JP2010115305A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来にないような契機によりパターン選択テーブルの変更が行える弾球遊技機を提供することにある。
【解決手段】変動パターン決定手段115は特別図柄の変動過程が定められた変動パターンとその変動パターンを決定するための抽選値との対応関係が定められた通常時に参照される通常パターン選択テーブルと、これとは異なる対応関係が定められた特殊パターン選択テーブルを記憶し、いずれかのテーブルを参照して変動パターンを選択する。進行時間生成手段200は、時間の進行にしたがって進行時間値を生成する。到達判定手段202は、進行時間値と比較するための目標時間値を設定すると共に、進行時間値が目標時間値に到達したか否かを判定する。変動パターン決定手段115は、進行時間値が目標時間値に到達したことを示す判定がなされた場合に、今回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきテーブルを特殊パターン選択テーブルに変更する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、ぱちんこ遊技機における変動パターンの選択制御技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、図柄等の画像にキャラクタを用いて変動表示にストーリーを持たせる演出を施したり、特別遊技への移行確率を変動させる確率変動等の特定遊技の制御によっても遊技者の期待感を高めている。
従来、当否抽選を契機に図柄の変動過程が定められた変動パターンが選択される遊技機が知られている。この場合、複数の変動パターンとその変動パターンのいずれを選択するかを決めるための抽選値との対応関係が定められたパターン選択テーブルを参照して決定されることが多い。このようなパターン選択テーブルを用いる場合、上述のような確率変動に遊技状態が移行した場合には確率変動用のパターン選択テーブルを参照し、それ以外の遊技状態のときには通常変動用のパターン選択テーブルを参照される遊技機も知られている。この場合、確率変動時にはリーチ演出や通常のリーチ演出よりさらに長い変動時間のスーパーリーチ演出を表示できるような変動パターンが頻繁に選択されるようになっている。逆に通常変動時には、リーチ演出やスーパーリーチ演出が表示されないような変動パターンが頻繁に選択されるようになっている。その結果、確率変動時と通常変動時で選択される変動パターンの変動時間の傾向を大きく異ならせることが可能になり確率変動時に遊技者の期待感を一層高めることができる。
特開2003−230714号公報
上述したように、変動パターンを決定するために参照されるパターン選択テーブルは特定遊技に移行したか等の遊技状態の変化で切り替えられることが多い。しかし、確率変動等の特定遊技は特別遊技の終了後に移行する遊技状態である。この特別遊技は頻繁に獲得できる性質のものではないので、遊技状態の頻繁な変化は望めない。したがって、遊技時間の大部分を占める通常遊技中は、同じパターン選択テーブルを参照して変動パターンが選択されることが多い。遊技者が主として目にする演出は変動パターンの変動時間の長短によって変化する。しかし、長時間遊技していて遊技中全体で受ける印象として似たような変動パターンが頻繁に出現している場合、結果的には変動パターンの変化の乏しさが目立ち単調な遊技になってしまう場合があった。特に、長時間遊技をしても特別遊技が獲得できない場合は、変わり映えのしない変動パターンばかり選択されてしまい、遊技の流れが膠着したように見えるいわゆる「ハマリ状態」に陥ったような印象を遊技者に与えてしまうことがあった。つまり、同じパターン選択テーブルを参照した変動パターンの選択は退屈感の増大や遊技意欲の低下を招く原因の一つになっていた。そこで、本発明者らは、従来にないような契機によりパターン選択テーブルの変更が行えれば遊技の流れが変わったよう印象が与えやすくなり、退屈感の増大や遊技意欲の低下を抑制できるとの考えに至った。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来にないような契機によりパターン選択テーブルの変更が行える弾球遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態へ移行するか否かを判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果を示すための図柄である特別図柄が変動表示される特別図柄表示装置と、特別図柄の変動過程が定められた変動パターンとその変動パターンを決定するための抽選値との対応関係が定められた複数のパターン選択テーブルとして、通常時に参照される通常パターン選択テーブルと、通常パターン選択テーブルとは異なる対応関係が定められた特殊パターン選択テーブルとを記憶し、複数のパターン選択テーブルのうちいずれかを参照して変動パターンを選択する変動パターン決定手段と、時間の進行にしたがって進行時間値を生成する進行時間生成手段と、進行時間値と比較するための目標時間値を設定すると共に、進行時間値が目標時間値に到達したか否かを判定する到達判定手段と、を備える。当否抽選手段および変動パターン決定手段は、遊技の進行を制御する主制御装置に設けられ、変動パターン決定手段は、進行時間値が目標時間値に到達したことを示す判定がなされた場合に、今回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを特殊パターン選択テーブルに変更する。
通常遊技より遊技者に有利な状態としては、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技及び小当たりと呼ばれる非特別遊技を含む。大当たりと小当たりは出玉の数に違いがあるが共に通常遊技よりは出玉が多く通常遊技より遊技者に有利な状態といえる。進行時間値は、刻々と変化する時間値であり、例えば遊技機の電源投入時からの進行時間でもよいし、午前10時などのようにある時刻からの進行時間としてもよい。また、遊技機がある遊技状態へ移行したことを契機に進行する時間値でもよい。そして、進行時間値が目標時間値に到達した場合に、通常時に参照される通常パターン選択テーブルとは異なる対応関係が定められた特殊パターン選択テーブルに変更される。つまり、進行時間値が目標時間値に到達した場合、当否抽選を契機に選択される変動パターンの選択傾向を変化させることができる。言い換えれば、選択される変動パターンの傾向を「時間の管理」により意図的に変化させて、遊技の流れが変わったような印象を与える遊技機を提供できる。その結果、遊技者の退屈感を抑制することができる。また、遊技者の退屈感の抑制は継続して遊技してみようという遊技意欲を向上を招くことにも寄与できる。
進行時間生成手段は、遊技機の起動時からの進行時間値を生成し、到達判定手段は、所定の目標時刻を目標時間値として設定し、進行時間値が目標時刻に到達したか否かを判定してもよい。
目標時間値である目標時刻は、例えば、午前10時や11時等に設定することができる。そして、進行時間値が目標時刻に到達した場合に特殊パターン選択テーブルに変更される。その結果、所定時刻に特定の傾向で変動パターンが選択されるような遊技性の遊技機を提供できる。また、特殊パターン選択テーブルを用いて選択される変動パターンが通常パターン選択テーブルに含まれない変動パターンを含めば、その時刻に遊技していなければ体験できない変動パターンとなり、ある一定の期間だけ特殊な変動パターンが見られる遊技機として特徴を高められる。このような通常時では体験できない変動パターンが出現する時間帯を設けることにより、その時間までに遊技を始めようという遊技者の遊技意欲の向上に寄与できる。さらに、複数台の遊技機で目標時刻を同じ時刻に設定してもよい。この場合、複数の遊技機が同じタイミングで同じ傾向の変動パターンを選択する一斉演出ができる。また、隣接する遊技機で少しずつ目標時刻をずらしてもよい。この場合、特殊な変動パターンの選択が順番に始まるようにすることが可能となり、今あの台だからあと少しでこの台も特殊な変動パターンが見られるかもしれないという期待感を与えることができる。その結果、遊技場全体や同一の遊技機の間でイベント的な楽しさを提供できる。
進行時間生成手段は、所定の計時開始条件が満たされた場合に計時を開始して得られる経過時間値を進行時間値として生成し、到達判定手段は、所定の目標経過時間値を目標時間値として設定し、経過時間値が目標経過時間値に到達したか否か判定してもよい。
所定の計時開始条件は、例えば大当たり終了や小当たり終了等の遊技状態の切り替わりを開始条件としてもよいし、遊技機の起動を開始条件としてもよい。また、時刻が例えば午前11:00になったことを開始条件としてもよい。また、同じ遊技者が遊技を継続して行っていると見なせる場合を開始条件としてもよい。目標経過時間値は、例えば経過時間3分、10分、20分、40分等に設定できる。この場合、計時開始条件が満たされれば計時が始まり、目標経過時間になれば特殊パターン選択テーブルに変更される。したがって、計時の基準を何にするかによって特殊パターン選択テーブルの変更タイミングを変えられる。その結果、遊技の流れを種々のパターンで変化させることができる。
