JP2011137762A - 文字板、時計、及び文字板の製造方法 - Google Patents

文字板、時計、及び文字板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被覆部材が形成された時計用文字板にて、破断部に生じる被覆部材の剥がれの影響を軽減または解決する。
【解決手段】時計用の文字板100は、視認側に形成される表面101aとこの表面101aの一部に設けられる段差101cとを有し光透過性を有する光透過性基材101と、この光透過性基材101の視認側に形成される有色樹脂層102および透明樹脂層103と、光透過性基材101の段差101cに形成される破断部101dとを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、文字板、時計、及び時計に用いられる文字板の製造方法に関する。
公報記載の従来技術として、従来に比べてしっとりとした艶や深みのある色調を実現することができるソーラー時計用文字板、及びソーラー時計を提供するために、光透過性を有する板形状の基材を備え、光拡散が可能な溝部を基材の表面に形成する一方、この溝部の上に膜厚が20μm以上の光透過性を有する塗膜を形成し、この塗膜の表面に鏡面研磨加工によって平滑面を形成する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
また他の公報記載の技術として、被覆部材の下方に配置された太陽電池の濃紫色を目立たせないようにすると同時に、複数の凹凸部からなる模様が立体的に十分視認でき、更に、深みを持った凹凸模様を出現させて高級感を感じさせる時計用ソーラ文字板を提供するために、太陽電池を覆う被覆部材を、透明部材、光の透過性及び反射性の両方の性質を併せ持つ半透過・反射膜からなる中間層、透明保護層から構成する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−164366号公報 特開2003−66162号公報
ここで、光透過性を有する光透過性基材の視認側に、例えば有色樹脂層および透明樹脂層などの被覆部材からなる層を形成した後、例えば外形抜きや内穴抜きなどの破断加工を施す場合を考える。被覆部材の形成後に機械加工を行うことで、その後の他の機構部との組み付け(例えば嵌合等)に際して必要となる寸法精度を確保できる。しかしながら、その一方で、被覆後の機械加工により、被覆部材からなる層の一部にその機械加工に帰因する欠陥が生じる可能性がある。特に、例えば光透過性基材(基材)として樹脂部材を用いると、基材に金属部材を用いた場合に比べて例えば破断加工に際してより大きな収縮が加工部に生じ、被覆部材が基材から剥がれ易くなる。
本発明は、被覆部材が形成された文字板にて、加工部に生じる被覆部材の剥がれの影響を軽減または解決することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明が適用される文字板は、視認側に形成される第1の面と当該第1の面の一部に設けられる段差とを有し光透過性を有する光透過性基材と、前記光透過性基材の前記視認側に形成される被覆部材と、前記光透過性基材の前記段差に形成される加工部とを有することを特徴とする。
ここで、前記被覆部材は、前記光透過性基材の前記視認側に形成される有色樹脂層と、当該有色樹脂層の当該視認側に形成される透明樹脂層とを備え、当該透明樹脂層が平滑処理によって平滑化された平滑面を有することを特徴とすれば、透明樹脂層を介して有色樹脂層による反射光を視認することで、より深みのある高級な質感、より鮮明な色彩を有する文字板にて、樹脂層の剥がれに帰因する高級感の欠如を軽減できる。
また、前記光透過性基材は樹脂部材で形成され、前記加工部はプレス加工により形成された外周部および/または中心穴部であることを特徴とすれば、樹脂部材の上に塗装し、更に機械加工を加えた場合に生じ易い被覆部材の剥がれに、より良好に対処できる。
更に、前記光透過性基材の前記段差は前記第1の面に対して落ち込んでいることを特徴とすれば、落ち込み部から起ち上がる部分を利用して被覆部材の密着性をより高めることが可能となる。
また更に、前記光透過性基材の前記段差は前記第1の面より突出していることを特徴とすれば、例えば、加工部を、被覆部材が形成されていない段差部に設けることが可能となり、被覆部材の剥がれに帰因する品質不良を軽減できる。
また他の観点から捉えると、本発明が適用される時計は、光透過性基材の視認側の表面に被覆部材、当該光透過性基材に段差、および当該段差に加工部が形成される文字板と、前記文字板の前記段差が形成される領域を前記視認側から覆う構成部材とを有することを特徴とする。
ここで、前記段差は前記光透過性基材の外周部に形成され、前記構成部材は、前記段差を前記視認側から覆う係合部材であることを特徴とする。例えば、外周部の胴部材や見返しリングで段差を視認側から覆うことで、段差までの領域で生じた被覆部材の剥がれ等を視認側から隠し、および/または、段差自身を視認側から隠すことで周囲を平坦化することが可能となり、より高級感のある時計が得られる。
また、例えば、前記段差は前記光透過性基材の中央部に形成され、前記構成部材は、前記段差を前記視認側から袴で覆う針部材であることを特徴とすることができる。
更に他の観点から捉えると、本発明は時計に用いられる文字板の製造方法であって、視認側となる第1の面の一部に高さの異なる段差部が設けられる光透過性基材を形成する光透過性基材形成工程と、形成された前記光透過性基材の前記視認側に被覆層を形成する被覆層形成工程と、前記被覆層が形成された前記光透過性基材の前記段差部に対して抜き加工を施す抜き工程とを有することを特徴とする。
ここで、前記被覆層形成工程は、前記第1の面に有色樹脂層を形成する第1の層形成工程と、形成された当該有色樹脂層の前記視認側に透明樹脂層を形成する第2の層形成工程とを備え、前記抜き工程の後または当該抜き工程の前に行われ、形成された前記透明樹脂層に対して平滑化処理を施す平滑化処理工程を更に備えたことを特徴とすれば、これらの層形成工程、平滑化処理工程を有する文字板の製造方法にて、機械加工に帰因する被膜層の剥がれ等を軽減した文字板の製造方法を提供できる。
本発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、被覆部材が形成された文字板にて加工部に生じる被覆部材の剥がれの影響を、より軽減またはより良好に解決することができる。
本実施の形態が適用される電子時計の時計本体を示した断面図である。 本実施の形態が適用される文字板の第1の形態例を示した図である。 本実施の形態が適用される文字板の第2の形態例を示した図である。 本実施の形態が適用される文字板の第3の形態例を示した図である。 電子時計への文字板の他の組み付け例を示した図である。 第1の形態例における文字板の製造方法を説明するための図である。 第1の形態例における文字板の製造方法を説明するための図である。 第2の形態例における文字板の製造方法を説明するための図である。 第2の形態例における文字板の製造方法を説明するための図である。 第3の形態例における文字板の第1の製造方法を説明するための図である。 第3の形態例における文字板の第2の製造方法を説明するための図である。 第3の形態例における文字板の第2の製造方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔電子時計の全体構成〕
