JP2011137762A - 文字板、時計、及び文字板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】時計用の文字板100は、視認側に形成される表面101aとこの表面101aの一部に設けられる段差101cとを有し光透過性を有する光透過性基材101と、この光透過性基材101の視認側に形成される有色樹脂層102および透明樹脂層103と、光透過性基材101の段差101cに形成される破断部101dとを有する。
【選択図】図2
Description
〔電子時計の全体構成〕
図1は、本実施の形態が適用される電子時計の時計本体10を示した断面図である。図1に示す時計本体10は、胴部材11と、この胴部材11の視認側に設けられる透明ガラスからなる風防12と、胴部材11および風防12とともに外装を構成する裏蓋13とを備えている。
図2(a)、(b)は、本実施の形態が適用される文字板100の第1の形態例を示した図である。図2(a)は文字板100の断面形状を模式的に示した図であり、図2(b)は文字板100の表面外周部101y(図2(a)参照)を拡大表示した図である。
図3は、本実施の形態が適用される文字板100の第2の形態例を示した図である。図3に示す第2の形態例は、文字板100の中心穴111eの形成箇所にて段差111fが設けられている点で、図2に示した第1の形態例とは異なる。尚、第1の形態例と同様な機能等については説明を省略する。
図4は、本実施の形態が適用される文字板100の第3の形態例を示した図である。図4に示す第3の形態例は、文字板100の光透過性基材121の表面121aに形成される段差121c、121fが視認側に向けて上に凸形状となっている。尚、第1の形態例、第2の形態例と同様な機能等については説明を省略する。
次に、上述した第1、第2、および第3の形態例に示す、光透過性基材101、111、121、有色樹脂層102、112、122、および透明樹脂層103、113、123の形成材料、表面処理状況、材厚、膜厚等について説明する。
鏡面反射率が大きいと、光透過性基材101(111、121)の傷が見えやすくなるが、このように、拡散反射率を鏡面反射率より大きくすることで、拡散反射の光によって、このような傷が視認されにくくなり、美観および外観品質を向上することになる。
このような範囲に有色樹脂層102(112、122)の厚さと透明樹脂層103(113、123)の厚さとの比があれば、透明樹脂層103(113、123)を平滑化して平滑面103a(113a、123a)を形成する際にも透明樹脂層103(113、123)が残存するとともに、有色樹脂層102(112、122)が存在することになるので、平滑処理によって、光透過性基材101(111、121)が傷つくことなく、一定の外観品質を保持することができる。
このような範囲に、有色樹脂層102(112、122)の厚さと透明樹脂層103(113、123)の厚さがあれば、透明樹脂層103(113、123)を平滑化して平滑面103a(113a、123a)を形成する際にも、透明樹脂層103(113、123)が残存するとともに、有色樹脂層102(112、122)の傷の抑制による外観品質の保持が可能となる。
光反射率の最大値と最小値の差がこのような範囲にあれば、可視光領域においてピークが存在しないので、色がついておらず且つ明るい白色系の高級感のある外観品質を有する表示板を提供することができる。
このような範囲に、光透過性基材101(111、121)の厚さと、有色樹脂層102(112、122)および透明樹脂層103(113、123)を合わせた被覆部材の厚さとの比があれば、透明樹脂層103(113、123)を平滑化して平滑面103a(113a、123a)を形成する際にも、光透過性基材101(111、121)の剛性によって、平滑処理の際の取り扱いが容易となり、また、平滑処理を行った場合であっても透明樹脂層103(113、123)が残存するとともに、有色樹脂層102(112、122)が傷つくことがなく、一定の外観品質を保持することができる。
図5は、電子時計の時計本体10への文字板100の組み付け例として、図1に示す組み付け例とは異なる他の組み付け例を示した図である。図5に示すように、時計本体10の外周部を形成する時計ケース胴体21と、その時計ケース胴体の内側に設けられ、文字板100の端部を覆う構成部材としての見返しリング22とを有している。また、裏蓋13と時計ケース胴体21との間に設けられ、時計本体10の内部を密封状態で封止するための防水パッキン24とを有している。そして、密封封止される時計本体10の内部には、電波を受信するアンテナ23を備えている。
次に、図2を用いて説明した第1の形態例における文字板100の製造方法について説明する。
図6−1(a)〜(d)、図6−2(e)〜(g)は、第1の形態例における文字板100の製造方法を説明するための図である。
