JP2010122409A - フォトマスクブランク及びその製造方法並びにフォトマスクの製造方法 - Google Patents

フォトマスクブランク及びその製造方法並びにフォトマスクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010122409A
JP2010122409A JP2008295142A JP2008295142A JP2010122409A JP 2010122409 A JP2010122409 A JP 2010122409A JP 2008295142 A JP2008295142 A JP 2008295142A JP 2008295142 A JP2008295142 A JP 2008295142A JP 2010122409 A JP2010122409 A JP 2010122409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
photomask
thin film
light
phase shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008295142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5356784B2 (ja
JP2010122409A5 (ja
Inventor
Masaru Tanabe
勝 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2008295142A priority Critical patent/JP5356784B2/ja
Priority to DE102009053586A priority patent/DE102009053586A1/de
Priority to US12/620,805 priority patent/US8197992B2/en
Priority to TW098139064A priority patent/TWI453535B/zh
Priority to KR1020090111506A priority patent/KR101676031B1/ko
Publication of JP2010122409A publication Critical patent/JP2010122409A/ja
Publication of JP2010122409A5 publication Critical patent/JP2010122409A5/ja
Priority to US13/460,893 priority patent/US8709683B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5356784B2 publication Critical patent/JP5356784B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/32Attenuating PSM [att-PSM], e.g. halftone PSM or PSM having semi-transparent phase shift portion; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/50Mask blanks not covered by G03F1/20 - G03F1/34; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/54Absorbers, e.g. of opaque materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/027Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
    • H01L21/033Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising inorganic layers
    • H01L21/0334Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising inorganic layers characterised by their size, orientation, disposition, behaviour, shape, in horizontal or vertical plane
    • H01L21/0337Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising inorganic layers characterised by their size, orientation, disposition, behaviour, shape, in horizontal or vertical plane characterised by the process involved to create the mask, e.g. lift-off masks, sidewalls, or to modify the mask, e.g. pre-treatment, post-treatment

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】波長200nm以下の露光光に対する位相シフト膜や遮光膜の耐光性を向上させ、フォトマスクの寿命を改善できるフォトマスクブランクの製造方法を提供する。
【解決手段】透光性基板上に、転写パターンを形成するための薄膜を成膜して薄膜付き基板を作製し、次いで該薄膜付き基板を加圧処理するフォトマスクブランクの製造方法である。上記加圧処理は、たとえば冷間等方圧加圧法により、1000〜10000気圧の範囲内で行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐光性を向上させたフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法に関する。特に、波長200nm以下の短波長の露光光を露光光源とする露光装置に好適に用いられるフォトマスクを製造するためのフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法に関する。
一般に、半導体装置の製造工程では、フォトリソグラフィー法を用いて微細パターンの形成が行われている。また、この微細パターンの形成には通常何枚ものフォトマスクと呼ばれている基板が使用される。このフォトマスクは、一般に透光性のガラス基板上に、金属薄膜等からなる微細パターンを設けたものであり、このフォトマスクの製造においてもフォトリソグラフィー法が用いられている。
フォトリソグラフィー法によるフォトマスクの製造には、ガラス基板等の透光性基板上に転写パターン(マスクパターン)を形成するための薄膜(例えば遮光膜など)を有するフォトマスクブランクが用いられる。このフォトマスクブランクを用いたフォトマスクの製造は、フォトマスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し、所望のパターン描画を施す露光工程と、所望のパターン描画に従って前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、レジストパターンに従って前記薄膜をエッチングするエッチング工程と、残存したレジストパターンを剥離除去する工程とを有して行われている。上記現像工程では、フォトマスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し所望のパターン描画を施した後に現像液を供給して、現像液に可溶なレジスト膜の部位を溶解し、レジストパターンを形成する。また、上記エッチング工程では、このレジストパターンをマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングによって、レジストパターンの形成されていない薄膜が露出した部位を溶解し、これにより所望のマスクパターンを透光性基板上に形成する。こうして、フォトマスクが出来上がる。
半導体装置のパターンを微細化するに当たっては、フォトマスクに形成されるマスクパターンの微細化に加え、フォトリソグラフィーで使用される露光光源波長の短波長化が必要となる。半導体装置製造の際の露光光源としては、近年ではKrFエキシマレーザー(波長248nm)から、ArFエキシマレーザー(波長193nm)へと短波長化が進んでいる。