図1は、本実施の形態が適用される電子時計の時計本体10を示した断面図である。図1に示す時計本体10は、胴部材11と、この胴部材11の視認側に設けられる透明ガラスからなる風防12と、胴部材11および風防12とともに外装を構成する裏蓋13とを備えている。
また、時計本体10は、内装部材として、保持部材18と、保持部材18を介して胴部材11によって支持されるムーブメント14を備えている。また、ムーブメント14には多重構造の針軸17が取り付けられている。そして、この針軸17の外軸には時針15が取り付けられ、針軸17の内軸には分針16が取り付けられる。そして、時針15と分針16は、ムーブメント14内に設けられたステッピングモータ等を駆動源とし輪列機構を介して駆動される。時針15および分針16には、それぞれ針軸17が通る部分に環状の袴15a,16bが形成されている。ムーブメント14の視認側には、例えばアモルファスシリコン層からなるソーラーセル19が設けられている。このソーラーセル19は、通常、黒っぽい紫色からなっている。更に、時計本体10は、時計用の文字板100を備えている。文字板100の上面側には、植字、貴石、電鋳時字、時字印刷、切分印刷、ネーム印刷、夜光塗料層などの指標部材が配置される。
〔文字板の第1の形態例〕
図2(a)、(b)は、本実施の形態が適用される文字板100の第1の形態例を示した図である。図2(a)は文字板100の断面形状を模式的に示した図であり、図2(b)は文字板100の表面外周部101y(図2(a)参照)を拡大表示した図である。
第1の形態例の文字板100は、光透過性を有する光透過性基材101と、光透過性基材101の視認側に形成され光透過性を有し白色層等からなる有色樹脂層102と、有色樹脂層102の視認側に形成され光透過性を有する透明樹脂層103とを備えている。この透明樹脂層103の視認側は、研磨等の処理によって平滑化される平滑面103aを形成している。
第1の形態例が適用される光透過性基材101は、視認側に形成される第1の面である表面101aと、ソーラーセル19側に形成される第2の面である裏面101bとを有している。光透過性基材101は、例えばポリカーボネートなどの樹脂材を用いることが好ましいが、ガラス素材を用いることもできる。裏面101bには、例えば、すりガラス状や模様ガラス状、プリズムのギザギザが付された凹凸模様等が付されている。この裏面101bにて、ソーラーセル19による発電に必要な光量についての光透過を行いながら、視認側からの光を反射させている。
また、第1の面である表面101aの一部に段差101cが形成されている。図2に示す第1の形態例では、表面101aの一部として、文字板100の外周部に、例えば円形の外周に沿って段差101cが形成されている。円形ではなく四角形の外周を有する場合には、その外周の形状に倣って段差101cが形成される。
光透過性基材101の段差101cには、加工部である破断部101dが形成されている。この破断部101dは、文字板100の外周部に沿い、有色樹脂層102および透明樹脂層103からなる被膜部材が形成された光透過性基材101に対し、形状加工、例えば、金型によるプレス加工にて端部101xが破断され、取り除かれて形成される。また、文字板100には、例えば金型によるプレス加工によって中心穴101eが形成される。
図2(b)は表面外周部101yを拡大表示している。光透過性基材101の段差101cは、立ち上がり面である縦方向面(略鉛直方向面)101vと、横方向面(略水平方向面)101hとを備え、縦方向面101vと横方向面101hとは屈曲部101gを介して連続している。立ち上がり面は、成形加工された場合、抜きテーパー等の斜面となっていることもある。
ここで、まず光透過性基材101の表面101aの一部に段差101cが形成され、その後、有色樹脂層102と透明樹脂層103とが形成された後、破断部101dにてプレス加工がなされる場合を考える。有色樹脂層102および透明樹脂層103は、ユーザから視認される領域である光透過性基材101の表面101aに積層されるとともに、光透過性基材101の段差101cの形状(縦方向面101vおよび横方向面101h)に倣って積層される。破断部101dによって形成される外形部は、時計本体10の他の構造物と嵌合等する箇所であり、高い寸法精度が要求されるが、金型により光透過性基材101をプレス加工した後に有色樹脂層102と透明樹脂層103とを形成すると、外形部(側面)への樹脂が付着または周りこみ、好ましい寸法精度が得られない場合がある。そこで、必要な寸法精度を得るために、有色樹脂層102と透明樹脂層103とを形成した後にプレス加工を施している。
しかしながら、光透過性基材101に有色樹脂層102と透明樹脂層103とが形成された後、破断部101dにてプレス加工がなされると、破断部101dに近い箇所にて、光透過性基材101と有色樹脂層102との間に剥がれや密着不良などの接合不良箇所109が生じる。本実施の形態のような段差101cを設けない場合には、剥がれや密着不良は、文字板100の内側に向けて広い範囲に、また、制御できない範囲に広がる。特に、光透過性基材101として例えば樹脂部材を用いると、基材に金属部材を用いた場合に比べて破断加工に際してより大きな収縮が生じ、有色樹脂層102および透明樹脂層103が基材から剥がれ易くなる。
そこで、本実施の形態では、段差101cを設け、屈曲部101gにて屈曲して連続する縦方向面101vと横方向面101hとを形成することで、剥がれや密着不良などの接合不良箇所109は、屈曲部101gを超えて広がらないように構成している。即ち、横方向面101hに剥がれや密着不良などの接合不良箇所109が生じた場合であっても、その範囲は、略水平方向の面である横方向面101hに留まり、立ち上がり面である縦方向面101vには及び難くなる。その結果、文字板100の段差が形成されていない箇所については、外周部のプレス加工に帰因する剥がれや密着不良などの影響は及ばない。
このように、本実施の形態によれば、光透過性基材101の立ち上がり面である縦方向面101vに、有色樹脂層102や透明樹脂層103の塗膜層が残ることで、密着強度を上げることが可能となる。そして、プレス加工による外形抜きを有色樹脂層102および透明樹脂層103を形成した後に施した場合であっても、有色樹脂層102および透明樹脂層103の剥がれが、文字板100のユーザにより視認される範囲に及ぶことを抑制することができる。
〔文字板の第2の形態例〕
図3は、本実施の形態が適用される文字板100の第2の形態例を示した図である。図3に示す第2の形態例は、文字板100の中心穴111eの形成箇所にて段差111fが設けられている点で、図2に示した第1の形態例とは異なる。尚、第1の形態例と同様な機能等については説明を省略する。
第2の形態例の文字板100は、第1の形態例と同様に、光透過性を有する光透過性基材111と、光透過性基材111の視認側に形成され光透過性を有する有色樹脂層112と、有色樹脂層112の視認側に形成され光透過性を有する透明樹脂層113とを備えている。この透明樹脂層113の視認側は、平滑処理によって平滑化される平滑面113aを形成している。
