JP2010122037A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】振動による影響を低減する。
【解決手段】受圧面を有するセンサチップ20を備え、受圧面にかかる圧力媒体の圧力を検出してその圧力に応じた電気信号を出力する圧力センサにおいて、受圧面の少なくとも一面側を覆うように第1保護部材51を配置し、この第1保護部材51を覆うように第1保護部材よりも硬度の低い第2保護部材52を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力検出部にかかる圧力を検出する圧力センサに関するものである。
従来、圧力センサとして、ケースに設けられた凹部の底面に圧力検出素子を収納し、この圧力検出素子を用いて圧力検出するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−23109号公報
上記したような圧力センサには、特許文献1に記載された圧力センサのように、圧力検出素子を保護する保護部材として1種類のゲルを凹部に充填した1層ゲル構造を有するものや、ゲルが垂れないように、柔らかいゲルを硬いゲルで覆うように保護部材としての2種類のゲルを凹部に充填した2層ゲル構造を有するものがある。
しかし、このような1層ゲル構造を有する圧力センサや、柔らかいゲルを硬いゲルで覆うようにした2層ゲル構造を有する圧力センサは、圧力センサが外部から振動を受けた場合、振動がゲルを介して圧力検出素子に伝達されやすく、圧力検出素子より出力される信号にノイズとして重畳されてしまうといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、振動による影響を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、受圧面を有する圧力検出素子(20)を備え、受圧面にかかる圧力媒体の圧力を検出してその圧力に応じた電気信号を出力する圧力センサであって、受圧面の少なくとも一面側を覆うように第1保護部材(51)が配置され、第1保護部材(51)を覆うように第1保護部材よりも硬度の低い第2保護部材(52)が配置されていることを特徴としている。
このような構成によれば、受圧面の少なくとも一面側を覆うように第1保護部材(51)が配置され、第1保護部材(51)を覆うように第1保護部材よりも硬度の低い第2保護部材(52)が配置されているので、第1、第2保護部材の固有振動数の違いにより振動エネルギーが散逸して振動エネルギーが低下し、更に、第2保護部材と第1保護部材の境界で第2保護部材側から第1保護部材側へ伝わる振動が緩和されるので、振動による影響を低減することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、損失正接をtanδとした場合、第1保護部材(51)は、130℃において、tanδ≦0.7を満たす物性を有するゲルであり、第2保護部材(52)は、130℃において、0.7<tanδ≦1.0を満たす物性を有するゲルであることが好ましい。
また、請求項3に記載の発明は、受圧面と第1保護部材(51)との間に、当該第1保護部材(51)と硬度の異なる第3保護部材(53)が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、受圧面と第1保護部材(51)との間に、当該第1保護部材(51)と硬度の異なる第3保護部材(53)が設けられるので、第1、第3保護部材の固有振動数の違いにより振動エネルギーが低下し、更に、振動による影響を低減することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、第3保護部材(53)を、互いに硬度の異なる複数の保護部材(54、55)を交互に積層して構成することにより、より振動による影響を低減することができる。
なお、第3保護部材(53)としては、請求項5に記載の発明のように、フッソオイルを封止してなる保護部材を含むように構成してもよく、また、請求項6に記載の発明のように、フッソゲルを封止した保護部材を含むように構成してもよい。
また、請求項7に記載の発明は、硬度の異なる複数の弾性部材(81〜85)を交互に積層した取付部材(80)を備え、当該取付部材(80)を介して被取付部(9)に固定される構造を有していることを特徴としている。