また、フォトマスクの種類としては、従来の透光性基板上にクロム系材料からなる遮光膜パターンを有するバイナリマスクのほかに、ハーフトーン型位相シフトマスクが知られている。このハーフトーン型位相シフトマスクは、透光性基板上に位相シフト膜を有する構造のもので、この位相シフト膜は、実質的に露光に寄与しない強度の光(例えば、露光波長に対して1%〜20%)を透過させ、所定の位相差を有するものであり、例えばモリブデンシリサイド化合物を含む材料等が用いられる。このハーフトーン型位相シフトマスクは、位相シフト膜をパターニングした光半透過部と、位相シフト膜が形成されていない実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部とによって、光半透過部を透過して光の位相が光透過部を透過した光の位相に対して実質的に反転した関係になるようにすることによって、光半透過部と光透過部との境界部近傍を通過し回折現象によって互いに相手の領域に回りこんだ光が互いに打ち消しあうようにし、境界部における光強度をほぼゼロとし境界部のコントラスト即ち解像度を向上させるものである。
また、近年では、モリブデンシリサイド化合物を含む材料を遮光膜として用いたバイナリマスクなども出現している。
フォトマスクやフォトマスクブランクにおいては、フォトマスクに形成されるマスクパターンを微細化するに当たっては、フォトマスクブランクにおけるレジスト膜の薄膜化と、フォトマスク製造の際のパターニング手法として、ドライエッチング加工が必要である。
しかし、レジスト膜の薄膜化とドライエッチング加工は、以下に示す技術的な問題が生じている。
一つは、フォトマスクブランクのレジスト膜の薄膜化を進める際、例えば遮光膜の加工時間が1つの大きな制限事項となっていることである。遮光膜の材料としては、一般にクロムが用いられ、クロムのドライエッチング加工では、エッチングガスに塩素ガスと酸素ガスの混合ガスが用いられている。レジストパターンをマスクにして遮光膜をドライエッチングでパターニングする際、レジストは有機膜でありその主成分は炭素であるので、ドライエッチング環境である酸素プラズマに対しては非常に弱い。遮光膜をドライエッチングでパターニングする間、その遮光膜上に形成されているレジストパターンは十分な膜厚で残っていなければならない。一つの指標として、マスクパターンの断面形状を良好にするために、ジャストエッチングタイムの2倍(100%オーバーエッチング)程度を行っても残存するようなレジスト膜厚にしなければならない。例えば、一般には、遮光膜の材料であるクロムと、レジスト膜とのエッチング選択比は1以下となっているので、レジスト膜の膜厚は、遮光膜の膜厚の2倍以上の膜厚が必要となることになる。従って、レジスト膜を薄膜化するためには、遮光膜の加工時間を短くする必要があるが、そのためには遮光膜の薄膜化が重要な課題である。
他方、パターンの微細化が進み、露光波長(ArFエキシマレーザ:193nm)よりも短いパターン線幅とする必要性が生じ、開口数がNA>1の超高NA露光方法、例えば液浸露光が開発され、使用され始めている。
液浸露光は、ウェハと露光装置の最下レンズとの間を液体で満たすことで、屈折率が1の空気の場合に比べて、液体の屈折率倍にNAを高められるため、解像度を向上できる露光方法である。開口数(NA:NumericalAperture)は、NA=n×sinθで表される。θは露光装置の最下レンズの最も外側に入る光線と光軸とがなす角度、nはウェハと露光装置の最下レンズとの間における媒質の屈折率である。
この液浸露光では、露光光のフォトマスクへの入射角度(基板の法線と入射光のなす角)を大きくする(斜め入射にする)する必要がある。しかし、このフォトマスクへの入射角度(基板の法線と入射光のなす角)を大きくしていくと、遮蔽効果(シャドーイング)という問題が発生し、解像度に悪影響を及ぼすものとなる。具体的にはフォトマスクのパターン側壁に対して露光光が斜め入射されると、パターンの3次元的構造(特に高さ)から影ができる。この影によって、フォトマスク上のサイズが正確に転写されなくなり、また、光量が小さくなる(暗くなる)。
このため、パターン側壁の高さを低くする必要がある、すなわち、遮光膜の薄膜化が必要となる。
特開2002−156742号公報
ところが、近年の露光光源波長の短波長化に伴い、フォトマスクの繰返し使用によるマスク劣化が顕著になってきた。特に位相シフトマスクの場合、露光光源のArFエキシマレーザー(波長193nm)照射により、透過率や位相差の変化が起こり、さらに線幅が変化する(太る)という現象も発生している。位相シフトマスクの場合、このような透過率、位相差の変化はマスク性能に影響を与える重要な問題である。特に、位相差の変化が大きくなると、パターン境界部における位相シフト効果が得られにくくなり、パターン境界部のコントラストが低下し、解像度が大きく低下してしまう。また、線幅変化もフォトマスクのCD精度、最終的には転写されるウェハのCD精度を悪化させることになる。
フォトマスクの繰返し使用によるマスク劣化の問題は、特に位相シフトマスクにおいて顕著であるが、クロム遮光膜を有するバイナリマスクにおいても、クロム遮光膜の線幅変化(太り)に係るCD精度の悪化の問題が発生している。
本発明者の検討によれば、このような問題の背景は次のように推察される。従来は、例えばヘイズが発生するとヘイズを除去するための洗浄を行っていたが、洗浄による膜減り(溶出)は避けられず、いわば洗浄回数がマスク寿命を決定していた。しかし、近年のヘイズの改善によって洗浄回数が低減したため、マスクの繰返し使用期間が延び、その分露光時間も延びたため、特にArFエキシマレーザーなどの短波長光に対する耐光性の問題が新たに顕在化してきた。
従来においても、位相シフト膜や遮光膜の耐光性を向上させるために、例えば膜の成膜条件を調節して膜質を変えたり、成膜後に酸素雰囲気中でアニールを施して膜表面に酸化層(バリア層)を形成させること(例えば上記特許文献1)は行われていたが、近年の露光光源の短波長化が進むなかで、露光光に対する膜の耐光性の更なる向上が求められている。
他方、前記のとおり、フォトマスク加工時の解像性向上のため、液浸露光の問題点に対応するため、遮光膜の薄膜化が求められている。さらに、パターンの微細化に伴い、フォトマスクの製造コストが上昇してきていることから、フォトマスクの長寿命化のニーズが高まってきており、フォトマスクの耐薬性や耐温水性についても更なる向上が求められている。
そこで本発明は、従来の課題を解決するべくなされたものであり、その目的とするところは、第一に、波長200nm以下の露光光に対する位相シフト膜や遮光膜の耐光性を向上させ、フォトマスク寿命を改善できるフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法を提供することであり、第二に、位相シフト膜や遮光膜の薄膜化を可能とするフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法を提供することである。
本発明者は、露光光源波長の短波長化に伴い、フォトマスクの繰返し使用による劣化が顕著になってきた要因を以下のように推測した。
本発明者は、繰返し使用によって透過率や位相差変化が生じた位相シフトマスクの位相シフト膜パターンを調べた結果、MoSi膜の表層側にSiOを含む変質層が出来ており、これが透過率や位相差の変化、線幅の変化(太り)の主な原因のひとつであることが判明した。そして、このような変質層が生じる理由は次のように考えられる。すなわち、従来のスパッタ成膜されたMoSi膜(位相シフト膜)は構造的には隙間があり、成膜後にアニールしたとしてもMoSi膜の構造の変化が小さいため、フォトマスクの使用過程においてこの隙間にたとえば酸素や水等が入り込んで表層側に変質層が生成され、露光光(特にArFなどの短波長光)の照射によって変質層の厚みが次第に大きくなる(MoSi膜中での変質層の占める割合が大きくなる)ものと考えられる。この酸化変質層が発生する現象は、酸素をオゾンに変化させるのに必要なエネルギーを有するArFエキシマレーザ等の短波長の露光光の場合に顕著に確認される。
本発明者は、以上の解明事実、考察に基づき、さらに鋭意研究を続けた結果、本発明を完成したものである。
すなわち、上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
(構成1)透光性基板上に、転写パターンを形成するための薄膜を有するフォトマスクブランクであって、前記薄膜を4000気圧で加圧したとき、加圧前後における薄膜の膜厚の減少率が2%以下であることを特徴とするフォトマスクブランクである。
(構成2)透光性基板上に、転写パターンを形成するための薄膜を有するフォトマスクブランクの製造方法であって、前記透光性基板上に前記薄膜を成膜して薄膜付き基板を作製し、次いで該薄膜付き基板を加圧処理することを特徴とするフォトマスクブランクの製造方法である。
(構成3)冷間等方圧加圧法により、1000〜10000気圧の範囲内で加圧処理することを特徴とする構成2に記載のフォトマスクブランクの製造方法である。
(構成4)前記フォトマスクブランクは、波長200nm以下の露光光を露光光源とする露光装置に用いられるフォトマスクを製造するためのフォトマスクブランクであることを特徴とする構成2又は3に記載のフォトマスクブランクの製造方法である。
(構成5)前記薄膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる位相シフト膜であることを特徴とする構成2乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスクブランクの製造方法である。
