しかしながら、上記従来の技術では、予告表示が行われると大当たりの可能性が高いといったことを遊技者は事前に予測することはできるが、結局のところ、大当たりの可能性を示唆するだけであり、遊技者が遊技結果に関与することはできない。つまり、遊技者は、ただ予告表示が行われた保留球乱数に係る遊技が実際に行われるのを待ち、その結果、大当たりとなった場合には大当たり遊技を行い、ハズレとなった場合には、次の遊技を行うだけであり、遊技者自らの技量で遊技結果に変更を加えるといったことは不可能であった。そのため、熟練した遊技者にとってみれば、もはや面白みのないものとなっていた。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保留球乱数に基づく電子抽選の結果が事前に予告報知された場合であっても、遊技者自らの技量により、実際の電子抽選の結果を、予告報知された時点のものから変更することのできるパチンコ機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域の略中央部に設けられた第1始動口と、この第1始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う第1電子抽選手段と、この第1電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する第1特別図柄表示装置と、前記第1電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する第1大当たり遊技制御手段と、前記遊技領域のうち前記第1始動口よりも正面視で左右の何れかの側方に離れて設けられた第2始動口と、この第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う第2電子抽選手段と、この第2電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する第2特別図柄表示装置と、前記第2電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する第2大当たり遊技制御手段と、通常の遊技状態である通常モードと、この通常モードよりも遊技者に有利であって、前記大当たり遊技が終了したときに移行可能な有利モードとの間のモード移行を制御する遊技モード移行制御手段と、特別図柄に係る電子抽選に用いる特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、を備え、前記第1電子抽選手段は、前記特別図柄用乱数発生手段により発生した乱数の中から1つの特別図柄用乱数を前記第1始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する第1特別図柄用乱数取得手段と、この第1特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを、当否が記憶された第1判定テーブルを参照して当該特別図柄用乱数に基づく遊技が開始される時点で判定する第1特別図柄当否判定手段と、特別図柄の変動中に前記第1特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する第1保留球乱数記憶部と、を有し、前記第2電子抽選手段は、前記特別図柄用乱数発生手段により発生した乱数の中から1つの特別図柄用乱数を前記第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する第2特別図柄用乱数取得手段と、この第2特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを、当否が記憶された第2判定テーブルを参照して当該特別図柄用乱数に基づく遊技が開始される時点で判定する第2特別図柄当否判定手段と、特別図柄の変動中に前記第2特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する第2保留球乱数記憶部と、を有し、前記第1保留球乱数記憶部と前記第2保留球乱数記憶部の両方に保留球乱数が記憶されている場合には、前記第2保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数に基づく遊技を前記第1保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数に基づく遊技よりも優先して行うパチンコ機において、前記第1保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数が大当たりであるか否かの判定を、前記第1判定テーブルを参照して、当該保留球乱数に基づく遊技が開始されるより前に行う先読み判定手段と、前記先読み判定手段による判定結果を(前記保留球乱数に基づく遊技が開始されるより前に)遊技者に報知する先読み報知手段と、を具備し、前記第1判定テーブルは、遊技状態が前記通常モードである場合に参照される第1通常判定テーブルと、遊技状態が前記有利モードである場合に参照される第1有利判定テーブルと、を有し、前記第1通常判定テーブルおよび第1有利判定テーブルは、共に、大当たりの1つである第1当たりとなる乱数のグループで構成された第1当たりグループ、大当たりの1つである第2当たりとなる乱数のグループで構成された第2当たりグループ、および、ハズレとなる乱数のグループで構成されたハズレグループの少なくとも3つのグループからなると共に、前記第1通常判定テーブルにおける前記第1当たりグループを構成する乱数と、前記第1有利判定テーブルにおける前記第1当たりグループを構成する乱数とは、少なくとも一部が同一乱数であり、かつ、前記第1通常判定テーブルにおける前記第2当たりグループを構成する乱数と、前記第1有利判定テーブルにおける前記第2当たりグループを構成する乱数とは、少なくとも一部が同一乱数であり、前記第2判定テーブルは、遊技状態が前記通常モードである場合に参照される第2通常判定テーブルと、遊技状態が前記有利モードである場合に参照される第2有利判定テーブルと、を有し、前記第2通常判定テーブルおよび第2有利判定テーブルは、共に、大当たりの1つである第3当たりとなる乱数のグループで構成された第3当たりグループ、および、ハズレとなる乱数のグループで構成されたハズレグループの少なくとも2つのグループからなり、前記第1特別図柄当否判定手段が前記第1通常判定テーブルを参照して判定した結果、前記第1特別図柄乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数が前記第1当たりであった場合には、前記遊技モード移行制御手段は、前記第1当たりに基づく大当たり遊技が終了した後の遊技状態を前記有利モードへと移行させる一方、前記第1特別図柄乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数が前記第2当たりであった場合には、前記遊技モード移行制御手段は、前記第2当たりに基づく大当たり遊技が終了した後の遊技状態を前記通常モードにそのまま滞在させ、前記第1特別図柄当否判定手段が前記第1有利判定テーブルを参照して判定した結果、前記第1特別図柄乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数が前記第1当たりであった場合には、前記遊技モード移行制御手段は、前記第1当たりに基づく大当たり遊技が終了した後の遊技状態を前記通常モードへと移行させる一方、前記第1特別図柄乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数が、前記第2当たりであった場合には、前記第2当たりに基づく大当たり遊技が終了した後の遊技状態を前記有利モードにそのまま滞在させ、前記第2特別図柄当否判定手段が前記第2通常判定テーブルを参照して判定した結果、前記第2特別図柄乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数が、前記第3当たりであった場合には、前記遊技モード移行制御手段は、前記第3当たりに基づく大当たり遊技が終了した後の遊技状態を前記有利モードへと移行させ、前記第2特別図柄当否判定手段が前記第2有利判定テーブルを参照して判定した結果、前記第2特別図柄乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数が、前記第3当たりであった場合には、前記遊技モード移行制御手段は、前記第3当たりに基づく大当たり遊技が終了した後の遊技状態を前記通常モードへと移行させる構成とした。