進行時間生成手段は、通常遊技より遊技者に有利な状態が終了した場合に所定の計時開始条件が満たされたとして計時を開始して経過時間値を取得し、変動パターン決定手段は、次回の有利な状態へ移行する前に経過時間値が目標経過時間値に到達した旨を示す判定がなされた場合に、今回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを特殊パターン選択テーブルに変更してもよい。
遊技機で遊技をしている場合、長時間当たりを獲得できない場合がしばしばある。また、一度は当たりを獲得してもその後長時間当たりを獲得できない場合がある。この場合、遊技状態は通常状態が長く続くことになるので、似たような変動パターンが選択される傾向が強く、遊技者の退屈感増大を招きやすい。そこで、特殊パターン選択テーブルへ変更される契機となる目標経過時間値を退屈感がそれほど大きくなる前の例えば30分や40分に設定する。その結果、経過時間値が目標経過時間値に到達して特殊パターン選択テーブルに変更されると、当たりを獲得できないままでも今までとは異なる傾向の変動パターンが出現し易くなる。例えば特別遊技終了後、次の特別遊技になかなか移行せずに遊技が膠着してしまう場合でも、一定時間が経過すると特殊パターン選択テーブルに変更され遊技の膠着状態が打破されたように見せることができる。つまり、遊技者には遊技の流れが変化したような印象を与えて当たりへの期待感を新たに持たせることに寄与できる。なお、目標経過時間値を複数設けて段階的に異なる特殊パターン選択テーブルに移行するようにしてもよい。
到達判定手段は、有利な状態の終了後の遊技状態が複数の遊技状態のうちのいずれかに移行するときに参照するテーブルとして、それぞれの遊技状態と選択される目標時間値との対応関係が定められた目標時間値テーブルを保持し、到達判定手段は、有利な状態の終了後に移行する遊技状態に応じて目標時間値を設定してもよい。
有利な状態の終了後に移行する遊技状態として、大入賞口と呼ばれる入賞口の開放を伴う単位遊技が複数回実行される特別遊技終了後に移行する遊技状態と、単位遊技が1回だけ実行される非特別遊技である小当たり遊技後に移行する遊技状態がある。特別遊技後の遊技状態としては、単位遊技が複数回、例えば15回を上限に実行される大当たり終了後のいわゆる「確変状態」と「時短状態」がある。また、特別遊技ではあるものの複数回の単位遊技が最小回数である2回で実行された後に確変状態になる「突確状態」と、同様に特別遊技が2回の単位遊技で実行された後に時短状態になる「突時状態」とがある。なお、小当たりの場合は、実行される単位遊技が1回であれば大入賞口の開放回数は1回でも複数回でもよい。上述のような「突確状態」や「突時状態」に移行する特別遊技の場合、単位遊技が最小回数の2回で実行されるものの各単位遊技の大入賞口の開放時間は短時間である。一方、小当たりの場合も1回の単位遊技における大入賞口の開放時間は短時間であるが大入賞口を複数回開閉する場合がある。そのため、大入賞口の開放状態の観察だけではその後の遊技状態が、「突確状態」か「突時状態」かあるいは小当たり後の「通常状態」のいずれであるか判断し難い。そこで、比較的短い目標時間値、例えば1分〜10分等を各遊技状態ごとに設定して、有利な状態の終了後に比較的短い時間で特殊パターン選択テーブルへ変更するようにする。この場合、目標時間値を遊技状態ごとに異ならせることで特殊パターン選択テーブルへの変更タイミングが変化する。その結果、この変更タイミングをもって間接的に遊技者に遊技状態を示唆することが可能になる。この示唆により遊技状態が何であるかを探るような遊技性が提供できる。また、変動パターンの変化に意識を集中させることが可能になり、退屈感の抑制や遊技意欲の向上に寄与できる。なお、大当たり終了後は、「確変状態」や「時短状態」であることが分かり易いので遊技状態の示唆の重要度は高くない。その代わり、次の大当たり獲得までに時間がかかり遊技膠着状態になってしまうことを回避するために一定時間経過後に特殊パターン選択テーブルに変更できるようにしておくことが望ましい。したがって、遊技状態が「確変状態」や「時短状態」の場合は、例えば30分などのある程度長い目標時間値を設定しておくことができる。
到達判定手段は、目標時間値を変更する設定変更手段と、当該設定変更手段が目標時間値を変更するときに参照するテーブルとして複数の目標時間値とその目標時間値を決定するための抽選値との対応関係が定められた目標時間値対応テーブルを保持し、設定変更手段は、遊技状態が通常遊技より遊技者に有利な状態に移行することを契機に抽選値を取得し、その抽選値にしたがって目標時間値を決定してもよい。
目標時間値としての目標経過時間値を変更することにより進行時間値が目標時間値に到達するまでの間隔が変化する。その結果、特殊パターン選択テーブルへの変更が一定のパターンで行われてしまうことが抑制できて、遊技の単調化防止に寄与できる。
到達判定手段は、目標時間値を遊技者に報知する報知手段を含んでもよい。目標時間値を報知することで特殊パターン選択テーブルへの変更タイミングを遊技者に知らせることができる。つまり、通常時とは異なる特殊な変動パターンが見られる時期を知らせられるので、その変動パターンを楽しませ易くなる。また、このような報知を行うことで、特殊な変動パターンが見られるまで遊技を継続しようという遊技意欲の喚起に寄与できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、時間の管理により変動パターンを選択するときに参照するパターン選択テーブルを変更するので、遊技の流れが変わったような印象を意図的に遊技者に与えることができて遊技者の退屈感や遊技意欲の低下軽減に寄与できる弾球遊技機を提供できる。
図1は、ぱちんこ遊技機10の前面側における基本的な構造を示す。
以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62の拡開機構が拡開されたとき、始動口62の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。本実施例において、大入賞口66は、後述する小当たり遊技においても開放状態となる。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。
演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。特別図柄表示装置61の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。さらに演出表示装置60の上方および下方には、それぞれ遊技効果ランプ90が設けられている。操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動時間短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)が開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。なお、本実施例では、後述する「突然確変」や「突然時短」を伴う別の種類の特別遊技がある。この特別遊技は、大入賞口66が短時間開放されるのみで実質的な賞球は少量で、大入賞口66の閉鎖後に確変や時短が開始される。
図2は、ぱちんこ遊技機10の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基板39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
メイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、変動パターン決定手段115、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、小当たり遊技制御手段121、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124、進行時間生成手段200、到達判定手段202を備える。サブ基板104は、パターン記憶手段130、図柄態様決定手段131、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための特別図柄抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と特別図柄抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄を示すデータをメイン表示制御手段118、図柄態様決定手段131、演出決定手段132へ送出する。この特別図柄の停止図柄によって当否および時短や確変への移行可否、または後述する突然確変(以下、「突確」という)や突然時短(以下、「突時」という)への移行可否、小当たりの有無が決定される。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。図柄決定手段114は特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄を当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。