(構成6)前記薄膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる遮光膜であることを特徴とする構成2乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスクブランクの製造方法である。
(構成7)前記遷移金属シリサイドは、モリブデンシリサイドであることを特徴とする構成5又は6に記載のフォトマスクブランクの製造方法である。
(構成8)前記薄膜は、クロムを含む材料からなる遮光膜であることを特徴とする構成2乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスクブランクの製造方法である。
(構成9)構成1乃至8のいずれかに記載のフォトマスクブランクにおける前記薄膜を、エッチングによりパターニングする工程を有することを特徴とするフォトマスクの製造方法である。
(構成10)透光性基板上に、転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、前記透光性基板上に薄膜を形成してフォトマスクブランクを作製し、前記薄膜を、エッチングによりパターニングして転写パターンを作製し、次いで転写パターンを加圧処理することを特徴とするフォトマスクの製造方法である。
(構成11)冷間等方圧加圧法により、1000〜10000気圧の範囲内で加圧処理することを特徴とする構成10に記載のフォトマスクの製造方法である。
本発明のフォトマスクブランクの製造方法は、構成2にあるように、透光性基板上に、転写パターンを形成するための薄膜を有するフォトマスクブランクの製造方法であって、前記透光性基板上に前記薄膜を成膜して薄膜付き基板を作製し、次いで該薄膜付き基板を加圧処理することを特徴とするものである。
本発明によれば、透光性基板上に薄膜を成膜して作製した薄膜付き基板を加圧処理することによって、薄膜が押しつぶされて膜構造が密になる(膜密度が高まる)ため、上述の酸素や水等による攻撃を受け難くなり、従来のような変質層が生成されるのを抑制できる。そのため、ArFなどの短波長光を露光光源としてフォトマスクの繰返し使用を行っても、例えば位相シフト膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられる。また、耐薬性や耐温水性も向上する。
また、上記薄膜付き基板を加圧処理することによって、薄膜の膜構造が密になる(膜密度が高まる)ため、たとえば遮光膜の場合、従来より薄膜にしても所定の光学濃度が得られるので、レジスト膜の薄膜化と相俟って、微細パターンの形成に好適である。マスク加工後における遮光膜のパターン側壁高さを低くすることができるので、液浸露光技術に用いるフォトマスクに好適である。
また、構成1にあるように、本発明に係る透光性基板上に転写パターンを形成するための薄膜を有するフォトマスクブランクは、前記薄膜を4000気圧で加圧したとき、加圧前後における薄膜の膜厚の減少率が2%以下である。透光性基板上に薄膜を成膜した薄膜付き基板に対して一旦加圧処理して得られるフォトマスクブランクの場合、その薄膜を4000気圧で再度加圧処理しても、加圧前後における薄膜の膜厚の減少率は2%以下と非常に小さくなる。
この場合の加圧処理は、構成3にあるように、冷間等方圧加圧法により、1000〜10000気圧の範囲内で処理することが好適である。冷間等方圧加圧法によれば、水などの液体を圧力媒体とし、高い等方圧で薄膜付き基板の全面を加圧するので、高密度で均一性のある膜構造が形成され、本発明に好適である。
従って、本発明は、構成4のような、波長200nm以下の露光光を露光光源とする露光装置に用いられるフォトマスクを製造するためのフォトマスクブランクの製造に好適である。
例えば、構成5にあるように、前記薄膜が遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる位相シフト膜である位相シフトマスクブランクや、構成6にあるような、前記薄膜が遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる遮光膜であるバイナリマスクブランクの製造に好適である。特に、遷移金属シリサイドの中でも、モリブデンシリサイドの化合物を含む材料からなる遮光膜を用いた位相シフトマスクブランクやバイナリマスクブランクの製造に好適である(構成7)。
また、構成8の、前記薄膜がクロムを含む材料からなる遮光膜であるバイナリマスクブランクの製造にも好適である。
また、構成9にあるように、本発明により得られるフォトマスクブランクにおける前記薄膜を、エッチングによりパターニングする工程を有するフォトマスクの製造方法によって、ArFエキシマレーザーなどの短波長の露光光源に対する耐光性を向上させ、マスク寿命を著しく改善したフォトマスクが得られる。
また、構成10にあるように、透光性基板上に、転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、前記透光性基板上に薄膜を形成してフォトマスクブランクを作製し、前記薄膜を、エッチングによりパターニングして転写パターンを作製し、次いで転写パターンを加圧処理するフォトマスクの製造方法によっても、上述の薄膜付き基板における薄膜を加圧処理することと同様の作用効果が得られる。
この場合の加圧処理においても、構成11にあるように、冷間等方圧加圧法により、1000〜10000気圧の範囲内で処理することが好適である。
本発明によれば、薄膜付き基板、または、この薄膜付き基板を用いて基板上に作製した薄膜の転写パターンを加圧処理することにより、第一に、薄膜の膜構造をより密にする(膜密度を高める)ことができ、波長200nm以下の露光光に対する位相シフト膜や遮光膜の耐光性を向上させ、マスク寿命を改善できるフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法を提供することができる。第二に、位相シフト膜や遮光膜の薄膜化を可能とするフォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述する。
本発明は、透光性基板上に、転写パターンを形成するための薄膜を有するフォトマスクブランクの製造方法であって、前記透光性基板上に前記薄膜を成膜して薄膜付き基板を作製し、次いで該薄膜付き基板を加圧処理することを特徴とする。そして、本実施の形態では、この加圧処理は、冷間等方圧加圧法(COLDISOSTATIC PRESSING:CIP法と呼ばれている)により、1000〜10000気圧の範囲内で処理する。
図1は、冷間等方圧加圧法により加圧処理を行う装置の概略構成図である。
1は高圧円筒であり、その上下にそれぞれ上蓋2、下蓋3が配設されており、高圧円筒1の内部には圧力媒体4が封入されている。この圧力媒体4としては、水やアルコール等の液体が用いられるが、高圧円筒1内側の圧力媒体との接触部が鉄等の錆が発生しやすい(腐食しやすい)材質の場合には、防錆剤が添加されているとより好ましい。5は圧力媒体4中に設置された加圧処理するサンプルであり、本発明においては上記薄膜付き基板である。薄膜付き基板5は、圧力媒体4に直接触れないように、水等の接触圧媒7を満たした適当な弾性圧縮が可能な樹脂製の収納袋6の中に封入される。そして、上蓋2の移動によって所定の圧力が圧力媒体4に加わり、その圧力が収納袋6を介して接触圧媒7に伝わり、これによって上記薄膜付き基板5は接触圧媒7で加圧される。なお、接触圧媒7としては、薄膜に化学的変化を生じさせないものが好ましく、不純物を実質的に含まない超純水が挙げられるが、UF膜やMF膜等のろ過水程度であってもよい。加圧処理による膜の緻密さ(膜密度)を上げたい場合には、薄膜に化学的変化を生じさせない高分子化合物(高分子有機物、砂糖、イソプロピルアルコール等)が液中に存在する水、あるいは分子量が大きく水よりも沸点の高いアルコール、オイル、エチレングリコール、グリセリン等がより好ましい。
このような冷間等方圧加圧法によれば、水などの液体を圧力媒体とし、高い等方圧で薄膜付き基板5の全面を加圧するので、高密度で均一性のある膜構造が形成される。
この場合の加圧は、本発明による効果が好適に得られるためには、例えば1000〜10000気圧の範囲内で実施するのが好ましい。また、加圧処理時間は、その際の加圧力によっても異なるが、概ね、所定圧力にまで到達するまでの昇圧に15分程度、所定圧力に保持した状態で30分程度、所定圧力から初期圧力まで降圧するのに5分程度が好ましい。なおこの場合に、一度に所定時間を加圧処理(例えば4000気圧、60分)してもよいし、比較的短時間の加圧処理を行った後、一旦加圧を解除してから再度加圧処理することを複数回繰り返す(例えば4000気圧、10分保持を5〜6回繰り返す)ように行ってもよい。また、これらの薄膜に対する加圧処理の前後のいずれか一方、あるいは前後両方で、薄膜に対して従来から行われている加熱処理を併用するとより好ましい。
また、上記高圧円筒1の外部にヒータを設置し、必要に応じて加圧処理と同時に、常温〜80℃程度の低温で加温してもよい。
