JP2010104126A - リニアアクチュエータ - Google Patents

リニアアクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2010104126A
JP2010104126A JP2008272335A JP2008272335A JP2010104126A JP 2010104126 A JP2010104126 A JP 2010104126A JP 2008272335 A JP2008272335 A JP 2008272335A JP 2008272335 A JP2008272335 A JP 2008272335A JP 2010104126 A JP2010104126 A JP 2010104126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
width
gap
contact
mover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008272335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5618171B2 (ja
Inventor
Hiroshi Nakagawa
洋 中川
Takayoshi Fujii
隆良 藤井
Takashi Fukunaga
崇 福永
Takashi Onoe
孝志 尾上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sinfonia Technology Co Ltd
Original Assignee
Sinfonia Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008272335A priority Critical patent/JP5618171B2/ja
Application filed by Sinfonia Technology Co Ltd filed Critical Sinfonia Technology Co Ltd
Priority to CA2741416A priority patent/CA2741416A1/en
Priority to PCT/JP2009/068213 priority patent/WO2010047377A1/ja
Priority to KR1020117009051A priority patent/KR20110085997A/ko
Priority to CN200980141570.XA priority patent/CN102187554B/zh
Priority to CN201310704719.9A priority patent/CN103647427B/zh
Priority to CN201310704737.7A priority patent/CN103647428B/zh
Priority to EP09822074.2A priority patent/EP2348621B1/en
Publication of JP2010104126A publication Critical patent/JP2010104126A/ja
Priority to US13/091,780 priority patent/US20110198945A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5618171B2 publication Critical patent/JP5618171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 磁石および板バネの損傷を確実に防止し得るリニアアクチュエータの提供。
【解決手段】 固定子および可動子のうちの一方に設けられた第1の当接部と、固定子および可動子のうちの他方に設けられ、第1の当接部に対して径方向または、固定子および可動子の共通の軸心を中心とする回転方向に当接可能な位置に設けられた第2の当接部とを具備し、第1の当接部と第2の当接部との径方向の隙間の幅または回転方向の隙間の幅それぞれが、永久磁石と対向部との隙間の幅よりも小さい構成のリニアアクチュエータ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リニアアクチュエータに関する。
従来、下記特許文献1に示すリニアアクチュエータが提案されている。このリニアアクチュエータでは、固定子の構成部品であるインナコアは、その外側面に永久磁石が配設されている。また、可動子の構成部品であるアウタコアは、その一部を内側に突出した磁極部を有している。この磁極部と永久磁石とは、径方向に所定の幅を有する隙間を介して対向配置されている。
さらに、このリニアアクチュエータは、固定子の構成部品であるシャフトをアウタコアと同軸同心に支持し、且つシャフトに対してアウタコアをスラスト方向に往復動させるよう弾性支持する板バネを備えている。
特開2007−135351号公報
特許文献1に示すリニアアクチュエータは、シャフトをスラストベアリングなどで支持する必要がないため、シャフトとスラストベアリングとの摩擦による機械損失を低減することができる。しかし、可動子の可動範囲を大きくするために剛性の低い板バネを用いる場合、可動子の径方向の剛性が小さくなる。そのため、たとえばリニアアクチュエータを設置している他の機器から、可動子の往復動方向とは異なる方向の力がリニアアクチュエータに作用した場合には、可動子が径方向に変位し、可動子の磁極部が固定子の永久磁石に衝突して永久磁石を破損するという問題があった。また、可動子が繰り返し径方向に変位する場合には、板バネが金属疲労によって破損するという問題もあった。
