JP5395525B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機に関する。
一般に、パチンコ機には、遊技盤内の遊技領域に特別図柄を表示する特別図柄表示装置、所定の演出を表示する演出表示装置、特別図柄に係る電子抽選の契機となる特定入賞口(始動口)などが設けられており、遊技領域に向けて発射された遊技球が、この特定入賞口に入賞すると特別図柄に係る電子抽選が行われると共に、特別図柄表示装置において特別図柄を変動させた後に停止させるといった態様の表示を行って電子抽選の結果を報知している。そして、電子抽選の結果大当たりであった場合には、特別図柄表示装置に大当たりであることを示す特別図柄が停止表示されると共に、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態に移行する。この大当たり遊技状態では、アタッカー装置が所定回数だけ開閉して露呈された大入賞口に遊技球が入るので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
また、特別図柄の変動中に遊技球が特定入賞口に入賞した場合には、所定個数(例えば4個)を上限として当該入賞を契機に取得した乱数を保留球乱数として保留球乱数記憶部(メモリ)に記憶する。現在行われている遊技に係る特別図柄の変動が停止して電子抽選の結果が確定すると、保留球乱数記憶部に記憶した保留球乱数を順次読み出して、当該保留球乱数の当たり判定を行い、その結果を特別図柄の変動および停止により表示して当該保留球乱数に基づく遊技が進められる。
この特別図柄を変動させた後に停止させるまでの間には、通常様々な演出態様の表示(ダミー図柄を用いた変動表示など)がなされており、これらの演出態様の表示に一喜一憂しながら遊技者は遊技を楽しむのであるが、同じ演出表示を何度も見ていると次第に面白みが失われてくるため、近年はさらに工夫を凝らした演出態様が考案されている。より具体的に言うと、特別図柄の変動中の演出というのは、現在行われている遊技そのものに関するものであったが、その遊技が行われている間に保留球乱数記憶部に記憶された保留球乱数が当たりとハズレの何れであるかを示唆する情報を先行して予告報知(所謂、先読み演出)するといった演出が行われるようになっている。
例えば、特許文献1に示すように、図柄変動に係る保留球以外の保留球に対しても大当たりの判定を行い、大当たりである場合の保留球の表示を他の保留球の表示と態様を異なるようにして、大当たりである旨の予告表示を行うといった技術が公知となっている。かかる公知技術によれば、どの保留球が大当たりになっているかを事前に知ることができるので、予告表示がなされたときは、保留記憶されている乱数に基づく遊技の順番が回ってくるまでの間、遊技者は期待しながら遊技を楽しむことができる。
特開平08−243224号公報(第14頁、図49等)
しかしながら、上記従来の技術では、どの保留球が大当たりであるかを予測することができる利点はあるものの、大当たりの予告表示がなされている保留球以外の保留球に対しては、何ら大当たりの期待ができない。よって、予告表示がされている保留球に基づく遊技の順番が回ってくるまでは、遊技への興味は失われてしまう。つまり、大当たり予告表示がなされている保留球以外の保留球に基づく遊技は、単なる大当たりとなるまでの待ち時間の意味合いしかなく、遊技者にとっては、何ら楽しみのない遊技となっていた。
そこで、上記従来の技術に対して、何れの保留球が大当たりとなっているかを曖昧にするような予告表示をすることも適用可能であるが、このような曖昧な予告表示にすると、大当たりとなった遊技と予告表示との関係が曖昧となる結果、今回の遊技が予告表示の対象となっているのかが遊技者には分からない。つまり、複数の保留球のうち、どの保留球に基づく遊技が大当たりの期待ができるのかを予測できないこととなる。そのため、せっかく予告表示がされても、特定の保留球に係る遊技に大きな期待を持つことはできず、遊技への興味が全体的に薄くなってしまうという問題が生じることとなる。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、保留球乱数に基づく電子抽選の結果を事前に予告報知することができ、しかも、予告報知の対象となった保留球に基づく遊技であることを遊技者が確認することができるパチンコ機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する特別図柄表示装置と、前記電子抽選手段の抽選結果に基づいた所定の演出態様を表示する演出表示装置と、この演出表示装置に表示する演出態様を変動パターンコマンドに基づいて複数種類の中から決定する演出態様決定手段と、この演出態様決定手段が決定した演出態様を前記演出表示装置へ表示するように制御する演出表示制御手段と、前記電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、を備え、前記電子抽選手段は、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、この特別図柄用乱数発生手段により発生した特別図柄用乱数の中から1つの乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する特別図柄用乱数取得手段と、この特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを(当該特別図柄用乱数に基づく遊技が開始される時点で)判定する特別図柄当否判定手段と、前記特別図柄の変動中に前記特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する保留球乱数記憶部と、を有し、前記保留球乱数記憶部に前記保留球乱数として記憶されていることを表示する保留球表示装置が設けられたパチンコ機において、前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて前記変動パターンコマンドを決定する変動パターンコマンド決定手段と、前記変動パターンコマンド決定手段が決定した変動パターンコマンドを受けて、前記演出表示装置に所定の予告演出を行うか否かを抽選により決定する予告演出実行抽選手段と、前記予告演出実行抽選手段による抽選の結果、前記予告演出を行うことが決定された場合に、前記予告演出を前記演出表示装置に表示するよう制御する予告演出表示制御手段と、を備え、前記複数種類の演出態様には、複数の通常演出態様と、複数の特別演出態様とが含まれると共に、1つの前記変動パターンコマンドに対して前記通常演出態様と前記特別演出態様との両方が予め対応づけられており、前記予告演出は、前記保留球乱数記憶部に記憶されている前記保留球乱数のうち、どの保留球乱数に対する演出であるかを予測することができない態様の演出で構成され、前記変動パターンコマンド決定手段にて決定した変動パターンコマンドが保留球乱数に基づくコマンドである場合であって、かつ、そのコマンドで前記予告演出を行うことが決定された場合には、前記予告演出表示制御手段が、当該保留球乱数(前記予告演出を行うことが決定されたことに対応する保留球乱数)に基づく遊技が開始されるよりも前に前記予告演出を前記演出表示装置に表示するよう制御し、次いで、前記演出態様決定手段が、当該変動パターンコマンド(前記予告演出を行うことが決定されたことに対応する保留球乱数に係る変動パターンコマンド)に対応する前記特別演出態様を前記演出表示装置に表示することを決定し、次いで、前記演出表示制御手段が、当該保留球乱数(前記予告演出を行うことが決定されたことに対応する保留球乱数)に基づく遊技が開始するのに伴って前記特別演出態様を前記演出表示装置へ表示するよう制御することで、前記開始された遊技が前記予告演出を行うことが決定された保留球乱数に基づく遊技であることを遊技者に報知するようにし、前記変動パターンコマンド決定手段にて決定した変動パターンコマンドが保留球乱数に基づくコマンドである場合であって、かつ、そのコマンドで前記予告演出を行わないことが決定された場合には、前記演出態様決定手段が、当該変動パターンコマンド(前記予告演出を行わないことが決定されたことに対応する保留球乱数に係る変動パターンコマンド)に対応する前記通常演出態様を前記演出表示装置に表示することを決定し、次いで、前記演出表示制御手段が、当該保留球乱数(前記予告演出を行わないことが決定されたことに対応する保留球乱数)に基づく遊技が行われるのに伴って前記通常演出態様を前記演出表示装置へ表示するよう制御する構成とした。
ここで、本発明の「変動パターンコマンド」は、演出態様(ダミー図柄を用いた変動表示の態様)を決定するために用いられるコマンド全てを含む広義の概念として定義されるものである。この変動パターンコマンドは、1つの特別図柄用乱数を取得したときに、その乱数を参照して決定されるものである。つまり、始動口に遊技球が入賞すると、その入賞に基づき1つの変動パターンコマンドが決定される。また、取得した特別図柄用乱数が保留球乱数として記憶された場合には、その保留球乱数は、始動口に遊技球が入賞したことに基づいて記憶されたものであるので、その保留球乱数に対応した1つの変動パターンコマンドが決定されることとなる。
例えば、演出態様の中に、演出時間(ダミー図柄の変動時間)が異なるものや、演出内容が異なるものが含まれる場合に、今回の演出として用いる時間を60秒とする指示が含まれたコマンドや、今回の演出としてリーチがかかる演出内容とする指示が含まれたコマンドや、今回の演出のストーリーをどのようにするかという指示が含まれたコマンドなどは、演出態様の決定を左右するコマンドであるため、これらのコマンドは本発明の変動パターンコマンドに該当する。また、大当たりとなったときにのみ決定される特定の演出態様(所謂、プレミア演出)がある場合に、この特定演出態様を今回の演出として決定するためには、大当たりであることを示すコマンドが必要となる。よって、大当たりである旨のコマンドも、演出態様を決定するために用いるものであれば、本発明の変動パターンコマンドに含まれるのである。
本発明では、上記したような変動パターンコマンドを受けると、予告演出実行抽選手段が予告演出を行うか否かを抽選により決定する。そして、この抽選で予告演出が行われることが決定されると、この決定がなされた保留球乱数(以下、先読み演出対象乱数と称することもある)に基づく遊技が開始されるよりも前に予告演出が演出表示装置に表示される。よって、遊技者は、この予告演出が表示されると、この先読み演出対象乱数、および、それ以前に保留球乱数として記憶されている乱数の中に、長時間の演出が行われる遊技が存在すること、リーチがかかる遊技が存在すること、特定のストーリーの演出が行われる遊技が存在すること、あるいは、大当たりとなる遊技が存在すること、など遊技に関する予測をすることができる。
さらに、本発明では、予告演出が行われることが決定した場合には、先読み演出対象乱数に基づく遊技が開始されると、特別演出態様が表示される一方、予告演出を行わないことが決定された場合には、特別演出態様の代わりに通常演出態様が表示されるようになっている。よって、遊技者は、遊技が開始されて特別演出態様が表示された場合には、この遊技が先読み演出対象乱数に基づく遊技である知ることができる。よって、この特別態様が表示された遊技にて、長時間演出やリーチ演出、特定ストーリー演出が見られ、あるいは、この遊技で大当たりとなることを遊技者は目視確認することができる。
このように、本発明によれば、予告演出が表示されると、保留球乱数となっている遊技全てに対する一定の期待を持つことができる。しかも、特別演出態様が表示されると、その遊技が先読み演出対象乱数に基づく遊技であることが分かるので、遊技者は、この特別演出態様が表示された遊技に対して大きな期待を抱き、あるいは、興奮しながら遊技を行うことができるのである。また、本発明では、予告演出は演出表示装置に表示される。即ち、保留球表示装置に予告演出を表示している訳ではない。従って、遊技者は、保留球表示装置を見ただけでは、どの保留球乱数に対する予告演出であるのか予測することはできない。よって、保留球表示装置を見て遊技への興味が失われるといったことはないのである。