そして、第2の形態例が適用される光透過性基材111は、視認側に形成される第1の面である表面111aと、ソーラーセル19側に形成される第2の面である、すりガラス状や模様ガラス状などの模様を備えた裏面111bとを有している。また、第1の面である表面111aの一部に、段差111cと段差111fとが形成されている。図3に示す第2の形態例では、第1の形態例と同様に、表面111aの一部である文字板100の外周部に、例えば円形や四角形の外周に沿って段差111cが形成されている。更に加えて、図3に示す第2の形態例では、針軸17(図1参照)が通る中心穴111eの形成箇所に合わせ、その中心穴111eに隣接して段差111fが形成されている。
光透過性基材111の外周部の段差111cには、加工部として、第1の形態例の破断部101dと同様な破断部111dが形成されている。この破断部111dは、文字板100の外周部に沿い、有色樹脂層112および透明樹脂層113からなる被膜部材が形成された光透過性基材111に対し、形状加工、例えば、金型によるプレス加工にて端部111xが破断され、取り除かれて形成される。更に、この第2の形態例では、光透過性基材111の中央部の段差111fに、有色樹脂層112および透明樹脂層113からなる被膜部材が形成された光透過性基材111に対して、例えば金型によるプレス加工によって、加工部(破断部)の一つである中心穴111eが形成される。
第2の形態例の段差111c,111fでは、図2(b)にて説明した縦方向面(略鉛直方向面)101vと、横方向面(略水平方向面)101hと同様な、立ち上がり面である縦方向面(略鉛直方向面)と横方向面(略水平方向面)とが形成されている(図示せず)。光透過性基材111の表面111aに段差111c,111fが形成され、有色樹脂層112および透明樹脂層113が形成された後、破断部111dおよび破断部の一つである中心穴111eがプレス加工されると、破断部111dおよび中心穴111eに近い箇所にて、光透過性基材111と有色樹脂層112との間に剥がれや密着不良などの接合不良が生じる。しかしながら、第2の形態例では、段差111cに加え、段差111fを設け、剥がれや密着不良などの接合不良箇所が生じた場合であっても、その範囲は、略水平方向の面である横方向面に留まり、立ち上がり面である縦方向面には及び難くなる。その結果、外周部の破断部111d、および中心穴111eのプレス加工に帰因する剥がれや密着不良などの影響が、ユーザによる文字板100の視認箇所に及ぶことを抑制することができる。
尚、光透過性基材111において、表面111a上にて中心穴111eの段差111fが形成される領域は、時針15や分針16の針軸17が通る部分に形成される、環状の形状をした袴15a,16a(図1参照)の寸法形状よりも小さいことが望ましい。この袴15a,16aは、文字板100に形成される段差(光透過性基材111の段差111f、およびこの段差111fを覆う有色樹脂層112と透明樹脂層113)を視認側から覆う構成部材として機能する。このように構成することで、段差にてプレス加工により中心穴111eが形成された際に生じた剥がれ等を、袴15a,16aによって隠すことが可能となる。
〔文字板の第3の形態例〕
図4は、本実施の形態が適用される文字板100の第3の形態例を示した図である。図4に示す第3の形態例は、文字板100の光透過性基材121の表面121aに形成される段差121c、121fが視認側に向けて上に凸形状となっている。尚、第1の形態例、第2の形態例と同様な機能等については説明を省略する。
第3の形態例の文字板100は、第1の形態例、第2の形態例と同様に、光透過性を有する光透過性基材121と、光透過性基材121の視認側に形成され光透過性を有する有色樹脂層122と、有色樹脂層122の視認側に形成され光透過性を有する透明樹脂層123とを備えている。この透明樹脂層123の視認側は、平滑処理によって平滑化される平滑面123aを形成している。
そして、第3の形態例が適用される光透過性基材121は、視認側に形成される第1の面である表面121aと、ソーラーセル19側にて、すりガラス状や模様ガラス状などで形成される第2の面である裏面121bとを有している。また、第1の面である表面121aの一部に、段差121cと段差121fとが形成されている。図4に示す第3の形態例では、光透過性基材121の表面121aに対して視認側に突出するように、即ち視認側に向けて上に凸形状となるように段差121cと段差121fとが形成されている。言い換えると、有色樹脂層122および透明樹脂層123からなる被覆部材が形成される光透過性基材121の表面121aが、段差121c、121fに対して凹状に落ち込むように形成されている。
段差121cは、表面121aの一部である文字板100の外周部に、例えば円形や四角形の外周に沿って形成されている。また、段差121fは、表面121aの一部である文字板100の中心部に、針軸17(図1参照)が通る中心穴121eの形成箇所に合わせ、その中心穴121eに隣接した領域に段差121fが形成されている。
そして、光透過性基材121の外周部の段差121cには、加工部である破断部121dが形成されている。この破断部121dは、文字板100の外周部に沿い、光透過性基材121に対して形状加工、例えば金型によるプレス加工にて端部121xが破断され、取り除かれて形成される。また、光透過性基材121の中央部の段差121fに対し、例えば金型によるプレス加工によって、加工部(破断部)の一つである中心穴121eが形成される。
ここで、図4に示す第3の形態例では、段差121c,121fが形成される箇所には、光透過性基材121に有色樹脂層122や透明樹脂層123などの被覆部材が形成されていない。そのため、破断部121dおよび破断部の一つである中心穴121eがプレス加工された場合であっても、有色樹脂層122や透明樹脂層123などの被覆部材の剥がれや密着不良の問題は生じない。即ち、外周部の破断部121d、および中心穴121eのプレス加工に帰因する剥がれや密着不良などの影響が、文字板100の段差が形成されていない箇所に及ぶことを抑制でき、光透過性基材121の表面121aに形成されるプレス加工による有色樹脂層122や透明樹脂層123の剥がれの問題に対処できる。
文字板100が円形形状である場合に、この文字板100の円周側に形成される段差121cの内径寸法は、胴部材11(図1参照)の内径や後述する見返しリング22(図5参照)の内径よりも大きいことが望ましい。このように構成すれば、胴部材11や見返しリング22は、段差121cを視認側から覆う係合部材として機能させることができ、段差121cが視認側から隠され、見た目に良好な時計本体10を得ることができる。
また、段差121fが形成される領域は、時針15や分針16の袴15a,16aの寸法形状よりも、その内径が小さいことが望ましい。このように構成することで、この袴15a,16aは、文字板100に形成される段差121fを視認側から覆う構成部材として機能させることができる。このように構成することで、段差121fが袴15a,16aによって視認側から隠され、見た目に良好な時計本体10を得ることができる。
