JP5997010B2 - 橋脚の上縁拡幅構造及び上縁拡幅方法 - Google Patents

橋脚の上縁拡幅構造及び上縁拡幅方法 Download PDF

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Description

本発明は、橋梁において地震時に想定を超える地震力が作用した場合に、落橋を防ぐ上で好適な橋脚の上縁拡幅構造に関する。
平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、阪神高速道路の崩落等をはじめとして落橋等による甚大な被害が多数の橋梁に生じた。これを受けて、平成8年に改正された道路橋示方書V耐震設計編では、このような想定を超える地震力が橋梁に作用した場合であっても、落橋を防ぐ目的でフェールセーフ機能として「落橋防止システム」を規定し、橋梁設計の強化が図られた。
この落橋防止システムの中の一つに、「桁かかり長」の確保がある。「桁かかり長」とは、地震時に橋脚等の下部構造物と主桁等の上部構造物との間に予期しない相対変位が生じた場合にも落橋を防止するために、下部構造物に上部構造物を載置する際の下部構造物の上端部に設けられる橋軸方向の一定幅の長さのことである。この中で、「桁かかり長」の確保を行うための一つの方法は、鋼製ブラケット等の拡幅部材により橋脚の上縁を橋軸方向に拡幅することである。
図6は、従来技術における引張力や剪断力の発生する箇所を示した縦断側面図である。
橋脚の上縁拡幅構造に関する従来技術では、図6に示すように、橋軸方向に向けて鋼製ブラケット106を同じ長さのアンカーボルト107を介して橋脚102の側面102eに固定している。
鋼製ブラケット106には、図示しない貫通孔が形成され、この貫通孔にアンカーボルト107の鋼製ボルト113を挿通させている。この鋼製ボルト113の先端は、更に橋脚102の側面102eに設けられた図示しない貫通孔に挿通させている。この鋼製ボルト113の反対側の端部は、鋼製ブラケット106の反対側からナット114により螺着固定されている。
アンカーボルトの橋脚への定着長は、引張力に対する抵抗力を確保する必要がある場合には、鋼製ボルトの直径の15倍以上とし、せん断力に対する抵抗力のみを確保する必要がある場合には、鋼製ボルトの直径の10倍以上とすることが通例となっている。このように、一般的には、アンカーボルトの橋脚への定着長は、引張力に抵抗力させる定着長の方がせん断力に抵抗させる定着長よりも長くなっている。
ここで、図6に示すとおり、上部から荷重Iが作用すると、最上段アンカーボルト107aに引張力Jと剪断力K1が作用し、2段目アンカーボルト107bに剪断力K2が作用し、最下段アンカーボルト107cに剪断力K3が作用する。
設計上は、引張力Jには、最上段アンカーボルト107aのみに抵抗させ、剪断力Kには、最上段アンカーボルト107aを含めて、2段目アンカーボルト107b、最下段アンカーボルト107cと全てのアンカーボルトに抵抗させるようにしている。
しかし、従来技術では、2段目以下のアンカーボルトは、引張力Jには関係しないにもかかわらず、2段目以下のアンカーボルトも引張力Jに抵抗する一番長さを必要とする最上段アンカーボルト107aと同じ長さで設計している。このため、全てのアンカーボルト107は、鉄筋又はPC鋼材111と干渉することになる。
即ち、従来技術では、橋脚へのアンカーボルトの定着長が長いことにより橋脚のコンクリート内部にある鉄筋やPC鋼材との干渉が発生し、ボルト挿通孔の削孔のやり直しや削孔不能となる問題が多々発生している。
かかる干渉対策として、従来において鋭意検討された結果、例えば、特許文献1の開示技術が提案されている。
図7は、特許文献1の開示技術における引張力や剪断力の発生する箇所を示した縦断側面図である。
