JP2010122169A - 表示板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光透過性を有する光透過性基板と、光透過性基板の視認側に形成された有色樹脂層と、有色樹脂層の視認側に形成された透明樹脂層とを備え、透明樹脂層が、平滑処理によって、平滑化された平滑面を有する。
【選択図】図1
Description
また、本発明は、このような表示板を、例えば、時計用の表示板、卓上計算機、自動車、飛行機の計器パネル、携帯電話などのモバイル機器などの機器類の表示板として用いた機器類に関する。
なお、本明細書において、「上面側」、「上層側」とは、視認側に配置される側であり、「下面側」、「下層側」とは、視認側と反対側、例えば、ソーラーセル、アンテナ、ムーブメントなどが配置される側を言う。
また、特許文献1(特開2008−164366号公報)では、黒色よりも高級感が感じられる白色または淡い色の色調で、艶や深みのある色調を実現することができるソーラー時計用文字板が提案されている。
この特許文献1の表示板200によれば、光透過性基板202のぎらつき感を和らげる
ことができるとともに、しっとりとした艶や深みのある色を得ることができるものである。
さらに、特許文献2(特開2003−66162号公報)では、図15に示したように、深みを持った凹凸模様を出現させて高級感を感じさせる立体的模様層を有する表示板300が提案されている。
級感に欠けることもない。
表示板100(点線)に比較して反射率が約10%も大きくなっている。
すなわち、図17の波長−透過率(光透過率)のグラフに示したように、光透過率において、本発明の表示板10と従来の表示板100とほとんど差がなく、ソーラーセル用の表示板としてもその機能が低下することがない。なお、この場合の、「光透過率」とは、表示板を配置しない場合のソーラーセルの起電流を100%とした場合、ソーラーセルの上面側に表示板を配置した場合のソーラーセルの起電流が何%かを示すものである。
光透過率=(ソーラーセルの上面側に表示板を配置した場合の起電力)/(ソーラーセル
の上面側に表示板を配置しない場合起電力)×100
また、本発明の表示板10は、従来の表示板100と比較して、図18の矢印Aで示したように、短波長領域における反射率が高くなっているため、視覚的に青白く見えることになる。
また、図14から明らかなように、本発明の表示板10において、透明樹脂層16の膜厚を薄くしていくと、反射率を大きくすることができることがわかる。
くことがあり、外観不良となるおそれがある。
塗膜206の膜厚が薄すぎた場合には、この塗膜206の上面側に、鏡面研磨加工によって平滑面208を形成する際に、誤って光透過性基板202の上面が傷がつくことがあり、外観不良となるおそれがある。
とすることにより、塗膜206の厚さの制御で、塗膜206の色むらを防止し、塗膜206を鏡面研磨加工することによって、光透過率を制御するものであるが、この塗膜206の厚さの管理による色むら、光透過率の制御は極めて困難である。
性基板202の色相と光透過率を調整するための塗装膜210を設けなければならず、加工が複雑でコストが高くつくことになる。
300では、中間層306に、いずれもいわゆるゆず肌のような塗装のシワが生じてこれが、視認されることになり、美観上も外観品質も低下することになる。
示板300では、光透過性基板302において、いずれも、加工の際の基板の傷が、また、耐薬品性が弱いので、例えば、基板としてポリカーボネート樹脂を使用した場合、薬品による基板の損傷が、視認されることになり、美観上も外観品質も低下することになる。
光透過性を有する光透過性基板と、
前記光透過性基板の視認側に形成された有色樹脂層と、
前記有色樹脂層の視認側に形成された透明樹脂層とを備え、
前記透明樹脂層が、平滑処理によって、平滑化された平滑面を有することを特徴とする。
また、光透過性基板の上面側に、例えば、時字などの装飾部材を形成した場合にも、装飾部材の影が視認されにくく、プラスチック表示板の質感が消えて、高級感に欠けることもない。
光透過性を有する光透過性基板と、
前記光透過性基板の視認側に形成された有色樹脂層と、
前記有色樹脂層の視認側に形成された透明樹脂層とを備え、
前記透明樹脂層が、平滑処理によって、平滑化された平滑面を有し、
前記光透過性基板の光反射率が、1〜50%の光反射率であり、
前記有色樹脂層の光透過率が、1〜50%の光透過率であることを特徴とする。
言う。
前記光透過性基板の光反射率が、1〜50%の光反射率であり、
前記有色樹脂層の光透過率が、1〜80%の光透過率であり、
前記有色樹脂層が、光拡散性を有する顔料を含むことを特徴とする。
このような平滑処理によって、美観上も外観品質も向上することになる。
また、本発明の表示板は、
前記光透過性基板の屈折率をNa、前記有色樹脂層の屈折率をNb、前記透明樹脂層の屈折率をNcである場合に、
このように構成することによって、光透過性基板と、有色樹脂層と、透明樹脂層との間の界面での屈折率が、上記のように小さい範囲であれば、透過性基板の上記のような傷、有色樹脂層のいわゆるゆず肌のような塗装のシワが視認されにくくなり、美観上も外観品質も向上することになる。
このように構成することによって、鏡面反射率が大きいと、透過性基板の上記のような傷が見えやすくなるが、このように、拡散反射率が大きくなると、拡散反射の光によって、このような傷が視認されにくくなり、美観上も外観品質も向上することになる。
