以下、図を参照しながら、この発明の装置、方法、プログラムの一実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
[撮像装置の構成例]
図1は、この発明の装置、方法、プログラムの一実施の形態が適用された第1の実施の形態の撮像装置100の構成例を説明するためのブロック図である。撮像装置100は、撮影モードを切り替えることにより、静止画像と動画像のいずれをも撮影して記録媒体に記録することができるものである。
しかし、以下に説明する第1の実施の形態においては、説明を簡単にするため、撮像装置100はデジタルスチルカメラとしての機能が用いられ、主に静止画像を撮影したり、再生したりする場合を例にして、この撮像装置100の構成と動作について説明する。
図1に示すように、撮像装置100は、レンズ部101、撮像素子102、前処理部103、画像処理部104、表示処理部105、表示部106、タッチパネル107、圧縮処理部109、伸張処理部110、表示画像形成部111を備えている。
また、撮像装置100は、制御部120、操作部131、外部インターフェース(以下、外部I/Fと略称する。)132、入出力端子133、書き込み/読み出し部134、記録媒体135、時計回路136を備えている。
表示部106は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electroluminescence Panel)等のいわゆる薄型の表示素子からなるものである。そして、後述もするが、この表示部106の表示画面の全面に対して操作面を形成するようにタッチパネル107が貼付されている。
タッチパネル107は、ユーザー(使用者)からの操作面に対する指示操作(接触操作)を受け付けて、タッチパネル107の当該操作面上の指示位置(接触位置)を検出し、当該指示位置を示す座標データを制御部120に通知するものである。
制御部120は、後述もするように、撮像装置100の各部を制御するものであり、表示部106の表示画面に対して、どのような表示を行っているかをも把握している。制御部120は、タッチパネル107からの操作面上の指示位置を示す座標データと、当該指示位置に対応する表示部106の表示画面上の表示情報とに基づいて、ユーザーからの指示操作(入力操作)を受け付けることができる。
例えば、ユーザーがタッチパネル107の操作面上の位置に、指やスタイラスなどを接触させたとする。この場合に、その接触位置に対応する(一致する)表示画面上の位置に数字が表示されていた場合には、ユーザーはその表示されている数字を選択して入力するようにしたと制御部120において判別することができる。
このように、撮像装置100においては、表示部106とタッチパネル107とによって、入力装置としてのタッチスクリーン108を形成している。なお、タッチパネル107は、例えば、感圧式や静電式のものとして実現される。
また、タッチパネル107は、操作面上の複数の箇所に同時に行うようにされた操作のそれぞれを検出し、その接触位置のそれぞれを示す座標データを出力することができるものである。また、タッチパネル107は、操作面に対して繰り返し行うようにされる指示操作のそれぞれを検出し、そのそれぞれの接触位置を示す座標データを出力することもできる。
さらに、タッチパネル107は、ユーザーによって、指やスタイラスが接触されている間は、所定のタイミング毎に連続して接触位置を検出し、これを示す座標データを出力することもできる。
これにより、タッチパネル107は、いわゆるタップ操作、ダブルタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチ操作などのユーザーからの様々な指示操作(操作入力)を受け付けて、これを検出することができるものである。
ここで、タップ操作は、ユーザーの指やスタイラスによって、操作面上の所定の一点を「ちょん」と1回だけ指示する動作(操作)である。ダブルタップ操作は、操作面上の所定の一点を連続して2回、「ちょん、ちょん」と指示する動作である。
また、ドラッグ操作は、ユーザーの指やスタイラスを操作面上に接触させたまま移動させる動作である。フリック操作は、ユーザーの指やスタイラスを操作面上の1点を指示してから、そのまま任意の方向に素早く「はじく」ようにする動作である。
ピンチ操作は、ユーザーの2本の指等を同時に操作面上に接触させて、当該2本の指等を開いたり、閉じたりする動作である。この場合、特に、接触させた2本の指等を開く操作をピンチアウト操作、2本の指等を閉じる操作をピンチイン操作と呼んでいる。
ドラッグ操作とフリック操作とは、動作の速さに違いがあるものの、操作面上にユーザーの指等を接触させた後に、当該操作面上を移動させる操作(操作面上をなぞる操作)であり、移動距離と移動方向との2種類の情報によって把握できる操作である。
このため、この明細書においては、ドラッグ操作とフリック操作とのいずれかの操作を行うことにより、同じ処理を行うようにすることができる場合には、ドラッグ操作とフリック操作との総称として「なぞり操作」という文言を用いる。
そして、制御部120は、撮像装置100を構成する各部と接続され、上述もしたように、撮像装置100の各部を制御するものであり、いわゆるマイクロコンピュータの構成されたものである。
制御部120は、CPU(central Processing Unit)121、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)124が、CPUバス125を通じて接続されて構成されている。
CPU121は、後述するROM122に記憶されているプログラムを読み出して実行し、各部に供給する制御信号を形成して、これを各部に供給し、また各部から提供されるデータ等を受け付けて、これを処理するものである。
ROM122は、上述のように、CPU121において実行される種々のプログラムや処理に必要になる種々のデータ等を予め記憶保持しているものである。RAM123は、各種の処理において途中結果を一時記憶するなど、主にワークエリアとして用いられるものである。
EEPROM124は、いわゆる不揮発性メモリーであり、撮像装置100の電源が落とされても保持しておくべき情報を記憶保持する。例えば、ユーザーによって設定された種々のパラメータや、種々の処理の最終結果、あるいは、機能追加などのために新たに提供された処理プログラムやデータ等が、EEPROM124に保持される。
このように構成された制御部120に対しては、図1に示すように、後述する撮影機能や撮影して記録した画像の再生機能を実現するための種々の回路部の他に、操作部131、外部I/F132、書き込み/読み出し部134、時計回路136が接続されている。
操作部131は、各種の調整キーや機能キー、シャッターキーなどの操作キーを有し、ユーザーからの操作入力を受け付けて、これを制御部120に通知する。これにより、制御部120は、操作部131を通じて受け付けたユーザーからの操作入力に応じて、各部を制御し、操作入力に応じた処理を実行することができるようにされる。
外部I/F132は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers Inc)1394などの、所定の規格に準拠したデジタルインターフェースである。
すなわち、外部I/F132は、入出力端子133に接続された外部機器からのデータを自機において処理可能な形式のデータに変換して受け付けたり、自機から送出するデータを所定の形式のデータに変換して出力したりするものである。
書き込み/読み出し部134は、制御部120の制御に応じて、自機の記録媒体135に対して、データを書き込んだり、記録媒体135に記録されているデータを読み出したりするものである。
撮像装置100において、記録媒体135は、撮像装置100に対して着脱可能に構成され、例えば、半導体メモリーが用いられて、数ギガバイト以上の記憶容量を有するようにされたいわゆるメモリーカード型のリムーバブルメモリーである。
なお、メモリーカード型のリムーバブルメモリー以外にも、記録媒体135として、例えば、内蔵フラッシュメモリーや小型のハードディスクなど内蔵型の記録媒体を用いる構成することもできる。
また、記録媒体135として、小型のDVD(digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)等の光ディスクなどの他のリムーバブル型の記録媒体を用いる構成とすることもできる。
時計回路136は、カレンダ機能を備え、現在年月日、現在曜日、現在時刻を提供することができると共に、必要に応じて、所定の時間間隔を計測する時間カウンタの機能をも実現することができるものである。
この時計回路136の機能により、撮影された画像データに対して撮影日時や撮影曜日などの撮影日に関する情報を付加することができる。また、時計回路136の機能を利用して、所定の操作から一定時間経過後に自動的にシャッターをきって撮影できるようにするセルフタイマー撮影機能をも実現することができる。
そして、図1に示した撮像装置100において、レンズ部101は、図示しないが、撮像レンズ(対物レンズ)、露光調整機構、合焦調整機構、シャッター機構等を含み、被写体の画像を取り込み後段の撮像素子のセンサ面に結像させるようにする部分である。
撮像素子102は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像センサ(撮像素子)からなるものである。撮像素子102は、レンズ部101を通じて自己のセンサ面に結像するようにされた画像を電気信号(画像信号)として取り込む。
この第1の実施の形態の撮像装置100において、撮像素子102は、画素毎にR(赤)、G(緑)、B(青)のいずれかの信号を形成するようにする予め決められた色パターンの単板の色フィルタを備えたものである。
そして、撮像素子102を通じて取り込まれた画像信号は、後段の前処理部103に供給される。前処理部103は、CDS(Correlated Double Sampling:2重相関サンプリング)回路やAGC(Automatic Gain Control)回路やA/D(Analog/Digital)変換器などを含み、撮像素子102からの画像信号をデジタルデータとして取り込む部分である。
前処理部103を通じて取り込まれた画像信号(画像データ)は、画像処理部104に供給される。画像処理部104は、図示しないが検波回路、ホワイトバランス回路、デモザイク回路、解像度変換回路、その他の画像補正回路等を有するものである。
画像処理部104においては、まず、前処理回路103からの画像データに基づいて、露光(露出)調整のためのパラメータ、合焦(焦点)調整のためのパラメータ、ホワイトバランス調整のためのパラメータなど、種々の調整処理のためのパラメータを形成する。
画像処理部104において形成されたパラメータの内、露光(露出)調整のためのパラメータと合焦(焦点)調整のためのパラメータとは制御部120に供給される。制御部120は、画像処理部104からのパラメータに基づいて、レンズ部102の露光調整機構や合焦調整機構を制御し、露光や合焦のための調整を適切に行うことができるようにしている。
そして、画像処理部104においては、前処理部103からの画像データに対して、黒レベル合わせ処理や上述したように形成されるホワイトバランス調整のためのパラメータ基づくホワイトバランス調整処理を行う。これらの調整処理により、前処理部103からの画像データが形成する画像が適切な色合いになるように調整する。
この後、画像処理部104においては、適切な色合いになるように調整された画像データに対して、画素毎にRGBデータ(3原色データ)を生成するデモザイク処理(同時化処理)、アパーチャ補正処理、ガンマ(γ)補正処理等を行う。
さらに、画像処理部104においては、形成したRGBデータから輝度信号(Y)と色信号(Cb、Cr)を形成するY/C変換処理や、色収差補正処理、解像度変換処理などを行って、輝度信号Yおよび色信号Cb、Crを形成する。
画像処理部104で形成された画像データ(輝度信号Y、色信号Cb、Cr)は、表示処理部105に供給され、ここで表示部106に供給する形式の画像信号に変換されて表示部106に供給される。
これにより、表示部106の表示画面には、レンズ部101を通じて取り込んだ被写体の画像が表示され、ユーザーは、表示部106の表示画面に表示される被写体の画像を確認しながら、目的とする被写体の画像を撮影することができる。
同時に、画像処理部104で形成された輝度信号Y、色信号Cb、Crは、圧縮処理部109にも供給される。そして、操作部131のシャッターキーが押下されたタイミングにおいて、圧縮処理部109は、その時点において、表示部106の表示画面に表示するようにしていた画像の画像データをデータ圧縮し、これを制御部120に供給する。
なお、圧縮処理部103においては、予め決められたデータ圧縮方式に従って、データ圧縮処理を行う。データ圧縮方式としては、静止画であれば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、動画であれば、MPEG(Moving picture Experts Group)方式などが用いられる。もちろん、これに限るものではなく、データ圧縮方式は種々のものを用いるようにすることが可能である。
制御部120は、書き込み/読み出し部134を制御し、圧縮処理部109からのデータ圧縮された画像データを記録媒体135に記録する。このようにして、撮像装置100においては、被写体の画像を撮影し、当該被写体の画像を形成する画像データを記録媒体135に記録することができるようにしている。
撮像装置100において、上述のように撮影して得た画像データは、詳しくは後述するが、撮影年月毎であって、かつ、ユーザーが形成するようにするフォルダ毎に、記録媒体135に格納して管理することができるようにしている。
フォルダは、被写体毎やイベント毎などと言うように、目的に応じて形成することができる。この第1の実施の形態の撮像装置100においては、例えば、入学式、運動会、お誕生日会などといった、撮影を行ったイベント毎にフォルダを形成するようにしている。もちろん、撮影した画像データを後から、目的とするフォルダに移動させたりするなどのこともできるようにされる。
そして、記録媒体135に記録された画像データは、制御部120に制御される書き込み/読み出し部134によって読み出すことができるようにされる。記録媒体135から読み出された画像データは、制御部120を通じて伸張処理部110に供給される。
伸張処理部110は、これに供給された画像データを、データ圧縮時に用いたデータ圧縮方式にしたがって伸張処理し、データ圧縮前の画像データを復元して、これを表示画像形成部111に供給する。
表示画像形成部111は、伸張処理部110からの画像データを用いて、また、必要な場合には、制御部120から供給される種々の表示用データをも用いて、表示部106の表示画面に表示すべき画像の画像データを形成し、これを表示処理部105に供給する。
表示処理部105は、画像処理部104からの画像データを処理したときと同様に、表示画像形成部111からの画像データから、表示部106に供給する形式の画像信号に変換し、これを表示部106に供給する。
これにより、記録媒体135に記録されている画像データに応じた画像を、表示部106の表示画面に表示することができる。すなわち、記録媒体135に記録されている目的とする画像の画像データを再生することができる。
このように、この第1の実施の形態の撮像装置100は、被写体の画像を撮影して、記録媒体135に記録することができるものである。また、撮像装置100は、記録媒体135に記録されている画像データを読み出して再生処理し、当該画像データに応じた画像を表示部106の表示画面に表示することもできるものである。
[画像データの管理方式等]
そして、この第1の実施の形態の撮像装置100においては、撮影して得た画像データを、単にフォルダ単位に格納して管理するものではない。上述もしたように、撮影年月毎であって、かつ、ユーザーが形成するようにするフォルダ毎に、撮影した画像データを記録媒体135に格納して管理している。
図2は、撮像装置100においての画像データの管理方式について説明するための図である。例えば、全ての画像データを束ねる役割を有するルートフォルダ(図2においては図示せず。)の下には、撮影年月単位に画像データをまとめる年月仮想フォルダ11、12、…が設けられる。図2においては、「2008年4月」の年月仮想フォルダ11と、「2008年5月」の年月仮想フォルダ12が存在することを示している。
そして、図2においては、年月仮想フォルダ11内には、当該年月が示す期間において撮影された画像データをまとめるイベント仮想フォルダ11A、11B、…が存在していることを示している。同様に、年月仮想フォルダ12内には、当該年月が示す期間において撮影された画像データをまとめるイベント仮想フォルダ12A、…が存在していることを示している。
図2に示した例の場合、「2008年4月」の年月仮想フォルダ11内には、「お花見(4月5日)」イベント仮想フォルダ11A、「入学式(4月8日)」イベント仮想フォルダ11B等が存在している。また、「2008年5月」の年月仮想フォルダ12内には、「ドライブ(5月10日)」イベント仮想フォルダ12Aが存在している。このように、年月仮想フォルダ内には、撮影年月日順にイベント仮想フォルダが登録するようにされる。
そして、各イベント仮想フォルダには、そのイベントにおいて撮影された画像ファイルが撮影日時順に格納するようにされている。図2に示した例の場合、「お花見(4月5日)」イベント仮想フォルダ11A内には、画像ファイル11A−1、11A−2、11A−3、…が存在している。
同様に、「入学式(4月8日)」イベント仮想フォルダ11B内には、画像ファイル11B−1、11B−2、…が存在し、「ドライブ(5月10日)」イベント仮想フォルダ12A内には、画像ファイル12A−1、12A−2、…が存在している。
このように、この第1の実施の形態の撮像装置100においては、撮影して得た画像データを、年月仮想フォルダ(上位階層)、イベント仮想フォルダ(中位階層)、各画像ファイル(下位階層)と言うように、3階層で管理するようにしている。
これにより、各年の各月には、撮影を行ったどのようなイベントが存在し、各イベントにはどのような画像データが存在するかを管理することができるようにしている。すなわち、撮影することにより得られた画像ファイルは、撮影日時順であってイベント順に並べられて、管理するようにされている。
なお、図2においては、イベント仮想フォルダは、各日に1つだけ形成されている場合を示しているが、これに限るものではない。同日に複数のイベント仮想フォルダが形成される場合ももちろんある。
また、図2においては、年月仮想フォルダは、「2008年4月」と「2008年5月」の2つしか示していないが、「2008年4月」以前の各月の年月仮想フォルダも、また、「2008年5月」以降の各月の年月仮想フォルダも存在している。
[仮想フォルダ、画像ファイルのレイアウト例]
[年月仮想フォルダのレイアウト例]
図3は、図2に示したように、上位に位置する年月仮想フォルダのレイアウト例を説明するための図である。図3に示すように、年月仮想フォルダは、識別情報として年月情報を有している。この年月情報が、「2008年4月」、「2008年5月」といった撮影年月を示す情報である。
さらに、年月仮想フォルダは、当該年月仮想フォルダの作成日時や登録されているフォルダ数など、当該年月仮想フォルダに関する種々のメタデータをも有している。このメタデータは、作成日時やフォルダ数といった、制御部120や時計回路136の機能により自動的に取得可能な情報の他、ユーザーが操作部131などを通じて入力するキーワードなどの情報を付加することもできる。
そして、図3において、フォルダ1(イベント名)、フォルダ2(イベント名)、フォルダ3(イベント名)、…というように、年月仮想フォルダには、当該年月仮想フォルダに格納されている1以上のイベント仮想フォルダを特定するフォルダ名が格納される。
また、図3に示すように、各フォルダ名に対しては、当該フォルダ名が特定するイベント仮想フォルダの作成日時などの情報も対応付けて記憶することができるようにされている。
このように、年月仮想フォルダの情報により、各年月仮想フォルダには、どのようなイベント仮想フォルダが属しているのかを管理することができるようにしている。
[イベント仮想フォルダのレイアウト例]
図4は、図2に示したように、中位に位置するイベント仮想フォルダのレイアウト例を説明するための図である。図4に示すように、イベント仮想フォルダは、識別情報としてフォルダ名を有している。このフォルダ名が、「お花見」、「入学式」といった情報である。
さらに、イベント仮想フォルダは、当該イベント仮想フォルダのより詳細なイベント名や作成日時など、当該イベント仮想フォルダに関する種々のメタデータをも有している。イベント名などの情報は、ユーザーが操作部131を通じて入力することができる。また、作成日時は制御部120や時計回路136の機能により自動的に取得できる情報である。もちろん、この他にも、種々のメタデータを付加することも可能である。
そして、図4において、ファイル1、ファイル2、ファイル3、…というように、当該イベント仮想フォルダに格納するようにされている1以上の画像ファイルを特定するファイル名が格納されている。また、各ファイル名に対しては、当該画像ファイルの記録位置を示す記録媒体上のアドレスや作成日時などの情報も対応付けて記憶するようにされている。
このように、イベント仮想フォルダの情報により、各イベント仮想フォルダには、どのような画像ファイルが属しているか、その画像ファイルは記録媒体上のどこに記録されているのかを管理することができるようにしている。
[画像ファイルのレイアウト例]
図5は、図2に示したように、下位に位置する画像ファイルのレイアウト例を説明するための図である。図5に示すように、画像ファイルは、識別情報としてファイル名を有している。
さらに、画像ファイルは、当該ファイルの作成日時、当該ファイルに格納される画像データに対応するイベント名、当該ファイルに格納された画像データが形成する画像のサムネイル画像(縮小画像)などの種々のメタデータをも有している。
画像ファイル内の作成日時は制御部120の機能や時計回路136の機能により自動的に取得できる情報である。また、イベント名などの情報は、ユーザーが操作部131を通じて入力することができる。
画像ファイル内のサムネイル画像は、撮影時、あるいは、撮影後の所定のタイミングにおいて、制御部120の機能により撮影することにより得られた画像データから生成され、当該所定のエリアに格納されるものである。この他にも、種々のメタデータを付加することも可能である。
このように、識別情報としてのファイル名と種々のメタデータが付加された画像ファイルに、メインデータとして、撮影することにより得られた画像データ(静止画像データ、または、動画像データ)がデータ圧縮して格納される。
この画像ファイルの画像データを再生処理することにより、当該画像データに応じた画像を表示部106の表示画面に表示することができる。
[画像の検索処理の概要]
そして、この第1の実施の形態の撮像装置100においては、図2〜図5用いて説明したように管理される画像データについて、タッチスクリーン8を利用することにより、煩雑な操作を行うことなく、迅速かつ的確に検索を行うことができるようにしている。
図6は、この第1の実施の形態の撮像装置100において用いられる画像データの検索画面(画像検索画面)を説明するための図である。表示部106の表示画面6Gの全面には、表示画面6Gの外縁に沿って点線で示したように、タッチパネル107が貼付されて操作面が形成されている。
制御部120は、図6に示すように、画像検索画面において、表示部106の表示画面6Gの全面に形成されるタッチパネル107の操作面を、表示画面6Gの上下方向に3つのエリアに分割するようにしている。