このような構成によれば、硬度の異なる複数の弾性部材(81〜85)を交互に積層した取付部材(80)を備え、当該取付部材(80)を介して被取付部(9)に固定されるので、複数の弾性部材(81〜85)の固有振動数の違いにより振動エネルギーが散逸して振動エネルギーが低下し、振動による影響を緩和することができる。
なお、取付部材(80)としては、請求項8に記載の発明のように、ゴム状材質から成るOリングと当該ゴム状材質よりも硬度の低いゴム状材質から成るOリングとを交互に積層して構成することができる。
また、請求項9に記載の発明は、圧力センサを収納する収納ケース(70)と、収納ケース(70)に設けられた開口部を覆うように収納ケース(70)に取り付けられたリッド(73)と、を備え、リッド(73)は、少なくとも1つの緩衝部材により構成されており、リッド(73)が被取付部(9)と対面するように、収納ケース(70)が被取付部(9)に取り付けられるようになっていることを特徴としている。
このような構成によれば、少なくとも1つの緩衝部材により構成されたリッド(73)が被取付部(9)と対面するように、収納ケース(70)が被取付部(9)に取り付けられるので、緩衝部材により振動が緩和され、振動による影響を低減することができる。
また、請求項10に記載の発明は、圧力センサを収納する収納ケース(70)と、収納ケース(70)に設けられた開口部を覆うように収納ケース(70)に取り付けられたリッド(73)と、を備え、収納ケース(70)とリッド(73)の接合部にはゲル(74)が充填されていることを特徴としている。
このような構成によれば、収納ケース(70)とリッド(73)の接合部にはゲル(74)が充填されているので、このゲル(74)によりリッド(73)から収納ケース(70)へ伝達される振動が緩和され、振動による影響を低減することができる。
また、請求項11に記載の発明は、圧力センサを収納する収納ケース(70)と、収納ケース(70)に設けられた開口部を覆うように収納ケース(70)に取り付けられたリッド(73)と、を備え、リッド(73)には、少なくとも1つの弾性接着体(87)が付着されており、リッド(73)と被取付部(9)との間に弾性接着体(87)が配置されるように、収納ケース(70)が被取付部(9)に取り付けられるようになっていることを特徴としている。
このような構成によれば、リッド(73)には、少なくとも1つの弾性接着体(87)が付着されており、リッド(73)と被取付部(9)との間に弾性接着体(87)が配置されるように、収納ケース(70)が被取付部(9)に取り付けられるので、弾性接着体(87)により被取付部(9)からリッド(73)へ伝達される振動が緩和され、振動による影響を低減することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る圧力センサの概略断面図を図1に示す。本実施形態で示される圧力センサは、例えば、インテークマニホールド等に設置される吸気圧センサや、自動車用ディーゼルエンジンの排気ガス浄化システム(DPFシステム)において排気ガスの圧力を検出する圧力センサとして用いられるものである。
本圧力センサは、ケース10と、センサチップ20と、回路チップ30と、チップ裏面側保護部材50とを備えて構成されている。
ケース10は、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やエポキシ樹脂等の樹脂材料を、金型を用いて型成形してなる板状のものであり、複数の導体部11がインサート成形されたものである。導体部11は、圧力センサと外部との電気的な接続を行う端子であり、例えば銅などの導電材料よりなるものが採用される。また、ケース10をなす板の一面に凹部12が形成され、当該凹部12に圧力検出用のセンサチップ20が収納されている。
センサチップ20は、圧力を検出してその圧力に応じたレベルの電気信号を発生するものであり、ピエゾ抵抗効果を利用した板状のものである。具体的に、センサチップ20は、板の一面に薄肉部であり歪み部であるダイヤフラム21を有すると共に、板の他面にダイヤフラム21を構成するために異方性エッチング等により形成された凹部22を有する半導体ダイヤフラム式のものである。すなわち、センサチップ20は、板の他面に凹部22を有し、この凹部22に対応した板の一面に歪み部としてのダイヤフラム21を有している。
