JP2007100484A - 落石誘導ユニットを有する落石防護網とその落石誘導ユニット - Google Patents

落石誘導ユニットを有する落石防護網とその落石誘導ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】地形の変化等に伴い、既設落石防護網の設計の見直しが必要となった場合でも、その既設落石防護網を取り換える事なく落石等の発生を防止できる落石防護網を提供することにある。
【解決手段】落石防護網100は、該落石を塞き止める防護網部4と、該防護網部4の上部に位置する落石誘導ユニット300と、前記防護網部4の上部を支持するために該斜面に並んで建込まれた複数の支柱部材5とを備え、前記落石誘導ユニット300は、前記防護網部4の上部を支持する支柱部材5に下部が連結部材を介して固定された落石誘導網部110と、その落石誘導網部110を前記斜面102に固定する落石誘導保持部材60とを含んで構成され、その落石誘導ユニット300が前記落石防護網100の一部として、当該落石誘導ユニット300によって受け止めた落石103を、前記防護網部4に誘導して塞き止める。
【選択図】図1

Description

本発明は、落石誘導ユニットを有する落石防護網とその落石誘導ユニットに関する。
山間部を通過する道路は、急峻な斜面を切り取り、盛土したり、又は丘稜を切り開いたものが多く、これらの部分は、地形や地質などの要因で岩塊や礫が抜け落ち又は剥離して落石等が発生し、その山間部を通過する道路を通行する際に危険であった。また、その落石により道路が埋没したりする危険があった。
そこで、山間部を通過する道路の道路脇に沿って形成する斜面に、その斜面上方から落下してくる落石から道路を防護する従来技術として例えば特許文献1のような落石防護網(落石防止網)が設置されている。
特開平11−148113号公報
特許文献1には、雪崩や落石などから防護する防護柵並びに落石予防工の一種であるポケット式落石防止網について開示されている。この防護柵並びにポケット式落石防止網は、その雪崩や落石が発生した場合に、柵体及び網体がその衝撃に耐えうるよう(衝撃力を吸収するよう)緩衝部を設け、耐衝撃性に優れたものとしたものである。
しかしながら、特許文献1では、その柵体及び網体に衝突した落石などには、その衝撃力を吸収し、斜面下方に位置する道路を防護することができたが、例えば地形の変化に伴い、その柵体及び網体を飛び越そうとする落石が発生した場合には、何ら効果を有するものではないという問題があった。
このため、落石防護網の高さを高くしてこの落石を受け止めることが考えられるが、かなりのスピードで落下してくる岩塊等によって、この落石防護網が壊される場合が多くなり、この網部を大きくするだけでは対応できなかった。また、このような落石の多いところには既設の落石防護網が設置され、また、設置が予定されていても、例えば地形の変化に伴い、既設の落石防護網を飛び越えて落石が頻繁に発生してしまう場合があり、その場合に既設の落石防護網を取り外し、その後新たに高さの高い落石防護網を設置しなければならず、大変な時間やコストがかかった。
そこで、本発明の課題は、例えば地形の変化等に伴い、既設落石防護網の設計の見直しが必要となった場合でも、その既設落石防護網を取り換える事なく既設落石防護網を飛び越そうとする落石等の発生を防止できる落石防護網を提供することにある。
課題を解決するための手段および効果
上記課題を解決するために、本発明の落石誘導ユニットを有する落石防護網及びその落石誘導ユニットは、
山等の斜面上方から落下してくる落石等を塞き止め、斜面下方に位置する道路等をその落石から防護する落石防護網であって、
この落石防護網は、該落石を塞き止める防護網部と、
該防護網部の上部に位置する落石誘導ユニットと、
前記防護網部の上部を支持するために該斜面に並んで建込まれた複数の支柱部材と、を備え、
前記落石誘導ユニットは、前記防護網部の上部を支持する支柱部材に下部が連結部材を介して固定された落石誘導網部と、その落石誘導網部を前記斜面に固定する落石誘導保持部材と、を含んで構成され、
その落石誘導ユニットが前記落石防護網の一部として、当該落石誘導ユニットによって受け止めた落石を、前記防護網部に誘導して塞き止めることを特徴とする。
上記本発明では、斜面を転がる礫などの落石を塞き止める下層の落石防護網と、斜面から勢いよく飛んでくる岩塊などの大きな落石を受け止める上層の落石防護網(落石誘導ユニット)との2層構造で構成されているため、上層で受け止められた(叩き落とされた)落石は、その下層の落石防護網に誘導され、その勢いを無くした岩塊等の落石を下層の落石防護網で塞き止めることができる。落石誘導ユニットを取り付けるという簡単な構造に関わらず、幅広い落石にも対応することができる。また、落石防護網を2層構造とすることで、目的応じて防護網の選定をすることができ、例えば上層の防護網を網目が大きく、より強固な防護網とすることで、岩塊が衝突した場合でも、防護網が破損しないようにすることもできる。また、下層の防護網を細かな網目の防護網とすることができ、より小さな落石も塞き止めることができる。このように、目的に応じて防護網を選定することができるのでより耐久性が向上し、破損等も抑制されコストの低減にもなる。