なお、一般に磁極部と永久磁石との間隔は小さい(たとえば1mm以下)ため、間にゴムシートなどの緩衝材を挿入することが困難である。また、仮にゴムシートなどを挿入できる場合でも、磁極部または永久磁石に接着しなければならないため、材料コストや組立コストが増加するという問題がある。
本発明は上記課題に鑑み、他の緩衝材などを何ら必要とすることなく磁石および板バネの損傷を確実に防止し得るリニアアクチュエータの提供を目的とする。
本発明は、互いに径方向内外に配置された固定子および可動子と、前記固定子および可動子のうちの一方に設けられた永久磁石と、固定子および可動子のうちの他方に設けられて前記永久磁石に所定の隙間を介して径方向で対向配置される磁極部と、固定子および可動子を同一の軸心となるよう支持し且つ固定子に対して可動子を軸方向に往復動可能に弾性支持する板バネと、を備えたリニアアクチュエータであって、前記固定子および可動子のうちの一方に設けられた第1の当接部と、前記固定子および可動子のうちの他方に設けられ、前記第1の当接部に対して前記径方向または前記軸心を中心とする回転方向に当接可能な位置に設けられた第2の当接部とを具備し、前記第1の当接部と第2の当接部との前記径方向の隙間の幅または前記回転方向の隙間の幅それぞれが、前記永久磁石と前記磁極部との隙間の幅よりも小さいことを特徴としている。
上記構成では、リニアアクチュエータを設置している他の機器から、可動子の往復動方向とは異なる方向の力がリニアアクチュエータに作用した場合、永久磁石と磁極部とが近づき、第1の当接部と第2の当接部とが相対的に近づくよう変位する。そして、上記構成では、第1の当接部と第2の当接部との径方向の隙間の幅または回転方向の隙間の幅それぞれが、永久磁石と磁極部との隙間の幅よりも小さく設定されている。したがって、永久磁石と磁極部とが接触する前に(永久磁石と磁極部とが当接するまでに)第1の当接部と第2の当接部とが接触する。このように、第1の当接部と第2の当接部とが接触すると、永久磁石と磁極部とはそれ以上近づくのを制限されて磁極部が永久磁石に接触しないから、磁極部が永久磁石に接触することによる永久磁石の破損を防止できるという効果がある。
また、可動子の往復動方向とは異なる方向の力がリニアアクチュエータに繰返して作用すると、板バネもその方向の変位を繰返す。しかしながら、上記構成では、第1の当接部と第2の当接部との径方向の隙間の幅または回転方向の隙間の幅それぞれが、永久磁石と磁極部との隙間の幅よりも小さく設定されている。したがって、板バネの径方向の変位量は、第1の当接部と第2の当接部との径方向の隙間の幅、または回転方向の隙間の幅に制限される。このように板バネの変位量を抑制することで、板バネの繰返し疲労(この場合特に、金属疲労)による破損を防止できるという効果がある。
また、第1の当接部および第2の当接部は、磁気回路を構成する部材の一部を利用してもよい。あるいは、固定子および可動子に、永久磁石および板バネの破損防止のために専用に設けた構成部品としても良い。
当接部として、磁気回路を構成する部材の一部を利用した構成では、固定子または可動子に容易に一体形成可能である。このように当接部を固定子または可動子と一体形成した構成によれば、部品コスト、組立コストの上昇を抑えたうえで、永久磁石および板バネの破損を防止する構成とすることができる、という効果がある。
前記第1の当接部と第2の当接部との隙間は、径方向に幅を有する隙間である場合、あるいは回転方向に幅を有する隙間が考えられる。この径方向での隙間の幅と回転方向での隙間の幅との大小関係は、等しくてもよいし異なっていてもよい。
特に、第1の当接部と第2の当接部との回転方向の隙間の幅を、永久磁石と磁極部との隙間の幅よりも小さくした構成は、永久磁石と磁極部とを平面で対向させた形態の場合に適している。
本発明のリニアアクチュエータでは、前記第1の当接部は、少なくとも一部に前記第2の当接部に向けて突出した少なくとも一つの第1の突出部を有し、前記第2の当接部は、少なくとも一部に前記第1の当接部に向けて突出した少なくとも一つの第2の突出部を有することを特徴としている。
上記構成において、第1の突出部と第2の突出部どうしが径方向あるいは回転方向で当接することで、永久磁石と磁極部とはそれ以上近づくのを制限されるから、磁極部が永久磁石に接触することによる永久磁石の破損を防止する。また、板バネの径方向の変位量が抑制されるから、繰返し疲労による板バネの破損を防止できるという効果がある。
本発明のリニアアクチュエータでは、前記第1の当接部は、少なくとも一部に前記第2の当接部に向けて突出した少なくとも一つの突出部を有し、前記第2の当接部は、少なくとも一部に前記第1の当接部を収容可能な少なくとも一つの凹部を有することを特徴としている。
収容とは、突出部は凹部に径方向の幅を有する隙間、または回転方向の幅を有する隙間を介して径方向あるいは回転方向に対向する、という意味合いである。そしてこの構成では、突出部が凹部に収容された状態で、突出部と凹部とは径方向または回転方向で当接可能となっている。