この外形抜き、および中心穴抜きに際し、図6−1(c)にて形成された文字板100が金型のダイスとノックアウトの位置に合わせて配置され、パンチによって文字板100をはさみ、プレス機械による加圧によって抜き加工による形状加工が行われる。このプレスに際し、光透過性基材101にゆがみが生じ、光透過性基材101が押し潰されて「だれ」が生じるが、有色樹脂層102および透明樹脂層103が、この「だれ」に追従できず、光透過性基材101と有色樹脂層102との間で密着性不良が生じる。光透過性基材101に該当する基材を金属で形成した場合には、この「だれ」による問題は少ないが、樹脂で光透過性基材101を形成した場合には、この問題は大きい。この密着性不良の問題は、中心穴抜きよりも抜き面積の大きい外形抜きの方が顕著に現れる。第1の形態例では、この外形部分について形成される段差101cに合わせて外形抜きを行い、段差101cの箇所に破断部101dが形成されている。この段差101cによって、所謂「土手」が形成され、段差101cによる密着性不良は、この段差101cが形成された範囲に留められる。
以上のような一連の製造方法によって、図2に示した第1の形態例の文字板100を得ることができる。
次に、図3を用いて説明した第2の形態例における文字板100の製造方法について説明する。
図7−1(a)〜(d)、図7−2(e)〜(g)は、第2の形態例における文字板100の製造方法を説明するための図である。
この外形抜き、および中心穴抜きに際し、図7−1(c)にて形成された文字板100が金型のダイスとノックアウトの位置に合わせて配置され、パンチによって文字板100をはさみ、プレス機械による加圧によって抜き加工による形状加工が行われる。このプレスに際して、光透過性基材111にゆがみが生じ、光透過性基材111と有色樹脂層112との間で密着性不良が生じる。この問題は、上述の光透過性基材101と有色樹脂層102との間の密着不良と同様である。この第2の形態例では、第1の形態例と同様に、外形部分について形成される段差111cに合わせて外形抜きを行うが、それに加え、段差111fに合わせて中心穴抜きが行われる。これによって、加工部である破断部111d、および中心穴111eからの密着性不良が、段差111c、111fの所謂「土手」で塞き止められ、文字板100がユーザに視認される箇所に密着性不良が生じることを抑制できる。
以上のような一連の製造方法によって、図3に示した第2の形態例の文字板100を得ることができる。
次に、図4を用いて説明した第3の形態例における文字板100の第1の製造方法について説明する。
図8(a)〜(d)は、第3の形態例における文字板100の第1の製造方法を説明するための図である。
以上のような一連の製造方法によって、図4に示した第3の形態例の文字板100を得ることができる。
次に、図4を用いて説明した第3の形態例における文字板100の第2の製造方法について説明する。
図9−1(a)〜(c)、図9−2(d)、(e)は、第3の形態例における文字板100の第2の製造方法を説明するための図である。図8に示す第1の製造方法はプレス抜きによる形状加工後に研磨による平滑面加工を行っていた。この第2の製造方法は、研磨による平滑面加工後にプレス抜きによる形状加工を行う点で異なる。
Claims (9)
- 視認側に形成される第1の面と当該第1の面の一部に設けられる段差とを有し光透過性を有する光透過性基材と、
前記光透過性基材の前記視認側に形成される被覆部材と、
前記光透過性基材の前記段差に形成される加工部と
を有することを特徴とする文字板。 - 前記被覆部材は、前記光透過性基材の前記視認側に形成される有色樹脂層と、当該有色樹脂層の当該視認側に形成される透明樹脂層とを備え、当該透明樹脂層が平滑処理によって平滑化された平滑面を有することを特徴とする請求項1に記載の文字板。
- 前記光透過性基材は樹脂部材で形成され、
前記加工部はプレス加工により形成された外周部および/または中心穴部であることを特徴とする請求項1または2に記載の文字板。 - 前記光透過性基材の前記段差は前記第1の面に対して落ち込んでいることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の文字板。
- 前記光透過性基材の前記段差は前記第1の面より突出していることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の文字板。
- 光透過性基材の視認側の表面に被覆部材、当該光透過性基材に段差、および当該段差に加工部が形成される文字板と、
前記文字板の前記段差が形成される領域を前記視認側から覆う構成部材と
を有することを特徴とする時計。 - 前記段差は前記光透過性基材の外周部に形成され、
前記構成部材は、前記段差を前記視認側から覆う係合部材であることを特徴とする請求項6記載の時計。 - 時計に用いられる文字板の製造方法であって、
視認側となる第1の面の一部に高さの異なる段差部が設けられる光透過性基材を形成する光透過性基材形成工程と、
形成された前記光透過性基材の前記視認側に被覆層を形成する被覆層形成工程と、
前記被覆層が形成された前記光透過性基材の前記段差部に対して抜き加工を施す抜き工程と
を有することを特徴とする文字板の製造方法。 - 前記被覆層形成工程は、前記第1の面に有色樹脂層を形成する第1の層形成工程と、形成された当該有色樹脂層の前記視認側に透明樹脂層を形成する第2の層形成工程とを備え、
前記抜き工程の後または当該抜き工程の前に行われ、形成された前記透明樹脂層に対して平滑化処理を施す平滑化処理工程を更に備えたことを特徴とする請求項8記載の文字板の製造方法。
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