JP2010111373A - ワイヤハーネス、およびecuシステム - Google Patents

ワイヤハーネス、およびecuシステム Download PDF

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Abstract

【課題】ECUとワイヤハーネスとを、特に慎重(丁寧)に取り扱う必要がなく、換言すれば、従来の組み立て作業者が行っていたワイヤハーネスに対する取り扱いと同等に取り扱うことができるとともに、小型化を図ることができる、ワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】電線21と、電線21の一端部が電気的に接続された回路体11、および該回路体11と電線21の一端部とを被覆する封止部材13を有するECU10と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両などに搭載された負荷その他の各種装置(以下、まとめて「電装品」とよぶ)を電子制御する電子制御ユニット(以下、ECU(Electronic Control Unit)とよぶ)に接続されるワイヤハーネス、該ECUと各種電装品とをワイヤハーネスで電気的に接続したECUシステムに関する。
従来、車両等の各種制御を行うECUが知られている。このECUを利用したものとして、ECUが内蔵されたECUケースを組み込んだ状態で車両等に搭載するためのECU搭載ボックスなども提案されている。例えば、特許文献1には、ECUケースおよびその待ち受けコネクタが収納されるボックス本体を軽量化、かつ小型化した状態で、待ち受けコネクタが組み込まれた状態でのボックス本体の必要強度を確保できるとともに、組み付けの信頼性を向上させるECU搭載ボックスなどが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−105577号公報
ところで、バッテリとECUの間や、ECUと電装品の間を電気的に接続するためにワイヤハーネスが用いられているが、従来、組み立て作業員によるECUとワイヤハーネスの取り扱い方は、全く異なるものであった。
即ち、ワイヤハーネスは、例えば配索時にワイヤハーネスを被配索面に接触させるなどしても、そのワイヤハーネスの品質に大きな影響は発生し難いため、組み立て作業員によって乱雑に扱われ易い。一方、ECUは、作業中に乱雑に扱うと、ECUを保持する筐体が割れたりECUの筐体内部に設置されている回路体の配線に断線が生じるなど、ECUとしての品質に大きな悪影響をもたらす虞があるために、組み立て作業員によって慎重に扱われる必要がある。このような取り扱い方の違いは、ワイヤハーネスとECUが別体として形成され、且つECUが、衝撃に対する耐性が充分とは言えない筐体(例えば、プラスチック製)によって保持されていることに起因する。
上述のようにECUとワイヤハーネスを別体として形成し、製造工程のうちの一部においてECUとワイヤハーネスを接続させる作業のある組み立てラインでは、ECUとワイヤハーネスを別体として扱うという先入観のために、これらのECUとワイヤハーネスの接続、配索等を行う際に下記のような課題が生じる。すなわち、
(1)上述したように、組み立て作業者がECUとワイヤハーネスとの取り扱いを意識し、異なる取り扱いをする必要がある。
(2)組み立て作業者の手作業によるECUとワイヤハーネスの接続を考慮して、例えば図11に示すように、ワイヤハーネス100の一端に取り付けられたコネクタ101を嵌め込むため、ECU200の筐体200Aにコネクタ201を形成する必要がある。ところが、このECU200側のコネクタ201にあっては、ECU200とワイヤハーネス100を接続する時の作業効率向上のために、ある程度の大きさが求められる。この結果、ECU200の筐体200Aは小型化が困難になっている。また、衝撃に対する耐久性をECU200に持たせるために、ECU200の筐体200Aには、ある程度大型化を図る必要がある点でも、ECUの筐体の小型化を妨げている。
(3)ECUが大型化してしまう結果、ECUを配索する箇所をどこにするのが適当かなどを考慮して配索の設計を行うことが必要となる。このため、配索の設計の自由度が低下する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組み立て作業者がECUをワイヤハーネスと同じように取り扱うことができるとともに、ECUの小型化を図ることができるワイヤハーネス、およびECUシステムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 電線と、
前記電線の一端部が電気的に接続された回路体、および該回路体と前記電線の一端部とを被覆する封止部材を有するECUと、
を備え、
前記電線の一端部が、前記回路体の電力線パターン、GND線パターンおよび信号線パターンのうちの少なくとも一つに電気的に接続されている、
こと。
(2)上記(1)の構成のワイヤハーネスであって、
前記ECUは、該ECUを被固定部材に固定させるための固定手段を一体に備えている、
こと。
(3)上記(2)の構成のワイヤハーネスであって、
前記固定手段は、その一部が前記ECUと一体に成形されている、
こと。
(4)上記(1)から(3)のいずれか一つの構成のワイヤハーネスであって、
前記ECUは、前記電線とは別の電線を固定保持させるための保持手段を一体に備えた、
こと。
(5)上記(4)の構成のワイヤハーネスであって、
前記保持手段は、その一部が前記ECUと一体に成形されている、
こと。