上記構成において、突出部が凹部に収納された状態で、リニアアクチュエータを設置している他の機器から、可動子の往復動方向とは異なる方向の力がリニアアクチュエータに作用した場合、突出部と凹部どうしが径方向、あるいは回転方向で相対的に近づく。そして突出部と凹部どうしが径方向、あるいは回転方向で当接することで永久磁石と磁極部とはそれ以上近づくのを制限されて、磁極部が永久磁石に接触することによる永久磁石の破損を防止する。また、板バネの径方向の変位量が抑制されるから、板バネの繰返し疲労による破損を防止できるという効果がある。
本発明のリニアアクチュエータでは、前記第1の当接部は、前記固定子および可動子のうち径方向内側に配置された一方に前記軸心を共通の軸心として挿通したシャフトであり、前記第2の当接部は、前記固定子および可動子のうち径方向外側に配置された他方に設けられて前記シャフトの端部側が挿通する穴を有したフランジであり、前記第1の当接部と第2の当接部との径方向の隙間の幅が、前記永久磁石と前記磁極部との隙間の幅よりも小さいことを特徴としている。
上記構成において、リニアアクチュエータを設置している他の機器から、可動子の往復動方向とは異なる方向の力がリニアアクチュエータに作用した場合、永久磁石と磁極部、シャフトの外周面とフランジの穴の周面がそれぞれ相対的に近づくよう変位する。そして、シャフトの外周面とフランジの穴の周面との間の径方向の隙間は、径方向の幅が、永久磁石と磁極部との隙間の幅に比べて小さいから、シャフトの外周面とフランジの穴の周面とが接触すると、永久磁石と磁極部とはそれ以上近づかずに接触することがない。したがって、永久磁石と磁極部との接触による永久磁石の破損を防止できるという効果がある。
また、板バネの径方向の変位量は、シャフトの外周面とフランジの穴の周面との間の径方向の隙間の幅に制限される。このように板バネの変位量を抑制することで、板バネの繰返し疲労による破損を防止できるという効果がある。
本発明のリニアアクチュエータでは、固定子および可動子に設けられた当接部どうしの径方向または回転方向の隙間の幅が、永久磁石と磁極部との隙間の幅よりも小さく設定されている。このように構成することで、永久磁石の破損を防止するための緩衝材等の部材を用いることなく、永久磁石と磁極部とが接触しないようにすることで、永久磁石の破損を防止することができるという効果がある。
また、固定子および可動子に設けられた当接部どうしの径方向または回転方向の隙間の幅を、繰返し振動による板バネの破損が生じない範囲に設定することで、板バネの破損や塑性変形を防止することができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態に係るリニアアクチュエータを、図面に基づいて説明する。先ず、図1ないし図6に基づいて本発明の第一の実施形態を説明する。なお、この実施形態では、リニアアクチュエータを車両に搭載するアウタ可動型の制振装置として使用した場合を例として示す。
図1はリニアアクチュエータの単体正面図、図2は側面図、図3は平面図、図4は全体斜視図、図5は縦断面斜視図、図6は板バネの正面図である。
これらの図に示すように、本発明の実施形態に係るリニアアクチュエータ1は、固定子2と可動子3と板バネ41,42とを備えている。
固定子2は可動子3の内側にあって、不図示の車体側に固定される。可動子3は固定子2に対して前後方向(スラスト方向)に往復動可能に支持されている。
ここで固定子2の構成を説明する。固定子2は、インナコア20と,ボビン200と,コイル201A,201Bと,永久磁石21,22と、シャフト23とを備えている。
ボビン200はコイル201A,201Bを巻回するコイル巻回部202,203を上下部にそれぞれ有する。インナコア20の上端面20aおよび下端面20bはそれぞれ上方および下方に向けて凸となる円弧面に形成されている。
永久磁石21,22はインナコア20の上端面20aおよび下端面20bにそれぞれ固着されている。永久磁石21,22のそれぞれの上端面21aおよび下端面22aは上方および下方に向けて凸となる円弧面に形成されている。
シャフト23は、インナコア20の中心に前後方向に挿通されている。シャフト23は、その軸心方向途中部分に比べて前部が拡大されて、前部に拡大部231が形成されている。
シャフト23はその後部側からインナコア20の前方から挿通されるもので、後部に拡大部231と同径の拡大スリーブ232が外嵌固定されている。
拡大部231とインナコア20の前面との間に、拡大部231と同径の前部スリーブ233が挿通されている。拡大スリーブ232とインナコア20の後面との間に、拡大スリーブ232と同径の後部スリーブ234が挿通されている。
次に、可動子3の構成を説明する。可動子3は、角筒状のアウタコア30とフランジ部材31,32とを備えている。
アウタコア30は、磁性材料の一例であるケイ素鋼板を前後方向(シャフト23の軸心方向)Frで密着するよう積層した積層体とされている。
アウタコア30の内面のうちその上面に、下方に向けて突出する上対向部301が一体的に形成されている。アウタコア30の内面のうちその下面に、上方に向けて突出する下対向部302が一体的に形成されている。
上対向部301および下対向部302はともに鉄部材からなる磁極部である。また、これら上対向部301および下対向部302は、それぞれ同一形状のものを前後方向Frに離間して配置されている。
上対向部301の対向部下面301aは、上側の永久磁石21の上端面21aと、径方向において所定の幅δ1の隙間C1を介して対向配置されている。この場合の径方向は、インナコア20の中心P1を始点とする径方向である。