なお、本発明において、「遊技が開始される時点」は、特別図柄の変動が開始する時点と同義である。また、「遊技が開始されるより前」とは、特別図柄の変動が開始されるより前と同義であるが、より詳細には、特別図柄が変動中に遊技球が始動口に入賞して特別図柄用乱数取得手段が特別図柄用乱数を取得した時点から、当該乱数が保留球乱数記憶部に保留球乱数として記憶され、この保留球乱数に係る遊技における特別図柄の変動が開始されるより前までの期間のことを言う。よって、この期間の所定のタイミングで演出表示装置に予告演出を表示するように制御すれば、本発明の予告演出表示制御手段となる。
また、上記構成において、前記通常演出態様と前記特別演出態様とは、演出時間が同一で演出内容が異なる関係にある1つの演出態様グループであり、前記複数種類の演出態様には、前記演出態様グループが複数含まれており、前記複数の演出態様グループのそれぞれに前記変動パターンコマンドが予め対応づけられるようにしても良い。
この構成によれば、通常演出態様と特別演出態様の演出時間が同一なので、演出表示制御手段は、演出時間の調整をする必要がない。つまり、演出内容のデータを差し替えるだけで良い。よって、演出表示制御手段の制御が簡単になるといった利点がある。
なお、上記構成において、予告演出実行抽選手段が予告演出を行うことを決定する確率は、変動パターンコマンドに応じて異なるように予め設定するのが望ましい。例えば、大当たりである旨の変動パターンコマンドであれば、予告演出を行うことを決定する確率を高く設定する。このように設定すれば、予告演出がなされれば、大当たりの可能性が高いことを遊技者に示唆することができるので、遊技の趣向性が高まる。
また、上記構成において、前記予告演出を行うタイミングは、前記予告演出を行うことを決定した保留球乱数に基づく遊技よりも先に保留球乱数記憶部に記憶されている保留球乱数に係る遊技での前記特別図柄の変動が停止したタイミングで表示するのが好ましい。予告演出が表示された次の遊技が、先読み演出対象乱数に基づく遊技であるかもしれないと大きな期待を持って遊技を楽しむことができるからである。なお、この構成において、特別図柄の変動が「停止」するとは、完全に停止が確定したときだでなく、変動が停止した状態をしばらく維持するような場合には、停止している状態全てが含まれる。さらに、特別図柄の変動・停止に同期して他の図柄(所謂、ダミー図柄)が変動して停止するような場合には、本構成における「特別図柄の変動が停止したタイミング」とは、「ダミー図柄の変動が停止したタイミング」と言い換えることもできる概念である。
本発明によれば、保留球乱数全体に対して予告演出を行い、予告演出を行うことになった特定の保留球乱数に基づく遊技において特別演出態様を表示することができるので、保留球乱数の中にリーチや大当たりとなるものが含まれるといったことを予測して遊技を楽しみつつ、予告演出を行うと決定した保留球乱数に基づく遊技に対しては特別演出態様が表示されるので、この特別演出態様の表示を確認した遊技者は、当該遊技に対して大きな期待を抱きながら遊技を満喫することができる。
本発明の実施の形態例に係るパチンコ機の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機の背面図である。 図1に示すパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 図4に示す変動パターン用乱数抽選部の詳細を説明するためのブロック図である。 図4に示す演出制御処理部の詳細を説明するためのブロック図である。 図6に示す演出態様記憶部に記憶された変動パターンコマンドと演出態様との関係を説明するための図である。 図1に示すパチンコ機の遊技処理の手順を示したフローチャートである。
以下、発明の実施の形態例を図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた前面枠2と、前面枠2の内側に収容された遊技盤3と、前面枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きく開口部8が形成されたガラス扉4と、このガラス扉4の開口部8に取り付けられた透明なガラス板10と、前面枠2の下側に開閉自在に配設され、遊技球を収容する受皿5を有する前面ボード6と、前面枠2の下部に設けられた発射装置9と、前面ボード6に取り付けられたハンドル7等を具備している。さらに、ガラス扉4の上部にはスピーカ20が左右に1個ずつ取り付けられており、遊技に関する様々な効果音を発している。
また、図3に示すように、このパチンコ機Pは、背面側に、主制御処理部11と、演出制御処理部12aと、特別図柄表示制御部12bと、ランプ制御処理部12cと、払出制御処理部12eと、普通図柄表示制御部12fと、発射制御処理部13と、賞球払出装置14等を備えている。続いて、図1〜図4を参照して、本発明のパチンコ機Pの構成を詳しく説明していくことにする。
遊技盤3は、その盤面に遊技領域31を有しており、前面枠2に装着した後、ガラス板10から遊技領域31を観察することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されており、発射装置9によって打ち出された遊技球はこの遊技領域31内を流下する。また、遊技領域31内には、特別図柄表示装置17と、演出表示装置34と、スルーチャッカ21と、普通図柄表示装置22と、電動チューリップ49と、ステージ36と、始動入賞口(始動口)37と、一般入賞口38と、アウト口39と、遊技釘(図示せず)と、風車(図示せず)と、アタッカー装置41等が設けられている。