図4は、当否抽選手段112で使用される当否テーブルにおける当否抽選値と当否の対応関係、及び図柄決定手段114で使用される特別図柄決定テーブルにおける特別図柄抽選値と特別図柄の対応関係を示す説明図である。図4の場合、通常時に参照する通常確率の当否テーブルにおける当否抽選値を示している。例えば、当否抽選値「0」〜「255」が当たりであり、当否抽選値「256」〜「65535」が外れとなる。また、図柄決定手段114は、当否抽選手段112による抽選が当たりの場合、「0」〜「255」の間の特別図柄抽選値を用いて複数の特別図柄の中からいずれか1つを決定する。本実施例の場合、「0」〜「9」の10種類の特別図柄の中からいずれか1つを決定する。
例えば、特別図柄抽選値が「0」〜「79」である場合、特別図柄は特別遊技への移行を意味すると共に特別遊技終了後に「通常確変当たり」へ移行することを意味する「確変図柄」が選択される。本実施例では、特別図柄抽選値に従って確変図柄として「9」〜「6」のいずれかが決定される。通常確変当たりの場合、特別遊技として大入賞口66の開閉動作である単位遊技が例えば15回を上限として実行される。各単位遊技における大入賞口66の開放時間は例えば30秒を上限として行われる。そして特別遊技の終了後に遊技状態が確変状態に移行する。
また、特別図柄抽選値が「80」〜「99」である場合、特別図柄は特別遊技への移行を意味すると共に特別遊技終了後に「突確」へ移行することを意味する「突確図柄」が選択される。本実施例では、突確図柄として「5」が決定される。突確の場合、特別遊技として短時間の単位遊技による大入賞口66の開閉動作が例えば2回行われた後に遊技状態が確変状態に移行する。したがって、突確の場合は特別遊技による実質的な賞球があったとしても少量のまま、遊技者には突然確変状態に移行したように見える。
特別図柄抽選値が「100」〜「223」である場合、特別図柄は特別遊技への移行を意味すると共に特別遊技終了後に「通常非確変当たり」へ移行することを意味する「非確変図柄」が選択される。本実施例では、特別図柄抽選値に従って非確変図柄(時短図柄という場合もある)として「4」〜「1」のいずれかが決定される。通常非確変当たりの場合、特別遊技として大入賞口66の開閉動作である単位遊技が例えば15回を上限として実行される。各単位遊技における大入賞口66の開放時間は例えば30秒を上限として行われる。そして特別遊技の終了後に遊技状態が時短状態に移行する。
特別図柄抽選値が「224」〜「255」である場合、特別図柄は特別遊技への移行を意味すると共に特別遊技終了後に「突時」へ移行することを意味する「突時図柄」が選択される。本実施例では、突時図柄として「0」が決定される。突時の場合、特別遊技として短時間の単位遊技による大入賞口66の開閉動作が例えば2回行われた後に遊技状態が時短状態に移行する。したがって、突時の場合も、突確と同様に特別遊技による実質的な賞球があったとしても少量のまま、遊技者には突然時短状態に移行したように見える。
一方、当否抽選手段112による当否抽選の結果、「外れ」となった場合で、特別図柄抽選値が「0」〜「9」である場合、特別図柄は「小当たり」が実行されることを意味する「小当たり図柄」が選択される。本実施例では、小当たり図柄として「≡」が決定される。小当たりの場合、大入賞口66の開閉動作を伴う単位遊技は1回のみであり、その開放時間は例えば1.8秒である。また、小当たり後には、確変や時短に移行することなく「通常遊技状態」に移行する。したがって、小当たりの場合、特別遊技(大当たり)と同様に通常遊技よりは賞球を得ることができるので、「通常遊技より遊技者に有利な状態」といえるが、特別遊技程の賞球は得られない。
当否抽選手段112による当否抽選の結果、「外れ」となった場合で、特別図柄抽選値が「10」〜「255」である場合、特別図柄は「外れ」を意味する「外れ図柄」が選択される。本実施例では、外れ図柄として「−」が決定される。
なお、図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
変動パターン決定手段115は、当否抽選の結果に応じて複数種の変動パターンからいずれかの変動パターンを選択する。変動パターン決定手段115は、パターン決定抽選値を取得する。変動パターン決定手段115は、特別図柄の変動過程が定められた変動パターンとその変動パターンを決定するためのパターン決定抽選値との対応関係が定められた複数のパターン選択テーブルを保持する。変動パターン決定手段115は、複数のパターン選択テーブルのうち一つを参照して、取得されたパターン決定抽選値に対応する変動パターンを選択する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間値をもつとともに、その変動時間にて複数の図柄で構成される装飾図柄による図柄変動も実行されることを前提として規定される。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。変動パターン決定手段115は、決定した変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118、図柄態様決定手段131、演出決定手段132へ送出する。
なお、上述の説明では、図柄決定手段114が特別図柄抽選値により特別図柄の停止図柄を決定し、変動パターン決定手段115がパターン決定抽選値により変動パターンを決定する例を示した。別の実施例では、図柄決定手段114と変動パターン決定手段115が同じ抽選値を用いて特別図柄の停止図柄と変動パターンを決定してもよい。
本実施例の場合、変動パターン決定手段115は、複数のパターン選択テーブルとして、通常時に参照される通常パターン選択テーブルと、通常パターン選択テーブルとは異なる対応関係が定められた特殊パターン選択テーブルとを記憶している。なお、本実施例において、特殊パターン選択テーブルは、遊技の流れが変わったような印象を遊技者に与えたい場合や遊技状態を示唆したい場合等に限定的に選択されるパターン選択テーブルである。一方、通常パターン選択テーブルは、それ以外の通常遊技のときに常用的に選択されるパターン選択テーブルである。
進行時間生成手段200は、時間の進行にしたがって進行時間値を生成する。また、到達判定手段202は、進行時間生成手段200が生成した進行時間値と比較するための目標時間値を設定すると共に、進行時間値が目標時間値に到達したか否かを判定する。そして、変動パターン決定手段115は、進行時間値が目標時間値に到達したことを示す判定がなされた場合に、今回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを特殊パターン選択テーブルに変更する。変動パターン決定手段115が変動パターンを選択するときに参照するパターン選択テーブルを特殊パターン選択テーブルに変更することにより、今まで通常パターン選択テーブルを参照して選択していた変動パターンとは異なる傾向の変動パターンが選択されるようになる。このように進行時間値と目標時間値とを用いてパターン選択テーブルの変更タイミングを決定することにより選択される変動パターンの傾向を「時間」により変化させることができる。言い換えれば、選択される変動パターンの傾向を「時間の管理」により意図的に変化させて、遊技の流れが変わったような印象を遊技者に与える。その結果、遊技者の退屈感を抑制することができる。また、遊技者の退屈感の抑制は継続して遊技してみようという遊技意欲を向上を招くことにも寄与できる。
なお、特殊パターン選択テーブルを参照した変動パターンの選択は、遊技流れが変わったような印象が与えられれば十分なので、特殊パターン選択テーブルへの変更は限定的な期間のみでもよい。例えば、特殊パターン選択テーブルの使用期間を変更後5分間としてもよい。また、特殊パターン選択テーブルの使用期間を変更後、図柄変動回数例えば20回としてもよい。特殊パターン選択テーブルの使用期間の経過後は、遊技状態に応じたパターン選択テーブルを参照するようにすることができる。例えば、特別遊技終了後の遊技状態が突確の場合を考える。そして、進行時間値と目標時間値に到達したことにより特殊パターン選択テーブルへ変更された場合、この特殊パターン選択テーブルの使用期間の経過後は、変動パターンを選択するときに参照するパターン選択テーブルを確変用のパターン選択テーブルに戻す。