そして、このような2層構造とした落石防護網では、上層の防護網で岩塊の動きを受け止めて下層の防護網でその岩塊を塞き止めるが、従来のように防護網の全体を山の斜面に保持する機構だけでは、大量の土砂や岩塊の圧力に耐えきれなくなる。この発明では、2層構造の網構造が違う位置で支柱部材によって強固に山の斜面に固定されている。このような構造とすることで、上層の防護網は下層の防護網ではなくこの支柱部材によって固定できるから、上層の防護網は強い衝撃にも耐えることができ、落石を受け止める能力が大幅に構造することができる。
一方、落石が多発する個所では既に落石防護網が設置されているが、例えば地形の変化に伴い既設落石防護網の設計の見直しが必要となった場合でも、その既設落石防護網を一旦取り外し、新たに落石防護網の高さが高いものに取り換える必要がなく、既設落石防護網に落石誘導ユニットを取り付けるという簡単な作業だけで、既設落石防護網を飛び越えて落下しようとする岩塊(落石)を受け止めて、既設の落石防護網に誘導することができ、換言すれば、既設落石防護網を飛び越えて落下しようとする岩塊(落石)を叩き落とし、既設落石防護網に誘導することができる。さらには、落石誘導ユニットを設けることにより、落石防護網を嵩上げすることができる。よって、落石防護網の高さが嵩上げされることにより、地形の変化等に伴い既設防護網の高さでは、飛び越してしまう落石等の発生を防止することできる。また、既設落石防護網の上に落石誘導ユニットが取り付けられているという簡単な構造にも関わらず、より高い位置まで落石から防護することができる。
また、本発明の落石誘導ユニットを有する落石防護網及びその落石誘導ユニットは、
前記落石誘導網部には、下部が前記連結部材を介在して前記支柱部材に固定され、また上部が落石誘導保持部材により斜面所定位置から保持されている落石誘導支柱部材を備えることができる。これにより、落石誘導支柱部材は、下部が連結部材により支柱部材に固定されているので、この下部が支点となり落石誘導支柱部材を所定の角度で設置することができ、上部が落石誘導保持部材により保持されているので、その落石誘導保持部材の長さを設定することにより、所定角度で設置された落石誘導支柱部材を簡単に固定することができる。また、上部で落石誘導保持部材が落石誘導支柱部材を保持しているので、落石が防護網に衝突しても落石誘導支柱部材が破損することなく、信頼性に優れた落石防護網とすることができる。また、落石誘導ユニットを所定の角度に設定して取り付けることができるので、例えば垂直方向に設定した場合には、より高い位置まで落石を受け止めて落石防護網に誘導することができる。
また、新規な場所に落石防護網を新設する際にも、本発明の落石防護網は支柱部材と落石誘導支柱部材とが連結部材により連結されて構成されているので、その設置場所まで運搬する際に、支柱部材と落石誘導支柱部材とを分解した状態にして運搬できるため、例えば一本の長尺な支柱部材を使用して構成される落石防護網を設置する場合よりも、容易に運搬することが可能となる。また、支柱部材と落石誘導支柱部材とを分解した状態にして運搬できるため、比較的小型の運搬車両で設置場所まで運搬することができるため、道路幅員が狭く大型車が通ることができないところにも、より高い落石防護網を設置することが可能となる。さらには、支柱部材に連結部材を介して落石支柱部材が固定されるので、一本の長尺な支柱部材を使用して構成される落石防護網を設置する場合よりも、支柱部材は低い場所に設置することができるので、作業の効率もよくすることができる。
また、本発明の落石誘導ユニットを有する落石防護網及びその落石誘導ユニットは、
落石誘導支柱部材は、前記支柱部材に所定角度方向で取り付けることができ、その支柱部材の建込み角度に対し、同じかそれより上向き方向で取り付けることができる。これにより、落石防護網がより上向き方向で取り付けられていると、例えば、落石が防護網などに衝突し跳ね返ったときに、上向きに跳ね返り落石防護網を飛び越えて更に斜面下方に落下してしまう恐れがなく、換言すれば、より確実に落石防護網内側に跳ね返らせること(内側に叩き落とすこと)ができ、落石を落石防護網に誘導することができる。
また、本発明の落石誘導ユニットを有する落石防護網及びその落石誘導ユニットは、
連結部材は、支柱部材を挟んで保持する第1クランプ部と、落石誘導支柱部材を挟んで保持する第2クランプ部とを備える構造とすることができる。さらに、連結部材は、第1分割部と第2分割部とに分割可能に形成され、支柱部材と落石誘導支柱部材とを同時に挟んで保持するようにもできる。これにより、連結部材に2箇所別々のクランプ部を備える構成とすることで、既設の落石防護網の支柱部材に連結部材を取り付けてから、落石誘導支柱部材を取り付けることができるため、施工作業を容易にすることができる。また、連結部材の2箇所別々のクランプ部を同時に挟んで保持することで、より強固に連結することができる。
また、本発明の落石誘導ユニットを有する落石防護網及びその落石誘導ユニットは、
落石誘導ユニットには、複数の前記落石誘導支柱部材に跨って、落石誘導網部の張設を補強する第1補強部材が架設され、また、隣り合う前記落石誘導支柱部材の間で誘導防護網部の張設を補強する第2補強部材が設けられる構造とすることができる。これにより、落石誘導支柱部材に落石誘導網を張設した際に、斜面上方からの落石がこの防護網に衝突しても、その衝撃で防護網が破損することのない信頼性に優れた落石防護網とすることができる。
以上のように、落石誘導ユニットが落石防護網の一部として一体的に取り付けられ、落石誘導ユニットで嵩上げされているので、例え落石が発生した場合にも、より高い位置に飛び跳ねた落石をも塞き止めることができ、その落石から斜面下方に位置する道路等を防護することができ、また、その道路を通行する車両や通行人への安全を確保することができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照しながら説明する。本実施例は、主としてポケット式落石防護網工法に用いる落石誘導ユニットについて例示しているが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
図1は、本発明の落石防護網の全体を示す側面図、図2は、図1における正面図、図3は、図1における要部拡大図である。図1に示すように、本実施例の落石防護網100は、例えばポケット式落石防護網2(以下、単にポケット防護網ともいう)の上部に、落石誘導ユニット300(以下、単に誘導ユニットともいう)が配置されている。
ポケット防護網2は、図1及び図2に示すように、斜面102上方からの落石103を塞き止める防護網部4と、その防護網部4を支持するため斜面102上に並んで建込まれた複数の支柱部材5と、それらの支柱部材5及び防護網部4を斜面102に保持する保持部材6とを備える。
防護網部4は、金属線を網状に組み合わせた金網で形成され、例えば織金網、亀甲金網、クリンプ金網、菱形金網、蛇篭、溶接金網等の金網を適宜選択することができる(以下、防護網部を単に金網ともいう)。金網4には、落石103が堆積していくため、柔軟性を持つことが望ましく、また、小径の礫等を塞き止めるために網目が細かく形成されていることが望ましい。もしくは、金網4を設置した際に下端位置の網目を細かくしてもよい。
支柱部材5は、図3に示すように、例えば山形鋼、H形鋼、I形鋼、T形鋼、みぞ形鋼、Z形鋼等の棒状鋼材で形成され、地形や目的等によって適宜選択することができる。本実施例における支柱部材5はH形鋼が用いられている。支柱部材5の下端には、支柱受台51を取り付けるために図示しない挿通孔が穿孔されており、その挿通孔にボルト及びナットなどの締結部材52によって支柱受台51が支柱部材5の下端に取り付けられている。また、その支柱部材5と支柱受台51とを溶接等で固着することもでき、より確実に固定することができる。その支柱受台51を介して斜面102にアンカー53が打ち込まれており、支柱受台51が斜面102に固定されており、これにより支柱部材5は斜面102に建込まれている(固定されている)。このとき、アンカー53は、斜面102に対し垂直に打ち込まれることが望ましく、また、支柱部材5の建込み方向Xは、上向き45度方向に建込まれることが望ましい。これにより、ポケット防護網2を設置した場合に、支柱部材5が強固に建込まれ、耐衝撃性に優れたものとすることができる。
図1及び図2に戻り、保持部材6は、支柱部材5の上端を斜面102上方から保持する吊りワイヤー61や、支柱部材5の上端から金網4の下端(道路101脇)に設けられる縦ワイヤー62、及び金網4の横方向(水平方向)に設けられる横ワイヤー63等によって構成され、縦ワイヤー62及び横ワイヤー63は、設置する斜面の大きさ(金網4の大きさ)によって適宜等間隔に複数設けることができる。吊りワイヤー61及び横ワイヤー63の両端には周知のワイヤークリップ61a,63a(必要に応じて周知のターンバックルを設けることができる)が設けられている。また、その吊りワイヤー61及び横ワイヤー63の斜面102上の所定位置にはアンカー61b、63bが打ち込まれ、このアンカー61b,63bに各ワイヤー端部がワイヤークリップ61a,63a等を介して固着され、吊りワイヤー61及び横ワイヤー63は張設されている。なお、吊りワイヤー61の一端は、支柱部材5の上端に形成する取付部等に固着される。縦ワイヤー62は、支柱部材5に固定するものの他に金網4の補強として、最上段及び最下段の横ワイヤー63に固定して設けることもできる。
また、縦ワイヤー62と横ワイヤー63とには、その交差部において周知のクロスクリップ64が設けられ、縦ワイヤー62と横ワイヤー63とがずれないよう止められている。また、縦ワイヤー62と横ワイヤー63と金網4とは、各ワイヤーの所定位置で結合コイル65によって接合されている。これにより、金網が縦横のワイヤーに等間隔(碁盤目状)で固定、さらには補強されているので、落石がこの金網に衝突した場合にも、金網が破損することなく道路等をその落石から防護することができる。
次に、誘導ユニット300について説明する。誘導ユニット300は、図1及び図2に示すように、ポケット防護網2の上部に配置されている。また、誘導ユニット300は、高い位置を通過しようとする落石を受け止める落石誘導網部110と、その落石誘導網部110が取り付けられた落石誘導支柱部材120(以下、単に誘導支柱部材ともいう)と、それらの誘導支柱部材120及び落石誘導網部110をポケット防護網2の支柱部材5及び斜面102に保持する落石誘導保持部材60とを備える
落石誘導網部110は、金属線を網状に組み合わせた金網で形成され、例えば織金網、亀甲金網、クリンプ金網、菱形金網、蛇篭、溶接金網等の金網を適宜選択することができる(以下、落石誘導網部を単に誘導金網ともいう)。誘導金網110には、比較的大きな岩塊が飛び跳ねて衝突してくるため、強固な耐衝撃性に優れるものが望ましく、またそのような岩塊が衝突してくるので、金網5の網目の大きさに比べそれより大きなもので形成してもよい。
誘導支柱部材120は、図3に示すように、支柱部材5と同様に、例えば山形鋼、H形鋼、I形鋼、T形鋼、みぞ形鋼、Z形鋼等の棒状鋼材で形成され、地形や目的等によって適宜選択することができる。本実施例における誘導支柱部材120はH形鋼が用いられ、支柱部材5の長さよりも長く形成されることが望ましい。誘導支柱部材120を長く形成することで、斜面102と誘導金網110とで形成される開口部が大きくなるため、より確実に落石103を塞き止めることができる。誘導支柱部材120の下端には、支柱部材5と同様に支柱受台51を取り付けるために図示しない挿通孔が穿孔されており、その挿通孔にボルト及びナットなどの締結部材52によって支柱受台51が支柱部材5の下端に取り付けられている。また、その誘導支柱部材120と支柱受台51とを溶接などで強固に固着することもでき、より確実に固定することもできる。その支柱受台51を介して斜面102にアンカー53が打ち込まれており、支柱受台51がアンカー53で固定されることにより支柱部材5は斜面102に建込まれている(固定されている)。このとき、アンカー53は、斜面102に対し垂直に打ち込まれることが望ましく、また、誘導支柱部材120の建込み方向Yは、上向き45度方向に建込まれることが望ましい。
図1及び図2に戻り、落石誘導保持部60は、誘導支柱部材120の上部を斜面102上方から保持する吊りワイヤー66や、誘導支柱部材120の上端から誘導金網110の下端(支柱部材5の上端)に設けられる縦ワイヤー67、及び誘導金網110の横方向(水平方向)に設けられる横ワイヤー68等によって構成され、縦ワイヤー67及び横ワイヤー68は、設置する斜面の大きさ(誘導金網110の大きさ)によって適宜等間隔に複数設けることができる。本実施例において縦ワイヤー67は連結部材に相当する。吊りワイヤー66及び横ワイヤー68の両端には周知のワイヤークリップ66a,68a(必要に応じて周知のターンバックルを設けることができる)が設けられている。また、その吊りワイヤー66及び横ワイヤー68の斜面102上の所定位置にはアンカー66b、68bが打ち込まれ、このアンカー66b,68bに各ワイヤー端部がワイヤークリップ66a,68a等を介してが固着され、吊りワイヤー66及び横ワイヤー68は張設されている。なお、吊りワイヤー66の一端は、誘導支柱部材120の上端に形成する取付部等に固着される。縦ワイヤー67は、誘導支柱部材120及び支柱部材5に固定するものの他に金網4の補強として、最上段及び最下段の横ワイヤー68に固定して設けることもできる。
また、縦ワイヤー67と横ワイヤー68とには、その交差部において周知のクロスクリップ64が設けられ、縦ワイヤー67と横ワイヤー68とがずれないよう止められている。また、縦ワイヤー67と横ワイヤー68と誘導金網110とは、各ワイヤーの所定位置で結合コイル65によって接合されている。これにより、誘導金網が縦横のワイヤーに等間隔(碁盤目状)で固定、さらには補強されているので、落石がこの誘導金網に衝突した場合にも、金網が破損することなく下に配置されたポケット防護網2へと落石を誘導し、道路等をその落石から防護することができる。
以上のように、本実施例における落石防護網100は、下層にはポケット式落石防護網2が備えられ、また上層には落石誘導ニット300が備えられる2層構造となっており、斜面の地形や地質などに応じて上層と下層との防護網をそれぞれ選定することができるようになっている。これにより、例えば落石防護網を飛び越えようとする落石は、下層のポケット式落石防護網から嵩上げされた上層(落石誘導ユニット)で受け止められ、その受け止められた落石が下層のポケット式落石防護網に誘導されて、下層のポケット式落石防護網に塞き止められる。よって、高い位置を落下する落石からも道路等を防護することができ、その道路を通行する車両や通行人への安全を確保することができる。
(実施例2)
以下、本発明の別の実施形態を、図面に示す実施例を参照しながら説明する。なお、実施例2において、実施例1と同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略する。図4は、別の実施例における落石防護網の全体を示す側面図、図5は、図4における正面図、図6は、図4における要部拡大図、図7は、図6における正面図である。図4に示すように、別の実施例の落石防護網1は、例えばポケット式落石防護網2(以下、単にポケット防護網ともいう)に落石誘導ユニット3(以下、単に誘導ユニットともいう)が取り付けられている。この落石防護網1は、例えば山間部を通過する道路101脇に沿って形成する斜面102上に設置されている。
誘導ユニット3について説明する。誘導ユニット3は、図4及び図5に示すように、ポケット防護網2の上部に配置されている。また、誘導ユニット3は、図6及び7に示すように、高い位置を通過しようとする落石を受け止める落石誘導網部11と、その落石誘導網部11が取り付けられた落石誘導支柱部材12(以下、単に誘導支柱部材ともいう)と、支柱部材5と誘導支柱部材12とを連結する連結部材13と、誘導支柱部材12をその上端で保持する落石誘導保持部材14と、複数の誘導支柱部材12に跨って、落石誘導網部11の張設を補強して架設される第1補強部材15と、隣り合う誘導支柱部材12の間で落石誘導網部11の張設を補強する第2補強部部材16とを備える。
誘導防護網部11は、金属線を網状に組み合わせた金網で形成され、例えば織金網、亀甲金網、クリンプ金網、菱形金網、蛇篭、溶接金網等の金網を適宜選択することができる(以下、誘導防護網部を単に誘導金網ともいう)。誘導金網11には、比較的大きな岩塊が飛び跳ねて衝突してくるため、強固な、耐衝撃性に優れたものが望ましく、また、比較的大きな岩塊が衝突してくるので、網目の大きなもので形成することができる。
誘導支柱部材12は、例えば山形鋼、H形鋼、I形鋼、T形鋼、みぞ形鋼、Z形鋼等の棒状鋼材で形成され適宜選択することができる。本実施例における誘導支柱部材12はみぞ形鋼が用いられ、みぞ開口より礫などが堆積するのを防止するために、みぞ開口方向を斜面下方に向けて設置することが望ましい(図9参照)。また、誘導支柱部材12の下端には、後述する連結部材13を取り付けるために挿通孔が穿孔されており、その挿通孔にボルト28a及びナット28b等の締結部材28によって連結部材13が誘導支柱部材12の下端に取り付けられている(図8参照)。その連結部材13が支柱部材5に取り付けられることにより、誘導支柱部材12が支柱部材5に連結される。一方上端には、吊りワイヤー14a及び横ワイヤー14b(落石誘導保持部材14)の一端が固着され(必要に応じてターンバックルを使用することもできる)、他端が斜面101所定位置に打ち込まれたアンカーに固着され、各ワイヤーが張設されることにより誘導支柱12は保持されている。なお、吊りワイヤー14aの一端は、誘導支柱部材12の上端に形成する取付部等に固着される
誘導支柱部材12は、連結部材13により支柱部材5に連結する場合には、支柱部材5の建込み方向Xに対し、同じ角度かさらに上向き方向で固定することが望ましく、誘導支柱部材12(誘導ユニット)がより上向き方向で取り付けられていると、例えば、落石が防護網などに衝突し跳ね返ったときに、上向きに跳ね返り落石防護網を飛び越えて更に斜面下方に落下してしまう恐れがなく、より確実に落石防護網内側に跳ね返らせることができる。また、誘導ユニットを所定の角度に設定して取り付けることができるので、より望ましくは誘導ユニットを垂直方向に取り付けし、より高い位置まで落石を落石防護網に誘導することができ、また確実に落石防護網を誘導することができる。
次に、第1補強部15は、ワイヤーなどの紐状部材や金属製の棒状部材で形成され、水平方向に複数の誘導支柱部材12に跨って、誘導支柱部材12の長手方向に等間隔で複数設けられている。この第1補強部15は、誘導支柱部材12に溶接などにより固定してもよいし、特に限定しない取付金具、例えばU字状のくぎ部材等を第1補強部15の上から誘導支柱部材12に打ち込んで固定してもよいし、また各端部にワイヤークリップなどを用いて取り付けてもよい。
第2補強部16は、金属板で形成され、隣り合う誘導支柱部材12の間で前述した第1補強部15に取り付けられる。また、第2補強部16は、誘導支柱部材12の間隔を狭くすることにより省略することもできる。これら第1補強部14と第2補強部16と誘導金網11とは結合コイルなどにより接合されている。これにより、誘導金網11が補強されているので、落石がこの金網に衝突した場合にも、金網が破損することなく落石を塞き止めるので道路等を防護することができ、その道路を通行する車両や通行人への安全を確保することができる。
次に連結部材13について、図8及び図9を用いて詳しく説明する。図8は連結部材の全体斜視図、正面図、側面図、図9は連結部材の取付状態を示す図、である。連結部材13は、図8(a)〜(c)に示すように、第1分割部20aと、第2分割部20bと、締結部材26,28と、押圧部材27とを備える。第1分割部20aと第2分割部20bとは、例えば鋼材等が用いられ、図8に示すように左右対称に形成され、その対称的になるように向き合わされて締結部材26及び28等により固定されている。また、連結部材13には、支柱部材5が配置される第1クランプ部30と誘導支柱部材12が配置される第2クランプ部31が形成されている(図9参照)。第1クランプ部30は、締結部材26の締め付けにより側壁部21の距離が縮まって支柱部材5を挟持することができる。また、第1クランプ部30には、側壁部21の内側に形成するフランジ部22と側壁部21上部から折れ曲がる上片23に形成する押圧部材22とを備え、このフランジ部22と、押圧部材27を締め込みにより、支柱部材5を上下方向においても押圧して固定することができる。
また、第2クランプ部31は、連結部材13の上部に形成され、誘導支柱部材12が容易に配置できるようになっている。このとき誘導支柱部材12には、締結部材28に対応する位置に挿通孔が設けられ(図示せず)、その挿通孔に締結部材28のボルト28aが挿通される。そしてこの締結部材28の挟圧を緩めたときに誘導支柱部材12がボルトを支点に回動可能となり、所定の角度で誘導支柱部材12を取り付けることができる。また、連結部材13には、ストッパ25が備えられ、支柱部材などを配置してない状態での過度の締め付けによりヒンジ部22の破損を防止することができる。なお、第2クランプ部31に関し、挟持機能を省略し締結部材により回動可能に固定してもよい。この場合には落石誘導保持部材14の長さを調節し誘導支柱部材の設置角度を調節することができる。また、誘導支柱部材を回動可能に固定して、位置決めした後に例えば溶接などにより固着することもでき、締結部材があるため位置ずれの防止になり作業の簡易化を図ることもできる。さらには、落石防護網を新設する際には、連結部材を予め支柱部材5に締結部材もしくは溶接により一体的に取り付けておくこともできる。第2クランプ部に誘導支柱部材を取り付けるだけでよく、作業の簡易化を図ることもできる。
図10は、連結部材の他の実施例を示す図である。実施例2の連結部材と構造上重複する部分、または、同一の機能を有する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。図10に示すように、連結部材130は、第1クランプ部32と第2クランプ部33とを有する。この連結部材130の第1クランプ部30は、図10(b)に示すように、H形鋼の支柱部材5の一端に取り付けられ、側壁部21及びフランジ部22がその支柱部材5の一端に引っ掛けられ、上片23に設けられた押圧部材27の締め付けによりH形鋼の支持部材5を押圧して固定する。また、第1クランプ部32には、L型締結部材29が備えられ、上部に位置するナットなどを締め付けることにより、L型締結部材29が支柱部材5を挟圧して固定する。側壁部21の長さを調整して支柱部材5全体で固定することもでき、L型締結部材とすることもでき、この場合には、L型締結部材29のみにより連結部材が取り付けられる。
連結部材130における第2クランプ部33は、挟持機能を省略したものであり、締結部材28により回動可能に固定されている。この場合には落石誘導保持部材14の長さを調節し誘導支柱部材の設置角度を調節することができる。
以上のように、連結部材は、簡単な構造にも関わらず、誘導支柱部材12と支柱部材5とを確実にまた強固に連結することができ、さらには容易に取り付けることができるので、作業性に優れたものとなっている。連結部材は、上述した連結部材30及び130のように、支柱部材5及び誘導支柱部材12を保持する2つクランプ部が設けられていれば、これらの形状に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
本発明の落石防護網の全体を示す側面図 図1における正面図 図1における要部拡大図 本発明の別の実施例における落石防護網の全体を示す側面図 図4における正面図 図5における要部拡大図 図6における正面図 連結部材の一例の全体斜視図、正面図及び側面図 別の実施例における連結部材の取付状態を示す図 別の連結部材の全体斜視図、正面図及び側面図
符号の説明
1,100 落石防護網
2 ポケット式落石防護網
3,300 落石誘導ユニット
4 金網(防護網部)
5 支柱部材
6 保持部材
11,110 誘導金網(落石誘導防護網部)
12,120 誘導支柱部材
13 連結部材
14,60 落石誘導保持部材
15 第1補強部材
16 第2補強部材
20a 第1分割部
20b 第2分割部
30,32 第1クランプ部
31,33 第2クランプ部
101 道路
102 斜面
103 落石
上記課題を解決するために、本発明の落石誘導ユニットを有する落石防護網及びその落石誘導ユニットは、
山等の斜面上方から落下してくる落石等を塞き止め、斜面下方に位置する道路等をその落石から防護するために
前記斜面に並んで建込まれた複数の支柱部材と、前記斜面に位置してその下部が固定されると共に、その上部は斜面と所定の距離を介して複数の前記支柱部材に支持された防護網部と、を備え、
その防護網部と前記斜面との間で落下してくる落石を塞き止めるポケット式落石防護網であって、
前記防護網部の上部には、その防護網部よりも強固に形成した落石誘導網部を有する落石誘導ユニットを連続して配置し、
その落石誘導網部の上部は落石誘導支柱部材に取り付けられ、その落石誘導支柱部材の上端は、前記斜面にアンカーによって固定された落石誘導保持部材に保持され、
前記落石誘導網部の下部は、前記防護網部の上部を支持する支柱部材に取り付けられており
前記落石誘導網部が前記防護網部の上端より高所に位置して、その落石誘導網部と防護網部とが2層構造で構成され、当該落石誘導ユニットによって受け止めた落石を、前記防護網部の上部と斜面との間に誘導して前記ポケット式落石防護網にて塞き止めることを特徴とする。
また、本発明の落石誘導ユニットを有する落石防護網及びその落石誘導ユニットは、
落石誘導ユニットには、複数の前記落石誘導支柱部材に跨って、落石誘導網部の張設を補強する第1補強部材が架設され、また、隣り合う前記落石誘導支柱部材の間で落石誘導網部の張設を補強する第2補強部材が設けられる構造とすることができる。これにより、落石誘導支柱部材に落石誘導網を張設した際に、斜面上方からの落石がこの防護網に衝突しても、その衝撃で防護網が破損することのない信頼性に優れた落石防護網とすることができる。
図1及び図2に戻り、落石誘導保持部60は、誘導支柱部材120の上部を斜面102上方から保持する吊りワイヤー66や、誘導支柱部材120の上端から誘導金網110の下端(支柱部材5の上端)に設けられる縦ワイヤー67、及び誘導金網110の横方向(水平方向)に設けられる横ワイヤー68等によって構成され、縦ワイヤー67及び横ワイヤー68は、設置する斜面の大きさ(誘導金網110の大きさ)によって適宜等間隔に複数設けることができる。吊りワイヤー66及び横ワイヤー68の両端には周知のワイヤークリップ66a,68a(必要に応じて周知のターンバックルを設けることができる)が設けられている。また、その吊りワイヤー66及び横ワイヤー68の斜面102上の所定位置にはアンカー66b、68bが打ち込まれ、このアンカー66b,68bに各ワイヤー端部がワイヤークリップ66a,68a等を介して固着され、吊りワイヤー66及び横ワイヤー68は張設されている。なお、吊りワイヤー66の一端は、誘導支柱部材120の上端に形成する取付部等に固着される。縦ワイヤー67は、誘導支柱部材120及び支柱部材5に固定するものの他に金網4の補強として、最上段及び最下段の横ワイヤー68に固定して設けることもできる。
落石誘導網部11は、金属線を網状に組み合わせた金網で形成され、例えば織金網、亀甲金網、クリンプ金網、菱形金網、蛇篭、溶接金網等の金網を適宜選択することができる(以下、落石誘導網部を単に誘導金網ともいう)。誘導金網11には、比較的大きな岩塊が飛び跳ねて衝突してくるため、強固な、耐衝撃性に優れたものが望ましく、また、比較的大きな岩塊が衝突してくるので、網目の大きなもので形成することができる。
誘導支柱部材12は、例えば山形鋼、H形鋼、I形鋼、T形鋼、みぞ形鋼、Z形鋼等の棒状鋼材で形成され適宜選択することができる。本実施例における誘導支柱部材12はみぞ形鋼が用いられ、みぞ開口より礫などが堆積するのを防止するために、みぞ開口方向を斜面下方に向けて設置することが望ましい(図9参照)。また、誘導支柱部材12の下端には、後述する連結部材13を取り付けるために挿通孔が穿孔されており、その挿通孔にボルト28a及びナット28b等の締結部材28によって連結部材13が誘導支柱部材12の下端に取り付けられている(図8参照)。その連結部材13が支柱部材5に取り付けられることにより、誘導支柱部材12が支柱部材5に連結される。一方上端には、吊りワイヤー14a及び横ワイヤー14b(落石誘導保持部材14)の一端が固着され(必要に応じてターンバックルを使用することもできる)、他端が斜面101所定位置に打ち込まれたアンカーに固着され、各ワイヤーが張設されることにより誘導支柱部材12は保持されている。なお、吊りワイヤー14aの一端は、誘導支柱部材12の上端に形成する取付部等に固着される。
誘導支柱部材12は、連結部材13により支柱部材5に連結する場合には、支柱部材5の建込み方向Xに対し、同じ角度かさらに上向き方向で固定することが望ましく、誘導支柱部材12がより上向き方向で取り付けられていると、例えば、落石が防護網などに衝突し跳ね返ったときに、上向きに跳ね返り落石防護網を飛び越えて更に斜面下方に落下してしまう恐れがなく、より確実に落石防護網内側に跳ね返らせることができる。また、誘導支柱部材12を所定の角度に設定して取り付けることができるので、より望ましくは誘導支柱部材12を垂直方向に取り付けし、より高い位置まで落石を落石防護網に誘導することができ、また確実に落石防護網を誘導することができる。
1,100 落石防護網
2 ポケット式落石防護網
3,300 落石誘導ユニット(誘導ユニット)
4 金網(防護網部)
5 支柱部材
6 保持部材
11,110 落石誘導網部誘導金網
12,120 落石誘導支柱部材(誘導支柱部材)
13 連結部材
14,60 落石誘導保持部材
15 第1補強部材
16 第2補強部材
20a 第1分割部
20b 第2分割部
30,32 第1クランプ部
31,33 第2クランプ部
101 道路
102 斜面
103 落石

Claims (12)

  1. 山等の斜面上方から落下してくる落石等を塞き止め、斜面下方に位置する道路等をその落石から防護する落石防護網であって、
    この落石防護網は、該落石を塞き止める防護網部と、
    該防護網部の上部に位置する落石誘導ユニットと、
    前記防護網部の上部を支持するために該斜面に並んで建込まれた複数の支柱部材と、を備え、
    前記落石誘導ユニットは、前記防護網部の上部を支持する支柱部材に下部が連結部材を介して固定された落石誘導網部と、その落石誘導網部を前記斜面に固定する落石誘導保持部材と、を含んで構成され、
    その落石誘導ユニットが前記落石防護網の一部として、当該落石誘導ユニットによって受け止めた落石を、前記防護網部に誘導して塞き止めることを特徴とする落石誘導ユニットを有する落石防護網。
  2. 前記落石誘導網部には、下部が前記連結部材を介在して前記支柱部材に固定され、また上部が落石誘導保持部材により斜面所定位置から保持されている落石誘導支柱部材を備えている請求項2に記載の落石誘導ユニットを有する落石防護網。
  3. 前記落石誘導支柱部材は、前記支柱部材に所定角度方向で取り付けることができ、その支柱部材の建込み角度に対し、同じかそれより上向き方向で取り付けられている請求項2に記載の落石誘導ユニットを有する落石防護網。
  4. 前記連結部材は、前記支柱部材を挟んで保持する第1クランプ部と、前記落石誘導支柱部材を挟んで保持する第2クランプ部とを備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の落石誘導ユニットを有する落石防護網。
  5. 前記連結部材は、第1分割部と第2分割部とに分割可能に形成され、前記支柱部材と前記落石誘導支柱部材とを同時に挟んで固定する請求項4に記載の落石誘導ユニットを有する落石防護網。
  6. 前記落石誘導ユニットには、複数の前記落石誘導支柱部材に跨って、前記落石誘導網部の張設を補強する第1補強部材が架設され、また、隣り合う前記落石誘導支柱部材の間で前記落石誘導網部の張設を補強する第2補強部材が設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の落石誘導ユニットを有する落石防護網。
  7. 山等の斜面上方から落下してくる落石等を塞き止め、斜面下方に位置する道路等をその落石から防護するために設置され、該落石を塞き止める防護網部と、その防護網部を支持するため該斜面上に並んで建込まれた複数の支柱部材とを備える落石防護網において、当該防護網部の上部に位置する落石誘導ユニットであって、
    前記防護網部の上部を支持する支柱部材に下部が連結部材を介して固定された落石誘導部と、その落石誘導網部を前記斜面に固定する落石誘導保持部材と、を含んで構成され、
    その落石誘導ユニットが前記落石防護網の一部として、当該落石誘導ユニットによって受け止めた落石を、前記防護網部に誘導して塞き止めることを特徴とする落石防護網における落石誘導ユニット。
  8. 前記落石誘導保持部材は、下部が連結部材を介在して前記支柱部材に固定され、また上部が前記落石誘導保持部材により斜面所定位置から保持されている落石誘導支柱部材を備えている請求項7に記載の落石誘導ユニット。
  9. 前記落石誘導支柱部材は、前記支柱部材に所定角度方向で取り付けることができ、その支柱部材の建込み角度に対し、同じかそれより上向き方向で取り付けられている請求項8に記載の落石誘導ユニット
  10. 前記連結部材は、前記支柱部材を挟んで保持する第1クランプ部と、前記落石誘導支柱部材を挟んで保持する第2クランプ部とを備える請求項7ないし9のいずれか1項に記載の落石誘導ユニット。
  11. 前記連結部材は、第1分割部と第2分割部とに分割可能に形成され、前記支柱部材と前記落石誘導支柱部材とを同時に挟んで固定する請求項10に記載の落石誘導ユニット。
  12. 前記落石誘導ユニットには、複数の前記落石誘導支柱部材に跨って、前記落石誘導網部の張設を補強する第1補強部材が架設され、また、その隣り合う前記落石誘導支柱部材の間で前記落石誘導網部の張設を補強する第2補強部材が設けられている請求項8ないし11のいずれか1項に記載の落石誘導ユニット。
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