本発明では、第1始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得した特別図柄用乱数が保留球乱数として第1保留球乱数記憶部に記憶されている場合において、この保留球乱数が大当たりであるか否かを、先読み判定手段が、第1判定テーブルを参照して、当該保留球乱数に基づく遊技が開始されるよりも前に判定する。そして、この保留球乱数に基づく遊技が実際に開始されるときには、この遊技開始時点で、第1特別図柄当否判定手段が、第1判定テーブルを参照して、大当たりか否かの当否判定を行うようになっている。即ち、第1特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数に対しては、先読み判定手段による遊技開始前の当否判定と、第1特別図柄当否判定手段による遊技開始時の当否判定との2つのタイミングでの当否判定(大当たり判定)が可能となっているのである。
この第1判定テーブルは、遊技状態が通常モードである場合に参照される第1通常判定テーブルと、遊技状態が有利モードである場合に参照される第1有利判定テーブルとを備えているため、先読み判定手段による判定においても、遊技状態が通常モードの場合には、第1通常判定テーブルが参照され、有利モードの場合には第1有利判定テーブルが参照されることとなる。
ここで、第1通常判定テーブルと第1有利判定テーブルとでは、同じ当たりであっても大当たり遊技終了後の遊技状態が異なるように設定されている。即ち、遊技状態が通常モードであるときは第1通常判定テーブルが参照されるので、この通常モード下で第1当たりであると判定された場合には、大当たり遊技が終了すると遊技状態が通常モードから有利モードへと移行する。これに対して、遊技状態が有利モードであるときは第1有利判定テーブルが参照されるので、この有利モード下で第1当たりであると判定された場合には、大当たり遊技終了後の遊技状態は、有利モードから通常モードに移行する。このように、同じ第1当たりと判定されても、第1判定テーブルの種類によって、第1当たり後の遊技状態が通常モードになるのか、有利モードになるのかの違いがある。勿論、有利モードに移行する方が遊技者にとって有利であるから、遊技者は有利モードに移行する当たりに当選したいと願うのである。
同様に、第2当たりと判定された場合であっても、第1通常判定テーブルを参照すると、第2当たりに基づく大当たり遊技が終了すると通常モードに移行するのに対して、第1有利判定テーブルを参照すると同じ第2当たりであっても大当たり遊技終了後は有利モードに移行するようになっている。
さらに、本発明では、第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを、この特別図柄用乱数に基づく遊技が開始する時点で、第2特別図柄当否判定手段が第2判定テーブルを参照して判定する。この第2判定テーブルも、遊技状態が通常モードである場合に参照される第2通常判定テーブルと、遊技状態が有利モードである場合に参照される第2有利判定テーブルとの2つの判定テーブルを有している。そして、第2通常判定テーブルと第2有利判定テーブルとでは、同じ当たりであっても大当たり遊技後の遊技状態が異なるようになっている。具体的には、通常モード下で第2通常判定テーブルを参照して第3当たりであると判定された場合には、この第3当たりに基づく大当たり終了後には、遊技状態が通常モードから有利モードへと移行する。これに対して、有利モード下で第2有利判定テーブルを参照して第3当たりであると判定された場合には、大当たり遊技終了後は有利モードから通常モードへと移行する。
このように構成された本発明によれば、例えば、通常モード下で遊技を行って、特別図柄変動中に第1始動口に遊技球が入賞すると、この入賞を契機に取得した特別図柄用乱数は保留球乱数として第1保留球乱数記憶部に記憶される。そして、この保留球乱数が大当たりであるか否かを、先読み判定手段が判定する。この遊技状態は、まだ通常モードであるので、先読み判定手段は、第1通常判定テーブルを参照して保留球乱数が大当たりかどうか判定を行うこととなる。ここで、保留球乱数が第2当たりであったと仮定して説明を進めると、この第2当たりと判定された保留球乱数に基づく遊技が行われる順番になると、第1特別図柄当否判定手段による当否判定が行われるが、現在の遊技状態が通常モードであるので、第1特別図柄当否判定手段は、第1通常判定テーブルを参照して判定を行い、その結果、第2当たりである旨の判定をする。そして、第2当たりに基づく大当たり遊技が終了すると、遊技モード移行制御手段が、遊技状態を通常モードにそのまま滞在させる。
ところで、本発明では先読み報知手段を備えているため、先読み判定手段の判定結果を、先読み判定手段の判定対象となった保留球乱数に基づく遊技が開始するよりも前に報知することにより、遊技者は、保留球乱数が第2当たりであるという遊技結果に変更を加えるために次のような措置を講ずることができるのである。
即ち、先読み報知手段に第2当たりとなった旨が報知されると、遊技者は、第2始動口に遊技球を入賞させる。すると、第2始動口に入賞したことを契機に取得した特別図柄用乱数は、第2保留球乱数記憶部に保留球乱数として記憶される。本発明では、第1保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数より、第2保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数に基づく遊技を優先して行うようになっているので、第1保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数に第2当たりがあったとしても、第2始動口に遊技球を入賞させ続ければ、第2保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数に基づく遊技が優先することとなる。さらに言うと、第2始動口に入賞して大当たりとなった場合には、第1保留球乱数記憶部に保留球乱数が記憶されていたとしても、第2大当たり遊技制御手段による大当たり遊技が実行されるということである。
そこで、遊技者は、第1保留球乱数記憶部に記憶されている第2当たりと判定された保留球乱数に基づく遊技が開始するよりも前に、第2始動口に遊技球を入賞させて第3当たりに当選させると、遊技状態は通常モードであるので第2通常判定テーブルが参照されるため、この第3当たりに基づく大当たり遊技が終了すると有利モードに遊技状態が移行されることとなる。遊技状態が有利モードになると、第1保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数に基づく遊技が実際に開始されるときに第1特別図柄当否判定手段が参照する判定テーブルは、第1有利判定テーブルとなる。