図5は、通常パターン選択テーブルに含まれるパターン選択テーブルと、特殊パターン選択テーブルに含まれるパターン選択テーブルの一例を示している。通常パターン選択テーブルは、「一般用通常パターン選択テーブル」、「時短用通常パターン選択テーブル」、「確変用通常パターン選択テーブル」、「保留別用通常パターン選択テーブル」を含む。「一般用通常パターン選択テーブル」は、遊技状態が時短や確変でない場合に使用するテーブルである。一般用通常パターン選択テーブルに含まれる変動パターンの平均変動時間は標準的な例えば10秒で、リーチなしのような一般的な図柄変動を表示する場合の変動パターンが多く含まれる。「時短用通常パターン選択テーブル」は、遊技状態が時短の場合に使用するテーブルである。時短用通常パターン選択テーブルに含まれる変動パターンの平均変動時間は標準より短く、装飾図柄がほぼ同時に停止するような図柄変動を表示する場合の変動パターンが多く含まれる。「確変用通常パターン選択テーブル」は、遊技状態が確変の場合に使用するテーブルである。確変用通常パターン選択テーブルに含まれる変動パターンの平均変動時間は標準より長く、リーチやスーパーリーチなどの図柄変動を表示する場合の変動パターンが多く含まれる。「保留別用通常パターン選択テーブル」は、保留球が所定値より多い場合に使用するテーブルである。保留別用通常パターン選択テーブルに含まれる変動パターンの平均変動時間は標準より短く、装飾図柄がほぼ同時に停止するような図柄変動を表示する場合の変動パターンが多く含まれる。なお、「時短用通常パターン選択テーブル」を「保留別用通常パターン選択テーブル」として使用してもよい。
特殊パターン選択テーブルは、「突確用特殊パターン選択テーブル」、「突時用特殊パターン選択テーブル」、「小当たり用特殊パターン選択テーブル」、「遊技膠着時用特殊パターン選択テーブル」を含む。「突確用特殊パターン選択テーブル」は、突確への移行を示唆すると共に遊技の流れが変わったような印象を与えたいときに使用するテーブルである。突確用特殊パターン選択テーブルに含まれる変動パターンの平均変動時間は、例えば標準よりかなり長く、スーパーリーチなどの図柄変動を表示する変動パターンが多く含まれる。つまり、通常パターン選択テーブルを参照している場合には、あり得ないようなスーパーリーチを表示可能にする変動パターンを連続して選択することを可能にする。このような特徴のある変動パターンばかりが選択されることにより、遊技状態が突確であることを示唆することができる。また、そのような特徴のある変動パターンばかりが選択されることにより遊技の流れが変わったような印象を遊技者に与えることができる。「突時用特殊パターン選択テーブル」は、突時への移行を示唆すると共に遊技の流れが変わったような印象を与えたいときに使用するテーブルである。突時用特殊パターン選択テーブルに含まれる変動パターンの平均変動時間は例えば標準よりかなり短く、装飾図柄が一瞬で停止するような図柄変動を表示する変動パターンが多く含まれる。「小当たり用特殊パターン選択テーブル」は、小当たりが実行されたことを示唆すると共に遊技の流れが変わったような印象を与えたいときに使用するテーブルである。小当たり用特殊パターン選択テーブルに含まれる変動パターンの平均変動時間は、例えば標準よりかなり長く、スーパーリーチなどの図柄変動を表示する変動パターンが多く含まれる。「遊技膠着時用特殊パターン選択テーブル」は、当たりがなかなか得られないようなときに遊技の流れが変わったような印象を与えたいときに使用するテーブルである。遊技膠着時用特殊パターン選択テーブルに含まれる変動パターンの平均変動時間は、例えば標準よりかなり長く、スーパーリーチなどの図柄変動を表示する変動パターンが多く含まれる。
進行時間生成手段200は、例えば遊技機の起動時からの進行時間値を生成できる。到達判定手段202は、進行時間生成手段200が遊技機の起動時からの進行時間値を実際の時刻に対応して生成している場合、所定の目標時刻を目標時間値として設定する。例えば、午前11時を目標時間値として設定し、進行時間値が目標時刻に到達したか否かを判定する。この場合、進行時間値が目標時刻に到達した場合に特殊パターン選択テーブルに変更される。その結果、所定時刻に特定の傾向で変動パターンが選択されるような遊技性の遊技機を提供できる。また、特殊パターン選択テーブルを用いて選択される変動パターンが通常パターン選択テーブルに含まれない変動パターンを含めば、その時刻に遊技していなければ体験できない変動パターンとなり、ある一定の期間だけ特殊な変動パターンが見られる遊技機として特徴を高められる。このような通常時では体験できない変動パターンが出現する時間帯を設けることにより、その時間までに遊技を始めようという遊技者の遊技意欲の向上に寄与できる。さらに、複数台の遊技機で目標時刻を同じ時刻に設定してもよい。この場合、複数の遊技機が同じタイミングで同じ傾向の変動パターンを選択する一斉演出ができる。その結果、遊技場全体や同一の遊技機の間でイベント的な楽しさを提供できる。
また、進行時間生成手段200は、所定の計時開始条件が満たされた場合に計時を開始して得られる経過時間値を進行時間値として生成してもよい。また、進行時間生成手段200が所定の計時開始条件が満たされた場合に計時を開始して得られる経過時間値を進行時間値として生成した場合、到達判定手段202は、所定の目標経過時間値を目標時間値として設定し、経過時間値が目標経過時間値に到達したか否か判定する。所定の計時開始条件は、例えば大当たり終了や小当たり終了等の遊技状態の切り替わりを開始条件としてもよいし、遊技機の起動を開始条件としてもよい。また、時刻が例えば午前11:00になったことを開始条件としてもよい。また、同じ遊技者が遊技を継続して行っていると見なせる場合を開始条件としてもよい。同じ遊技者が遊技を継続して行っているか否かは、例えば、発射ハンドル17の操作状態を監視することで把握することができる。目標経過時間値は、例えば経過時間3分、10分、20分、40分等に設定できる。この場合、計時開始条件が満たされれば計時が始まり、目標経過時間になれば特殊パターン選択テーブルに変更される。したがって、計時の基準を何にするかによって特殊パターン選択テーブルの変更タイミングを変えられる。その結果、遊技の流れを種々のパターンで変化させることができる。
また、進行時間生成手段200は、特別遊技(大当たり)や小当たり等通常遊技より遊技者に有利な状態が終了した場合に所定の計時開始条件が満たされたとして計時を開始して経過時間値を取得してもよい。さらに、遊技機に搭載された内部時計や外部時計から取得される時刻情報が所定時刻になった場合に、所定の計時開始条件が満たされたとして計時を開始して経過時間値を取得してもよい。
到達判定手段202は、大当たりや小当たりなど有利な状態の終了後の遊技状態が複数の遊技状態のうちのずれかに移行するときに参照するテーブルとして、それぞれの遊技状態と選択される目標時間値との対応関係が定められた目標時間値テーブルを保持している。その一例が図6に示されている。有利な状態の終了後の遊技状態としては、「確変or時短」、「突確」、「突時」、「小当たり」などがある。本実施例では、遊技状態が「確変or時短」の場合、目標時間値として例えば10分を設定する。したがって、特別遊技終了後10分経過すると変動パターン決定手段115は参照するパターン選択テーブルをそれまで参照していたパターン選択テーブルから特殊パターン選択テーブルへ変更する。その結果、特別遊技終了後10分経過すると今までとは異なる変動パターンが選択されるようになり遊技の流れが変わったような印象を遊技者に与える。その結果、次の特別遊技獲得の期待感増大に寄与し、遊技の面白みを向上させることができる。
同様に「突確」の場合は例えば5分を設定し、「突時」の場合は2分、「小当たり」の場合は7分を設定する。前述したように、突確や突時に移行する前の特別遊技の大入賞口66の開閉動作と小当たりのときの大入賞口66の開閉動作は類似しており、大入賞口66の動作を見ただけでは突確や突時に移行する特別遊技なのか小当たりなのか判断がし難い。つまり、現在の遊技状態が突確なのか突時なのか或いは小当たり後の通常遊技なのか判断が難しい。そこで、比較的短い目標時間値を遊技状態ごとに設定して、大入賞口66の開閉動作後に比較的短い時間で特殊パターン選択テーブルへ変更するようにする。このとき、目標時間値を遊技状態ごとに異ならせることにより特殊パターン選択テーブルへの変更タイミングを変化する。その結果、間接的に遊技者に遊技状態を示唆することが可能になる。例えば、大入賞口66の開閉動作後すぐに変動パターンの出現傾向が変わった場合、すなわち特殊パターン選択テーブルへ変更された場合、現在の遊技状態は「突時」だと分かる。また、それより長い時間経過してから変動パターンの出現傾向が変わった場合、現在の遊技状態は「突確」だと分かる。また、大入賞口66の開閉動作後、しばらくしてから変動パターンの出現傾向が変わった場合、先ほどの大入賞口66の開閉動作は小当たりであり、現在の遊技状態は「通常遊技」だと分かる。
このように、特殊パターン選択テーブルへの変更タイミングを時間で管理することにより遊技状態が何であるかを探るような遊技性を提供できる。また、変動パターンの変化に意識を集中せるような遊技性を提供可能となり、退屈感の抑制や遊技意欲の向上に寄与できる。
