JP2012000247A - パチンコ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】当たり遊技のラウンドの消化時間の長さを、その当たり遊技終了後の遊技が有利になるか否かに影響させることができるパチンコ機を提供すること。
【解決手段】16R通常、16R確変に基づく当たり遊技中、計時手段116は16Rの消化時間を計時し、時間判定手段117は計時手段116で計時された時間が所定の基準時間以下か否かを判定し、16Rの当たり遊技終了後から時短または確変状態終了までの間、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106と第2特図変動パターンコマンド抽選手段107は「消化時間≦基準時間」の場合に第1時短テーブル中から、「消化時間>基準時間」の場合に第2時短テーブル中から変動時間を選択する。第2テーブル中の変動時間の全ては第1テーブル中の変動時間のいずれよりも長い。遊技モード移行制御手段110は当たり遊技終了後から時短または確変状態終了までの間、普図当たりの当選確率を通常より高くする。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技領域に、大入賞口を開閉するアタッカー装置と、第1始動口と、第2始動口と、この第2始動口の入口に設けられた電動チューリップと、スルーチャッカとが設けられ、第1始動口への遊技球の入賞に伴って記憶された保留球乱数よりも、第2始動口への遊技球の入賞に伴って記憶された保留球乱数の方に基づく遊技を優先して行うとともに、第1始動口への遊技球の入賞を契機に行われる特別図柄に係る電子抽選よりも、第2始動口への遊技球の入賞を契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の方が、遊技者にとって有利となるよう設定されたパチンコ機に関する。
パチンコ機は、遊技盤の前面に設けられた遊技領域に特別図柄を表示する特別図柄表示装置、特別図柄に係る電子抽選の契機を生じさせる始動入賞口(始動口)などを備えており、遊技領域を流下する遊技球がその始動入賞口に入賞すると特別図柄に係る電子抽選を行い、この電子抽選の結果を、特別図柄を変動表示させた後に停止させるという表示態様で特別図柄表示装置に表示する。
パチンコ機はさらに、特別図柄に係る電子抽選を演出する演出図柄表示装置を備えている。この演出図柄表示装置では、複数の演出図柄(演出に用いられる図柄のことで、ダミー図柄とも称される)の変動表示が特別図柄の変動表示と同期して行われる。特別図柄に係る電子抽選の結果が特図当たりである場合には、それらの演出図柄が同一図柄で揃って停止表示され、これによって遊技者に特図当たりであることが報知される。
特別図柄に係る電子抽選の結果が特図当たりとなった場合、パチンコ機は、特別図柄表示装置での特別図柄の停止表示と、演出図柄表示装置での演出図柄の停止表示とを終了させた後、遊技者にとって通常の遊技状態よりも有利な当たり遊技状態に移行する。この当たり遊技状態においては、所定時間(一般的に30秒程度)連続して大入賞口が開放されること、および、遊技球が所定個数(一般的には10個程度)入賞するまで大入賞口が開放されることのそれぞれを1ラウンドとして、所定の複数ラウンド(一般的に15ラウンド程度)が行われる。これによって、大入賞口に遊技球を入賞させることができるようになり、遊技者は多くの賞球を獲得することができる(特許文献1参照)。
特開2008−272314公報(段落0003〜段落0006)
特許文献1に開示されたパチンコ機において、当たり遊技は遊技球を大入賞口にひたすら入賞させる遊技である。当たり遊技の各ラウンドにおいて、大入賞口が開放される所定時間は、所定個数の遊技球を大入賞口に入賞させることができるように遊技者に与えられる時間である。遊技者にとってはその所定時間内で所定個数を入賞させることができればよく、すなわち各ラウンドで可能な限り多くの賞球を獲得できればよく、各ラウンドの消化時間の長さや、所定の複数ラウンドの当たり遊技全体の消化時間の長さに意味はなかった。
本発明は前述の実情を考慮してなされたものであり、その目的は、当たり遊技のラウンドの消化時間の長さを、その当たり遊技終了後の遊技が有利になるか否かに影響させることができるパチンコ機を提供することにある。
前述の目的を達成するために本発明に係るパチンコ機は次のように構成されている。
〔1〕 本発明に係るパチンコ機は、遊技球が流下する遊技領域と、前記遊技領域に設けられた大入賞口を開閉するアタッカー装置と、前記遊技領域に設けられた第1始動口と、この第1始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う第1特別図柄用電子抽選手段と、この第1特別図柄用電子抽選手段による抽選の結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する第1特別図柄表示装置と、前記遊技領域に設けられた第2始動口と、この第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う第2特別図柄用電子抽選手段と、この第2特別図柄用電子抽選手段による抽選の結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する第2特別図柄表示装置と、前記遊技領域に設けられ、遊技球が内部を通過可能なスルーチャッカと、遊技球が前記スルーチャッカを通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選を行う普通図柄用電子抽選手段と、この普通図柄用電子抽選手段による抽選の結果を、普通図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する普通図柄表示装置と、前記第2始動口の入口に設けられ、前記普通図柄抽選手段による電子抽選で普図当たりに当選した場合に開閉して、前記第2始動口への遊技球の入賞を容易にする電動チューリップと、前記第1特別図柄用電子抽選手段による電子抽選、および、前記第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選に用いられ、特別図柄用乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、前記普通図柄抽選手段による電子抽選に用いられ、普通図柄用乱数を発生させる普通図柄用乱数発生手段と、予め設定された複数の条件のそれぞれ対応付けられた遊技モードのうちの1つを、その条件が満たされた場合に選択して遊技モードを移行させる遊技モード移行制御手段と、前記第1電子抽選手段による電子抽選の結果が特図当たりとなった場合、または前記第2電子抽選手段による電子抽選の結果が特図当たりとなった場合に、前記アタッカー装置に前記大入賞口を、この大入賞口への所定個数の遊技球の入賞を1ラウンドとして所定の複数ラウンドだけ開かせる当たり遊技を行うアタッカー制御手段とを備えている。
前記第1特別図柄用電子抽選手段は、前記特別図柄用乱数発生手段により発生された特別図柄用乱数の中から1個を、前記第1始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する第1特別図柄用乱数取得手段と、この第1特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が特図当たりか否かを判定する第1特別図柄当否判定手段と、特別図柄の変動中に前記第1特別図柄用乱数取得手段により取得された特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する第1保留球乱数記憶手段とを有する。前記第2特別図柄用電子抽選手段は、前記特別図柄用乱数発生手段により発生された特別図柄用乱数の中から1個を、前記第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する第2特別図柄用乱数取得手段と、この第2特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が特図当たりか否かを判定する第2特別図柄当否判定手段と、特別図柄の変動中に前記第2特別図柄用乱数取得手段により取得された特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する第2保留球乱数記憶手段とを有する。前記普通図柄抽選手段は、前記普通図柄用乱数発生手段により発生した普通図柄用乱数の中から1個を、前記スルーチャッカを遊技球が通過したことを契機に取得する普通図柄用乱数取得手段と、この普通図柄用乱数取得手段により取得された普通図柄用乱数が普図当たりか否かを判定する普通図柄用乱数当否判定手段とを有する。前記普通図柄用乱数当否判定手段は、普通図柄用乱数と普図当たりの対応関係が規定されたテーブルであって普図当たりに当選する確率が低く作成された普通図柄低確率判定テーブルと、この普通図柄低確率判定テーブルよりも普図当たりに当選する確率が高く作成された普通図柄高確率判定テーブルとを使い分けて普通図柄用乱数が普図当たりか否かの判定を行うものである。前記複数の遊技モードには、前記普通図柄用乱数当否判定手段に前記普通図柄低確率判定テーブルを参照させて普通当たりか否を判定させる普図通常モードと、前記普通図柄用乱数当否判定手段に前記普通図柄高確率判定テーブルを参照させて普図当たりか否かを判定させる普図高確率モードが含まれている。前記第1保留球乱数記憶手段と前記第2保留球乱数記憶手段の両方に保留球乱数が記憶されている場合には、前記第2保留球乱数記憶手段に記憶されている保留球乱数に基づく遊技を、前記第1保留球乱数記憶手段に記憶されている保留球乱数に基づく遊技よりも優先して行うとともに、前記第1特別図柄用電子抽選手段による電子抽選よりも前記第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選の方が遊技者にとって有利に設定されている。
特に、本発明に係るパチンコ機は、前記当たり遊技中に、前記所定の複数ラウンドのうちのいずれか1ラウンド以上が終了するのに掛かる時間を計時する計時手段と、予め設定された基準時間よりも前記計時手段によって計時された時間が長いか否かを判定する時間判定手段と、前記当たり遊技終了後から所定条件が満たされるまでの間、前記第2特別図柄表示装置に表示される特別図柄の変動時間を制御する変動時間制御手段とをさらに備えている。前記遊技モード移行制御手段は、前記アタッカー制御手段による当たり遊技の終了後から前記所定条件が満たされるまでの間、前記遊技モードを前記普図高確率モードに保持し、前記変動時間制御手段は、前記第2特別図柄表示装置に表示される特別図柄の変動時間として選択可能な1種類以上の変動時間を有するテーブルである第1,第2テーブルと、これら第1,第2テーブルを使い分けて変動時間を選択する変動時間選択手段とを備え、前記変動時間選択手段は、前記時間判定手段による判定の結果が前記基準時間以下という結果である場合には、前記第1テーブル中から変動時間を選択するものであるとともに、前記時間判定手段による判定の結果が前記基準時間よりも長いという結果である場合には前記第2テーブル中から変動時間を選択するものであり、前記第2テーブルに有される変動時間の全ては、前記第1テーブルに有される変動時間のいずれよりも長く設定されている。
この「〔1〕」に記載のパチンコ機において、計時手段は、当たり遊技中に、所定の複数ラウンドのうちのいずれか1ラウンド以上が終了するのに掛かる時間(消化時間)を計時する。次に、時間判定手段は、予め設定された基準時間よりも計時手段によって計時された時間が長いか否かを判定する。