以上の本実施の形態によれば、透光性基板上に薄膜を成膜して作製した薄膜付き基板を加圧処理することによって、薄膜が押しつぶされて膜構造が高密度になる(膜密度が高まる)ため、前述の酸素や水等による攻撃を受け難くなるとともに薄膜の構成分子の拡散が抑制され、従来のような変質層が生成されるのを抑制することができる。その結果、ArFなどの短波長光を露光光源としてマスクの繰返し使用を行っても、例えば位相シフト膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられ、耐薬性や耐温水性も向上するため、マスク寿命を著しく改善できる。
また、上記薄膜付き基板を加圧処理することによって、薄膜の膜構造が密になるため、たとえば遮光膜の場合、従来より薄膜にしても所定の光学濃度が得られるので、レジスト膜の薄膜化と相俟って、微細パターンの形成に好適である。フォトマスク加工後における遮光膜のパターン側壁高さを低くすることができるので、液浸露光技術に用いるフォトマスクに好適である。
従って、本発明は、とくに波長200nm以下の短波長の露光光を露光光源とする露光装置に用いられるフォトマスクを製造するためのフォトマスクブランクの製造に好適である。例えば、以下のようなマスクブランクの製造に好適である。
(1)前記薄膜が遷移金属シリサイド(特にモリブデンシリサイド)の化合物を含む材料からなる位相シフト膜である位相シフトマスクブランク
本発明により製造される上記位相シフトマスクブランクは、これを用いて位相シフトマスクとしたときに、例えばArFエキシマレーザーなどの短波長光を露光光源としてフォトマスクの繰返し使用を行っても、位相シフト膜の透過率や位相差の変化、線幅変化などを抑えられ、耐薬性や耐温水性も向上するため、性能が劣化せず、フォトマスクの寿命を著しく改善できる。
かかる位相シフトマスクブランクとしては、例えば、透光性基板上に、ハーフトーン型位相シフト膜とその上の遮光膜を有する形態のものが挙げられる。
上記位相シフト膜は、実質的に露光に寄与しない強度の光(例えば、露光波長に対して1%〜20%)を透過させるものであって、所定の位相差(例えば180度)を有するものであり、この位相シフト膜をパターニングした光半透過部と、位相シフト膜が形成されていない実質的に露光に寄与する強度の光を透過させる光透過部とによって、光半透過部を透過して光の位相が光透過部を透過した光の位相に対して実質的に反転した関係になるようにすることによって、光半透過部と光透過部との境界部近傍を通過し回折現象によって互いに相手の領域に回り込んだ光が互いに打ち消しあうようにし、境界部における光強度をほぼゼロとし境界部のコントラスト即ち解像度を向上させるものである。
この位相シフト膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなり、これらの遷移金属シリサイドと、酸素及び/又は窒素を主たる構成要素とする材料が挙げられる。遷移金属には、モリブデン、タンタル、タングステン、チタン、クロム、ハフニウム、ニッケル、バナジウム、ジルコニウム、ルテニウム、ロジウム等が適用可能である。また、位相シフト膜は、単層でも複数層であっても構わない。
(2)前記薄膜が遷移金属シリサイド(特にモリブデンシリサイド)の化合物を含む材料からなる遮光膜であるバイナリマスクブランク
本発明により製造される上記遮光膜が遷移金属シリサイド系のバイナリマスクブランクは、これを用いてバイナリマスクとしたときに、例えばArFエキシマレーザーなどの短波長光を露光光源としてフォトマスクの繰返し使用を行っても、遮光膜の遮光性の低下、線幅変化などを抑えられ、耐薬性や耐温水性も向上するため、性能が劣化せず、フォトマスクの寿命を著しく改善できる。
かかるバイナリマスクブランクは、透光性基板上に遮光膜を有する形態のものであり、この遮光膜は、遷移金属シリサイド化合物を含む材料からなり、これらの遷移金属シリサイドと、酸素及び/又は窒素を主たる構成要素とする材料が挙げられる。遷移金属には、モリブデン、タンタル、タングステン、チタン、クロム、ハフニウム、ニッケル、バナジウム、ジルコニウム、ルテニウム、ロジウム等が適用可能である。
特に、遮光膜をモリブデンシリサイドの化合物で形成する場合であって、遮光層(MoSi等)と表面反射防止層(MoSiON等)の2層構造や、さらに遮光層と基板との間に裏面反射防止層(MoSiON等)を加えた3層構造とした場合、遮光層のモリブデンシリサイド化合物におけるMoとSiの含有比は、遮光性の観点からは、Moが9%以上40%以下(好ましくは、15%以上40%以下、さらに好ましくは20%以上40%以下)とするのが好ましい。
(3)前記薄膜がクロムを含む材料からなる遮光膜であるバイナリマスクブランク
本発明により製造される上記遮光膜がクロム系のバイナリマスクブランクは、これを用いてバイナリマスクとしたときに、例えばArFエキシマレーザーなどの短波長光を露光光源としてフォトマスクの繰返し使用を行っても、遮光膜の遮光性の低下、線幅変化などを抑えられ、耐薬性や耐温水性も向上するため、性能が劣化せず、フォトマスクの寿命を著しく改善できる。
かかるバイナリマスクブランクは、透光性基板上に遮光膜を有する形態のものであり、この遮光膜は、クロムを含む材料からなり、クロム単体のほか、クロムに酸素、窒素、又は炭素等を含む材料が挙げられる。また、この遮光膜は、単層でも複数層(例えば遮光層と反射防止層との積層構造)としてもよい。遮光膜を遮光層と反射防止層との積層とする場合、反射防止層はクロム系としても、あるいは遷移金属シリサイド系(例えばSiO,SiON,MSiO,MSiON(Mはモリブデン等の遷移金属)としてもよい。
また、本発明は、上述の本発明により得られるフォトマスクブランクにおける前記薄膜を、エッチングによりパターニングする工程を有するフォトマスクの製造方法についても提供する。この場合のエッチングは、微細パターンの形成に有効なドライエッチングが好適に用いられる。
かかるフォトマスクの製造方法によれば、ArFエキシマレーザーなどの短波長の露光光源に対する耐光性、耐薬性、耐温水性を向上させ、フォトマスクを繰返し使用しても露光光照射による特性の劣化を抑えられ、フォトマスクの寿命を著しく改善したフォトマスクが得られる。
また、本発明は、透光性基板上に、転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、前記透光性基板上に薄膜を形成してフォトマスクブランクを作製し、前記薄膜を、エッチングによりパターニングして転写パターンを作製し、次いで転写パターンを加圧処理するフォトマスクの製造方法についても提供する。この場合のエッチングは、微細パターンの形成に有効なドライエッチングが好適に用いられる。
かかるフォトマスクの製造方法によっても、上述の薄膜付き基板を作製した段階で該薄膜付き基板を加圧処理することと同様の作用効果が得られ、ArFエキシマレーザーなどの短波長の露光光源に対する耐光性、耐薬性、耐温水性を向上させ、フォトマスクを繰返し使用しても露光光照射による特性の劣化を抑えられ、フォトマスクの寿命を著しく改善したフォトマスクが得られる。なお、この場合の加圧処理においても、冷間等方圧加圧法により、1000〜10000気圧の範囲内で処理することが好適である。
以下、実施例により、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。併せて、実施例に対する比較例についても説明する。
(実施例1)
石英ガラスからなる透光性基板上に、枚葉式スパッタ装置を用いて、スパッタターゲットにモリブデン(Mo)とシリコン(Si)との混合ターゲット(原子%比 Mo:Si=10:90)を用い、アルゴン(Ar)と窒素(N)との混合ガス雰囲気(ガス圧0.2Pa,ガス流量比 Ar:N=10:90)で、DC電源の電力を3.0kWとし、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、膜厚69nmのモリブデン、シリコン、及び窒素を主たる構成要素とする単層で構成されたArFエキシマレーザー(波長193nm)用位相シフト膜を形成した。なお、この位相シフト膜は、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、透過率は5.24%、位相差が173.85度となっていた。
次に、インライン型スパッタ装置を用いて、スパッタターゲットにクロムターゲットを使用し、アルゴンと窒素とヘリウムの混合ガス雰囲気(ガス圧0.2Pa,ガス流量比 Ar:N:He=30:30:40)中で反応性スパッタリングを行うことによって、膜厚24nmの遮光層を形成した。次に、アルゴンとメタンとヘリウムの混合ガス雰囲気(ガス圧0.3Pa,ガス流量比 Ar:CH:He=63:2:40)中で反応性スパッタリングを行い、連続して、アルゴンとメタンと一酸化窒素とヘリウムの混合ガス雰囲気(ガス圧0.3Pa,ガス流量比 Ar:CH:NO:He=63:2:3:40)中で反応性スパッタリングを行うことによって、膜厚24nmの反射防止層を形成した。以上の工程により、遮光層と反射防止層からなる総膜厚が48nmの遮光膜が形成された。なお、この遮光膜は、位相シフト膜との積層構造において光学濃度(O.D.)が3.1であった。