また、別の実施例においては、目標時間値を間隔をあけて複数個設定してもよい。例えば、遊技状態が突確の場合、目標時間値を5分と設定すると共に、突時用の2分を設定する。この場合、大入賞口66の開閉動作の終了後2分経過時点で特殊パターン選択テーブルへ移行して今までとは異なる傾向の変動パターンが選択される。この場合、遊技者には遊技状態が「突時」であると偽りの示唆をすることになる。そして、さらに3分が経過するとまた別の特殊パターン選択テーブルへ移行して別の傾向の変動パターンが選択されるようにして、本当は「突確」であったことを示唆する。このように段階的に特殊パターン選択テーブルを変更することにより、遊技者を一喜一憂させる面白みのある遊技を提供することができる。なお、図6の例では、目標時間値を突確が5分、突時が2分、小当たりが7分としたが、例えば、小当たりを2分、突時を5分、突確を7分とにして、突確のときに、2分、5分、7分と特殊パターン選択テーブルへ変更すれば、徐々に期待感を高まらせることができる。逆に、突確を2分、突時を5分、小当たりを7分とすれば、徐々に期待感を下げるようなこともできる。このように、目標時間値を単独で設定する場合と複数設定する場合を混在させることにより、特殊パターン選択テーブルへの変更による示唆のパターン化が抑制され、遊技の面白みを向上させることができる。
到達判定手段202は、進行時間生成手段200において所定の計時開始条件が満たされた場合に計時が開始されて経過時間値を生成した場合に参照する目標経過時間値も図6の目標時間値テーブルに保持している。図6の例では、計時開始条件を遊技機の起動とした場合の目標経過時間値として、例えば10分を設定している。この場合、遊技機の起動から10分経過すると特殊パターン選択テーブルへ移行する。例えば、遊技場の開店から10分後に通常では選択されないような変動パターンを選択できるようになる。このような設定を例えば、同一種類の遊技機で行ったり、遊技場全体で行うことにより、複数の遊技機が同じタイミングで同じ傾向の変動パターンを選択する一斉演出ができる。その結果、遊技場全体や同一の遊技機の間でイベント的な楽しさを提供できる。前述したように、到達判定手段202は、所定の目標時刻を目標時間値として設定することもできるので、例えば、午前11時を目標時間値として設定すれば、午前11時に一斉演出ができる。
ところで、遊技をしている場合、長時間当たりを獲得できない場合がしばしばある。また、一度は当たりを獲得してもその後長時間当たりを獲得できない場合もある。この場合、遊技状態は通常状態が長く続くことになるので、似たような変動パターンが選択される傾向が強く、遊技者の退屈感増大を招きやすい。目標時間値テーブルは、このような「ハマリ状態」の場合に、特殊パターン選択テーブルへ変更して遊技の流れが変わったような印象を与えるために「当たり無し継続」時の目標時間値を保持している。特殊パターン選択テーブルへの変更される契機となる目標時間値を例えば40分に設定している。この場合、特別遊技終了後、次の特別遊技になかなか移行せずに遊技が膠着してしまう場合でも、一定時間が経過すると特殊パターン選択テーブルに変更されるので、今までと異なる傾向の変動パターンが選択され易くなる。その結果、遊技の膠着状態が所定のタイミングで打破されたような印象を遊技者に与えることができる。その結果、遊技者の気分転換が図れて退屈感を低下させる共に遊技への興味向上に寄与できる。なお、この場合も目標時間値を複数設けて段階的に異なる特殊パターン選択テーブルに移行するようにしてもよい。この場合、特別遊技が得られるか否かに拘わらず遊技の流れが変わったことを遊技者に強く印象付けることが可能になり、「ハマリ状態」のときの退屈感や遊技意欲低下を一層抑制することができる。
また、別の実施例として、到達判定手段202は、目標時間値である目標経過時間値を変更する設定変更手段204を有する。この設定変更手段204は目標経過時間値を変更するときに参照するテーブルとして複数の目標経過時間値とその目標経過時間値を決定するための目標抽選値との対応関係が定められた目標時間値対応テーブルを保持している。図7は、目標時間値対応テーブルの一例を示す。設定変更手段204は、遊技状態が通常遊技より遊技者に有利な状態に移行することを契機に目標抽選値を取得する。本実施例の場合、目標抽選値は「0」〜「255」の範囲であり、取得された目標抽選値にしたがって目標経過時間値を決定する。図7の例では、遊技状態ごとに4種類の目標経過時間値を設けている。目標経過時間値を変更する場合、計時処理が開始されてからの時間が変更されるので、進行時間値が目標経過時間値に到達するまでの間隔が変更できる。その結果、特殊パターン選択テーブルへの変更が毎回一定のパターンで行われてしまうことが抑制され、遊技の単調化防止に寄与できる。なお、図7の例では、計時開始条件を遊技機の起動とした場合の目標経過時間値と、当たり無し継続の目標経過時間値を固定値としているが、これらの目標経過時間値も抽選により決定するようにしてもよい。この場合、起動時の目標経過時間値の抽選は、例えば遊技機の起動時に行うことができる。また、当たり無し継続の目標経過時間値の抽選は、例えば大当たりや小当たりの終了時や時短の終了時に行うことができる。この場合、一斉演出のタイミングが日によって異なったり、「ハマリ状態」を抑制する処理のタイミングが毎回異なるようになる。その結果、一斉演出や「ハマリ状態」を抑制の規則性が薄れ、遊技の流れが予想しないところで変わるようになり遊技の面白みを向上させることができる。
到達判定手段202は、目標時間値を遊技者に報知する報知手段206を含んでもよい。目標時間値は、例えば、報知手段206は演出表示装置60の一部を用いたり別途設けられた表示装置を用いて目標時間値やそれに関連する情報を表示することができる。目標時間値を報知することで特殊パターン選択テーブルへの変更タイミングを遊技者に知らせられる。表示は、例えば「3分後に遊技の流れが変化します。期待してください。」とすることができる。また、進行時間値と目標時間値の両方を表示して、特殊パターン選択テーブルへの変更タイミングをより明確に報知するようにしてもよい。このように、通常時とは異なる特殊な変動パターンが見られる時期を知らせることにより、その変動パターンを積極的に楽しませることができる。また、特殊な変動パターンが見られることを報知することで、それまで遊技を継続しようという遊技意欲の喚起に寄与できる。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を決定された変動パターンで規定された変動時間値にしたがって特別図柄を変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
小当たり遊技制御手段121は、当否抽選手段112の当否結果が外れであり、図柄決定手段114により決定された特別図柄192が小当たり図柄となった場合、小当たり作動条件が成立したとして小当たり遊技を実行する。小当たり遊技は1回の単位遊技で構成される。ただし、1回の単位遊技の時間は例えば、1.8秒でその間に大入賞口66が例えば2回開放される。大入賞口66の1回の開放時間は、例えば0.8秒に設定されている。なお、前述したように、特別遊技には、大入賞口66が開放される単位遊技が例えば15回を上限として繰り返される特別遊技のほか、最少回数である2回だけ繰り返される特別遊技がある。この2R大当たりにおいて、大入賞口66が約0.8秒間開放されたときに一旦閉鎖されることで1回の単位遊技が終了するようにすると、小当たり遊技と外観上は同様の動作態様となる。小当たり遊技は、1回の単位遊技で構成される点で、2回の単位遊技で構成される2R大当たりとは異なる。また、2R大当たり終了後は前述した突確または突時のいずれかが付与される点でも小当たり遊技とは異なる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、確変に移行しないときには、特別遊技後に遊技状態を時短の状態へ移行させる。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、たとえば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄190の変動において演出表示装置60に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンには、装飾図柄190の変動表示における変動開始から停止までの変動過程と演出過程が定められた複数の変動演出パターンと、装飾図柄の変動表示とは別に表示されて大当たりへの期待度の高さを予告的に示唆する複数の予告演出パターンとが含まれる。
図柄態様決定手段131は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置を、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン、装飾図柄の変動演出パターンに応じて決定する。図柄態様決定手段131は、決定した停止図柄の組合せを示す情報を演出表示制御手段134へ送信する。図柄態様決定手段131は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