下対向部302の対向部上面302aは、下側の永久磁石22の下端面22aと、径方向において所定の幅δ2の隙間C2を介して対向配置されている。この場合の径方向は、インナコア20の中心P1を始点とする径方向である。
隙間C1の径方向での幅δ1および隙間C2の径方向での幅δ2は等しく設定されている。
なお、アウタコア30の上部および下部の左右方向中心部に、保持軸体303,304が前後方向に挿通されている。保持軸体303,304の前後端部は、それぞれアウタコア30から突出している。
前側のフランジ部材31は、アウタコア30に前方側から板バネ41を介して重ねられている。後側のフランジ部材32は、アウタコア30に後方側から板バネ42を介して重ねられている。
前側のフランジ部材31は、板バネ41の前面に重ねられる内側フランジ33と、内側フランジ33の前側に重ねられる外側フランジ35との組合わせから構成されている。
後側のフランジ部材32は、板バネ42の後面に重ねられる内側フランジ34と、内側フランジ34の後側に重ねられる外側フランジ36との組合わせから構成されている。
各内側フランジ33,34は、それぞれ正面視して矩形枠形状に形成され、それぞれの内側フランジ33,34の上部および下部に各保持軸体303,304の前後端部が挿通されている。
各外側フランジ35,36は、それぞれ本体部331,341と突出部332,342とから一体的に形成されている。各本体部331,341は矩形枠形状に形成されている。各突出部332,342は、本体部331,341の上下方向途中部から外側に突出されている。
さらに、各突出部332,342の構成を詳述する。前側のフランジ部材31の突出部332は、脚部332aと連続部3321とから構成されている。後側のフランジ部材32の突出部342は、脚部342aと連続部3421とから構成されている。
前側のフランジ部材31の脚部332aは、本体部331の上下方向途中部においてその左右両側からそれぞれ前方へ向けて立上るよう形成されている。
後側のフランジ部材32の脚部342aは、本体部341の上下方向途中部においてその左右両側からそれぞれ後方へ向けて立上るよう形成されている。
また、連続部3321は、脚部332a間に渡された平板状に形成されている。連続部3421は、脚部342a間に渡された平板状に形成されている。
連続部3321の中心部に、シャフト23の拡大部231が遊嵌する規制穴3322が形成されている。連続部3421の中心部に、拡大スリーブ232が遊嵌する規制穴3422が形成されている。
規制穴3322の周面3322aと拡大部231の外周面231aとは、径方向において所定の幅δ3に設定された環状隙間C3を介して対向配置されている。
規制穴3422の周面3422aと拡大スリーブ232の外周面232aとは径方向において所定の幅δ4に設定された環状隙間C3を介して対向配置されている。
この場合の径方向は、シャフト23の軸心(インナコア20の中心でもある)を始点とする径方向である。すなわち各環状隙間C3,C4の径方向の幅δ3,δ4は、それぞれ周方向の何れの位置においても等しい。また、環状隙間C3の径方向方向の幅δ3と、環状隙間C4の径方向の幅δ4とは等しく設定されている。
環状隙間C3,C4の径方向の幅δ3,δ4は、隙間C1および隙間C2の径方向の幅δ1,δ2に比べて小さく設定されている。
前側の板バネ41は、アウタコア30と前側のフランジ部材31(内側フランジ33)との間に介装されている。後側の板バネ42は、アウタコア30と後側のフランジ部材32(内側フランジ34)との間にそれぞれ介装されている。
板バネ41,42は、それぞれ同一形状に形成されているので、図6を兼用の図として、異なる符号を付して説明する。各板バネ41,42は、均一な厚さの金属板を打ち抜き加工することで形成されている。各板バネ41,42は、アウタコア30に重ねられる枠部411,421と、枠部411,421の内側の可撓部412,422とから一体的に形成されている。
板バネ41,42の構成部のうち、枠部411,421がフランジ部材31,32とアウタコア30とで前後方向に挟持される。枠部411,421の四隅に、ボルト挿通孔411a,421aが形成されている。枠部411,421の上下部の左右方向中間位置に、保持軸体303,304の端部を挿通する凹部411b,421bが形成されている。
可撓部412,422は正面視して、「8」の字状に形成されている。「8」の字の中央の線が交差する部分に相当する中心部4121,4221に、シャフト23の途中部分を挿通する挿通孔4121a,4221aが形成されている。また、「8」の字のマルの内側に相当する箇所に、コイル巻回部202,203を内側に通すことが充分に可能な大きさの挿通開口4122,4222がそれぞれ形成されている。
前側の板バネ41の中心部4121は、拡大部231と前部スリーブ233との間に挟持されている。後側の板バネ42の中心部4121は、拡大スリーブ232と後部スリーブ234との間に挟持されている。
可動子3の四隅にボルトBが前後方向に挿通され、これらボルトBの先端にナットNが締結されて、アウタコア30、板バネ41,42、フランジ部材31,32が一体化されている。
上記構成のリニアアクチュエータ1では、コイル201A,201Bに通電していない状態では、永久磁石21,22から生じる磁力により、シャフト23が可動子3(アウタコア)に対して所定位置に保持されている。
コイル201A,201Bに通電すると、コイル201A,201Bに流れる電流により生じる磁界と永久磁石21,22から生じている磁界の向きとに基づき、可動子3がシャフト23に沿って前後方向Frに往復動する。この可動子3の往復動作を利用することで、リニアアクチュエータ1を車両に搭載して制振装置として用いることができる。