時間判定手段による判定の結果が「計時手段により計時された計時時間が基準時間よりも長い」という結果である場合、当たり遊技終了後から所定条件が満たされるまでの間は変動時間制御手段の変動時間選択手段が第2テーブル中から変動時間を選択するので、時間判定手段による判定の結果が「計時手段により計時された計時時間が基準時間以下」」という結果である場合よりも、すなわち第1テーブル中から変動時間を選択する場合よりも、第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選に基づく特別図柄の変動時間が長くなる。また、当たり遊技終了後から所定条件が満たされるまでの間は、遊技モード移行制御手段が遊技モードを普図高確率モードに保持して普通図柄用電子抽選手段による電子抽選で普図当たりに当選する確率が高くなっている状態なので、遊技者は電動チューリップを頻繁に開放させることができる。つまり、時間判定手段による判定の結果が「計時手段により計時された計時時間が基準時間よりも長い」という結果である場合、当たり遊技終了後から所定条件が満たされるまでの間は、第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選に基づく特別図柄の変動時間が長く、かつ、遊技者が電動チューリップを頻繁に開放させることができる状態、すなわち、第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選に基づく特別図柄の変動時間中に第2始動口に遊技球を入賞させて保留球乱数を貯めやすい状態となる。
さらに、「〔1〕」に記載のパチンコ機において、第1保留球乱数記憶手段と第2保留球乱数記憶手段の両方に保留球乱数が記憶されている場合には、第2保留球乱数記憶手段に記憶されている保留球乱数に基づく遊技を、第1保留球乱数記憶手段に記憶されている保留球乱数に基づく遊技よりも優先して行うとともに、第1特別図柄用電子抽選手段による電子抽選よりも第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選の方が遊技者にとって有利に設定されている。したがって、前述のように第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選に基づく特別図柄の変動時間中に第2始動口への入賞に基づく保留球乱数を貯めやすい状態となっていれば、遊技者は第1特別図柄用電子抽選手段による電子抽選よりも第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選の機会を獲得しやすい。つまり、当たり遊技終了後から所定条件が満たされるまでの間は、時間判定手段による判定の結果が「計時手段により計時された計時時間が基準時間以下」」という結果である場合よりも、「計時手段により計時された計時時間が基準時間よりも長い」という結果である場合の方が、第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選の機会を獲得しやすいという点で有利になる。
このように「〔1〕」に記載のパチンコ機は、当たり遊技後の遊技において、その当たり遊技のラウンドの消化時間の長さを、第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選の機会を獲得しやすい有利な状態になるか、その機会を獲得しにくい状態になるかに影響させることができる。
また、計時手段により計時されたラウンドの消化時間が基準時間よりも長い場合に、当たり遊技終了後の遊技が有利になるので、当たり遊技中に遊技球を大入賞口に次々と円滑に入賞させることができてラウンドの消化時間を短く済ませた遊技者よりも、遊技釘の傾きに恵まれなかった場合や技量不足のためにラウンドの消化時間が長く掛かってしまった遊技者に対し、当たり遊技終了後に有利な遊技を提供できる。
〔2〕 本発明に係るパチンコ機は、「〔1〕」に記載のパチンコ機において、前記計時手段は、前記所定の複数ラウンドのうちの計時対象とするラウンドを電子抽選によって決定する計時ラウンド決定手段を備えたことを特徴とする。
この「〔2〕」に記載のパチンコ機においては、計時ラウンド決定手段が所定の複数ラウンドのうちの計時対象とするラウンドを電子抽選によって決定するので、所定の複数ラウンドのうちのいずれの消化時間が、当たり遊技後の遊技に影響するかを遊技者に分からないようにすることができる。これによって、ラウンドの消化時間を意図的に長くした遊技者に対して有利が提供されることを抑制できる。
本発明に係るパチンコ機によれば、前述のように、当たり遊技後の遊技において、その当たり遊技のラウンドの消化時間の長さを、第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選の機会を獲得しやすい有利な状態になるか、その機会を獲得しにくい状態になるかに影響させることができる。
また、計時手段により計時されたラウンドの消化時間が基準時間よりも長い場合に、当たり遊技終了後の遊技が有利になるので、当たり遊技中に遊技球を大入賞口に次々と円滑に入賞させることができてラウンドの消化時間を短く済ませた遊技者よりも、遊技釘の傾きに恵まれなかった場合や技量不足のためにラウンドの消化時間が長く掛かってしまった遊技者に対し、当たり遊技終了後に有利な遊技を提供できる。
本発明の実施形態に係るパチンコ機の外観斜視図である。 図1に示したパチンコ機のガラス扉および前面ボードが開けられた状態の外観斜視図である。 図1に示したパチンコ機の背面図である。 図1に示したパチンコ機の制御に係る構成を示すブロック図である。 図4に示した第1特別図柄用電子抽選手段の構成の詳細を示すブロック図である。 図4に示した第2特別図柄用電子抽選手段の構成の詳細を示すブロック図である。 図4に示した第1特別図柄用電子抽選手段および第2特別図柄決定手段のそれぞれにより決定される特図当たりの種類を示す図である。 図4に示した第1特図変動パターンコマンド抽選手段の構成の詳細を示すブロック図である。 図4に示した第2特図変動パターンコマンド抽選手段の構成の詳細を示すブロック図である。 図8に示した特図変動パターンコマンドテーブルの一種である当たりテーブルを示す図である。 図8に示した特図変動パターンコマンドテーブルの一種であるハズレテーブルを示す図である。 図8に示した特図変動パターンコマンドテーブルの一種である第1時短テーブルを示す図である。 図8に示した特図変動パターンコマンドテーブルの一種である第2時短テーブルを示す図である。 図4に示した普通図柄用電子抽選手段の構成の詳細を示すブロック図である。 図4に示した普図変動パターンコマンド抽選手段の構成の詳細を示すブロック図である。 図15に示した普図変動パターンコマンドテーブルの一種である普図通常テーブルを示すブロック図である。 図15に示した普図変動パターンコマンドテーブルの一種である普図時短テーブルを示すブロック図である。 主制御処理部により行われる特別図柄の変動時間の決定に係る処理のフローチャートである。 図18に示した通常処理のフローチャートである。 図18に示した特別処理のフローチャートである。
以下、発明の一実施形態に係るパチンコ機について図1〜20を用いて説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るパチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に開き戸状に開閉自在に取り付けられた前面枠2と、前面枠2の前面に開き戸状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きなガラス窓3aが形成されたガラス扉3と、前面枠2の下部に開き戸状に開閉自在に設けられ、遊技球を収容する受皿5を有する前面ボード4と、この前面ボード4から前方に突出して取り付けられたハンドル6とを備えている。ガラス扉4の上部にはスピーカ7が左右に1個ずつ取り付けられている。
図2に示すように、前面枠2の内側には、遊技盤30が収容されている。この遊技盤30の前面には、遊技領域31が形成されている。この遊技領域31は遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形に区画形成されている。遊技領域31全体は前出のガラス窓3aを通じて見ることができるようになっている。また、遊技盤30の下方には、打撃槌により遊技球を打撃して発射する発射装置10が設けられている。この発射装置10には受皿5から遊技球が1個ずつ供給されるようになっている。発射装置10に遊技球が供給された状態でハンドル6が回動されると、発射装置9はハンドル6の回動量に応じた発射強度で遊技球をガイドレール32に向かって打ち出し、これにより遊技球はガイドレール32を通じて遊技領域31に導かれる。
遊技領域31内には、特別図柄表示装置40、普通図柄表示装置41、演出図柄表示装置50を見せる視認窓50a、ステージ51、第1始動入賞口(始動口)60、電動チューリップ61、スルーチャッカ62、アタッカー装置63、一般入賞口64、アウト口65、遊技釘(図示省略)、風車(図示省略)が設けられている。
特別図柄表示装置40は、第1始動入賞口60への遊技球の入賞を契機に行われた特別図柄(特図1)に係る電子抽選の結果、および、電動チューリップ61により開閉される第2始動入賞口61aに行われた特別図柄(特図2)に係る電子抽選の結果を表示するものであって、より具体的には、それらの電子抽選の結果を、特別図柄を変動させた後に停止させるといった表示態様で表示するものである。本実施形態において特別図柄表示装置40は7セグメント表示器であり、演出図柄表示装置50を見ている遊技者の視界に同時に入らないようにするために、遊技領域31の右下部分に演出図柄表示装置50から離れて設けられている。本実施形態に係るパチンコ機Pは、第1始動入賞口60への遊技球の入賞を契機に行われる電子抽選よりも、第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞を契機に行われる電子抽選の方が優先して行われるものであり、特別図柄表示装置50は第1始動入賞口60への遊技球の入賞を契機に行われる電子抽選の結果と、第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞を契機に行われる電子抽選の結果とを同時に表示しないため、それらの電子抽選の結果の両方を表示する特別図柄表示装置として機能している。つまり、特別図柄表示装置50は第1始動入賞口60への遊技球の入賞を契機に行われる電子抽選の結果を表示する第1特別図柄表示装置と、第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞を契機に行われる電子抽選の結果を表示する第2特別図柄表示装置とを兼ねている。もちろん、第1,第2特別図柄表示装置を個別に設けてもよい。
視認窓50aは遊技盤3の略中央部に設けられており、この視認窓50aの後方に演出図柄表示装置50が設けられている。この演出図柄表示装置50は、第1始動入賞口60および第2始動入賞口61aに遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果に基づいて所定の演出態様を表示するものである。本実施形態において演出図柄表示装置50は液晶表示装置である。この演出図柄表示装置50には、所定の演出態様の一部として、特別図柄表示装置17に変動表示される特別図柄と同期するよう演出図柄(ダミー図柄)が変動表示され、特別図柄に係る電子抽選の結果が特図当たりとなった場合には、例えば同一の演出図柄が揃って停止するようになっている。
