆することが可能となる。

なお、参照すべきパターン選択テーブルが第２時短パターン選択テーブルから特殊パターン選択テーブルに変更された場合であっても、特定遊技実行手段１２２は、通常状態における通常のときよりも始動口６２の開放率を高める開放支援状態を維持する。これにより、潜伏モード中において、時短状態が終了した場合においても遊技者に大きく不利となることを回避することができる。

図１６は、図１４におけるＳ１４４の特殊時テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。変動パターン決定手段１１５は、変動回数カウンタがＮ３になったか否かを判定する（Ｓ１８０）。本実施例では、Ｎ３は６０、７０、８０、および９０に設定されている。変動回数カウンタがＮ３になっていない場合、すなわち、時短状態終了後の特別図柄１９２の変動回数が６０回、７０回、８０回、および９０回のいずれにもなっていない場合（Ｓ１８０のＮ）、変動パターン決定手段１１５は、変動回数カウンタの値を１つインクリメントして、本フローチャートにおける処理を終了する。

変動回数カウンタがＮ３になった場合、すなわち、時短状態終了後の特別図柄１９２の変動回数が６０回、７０回、８０回、および９０回のいずれかになった場合、（Ｓ１８０のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、潜伏モード継続抽選を新たに実行することで、潜伏モードを継続するか否かを判定する（Ｓ１８２）。

潜伏モードを継続する場合（Ｓ１８２のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、参照すべきパターン選択テーブルとして特殊パターン選択テーブルが選択された状態を維持する（Ｓ１８４）。変動パターン決定手段１１５は、このとき変動回数カウンタの値を１つインクリメントする。特殊パターン選択テーブルが維持されると、変動パターン決定手段１１５は、変動パターン番号「２６」を選択する（Ｓ１８６）。

図１７は、変動パターン番号「２６」が選択されたときに演出表示装置６０に表示される演出内容の一部を示す図である。変動パターン番号「２６」が選択された場合、演出決定手段１３２は、図１７に示すように、メインキャラクタＡが敵キャラクタＢと引き分けたことを示す画像と共に「ＤＲＡＷ！」という文字が表示される演出パターンを選択する。これにより、戦いが引き分け、バトルモード、すなわち潜伏モードが維持されることを遊技者に示唆する。

図１６に戻る。潜伏モードを継続しない場合（Ｓ１８２のＮ）、変動パターン決定手段１１５は、潜伏モードの終了条件を満たしたと判定する。このとき変動パターン決定手段１１５は、当否抽選テーブルが確変用のものか通常用のものかを判定することにより、確変状態に移行しているか否か判定する（Ｓ１８８）。確変状態に移行している場合（Ｓ１８８のＹ）、変動パターン決定手段１１５は、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、特殊パターン選択テーブルから確変パターン選択テーブルに変更する（Ｓ１９０）。参照すべきパターン選択テーブルが確変パターン選択テーブルに変更されると、変動パターン決定手段１１５は、変動パターン番号「２８」を選択し（Ｓ１９２）、変動回数カウンタの値をゼロにリセットする。

図１８（ａ）は、変動パターン番号「２８」が選択されたときに演出表示装置６０に表示される演出内容の一部を示す図である。変動パターン番号「２８」が選択された場合、演出決定手段１３２は、図１８（ａ）に示すように、メインキャラクタＡが敵キャラクタＢに勝利してポーズをとた画像と共に「ＹＯＵＷＩＮ！」という文字が表示される演出パターンを選択する。これにより、戦いが終了してバトルモード、すなわち潜伏モードが終了することを遊技者に示唆する。

図１８（ｂ）は、図１８（ａ）の演出内容が表示された直後に演出表示装置６０に表示される演出内容を示す図である。変動パターン番号「２８」が選択された場合、演出決定手段１３２は、図１８（ａ）の演出内容が表示された直後に、図１８（ｂ）に示すように、「バトルモード終了！確変昇格！」という文字が表示される演出パターンを選択する。これにより、潜伏モードが終了したことを遊技者に報知すると共に、確変状態に移行していることを遊技者に報知する。

図１６に戻る。確変状態に移行していない場合（Ｓ１８８のＮ）、変動パターン決定手段１１５は、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、特殊パターン選択テーブルから通常パターン選択テーブルに変更する（Ｓ１９４）。参照すべきパターン選択テーブルが通常パターン選択テーブルに変更されると、変動パターン決定手段１１５は、変動パターン番号「２７」を選択し（Ｓ１９６）、変動回数カウンタの値をゼロにリセットする。