特許文献1の開示技術では、図7に示すように、橋軸方向に向けて鋼製ブラケット206をアンカーボルト207を介して橋脚202の側面202eに固定している。
ここで、特許文献1の開示技術では、最上段アンカーボルト207aを最も長く、それ以外の2段目アンカーボルト207b、3段目アンカーボルト207d及び最下段アンカーボルト207cは、最上段アンカーボルト207aに対して短くしている。この特許文献1の開示技術における従来技術と異なる点は、最上段アンカーボルト207aの橋脚への定着長を一番長くし、2段目以下のアンカーボルト207の橋脚への定着長を短くしていることにある。その他の特許文献1の開示技術における構成は、従来技術と同様である。
このとき、図7に示すとおり、上部から荷重Lが作用すると、従来技術と同様に最上段アンカーボルト207aには、引張力Mと剪断力N1が作用し、2段目アンカーボルト207bには剪断力N2が作用し、3段目アンカーボルト207dには剪断力N3が作用し、最下段アンカーボルト207cには剪断力N4が作用する。
引張力Mは、最上段アンカーボルト207aにのみ作用する設計をしている。このため、最上段アンカーボルト207aは、剪断力N1に加えて引張力Mにも抵抗させることになり、定着長は、アンカーボルト207の中で一番長くなる。それ以外のアンカーボルト207b、207d、207cは、剪断力N2、N3、N4それぞれにのみ抵抗させるために短くすることができる。これにより、最上段アンカーボルト207aは、鉄筋又はPC鋼材211と干渉するものの、それ以外のアンカーボルト207は、鉄筋又はPC鋼材211との干渉を回避することができる。
即ち、特許文献1の開示技術では、引張力と剪断力に抵抗させる役割を最上段アンカーボルトとそれ以外のアンカーボルトで明確に分担させて定着長の長短に違いを付けることにより、鉄筋やPC鋼材との干渉を極力抑えている。
特開2002−212916号公報
しかしながら、特許文献1の開示技術においても、最上段アンカーボルト207aは、橋脚202へのアンカーボルト207の定着長が長いためにコンクリート内部の鉄筋やPC鋼材と干渉し、コンクリートの削孔のやり直し等の問題が発生することになる。
従って、最上段アンカーボルトを含めて全てのアンカーボルトにおいて、コンクリート内部の鉄筋やPC鋼材と干渉することを回避できる橋脚の上縁拡幅構造が求められていた。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、橋脚の上縁拡幅構造において、アンカーボルトによる橋脚のコンクリート内部の鉄筋やPC鋼材等との干渉を回避させて、施工性を向上させた橋脚の上縁拡幅構造及び上縁拡幅方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る橋脚の上縁拡幅構造及び上縁拡幅方法は、次のように構成する。
請求項1記載の橋脚の上縁拡幅構造は、橋脚の上縁を橋軸方向に拡幅するための橋脚の上縁拡幅構造において、橋軸方向に向けて橋脚の上縁の両側面にアンカーボルトを介して固定される一対の第1拡幅部材と、第1拡幅部材の上端部に固定された第2拡幅部材と、橋脚の上縁よりも上方に設けられるとともに橋軸方向に向けて第2拡幅部材を介してその両端を固定された引張力抵抗部材とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の橋脚の上縁拡幅構造は、請求項1に記載の橋脚の上縁拡幅構造において、第1拡幅部材は、橋軸に直交する幅員方向に橋脚の上方に設けられた主桁の幅員方向の幅よりも長く形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の橋脚の上縁拡幅構造は、請求項2に記載の橋脚の上縁拡幅構造において、第2拡幅部材は、第1拡幅部材の幅員方向の両端に設けられることを特徴とする。