演出決定手段132は、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて変動演出パターンを決定する。演出決定手段132は、変動演出パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。演出決定手段132は、決定した変動演出パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
変動演出パターンには、通常の外れの図柄組合せを表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れの図柄組合せを表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たりの図柄組合せを表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、変動時間が等しい演出画像の変動演出パターンを選択する。
演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターン選択テーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンや装飾図柄の変動演出パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
予告演出パターンは、特定のキャラクタやモチーフの画像、アニメーション、映像などを一時的に画面表示させる演出パターンや、特定の音声を出力する演出パターンである。予告演出パターンによる演出は、図柄変動と並行して実行され、その図柄変動が大当たり態様にて停止する期待度が高いことを予告的に示唆する。例えば、キャラクタの画像を一つだけ画面に表示させるだけの通常予告演出や、多数のキャラクタの群れを画面の一端から他端へ通過させるように表示させる群予告演出がある。また、予告演出の表示過程を複数段階に分け、表示させる段階数を可変にして段階数が多いほど大当たりへの期待度が高くなるように設定されるステップアップ予告演出がさらに含まれる。
予告演出パターンには、装飾図柄190の表示態様がリーチ状態となった後のタイミングで演出が実行されて図柄の最終的な停止態様を予告するパターンと、装飾図柄190が一つも停止していないタイミングで演出が実行されてリーチ状態となることを同時に予告するパターンとがある。
演出決定手段132は、当否抽選の結果に応じて演出表示装置60に予告演出を表示させるか否かを所定の予告抽選により決定するとともに、表示させるべき予告演出パターンを決定する。演出決定手段132は、予告演出を表示させるか否かを決定するために参照すべき予告決定テーブルと、予告演出パターンの種類を選択するときに参照すべき予告種類テーブルとを保持する。予告決定テーブルは、当否抽選の結果に応じて異なる欄が参照されるように設定されており、当否抽選が当たりの場合は外れの場合よりも高い確率で予告演出を表示させるよう、当否抽選の結果と予告演出を表示するか否かの対応関係が定められる。これにより、予告演出が表示されること自体で大当たりへの期待度の高さを示唆することができる。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動演出パターンデータにしたがって演出表示装置60へ装飾図柄を含む演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段134は、予告演出を表示させる旨が演出決定手段132により決定された場合、選択された予告演出パターンにしたがった予告演出を演出表示装置60へ表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。
図8は、ぱちんこ遊技機における基本的なフローチャートであり、特に進行時間値を計測するための処理を示すフローチャートである。遊技機が起動して電源がOFF状態からON状態に変化した場合(S1のY)、進行時間生成手段200は、特殊パターン選択テーブルに変更するか否かを決定するときに利用する進行時間値を取得する条件の一つである起動計時開始条件が成立したとして計時を開始する(S2)。そして、実際の遊技制御である弾球遊技制御処理を実行する(S3)。S1において、電源がOFF状態からON状態に変化しない場合、つまり継続して起動している場合(S1のN)、S2をスキップする。なお、電源がON状態でも制御エラー等を解消するために再起動を行う場合がある。この場合には、前述した一斉演出が行われてしまうことを回避するために、電源がOFF状態からON状態に変化してもS2をスキップするようにしてもよい。なお、一斉演出の目標時間値は、例えば10分が設定されてている。したがって、遊技機の起動後10分で、一斉演出が始まる。
進行時間生成手段200は、発射ハンドル17の操作状態から所定時間以上遊技が行われていないか否かを監視する(S4)。もし、所定時間、例えば20分以上発射ハンドル17が操作されていない場合(S4のY)、空き台になったと判定して進行時間生成手段200は現在実行している計時を停止して(S5)、このフローを終了する。S4において、非遊技状態が20分を越えていない場合、つまり継続して遊技が行われている場合で(S4のN)、計時が行われていない場合(S6のN)、遊技状態が当たり無しで遊技が継続されていることになるので、到達判定手段202は当たり無し継続時用の目標時間値を設定して(S7)、計時を開始する(S8)。また、S6において、計時が既に開始されている場合(S6のY)、現在設定されている目標時間値が有効となるので、S7、S8の処理をスキップしてこのフローを終了する。
図9は、図8におけるS3の弾球遊技制御処理の詳細を説明するフローチャートである。まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行する(S10)。そして、通常遊技中であれば(S12のY)、図柄変動などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、小当たり遊技の制御処理を実行する(S16)。通常遊技中でなければ(S12のN)、特別遊技の制御処理を実行する(S18)。S14からS18までの処理の後、S10における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S20)。
図10は、図9におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示がすでに開始されていれば(S38のY)、変動表示処理を実行し(S40)、図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40をスキップする。
図11は、図10におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。まず、当否抽選手段112が当否抽選値を読み出して(S42)、その当否抽選値に基づいて当否を判定する(S44)。図柄決定手段114は、当否判定結果に基づいて特別図柄の停止図柄を決定する(S46)。ここで、到達判定手段202は、図柄決定手段114から特別図柄の停止図柄の情報を取得して遊技状態に応じた新たな目標時間値の設定が必要か否か決める。到達判定手段202は、特別図柄が当たり図柄である場合(S48のY)当該変動の特別遊技終了後の遊技状態に応じた目標時間値の設定処理を行う(S50)。S48において、特別図柄が当たり図柄でなく(S48のN)、小当たり図柄でる場合で(S54のY)、現在特定遊技中でない場合(S56のN)、小当たり遊技後の目標時間値を設定するためにS50に移行する。一方、S56において特定遊技中の場合(S56のY)、特定遊技が開始されたときに突確や突時に対して設定された目標時間値を維持するためにS50の処理をスキップする。また、当たりでも小当たりでもない場合(S54のN)、目標時間値の変更は必要ないのでS50の処理をスキップする。
変動パターン決定手段115は、特別図柄が決定されると、特別図柄の変動パターンの決定処理に続き(S60)、装飾図柄の停止図柄を決定すると共に(S62)、装飾図柄の変動パターンを選択する(S64)。
図12は、図11におけるS58の目標時間値決定処理を詳細に示すフローチャートである。到達判定手段202は、特定遊技中に新たに当たりとなった場合、特定遊技の開始によって設定されていた目標時間値を新たな当たりに応じて設定し直す必要がある。そこで、到達判定手段202は、目標時間値が設定されている場合(S70のY)、古い目標時間値をリセットする(S72)。現在、目標時間値が設定されていない場合(S70のN)、S72の処理をスキップする。そして、到達判定手段202は、大入賞口66の開閉処理終了後に移行する遊技状態を決定された特別図柄の情報から取得する(S74)。到達判定手段202の設定変更手段204は、目標抽選値を取得すると共に(S76)、図7に示す目標時間値対応テーブルを用いて、遊技状態に応じた目標時間値を決定する(S78)。