そうすると、同じ第2当たりに当選していても、大当たり遊技終了後の遊技状態が有利モードになる。つまり、保留球乱数が第2当たりであると判定されてから、第2始動口に遊技球を入賞させなかったとしたら、そのまま保留球乱数に基づく遊技の順番が回ってきて、第2当たりに基づく大当たり遊技が終了すると通常モードのままとなっていたところ、先読み判定手段の判定結果を知って後、第2始動口に遊技球を入賞させて第3当たりに当選させることにより、遊技状態を通常モードから有利モードに移行させることができるため、遊技状態に応じて参照する第1判定テーブルの種類を変更することができるのである。このように、本発明によれば、大当たり終了後に通常モードになる当たりであっても、有利モードに移行する遊技結果へと遊技者の技量で遊技結果を変更することが可能となる。
即ち、本発明によれば、保留球乱数が大当たりか否かを先に知ることにより、第1始動口から第2始動口へと遊技球の発射を切り替えて、第2始動口での大当たりを獲得するようにすれば、参照される第1判定テーブルの種類を変更することができるので、遊技者が意図的に遊技結果を変更することができ、今までにない興味溢れる遊技性を提供することができるのである。
なお、本発明において、「遊技が開始される時点」は、特別図柄の変動が開始する時点と同義である。また、「遊技が開始されるより前」とは、特別図柄の変動が開始されるより前と同義であるが、より詳細には、特別図柄が変動中に遊技球が始動口に入賞して特別図柄用乱数取得手段が特別図柄用乱数を取得した時点から、当該乱数が保留球乱数記憶部に保留球乱数として記憶され、この保留球乱数に係る遊技における特別図柄の変動が開始されるより前までの期間のことを言う。
また、本発明において、「有利」とは、遊技者に何らかの特典が付与されることにより、通常に比べて遊技者にとって有利となる状態をいう。また、通常よりも遊技者に有利であればどのような特典であっても有利な状態とすることができる。例えば、特別図柄の変動時間が短縮されることや、電子抽選で大当たりとなる確率が高くなることや、始動口の入口を開閉する部材(電動チューリップ)が設けられている場合には、この電動チューリップが通常より多く、あるいは長く開くように制御されるといった特典が付与されれば、かかる特典が付与される状態は、遊技者に「有利」となる。
また、本発明における「特別図柄用乱数発生手段」とは、特別図柄に係る電子抽選に用いる特別図柄用の乱数を発生させることができるものであれば、ソフトウェアを用いた手段であっても、ハードウェアを用いた手段であっても良い。さらに、本発明の特別図柄用乱数発生手段の数は1つに限定されるものではない。即ち、本発明では、第1電子抽選手段と第2電子抽選手段の2つの電子抽選手段で特別図柄用乱数が用いられるが、ここで用いられる乱数を1つの特別図柄用乱数発生手段で発生させても良いし、2つの特別図柄用乱数発生手段がそれぞれの電子抽選手段に対して乱数を発生させる構成としても構わない。
ところで、本発明の第1通常判定テーブル、および、第1有利判定テーブルは、共に第1当たりグループと、第2当たりグループと、ハズレグループの少なくとも3つのグループからなり、第1通常判定テーブルの第1当たりグループを構成する乱数(例えば、乱数値「31」〜「50」)と第1有利判定テーブルの第1当たりグループ(例えば、乱数値「29」〜「48」)を構成する乱数とは、少なくとも一部(例えば、乱数値「31」〜「48」)が一致している。第2当たりグループに関しても同様である。
そのため、本発明では、一致する乱数(例えば、乱数値31〜48)を取得している場合は、第1通常判定テーブルと第1有利判定テーブルのどちらを参照しても第1当たりは第1当たり、第2当たりは第2当たり、ハズレはハズレと判定されるが、一致していない乱数(例えば、乱数値「29」、「30」、「49」、「50」)を取得した場合には、第1通常判定テーブルを参照すると第1当たりであったところ、第1有利判定テーブルを参照するとハズレとなってしまうといったことが生じる。例えば、上記例では、第1通常判定テーブルでは特別図柄用乱数「50」は第1当たりに該当するが、第1有利判定テーブルでは乱数「50」はハズレとして扱われるといった状況が生じるのである。
つまり、先読み報知手段に第2当たりと報知したにもかかわらず、実際にはハズレとなる状況が出てくるのである。これは、報知が偽物(所謂、ガセ報知)だったことになる。これはこれで遊技としては面白いため、ガセ報知を行う仕様にしたい場合には、第1当たりグループを構成する乱数を第1通常判定テーブルと第1有利判定テーブルとで一部だけ一致させ、残りを不一致とさせれば良い。第2当たりグループについても同様にすれば良い。また、ガセ報知となる確率を上げたければ、不一致となる乱数の数を増やし、ガセ報知となる確率を下げたければ、不一致となる乱数の数を極力減らすようにすると良い。
これに対して、遊技の仕様によっては、ガセ報知を行いたくない場合もある。この場合には、第1当たりグループを構成する乱数を第1通常判定テーブルと第1有利判定テーブルとで全部一致させるようにすれば良い。
即ち、上記構成において、前記第1通常判定テーブルにおける前記第1当たりグループを構成する乱数と、前記第1有利判定テーブルにおける前記第1当たりグループを構成する乱数とは、全て同一乱数であり、かつ、前記第1通常判定テーブルにおける前記第2当たりグループを構成する乱数と、前記第1有利判定テーブルにおける前記第2当たりグループを構成する乱数とは、全て同一乱数であるようにすれば良い。このように構成すると、ガセ報知をなくすことができる。
また、上記構成において、前記先読み判定手段による判定の結果を前記先読み報知手段に報知するか否かを決定する先読み報知決定手段を備え、この先読み報知決定手段は、前記先読み判定手段が前記第1通常判定テーブルを参照して判定した結果、前記第2当たりであった場合、および、前記先読み判定手段が前記第1有利判定テーブルを参照して判定した結果、前記第1当たりであった場合の2つの場合についてのみ前記先読み報知手段に前記先読み判定手段の判定結果を報知する旨の決定を行うようにするのが好ましい。遊技結果を変更した方が遊技者にとって有利となる条件が成立しているときのみ報知する方が、遊技者にとって分かり易いからである。
また、上記構成において、前記第2通常判定テーブルおよび第2有利判定テーブルは、さらに、大当たりの1つである第4当たりとなる乱数のグループで構成された第4当たりグループを備えても良い。この場合、前記第2通常判定テーブルにおける前記第3当たりグループを構成する乱数と、前記第2有利判定テーブルにおける前記第3当たりグループを構成する乱数とは、少なくとも一部が同一乱数であり、かつ、前記第2通常判定テーブルにおける前記第4当たりグループを構成する乱数と、前記第2有利判定テーブルにおける前記第4当たりグループを構成する乱数とは、少なくとも一部が同一乱数とすることができる。また、前記第2通常判定テーブルにおける前記第3当たりグループを構成する乱数と、前記第2有利判定テーブルにおける前記第3当たりグループを構成する乱数とは、全て同一乱数であり、かつ、前記第2通常判定テーブルにおける前記第4当たりグループを構成する乱数と、前記第2有利判定テーブルにおける前記第4当たりグループを構成する乱数とは、全て同一乱数とすることもできる。