演出表示装置34は、遊技盤3の略中央部に設けられ、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果に基づいて所定の演出態様を表示するものであって、本実施形態では液晶表示装置が用いられている。この演出表示装置34には、所定の演出態様の一部として、特別図柄表示装置17に変動表示される特別図柄と同期をとってダミー図柄が変動表示されるようになっている。なお、この演出表示装置34には、保留球乱数が保留球乱数記憶部(メモリ)115に記憶された場合に保留表示(保留球乱数が記憶された旨の表示)を行うための表示領域が区画形成されている。つまり、この表示領域の部分が保留球表示装置34aとなっているのである。
また、特別図柄表示装置17は、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われた特別図柄に係る電子抽選の結果を表示するためのものであって、より具体的には、抽選結果を、特別図柄(数字や絵柄)を変動させた後に停止させるといった態様で表示するものである。この特別図柄表示装置17は、本実施形態では7セグメント表示器が用いられており、演出表示装置34を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤3の右下部分に離れて設けられている。
スルーチャッカ21は、遊技球が通過可能なゲート構造を成しており、その内部には遊技球が通過したことを検知する磁気センサタイプのスルーチャッカ検知センサ46が内蔵されている。また、このスルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に行われる普通図柄に係る電子抽選の結果を表示するための普通図柄表示装置22が、特別図柄表示装置17の隣に設けられている。この普通図柄表示装置22は、本実施形態では、二つのLEDランプで構成されており、普通図柄当たりのときに一方のLEDランプが点灯し、ハズレのときには他方のLEDランプが点灯するようになっている。
電動チューリップ49は、始動入賞口37の入口に設けられ、遊技盤3の面に直交する軸を中心に回動する一対の羽根部材を備えており、ソレノイドに通電がなされると一対の羽根部材が互いに離れる方向に回動して、始動入賞口37の入口を拡大するようになっている。
ステージ36は、演出表示装置34の下方に配置されており、遊技球が転動しながら一時的に滞在する構造物である。このステージ36の中央には溝が形成されており、この溝の真下の位置には始動入賞口37が配されている。そのため、溝から落下した遊技球は、高い確率で始動入賞口37へと導かれる。アタッカー装置41は、始動入賞口37に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の結果、大当たりとなって大当たり遊技に移行した場合に所定回数開放される装置である。このアタッカー装置41が開放すると、大入賞口42が露呈し、そこに遊技球が入賞することで多くの賞球が獲得できるようになっている。また、一般入賞口38に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。そして、始動入賞口37や一般入賞口38に入らなかった遊技球は、アウト口39から回収される。なお、始動入賞口37、一般入賞口38、大入賞口42の内部にはそれぞれ遊技球の通過を検知するためのセンサ43〜45(図4参照)が設けられている。
前面ボード6には遊技球を収容するとともに、外部に排出可能な受皿5が取り付けられている。この受皿5は、遊技者が投入した遊技球を収容するだけでなく、賞球払出装置14から賞球として払い出された遊技球も収容可能となっている。また、遊技球を遊技領域31に向けて発射するための発射装置9が前面枠2の下部に取り付けられており、受皿5に収容されている遊技球がこの発射装置9に1個ずつ供給される。そして、前面ボード6の右下に取り付けられたハンドル7を回動させると、その回動量に応じた発射強度で発射装置9が遊技球を遊技領域31へと発射することができるようになっている。また、図1に示すように、受皿5の側部には、遊技者が押下操作するタッチボタン60が設けられている。
主制御処理部11は、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられている。この主制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等とにより構成されている。このCPUがROMに格納された各種プログラムやデータを読み込んで実行することにより、遊技に関する主要な処理が行われる。
具体的には、図4に示すように、始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う特別図柄抽選部(電子抽選手段)110と、この特別図柄抽選部110が判定した抽選結果に応じて特別図柄を決定する特別図柄決定部120と、変動パターンコマンドを決める際に用いられる変動パターン用乱数の抽選処理を行う変動パターン用乱数抽選部130と、この変動パターン用乱数抽選部130で取得した変動パターン用乱数に基づいて変動パターンコマンドを決定する変動パターンコマンド決定部140と、特別図柄抽選部110による抽選結果の判定が大当たりとなった場合にアタッカー装置41(のソレノイド)を作動させて大当たり遊技に移行する大当たり遊技制御部(大当たり遊技制御手段)160と、スルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選を行う普通図柄抽選部170と、電動チューリップ49の作動を制御する電動チューリップ作動制御部180とを備えて主制御処理部11は構成されている。
特別図柄抽選部110は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数を生成する特別図柄用乱数発生部(特別図柄用乱数発生手段)111と、始動入賞口37に遊技球が入賞したことを契機に(始動入賞口検知センサ43からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する特別図柄用乱数取得部(特別図柄用乱数取得手段)112と、この特別図柄用乱数取得部112が取得した乱数が大当たりであるか否かを特別図柄判定テーブル114を参照して決定する特別図柄当否判定部(特別図柄当否判定手段)113と、特別図柄用乱数取得部112が乱数を取得したときに特別図柄が変動中である場合に、この取得した乱数を保留球乱数として記憶する保留球乱数記憶部115と、を備えている。