すなわち、制御部120は、図6に示すように、上段を日付エリア71とし、中段を画像エリア72とし、下段をイベントエリア73として、操作面上の各エリアの範囲(位置と大きさ)を把握している。
さらに、制御部120は、タッチパネル107の操作面を3つに分割して形成した日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73のそれぞれに一致するように、表示画面6Gについても3つの表示エリアに分割するようにしている。そして、制御部120は、表示画面6G上の分割された各表示エリアの範囲(位置と大きさ)についても把握している。
このように、制御部120は、画像検索画面を形成するにあたり、表示画面6Gを図6に示したように上下方向に3つの表示エリアに分割し、各表示エリアに対応して、タッチパネル107の操作面を3つの操作エリアに分割しているとも捉えることができる。
このため、図6に示した画像検索画面においては、タッチパネル107の操作面も、表示部106の表示画面6Gも、日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73に分割されているものとし、各エリアについて同じ参照符号を用いて説明する。
そして、図6に示した画像検索画面において、上段の日付エリア71は、撮影年月情報を表示するエリアである。この日付エリア71には、例えば、図2、図3を用いて説明した年月仮想フォルダの識別情報である年月情報が表示される。
また、下段のイベントエリア73は、イベント名情報等を表示するエリアである。このイベントエリア73には、例えば、図2、図4を用いて説明したイベント仮想フォルダの識別情報であるイベント名情報(フォルダ名情報)と、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像ファイルの作成日時(撮影日時)の内の作成月日情報とが表示される。
また、中段の画像エリア72は、サムネイル画像を表示するエリアである。この画像エリア72には、主に、イベントエリア73に表示されたイベント名情報によって特定されるイベント仮想フォルダに属する画像ファイルのサムネイルデータによる画像が表示される。
つまり、日付エリア71には、年月仮想フォルダの年月情報が表示される。イベントエリア73には、前記の年月仮想フォルダに属するイベント仮想フォルダのイベント名情報等が表示される。画像エリア72には、前記のイベント仮想フォルダに属する画像ファイルが有するサムネイルデータによるサムネイル画像が表示される。
したがって、図6に示した画像検索画面は、年月仮想フォルダ「2008年4月」に属するイベント仮想フォルダ「お花見」に格納されている画像データが表示されている場合のものである。換言すれば、図6に示した画像検索画面は、「2008年4月」に行われたイベントの1つである「お花見」において撮影された画像データが表示されている場合を示している。
なお、図6に示すように、画像エリア72には、複数のサムネイル画像を表示することができるようにされている。このため、後述もするように、1のイベント仮想フォルダの後尾部分の画像ファイルのサムネイル画像と、次のイベント仮想フォルダの先頭部分の画像ファイルのサムネイル画像とが表示される場合もある。
そして、撮像装置100において、ユーザーによって画像データの検索を行うようにされると、制御部120は、関係する各部を制御し、図6に示した画像検索画面を形成して、これを表示部106の表示画面6Gに表示する。
この場合に、画像検索画面を表示するために制御部120によって制御される各部は、書き込み/読み出す部134、伸張処理部110、表示画像形成部111、表示処理部105である。
このように、この第1の実施の形態の撮像装置100においては、タッチパネル107の操作面上を3つの領域に分割し、それぞれの領域に意味を持たせる。そして、ユーザーが分割された任意の領域を操作することにより、所望の画像群を呼び出すことができるようにしている。
以下に、図7〜図12を用いて、図6のように構成される画像検索画面を用いた画像の検索処理について具体的に説明する。なお、図6に示した画像検索画面は、タッチパネル107の操作面と、表示部106の表示画面とを、それぞれ一致するように3分割して形成したものであり、以下においては、必要に応じて3分割画面と呼ぶ場合もある。
[年月仮想フォルダ(上位)の変更]
まず、図6を用いて説明した画像検索画面において、年月仮想フォルダを変更する場合について説明する。図7は、図6のように構成される画像検索画面において、表示対象とする画像の撮影年月の変更(年月仮想フォルダの変更)を行うことにより、表示する画像を変更する場合について説明するための図である。
図7(A)に示すように、年月エリア71には、「2008年3月」と言う年月表示がなされ、イベントエリア73には、「3.30 東京の風景」と言うイベント名情報が表示されている。そして、画像エリア72には、複数(5枚)のサムネイル画像(画像群)が表示されている。
この図7(A)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年3月」に属するイベント仮想フォルダ「東京の風景」に格納されている画像ファイルのサムネイル画像が、画像エリア72に表示されていることを示している。
また、イベントエリア73において、イベント名情報の前の「3.30」という表示は、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像データは、2008年3月30日に撮影されたものであることを示すものである。
この場合に、図7(A)に示すように、ユーザーがタッチパネル107の操作面の上段の日付エリア71に対して指を接触させ、矢印が示すように、表示画面に対して、左方向になぞり操作(ドラッグ操作またはフリック操作)を行ったとする。
この時、ユーザーの指等を接触させた操作エリアに対応する表示エリアに表示されている表示情報、図7(A)の場合には、年月情報71aを、接触されたことを通知するために、ハイライト表示したり、反転表示したりする。
また、ユーザーの指等の日付エリア71への接触が終了した場合には、元の表示に戻る。このような表示情報のハイライト表示や反転表示のオン/オフ制御は、制御部120が、例えば、表示処理部105を制御することによって行うことができる。
そして、タッチパネル107は、当該なぞり操作に応じて変化する操作面上の指の接触位置(座標)を順次に検出し、これを操作面上における位置を示す座標データとして制御部120に通知する。
制御部120は、当該なぞり操作に応じた座標データに基づいて、操作面上のどの操作エリアに対して、どのような操作が行われたのかを認識する。したがって、図7(A)に示した例の場合には、制御部120は、日付エリア71上において、右から左へのなぞり操作(右方向へのなぞり操作)が行われたと認識することになる。
制御部120は、日付エリア71におけるなぞり操作を、撮影年月の変更(年月仮想フォルダの変更)を意味するものと判断し、なぞり操作の方向に応じて、年月仮想フォルダを変更する。
図7(A)に示した状態にあるときに、日付エリア71に対して左方向へのなぞり操作が行われた場合には、制御部120は、時間を進める方向への年月仮想フォルダの変更操作であると判断する。
図7(A)に示した状態、すなわち、現在の年月仮想フォルダが、「2008年3月」のものである場合、時間を進める方向に次の年月仮想フォルダは、図2に示した例に従えば、年月仮想フォルダ「2008年4月」となる。
制御部120は、時間を進める方向に次に位置する年月仮想フォルダを特定し、当該特定した年月仮想フォルダを参照して、その識別情報である「2008.4」という年月情報を取得する。
そして、制御部120は、取得した年月情報を表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、図7(B)に示すように、表示素子106の表示画面6G上の日付エリア71に表示する。
次に、制御部120は、変更後の年月仮想フォルダ「2008年4月」に属する時系列順に最初のイベント仮想フォルダを、変更後のイベント仮想フォファイルとして特定し、当該変更後のイベント仮想フォルダからイベント名情報(「お花見」)を取得する。
ここで、イベント名情報は、当該イベント仮想フォルダのフォルダ名に対応するものである。なお、図4を用いて説明したように、イベント仮想フォルダに詳細なイベント名情報が付加されている場合には、これを用いるようにすることも可能である。
また、イベント名情報の取得と同時に、制御部120は、当該イベント仮想フォルダに属する画像ファイルの作成日時の内の作成月日(「4.5」)を、撮影月日を示す情報として取得する。このように、画像ファイルの作成日情報を用いるのは、イベント仮想フォルダ自体の作成日情報は、画像データの撮影日と必ずしも一致しているとは限らないためである。
そして、制御部120は、取得したイベント名情報、作成月日情報を表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、図7(B)に示すように、表示素子106の表示画面6G上のイベントエリア73に表示する。
次に、制御部120は、特定した変更後のイベント仮想フォルダ「お花見」の時系列順に登録されている画像ファイルの内、先頭から所定枚の画像ファイルのサムネイルデータを読み出す。
そして、制御部120は、当該サムネイルデータを表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、図7(B)に示すように、表示素子106の表示画面6G上の画像エリア72に表示する。
なお、図7(B)に示した例においては、変更後のイベント仮想フォルダの時系列順の直前(1つ前)に位置するイベント仮想フォルダに、時系列順に登録されている画像ファイルの内、後尾から所定枚のサムネイルデータを読み出すようにしている。
そして、当該直前のイベント仮想フォルダから読み出したサムネイルデータに応じたサムネイル画像についても、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて画像エリア72の前段部分に表示するようにしている。
図7(B)に示した例の場合、撮影年月変更後のイベント仮想フォルダに属する3枚の画像のサムネイル画像と、直前のイベント仮想フォルダに属する2枚の画像のサムネイル画像とを時系列順に表示するようにしている。
このように、図7に示した例は、変更後のイベント仮想フォルダにおける時系列順に最初の部分の画像と、その直前のイベント仮想フォルダにおける時系列順に最後の部分の画像とを同時に表示するようにしている。このようにすることによって、時系列にしたがって管理されている画像の管理状態(画像の繋がりの状態)をも確認することができる。
このようにして、現在表示の対象となっている撮影年月を基準にして、撮影年月を進める方向に変更する操作を行うことにより、次の年月フォルダの最初に位置するイベント仮想フォルダに格納されている画像を画像エリア72に表示することができる。
また、これとは逆に、図7(C)に示す状態(表示内容は図7(A)に示した状態と同じ)にあるときに、図7(C)において矢印が示すように、表示画面上において、右方向へのなぞり操作が行われたとする。この場合には、制御部120は、時間を戻す方向への年月仮想フォルダの変更操作であると判断する。
この実施の形態において、撮像装置100の記録媒体135には、図2には示さなかったが、上述もしたように、2008年4月以前の各月の年月仮想フォルダや、2008年5月以降の各月の年月仮想フォルダも存在している。
そして、図7(C)の状態にあるときに、時間を戻す方向に次の年月仮想フォルダ(年月仮想フォルダ「2008年3月」の直前の年月仮想フォルダは、年月仮想フォルダ「2008年2月」となる。
制御部120は、時間を戻す方向に次に位置する年月仮想フォルダを特定し、当該特定した年月仮想フォルダを参照して、その識別情報である「2008.2」という年月情報を取得する。
そして、制御部120は、取得した年月情報を表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、図7(D)に示すように、表示素子106の表示画面6G上の日付エリア71に表示する。
次に、制御部120は、変更後の年月仮想フォルダ「2008年2月」に属する時系列順に最初のイベント仮想フォルダを、変更後のイベント仮想フォファイルとして特定し、当該変更後のイベント仮想フォルダからイベント名情報(「節分」)を取得する。
また、イベント名情報の取得と同時に、制御部120は、当該イベント仮想フォルダに属する画像ファイルの作成日時の内の作成月日(「2.3」)を、撮影月日を示す情報として取得する。
そして、制御部120は、取得したイベント名情報、作成月日情報を表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、図7(D)に示すように、表示素子106の表示画面6G上のイベントエリア73に表示する。
次に、制御部120は、特定した変更後のイベント仮想フォルダ「節分」の時系列順に登録されている画像ファイルの内、先頭から所定枚の画像ファイルのサムネイルデータを読み出す。
そして、制御部120は、当該サムネイルデータを表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、図7(D)に示すように、表示素子106の表示画面6G上の画像エリア72に表示する。
なお、図7(D)に示した例においても、変更後のイベント仮想フォルダの時系列順の直前(1つ前)に位置するイベント仮想フォルダ「2008年1月」に、時系列順に登録されている画像ファイルの内、後尾から所定枚のサムネイルデータを読み出すようにしている。
そして、当該直前のイベント仮想フォルダから読み出したサムネイルデータに応じたサムネイル画像についても、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて画像エリア72の前段部分に表示するようにしている。
すなわち、この例の場合には、図7(D)に示すように、制御部120は、年月仮想フォルダ「2008年1月」の最後の2枚の画像と、年月仮想フォルダ「2008年2月」の最初の3枚の画像を画像エリア72に対応する表示画面6G上の表示エリアに表示する。
この場合にも、変更後の年月仮想フォルダにおける時系列順に最初の部分の画像と、その直前の年月仮想フォルダにおける時系列順に最後の部分の画像とを同時に表示することによって、時系列にしたがって管理されている画像の管理状態(画像の繋がりの状態)をも確認することができるようにしている。
このようにして、現在表示の対象となっている撮影年月を基準にして、撮影年月を戻す方向に変更する操作を行うことにより、前の年月フォルダの最初に位置するイベント仮想フォルダに格納されている画像を画像エリア72に表示することができる。
また、図7(C)に示した場合にも、図7(A)を用いて説明した場合と同様に、ユーザーの指などの接触位置に応じて、対応する表示エリアに表示されている情報、図7(C)の場合には、年月情報71aのハイライト表示や反転表示を制御するようにしている。
このように、この第1の実施の形態の撮像装置100においては、年月仮想フォルダ、イベント仮想フォルダ、画像ファイルは、時系列順に管理されている。そして、図7を用いて説明したように、タッチパネル107の操作面の日付エリア71に対してなぞり操作を行うことにより、表示対象の年月仮想フォルダを送る方向にも戻す方向にも変更することができる。
なお、図7を用いて説明した例の場合には、変更後の年月仮想フォルダの時系列順に先頭に位置するイベント仮想フォルダの画像を表示するようにしたが、これに限るものではない。たとえば、変更後の年月仮想フォルダの時系列順に後尾に位置するイベント仮想フォルダの時系列順に先頭の画像から表示するようにすることも可能である。
また、年月仮想フォルダを、時間を進める方向に変更する場合には、上述のように、変更後の年月仮想フォルダの時系列順に先頭に位置するイベント仮想フォルダの画像を表示するようにする。
これに対して、年月仮想フォルダを、時間を戻す方向に変更する場合には、変更後の年月仮想フォルダの時系列順に後尾に位置するイベント仮想フォルダの時系列順に先頭の画像から表示するようにすることもできる。
また、図7を用いて上述した例の場合には、変更前の年月仮想フォルダの後尾のイベント仮想フォルダの後尾のサムネイル画像をも同時に表示するようにした。すなわち、変更後のイベント仮想フォルダのサムネイル画像とともに、その直前のイベント仮想フォルダのサムネイル画像をも表示するようにした。
図7に示した例の場合には、画像エリア72には、5枚のサムネイル画像を表示することができた。このため、変更後のイベント仮想フォルダの先頭から3枚のサムネイル画像を表示し、その直前のイベント仮想フォルダの後尾から2枚のサムネイル画像を表示するようにした。
しかし、これは一例であり、表示する画像(サムネイル画像)の枚数は、適宜の枚数とすることができる。したがって、すべて変更後のイベント仮想フォルダのサムネイル画像を表示するようにしてももちろんよい。
また、図7を用いて説明した例の場合には、画像エリア72に表示する画像は、対応する画像ファイルに予め記憶するようにされているサムネイルデータを用いるものとして説明した。しかし、これに限るものではない。
サムネイルデータが存在しない場合には、撮像装置100において表示処理時にサムネイルデータを形成し、これを用いることもできる。すなわち、画像ファイルの画像データを伸張処理部110において伸張処理して、データ圧縮前の画像データを復元した後、これを表示画像形成部111において間引き処理などを施すことによって、サムネイルデータを形成し、これを表示に用いるようにしてもよい。
しかし、各画像ファイルにサムネイルデータを予め用意しておくことにより、上述したように、画像エリア72へのサムネイル画像の表示時において、画像データの伸張処理やサムネイルデータの形成処理を行う必要はなくなる。この点から、画像ファイル毎にサムネイルデータを事前に用意しておくことが好ましい。
[イベント仮想フォルダ(中位)の変更]
次に、図6を用いて説明した画像検索画面において、イベント仮想フォルダを変更する場合について説明する。図8は、図6のように構成される画像検索画面において、表示対象とするイベントの変更(イベント仮想フォルダの変更)を行うことにより、表示する画像を変更する場合について説明するための図である。
図8(A)に示すように、年月エリア71には、「2008年4月」と言う年月表示がなされ、イベントエリア73には、「4.5 お花見」と言うイベント名情報が表示されている。そして、画像エリア72には、複数のサムネイル画像が表示されている。
この図8(A)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年4月」に属するイベント仮想フォルダ「お花見」に格納されている画像ファイルに対応するサムネイル画像が、画像エリア72に表示されていることを示している。
また、イベント名情報の前に「4.5」というように、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像データは、2008年4月5日に撮影されたものであることも示されている。
この場合に、図8(A)に示したように、ユーザーがタッチパネル107の操作面の下段のイベントエリア73に対して指を接触させ、矢印が示すように、表示画面に対して、左方向になぞり操作(ドラッグ操作またはフリック操作)を行ったとする。
この時、ユーザーの指等を接触させた操作エリアに対応する表示エリアに表示されている表示情報、図8(A)の場合には、イベント名情報73aが、接触されたことを通知するために、ハイライト表示されたり、反転表示されたりする。
また、ユーザーの指等のイベントエリア73への接触が終了した場合には、元の表示に戻る。このような表示情報のハイライト表示や反転表示のオン/オフ制御は、制御部120が、例えば、表示処理部105を制御することによって行うことができる。
そして、タッチパネル107は、当該なぞり操作に応じて変化する操作面上の指の接触位置(座標)を順次に検出し、これを操作面上における位置を示す座標データとして制御部120に通知する。
制御部120は、当該なぞり操作に応じた座標データに基づいて、操作面上のどの操作エリアに対して、どのような操作が行われたのかを認識する。したがって、図8(A)に示した例の場合には、制御部120は、イベントエリア73において、右から左へのなぞり操作(左方向へのなぞり操作)が行われたと認識することになる。
制御部120は、イベントエリア73におけるなぞり操作を、イベントの変更(イベント仮想フォルダの変更)を意味するものと判断し、なぞり操作の方向に応じて、イベント仮想フォルダを変更する。
図8(A)に示した状態にあるときに、イベントエリア73に対して左方向へのなぞり操作が行われた場合には、制御部120は、時間を進める方向へのイベント仮想フォルダの変更操作であると判断する。
図8(A)に示した状態、すなわち、現在のイベント仮想フォルダが、「お花見」である場合、時間を進める方向に次のイベント仮想フォルダは、図2に示した例に従えば、イベント仮想フォルダ「入学式」となる。
制御部120は、現在の年月仮想フォルダ内を参照して、現在表示の対象になっているイベント仮想フォルダの時間を進める方向に次に位置するイベント仮想フォルダは何かを特定する。
ここで、現在の年月仮想フォルダ内に次のイベント仮想フォルダが存在しない場合には、制御部120は、時間方向に次の年月仮想フォルダを参照し、時系列方向に最初に位置するイベント仮想フォルダは何かを特定することになる。
このように、現在の年月仮想フォルダ内に次のイベント仮想フォルダが存在しない場合とは、変更前のイベント仮想フォルダが、現在の年月仮想フォルダ内において、時系列順に最後に位置する場合である。
そして、イベント仮想フォルダを変更することにより、年月仮想フォルダの変更が生じた場合には、制御部120は、当該年月仮想フォルダから年月情報を取得する。この後、制御部120は、当該取得した年月情報を表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、表示素子106の表示画面6G上の日付エリア71に対応する表示エリアに表示する。
イベント仮想フォルダを変更しても、年月仮想フォルダの変更が必要ない場合には、表示素子106の表示画面6G上の日付エリア71に対応する表示エリアの表示はそのままである。
そして、制御部120は、図8(B)に示すように、特定したイベント仮想フォルダからイベント名情報(この例の場合には「入学式」)取得する。また、イベント名情報の取得と同時に、制御部120は、当該イベント仮想フォルダに属する画像ファイルの作成日時の内の作成月日(「4.8」)を、撮影月日を示す情報として取得する。
制御部120は、特定したイベント仮想フォルダから取得した情報を表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、図8(B)に示すように、表示素子106の表示画面6G上のイベントエリア73に対応する表示エリアに表示する。
次に、制御部120は、特定した変更後のイベント仮想フォルダ「入学式」の時系列順に登録されている画像ファイルの内、先頭から所定枚の画像ファイルのサムネイルデータを読み出す。
そして、制御部120は、当該サムネイルデータを表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、図8(B)に示すように、表示素子106の表示画面6G上の画像エリア72に表示する。
なお、図8(B)に示した例においては、変更後のイベント仮想フォルダの時系列順の直前(1つ前)に位置するイベント仮想フォルダに、時系列順に登録されている画像ファイルの内、後尾から所定枚のサムネイルデータを読み出すようにしている。