この場合、上記構成のリニアアクチュエータ1では、これをアウタ可動型として用いることから、インナ側の構成部品である固定子2(シャフト23)を車両の所定の部位に固定するようにして取付ける。
車両の走行に伴いリニアアクチュエータ1に外乱等の外力が作用し、固定子2に対して可動子3が径方向で振動すると、固定子2に対して可動子3を支持している板バネ41,42もまた径方向で振動をする。このように、外乱振動は、板バネ41,42を径方向に大きく振動させる要因となる。
上記実施形態では、径方向で接触可能な当接部が、可動子3側と固定子2側に振り分けられている。具体的に当接部は、可動子3の構成部品であるフランジ部材(第1の当接部に相当する)31,32と、固定子2の構成部品であるシャフト(第2の当接部に相当する)23である。そしてシャフト23の拡大部231の外周面231aと、フランジ部材31の連続部3321に形成した規制穴3322の周面3322aとは、径方向に所定の幅δ3の環状隙間C3を介して対向配置されている。
また、シャフト23の拡大スリーブ232の外周面232aと、フランジ部材32の連続部3421に形成した規制穴3422の周面3422aとは、径方向において所定の幅δ4に設定された環状隙間C4を介して対向配置されている。したがって、シャフト23が径方向に振動可能な範囲は幅δ3,δ4の範囲となる。
つまり、外乱による板バネ41の振動が、例えば共振等の大きな振動となる前に、拡大部231の外周面231aと規制穴3322の周面3322aとが当接するよう、幅δ1,δ2に対する幅δ3の大きさを設定する。
また、外乱による板バネ42の振動が、例えば共振等の大きな振動となる前に、拡大スリーブ232の外周面232aと規制穴3422の周面3422aとが当接するよう、幅δ1,δ2に対する幅δ4の大きさを設定する。
あるいは、板バネ41,42に繰返し振動が発生したとしても該繰返し振動による板バネ41,42の破損や塑性変形が抑えられる範囲に、幅δ1,δ2に対する幅δ3、幅δ1,δ2に対する幅δ4を設定する。
このよう構成することで、両板バネ41,42の損傷、破損、塑性変形の発生を防止することができる。
しかも、環状隙間C3,C4の径方向の幅δ3,δ4は、隙間C1および隙間C2の径方向の幅δ1,δ2に比べて小さく設定されている。よって、拡大部231の外周面231aと規制穴3322の周面3322aとが当接し、拡大スリーブ232の外周面232aと規制穴3422の周面3422aとが当接することで、永久磁石21,22がアウタコア30の上対向部301および下対向部302に接触するのを防止することができる。
このように、上記のように幅δ1,δ2と幅δ3,δ4との関係を設定することで、両板バネ41,42が共振する状態になるのを防止して、両板バネ41,42の破損を防止することができるとともに、永久磁石21,22の破損も防止することができる。
なお、上対向部301および下対向部302はアウタコア30に形成された磁極部であるが、磁極部以外に設けた対向部分、あるいは突出部分であっても良い。
次に、本発明の第二の実施形態を説明する。図7は第二の実施形態を示すリニアアクチュエータの単体正面図、図8は固定子の一部を示す斜視図、図9は可動子(アウタコア)の単体斜視図である。図7では便宜上、板バネの一部を省略して、これを仮想線で示している。
また、上記第一の実施形態と同様の機能を有する構成部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
第二の実施形態におけるリニアアクチュエータ1は、フランジ部材31,32に前記突出部332,342を有さない。また、板バネ41,42の破損を防止する手段が、第一の実施形態と異なる。
すなわちこの実施形態では、板バネ41,42の破損を防止する手段が、アウタコア30に特別に設けたアウタ側突起5A,5Bと、インナコア20に特別に設けたインナ側突起60,61とから構成されている。
アウタコア30の各内側面310,311とインナコア20の各外側面210,211とは上下方向に沿っており、互いに平行な平面に形成されている。
ここで、アウタ側突起5A,5Bの構成を説明する。
一方のアウタ側突起5Aは、アウタコア30の一方の内側面310に一体的に形成されている。一方のアウタ側突起5Aは、アウタ側上突起部50とアウタ側下突起部52とから構成されている。
他方のアウタ側突起5Bは、アウタコア30の他方の内側面311に一体的に形成されている。他方のアウタ側突起5Bは、アウタ側上突起部51とアウタ側下突起部53とから構成されている。
各アウタ側上突起部50,51およびアウタ側下突起部52,53は、前後方向に長い直方体形状に形成されている。各アウタ側上突起部50,51とアウタ側下突起部52,53の前後方向の長さは、アウタコア30の前後方向長さに等しく設定されている。各アウタ側上突起部50,51とアウタ側下突起部52,53の内側への突出量は等しく設定されている。
一方のアウタ側上突起部50と一方のアウタ側下突起部52とは、上下方向に離間して配置されている。他方のアウタ側上突起部51と他方のアウタ側下突起部53とは、上下方向に離間して配置されている。
一方のアウタ側上突起部50および一方のアウタ側下突起部52の上下方向の対向面500,510どうしは、それぞれ前後方向に沿う平面に形成されている。