請求項4記載の橋脚の上縁拡幅方法は、橋脚の上縁を橋軸方向に拡幅するための橋脚の上縁拡幅方法において、橋軸方向に向けて橋脚の上縁の両側面にアンカーボルトを介して第1拡幅部材を固定する第1工程と、第1拡幅部材の上端部に第2拡幅部材を固定する第2工程と、橋脚の上縁よりも上方に引張力抵抗部材を設けるとともに橋軸方向に向けて第2拡幅部材を介して引張抵力抗部材の両端を固定する第3工程とを有することを特徴とする。
請求項5記載の橋脚の上縁拡幅方法は、請求項4に記載の橋脚の上縁拡幅方法において、 第1工程では、第1拡幅部材を橋軸に直交する幅員方向に橋脚の上方に設けられた主桁の幅員方向の幅よりも長く形成することを特徴とする。
請求項6記載の橋脚の上縁拡幅方法は、請求項5に記載の橋脚の上縁拡幅方法において、 第2工程では、第2拡幅部材を第1拡幅部材の幅員方向の両端に設けることを特徴とする。
請求項7記載の橋脚の上縁拡幅方法は、橋脚の上縁を橋軸方向に拡幅するための橋脚の上縁拡幅方法において、第1拡幅部材を橋軸に直交する幅員方向に橋脚の上方に設けられた主桁の幅員方向の幅よりも長く形成するとともに第1拡幅部材の幅員方向の両端に第2拡幅部材を設ける第1工程と、橋脚の上縁の両側面にアンカーボルトを介して第1拡幅部材を固定する第2工程と、橋脚の上縁よりも上方に引張力抵抗部材を設けるとともに橋軸方向に向けて第2拡幅部材を介して引張力抵抗部材の両端を固定する第3工程とを有することを特徴とする
請求項1、4に記載の発明によると、橋脚の上縁の両側面に固定される第1拡幅部材と第1拡幅部材の上端部に固定される第2拡幅部材により、橋脚が橋軸方向に拡幅される。ここで、橋脚に上部から荷重が作用すると、第1拡幅部材を介して橋脚内部に挿通されるアンカーボルトは、剪断力に抵抗する。また、橋脚の上縁よりも上方にあり、かつ第2拡幅部材を介して固定される引張力抵抗部材は、引張力に抵抗する。このように剪断抵抗と引張抵抗を担う役割は、それぞれアンカーボルトと引張力抵抗部材に分けることができる。これにより、全てのアンカーボルトは、橋脚内部では剪断抵抗のみに対応させるだけでよいため、橋脚へのアンカーボルトの定着長を短くすることができる。従って、全てのアンカーボルトが、橋脚の内部にある鉄筋やPC鋼材と干渉することを防ぐことができる。
請求項2、5に記載の発明によると、第1拡幅部材を幅員方向に主桁の幅員方向の幅よりも長く形成することにより、橋脚の上縁拡幅構造は、橋脚の拡幅を幅員方向にも補強することができる。
請求項3、6に記載の発明によると、第1拡幅部材の幅員方向の長さは、主桁の幅員方向の長さよりも長く形成されていることより、第1拡幅部材の幅員方向の両端に第2拡幅部材を設けることができる。また、この第2拡幅部材の間に主桁を設けることにより、主桁は、橋軸方向に橋脚を拡幅した第1拡幅部材の上部に確実に載置されて落橋を防ぐことができる。更に、第2拡幅部材の間に主桁を置いた際に、第2拡幅部材と主桁との間に隙間がある場合には、その隙間に変位制限部材等を設置することができる。この変位制限部材は、主桁の周囲に設置することにより、地震時などに幅員方向に作用する力に対して、主桁の幅員方向のずれを防止することができる。
請求項7記載の発明によると、第1拡幅部材を幅員方向に主桁の幅員方向の幅よりも長く形成させるとともに第1拡幅部材の幅員方向の両端に第2拡幅部材を設けるという方法を行う場合は、第1拡幅部材と第2拡幅部材との一体化する作業を現場施工だけでなく、事前に工場で行うことができる。この工場製作の場合は、現場施工とは異なり、第1拡幅部材と第2拡幅部材との固定する際の寸法ズレ等を事前に改善することができる。まず、この第1拡幅部材と第2拡幅部材の一体化作業を行い、その後、第1拡幅部材を介して橋脚内部にアンカーボルトを挿通させて、剪断力に抵抗させる。また、橋脚の上縁よりも上方にあり、かつ第2拡幅部材を介して固定される引張力抵抗部材は、引張力に抵抗させる。このアンカーボルトや引張力抵抗部材が担う役割は、請求項1,4に記載の発明の効果と同様である。