また、図5に示すように、変動パターン用乱数抽選部130は、周期的(例えば2ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数を生成する変動パターン用乱数発生部131と、始動入賞口37に遊技球が入賞したことに基づいて(始動入賞口検知センサ43からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する変動パターン用乱数取得部132と、この変動パターン用乱数取得部132が取得した乱数を記憶する変動パターン用乱数記憶部134と、を備えている。
変動パターンコマンド決定部140は、変動パターン用乱数抽選部130が取得した変動パターン用乱数に基づいて演出表示装置34に表示する演出態様を決定するために用いる変動パターンコマンドを決定する。具体的には、図7に示すように、変動パターンA〜Zまでの中から1つの変動パターンコマンドを決定する。この変動パターンA〜Zは、それぞれ演出表示装置34にて表示される演出態様を何秒とするかの指示が含まれたコマンドである。たとえば、変動パターンAは30秒の演出を行う(ダミー図柄を30秒だけ変動表示する)ものである。同様に、変動パターンZは125秒の演出を行う指示のコマンドである。
なお、変動パターンコマンド決定部140は、特別図柄用乱数取得部112が取得した特別図柄用乱数が特定乱数(大当たりとなる乱数を含んだ数個の乱数で構成されたもの)である場合には、演出時間の長い変動パターンX(90秒)、変動パターンY(120秒)、変動パターンZ(125秒)の中から変動パターン用乱数に基づき1つの変動パターンコマンドを決定するようになっている。よって、変動パターンX、Y、Zに基づく演出パターンが表示されると、大当たりの可能性が高いことを遊技者は予測することができるのである。
ここで、本実施形態では、始動入賞口37に遊技球が入賞したタイミングで変動パターンコマンドを決定している。保留球乱数として保留球乱数記憶部115に記憶される場合であっても、始動入賞口37に遊技球が入賞したタイミングでまず変動パターンコマンドを決定している。なお、後述するように、保留球乱数になった場合には、実際の保留球乱数に基づく遊技の開始(特別図柄の変動開始)の時点でも変動パターンコマンドを決定している。
図4に説明を戻すと、大当たり遊技制御部160は、大当たりの種類に応じて所定のラウンド数だけアタッカー装置41の開閉を行うように制御している。また、普通図柄抽選部170は、特別図柄用乱数発生手段111が発生させる乱数の数より少ないが同様の構成からなる普通図柄用乱数発生部と、スルーチャッカ21を遊技球が通過したことを契機に(スルーチャッカ検知センサ46からの検知信号が主制御処理部11に入力されたタイミングで)乱数を1つ取得(ラッチ)する普通図柄用乱数取得部と、この普通図柄用乱数取得部が取得した乱数が普通図柄当たりであるか否かを普通図柄判定テーブルを参照して決定する普通図柄当否判定部と、普通図柄用乱数取得部が乱数を取得したときに普通図柄が変動中である場合に、この取得した乱数を普通図柄用保留球乱数として記憶する普通図柄用保留球乱数記憶部と、を備えている。また、電動チューリップ作動制御部180は、普通図柄抽選部170による電子抽選で普通図柄当たりに当選したコマンドに基づいて、電動チューリップ49のソレノイドに通電して開閉するよう制御している。
続いて、主制御処理部11からの指令を受けて各種装置を制御する副制御部について説明する。演出制御処理部12aは、遊技盤3の裏面に支持部材等を介して設けられ、主制御処理部11が生成した処理情報に従って、演出表示装置34やスピーカ20、その他の演出装置(LED装置など)の制御を行う装置である。
演出制御処理部12aは、図6に示すように、処理部として、演出態様を決定するための演出態様決定部(演出態様決定手段)210と、この演出態様決定部210が決定した演出態様を演出表示装置34に表示するよう制御する演出表示制御部(演出表示制御手段)220と、先読み演出(予告演出)用のキャラクタを決定するための先読み演出用キャラクタ決定部230と、この先読み演出用キャラクタ決定部230が決定した先読み演出用キャラクタを演出表示装置34に表示するよう制御するための先読み演出表示制御部(予告演出表示制御手段)240と、先読み演出用キャラクタの表示を行うか否かを抽選により決定するための先読み演出実行抽選部(予告演出実行抽選手段)250と、を備えて構成されている。
また、演出制御処理部12aは、記憶部として、複数種類の演出態様が記憶された演出態様記憶部260と、複数種類の先読み演出用キャラクタが記憶された先読み演出用キャラクタ記憶部270と、先読み演出実行抽選部250によって先読み演出用キャラクタを表示することが決定された場合(予告演出を行うことが決定された場合)に立てられるフラグを記憶するための先読み演出実行フラグ記憶部280と、を備えている。
演出態様決定部210は、変動パターンコマンド決定部140で決定した変動パターンコマンドと、先読み演出実行フラグ記憶部280にフラグが記憶されているか否かに基づいて演出態様記憶部260(図7参照)に記憶されている複数の演出態様の中から演出表示装置34に表示する演出態様を決定するものである。具体的には、先読み演出実行フラグ記憶部280にフラグが記憶されている場合、即ち、先読み演出実行抽選部250で先読み演出を行うことが決定している場合には、演出態様決定部210は、同じ変動パターンコマンドに対応する特別演出態様を決定し、フラグが記憶されていない場合には、通常演出態様を決定する。そして、決定した演出態様は、演出表示制御部220によって演出表示装置34への表示が制御されている。