他方のアウタ側上突起部51および他方のアウタ側下突起部53の上下方向での対向面501,511どうしは、それぞれ前後方向に沿う平面に形成されている。
ここで、インナ側突起60,61の構成を説明する。
インナ側突起60,61は、それぞれ突出部に相当し、インナコア20の各外側面210,211に一体的に形成されて、アウタ側上突起部50,51とアウタ側下突起部52,53との間にそれぞれ挿入されている。これらインナ側突起60,61の外側への突出量は等しく設定されている。
各インナ側突起60,61は、それぞれ前後方向に長い直方体形状に形成されている。但しその長さは、インナコア20の前後方向長さに比べて短く設定されている。
インナ側突起60は、アウタ側上突起部50,アウタ側下突起部52の間、インナ側突起61はアウタ側上突起部51,アウタ側下突起部53の間にそれぞれ収容されている。したがって、アウタ側上突起部50およびアウタ側下突起部52、アウタ側上突起部51,アウタ側下突起部53によってそれぞれ形成されるインナ側突起60,61の収容部分が凹部に相当する。
各インナ側突起60,61の上面600,610、下面601,611、および側面602,612は、前後方向に沿う平面に形成されている。
一方のインナ側突起60の上面600と、一方のアウタ側上突起部50の対向面500とは、径方向における所定の幅δ5の隙間C5を介して対向配置されている。この場合の径方向は上下方向であり、上面600と対向面500とが上下方向で対向している。
一方のインナ側突起60の下面601と、一方のアウタ側下突起部52の対向面510とは、径方向における所定の幅δ6の隙間C6を介して対向配置されている。この場合の径方向は上下方向であり、下面601と対向面510とが上下方向で対向している。
一方のインナ側突起60の側面602と、アウタコア30の一方の内側面310とは、径方向における所定の幅δ7の隙間C7を介して対向配置されている。この場合の径方向は、左右方向であり、側面602と内側面310とが左右方向で対向している。
他方のインナ側突起61の上面610と、他方のアウタ側上突起部51の対向面501とは、径方向における所定の幅δ8の隙間C8を介して対向配置されている。この場合の径方向は上下方向であり、上面610と対向面501とが上下方向で対向している。
他方のインナ側突起61の下面611と、他方のアウタ側下突起部53の対向面511とは、径方向における所定の幅δ9の隙間C9を介して対向配置されている。この場合の径方向は上下方向であり、下面611と対向面511とは上下方向で対向している。
他方のインナ側突起61の側面612と、アウタコア30の他方の内側面311とは、径方向における所定の幅δ10の隙間C10を介して対向配置されている。この場合の径方向は左右方向であり、側面612と内側面311とは左右方向で対向している。
これら所定の幅δ5〜δ10は、前記上対向部301の対向部下面301aと、上側の永久磁石21の上端面21aと間の幅δ1に比べて小さく設定されている。また、前記下対向部302の対向部上面302aと、下側の永久磁石22の下端面22aとの間の幅δ2に比べて小さく設定されている。
なお、幅δ5〜δ10の大きさの関係はδ7=δ10,δ5=δ6=δ8=δ9であり、この場合はδ5=δ6=δ8=δ9<δ7=δ10<δ1=δ2である。
なお、図示しないが、各インナ側突起60,61の側面602,612に、コイル201A,201Bどうしを接続するための渡り線を収納する凹部が形成されている。この凹部は、該渡り線を外側面210,211に沿わせるような構成が好ましい。
他の構成は上記実施形態と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
以上のような構成の第二の実施形態では、アウタ側上突起部50,51、アウタ側下突起部52,53、インナ側突起60,61、およびアウタコア30の内側面310,311が当接部として機能する。
上記構成では、板バネ41,42の径方向への変形量は、制限される。すなわち板バネ41,42の上方への変形量は、一方のアウタ側上突起部50の対向面500が一方のインナ側突起60の上面600に当接することで、幅δ5に制限される。また、他方のアウタ側上突起部51の対向面501が他方のインナ側突起61の上面610に当接することで、幅δ8に制限される。
板バネ41,42の下方への変形量は、一方のアウタ側下突起部52の対向面510が一方のインナ側突起60の下面601に当接することで、幅δ6に制限される。また、他方のアウタ側下突起部53の対向面511が他方のインナ側突起61の下面611に当接することで、幅δ9に制限される。
板バネ41,42の右方への変形量は、アウタコア30の一方の内側面310が一方のインナ側突起60の側面602に当接することで幅δ7に制限される。板バネ41,42の左方への変形量は、アウタコア30の他方の内側面311が他方のインナ側突起61の側面612に当接することで、幅δ10に制限される。
なお、各インナ側突起60,61の側面602,612に、コイル201A,201Bどうしを接続するための渡り線を収納する凹部が形成されている。この構成により、アウタコア30が径方向に変形してアウタコア30の内側面310,311がインナ側突起60,61の側面602,612に当接しても、渡り線の切断や損傷を防止することができる。
本発明の第二の実施形態では、幅δ5〜δ10を、板バネ41,42が破損する変形量より小さく設定した構成により、板バネ41,42の破損や塑性変形の発生を防止でき、リニアアクチュエータ1の機能を維持することができる。