本発明を適用した橋脚の上縁拡幅構造の斜視図である。 本発明を適用した橋脚の上縁拡幅構造の図1におけるA−A'線での縦断正面図である。 図2のB−B'線での横断平面図である。 (a)は、本発明を適用した橋脚の上縁拡幅構造の図2の一部Sを拡大した縦断正面図であり、(b)は、(a)のC−C'線での縦断側面図である。 は、本発明を適用した橋脚の上縁拡幅構造における引張力と剪断力の発生する箇所を示した縦断側面図である。 従来技術における引張力と剪断力の発生する箇所を示した縦断側面図である。 特許文献1の開示技術における引張力と剪断力の発生する箇所を示した縦断側面図である。
以下、本発明を実施するための形態として、橋脚の上縁拡幅構造について、図1〜4を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した橋脚の上縁拡幅構造1の斜視図を示している。図2は、本発明を適用した橋脚の上縁拡幅構造の図1におけるA−A'線での縦断正面図、図3は、図2のB−B'線での横断平面図である。図4(a)は、本発明を適用した橋脚の上縁拡幅構造の図2の一部Sを拡大した縦断正面図である。図4(b)は、図4(a)のC−C'線での縦断側面図である。
この上縁拡幅構造1は、地面に所定間隔で立設された橋脚2と、橋脚2の上部に設けられた支承15と、支承15の上部に架け渡された桁3と、橋脚2の上端部に設けられるとともに桁3の下端部の周辺近傍に設けられた上縁拡幅部材5と、桁3の側端部に設けられた地覆・高欄4とを備える。なお、図1に示す橋梁50は、落橋を防ぐ目的で橋脚2の上縁を拡幅して上縁拡幅構造1を構築した構成例を示している。
橋脚2は、地面に立設された柱部2aと柱部2aの上部から水平方向に張り出した梁部2bとが、例えば略T字型に一体化されて構成されている。橋脚2は、例えば、コンクリート製で構成されている。
柱部2aは、その下部が地面に固定されて立設している。また、図1に示す柱部2aは、正面視でも断面視でも略矩形をしている。しかし、これに限定されることなく、略円柱状等であってもよく、柱部2aの上部にある梁部2b及び桁3等を支持できる形状であれば、いかなる形状であってもよい。
梁部2bは、梁部2bの上端部にある上端2cと、梁部2bの下端部にある下端2dと、梁部2bの橋軸方向の側面2eと、梁部2bの橋軸方向に直交する幅員方向の側面2fとを備える。梁部2bは、例えば、平面視及び側面視は略矩形に形成される。梁部2bは、正面視では幅員方向の端部に向けて上下幅が縮径されている。しかし、梁部2bの形状は、これに限定されることなく、梁部2bが水平方向に張り出さずに、梁部2bの幅員方向の長さと柱部2aの幅員方向の長さが同じであってもよい。いずれにしても、桁3を上部に架け渡すことができる形状であればいかなる形状であってもよい。梁部2bの内部には、図2に示す鉄筋やPC鋼材11が幅員方向に向けて配設されている。
支承15は、橋脚2において桁3の温度変化や地震等による変形を吸収するために、当該変形を吸収する部材として設けられる。支承15は、桁3の変形を吸収しつつ、桁3にかかる荷重を橋脚2に伝達している。
桁3は、図2に示すように、幅員方向に向けて所定間隔で複数配設された主桁3aと、主桁3aの上部に設けられた床版3bと、隣り合う主桁3a間を幅員方向に相互連結するとともに橋軸方向に所定間隔で設けられた横桁8とが一体化されて構成されている。桁3は、例えば、コンクリート製又は鋼製で構成されている。