また、先読み演出実行抽選部250は、保留球乱数に係る変動パターンコマンドを受けると、先読み演出(予告演出)を行うか否かの決定を行うものである。本実施形態では、変動パターンコマンドが変動パターンX、Y、Zの何れかである場合には、先読み演出を行うことを決定する確率が高くなるように設定してある。つまり、大当たり乱数を含む特定乱数の場合に、変動パターンX、Y、Zが選ばれ易く、これらの変動パターンコマンドが選ばれると、先読み演出が行われ易くなっている。そのため、遊技者は、先読み演出が行われると、大当たりとなっている可能性が高いことを期待することができ、この先読み演出が行われる決定がされた保留球乱数に基づく遊技が開始されたことが分かると、遊技者は、この遊技で大当たりとなるかもしれないと大きな期待を抱いて遊技を行うことができるようになっている。
この先読み演出実行抽選部250による抽選で当選した場合、即ち、先読み演出用キャラクタを表示する(予告演出を行う)ことを決定した場合に、演出表示装置34に表示する先読み演出用キャラクタを決定するものが、先読み演出用キャラクタ決定部230である。この先読み演出用キャラクタ決定部230は、先読み演出用キャラクタ記憶部270に記憶されている複数種類のキャラクタの中から、今回表示する先読み演出用キャラクタを決定する。また、決定した先読み演出用キャラクタは、先読み演出表示制御部240によって、その表示が制御されている。具体的には、先読み演出表示制御部240は、先読み演出用キャラクタを表示することを決定した保留球乱数よりも先に保留球乱数記憶部115に記憶されている遊技での演出表示装置34への演出が終了する(ダミー図柄の変動表示が停止する)毎に先読み演出用キャラクタを演出表示装置34に表示するように制御している。
演出態様記憶部260には、図7に示すように、複数の演出態様が記憶されている。これらの演出態様には、通常演出態様と特別演出態様の2種類が含まれており、変動パターンコマンド決定部140で決定された1つの変動パターンコマンドに対して通常演出態様と特別演出態様とが1つずつ予め対応づけられている。具体的に言うと、変動パターンA(30秒)に対応する演出態様として、通常演出態様である通常パターンAと、特別演出態様である演出パターンSAとが関連付けられている。つまり、30秒の演出時間である変動パターンAが選ばれると、30秒の演出パターンAか30秒の演出パターンSAのどちらかが選択されるようになっているのである。同様にして、変動パターンB〜Zに対して通常演出態様と特別演出態様とが1つずつ対応づけられている。
また、図4に説明を戻すと、特別図柄表示制御部12bは、主制御処理部11の特別図柄決定部120が決定した特別図柄のコマンドと、変動パターンコマンド決定部140が決定した変動パターンコマンドに基づき、特別図柄表示装置17に特別図柄を所定の時間だけ変動させた後に停止させる態様で特別図柄決定部120が決定した特別図柄を表示する。
一方、普通図柄表示制御部12fは、普通図柄抽選部160による普通図柄に係る抽選結果のコマンドを受け、そのコマンドに基づいて普通図柄表示装置22に普通図柄を変動させた後に停止させる態様で表示するよう制御している。なお、普通図柄表示制御部12fは、上記した特別図柄表示制御部12bによる表示制御と比べて表示する図柄の対象が相違するものの、表示制御の基本構成はほぼ同じである。また、ランプ制御処理部12cは、主制御処理部11からコマンドを受けて各種ランプや電飾の点灯制御を行うものである。
払出制御処理部12eは、CRユニットからの信号を受けて遊技球を遊技者に貸し出すように賞球払出装置14を制御する他、主制御処理部11からの払出指令を受けて、所定個数の賞球を遊技者に対して払い出すように賞球払出装置14を制御する。この賞球払出装置14は、遊技球を1個ずつ保持する切欠きが形成されたスプロケット(図示せず)と、このスプロケットを回転させるモータ(図示せず)とを備えて構成されている。そして、モータの回転を制御することにより、必要な数だけ賞球を払い出すことができるようになっている。具体的には、始動入賞口検知センサ43、一般入賞口検知センサ44、大入賞口検知センサ45等が遊技球の通過を検知したら、賞球払出装置14は主制御処理部11を経由して受けたコマンドに基づき遊技球を払い出す。
発射制御処理部13は、ハンドル7の回動量に応じて、発射装置9に対する作動の制御を行う装置である。より具体的に言うと、発射装置9に対して通電させたり、通電を停止したり、あるいは、通電電流を変化させるといった制御処理を行う。なお、この発射制御処理部13は、払出制御処理部12eと接続されており、CRユニットが接続されていない場合に発射停止信号が受信されるようになっている。
次に、上記したパチンコ機Pの遊技の流れについて、図8に図示する、始動入賞口に入賞した遊技球に係る遊技処理手順を示したフローチャートを用いて説明する。まず、遊技領域31を流下している遊技球が、始動入賞口37に入賞したかどうか(始動口検知センサ43から遊技球を検知した信号の入力があったか)を判断する(ステップS10)。始動入賞口37に遊技球が入賞したと判断された場合(ステップS10でYes)には、特別図柄用乱数取得部112が特別図柄用乱数発生部111で発生した乱数の中から1つを取得すると共に、変動パターン用乱数発生部131で発生した乱数の中から1つを取得する(ステップS11)。
次いで、特別図柄は変動中かどうかを特別図柄抽選部110が判断する(ステップS12)。特別図柄が変動中である場合(ステップS12でYes)には、保留球乱数記憶部115に取得した特別図柄用乱数を保留球乱数として記憶させると共に、演出制御処理部12aに保留球乱数を記憶した旨の保留球コマンドを送信する(ステップS13)。また、このステップS13において、変動パターン用乱数抽選部130は、取得した変動パターン用乱数を変動パターン用乱数記憶部134に記憶させる。なお、保留球コマンドを受け取った演出制御処理部12aは、保留球表示装置34aに保留球表示(白色の星型のマーク)を行い、記憶した保留球乱数に係る遊技が開始される旨のコマンドを主制御処理部11から演出表示制御部12aが受信すると、この保留球表示を消去する。