特に、幅δ5,δ6,δ8,δ9を何れも幅δ1,δ2に比べて小さく設定した構成により、永久磁石21がアウタコア30の上対向部301に接触するのを防止し、永久磁石22がアウタコア30の下対向部302に接触するのを防止できる。これによって、永久磁石21,22の破損を防止することができる。
次に、本発明の第三の実施形態を図10に基づいて説明する。図10は第三の実施形態を示すリニアアクチュエータの正面図である。
第三の実施形態が、第二の実施形態と異なる構成を説明する。第三の実施形態では、板バネ41,42の破損を防止する手段が、第二の実施形態と異なる。
第二の実施形態では、アウタ側突起5A,5Bを、それぞれ上下に離間したアウタ側上突起部50,51およびアウタ側下突起部52,53から構成した。また、インナ側突起60,61を、それぞれアウタ側上突起部50,51とアウタ側下突起部52,53との間に介装する構成とした。
この構成に対して、第三の実施形態では、インナ側突起を上下対に設け、アウタ側突起をインナ側突起の間に介装する構成としている。
ここで、インナ側突起7A,7Bの構成を説明する。
一方のインナ側突起7Aは、インナコア20の一方の側面210に一体的に形成されている。一方のインナ側突起7Aは、インナ側上突起部70とインナ側下突起部72とから構成されている。
他方のインナ側突起7Bは、インナコア20の他方の側面211に一体的に形成されている。他方のインナ側突起7Bは、インナ側上突起部71とインナ側下突起部73とから構成されている。
各インナ側上突起部70,71およびインナ側下突起部72,73は、それぞれ前後方向に長い直方体形状に形成されている。各インナ側上突起部70,71とインナ側下突起部72,73の前後方向の長さは、インナコア20の前後方向長さに対して短く設定されている。各インナ側上突起部70,71とインナ側下突起部72,73の外側への突出量は等しく設定されている。
一方のインナ側上突起部70と一方のインナ側下突起部72とは、上下方向に離間して配置されている。他方のインナ側上突起部71と他方のインナ側下突起部73とは、上下方向に離間して配置されている。
一方のインナ側上突起部70および一方のインナ側下突起部72の上下方向の対向面700,701どうしは、それぞれ前後方向に沿う平面に形成されている。
他方のインナ側上突起部71および他方のインナ側下突起部73の上下方向での対向面710,711どうしは、それぞれ前後方向に沿う平面に形成されている。
ここで、アウタ側突起80,81の構成を説明する。
一方のアウタ側突起80は、アウタコア30の一方の内側面310に一体的に形成されて、インナ側上突起部70とインナ側下突起部72との間にそれぞれ挿入されている。
他方のアウタ側突起81は、アウタコア30の他方の内側面311に一体的に形成されて、インナ側上突起部71とインナ側下突起部73との間にそれぞれ挿入されている。
これらアウタ側突起80,81の内側への突出量は等しく設定されている。これらアウタ側突起80,81は、それぞれ前後方向に長い直方体形状に形成されている。その長さは、アウタコア30の前後方向長さに等しく設定されている。
各アウタ側突起80,81の上面800,810、下面801,811、および側面802,812は、前後方向に沿う平面に形成されている。
一方のアウタ側突起80の上面800と、一方のインナ側上突起部70の対向面700とは、径方向における所定の幅δ11の隙間C11を介して対向配置されている。この場合の径方向は上下方向であり、上面800と対向面700とは上下方向で対向している。
一方のアウタ側突起80の下面801と、一方のインナ側下突起部72の対向面701とは、径方向における所定の幅δ12の隙間C12を介して対向配置されている。この場合の径方向は上下方向であり、下面801と対向面701とは上下方向で対向している。
一方のアウタ側突起80の側面802と、インナコア20の一方の内側面210とは、径方向における所定の幅δ13の隙間C13を介して対向配置されている。この場合の径方向は左右方向であり、側面802と内側面210とは左右方向で対向している。
他方のアウタ側突起81の上面810と、他方のインナ側上突起部71の対向面710とは、径方向における所定の幅δ14の隙間C14を介して対向配置されている。この場合の径方向は上下方向であり、上面810と対向面710とは上下方向で対向している。
他方のアウタ側突起81の下面811と、他方のインナ側下突起部73の対向面711とは、径方向における所定の幅δ15の隙間C15を介して対向配置されている。この場合の径方向は上下方向であり、下面811と対向面711とは上下方向で対向している。
他方のアウタ側突起81の側面812と、インナコア20の他方の内側面211とは、径方向における所定の幅δ16の隙間C16を介して対向配置されている。この場合の径方向は左右方向であり、側面812と内側面211とは左右方向で対向している。
これら所定の幅δ10〜δ16は、前記上対向部301の対向部下面301aと、上側の永久磁石21の上端面21aと間の幅δ1に比べて小さく設定されている。また、前記下対向部302の対向部上面302aと、下側の永久磁石22の下端面22aとの間の幅δ2に比べて小さく設定されている。
この実施形態では、当接部がインナ側上突起部70,71、インナ側下突起部72,73、アウタ側突起80,81、およびインナコア20の側面210,211から構成されている。そして、インナ側上突起部70,71、インナ側下突起部72,73が第1の当接部に相当し、アウタ側突起80,81が第2の当接部に相当する。