スルーチャッカ62は遊技球が通過可能なゲート構造を成したものである。このスルーチャッカ62を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選が行われ、この電子抽選の結果は普通図柄を変動させた後に停止させるといった表示態様で、普通図柄表示装置41により表示されるようになっている。この普通図柄表示装置41は特別図柄表示装置40の隣に設けられている。本実施形態において普通図柄表示装置41は2個のLEDランプで構成されており、普通図柄に係る電子抽選の当たり時には2個のLEDランプのうちの予め決められた一方が点灯し、ハズレ時には2個のLEDランプのうちの他方が点灯するようになっている。
電動チューリップ61は、第2始動入賞口61aの入口に設けられ遊技盤30の前面に直交する軸を中心に回動する1対の羽根部材を有する。それらの羽根部材はソレノイドにより駆動されて互いに離れる方向に回動し、これにより電動チューリップ61は始動入賞口に遊技球を受け入れる状態となる。羽根部材が互いに離れる方向に回動しない限り、第2始動入賞口61aに遊技球を入賞させることはできない。
ステージ51は演出図柄表示装置50の視認窓50aの下方に広がっており、ステージ51に載った遊技球が転動しながら一時的に滞在するよう形成された構造物である。このステージ51の中央には溝が形成されており、この溝の真下に第1始動入賞口60が位置している。つまり、その溝から落下した遊技球は、高い確率で第1始動入賞口60へと導かれるようになっている。
アタッカー装置63は、当たり遊技(後述する)時に所定回数大入賞口63aaを開放する装置である。このアタッカー装置63が大入賞口63aaを開放した状態は、大入賞口63aaに遊技球を受け入れる状態である。パチンコ機Pは、大入賞口63aaへの遊技球の入賞に伴い所定個数の賞球を遊技者に払い出すようになっている。
大入賞口63aaだけでなく、第1始動入賞口60、第2始動入賞口61a、一般入賞口64に遊技球が入賞した場合も、賞球が遊技者に払い出されるようになっている。払い出された賞球は、前面ボード4の受皿5に収容されるようになっている。第1始動入賞口60、電動チューリップ61の始動口、一般入賞口64のいずれにも入賞しなかった遊技球は、アウト口65から回収されるようになっている。
図3に示すように、パチンコ機Pの背面側には、主制御処理部100と、副制御処理部である演出制御処理部200、特別図柄制御処理部300、普通図柄制御処理部400、ランプ制御処理部500および払出制御処理部600とが、遊技盤3の裏面等に支持部材等を介して設けられている。発射制御処理部700と賞球払出装置601も、パチンコ機Pの背面側に設けられている。主制御処理部100、演出制御処理部200、特別図柄制御処理部300、普通図柄制御処理部400、ランプ制御処理部500、払出制御処理部600、発射制御処理部700はいずれも、CPU(Central Processing Unit)、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、CPUにより行われる情報処理作業の記憶領域としてのRAM(Random Access Memory)等を備えたものであって、CPUでROMに格納された制御プログラムを実行することにより、パチンコ機Pの遊技および演出に関する種々の処理を行うようになっている。
第1始動入賞口60、第2始動入賞口61a、スルーチャッカ62、大入賞口63aa、一般入賞口64のそれぞれの内部には、図4に示すように、遊技球の通過を検知する第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、スルーチャッカ検知センサ93、大入賞口検知センサ94、一般入賞口検知センサ95のそれぞれが設けられている。これら第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、スルーチャッカ検知センサ93、大入賞口検知センサ94、一般入賞口検知センサ95は磁気センサであって、遊技球の検知に伴い検知信号(電気信号)を出力するようになっている。それらの電気信号は主制御処理部100に入力されるようになっている。
主制御処理部100は、制御プログラムにより設定された手段として、第1特別図柄用電子抽選手段101、第2特別図柄用電子抽選手段102、特別図柄用乱数発生手段103を備えている。
特別図柄用乱数発生手段103は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新させることにより、ソフトウェア乱数である特別図柄用乱数を発生させるようになっている。
図5に示すように、第1特別図柄用電子抽選手段101は、第1始動入賞口60への遊技球の入賞を契機に特別図柄に係る電子抽選を行うものである。具体的には、第1始動入賞口60への遊技球の入賞を契機に、すなわち第1始動口検知センサ91からの検知信号が主制御処理部100に入力されたタイミングで、特別図柄用乱数発生手段103により発生された特別図柄用乱数を1個取得(ラッチ)する第1特別図柄用乱数取得手段101aと、この第1特別図柄用乱数取得手段101aにより取得された特別図柄用乱数が特図当たりであるか否かを、主制御処理部100のROMに記憶された第1特別図柄低確率判定テーブル101cと第1特別図柄高確率判定テーブルを使い分けて決定する第1特別図柄用乱数当否判定手段101bと、特別図柄の変動中に第1特別図柄用乱数取得手段101aが特別図柄用乱数を取得した場合に、その特別図柄用乱数を保留球乱数として最大4個まで主制御処理部100のRAMに記憶させる第1特別図柄用保留球乱数記憶手段101eとを備えている。第1特別図柄低確率判定テーブルは特別図柄用乱数と特図当たりの対応関係を規定するものであり、特図当たりの当選確率が低く作成されている。第1特別図柄高確率判定テーブル101dは、第1特別図柄低確率判定テーブル101cよりも特図当たりの当選確率が高く作成されたものである。
図6に示すように、第2特別図柄用電子抽選手段102は、第1特別図柄用電子抽選手段101と同様の構成で、第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞を契機に特別図柄に係る電子抽選を行うものである。具体的には、第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞を契機に、すなわち第2始動口検知センサ92からの検知信号が主制御処理部100に入力されたタイミングで、特別図柄用乱数発生手段103により発生された特別図柄用乱数を1個取得(ラッチ)する第2特別図柄用乱数取得手段102aと、この第2特別図柄用乱数取得手段102aにより取得された特別図柄用乱数が特図当たりであるか否かを、主制御処理部100のROMに記憶された第2特別図柄低確率判定テーブル102cと第2特別図柄高確率判定テーブルを使い分けて決定する第2特別図柄用乱数当否判定手段102bと、特別図柄の変動中に第1特別図柄用乱数取得手段101aが特別図柄用乱数を取得した場合に、その特別図柄用乱数を保留球乱数として最大4個まで主制御処理部100のRAMに記憶させる第2特別図柄用保留球乱数記憶手段102eとを備えている。第2特別図柄低確率判定テーブルは特別図柄用乱数と特図当たりの対応関係を規定するものであり、特図当たりの当選確率が低く作成されている。第1特別図柄高確率判定テーブル102dは、第1特別図柄低確率判定テーブル102cよりも特図当たりの当選確率が高く作成されたものである。
なお、第1特別図柄用電子抽選手段101と第2特別図柄用電子抽選手段102は、第1特別図柄用保留球乱数記憶手段101eと第2特別図柄用保留球乱数記憶手段102eの両方に保留球乱数が記憶されている場合には、第1特別図柄用乱数当否判定手段101bよりも第1特別図柄用乱数当否判定手段101bの方が優先して保留球乱数が特別図柄当たりか否かを判定するよう設定されている。
主制御処理部100はさらに、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の結果が特図当たりとなった場合、および、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の結果が特図当たりとなった場合に、特図当たりの種類(詳細を後述する)に予め対応付けられた所定のラウンド数(回数)だけアタッカー装置63のソレノイドを作動させて大入賞口63aを開放するもの、すなわち、遊技者に当たり遊技を提供するものである。このアタッカー制御手段109も制御プログラムにより設定されたものである。
主制御処理部100はさらに、制御プログラムにより設定された手段として、第1特別図柄決定手段104、第2特別図柄決定手段105を備えている。第1特別図柄決定手段104は、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の結果に基づき特別図柄を決定するものである。第2特別図柄決定手段105は、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の結果に基づき特別図柄を決定するものである。前出の第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選で特図当たりに当選する確率と、前出の第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選で特図当たりに当選する確率とは同じであるが、それらの電子抽選での特図当たりの種類は異なっている。特図当たりの種類、すなわち特別図柄の停止図柄の種類を決定するのが第1特別図柄決定手段104および第2特別図柄決定手段105である。つまり、第1特別図柄用電子抽選手段101および第2特別図柄用電子抽選手段102では、第1特別図柄用乱数取得手段101aまたは第2特別図柄用乱数取得手段102aにより取得された特別図柄用保留乱数が特図当たりであるか否かを判定するだけであり、特図当たりの種類が何であるかの決定は、第1特別図柄決定手段104および第2特別図柄決定手段105が行っている。
具体的に説明すると、本実施形態において、特図当たりの種類は、図7に示すように2R通常当たり、16R通常当たり、2R確変当たり、16R確変当たり、小当たりの5種類である。第1特別図柄決定手段104は、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の結果が特図当たりであった場合に、その特図当たりの基となった特別図柄用乱数に対応する特別図柄の種類を、2R通常当たり、16R通常当たり、2R確変当たり、16R確変当たり、小当たりの5種類のうちから選択する(図7の「特図1」の列参照)。一方、第2特別図柄決定手段105は、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の結果が特図当たりであった場合に、その特図当たりの基となった特別図柄用乱数に対応する特別図柄の種類を、16R通常当たり、16R確変当たり、小当たりの3種類のうちから選択する(図7の「特図2」の列参照)。
図7に示す特図当たりの種類について詳細に説明する。「16R確変」および「16R通常」の「16R」は、アタッカー装置63により29秒間連続して大入賞口63aが開放されること、および、大入賞口63aに遊技球が8個入賞するまでアタッカー装置63により大入賞口63aが継続して開放されることのそれぞれを1ラウンド(1R)として、その大入賞口63aの開放を16ラウンド(16R)行う当たり遊技が提供される特図当たりである。これらの特図当たりの場合には、遊技者は多くの賞球を獲得できる。
また、「2R」および「小当たり」は、アタッカー装置63により大入賞口63aが0.2秒間だけ開放されることを1ラウンドとして、その大入賞口63aの開放を2ラウンド(2R)行う当たり遊技がアタッカー制御手段109により遊技者に提供される特図当たりである。これらの当たり遊技においては、大入賞口63aに遊技球を入賞させることは困難である。つまり、「2R」および「小当たり」は、遊技者が賞球を獲得することが困難な出玉無しの特図当たりである。