このような範囲に有色樹脂層の厚さと、透明樹脂層の厚さとの比があれば、透明樹脂層を平滑化して平滑面を形成する際にも、透明樹脂層が残存するとともに、有色樹脂層が存在することになるので、平滑処理によって、光透過性基板が傷つくことなく、一定の外観品質を保持することができる。
このような範囲に、有色樹脂層の厚さと透明樹脂層の厚さがあれば、透明樹脂層を平滑化して平滑面を形成する際にも、透明樹脂層が残存するとともに、有色樹脂層が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
前記有色樹脂層の色が、JIS Z 8729で規定されるL*a*b*表色系において、下記の条件式、すなわち、
このような範囲に、有色樹脂層の色があれば、従来にない深みのある高級な質感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られ、高級感のある外観品質を有する表示板を提供することができる。
一Rmin≦30%)であることを特徴とする。
このように透明樹脂層が、複数の積層透明樹脂層を積層した透明樹脂層から構成されているので、これらの、複数の積層透明樹脂層によって、透明樹脂層を平滑化して平滑面を形成する際にも、透明樹脂層が残存するとともに、有色樹脂層が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
このように透明樹脂層が、上層側の積層透明樹脂層の硬度が、下層側の積層透明樹脂層の硬度よりも大きいので、透明樹脂層を平滑化して平滑面を形成する平滑処理がし易く、この平滑処理の際にも、下層側の透明樹脂層が残存するのでに、有色樹脂層が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
このような範囲に、光透過性基板の厚さと、有色樹脂層と透明樹脂層を合わせた厚さとの比があれば、透明樹脂層を平滑化して平滑面を形成する際にも、光透過性基板の剛性によって、平滑処理の際にも取り扱いが容易であり、平滑処理の際にも、この透明樹脂層が残存するとともに、有色樹脂層が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
このように有色樹脂層が、複数の積層有色樹脂層を積層した有色樹脂層から構成されて
いるので、これらの複数の積層有色樹脂層が重なって、デザインのバリエーションが拡大され、従来にない深みのある高級な質感や、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られ、高級感のある外観品質を有する表示板を提供することができる。
このように構成することによって、積層有色樹脂層の模様によって、模様が浮き出たようになって、デザインのバリエーションが拡大され、従来にない深みのある高級な質感や、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られ、高級感のある外観品質を有する表示板を提供することができる。
このように光透過性基板が、着色剤、拡散剤のうち、少なくとも一つを含有するので、着色剤、拡散剤によって、色のバリエーションの拡大が図れることになり、また、拡散剤によって表示板の白さ、明るさが向上して、デザインのバリエーションが拡大され、従来にない深みのある高級な質感や、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られ、高級感のある外観品質を有する表示板を提供することができる。
このように、例えば、シリカなどの粒子を含有したインキによる艶消し印刷、表面粗面化処理によるマット処理などによって、平滑面の少なくとも一部に、艶消し部を形成することによって、デザインのバリエーションの拡大を図れることができる。
このように、平滑面の少なくとも一部に、模様を形成することによって、デザインのバリエーションの拡大を図れることができる。
また、本発明の表示板は、前記ソーラーセルの上面から、有色樹脂層の下面までの距離が、100〜2000μmの範囲であることを特徴とする。
このように構成することによって、例えば、互いの表面の外周部が粘着材または接着剤などを介して固定部材で固定することによって、光透過性基板と、有色樹脂層と、透明樹脂層の間の密着を向上できるとともに、ソーラーセルと一体化したモジュール表示板を提供することもできる。
また、従来にない深みのある高級な質感や、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られ、高級感のある外観品質を有する表示板を備えた機器類を提供することができる。
また、光透過性基板の上面側に、例えば、時字などの装飾部材を形成した場合にも、装飾部材の影が視認されにくく、プラスチック表示板の質感が消えて、高級感に欠けることもない。
また、従来にない深みのある高級な質感や、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られ、高級感のある外観品質を有する表示板を備えた機器類を提供することができる。
また、表示板自体も、ポリカーボネートなどの合成樹脂からなる光透過性基板、有色樹脂層、透明樹脂層を用いており、金属、重金属などを使用しないので、リサイクルなどの際にも環境にも優しい表示板を提供することができる。