主桁3aは、例えば、コンクリート製の場合は平面視でも側面視でも略矩形で構成され、鋼製の場合はH形鋼で構成され、橋軸方向に延長されている。主桁3aは、これに限定されることなく、橋脚2間の上部に架け渡すとともに床版3bを載置することができれば、いかなる形状であってもよい。
床版3bは、コンクリート製や鉄筋、鋼板等の鋼製などから構成される。床版3bの形状は、その用途により様々であるが、図1に示すのは、例えば高架道路に用いる場合の橋梁50の一般的な形状としている。
横桁8は、隣り合う主桁3a間を幅員方向に相互連結するものであれば、形状はいかなるものであってもよい。この横桁8が隣り合う主桁3a間を連結することにより、桁3は、風等による横方向の荷重に抵抗し又は荷重を適切に分散させることができる。
上縁拡幅部材5は、図4(a)に示すように橋軸方向に向けて橋脚2の両側の側面2eにアンカーボルト7を介して固定される一対の第1ブラケット6と、第1ブラケット6の幅員方向の両端に位置する第1ブラケット6の上部に固定された第2ブラケット9と、橋軸方向に向けて一対の第2ブラケット9を介してその両端が固定された引張力抵抗部材10とを備えている。
アンカーボルト7は、梁部2bの側面2eに第1ブラケット6を固定するために設けられる。このアンカーボルト7は、図4(b)に示すとおり鋼製ボルト13と、鋼製ボルト13の周囲を覆う定着材12と、鋼製ボルト13を第1ブラケットに固定するナット14とを備えている。アンカーボルト7の固定の仕方は次のように行う。アンカーボルト7は、第1ブラケット6に図示しない貫通孔が形成されて、この貫通孔にアンカーボルト7の鋼製ボルト13を貫通させている。このアンカーボルト7は、更に梁部2bの側面2eにボルト挿通孔を鋼製ボルト13の直径よりも大きく削孔し、このボルト挿通孔に鋼製ボルト13を挿通させるとともに、この鋼製ボルト13の周囲にエポキシ樹脂等の有機系や無機系の定着材12を充填させてなる。この定着材12は、梁部2bのコンクリート内部へのアンカーボルト7の定着性を向上させるための接着剤の役割を果たしている。その後、第1ブラケット6と梁部2bの側面2eとを当接させながら、第1ブラケット6を介して反対側からナット14により螺着固定する。
図4に示すとおり、アンカーボルト7は、第1ブラケット6内に上下に3本並べて設けられている。アンカーボルト7のうち、最上段にあるものを最上段アンカーボルト7aとし、2段目にあるものを2段目アンカーボルト7bとし、最下段にあるものを最下段アンカーボルト7cとしている。一方、図5に示すアンカーボルト7は、第1ブラケット6ないに上下に5本並べて設けられている。従って、アンカーボルト7は、これらに限定されることなく、上縁拡幅部材5に作用する剪断力に抵抗するために必要な本数のアンカーボルトがあればよい。
第1ブラケット6は、梁部2bに当接された垂直端面板部6bと、垂直端面板部6bの上端部と橋軸方向に直交する上部端面板部6aと、垂直端面板部6bの下端部と橋軸方向に直交する下部端面板部6dと、上部端面板部6aと下部端面板部6dと垂直端面板部6bのそれぞれに直交させて、少なくとも2つ設けられた垂直側面板部6cとを備えている。この上部端面板部6a、下部端面板部6d、垂直端面板部6b及び垂直側面板部6cは、溶接によりそれぞれを一体化して固定される。橋脚2の側面2eに垂直端面板部6bを当接し、梁部2bの上端2cの水平線上に第1ブラケット6の上部端面板部6aを合わせている。
この第1ブラケット6は、例えば、上部端面板部6a、下部端面板部6d、垂直端面板部6b及び垂直側面板部6cがそれぞれ一枚板で形成されていても、又は溶接によりそれぞれを一体化されて固定されていてもよい。また、これに限定されることなく、第1ブラケット6は、幅員方向に複数連続して連結されて構成されてもよい。
第2ブラケット9は、図4に示されるように第1ブラケット6の幅員方向の両端にある第1ブラケット6の上端部に設けられている。第2ブラケット9は、第1ブラケット6の上部端面板部6aとボルトや溶接(図示省略)により固定される下部端面板部9dと、下部端面板部9dと直交するとともに橋軸方向に設けられた垂直端面板部9bと、下部端面板部9d及び垂直端面板部9bと直交するとともに幅員方向に垂直端面板部9bの両側に設けられた垂直側面板部9cと、下部端面板部9dに平行であるとともに垂直端面板部9bと垂直側面板部9cに直交する上部端面板部9aとを備えている。
第2ブラケット9は、図4に示す場合に限定されることなく、第2ブラケット9自体が幅員方向に複数連結されていてもよい。しかし、主桁3aを第1ブラケット6の上に載置したり、また変位制限部材等を主桁3aと第2ブラケット9の間に取り付けたりする場合には、第1ブラケット6の両端にある第2ブラケット9の下部端面板部9dの幅員方向の長さの合計は、少なくとも第1ブラケット6の上部端面板部6aの幅員方向の長さよりも短く構成されていることが望ましい。
また、第1ブラケット6と第2ブラケット9は一体化して、事前に工場等で製作されて施工現場では、一体化された拡幅部材を橋脚2に固定されるのが望ましい。しかし、これに限定されることなく、第1ブラケット6と第2ブラケット9は、運搬を考慮に入れた場合にはぞれぞれ異なる部材として製作し、施工現場でボルトや溶接によりそれぞれを固定させてもよい。
引張力抵抗部材10は、PC鋼より線10aとナット10bと端末定着部10cとを備える。引張力抵抗部材10は、図4(b)にも示すとおり、梁部2bの上端2cの上方に設けられるとともに橋軸方向に向けて第2ブラケット9を介してその両端が固定されている。引張力抵抗部材10は、第2ブラケット9に図示しない貫通孔が形成され、これにPC鋼より線10aを貫通させ、第2ブラケット9を介してPC鋼より線10aの両端部を端末定着部10c及びナット10bにより螺着固定させてなる。こうして張力抵抗部材10の両端は、第2ブラケット9を介して固定されることにより、張力抵抗部材10は、橋軸方向の引張力に抵抗可能となる。また、引張力抵抗部材10は、鋼材で構成される。
PC鋼より線10aは、主桁3a端部からの漏水や土砂等の堆積によりPC鋼より線10aが腐食するのを防ぐため、ポリエチレン被覆等の防食加工が施されている。
橋脚2の梁部2bの上端2cは、コンクリート面の仕上がり状態が悪かったり、土砂等の堆積により、一般的には水平ではない。また横桁8等が配置され狭隘な部分に引張力抵抗部材10を施工する場合には、大きい断面を有する部材は設置が極めて困難である。しかしPC鋼より線10aを用いることで、梁部2bの上端2cの表面形状に拘わらず、容易に設置することが可能となる。
この引張力抵抗部材10を構成する部材は、PC鋼より線10aの代わりに、棒鋼や形鋼、工場で成型された繊維ロープ等を使用しても良い。
地覆・高欄4は、桁3の側端部で桁3の上端よりも高く設けられている。地覆・高欄4は、雨水側溝の機能を有している。また、地覆・高欄4は、高架道路においては、橋梁の幅員端部に、自動車の視線誘導のため、又は自動車が歩道部分や橋面外へ逸脱するのを防ぐために設置されている。
次に、本発明を適用した橋脚2の上縁拡幅構造1における、上部から荷重がかかったときの引張力や剪断力の発生する箇所について、図5を参照しながら詳細に説明する。
図5に示す橋脚2の上縁拡幅構造1では、引張力抵抗部材10を梁部2bのコンクリートの断面外に設けて、全てのアンカーボルト7は、定着長を短くしている。このとき、上部から荷重Fが作用すると、梁部2bのコンクリートの断面外にある引張力抵抗部材10は、引張力Gのみが作用する。また、梁部2bのコンクリートの断面内にある最上段アンカーボルト7a、2段目アンカーボルト7b、3段目アンカーボルト7d、4段目アンカーボルト7e及び最下段アンカーボルト7cには、それぞれ剪断力H1、H2、H3、H4及びH5が作用する。
これにより、梁部2bのコンクリート断面内にある全てのアンカーボルト7は、剪断力Hにのみ抵抗できればよく、ボルトの定着長を短くすることができる。これにより、全てのアンカーボルト7と鉄筋又はPC鋼材11との干渉を回避することができる。従って、橋脚2の上縁拡幅構造1は、上縁拡幅部材5のアンカーボルト7と橋脚2のコンクリート内部にある鉄筋又はPC鋼材11とを干渉させることなく、施工性を向上させることができる。
次に、本発明を適用した橋脚2の上縁拡幅方法について、橋脚2へ上縁拡幅構造1を構築した橋梁50の場合について図1及び図4を用いて詳細に説明する。
第1の本発明を適用した橋脚2の上縁拡幅方法は、次のように行う。
第1工程は、図1に示すとおり、まず橋軸方向に向けて橋脚2の梁部2bの両側面2eにアンカーボルト7を介して第1ブラケット6を固定する。
第2工程は、第1ブラケット6の幅員方向の両端にある第1ブラケット6の上部端面板部6aに第2ブラケット9をボルトや溶接(図示省略)により固定させる。
第3工程は、図4(b)にも示すとおり、橋脚2の両側面2eの鉛直線上にある第2ブラケット9の垂直端面板部9bに引張力抵抗部材10を挿通させて、引張力抵抗部材10の両端を第2ブラケット9を介して固定する。この上記3つの工程により、橋脚2に上縁拡幅部材5を設置することができる。
しかし、第2工程と第3工程は、これに限定されることなく、引張力抵抗部材10を橋脚2の上端2cの上方に設けつつ、先に引張力抵抗部材10の両端を第2ブラケット9を介して固定し、その後、第1ブラケット6の両端にある第1ブラケット6の上部端面板部6aと第2ブラケット9の下部端面板部9dとをボルトや溶接(図示省略)により固定させてもよい。
第2の本発明を適用した橋脚2の上縁拡幅方法は、次のように行う。
第1工程は、第1ブラケット6を幅員方向に主桁3aの幅員方向の幅よりも長く形成するとともに第1ブラケット6の幅員方向の両端にある第1ブラケット6の上部端面板部6aに第2ブラケット9をボルトや溶接(図示省略)により固定する。
第2工程は、橋脚2の梁部2bの側面2eにアンカーボルト7を介して第1ブラケット6を固定する。
第3工程は、橋脚2の梁部2bの上端2cよりも上方に引張力抵抗部材10を設けるとともに橋軸方向に向けて第2ブラケット9を介して引張力抵抗部材10の両端を固定する。この上記3つの工程により、橋脚2に上縁拡幅部材5を設置することができる。
この上縁拡幅方法は、第1工程における第1ブラケット6と第2ブラケット9との一体化する作業を現場施工だけでなく、事前に工場で行うことができる。この工場製作の場合は、現場施工とは異なり、第1ブラケット6と第2ブラケット9とを固定する際に寸法ズレ等を事前に改善することができる。
上述のような橋脚2の上縁拡幅方法における橋梁50は、既設橋梁として構築されているものに対して、事後的にこの上縁拡幅部材5の補強を行う場合を想定したものである。しかし、これに限定されることなく、この本発明を適用した橋脚2の上縁拡幅方法は、新設橋梁を構築する際においても適用可能であることは勿論である。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたって具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 上縁拡幅構造
2、102、202 橋脚
2a 柱部
2b、102b、202b 梁部
2c 上端
2d 下端
2e、2f、102e、202e 側面
3 桁
3a 主桁
3b 床版
4 地覆・高欄
5 上縁拡幅部材
6 第1ブラケット
6a、9a、106a、206a 上部端面板部
6b、9b、106b、206b 垂直端面板部
6c、9c、106c、206c 垂直側面板部
6d、9d、106d、206d 下部端面板部
7、107、207 アンカーボルト
7a、107a、207a 最上段アンカーボルト
7b、107b、207b 2段目アンカーボルト
7c、107c、207c 最下段アンカーボルト
7d、207d 3段目アンカーボルト
7e 4段目アンカーボルト
8 横桁
9 第2ブラケット
10 引張力抵抗部材
10a PC鋼より線
10b ナット
10c 端末定着部
11、111、211 鉄筋又はPC鋼材
12 定着材
13、113、213 鋼製ボルト
14、114、214 ナット
15 支承
50 橋梁
106、206 鋼製ブラケット
H、H1、H2、H3、H4、H5、
K、K1、K2、K3、N、N1、N2、N3、N4 剪断力
G、J、M 引張力
F、I、L 荷重

Claims (7)

  1. 橋脚の上縁を橋軸方向に拡幅するための橋脚の上縁拡幅構造において、
    前記橋軸方向に向けて前記橋脚の上縁の両側面にアンカーボルトを介して固定される一対の第1拡幅部材と、
    前記第1拡幅部材の上端部に固定された一対の第2拡幅部材と、
    前記橋脚の上縁よりも上方に設けられるとともに前記橋軸方向に向けて前記第2拡幅部材を介してその両端が固定された引張力抵抗部材とを備えること
    を特徴とする橋脚の上縁拡幅構造。
  2. 前記第1拡幅部材は、前記橋軸に直交する幅員方向に前記橋脚の上方に設けられた主桁の幅員方向の幅よりも長く形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の橋脚の上縁拡幅構造。
  3. 前記第2拡幅部材は、前記第1拡幅部材の前記幅員方向の両端に設けられること
    を特徴とする請求項2に記載の橋脚の上縁拡幅構造。
  4. 橋脚の上縁を橋軸方向に拡幅するための橋脚の上縁拡幅方法において、
    前記橋軸方向に向けて前記橋脚の上縁の両側面にアンカーボルトを介して第1拡幅部材を固定する第1工程と、
    前記第1拡幅部材の上端部に第2拡幅部材を固定する第2工程と、
    前記橋脚の上縁よりも上方に引張力抵抗部材を設けるとともに前記橋軸方向に向けて前記第2拡幅部材を介して前記引張力抵抗部材の両端を固定する第3工程とを有すること
    を特徴とする橋脚の上縁拡幅方法。
  5. 前記第1工程では、第1拡幅部材を前記橋軸に直交する幅員方向に前記橋脚の上方に設けられた主桁の幅員方向の幅よりも長く形成すること
    を特徴とする請求項4に記載の橋脚の上縁拡幅方法。
  6. 前記第2工程では、前記第2拡幅部材を前記第1拡幅部材の前記幅員方向の両端に設けること
    を特徴とする請求項5に記載の橋脚の上縁拡幅方法。
  7. 橋脚の上縁を橋軸方向に拡幅するための橋脚の上縁拡幅方法において、
    第1拡幅部材を前記橋軸に直交する幅員方向に前記橋脚の上方に設けられた主桁の幅員方向の幅よりも長く形成するとともに前記第1拡幅部材の前記幅員方向の両端に第2拡幅部材を設ける第1工程と、
    前記橋脚の上縁の両側面にアンカーボルトを介して前記第1拡幅部材を固定する第2工程と、
    前記橋脚の上縁よりも上方に引張力抵抗部材を設けるとともに前記橋軸方向に向けて前記第2拡幅部材を介して前記引張力抵抗部材の両端を固定する第3工程とを有すること
    を特徴とする橋脚の上縁拡幅方法。
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