「2R通常」および「16R通常」の「通常」とは「通常当たり」の略であり、16ラウンドの特図当たりに基づく当たり遊技終了後に行われる100回の特別図柄に係る電子抽選と、2ラウンドの特図当たりに基づく当たり遊技終了後に行われる100回の特別図柄に係る電子抽選に対し、遊技モードが特図通常モードに設定されることを意味する。特図通常モードとは、第1特別図柄用電子抽選手段101の第1特別図柄用乱数当否判定手段101bが第1特別図柄低確率判定テーブル101cを参照して特別図柄用乱数の当否を判定し、かつ、第2特別図柄用電子抽選手段102の第2特別図柄用乱数当否判定手段102bが第2特別図柄低確率判定テーブル102cを参照して特別図柄用乱数の当否を判定する状態である。
「2R確変」および「16R確変」の「確変」とは「確変当たり」の略であり、16ラウンドの特図当たりに基づく当たり遊技終了後から特図当たりに当選するまでに行われる特別図柄に係る電子抽選と、2ラウンドの特図当たりに基づく当たり遊技終了後から特図当たりに当選するまでに行われる特別図柄に係る電子抽選とに対し、遊技モードが特図高確率モードに設定されることを意味する。特図高確率モードは、第1特別図柄用電子抽選手段101の第1特別図柄用乱数当否判定手段101bが第1特別図柄高確率判定テーブル101dを参照して特別図柄用乱数の当否を判定し、かつ、第2特別図柄用電子抽選手段102の第2特別図柄用乱数当否判定手段102bが第2特別図柄高確率判定テーブル102dを参照して特別図柄用乱数の当否を判定する状態である。通常当たりに当選するよりも確変当たりに当選した方が、当たり遊技後の特図当たりの当選確率が高いので、遊技者にとって有利である。
なお、小当たりに当選した場合には、小当たり当選に基づく当たり遊技終了後も、小当たりに当選する前の遊技状態が維持されるようになっている。つまり、小当たりに当選する前と、その小当たりに基づく当たり遊技終了後とで、特図当たりの当選確率も普図当たりの当選確率も維持されるようになっている。特図当たりの当選確率および普図当たりの当選確率が小当たりに当選する前に高確率状態であった場合はその小当たりに基づく当たり遊技終了後も高確率状態が維持されるようになっており、特図当たりの当選確率および普図当たりの当選確率が小当たりに当選する前に当選確率が低確率状態の場合はその小当たりに基づく当たり遊技終了後も低確率状態が維持されるようになっている。
特図1および特図2のそれぞれにおける特図当たりの種類と振分けについて説明する。特図1と特図2とでは、確変当たりの当選確率、通常当たりの当選確率、小当たりの当選確率は全て同じに設定されているが、確変当たりと通常当たりの種類の振分けが異なっている。具体的には、特図1における確変当たりは2R確変当たりと16R確変当たりの2種類であるのに対し、特図2における確変当たりは16Rの1種類のみであり、また、特図1における通常当たりは2R通常当たりと16R通常当たりの2種類であるのに対し、特図2における通常当たりは16R通常当たりの1種類のみである。このように特図1と特図2に特図当たりの種類が振り分けられているため、第1特別図柄用電子抽選手段101により電子抽選が行われるよりも、第2特別図柄用電子抽選手段102により電子抽選が行われた方が、遊技者にとっては16Rの特図当たりに当選しやすく、すなわち多くの賞球を獲得する機会を得やすく、有利である。
図4の説明に戻る。主制御処理部100はさらに、制御プログラムにより設定された手段として、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107および特図変動パターン用乱数発生手段108を備えている。第1特図変動パターンコマンド抽選手段106は、第1始動入賞口60への遊技球の入賞に基づき特別図柄制御処理部300に与える特別図柄の変動パターンコマンドを電子抽選により決定するものである。第2特図変動パターンコマンド抽選手段107は、第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞に基づき特別図柄制御処理部300に与える特別図柄の変動パターンコマンドを電子抽選により決定するものである。第1特図変動パターンコマンド抽選手段106および第2特図変動パターンコマンド抽選手段107のそれぞれにより決定された変動パターンコマンドは演出制御処理部200にも与えられるようになっている。特図変動パターン用乱数発生手段108は、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106による電子抽選、および、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107による電子抽選で用いられる特図変動パターン用乱数を発生させるものである。次に、これら第1特図変動パターンコマンド抽選手段106、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107および特図変動パターン用乱数発生手段108についてより詳細に説明する。
特図変動パターン用乱数発生手段108は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新させることにより、ソフトウェア乱数である特図変動パターン用乱数を発生させるようになっている。本実施形態では、変動パターン用乱数として0〜9までの10個の整数が用いられている。
図8に示すように、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106は、特図変動パターン用乱数発生手段108により発生された変動パターン用乱数のうち1個を、第1始動入賞口60への遊技球の入賞を契機に、すなわち第1始動口検知センサ91からの検知信号が主制御処理部100に入力されたタイミングで取得する第1特図変動パターン用乱数取得手段106aと、この第1特図変動パターン用乱数取得手段106aにより取得された変動パターン用乱数に対応する変動パターンNo.および変動時間を、第1特図変動パターンコマンドテーブル106c中から選択する第1特図変動パターンコマンド選択手段106bとを備えている。
第2特図変動パターンコマンド抽選手段107も第1特図変動パターンコマンド抽選手段106と同様に構成されたものであり、特図変動パターン用乱数発生手段108により発生された変動パターン用乱数のうち1個を、第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞を契機に、すなわち第2始動口検知センサ92からの検知信号が主制御処理部100に入力されたタイミングで取得する第2特図変動パターン用乱数取得手段107aと、この第2特図変動パターン用乱数取得手段107aにより取得された変動パターン用乱数に対応する変動パターンNo.および変動時間を、第2特図変動パターンコマンドテーブル107c中から選択する第2特図変動パターンコマンド選択手段107bとを備えている。
本実施形態では、第1特図変動パターンコマンドテーブル106cと第2特図変動パターンコマンドテーブル107cと同じものであり、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106と第2特図変動パターンコマンド抽選手段107は、1つの特図変動パターンコマンドテーブルを共有している。この特図変動パターンコマンドテーブルは主制御処理部100のROMに記憶されている。特図変動パターンコマンドテーブルは4種類備えられている。その4種類とは図10に示す当たりテーブル106c−1、図11に示すハズレテーブル106c−2、図12に示す第1時短テーブル106c−3、図13に示す第2時短テーブル106c−4である。
当たりテーブル106c−1は、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の結果が特図当たりである場合、および、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の結果が特図当たりである場合に用いられるものである。ハズレテーブル106c−2は、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の結果がハズレである場合、および、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の結果がハズレである場合に用いられるものである。第1時短テーブル106c−3および第2時短テーブル106c−4も、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の結果がハズレである場合、および、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の結果がハズレである場合に用いられるものである。
ハズレテーブル106c−2に有される変動時間の種類(8秒,10秒,30秒,45秒,60秒,90秒,120秒)のうち最も短い変動時間は8秒であるのに対し、第1時短テーブル106c−3に有される変動時間の種類(1秒,2秒)のうち最も長いのは2秒であり、第2時短テーブル106c−4に有される変動時間の種類(5秒,7秒)のうち最も長い変動時間は7秒である。つまり、本実施形態においては、ハズレテーブル106c−2に有される変動時間の全ては、第1時短テーブル106c−3に有される変動時間の全てよりも長く、かつ、第2時短テーブル106c−4に有される変動時間の全てよりも長く設定されている。
また、第2時短テーブル106c−4に有される変動時間の種類(5秒,7秒)のうち最も短い変動時間は5秒であるのに対し、第1時短テーブル106c−3に有される変動時間の種類(1秒,2秒)のうち最も長いのは2秒である。つまり、第2時短テーブル106c−4に有される変動時間の全ては、第1時短テーブル106c−3に有される変動時間のいずれよりも長く設定されている。
なお、本実施形態においては、特図変動パターン用乱数が0〜9の10個であり、特図当たり時に選択される変動パターンの種類が変動パターンNo.1〜No.10に設定されており、ハズレ時に選択される変動パターンの種類が変動パターンNo.11〜No.40に設定されているが、変動パターン用乱数の個数、変動パターンの種類数は適宜設定されるものである。また、第1時短テーブル106c−3および第2時短テーブル106c−4のそれぞれに有される変動時間の種類は1種類でもよいし、3種類以上でもよい。
図4の説明に戻る。主制御処理部100はさらに、制御プログラムにより設定された手段として、普通図柄用電子抽選手段111、普通図柄用乱数発生手段112および電動チューリップ制御手段115を備えている。
普通図柄用乱数発生手段112は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新させることにより、ソフトウェア乱数である普通図柄用乱数を発生させるものである。
普通図柄用電子抽選手段111は、図14に示すように、スルーチャッカ62を遊技球が通過したことを契機に、すなわちスルーチャッカ検知センサ93からの検知信号が主制御処理部100に入力されたタイミングで普通図柄用乱数を1個取得(ラッチ)する普通図柄用乱数取得手段111aと、この普通図柄用乱数取得手段111aにより取得された普通図柄用乱数が普図当たりか否かを判定する普通図柄用乱数当否判定手段111bと、普通図柄の変動中に普通図柄用乱数取得手段111aが普通図柄用乱数を取得した場合に、その普通図柄用乱数を普通図柄用保留球乱数として主制御処理部100のRAMに記憶させる普通図柄用保留球乱数記憶手段111eとを備えている。