また、上記構成において、前記第4当たりであると判定された場合において、遊技モード移行制御手段は、次のように遊技モードの移行を制御することができる。即ち、前記第2特別図柄当否判定手段が前記第2通常判定テーブルを参照して判定した結果、前記第2特別図柄乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数が、前記第4当たりであった場合には、前記遊技モード移行制御手段は、前記第4当たりに基づく大当たり遊技が終了した後の遊技状態を前記有利モードへと移行させ、前記第2特別図柄当否判定手段が前記第2有利判定テーブルを参照して判定した結果、前記第2特別図柄乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数が、前記第4当たりであった場合には、前記遊技モード移行制御手段は、前記第4当たりに基づく大当たり遊技が終了した後の遊技状態を前記通常モードへと移行させるようにすることもできる。
本発明によれば、第1保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数が遊技者にとって有利ではない当たりに当選していると先読み判定手段が判定した場合であっても、それを知った遊技者は、第2始動口に遊技球を入賞させて当たりにすることで、遊技状態が変わるため、参照する第1判定テーブルの種類が変わることとなる。よって、先読み判定手段による判定では有利ではない当たりとなっていたものを、遊技者の技量により、保留球乱数に基づく遊技が開始する時点での第1特別図柄当否判定手段による判定では有利な当たりに遊技結果を変更することができるのである。よって、遊技者自ら遊技結果を変更でき、今までにない興奮と満足感を抱くことができる。
以下、発明の実施の形態例を図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた前面枠2と、前面枠2の内側に収容された遊技盤3と、前面枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きく開口部8が形成されたガラス扉4と、このガラス扉4の開口部8に取り付けられた透明なガラス板10と、前面枠2の下側に開閉自在に配設され、遊技球を収容する受皿5を有する前面ボード6と、前面枠2の下部に設けられた発射装置9と、前面ボード6に取り付けられたハンドル7等を具備している。さらに、ガラス扉4の上部にはスピーカ20が左右に1個ずつ取り付けられており、遊技に関する様々な効果音を発している。
また、図3に示すように、このパチンコ機Pは、背面側に、主制御処理部11と、演出制御処理部12aと、特別図柄表示制御部12bと、ランプ制御処理部12cと、払出制御処理部12eと、普通図柄表示制御部12fと、発射制御処理部13と、賞球払出装置14等を備えている。続いて、図1〜図4を参照して、このパチンコ機Pの構成を詳しく説明していくことにする。
遊技盤3は、その盤面に遊技領域31を有しており、前面枠2に装着した後、ガラス板10から遊技領域31を観察することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されており、発射装置9によって打ち出された遊技球はこの遊技領域31内を流下する。また、遊技領域31内には、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置、第2特別図柄表示装置)17と、演出表示装置34と、スルーチャッカ21と、普通図柄表示装置22と、電動チューリップ49と、ステージ36と、第1始動入賞口(第1始動口)37と、第2始動入賞口(第2始動口)50と、一般入賞口38と、アウト口39と、遊技釘(図示せず)と、風車(図示せず)と、アタッカー装置41等が設けられている。
演出表示装置34は、遊技盤3の略中央部に設けられ、第1始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果に基づいて所定の演出態様を表示し、かつ、第2始動入賞口50に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果に基づいて所定の演出態様を表示するものである。さらに、この演出表示装置34は、後述する先読み判定部(先読み判定手段)150の判定結果の表示、および、保留球乱数が第1保留球乱数記憶部(メモリ)116aと第2保留球乱数記憶部(メモリ)116bに記憶された旨の表示も行っており、先読み報知手段としての機能も有している。なお、本実施形態では演出表示装置34として、液晶表示装置が用いられている。
また、特別図柄表示装置17は、第1始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果を表示するためのものであって、より具体的には、抽選結果を、特別図柄(数字や絵柄)を変動させた後に停止させるといった態様で表示するものである。さらに、特別図柄表示装置17は、第2始動入賞口50に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果を表示するためのものであって、より具体的には、抽選結果を、特別図柄(数字や絵柄)を変動させた後に停止させるといった態様で表示するものである。つまり、本実施形態では、1つの特別図柄表示装置17で第1特別図柄表示装置と第2特別図柄表示装置の両方を兼用しているのである。なお、この特別図柄表示装置17は、7セグメント表示器が用いられており、演出表示装置34を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤3の右下部分に離れて設けられている。
スルーチャッカ21は、遊技球が通過可能なゲート構造を成しており、その内部には遊技球が通過したことを検知する磁気センサタイプのスルーチャッカ検知センサ46が内蔵されている。また、このスルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に行われる普通図柄に係る電子抽選の結果を表示するための普通図柄表示装置22が、特別図柄表示装置17の隣に設けられている。この普通図柄表示装置22は、本実施形態では、二つのLEDランプで構成されており、普通図柄当たりのときに一方のLEDランプが点灯し、ハズレのときには他方のLEDランプが点灯するようになっている。
電動チューリップ49は、第1始動入賞口37の入口に設けられ、遊技盤3の面に直交する軸を中心に回動する一対の羽根部材を備えており、ソレノイドに通電がなされると一対の羽根部材が互いに離れる方向に回動して、第1始動入賞口37の入口を拡大するようになっている。
ステージ36は、演出表示装置34の下方に配置されており、遊技球が転動しながら一時的に滞在する構造物である。このステージ36の中央には溝が形成されており、この溝の真下の位置には第1始動入賞口37が配されている。そのため、溝から落下した遊技球は、高い確率で第1始動入賞口37へと導かれる。アタッカー装置41は、第1始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選、および、第2始動入賞口50に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の結果、大当たりとなって大当たり遊技に移行した場合に所定回数開放される装置である。このアタッカー装置41が開放すると、大入賞口42が露呈し、そこに遊技球が入賞することで多くの賞球が獲得できるようになっている。
また、一般入賞口38に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。そして、第1始動入賞口37、第2始動入賞口50、および一般入賞口38に入らなかった遊技球は、アウト口39から回収される。なお、第1始動入賞口37、第2始動入賞口50、一般入賞口38、大入賞口42の内部にはそれぞれ遊技球の通過を検知するためのセンサ43a、43b、44、45(図4参照)が設けられている。