なお、以下の各実施例において、同様な構成部材については、同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
図1において、符号10は、全体で本発明の表示板を示している。
そして、有色樹脂層14の視認側に、透明樹脂層16が形成されており、この透明樹脂層16が、平滑処理によって、平滑化された平滑面18を有している。
先ず、図2(a)に示したように、このような光透過性基板12を用意する。
れるものではないが、ソーラー時計用表示板として用いる場合には、表示板の強度、光透過率などを考慮すれば、200〜1500μm、好ましくは、300〜800μmとするのが望ましい。
この場合、有色樹脂層14を形成する方法としては、特に限定されるものではないが、印刷、塗装、乾式メッキなどで形成すれば良い。
また、例えば、メッキ、印刷、塗装、電着、スパッタリング、蒸着方法などで、非常に薄い膜を形成して、有色樹脂層14を着色するようにしてもよく、求める色調に応じて適宜選択するのが好ましい。
そして、図2(c)に示したように、光透過性基板12の視認側に、有色樹脂層14を形成した後、有色樹脂層14の視認側に、透明樹脂層16を形成する。
このようなクリアコートとしては、例えば、ポリウレタン樹脂塗料、樹脂を形成するポリマー分子中にフッ素が混入されたフッ素樹脂塗料、ポリ塩化ビニル樹脂を可塑剤に分散させた塩ビゾル塗料、オイルフリーポリエステル樹脂をシリコーン中間体により変性させたシリコーンポリエステル樹脂からなるシリコーンポリエステル樹脂塗料、または、オイルフリーポリエステル樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、シリコーンアクリル樹脂塗料、塩化ビニル樹脂塗料、ラッカー、フェノール樹脂塗料、塩化ゴム系塗料などを採用することができる。
この場合、有色樹脂層14の視認側に、透明樹脂層16を形成する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、印刷、スピンコート、または、塗装により形成することができる。
従って、ソーラー時計用表示板として用いる場合には、光透過率、光反射率、平滑処理などを考慮すれば、1〜200μm、好ましくは、5〜100μmとするのが望ましい。
この場合、平滑処理としては、特に限定されるものではないが、例えば、鏡面処理、スピンコート処理、ロールコート処理、研磨処理から選択した少なくとも1つの平滑処理であるのが望ましい。
このように光透過性基板12の光反射率が、1〜50%の光反射率で、比較的小さい光反射率で、しかも、有色樹脂層14の光透過率が、1〜50%の光透過率で、比較的小さい光透過率であるとすれば、有色樹脂層14の光の吸収と反射によって、光透過性基板12が、プラスチックのような軟らかい材料で、光透過性基板12の製造工程で傷が入っても、また、薬品による基板の損傷が発生したとしても、光透過性基板12のこのような傷が見えなくなり、美観上も外観品質も向上することになる。
光透過性基板12の屈折率をNa、有色樹脂層14の屈折率をNb、透明樹脂層16の屈折率をNcとする場合に、
このように構成することによって、光透過性基板12と、有色樹脂層14と、透明樹脂層16との間の界面での屈折率が、上記のように小さい範囲であれば、透過性基板12の上記のような傷、有色樹脂層14のいわゆるゆず肌のような塗装のシワが視認されにくくなり、美観上も外観品質も向上することになる。
このように構成することによって、鏡面反射率が大きいと、透過性基板12の上記のような傷が見えやすくなるが、このように、拡散反射率が大きくなると、拡散反射の光によって、このような傷が視認されにくくなり、美観上も外観品質も向上することになる。
このような範囲に有色樹脂層14の厚さと、透明樹脂層の厚さとの比があれば、透明樹脂層を平滑化して平滑面を形成する際にも、透明樹脂層が残存するとともに、有色樹脂層が存在することになるので、平滑処理によって、光透過性基板が傷つくことなく、一定の外観品質を保持することができる。
このような範囲に、有色樹脂層14の厚さと透明樹脂層16の厚さがあれば、透明樹脂層16を平滑化して平滑面を形成する際にも、透明樹脂層16が残存するとともに、有色樹脂層14が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
このような範囲に、有色樹脂層14の色があれば、従来にない深みのある高級な質感や、高級感にあふれる表示板を提供することができる。
このような範囲に、光透過性基板12の厚さと、有色樹脂層14と透明樹脂層16を合わせた厚さとの比があれば、透明樹脂層16を平滑化して平滑面18を形成する際にも、光透過性基板12の剛性によって、平滑処理の際にも取り扱いが容易であり、平滑処理の際にも、この透明樹脂層16が残存するとともに、有色樹脂層14が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
また、光透過性基板12が、プラスチックのような軟らかい材料であっても、光透過性基板の製造工程で傷が入っても見えなくなり、歩留まりが向上し、安価な製品を提供できる。