以下では、センサチップ20のうちダイヤフラム21が形成された面をセンサチップ20の表面といい、凹部22が形成された面をセンサチップ20の裏面という。本実施形態では、センサチップ20の表面および裏面で圧力を受圧するため、センサチップ20の両面が圧力受圧面となる。
ダイヤフラム21には、例えば、拡散抵抗などにより構成されたブリッジ回路などを備えたセンシング部が設けられている。これにより、センサチップ20の板の両面に圧力が印加されると、両圧力の差圧によってダイヤフラム21が歪み、ブリッジ回路にて差圧に応じた電気信号が生成される。
上記センサチップ20の裏面には、ガラス等よりなる台座23が陽極接合などによって接合されセンサチップ20と一体化されている。この台座23は、接着剤24を介してケース10の凹部12の底面に接着され、ケース10に収納固定されている。これにより、センサチップ20は、当該センサチップ20の裏面がケース10に対向した状態でケース10に固定されている。
接着剤24として、この接着剤24の熱応力がセンサ特性に影響を与え難いような軟らかい接着剤、例えばシリコン系接着剤やフロロシリコン系接着剤等が採用される。
また、ケース10にインサート成形された導体部11は、その一端部がケース10の凹部12内に露出している。そして、センサチップ20は、凹部12内にて、導体部11の露出部にボンディングワイヤ61を介して結線され、外部と電気的に接続されている。
回路チップ30は、センサチップ20に対する駆動信号の出力や外部への検出用信号の出力、センサチップ20からの電気信号を入力し、演算・増幅処理して外部へ出力する等の機能を有する制御回路等を備えたものである。このような回路チップ30として、例えばシリコン基板等に対してCMOSトランジスタやバイポーラトランジスタ等が半導体プロセスで形成されたものである。
このような回路チップ30は、ケース10の凹部12に収納固定されている。そして、当該回路チップ30とセンサチップ20とが、金やアルミニウムなどからなるボンディングワイヤ62を介して結線され電気的に接続されている。
さらに、ケース10には回路チップ30の近傍に図示しない導体部がインサート成形されており、当該導体部と回路チップ30とがボンディングワイヤなどを介して結線され、外部と電気的に接続されている。
また、台座23には、センサチップ20が固定された面から中を貫いて反対側の面に抜ける貫通孔23aが形成されている。他方、ケース10の凹部12の底面には、台座23の貫通孔23aに対応する位置に、ケース10をなす板の一面から他面に貫通する圧力導入孔13が設けられている。
圧力導入孔13は、センサチップ20の裏面に圧力を導く貫通した孔であり、台座23を介してセンサチップ20によって閉じられている。このように、ケース10の一面に形成されている凹部12とケース10の他面に開口した圧力導入孔13とは、センサチップ20によって区画されている。これにより、センサチップ20のダイヤフラム21は、ケース10の一面側と、ケース10の他面側とからそれぞれ圧力を受ける構成となっている。
そして、圧力導入孔13は、ケース10の他面に開口する第1孔13aと、当該第1孔13aよりも径が小さくケース10の凹部12の底面に開口する第2孔13bとによって構成されている。本実施形態では、第1孔13aと第2孔13bとの径の違いによって、第1孔13aと第2孔13bとの連結部が段差状になっている。このように、センサチップ20側の第2孔13bよりも第1孔13aの径が大きくなっていることで、受圧面積を広くすることができる。
チップ裏面側保護部材50は、上記圧力導入孔13および台座23の貫通孔23aを封止して保護するものである。上述のように、圧力センサは、例えば排気ガスという腐食性の高い圧力媒体にさらされる厳しい環境に置かれるため、腐食性の高い圧力媒体から圧力センサの各構成要素を保護する必要があるからである。
具体的には、センサチップ20の裏面側において、圧力導入孔13および台座23の貫通孔23aにチップ裏面側保護部材50が充填されている。このチップ裏面側保護部材50によって、センサチップ20の裏面が封止され、圧力導入孔13への異物の侵入が阻止される。また、センサチップ20の裏面への汚れ付着による特性変動、結露水の凍結による圧力導入孔13の閉塞、さらには水の凍結時の体積膨張によるセンサチップ20の破壊などの不具合を防止できるようになっている。
