JP6062724B2 - 雪崩減勢工 - Google Patents
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Description
(1)
上記のように構成された本実施形態の雪崩減勢工1は、谷間Vに沿って流れる雪崩Sをネット4およびそのネット4を支持するケーブル3によって受ける構造であるので、大重量のコンクリート製の擁壁を設置する場合と比較して製造コストを大幅に低減することが可能である。しかも、ケーブル3の両端部は谷間Vに設置されたケーブル固定部2に固定されているので、雪崩Sの進行方向Bにおける圧力をケーブル3の張力によって弾力的に受けることができる。その結果、従来のように支柱や杭などの雪崩減勢工を構成する部材が転倒したり破損したりするおそれがない。
しかも、本実施形態の雪崩減勢工1では、支柱5における支柱本体21の長さ方向に離間して配置されたUボルト22がケーブル3を保持することにより、当該ケーブル3の高さを維持するように保持し、かつ、ケーブル3に対して上方からかかる雪崩の沈降荷重Fを受けることが可能である。これにより、ケーブル3にかかる沈降荷重Fを支柱5へ分散させ、雪崩Sの沈降荷重Fによってケーブル3が下方へ押し下げられて歪曲することを抑止することが可能である。
本実施形態の雪崩減勢工1では、支柱5が谷間Vの向かい合う斜面Gにそれぞれ配置されているので、雪崩Sの沈降荷重Fをケーブル3が受けたときに谷間Vの両側の斜面Gに配置された支柱5によって受けることが可能になる。その結果、ケーブル3にかかる雪崩Sの沈降荷重Fが大きい場合でも、ケーブル3が雪崩Sの沈降荷重Fによって押し下げられて歪曲するおそれが低減する。
本実施形態の雪崩減勢工1では、支柱5の先端が谷間Vの中央を向くように垂線VLに対して傾斜するように、支柱5が谷間Vの向かい合う斜面Gに設置された支柱支持部6に支持されているので、谷間Vの中央付近では、支柱5の先端同士の間隔が狭くなるので、谷間Vの幅が広い場合でも、雪崩Sの沈降荷重Fをケーブル3が受けたときに両側の支柱5に確実に分散して受けることが可能になる。その結果、谷間Vの幅が広くてケーブル3にかかる雪崩の沈降荷重Fが大きい場合でも、ケーブル3が雪崩Sの沈降荷重Fによって押し下げられて歪曲するおそれが低減する。
本実施形態の雪崩減勢工1では、ケーブル3が雪崩Sから当該雪崩Sの進行方向Cにおける圧力を受けたときに、ケーブル3は支柱5のUボルト22によって拘束されることなく谷間Vを横断する方向に移動しながら当該進行方向Cたわむことが可能であり、ケーブル3の張力をケーブル固定部2に確実に伝達することが可能である。
(A)
なお、上記実施形態では、支柱5および支柱固定部6が谷間Vの向かい合う斜面Gにそれぞれ設置された例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、谷間Vにおいて少なくとも1つの支柱5および支柱固定部6が設置されていてもよい。したがって、谷間Vの一方の斜面Gのみに支柱5および支柱固定部6を設置したり、または谷間Vの底の位置に支柱5および支柱固定部6を設置してもよい。これらの場合においても、上記実施形態と同様に、雪崩Sの沈降荷重Fによってケーブル3が下方へ押し下げられて歪曲するおそれを防止するとともに、支柱5が転倒や破損することを抑止することが可能である。
さらに、上記実施形態の雪崩減勢工1は、支柱5および支柱固定部6を備えているが、これらの支柱5および支柱固定部6を省略してもよく、その場合も、谷間Vに沿って流れる雪崩Sをネット4およびそのネット4を支持するケーブル3によって受けることにより、大重量のコンクリート製の擁壁を設置する場合と比較して製造コストを大幅に低減することが可能であり、かつ、雪崩減勢工を構成する部材が転倒や破損するおそれを抑止することが可能である。
また、上記実施形態では、各ケーブル3を保持する支柱5の保持部として、Uボルト22を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各々のケーブル3を当該ケーブル3の高さを維持し、かつ、当該ケーブル3に対して上方からかかる雪崩の沈降荷重Fを受けるように保持するものであれば、種々の形態の保持部を採用することが可能である。したがって、上記のUボルトの他にも、上方が開放された溝を有する部材であってもよく、その場合も、その溝にケーブルを挿入することにより、各々のケーブル3を下方から受けて当該ケーブル3の高さを維持、かつ、当該ケーブル3に対して上方からかかる雪崩の沈降荷重Fを受けるように保持することが可能になる。
2 ケーブル固定部
3 ケーブル
4 ネット
5 支柱
6 支柱支持部
21 支柱本体
22 Uボルト(保持部)
B 進行方向
G 斜面
S 雪崩
V 谷間
Claims (4)
- 谷間に設置され、雪崩の勢いを減少させる雪崩減勢工であって、
前記谷間の向かい合う斜面にそれぞれ設置されたケーブル固定部と、
前記谷間を横断する方向に延びるように互いに異なる高さに並んで配索され、両端部が前記ケーブル固定部に固定された複数本のケーブルと、
前記谷間を横断するように設置され、前記ケーブルに支持されたネットと、
前記谷間に設置された少なくとも1つの支柱支持部と、
前記谷間に沿って流れる雪崩の進行方向の下流側に揺動できるように前記支柱支持部に支持された支柱であって、各々の前記ケーブルを、当該ケーブルの高さを維持し、かつ、当該ケーブルに対して上方からかかる雪崩の沈降荷重を受けるように、保持する保持部を備えた少なくとも1本の支柱と
を備えていることを特徴とする雪崩減勢工。 - 前記支柱支持部は、前記谷間の向かい合う斜面にそれぞれ設置され、かつ、当該支柱支持部には、それぞれ前記支柱が支持されている、
請求項1に記載の雪崩減勢工。 - 前記支柱は、その先端が谷間の中央を向くように垂線に対して傾斜した状態で、前記支柱支持部にそれぞれ支持されている、
請求項2に記載の雪崩減勢工。 - 前記保持部は、前記ケーブルの谷間を横断する方向への移動を許すように、当該ケーブルを保持する、
請求項1に記載の雪崩減勢工。
Priority Applications (1)
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JP2012258264A JP6062724B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 雪崩減勢工 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012258264A JP6062724B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 雪崩減勢工 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014105460A JP2014105460A (ja) | 2014-06-09 |
JP6062724B2 true JP6062724B2 (ja) | 2017-01-18 |
Family
ID=51027211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012258264A Active JP6062724B2 (ja) | 2012-11-27 | 2012-11-27 | 雪崩減勢工 |
Country Status (1)
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- 2012-11-27 JP JP2012258264A patent/JP6062724B2/ja active Active
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