普通図柄用乱数当否判定手段111bは、普通図柄低確率判定テーブル111cと普通図柄高確率判定テーブル111dを使い分けて普通図柄用乱数が普図当たりか否かの判定を行うものである。普通図柄低確率判定テーブル111cは、普通図柄用乱数と普図当たりの対応関係が規定されたテーブルであって普図当たりに当選する確率が低く作成されたものである。普通図柄高確率判定テーブル111dは、普通図柄低確率判定テーブル111cよりも普図当たりに当選する確率が高く作成されたものである。これら普通図柄低確率判定テーブル111cと普通図柄高確率判定テーブル111dは主制御処理部100のROMに記憶されている。
電動チューリップ制御手段115は、普通図柄用電子抽選手段111による電子抽選の結果が普図当たりである場合に、電動チューリップ61をそのソレノイドに断続的に通電して開閉するよう制御するものである。前出の普通図柄用乱数当否判定手段111bが普通図柄低確率判定テーブル111cを参照して普通図柄用乱数を普図当たりと判定した場合、電動チューリップ制御手段115は電動チューリップ61に0.2秒の第2始動入賞口61aの開放を1回行わせる。前出の普通図柄用乱数当否判定手段111bが普通図柄高確率判定テーブル111dを参照して普通図柄用乱数を普図当たりと判定した場合、電動チューリップ制御手段115は電動チューリップ61に2.9秒の第2始動入賞口61aの開放を2回行わせる。つまり、普通図柄用電子抽選手段111による電子抽選の結果が普図当たりであっても、普通図柄用乱数当否判定手段111bが普通図柄低確率判定テーブル111cを参照した場合よりも普通図柄高確率判定テーブル111dを参照した場合の方が、遊技者にとって電動チューリップ61に遊技球を入賞させやすい。
主制御処理部100はさらに、制御プログラムにより設定された手段として、普図変動パターンコマンド抽選手段113、普図変動パターン用乱数発生手段113aを備えている。普図変動パターンコマンド抽選手段113は普通図柄制御処理部400に与える普通図柄の変動パターンコマンドを、電子抽選により決定するものである。普図変動パターン用乱数発生手段113aは普図変動パターンコマンド抽選手段113による電子抽選に用いられる変動パターン用乱数を発生させるものである。次に、これら普図変動パターンコマンド抽選手段113、普図変動パターン用乱数発生手段113aについて詳細に説明する。
普図変動パターン用乱数発生手段113aは、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新させることにより、ソフトウェア乱数である普図変動パターン用乱数を発生させるようになっている。本実施形態では、変動パターン用乱数として0〜4までの10個の整数が用いられている。
図8に示すように、普図変動パターンコマンド抽選手段113は、普図変動パターン用乱数発生手段113aにより発生された普図変動パターン用乱数のうち1個を、スルーチャッカ62を遊技球が通過したことを契機に、すなわちスルーチャッカ検知センサ93からの検知信号が主制御処理部100に入力されたタイミングで取得する普図変動パターン用乱数取得手段113aと、この普図変動パターン用乱数取得手段113aにより取得された普図変動パターン用乱数に対応する変動パターンNo.および変動時間を、普図変動パターンコマンドテーブル113c中から選択する普図変動パターンコマンド選択手段113bとを備えている。
普図変動パターンコマンドテーブル113cは、普通図柄用乱数と普通図柄の変動時間の種類との対応関係を規定するテーブルであり、図16に示す普図通常テーブル113c−1と、図17に示す普図時短テーブル113c−2との2種類が用意されて、主制御処理部100のROMに記憶されている。普図通常テーブル113c−1に有される変動時間よりも、普図時短テーブル113c−2に有される変動時間の方が短く設定されている。具体的には、普図通常テーブル113c−1では普図変動パターン用乱数0〜4の全てに対し10秒が対応付けられているのに対し、普図時短テーブル113c−2では普図変動パターン用乱数0〜4の全てに対し0.6秒が対応付けられている。また、特図変動パターンコマンドテーブルの種類には特図当たり時に参照されるものと、ハズレ時に参照されるものとに分けられていたが、普図通常テーブル113c−1および普図時短テーブル113c−2は普図当たり時とハズレ時のいずれのときも使用されるものである。
なお、本実施形態においては、普図変動パターン用乱数が0〜4の5個の整数であり、変動パターンの種類がNo.101〜No.110に設定されているが、普図変動パターン用乱数の個数、普図変動パターンの種類数)は適宜設定されるものである。また、本実施形態においては、普図通常テーブル113c−1も普図時短テーブル113c−2も1種類の変動時間しか有さないが、複数種類有するものであってもよい。
主制御処理部100はさらに、制御プログラムにより設定された手段として遊技モード移行制御手段110を備えている。この遊技モード移行制御手段110は、特別図柄に係る電子抽選に対して適用される遊技モードとしての前出の特図通常率モードと前出の特図高確率モードとの切替えを行うことが可能なものであり、かつ、普通図柄に係る電子抽選に対して適用される遊技モードとしての普図通常モードと普図高確率モードとの切替えを行うことが可能なものであり、かつ、特別図柄の変動時間に対して適用される変動時間モードとしての通常変動時間モードと短縮変動時間モードとの切替えを行うことが可能なものである。
特図通常モードは、前述のように、第1特別図柄用電子抽選手段101の第1特別図柄用乱数当否判定手段101bが第1特別図柄低確率判定テーブル101cを参照して特別図柄用乱数の当否を判定し、第2特別図柄用電子抽選手段102の第2特別図柄用乱数当否判定手段102bが第2特別図柄低確率判定テーブル102cを参照して特別図柄用乱数の当否を判定する遊技モードである。この特図通常モードは、パチンコ機Pの起動後から16R確変または2R確変に当選するまでの間、第1特別図柄用電子抽選手段101および第2特別図柄用電子抽選手段102のそれぞれによる電子抽選に対して適用される。また、16R通常または2R通常に基づく当たり遊技終了後に行われる第1特別図柄用電子抽選手段101および第2特別図柄用電子抽選手段のそれぞれによる電子抽選に対して適用される。
特図高確率モードは、前述のように、第1特別図柄用電子抽選手段101の第1特別図柄用乱数当否判定手段101bが第1特別図柄高確率判定テーブル101dを参照して特別図柄用乱数の当否を判定し、第2特別図柄用電子抽選手段102の第2特別図柄用乱数当否判定手段102bが第2特別図柄高確率判定テーブル102dを参照して特別図柄用乱数の当否を判定する遊技モードである。つまり、特図高確率モードでは、特図通常モードよりも特図当たりの当選確率が高い。この特図高確率モードは、16R確変の特図当たりに基づく当たり遊技の終了後から16R通常または2R通常に当選するまでの間、第1特別図柄用電子抽選手段101および第2特別図柄用電子抽選手段102のそれぞれによる電子抽選に対し適用される。
普図通常モードは、普通図柄用電子抽選手段111の普通図柄用乱数当否判定手段111bが普通図柄低確率判定テーブル111cを参照して普通図柄用乱数が普図当たりか否かを判定する遊技モードである。この普図通常モードは、パチンコ機Pの起動後から第1特別図柄用電子抽選手段101および第2特別図柄用電子抽選手段102のいずれかによる電子抽選で16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するまでの間、普通図柄用電子抽選手段111による電子抽選に適用される。また、この普図通常モードは、16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のそれぞれに基づく当たり遊技中、普通図柄用電子抽選手段111による電子抽選に対して適用される。また、この普図通常モードは、16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに基づく当たり遊技終了後に所定条件、すなわち、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の実行回数と、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の実行回数との合計が所定回数(100回)に達してから16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するという条件が満たされるまでの間、普通図柄用電子抽選手段111による電子抽選に対して適用される。なお、「第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の実行回数」および、「第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の実行回数」の実行回数とは、その電子抽選に用いられる特別図柄用乱数の取得から、その特別図柄用乱数が特図当たりか否かを示す特別図柄が停止表示されるまでを1回として計数されるものである。
さらに、この普図通常モードは、普図変動パターンコマンド抽選手段113による変動パターンNo.の電子抽選にも適用され、これによって普図変動パターンコマンド抽選手段113は、普図通常テーブル113c−1を参照して変動パターンNo.を抽選する状態、すなわち変動時間を10秒に決定する状態となる。
普図高確率モードは、普通図柄用電子抽選手段111の普通図柄用乱数当否判定手段111bが普通図柄高確率判定テーブル111dを参照して普通図柄用乱数が普図当たりか否かを判定する遊技モードである。つまり、普図高確率モードでは、普図通常モードよりも普図当たりの当選確率が高い。この普図高確率モードは、16R通常および2R通常のそれぞれに基づく当たり遊技終了後から所定条件、すなわち、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の実行回数と、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の実行回数との合計が所定回数(本実施形態では100回に設定されている)に達すること、という条件が満たされるまでの間、普通図柄用電子抽選手段111による電子抽選に適用される。また、この普図高確率モードは、16R確変および2R確変のそれぞれに基づく当たり遊技終了後から次の16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するまでの間、普通図柄用電子抽選手段111による電子抽選に適用される。
さらに、この普図高確率モードは、普図変動パターンコマンド抽選手段113による変動パターンNo.の電子抽選にも適用され、これによって普図変動パターンコマンド抽選手段113は、普図時短テーブル113c−2を参照して変動パターンNo.を抽選する状態、すなわち変動時間を0.6秒に決定する状態となる。つまり、普通高確率モードでは、普図通常モードよりも普図当たりに当選しやすく、かつ、普通図柄の変動時間も短いため、遊技者にとって電動チューリップ61を普図通常モードよりも頻繁に開かせやすく、さらに、電動チューリップ61の1回当たりの開放時間が普図通常モードよりも長い。これによって、普図高確モード中、遊技者は電動チューリップ61に多くの遊技球を入賞させることができる。
