JP7123714B2 - ワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法に関する。
従来、ワイヤハーネスとしては、電線に対して、例えば、コルゲートチューブやバンドクランプなどの組付けやテープ巻きなど、外装部材を組付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このワイヤハーネスでは、それぞれ作業者が配置された複数の作業台が、搬送コンベアによって移動し、搬送された作業台に位置する作業者が、搬送された電線にコルゲートチューブやバンドクランプなどの組付けやテープ巻きなどの担当された外装部材の組付作業を行い、ワイヤハーネスを製造している。
特開2017-208270号公報
ところで、上記特許文献1のようなワイヤハーネスでは、電線の長さを長くし、長尺のワイヤハーネスを製造しようとすると、作業台上に電線を密集して配置させたり、作業台を大きくしなければならなかった。
このため、長尺のワイヤハーネスを製造するときには、作業台上に電線が密集して配置されていると、電線に外装部材を組付ける作業が行い難く、生産性が低下していた。
また、作業台を大きくした場合には、作業者が作業を行う作業範囲や作業エリアが広くなってしまい、作業者の負担が大きくなり、生産性が低下する虞があった。
そこで、この発明は、生産性を向上することができるワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法の提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、長尺電線を複数に分割した短尺電線と、隣り合う前記短尺電線の端部を接続する接続部と、前記接続部を内部に埋め込み前記接続部の外周に成形されるモールド部とを有し、前記モールド部には、前記モールド部と同じモールド樹脂で前記モールド部と連続する一部材で形成され、取付部材に対して固定される固定部が一体に設けられていることを特徴とするワイヤハーネスである。
このワイヤハーネスでは、長尺電線を複数に分割した短尺電線を有するので、作業者が短尺電線に対して外装部材の組付けを行うことで、作業者が作業を行い易く、作業者の負担を軽減し、生産性を向上することができる。
また、隣り合う短尺電線の端部は、接続部で接続され、接続部は、接続部の外周に成形されるモールド部の内部に埋め込まれるので、長尺のワイヤハーネスを容易に製造できると共に、接続部の防水性を保持することができる。
従って、このようなワイヤハーネスでは、作業者の負担を軽減し、容易に長尺のワイヤハーネスを製造でき、生産性を向上することができる。
また、このワイヤハーネスでは、モールド部に、取付部材に対して固定される固定部が一体に設けられているので、モールド部に対して別体の固定部材を取り付ける必要がなく、部品点数を増加することなく、取付部材にワイヤハーネスを取り付けることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のワイヤハーネスであって、前記接続部は、隣り合う前記短尺電線の端部にそれぞれ接続され、互いに嵌合可能な雄端子と雌端子とを有することを特徴とする。
このワイヤハーネスでは、接続部が、隣り合う短尺電線の端部にそれぞれ接続され、互いに嵌合可能な雄端子と雌端子とを有するので、雄端子と雌端子とを嵌合することで、容易に隣り合う短尺電線同士を接続することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のワイヤハーネスであって、前記接続部は、隣り合う前記短尺電線の端部に圧着して接続される圧着端子を有することを特徴とする。
このワイヤハーネスでは、接続部が、隣り合う短尺電線の端部に圧着して接続される圧着端子を有するので、隣り合う短尺電線の端部に圧着端子を圧着させることで、隣り合う短尺電線同士の接続信頼性を向上することができる。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、前記モールド部が形成された前記長尺電線は、複数設けられ、複数の前記長尺電線の前記モールド部は、一体に組付けられていることを特徴とする。
このワイヤハーネスでは、モールド部が形成された長尺電線が、複数設けられ、複数の長尺電線のモールド部が、一体に組付けられているので、複数の長尺のワイヤハーネスをまとめることができ、配索される部位に応じた回路に必要なワイヤハーネスとして区分することができる。
請求項記載の発明は、長尺電線を複数に分割して複数の短尺電線を形成する第1工程と、複数の前記短尺電線を金型に保持し隣り合う前記短尺電線の端部を接続し接続部を形成する第2工程と、前記金型にモールド樹脂を充填し前記接続部の外周にモールド部と、前記モールド部と連続する一部材で前記モールド部と一体に取付部材に固定される固定部とを成形する第3工程とを有することを特徴とするワイヤハーネス製造方法である。