尚、この第3の形態例にて、段差121c、121fの高さが有色樹脂層122と透明樹脂層123を加えた被覆部材の全体高さに比べて低い場合には、段差121c、121fが形成されている領域に、透明樹脂層123、または有色樹脂層122および透明樹脂層123が残る場合がある。かかる場合であっても、段差121c、121fの所謂「土手」の存在により、被覆部材の密着性が強化され、密着不良を軽減することができる。
〔第1〜第3の形態例に示す構成要素の材質、構造等〕
次に、上述した第1、第2、および第3の形態例に示す、光透過性基材101、111、121、有色樹脂層102、112、122、および透明樹脂層103、113、123の形成材料、表面処理状況、材厚、膜厚等について説明する。
光透過性基材101(111、121)としては、樹脂(成形プラスチック材を含む)、ガラス、サファイヤガラス、セラミックなどが使用可能である。その中で、樹脂としては、例えば、光透過性の高い、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、およびこれらから選択した少なくとも1種の樹脂を使用できる。また、光透過性基材101(111、121)の厚さとしては、文字板100の用途に合わせて選択可能であり、特に限定されるものではない。但し、ソーラー時計用表示板として用いる場合には、文字板100の強度、光透過率などを考慮し、例えば200〜1500μm、好ましくは、300〜800μmとすることができる。
有色樹脂層102(112、122)は、例えば、白色顔料を樹脂に混ぜ合わせ、印刷方法で形成される。印刷方法以外に、塗装、乾式メッキなどにより形成することもできる。文字板100として他の色調を演出したい場合には、他の色の顔料や染料を用いることができる。ここで、有色樹脂層102(112、122)の膜厚を厚くすると白さは出るが、光透過率が悪くなることから、ソーラー時計用表示板として用いる場合には、膜厚としては、1〜50μm、好ましくは3〜30μmとするのが望ましい。そして、この有色樹脂層102により、光透過率が、例えば0.5〜50%、好ましくは10〜30%に低下する程度とすることができる。尚、例えば有色樹脂層102(112、122)との密着性を向上させるために、光透過性基材101(111、121)の上面側の表面に予めプライマー処理、粗面処理などが施される場合もある。
透明樹脂層103(113、123)としては、例えば、透明、または半透明な合成樹脂層であるクリアコートが使用可能である。このようなクリアコートとしては、例えば、ポリウレタン樹脂塗料、樹脂を形成するポリマー分子中にフッ素が混入されたフッ素樹脂塗料、ポリ塩化ビニル樹脂を可塑剤に分散させた塩ビゾル塗料、オイルフリーポリエステル樹脂をシリコーン中間体により変性させたシリコーンポリエステル樹脂からなるシリコーンポリエステル樹脂塗料、または、オイルフリーポリエステル樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、シリコーンアクリル樹脂塗料、塩化ビニル樹脂塗料、ラッカー、フェノール樹脂塗料、塩化ゴム系塗料などを採用することができる。また、これら各種樹脂をベースとした塗料またはインキを、クリアコートとして使用することもできる。
この透明樹脂層103(113、123)は、例えば、印刷、スピンコート、または、塗装により形成することができる。このとき、透明樹脂層103(113、123)の膜厚を厚くすると、光透過率が悪くなり、その一方で透明樹脂層103(113、123)の膜厚を薄くすると、その後の平滑処理を施した際に、下方に存在する有色樹脂層102(112、122)を傷つけてしまい、品質が低下することになる。また、透明樹脂層103(113、123)の膜厚を厚くすると、光の吸収により反射率が低下することになり、白さが低下することになる。従って、ソーラー時計用表示板として用いる場合には、光透過率、光反射率、平滑処理などを考慮すれば、透明樹脂層103(113、123)の膜厚は、1〜200μm、好ましくは、5〜100μmとするのが望ましい。
更に、本実施の形態が適用される文字板100は、透明樹脂層103(113、123)の視認側が平滑処理され、平滑面103a(113a、123a)を形成しているが、この平滑処理としては、例えば、鏡面処理、スピンコート処理、ロールコート処理、研磨処理から選択した少なくとも1つの平滑処理を採用できる。
ここで、光透過性基材101(111、121)の光反射率を例えば1〜50%で比較的小さい光反射率とし、有色樹脂層102(112、122)の光透過率を例えば1〜50%で比較的小さい光透過率とすることができる。これにより、光透過性基材101(111、121)をプラスチックのような軟らかい材料とし、且つ光透過性基材101(111、121)の製造工程で例えば傷が入った場合や、薬品による基材の損傷が発生した場合などでも、有色樹脂層102(112、122)の光の吸収と反射とによって光透過性基材101(111、121)の上述の傷が見えなくなり、美観上も外観品質も向上させることができる。
また、本実施の形態が適用される文字板100では、光透過性基材101(111、121)の光反射率を1〜50%の光反射率とし、有色樹脂層102(112、122)の光透過率を1〜80%の光透過率とし、この有色樹脂層102(112、122)が光拡散性を有する顔料を含むものとすることができる。このように、有色樹脂層102(112、122)が、光拡散性を有する顔料を含むことによって、有色樹脂層102(112、122)の光透過率が、1〜80%の光透過率と、より高い光透過率を有する材料で有色樹脂層102(112、122)を形成したとしても、光透過性基材101(111、121)の上述のような傷が見えなくなり、美観上も外観品質も向上させることができる。尚、光拡散性を有する顔料に含まれる拡散剤としては、例えば、粒状・(粉末状)、鱗片状、針状等の形状のもので、シリカ、ガラス、樹脂などを用いることができる。
また、本実施の形態が適用される文字板100では、光透過性基材101(111、121)の屈折率をNa、有色樹脂層102(112、122)の屈折率をNb、透明樹脂層103(113、123)の屈折率をNcとする場合に、
Figure 2011137762
の条件を満たしていることが望ましい。
光透過性基材101(111、121)と、有色樹脂層102(112、122)と、透明樹脂層103(113、123)との間の界面での屈折率を上記のように小さい範囲とすることで、光透過性基材101(111、121)の傷、有色樹脂層102(112、122)のいわゆるゆず肌のような塗装のシワが視認されにくくなり、美観および外観品質の向上が図れる。
また、本実施の形態が適用される文字板100では、光透過性基材101(111、121)において、鏡面反射率より拡散反射率を大きくすることが望ましい。
鏡面反射率が大きいと、光透過性基材101(111、121)の傷が見えやすくなるが、このように、拡散反射率を鏡面反射率より大きくすることで、拡散反射の光によって、このような傷が視認されにくくなり、美観および外観品質を向上することになる。
また、有色樹脂層102(112、122)の厚さと、透明樹脂層103(113、123)の厚さとの比が、1:200〜50:1の範囲とすることが望ましい。