チップ裏面側保護部材50として、例えば、フッ素ゲル、シリコンゲル、フロロシリコンゲルなどが採用される。特に、圧力センサにて排気ガス圧の測定が行われる場合、排気ガスによる凝縮水は、排気ガスの窒素酸化物や硫黄酸化物が溶け込み強い酸性を持つため、チップ裏面側保護部材50として、耐酸性が強いフッ素ゲルを採用することが望ましい。
また、チップ裏面側保護部材50は、センサチップ20の裏面を覆うように台座23の貫通孔23a、圧力導入孔13に充填される第1保護部材51と、この第1保護部材51を覆うと共に圧力媒体に接するように設けられた第2保護部材52との2層構造として構成されている。
第1保護部材51および第2保護部材52には、これら各保護部材51、52が経時的に硬くなってしまうことを防止するため、オイル材がそれぞれ混合されている。このオイル材は、各保護部材51、52への混合量に応じて各保護部材51、52の硬さを調整できるものであり、例えばフッ素系オイルが採用される。フッ素系オイルには無官能のものがあり、無官能のフッ素系オイルとして例えば無官能パーフロロアルキルを用いることができる。
また、本実施形態において、第2保護部材52側から第1保護部材51側へ伝わる振動を緩和するため、第1保護部材51は、第2保護部材52よりも硬い材質のものを用いて構成されている。すなわち、硬さの異なる保護部材を積層した多層構造では、各層での振動の固有振動数が異なるため振動エネルギーを散逸させて振動エネルギーを低減させることができるといった第1の特性と、柔らかい材質の部材と硬い材質の部材を接合させた場合、硬い材質の部材側から柔らかい材質の部材側へ伝わる振動は伝搬しやすく、反対に、柔らかい材質の部材側から硬い材質の部材側へ伝わる振動は境界で反射して緩和されやすいといった第2の特性を利用し、上記したように第1保護部材51を、第2保護部材52よりも硬い材質のものを用いて構成するようにして、第2保護部材52側から第1保護部材51側へ伝わる振動を緩和するようにしている。
次に、各保護部材51、52の硬さの度合いについて説明する。各保護部材51、52のような材料の硬さを測定する方法として針入度試験がある。この試験は、JIS K2207に規格化されており、規定重量の針を材料中に垂直に進入した長さにより材料の硬さを計測するものである。針入度の値は、1/10mmが針入度1となる。柔らかな材料ほど針入度の値が大きくなる。
また、各保護部材51、52のような材料の振動吸収性を表す指標として損失正接tanδがある。この損失正接tanδは、複素粘弾性率G=α/ε=(σ/ε)(cosδ+isinδ)において、材料の持つバネ(弾性体)成分を表す実数部G'=(σ/ε)cosδと、液体(粘性体)の成分を表す虚数部G’’=(σ/ε)sinδとの比として定義されている。すなわち、損失正接tanδは、tanδ=G’’/G’として定義され、材料が変形する際に材料がどのくらいエネルギーを吸収するか(熱に変える)の度合いを示している。なお、液体に近い部材ほど、損失正接tanδは大きくなり、振動吸収性も高くなる。
図2に、材質の異なる3つのゲルA〜Cについて、130℃の環境下で計測した針入度と損失正接tanδの関係をグラフ化したものを示す。この図には、X軸を針入度、Y軸を損失正接tanδとして各ゲルA〜Cの物性が示されている。なお、柔らかな材料ほど針入度が大きく、液体に近く振動吸収性の高い材料ほど損失正接tanδが大きくなる。
本実施形態では、第1保護部材51を覆うように第1保護部材51よりも硬度の低い第2保護部材52が配置される。しかしながら、第2保護部材52の硬度が低すぎると第2保護部材52が垂れてしまうといった問題が生じる。そこで、第2保護部材52としては、垂れない程度で、かつ、柔らかさが確保されるように、130℃における損失正接tanδが、0.7<tanδ<1を満たすゲルを用いて構成するのが好ましい。また、第1保護部材51としては、130℃における損失正接tanδが、tanδ≦0.7を満たすゲルを用いて構成するのが好ましい。
したがって、例えば、第1保護部材51をゲルAとし、第2保護部材52をゲルBまたはゲルCとすることができ、また、第1保護部材51をゲルBとし、第2保護部材52をゲルCとすることもできる。
上記した構成によれば、受圧面の少なくとも一面側を覆うように第1保護部材51が配置され、第1保護部材51を覆うように第1保護部材よりも硬度の低い第2保護部材52が配置されているので、第1、第2保護部材の固有振動数の違いにより振動エネルギーが散逸して振動エネルギーが低下し、更に、第2保護部材と第1保護部材の境界で第2保護部材側から第1保護部材側へ伝わる振動が緩和されるので、振動による影響を低減することができる。