次いで、変動パターンコマンドを変動パターンコマンド決定部140が決定して、演出制御処理部12aにそのコマンドを送信する。すると、この変動パターンコマンドを受けた演出制御処理部12aでは、先読み演出実行抽選部250が予告演出を行うか否かの抽選を行う(ステップS14)。そして、ステップS15で、先読み演出実行抽選部250による抽選に当選したか否かを判断する。この抽選に当選した場合(ステップS15でYes)には、演出制御処理部12aは、先読み演出実行フラグ記憶部280に、予告演出を行うことを決定した旨のフラグを記憶させる(ステップS16)。そして、ステップS17に進み、演出制御処理部12aが、変動中の特別図柄が停止したか否かをチェックする。特別図柄の変動が停止した場合(ステップS17でYes)には、この停止したタイミング(所定のタイミング)で、先読み演出表示制御部240が先読み演出用キャラクタを演出表示装置34に表示するように制御する(ステップS18)。
なお、本実施形態では、前述したように、特別図柄の変動表示と演出表示装置34に表示されるダミー図柄の変動表示のタイミングが同期するように制御されているので、ダミー図柄の変動が停止するタイミングと特別図柄の変動が停止するタイミングとは見た目には同じとなるようになっている。つまり、本実施形態において、上記した所定のタイミングとは、特別図柄の変動が停止するタイミングであるが、演出態様の表示が停止する(別言すると、ダミー図柄の変動が停止する)タイミングのことでもある。
次いで、ステップS10にて始動入賞口37に入賞したと判断された遊技球に係る保留球乱数に基づく遊技の順番がきたかどうかを主制御処理部11がチェックする(ステップS19)。順番が回ってきた場合(ステップS19でYes)には、当該保留球乱数に基づく遊技に関する処理が開始される。具体的には、ステップS20にて特別図柄当否判定部112が保留球乱数に係る大当たり判定を行う。そして、次にステップS21にて変動パターン用乱数記憶部134に記憶されている変動パターン用乱数に基づいて、当該保留球乱数に基づく遊技の開始に際して、確認のために再度、変動パターンコマンドを演出制御処理部12aに送信する。
この変動パターンコマンドが演出制御処理部12aに入力されると、演出態様決定部210が、演出態様記憶部260に記憶されている演出態様の中から、所定の演出態様を決定する(ステップS22)。このとき、先読み演出実行フラグ記憶部280にフラグが記憶されているか否かも参照される。例えば、変動パターンコマンドが変動パターンZであって、フラグが記憶されている場合には、先読み演出(予告演出)が行われることが決定されているので、その決定がされた保留球乱数に基づく遊技の開始に伴う演出態様として、図7に示すように演出パターンSZ(特別演出態様)が決定される。一方、先読み演出実行抽選部250による抽選でハズレであった(ステップS15でNo)の場合には、先読み演出実行フラグ記憶部280にフラグが記憶されていないので、同じ変動パターンZが入力されても、演出態様として演出態様SZと同じ演出時間である演出パターンZ(通常演出態様)が決定されることとなる。
次いで、ステップS23にて、この決定した演出態様を演出表示制御部220が演出表示装置34に表示されると共に、特別図柄表示制御部12bが特別図柄を特別図柄表示装置17に変動表示させる。
次いで、特別図柄は確定したか(停止したか)を主制御処理部11が判断し(ステップS24)、特別図柄が確定している場合(ステップS24でYes)には、次のステップS25で大当たりであるか否かをチェックする。大当たりと判定された場合(ステップS25でYes)には、大当たり遊技制御部160が大当たり遊技に移行する(ステップS26)。
なお、ステップS10でNoの場合には、ステップS10の前に戻り、ステップS15でNoの場合には、ステップS19まで進み、ステップS17でNoの場合には、ステップS17の前に戻る。また、ステップS19でNoの場合にはステップS15の前まで戻る。また、ステップS24でNoの場合はステップS24の前に戻り、ステップS25でNoの場合には、処理が終了する。また、ステップS12でNoの場合、つまり、保留球とならずに、始動口入賞を契機として直ちに遊技が開始された場合には、ステップS12からステップS20に飛んで、ステップS20以降の遊技処理が実行される。
以上、説明したように、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pでは、先読み演出用キャラクタが表示されると、遊技者は、このキャラクタが表示されているので、保留球乱数の中に大当たりとなる可能性の高いものが存在することを予測できる。そして、その大当たりの可能性が高いことを示す予告演出に係る保留球乱数に基づく遊技が開始されると、特別演出態様が表示されるため、この遊技で大当たりになるのではないかと大きな期待を抱きながら遊技を楽しむことができるのである。
なお、上記した実施の形態例では、ステップS17で演出制御処理部12aは特別図柄の変動が停止したか否かをチェックするようにしたが、特別図柄の変動表示と演出表示装置34に表示されるダミー図柄の変動表示との表示の同期が取れている場合には、この構成に代えてステップS17において、演出制御処理部12aは演出表示装置34に対する演出態様の表示(ダミー図柄の変動表示)が停止したか否かをチェックするようにしても良い。かかる構成によれば、主制御処理部11からの特別図柄の変動停止信号を受信しなくても、演出制御処理部12aの中だけでステップS17の処理を実行することができ、制御が簡単になるといった利点がある。