このような範囲に有色樹脂層102(112、122)の厚さと透明樹脂層103(113、123)の厚さとの比があれば、透明樹脂層103(113、123)を平滑化して平滑面103a(113a、123a)を形成する際にも透明樹脂層103(113、123)が残存するとともに、有色樹脂層102(112、122)が存在することになるので、平滑処理によって、光透過性基材101(111、121)が傷つくことなく、一定の外観品質を保持することができる。
また、本実施の形態が適用される文字板100では、有色樹脂層102(112、122)の厚さが、1〜50μmの範囲で、透明樹脂層103(113、123)の厚さが、1〜200μmの範囲であることが望ましい。
このような範囲に、有色樹脂層102(112、122)の厚さと透明樹脂層103(113、123)の厚さがあれば、透明樹脂層103(113、123)を平滑化して平滑面103a(113a、123a)を形成する際にも、透明樹脂層103(113、123)が残存するとともに、有色樹脂層102(112、122)の傷の抑制による外観品質の保持が可能となる。
また、本実施の形態が適用される文字板100では、有色樹脂層102(112、122)の色が、JIS Z 8729で規定されるL表色系において、下記の条件式、すなわち、
Figure 2011137762
Figure 2011137762
Figure 2011137762
の何れかの条件式を満たすことが望ましい。
このような範囲に、有色樹脂層102(112、122)の色があれば、本構成を採用しない場合に比べ、より深みのあるより高級な質感や、より高級感にあふれる文字板100を提供することができる。
また、本実施の形態が適用される文字板100では、有色樹脂層102(112、122)の平均反射率が、40%以上で、且つ、400nm〜800nmの各波長に対する光反射率の最大値と最小値の差が30%以下(Rmax−Rmin≦30%)であることが望ましい。
光反射率の最大値と最小値の差がこのような範囲にあれば、可視光領域においてピークが存在しないので、色がついておらず且つ明るい白色系の高級感のある外観品質を有する表示板を提供することができる。
また、光透過性基材101(111、121)の厚さと、有色樹脂層102(112、122)および透明樹脂層103(113、123)を合わせた被覆部材の厚さとの比が、150:1〜2:15であることが望ましい。
このような範囲に、光透過性基材101(111、121)の厚さと、有色樹脂層102(112、122)および透明樹脂層103(113、123)を合わせた被覆部材の厚さとの比があれば、透明樹脂層103(113、123)を平滑化して平滑面103a(113a、123a)を形成する際にも、光透過性基材101(111、121)の剛性によって、平滑処理の際の取り扱いが容易となり、また、平滑処理を行った場合であっても透明樹脂層103(113、123)が残存するとともに、有色樹脂層102(112、122)が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
上記のような材質、構造を備える文字板100によれば、平滑に研磨された文字板100の表面をユーザが直視することにより、透明樹脂層103(113、123)を介して、光透過性基材101(111、121)の視認側に形成された有色樹脂層102(112、122)による反射光をユーザが視認することになる。これにより、本実施の形態を採用しない場合に比べて、より深みのあるより高級感のある質感や、金属表示板と同様の金属感、白さ、明るさのある鮮明な色彩が得られる。そして、有色樹脂層102(112、122)によってソーラーセル19の発電に充分な光量を供給できる。それに加え、ソーラーセル19の上面から有色樹脂層102(112、122)の下面までの距離が光透過性基材101(111、121)により離間しているので、ソーラーセル19に形成される十字線や濃紫色が見え難くなる。
〔電子時計の他の組み付け例〕
図5は、電子時計の時計本体10への文字板100の組み付け例として、図1に示す組み付け例とは異なる他の組み付け例を示した図である。図5に示すように、時計本体10の外周部を形成する時計ケース胴体21と、その時計ケース胴体の内側に設けられ、文字板100の端部を覆う構成部材としての見返しリング22とを有している。また、裏蓋13と時計ケース胴体21との間に設けられ、時計本体10の内部を密封状態で封止するための防水パッキン24とを有している。そして、密封封止される時計本体10の内部には、電波を受信するアンテナ23を備えている。
ソーラーセル19の上部(視認側)に配置される文字板100は、見返しリング22によりその端部が覆われる。より詳細には、前述の第1の形態例〜第3の形態例にて、外周部に形成される段差101c、111c、121cは、見返しリング22によって隠される。これによって、光透過性基材101、111、121の端部外観を良好に維持でき、例えば、光透過性基材101、111、121の視認側に形成される有色樹脂層102、112、122や透明樹脂層103、113、123などの被覆部材に対し、その剥がれなどの欠陥が外観上に現れることを抑制できる。
尚、本実施の形態が適用される文字板100は、図5に示すようなソーラーセル駆動の無線機能付き時計などに用いた場合に、ソーラーセル19の発電に充分な光量を供給し、ソーラーセル19の十字線や濃紫色が目に見えないようにすることができる。そして、例えば、透明なポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂やポリエチレンテフタレート(PET)などで形成した反射型偏光板、透過性反射板、光透過性基材101、111、121から構成すれば、これらは非導電性材料であるので、電波受信を阻害することがなく、アンテナ23の受信性能を高く維持することができ、無線機能付き時計としての機能を確保することができる。
〔第1の形態例における文字板100の製造方法〕
次に、図2を用いて説明した第1の形態例における文字板100の製造方法について説明する。
図6−1(a)〜(d)、図6−2(e)〜(g)は、第1の形態例における文字板100の製造方法を説明するための図である。
図6−1(a)では、まず、樹脂材料を用い成型加工によって光透過性基材101を形成する工程が示されている。成型加工される光透過性基材101は、視認側となる第1の面である表面101aと、第2の面である裏面101bとが形成され、表面101aの一部に段差101cが形成されている。図6−1(a)の例では、針軸のための中心穴部に段差が形成されていない。この光透過性基材101の厚さは、前述のように、文字板100の強度、光透過率などを考慮し、例えば200〜1500μm、好ましくは、300〜800μmとされる。段差101cの大きさ(高さ)としては、光透過性基材101の全体の厚さに応じて選択される。この段差101cの高さは、被膜層の密着性を高めるためには大きくすることが好ましい。但し、段差101cを大きくした場合には、図1に示す胴部材11や図5に示す見返しリング22などの構成部材との嵌合部分が薄くなる。そこで、段差101cの大きさは、これらの条件を加味して決定され、例えば50〜200μm程度が好ましい。