このように光透過性基板12が、着色剤、拡散剤のうち、少なくとも一つを含有するので、着色剤、拡散剤によって、色のバリエーションの拡大が図れることになり、また、拡散剤によって表示板10の白さ、明るさが向上して、デザインのバリエーションが拡大され、従来にない深みのある高級な質感や、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られ、高級感のある外観品質を有する表示板を提供することができる。
この実施例の表示板10は、図1に示した実施例1の表示板10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
このように透明樹脂層16が、複数の積層透明樹脂層16a、16bを積層した透明樹脂層16から構成されているので、これらの、複数の積層透明樹脂層16a、16bによって、透明樹脂層16を平滑化して平滑面18を形成する際にも、透明樹脂層16が残存するとともに、有色樹脂層14が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
このように上層側の積層透明樹脂層16bの硬度が、下層側の積層透明樹脂層16aの硬度よりも大きいので、透明樹脂層16を平滑化して平滑面18を形成する平滑処理がし
易く、この平滑処理の際にも、下層側の積層透明樹脂層16aが残存するのでに、有色樹脂層14が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
この実施例の表示板10は、図1に示した実施例1の表示板10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
このように複数の積層有色樹脂層14a、14bを積層した有色樹脂層14から構成されているので、これらの複数の積層有色樹脂層14a、14bが重なって、デザインのバリエーションが拡大され、従来にない深みのある高級な質感や、金属表示板と同様の金属感や、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られ、高級感のある外観品質を有する表示板を提供することができる。
なお、この実施例の場合、複数の積層有色樹脂層14a、14bを、2層としたが、3層以上の積層とすることも可能である。
この実施例の表示板10は、図4に示した実施例3の表示板10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、積層有色樹脂層14は、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、パッド印刷などの印刷で形成することができる。
この実施例の表示板10は、図1に示した実施例1の表示板10と基本的には同様な構
成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、この場合、透明樹脂層16の平滑面18の全面に、艶消し部15を形成しても良い。
この実施例の表示板10は、図1に示した実施例1の表示板10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
このように、平滑面18の少なくとも一部に、模様17を形成することによって、デザインのバリエーションの拡大を図れることができる。また、この場合、透明樹脂層16の平滑面18の全面に、模様17を形成しても良い。
この実施例の表示板10は、図1に示した実施例1の表示板10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
このように構成することによって、例えば、互いの表面の外周部が粘着材または接着剤などを介して固定部材22で固定することによって、光透過性基板12と、有色樹脂層14と、透明樹脂層16の間の密着を向上できるとともに、図示しないが、ソーラーセルと一体化したモジュール表示板を提供することもできる。
すなわち、図17の光透過率のグラフに示したように、光透過率において、本発明の表示板10と従来の表示板100とほとんど差がなく、ソーラーセル用の表示板としてもその機能が低下することがない。なお、この場合、「光透過率」とは、表示板を配置しない場合のソーラーセルの起電流を100%とした場合、ソーラーセルの上面側に表示板を配置した場合のソーラーセルの起電流が何%かを示すものである。
光透過率=(ソーラーセルの上面側に表示板を配置した場合の起電力)/(ソーラーセル
の上面側に表示板を配置しない場合起電力)×100
そのため、光透過率の関係だけでも、本発明の表示板10は、従来の表示板100と比較して、同じ透過率であればより白い表示板とすることができる。
図10に示したように、時計ケース156は、複数の部品に分割されており、この実施例では、時計ケース胴体152と、見返しリング162とに分割されている。
本発明の表示板は、このようなソーラーセル駆動の無線機能付き時計において、表示板(文字板)として用いた場合に、特に、デザインバリエーションの拡大を図ることができる。
上述した実施例では、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する無線機能を備えた電波時計について説明したが、本発明の表示板を適用する無線機能付き時計の構造は、パソコン通信機能、携帯電話機能や非接触式ICカード機能などの無線機能を備える時計にも適用され得る。
12 光透過性基板
12a 模様
12b 模様
14 有色樹脂層
14a、14b 積層有色樹脂層