そして、当該直前のイベント仮想フォルダから読み出したサムネイルデータに応じたサムネイル画像についても、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて画像エリア72の前段部分に表示するようにしている。
図8(B)に示した例の場合、イベント変更後のイベント仮想フォルダに属する3枚の画像のサムネイル画像と、直前のイベント仮想フォルダに属する2枚の画像のサムネイル画像とを時系列順に表示するようにしている。
このように、図8に示した例は、変更後のイベント仮想フォルダにおける時系列順に最初の部分の画像と、その直前のイベント仮想フォルダにおける時系列順に最後の部分の画像とを同時に表示するようにしている。このようにすることによって、時系列にしたがって管理されている画像の管理状態(画像の繋がりの状態)をも確認することができる。
このように、イベントエリア73に対する左方向のなぞり操作に応じて、制御部120は、現在表示の対象となっているイベント仮想フォルダを基準にして、時系列方向の次に位置するイベントフォルダに格納されている画像を画像エリア72に表示することができる。
また、図8(B)に示した状態にあるときに、イベントエリア72に対して、ユーザーが指を接触させ、右方向になぞり動作を行った場合には、制御部120は、図8(A)に示した表示に戻る処理を行う。
すなわち、イベントエリア73に対して、右方向へのなぞり操作が行われた場合には、制御部120は、時間が戻る方向のイベント仮想フォルダを特定し、上述したように、特定したイベント仮想フォルダに属する画像ファイルのサムネイル画像を表示する。
このように、イベントエリア73に対して、左右いずれの方向になぞり操作が行われた場合であっても、制御部120は当該操作を検出し、その操作方向に応じて、イベント仮想フォルダを変更するようにして、表示するサムネイル画像を変更することができる。
[サムネイル画像(下位)の変更]
次に、図6を用いて説明した画像検索画面において、表示対象のサムネイル画像を変更する場合について説明する。図9は、図6のように構成される画像検索画面において、表示対象とするサムネイル画像の変更を行う場合について説明するための図である。
図9(A)に示すように、年月エリア71には、「2008年4月」と言う年月表示がなされ、イベントエリア73には、「4.5 お花見」と言うイベント名情報が表示されている。そして、画像エリア72には、複数のサムネイル画像が表示されている。
この図9(A)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年4月」に属するイベント仮想フォルダ「お花見」に格納されている画像データが、画像エリア72に表示されていることを示している。また、イベント名情報の前に「4.5」というように、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像データは、2008年4月5日に撮影されたものであることも示されている。
この場合に、図9(A)に示したように、ユーザーがタッチパネル107の操作面の中段の画像エリア72に対して指を接触させ、矢印が示すように、表示画面に対して、左方向になぞり操作(ドラッグ操作またはフリック操作)を行ったとする。
すると、タッチパネル107は、当該なぞり操作に応じて変化する操作面上の指の接触位置(座標)を順次に検出し、これを操作面上における位置を示す座標データとして制御部120に通知する。
制御部120は、当該なぞり操作に応じた座標データに基づいて、操作面上のどの位置に指示操作(接触操作)がなされ、どのような操作がなされたか(この例においては、どのエリアが、どの方向にどれだけなぞられたか)を認識する。
したがって、図9(A)に示した例の場合には、制御部120は、画像エリア72において、操作面上(表示画面6G上)を右から左へのなぞり操作が行われたと認識することになる。
制御部120は、画像エリア72におけるなぞり操作を、サムネイル画像の変更を意味するものと判断し、なぞり操作の方向に応じて、表示するサムネイル画像を変更する。
図9(A)に示した状態にあるときに、画像エリア72に対して左方向へのなぞり操作が行われた場合には、制御部120は、時間を進める方向へのサムネイル画像の変更操作であると判断する。
この場合、制御部120は、予め決められた枚数分(例えば2枚分)、サムネイル画像の表示を左へずらすようにする。つまり、現在、真ん中に位置しているサムネイル画像の画像ファイルを基準にし、時間軸方向に並ぶ5つの画像ファイルからサムネイルデータを読み出す。
そして、制御部120は、読み出したサムネイルデータを表示画像形成部111に供給し、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、表示部106の表示画面の画像エリア72に対応する表示エリアにサムネイル画像を表示する。
これにより、図9(A)の時には、画像エリア72の真ん中に位置していたサムネイル画像が、図9(B)に示すように、画像エリア72の左端に位置し、当該サムネイル画像を基準にして時間軸が進む方向に5枚分の画像ファイルのサムネイル画像が表示される。
また、図9(A)に示した状態にあるときに、画像エリア72に対して右方向へのなぞり操作が行われた場合には、制御部120は、時間を戻す方向へのサムネイル画像の変更操作であると判断する。
この場合、制御部120は、予め決められた枚数分(例えば2枚分)、サムネイル画像の表示を右へずらすようにする。つまり、現在、真ん中に位置しているサムネイル画像の画像フォルダを基準にし、時間軸方向とは逆方向(時間を遡る方向)に並ぶ5つの画像ファイルからサムネイルデータを読み出す。
そして、制御部120は、読み出したサムネイルデータを表示画像形成部111に供給し、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて、表示部106の表示画面の画像エリア72に対応する表示エリアにサムネイル画像を表示する。
これにより、図9(A)の時には、画像エリア72の真ん中に位置していたサムネイル画像が、画像エリア72の右端に位置し、当該サムネイル画像を基準にして時間軸を戻る方向に5枚分の画像ファイルのサムネイル画像が表示される。
なお、画像エリア72に対して、繰り返し左方向へのなぞり操作を行うことにより、表示対象のイベント仮想フォルダの後尾の画像のサムネイル画像まで表示した場合には、次のイベント仮想フォルダの画像ファイルのサムネイル画像をも表示の対象とする。
同様に、画像エリア72に対して、繰り返し右方向へのなぞり操作を行うことにより、表示対象のイベント仮想フォルダの先頭の画像のサムネイル画像まで表示した場合には、次のイベント仮想フォルダの画像ファイルのサムネイル画像を表示するようにする。
このような場合には、イベントエリア73に対応する表示エリアに表示するイベント名情報の表示も変更することになる。この場合には、変更後のイベント仮想フォルダからイベント名や作成月日(撮影月日)などの必要な情報を得て、これを表示情報形成部111、表示処理部105を通じて表示部106の該当エリア(イベントエリア73)に表示することになる。
また、イベント仮想フォルダの変更に伴い年月仮想フォルダが変わる場合もある。つまり、所定の年月仮想フォルダの後尾のイベント仮想フォルダの後尾の画像ファイルのサムネイル画像まで表示し終えた場合には、次に位置する年月仮想フォルダの先頭に位置するイベント仮想フォルダの先頭の画像ファイルのサムネイル画像をも表示する。
逆に、所定の年月仮想フォルダの先頭のイベント仮想フォルダの先頭の画像ファイルのサムネイル画像まで戻って表示し終えた場合、その前に位置する年月仮想フォルダの後尾に位置するイベント仮想フォルダの後尾の画像ファイルのサムネイル画像をも表示する。
このような場合には、日付エリア71に対応する表示エリアに表示する年月情報の表示も変更することになる。この場合には、変更後の年月仮想フォルダから年月情報を得て、これを表示情報形成部111、表示処理部105を通じて表示部106の該当エリア(日付エリア71)に表示することになる。
このように、画像エリア72に対してなぞり操作を行うことにより、サムネイル画像のスクロール表示を行うことができる。そして、サムネイル画像のスクロール表示に伴い、日付エリア71やイベントエリア73の表示をも自動的に変更することもできるようにしている。
[年月仮想フォルダの変更の他の例]
図7を用いて説明したように、第1の実施の形態の撮像装置100において用いられる画像検索画面においては、操作面上段の日付エリア71に対してなぞり操作を行うことにより、表示対象とする画像が属する撮影年月を変更することができた。
しかし、これだけではなく、撮像装置100においては、別の態様で表示対象とする画像が属する撮影年月の変更(年月仮想フォルダの変更)を行うこともできるようにしている。図10は、画像検索画面において、なぞり操作とは異なる操作によって、表示対象とする画像の撮影年月を変更する場合について説明するための図である。
図10(A)に示すように、年月エリア71には、「2008年3月」と言う年月情報の表示がなされ、イベントエリア73には、「3.20 同級生の結婚式」と言うイベント名情報の表示がされている。そして、画像エリア72には、複数のサムネイル画像が表示されている。
この図10(A)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年3月」に属するイベント仮想フォルダ「同級生の結婚式」に格納されている画像ファイルのサムネイル画像が、画像エリア72に表示されていることを示している。
また、イベント名情報の前に「3.20」というように、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像データは、2008年3月20日に撮影されたものであることも示されている。
この場合に、図10(A)に示したように、ユーザーがタッチパネル107の操作面の上段の日付エリア71に対して指を1回「ちょん」と接触させるタップ操作を行ったとする。
すると、タッチパネル107は、当該タップ操作に応じた操作面上の接触位置を検出し、これを操作面上における位置を示す座標データとして制御部120に通知する。制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、操作面上のどの操作エリアに対してどのような操作が行われたのかを認識する。
この場合、制御部120は、日付エリア71に対してタップ操作が行われたと認識することになる。制御部120は、日付エリア71に対するタップ操作を、年月仮想フォルダに対応する年月情報の一覧表示を意味するものと判断し、図10(B)に示すように、年月仮想フォルダに対応する年月情報の一覧表示(年月リストの表示)を行う。
この場合、制御部120は、現在、表示の対象になっている年月仮想フォルダ「2008年3月」から時系列順に複数の年月仮想フォルダの年月情報を取得し、これを表示画像形成部111、表示処理部105を通じて表示部106の表示画面に表示する。
また、図10(B)に示した年月情報の一覧表示がなされた画面において、年月表示がされていない部分のタッチパネル107上の操作面において、上下方向になぞり操作を行うことによって、年月情報のスクロール表示を行うことができる。
この場合には、制御部120は、なぞられた方向に予め決められた数の年月仮想フォルダを参照して年月情報を取得し、これをも表示するように、表示画像形成部111、表示処理部105を制御して、年月情報の一覧表示のスクロール表示を行う。
そして、図10(B)に示したように、年月情報の一覧表示画面において、目的とする年月表示の表示エリア上のタッチパネル107の操作面に指等を接触させると、タッチパネル107は、その接触位置を示す座標データを制御部120に通知する。
上述もしたように、制御部120は、表示画面6Gのどの位置にどのような情報を表示しているかを把握しているので、タッチパネル107の操作面の接触位置(タップ操作位置)に応じて、どの年月情報が選択されたかを認識することができる。
図10(B)に示した例の場合、ユーザーは、年月情報「2008.4」の表示上のタッチパネル107の操作面に指を接触させており、制御部120は、年月情報「2008.4」が選択されたと判別することができる。
この場合、制御部120は、選択された年月情報に対応する年月仮想フォルダの最初のイベント仮想フォルダの最初の画像から所定枚(例えば3枚)の画像のサムネイル画像を画像エリア72の右側に表示させる。同時に、制御部120は、当該最初のイベント仮想フォルダの直前に位置するイベント仮想フォルダの最後から所定枚(例えば2枚)の画像のサムネイル画像を画像エリア72の左側に表示させる。
このように、日付エリア71に対してなぞり操作を行うのではなく、図10(A)に示したように、日付エリア71に対してタップ操作を行うことにより、図10(B)に示したように、年月情報の一覧表示を行う。
この後、年月情報の一覧表示から目的とする年月表示を選択することにより、図10(C)に示したように、選択された年月情報に対応する年月仮想フォルダの先頭のイベント仮想フォルダからの画像検索画面を表示することができる。
この図10を用いて説明した例の場合には、例えば、離れた位置の年月仮想フォルダを指定する場合などにおいて、日付エリア71に対してなぞり操作を行う場合に比べて、少ない操作により、目的とする年月仮想フォルダの画像を表示することができる。
[イベント仮想フォルダの変更の他の例]
図8を用いて説明したように、第1の実施の形態の撮像装置100において用いられる画像検索画面においては、操作面上段のイベントエリア73に対してなぞり操作を行うことにより、表示対象とする画像が属するイベントを変更することができた。
しかし、これだけではなく、撮像装置100においては、別の態様で表示対象とする画像が属するイベントの変更(イベント仮想フォルダの変更)を行うこともできるようにしている。図11は、画像検索画面において、なぞり操作とは異なる操作によって、表示対象とする画像が属するイベントを変更する場合について説明するための図である。
図11(A)に示すように、年月エリア71には、「2008年4月」と言う年月表示がなされ、イベントエリア73には、「4.5 お花見」と言うイベント名情報が表示されている。そして、画像エリア72には、複数の画像が表示されている。
この図11(A)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年4月」に属するイベント仮想フォルダ「お花見」に格納されている画像データが、画像エリア72に表示されていることを示している。また、イベント名情報の前に「4.5」というように、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像データは、2008年4月5日に撮影されたものであることも示されている。
この場合に、図11(A)に示したように、ユーザーがタッチパネル107の操作面の下段のイベントエリア73に対して指を1回「ちょん」と接触させるタップ操作を行ったとする。
すると、タッチパネル107は、当該タップ操作に応じた操作面上の接触位置を検出し、これを操作面上における位置を示す座標データとして制御部120に通知する。制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、操作面上のどの操作エリアに対してどのような操作が行われたのかを認識する。
この場合、制御部120は、イベントエリア73に対してタップ操作が行われたと認識することになる。制御部120は、イベントエリア73に対するタップ操作を、イベント仮想フォルダに対応するイベントの一覧表示を意味するものと判断し、図11(B)に示すように、イベント仮想フォルダに対応するイベント情報の一覧表示(イベントリストの表示)を行う。
この場合、制御部120は、現在表示の対象になっているイベント仮想フォルダ「お花見」から時系列順に複数のイベント仮想フォルダのイベント名情報、月日情報を取得し、これを表示画像形成部111、表示処理部105を通じて表示部106の表示画面に表示する。
また、図11(B)に示したイベント名情報の一覧表示がなされた画面において、イベント名表示がされていない部分のタッチパネル107上の操作面において、上下方向になぞり操作を行うことによって、イベント名情報のスクロール表示を行うことができる。
この場合、制御部120は、なぞられた方向に予め決められた数のイベント仮想フォルダを参照してイベント名情報と月日情報とを取得し、これをも表示するように、表示画像形成部111、表示処理部105を制御して、イベント名情報のスクロール表示を行う。
そして、図11(B)に示したように、イベント名情報の一覧表示画面において、目的とするイベント名表示の表示エリア上のタッチパネル107の操作面に指等を接触させると、タッチパネル107は、その接触位置を示す座標データを制御部120に通知する。
上述もしたように、制御部120は、表示画面6Gのどの位置にどのような情報を表示しているかを把握しているので、タッチパネル107の操作面の接触位置(タップ操作位置)に応じて、どのイベント名情報が選択されたかを認識することができる。
図11(B)に示した例の場合、ユーザーは、イベント名情報「お母さんのお誕生日会」の表示上のタッチパネル107の操作面に指を接触させており、制御部120は、イベント名情報「お母さんのお誕生日会」が選択されたと判別することができる。
この場合、制御部120は、選択されたイベント名情報に対応するイベント仮想フォルダの最初の画像から所定枚(例えば3枚)の画像のサムネイル画像を画像エリア72の右側に表示させる。同時に、制御部120は、当該イベント仮想フォルダの直前に位置するイベント仮想フォルダの最後から所定枚(例えば2枚)の画像のサムネイル画像を画像エリア72の左側に表示させる。
このように、イベントエリア73に対してなぞり操作を行うのではなく、図11(A)に示したように、イベントエリア73に対してタップ操作を行うことにより、図11(B)に示したように、イベント名情報の一覧表示を行う。
この後、イベント名情報の一覧表示から目的とするイベント名情報を選択することにより、図11(C)に示したように、選択されたイベント名情報に対応するイベント仮想フォルダからの画像検索画面を表示することができる。
この図11を用いて説明した例の場合には、例えば、離れた位置のイベント仮想フォルダを指定する場合などにおいて、イベントエリア73に対してなぞり操作を行う場合に比べて、少ない操作により、目的とするイベント仮想フォルダの画像を表示することができる。
[画像の選択と拡大表示]
図7、図10を用いて説明したように、年月仮想フォルダを変更したり、図8、図11を用いて説明したように、イベント仮想フォルダを変更したり、図9を用いて説明したように、サムネイル画像をスクロール表示させ目的とする画像を見つけ出すようにする。
こうして目的とする画像のサムネイル画像が、画像エリア72に表示された場合に、そのサムネイル画像に対して指等を接触させるタップ操作を行うことにより、当該サムネイル画像に対応する画像を表示画面6Gいっぱいに表示させることができる。
図12は、画像の選択と拡大表示を行う場合について説明するための図である。図12(A)に示すように、図7〜図11を用いて説明した操作を行うことによって、目的とする画像のサムネイル画像が、画像エリア72に表示されたとする。
この図12(A)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年4月」に属するイベント仮想フォルダ「お花見」に格納されている画像データが、画像エリア72に表示されていることを示している。また、イベント名情報の前に「4.5」というように、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像データは、2008年4月5日に撮影されたものであることも示されている。
この場合に、図12(A)に示したように、ユーザーがタッチパネル107の操作面の中段の画像エリア72に表示されているサムネイル画像の中から、目的とするサムネイル画像の表示位置のタッチパネル107の操作面に対して指等を接触させる。
すると、タッチパネル107は、当該タップ操作に応じた操作面上の接触位置を検出し、これを操作面上における位置を示す座標データとして制御部120に通知する。制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、操作面上のどの操作エリアに対してどのような操作が行われたのかを認識する。
この場合、制御部120は、画面エリア72に対してタップ操作が行われたと認識することになる。また、上述もしたように、制御部120は、表示画面6Gのどの位置にどのような情報を表示しているかを把握しているので、タッチパネル107の操作面の接触位置(タップ操作位置)に応じて、どのサムネイル画像が選択されたかを認識することができる。
図12(A)に示した例の場合、ユーザーは、画像エリア72の真ん中に表示されているサムネイル画像が表示されている位置のタッチパネル107の操作面に指を接触させている。したがって、制御部120は、画像エリア72の真ん中に表示されているサムネイル画像が選択されたと判別することができる。
この場合、制御部120は、選択されたサムネイル画像に対応する画像ファイルから画像データを読み出し、これを伸張処理部110に供給する。伸張処理部110においては、これに供給された画像データを伸張処理し、データ圧縮前の元の画像データを復元し、これを表示画像形成部111に供給する。
表示画像形成部111は、これに供給された画像データをアナログ画像信号に変換し、これを表示処理部105に供給する。表示処理部105は、これに供給された画像信号から表示部106に供給する表示用の画像信号を形成し、これを表示部106に供給する。
これにより、図12(B)に示すように、図12(A)において選択されたサムネイル画像に対応する画像が、表示部106の表示画面6Gいっぱいに表示される。
[画像検索処理時の動作]
次に、この第1の実施の形態の撮像装置100において、図7〜図12を用いて説明した画像検索処理について詳細に説明する。図13〜図15は、撮像装置100において行われる画像検索処理を説明するためのフローチャートである。
この図13〜図15に示す処理は、表示部106の表示画面に表示されるメニューの中から、画像再生処理(記録されている画像の再生処理)と言うメニュー項目が選択された場合に、主に制御部120によって実行される処理である。
なお、メニューは、例えば、撮像装置100の操作部131に設けられているメニューキーが押下操作されるなどの所定の操作が行われた場合に、制御部120が表示画像形成部111、表示処理部105を制御して、表示部106の表示画面に表示するものである。
画像再生処理が選択されると、制御部120は、図13〜図15に示す処理を実行し、まず、表示すべき最初の画像の選択入力を受け付ける処理を行う(ステップS101)。
具体的に、ステップS101において、制御部120は、まず、年月仮想フォルダの一覧リストを表示して選択入力を受け付け、選択された年月仮想フォルダに属するイベント仮想フォルダの一覧リストを表示して選択入力を受け付ける。そして、制御部120は、選択されたイベント仮想フォルダに属する画像ファイルの一覧リストとしてサムネイル画像の一覧表示を行い、1画面に表示する画像の選択入力を受け付ける。
この後、制御部120は、ステップS101において選択された画像を表示部106の表示画面に表示する(ステップS102)。
具体的に、ステップS102において、制御部120は、一覧表示しているサムネイル画像のそれぞれは、どの画像ファイルから読み出したものかを把握している。そこで、制御部120は、選択されたサムネイル画像を有する画像ファイルを特定し、書き込み/読み出し部134を制御して、特定した画像ファイルから画像データを読み出す。
そして、制御部120は、読み出した画像データを、伸張処理部110、表示画像形成部111、表示処理部105において処理して、表示部106の供給し、ユーザーによって選択された画像を表示部106の表示画面6Gの全面に表示する。