なお、損失正接をtanδとした場合、第1保護部材51は、130℃において、tanδ≦0.7を満たす物性を有するゲルであり、第2保護部材52は、130℃において、0.7<tanδ≦1.0を満たす物性を有するゲルであることが好ましい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る圧力センサの概略断面図を図3に示す。上記第1実施形態では、受圧面の一面側を覆うように第1保護部材51を配置し、この第1保護部材51を覆うように第2保護部材52を配置した構成を示したが、本実施形態では、受圧面と第1保護部材51との間に、硬度の異なる保護部材54、55を積層してなる第3保護部材53が配置されている。なお、上記実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分を中心に説明する。
本実施形態における保護部材54は、第1保護部材51と同じ部材を用いて構成され、保護部材55は、第2保護部材52と同じ部材を用いて構成されている。すなわち、保護部材54、55としては、第1保護部材51、第2保護部材52と同様に、例えば、フッ素ゲル、シリコンゲル、フロロシリコンゲルなどが採用される。また、第1保護部材51、第2保護部材52と同様に、保護部材54、55には、オイル材がそれぞれ混合されている。
本実施形態では、受圧面の裏面側に、第1保護部材51と同じ部材を用いて構成された保護部材54と、第2保護部材52と同じ部材を用いて構成された保護部材55と、第1保護部材51と、第2保護部材52と、が積層された構成となっている。
このような構成では、第1、第2、第3保護部材51、52、53の固有振動数の違いにより振動エネルギーが低下し、更に、第2保護部材52と第1保護部材51の境界で、第1保護部材51側から第2保護部材52側へ伝わる振動が緩和され、更に、保護部材55と保護部材54の境界で、保護部材55側から保護部材54側へ伝わる振動が緩和される。したがって、より振動による影響を緩和することができる。
なお、本実施形態では、第1保護部材51と同じ部材を用いて保護部材54を構成し、第2保護部材52と同じ部材を用いて保護部材55を構成したが、第1、第2保護部材51、52と異なる部材で保護部材54、55を構成するようにしてもよい。また、保護部材54、55により第3保護部材53を構成したが、例えば、3つ以上の保護部材を積層して第3保護部材53を構成するようにしてもよい。
また、受圧面と第1保護部材51の間に、第1保護部材51と硬度の異なる1つの保護部材のみで第3保護部材53を設けるようにしてもよい。このような構成では、第1保護部材51と、第3保護部材53の固有振動数の違いにより振動エネルギーが低下するので、更に、振動による影響を低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る圧力センサを収納した収納ケースが車両の被取付部に取り付けられた様子を図4に示す。収納ケース70は、樹脂またはゴムなどの材料を、金型を用いて型成形してなるものであり、圧力センサを収納する収納部71と、ボルト8を挿通するための穴部が形成された取付部72を備えている。なお、圧力センサは、図1に示した第1実施形態と同様の構成を有するものであり、収納部71の内部に収納されているためこの図には示されていない。
車両の被取付部9には、ボルト8を固定するためのネジ穴が形成されており、収納ケース70の取付部72に形成された穴部にボルト8を挿通させて収納ケース70の取付部72が車両の被取付部9に取り付けられるようになっている。
本実施形態では、取付部72と車両の被取付部9との間に、硬度の異なる複数の弾性部材81〜85を交互に積層した取付部材80を配置した状態で、収納ケース70が車両の被取付部9にボルト8を用いて固定されている。
具体的には、弾性部材81、83、85は、比較的硬いゴム状材質を用いて形成されたOリングとなっており、弾性部材82、84は、比較的硬度の低いゴム状材質を用いて形成されたOリングとなっている。
このように、本実施形態では、取付部72と車両の被取付部9との間に、硬度の異なる複数の弾性部材81〜85を交互に積層した取付部材80を配置して、 車両から圧力センサに伝達される振動を低減するようにしている。