次に、以上のようにして得られた位相シフトマスクブランク(薄膜付きマスクブランク)を、前述の図1に示す装置を用いて加圧処理を行った。なお、圧力媒体は防錆剤を添加した水を、接触圧媒にはエチレングリコールを用いた。本実施例では、この加圧処理は、短時間の加圧処理を行った後、一旦加圧を解除してから再度加圧処理することを複数回繰り返すことにより行い、具体的には、40℃、9000気圧で、10分間保持を6回繰り返すことによって行った。加圧処理後、薄膜の総膜厚(位相シフト膜の膜厚+遮光膜の膜厚)を計測したところ、113nmであった。加圧処理前の薄膜の総膜厚が117nmであったのに対し、加圧処理によって、4nmの薄膜化(膜厚の減少率3.4%)が実現できていた。ここで、膜厚の減少率は、{(加圧処理前の膜厚−加圧処理後の膜厚)/加圧処理前の膜厚}×100(%)の値である。また、同じ条件で、透光性基板上に位相シフト膜および遮光膜を成膜し、加圧処理を行った別の位相シフトマスクブランクに対し、40℃、4000気圧で、10分間保持を6回繰り返す加圧処理を再度行ってみたところ、膜厚の変動は、1nm未満であった。つまり、一旦上記加圧処理を行うと、薄膜に対し例えば4000気圧で再度加圧処理を行っても、加圧前後における薄膜の膜厚の変動は非常に小さい。
また、基板上に同じ成膜条件で位相シフト膜のみ形成した位相シフトマスクブランクを別に製造し、これに対して、同じ加圧条件で加圧処理を行ったところ、加圧処理前の位相シフト膜の膜密度が3.23g/cmであったのに対し、加圧処理後の膜密度が3.28g/cmと1.5%上昇していることが確認できた。
次に、上記のようにして加圧処理を行った位相シフトマスクブランクを用いて位相シフトマスクを作製した。まず、マスクブランク上に、電子線描画用化学増幅型ポジレジスト膜(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製 FEP171)を形成した。レジスト膜の形成は、スピンナー(回転塗布装置)を用いて、回転塗布した。なお、上記レジスト膜を塗布後、加熱乾燥装置を用いて所定の加熱乾燥処理を行った。
次に上記マスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターンを形成した。
次に、上記レジストパターンをマスクとして、遮光層と反射防止層とからなる遮光膜のドライエッチングを行って遮光膜パターンを形成した。ドライエッチングガスとして、ClとOの混合ガス(Cl:O=4:1)を用いた。
次に、上述の遮光膜パターンをマスクとして、位相シフト膜のエッチングを行って位相シフト膜パターンを形成した。ドライエッチングガスとして、SFとHeの混合ガスを用いた。
次に、残存するレジストパターンを剥離後、再度上記と同じレジスト膜を塗布し、転写領域内の不要な遮光膜パターンを除去するためのパターン露光を行った後、該レジスト膜を現像してレジストパターンを形成した。次いで、ドライエッチングを用いて不要な遮光膜パターンを除去し、残存するレジストパターンを剥離して、位相シフトマスクを得た。なお、位相シフト膜の透過率、位相差は成膜時と殆ど変化はなかった。
得られた位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザー(波長193nm)を総照射量30kJとなるように連続照射した。なお、照射量30kJ/cm(エネルギー密度 約25mJ/cm)というのは、フォトマスクを略100,000回使用したことに相当し、通常のフォトマスクの使用頻度で略3カ月使用したことに相当する。
上記照射後の位相シフト膜の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、透過率は5.85%、位相差は172.83度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が0.61%(増加)、位相差が−1.02度であり、変化量は小さく抑えられており、この程度の変化量はフォトマスクの性能に影響はない。また、位相シフト膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量:1nm未満)はほとんど認められなかった。
(比較例)
石英ガラス基板からなる透光性基板上に、実施例1と同様の位相シフト膜を成膜後、280℃、60分の加熱処理を施し、実施例1と同様の遮光層と反射防止層の積層からなる遮光膜を成膜して位相シフトマスクブランク(薄膜付きマスクブランク)を得た。但し、実施例1の加圧処理は行わなかった。
上記のようにして加熱処理を行った位相シフトマスクブランクを用いて実施例1と同様に位相シフトマスクを作製した。なお、この位相シフト膜は、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、透過率は6.16%、位相差が177.2度となっていた。
得られた位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザー(波長193nm)を総照射量30kJ/cm(エネルギー密度 約25mJ/cm)となるように連続照射し、照射後の位相シフト膜の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、透過率は9.12%、位相差は170.2度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が2.96%(増加)、位相差が7.0度であり、変化量は非常に大きく、この程度の変化量が発生すると最早フォトマスクとして使用することはできない。また、位相シフト膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、変質層が確認され、それによる線幅の太り(CD変化量:6nm)が認められた。
(実施例2)
実施例1と同様の条件で、透光性基板上に、位相シフト膜と遮光膜を有する位相シフトマスクブランク(薄膜付きマスクブランク)を製造し、前述の図1に示す装置を用いて実施例1と同様に加圧処理を行った。なお、加圧処理条件は、保持圧力を4000気圧としたことを除いて実施例1と全く同じである。加圧処理後、薄膜の総膜厚(位相シフト膜の膜厚+遮光膜の膜厚)を計測したところ、114.5nmであった。加圧処理前の薄膜の総膜厚が117nmであったのに対し、加圧処理によって、2.5nmの薄膜化(膜厚の減少率2.1%)が実現できていた。
また、基板上に同じ成膜条件で位相シフト膜のみ形成した位相シフトマスクブランクを別に製造し、これに対して、同じ加圧条件で加圧処理を行ったところ、加圧処理前の位相シフト膜の膜密度が3.23g/cmであったのに対し、加圧処理後の膜密度が3.26g/cmと0.9%上昇していることが確認できた。
また、同じ条件で、透光性基板上に位相シフト膜および遮光膜を成膜し、加圧処理を行った別の位相シフトマスクブランクに対し、40℃、4000気圧で、10分間保持を6回繰り返す加圧処理を再度行ってみたところ、膜厚の変動は、1nm未満であった。
次に、上記のようにして加圧処理を行った位相シフトマスクブランクを用いて、実施例1と同様の手順で、位相シフトマスクを作製した。
得られた位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザー(波長193nm)を総照射量30kJとなるように連続照射し、照射後の位相シフト膜の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、透過率は6.51%、位相差は172.06度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が1.27%(増加)、位相差が−1.79度であり、変化量は小さく抑えられており、この程度の変化量はフォトマスクの性能に影響はない。また、位相シフト膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量:1nm未満)はほとんど認められなかった。
(実施例3)
実施例1と同様の条件で、透光性基板上に、位相シフト膜と遮光膜を有する位相シフトマスクブランク(薄膜付きマスクブランク)を製造し、前述の図1に示す装置を用いて実施例1と同様に加圧処理を行った。なお、加圧処理条件は、接触圧媒にエチレングリコールではなくイソプロピルアルコールを用いたことを除いて実施例1と全く同じである。加圧処理後、薄膜の総膜厚(位相シフト膜の膜厚+遮光膜の膜厚)を計測したところ、113nmであった。加圧処理前の薄膜の総膜厚が117nmであったのに対し、加圧処理によって、4nmの薄膜化(膜厚の減少率3.4%)が実現できていた。また、基板上に同じ成膜条件で位相シフト膜のみ形成した位相シフトマスクブランクを別に製造し、これに対して、同じ加圧条件で加圧処理を行ったところ、加圧処理前の位相シフト膜の膜密度が3.23g/cmであったのに対し、加圧処理後の膜密度が3.32g/cmと2.8%上昇していることが確認できた。
また、同じ条件で、透光性基板上に位相シフト膜および遮光膜を成膜し、加圧処理を行った別の位相シフトマスクブランクに対し、40℃、4000気圧で、10分間保持を6回繰り返す加圧処理を再度行ってみたところ、膜厚の変動は、1nm未満であった。
次に、上記のようにして加圧処理を行った位相シフトマスクブランクを用いて、実施例1と同様の手順で、位相シフトマスクを作製した。