このように、ユーザーによって選択された画像の画像データを読み出し、表示部106の表示画面6Gいっぱいに画像を表示する(画像の1画面表示を行う)処理がステップS102の処理である。
この後、制御部120は、タッチパネル107や操作部131を通じて、ユーザーからの操作入力を受け付けるようにし(ステップS103)、ユーザーからの操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS104)。ステップS104の判断処理において、ユーザーからの操作入力を受け付けていないと判断したときには、制御部120は、ステップS103からの処理を繰り返す。
ステップS104の判断処理において、ユーザーからの操作入力を受け付けたと判断したときには、制御部120は、受け付けた操作入力は、図6を用いて説明した構成の画像検索画面(三分割画面)を表示するようにする操作入力か否かを判断する(ステップS105)。
この第1の実施の形態の撮像装置100において、画像検索画面を表示するようにする操作入力は、ステップS102の処理により、画像の1画面表示がされている場合において行われる、例えば、タップ操作である。
ステップS105の判断処理において、受け付けた操作入力は、画像検索画面の表示操作ではないと判断したときには、制御部120は、受け付けたユーザーからの操作入力に応じた処理を実行する(ステップS106)。
ステップS106においては、操作入力に応じて、表示する画像を時系列順の次の画像に変更したり、直前の画像に変更したりするなどの表示画像の改ページ処理や、表示画像の拡大縮小処理や、画像再生処理を終了させる処理などの種々の処理が行われる。
ステップS105の判断処理において、受け付けた操作入力は、画像検索画面の表示操作であると判断したときには、制御部120は、現在表示中の画像の画像ファイルを基準にして、画像検索画面を生成する(ステップS107)。
ステップS107において制御部120は、現在表示中の画像ファイルが属するイベント仮想フォルダから、イベント名情報と月日情報とを取得すると共に、当該イベント仮想フォルダが属する年月仮想フォルダから年月情報を取得する。
さらに、制御部120は、当該イベント仮想フォルダの最初の所定枚の画像ファイルからサムネイルデータを取得すると共に、当該イベント仮想フォルダの直前に位置するイベント仮想フォルダの最後の所定枚の画像ファイルからサムネイルデータを取得する。
これら取得した情報を、制御部120は、表示画像形成部111に供給し、図6を用いて説明したように、日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73のそれに対応する情報を表示するようにした画像検索画面を形成する。このように、表示に必要な情報を取得して、画像検索画面を形成する処理が、ステップS107の処理である。
そして、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105を制御し、表示画像形成部111において形成した、図6を用いて説明した構成の画像検索画面を、表示部106の表示画面6Gに表示する(ステップS108)。
これにより、表示部106の表示画面6Gには、図6等に示したように、タッチパネル107の操作面の日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73に対応して表示エリアが分割するようにされた画像検索画面(三分割画面)が表示される。
この後、制御部120は、タッチパネル107を通じて、図6に示した構成を有する画像検索画面に対する操作入力を受け付ける(ステップS109)。すなわち、タッチパネル107の操作面に対して、ユーザーにより接触操作が行われると、接触操作に応じた操作面上の座標データがタッチパネル107から供給されるので、制御部120はこれを受け付ける。
そして、制御部120は、ステップS109において、操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS110)。ステップS110の判断処理において、操作入力を受け付けていないと判断したときには、制御部120は、ステップS109からの処理を繰り返す。
ステップS110の判断処理において、操作入力を受け付けたと判断したときには、制御部120は、タッチパネル107から供給される座標データに基づいて、なぞり操作が行われたか否かを判断する(ステップS111)。
ステップS111の判断処理において、なぞり操作が行われたと判断したときには、制御部120は、図14の処理に進む。そして、制御部120は、タッチパネル107からのなぞり操作に応じた座標データに基づいて、ユーザーによって操作されたタッチパネル107の操作面上の操作エリアは、どの操作エリアかを判断する(ステップS112)。
ステップS112の判断処理において、なぞり操作が行われた操作エリアは、画像エリア72であると判断したときには、制御部120は、なぞられた方向に応じて、表示するサムネイル画像のサムネイルデータを取得する(ステップS113)。
すなわち、画像ファイルは、図2を用いて説明したように、時系列順に管理されている。また、制御部120は、表示対象のサムネイル画像はどの画像ファイルのものかをも把握しているので、なぞり操作の方向に応じて、どの画像ファイルのサムネイル画像を表示すべきかを制御部120は特定することができる。
このため、制御部120は、既に表示に用いているサムネイルデータに加えて、新たに表示すべきサムネイル画像を形成するサムネイルデータを、特定した画像ファイルから読み出して取得し、画像エリア72に表示するサムネイル画像のサムネイルデータを整える。
そして、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105を制御し、画像検索画面の各操作エリア(日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73)に対応する表示エリアの表示を変更する(ステップS116)。この後、図13に示したステップS109からの処理を行うようにする。
このように、ステップS113及びステップS116の処理は、図9を用いて説明したサムネイル画像のスクロール表示を実現する処理である。この場合、上述もしたように、サムネイル画像のスクロールに伴い、年月仮想フォルダとイベント仮想フォルダの両方が変更になったり、イベント仮想フォルダが変更になったりする場合もある。
このように、年月仮想フォルダとイベント仮想フォルダの両方が変更になったり、イベント仮想フォルダが変更になったりした場合には、当該変更に応じて、日付エリア71やイベントエリア73の表示情報についても、ステップS116において変更される。
また、ステップS112の判断処理において、なぞり操作が行われた領域は、日付エリア71であると判断したときには、制御部120は、なぞられた方向に応じて、変更後の年月情報(年月仮想フォルダ)とイベント(イベント仮想フォルダ)を特定する(ステップS114)。
そして、制御部120は、ステップS114の確定結果に基づいて決まるイベント仮想フォルダの複数の画像ファイルのそれぞれから、画像エリア72に表示すべきサムネイル画像のサムネイルデータを読み出す(ステップS115)。
そして、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105を制御し、画像検索画面の各操作エリア(日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73)に対応する表示エリアの表示を変更する(ステップS116)。この後、図13に示したステップS109からの処理を行うようにする。
このステップS114、ステップS115、ステップS116の処理は、図7を用いて説明した年月仮想フォルダの変更処理である。そして、年月仮想フォルダの変更に伴い、上述したように、画像エリア72に表示すべきサムネイル画像を変更すると共に、イベントエリア73に表示すべきイベント名情報、月日情報の表示の変更も、ステップS116において行われる。
また、ステップS112の判断処理において、なぞり操作が行われた領域は、イベントエリア73であると判断したときには、制御部120は、なぞられた方向に応じて、変更後のイベント(イベント仮想フォルダ)を特定する(ステップS117)。
そして、制御部120は、ステップS117の確定結果に基づいて決まるイベント仮想フォルダの複数の画像ファイルのそれぞれから、画像エリア72に表示すべきサムネイル画像のサムネイルデータを読み出す(ステップS115)。
そして、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105を制御し、画像検索画面の各操作エリア(日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73)に対応する表示エリアの表示を変更する(ステップS116)。この後、図13に示したステップS109からの処理を行うようにする。
このステップS117、ステップS115、ステップS116の処理は、図8を用いて説明したイベント仮想フォルダの変更処理である。そして、イベント仮想フォルダの変更に伴い、上述したように、画像エリア72に表示すべきサムネイル画像を変更すると共に、イベントエリア73に表示すべきイベント名情報、月日情報の表示の変更も、ステップS116において行われる。
また、イベント仮想フォルダの変更に伴い、年月仮想フォルダの変更が生じた場合には、当該変更に伴い、日付エリア71の月日情報の表示の変更も、ステップS116において行われる。
このように、ステップS112〜ステップS117の処理によって、図6を用いて説明した画像検索画面を用い、なぞり操作と言う簡単な操作のみで、画像エリア72に表示するサムネイル画像を変更できる。
そして、画像ファイルは、図2を用いて説明したように、年月仮想フォルダ毎、かつ、イベント仮想フォルダ毎であって、時系列順に管理されている。このため、上述したように、年月単位でサムネイル画像を変更したり、イベント単位でサムネイル画像を変更したりすることもできるので、目的とするサムネイル画像の検索を簡単かつ迅速に行うことができるようにされる。
また、図13に示したステップS111の判断処理において、行われた操作入力が、なぞり操作ではないと判断したときには、図15の処理に進む。そして、制御部120は、タッチパネル107から供給される座標データに基づいて、行われた操作入力は、タップ操作か否かを判断する(ステップS118)。
ステップS118の判断処理において、行われた(受け付けた)操作入力はタップ操作ではないと判断したときには、制御部120は、受け付けた操作入力に応じた処理を行う(ステップS119)。
例えば、ダブルタップ操作やピンチ操作などのタップ操作以外の操作が行われた場合には、その操作入力に割り当てられている処理、例えば、画像再生処理を終了させるための処理等がステップS119において行われることになる。
ステップS118の判断処理において、行われた操作入力がタップ操作であると判断したときには、制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、タップ操作が行われた操作エリアは、どの操作エリアかを判断する(ステップS120)。
ステップS120の判断処理において、タップ操作が行われた操作エリアは、画像エリア72であると判断したときには、制御部120は、タップ操作された位置に表示されているサムネイル画像に対応する画像の1画像表示を行う(ステップS121)。
上述もしたように、表示されているサムネイル画像はどの画像ファイルに対応するものであるかを制御部120は把握している。このため、ステップS121において制御部120は、タップ操作された位置に表示されているサムネイル画像を有する画像ファイルを特定し、当該画像ファイルから書き込み/読み出し部134を制御して画像データを読み出す。
そして、制御部120は、読み出した画像データを伸張処理部110、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて処理して表示部106に供給し、当該画像データに応じた画像を表示部106の表示画面6Gいっぱいに表示する。
このように、ステップS121の処理は、図12を用いて説明した、目的とする画像の選択(サムネイル画像の選択)と、この選択した画像を表示画面6Gの全面に表示する処理である。そして、ステップS121の処理の後、制御部120は、図13のステップS103からの処理を繰り返す。
また、ステップS120の判断処理において、タップ操作が行われた操作エリアは、日付エリア71であると判断したときには、制御部120は、図10(B)を用いて説明したように、年月情報の一覧表示(年月リスト表示)を行う(ステップS122)。
この場合、制御部120は、書き込み/読み出し部134を制御して、記録媒体135に形成されている年月仮想フォルダの内の表示対象とする年月仮想フォルダから年月情報を取得する。
そして、制御部120は、取得した年月情報などの必要な情報を表示画像形成部111に供給して表示画像を形成し、これを表示処理部105を通じて表示部106に供給して、図10(B)に示した構成の年月情報の一覧表示を行う。
この後、制御部120は、ユーザーからの年月情報の選択入力を受け付ける(ステップS123)。そして、制御部120は、選択された年月情報に対応する年月仮想フォルダの最初のイベント仮想フォルダに格納されている画像ファイルのサムネイル画像を表示対象とする3分割画面(画像検索画面)を形成して、これを表示画面6Gに表示する(ステップS124)。
つまり、ステップS124においては、制御部120は、選択された年月情報に対応する年月仮想フォルダの最初のイベント仮想フォルダの先頭から所定枚分の画像ファイルのそれぞれからサムネイルデータを読み出す。また、制御部120は、当該最初のイベント仮想フォルダの直前のイベント仮想フォルダの後尾の所定枚の画像ファイルのそれぞれからサムネイルデータを読み出す。
さらに、制御部120は、選択された年月情報に対応する年月仮想フォルダから年月情報を取得すると共に、当該年月仮想フォルダの最初のイベント仮想フォルダからイベント名情報や月日情報を取得する。
そして、表示に必要な情報を整えた後に、制御部120は、表示画像形成部111、表意処理部105を制御して、選択された月日に応じた画像検索画面(三分割画面)を形成し、これを表示部106の表示画面6Gに表示する。
このステップS122〜ステップS124の処理が、図10を用いて説明した、年月情報の一覧リストから目的とする年月を選択し、当該選択された年月に応じた画像検索画面を形成して、表示する処理である。
また、ステップS120の判断処理において、タップ操作が行われた操作エリアは、イベントエリア73であると判断したときには、制御部120は、図11(B)を用いて説明したように、イベント名情報の一覧表示(イベントリスト表示)を行う(ステップS125)。
この場合、制御部120は、書き込み/読み出し部134を制御して、記録媒体135に形成されているイベント仮想フォルダの内の表示対象とするイベント仮想フォルダからイベント名情報と月日情報を取得する。
そして、制御部120は、取得したイベント名情報と月日情報などの必要な情報を表示画像形成部111に供給して表示画像を形成し、これを表示処理部105を通じて表示部106に供給して、図11(B)に示した構成のイベント名情報の一覧表示を行う。
この後、制御部120は、ユーザーからのイベント名情報の選択入力を受け付ける(ステップS126)。そして、制御部120は、選択されたイベント名情報に対応するイベント仮想フォルダの画像ファイルのサムネイル画像を表示対象とする3分割画面(画像検索画面)を形成して、これを表示画面6Gに表示する(ステップS127)。
つまり、ステップS127においては、制御部120は、選択されたイベント名情報に対応するイベント仮想フォルダの先頭から所定枚分の画像ファイルのそれぞれからサムネイルデータを読み出す。また、制御部120は、当該最初のイベント仮想フォルダの直前のイベント仮想フォルダの後尾の所定枚の画像ファイルのそれぞれからサムネイルデータを読み出す。
そして、表示に必要な情報を整えた後に、制御部120は、表示画像形成部111、表意処理部105を制御して、選択されたイベントに応じた画像検索画面(三分割画面)を形成し、これを表示部106の表示画面6Gに表示する。
このように、選択されたイベントに応じた三分割画面(画像検索画面)を形成し、これを表示部106の表示画面6Gに表示する処理がステップS127で行われる処理である。この後、制御部120は、図13に示したステップS109からの処理を行う。
このステップS125〜ステップS127の処理が、図11を用いて説明した、イベント名情報の一覧リストから目的とするイベントを選択し、当該選択されたイベントに応じた三分割画面(画像検索画面)を形成して、表示する処理である。
このように、ステップS120〜ステップS127の処理によって、図11〜図12を用いて説明したように、一覧表示から目的とする項目を選択し、その選択した項目に応じた表示を行うことができる。
つまり、図10を用いて説明したように、年月情報の一覧表示から目的とする年月情報を選択し、その年月に応じた画像のサムネイル画像を表示することができる。
同様に、図11を用いて説明したように、イベント名情報の一覧表示から目的とするイベント名情報を選択し、そのイベント名情報に応じた画像のサムネイル画像を表示することができる。
また、サムネイル画像の一覧表示から目的とするサムネイル画像を選択して、その選択したサムネイル画像に応じた画像を1画面表示することができる。
[第1の実施の形態の変形例1]
上述した第1の実施の形態の撮像装置100において、画像検索画面は、図6〜図12を用いて説明したように、タッチパネル107の操作面を上下方向に3つの操作エリア(日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73)に分割し、各操作エリアに対応して表示画面6Gを3つの表示エリアを有するように構成していた。
このようにすることによって、ユーザーに対して、各操作エリアがどこからどこまでかを明示し、操作の目的に応じて、適切な操作エリアに対して操作を行うことができるようにされる。
しかし、撮像装置100において、サムネイル画像を用いて画像を検索するのではなく、表示画面の全面に1枚の画像を表示するようにて、表示画像の細部まで確認可能な状態で、画像の検索を行えるようにしたい場合もある。
そこで、以下に説明する第1の実施の形態の変形例1においては、表示画面6Gの全面に1枚の画像を表示している場合であっても、年月仮想フォルダやイベント仮想フォルダを変更するなどして、画像の検索を行うことができるようにしたものである。
なお、この変形例1の場合においても、撮像装置100は、図1に示した構成を有し、画像データは、図2〜図5を用いて説明した態様で、記録媒体に記録されているものとする。
以下に、図16〜図18を用いて、表示画面6Gの全面に1枚の画像を表示している状態のまま行う画像検索処理について具体的に説明するための図である。
[撮影日に基づいた表示画像の変更]
まず、撮影日に応じて表示する画像を変更する場合について説明する。図16は、撮影日に基づいて、表示する画像を変更する場合について説明するための図である。
上述もしたように、表示部106の表示画面6Gの全面には、図16において表示画面6Gの外縁に沿って点線で示したように、タッチパネル107が貼付されて操作面が形成されている。
また、タッチパネル107の操作面は、図16(A)において、表示画面6Gを上下方向に3分割する点線で示したように、日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73の3つの操作エリアに分割されている。なお、タッチパネル107の操作面のどこからどこまでがどのエリアかは、制御部120によって管理されている。
そして、図16(A)に示すように、表示部106の表示画面6Gの全面に、ユーザーによって選択するようにされた画像が1枚表示されている状態にあるとする。
この状態にあるときに、図16(B)に示すように、タッチパネル107の操作面の上段の日付エリア71にユーザーの指等を接触させるようにすると、タッチパネル107からの座標データに基づき、制御部120は当該接触操作を認識する。そして、制御部120は、現在表示中の画像の作成日(撮影年月日)を表示DT1が示すように日付エリア71に表示する。
そして、ユーザーが日付エリア71に接触させた指等を、図16(B)において矢印で示すように接触させたままの状態で左方向に移動させるなぞり操作を行うと、当該なぞり操作に応じた座標データがタッチパネル107から制御部120に供給される。
制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、日付エリア71に対して左方向へのなぞり操作が行われた判断する。この場合、制御部120は、当該なぞり操作を、表示する画像の作成日(撮影年月日)を時間を進める方向に変更する操作であると判断する。
そして、制御部120は、書き込み/読み出し部134を制御し、記録媒体135の作成日時順に記録するようにされている画像ファイルを参照し、現在の表示画像の作成日である「2008年6月25日」の次に位置する異なる作成日の画像ファイルを特定する。
例えば、ユーザーが、「2008年6月25日」と、「2008年7月2日」に撮影を行っていたとする。この場合、「2008年6月25日」の次に位置する異なる作成日の画像ファイルは、「2008年7月2日」に撮影された画像の画像ファイルと言うことになる。
そして、制御部120は、特定した画像ファイルから画像データと作成日とを読み出し、読み出した画像データを伸張処理部110に供給する。伸張処理部110は、供給されたデータ圧縮されている画像データを伸張することによりデータ圧縮前の画像データを復元し、これを表示画像形成部111に供給する。また、表示画像形成部111には、制御部108を通じて、読み出した画像データの作成日が供給される。
表示画像形成部111においては、これに供給された新たに取得され伸張処理された画像データと、当該画像データの作成日とを用いて、新たに表示する表示画像を形成し、これを表示処理部105を通じて表示部106に供給する。
これにより、表示部106の表示画面6Gには、図16(C)に示すように、新たな画像と、当該新たな画像の作成日(撮影年月日)DT2が表示される。すなわち、「2008年6月25日」の次に位置する異なる作成日である「2008年7月2日」に最初に撮影された画像が、その撮影日の表示DT2と共に表示される。
なお、図16(C)に示した状態にあるときに、日付エリア71に対して、右方向へのなぞり操作(図16(A)の場合とは逆方向へのなぞり操作)を行った場合には、図16(B)に示した表示に戻ることになる。
すなわち、現在の表示画像の作成日である「2008年7月2日」の1つ前に位置する異なる作成日は、「2008年6月25日」であるので、「2008年6月25日」に最初に撮影された画像が、その撮影日を示す情報とともに表示される。
なお、ここでは、日付エリア71に対してなぞり操作が行われた場合には、なぞり操作の方向に応じて、現在の表示画像の作成日の1つ前、あるいは、1つ後(次)に位置する異なる作成日において、最初に撮影された画像を表示するようにしたが、これに限るものではない。
なぞり操作の方向に応じて、現在の表示画像の作成日の1つ前、あるいは、1つ後に位置する異なる作成日において、最後に撮影された画像など、当該作成日において撮影された任意の位置の画像を表示するようにすることも可能である。
なお、ここでは、画像の作成日(撮影日)を変更するようにしたが、図7を用いて説明したように、撮影年月(年月仮想フォルダ)を変更するようにすることももちろん可能である。
[イベントに基づいた表示画像の変更]