このように、変動パターン決定手段１１５は、潜伏モードに移行した場合、特別遊技の実行終了後所定の期間が経過したときに、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを変更する。具体的には、変動パターン決定手段１１５は、潜伏モードに移行した場合、特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が５０回に達したときに、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、第２時短パターン選択テーブルから特殊パターン選択テーブルに変更する。図５および図６に示すように、特殊パターン選択テーブルは特定の変動パターンが選択されやすく設定された、非常に偏りのあるパターン選択テーブルとなっている。このため、特別遊技の実行終了後すぐにこの特殊パターン選択テーブルを参照して変動パターンを選択すると、遊技者に違和感を与える可能性がある。このように、特別遊技の実行終了後に時短状態を介して特殊パターン選択テーブルに変更することによって、特別遊技の実行終了後すぐに特殊パターン選択テーブルに変更する場合に比べ、遊技を円滑に進行させることが可能となる。

なお、本実施例では、特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が５０回に達したときにパターン選択テーブルを変更する態様としたが、このような態様に限定されないことは勿論である。例えば変動パターン決定手段１１５は、特別遊技の実行終了後所定時間が経過したときや、特別遊技の実行終了後に特定の変動パターンが選択された回数が所定値に達したときにパターン選択テーブルを変更してもよい。

さらに変動パターン決定手段１１５は、潜伏モードの終了条件を満たすまで、変更された特殊パターン選択テーブルを参照して変動パターンを選択する。具体的には、変動パターン決定手段１１５は、特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が５０回に達した後、特別図柄１９２が１０回変動する毎に、潜伏モードの終了条件を満たすか否かを判定し、この潜伏モードの終了条件を満たすまで、特殊パターン選択テーブルを参照して変動パターンを選択する。これにより、特殊パターン選択テーブルを参照して変動パターンを選択する期間を確実に確保することが可能となる。

なお、例えば特別遊技の実行終了後、特別図柄１９２の変動回数が１００回に達した場合、変動パターン決定手段１１５は、潜伏モード移行抽選を実行することなく、潜伏モードを終了してもよい。この場合、変動パターン決定手段１１５は、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして、確変遊技に移行されている場合は第２特殊パターン選択テーブルから確変パターン選択テーブルに変更し、通常遊技である場合は第２特殊パターン選択テーブルから通常パターン選択テーブルに変更してもよい。これによって、潜伏モードが長時間にわたることを回避することができる。

なお、変動パターン決定手段１１５は、特別遊技の実行終了後の特別図柄１９２の変動回数が５０回に達して時短状態が終了した後、さらに特別図柄１９２が１０回変動したときに、潜伏モードを継続すると判定した場合に、確変状態に移行しているか否かを判定してもよい。このとき、変動パターン決定手段１１５は、確変状態に移行している場合、パターン決定抽選値と変動パターンとの対応関係が第１特殊パターン選択テーブルとは異なる第３特殊パターン選択テーブルを、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして選択してもよい。また、変動パターン決定手段１１５は、確変状態に移行していない場合、パターン決定抽選値と変動パターンとの対応関係が第２特殊パターン選択テーブルとは異なる第４特殊パターン選択テーブルを、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして選択してもよい。変動パターン決定手段１１５は、以下、特別図柄１９２が１０回変動する毎に潜伏モードを継続するか否かを判定し、潜伏モードを継続する場合、パターン決定抽選値と変動パターンとの対応関係がそれまで選択されていたパターン選択テーブルとは異なるパターン選択テーブルを、次回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして選択してもよい。

このときも、変動パターン決定手段１１５は、確変状態に移行しているか否かで、パターン決定抽選値と変動パターンとの対応関係が互いに異なるパターン選択テーブルを選択する。これにより、特別遊技の実行終了後、特別図柄１９２が１０回変動する毎に、演出内容がステップアップしていくよう、パターン選択テーブルを変更していくことが可能となる。