前面ボード6には遊技球を収容するとともに、外部に排出可能な受皿5が取り付けられている。この受皿5は、遊技者が投入した遊技球を収容するだけでなく、賞球払出装置14から賞球として払い出された遊技球も収容可能となっている。また、遊技球を遊技領域31に向けて発射するための発射装置9が前面枠2の下部に取り付けられており、受皿5に収容されている遊技球がこの発射装置9に1個ずつ供給される。そして、前面ボード6の右下に取り付けられたハンドル7を回動させると、その回動量に応じた発射強度で発射装置9が遊技球を遊技領域31へと発射することができるようになっている。また、図1に示すように、受皿5の側部には、遊技者が押下操作するタッチボタン60が設けられている。
主制御処理部11は、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。この主制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等とにより構成されている。このCPUがROMに格納された各種プログラムやデータを読み込んで実行することにより、遊技に関する主要な処理が行われる。
具体的には、図4に示すように、特別図柄に係る電子抽選の処理を行う特別図柄抽選部110と、特別図柄を決定する第1特別図柄決定部120aおよび第2特別図柄決定部120bと、遊技状態を通常モードと有利モードとの間で移行させるよう制御する遊技モード移行制御部(遊技モード移行制御手段)130と、演出表示装置34に表示する演出態様を決める際に用いられる変動パターンコマンドを生成する第1変動パターンコマンド生成部140aおよび第2変動パターンコマンド生成部140bと、保留球乱数が大当たりであるか否かを判定する先読み判定部(先読み判定手段)150と、特別図柄抽選部110による抽選結果の判定が特別図柄当たりとなった場合にアタッカー装置41(のソレノイド)を作動させて大当たり遊技に移行する第1大当たり遊技制御部(第1大当たり遊技制御手段)160aおよび第2大当たり遊技制御部(第2大当たり遊技制御手段)160bと、スルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選を行う普通図柄抽選部170と、電動チューリップ49の作動を制御する電動チューリップ作動制御部180と、を備えて主制御処理部11は構成されている。
特別図柄抽選部110は、図5に示すように、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生部(特別図柄用乱数発生手段)111と、第1始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う第1電子抽選手段119aと、第2始動入賞口50に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う第2電子抽選手段119bとで構成されている。
特別図柄用乱数発生部111は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいて0〜100までの範囲でループカウンタの値を1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数を生成する。
第1電子抽選手段119aは、特別図柄用乱数発生部111により発生した乱数の中から1つの特別図柄用乱数を第1始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に(始動入賞口検知センサ43aからの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)取得(ラッチ)する第1特別図柄用乱数取得部(第1特別図柄用乱数取得手段)112aと、この第1特別図柄用乱数取得部112aにより取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを、当否が記憶された第1通常判定テーブル(第1判定テーブル)114a、または第1有利判定テーブル(第1判定テーブル)115aを参照して当該特別図柄用乱数に基づく遊技が開始される時点で判定する第1特別図柄当否判定部(第1特別図柄当否判定手段)113aと、特別図柄の変動中に第1特別図柄用乱数取得部112aが取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する第1保留球乱数記憶部116aとで構成されている。
また、第2電子抽選手段119bは、特別図柄用乱数発生部111により発生した乱数の中から1つの特別図柄用乱数を第2始動入賞口50に遊技球が入賞したことを契機に(始動入賞口検知センサ43bからの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)取得(ラッチ)する第2特別図柄用乱数取得部(第2特別図柄用乱数取得手段)112bと、この第2特別図柄用乱数取得部112bにより取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを、当否が記憶された第2通常判定テーブル(第2判定テーブル)114b、または第2有利判定テーブル(第2判定テーブル)115bを参照して当該特別図柄用乱数に基づく遊技が開始される時点で判定する第2特別図柄当否判定部(第2特別図柄当否判定手段)113bと、特別図柄の変動中に第2特別図柄用乱数取得部112bが取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する第2保留球乱数記憶部116bとで構成されている。
なお、本実施形態では、第1保留球乱数記憶部116aと第2保留球乱数記憶部116bの両方に保留球乱数が記憶されている場合には、第2保留球乱数記憶部116bに記憶されている保留球乱数の方を優先して読み出して大当たりであるか否かの判定を行って、遊技を進めるように制御されている。つまり、第2始動入賞口50に遊技球を入賞したことに基づく遊技が、第1始動入賞口37に入賞したことに基づく遊技よりも優先するということである。
次に、第1判定テーブルおよび第2判定テーブルについて、図6を参照して説明するが、これ以降、遊技状態を説明する際に、「通常モード」と「有利モード」という文言が出てくるが、特に断らない限り、「有利モード」とは、電動チューリップ49の開放が頻繁に行われて遊技者に有利な遊技状態のことであり、「通常モード」とは、電動チューリップ49の開放頻度が有利モードに比べて少なく、遊技者に不利な遊技状態のことである。
第1通常判定テーブル114aは、遊技状態が通常モードである場合に参照されるテーブルであって、乱数に対する当たり、ハズレの当否が記憶されている。具体的には、当たりA(第1当たりとなる乱数のグループで構成された第1当たりグループ)、当たりB(第2当たりとなる乱数のグループで構成された第2当たりグループ)、ハズレ1(ハズレグループ)、ハズレ2(ハズレグループ)、および、ハズレ3(ハズレグループ)の5つのグループからなっている。当たりAは、乱数が31〜50までの20個で構成されており、当たりBは乱数が71〜90までの20個で構成されている。よって、取得した乱数値が31〜50までの何れかである場合は、この第1通常判定テーブル114aを参照すると当たりAと判定される。同様に、71〜90までの何れかの乱数を取得した場合には、この第1通常判定テーブル114aを参照すると当たりBと判定される。それ以外の乱数値の場合は、ハズレとなる。