次に、イベントに応じて表示する画像を変更する場合について説明する。図17は、イベントに基づいて、表示する画像を変更する場合について説明するための図である。
図17に示すように、表示画面6Gにはタッチパネル107が貼付され、タッチパネル107の操作面は、日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73の3つの操作エリアに分割されている点は、図16を用いて説明した場合と同じである。
そして、図17(A)に示すように、表示部106の表示画面6Gの全面に、ユーザーによって選択するようにされた画像が1枚表示されている状態にあるとする。
この状態にあるときに、図17(B)に示すように、タッチパネル107の操作面の下段のイベントエリア73にユーザーの指等を接触させるようにすると、タッチパネル107からの座標データに基づき、制御部120は当該接触操作を認識する。そして、制御部120は、現在表示中の画像のイベント名情報を表示EV1が示すようにイベントエリア73に表示する。
そして、ユーザーがイベントエリア73に接触させた指等を、図17(B)において矢印で示すように接触させたままの状態で左方向に移動させるなぞり操作を行うと、当該なぞり操作に応じた座標データがタッチパネル107から制御部120に供給される。
制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、イベントエリア73に対してなぞり操作が行われた判断する。この場合、制御部120は、当該なぞり操作を、表示する画像のイベント(イベント仮想フォルダ)の時間が進む方向への変更操作であると判断する。
そして、制御部120は、書き込み/読み出し部134を制御し、記録媒体135に作成されているイベント仮想フォルダを参照し、現在の表示画像が属するイベント仮想フォルダの次に位置するイベント仮想フォルダを特定する。
例えば、2008年4月5が作成日のイベント仮想フォルダ「お花見」と、2008年5月10日が作成日のイベント仮想フォルダ「ドライブ」とが存在しているとする。この場合、イベント仮想フォルダ「お花見」の次に位置するイベント仮想フォルダは、イベント仮想フォルダ「ドライブ」と言うことになる。
そして、制御部120は、特定したイベント仮想フォルダの時系列順に最初の画像ファイルから画像データを読み出すと共に、特定したイベント仮想フォルダからイベント名情報を取得する。そして、読み出した画像データは伸張処理部110に供給し、取得したイベント名情報は、表示画像形成部111に供給する。
伸張処理部110は、供給されたデータ圧縮されている画像データを伸張することによりデータ圧縮前の画像データを復元し、これを表示画像形成部111に供給する。表示画像形成部111においては、これに供給された新たに取得され伸張処理された画像データと、当該画像データが属するイベント仮想フォルダのイベント名情報とを用いて、新たに表示する表示画像を形成し、これを表示処理部105を通じて表示部106に供給する。
これにより、表示部106の表示画面6Gには、図17(C)に示すように、新たな画像と、当該新たな画像が属するイベント仮想フォルダのイベント名情報EV2が表示される。
なお、図17(C)に示した状態にあるときに、イベントエリア73に対して、右方向へのなぞり操作(図17(B)の場合とは逆方向へのなぞり操作)を行った場合には、図17(B)に示した表示に戻ることになる。
すなわち、現在の表示画像が属するイベント仮想フォルダ「ドライブ」の1つ前に位置するイベント仮想フォルダは、イベント仮想フォルダ「お花見」であるので、イベント仮想フォルダ「お花見」に最初に位置する画像が、対応するイベント名情報と共に表示される。
なお、ここでは、イベントエリア73に対してなぞり操作が行われた場合には、なぞり操作の方向に応じて、現在の表示画像が属するイベント仮想フォルダの1つ前、あるいは、1つ後(次)に位置するイベント仮想フォルダの最初に位置する画像を表示するようにしたが、これに限るものではない。
なぞり操作の方向に応じて、現在の表示画像が属するイベント仮想フォルダの1つ前、あるいは、1つ後に位置するイベント仮想フォルダの最後に撮影された画像など、目的とするイベント仮想フォルダに格納するようにされた任意の位置の画像を表示するようにすることも可能である。
[表示画像の改ページ]
次に、表示画像の改ページを行う場合について説明する。図18は、表示画像の改ページを行う場合について説明するための図である。
図18に示すように、表示画面6Gにはタッチパネル107が貼付され、タッチパネル107の操作面は、日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73の3つの操作エリアに分割されている点は、図16、図17に示した場合と同じである。
そして、図18(A)に示すように、表示部106の表示画面6Gの全面に、ユーザーによって選択するようにされた画像が1枚表示されている状態にあるとする。
この状態にあるときに、図18(B)に示すように、タッチパネル107の操作面の中段の画像エリア72に、ユーザーが指等を接触させて、矢印で示すように接触させたままの状態で左方向に移動させるなぞり操作が行われたとする。この場合、当該なぞり操作に応じた座標データがタッチパネル107から制御部120に供給される。
制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、画像エリア72に対してなぞり操作が行われた判断する。この場合、制御部120は、当該なぞり操作を、時間が進む方向への画像の改ページ操作であると判断する。
そして、制御部120は、書き込み/読み出し部134を制御し、記録媒体135に時系列順に記録されている画像ファイルを参照し、現在の表示画像の画像ファイルの1つ後(次)に位置する画像ファイルを特定する。
そして、制御部120は、特定した画像ファイルから画像データを読み出し、これを伸張処理部110に供給する。伸張処理部110は、供給されたデータ圧縮されている画像データを伸張することによりデータ圧縮前の画像データを復元し、これを表示画像形成部111に供給する。
表示画像形成部111においては、これに供給された新たに取得され伸張処理された画像データから新たに表示する表示画像を形成し、これを表示処理部105を通じて表示部106に供給する。これにより、表示部106の表示画面6Gには、図18(C)に示すように、新たな画像が表示される。
なお、図18(C)に示した状態にあるときに、画像エリア72に対して、右方向へのなぞり操作(図18(B)の場合とは逆方向へのなぞり操作)を行った場合には、図18(B)に示した表示に戻ることになる。すなわち、現在の表示画像の画像ファイルの1つ前に位置する画像ファイルの画像が表示される。
[変形例1の場合の画像検索処理時の動作]
次に、図16〜図18を用いて説明した変形例1の場合の画像検索処理について詳細に説明する。図19、図20は、変形例1の撮像装置100において行われる画像検索処理を説明するためのフローチャートである。
この図19、図20に示す処理は、表示部106の表示画面に表示されるメニューの中から、画像再生処理(記録されている画像の再生処理)と言うメニュー項目が選択された場合に、主に制御部120によって実行される処理である。
なお、メニューは、例えば、撮像装置100の操作部131に設けられているメニューキーが押下操作されるなどの所定の操作が行われた場合に、制御部120が表示画像形成部111、表示処理部105を制御して、表示部106の表示画面に表示するものである。
画像再生処理が選択されると、制御部120は、図19、図20に示す処理を実行し、まず、表示すべき最初の画像の選択入力を受け付ける処理を行う(ステップS201)。このステップS201の処理は、図13に示したステップS101の処理と同様の処理である。
この後、制御部120は、ステップS201において選択された画像を表示部106の表示画面に表示する(ステップS202)。このステップS202の処理は、図13に示したステップS102の処理と同様の処理である。
この後、制御部120は、タッチパネル107や操作部131を通じて、ユーザーからの操作入力を受け付けるようにし(ステップS203)、ユーザーからの操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS204)。ステップS204の判断処理において、ユーザーからの操作入力を受け付けていないと判断したときには、制御部120は、ステップS203からの処理を繰り返す。
ステップS204の判断処理において、ユーザーからの操作入力を受け付けたと判断したときには、制御部120は、受け付けた操作入力は、どの操作エリアに対して行われたかを判別する(ステップS205)。このステップS205の判別処理は、タッチパネル107からの座標データに基づいて判別することができる。
ステップS204の判別処理において、画像エリア72に対して操作入力が行われたと判別したときには、制御部120は、ステップS208の処理に進む。
ステップS204の判別処理において、日付エリア71に対して操作入力が行われたと判別したときには、制御部120は、上述もしたように、現在表示中の画像の作成日(撮影年月日)を、日付エリア71にオーバーラップ表示する(ステップS206)。そして、ステップS208の処理に進む。
ステップS204の判別処理において、イベントエリア73に対して操作入力が行われたと判別したときには、制御部120は、上述もしたように、現在表示中の画像が属するイベント仮想フォルダのイベント名情報を、イベントエリア73にオーバーラップ表示する(ステップS207)。そして、ステップS208の処理に進む。
なお、ステップS206、ステップS207の処理において、オーバーラップ表示と言う文言は、既に表示されている画像に重ねて、作成日やイベント名を示す情報を表示することを意味している。
この後、制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、なぞり操作が行われたか否かを判断する(ステップS208)。ステップS208の判断処理において、なぞり操作が行われたと判断したときには、制御部120は、図20の処理に進む。
そして、制御部120は、タッチパネル107からのなぞり操作に応じた座標データに基づいて、ユーザーによってなぞり操作されたタッチパネル107の操作面上の操作エリアは、どの操作エリアかを判断する(ステップS209)。
ステップS209の判断処理において、なぞり操作が行われた操作エリアは、画像エリア72であると判断したときには、制御部120は、なぞられた方向に応じて、次に表示すべき画像の画像データを取得する(ステップS210)。
すなわち、画像ファイルは、図2を用いて説明したように、時系列順に管理されており、制御部120は、現在どの画像ファイルからの画像データによる画像を表示しているかを把握している。
このため、制御部120は、なぞり操作の方向に応じて、現在表示中の画像の画像ファイルの1つ後、あるいは、1つ前の画像ファイルから画像データを読み出すのが、ステップS210の処理である。
そして、制御部120は、ステップS210において読み出した画像データを、伸張処理部110、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて処理して、当該読み出した画像データに応じた画像を表示画面6Gに表示する(ステップS213)。この後、図19に示したステップS203からの処理を行うようにする。
このように、ステップS210及びステップS213の処理は、図18を用いて説明した画像の改ページ表示を実現する処理である。
また、ステップS209の判断処理において、なぞり操作が行われた領域は、日付エリア71であると判断したときには、制御部120は、なぞられた方向に応じて、次に表示すべき画像の作成日(撮影年月日)を特定する(ステップS211)。
具体的に、ステップS211の処理は、なぞり操作の方向に応じて、現在の表示画像の作成日を基準日とし、当該基準日の1つ前の異なる作成日の画像ファイルを、または、当該基準日の1つ後の異なる作成日の画像ファイルを特定する処理である。
この後、制御部120は、ステップS211の特定結果に基づいて決まる画像ファイルから画像データと作成日とを読み出し、画像データは伸張処理部110に、作成日を示す情報は表示画像形成部111に供給する(ステップS212)。
そして、制御部120は、伸張処理部110、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて画像データ等を処理して、図17を用いて説明したように、新たに読み出した画像データに応じた画像を表示画面6Gに表示する(ステップS213)。この後、図19に示したステップS203からの処理を行うようにする。
このステップS209、ステップS211、ステップS212、ステップS213の処理は、図16を用いて説明した、撮影日に応じた表示画像の変更処理を実現するものである。
また、ステップS209の判断処理において、なぞり操作が行われた領域は、イベントエリア73であると判断したときには、制御部120は、なぞられた方向に応じて、変更後のイベント(イベント仮想フォルダ)を特定する(ステップS214)。
具体的に、ステップS214の処理は、なぞり操作の方向に応じて、現在の表示画像が属するイベント仮想フォルダを基準とし、当該基準の1つ前のイベント仮想フォルダ、または、当該基準の1つ後のイベント仮想フォルダを特定する処理である。
この後、制御部120は、ステップS214の特定結果に基づいて決まるイベント仮想フォルダ、及び、画像ファイルから必要な情報を読み出し、これらを伸張処理部110や表示画像形成部111に供給する(ステップS212)。
具体的にステップS212の処理は、制御部120が、ステップS214の特定結果に基づいて決まるイベント仮想フォルダからイベント名情報を読み出し、また、当該イベンチ仮想フォルダの時系列順に最初の画像ファイルから画像データを読み出す。そして、制御部120が、画像データは伸張処理部110に、作成日を示す情報は表示画像形成部111に供給する。
そして、制御部120は、伸張処理部110、表示画像形成部111、表示処理部105を通じて画像データ等を処理して、図17を用いて説明したように、新たに読み出した画像データに応じた画像を表示画面6Gに表示する(ステップS213)。この後、図19に示したステップS203からの処理を行うようにする。
このステップS209、ステップS214、ステップS212、ステップS213の処理は、図17を用いて説明した、イベントに応じた表示画像の変更処理を実現するものである。
また、図19に示したステップS208の判断処理において、なぞり操作は行われていないと判断したときには、受け付けた操作入力に応じた処理を行うことになる(ステップS215)。
日付エリア71やイベントエリア73に対して例えばタップ操作が行われた場合、ステップS215においては、図10、図11を用いて説明したように、年月一覧表示やイベント一覧表示を行うことができるようにされる。この後、目的とする年月やイベントを選択し、その選択した年月やイベントに属する画像を表示したりすることができるようにされる。
また、画像エリア72に対して例えばタップ操作が行われた場合、ステップS215においては、図6を用いて説明した画像検索画面(三分割画面)を表示して画像の検索を行うようにすることができるようにされる。
その他、ピンチ操作が行われた場合には、表示画像の縮小や拡大を行うようにしたり、その他の操作入力に応じて、当該画像再生処理を終了させたりするなどのことができるようにされる。
なお、この第1の実施の形態の場合においては、ユーザーの指等をタッチパネル107に接触させた場合に、表示情報を目立つようにハイライト表示したり、あるいは、反転表示させるようにしたりした。また、表示情報が表示されていない場合においては、ユーザーの指等をタッチパネル107に接触させた場合に必要な情報を表示させるようにした。
しかしこれに限るものではない。タッチパネル107に指等をある程度の位置までに近づけることにより、タッチパネル107が電位の変化を検出し、指等が近づいている位置が検出可能な場合には、指等の接近を検出した段階でハイライト表示や情報の表示を実行するようにしてもよい。
また、少なくとも操作エリア毎に指等が接近してくることなどによる照度の変化を検出できるようにしておくことにより、指等の接近を検出した段階でハイライト表示や情報の表示を実行するようにしてもよい。
[第1の実施の形態の変形例2]
第1の実施の形態の撮像装置100においては、図7〜図12を用いて説明したように、画像検索画面(三分割画面)の各操作エリアのいずれかに対して行う操作入力に応じて、表示画像を変更するようにした。
この変形例2においては、複数の操作エリアに対して同時に操作を行うようにすることによって、検索条件を絞りこんだ検索処理を行えるようにし、目的とする画像をできるだけ迅速に表示できるようにするものである。
なお、以下にも詳述するが、複数の操作エリアに対して同時に操作するとは、全く同時に操作する場合のみを意味するものではない。例えば、一の操作エリアに対して指等を接触させたまま、他の操作エリアに対して操作を行うといった操作を含むものである。
なお、この変形例2の場合においても、撮像装置100は、図1に示した構成を有し、画像データは、図2〜図5を用いて説明した態様で、記録媒体に記録されているものとする。また、この変形例2の場合においては、図6を用いて説明した画像検索画面を用いて画像の検索を行うようにしている。
以下、図21、図22を用いて、複数の操作エリアに対して同時に操作を行うようにすることによって、検索条件を絞り込んだ検索処理を行う場合について具体的に説明する。
[検索処理の具体例1:イベントを検索キーとして用いる場合]
図21は、イベントを検索キーとして、画像の検索処理を行う場合について説明するための図である。
図21に示すように、この変形例2の場合にも、表示部106の表示画面6Gの全面には、図21において表示画面6Gの外縁に沿って点線で示したように、タッチパネル107が貼付されて操作面が形成されている。
また、タッチパネル107の操作面は、図6を用いて説明した場合と同様に、表示画面6Gを上下方向に3分割し、日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73の3つの操作エリアが形成されている。また、表示部106の表示画面6Gは、タッチパネル107の3つの操作エリアに対応して3つの表示エリアに分割するようにされている。
そして、図21(A)に示すように、年月エリア71には、「2007年3月」と言う年月表示がなされ、イベントエリア73には、「3.30 お誕生日」と言うイベント名情報が表示されている。そして、画像エリア72には、複数(5枚)のサムネイル画像が表示されている。
この図21(A)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2007年3月」に属するイベント仮想フォルダ「お誕生日」に格納されている画像ファイルのサムネイル画像が、画像エリア72に表示されていることを示している。
また、イベントエリア73において、イベント名情報の前の「3.30」という表示は、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像データは、2007年3月30日に撮影されたものであることを示すものである。
図21(A)に示した状態にあるときに、例えば、2008年3月のお誕生日に撮影した画像をも確認した場合がある。つまり、異なるときに行われた同じ(あるいは同じような)イベントの画像を確認するようにしたい場合である。
この場合、図21(A)に示すように、ユーザーは、まず、イベントエリア73に指等を接触させ、その状態を保つようにする。このイベントエリア73への接触操作を保つ操作が、イベント名情報「お誕生日」を検索キーとして固定する操作である。
制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、イベントエリア73への接触が継続されていることを検出した場合に、現在のイベント名情報を検索キーとして固定する操作であると認識する。
そして、ユーザーは、検索方向を示すために、図21(A)に示すように、日付エリア71に対して、矢印が示すように、画面上において、左方向へのなぞり操作(ドラッグ操作またはフリック操作)を行う。
制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、イベントエリア73への接触が継続している状態において、日付エリア71に対して左方向へのなぞり操作が行われた場合、時間が進む方向へ画像データを検索することが指示されたと判断する。
この場合、制御部120は、検索キー(この例の場合、イベント情報である「お誕生日」)に一致し、検索開始時のイベント仮想フォルダの作成年月日とは作成年月日が異なる画像ファイルを、時間が進む方向に検索する。
より具体的には、制御部120は、年月仮想フォルダ「2007年3月」のイベント仮想フォルダ「お誕生日」よりも、時系列順で後に位置するイベント仮想フォルダであって、イベント名(フォルダ名)が「お誕生日」であるものを検索する。
そして、年月仮想フォルダ「2008年3月」に、イベント仮想フォルダ「お誕生日」が存在していたとすると、制御部120は、年月仮想フォルダ「2008年3月」から年月情報「2008.3」を取得する。同時に、制御部120は、年月仮想フォルダ「2008年3月」に属するイベント仮想フォルダ「お誕生日」からイベント名情報と作成月日情報(撮影月日)を取得する。
さらに、制御部120は、年月仮想フォルダ「2008年3月」に属するイベント仮想フォルダ「お誕生日」に属する画像ファイルから必要な分のサムネイルデータを取得する。そして、制御部120は、取得した情報を表示画像形成部111、表示処理部105を通じて処理するようにして、表示部106の表示画面に図21(B)に示す、画像検索画面(3分割画面)を表示する。
この図21(B)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年3月」に属するイベント仮想フォルダ「お誕生日」に格納されている画像ファイルのサムネイル画像が、画像エリア72に表示されていることを示している。
したがって、図21(A)に示した「2007年3月」の「お誕生日」のサムネイル画像の表示から、一気に「2008年3月」の「お誕生日」のサムネイル画像の表示に変更(ジャンプ)することができたことになる。
このように、イベントを検索キーとして用いて検索を行うようにすることにより、同じイベント名を有する他のイベント仮想フォルダの画像に迅速に変更することができるようにされる。
なお、この例の場合、同じ年月仮想フォルダに、撮影日の異なる同じイベント名のイベント仮想フォルダが存在した場合には、そのイベント仮想フォルダの画像を表示することができる。
しかし、これに限るものではなく、現在の年月情報により示される年月仮想フォルダよりも後の年月の年月仮想フォルダを検索対象にするようにすることも可能である。つまり、図21に示した例の場合には、2007年4月以降の年月仮想フォルダから検索対象とすることもできる。
また、現在の年月情報により示される年月仮想フォルダよりも後の年の年月仮想フォルダを検索対象にするようにすることも可能である。つまり、図21に示した例の場合には、2008年以降の年月仮想フォルダから検索対象とすることもできる。
また、図21に示した例は、イベント名情報「お誕生日」だけを検索キーとして用いるようにしたが、撮影月日までをも含め、イベント名情報「お誕生日」と撮影月日「3.30」とを検索キーとすることもできる。
この場合、検索キーは、イベント名情報と撮影月日のアンド(論理積)となる。したがって、図21に示した例の場合、例え、2007年5月にイベント仮想フォルダ「お誕生日」が存在していても、当該イベント仮想フォルダはスキップされる。したがって、この場合、図21(A)、(B)に示したように、2007年3月30日のイベント仮想フォルダ「お誕生日」から2008年3月30日のイベント仮想フォルダ「お誕生日」にジャンプすることができるようにされる。