さらに、第３特殊パターン選択テーブルは、特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が第１特殊パターン選択テーブルと異なるよう設けられていてもよい。また、第４特殊パターン選択テーブルは、特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が第２特殊パターン選択テーブルと異なるよう設けられていてもよい。さらに、第３特殊パターン選択テーブルは、特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が第４特殊パターン選択テーブルと異なるよう設けられていてもよい。各々の場合において、一方のパターン選択テーブルの特別図柄１９２の平均変動時間の設計値が他方のパターン選択テーブルよりも長くなるよう設けられていてもよく、短くなるよう設けられていてもよい。

図１９（ａ）は、変動パターン番号「２７」が選択されたときに演出表示装置６０に表示される演出内容の一部を示す図である。変動パターン番号「２７」が選択された場合、演出決定手段１３２は、図１９（ａ）に示すように、メインキャラクタＡが敵キャラクタＢに敗北した状態の画像と共に「ＹＯＵＬＯＳＥ！」という文字が表示される演出パターンを選択する。これにより、戦いが終了してバトルモード、すなわち潜伏モードが終了することを遊技者に示唆する。

図１９（ｂ）は、図１９（ａ）の演出内容が表示された直後に演出表示装置６０に表示される演出内容を示す図である。変動パターン番号「２７」が選択された場合、演出決定手段１３２は、図１９（ａ）の演出内容が表示された直後に、図１８（ｂ）に示すように、「バトルモード終了！」という文字が表示される演出パターンを選択する。これにより、潜伏モードが終了したことを遊技者に報知する。

図２０は、図７におけるＳ１６を詳細に示すフローチャートである。まず、大入賞口６６が開放済でなければ（Ｓ７０のＮ）、演出表示制御手段１３４が特別遊技の演出処理を開始し（Ｓ７２）、開閉制御手段１２４が大入賞口６６を開放する（Ｓ７４）。大入賞口６６が開放済であればＳ７２およびＳ７４をスキップする（Ｓ７０のＹ）。大入賞口６６が開放されてから所定の開放時間が経過した場合（Ｓ７６のＹ）、または、開放時間が経過していないものの（Ｓ７６のＮ）、大入賞口６６へ遊技球が９球以上入球した場合（Ｓ７８のＹ）、開閉制御手段１２４が大入賞口６６を閉鎖させる（Ｓ８０）。開放時間が経過しておらず（Ｓ７６のＮ）、大入賞口６６への入球数も９球以上に達していない場合は（Ｓ７８のＮ）、Ｓ８０以降の処理をスキップしてＳ１６のフローを終了する。

Ｓ８０における大入賞口６６の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が１５に達していた場合（Ｓ８２のＹ）、演出表示制御手段１３４は特別遊技の演出処理を終了させ（Ｓ８４）、特別遊技制御手段１２０は特別遊技を終了させる（Ｓ８６）。ラウンド数が１５に達していなければ（Ｓ８２のＮ）、ラウンド数に１を加算してＳ１６のフローを終了する（Ｓ９０）。

以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。通常パターン選択テーブルを示す図である。第１特殊パターン選択テーブルを示す図である。第２特殊パターン選択テーブルを示す図である。ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。図７におけるＳ１４の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。図８におけるＳ３４の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。図９におけるＳ５０のパターン選択テーブル変更処理の実行手順を詳細に示すフローチャートである。図１０におけるＳ１０２の当たり時テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。潜伏モード開始を表示する演出の一例を示す図である。図１０におけるＳ１０４の外れ時パターン選択テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。図１３におけるＳ１３２の潜伏時テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。図１４におけるＳ１４２の第２時短時テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。図１４におけるＳ１４４の特殊時テーブル選択処理の実行手順を示すフローチャートである。変動パターン番号「２６」が選択されたときに演出表示装置に表示される演出内容の一部を示す図である。（ａ）は、変動パターン番号「２８」が選択されたときに演出表示装置に表示される演出内容の一部を示す図であり、（ｂ）は、（ａ）の演出内容が表示された直後に演出表示装置に表示される演出内容を示す図である。（ａ）は、変動パターン番号「２７」が選択されたときに演出表示装置に表示される演出内容の一部を示す図であり、（ｂ）は、（ａ）の演出内容が表示された直後に演出表示装置に表示される演出内容を示す図である。図７におけるＳ１６を詳細に示すフローチャートである。