なお、本実施形態では、第1実施形態と同様の圧力センサを収納ケース70に収納した構成を示したが、第2実施形態と同様の圧力センサを収納ケース70に収納する構成としてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る圧力センサを収納した収納ケースが車両の被取付部に取り付けられた様子を図5に示す。本実施形態に係る圧力センサは、該圧力センサを収納する収納ケース70と、収納ケース70の開口部を覆うように収納ケース70に取り付けられたリッド73を備えている。
リッド73は、クッション材としての機能を有するもので、ゴム、スポンジ等の緩衝部材により構成されている。
そして、リッド73が車両の被取付部9と対面するように、収納ケース70が被取付部9に取り付けられるようになっている。
このような構成によれば、緩衝部材により構成されたリッド73が被取付部9と対面するように、収納ケース70が被取付部9に取り付けられるので、緩衝部材により振動が緩和され、振動による影響を低減することができる。
なお、本実施形態では、ゴム、スポンジ等の緩衝部材によりリッド73を構成したが、例えば、ゴムとスポンジといったように、複数の緩衝部材を組み合わせてリッド73を構成してもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る圧力センサを収納した収納ケースを収納ケースの上面側から見た図を図6に示す。また、図6中のA−A断面図を図7に示す。
本実施形態に係る圧力センサは、図6に示すように、該圧力センサを収納する収納ケース70を備えている。収納ケース70は、圧力センサを収納する収納部71、ボルト8を挿通するための穴部が形成された取付部72、収納ケース70の上面と下面に設けられた各開口部を覆うリッド73により構成されている。なお、圧力センサは、第1実施形態または第2実施形態と同様の構成を有するものであり、図7中、点線で示す部位に収納される。
収納ケース70と該収納ケース70の上面側に配置されるリッド73との接合部には、ゲル74が充填されている。同様に、収納ケース70と該収納ケース70の下面側に配置されるリッド73との接合部には、ゲル74が充填されている。
また、収納ケース70の下面側に配置されるリッド73には、弾性接着体87が付着されている。なお、弾性接着体87としては、ゲル状の粘着材やクッション性を有する粘着テープを用いることができる。
そして、収納ケース70の下面側に配置されるリッド73と車両の被取付部9との間に、弾性接着体87が配置されるように、収納ケース70が車両の被取付部9に取り付けられるようになっている。
上記した構成によれば、収納ケース70とリッド73の接合部にはゲル74が充填されているので、このゲル74によりリッド73から収納ケース70へ伝達される振動が緩和され、振動による影響を低減することができる。
また、リッド73には、弾性接着体87が付着されており、リッド73と被取付部9との間に弾性接着体87が配置されるように、収納ケース70が被取付部9に取り付けられるので、弾性接着体87により被取付部9からリッド73へ伝達される振動が緩和され、振動による影響を低減することができる。
なお、弾性接着体87としては、ゲル状の粘着材やクッション性を有する粘着テープ等、複数の部材を組み合わせて用いることができる。
(その他の実施形態)
上記第1、第2実施形態では、センサチップ20の凹部22が形成された裏面側の受圧面を覆うように第1保護部材51を配置し、この第1保護部材51を覆うように第2保護部材52を配置した構成を示したが、例えば、センサチップ20の表面側に対しても、受圧面を覆うように第1保護部材51を配置し、この第1保護部材51を覆うように第2保護部材52を配置した構成としてもよい。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサの概略断面図である。 ゲルA〜Cについて針入度と損失正接の関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る圧力センサの概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る圧力センサを収納した収納ケースが車両の被取付部に取り付けられた様子を示した図である。 本発明の第4実施形態に係る圧力センサを収納した収納ケースが車両の被取付部に取り付けられた様子を示した図である。 本発明の第5実施形態に係る圧力センサを収納した収納ケースを収納ケースの上面側から見た図である。 図5中のA−A断面図である。
符号の説明
10 ケース
11 導体部
13 圧力導入孔
20 センサチップ
21 ダイヤフラム
30 回路チップ
50 チップ裏面側保護部材
51 第1保護部材
52 第2保護部材

Claims (11)

  1. 受圧面を有する圧力検出素子(20)を備え、前記受圧面にかかる圧力媒体の圧力を検出してその圧力に応じた電気信号を出力する圧力センサであって、
    前記受圧面の少なくとも一面側を覆うように第1保護部材(51)が配置され、
    前記第1保護部材(51)を覆うように前記第1保護部材よりも硬度の低い第2保護部材(52)が配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 損失正接をtanδとすると、前記第1保護部材(51)は、130℃において、tanδ≦0.7を満たす物性を有するゲルであり、前記第2保護部材(52)は、130℃において、0.7<tanδ≦1.0を満たす物性を有するゲルであることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記受圧面と前記第1保護部材(51)との間に、当該第1保護部材(51)と硬度の異なる第3保護部材(53)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ。
  4. 前記第3保護部材(53)は、互いに硬度の異なる複数の保護部材(54、55)を交互に積層して構成されていることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記第3保護部材(53)は、フッソオイルを封止してなる保護部材を含んでいることを特徴とする請求項3または4に記載の圧力センサ。
  6. 前記第3保護部材(53)は、フッソゲルを封止した保護部材を含んでいることを特徴とする請求項3または4に記載の圧力センサ。
  7. 硬度の異なる複数の弾性部材(81〜85)を交互に積層した取付部材(80)を備え、当該取付部材(80)を介して被取付部(9)に固定される構造を有していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  8. 前記取付部材(80)は、ゴム状材質から成るOリングと当該ゴム状材質よりも硬度の低いゴム状材質から成るOリングとを交互に積層して構成されていることを特徴とする請求項7に記載の圧力センサ。
  9. 前記圧力センサを収納する収納ケース(70)と、
    前記収納ケース(70)に設けられた開口部を覆うように前記収納ケース(70)に取り付けられたリッド(73)と、を備え、
    前記リッド(73)は、少なくとも1つの緩衝部材により構成されており、
    前記リッド(73)が前記被取付部(9)と対面するように、前記収納ケース(70)が前記被取付部(9)に取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  10. 前記圧力センサを収納する収納ケース(70)と、
    前記収納ケース(70)に設けられた開口部を覆うように前記収納ケース(70)に取り付けられたリッド(73)と、を備え、
    前記収納ケース(70)と前記リッド(73)の接合部にはゲル(74)が充填されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の圧力センサ。
  11. 前記圧力センサを収納する収納ケース(70)と、
    前記収納ケース(70)に設けられた開口部を覆うように前記収納ケース(70)に取り付けられたリッド(73)と、を備え、
    前記リッド(73)には、少なくとも1つの弾性接着体(87)が付着されており、
    前記リッド(73)と被取付部(9)との間に前記弾性接着体(87)が配置されるように、前記収納ケース(70)が前記被取付部(9)に取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の圧力センサ。
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