このワイヤハーネス製造方法では、第1工程において、長尺電線を複数に分割して複数の短尺電線を形成するので、作業者が短尺電線に対して外装部材の組付けを行うことで、作業者が作業を行い易く、作業者の負担を軽減し、生産性を向上することができる。
また、第2工程では、複数の短尺電線を金型に保持し隣り合う短尺電線の端部を接続し接続部を形成し、第3工程では、金型にモールド樹脂を充填し接続部の外周にモールド部を成形するので、長尺のワイヤハーネスを容易に製造できると共に、接続部の防水性を保持することができる。
従って、このようなワイヤハーネス製造方法では、作業者の負担を軽減し、容易に長尺のワイヤハーネスを製造でき、生産性を向上することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載のワイヤハーネス製造方法であって、前記モールド部が形成された前記長尺電線を複数設け複数の前記モールド部を一体に組付ける第4工程を有することを特徴とする。
このワイヤハーネス製造方法では、第4工程において、モールド部が形成された長尺電線を複数設け複数のモールド部を一体に組付けるので、複数の長尺のワイヤハーネスをまとめることができ、配索される部位に応じた回路に必要なワイヤハーネスとして区分することができる。
本発明によれば、生産性を向上することができるワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスの側面図である。 本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスの長尺電線を分割して短尺電線を形成したときの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスの接続部を形成するときの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスの接続部を形成し、モールド部と固定部とを形成するときの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネスの側面図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネスの長尺電線を分割して短尺電線を形成したときの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネスの接続部を形成するときの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネスの接続部を形成したときの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネスのモールド部を形成するときの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネスの側面図である。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネスの一部の接続部を形成するときの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネスの一部の接続部を形成したときの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネスの一部のモールド部を形成するときの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネスの一部の側面図である。
図1~図15を用いて本発明の実施の形態に係るワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法について説明する。
(第1実施形態)
図1~図5を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係るワイヤハーネス1は、長尺電線3を複数に分割した短尺電線5と、隣り合う短尺電線5,5の端部を接続する接続部7と、接続部7を内部に埋め込み接続部7の外周に成形されるモールド部9とを有する。
また、接続部7は、隣り合う短尺電線5,5の端部にそれぞれ接続され、互いに嵌合可能な雄端子11と雌端子13とを有する。
さらに、モールド部9には、取付部材に対して固定される固定部15が一体に設けられている。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス製造方法は、長尺電線3を複数に分割して複数の短尺電線5を形成する第1工程と、複数の短尺電線5を金型17に保持し隣り合う短尺電線5,5の端部を接続し接続部7を形成する第2工程と、金型17にモールド樹脂を充填し接続部7の外周にモールド部9を成形する第3工程とを有する。