16 透明樹脂層
16a、16b 積層透明樹脂層
18 平滑面
20 保護層
22 固定部材
100 表示板
102 光透過性基板
104 有色樹脂層
150 無線機能付き時計
152 時計ケース胴体
154 裏蓋
156 時計ケース
158 ソーラーセル
160 アンテナ
162 見返しリング
164 防水パッキン
200 表示板
202 光透過性基板
204 溝部
206 塗膜
208 平滑面
210 塗装膜
Claims (21)
- 光透過性を有する光透過性基板と、
前記光透過性基板の視認側に形成された有色樹脂層と、
前記有色樹脂層の視認側に形成された透明樹脂層とを備え、
前記透明樹脂層が、平滑処理によって、平滑化された平滑面を有することを特徴とする表示板。 - 光透過性を有する光透過性基板と、
前記光透過性基板の視認側に形成された有色樹脂層と、
前記有色樹脂層の視認側に形成された透明樹脂層とを備え、
前記透明樹脂層が、平滑処理によって、平滑化された平滑面を有し、
前記光透過性基板の光反射率が、1〜50%の光反射率であり、
前記有色樹脂層の光透過率が、1〜50%の光透過率であることを特徴とする表示板。 - 前記光透過性基板の光反射率が、1〜50%の光反射率であり、
前記有色樹脂層の光透過率が、1〜80%の光透過率であり、
前記有色樹脂層が、光拡散性を有する顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示板。 - 前記平滑処理が、スピンコート処理、ロールコート処理、研磨処理から選択した少なくとも1つの平滑処理であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示板。
- 前記光透過性基板の屈折率をNa、前記有色樹脂層の屈折率をNb、前記透明樹脂層の屈折率をNcである場合に、
- 前記光透過性基板において、鏡面反射率より拡散反射率の方が大きいことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示板。
- 前記有色樹脂層の厚さと、透明樹脂層の厚さとの比が、1:200〜50:1であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示板。
- 前記有色樹脂層の厚さが、1〜50μmの範囲で、前記透明樹脂層の厚さが、1〜200μmの範囲であるあることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示板。
- 前記有色樹脂層の色が、JIS Z 8729で規定されるL*a*b*表色系において、下記の条件式、すなわち、
- 前記有色樹脂層の平均反射率が、40%以上で、且つ、400nm〜800nmの各波長に対する反射率の最大値と最小値の差が30%以下(Rmax−Rmin≦30%)であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の表示板。
- 前記透明樹脂層が、複数の積層透明樹脂層を積層した透明樹脂層から構成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の表示板。
- 前記透明樹脂層が、上層側の積層透明樹脂層の硬度が、下層側の積層透明樹脂層の硬度よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の表示板。
- 前記光透過性基板の厚さと、有色樹脂層と透明樹脂層を合わせた厚さとの比が、150:1〜2:15であることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の表示板。
- 前記有色樹脂層が、複数の積層有色樹脂層を積層した有色樹脂層から構成されていることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の表示板。
- 前記積層有色樹脂層の少なくとも一つが、模様を形成するように設けられていることを特徴とする請求項14に記載の表示板。
- 前記光透過性基板が、着色剤、拡散剤のうち、少なくとも一つを含有することを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の表示板。
- 前記平滑面の少なくとも一部に、艶消し部を形成したことを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の表示板。
- 前記平滑面の少なくとも一部に、模様を形成したことを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の表示板。
- 前記表示板の視認側と反対側にソーラーセルを備えることを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載の表示板。
- 前記ソーラーセルの上面から、有色樹脂層の下面までの距離が、100〜2000μmの範囲であることを特徴とする請求項1から19のいずれかに記載の表示板。
- 前記表示板の外周部が、固定部材により固定されていることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の表示板。
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