得られた位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザー(波長193nm)を総照射量30kJとなるように連続照射し、照射後の位相シフト膜の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、透過率は6.11%、位相差は172.64度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が0.87%(増加)、位相差が−1.21度であり、変化量は小さく抑えられており、この程度の変化量はフォトマスクの性能に影響はない。また、位相シフト膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量:1nm未満)はほとんど認められなかった。
(実施例4)
石英ガラスからなる透光性基板上に、枚葉式スパッタ装置を用いて、スパッタターゲットにモリブデン(Mo)とシリコン(Si)との混合ターゲット(原子%比 Mo:Si=21:79)を用い、アルゴン(Ar)と酸素と窒素とヘリウムとの混合ガス雰囲気(ガス圧0.2Pa,ガス流量比 Ar:O:N:He=5:4:49:42)で、DC電源の電力を3.0kWとし、反応性スパッタリング(DCスパッタリング)により、MoSiON膜(裏面反射防止層)を膜厚7nmで成膜し、引き続いて、同じ混合比率のMo/Siターゲットを用い、アルゴンガスとヘリウムとの混合ガス雰囲気(ガス圧0.3Pa,ガス流量比 Ar:He=20:120)で、DC電源の電力を2.0kWとし、MoSi膜(遮光層)を膜厚30nmで成膜し、引き続いて、Mo/Siターゲット(原子%比 Mo:Si=4:96)を用い、アルゴン(Ar)と酸素と窒素とヘリウムとの混合ガス雰囲気(ガス圧0.1Pa,ガス流量比 Ar:O:N:He=6:5:11:16)で、DC電源の電力を3.0kWとし、MoSiON膜(表面反射防止層)を膜厚15nmで成膜することにより、MoSiON膜とMoSi膜とMoSiON膜との積層からなるArFエキシマレーザー(波長193nm)用遮光膜(総膜厚52nm)を形成した。なお、この遮光膜は、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、光学濃度は3.0であった。
次に、以上のようにして得られたバイナリマスクブランク(薄膜付きフォトマスクブランク)を、前述の図1に示す装置を用いて実施例1と同様に加圧処理を行った。なお、加圧処理条件は実施例1と全く同じである。加圧処理後、薄膜の総膜厚(遮光膜の膜厚)を計測したところ、50nmであった。加圧処理前の薄膜の総膜厚が52nmであったのに対し、加圧処理によって、2nmの薄膜化(膜厚の減少率3.8%)が実現できていた。また、加圧処理によって、薄膜の膜密度が上昇していることも確認できた。
さらに、同じ条件で、透光性基板上に遮光膜を成膜し、加圧処理を行った別の位相シフトマスクブランクに対し、40℃、4000気圧で、10分間保持を6回繰り返す加圧処理を再度行ってみたところ、膜厚の変動は、1nm未満であった。
次に、上記のようにして加圧処理を行ったマスクブランクを用いてバイナリマスクを作製した。まず、マスクブランク上に、電子線描画用化学増幅型ポジレジスト膜(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製 PRL009)を形成した。
次に上記レジスト膜に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターンを形成した。
次に、上記レジストパターンをフォトマスクとして、MoSiON膜とMoSi膜とMoSiON膜との積層からなる遮光膜のドライエッチングを行って遮光膜パターンを形成した。ドライエッチングガスとして、SFとHeの混合ガスを用いた。
残存するレジストパターンを剥離して、バイナリフォトマスクを得た。なお、遮光膜の透過率は成膜時と殆ど変化はなかった。
得られたフォトマスクに対して、ArFエキシマレーザー(波長193nm)を総照射量30kJとなるように連続照射し、照射後の遮光膜の光学濃度を測定したところ、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、3.0となっており、特に変化はなかった。また、露光光に対する遮光膜の表面反射率が、21.2%、裏面反射率が29.1%であり、パターン転写に影響のない十分な低反射率であった。また、遮光膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、変質層が確認され、それによる線幅の太り(CD変化量:1nm)が認められたが、半導体デザインルールhp32世代以降のフォトマスクとしては十分な精度であった。
(実施例5)
石英ガラスからなる透光性基板上に、インライン型スパッタ装置を用いて、スパッタターゲットにクロムターゲットを使用し、アルゴンと窒素の混合ガス雰囲気(ガス圧0.3Pa,ガス流量比 Ar:N=72:28)中で反応性スパッタリングを行ってCrN膜を形成し、次にアルゴンとメタン(ガス圧0.3Pa,ガス流量比 Ar:CH=97:8)中で反応性スパッタリングを行ってCrC膜を形成し、引続き、アルゴンと一酸化窒素の混合雰囲気(ガス圧0.3Pa,ガス流量比 Ar:NO=97:3)中で反応性スパッタリングを行ってCrON膜を形成し総膜厚が73nmの遮光膜を形成した。なお、この遮光膜は、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、光学濃度は3.0であった。
次に、以上のようにして得られたクロム系バイナリマスクブランク(薄膜付きフォトマスクブランク)を、前述の図1に示す装置を用いて実施例1と同様に加圧処理を行った。なお、加圧処理条件は、実施例1と全く同じである。加圧処理後、薄膜の総膜厚(遮光膜の膜厚)を計測したところ、69nmであった。加圧処理前の薄膜の総膜厚が73nmであったのに対し、加圧処理によって、4nmの薄膜化(膜厚の減少率5.8%)が実現できていた。また、加圧処理前後で、X線を用いた反射強度の測定であるXRR測定を行ったところ、図2に示すように、加圧処理前後の薄膜構造全体の変化が反射強度波形の差異として確認することができた。さらに、加圧処理の前後で、薄膜の反射のスペクトル測定を行ったところ、図3に示すように、薄膜構造全体の変化が反射強度スペクトルの差異として確認することができ、加圧処理によって、薄膜の膜密度が上昇していることを確認できた。
また、同じ条件で、透光性基板上に遮光膜を成膜し、加圧処理を行った別の位相シフトマスクブランクに対し、40℃、4000気圧で、10分間保持を6回繰り返す加圧処理を再度行ってみたところ、膜厚の変動は、1nm未満であった。
次に、上記のようにして加圧処理を行ったフォトマスクブランクを用いてバイナリマスクを作製した。まず、フォトマスクブランク上に、電子線描画用化学増幅型ポジレジスト膜(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ社製 FEP171)を形成した。
次に上記レジスト膜に対し、電子線描画装置を用いて所望のパターン描画を行った後、所定の現像液で現像してレジストパターンを形成した。
次に、上記レジストパターンをマスクとして、上記遮光層と反射防止層との積層からなる遮光膜のドライエッチングを行って遮光膜パターンを形成した。ドライエッチングガスとして、ClとOの混合ガス(Cl:O=4:1)を用いた。
残存するレジストパターンを剥離して、バイナリフォトマスクを得た。なお、遮光膜の透過率は成膜時と殆ど変化はなかった。
得られたフォトマスクに対して、ArFエキシマレーザー(波長193nm)を総照射量30kJとなるように連続照射し、照射後の遮光膜の光学濃度を測定したところ、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、3.0となっており、特に変化はなかった。また、露光光に対する遮光膜の表面反射率が、17.4%であり、パターン転写に影響のない十分な低反射率であった。また、位相シフト膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、変質層が確認され、それによる線幅の太り(CD変化量:2nm)が認められたが、半導体デザインルールhp80世代以降のフォトマスクとしては十分な精度であった。
(実施例6)
透光性基板上に、実施例1と同様の条件で位相シフト膜と遮光膜を成膜し、成膜後の加圧処理は行わずに、位相シフトマスクブランク(薄膜付きマスクブランク)を製造した。
次に、上記のようにして製造した位相シフトマスクブランクを用いて、実施例1と同様の手順で、位相シフトマスクを作製した。
次に、上記の位相シフトマスクを、前述の図1に示す装置を用いて加圧処理を行った。なお、加圧処理条件は、実施例1と全く同じである。加圧処理後、転写パターン(薄膜)の総膜厚(位相シフト膜の膜厚+遮光膜の膜厚)を計測したところ、113nmであった。加圧処理前の転写パターン(薄膜)の総膜厚が117nmであったのに対し、加圧処理によって、4nmの薄膜化(膜厚の減少率3.4%)が実現できていた。