図13は、図11におけるS60の変動パターン決定処理を詳細に示すフローチャートである。変動パターン決定手段115は、進行時間生成手段200による計時が行われ(S80のY)、進行時間値が目標時間値に到達済みであり(S82のY)、特殊パターン選択テーブルの使用期間が経過していない場合(S84のN)、図5に示す遊技状態別の特殊パターン選択テーブルを参照テーブルとして選択する(S86)。変動パターン決定手段115は、選択した特殊パターン選択テーブルを参照して特別図柄の変動パターンを決定する(S88)。このように、進行時間値が目標時間値に到達済みの場合、通常参照されている通常パターン選択テーブルとは異なる傾向の変動パターンを選択できる特殊パターン選択テーブルを参照する。このような変動パターンの変化により遊技の流れが変わったかのような印象を遊技者に与えられる。また、異なる傾向の変動パターンが選択されたタイミングなどを観察させることにより現在の遊技状態を探るような遊技性を提供できる。
S84において、特殊パターン選択テーブルの使用期間が経過している場合(S84のY)、進行時間生成手段200は計時を停止する(S90)。そして、当該変動の特別図柄が確変または突確への移行を示す図柄である場合(S92のY)、図5に示す確変用通常パターン選択テーブルを参照テーブルとして選択する(S94)。そして、変動パターン決定手段115は、選択した確変用通常パターン選択テーブルを参照して特別図柄の変動パターンを決定する(S88)。
また、S92において、当該変動の特別図柄が確変または突確への移行を示す図柄ではなく(S92のN)、時短または突時への移行を示す図柄である場合(S96のY)、図5に示す時短用通常パターン選択テーブルを参照テーブルとして選択する(S98)。そして、変動パターン決定手段115は特別図柄の変動パターンを決定する(S88)。
S96において、時短または突時への移行を示す図柄でもない場合(S96のN)、変動パターン決定手段115は、保留制御手段116から提供される保留球数の情報を参照する。保留球数が所定数、例えば3個以上の場合(S100のY)、保留球数に応じた短時間変動の変動パターンを選択する保留別用通常パターン選択テーブルを選択する(S102)。そして、変動パターン決定手段115は特別図柄の変動パターンを決定する(S88)。また、S100において、保留数が所定数未満の場合は(S100のN)、主としてリーチなしの演出に対応する変動パターンやノーマルリーチの演出に対応する変動パターンを比較的多く選択するようにパターン決定抽選値と変動時間が対応付けられた一般用通常パターン選択テーブルを選択する(S104)。そして、変動パターン決定手段115は特別図柄の変動パターンを決定する(S88)。
また、S82において、進行時間値がまだ目標時間値に到達していない場合(S82のN)、現在特定遊技中であれば(S106のY)、S92に移行し、特定遊技の内容に応じてS92〜S104の処理を行い通常パターン選択テーブルのいずれかを選択する。そして、変動パターン決定手段115は特別図柄の変動パターンを決定する(S88)。また、S106において特定遊技中でない場合(S106のN)、保留球数に応じてS100〜S104の処理を行い保留別用通常パターン選択テーブルか一般用通常パターン選択テーブルのいずれかを選択する。そして、変動パターン決定手段115は特別図柄の変動パターンを決定する(S88)。
また、S80において、計時が停止している場合(S80のN)、S106に移行し、S92〜S104の処理を行い通常パターン選択テーブルのいずれかを選択する。そして、変動パターン決定手段115は特別図柄の変動パターンを決定する(S88)。
図14は、図10におけるS40の変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。既に図柄変動表示が開始されている場合、所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S110のY)、表示中の図柄変動を停止する(S112)。当該変動が外れであって(S114のN)、特定遊技中(時短中)の場合(S116のY)、変動回数をインクリメントし(S118)、その変動回数が設定回数に達すれば(S120のY)、特定遊技を終了する(S122)。変動回数が設定回数に達していなければ(S120のN)、S122をスキップする。ここでいう「設定回数」は、原則として特別遊技後の時短の継続回数である100回となる。S116において、特定遊技中(時短中)でない場合(S116のN)はこのフローを終了する。S114において、当該変動が当たりの場合(S114のY)、特別遊技へ移行する旨が決定される(S124)。このとき、特定遊技中の場合(S126のY)、S122に移行して特定遊技を終了する。また、S126において、特定遊技中でない場合は(S126のN)、このフローを終了する。S110において、図柄表示の停止タイミングに達していない場合には(S110のN)、S112以降の処理をスキップしてこのフローを終了する。
図15は、図9のS16における小当たり遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。遊技状態が小当たりであり(S130のY)、大入賞口66がまだ開放済でない場合(S132のN)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S134)。大入賞口66が開放済であればS134をスキップする(S132のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S136のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S138)。開放時間が経過していない場合(S136のN)、このフローを終了する。小当たり遊技制御手段121は、大入賞口66の閉鎖後、小当たり遊技における大入賞口66の開放設定回数が終了した場合(S140のY)、小当たり遊技を終了する(S142)。進行時間生成手段200は、特定遊技中でなく(S144のN)、計時中の場合、例えば前回の小当たりの終了を契機に計時が行われていた場合(S146のY)、計時を一旦停止して(S148)、今回の小当たりの終了を契機に新規に計時を開始する(S150)。S146において、計時中でない場合(S146のN)、S148をスキップして今回の小当たりの終了を契機に新規に計時を開始する(S150)。また、S144において特定遊技中の場合(S144のY)、特別遊技終了を契機に計時が行われているのでS146〜S150の処理をスキップする。
S140において、設定回数が終了していない場合(S140のN)、小当たり遊技制御手段121は大入賞口66の開放回数に1を加算して(S152)、このフローを終了する。また、S136において、大入賞口66の開放時間が経過していない場合(S136のN)、また、S130において、小当たり遊技でない場合(S130のN)、このフローを終了する。
図16は、図9におけるS18の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。まず、大入賞口66がまだ開放済でない場合(S160のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S162)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S164)。大入賞口66が開放済であればS162およびS164をスキップする(S160のY)。大入賞口66が開放されてから、所定の開放時間が経過した場合(S166のY)、または、開放時間が経過していないものの(S166のN)、大入賞口66への入球数が9球以上に達した場合(S168のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S170)。開放時間が経過しておらず(S166のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S168のN)、S170以降の処理をスキップしてS18のフローを終了する。
S170における大入賞口66の閉鎖後、単位遊技が最終ラウンドに達していた場合(S172のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S174)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S176)。進行時間生成手段200は、現在計時を行っている場合(S178のY)、計時を一旦停止して(S180)、今回の特別遊技終了を契機に新規に計時を開始する(S182)。計時されていない場合には(S178のN)、S180をスキップする。また、特定遊技実行手段122は特定遊技、すなわち確変または時短あるいは突確または突時の実行を開始する(S184)。S172において、単位遊技が最終ラウンドに達していなければ(S172のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S186)。