次に、図6−1(b)には、色調塗装として、光透過性基材101の視認側に有色樹脂層102が形成される工程が示されている。ここでは、例えば白色顔料を、印刷、塗装、乾式メッキなどで形成する。この色調塗装工程により、光透過性基材101の視認側である表面101aと、段差101cとに有色樹脂層102が形成される。そして、図2(b)に示した段差101cの縦方向面101vおよび横方向面101hにも有色樹脂層102が形成される。その後、乾燥処理がなされる。この有色樹脂層102の厚さとしては、例えば、1〜50μm、好ましくは3〜30μmである。
次に、図6−1(c)には、透明塗装として、有色樹脂層102の視認側に透明樹脂層103が形成される工程が示されている。ここでは、前述の色調塗装工程にて形成された有色樹脂層102の視認側に、透明、または半透明な合成樹脂層である透明樹脂層103が、例えば、印刷、スピンコート、塗装などにより形成され、その後乾燥処理がなされる。この透明樹脂層103の厚さとしては、例えば、1〜200μm、好ましくは5〜100μmである。
次に、図6−1(d)では、形状加工として、光透過性基材101に有色樹脂層102および透明樹脂層103が形成された後の形状加工の工程が示されている。ここでは、プレス抜きにより、破断部101dの外形抜き、中心穴101eの中心穴抜きが行われる。第1の形態例では、外周部に段差101cが形成されており、中心部には段差が形成されていない。破断部101dはこの外周部の段差101cに形成される。
図6−2(e)は、図6−1(d)による抜き加工の結果としての抜き上がりの状態を示している。
この外形抜き、および中心穴抜きに際し、図6−1(c)にて形成された文字板100が金型のダイスとノックアウトの位置に合わせて配置され、パンチによって文字板100をはさみ、プレス機械による加圧によって抜き加工による形状加工が行われる。このプレスに際し、光透過性基材101にゆがみが生じ、光透過性基材101が押し潰されて「だれ」が生じるが、有色樹脂層102および透明樹脂層103が、この「だれ」に追従できず、光透過性基材101と有色樹脂層102との間で密着性不良が生じる。光透過性基材101に該当する基材を金属で形成した場合には、この「だれ」による問題は少ないが、樹脂で光透過性基材101を形成した場合には、この問題は大きい。この密着性不良の問題は、中心穴抜きよりも抜き面積の大きい外形抜きの方が顕著に現れる。第1の形態例では、この外形部分について形成される段差101cに合わせて外形抜きを行い、段差101cの箇所に破断部101dが形成されている。この段差101cによって、所謂「土手」が形成され、段差101cによる密着性不良は、この段差101cが形成された範囲に留められる。
図6−2(f)では、平滑処理の第1の工程として、ラッピングによる研磨が行われることを示している。図6−2(e)に示す抜き加工の後、透明樹脂層103の表面が平滑処理されるが、鏡面研磨の第1の工程として、ラッピング加工が行われる。ここでは例えば、遊離砥粒を潤滑剤に混ぜてスラリーにし、ラップ定盤と文字板100との間にこのスラリーを加えながら相対運動により透明樹脂層103の表面が研磨される。
次いで、図6−2(g)は、平滑処理の第2の工程として、ポリシング鏡面仕上げ研磨が行われることを示している。図6−2(f)の第1の平滑処理工程後の文字板100に対して、第1の平滑処理工程に用いられた研磨剤よりも更に細かい微細研磨剤を用い、例えば研磨パッドを定盤等に貼り付けて透明樹脂層103の表面を鏡面のごとく研磨加工する。この鏡面仕上げ研磨によって平滑面103aが形成される。
以上のような一連の製造方法によって、図2に示した第1の形態例の文字板100を得ることができる。
〔第2の形態例における文字板100の製造方法〕
次に、図3を用いて説明した第2の形態例における文字板100の製造方法について説明する。
図7−1(a)〜(d)、図7−2(e)〜(g)は、第2の形態例における文字板100の製造方法を説明するための図である。
図7−1(a)では、まず、樹脂材料を用い成型加工によって光透過性基材111を形成する工程が示されている。成型加工される光透過性基材111は、視認側となる第1の面である表面111aと、第2の面である裏面111bとが形成され、表面111aの一部に段差111cおよび段差111fが形成されている。図6−1(a)の例では、針軸のための中心穴部に段差が形成されていなかった点で異なる。光透過性基材111の厚さや段差111c、111fの大きさ等は、図6−1(a)にて説明した光透過性基材101や段差101cと同等である。
次に、図7−1(b)では、色調塗装として、光透過性基材111の視認側に有色樹脂層112が形成される工程が示されている。ここでは、例えば白色顔料を、印刷、塗装、乾式メッキなどで形成する。この色調塗装工程により、光透過性基材111の視認側である表面111aと、段差111cおよび段差111fとに有色樹脂層112が形成される。その後、乾燥処理がなされる。この有色樹脂層112の厚さとしては、前述のように、例えば、1〜50μm、好ましくは3〜30μmである。
次に、図7−1(c)では、透明塗装として、有色樹脂層112の視認側に透明樹脂層113が形成される工程が示されている。ここでは、前述の色調塗装工程にて形成された有色樹脂層112の視認側に、透明、または半透明な合成樹脂層である透明樹脂層113が、例えば、印刷、スピンコート、塗装などにより形成され、その後乾燥処理がなされる。この透明樹脂層113の厚さとしては、例えば、1〜200μm、好ましくは5〜100μmである。
次に、図7−1(d)では、形状加工として、光透過性基材111に有色樹脂層112および透明樹脂層113が形成された後の形状加工の工程が示されている。ここでは、プレス抜きにより、破断部111dの外形抜き、中心穴111eの中心穴抜きが行われる。第2の形態例では、外周部に段差111cが形成されており、中心部には段差111fが形成されている。加工部である破断部111dはこの外周部の段差111cに形成され、加工部である中心穴111eはこの段差111fに形成される。
図7−2(e)は、図7−1(d)による抜き加工の結果としての抜き上がりの状態を示している。
この外形抜き、および中心穴抜きに際し、図7−1(c)にて形成された文字板100が金型のダイスとノックアウトの位置に合わせて配置され、パンチによって文字板100をはさみ、プレス機械による加圧によって抜き加工による形状加工が行われる。このプレスに際して、光透過性基材111にゆがみが生じ、光透過性基材111と有色樹脂層112との間で密着性不良が生じる。この問題は、上述の光透過性基材101と有色樹脂層102との間の密着不良と同様である。この第2の形態例では、第1の形態例と同様に、外形部分について形成される段差111cに合わせて外形抜きを行うが、それに加え、段差111fに合わせて中心穴抜きが行われる。これによって、加工部である破断部111d、および中心穴111eからの密着性不良が、段差111c、111fの所謂「土手」で塞き止められ、文字板100がユーザに視認される箇所に密着性不良が生じることを抑制できる。
次に、図7−2(f)では、平滑処理の第1の工程として、ラッピングによる研磨が行われることを示している。図7−2(e)に示す抜き加工の後、透明樹脂層113の表面が平滑処理されるが、ここでは、鏡面研磨の第1の工程として、ラッピング加工が行われる。より詳しくは、例えば、遊離砥粒を潤滑剤に混ぜてスラリーにし、ラップ定盤と文字板100との間にこのスラリーを加えながら相対運動により透明樹脂層113の表面が研磨される。