図1~図5に示すように、ワイヤハーネス1は、複数の短尺電線5と、接続部7と、モールド部9と、固定部15とを備えている。
複数の短尺電線5は、車両に搭載された電気部品(不図示)の間を接続する1本の長尺電線3を、複数(ここでは2本)に分割して形成される。
この短尺電線5は、電気部品の間に複数の長尺電線3が配置される場合、それぞれの長尺電線3において、複数(ここでは2本)に分割されて、短尺電線群19を構成する。
なお、以下では、短尺電線5を短尺電線群19として説明する。
このように分割された短尺電線群19は、搬送コンベアによって移動可能に配置された複数の作業台(不図示)上に配置される。
この作業台に配置された短尺電線群19は、それぞれの作業台に配置された作業者によって、各自が担当する、例えば、コルゲートチューブを組付ける、テープ巻きを施すなどの外装部材(不図示)を組付ける作業が行われる。
この外装部材が組付けられた短尺電線群19には、隣り合う短尺電線群19,19の端部に露出されたそれぞれの芯線に、接続部7を構成する雄端子11と雌端子13とが電気的に接続される。
なお、長尺電線3から複数に分割された短尺電線5のうち、例えば、外装部材を組付けなくてよい部分で分割された短尺電線群19には、外装部材を組付けずに、端部に雄端子11や雌端子13を接続する作業だけを行えばよい。
接続部7は、端部に雄端子11と雌端子13とがそれぞれ接続された隣り合う短尺電線群19,19を保持する一対の金型17,17によって、雄端子11と雌端子13とが嵌合することによって形成される。
一対の金型17,17は、互いに近接、或いは離間する方向に移動可能に配置され、短尺電線群19を上下方向から挟持可能なように上型21と下型23とからなり、内部の空間部25が左右対称に形成されている。
この一対の金型17,17には、それぞれ金型17の内部と外部とに向けて進退可能に配置され、金型17の内部に配置された状態で、短尺電線群19の雄端子11や雌端子13を保持するチャック27が設けられている。
このような一対の金型17,17には、離間した状態で、それぞれの端部に接続された雄端子11と雌端子13とが対向するように、それぞれ短尺電線群19,19が保持される。
この一対の金型17,17に保持された短尺電線群19,19は、一対の金型17,17が互いに近接する方向に移動することにより、雄端子11と雌端子13とが嵌合して接続部7が形成され、隣り合う短尺電線群19,19が接続部7を介して電気的に接続される。
このように接続部7を介して隣り合う短尺電線群19,19を接続することにより、分割されていない長尺電線3からなるワイヤハーネスと同等の長さを有し、外装部材が組付けられた長尺のワイヤハーネス1を容易に製造することができる。
このような接続部7を形成したとき、一対の金型17,17の対向面は、互いに当接し、一対の金型17,17の内部に形成された空間部25が閉塞された状態となる。
この一対の金型17,17が合わさった状態で、チャック27の先端面が金型17の内壁面と面一となるまで、チャック27が金型17の外部に向けて後退され、モールド部9が形成される。
モールド部9は、図4の矢印で示すように、一対の金型17,17の空間部25にモールド樹脂が接続部7を内部に埋め込むように充填され、一対の金型17,17が冷却されることにより接続部7の外周にモールド成形される。
なお、一対の金型17,17の空間部25にモールド樹脂が充填されるときには、低圧力でモールド樹脂が充填されており、短尺電線群19において、隣り合う短尺電線5,5の雄端子11や雌端子13同士が接触することを防止している。
このように接続部7の外周にモールド部9を設けることにより、接続部7の防水性を保持することができると共に、接続部7の絶縁性を保持することができる。
このようなモールド部9には、取付部材としての車両のパネル孔などに固定される固定部15が一体に設けられている。
固定部15は、車両のパネル孔の縁部に固定される撓み可能な一対の係止片29,29を有し、モールド部9と連続する一部材で形成されている。
この固定部15は、一対の金型17,17の内部に形成されたモールド部9を成形する空間部25と連通し、一対の金型17,17に左右対称に形成された空間部31に、モールド部9を形成するためのモールド樹脂が充填され、一対の金型17,17が冷却されることによりモールド部9と同時に形成される。
このように固定部15をモールド部9と一体に設けることにより、取付部材に固定される別体の固定部材をモールド部9に取り付ける必要がなく、その固定部材の部品管理も必要がない。
なお、固定部15は、成形された後、一対の金型17,17が離間する方向に移動するときに、一対の係止片29,29の基端側が一対の金型17,17の空間部31,31と干渉して、一対の係止片29,29に損傷が生じる可能性があるが、一対の係止片29,29は撓み可能に設けられているので、その弾性変形によって損傷が生じることがない。