通常変動時間モードは、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106および第2特図変動パターンコマンド抽選手段107がそれぞれ、特別図柄用乱数が特図当たりの場合に当たりテーブル106c−1(図10に示す)を参照して、ハズレの場合にハズレテーブル106c−2(図11に示す)を参照して特別図柄の変動時間を決定する変動時間モードである。この通常変動時間モードは、パチンコ機Pの起動後から16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するまでの間、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106による電子抽選と、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107による電子抽選とに適用される。また、この通常変動時間モードは、16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のそれぞれに基づく当たり遊技終了後に所定条件、すなわち、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の実行回数と、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の実行回数との合計が所定回数(本実施形態では100回に設定されている)に達するという条件が満たされてから、16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するまでの間、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106による電子抽選と、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107による電子抽選とに対して適用される。
短縮変動時間モードは、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106および第2特図変動パターンコマンド抽選手段107がそれぞれ、特別図柄用乱数が特図当たりの場合に当たりテーブル106c−1(図10に示す)を参照して、ハズレの場合に第1時短テーブル106c−3(図12に示す)または第2時短テーブル106c−4(図13に示す)を参照して特別図柄の変動時間を決定する変動時間モードである。この短縮変動時間モードは16R通常および2R通常のそれぞれの当選に基づく当たり遊技終了後から所定条件、すなわち、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の実行回数と、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の実行回数との合計が所定回数(本実施形態では100回に設定されている)に達するという条件が満たされるまでの間、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106による電子抽選と、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107による電子抽選とに対して適用される。また、この短縮変動時間モードは、16R確変および2R確変のそれぞれの当選に基づく当たり遊技終了後から、前出の所定条件とは別の所定条件、すなわち16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するという条件が満たされるまでの間、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106による電子抽選と、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107による電子抽選とに対して適用される。
なお、特図通常モード、特図高確率モード、普図通常モード、普図高確率モード、通常変動時間モード、短縮変動時間モードの6モードのそれぞれが適用される期間を比較して分かるように、それらのモードのいずれか2以上は、同じ期間に適用されるようになっている。具体的には、「パチンコ機Pの起動後から16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するまでの間」、「16R通常または2R通常に基づく当たり遊技終了後であって第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の実行回数と、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の実行回数との合計が所定回数(本実施形態では100回に設定されている)に達した後から、16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するまでの間」のそれぞれでは、6モードのうちの特図通常モードと普図通常モードとの2モードが適用され、これによってパチンコ機Pは通常の遊技状態、いわゆる通常状態となる。
「16R通常および2R通常のそれぞれの当選に基づく当たり遊技終了後から所定条件、すなわち、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選の実行回数と、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選の実行回数との合計が所定回数(本実施形態では100回に設定されている)に達するという条件が満たされるまでの間」では、6モードのうちの特図通常モードと普図高確率モードと短縮変動時間モードとの3モードが適用され、これによってパチンコ機Pは、特別図柄の変動が100回行われるまでの間、特図当たりの当選確率は当選確率も通常状態と同じだが、普図当たりの当選確率は通常状態よりも高く、さらに特別図柄の変動時間も普通図柄の変動時間も通常状態よりも短い状態、いわゆる電サポ付き時短状態となる。「電サポ」とは電動チューリップ61により遊技者をサポートすることを意味する。具体的には、電動チューリップ61の開放を頻繁に行わることができる状態、すなわち、遊技球を第2始動入賞口61aに入賞させやすい状態であり、これによって遊技者は第2始動入賞口61aに遊技球を頻繁に入賞させて賞球を獲得しながら、第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選での特図当たりを狙うことになる。
「16R確変および2R確変のそれぞれの当選に基づく当たり遊技終了後から別の所定条件、すなわち16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するという条件が満たされるまでの間」特図高確率モードと普図高確率モードと短縮変動時間モードとの3モードが適用され、これによってパチンコ機Pは、16R通常、2R通常、16R確変、2R確変のいずれかに当選するまでの間、特図当たりの当選確率も普図当たりの当選確率も通常状態よりも高く、さらに特別図柄の変動時間も普通図柄の変動時間も通常状態よりも短い状態、いわゆる確変状態となる。
前述のように、小当たりに当選する前と、その小当たりに基づく当たり遊技終了後とで、特図当たりの当選確率も普図当たりの当選確率も維持されるようになっている。それらの当選確率の維持は、特図通常モード、特図高確率モード、普図通常モード、普図高確率モードにおいて小当たりに当選した場合に、次の電子抽選に対してもそのモードを適用することにより実現されるようになっている。
なお、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107の構成から分かるように、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107は、当たり遊技終了後から所定条件が満たされるまでの間、第2特別図柄表示装置としての特別図柄表示装置50に表示される特別図柄の変動時間を制御する変動時間制御手段である。また、この変動時間制御手段は、第2特別図柄表示装置に表示される特別図柄の変動時間として選択される1種類の変動時間を有する第1,第2テーブルとしての第1時短テーブル106c−3および第2時短テーブル106c−4と、これら第1時短テーブル106c−3と第2時短テーブル106c−4を使い分けて変動時間を選択する変動時間選択手段としての第2特図変動パターンコマンド選択手段107bを備えたものである。
図4の説明に戻る。主制御処理部100はさらに、制御プログラムにより設定された手段である計時手段116と時間判定手段117とを備えている。
計時手段116は、主制御処理部100のCPUのクロック周波数に基づき16ラウンドの当たり遊技の消化に掛かる時間を計時するものである。計時手段116による計時開始は、アタッカー制御手段109がアタッカー装置63の第11ラウンド(最初のラウンド)の開始のためにアタッカー装置63のソレノイドへの電力供給を開始するときに設定されており、計時終了は、第16ラウンド(最後のラウンド)を終了するためにアタッカー装置63のソレノイドへの電力供給を停止するときに設定されている。
時間判定手段117は、計時手段116により計時された16ラウンドの消化時間が予め設定された基準時間以下か否かを判定するものである。本実施形態において、基準時間は3分に設定されている。この基準時間は16ラウンドの当たり遊技を消化するのに十分な時間として設定されたものであり、遊技釘の傾きに恵まれなかった場合や、遊技者の技量が基準時間に対して十分でなかった場合には、8個の遊技球を大入賞口63aに円滑に入賞させることができず、16ラウンドの当たり遊技の消化に基準時間を超える時間が掛かる場合がある。
前述のように短縮変動時間モードにおいて、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106および第2特図変動パターンコマンド抽選手段107はそれぞれ、特別図柄用乱数が特図当たりの場合に当たりテーブル106c−1(図10に示す)を参照して特別図柄の変動時間を決定し、ハズレの場合には第1時短テーブル106c−3(図12に示す)または第2時短テーブル106c−4(図13に示す)を参照して特別図柄の変動時間を決定する。第1時短テーブル106c−3と第2時短テーブル106c−4のいずれを参照するかは、前出の時間判定手段117による判定の結果に基づき決定されるよう設定されている。具体的には、時間判定手段117による判定の結果が基準時間以下であるという結果である場合には第1時短テーブル106c−3を参照するよう設定されており、時間判定手段117による判定の結果が基準時間よりも長いという結果である場合には第2時短テーブル106c−4を参照するよう設定されている。
このように構成された主制御処理部100は、第1特別図柄決定手段104により決定された特別図柄の停止図柄のコマンド、第2特別図柄決定手段105により決定された特別図柄の停止図柄のコマンド、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106により決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.、変動時間)、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107により決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.、変動時間)、普図変動パターンコマンド抽選手段113により決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.、変動時間)、特別図柄および普通図柄のそれぞれの変動開始および停止のコマンド等の種々の信号を出力する。これらのコマンドは副制御処理部である演出制御処理部200、特別図柄制御処理部300、普通図柄制御処理部400、ランプ制御処理部500および払出制御処理部600のいずれかに入力されることになる。次に、これら副制御処理部について説明する。