一方、第1有利判定テーブル115aは、遊技状態が有利モードである場合に参照されるテーブルであって、乱数に対する当たり、ハズレの当否が記憶されている。具体的には、当たりA(第1当たりとなる乱数のグループで構成された第1当たりグループ)、当たりB(第2当たりとなる乱数のグループで構成された第2当たりグループ)、ハズレ1(ハズレグループ)、ハズレ2(ハズレグループ)、および、ハズレ3(ハズレグループ)の5つのグループからなっている。当たりAは、乱数が29〜48までの20個で構成されており、取得した乱数が29〜48までの何れかである場合は、この第1有利判定テーブル115aを参照すると当たりAと判定される。同様に、乱数値が69〜88までの場合は、この第1有利判定テーブル115aを参照すると当たりBと判定される。それ以外の乱数値の場合は、ハズレとなる。
ここで、当たりAのグループを構成する乱数の値について、第1通常判定テーブル114aと第1有利判定テーブル115aとで比較すると、乱数値が31〜48の範囲のものは、どちらのテーブルであっても当たりAに属している。しかし、乱数値が29と30のときには、第1有利判定テーブル115aでは当たりAに属するが、第1通常判定テーブル114aではハズレ1に属することになる。つまり、第1通常判定テーブル114aの当たりAを構成する乱数と、第1有利判定テーブル115aの当たりAを構成する乱数とは、当たりAの中の一部である乱数値31〜48までの乱数が同一乱数となっている。また、図6を見ると明らかなように、当たりBについても同様である。即ち、乱数値71〜88までが同じ当たりBのグループに属するようになっている。
なお、第1通常判定テーブル114a、第1有利判定テーブル115aともに、当たりAとなる確率は、20/100であり、当たりBとなる確率も20/100である。また、当たりAのときの大当たりラウンド数(アタッカー装置41が所定回数だけ開閉することを1ラウンドとしたとき、このラウンドを行う回数のこと)は、10回(R)であり、当たりBのときの大当たりラウンド数は2回(R)となっている。また、通常モード下で当たりAに当選すると、第1通常判定テーブル114aを参照するので、当たりAの大当たり種別は「次回有利」となる。この「次回有利」とは、大当たり遊技が終了すると次回大当たりとなるまで有利モードに移行するという意味である。これに対して、有利モード下で当たりAに当選すると、図6に示すように、大当たり種別は「次回通常」(大当たりが終了すると次回大当たりとなるまで通常モードに移行するという意味)となるように設定されている。同様にして、当たりBの大当たり種別は、第1通常判定テーブル114aでは「次回通常」であり、第1有利判定テーブル115aでは「次回有利」となるように設定されている。
次に、第2通常判定テーブル114aは、遊技状態が通常モードである場合に参照されるテーブルであって、乱数に対する当たり、ハズレの当否が記憶されている。具体的には、当たりC(第3当たりとなる乱数のグループで構成された第3当たりグループ)、当たりD(第4当たりとなる乱数のグループで構成された第4当たりグループ)、ハズレ1(ハズレグループ)、ハズレ2(ハズレグループ)、および、ハズレ3(ハズレグループ)の5つのグループからなっている。当たりCは、乱数が31〜50までの20個で構成されており、当たりDは乱数が71〜90までの20個で構成されている。よって、取得した乱数値が31〜50までの何れかである場合は、この第2通常判定テーブル114bを参照すると当たりCと判定される。同様に、71〜90までの何れかの乱数を取得した場合には、この第2通常判定テーブル114bを参照すると当たりBと判定される。それ以外の乱数値の場合は、ハズレとなる。
一方、第2有利判定テーブル115bは、遊技状態が有利モードである場合に参照されるテーブルであって、乱数に対する当たり、ハズレの当否が記憶されている。具体的には、当たりC(第3当たりとなる乱数のグループで構成された第3当たりグループ)、当たりD(第4当たりとなる乱数のグループで構成された第4当たりグループ)、ハズレ1(ハズレグループ)、ハズレ2(ハズレグループ)、および、ハズレ3(ハズレグループ)の5つのグループからなっている。当たりCは、乱数が29〜48までの20個で構成されており、取得した乱数が29〜48までの何れかである場合は、この第2有利判定テーブル115bを参照すると当たりCと判定される。同様に、乱数値が69〜88までの場合は、この第2有利判定テーブル115bを参照すると当たりDと判定される。それ以外の乱数値の場合は、ハズレとなる。
ここで、当たりCのグループを構成する乱数の値について、第2通常判定テーブル114bと第2有利判定テーブル115bとで比較すると、乱数値が31〜48の範囲のものは、どちらのテーブルであっても当たりCに属している。しかし、乱数値が29と30のときには、第2有利判定テーブル115bでは当たりCに属するが、第2通常判定テーブル114bではハズレ1に属することになる。つまり、第2通常判定テーブル114bの当たりCを構成する乱数と、第2有利判定テーブル115bの当たりCを構成する乱数とは、当たりCの中の一部である乱数値31〜48までの乱数が同一乱数となっている。また、図6を見ると明らかなように、当たりDについても同様である。即ち、乱数値71〜88までが同じ当たりDのグループに属するようになっている。
なお、第2通常判定テーブル114b、第2有利判定テーブル115bともに、当たりCとなる確率は、20/100であり、当たりDとなる確率も20/100である。また、当たりC、当たりD共に、大当たりラウンド数(アタッカー装置41が所定回数だけ開閉することを1ラウンドとしたとき、このラウンドを行う回数のこと)は、2回(R)となっている。また、通常モード下で当たりCと当たりDのどちらに当選しても、第2通常判定テーブル114bを参照するので、大当たり種別は共に「次回有利」となる。これに対して、有利モード下では、当たりCと当たりDのどちらに当選しても、図6に示すように、大当たり種別は「次回通常」となるように設定されている。
図4に戻って、次に、第1特別図柄決定部120aは、第1電子抽選手段119aの抽選結果が大当たりであるか否かに基づき、第1特別図柄表示装置17aに表示する特別図柄の態様を決定するためのものである。また、第2特別図柄決定部120bは、第2電子抽選手段119bの抽選結果が大当たりであるか否かに基づき、第2特別図柄表示装置17bに表示する特別図柄の態様を決定するためのものである。
遊技モード移行制御部(遊技モード移行制御手段)130は、遊技状態を通常モードと有利モードとの間で移行するように制御するためのものであり、具体的には、次のようなモード移行の制御を行っている。即ち、通常モード下で当たりAに当選した場合には、遊技モード移行制御部130は、当たりAに基づく大当たり遊技が終了した後(10ラウンド消化後)に、遊技状態を有利モードへと移行させる。通常モード下で当たりBに当選した場合には、遊技モード移行制御部130は、当たりBに基づく大当たり遊技が終了(2ラウンド消化)すると遊技状態をそのまま通常モードに滞在させる(通常モードから有利モードへ移行させない)。また、有利モード下で当たりAに当選した場合には、当たりAに基づく大当たり遊技が終了した後(10ラウンド消化後)に、遊技状態を通常モードへと移行させる。有利モード下で当たりBに当選した場合には、当たりBに基づく大当たり遊技が終了すると遊技状態をそのまま有利モードに滞在させる。
また、通常モード下で当たりCおよび当たりDに当選した場合には、当たりCおよび当たりDに基づく大当たりがそれぞれ終了すると遊技状態を有利モードへと移行させる。有利モード下で当たりCおよび当たりDに当選した場合には、当たりCおよび当たりDに基づく大当たり遊技がそれぞれ終了すると、遊技状態を通常モードにそのまま滞在させるようになっている。