また、基板上に同じ成膜条件で位相シフト膜のみ形成した位相シフトマスクブランクを別に製造し、次いでこの位相シフト膜をパターニングし、これに対して、同じ加圧条件で加圧処理を行ったところ、加圧処理前の位相シフト膜の膜密度が3.23g/cmであったのに対し、加圧処理後の膜密度が3.26g/cmと0.9%上昇していることが確認できた。
上記加圧処理を行って得られた位相シフトマスクに対して、ArFエキシマレーザー(波長193nm)を総照射量30kJとなるように連続照射し、照射後の位相シフト膜の透過率及び位相差を測定したところ、ArFエキシマレーザー(波長193nm)において、透過率は6.53%、位相差は172.09度となっていた。従って、照射前後の変化量は、透過率が1.29%(増加)、位相差が−1.82度であり、変化量は小さく抑えられており、この程度の変化量はフォトマスクの性能に影響はない。また、位相シフト膜パターンの断面をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて詳しく観察したところ、とくに変質層は確認されず、線幅の太り(CD変化量:1nm未満)はほとんど認められなかった。
冷間等方圧加圧法により加圧処理を行う装置の概略構成図である。 加圧処理前後における薄膜付きフォトマスクブランクのX線反射強度に関する図である。 加圧処理前後における薄膜付きフォトマスクブランクの反射強度スペクトルに関する図である。
符号の説明
1 高圧円筒
2 上蓋
3 下蓋
4 圧力媒体
5 薄膜付き基板
6 収納袋
7 接触圧媒

Claims (11)

  1. 透光性基板上に、転写パターンを形成するための薄膜を有するフォトマスクブランクであって、
    前記薄膜を4000気圧で加圧したとき、加圧前後における薄膜の膜厚の減少率が2%以下であることを特徴とするフォトマスクブランク。
  2. 透光性基板上に、転写パターンを形成するための薄膜を有するフォトマスクブランクの製造方法であって、
    前記透光性基板上に前記薄膜を成膜して薄膜付き基板を作製し、次いで該薄膜付き基板を加圧処理することを特徴とするフォトマスクブランクの製造方法。
  3. 冷間等方圧加圧法により、1000〜10000気圧の範囲内で加圧処理することを特徴とする請求項2に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  4. 前記フォトマスクブランクは、波長200nm以下の露光光を露光光源とする露光装置に用いられるフォトマスクを製造するためのフォトマスクブランクであることを特徴とする請求項2又は3に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  5. 前記薄膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる位相シフト膜であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  6. 前記薄膜は、遷移金属シリサイドの化合物を含む材料からなる遮光膜であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  7. 前記遷移金属シリサイドは、モリブデンシリサイドであることを特徴とする請求項5又は6に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  8. 前記薄膜は、クロムを含む材料からなる遮光膜であることを特徴とする請求項21乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のフォトマスクブランクにおける前記薄膜を、エッチングによりパターニングする工程を有することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  10. 透光性基板上に、転写パターンを有するフォトマスクの製造方法であって、
    前記透光性基板上に薄膜を形成してフォトマスクブランクを作製し、
    前記薄膜を、エッチングによりパターニングして転写パターンを作製し、
    次いで転写パターンを加圧処理することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  11. 冷間等方圧加圧法により、1000〜10000気圧の範囲内で加圧処理することを特徴とする請求項10に記載のフォトマスクの製造方法。
JP2008295142A 2008-11-19 2008-11-19 フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法 Expired - Fee Related JP5356784B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295142A JP5356784B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
DE102009053586A DE102009053586A1 (de) 2008-11-19 2009-11-17 Photomaskenrohling, Herstellungsverfahren für Photomaskenrohling und Herstellungsverfahren für Photomaske
TW098139064A TWI453535B (zh) 2008-11-19 2009-11-18 光罩基板、光罩基板之製造方法及光罩之製造方法
KR1020090111506A KR101676031B1 (ko) 2008-11-19 2009-11-18 포토마스크 블랭크 및 그 제조 방법과 포토마스크의 제조 방법
US12/620,805 US8197992B2 (en) 2008-11-19 2009-11-18 Photomask blank, photomask blank manufacturing method, and photomask manufacturing method
US13/460,893 US8709683B2 (en) 2008-11-19 2012-05-01 Photomask blank, photomask blank manufacturing method, and photomask manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295142A JP5356784B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010122409A true JP2010122409A (ja) 2010-06-03
JP2010122409A5 JP2010122409A5 (ja) 2011-12-08
JP5356784B2 JP5356784B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=42145850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008295142A Expired - Fee Related JP5356784B2 (ja) 2008-11-19 2008-11-19 フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US8197992B2 (ja)
JP (1) JP5356784B2 (ja)
KR (1) KR101676031B1 (ja)
DE (1) DE102009053586A1 (ja)
TW (1) TWI453535B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112824A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Hoya Corp マスクブランク及び転写用マスク並びにそれらの製造方法
JP2014132359A (ja) * 2014-03-06 2014-07-17 Hoya Corp フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
JP2021004920A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 Hoya株式会社 マスクブランク、転写用マスクの製造方法、及び半導体デバイスの製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101883025B1 (ko) * 2010-12-24 2018-07-27 호야 가부시키가이샤 마스크 블랭크 및 그 제조 방법, 및 전사용 마스크 및 그 제조 방법
CN102929097A (zh) * 2012-10-17 2013-02-13 深圳市华星光电技术有限公司 光罩、tft玻璃基板及其制造方法