演出制御処理部200は、第1特別図柄決定手段104により決定された特別図柄のコマンドに基づき演出図柄の停止図柄を決定し、また、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106により決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.、変動時間)に基づき、演出図柄を含む動画および効果音などから構成された演出内容を決定し、それら停止図柄および演出内容に基づき演出図柄表示装置40およびスピーカ7を制御するものである。また、演出制御処理部200は、第1始動入賞口60および第2始動入賞口61aのそれぞれへの新たな遊技球の入賞を示す主制御処理部100からの信号を入力したとき、このときよりも前の第1始動入賞口60または第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞に基づく演出を実行中である場合に、その新たな遊技球の第1始動入賞口60および第2始動入賞口61aのそれぞれへの遊技球の入賞が所定の表示領域に表示されるよう演出図柄表示装置50を制御するものでもある。その所定の表示領域には、第1始動入賞口60への遊技球の入賞数および第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞数がそれぞれ最大4個が表示されるようになっている。つまり、演出図柄表示装置50により第1始動入賞口60および第2始動入賞口61aのそれぞれへの遊技球の入賞に伴って発生した保留球乱数の個数が表示されるようになっている。
演出制御処理部200はさらに、第2特別図柄決定手段105により決定された特別図柄のコマンドに基づき演出図柄の停止図柄を決定し、また、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107により決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.、変動時間)に基づき、演出図柄を含む動画および効果音などから構成された演出内容を決定し、それら停止図柄および演出内容に基づき演出図柄表示装置40およびスピーカ7を制御するものである。また、演出制御処理部200は、第2始動入賞口61aへの新たな遊技球の入賞を示す主制御処理部100からの信号を入力したとき、このときよりも前の第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞に基づく演出を実行中である場合に、その新たな遊技球の第1始動入賞口60への遊技球の入賞が所定の表示領域に表示されるよう演出図柄表示装置50を制御するものでもある。その所定の表示領域には最大4個の入賞数が表示されるようになっている。つまり、演出図柄表示装置50により第2始動入賞口61aへの遊技球の入賞に伴って発生した保留球乱数の個数が表示されるようになっている。
特別図柄制御処理部300は、主制御処理部100の第1特別図柄決定手段104により決定された特別図柄の停止図柄のコマンドに基づき特別図柄の停止図柄を決定し、また、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106により決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.、変動時間)に基づき特別図柄の変動パターンを決定し、それら停止図柄および変動パターンに基づき特別図柄表示装置40を制御するものである。特別図柄表示装置40は特別図柄制御処理部300により制御されることで、特別図柄を変動表示させた後に16R通常、2R通常、16R確変、2R確変、小当たり、ハズレのいずれか1に対応する停止図柄を表示することになる。
特別図柄制御処理部300は、主制御処理部100の第2特別図柄決定手段105により決定された特別図柄の停止図柄のコマンドに基づき特別図柄の停止図柄を決定し、また、第2特図変動パターンコマンド抽選手段107により決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.、変動時間)に基づき特別図柄の変動パターンを決定し、それら停止図柄および変動パターンに基づき特別図柄表示装置40を制御するものである。特別図柄表示装置40は特別図柄制御処理部300により制御されることで、特別図柄を変動表示させた後に16R確変、2R確変、小当たり、ハズレのいずれか1に対応する停止図柄を表示することになる。
普通図柄制御処理部400は、主制御処理部100の普通図柄用電子抽選手段111による電子抽選の結果に基づき普通図柄の停止図柄を決定し、また、普図変動パターンコマンド抽選手段113により決定された変動パターンコマンド(変動パターンNo.、変動時間)に基づき普通図柄の変動パターンを決定し、それら停止図柄および変動パターンに基づき普通図柄表示装置41を制御するものである。普通図柄表示装置41は普通図柄制御処理部400により制御されることで、普通図柄を変動表示させた後に普図当たりかハズレのいずれかに対応する停止図柄を表示することになる。
ランプ制御処理部500は、主制御処理部100からのコマンドに基づき、パチンコ機Pに設けられた所定のランプや電飾の点灯、消灯を制御するものである。
払出制御処理部600は、CRユニット603からの信号に基づき遊技球が遊技者に貸し出されるよう賞球払出装置601を制御するほか、主制御処理部100からの払出コマンドに基づき賞球が遊技者に払い出されるよう賞球払出装置601を制御するものである。この賞球払出装置601は、遊技球を1個ずつ保持する切欠きが形成されたスプロケット(図示せず)と、このスプロケットを回転させるモータ(図示せず)とを備え、そのモータの回転を制御することにより、必要な数だけ賞球を払い出すことができるようになっている。具体的には、遊技球が第1始動入賞口60、第2始動入賞口61a、大入賞口63aa、一般入賞口64のいずれかに遊技球が入賞すると、すなわち、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、大入賞口検知センサ94、一般入賞口検知センサ95のいずれかにより遊技球が検知されると、入賞が検知された検知センサに予め対応付けられた払出コマンドが主制御処理部100から賞球払出装置601に与えられ、賞球払出装置601はその払出コマンドに予め対応付けられた個数の遊技球を払い出すようになっている。
発射制御処理部700は、ハンドル6の回動量に応じて発射装置10の制御するものである。具体的には、打撃槌を駆動するソレノイドに対して供給する電流をハンドル6の回転量に応じて変化させたり、電流の供給を停止したりする制御を行う。なお、この発射制御処理部700は払出制御処理部600と接続されており、この払出制御処理部600がCRユニット603と接続されていない場合に、払出制御処理部600から発射制御処理部700に発射停止信号が送信されるようになっている。
このように構成された本実施形態に係るパチンコ機Pの特別図柄の変動時間の決定に関する動作について図18〜図20を用いて説明する。
図18に示すように、第1特別図柄用電子抽選手段101による電子抽選で、または第2特別図柄用電子抽選手段102による電子抽選で、16R通常または16R確変に当選した後、主制御処理部100のアタッカー制御手段109は当たり遊技の最初のラウンド(第1ラウンド)開始のため、アタッカー装置63のソレノイドに電力を供給する。このとき、主制御処理部100の計時手段116は、16ラウンドの当たり遊技の消化時間の計時を開始する(ステップS1)。その後、アタッカー制御手段109がアタッカー装置63のソレノイドに対する16回目の電力供給を終了し、これによって当たり遊技の第16ラウンドの終了する(ステップS2でYES)。このとき、計時手段116は、16ラウンドの当たり遊技の消化時間の計時を終了する(ステップS3)。
次に、主制御処理部100の時間判定手段117は、計時手段116により計時された計時時間(消化時間)が基準時間以下か否かを判定し、基準時間以下であるとの判定結果を得た場合には(ステップS4でYES)、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106および第2特図変動パターンコマンド抽選手段107は、パチンコ機Pが通常16Rに基づく時短状態または確変16Rに基づく確変状態である間、通常処理を行って特別図柄の変動時間を決定する(ステップS5、ステップS6でNOの繰り返し)。
通常処理とは図19に示す処理である。つまり、時短状態または確変状態において、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106および第2特図変動パターンコマンド抽選手段107は、特別図柄用乱数(保留球乱数)の当否の判定結果がハズレである場合、図12に示す第1時短テーブル106c−3を参照して特別図柄の変動時間を決定する(ステップS11→ステップS12)。一方、特別図柄用乱数(保留球乱数)の当否の判定結果が特図当たりである場合、図10に示す当たりテーブル106c−1を参照して特別図柄の変動時間を決定する(ステップS11→ステップS13)。
図18の説明に戻る。ステップS4で計時手段116により計時された計時時間が基準時間よりも長い、と時間判定手段117が判定した場合には(ステップS4でNO)、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106および第2特図変動パターンコマンド抽選手段107は、パチンコ機Pが通常16Rに基づく時短状態または確変16Rに基づく確変状態である間、特別処理を行って特別図柄の変動時間を決定する(ステップS7、ステップS6でNOの繰り返し)。
特別処理とは図20に示す処理である。つまり、時短状態または確変状態において、第1特図変動パターンコマンド抽選手段106および第2特図変動パターンコマンド抽選手段107は、特別図柄用乱数(保留球乱数)の当否の判定結果がハズレである場合、図13に示す第2時短テーブル106c−4を参照して特別図柄の変動時間を決定する(ステップS21→ステップS22)。一方、特別図柄用乱数(保留球乱数)の当否の判定結果が特図当たりである場合は通常処理と同じく、図10に示す当たりテーブル106c−1を参照して特別図柄の変動時間を決定する(ステップS21→ステップS23)。
図18の説明に戻る。時短状態または確変状態が終了すると(ステップS6でYES)、ステップS4での時間判定手段117による判定の結果に基づき通常処理または特別処理が選択されたことは無効にされ、当たり遊技開始から時短状態または確変状態の終了までの間に行われる特別図柄の変動時間の決定に関する処理は終了する。
本実施形態に係るパチンコ機Pによれば次の効果を得られる。
本実施形態に係るパチンコ機Pにおいて、16R通常の当たり遊技の消化時間および16R確変の当たり遊技の消化時間のそれぞれが基準時間以下か否かを、その当たり遊技終了後の遊技において、第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選の機会を獲得しやすい有利な状態になるか、その機会を獲得しにくい状態になるかに影響させることができる。
本実施形態に係るパチンコ機Pにおいて、16ラウンドの消化時間が基準時間よりも長い場合に、16ラウンドの当たり遊技終了後の遊技を有利にするので、当たり遊技中に遊技球を大入賞口63aに次々と円滑に入賞させて16ラウンドの当たり遊技の消化時間を短く済ませた遊技者よりも、遊技釘の傾きに恵まれなかった場合や技量不足のために16ラウンドの当たり遊技の消化時間が長く掛かってしまった遊技者を、16ラウンドの当たり遊技終了後の遊技で有利にすることができる。