符号の説明

１０ぱちんこ遊技機、５０遊技盤、５２遊技領域、６０演出表示装置、６１特別図柄表示装置、６２始動口、９０遊技効果ランプ、１００遊技制御装置、１０２メイン基板、１０４サブ基板、１１２当否抽選手段、１１４図柄決定手段、１１５変動パターン決定手段、１１８メイン表示制御手段、１２０特別遊技制御手段、１２２特定遊技実行手段、１３０パターン記憶手段、１３２演出決定手段、１３４演出表示制御手段。

Claims

遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
前記始動入賞口への入球を契機に抽選値を取得する抽選手段と、
取得された抽選値が当たりを示すものか否かを表す図柄の変動が表示される表示装置と、
取得された抽選値が当たりを示すものか否かを表す図柄を決定する図柄決定手段と、
抽選値と前記図柄の変動過程が定められた変動パターンとの対応関係が互いに異なる複数のパターン選択テーブルを保持し、前記複数のパターン選択テーブルのうち一つを参照して、取得された抽選値に対応する変動パターンを選択する変動パターン決定手段と、
取得された抽選値が当たりを示すものであった場合に、通常遊技より遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記特別遊技が実行されるときに開放される大入賞口と、
前記選択された変動パターンに基づいて、前記図柄の変動表示に伴って表示すべき演出の過程が定められた演出パターンを決定する演出決定手段と、
決定された演出パターンにしたがって前記演出を前記表示装置に表示させる演出実行手段と、
を備え、
前記抽選手段および前記変動パターン決定手段は遊技の進行を制御する主制御装置に設けられ、前記演出決定手段および前記演出実行手段は遊技における演出の動作を制御する副制御装置に設けられ、
前記変動パターン決定手段は、所定のテーブル変更条件を満たした場合、前記特別遊技の実行終了後所定の期間が経過したときに、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを変更し、その後所定の終了条件を満たすまで、変更されたパターン選択テーブルを参照して変動パターンを選択することを特徴とする弾球遊技機。
前記変動パターン決定手段は、所定のテーブル変更条件を満たした場合、前記特別遊技の実行終了後前記図柄の変動回数が所定回数に達したときに前記所定の期間が経過したとして、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを変更することを特徴とする請求項１に記載の弾球遊技機。
前記特別遊技の終了後に通常遊技に移行するとき、通常状態よりも遊技者に有利な状態である特定遊技状態に移行する特定遊技実行手段をさらに備え、
前記始動入賞口は、開放されたときに遊技球が入球しやすくなるよう設けられ、
前記特定遊技実行手段は、所定の開放延長条件を満たした場合には、前記特別遊技の終了後に、前記通常状態よりも前記始動入賞口の開放率を高める開放支援状態に前記特定遊技状態の一つとして移行し、
前記変動パターン決定手段は、前記特別遊技の実行終了後の前記図柄の変動回数が所定回数に達したときに、前記開放支援状態を維持したまま、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを、前記開放支援状態に移行時に選択されるべき第１のパターン選択テーブルより、含まれる変動パターンによる前記図柄の平均変動時間の設計値が長い第２のパターン選択テーブルに変更することを特徴とする請求項２に記載の弾球遊技機。
前記特定遊技実行手段は、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルとして前記第２のパターン選択テーブルを選択した後、前記図柄の変動回数が所定回数に達したときに所定の開放延長終了条件を満たした場合、前記所定の終了条件を満たしたとして、前記開放支援状態を終了させると共に、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを前記通常状態において参照すべき第３のパターン選択テーブルに戻すことを特徴とする請求項３に記載の弾球遊技機。
前記特定遊技実行手段は、前記開放支援状態に移行するとき、所定の確率変動移行条件を満たした場合に、取得される抽選値が当たりを示すものとなる確率を変動させた状態である確率変動状態へ前記特定遊技状態の他の一つとして更に移行させ、
前記変動パターン決定手段は、変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを第２のパターン選択テーブルに変更するとき、前記開放支援状態および前記確率変動状態の双方に移行されている場合は、第２のパターン選択テーブルのうち確率変動状態用のパターン選択テーブルに変更し、前記開放支援状態に移行しているが前記確率変動状態に移行していない場合は、第２のパターン選択テーブルのうち、含まれる変動パターンによる前記図柄の平均変動時間の設計値が前記確率変動状態用のパターン選択テーブルと異なる非確率変動状態用のパターン選択テーブルに変更することを特徴とする請求項３または４に記載の弾球遊技機。