次に、第1変動パターンコマンド生成部140a、および第2変動パターンコマンド生成部140bは、取得した特別図柄用乱数に基づいて、演出表示装置34に表示する演出態様を決めるために用いられる変動パターンコマンドを生成するものである。変動パターン用乱数発生部が、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を0〜50までの範囲で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数を生成しており、ここで発生した変動パターン用乱数を、第1始動入賞口37に遊技球が入賞したときには第1変動パターンコマンド生成部140aが取得し、第2始動入賞口50に遊技球が入賞したときには第2変動パターンコマンド生成部140bが取得する。そして、取得した変動パターン用乱数に基づいて第1変動パターンコマンド生成部140a、および第2変動パターンコマンド生成部140bが変動パターンコマンドを生成する。
先読み判定部(先読み判定手段)150は、第1保留球乱数記憶部116aに記憶されている保留球乱数が大当たりであるか否かの判定を、当該保留球乱数に基づく遊技が開始するより前、具体的には、第1保留球乱数記憶部116aに保留球乱数として記憶された時点(第1始動入賞口37に遊技球が入賞した時点と言うこともできる)で行うものである。この先読み判定部150による判定においても、図6に示すように、通常モード下では第1通常判定テーブル114aが用いられ、有利モード下では第1有利判定テーブル115aが用いられるようになっている。
また、第1大当たり遊技制御部160a、第2大当たり遊技制御部160bは、大当たりの種類(当たりA,当たりB、当たりC、当たりD)に応じて所定のラウンド数(図6参照)だけアタッカー装置41の開閉を行うように制御している。
普通図柄抽選部170は、特別図柄用乱数発生部111が発生させる乱数の数より少ないが同様の構成からなる普通図柄用乱数発生部と、スルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に(スルーチャッカ検知センサ46からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する普通図柄用乱数取得部と、この普通図柄用乱数取得部が取得した乱数が普通図柄当たりであるか否かを普通図柄判定テーブルを参照して決定する普通図柄当否判定部と、普通図柄用乱数取得部が乱数を取得したときに普通図柄が変動中である場合に、この取得した乱数を普通図柄用保留球乱数として記憶する普通図柄用保留球乱数記憶部と、を備えている。
また、電動チューリップ作動制御部180は、普通図柄抽選部170による電子抽選で普通図柄当たりに当選したコマンドに基づいて、電動チューリップ49のソレノイドに通電して開閉するよう制御する。なお、遊技状態が「有利モード」にあるときは、普通図柄当たりに高確率で当選するような判定テーブル(普通図柄高確率判定テーブル)が参照されるようになっており、「通常モード」に比べて普通図柄当たりとなる確率が高い、即ち、電動チューリップが開閉する頻度が高くなっている。よって、有利モードは、頻繁に電動チューリップが開くため、通常モードに比べてたくさんの賞球が獲得できる点で遊技者に有利である。
続いて、主制御処理部11からの指令を受けて各種装置を制御する副制御部について説明する。演出制御処理部12aは、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられ、主制御処理部11が生成した処理情報に従って、演出表示装置34やスピーカ20、その他の演出装置(LED装置など)の制御を行う装置である。
演出制御処理部12aは、図7に示すように、処理部として、演出態様を決定するための演出態様決定部210と、この演出態様決定部210が決定した演出態様を演出表示装置34に表示するよう制御する演出表示制御部220と、先読み予告キャラクタ(予告態様)を決定するための先読み予告キャラクタ決定部230と、この先読み予告キャラクタ決定部230が決定した先読み予告キャラクタを演出表示装置(先読み報知手段)34に表示するよう制御するための先読み予告表示制御部240と、先読み判定部150による判定結果を演出表示装置34に表示させるか否かの決定を行う先読み予告実行抽選部(先読み報知決定手段)250と、を備えて構成されている。
また、演出制御処理部12aは、記憶部として、複数種類の演出態様が記憶された演出態様記憶部260と、複数種類の先読み予告キャラクタが記憶された先読みキャラクタ記憶部270とを備えている。
演出態様決定部210は、第1変動パターンコマンド生成部140a、および第2変動パターンコマンド生成部140bで作成された変動パターンコマンドに基づいて、演出態様記憶部260に記憶されている複数の演出態様の中から演出表示装置34に表示する演出態様を決定する。また、先読みキャラクタ決定部230は、先読み判定部150による判定結果のコマンドを受け、かつ、先読み予告実行抽選部250が報知することを決定した場合に、そのコマンドに基づいて先読み予告キャラクタ記憶部270に記憶されている先読み予告キャラクタの中から演出表示装置34に表示する先読み予告キャラクタを決定する。
先読み予告実行抽選部250は、先読み判定部150からの先読み判定結果のコマンドを受けて、所定の場合にのみ演出表示装置34に先読み報知を行うことを決定している。具体的には、遊技状態が通常モードであり、第1保留球乱数記憶部116aに記憶されている保留球乱数が当たりBに該当する場合と、遊技状態が有利モードであり、第1保留球乱数記憶部116aに記憶されている保留球乱数が当たりAに該当する場合の2つの場合に先読み報知を行うことを決定している。さらに、これら2つの場合に該当したとしても、抽選を行って当選した場合にのみ、先読み予告実行抽選部250は報知することを決定している。
また、図4に示す特別図柄表示制御部12bは、主制御処理部11の特別図柄決定部120a、120bが決定した特別図柄のコマンドと、変動パターンコマンド生成部140a、140bが生成した変動パターンコマンドに基づき、特別図柄表示装置17に特別図柄を所定の時間だけ変動させた後に停止させる態様で特別図柄決定部120a、120bが決定した特別図柄を表示する。
普通図柄表示制御部12fは、普通図柄抽選部170による普通図柄に係る抽選結果のコマンドを受け、そのコマンドに基づいて普通図柄表示装置22に普通図柄を変動させた後に停止させる態様で表示するよう制御している。なお、普通図柄表示制御部12fは、上記した特別図柄表示制御部12bによる表示制御と比べて表示する図柄の対象が相違するものの、表示制御の基本構成はほぼ同じである。また、ランプ制御処理部12cは、主制御処理部11からコマンドを受けて各種ランプや電飾の点灯制御を行うものである。
払出制御処理部12eは、CRユニットからの信号を受けて遊技球を遊技者に貸し出すように賞球払出装置14を制御する他、主制御処理部11からの払出指令を受けて、所定個数の賞球を遊技者に対して払い出すように賞球払出装置14を制御する。この賞球払出装置14は、遊技球を1個ずつ保持する切欠きが形成されたスプロケット(図示せず)と、このスプロケットを回転させるモータ(図示せず)とを備えて構成されている。そして、モータの回転を制御することにより、必要な数だけ賞球を払い出すことができるようになっている。具体的には、始動入賞口検知センサ43、一般入賞口検知センサ44、大入賞口検知センサ45等が遊技球の通過を検知したら、賞球払出装置14は主制御処理部11を経由して受けたコマンドに基づき遊技球を払い出す。