なお、図21(A)の場合とは逆に、日付エリア71に対して、右方向へのなぞり操作を行うことによって、時間を戻る方向に画像の検索を行うようにすることももちろん可能である。
[検索処理の具体例2:画像を検索キーとして用いる場合]
図22は、画像を検索キーとして、画像の検索処理を行う場合について説明するための図である。
図22の場合においても、表示部106の表示画面6Gの全面には、タッチパネル107が貼付されて操作面が形成されている。また、タッチパネル107の操作面は、図6を用いて説明した場合と同様に、日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73の3つの操作エリアが形成されている。また、表示部106の表示画面6Gは、タッチパネル107の3つの操作エリアに対応して3つの表示エリアに分割するようにされている。
そして、図22(A)に示すように、年月エリア71には、「2008年4月」と言う年月表示がなされ、イベントエリア73には、「4.8 入学式」と言うイベント名情報が表示されている。そして、画像エリア72には、複数(5枚)のサムネイル画像が表示されている。
この図22(A)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年4月」に属するイベント仮想フォルダ「入学式」に格納されている画像ファイルのサムネイル画像が、画像エリア72に表示されていることを示している。
また、イベントエリア73において、イベント名情報の前の「4.8」という表示は、当該イベント仮想フォルダに格納されている画像データは、2008年4月8日に撮影されたものであることを示すものである。
図22(A)に示した状態にあるときに、例えば、画像エリア72に表示された画像と類似する別の画像を見たくなる場合がある。例えば、現在、表示されているサムネイル画像に写っている人物の別のイベントにおける画像を見たいといった場合である。
この場合、図22(A)に示すように、ユーザーは、まず、画像エリア72に表示された基準とするサムネイル画像OPに指等を接触させ、その状態を保つようにする。この画像エリア72への接触操作を保つ操作が、指示されたサムネイル画像OPに対応する画像の画像解析結果を検索キーとして固定する操作である。
制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、画像エリア72への接触が継続されていることを検出した場合に、指示された(接触位置の)サムネイル画像に対応する画像の画像解析結果を検索キーとして固定する操作であると認識する。
そして、ユーザーは、検索方向を示すために、図22(A)に示すように、日付エリア71に対して、矢印が示すように、表示画面に対して左方向へのなぞり操作(ドラッグ操作またはフリック操作)を行ったとする。
制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、画像エリア72への接触が継続している状態において、日付エリア71に対して左方向へのなぞり操作が行われた場合、時間が進む方向へ画像データを検索することが指示されたと判断する。
この場合、制御部120は、検索キー(この例の場合、指示されたサムネイル画像に対応する画像の画像解析結果)に類似し、検索開始時のイベント仮想フォルダの作成年月日とは作成年月日が異なる画像データを、時間が進む方向に検索する。
より具体的には、制御部120は、年月仮想フォルダ「2008年4月」のイベント仮想フォルダ「入学式」よりも、時系列順で後に位置するイベント仮想フォルダの画像であって、検索キーとされたサムネイル画像に対応する画像の画像解析結果に類似する画像解析結果を有する画像を検索する。
ここで、画像解析結果は、各画像ファイルの画像データに対して、所定の方式で画像解析を行うことにより、画像解析結果を得て、これを各画像ファイルに格納しておくことにより、当該結果を用いることができる。もちろん、制御部120の処理能力が高い場合には、検索時において各画像フォルダの画像データについて画像解析を行い、これを用いるようにしてもよい。
ここで、画像解析は、例えば、エッジ検出や色彩解析などの種々の手法を用いることにより、各画像データによる画像の特徴を数値化して示すことができるものであり、各画像間において、構図や被写体の類似度を比較することができるものである。
さらに言えば、当該画像解析は、当該画像解析の結果に基づいて、被写体となった人物(顔)に類似する別の画像や被写体となった場所に類似する別の画像を検索したり、色の特徴が類似する別の画像を検出したりするなどのことができるものである。
そして、年月仮想フォルダ「2008年10月」に属するイベント仮想フォルダ「運動会」に、検索キーとして指定されたサムネイル画像に対応する画像の画像解析結果に類似する画像解析結果を有する画像が存在していたとする。
この場合、制御部120は、年月仮想フォルダ「2008年10月」から年月情報「2008.10」を取得する。同時に、制御部120は、イベント仮想フォルダ「運動会」からイベント名情報と作成月日情報(撮影月日)を取得する。
さらに、制御部120は、イベント仮想フォルダ「運動会」に属する類似するとされた画像の画像ファイルを含む複数の画像ファイルから必要な分のサムネイルデータを取得する。
そして、制御部120は、取得した情報を表示画像形成部111、表示処理部105を通じて処理するようにして、表示部106の表示画面に図22(B)に示す、画像検索画面(三分割画面)を表示する。
この図22(B)に示した状態は、年月仮想フォルダ「2008年10月」に属するイベント仮想フォルダ「運動会」に格納されている画像ファイルのサムネイル画像が、画像エリア72に表示されていることを示している。
したがって、指示した画像に類似する別の画像を迅速に検索することができるようにされる。
なお、図22(A)の場合とは逆に、日付エリア71に対して、右方向へのなぞり操作を行うことによって、時間を戻る方向に画像の検索を行うようにすることももちろん可能である。
また、この具体例2の場合には、日付エリア71に対してなぞり操作を行うようにしたが、イベントエリア73に対してなぞり操作を行った場合にも、日付エリア71に対してなぞり操作を行った場合と同様に処理すうようにすることもできる。
[変形例2の場合の画像検索処理時の動作]
次に、図21、図22を用いて説明した変形例2の場合の画像検索処理について詳細に説明する。図23、図24は、変形例2の撮像装置100において行われる画像検索処理を説明するためのフローチャートである。
この図23、図24に示す処理は、表示部106の表示画面に表示されるメニューの中から、画像再生処理(記録されている画像の再生処理)と言うメニュー項目が選択された場合に、主に制御部120によって実行される処理である。
なお、メニューは、例えば、撮像装置100の操作部131に設けられているメニューキーが押下操作されるなどの所定の操作が行われた場合に、制御部120が表示画像形成部111、表示処理部105を制御して、表示部106の表示画面に表示するものである。
画像再生処理が選択されると、制御部120は、図23、図24に示す処理を実行し、まず、表示すべき最初の画像の選択入力を受け付ける処理を行う(ステップS301)。このステップS301の処理は、図13に示したステップS101の処理と同様の処理である。
この後、制御部120は、ステップS301において選択された画像を表示部106の表示画面に表示する(ステップS302)。このステップS302の処理は、図13に示したステップS102の処理と同様の処理である。
この後、制御部120は、タッチパネル107や操作部131を通じて、ユーザーからの操作入力を受け付けるようにし(ステップS303)、ユーザーからの操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS304)。ステップS304の判断処理において、ユーザーからの操作入力を受け付けていないと判断したときには、制御部120は、ステップS303からの処理を繰り返す。
ステップS304の判断処理において、ユーザーからの操作入力を受け付けたと判断したときには、制御部120は、受け付けた操作入力は、図6を用いて説明した構成の画像検索画面(三分割画面)を表示するようにする操作入力か否かを判断する(ステップS305)。
この第1の実施の形態の撮像装置100において、画像検索画面を表示するようにする操作入力は、ステップS302の処理により、画像の1画面表示がされている場合において行われる、例えば、タップ操作である。
ステップS305の判断処理において、受け付けた操作入力は、画像検索画面の表示操作ではないと判断したときには、制御部120は、受け付けたユーザーからの操作入力に応じた処理を実行する(ステップS306)。
ステップS306においては、操作入力に応じて、表示する画像を時系列順の次の画像に変更したり、直前の画像に変更したりするなどの表示画像の改ページ処理や、表示画像の拡大縮小処理や、画像再生処理を終了させる処理などの種々の処理が行われる。
ステップS305の判断処理において、受け付けた操作入力は、画像検索画面の表示操作であると判断したときには、制御部120は、現在表示中の画像の画像ファイルを基準にして、画像検索画面を生成する(ステップS307)。このステップS307の処理は、図13に示したステップS107の処理と同様に処理である。
そして、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105を制御し、表示画像形成部111において形成した、図6を用いて説明した構成の画像検索画面を、表示部106の表示画面6Gに表示する(ステップS308)。
これにより、表示部106の表示画面6Gには、図6等に示したように、タッチパネル107の操作面の日付エリア71、画像エリア72、イベントエリア73に対応して表示エリアが分割するようにされた画像検索画面が表示される。
この後、制御部120は、タッチパネル107を通じて、図6に示した構成を有する画像検索画面に対する操作入力を受け付ける(ステップS309)。すなわち、タッチパネル107の操作面に対して、ユーザーにより接触操作が行われると、接触操作に応じた操作面上の座標データがタッチパネル107から供給されるので、制御部120はこれを受け付ける。
そして、制御部120は、ステップS309において、操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS310)。ステップS310の判断処理において、操作入力を受け付けていないと判断したときには、制御部120は、ステップS309からの処理を繰り返す。
ステップS310の判断処理において、操作入力を受け付けたと判断したときには、制御部120は、タッチパネル107から供給される座標データに基づいて、所定の操作エリアに対してホールド操作が行われたか否かを判断する(ステップS311)。
ここで、ホールド操作は、所定の操作エリアに対して、ユーザーが指等を接触(プレス)させ、その接触させたままの状態を維持(ホールド)する操作である。つまり、操作エリアに対してタッチしたままの状態を維持する操作(プレス・アンド・ホールド操作)である。
そして、ステップS311の判断処理において、ホールド操作は行われていないと判断したときには、制御部120は、受け付けた操作入力に応じた処理を実行する(ステップS312)。ステップS312においては、例えば、年月情報の一覧表示処理やイベント情報の一覧表示処理、あるいは終了処理など、操作入力に応じた種々の処理を行うことができるようにされる。
ステップS311の判断処理において、ホールド操作が行われたと判断したときには、制御部120は、タッチパネル107からの座標データに基づいて、ホールド操作されている操作エリアを判別する(ステップS313)。
ステップS313の判断処理において、ホールド操作されている操作エリアが、日付エリア71であると判別したときには、年月情報は図2に示したように上位に位置し、検索キーとなることは無いので、図23のステップS309からの処理を繰り返すようにする。
また、ステップS313の判断処理において、ホールド操作されている操作エリアが、イベントエリア73であると判別したときには、現在表示されているイベント名(現在のイベント仮想フォルダのイベント名)を検索キーとして特定する(ステップS314)。
また、ステップS313の判断処理において、ホールド操作されている操作エリアが、画像エリア72であると判別したときには、接触位置のサムネイル画像に対応する画像の画像解析結果を検索キーとして特定する(ステップS315)。
ステップS314またはステップS315の処理の後、制御部120は、ユーザーからの操作入力を受け付け(ステップS316)、受け付けた操作入力は、日付エリア71またはイベントエリア73に対するなぞり操作か否かを判断する(ステップS317)。
ステップS317の判断処理において、受け付けた操作入力はなぞり操作ではないと判断したときには、制御部120は、操作入力に応じた処理を実行する(ステップS318)。このステップS318においては、例えば、終了処理等の種々の処理が行われる場合がある。
ステップS317の判断処理において、所定の操作エリアへのなぞり操作が行われたと判断したときには、制御部120は、ステップS314またはステップS315で特定された検索キーを用い、なぞり操作の方向に応じて画像の検索を行う(ステップS319)。
そして、制御部120は、ステップS319の検索処理の結果を踏まえ、検索した画像のサムネイル画像を含む、画像検索画面を表示する(ステップS320)。この後、制御部120は、図23に示したステップS309からの処理を繰り返す。
このように、この第1の実施の形態の変形例2の場合には、イベント名情報と指定した画像の画像解析結果のいずれかを検索キーとして用いて、画像の検索を行うことができるようにされる。
[変形例2の発展型]
この第1の実施の形態の変形例2の発展型として、複数の異なる操作エリアに対して同時にホールド操作を行い、その他の操作エリアに対してなぞり操作を行うようにすることもできる。
この場合、ホールド操作を行った操作エリアに対応付けられている情報のそれぞれに一致することを検索条件として、なぞり操作の方向に応じて検索処理を行うようにすることができる。
あるいは、ホールド操作を行った操作エリアに対応付けられている情報のいずれか一方に一致することを検索条件として、なぞり操作の方向に応じて検索処理を行うようにすることができる。
例えば、画像エリア72の目的とするサムネイル画像の表示位置上とイベントエリア73との両方に指等を接触させてホールドし、日付エリア71に対してなぞり操作を行うようにすることが可能である。
この場合には、指示した画像に類似し、かつ、指示したイベント名と同じイベント名のイベント仮想フォルダに属し、かつ、撮影年月の異なる画像を検索するようにすることができる。
あるいは、指示した画像に類似するか、または、指示したイベント名と同じイベント名のイベント仮想フォルダに属し、かつ、撮影年月の異なる画像を検索するようにすることができる。
また、画像エリア72の目的とするサムネイル画像の表示位置上と日付エリア71との両方に指等を接触させてホールドし、イベントエリア73に対してなぞり操作を行うようにすることが可能である。
この場合には、指示した画像に類似し、かつ、指示した年月仮想フォルダに属し、かつ、検索開始とは異なるイベント名のイベント仮想フォルダに属する画像を検索するようにすることができる。
あるいは、指示した画像に類似するか、または、指示した年月仮想フォルダに属し、かつ、検索開始とは異なるイベント名のイベント仮想フォルダに属する画像を検索するようにすることができる。
なお、理論的には、日付エリア71とイベントエリア73との両方に指等を接触させてホールドし、画像エリア72に対してなぞり操作を行うようにすることも可能である。しかし、この場合には、単に、指示した方向の時系列順に次の画像を検索するに過ぎないので、特に実現して有効なものではない。
このように、この第1の実施の形態の変形例2の発展型として、画像エリア72の目的とするサムネイル画像の表示位置上とイベントエリア73との両方に指等を接触させてホールドし、日付エリア71に対してなぞり操作を行うようにすること可能である。
この場合には、例えば、ユーザーの指定により、指示された画像の画像解析結果とイベント名情報とに一致することを検索条件としたり、指示された画像の画像解析結果とイベント名情報とのいずれかに一致することを検索条件としたりすることができる。すなわち、指示した2つの情報のアンド(論理積)を検索条件としたり、オア(論理和)を検索条件としたりすることができる。
なお、指示した2つの情報のアンド(論理積)を検索条件とするか、オア(論理和)を検索条件とするかは、ユーザーによって選択することができるようにされる。当該選択も、タッチパネル107を通じて簡単に行うことができるようにされる。
[ホールド操作に変わる操作の例]
なお、図21、図22を用いて説明した変形例2の具体例1及び具体例2においては、検索キーの指定は指等を目的とする操作エリアに接触させたまま保持するいわゆるホールド操作により行うようにした。しかし、これに限るものではない。
検索キーの指定に、例えば、ダブルタップ操作などの他の操作入力を割り当てるようにすることも可能である。図25は、検索キーの指定にダブルタップ操作を用いるようにする場合の例を説明するための図である。
図25(A)に示すように、画像検索画面が表示されている場合において、画像エリア72の真ん中に表示されているサムネイル画像OPに対応する画像の画像解析結果を検索キーにしたいとする。
この場合には、図25(A)に示すように、目的とするサムネイル画像の表示位置上の操作面に対して、指等によりダブルタップ操作を行う。ダブルタップ操作は、操作面に指等を2回「ちょん、ちょん」と接触させる操作である。
すると、タッチパネル107は、当該ダブルタップ操作に応じた座標データを制御部120に通知するので、制御部120は、操作面上のどの位置にダブルタップ操作が行われたかを把握することができる。
そして、制御部120は、当該ダブルタップ操作を検索キーの設定操作であると判断する。また、制御部120は、当該ダブルタップ操作が行われた位置の表示画面にどのような表示情報を表示しているかも把握している。
このため、制御部120は、ダブルタップ操作によって指示されたサムネイル画像OPに対応する画像の画像解析結果を検索キーにすることを決定する。同時に、制御部120は、図25(B)に示すように、ダブルタップ操作されたサムネイル画像OPを、例えば、ハイライト表示したり、当該サムネイル画像に縁を表示したりすることにより、選択されたサムネイル画像であることを明確にする。
この後、図25(B)に示すように、ユーザーからの日付エリア71に対するなぞり操作を受け付けた場合に、タッチパネル107からの座標テータに基づいて、制御部120は、当該なぞり操作を画像検索の開始指示と判断する。
そして、制御部120は、当該なぞり操作のなぞり方向に応じて、画像の検索処理を実行する。この検索処理は、図22を用いて説明した処理と同様の処理である。この検索処理に結果に応じて、制御部120は、図22を用いて説明したように、必要な情報を取得する。
そして、制御部120は、表示画像形成部111、表示処理部105等を制御して、図25(C)に示すように、指示画像OPに類似する類似画像RPを含む画像検索画面を表示部106の表示画面6Gに表示する。
このように、検索キーの選択操作は、ホールド操作だけでなく、他の操作入力と混同を生じさせないダブルタップ操作などの他の操作入力を用いるようにすることができる。
なお、上述した第1の実施の形態においては、図2を用いて説明したように、撮影することにより得た画像データの画像ファイルは、月日仮想フォルダ(上位)、イベント仮想フォルダ(中位)、画像ファイル(下位)と言うように、階層的に管理しているものとして説明した。
しかし、これに限るものではない。画像ファイルは、撮影日時順であって、かつ、イベント順に並べておくことにより、画像データを、撮影年月毎であって、イベント毎に扱うことができるようにされる。
したがって、この場合には、仮想フォルダを基準に処理を行うのでは無く、画像ファイルそのものを、撮影年月毎であって、イベント毎に処理することができるようにされる。
[第2の実施の形態]
[音楽プレーヤの構成例]
図26は、この発明の装置、方法、プログラムの一実施の形態が適用された第2の実施の形態の音楽プレーヤ200の構成例を説明するためのブロック図である。
図26に示すように、音楽プレーヤ200は、表示部201、タッチパネル202、記録媒体205、書き込み/読み出し部206、伸張処理部207、再生処理部208、音声信号出力端子209を備えている。
また、音楽プレーヤ200は、制御部210、キー操作部221、外部インターフェース(以下、外部I/Fと略称する。)222、入出力端子223を備えている。
表示部201、タッチパネル202は、上述した第1の実施の形態の撮像装置100の表示部106、タッチパネル107と同様に構成されたものである。
すなわち、表示部201は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electroluminescence Panel)等のいわゆる薄型の表示素子からなるものである。この表示部201の表示画面の全面に対して操作面を形成するようにタッチパネル202が貼付されている。
タッチパネル202は、ユーザー(使用者)からの操作面に対する指示操作(接触操作)を受け付けて、タッチパネル202の当該操作面上の指示位置(接触位置)を検出し、当該指示位置を示す座標データを制御部210に通知するものである。
制御部210は、後述もするように、音楽プレーヤ200の各部を制御するものであり、表示部201の表示画面に対して、どのような表示を行っているかをも把握している。制御部210は、タッチパネル202からの操作面上の指示位置を示す座標データと、当該指示位置に対応する表示部201の表示画面上の表示情報とに基づいて、ユーザーからの指示操作(入力操作)を受け付けることができる。
このように、音楽プレーヤ200においては、表示部201とタッチパネル202とによって、入力装置としてのタッチスクリーン203を形成している。なお、タッチパネル202は、例えば、感圧式や静電式のものとして実現される。
また、タッチパネル202は、操作面上の複数の箇所に同時に行うようにされた操作のそれぞれを検出し、その接触位置のそれぞれを示す座標データを出力することができるものである。また、タッチパネル202は、操作面に対して繰り返し行うようにされる指示操作のそれぞれを検出し、そのそれぞれの接触位置を示す座標データを出力することもできる。
さらに、タッチパネル202は、ユーザーによって、指やスタイラスが接触されている間は、所定のタイミング毎に連続して接触位置を検出し、これを示す座標データを出力することもできる。
これにより、タッチパネル202は、いわゆるタップ操作、ダブルタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチ操作などのユーザーからの様々な指示操作(操作入力)を受け付けて、これを検出することができるものである。
そして、制御部210は、音楽プレーヤ200を構成する各部と接続され、上述もしたように、音楽プレーヤ200の各部を制御するものであり、いわゆるマイクロコンピュータの構成されたものである。
つまり、制御部210は、CPU211、ROM212、RAM213、EEPROM214が、CPUバス215を通じて接続されて構成されている。
CPU211は、後述するROM212に記憶されているプログラムを読み出して実行し、各部に供給する制御信号を形成して、これを各部に供給し、また各部から提供されるデータ等を受け付けて、これを処理するものである。