なお、本実施例では、例えば5分などの目標時間値が設定されている間に5分に至らずに計時1分で大当たり等を引き当てた場合、現在の目標時間値はリセットされ大当たり終了後に新規に目標時間値を設定する例を示した。別の実施例では、前回の目標時間値に対する残余時間を記憶しておき、この残余時間で新規に設定される目標時間値を修正してもよい。例えば、残余時間、上述の例では4分を新規に設定される目標時間値から減算してもよい。上述の例では5分後に特殊パターン選択テーブルに変更されて特別な変動パターンが見られるはずであったが、1分で大当たり等を引き当てたため、その特別な変動パターンが見られなかった。そこで、残余時間4分を大当たり後に新規に設定される目標時間値から減算することで、次回の特殊パターン選択テーブルへの変更は通常より早く行われる。この場合、例えば大当たり後「ハマリ状態」に陥ったとき、通常よりは早めに特殊パターン選択テーブルへの変更が行われるので、「ハマリ状態」になったという遊技者の印象を通常より早めに弱めることが可能で遊技意欲の低減抑制に寄与できる。このように、過去の遊技状態を反映して目標時間値を設定することで遊技意欲低減を抑制できると共に面白みのある遊技機が提供できる。なお、「ハマリ状態」になったという遊技者の印象を弱めるためには残余時間を新規に設定される目標時間値から減算することが有効であるが、目標時間値を用いた制御の規則性を低下させて制御のわざとらしさを抑制したい場合には残余時間を新規に設定される目標時間値に加算してもよい。
本実施例では、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機について説明したが、パターン選択テーブルを変更しながら遊技を進行する機種であれば、本実施例と同様の効果を得ることができる。例えば、第1種ぱちんこ遊技機を複数融合させた複合機と呼ばれる遊技機や、第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機を複合させた遊技機にも本実施例の技術が適用可能である。また、本実施例では、装飾図柄190がスロットマシンのように変動する表示形態を一例に説明したが、例えば、変動時間値に対応する時間内であれば、ムービーなど映像を表示する演出でもよい。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 当否抽選手段で使用される当否テーブルにおける当否抽選値と当否の対応関係、及び図柄決定手段で使用される特別図柄決定テーブルにおける特別図柄抽選値と特別図柄の対応関係を示す説明図である。 通常パターン選択テーブルに含まれるパターン選択テーブルと、特殊パターン選択テーブルに含まれるパターン選択テーブルの一例を説明する説明図である。 遊技状態と選択される目標時間値との対応関係が定められた目標時間値テーブルの一例を説明する説明図である。 目標時間値対応テーブルの一例を説明する説明図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な進行時間値を計測するための処理を示すフローチャートである。 図8におけるS3の弾球遊技制御処理の詳細を説明するフローチャートである。 図9におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図10におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図11におけるS58の目標時間値決定処理を詳細に示すフローチャートである。 図11におけるS60の変動パターン決定処理を詳細に示すフローチャートである。 図10におけるS40の変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。 図9のS16における小当たり遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図9におけるS18の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 62 始動口、 66 大入賞口、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 110 入球判定手段、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、115 変動パターン決定手段 116 保留制御手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技実行手段、 124 開閉制御手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段、 136 役物制御手段、 140 可動役物、 190 装飾図柄、 192 特別図柄、200 進行時間生成手段、 202 到達判定手段、 204 設定変更手段、 206 報知手段。

Claims (7)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動入賞口と、
    前記始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態へ移行するか否かを判定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記当否抽選の結果を示すための図柄である特別図柄が変動表示される特別図柄表示装置と、
    前記特別図柄の変動過程が定められた変動パターンとその変動パターンを決定するための抽選値との対応関係が定められた複数のパターン選択テーブルとして、通常時に参照される通常パターン選択テーブルと、前記通常パターン選択テーブルとは異なる対応関係が定められた特殊パターン選択テーブルとを記憶し、前記複数のパターン選択テーブルのうちいずれかを参照して前記変動パターンを選択する変動パターン決定手段と、
    時間の進行にしたがって進行時間値を生成する進行時間生成手段と、
    前記進行時間値と比較するための目標時間値を設定すると共に、前記進行時間値が前記目標時間値に到達したか否かを判定する到達判定手段と、
    を備え、
    前記当否抽選手段および前記変動パターン決定手段は、遊技の進行を制御する主制御装置に設けられ、
    前記変動パターン決定手段は、前記進行時間値が前記目標時間値に到達したことを示す判定がなされた場合に、今回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを前記特殊パターン選択テーブルに変更することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記進行時間生成手段は、遊技機の起動時からの進行時間値を生成し、
    前記到達判定手段は、所定の目標時刻を前記目標時間値として設定し、前記進行時間値が前記目標時刻に到達したか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記進行時間生成手段は、所定の計時開始条件が満たされた場合に計時を開始して得られる経過時間値を前記進行時間値として生成し、
    前記到達判定手段は、所定の目標経過時間値を前記目標時間値として設定し、前記経過時間値が前記目標経過時間値に到達したか否か判定することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  4. 前記進行時間生成手段は、前記通常遊技より遊技者に有利な状態が終了した場合に前記所定の計時開始条件が満たされたとして計時を開始して前記経過時間値を取得し、前記変動パターン決定手段は、次回の有利な状態へ移行する前に前記経過時間値が前記目標経過時間値に到達した旨を示す判定がなされた場合に、今回以降で変動パターンを選択するときに参照すべきパターン選択テーブルを前記特殊パターン選択テーブルに変更することを特徴とする請求項3記載の弾球遊技機。
  5. 前記到達判定手段は、前記有利な状態の終了後の遊技状態が複数の遊技状態のうちのずれかに移行するときに参照するテーブルとして、それぞれの遊技状態と選択される目標時間値との対応関係が定められた目標時間値テーブルを保持し、前記到達判定手段は、前記有利な状態の終了後に移行する遊技状態に応じて目標時間値を設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  6. 前記到達判定手段は、前記目標時間値を変更する設定変更手段と、当該設定変更手段が前記目標時間値を変更するときに参照するテーブルとして複数の目標時間値とその目標時間値を決定するための抽選値との対応関係が定められた目標時間値対応テーブルを保持し、前記設定変更手段は、遊技状態が通常遊技より遊技者に有利な状態に移行することを契機に前記抽選値を取得し、その抽選値にしたがって前記目標時間値を決定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  7. 前記到達判定手段は、前記目標時間値を遊技者に報知する報知手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
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