また、上記した実施の形態例では、1つの変動パターンコマンドに対して、同じ演出時間で異なる内容の通常演出態様と特別演出態様との2つをグループとして対応づけするようにしたが、このようなグループを設けなくても良い。即ち、予告演出実行抽選手段が予告演出を行うことを決定した場合には、当該決定をした保留球乱数に基づく遊技では任意の特別演出態様を表示させ、予告演出を行わないことを決定した場合には、当該遊技で特別演出態様に代えて任意の通常演出態様を表示させれば良い。このような構成によっても、特別演出態様の表示を見れば、その表示がされた遊技が、予告演出を行うよう決定した保留球乱数に基づく遊技であることを遊技者は確認することができる。なお、この構成の場合、予告演出如何によって演出時間が異なることとなるが、選択された演出時間に合わせるように特別図柄表示制御部12bが特別図柄の変動時間を定めるようにすれば、演出時間(ダミー図柄の変動時間)と特別図柄の変動時間の同期を保つことができる。
3 遊技盤
17 特別図柄表示装置
31 遊技領域
37 始動入賞口(始動口)
34 演出表示装置
34a 保留球表示装置
110 特別図柄抽選部(電子抽選手段)
111 特別図柄用乱数発生部(特別図柄用乱数発生手段)
112 特別図柄用乱数取得部(特別図柄用乱数取得手段)
113 特別図柄当否判定部(特別図柄当否判定手段)
115 保留球乱数記憶部
140 変動パターンコマンド決定部(変動パターンコマンド決定手段)
160 大当たり遊技制御部(大当たり遊技制御手段)
210 演出態様決定部(演出態様決定手段)
220 演出表示制御部(演出表示制御手段)
240 先読み演出表示制御部(予告演出表示制御手段)
250 先読み演出実行抽選部(予告演出実行抽選手段)

Claims (2)

  1. 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域に設けられた始動口と、この始動口に遊技球が入賞したことを契機に特別図柄に係る電子抽選を行う電子抽選手段と、この電子抽選手段による抽選結果を、特別図柄を変動させた後に停止させる表示態様によって表示する特別図柄表示装置と、前記電子抽選手段の抽選結果に基づいた所定の演出態様を表示する演出表示装置と、この演出表示装置に表示する演出態様を変動パターンコマンドに基づいて複数種類の中から決定する演出態様決定手段と、この演出態様決定手段が決定した演出態様を前記演出表示装置へ表示するように制御する演出表示制御手段と、前記電子抽選手段による抽選結果が大当たりである場合に通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技を提供する大当たり遊技制御手段と、を備え、
    前記電子抽選手段は、特別図柄用の乱数を発生させる特別図柄用乱数発生手段と、この特別図柄用乱数発生手段により発生した特別図柄用乱数の中から1つの乱数を前記始動口に遊技球が入賞したことを契機に取得する特別図柄用乱数取得手段と、この特別図柄用乱数取得手段により取得した特別図柄用乱数が大当たりであるか否かを判定する特別図柄当否判定手段と、前記特別図柄の変動中に前記特別図柄用乱数取得手段が取得した特別図柄用乱数を、所定個数の上限まで保留球乱数として順次記憶する保留球乱数記憶部と、を有し、
    前記保留球乱数記憶部に前記保留球乱数として記憶されていることを表示する保留球表示装置が設けられたパチンコ機において、
    前記始動口に遊技球が入賞したことに基づいて前記変動パターンコマンドを決定する変動パターンコマンド決定手段と、
    前記変動パターンコマンド決定手段が決定した変動パターンコマンドを受けて、前記演出表示装置に所定の予告演出を行うか否かを抽選により決定する予告演出実行抽選手段と、
    前記予告演出実行抽選手段による抽選の結果、前記予告演出を行うことが決定された場合に、前記予告演出を前記演出表示装置に表示するよう制御する予告演出表示制御手段と、を備え、
    前記複数種類の演出態様には、複数の通常演出態様と、複数の特別演出態様とが含まれると共に、1つの前記変動パターンコマンドに対して前記通常演出態様と前記特別演出態様との両方が予め対応づけられており、
    前記予告演出は、前記保留球乱数記憶部に記憶されている前記保留球乱数のうち、どの保留球乱数に対する演出であるかを予測することができない態様の演出で構成され、
    前記変動パターンコマンド決定手段にて決定した変動パターンコマンドが保留球乱数に基づくコマンドである場合であって、かつ、そのコマンドで前記予告演出を行うことが決定された場合には、前記予告演出表示制御手段が、当該保留球乱数に基づく遊技が開始されるよりも前に前記予告演出を前記演出表示装置に表示するよう制御し、次いで、前記演出態様決定手段が、当該変動パターンコマンドに対応する前記特別演出態様を前記演出表示装置に表示することを決定し、次いで、前記演出表示制御手段が、当該保留球乱数に基づく遊技が開始するのに伴って前記特別演出態様を前記演出表示装置へ表示するよう制御することで、前記開始された遊技が前記予告演出を行うことが決定された保留球乱数に基づく遊技であることを遊技者に報知するようにし、
    前記変動パターンコマンド決定手段にて決定した変動パターンコマンドが保留球乱数に基づくコマンドである場合であって、かつ、そのコマンドで前記予告演出を行わないことが決定された場合には、前記演出態様決定手段が、当該変動パターンコマンドに対応する前記通常演出態様を前記演出表示装置に表示することを決定し、次いで、前記演出表示制御手段が、当該保留球乱数に基づく遊技が行われるのに伴って前記通常演出態様を前記演出表示装置へ表示するよう制御する
    ことを特徴とするパチンコ機。
  2. 請求項1の記載において、前記予告演出を行うことを決定した保留球乱数に基づく遊技よりも先に前記保留球乱数記憶部に記憶されている前記保留球乱数に係る遊技での前記特別図柄の変動が停止したタイミングで、前記予告演出を前記演出表示装置に表示するようにした
    ことを特徴とするパチンコ機。
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