ROM212は、上述のように、CPU211において実行される種々のプログラムや処理に必要になる種々のデータ等を予め記憶保持しているものである。RAM213は、各種の処理において途中結果を一時記憶するなど、主にワークエリアとして用いられるものである。
EEPROM214は、いわゆる不揮発性メモリーであり、音楽プレーヤ200の電源が落とされても保持しておくべき情報を記憶保持する。例えば、ユーザーによって設定された種々のパラメータや、種々の処理の最終結果、あるいは、機能追加などのために新たに提供された処理プログラムやデータ等が、EEPROM214に保持される。
このように構成された制御部210に対しては、図26に示すように、後述する音楽再生機能などを実現するための種々の回路部の他に、操作部221、外部I/F222が接続されている。この他、図示しないが、時計回路が制御部210に接続され、現在年月日、現在曜日、現在時刻などを制御部210に対して提供することもできるようにされている。
操作部221は、再生キー、停止キー、一時停止キー、早送りキー、早戻しキーなどの種々の操作キーやファンクションキー等を有し、ユーザーからの操作入力を受け付けて、これを制御部210に通知する。これにより、制御部210は、操作部221を通じて受け付けたユーザーからの操作入力に応じて、各部を制御し、操作入力に応じた処理を実行することができるようにされる。
外部I/F222は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers Inc)1394などの、所定の規格に準拠したデジタルインターフェースである。
すなわち、外部I/F222は、入出力端子223に接続された外部機器からの楽曲データ等を自機において処理可能な形式のデータに変換して受け付けたり、自機から送出するデータを所定の形式のデータに変換して出力したりするものである。
そして、入出力端子223に接続された、例えばパーソナルコンピュータなどの外部機器から提供される例えば所定のデータ圧縮方式に従ってデータ圧縮された楽曲データは、制御部210を通じて、書き込み/読み出し部206に供給される。
書き込み/読み出し部206は、制御部210の制御に応じて、自機の記録媒体205に対して、楽曲データ等を書き込む。また、書き込み読み出し部206は、制御部206の制御に応じて、指示された楽曲データを読み出し、これを伸張処理部206に供給する。
この第2の実施の形態の音楽プレーヤ200において、記録媒体205は、例えば、数ギガバイト〜数十ギガバイトの比較的に大きな記憶容量の内蔵フラッシュメモリーである。なお、記録媒体205として、小型のハードディスクや光ディスクなどの記録媒体を用いるようにすることもできる。また、内蔵型だけ無く、メモリーカードや光ディスクなどの着脱可能ないわゆるリムーバブルメモリーを用いるように構成することも可能である。
伸張処理部207は、制御部210により制御され、書き込み/読み出し部206からのデータ圧縮されている楽曲データを伸張処理することにより、データ圧縮前の元の楽曲データに復元し、これを再生処理部208に供給する。
再生処理部208は、制御部210により制御され、伸張処理部207からの伸張処理された楽曲データから、再生用のアナログ音声信号を形成し、これを音声信号出力端子209を通じて出力する。
音声信号出力端子209には、図26に示すように、ヘッドホン250が接続するようにされており、ユーザーは当該ヘッドホン250を通じて、再生処理部208で形成された再生用のアナログ音声信号に応じた再生音声を聴取することができるようにされる。
そして、この第2の実施の形態の音楽プレーヤ200において、表示部201の表示画面201Gには、制御部210によって制御される表示処理部204を通じて、種々の表示画像を表示することができるようにされている。
上述もしたように、音楽プレーヤ200は、表示部201とタッチパネル202とにより構成されるタッチスクリーン203を備えており、当該タッチスクリーン203を通じて目的とする楽曲データを迅速に検索して再生することができるようにしている。
[楽曲データの管理方式等]
そして、この第2の実施の形態の音楽プレーヤ200においては、楽曲データを、単にフォルダ単位に格納して管理するものではない。音楽プレーヤ200においては、アーティスト毎であって、アルバム毎に、楽曲データを記録媒体205に記録して管理することができるようにしている。
図27は、音楽プレーヤ200においての楽曲データの管理方式について説明するための図である。例えば、全ての楽曲データを束ねる役割を有するルートフォルダ(図27においては図示せず。)の下には、アーティスト単位に楽曲データをまとめるアーティスト仮想フォルダ21、22、…が設けられる。
そして、図27においては、アーティスト仮想フォルダ21内には、当該アーティストのアルバム毎に楽曲データをまとめるアルバム仮想フォルダ21A、21B、…が存在していることを示している。同様に、アーティスト仮想フォルダ22内には、当該アーティストのアルバム毎に楽曲データをまとめるアルバム仮想フォルダ22A、…が存在していることを示している。
そして、各アルバム仮想フォルダには、そのアルバムに収録されている楽曲の楽曲ファイルが例えば収録順に格納するようにされている。図27に示した例の場合、アルバム仮想フォルダ21A内には、楽曲ファイル21A1、21A2、21A3、…が存在している。
同様に、アルバム仮想フォルダ21B内には、楽曲ファイル21B1、21B2、…が存在し、アルバム仮想フォルダ22A内には、楽曲ファイル22A1、22A2、…が存在している。
このように、この第2の実施の形態の音楽プレーヤ200においては、楽曲データを、アーティスト仮想フォルダ(上位階層)、アルバム仮想フォルダ(中位階層)、各楽曲ファイル(下位階層)と言うように、3階層で管理するようにしている。
これにより、各アーティストは、どのようなアルバムを出しており、それらのアルバムには、どのような楽曲が収録されているのかを管理することができるようにしている。すなわち、楽曲データは、アーティスト順であってアルバム順に並べられて、管理するようにされている。
なお、アーティスト仮想フォルダは、例えば、アーティスト名のアルファベット順に管理され、また、アルバム仮想フォルダは、リリース日順に管理するようにされる。
[仮想フォルダ、楽曲ファイルのレイアウト例]
[アーティスト仮想フォルダのレイアウト例]
図28は、図27に示したように、上位に位置するアーティスト仮想フォルダのレイアウト例を説明するための図である。図28に示すように、アーティスト仮想フォルダは、識別情報としてアーティスト名を有している。
さらに、アーティスト仮想フォルダは、当該アーティスト仮想フォルダの作成日時や登録されているアルバム数など、当該アーティスト仮想フォルダに関する種々のメタデータをも有している。このメタデータは、作成日時やフォルダ数といった、制御部210や時計回路の機能により自動的に取得可能な情報の他、ユーザーが操作部221などを通じて入力するキーワードなどの情報を付加することもできる。
そして、図28に示すように、当該アーティストが出しているアルバムのそれぞれ毎に、アルバム名、そのアルバムのメタデータ(例えば、再生時間や参加アーティストなどの情報)、そのアルバムのリリース日からなる情報が保持するようにされている。
このように、アーティスト仮想フォルダの情報により、アーティスト毎に、どのようなアルバムを出しているのかを管理することができるようにしている。
[アルバム仮想フォルダのレイアウト例]
図29は、図27に示したように、中位に位置するアルバム仮想フォルダのレイアウト例を説明するための図である。図29に示すように、アルバム仮想フォルダは、識別情報としてアルバム名(フォルダ名)を有している。
さらに、アルバム仮想フォルダは、当該アルバムのジャケット画像データ、リリース日を示す情報、その他の種々のメタデータを有している。ジャケット画像データ、リリース日を示す情報、その他の種々のメタデータは、例えば、インターネットを通じて楽曲データをダウンロードしてくるときに、楽曲データとともに提供される情報である。
そして、図29に示すように、当該アルバムに収録されている楽曲のそれぞれ毎に、楽曲ファイル名、楽曲タイトル、当該楽曲ファイルの記録位置を示す記録媒体上のアドレスからなる情報が保持するようにされている。
このように、アルバム仮想フォルダの情報により、各アルバム仮想フォルダには、どのような楽曲ファイルが属しているのかを管理することができるようにしている。
[楽曲ファイルのレイアウト例]
図30は、図27に示したように、下位に位置する楽曲ファイルのレイアウト例を説明するための図である。図30に示すように、楽曲ファイルは、識別情報としてファイル名を有している。
さらに、楽曲ファイルは、楽曲タイトル、リリース日、ジャケット画像データなどの種々のメタデータをも有している。これらのメディアデータは、例えば、例えば、インターネットを通じて楽曲データをダウンロードしてくるときに、楽曲データとともに提供される情報である。
このように、識別情報としてのファイル名と種々のメタデータが付加された楽曲ファイルに、メインデータとして、例えば、インターネットを通じてダウンロードするなどした楽曲データがデータ圧縮された状態で格納されている。
この楽曲ファイルの楽曲データを再生処理することにより、当該楽曲データに応じた音声を再生して、ヘッドホン250を通じて聴取することができるようにされる。
[楽曲の検索処理の概要]
そして、この第2の実施の形態の音楽プレーヤ200においては、図27〜図30用いて説明したように管理される楽曲データについて、タッチスクリーン203を利用することにより、煩雑な操作を行うことなく、迅速かつ的確に検索を行うことができるようにしている。
図31は、この第2の実施の形態の音楽プレーヤ200において用いられる楽曲データの検索画面(楽曲検索画面)を説明するための図である。表示部201の表示画面201Gの全面には、表示画面201Gの外縁に沿って点線で示したように、タッチパネル202が貼付されて操作面が形成されている。
制御部210は、図31に示すように、楽曲検索画面において、表示部201の表示画面201Gの全面に形成されるタッチパネル202の操作面を、表示画面201Gの上下方向に3つのエリアに分割するようにしている。
すなわち、制御部210は、図31に示すように、上段をアーティスト名エリア2021とし、中段をジャケット画像エリア2022とし、下段をアルバム名エリア2023として、操作面上の各エリアの範囲(位置と大きさ)を把握している。
さらに、制御部210は、タッチパネル202の操作面を3つに分割して形成したアーティスト名エリア2021、ジャケット画像エリア2022、アルバム名エリア2023のそれぞれに一致するように、表示画面201Gについても3つの表示エリアに分割するようにしている。そして、制御部210は、表示画面201G上の分割された各表示エリアの範囲(位置と大きさ)についても把握している。
このように、制御部210は、楽曲検索画面を形成するにあたり、表示画面201Gを図31に示したように上下方向に3つの表示エリアに分割し、各表示エリアに対応して、タッチパネル202の操作面を3つの操作エリアに分割しているとも捉えることができる。
このため、図31に示した楽曲検索画面においては、タッチパネル202の操作面も、表示部201の表示画面201Gも、アーティスト名エリア2021、ジャケット画像エリア2022、アルバム名エリア2023に分割されているものとし、各エリアについて同じ参照符号を用いて説明する。
そして、図31に示した楽曲検索画面において、上段のアーティスト名エリア2021は、アーティスト名情報を表示するエリアである。このアーティスト名エリア2021には、例えば、図27、図28を用いて説明したアーティスト仮想フォルダの識別情報であるアーティスト名が表示される。
また、下段のイアルバム名エリア2023は、アルバム名情報を表示するエリアである。このアルバム名エリア2023には、例えば、図27、図29を用いて説明したアルバム仮想フォルダの識別情報であるアルバム名情報(フォルダ名情報)が表示される。
また、中段のジャケット画像エリア72は、各楽曲に対応するジャケット画像などを表示するエリアである。このジャケット画像エリア2022には、主に、アルバム名エリア2023に表示されたアルバム名情報によって特定されるアルバム仮想フォルダに属する楽曲ファイルのジャケット画像データによる画像が表示される。
なお、楽曲データ毎にジャケット画像が元々存在しない場合もある。このような場合には、ジャケット画像として、その楽曲の楽曲タイトルを表示するための情報がジャケット画像として付加するようにされている。したがって、ジャケット画像エリア2022は、必ず、楽曲データ毎に、その楽曲を識別可能な情報が表示するようにされる。
そして、音楽プレーヤ200において、ユーザーによって楽曲データの検索を行うようにされると、制御部210は、表示処理部204を制御し、図31に示した楽曲検索画面を形成して、これを表示部201の表示画面201Gに表示する。
そして、アーティスト名エリア2021に対してなぞり操作を行うことにより、アーティスト(アーティスト仮想フォルダ)を変更し、別のアーティストのアルバムに収録されている楽曲データに対応するジャケット画像を表示することができる。この場合、アーティスト名の表示やアルバム名の表示も変更される。
また、アルバム名エリア2023に対してなぞり操作を行うことにより、アルバム(アルバム仮想フォルダ)を変更し、別のアルバムに収録されている楽曲データに対応するジャケット画像を表示することができる。この場合、アルバム名の表示も変更される。
また、アルバム(アルバム仮想フォルダ)を変更するようにした場合、アーティスト仮想フォルダも変更になる場合がある。このような場合には、アルバム名の表示だけでなく、アーティスト名の表示も変更するようにされる。
また、ジャケット画像エリア2022に対してなぞり操作を行うことにより、ジャケット画像の表示をスクロールさせることができる。この場合、アルバム仮想フォルダやアーティスト仮想フォルダが変わる場合もある。このような場合には、アルバム名の表示やアーティスト名の表示が変更するようにされる。
そして、ジャケット画像エリア2022に表示されているジャケット画像の中から、目的とする楽曲のジャケット画像を選択することにより、そのジャケット画像に対応する楽曲を再生することができる。
このように、音楽プレーヤ200においても、この発明を適用し、アーティスト毎、アルバム毎に、楽曲データの検索を、簡単な操作によって迅速に行うことができるようにされる。
[第2の実施の形態の変形例]
なお、第2の実施の形態の音楽プレーヤ200においては、楽曲データを図27を用いて説明したように3階層で管理するようにした。しかし、これに限るものではない。例えば、4階層の管理を行うようにすることもできる。
図32は、楽曲データを、ジャンル、アーティスト、アルバム、楽曲データの順に4階層で管理する場合の例について説明するための図である。図32に示すように、第2位の階層以下の構成は、図27を用いて説明した構成と同様の構成である。
そして、この図32の例の場合には、アーティスト(アーティスト仮想フォルダ)の上位にジャンル(ジャンル仮想フォルダ)を設け、ジャンル毎にも楽曲データを管理できるようにする。
図33は、ジャンル仮想フォルダのレイアウト例を説明するための図である。図33に示すように、ジャンル仮想フォルダには、識別情報であるジャンル名と、メタデータとが有するようにされている。
ジャンル名は、例えば、ロック、フォーク、クラシックなどの、各楽曲が属する楽曲の種類を示す情報である。また、メタデータは、例えば、ジャンルの概要などが付すようにされている。
そして、ジャンル仮想フォルダには、そのジャンルに属するアーティストを特定するアーティスト名と、各アーティスト名に対応するメタデータが付すようにされている。これにより、どのジャンルにどのアーティストが属するかをも把握することができるようにされる。
また、この変形例においても、アーティスト仮想フォルダ、アルバム仮想フォルダ、楽曲ファイルのそれぞれは、図28、図29、図30を用いて説明したように構成される。
これにより、この第2の実施の形態の変形例の場合には、図34に示すように、タッチパネル202の操作面を4つの操作エリアに分割した楽曲検索画面を形成して、これを用いるようにすることができる。
すなわち、図34は、第2の実施の形態の変形例の楽曲検索画面を説明するための図である。そして、図34に示すように、この変形例の楽曲検索画面は、上段から順に、ジャンル名エリア202a、アーティスト名エリア202b、ジャケット画像エリア202c、アルバム名エリア202dとしたものでる。そして、制御部210は、操作面上の各エリアの範囲(位置と大きさ)を把握している。
また、制御部210は、操作面のジャンル名エリア202a、アーティスト名エリア202b、ジャケット画像エリア202c、アルバム名エリア202dのそれぞれに一致するように、表示画面201Gについても4つの表示エリアに分割するようにしている。そして、制御部210は、表示画面201G上の分割された各表示エリアの範囲(位置と大きさ)についても把握している。
このように、制御部210は、楽曲検索画面を形成するにあたり、表示画面201Gを図34に示したように上下方向に4つの表示エリアに分割し、各表示エリアに対応して、タッチパネル202の操作面を4つの操作エリアに分割しているとも捉えることができる。
このため、図34に示した楽曲検索画面においては、タッチパネル202の操作面も、表示部201の表示画面201Gも、対応するように4つに割されているものとし、各エリアについて同じ参照符号を用いて説明する。
そして、図34に示した楽曲検索画面において、最上段のジャンル名エリア202aが、ジャンル名情報を表示するエリアであり、図33に示したジャンル仮想フォルダの識別情報であるジャンル名情報を表示される。その他の各エリアは、図31に示した楽曲検索画面の対応するエリアと同様のエリアである。
そして、音楽プレーヤ200において、ユーザーによって楽曲データの検索を行うようにされると、制御部210は、表示処理部204を制御し、図34に示した楽曲検索画面を形成して、これを表示部201の表示画面201Gに表示する。
そして、ジャンル名エリア202aに対してなぞり操作を行うことにより、ジャンル(ジャンル仮想フォルダ)を変更し、別のジャンルのアーティストのアルバムに収録されている楽曲データに対応するジャケット画像を表示することができる。この場合、ジャンル名、アーティスト名、アルバム名の表示も変更される。
また、アーティスト名エリア202bに対してなぞり操作を行うことにより、アーティスト(アーティスト仮想フォルダ)を変更し、別のアーティストのアルバムに収録されている楽曲データに対応するジャケット画像を表示することができる。この場合、アーティスト名の表示やアルバム名の表示も変更される。アーティスト名エリア202bへのなぞり操作が繰り返し行われることにより、ジャンル仮想フォルダが変わった場合には、ジャンル名の表示も変更するようにされる。
また、アルバム名エリア202dに対してなぞり操作を行うことにより、アルバム(アルバム仮想フォルダ)を変更し、別のアルバムに収録されている楽曲データに対応するジャケット画像を表示することができる。この場合、アルバム名の表示も変更される。
また、アルバム(アルバム仮想フォルダ)を変更するようにした場合、ジャンル仮想フォルダやアーティスト仮想フォルダも変更になる場合がある。このような場合には、アルバム名の表示だけでなく、ジャンル名やアーティスト名の表示も変更するようにされる。
また、ジャケット画像エリア202cに対してなぞり操作を行うことにより、ジャケット画像の表示をスクロールさせることができる。この場合、アルバム仮想フォルダ、アーティスト仮想フォルダ、ジャンル仮想フォルダが変わる場合もある。このような場合には、アルバム名、アーティスト名、ジャンル名などの表示も変更するようにされる。
そして、ジャケット画像エリア202cに表示されているジャケット画像の中から、目的とする楽曲のジャケット画像を選択することにより、そのジャケット画像に対応する楽曲を再生することができる。
このように、音楽プレーヤ200においても、この発明を適用し、ジャンル毎、アーティスト毎、アルバム毎に、楽曲データの検索を、簡単な操作によって迅速に行うことができるようにされる。
[第3の実施の形態]
[ディスクサーバの構成例]
図35は、この発明の装置、方法、プログラムの一実施の形態が適用された第3の実施の形態のディスクサーバ300の構成例を説明するためのブロック図である。
図35に示すように、ディスクサーバ300は、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略称する。)301、音声再生処理部302、スピーカ303、映像再生処理部304、表示部305、タッチパネル306を備えている。
また、ディスクサーバ300は、制御部310、操作部321、外部インターフェース(以下、外部I/Fと略称する。)322、入出力端子323、通信インターフェース(以下、通信I/Fと略称する。)324、通信用接続端子325を備えている。
表示部305、タッチパネル306は、上述した第1の実施の形態の撮像装置100の表示部106、タッチパネル107と同様に構成されたものである。
すなわち、表示部305は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electroluminescence Panel)等のいわゆる薄型の表示素子からなるものである。この表示部305の表示画面の全面に対して操作面を形成するようにタッチパネル306が貼付されている。
タッチパネル306は、ユーザー(使用者)からの操作面に対する指示操作(接触操作)を受け付けて、タッチパネル306の当該操作面上の指示位置(接触位置)を検出し、当該指示位置を示す座標データを制御部310に通知するものである。
制御部310は、後述もするように、ディスクサーバ300の各部を制御するものであり、表示部305の表示画面に対して、どのような表示を行っているかをも把握している。制御部310は、タッチパネル306からの操作面上の指示位置を示す座標データと、当該指示位置に対応する表示部305の表示画面上の表示情報とに基づいて、ユーザーからの指示操作(入力操作)を受け付けることができる。
このように、ディスクサーバ300においては、表示部305とタッチパネル306とによって、入力装置としてのタッチスクリーン307を形成している。なお、タッチパネル306は、例えば、感圧式や静電式のものとして実現される。
また、タッチパネル306は、操作面上の複数の箇所に同時に行うようにされた操作のそれぞれを検出し、その接触位置のそれぞれを示す座標データを出力することができるものである。また、タッチパネル306は、操作面に対して繰り返し行うようにされる指示操作のそれぞれを検出し、そのそれぞれの接触位置を示す座標データを出力することもできる。
さらに、タッチパネル306は、ユーザーによって、指やスタイラスが接触されている間は、所定のタイミング毎に連続して接触位置を検出し、これを示す座標データを出力することもできる。
これにより、タッチパネル3062は、いわゆるタップ操作、ダブルタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチ操作などのユーザーからの様々な指示操作(操作入力)を受け付けて、これを検出することができるものである。
そして、制御部310は、ディスクサーバ300を構成する各部と接続され、上述もしたように、ディスクサーバ300の各部を制御するものであり、いわゆるマイクロコンピュータの構成されたものである。
つまり、制御部310は、CPU311、ROM312、RAM313、EEPROM314が、CPUバス315を通じて接続されて構成されている。