なお、前述の実施形態に係るパチンコ機Pにおいて、計時手段116は16ラウンドの当たり遊技の開始から終了までに掛かる時間を計時するようになっているが、本発明における計時手段はこれに限定されるものではなく、16ラウンドのうちの計時対象とするラウンドを電子抽選によって決定する計時ラウンド決定手段を備えたものであってもよい。計時ラウンド決定手段は、例えば計時対象を16ラウンドのいずれか1ラウンドとする場合、ラウンド数と同じ個数である16個の乱数、例えば0〜15までのソフトウェア乱数を発生させる手段と、16R通常および16R確変に当選したときにソフトウェア乱数の1個を取得する手段と、ソフトウェア乱数0〜15のそれぞれと1ラウンド〜16ラウンドのそれぞれとの対応関係が規定されたテーブルと、取得された乱数に基づきテーブルを参照して16ラウンドのいずれか1ラウンドを選択する手段とを備えたものであればよい。また、1個のソフトウェア乱数を複数のラウンドに対応付け、16ラウンドのいずれか複数ラウンドを計時対象として電子抽選により決定するものであってもよい。
このように計時ラウンド決定手段を備えたものによれば、所定の複数ラウンドのいずれの消化時間が、当たり遊技終了後の遊技に影響するかを遊技者に分からないようにすることができる。したがって、意図的にラウンドの消化時間を遅延できる技量をもった遊技者が有利になることを抑制することができる。
前述の実施形態に係るパチンコ機Pにおいて、計時手段116による計時開始と計時終了のそれぞれのタイミングは、アタッカー制御手段109からアタッカー装置63のソレノイドへの電力供給開始と電力供給停止のそれぞれに設定されている。これらのタイミングは一例である。主制御処理部100において16ラウンドの当たり遊技開始に前後して行われる処理は、アタッカー装置63のソレノイドへの電力供給開始の他に、特別図柄の表示を終了する旨のコマンドの出力など種々あり、このような処理が計時開始のタイミングとして設定されていてもよい。また、16ラウンドの当たり遊技終了に前後して行われる処理としては、アタッカー装置63のソレノイドへの電力供給停止の他に、短縮変動時間モードおよび特図高確率モードへの移行などがあり、このような処理が計時終了のタイミングとして設定されていてもよい。
P パチンコ機
31 遊技領域
60 第1始動入賞口(第1始動口)
61 電動チューリップ
61a 第2始動入賞口(第2始動口)
40 特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置および第2特別図柄表示装置)
41 普通図柄表示装置
100 主制御処理部
101 第1特別図柄用電子抽選手段
101a 第1特別図柄用乱数取得手段
101b 第1特別図柄用乱数当否判定
101c 第1特別図柄低確率判定テーブル
101d 第1特別図柄高確率判定テーブル
111e 第1特別図柄用保留球乱数記憶手段
102 第2特別図柄用電子抽選手段
102a 第2特別図柄用乱数取得手段
102b 第2特別図柄用乱数当否判定
102c 第2特別図柄低確率判定テーブル
102d 第2特別図柄高確率判定テーブル
112e 第2特別図柄用保留球乱数記憶手段
103 特別図柄用乱数発生手段
106 第1特図変動パターンコマンド抽選手段
106c−3 第1時短テーブル(第1テーブル)
106c−4 第2時短テーブル(第2テーブル)
107 第2特図変動パターンコマンド抽選手段(変動時間制御手段)
107b 第2特図変動パターンコマンド選択手段(変動時間選択手段)
109 アタッカー制御手段
110 遊技モード移行手段
111 普通図柄用電子抽選手段
111a 普通図柄用乱数取得手段
111b 普通図柄用乱数当否判定
111c 普通図柄低確率判定テーブル
111d 普通図柄高確率判定テーブル
111e 普通図柄用保留球乱数記憶手段
112 普通図柄用乱数発生手段
115 電動チューリップ制御手段
116 計時手段
117 時間判定手段

Claims (2)

  1. 遊技球が流下する遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられた大入賞口を開閉するアタッカー装置と、
    前記遊技領域に設けられた第1始動口と、この第1始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う第1特別図柄用電子抽選手段と、この第1特別図柄用電子抽選手段による抽選の結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する第1特別図柄表示装置と、
    前記遊技領域に設けられた第2始動口と、この第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う第2特別図柄用電子抽選手段と、この第2特別図柄用電子抽選手段による抽選の結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する第2特別図柄表示装置と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球が内部を通過可能なスルーチャッカと、遊技球が前記スルーチャッカを通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選を行う普通図柄用電子抽選手段と、この普通図柄用電子抽選手段による抽選の結果を、普通図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する普通図柄表示装置と、
    前記第2始動口の入口に設けられ、前記普通図柄抽選手段による電子抽選で普図当たりに当選した場合に開閉して、前記第2始動口への遊技球の入賞を容易にする電動チューリップと、
    前記第1特別図柄用電子抽選手段による電子抽選、および、前記第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選に用いられ、特別図柄用乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、
    前記普通図柄抽選手段による電子抽選に用いられ、普通図柄用乱数を発生させる普通図柄用乱数発生手段と、
    予め設定された複数の条件のそれぞれ対応付けられた遊技モードのうちの1つを、その条件が満たされた場合に選択して遊技モードを移行させる遊技モード移行制御手段と、
    前記第1電子抽選手段による電子抽選の結果が特図当たりとなった場合、または前記第2電子抽選手段による電子抽選の結果が特図当たりとなった場合に、前記アタッカー装置に前記大入賞口を、この大入賞口への所定個数の遊技球の入賞を1ラウンドとして所定の複数ラウンドだけ開かせる当たり遊技を行うアタッカー制御手段と
    を備え、
    前記第1特別図柄用電子抽選手段は、前記特別図柄用乱数発生手段により発生された特別図柄用乱数の中から1個を、前記第1始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する第1特別図柄用乱数取得手段と、この第1特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が特図当たりか否かを判定する第1特別図柄当否判定手段と、特別図柄の変動中に前記第1特別図柄用乱数取得手段により取得された特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する第1保留球乱数記憶手段とを有し、
    前記第2特別図柄用電子抽選手段は、前記特別図柄用乱数発生手段により発生された特別図柄用乱数の中から1個を、前記第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する第2特別図柄用乱数取得手段と、この第2特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が特図当たりか否かを判定する第2特別図柄当否判定手段と、特別図柄の変動中に前記第2特別図柄用乱数取得手段により取得された特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する第2保留球乱数記憶手段とを有し、
    前記普通図柄抽選手段は、前記普通図柄用乱数発生手段により発生した普通図柄用乱数の中から1個を、前記スルーチャッカを遊技球が通過したことを契機に取得する普通図柄用乱数取得手段と、この普通図柄用乱数取得手段により取得された普通図柄用乱数が普図当たりか否かを判定する普通図柄用乱数当否判定手段とを有し、
    前記普通図柄用乱数当否判定手段は、普通図柄用乱数と普図当たりの対応関係が規定されたテーブルであって普図当たりに当選する確率が低く作成された普通図柄低確率判定テーブルと、この普通図柄低確率判定テーブルよりも普図当たりに当選する確率が高く作成された普通図柄高確率判定テーブルとを使い分けて普通図柄用乱数が普図当たりか否かの判定を行うものであり、
    前記複数の遊技モードには、前記普通図柄用乱数当否判定手段に前記普通図柄低確率判定テーブルを参照させて普通当たりか否を判定させる普図通常モードと、前記普通図柄用乱数当否判定手段に前記普通図柄高確率判定テーブルを参照させて普図当たりか否かを判定させる普図高確率モードが含まれ、
    前記第1保留球乱数記憶手段と前記第2保留球乱数記憶手段の両方に保留球乱数が記憶されている場合には、前記第2保留球乱数記憶手段に記憶されている保留球乱数に基づく遊技を、前記第1保留球乱数記憶手段に記憶されている保留球乱数に基づく遊技よりも優先して行うとともに、前記第1特別図柄用電子抽選手段による電子抽選よりも前記第2特別図柄用電子抽選手段による電子抽選の方が遊技者にとって有利に設定されている
    パチンコ機において、
    前記当たり遊技中に、前記所定の複数ラウンドのうちのいずれか1ラウンド以上が終了するのに掛かる時間を計時する計時手段と、
    予め設定された基準時間よりも前記計時手段によって計時された時間が長いか否かを判定する時間判定手段と、
    前記当たり遊技終了後から所定条件が満たされるまでの間、前記第2特別図柄表示装置に表示される特別図柄の変動時間を制御する変動時間制御手段と
    をさらに備え、
    前記遊技モード移行制御手段は、前記アタッカー制御手段による当たり遊技の終了後から前記所定条件が満たされるまでの間、前記遊技モードを前記普図高確率モードに保持し、
    前記変動時間制御手段は、前記第2特別図柄表示装置に表示される特別図柄の変動時間として選択可能な1種類以上の変動時間を有するテーブルである第1,第2テーブルと、これら第1,第2テーブルを使い分けて変動時間を選択する変動時間選択手段とを備え、
    前記変動時間選択手段は、前記時間判定手段による判定の結果が前記基準時間以下という結果である場合には、前記第1テーブル中から変動時間を選択するものであるとともに、前記時間判定手段による判定の結果が前記基準時間よりも長いという結果である場合には前記第2テーブル中から変動時間を選択するものであり、
    前記第2テーブルに有される変動時間の全ては、前記第1テーブルに有される変動時間のいずれよりも長く設定されている
    ことを特徴とするパチンコ機。
  2. 請求項1に記載のパチンコ機において、
    前記計時手段は、前記所定の複数ラウンドのうちの計時対象とするラウンドを電子抽選によって決定する計時ラウンド決定手段を備えた
    ことを特徴とするパチンコ機。
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