次いで、図7−2(g)は、平滑処理の第2の工程として、ポリシング鏡面仕上げ研磨が行われることを示している。図7−2(f)の第1の平滑処理工程後の文字板100に対して、第1の平滑処理工程に用いられた研磨剤よりも更に細かい微細研磨剤を用い、例えば研磨パッドを定盤等に貼り付けて透明樹脂層113の表面を鏡面のごとく研磨加工する。この鏡面仕上げ研磨によって平滑面113aが形成される。
以上のような一連の製造方法によって、図3に示した第2の形態例の文字板100を得ることができる。
〔第3の形態例における文字板100の第1の製造方法〕
次に、図4を用いて説明した第3の形態例における文字板100の第1の製造方法について説明する。
図8(a)〜(d)は、第3の形態例における文字板100の第1の製造方法を説明するための図である。
図8(a)には、まず、樹脂材料を用い成型加工によって光透過性基材121を形成する工程が示されている。成型加工される光透過性基材121は、視認側となる第1の面である表面121aと、第2の面である裏面121bとが形成され、表面121aの、例えば円形の外周部に凸状の段差121ccが形成され、表面121aの中央部に凸状の段差121ffが形成されている。段差121cc、121ffの高さは、図4に示した段差121c、121fよりも、後の研磨工程(図8(d))にて削られる分だけ高くすることができる。段差121cc、121ffの存在により、光透過性基材121の全体から見ると、ユーザに視認される領域となる表面121aは、段差121cc、121ffに対して凹部となっている。
次に、図8(b)では、被膜部材を塗布する塗膜加工の工程が示されている。ここでは、光透過性基材121の視認側に、まず有色樹脂層122が形成され、その後、この有色樹脂層122の視認側に透明樹脂層123が形成される。より詳しくは、まず、光透過性基材121の視認側である表面121aの凹部と段差121cc、121ffによる凸部とに、印刷、塗装、乾式メッキなどで、例えば白色顔料からなる有色樹脂層122を形成する。その後、乾燥処理がなされる。この有色樹脂層122の厚さは、前述のように、例えば、1〜50μm、好ましくは3〜30μmである。次いで、この有色樹脂層122の視認側に、透明、または半透明な合成樹脂層である透明樹脂層123を、例えば、印刷、スピンコート、塗装などにより形成し、その後、乾燥処理を施す。この透明樹脂層123の厚さとしては、前述のように、例えば、1〜200μm、好ましくは5〜100μmである。
次に、図8(c)は、形状加工の工程を示している。ここでは、プレス抜きにより、破断部121dの外形抜き、中心穴121eの中心穴抜きが行われる。ここでは、図8(a)に示すように外周部に段差121ccが形成されており、中心部には段差121ffが形成されている。加工部である破断部121dはこの外周部の段差121ccの領域に形成され、加工部である中心穴121eはこの段差121ffの領域に形成される。この外形抜き、および中心穴抜きに際し、図8(c)にて形成された文字板100が金型のダイスとノックアウトの位置に合わせて配置され、パンチによって挟まれ、プレス機械による加圧によって抜き加工による形状加工が行われる。尚、このとき、外周部の段差121ccおよび中心部の段差121ffには、破断部121dおよび中心穴121eの形状加工に帰因する「はがれ」等の欠陥が生じている場合があるが、後の平滑処理で取り除かれる。
図8(d)は、平滑処理と、その平滑処理後の完成形状を示している。平滑処理では、まず、第1の平滑工程として、ラッピングによる研磨が行われ、その後、第2の平滑工程として、ポリシング鏡面仕上げ研磨が行われる。
まず、第1の平滑工程では、例えば、遊離砥粒を潤滑剤に混ぜてスラリーにし、ラップ定盤と文字板100との間にこのスラリーを加えながら相対運動により透明樹脂層123の表面が研磨される。このラッピングの研磨によって、外周部の段差121ccおよび中心部の段差121ffの視認側に形成された有色樹脂層122および透明樹脂層123も取り除かれる。そして、外周部の段差121ccおよび中心部の段差121ffも削られ、その高さがほぼ段差121c、121fと同等となる。この処理によって、図8(c)に示すプレス抜きの形状加工で生じた「はがれ」等の欠陥が生じた箇所も研磨され、密着性不良の問題も取り除かれている。
次いで、第2の平滑工程では、上述の第1の平滑工程後の文字板100に対して、第1の平滑工程に用いられた研磨剤よりも更に細かい微細研磨剤を用い、例えば研磨パッドを定盤等に貼り付けて透明樹脂層123の表面を鏡面のごとく研磨加工する。この鏡面仕上げ研磨によって平滑面123aが形成される。この第2の平滑工程によって、段差121c、121fが形成され、この段差121c、121fと同じ高さで、その表面が研磨された被覆部材(有色樹脂層122および透明樹脂層123)が形成される。
以上のような一連の製造方法によって、図4に示した第3の形態例の文字板100を得ることができる。
〔第3の形態例における文字板100の第2の製造方法〕
次に、図4を用いて説明した第3の形態例における文字板100の第2の製造方法について説明する。
図9−1(a)〜(c)、図9−2(d)、(e)は、第3の形態例における文字板100の第2の製造方法を説明するための図である。図8に示す第1の製造方法はプレス抜きによる形状加工後に研磨による平滑面加工を行っていた。この第2の製造方法は、研磨による平滑面加工後にプレス抜きによる形状加工を行う点で異なる。
図9−1(a)は、図8(a)と同様に、まず、樹脂材料を用い成型加工によって光透過性基材121を形成する工程を示している。成型加工される光透過性基材121は、視認側となる第1の面である表面121aと、第2の面である裏面121bとが形成され、表面121aの、例えば円形の外周部に凸状の段差121ccが形成され、表面121aの中央部に凸状の段差121ffが形成されている。段差121cc、121ffの高さは、図4に示した段差121c、121fよりも、後の研磨工程(図9−1(c))にて削られる分だけ高くすることができる。段差121cc、121ffの存在により、光透過性基材121の全体から見ると、実際にユーザに視認される領域となる表面121aは、段差121cc、121ffに対して凹部となっている。
次に、図9−1(b)は、図8(b)と同様に、被膜部材を塗布する塗膜加工の工程を示している。ここでは、光透過性基材121の視認側に、まず有色樹脂層122が形成され、その後、この有色樹脂層122の視認側に透明樹脂層123が形成される。より詳しくは、まず、光透過性基材121の視認側である表面121aの凹部と段差121cc、121ffによる凸部とに、印刷、塗装、乾式メッキなどで、例えば白色顔料からなる有色樹脂層122を形成する。次いで、この有色樹脂層122の視認側に、透明、または半透明な合成樹脂層である透明樹脂層123を、例えば、印刷、スピンコート、塗装などにより形成し、その後、乾燥処理をする。この有色樹脂層122および透明樹脂層123の厚さは、図8で説明したものと同様である。
