JP2010111272A - レジスタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の横フィン40の最上部の横フィン41の回転軸41aに直交する方向の幅を他の横フィン41〜47よりも長くし、横フィン41の隣の横フィン42を固定し、前記気流を下向きに偏向するとき、横フィン41の回転軸41aよりも下流側部分の上面、隣の横フィン42の上面および他の各横フィン43〜47の上面を連ねて傾斜した上面を構成し、前記傾斜した上面の下端側が上端側よりも下流側に位置するようにし、横フィン41とレジスタ10の上壁11aとの間から吹き出る気流を前記傾斜した上面に沿って下向きに偏向する。前記気流を上向きに偏向するとき、横フィン41の吹き出し口12側端部がレジスタ10の上壁11aに当接する。
【選択図】図4
Description
さらに、図10に示すように、気流84を上向きに偏向する場合(矢印85は気流84の方向を示す。)には、レジスタ80の吹き出し口の高さH方向の拡大により、気流84の速度が低下し、さらに、気流84が拡散して、気流84のスポット性が低下するという問題があった。このため、乗員に気流84を向けたときのスポット感が低下し、気流84の速度が低下し乗員に気流84が当たらないなどの問題があった。
このため、以下のように種々のレジスタが用いられていた。
例えば、主たる吹き出し口とは別の吹き出し口から気流を下方に斜めに吹き出すようにして、気流を下方に偏向するようにしているものがある(例えば特許文献1参照)。
さらに、前側吹き出し口と上側吹き出し口とを別個に設け、気流の偏向をするものがある(例えば特許文献2参照)。
さらに、第1の吹き出し口の横に第2の吹き出し口を設け、第2の吹き出し口を偏向流路としたものがある(例えば特許文献3参照)。
さらに、正面の吹き出し口の上側に斜め上向きの吹き出し口を設けて気流を偏向するものがある(例えば特許文献4参照)。
さらに、ベゼル面の下部に大きな傾斜面を設けて、下向きの気流がこの傾斜面から吹き出るようにする場合があり、また、リテーナの内面の下部に凸状部を設けて、この凸状部から気流が下向きに吹き出るようにする場合がある。
また、特許文献5のようにした場合でも、気流を下方に偏向する横フィンの傾斜に制限があり、レジスタにより気流を十分に下方に偏向することができないという問題があった。
また、ベゼル面の下部に大きな傾斜面を設けて、下向きの気流がこの傾斜面から吹き出るようにする場合、および、リテーナの内面の下部に凸状部を設けて、この凸状部から気流が下向きに吹き出るようにする場合は、吹き出し口の下部が下方に偏向する気流の妨げにならないようにするのみであり、気流全体を下方に十分偏向することができなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上記問題を解決し、レジスタの吹き出し口の下部が上部よりも突き出るように吹き出し口が傾斜している場合でも、主たる吹き出し口と別個の吹き出し口を設けることなく、レジスタの吹き出し口から吹き出る気流を下方に偏向することができるとともに、前記気流を上方に偏向することができるレジスタを提供することである。
なお、本明細書では、「上流」はレジスタ内を通過する気流の上流であり、「下流」はレジスタ内を通過する気流の下流である。
つぎに、複数の横フィンにより前記気流を上向きに偏向する場合、前記最上部の横フィンの下流側端部がレジスタの前記上壁に当接するので、最上部の横フィンと前記上壁との間から気流が下流側に流れることを防ぐことができ、かつ最上部の横フィンおよび最上部の横フィンの隣の横フィンが気流を妨げるため、気流の指向性を向上することができ、レジスタの吹き出し口を狭くして気流の速度(風速)を上げて気流のスポット性を向上することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、上向きに偏向する気流の指向性を一層向上することができる。
請求項3記載の発明によっても、請求項1記載の発明の効果とともに、上向きに偏向する気流の指向性を一層向上することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明の効果とともに、上向きに偏向する気流の指向性を一層向上することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果とともに、下向きに偏向する気流の量を増加することができる。
図1は本発明の実施の形態に係るレジスタを示し、図2は図1のレジスタを分解した状態を示し、図3は図2の一部分を拡大して示し、図4は図1のレジスタが気流を下向きに偏向する場合の内部構造を図1のA方向から見た状態を示し、図5は図1のレジスタが気流を上向きに偏向する場合の内部構造を図1のA方向から見た状態を示し、図6は図4の場合の一部分を図1のB方向から見た状態を拡大して示し、図7は図4の場合の気流を示し、図8は図5の場合の気流を示す。
図2に示すように、レジスタ10は筒状の壁11を備え、壁11は上壁11a、下壁11b(図4参照)、一方の側壁11cおよび他方の側壁11dからなる。
なお、図4に示すように、複数の横フィン全体40の最上部の横フィン41(第1横フィン)の上流側端部と下流側端部との距離が他の横フィン42、43、44、45、46、47の上流側端部と下流側端部との距離よりも長いことが望ましい。
なお、図2に示すように、最上部の横フィン41の回転軸41aおよび各回転軸43a、44a、45a、46a、47a(図3参照)は一方の側壁11cの丸孔11caに回動自在に取り付けられている。支持部材49は他方の側壁11dの上部の凹部11daに嵌合等により取り付けられ、最上部の横フィン41の回転軸41bおよび各回転軸43b、44b、45b、46b、47b(図3参照)は支持部材49の各回転軸用切欠49a(図3参照)に回動自在に取り付けられている。なお、凹部11daが形成された部分に各回転軸用切欠49aおよび固定軸用切欠49bに対応する切欠11dbが形成されている。