発射制御処理部13は、ハンドル7の回動量に応じて、発射装置9に対する作動の制御を行う装置である。より具体的に言うと、発射装置9に対して通電させたり、通電を停止したり、あるいは、通電電流を変化させるといった制御処理を行う。なお、この発射制御処理部13は、払出制御処理部12eと接続されており、CRユニットが接続されていない場合に発射停止信号が受信されるようになっている。
次に、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pの先読み判定の処理手順について、図8を参照して説明する。まず、ステップS10にて先読み判定部150は、保留球乱数が第1保留球乱数記憶部116aに記憶されたか否かを判断する。第1保留球乱数記憶部116aに記憶されている場合(ステップS10でYes)には、先読み判定部150は、現在の遊技状態が通常モードであるか、それとも有利モードであるかを判断する(ステップS11)。遊技状態が有利モードである場合には、ステップS12に進んで、先読み判定部150は、保留球乱数が大当たりであるか否かの判定で参照するテーブルとして第1有利判定テーブル115aを選択し、ステップS13にて第1保留球乱数記憶部116aに記憶されている保留球乱数の大当たり当否判定を行う。判定の結果、当たりAであった場合(ステップS13でYes)には、ステップS16に進む。
一方、ステップS11で遊技状態が通常モードであると判断された場合には、ステップS14に進んで、先読み判定部150は、保留球乱数が大当たりであるか否かの判定で参照するテーブルとして第1通常判定テーブル114aを選択し、ステップS15にて第1保留球乱数記憶部116aに記憶されている保留球乱数の大当たり当否判定を行う。判定の結果、当たりBであった場合(ステップS15でYes)には、ステップS16に進む。
このステップS16では、先読み予告実行抽選部250が、先読み判定部150の判定結果を演出表示装置34に表示するか否かを抽選により決定する。この抽選に当選した場合(ステップS17でYes)には、先読み予告表示制御部240は、演出表示装置34に先読み判定部150の判定結果で当たりAか当たりBに当選した旨を示す先読み予告キャラクタを表示する(ステップS18)。なお、ステップS10でNoの場合、ステップS13でNoの場合、ステップS15でNoの場合、および、ステップS17でNoの場合には、先読み判定の処理は終了する。
次に、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pの作用について説明する。遊技状態が通常モードであるパチンコ機Pで遊技を行い、特別図柄が変動中に第1始動入賞口37に遊技球が入賞して第1特別図柄用乱数取得部112aが特別図柄用乱数として「71」の値を取得したとする。そうすると、この乱数値「71」は、保留球乱数として第1保留球乱数記憶部116aに記憶され、先読み判定部150がこの乱数値「71」が大当たりであるか否か判定する。ここで、現在の遊技状態は通常モードなので、先読み判定部150による当否判定で参照される判定テーブルは、第1通常判定テーブル114aである。この第1通常判定テーブル114aによると、乱数値「71」は、当たりBである。この当たりBは、大当たり種別が「次回通常」(図6参照)となっており、大当たり終了後に通常モードのまま滞在することとなる。
そして、先読み予告実行抽選部250が、この当たりBに当選したことを演出表示装置34に表示するか否かを抽選により決定する。この抽選に当選した場合には、演出表示装置34に当選した旨の先読み予告キャラクタが表示される。この状態で、遊技者が何も行わなければ、このまま保留球乱数「71」に基づく遊技の順番になると、この判定通りに遊技が進められることとなる。
しかし、本実施形態では、第2始動入賞口50の方が第1始動入賞口37よりも、遊技の進行が優先するようになっているので、第2保留球乱数記憶部116bに保留球乱数が記憶され続けるように第2始動入賞口50に遊技球を入賞させ続けている限り(つまり、保留球が空にならないようにする限り)、第1保留球乱数記憶部116aに記憶されている保留球乱数「71」に基づく遊技の順番は巡ってこない。従って、この先読み予告キャラクタの表示を見た遊技者は、第2始動入賞口50を狙って遊技球を打ち出し、この第2始動入賞口50に遊技球を入賞させて、当たりCまたは当たりDに当選するように遊技を行うようにする。運良く当たりCまたは当たりDに当選すると、現在はまだ通常モードであるので、第2通常判定テーブル114bを参照して大当たり判定がなされる。すると、これらの当たり種別は、共に「次回有利」となっているため、大当たり終了後に有利モードに移行するようになる。つまり、保留球乱数「71」に基づく遊技が開始されるよりも前に遊技状態を通常モードから有利モードに変えることができるのである。
そうすると、既に遊技状態が有利モードへと切り替わっているため、実際の保留球乱数「71」に基づく遊技が開始される時点では、第1特別図柄当否判定部113aが第1有利判定テーブル115aを参照して乱数値「71」の当否を判定する。第1有利判定テーブル115aでは、乱数値「71」は当たりB(大当たり種別が次回有利)となっているので、この乱数値「71」による遊技で大当たり遊技が提供され、それが終わると有利モードへと移行するようになる。つまり、遊技者が第2始動入賞口50に遊技球の狙いを変えて、運良く第2始動口50による大当たりを獲得できれば、第1保留球乱数記憶部116aに記憶されている保留球乱数に基づく遊技内容(つまり、大当たり種別)を遊技者自らの技量でより有利となる方向へ変更することができるのである。
一方、取得した乱数値が「71」ではなく「90」であった場合の例で説明すると、この場合、乱数値「90」は、第1通常判定テーブル114aを参照してすると当たりBである。よって、先読み予告キャラクタが表示されると、遊技者は上記したのと同じように第2始動入賞口50に遊技球を入賞させ、当たりCまたは当たりDに当選することを目指す。当たりCまたは当たりDに当選すると、大当たり終了後に有利モードに移行するので、保留球乱数「90」に基づく遊技の順番になったときには、当該遊技開始時に第1特別図柄当否判定部113aが第1有利判定テーブル115aを参照して大当たり判定を行う。ところが、第1有利判定テーブル115aでは乱数値「90」はハズレ3となっている。従って、この場合は、先読み予告キャラクタの表示により遊技者は大当たりの種別が有利となるように変更したつもりが、実際には当たりBであったはずのものがハズレに降格することになる。つまり、先読み予告キャラクタの表示が偽物(所謂、ガセ)であったことになる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pでは、遊技者が自ら遊技結果に変更を加えることができるため、今までにない面白さと興奮を遊技者に与えることができるのである。
なお、上記した実施の形態例では、第1通常判定テーブル114aと第1有利判定テーブル115aとでは当たりを構成する乱数とハズレを構成する乱数とで一部の乱数が重複するようにしたが、この構成に代えて、当たりとハズレの乱数構成が完全に一致するように判定テーブルを設定しても良い。かかる構成にすると、上記したようなガセ報知をなくした遊技仕様にすることができる。
また、大当たりの確率や、有利モードをどのようなモードとするかについては、遊技仕様に応じて適宜設定できる。例えば、大当たりの確率は第1判定テーブルと第2判定テーブルとの間で差を設けるようにしても良い。また、有利モードとしては、電動チューリップの開閉に有利、不利を設定する上記例を挙げたが、この構成以外に、例えば大当たりとなる確率を通常モードに比べて高くするように有利モードを構成することや、大当たりラウンド数に有利、不利を設定するようにしても構わない。