次に、図9−1(c)は、平滑処理を示している。この第2の製造方法ではプレス抜きによる形状加工の前に平滑処理が行われる。ここでは、まず、第1の平滑工程として、ラッピングによる研磨が行われ、その後、第2の平滑工程として、ポリシング鏡面仕上げ研磨が行われる。
まず、第1の平滑工程では、例えば、遊離砥粒を潤滑剤に混ぜてスラリーにし、ラップ定盤と文字板100との間にこのスラリーを加えながら相対運動により透明樹脂層123の表面が研磨される。このラッピングの研磨によって、外周部の段差121ccおよび中心部の段差121ffの視認側に形成された有色樹脂層122および透明樹脂層123も取り除かれる。そして、外周部の段差121ccおよび中心部の段差121ffも削られ、その高さがほぼ段差121c、121fと同等となる。
次いで、第2の平滑工程では、上述の第1の平滑工程後の文字板100に対して、第1の平滑工程に用いられた研磨剤よりも更に細かい微細研磨剤を用い、例えば研磨パッドを定盤等に貼り付けて透明樹脂層123の表面を鏡面のごとく研磨加工する。この鏡面仕上げ研磨によって平滑面123aが形成される。この第2の平滑工程によって、段差121c、121fが形成され、この段差121c、121fと同じ高さで、その表面が研磨された被覆部材(有色樹脂層122および透明樹脂層123)が形成される。
次に、図9−2(d)は、形状加工の工程を示している。ここでは、平滑処理がなされた文字板100に対して、プレス抜きにより、破断部121dの外形抜き、中心穴121eの中心穴抜きが行われる。外周部の段差121cおよび中心部の段差121fには、被覆部材(有色樹脂層122および透明樹脂層123)が形成されていない。その結果、光透過性基材121に形状加工を施したとしても、この加工部である破断部121dおよび中心穴121eの周囲には、この形状加工に帰因する被覆部材の「はがれ」等は生じない。
図9−2(e)は、形状加工後の完成形状を示している。 図9−1(a)〜(c)、および図9−2(d)の一連の製造工程によって、図4に示した第3の形態例の文字板100を得ることができる。
このように、図4に示した第3の形態例の文字板100では、図8(a)および図9−1(a)に示すように、光透過性基材121の外周部に凸状の段差121ccが形成され、ユーザに視認される領域となる表面121aは、段差121ccに対して凹部となっている。そのために、周部に形成される凸状の段差121ccが土手となり、被覆部材(有色樹脂層122および透明樹脂層123)の塗装を行っても、必要な量の塗装部分が外側にはみ出すことを抑制できる。例えば、エアースプレーを用いた場合には、塗装が横に流れていってしまうが、凸状の段差121ccによって抑制できる。また、凸状の段差121ccにより、例えば、1回で厚く塗装することが可能となる。更に、平滑加工に際して、外周部に形成される凸状の段差121ccを基準面とすることができ、より平坦に研磨することができる。また、上記実施の形態において、平滑工程をラッピングによる研磨加工の後、ポリシング鏡面仕上げ研磨加工で行なったが、透明樹脂層の平滑度や鏡面度等の外観品質(デザイン性を含む)に応じラッピングのみの場合や、ポリシングのみの場合でも良いことは言う迄もない。
以上、詳述したように、本実施の形態の、特に文字板100の第1の形態例および第2の形態例によれば、樹脂基材である光透過性基材101、111の外周または/および中心穴の側壁に白色層などの被覆層を残すことが可能となり、被覆層の密着強度を上げることが可能となる。特に、被覆層形成後の樹脂基材に金型による外形または/および中心穴抜きを行った場合に、樹脂基材で問題となり易い被覆層の剥がれを軽減することができる。
また、本実施の形態の、特に文字板の第3の形態例によれば、被覆層の形成されていない樹脂基材である光透過性基材121の段差部に、金型による外形または/および中心穴抜きを施すことが可能となり、被覆層が形成された樹脂基材に機械加工が施された場合であっても、樹脂基材で問題となり易い被覆層の剥がれを軽減することが可能となる。また、段差の存在により、ユーザに視認される箇所が凹部となり、塗装処理が容易となり、また、研磨作業も容易となる。
10…時計本体、11…胴部材、12…風防、13…裏蓋、14…ムーブメント、15…時針、16…分針、17…針軸、18…保持部材、100…文字板、101、111、121…光透過性基材、101a、111a、121a…表面、101c、111c、121c…段差、101d、111d、121d…破断部、101e、111e、121e…中心穴、111f、121f…段差、102、112、122…有色樹脂層、103、113、123…透明樹脂層

Claims (9)

  1. 視認側に形成される第1の面と当該第1の面の一部に設けられる段差とを有し光透過性を有する光透過性基材と、
    前記光透過性基材の前記視認側に形成される被覆部材と、
    前記光透過性基材の前記段差に形成される加工部と
    を有することを特徴とする文字板。
  2. 前記被覆部材は、前記光透過性基材の前記視認側に形成される有色樹脂層と、当該有色樹脂層の当該視認側に形成される透明樹脂層とを備え、当該透明樹脂層が平滑処理によって平滑化された平滑面を有することを特徴とする請求項1に記載の文字板。
  3. 前記光透過性基材は樹脂部材で形成され、
    前記加工部はプレス加工により形成された外周部および/または中心穴部であることを特徴とする請求項1または2に記載の文字板。
  4. 前記光透過性基材の前記段差は前記第1の面に対して落ち込んでいることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の文字板。
  5. 前記光透過性基材の前記段差は前記第1の面より突出していることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の文字板。
  6. 光透過性基材の視認側の表面に被覆部材、当該光透過性基材に段差、および当該段差に加工部が形成される文字板と、
    前記文字板の前記段差が形成される領域を前記視認側から覆う構成部材と
    を有することを特徴とする時計。
  7. 前記段差は前記光透過性基材の外周部に形成され、
    前記構成部材は、前記段差を前記視認側から覆う係合部材であることを特徴とする請求項6記載の時計。
  8. 時計に用いられる文字板の製造方法であって、
    視認側となる第1の面の一部に高さの異なる段差部が設けられる光透過性基材を形成する光透過性基材形成工程と、
    形成された前記光透過性基材の前記視認側に被覆層を形成する被覆層形成工程と、
    前記被覆層が形成された前記光透過性基材の前記段差部に対して抜き加工を施す抜き工程と
    を有することを特徴とする文字板の製造方法。
  9. 前記被覆層形成工程は、前記第1の面に有色樹脂層を形成する第1の層形成工程と、形成された当該有色樹脂層の前記視認側に透明樹脂層を形成する第2の層形成工程とを備え、
    前記抜き工程の後または当該抜き工程の前に行われ、形成された前記透明樹脂層に対して平滑化処理を施す平滑化処理工程を更に備えたことを特徴とする請求項8記載の文字板の製造方法。
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