このようなワイヤハーネス1の製造方法は、まず、長尺電線3を複数に分割して複数の短尺電線5を形成し、必要な短尺電線5に対して外装部材を組付け、隣り合う短尺電線5,5の端部に雄端子11と雌端子13と接続する(第1工程)。
次に、雄端子11と雌端子13とが対向するように隣り合う短尺電線5,5を一対の金型17,17に保持させ、一対の金型17,17を互いに近接する方向に移動し、雄端子11と雌端子13とを嵌合させて接続部7を形成する(第2工程)。
そして、一対の金型17,17の内部にモールド樹脂を充填し、一対の金型17,17を冷却し、一対の金型17,17を離間する方向に移動させ、接続部7の外周にモールド部9を形成する共に、モールド部9と一体に固定部15を形成し、ワイヤハーネス1の製造を完了する(第3工程)。
このようなワイヤハーネス1では、長尺電線3を複数に分割した短尺電線5を有するので、作業者が短尺電線5に対して外装部材の組付けを行うことで、作業者が作業を行い易く、作業者の負担を軽減し、生産性を向上することができる。
また、隣り合う短尺電線5,5の端部は、接続部7で接続され、接続部7は、接続部7の外周に成形されるモールド部9の内部に埋め込まれるので、長尺のワイヤハーネス1を容易に製造できると共に、接続部7の防水性を保持することができる。
従って、このようなワイヤハーネス1では、作業者の負担を軽減し、容易に長尺のワイヤハーネス1を製造でき、生産性を向上することができる。
また、接続部7は、隣り合う短尺電線5,5の端部にそれぞれ接続され、互いに嵌合可能な雄端子11と雌端子13とを有するので、雄端子11と雌端子13とを嵌合することで、容易に隣り合う短尺電線5,5同士を接続することができる。
さらに、モールド部9には、取付部材に対して固定される固定部15が一体に設けられているので、モールド部15に対して別体の固定部材を取り付ける必要がなく、部品点数を増加することなく、取付部材にワイヤハーネス1を取り付けることができる。
また、ワイヤハーネス製造方法では、第1工程において、長尺電線3を複数に分割して複数の短尺電線5を形成するので、作業者が短尺電線5に対して外装部材の組付けを行うことで、作業者が作業を行い易く、作業者の負担を軽減し、生産性を向上することができる。
また、第2工程では、複数の短尺電線5を金型17に保持し隣り合う短尺電線5,5の端部を接続し接続部7を形成し、第3工程では、金型17にモールド樹脂を充填し接続部7の外周にモールド部9を成形するので、長尺のワイヤハーネス1を容易に製造できると共に、接続部7の防水性を保持することができる。
従って、このようなワイヤハーネス製造方法では、作業者の負担を軽減し、容易に長尺のワイヤハーネス1を製造でき、生産性を向上することができる。
(第2実施形態)
図6~図10を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るワイヤハーネス101は、接続部7が、隣り合う短尺電線5,5の端部に圧着して接続される圧着端子103を有する。
なお、第1実施形態と同様の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図6~図10に示すように、接続部7は、一対の金型17,17の間に配置されたアンビル105とクリンパ107とによって、隣り合う短尺電線5,5(短尺電線群19,19)の端部に圧着端子103が圧着されることによって形成される。
なお、以下では、短尺電線5を短尺電線群19として説明する。
アンビル105とクリンパ107とは、一対の金型17,17の間に、互いに近接、或いは離間する方向に移動可能に配置されている。
なお、隣り合う短尺電線群19,19の互いに対向する端部は、それぞれの芯線109が露出するように端末処理されている。
このアンビル105とクリンパ107とは、一対の金型17,17が離間して配置され、隣り合う短尺電線群19,19の端部(芯線109)が対向するように、一対の金型17,17にそれぞれ隣り合う短尺電線群19,19が保持された状態で、アンビル105に圧着端子103が配置される。
このように配置されたアンビル105とクリンパ107に対して、一対の金型17,17は、隣り合う短尺電線群19,19の端部から露出する芯線109,109を、圧着端子103に配置させ、アンビル105とクリンパ107とを移動可能とする位置まで、互いに近接する方向に移動する。
この状態からアンビル105とクリンパ107とは、互いに近接するように、アンビル105が僅かに上昇し、クリンパ107が下降することによって、隣り合う短尺電線群19,19の端部から露出する芯線109,109を、圧着端子103に圧着させて接続部7を形成し、隣り合う短尺電線群19,19を電気的に接続する。
このように接続部7を圧着端子103で圧着させて形成することにより、隣り合う短尺電線群19,19の電気的な接続信頼性を向上することができ、分割されていない長尺電線3からなるワイヤハーネスと同等の電気的な接続信頼性を得ることができる。
このような接続部7を形成した後、アンビル105とクリンパ107とは、一対の金型17,17の間から離脱する方向にそれぞれ移動し、一対の金型17,17は、互いの対向面を当接するように移動し、一対の金型17,17の内部に形成された空間部25,31が閉塞された状態となる。
なお、本実施の形態における一対の金型17,17は、上型21と下型23とが、短尺電線群19との間に僅かなクリアランスを有するように配置されており、接続部7を形成した後、接続部7を位置ズレすることなく、互いに近接する方向に移動できるように設定されている。
この一対の金型17,17が合わさった状態で、チャック27の先端面が金型17の内壁面と面一となるまで、チャック27が金型17の外部に向けて後退される。
そして、一対の金型17,17の内部に、図10の矢印で示すように、モールド樹脂が接続部7を内部に埋め込むように充填され、一対の金型17,17が冷却されることにより接続部7の外周にモールド部9がモールド成形されると共に、固定部15がモールド部9と一体に成形される。
なお、一対の金型17,17の内部にモールド樹脂が充填されるときには、低圧力でモールド樹脂が充填されているので、金型17において、上型21と下型23と短尺電線群19との間の僅かなクリアランスからモールド樹脂が漏れ出すことを防止することができる。
このようなワイヤハーネス101の製造方法は、まず、長尺電線3を複数に分割して複数の短尺電線5を形成し、必要な短尺電線5に対して外装部材を組付け、隣り合う短尺電線5,5の端部を芯線109,109が露出するように端末処理する(第1工程)。
次に、端末処理された芯線109,109同士が対向するように隣り合う短尺電線5,5を一対の金型17,17に保持させ、アンビル105に圧着端子103を配置させる。
次に、一対の金型17,17を互いに近接する方向に移動し、圧着端子103に隣り合う短尺電線5,5の端部から露出された芯線109,109を配置させ、アンビル105とクリンパ107とを互いに近接する方向に移動し、隣り合う短尺電線5,5の芯線109,109を圧着端子103に圧着させて接続部7を形成する(第2工程)。
そして、一対の金型17,17の内部にモールド樹脂を充填し、一対の金型17,17を冷却し、一対の金型17,17を離間する方向に移動させ、接続部7の外周にモールド部9を形成する共に、モールド部9と一体に固定部15を形成し、ワイヤハーネス101の製造を完了する(第3工程)。
このようなワイヤハーネス101では、接続部7が、隣り合う短尺電線5,5の端部に圧着して接続される圧着端子103を有するので、隣り合う短尺電線5,5の端部に圧着端子103を圧着させることで、隣り合う短尺電線5,5同士の接続信頼性を向上することができる。
(第3実施形態)
図11~図15を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係るワイヤハーネス201は、モールド部9が形成された長尺電線3が、複数設けられ、複数の長尺電線3のモールド部9は、一体に組付けられている。
また、本実施の形態に係るワイヤハーネス製造方法は、モールド部9が形成された長尺電線3を複数設け複数のモールド部9を一体に組付ける第4工程を有する。
なお、他の実施形態と同様の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、他の実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
ここで、本発明における「モールド部が形成された長尺電線」とは、第1実施形態における「ワイヤハーネス1」や第2実施形態における「ワイヤハーネス101」と同義である。
このため、以下では、本実施の形態における「モールド部9が形成された長尺電線3」を、第2実施形態の「ワイヤハーネス101」として説明するが、第1実施形態の「ワイヤハーネス1」も同様に適用することができる。
まず、上述した製造方法により、1つのワイヤハーネス101を製造する(図6~図10参照)。
次に、図12~図15に示すように、同様の製造方法により、2つ目のワイヤハーネス101を製造する。
なお、2つ目以降のワイヤハーネス101では、後述するように、モールド部9が組付けられるので、固定部15を設ける必要がなく、2つ目以降のワイヤハーネス101の製造に使用される一対の金型17,17には、固定部15を成形するための空間部31が設けられていない。
このように複数(ここでは2つ)のワイヤハーネス101を設けることにより、回路を増やすことができ、回路の複雑化に対応することができる。
この複数のワイヤハーネス101のモールド部9は、図11に示すように、重ね合わされ、互いの外周にテープ203を巻き付けることによって一体に組付けられ、合体モールド体205を形成する。
このように複数のワイヤハーネス101のモールド部9を一体に組付けることにより、回路の複雑化によって増大した複数の長尺のワイヤハーネス101をまとめることができ、配索される部位に応じたワイヤハーネス201として、部品管理を容易に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、合体モールド体205をテープ巻きによって形成しているが、これに限らず、例えば、複数のワイヤハーネス101の全てに対して固定部15を形成し、固定部15と係合する被係合部をワイヤハーネス101に形成して、固定部15と被係合部と係合させて合体モールド体205を形成するなど、複数のワイヤハーネス101のモールド部9を一体に組付けることができれば、どのような組付形態であってもよい。
このようなワイヤハーネス201の製造方法は、上述した第1工程~第3工程を繰り返し、モールド部9が形成された長尺電線3(ワイヤハーネス1,101)を複数設け、複数のワイヤハーネス1,101のモールド部9を一体に組付け合体モールド体205を形成し、ワイヤハーネス201の製造を完了する(第4工程)。
このようなワイヤハーネス201では、モールド部9が形成された長尺電線3が、複数設けられ、複数の長尺電線3のモールド部9が、一体に組付けられているので、複数の長尺のワイヤハーネス1,101をまとめることができ、配索される部位に応じた回路に必要なワイヤハーネス201として区分することができる。
また、ワイヤハーネス製造方法では、第4工程において、モールド部9が形成された長尺電線3を複数設け複数のモールド部9を一体に組付けるので、複数の長尺のワイヤハーネス1,101をまとめることができ、配索される部位に応じた回路に必要なワイヤハーネス201として区分することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスでは、1本の長尺電線が2本の短尺電線に分割されているが、これに限らず、1本の長尺電線を3本以上に分割してもよい。
加えて、3本以上の短尺電線に分割した場合には、隣り合う短尺電線の間の接続部を同様の接続部に形成させる必要はなく、雄端子と雌端子とを有する接続部と、圧着端子を有する接続部とを混合して形成させてもよい。
同様に、複数のモールド部を一体に組付ける場合でも、モールド部の内部の接続部を同様にする必要はなく、雄端子と雌端子とを有する接続部と、圧着端子を有する接続部とを混合してもよい。
1,101,201…ワイヤハーネス
3…長尺電線
5…短尺電線
7…接続部
9…モールド部
11…雄端子
13…雌端子
15…モールド部
15…固定部
17…金型
103…圧着端子

Claims (6)

  1. 長尺電線を複数に分割した短尺電線と、
    隣り合う前記短尺電線の端部を接続する接続部と、
    前記接続部を内部に埋め込み前記接続部の外周に成形されるモールド部と、
    を有し、
    前記モールド部には、前記モールド部と同じモールド樹脂で前記モールド部と連続する一部材で形成され、取付部材に対して固定される固定部が一体に設けられていることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 請求項1記載のワイヤハーネスであって、
    前記接続部は、隣り合う前記短尺電線の端部にそれぞれ接続され、互いに嵌合可能な雄端子と雌端子とを有することを特徴とするワイヤハーネス。
  3. 請求項1又は2記載のワイヤハーネスであって、
    前記接続部は、隣り合う前記短尺電線の端部に圧着して接続される圧着端子を有することを特徴とするワイヤハーネス。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
    前記モールド部が形成された前記長尺電線は、複数設けられ、
    複数の前記長尺電線の前記モールド部は、一体に組付けられていることを特徴とするワイヤハーネス。
  5. 長尺電線を複数に分割して複数の短尺電線を形成する第1工程と、
    複数の前記短尺電線を金型に保持し隣り合う前記短尺電線の端部を接続し接続部を形成する第2工程と、
    前記金型にモールド樹脂を充填し前記接続部の外周にモールド部と、前記モールド部と連続する一部材で前記モールド部と一体に取付部材に固定される固定部とを成形する第3工程と、
    を有することを特徴とするワイヤハーネス製造方法。
  6. 請求項5記載のワイヤハーネス製造方法であって、
    前記モールド部が形成された前記長尺電線を複数設け複数の前記モールド部を一体に組付ける第4工程を有することを特徴とするワイヤハーネス製造方法。
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