上記(1)の構成のワイヤハーネスによれば、組み立て作業者がECUとワイヤハーネスを同じように取り扱うことができる。つまり、ECUの破損などを回避するための慎重な(丁寧な)取り扱いなどが不要になるとともに、ECUの小型化が実現できる。
上記(2)の構成のワイヤハーネスによれば、別に専用の部品を用意してきて使用しなくても、ECUと一体に備えた固定手段を用いて、被固定部材にECUを簡便に固定できる。
上記(3)の構成のワイヤハーネスによれば、固定手段を取付けるのに当たり、接着剤などでの固着を必要としないので、工数及びコストの削減を図ることができる。
上記(4)の構成のワイヤハーネスによれば、別に専用の部品を用意してきて使用しなくても、ECUと一体に備えた保持手段によって電線を簡単に保持できる。
上記(5)の構成のワイヤハーネスによれば、保持手段を取付けるのに当たり、接着剤などでの固着を必要としないので、工数及びコストの削減を図ることができる。
また、前述した目的を達成するために、本発明に係るECUシステムは、下記(6)〜(11)を特徴としている。
(6) マスターECUと、
前記マスターECUに第1のワイヤハーネスの電線を介して電気的に接続されるスレーブECUと、
前記スレーブECUに第2のワイヤハーネスの電線を介して電気的に接続される電装品と、
を備えるECUシステムであって、
前記スレーブECUは、
スレーブ回路体と、
前記スレーブ回路体の電力線パターン、GND線パターンおよび信号線パターンのうちの少なくとも一つに前記第1のワイヤハーネスの電線の一端部、および前記第2のワイヤハーネスの電線の一端部を電気的に接続した状態で、該スレーブ回路体と該第1のワイヤハーネスの電線の一端部と該第2のワイヤハーネスの電線の一端部とを被覆するスレーブ封止部材と、
前記マスターECUから前記第1のワイヤハーネスの電線を介して供給される電流を、前記電装品に適した所定の電流値まで低下させて、前記第2のワイヤハーネスの電線を介して前記電装品に供給する電流制限部と、
を有し、
前記第1のワイヤハーネスの電線が前記第2のワイヤハーネスの電線よりも細径である、
こと。
(7) 上記(6)の構成のECUシステムであって、
マスターECUは、
マスター回路体と、
前記マスター回路体の電力線パターン、GND線パターンおよび信号線パターンのうちの少なくとも一つに前記第1のワイヤハーネスの電線の他端部を電気的に接続した状態で、該マスター回路体と該第1のワイヤハーネスの電線の他端部を被覆するマスター封止部材と、を備えること。
(8) 上記(6)または(7)の構成のECUシステムであって、
前記マスターECU及び/またはスレーブECUは、該マスターECU及び/またはスレーブECUを被固定部材に固定させるための固定手段を一体に備えている、
こと。
(9) 上記(6)または(7)の構成のECUシステムであって、
前記固定手段は、その一部が前記マスターECU及び/またはスレーブECUと一体に成形されている、
こと。
(10) 上記(4)から(6)のいずれかの一つの構成のECUシステムであって、
前記マスターECU及び/またはスレーブECUは、前記電線とは別の電線を固定保持させるための保持手段を一体に備えている、
こと。
(11) 上記(10)の構成のECUシステムであって、
前記保持手段は、その一部が前記マスターECU及び/またはスレーブECUと一体に成形されている、
こと。
上記(6)の構成のECUシステムによれば、組み立て作業者がスレーブECUとワイヤハーネスを同じように取り扱うことができる。つまりスレーブECUの破損などを回避するための慎重(丁寧)な取り扱いが不要になるとともに、スレーブECUの小型化及び軽量化を図ることができる。
また、上記(7)の構成のECUシステムによれば、組み立て作業者がマスターECUとワイヤハーネスを同じように取り扱うことができる。つまりマスターECUの破損などを回避するための丁寧な取り扱いが不要になるとともに、マスターECUの小型化及び軽量化を図ることができる。
また、上記(8)の構成のECUシステムによれば、別に専用の部品を用意してきて使用しなくても、マスターECU及び/またはスレーブECUに一体に備えた固定手段を用いて、被固定部材にマスターECU及び/またはスレーブECUを簡便に固定できる。
また、上記(9)の構成のECUシステムによれば、マスターECU及び/またはスレーブECUに固定手段を取付けるのに当たり、接着剤などでの固着を必要としないので、工数及びコストの削減を図ることができる。
また、上記(10)の構成のECUシステムによれば、別に専用の部品を用意してきて使用しなくても、マスターECU及び/またはスレーブECUに一体に備えた保持手段を用いて、別の電線を固定保持できる。
また、上記(11)の構成のECUシステムによれば、マスターECU及び/またはスレーブECUに保持手段を取付けるのに当たり、接着剤などでの固着を必要としないので、工数及びコストの削減を図ることができる。
本発明によれば、ECUとワイヤハーネスとを別々の取り扱いをする必要がない。つまり、ECUの破損などを回避するための慎重な(丁寧な)取り扱いが不要になり、組み立て作業者などがECUとワイヤハーネスを同じように取り扱うことができるようになることにより、運搬や配索の際の作業性が高まる。さらに、ECUの小型化を図り、しかも衝撃に対する十分な耐久性を有するので、運搬などの作業も容易になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1の実施形態に係る、ワイヤハーネスとECUの要部を示す構成図である。 (A)は本発明の第2の実施形態に係る、ワイヤハーネスとECUを示す側面図、(B)はそのECUを車両側に固定した状態を示す説明図である。 (A)は本発明の第2の実施形態の変形例に係る、ワイヤハーネスとECUを示す構成図、(B)はそのECUを車両側に固定した状態を示す説明図である。 (A)は本発明の第3の実施形態に係る、ワイヤハーネスとECUを示す斜視図、(B)はそのECUに枝線を保持させた状態を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る、ワイヤハーネスとECUを示す側面図である。 本発明の第5の実施形態に係る、ワイヤハーネスとECUを示す斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係るECUシステムの電気的接続構成を示す説明図である。 その第6の実施形態に係るスレーブECUのスレーブ回路体の内部を示す配線図である。 その第6の実施形態に係るECUシステムの電気的接続構成を示す説明図である。 本発明の第7の実施形態に係るECUシステムの電気的構成の変形例を示す説明図である。 従来のECUを示す構成図である。 従来のECUと電装品との間の電気的接続を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、ECU10が接続されたワイヤハーネス20を示すものである。ECU10は、回路体11と、回路体11の電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターン(電力線パターン、GND線パターンおよび信号線パターンは、図1ではその記載を省略しているが、回路体11の上面に設けられている。)にワイヤハーネス20の電線21の一端部を電気的に接続させるための部材である接続部12と、回路体11の電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターンにワイヤハーネス20の電線21の一端部を電気的に接続した状態で、該回路体11と該ワイヤハーネス20の電線21の一端部とを被覆する封止部材13と、を備える。
回路体11は、電子回路基板によって形成され、電子回路基板上の電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターン信号パターンが接続部12の導体部分に接触することによって、接続部12と導通している。
接続部12は、回路体11の信号パターンまたはGNDパターンに半田などで直付けされた金属製の部材を含む基板直付けコネクタであり、この基板直付けコネクタにはワイヤハーネス20の電線21の一端部が電気的に接続される。このため、この基板直付けコネクタを介して、回路体11の電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターンとワイヤハーネス20の電線21の一端部とが電気的に接続される。
封止部材13は、回路体11とワイヤハーネス20の電線21の一端部とをその内部に収容するように、該回路体11とワイヤハーネス20の電線21の一端部を被覆する。封止部材13には、例えば、ホットメルトモールド、エポキシ樹脂、アクリル系紫外線硬化性樹脂、シリコ−ン樹脂、その他の適宜の絶縁性樹脂などを用いることができる。
この構成では、ワイヤハーネス20と回路体11とを一体に形成しているため、ECU10の外形を形成する部分に、従来のようなワイヤハーネスの電線の一端部に設けられたワイヤコネクタ(図11の符号101参照)を嵌め込むための基板付けコネクタ(図11の符号201参照)を設ける必要が無い。即ち、本実施形態では、従来のECUの筐体よりも、基板付けコネクタの大きさ分の小型化を最低限実現できる。
さらに、従来、ECUとワイヤハーネスを接続する時には手作業でこれを行っているが、この作業効率向上のために基板付けコネクタにはある程度の大きさが求められていた。ところが、本発明では、ECU10の回路体11とワイヤハーネス20とをコネクタで接続させるのではなく、ECU10の回路体11にワイヤハーネス20の電線21の端部を、接続部12を介して電気的に接続させた状態で一体に固定させているとともに、これらECUの回路体11とワイヤハーネス20の電線21の端部とが封止部材13によって被覆されている。従って、このような状態のものを作業者が配索することになるため、従来のECUとワイヤハーネスを接続する時の手作業の作業効率については考慮することなく、ECUの小型化を促進できる。
また、本発明では、前述したように、ECU10の回路体11とワイヤハーネス20の電線21の端部とを封止部材13で被覆することによって、外部からの衝撃に対するECU10の耐久性を確保できる。このため、ワイヤハーネスを乱雑に扱っていた従来と同様、ECU10の回路体11とワイヤハーネス20の電線21の端部が接続された本発明のものも慎重な扱いが必要なく扱うことができる。この結果、作業者はECUおよびワイヤハーネス毎の取り扱いを考慮する必要は無く、あくまでワイヤハーネスを取り扱っているのと同様に取り扱うことができる。
なお、本発明の第1の実施形態では、接続部12を介して回路体11の電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターンとワイヤハーネス20の電線21の一端部とを電気的に接続する構成について説明した。が、回路体11の電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターンとワイヤハーネス20の電線21の一端部とを直接半田付けなどによって接続する構成であってもよい。要は、回路体11の電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターンとワイヤハーネス20の電線21の一端部とが導通し、且つ、その電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターンとワイヤハーネス20の電線21の一端部との接続箇所の大きさが、回路体11を被覆する封止部材13の形状に影響を与えない程度であればよい。
(第2の実施形態)
ところで、ECUを車両などに設置する場合、どこかに固定する必要がある。そこで、従来は別部品として用意するブラケットなど専用の固定部材を使用して、ビスなどを用いて固定するようになっている。
ブラケットを用いる場合には、通常、ECU側にもブラケットを取り付けるための部材が必要であり、ECUの構造の複雑化、大型化を招く。さらに、ブラケットを取り付けるための取付部位についても所要の強度が要求されていた。
本発明では、ケースの構造が複雑になることなく、またケースに対する高い強度も必要がない固定手段として、次の図2から図6に示す第2の実施形態から第5の実施形態のような簡便な構成とした。
初めに、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図2は、本実施形態のワイヤハーネス(の一部)及びこれと接続しているECU60Aを示すものであり、本実施形態では、電線21の一端と接続されたECU60Aの封止部材(以下、「ケーシング」とよぶ)61Aの一部に、クリップ62が固着されている。
本実施形態のECU60Aにも、ケーシング61Aの他に、いずれも図示していないが、第1の実施形態と同様に、回路体と、(回路体の電力線パターン、GND線パターンまたは信号線パターンにワイヤハーネスの電線21の一端部を電気的に接続させるための部材である)接続部と、を備える。
ケーシング61Aは、略直方体状を有しており、そのうちの一面(図2では底面61Bの部分)に、前述したクリップ62が取付けてある。
クリップ62は、固定手段を構成するものであって、被固定部材である車両の一部のパネルPなどに設けた取付孔P1に押込んで取付けるようになっており、基端側の軸体621と、この軸体621から外方に向けて拡開するように突出する略傘状の係止片622とを備えている。
クリップ62の軸体621は、ケーシング61Aの一面61Bに、モールド成形時のケーシング61Aの固着力を利用して接着されている。このように、ケーシング61Aのモールド成形時の固着力を利用して軸体621を取り付けることにより、従来のようにクリップ取付作業を作業者が別途行う必要がなくなるため、作業性の向上を実現することができる。係止片622は、先端部が窄んだ略円錐形状を有するものであって、収縮する方向に変位可能となっており、取付孔P1を通り抜けると復元力(またはばね性)で元の状態に開くことが可能になっている。
従って、本実施形態によれば、図2(B)に示すように、パネルPなどの一部に設けた取付孔P1にケーシング61Aを押込めば、取付孔P1を通り抜けた係止片622が元の状態まで拡開してパネルPの反対面に係止するので、ケーシング61Aを簡単にパネルPに固定することができる。
なお、本実施形態では、クリップ62の軸体621の基端面621Aを一面61Aに接着させることでケーシング61に固着させているが、本発明では、この他に、例えば、図3に示すような構成でもよい。即ち、クリップ63の基端に脚部633を設けたものを用いて、ECU60Bのケーシング61Bの成形時、例えばモールド成形の際にその脚部633も一体に樹脂で固める(つまり、脚部633をケーシング61Bに埋設)などして取り付けるようにしてもよい。なお、図3において、符号631は軸体、632は係止部を示す。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態においても、第1、2の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図4は本実施形態に係るワイヤハーネスの一部及びこれと接続したECU70を示すものであり、本実施形態では、複数の電線が撚り合わされた幹線1の一端と接続されたECU70の封止部材(以下、「ケーシング」とよぶ)71の一部に、別の電線(以下、枝線とよぶ)2を保持するクランプ72が固着されている。
クランプ72は、ECU70に接続した電線とは別の電線を保持するための保持部材を構成するものであって、本体部721と、開閉部722と、これらを開閉自在に連結させるヒンジ部723とを備えている。
本実施形態の本体部721は、略直方体形状を有するものであって、一面(図4では上面)721Aがケーシング71にモールド成形時のケーシング71の固着力を利用して接着されており、開閉部722との対向面には枝線2を保持するために、断面略円弧状の溝721Bが形成されている。このように、ケーシング71のモールド成形時の固着力を利用して本体部721を取り付けることにより、従来のようにクランプ取付作業を作業者が別途行う必要がなくなるため、作業性の向上を実現することができる。
開閉部722は、ヒンジ部723によって本体部721と連結されており、そのヒンジ部723を中心として回動可能となっている。また、この開閉部722には、クランプ72の開口部を構成する上部(図4では上部)側に、指(またはその他の適宜治具など)で掛止して開放操作させるための突起722Aが形成されているとともに、開閉部722の本体部721との対向面にも、断面略円弧状の小溝722Bが形成されている。
ヒンジ部723には、開閉部722に対して、本体部721に向かう回転弾性力(図4では時計回りの方向)を常時付勢して、開閉部722を閉鎖するため、トーションバネを設けている。
従って、本実施形態によれば、例えば開閉部722上部の突起722Aを指で係止し弾性力に抗して反時計方向(図4(A)参照)に開くようにすれば、本線1とは別の枝線2などを本体部721との間に挟んで一体に保持できる。
なお、本実施形態では、ケーシング71の一面721Aにクランプ72をモールド成形時のケーシング71の固着力を利用して接着させたが、ケーシング71を樹脂成形するときに本体部721の開口部寄りの基端部分もケーシング71と一体成形(つまり、基端部分をケーシング71に埋設)させてもよい。
また、本実施形態では、ケーシング71にクランプ72のみを固着させたが、クランプ72の取付面とは別面に図2,3に示すようなクリップをさらに取付けてもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態においても、第1〜3の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図5は本実施形態に係るワイヤハーネスの一部及びこれと接続したECU80を示すものであり、本実施形態では、電線21と接続されたECU80の封止部材(以下、「ケーシング」とよぶ)81の一面に、モールド成形時のケーシング81の固着力を利用してブラケット82を接着させているとともに、そのブラケット82には結束バンド83が付設されている。
本実施形態のブラケット82には、結束バンド83を挿通させるために図示外のバンド孔を有するとともに、挿通した結束バンド83を所定の長さで係止させる突起或は爪などの図示外の係止手段をバンド孔に形成している。
結束バンド83は、複数本の電線を拠り合わせた幹線1や単線の電線などのような各種の外径寸法の電線を固定保持するものであって、保持対象である電線(本実施形態では幹線1)を略円形に丸めた状態の中に挿通させて緊締させ、バンド孔に設けた係止手段で係止させる。
従って、本実施形態によれば、各種外径の電線を自由にしかも簡単に固定保持できる。
なお、本実施形態でも、ブラケット82は、第3の実施形態と同様、ケーシング81の一面にモールド成形時のケーシング81の固着力を利用して接着させたが、ケーシング81を樹脂成形するときに、ブラケット82もバンド孔を残した状態で基部側をケーシング81と一体に成形(つまり、基端側をケーシング81に埋設)させてもよい。
また、本実施形態では、ケーシング81にブラケット82を固着させたが、ブラケット82の取付面とは別面に図2,3に示すようなクリップをさらに取付けてもよい。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態においても、第1〜4の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図6は本実施形態に係るワイヤハーネスの一部及びこれと接続したECU90を示すものであり、本実施形態では、複数の電線が撚り合わされた幹線1の一端と接続されたECU90の封止部材(以下、「ケーシング」とよぶ)91の一部に、円盤状を有するブラケット92がモールディングによってケーシング91と一体に固着されている。
このブラケット92には、ビスなどのねじを挿通させるための孔92Aを設けており、被固定部材である車両側のパネルなど適宜の部分に、ビスなどで車両側に螺着させる。
従って、本実施形態によれば、ブラケット92の孔92Aを利用して、ビスなどにより車両側のパネルなど適宜部分に設けたねじ孔に、ECU90のケーシング91を簡単に螺着できる。
また、本実施形態でも、ケーシング91にブラケット92を固着させたが、ブラケット92の取付面とは別面に図2,3に示すようなクリップをさらに取付けるようにしてもよい。
(第6の実施形態)
ところで、[背景技術]で説明してきた従来例のECUよりも以前のものは、一つのECUが複数個の負荷に対する制御を集中的に行っていたが、それではECUに負担が集中するという発想から、図12に示すように、電装部品(負荷側装置)300との接続を図る負荷側コネクタ300Aに嵌合する電線側コネクタ400Aに回路体を接続して設け、ECU500と該回路体によって制御を分散させることにした。この回路体が設けられた電線側コネクタ400が「Eコネクタ」と呼ばれるものである。
このEコネクタ400は、回路体と、該回路体を内包する筐体と、を備え、回路体の第1の端子にはワイヤハーネス600の電線601の一端部が接続され、制御すべき電装部品(負荷側装置)300に形成された負荷側コネクタ300Aに嵌め込み可能な、回路体の第2の端子に接続されたECU側コネクタ400Aが、前記筐体に形成されている。
従来例の回路図では、ECU500からEコネクタ400に至る電力線601AおよびGND線601Bの電線の線径を、地絡(GNDへの短絡)を考慮して、太くしておかないとならない(同回路図の太線)。特に、図12に示すように、負荷側コネクタ300Aに嵌合されるEコネクタ400は、ECU500から電装部品(負荷側装置)300に至る電力線601AおよびGND線601Bの電線の線径を太くしなければならない。このため、これらの電線の重量増、コスト増加などの問題が生じる。但し、信号線には大きな電流を流す必要がないので、電線の線径は電力線601AおよびGND線601Bよりも細い、細径でよい。
そこで、下記のような、ECUと電装品をワイヤハーネスによって接続したECUシステムを発明したものである。
本実施形態のECUシステムは、図7に示すように、マスターECU30と、次に説明する電装品50に対応して同数設けたスレーブECU40と、電装品50と、を備えている。これら3種の電気部品の間は、後述する第1のワイヤハーネスW及び第2のワイヤハーネスWによって電気的に、かつ、着脱可能な状態でそれぞれ接続されている。
マスターECU30とスレーブECU40との間は、第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03及び第1コネクタCを介して電気的に接続される。一方、スレーブECU40と電装品50との間は、第2のワイヤハーネスWの電線W〜W及び第2のコネクタCを介して電気的に接続される。
マスターECU30は、第1の実施形態で説明した構成を備えている。すなわち、マスター回路体と、このマスター回路体の電源線パターン、GNDパターンまたは信号線パターンに直付けされるマスター第1接続部31及びマスター第2接続部32と、マスター回路体、マスター第1接続部31及びマスター第2接続部32を一体に被覆する封止部材と、を備えている。この構成により、図7中符号Aで示す部分(マスターECU30と、そのマスターECU30に電線の一端が接続されているワイヤハーネス)が物理的に一体に形成されることになる。
マスター第1接続部31は、ワイヤハーネスの電線(一部のみ示す)を介して図示外の電源装置であるバッテリと電気的に接続されている。
マスター第2接続部32には、第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03の各一端が電気的に接続されることによって、該マスター第2接続部32を介して第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03の各一端とマスター回路体の電源線パターン、GNDパターンまたは信号線パターンが電気的に接続される。また、第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03の各他端には、第1コネクタCの一方(雄側又は雌側のコネクタ)を構成するジョイントコネクタC1Aが取付けてある。なお、W01は電力線、W02はGND線、W03信号線をそれぞれ示す。
スレーブECU40は、マスターECU30と電装品50との間に設置されており、第1のワイヤハーネスWの電線を介してマスターECU30に電気的に接続されるとともに、第2のワイヤハーネスWの電線を介して電装品50に電気的に接続される。このスレーブECU40の要部(回路体11を含む封止部材で被覆された本体部分)の具体的な構造は、図1に示すECU10において、一方側の接続部に(例えば左側の接続部12に)、後述するジョイントコネクタC1Bが電気的に接続され、他方側の接続部に(例えば右側の接続部12に)第2のワイヤハーネスWの電線が接続され、ジョイントコネクタC1BおよびスレーブECU40が封止部材によって被覆された構成である。
本実施形態の各スレーブECU40は、図8に示すように、スレーブ回路体41と、スレーブ回路体41に直付けされ、スレーブ回路体41の電源線パターン、GNDパターンまたは信号線パターンと第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03とを電気的に接続させる第1のスレーブ接続部42と、スレーブ回路体41に直付けされ、スレーブ回路体41の電源線パターン、GNDパターンまたは信号線パターンと第2のワイヤハーネスWの電線W〜Wとを電気的に接続させる第2のスレーブ接続部43と、スレーブ回路体41、第1のスレーブ接続部42、及び第2のスレーブ接続部43をまとめて被覆させた封止部材と、を備えている。この封止部材がスレーブ回路体41、第1のスレーブ接続部42、及び第2のスレーブ接続部43を被覆した状態は、図1に示すのと同様である。この構成により、図7中符号Bで示す部分(ジョイントコネクタC1Bと、スレーブECU40と、そのスレーブECU40に電線の一端が接続されている第2のワイヤハーネスW)が物理的に一体に形成される。なお、ジョイントコネクタC1Bは、第1のスレーブ接続部42に電気的に接続されることによって該第1のスレーブ接続部42と一体となっており、後述するジョイントコネクタC1Aとの嵌合部分を除く部分が封止部材によって被覆されている。
スレーブ回路体41には、マスターECU30から第1のワイヤハーネスWの電力線W01を介して供給される電流を、該電流の電流値を低下させて第2のワイヤハーネスWの電力線Wを介して電装品50に供給するための電流制限部として、直流抵抗R(図8参照)を設けている。この直流抵抗R(図8参照)を設けることにより、スレーブECU40から電装品50に至る第2のワイヤハーネスWの電力線W01において、流れる電流の上限値を制限することができるため、第2のワイヤハーネスWの電力線W01は第1のワイヤハーネスWの電力線W01に比べ細線化を図ることができる。また、地絡(GNDへの短絡)を考慮して太くしておかなければならなかった、ワイヤハーネスWのGND線Wについても、同様に、第1のワイヤハーネスWのGND線W02に比べ細線化を図ることができる。また、なお、このスレーブ回路体41は、図8に示すように、スイッチング手段として4個のFET411〜414を備えており、これらFET411〜414により電装品50に出力する電流値を切り替えている。
スレーブ回路体41に直付けされている第1のスレーブ接続部42には、第1コネクタCの一方側(雄側又は雌側のコネクタ)を構成するジョイントコネクタC1Aと電気的な接続を図るため、そのジョイントコネクタC1Aに着脱可能なジョイントコネクタC1Bが取付けてある。ジョイントコネクタC1Bは、第1のスレーブ接続部42に電気的に接続されることによって該第1のスレーブ接続部42と一体となっており、ジョイントコネクタC1Aとの嵌合部分(少なくとも、ジョイントコネクタC1Aに嵌合するための開口部)を除く部分が封止部材によって被覆されている。なお、第6の実施形態では、スレーブECU40において、ジョイントコネクタC1Bとスレーブ回路体41が封止部材によって被覆される構成について説明したが、ジョイントコネクタC1AおよびジョイントコネクタC1Bを用いない場合には、第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03を分岐して、複数個のスレーブ回路体41各々の第1のスレーブ接続部42に接続し、スレーブ回路体41それぞれを封止部材によって被覆する。
第1コネクタCは、前述したように、ジョイントコネクタC1Aとこれに着脱可能なジョイントコネクタC1Bとで構成されている。即ち、これらのジョイントコネクタC1A、C1Bは、ジョイントコネクタごとに一つにまとまって一体化されており、ワンタッチで一括接続が行える(つまり、一つのマスターECU30と複数のスレーブECU40とを、ジョイントコネクタC1A、C1Bを嵌合する1度の手作業によって、接続することができる)。なお、ジョイントコネクタC1A(雄側又は雌側のコネクタ)及びジョイントコネクタC1B(雌側又は雄側のコネクタ)で構成される第1コネクタCにおいて、その内部の電線の配線は図9に示すようになっている。すなわち、ジョイントコネクタC1Aの内部では、マスターECU30から延びる第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03が分岐されてジョイントコネクタC1Bのに向かい、ジョイントコネクタC1Bの内部では、ジョイントコネクタC1Aから延びる第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03が第1のスレーブ接続部42に電気的に接続されている。
一方、第2のスレーブ接続部43に一端が接続される第2のワイヤハーネスWの電線W〜Wの他端部には、各電装品50と個別に電気接続を図るため、第2のコネクタC2の一方側(雄側又は雌側のコネクタ)を構成するコネクタC2Bが設けてある。
各電装品50には、第2のワイヤハーネスWの電線W〜Wの他端部に設けたジョイントコネクタC2Bと着脱可能に電気的にさせるため、第2のコネクタC2の他方側(雌側又は雄側のコネクタ)を構成するジョイントコネクタC2Aが設けてあり、図7中符号Eで示す部分が物理的に一体に形成される。
従って、本実施形態によれば、スレーブECU40は、マスターECU30と電装品50との間に配置しており、そのスレーブECU40のスレーブ回路体41には電流制限を行うための電流制限部(図8では直流抵抗R)が設けられている。このため、スレーブECU40に接続される電装品50に必要な電流量以上の電流がマスターECU30から流入した場合、スレーブECU40によって該電装品50に必要な電流量に制限されてから、該電装品50に供給される。この結果、スレーブECU40から電装品50に至るまでの各電線の線径は、該電装品50に必要な電流値に合わせた線径にすればよく(すなわち、地絡を考慮して、全負荷に同時期に電流が流れた場合の電流値に合わせた線径にする必要がない)、スレーブECU40から電装品50に至るまでの電線の細線化を図ることができる。
また、本発明のECUシステムでは、電線の細線化されている分だけ軽量化が図れるとともに、スレーブECU40は、図示外の封止部材によって、スレーブ回路体41、第1のスレーブ接続部42、及び第2のスレーブ接続部43をまとめて被覆させであるので、第1の実施形態に係るECU10と同様、外部からの衝撃に対するスレーブECU40の耐久性を確保できる。このため、ワイヤハーネスを乱雑に扱っていた従来と同様に、スレーブECU40と第2のワイヤハーネスWの電線とが接続された本発明のECUシステムでも、慎重な取り扱いを必要とせずに扱うことができる。つまり、作業者はスレーブECU40に対する取り扱いを考慮する必要はなく、あくまでワイヤハーネスWを取り扱っているのと同様にスレーブECU40も取り扱うことができる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。なお、本実施形態において、第6の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
図10に示す本実施形態のECUシステムは、マスターECU30と各スレーブECU40とが、第6の実施形態のような第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03を介在させずに、第3コネクタCで個別に着脱可能な状態に直結されている点が、図7に示す第6の実施形態と異なる。
また、本実施形態では、図7に示す、第1のワイヤハーネスWの電線W01〜W03の各一端が電気的に接続されているジョイントコネクタC1Aを利用した第6の実施形態のECUシステムとは異なり、マスターECU30には電装品50と同数の第2接続部33が形成され、第3コネクタCの一方を構成するコネクタC3A(雌側又は雄側のコネクタ)が電装品50の設置個数と同数、マスターECU30のマスター第2接続部32に電気的に接続されている。
また、本実施形態のECUシステムでは、図7に示す各スレーブECU40の第1のスレーブ接続部42に第1コネクタCの一方を構成するジョイントコネクタC1B(雄側又は雌側のコネクタ)を取付けてあるが、本実施形態では、スレーブECU40毎に個別のコネクタC3B(雄側又は雌側のコネクタ)が第1のスレーブ接続部42に電気的に接続されている。
このように、本実施形態では、マスターECU30と各スレーブECU40とを、マスターECU30のマスター第2接続部32に電気的に接続されているコネクタC3Aと、スレーブECU40の第1のスレーブ接続部42に電気的に接続されているコネクタC3Bとで個別に連結させることにより、バッテリと電装品50との間の電気接続が図られる。
なお、本発明にあっては、図7〜図11に示す第6の実施形態及び第7の実施形態のECUシステムにおけるマスターECU及び各スレーブECUに対しても、図2〜図6に示す第2の実施形態〜第5の実施形態に記載のようなクリップ、クランプ、ブラケット、または結束バンドなどを備えた構成とすることは勿論可能である。
1 幹線
2 電線(枝線)
10,60A,60B,70,80,90 ECU
11 回路体
12 接続部
13 封止部材
20 ワイヤハーネス
21 電線
30 マスターECU
31 マスター第1接続部
32 マスター第2接続部
33 第2接続部
40 スレーブECU
50 電装品
61A,61B,71,81,91 封止部材(ケーシング)
62,63 クリップ
621 軸体
622 係止片
633 脚部
72 クランプ
721 本体部
721B 溝
722 開閉部
722A 突起
723 ヒンジ部
722B 小溝
82,92 ブラケット
83 結束バンド
92A 孔
第1コネクタ
1A ジョイントコネクタ
1B ジョイントコネクタ
第2のコネクタ
2A ジョイントコネクタ
2B ジョイントコネクタ
P パネル(被固定部材)
P1 取付孔
R 直流抵抗(電流を低下させる手段)
W 第2のワイヤハーネス
第1のワイヤハーネス
〜W、W01〜W03 電線
01 電力線
02 GND線
03 信号線

Claims (11)

  1. 電線と、
    前記電線の一端部が電気的に接続された回路体、および該回路体と前記電線の一端部とを被覆する封止部材を有するECUと、
    を備え、
    前記電線の一端部が、前記回路体の電力線パターン、GND線パターンおよび信号線パターンのうちの少なくとも一つに電気的に接続されている、
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記ECUは、該ECUを被固定部材に固定させるための固定手段を一体に備えていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記固定手段は、その一部が前記ECUと一体に成形されていることを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記ECUは、前記電線とは別の電線を固定保持させるための保持手段を一体に備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記保持手段は、その一部が前記ECUと一体に成形されていることを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. マスターECUと、
    前記マスターECUに第1のワイヤハーネスの電線を介して電気的に接続されるスレーブECUと、
    前記スレーブECUに第2のワイヤハーネスの電線を介して電気的に接続される電装品と、
    を備えるECUシステムであって、
    前記スレーブECUは、
    スレーブ回路体と、
    前記スレーブ回路体の電力線パターン、GND線パターンおよび信号線パターンのうちの少なくとも一つに前記第1のワイヤハーネスの電線の一端部、および前記第2のワイヤハーネスの電線の一端部を電気的に接続した状態で、該スレーブ回路体と該第1のワイヤハーネスの電線の一端部と該第2のワイヤハーネスの電線の一端部とを被覆するスレーブ封止部材と、
    前記マスターECUから前記第1のワイヤハーネスの電線を介して供給される電流を、前記電装品に適した所定の電流値まで低下させて、前記第2のワイヤハーネスの電線を介して前記電装品に供給する電流制限部と、
    を有し、
    前記第1のワイヤハーネスの電線が前記第2のワイヤハーネスの電線よりも細径である、
    ことを特徴とするECUシステム。
  7. マスターECUは、
    マスター回路体と、
    前記マスター回路体の電力線パターン、GND線パターンおよび信号線パターンのうちの少なくとも一つに前記第1のワイヤハーネスの電線の他端部を電気的に接続した状態で、該マスター回路体と該第1のワイヤハーネスの電線の他端部を被覆するマスター封止部材と、
    を備えることを特徴とする請求項6記載のECUシステム。
  8. 前記マスターECU及び/またはスレーブECUは、該マスターECU及び/またはスレーブECUを被固定部材に固定させるための固定手段を一体に備えていることを特徴とする請求項6または7に記載のECUシステム。
  9. 前記固定手段は、その一部が前記マスターECU及び/またはスレーブECUと一体に成形されていることを特徴とする請求項6または7に記載のECUシステム。
  10. 前記マスターECU及び/またはスレーブECUは、前記電線とは別の電線を固定保持させるための保持手段を一体に備えていることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載のECUシステム。
  11. 前記保持手段は、その一部が前記マスターECU及び/またはスレーブECUと一体に成形されていることを特徴とする請求項10に記載のECUシステム。
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