図6に示すように、第4横フィン44のアーム44cはV字形であり、他のアーム43c等に相当する部分に横フィン用ノブ71に係合する部分が結合されており、この横フィン用ノブ71に係合する部分の先端部にピン44eが形成され、このピン44eが横フィン用ノブ71のアーム部71aの溝71bに係合する。このため、横フィン用ノブ71を回転させると、アーム部71aが回転し、アーム部71aの溝71bに係合するピン44eが移動し、アーム44cが回転し、図4および図5に示すように各横フィン41、43〜47が連動して回転し気流の上下方向の偏向方向を変える。
なお、図3に示すように、第2横フィン42は固定であり、第2横フィン42の一方の角柱状支軸42aは一方の側壁11cの角孔11cb(図2参照)に固定され、第2横フィン42の他方の角柱状支軸42bは支持部材49の固定軸用切欠49bに固定される。
具体的には、連ねた各横フィン41〜47は相互の隙間が殆どない状態になり、全体として1枚の板状になる。そして、前記傾斜した上面はこの1枚の板状になったものの上面である。このため、連ねた各横フィン41〜47は気流を遮る。このため、上記コアンダ効果が発生する。
図7は下向きに偏向された気流76を示している。
図8は上向きに偏向された気流77を示している。
図5に示すように、複数の縦フィン全体50の各縦フィン51の上軸51aはレジスタ10の上壁11aの取付部11aa内に配設された支持部材53の各孔53aに回動自在に支持されている。なお、図2に示すように支持部材53の突起53bが取付部11aaの凹部11abに嵌合している。図5に示すように、各縦フィン51の下軸51bはレジスタ10の下壁11bの内側に配設された支持部材55の各孔55aに回動自在に支持されている。そして、各縦フィン51は上軸51a、下軸51bを回転中心として回動自在である。
各縦フィン51のピン51cは連結部材56(図2参照)の孔56aに回動自在に連結されている。このため、各縦フィン51は連動して気流を左右に偏向する。図1に示すように、縦フィン用ノブ72が複数の縦フィン全体50の中央の縦フィン51に取り付けられている。このため、縦フィン用ノブ72により複数の縦フィン全体50を操作することができる。
レジスタ10が連動する各横フィン41、43〜47および固定した横フィン42により気流を偏向する際に、以下のようになる。
また、前記気流を上向きに偏向するとき、最下部の横フィン47の上流側端部がレジスタ10の下壁11bに当接するので、最下部の横フィン47の上流側端部とレジスタ10の下壁11bとの間を気流が流れることを防ぐことができるため、上向きに偏向する気流の指向性を向上することができる。
また、複数の横フィン全体40の最上部の横フィン41の上流側端部と下流側端部との距離が他の横フィン42、43、44、45、46、47の上流側端部と下流側端部との距離よりも長いが、このようにしなくてもよい。
また、最上部の横フィン41の回転軸41a、41bより上流側部分41dが最上部の横フィン41の回転軸41a、41bより下流側部分41cに対して下方に折れ曲っているが、これに限定されず、例えば上流側部分41dが下流側部分41cに対して折れ曲がらないで、上流側部分41dと下流側部分41cとをまとめて平板状に形成してもよい。
また、複数の横フィン全体40の横フィンの数は7に限らず任意である。
また、前記気流を下向きに偏向するとき、最上部の横フィン41の回転軸41a,41bより上流側部分41dと上壁11aとの間隔が前記気流の上流側になるほど広くなっているが、このようにしなくてもよい。例えば、上流側部分41dと上壁11aとが平行になるようにしてもよい。
11 壁
11a 上壁
11b 下壁
12 吹き出し口
40 複数の横フィン全体
41 最上部の横フィン
41a、41b 回転軸
41c 回転軸より下流側部分
41d 回転軸より上流側部分
42 最上部の横フィンの隣の横フィン
43 第3横フィン
44 第4横フィン
45 第5横フィン
46 第6横フィン
47 第7横フィン
76、77 気流
Claims (5)
- 複数の横フィンにより気流を偏向するレジスタであって、
最上部の横フィンの隣の横フィンを固定し、
前記最上部の横フィンの隣の横フィン以外の各横フィンは連動し、
前記気流を下向きに偏向するとき、前記最上部の横フィンの回転軸よりも下流側部分の上面、前記最上部の横フィンの隣の横フィンの上面および他の各横フィンの上面を連ねて傾斜した上面を構成し、前記傾斜した上面の下端側が上端側よりも下流側に位置するようにし、前記最上部の横フィンとレジスタの上壁との間を気流が通過可能であり、前記最上部の横フィンとレジスタの前記上壁との間を通過する気流が前記傾斜した上面に沿って下向きに偏向し、
前記気流を上向きに偏向するとき、前記最上部の横フィンの下流側端部がレジスタの前記上壁に当接することを特徴とするレジスタ。 - 請求項1記載のレジスタであって、
最上部の横フィンの回転軸より上流側部分が前記最上部の横フィンの回転軸より下流側部分に対して下方に折れ曲っていることを特徴とするレジスタ。 - 請求項1記載のレジスタであって、
前記気流を上向きに偏向するとき、最下部の横フィンの上流側端部がレジスタの下壁に当接することを特徴とするレジスタ。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のレジスタであって、
最上部の横フィンの上流側端部と下流側端部との距離が他の横フィンの上流側端部と下流側端部との距離よりも長いことを特徴とするレジスタ。 - 請求項2記載のレジスタであって、
前記気流を下向きに偏向するとき、前記最上部の横フィンの回転軸より上流側部分と上壁との間隔が上流側になるほど広くなることを特徴とするレジスタ。
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