TWI816568B (zh) * 2018-11-30 2023-09-21 日商Hoya股份有限公司 光罩基底、光罩之製造方法及顯示裝置之製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09139514A (ja) * 1995-11-13 1997-05-27 Nec Kansai Ltd 太陽電池およびその製造方法
JP2002169265A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Hoya Corp フォトマスクブランクス及びフォトマスクブランクスの製造方法
JP2007128799A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Seiko Epson Corp 有機el装置の製造方法、及び有機el装置、並びに有機el装置の製造装置
JP2008116570A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Hoya Corp 位相シフトマスクブランクの製造方法及び位相シフトマスクの製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11184067A (ja) * 1997-12-19 1999-07-09 Hoya Corp 位相シフトマスク及び位相シフトマスクブランク
JP2002156742A (ja) 2000-11-20 2002-05-31 Shin Etsu Chem Co Ltd 位相シフトマスクブランク、位相シフトマスク及びこれらの製造方法
JP4600629B2 (ja) * 2001-06-26 2010-12-15 信越化学工業株式会社 位相シフトマスクブランク及びその製造方法
US20040146650A1 (en) * 2002-10-29 2004-07-29 Microfabrica Inc. EFAB methods and apparatus including spray metal or powder coating processes
KR100763799B1 (ko) * 2003-12-26 2007-10-05 간사이 페인트 가부시키가이샤 중합체 및 중합체의 제조 방법
TW200909997A (en) * 2004-07-09 2009-03-01 Hoya Corp Photomask blank, photomask manufacturing method and semiconductor device manufacturing method
JP4737426B2 (ja) * 2006-04-21 2011-08-03 信越化学工業株式会社 フォトマスクブランク
JP2008295142A (ja) 2007-05-23 2008-12-04 Toyo Electric Mfg Co Ltd 電気車用の半導体冷却装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09139514A (ja) * 1995-11-13 1997-05-27 Nec Kansai Ltd 太陽電池およびその製造方法
JP2002169265A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Hoya Corp フォトマスクブランクス及びフォトマスクブランクスの製造方法
JP2007128799A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Seiko Epson Corp 有機el装置の製造方法、及び有機el装置、並びに有機el装置の製造装置
JP2008116570A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Hoya Corp 位相シフトマスクブランクの製造方法及び位相シフトマスクの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011112824A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Hoya Corp マスクブランク及び転写用マスク並びにそれらの製造方法
JP2014132359A (ja) * 2014-03-06 2014-07-17 Hoya Corp フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
JP2021004920A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 Hoya株式会社 マスクブランク、転写用マスクの製造方法、及び半導体デバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20100124711A1 (en) 2010-05-20
JP5356784B2 (ja) 2013-12-04
US8197992B2 (en) 2012-06-12
US20120214093A1 (en) 2012-08-23
TWI453535B (zh) 2014-09-21
TW201109829A (en) 2011-03-16
US8709683B2 (en) 2014-04-29
KR20100056404A (ko) 2010-05-27
DE102009053586A1 (de) 2010-06-10
KR101676031B1 (ko) 2016-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI522728B (zh) A mask substrate and its manufacturing method and transfer mask
TWI553398B (zh) A mask substrate, a manufacturing method thereof, a transfer mask, and a method of manufacturing the same
JP5313401B2 (ja) 位相シフトマスクブランク及びその製造方法、並びに位相シフトマスク
TWI689777B (zh) 遮罩基底、相位轉移遮罩及半導體元件之製造方法
TWI463247B (zh) 光罩基底之製造方法及光罩之製造方法
JP6709540B2 (ja) マスクブランク、位相シフトマスク及び位相シフトマスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法
TWI470339B (zh) 空白光罩及其製法、以及光罩及其製法
JP6698438B2 (ja) マスクブランク、転写用マスク、マスクブランクの製造方法、転写用マスクの製造方法および半導体デバイスの製造方法
KR20110126687A (ko) 포토마스크의 제조 방법
JP6545795B2 (ja) マスクブランク、転写用マスク、マスクブランクの製造方法、転写用マスクの製造方法および半導体デバイスの製造方法
JP5356784B2 (ja) フォトマスクブランクの製造方法及びフォトマスクの製造方法
JP5409298B2 (ja) マスクブランク及び転写用マスク並びにそれらの製造方法
JP6430155B2 (ja) マスクブランク、位相シフトマスク、位相シフトマスクの製造方法および半導体デバイスの製造方法
US11022875B2 (en) Mask blank, phase shift mask, and method of manufacturing semiconductor device
US20210026235A1 (en) Mask blank, phase shift mask, and method for manufacturing semiconductor device
WO2019230313A1 (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよび半導体デバイスの製造方法
JP2019207359A (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよび半導体デバイスの製造方法
TW202117440A (zh) 光罩基底、相偏移光罩及半導體裝置之製造方法
JP6720360B2 (ja) マスクブランク、位相シフトマスクおよびこれらの製造方法
JP2013178372A (ja) 転写用マスク及びその製造方法、並びに、マスクブランク及びその製造方法
WO2021059890A1 (ja) マスクブランク、位相シフトマスク及び半導体デバイスの製造方法
WO2023037731A1 (ja) マスクブランク、位相シフトマスク及び半導体デバイスの製造方法
JP2023070977A (ja) マスクブランク、転写用マスク及び半導体デバイスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111025

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5356784

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees