JP2010112103A - 落石防護ネット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
強度面、機能面および施工面ですぐれ、斜面に支柱を長スパンで設置しても斜面を跳ねながら転がり落ちる落石を確実に防護することができる信頼性の高い大スパン落石防護構造を提供する。
【解決手段】
斜面の幅方向に上下方向で傾動可能に立建した一対の支柱と、それら支柱の谷側から枝状に突出するように付設された補助支柱と、前記一対の支柱の頭頂間に張設した主ロープに取り付けられて垂下する簾状金網と、前記補助支柱の頭頂間に張設した横主ロープに取り付けられ、幅方向両端部がロープで斜面に固定されたポケット状金網を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は家屋・道路等に落石の恐れがある斜面の落石防護構造に関する。
法面などの斜面で落石が発生した場合、岩石は斜面を飛び跳ねながら落下し、下方の家屋や道路を直撃したり、人体や交通機関に大きな被害をもたらしたりする。
この対策として、従来から多くの落石防護工法が開発され、設置されており、その代表的なものとして、斜面を跳ねながら転がり落ちる落石を金網で誘導して落石を停止させるポケット式ロックネット工法が知られている。
このポケット式ロックネット工法は、落石を受け入れる口を設けるために斜面に吊りロープや支柱サイドロープで固定した支柱を短間隔たとえば3m間隔で設置していたので、落石を受け止めるときに前記支柱や吊りロープに落石が衝突し、支柱が折れ曲がったり、吊りロープが破断したりするなどしてロックネット全体が破壊することがあった。
この対策として、支柱の間隔を長くし、落石の多い沢状部等での支柱の設置を避け、斜面の左右両側に12〜30mのスパン長の間隔で支柱を建て込み、吊りロープやサイドロープ等で斜面に支持固定し、左右の支柱に防護ネットを掛け渡し、さらに左右の支柱に掛け渡したロープと防護ネットをロープで連結し、防護ネットの強度不足による落石防護ネット装置の崩壊現象を食い止めるようにした提案がされている。
しかし、この工法では支柱への落石の直撃及び崩壊現象は軽減されるが、落石が金網を直撃した場合、補強が不十分なため金網を突き破る現象が起る危険があり、さらに、斜面を飛び跳ねながら落下する落石が支柱に掛け渡したロープと防護ネットの間をすり抜け、受け入れ口を飛び越える危険もあり、落石防護の確実性と信頼性が十分とはいえなかった。
特許第3874769号
本発明は前記のような問題点を解消するために創案されたもので、その目的とするところは、強度面、機能面および施工面ですぐれ、斜面に支柱を長スパンで設置しても斜面を跳ねながら転がり落ちる落石を確実に防護することができる信頼性の高い大スパン落石防護構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、斜面の幅方向に上下方向で傾動可能に立建した一対の支柱と、それら支柱の谷側から枝状に突出するように付設された補助支柱と、前記一対の支柱の頭頂間に張設した主ロープに取り付けられて垂下する簾状金網と、前記補助支柱の頭頂間に張設した横主ロープに取り付けられ、幅方向両端部がロープで斜面に固定されたポケット状金網を備えたことを特徴としている。(請求項1)
本発明によれば、斜面の幅方向に上下に傾動可能に一対の支柱を立設し、それら支柱の谷側に枝状に突出するように補助支柱を付設し、前記一対の支柱の頭頂間に主ロープを張設しその主ロープに簾状金網を垂下させているので、飛び跳ねた落石が簾状金網に衝突することで衝突エネルギーが減衰され、ポケット状金網で下方に誘導される。また、簾状金網はポケット状金網の上方にあるので、落石のすり抜けや飛び越しも防止できる。
さらに、支柱から前方に突出する補助支柱の頭頂間に張設した横主ロープにポケット状金網の上縁部を取り付けているので、ポケット口を大きくすることが可能になって、飛び跳ねる落石を効果的にポケットに受け入れることができ、ポケット状金網がロープで斜面に固定されているので、下方に飛び跳ねる石も効果的に誘導できる。
また、上記のように落石の取り込み口が大きくなるので支柱を小型化することができ、これにより斜面での支柱の建て込み作業を大幅に軽減することができるとともに、防護網のコンパクト化が図られるので工事が容易となる。さらに、落石の大半はまず簾状金網を直撃し、落石エネルギーの減衰したものがポケット状金網に誘導されるので、ポケット状金網の傷みが少なくなり、補修は主として簾状金網の補修に留まるので、メンテナンスも容易且つ安価になる。
好適には、支柱頭部と補助支柱頭部がステーで連結されている。
これによれば、ポケット状金網に過大な負荷が加わった場合、補助支柱に加わる力がステーにより支柱に分散されるので、安全である。
好適には、支柱に取り付けた補助支柱がヒンジ構造となっている。
これによれば、横主ロープに荷重が加わった場合、支柱と補助支柱の接続部に加わる曲げ応力に追随で接続部に加わる応力を分散でき、落石の衝撃エネルギーを減衰して、ステーと相まって補助支柱の破壊を防止できる。ステーは、衝撃荷重が加わった場合伸びることで衝撃エネルギーを吸収することができるのでロープが望ましい。
また、支柱の頭頂部間に張り渡した主ロープと補助支柱の頭頂部間に張り渡した横主ロープを複数本の連結ロープで結んでいる。
これによれば、主ロープに加わる衝突荷重は連結ロープにより横主ロープに伝達されるので、主ロープの負荷が緩和される。また、横主ロープに加わる衝撃荷重は同様に主ロープに伝達されるので、横主ロープの負荷が緩和される。
以下添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明による大規模型落石防護ネット構造の実施例を示しており、符号1は本発明による防護ネットである。2,2は斜面幅方向(左右方向)の一対の支柱であり、傾斜面の落石頻度の高い沢状部aを挟んで幅が概ね30mの間隔で、落石が割合少なく地盤の比較的良い場所に立設されている。
一対の支柱2,2は、図3のようにそれぞれコンクリート基礎24上にセメントアンカーボルトで固着されたブラケット付きプレート21に下端部がヒンジ結合されることにより上下方向で傾動可能に立建され、斜面に対し垂直状など任意の角度を設定した状態で山側斜面にアンカーされた支柱吊りロープ81及びスパン方向(幅方向)の斜面にアンカーされたサイドロープ91で固定されている。
4は前記一対の支柱2、2の頭頂間に張設した主ロープであり、該主ロープ4は支柱頂部に設けたガイド溝95を経由して両端部が斜面にアンカー80、80で固定されている。前記主ロープ4には支柱2、2間の全域にわたる幅を持つ金網がその上縁部を結合コイル43により取り付けられ、簾状に吊り下げられている。この簾状金網41には図4のように縦横に複数本の補強用ロープ42が配されるとともに、図5のように結合コイル43で取り付けられており、縦横ロープ42の交差部は交差クリップで結合されている。
一対の支柱2、2にはそれぞれ中間部より上方の谷側に面する位置に、補助支柱3が上下方向で傾動可能にヒンジ結合されている。一対の補助支柱3、3の頭頂間には横主ロープ6が張設されており、その横主ロープ6は、補助支柱頂部のガイド溝95を経由して両端部が斜面にアンカー80、80で固定されている。
横主ロープ6には補助支柱3、3間の全域にわたる幅の金網51の上縁部が取り付けられており、金網51は図2のようにポケット状を呈するように吊り下げられている。ポケット状金網51には図1のように縦横に複数本の補強用ロープ52が配設されるとともに結合コイル43で金網と連結され、縦横ロープ52の交差部は交差クリップで結合されている。
さらに落石を下方にスムーズに誘導できるようにするため、横補助ロープ10がポケット状金網51の数箇所に配設され、金網と結合コイル43で結合されており、前記横補助ロープ10の両端部は、幅方向両側の斜面にセメントジョーアンカーなどのアンカー90で固定されている。セメントジョーアンカーとは、図9のようにボルト状本体の上端部がU字状をしたものである。さらに、落石が流出しないように、金網51の下縁部はピンアンカー(図示せず)などで、谷側の斜面に密着させている。
支柱2は図3のように頭部にスパン幅方向に左右2つのブラケット23,23が設けられており、支柱2は前記ブラケット23,23を介してステー91、91たとえばロープにより斜面スパン幅方向にアンカーされている。アンカーはたとえば図9に示すようなセメントジョーアンカーボルト90が用いられ、これにステーとしてのロープがシャックルを介して連結されており,張力はターンバックル86などで調整するようになっている。
また、支柱2の頭部には山側及び谷側にブラケット24,24が設けられており、支柱2は山側のブラケット24を介して吊りロープ81で山側斜面上方にアンカー80で固定されている。アンカーはたとえば図8に示すアンカーボルトが用いられ、これの上端に対ブラケット付きプレートなどからなる連結金物85が定着され、対のブラケットに渡した軸に吊りロープの端部が連結されており、吊りロープ81の張力はターンバックル86等で調整されるようになっている。
支柱2頂部には、前述のように主ロープ4をスパン幅方向にガイドするガイド溝95が設けられている。一対の支柱2、2に主ロープ4が前記ガイド溝95を経由するよう掛け渡され、主ロープ4がガイド溝95を外れずにスライド可能にするためガイド溝上部がたとえばボルトナット96で外れ止めされている。
主ロープ4、4の両端部はアンカー80で固定されている。アンカーはたとえば図8に示すアンカーボルトが用いられ、これの上端に対ブラケット付きプレートなどからなる連結金物85が定着され、対のブラケットに渡した軸に主ロープ4の端部が連結され、張力はターンバックル86等で調整されるようになっている。
次に補助支柱3について説明すると、補助支柱3は図3(b)に示すように支柱2の谷側に付設されている。支柱2の中間部にはヒンジ用ブラケット29が取り付けられており、補助支柱3の後端が前記ブラケット29の溝291に嵌め込まれ、支軸292が貫挿されることにより工法面の傾斜に最適な角度で前方に張り出せるように上下に傾動可能に連結されている。
さらに、補助支柱3の頭部には山側にブラケット34が取り付けられ、支柱2の頭部ブラケット24と補助支柱頭部ブラケット34がステー22たとえばロープで連結されている。ロープは衝撃荷重が加わった場合伸びることで衝撃エネルギーを吸収することができるので適切である。
補助支柱3の頭部にはスパン幅方向に左右2つのブラケット33,33が取り付けられており、補助支柱3はブラケット33,33を介してステー91たとえばロープでスパン幅方向にアンカーされている。アンカーはたとえば図9に示すセメントジョーアンカーボルト90が用いられこれによって地盤に連結されており、ステーの張力はターンバックル86で調整するようになっている。
補助支柱3頂部には横主ロープ6をスパン幅方向にガイドするガイド溝95が設けられており、横主ロープ6が一対の補助支柱3、3のガイド溝95を経由するよう掛け渡され、横主ロープ6がガイド溝95を外れずにスライド可能にすべくスライド溝95の上部をたとえばボルトナット96で外れ止めしている。横主ロープ6の両端部は図8のようにアンカー80に定着された連結金物85に固定され、横主ロープ6の張力はターンバックル86で調整されるようになっている。
前述のように、本発明は、図2と図4のごとく主ロープ4に金網を簾状に吊り下げている。主ロープ4はたとえば7×7構造で直径24mmの亜鉛めっきロープが用いられ、簾状金網41はたとえば直径5mmの亜鉛めっきワイヤを50mm×50mmのひし形に編んだものが用いられ、これにたとえば直径14mmの補強ロープ42を縦横に5m間隔で配し、金網に結合コイル43で連結固定しており、縦横の補強ロープ42の交点はクロスクリップ等(図示せず)の結合金具で結合されている。金網、補強ロープ、クロスクリップ等は防食のため亜鉛めっき等が施されているが景観維持のため樹脂塗装されていることが望ましい。
簾状金網41の主ロープ4への取り付けは、図5に示すように簾状金網41の上端縁部を谷側から山側に主ロープ4を包み込んで折り曲げ、主ロープ4と金網を縫うように結合コイル43で結合することで行われており、簾状金網41は支柱スパン間に簾状に垂下される。
次に横主ロープ6に吊り下げるポケット状金網51について説明する。横主ロープ6はたとえば構造7×7で直径24mmの亜鉛めっきロープである。ポケット状金網51はたとえば直径4mmのワイヤを50mmx50mmのひし形に編んだものが用いられ、たとえば3×7構造、直径12mmの補強ロープ52を縦横に3m間隔で配し、金網に結合コイル43で付設してある。ポケット状金網51の横主ロープ6への取り付けは、主ロープ4への取り付けと同様なので省略する。
次に横補助ロープ10に付いて説明すると、横補助ロープ10はポケット状金網51に上下方向に5m間隔で配され、金網に結合コイル43で付設されており、前記横補助ロープ10,10の両端末は、斜面に設けたアンカーたとえば図9のセメントジョーアンカーにシャックルおよびターンバックル86を介し結合され、これで金網のスパン幅方向を斜面に接するように敷設しており、かつ落石を効率よく下方に誘導できるように、前記横補助ロープの張力はターンバックル86で調整される。
ポケット状金網51の最下方端部の横補助ロープ10は、落石がポケット状金網51からすり抜けないように斜面に沿うようにアンカーされているが、金網と斜面との間に隙間がある場合は斜面に沿うようにピンアンカー(図示せず)を打ち込み、斜面に密着させることもできる。
また、金網、補強ロープ、クロスクリップ等は防食のため亜鉛めっき等が施されているが、景観維持のため樹脂塗装されていることが望ましい。
支柱2、2に張設した主ロープ4と補助支柱3、3に張設した横主ロープ6は、スパン間で図1に示すように複数個所を縦の連結ロープ7で連結している。連結は少なくとも3箇所、多くとも9箇所が望ましい。少なすぎると連結の効果が失われ、多すぎると落石が連結ロープを直撃し落石の誘導に支障をきたすことがあるからである。
図6は主ロープ4と連結ロープ7の結合を示しており、中央部に凹状の溝72とボルトを通す結合穴73を持つ二枚の金属板状の連結金具70を凹状溝72に主ロープを挟み込むように合わせ、且つ両端を環状に加工した連結ロープの一端の環状部74を同様に挟み込み、結合穴73及び連結ロープの環状部にボルトを挿入しナットで主ロープ4に固定している。横主ロープ6と連結ロープ7の結合は、主ロープ4との連結と同様なので説明を省略する。
本発明の落石防護ネットによれば、吊りロープ81とサイドロープ91,91によって左右一対の支柱2,2を斜面と直角状あるいはそれに近い角度に立設し、支柱2,2の前面側に補助支柱3,3を取り付けて支柱2,2より斜面前方に突出させ、こうした補助支柱3,3の頭頂間に張設した横主ロープ6にポケット金網51を取り付けており、落石の取り込み口を大きくとることができるので、飛び跳ねる落石を効果的にポケット金網51に受け入れて誘導できる。さらに、ポケット状金網51が横ロープで斜面に固定されているので、下方に飛び跳ねる石も効果的に誘導できる。また、落石の取り込み口が大きくなるので、支柱2,2を小型化でき、斜面での支柱の建て込み作業が大幅に軽減できる。
斜面の幅方向に立建した一対の支柱2,2の頭頂間に張設した主ロープ4に簾状金網41を鉛直方向に吊り下げているため、飛び跳ねた落石が衝突することで簾状金網の撓みで衝突エネルギーが減衰され、ポケット状金網で下方に誘導される。また、簾状金網41はポケット状金網51の上方にあるので、落石のすり抜けや飛び越しも防止できる。
さらに、落石が直接衝突する簾状金網41の撓みで落石エネルギーが吸収されるので、落石がポケット状金網51を破壊して防護ネットから飛び出すことはない。
支柱2,2の頭頂部間に張り渡した主ロープ4と補助支柱3,3の頭頂部間に張り渡した横主ロープ6を縦のロープ7で連結しているので、主ロープ4に加わる衝突荷重は連結したロープ7により横主ロープ6に伝達され、また、横主ロープ6に加わる衝撃荷重は同様に主ロープ4に伝達され、それぞれのロープの負荷が緩和され、このように落石の衝撃荷重を分散し合うので、落石防護ネットの安全性が高められる。
従って、これらの相乗効果により、従来の防護網に比べてコンパクト化が図られ、工事が容易となり、品質も安定し信頼性が向上する。さらに、落石の大半はまず垂れ下がっている簾状金網41を直撃し、落石エネルギーの減衰したものがポケット状金網51に誘導されるので、ポケット状金網51の傷みの発生が少なくなり、補修は主として簾状金網41の補修で足りることになるので、従来の防護網の取替えに比べ、メンテナンスを容易且つ安価に行える。
また、支柱頭部と補助支柱頭部がステー22で連結されているので、ポケット状金網51に過大な負荷が加わった場合、補助支柱3,3に加わる力がステーにより支柱2,2に分散され、破損を防止できる。
さらに、支柱2,2に取り付けた補助支柱3,3がヒンジ構造となっているので、横主ロープ6に荷重が加わった場合、支柱2,2と補助支柱3,3の接続部に加わる曲げ応力に追随して接続部に加わる応力を分散でき、ステーと相まって落石の衝撃エネルギーによる補助支柱3,3の破壊を防止することができる。ステーはロープが望ましい。
図10は本発明の他の実施例を示しており、道路に面した斜面に本発明の支柱2,2間を1スパンとした落石防護ネットを、左より第一スパン101、第二スパン102、第三スパン103と連続して複数設置したものである。
第一スパン101は前記実施例1により設置されたもので、第二スパン102は第一スパン101の右側の支柱2をスパン左側の支柱2として同様に実施例1により設置されたものである。第三スパン以降も同様にして設置されている。
本発明によれば隣接するスパンの支柱2を一方の支柱として利用するので、スパンごとに一対の2本の支柱を立建する必要がない。従って、広範囲に連続して落石が及ぶような箇所への適用が有効であり、支柱の数が大幅に減少し、材料費を含む工事費を大幅に削減できる効果がある。
本発明による落石防護ネット構造の一実施例を示す部分切欠正面図である。 本発明による落石防護ネット構造の一実施例を示す側面図である。 (a)は図1の支柱及び補助支柱の拡大正面図、(b)は側面図である。 図2のX−X線に沿う断面図である。 (a)はロープで主ロープと横主ロープの連結部分を示す正面図、(b)は側面図である。 (a)はロープと金網との結合状態を示す正面図、(b)は側面図である。 支柱及び補助支柱の頭頂部を示す平面図である。 アンカー金具の一例を示す側面図である。 アンカーの一例を示す正面図である。 本発明の別の実施例を示す正面図である。
符号の説明
1 落石防護ネット
a 斜面
2 支柱
22 ステー
3 補助支柱
4 主ロープ
41 簾状金網
51 ポケット状金網
6 横主ロープ
7 連結ロープ

Claims (4)

  1. 斜面の幅方向に上下方向で傾動可能に立建した一対の支柱と、それら支柱の谷側から枝状に突出するように付設された補助支柱と、前記一対の支柱の頭頂間に張設した主ロープに取り付けられて垂下する簾状金網と、前記補助支柱の頭頂間に張設した横主ロープに取り付けられ、幅方向両端部がロープで斜面に固定されたポケット状金網を備えたことを特徴とする落石防護ネット構造。
  2. 支柱頭部と補助支柱頭部がステーで連結されている請求項1記載の落石防護ネット構造。
  3. 支柱に取り付けた補助支柱がヒンジ構造である請求項1または2のいずれかに記載の落石防護ネット構造。
  4. 支柱の頭頂間に張り渡した主ロープと補助支柱の頭頂間に張り渡した横主ロープを複数本の連結ロープで結んでいる請求項1ないし3のいずれかに記載の落石防護ネット構造。
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