CPU311は、後述するROM312に記憶されているプログラムを読み出して実行し、各部に供給する制御信号を形成して、これを各部に供給し、また各部から提供されるデータ等を受け付けて、これを処理するものである。
ROM312は、上述のように、CPU311において実行される種々のプログラムや処理に必要になる種々のデータ等を予め記憶保持しているものである。RAM313は、各種の処理において途中結果を一時記憶するなど、主にワークエリアとして用いられるものである。
EEPROM314は、いわゆる不揮発性メモリーであり、ディスクサーバ300の電源が落とされても保持しておくべき情報を記憶保持する。例えば、ユーザーによって設定された種々のパラメータや、種々の処理の最終結果、あるいは、機能追加などのために新たに提供された処理プログラムやデータ等が、EEPROM314に保持される。
このように構成された制御部310に対しては、図35に示すように、後述するコンテンツ再生機能などを実現するための種々の回路部の他に、操作部321、外部I/F322、通信I/F324が接続されている。この他、図示しないが、時計回路が制御部210に接続され、現在年月日、現在曜日、現在時刻などを制御部210に対して提供することもできるようにされている。
操作部321は、再生キー、停止キー、一時停止キー、早送りキー、早戻しキーなどの種々の操作キーやファンクションキー等を有し、ユーザーからの操作入力を受け付けて、これを制御部310に通知する。これにより、制御部310は、操作部321を通じて受け付けたユーザーからの操作入力に応じて、各部を制御し、操作入力に応じた処理を実行することができるようにされる。
外部I/F322は、例えば、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers Inc)1394などの、所定の規格に準拠したデジタルインターフェースである。
すなわち、外部I/F322は、入出力端子323に接続された外部機器からのコンテンツデータ等を自機において処理可能な形式のデータに変換して受け付けたり、自機から送出するデータを所定の形式のデータに変換して出力したりするものである。
そして、入出力端子323に接続された、例えばパーソナルコンピュータなどの外部機器から提供される例えば所定のデータ圧縮方式に従ってデータ圧縮されたコンテンツデータは、制御部310を通じて、HDD301に供給される。
通信I/F324は、例えば、インターネットなどの広域通信網への接続を実現するものである。また、通信用接続端子325は、広域通信網への接続を可能にするためのものである。この通信用接続端子325には、例えば、広域電話通信網からの通信線が接続するようにされている。そして、通信I/F325は、接続端子325を通じて接続されるインターネットなどの広域通信網との間において、データの送受を実現するようにしている。
これにより、制御部310は、通信I/F324、接続端子325を通じて、インターネットなどの広域ネットワークに要求を送信し、当該要求に応じて提供されるコンテンツデータを受信して、これをHDDに供給することができるようにしている。
ハードディスク301は、例えば、数百ギガバイト以上の大容量のハードディスクと、当該ハードディスクに対してデータを書き込んだり、当該ハードディスクから所望のデータを読み出したりするためのディスクドライブとを有するものである。
そして、HDD301は、制御部310の制御に応じて、制御部310を通じて供給されるコンテンツデータをハードディスクに記録したり、また、制御部310の制御に応じて、再生する所望のコンテンツデータを読み出して、制御部310に供給したりする。
制御部310は、HDD301から読み出されたコンテンツデータについて、音声データ部分と映像データ部分とを分離する。そして、制御部310は、分離した音声データは音声再生処理部302に、また、分離した映像データは映像再生処理部304に供給する。
音声再生処理部302は、これに供給された音声データがデータ圧縮されているものである場合には、これを伸張処理してデータ圧縮前の元の音声データを復元する。そして、音声再生処理部302は、伸張処理された音声データから再生用のアナログ音声信号を形成し、これをスピーカに供給する。これにより、再生対象のコンテンツデータの音声データに応じた再生音声が、スピーカ303から放音される。
映像再生処理部304は、これに供給された映像データがデータ圧縮されているものである場合には、これを伸張処理してデータ圧縮前の元の映像データを復元する。そして、映像再生処理部304は、伸張処理された映像データから再生用のアナログ映像信号を形成し、これを表示部305に供給する。これにより、再生対象のコンテンツデータの映像データに応じた再生映像が、表示部305の表示画面305Gに表示される。
このように、ディスクサーバ300は、外部機器やインターネット上のサーバ装置から種々のコンテンツデータの提供を受けて、これをハードディスクに格納し、ユーザーからの指示に応じて読み出して再生することができるものである。
そして、この第3の実施の形態のディスクサーバ300において、表示部305の表示画面305Gには、制御部310によって制御される映像再生処理部304を通じて、種々の表示画像を表示することができるようにされている。
上述もしたように、ディスクサーバ300は、表示部305とタッチパネル306とにより構成されるタッチスクリーン307を備えており、当該タッチスクリーン307を通じて目的とするコンテンツデータを迅速に検索して再生することができるようにしている。
[コンテンツデータの管理方式等]
そして、この第3の実施の形態のディスクサーバ300においては、コンテンツデータを、単にフォルダ単位に格納して管理するものではない。ディスクサーバ300においては、メディア毎であって、リリース日毎に、コンテンツデータをHDD301に記録して管理することができるようにしている。
図36は、ディスクサーバ300においてのコンテンツデータの管理方式について説明するための図である。例えば、全てのコンテンツデータを束ねる役割を有するルートフォルダ(図36においては図示せず。)の下には、メディア単位にコンテンツデータをまとめるメディアフォルダ41、42、…が設けられる。
このメディアフォルダは、コンテンツデータの元々の提供媒体を示すものである。例えば、DVD−ROMによって提供されたコンテンツデータはDVD−ROM用のメディア仮想フォルダ41を介して管理され、CD−ROMによって提供されたコンテンツデータはCD−ROM用のメディア仮想フォルダ42を介して管理される。
この他にも、インターネットを通じて提供されたコンテンツデータを管理するものや、外部機器のハードディスクからのコンテンツデータを管理するものなど、種々の提供媒体毎のメディア仮想フォルダが形成される。
そして、図36においては、メディア仮想フォルダ41内には、当該メディア(DVD−ROM)によって提供されたコンテンツデータを、リリース日毎にまとめるリリース日仮想フォルダ41A、41B、…が存在していることを示している。
同様に、メディア仮想フォルダ42内には、当該メディア(CD−ROM)によって提供されたコンテンツデータを、リリース日毎にまとめるリリース日仮想フォルダ42A、…が存在していることを示している。
そして、各リリース日仮想フォルダには、そのリリース日にリリース(市場に提供された)コンテンツデータが、例えばアルファベットのタイトル順に格納するようにされている。図35に示した例の場合、リリース日仮想フォルダ41A内には、コンテンツファイル41A−1、41A−2、…が存在している。
同様に、リリース日仮想フォルダ41B内には、コンテンツファイル41B−1、41B−2、…が存在している。また、リリース日仮想フォルダ42A内には、コンテンツファイル42A−1、42A−2、…が存在している。
このように、この第3の実施の形態のディスクサーバ300においては、コンテンツデータを、メディア仮想フォルダ(上位階層)、リリース日仮想フォルダ(中位階層)、各コンテンツデータファイル(下位階層)と言うように、3階層で管理するようにしている。
これにより、提供メディア毎、リリース日毎に、HDD301に格納されたコンテンツデータを管理することができるようにされる。なお、メディア名(メディア種別)やリリース日などの必要な情報は、コンテンツデータの提供を受けるときに、コンテンツデータと共に提供される。
[仮想フォルダ、コンテンツデータファイルのレイアウト例]
[メディア仮想フォルダのレイアウト例]
図37は、図36に示したように、上位に位置するメディア仮想フォルダのレイアウト例を説明するための図である。図37に示すように、メディア仮想フォルダは、識別情報としてメディア種別(メディア名)を有している。
さらに、メディア仮想フォルダは、当該メディア仮想フォルダの作成日時や登録されているリリース日の数など、当該メディア仮想フォルダに関する種々のメタデータをも有している。このメタデータは、作成日時や登録されたリリース日の数といった、制御部310や時計回路の機能により自動的に取得可能な情報の他、ユーザーが操作部321などを通じて入力するキーワードなどの情報を付加することもできる。
そして、図37に示すように、当該メディアを通じて提供されたコンテンツデータのリリース日と、そのリリース日にリリースされたコンテンツデータの数等の情報が保持するようにされている。
このように、メディア仮想フォルダの情報により、メディア毎に、いつリリースされたコンテンツデータがいくつあるかを管理することができる。
[リリース日仮想フォルダのレイアウト例]
図38は、図36に示したように、中位に位置するリリース日仮想フォルダのレイアウト例を説明するための図である。図38に示すように、リリース日仮想フォルダは、識別情報としてリリース日を有している。
さらに、リリース日仮想フォルダは、当該リリース日仮想フォルダの作成日時、当該リリース日仮想フォルダに登録されているコンテンツデータの数、その他のメタデータを有している。
そして、図29に示すように、リリース日仮想フォルダには、当該リリース日においてリリースされたコンテンツデータのファイル(コンテンツファイル名)と、当該コンテンツファイルの記録位置を示す記録媒体上のアドレスなどの情報が登録されている。
このように、リリース日仮想フォルダの情報により、各リリース日仮想フォルダには、どのようなコンテンツデータが属しているのかを管理することができるようにしている。
[コンテンツファイルのレイアウト例]
図39は、図36に示したように、下位に位置するコンテンツファイルのレイアウト例を説明するための図である。図39に示すように、コンテンツファイルは、識別情報としてコンテンツファイル名を有している。
さらに、コンテンツファイルは、リリース日、タイトル、ジャケット画像データなどの種々のメタデータをも有している。これらのメディアデータは、コンテンツデータの取得時において、提供元から提供されるものである。
このように、識別情報としてのファイル名と種々のメタデータが付加されたコンテンツファイルに、メインデータとして、例えば、外部機器やインターネットを通じてダウンロードするなどしたコンテンツデータが格納されている。
このコンテンツファイルのコンテンツデータを再生処理することにより、当該コンテンツデータに応じたコンテンツを再生して、利用することができるようにされる。
なお、コンテンツデータは、静止画、動画、楽曲などの音声データ、映像と音声とが同期を取って再生するようにされる映画などのAVデータ等である。
[コンテンツデータの検索処理の概要]
そして、この第3の実施の形態のディスクサーバ300においては、図36〜図39を用いて説明したように管理されるコンテンツデータについて、タッチスクリーン307を利用することにより、煩雑な操作を行うことなく、迅速かつ的確に検索を行うことができるようにしている。
図40は、この第3の実施の形態のディスクサーバ300において用いられるコンテンツデータの検索画面(コンテンツ検索画面)を説明するための図である。表示部305の表示画面305Gの全面には、表示画面305Gの外縁に沿って点線で示したように、タッチパネル306が貼付されて操作面が形成されている。
制御部310は、図40に示すように、コンテンツ検索画面において、表示部305の表示画面305Gの全面に形成されるタッチパネル306の操作面を、表示画面305Gの上下方向に3つのエリアに分割するようにしている。
すなわち、制御部310は、図40に示すように、上段をメディア種別エリア305aとし、中段をジャケット画像エリア305bとし、下段をリリース日エリア305cとして、操作面上の各エリアの範囲(位置と大きさ)を把握している。
さらに、制御部310は、タッチパネル306の操作面を3つに分割して形成したメディア種別エリア305a、ジャケット画像エリア305b、リリース日エリア305cのそれぞれに一致するように、表示画面305Gについても3つの表示エリアに分割するようにしている。そして、制御部310は、表示画面301G上の分割された各表示エリアの範囲(位置と大きさ)についても把握している。
このように、制御部310は、コンテンツ検索画面を形成するにあたり、表示画面305Gを図40に示したように上下方向に3つの表示エリアに分割し、各表示エリアに対応して、タッチパネル306の操作面を3つの操作エリアに分割しているとも捉えることができる。
このため、図40に示したコンテンツ検索画面においては、タッチパネル306の操作面も、表示部305の表示画面305Gも、メディア種別エリア305a、ジャケット画像エリア305b、リリース日エリア305cに分割されているものとし、各エリアについて同じ参照符号を用いて説明する。
そして、図40に示したコンテンツ検索画面において、上段のメディア種別エリア305aは、メディア種別情報を表示するエリアである。このメディア種別エリア305aには、例えば、図36、図37を用いて説明したメディア仮想フォルダの識別情報であるメディア種別が表示される。
また、下段のリリース日エリア305cは、リリース日情報を表示するエリアである。このリリース日エリア305cには、例えば、図27、図38を用いて説明したリリース日仮想フォルダの識別情報であるリリース日情報が表示される。
また、中段のジャケット画像エリア305bは、各コンテンツデータに対応するジャケット画像などを表示するエリアである。このジャケット画像エリア305bには、主に、リリース日エリア305cに表示されたリリース日情報によって特定されるリリース日仮想フォルダに属するコンテンツファイルのジャケット画像データによる画像が表示される。
そして、ディスクサーバ300において、ユーザーによってコンテンツデータの検索を行うようにされると、制御部310は、映像再生処理部304を制御し、図40に示したコンテンツ検索画面を形成して、これを表示部305の表示画面305Gに表示する。
そして、メディア種別エリア305aに対してなぞり操作を行うことにより、メディア(メディア仮想フォルダ)を変更し、別のメディアを介して提供されたコンテンツデータに対応するジャケット画像を表示することができる。この場合、メディア種別の表示やリリース日の表示も変更される。
また、リリース日エリア305cに対してなぞり操作を行うことにより、リリース日(リリース日仮想フォルダ)を変更し、別のリリース日にリリースされたコンテンツデータに対応するジャケット画像を表示することができる。この場合、リリース日の表示も変更される。
また、リリース日(リリース日仮想フォルダ)を変更するようにした場合、メディア仮想フォルダも変更になる場合がある。このような場合には、リリース日の表示だけでなく、メディア種別の表示も変更するようにされる。
また、ジャケット画像エリア305bに対してなぞり操作を行うことにより、ジャケット画像の表示をスクロールさせることができる。この場合、メディア仮想フォルダやリリース日仮想フォルダが変わる場合もある。このような場合には、メディア種別の表示やリリース日の表示も変更するようにされる。
そして、ジャケット画像エリア305bに表示されているジャケット画像の中から、目的とするコンテンツデータのジャケット画像を選択することにより、そのジャケット画像に対応するコンテンツを再生することができる。
このように、メディアサーバ300においても、この発明を適用し、大量にHDD301に格納される種々のコンテンツデータを、その提供メディア毎、リリース日に、コンテンツデータの検索を、簡単な操作によって迅速に行うことができるようにされる。
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態の説明から分かるように、タッチパネルの操作面を複数の操作領域に分割し、各操作領域に検索対象の画像についての情報を割り当てるようにする。これにより、操作される操作エリアに応じて、画像送りの単位を変えることができるようにし、大量の画像を効率よく見ることができるようにされる。
通常、なぞり操作で画像を送る場合、1枚ずつ送り/戻しする場合が多いが、なぞり操作の回数が少なして、効率よく目的とする画像の検索を行うようにすることができる。
また、特別な検索手段やモードを設けることなく、画面上に表示される情報を用い、直感的な操作で画像検索を行って、所望の画像の検索を行うことができる。
また、タッチパネルの操作面の分割数を増やし、各分割エリアに画像についての異なる情報を割り当てることにより、さらに多くの検索条件を用いることができるようにし、より多くの態様の検索処理を簡単な操作で行うようにすることができる。
例えば、複数の検索キーの論理積(AND)や論理和(OR)を用いて画像の検索を行うようにすることができる。
この発明は、画像情報などのコンテンツが検索キーとなる複数の情報を有していたり、あるいは、画像情報などのコンテンツが検索キーとなる情報とリンクすることができるようにされていたりする場合に適用することができる。
[方法、プログラムの実現可能性]
なお、上述した実施の形態から明らかなように、この発明の方法、プログラムは、図13〜図15に示したフローチャート、図19、図20に示したフローチャート、図23、図24に示したフローチャートを用いて説明した方法、プログラムとして実現可能である。
すなわち、図13〜図15に示したフローチャート、図19、図20に示したフローチャート、図23、図24に示したフローチャートを用いて説明した方法は、この発明の方法である。
そして、図13〜図15に示したフローチャート、図19、図20に示したフローチャート、図23、図24に示したフローチャートを用いて説明した処理を実行するプログラムが、この発明のプログラムである。
したがって、この発明のプログラムを実現し、デジタルスチルカメラや種々の画像処理装置に搭載することにより、この発明の画像処理装置を実現することができる。
[その他]
また、上述した第1の実施の形態において、表示部106が画像表示素子を実現し、タッチパネル107が指示位置検出手段を実現し、記録媒体135が記憶手段を実現し、主に制御部120が表示制御手段を実現している。
また、上述した第2の実施の形態において、表示部210が画像表示素子を実現し、タッチパネル202が指示位置検出手段を実現し、記録媒体205が記憶手段を実現し、主に制御部210が表示制御手段を実現している。
また、上述した第3の実施の形態において、表示部305が画像表示素子を実現し、タッチパネル306が指示位置検出手段を実現し、HDD301が記憶手段を実現し、主に制御部310が表示制御手段を実現している。
また、上述した実施の形態においては、なぞり操作に応じた月日やイベント、あるいは、サムネイル画像やジャケット画像などの表示画像の変更(スライド)は、予め決められた単位で行うようにした。
例えば、第1の実施の形態の撮像装置100の場合、日付エリア71へのなぞり操作の場合には、1月単位で表示を変更するようにした。また、イベントエリア73へのなぞり操作の場合には、1イベント単位で表示を変更するようにした。また、画像エリア72へのなぞり操作の場合には、2枚単位でサムネイル画像をスクロールさせるようにした。このように、予め決められた単位で表示画像を変更するようにした。
この変更の単位は、種々の単位とすることができる。例えば、月日の場合には、3月単位、イベントの場合には、2イベント単位、サムネイルの画像の場合には、5枚単位というように、種々の単位で変更することができる。
さらに、タッチパネルからの座標データに基づいて、ユーザーのタッチパネルへの接触操作に応じた接触位置の単位時間当たりの移動量や移動速度を求め、当該、単位時間当たりの接触位置の移動量や移動速度に応じて、表示画像の変化量を定めるようにすることもできる。当該処理は、タッチパネルから座標データの提供を受ける制御部120において行うことが可能である。
この場合、単位時間当たりの移動量だけに基づいて制御したり、単位時間当たりの移動速度だけに基づいて制御したりすることができる。また、単位時間当たりの移動量と移動速度との両方に基づいて、制御するようにしてもよい。
つまり、単位時間当たりの移動量と移動速度との関係を定めておき、移動量が大きくても、移動速度が予め決められた閾値よりも遅い場合には、画像を大きく変換させないようにすることができる。同様に、移動速度が速くても、移動量が閾値よりも短い場合には、画像を大きく変化させないようにすることができる。すなわち、移動量、移動速度とも所定の閾値以上である場合に、画像の変化を大きくするなどのことが可能である。
また、上述した実施の形態においては、検索の単位となる情報に対応して仮想フォルダを設け、最下層に検索対象の画像データを有するファイルを位置するようにした。しかし、必ずしも、仮想フォルダを設ける構成としなくてもよい。
検索となる情報ごとに、検索対象となる画像データを有するファイルを並べて(ソートして)おくことにより、各検索キーとなる情報を用いた検索ができるようにされる。
また、上述した第1の実施の形態においては、表示画面に対して右から左へのなぞり操作を、時間を進める方向への操作とし、表示画面に対して左から右へのなぞり操作を、時間を戻る方向への操作とした。しかし、これに限るものではない。
これとは逆に、表示画面に対して左から右へのなぞり操作を、時間を進める方向への操作とし、表示画面に対して右から左へのなぞり操作を、時間を戻る方向への操作とするようにしてもよい。
また、第2、第3の実施の形態においては、コンテンツデータは時間情報に基づいて並べられたものではなく、アーティスト名やジャンル、あるいは、メディア毎に並べられて管理されているものである。
このよう場合であっても、表示画面に対して右から左へのなぞり操作を、データの並び方向に対して進める方向への操作とし、表示画面に対して左から右へのなぞり操作を、データの並び方向に対して戻る方向への操作とすることができる。
もちろんこれとは逆に、表示画面に対して左から右へのなぞり操作を、データの並び方向に対して進める方向への操作とし、表示画面に対して右から左へのなぞり操作を、データの並び方向に対して戻る方向への操作とするようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、表示画面に対して横方向へのなぞり操作により、画像の検索を行うようにしたが、これに限るものではない。表示画面に対して、上下方向へのなぞり操作を画像の検索のための操作するようにすることも可能である。すなわち、表示画面の上下方向への画像のスクロールを行うようにすることも可能である。
また、表示対象の画像データは、静止画像の画像データに限るものではない。例えば、記録媒体に蓄積された複数の動画コンテンツの代表画像やサムネイル画像を表示対象とする画像処理装置にこの発明を適用することができる。
100…撮像装置、101…レンズ部、102…撮像素子、103…前処理部、104…画像処理部、105…表示処理部、106…表示部、107…タッチパネル、109…圧縮処理部、110…伸張処理部、111…表示画像形成部、120…制御部、131…操作部、132…外部I/F、133…入出力端子、134…書き込み/読み出し部、135…記録媒体、136…時計回路、200…音楽プレーヤ、300…ディスクサーバ