また、アウタ側突起80がインナ側上突起部70,インナ側下突起部72の間、アウタ側突起81がインナ側上突起部71、インナ側下突起部73の間にそれぞれ収容されている。したがって、インナ側上突起部70およびインナ側下突起部72、インナ側上突起部71およびインナ側下突起部73によってそれぞれ形成されるアウタ側突起80,81の収容部分が凹部に相当する。
幅δ11〜δ16の大きさの関係はδ13=δ16,δ11=δ12=δ14=δ15であり、この場合はδ11=δ12=δ14=δ15<δ13=δ16<δ1=δ2である。
なお、図示しないが、インナ側上突起部70,71、インナ側下突起部72,73、およびインナコア20の側面210,211に、コイル201A,201Bどうしを接続するための渡り線を収納する凹部が形成されている。この凹部は、該渡り線を外側面210,211よりも内側に収納する構成が好ましい。
他の構成は上記第二の実施形態と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
上記構成では、板バネ41,42の径方向への変形量は、制限される。すなわち板バネ41,42の上方への変形量は、一方のアウタ側突起80の上面800が一方のインナ側上突起部70の対向面700に当接することで、幅δ11に制限される。また、他方のアウタ側突起81の上面810が他方のインナ側上突起部71の対向面710に当接することで、幅δ14に制限される。
板バネ41,42の下方への変形量は、一方のアウタ側突起80の下面801が一方のインナ側下突起部72の対向面701に当接することで、幅δ12に制限される。また、他方のアウタ側突起81の下面811が他方のインナ側下突起部73の対向面711に当接することで、幅δ15に制限される。
板バネ41,42の右方への変形量は、一方のアウタ側突起80の側面802がインナコア20の一方の側面210に当接することで幅δ13に制限される。板バネ41,42の左方への変形量は、他方のアウタ側突起81の側面812がインナコア20の他方の側面211に当接することで、幅δ16に制限される。
このように板バネ41,42の径方向での変形量を規制することで、板バネ41,42の破損、塑性変形の発生を防止することができる。
本発明の第三の実施形態では、幅δ11〜δ16を、板バネ41,42が破損、塑性変形が発生する変形量より小さく設定した構成により、板バネ41,42の破損や塑性変形を防止でき、その機能を維持することができる。
特に、幅δ11,δ12,δ14,δ15を何れも幅δ1,δ2に比べて小さく設定した構成により、永久磁石21がアウタコア30の上対向部301に接触するのを防止でき、永久磁石22がアウタコア30の下対向部302に接触するのを防止できる。これによって、永久磁石21,22の破損を防止することができる。
インナ側上突起部70,71、インナ側下突起部72,73、およびインナコア20の側面210,211に、コイル201A,201Bどうしを接続するための渡り線を収納する凹部が形成されている。この構成により、アウタ側突起80,81の側面802,812がインナコア20の側面210,211に当接しても、渡り線の破損や損傷を防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の適用範囲はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記各実施形態は、リニアアクチュエータ1をアウタ可動型として説明したが、アウタコア30側を固定子とし、インナコア20側を可動子としたインナ可動型のリニアアクチュエータ1として用いることも可能である。このように構成した場合でも、上記各実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
第三の実施形態では、突起を、アウタコア30、インナコア20に振り分けた構成としている。しかしながら、アウタコア30に突起を設けず、その内側面にインナコア20の側面に設けた突起が挿入される凹部を設ける構成としてもよい。
あるいは、インナコア20に突起を設けず、その外側面にアウタコア30の内側面に設けた突起が挿入される凹部を設ける構成としてもよい。
そして、突起と凹部とを、径方向に所定の幅を有する隙間を介して対向させて、永久磁石21,22が上対向部301、下対向部302に接触する前に突起と凹部とが接触するよう構成することもできる。
このように構成することでも、永久磁石21,22や板バネ41,42の損傷や破損を防止することができる。
本発明の第一の実施形態を示すリニアアクチュエータの単体正面図 同じく側面図 同じく平面図 同じく全体斜視図 同じく縦断面斜視図 同じく板バネの正面図 本発明の第二の実施形態を示すリニアアクチュエータの単体正面図 同じく固定子の一部を示す斜視図 同じく可動子の単体斜視図 本発明の第三の実施形態を示すリニアアクチュエータの正面図
符号の説明
1…リニアアクチュエータ、2…固定子、3…可動子、5A,5B…アウタ側突起、7A,7B…インナ側突起、20…インナコア、21,22…永久磁石、30…アウタコア、31,32…フランジ部材、41,42…板バネ、50,51…アウタ側上突起部、52,53…アウタ側下突起部、60,61…インナ側突起、70,71…インナ側上突起部、72,73…インナ側下突起部、80,81…アウタ側突起、331,341…本体部、332,342…突出部、C1,C2…隙間、C3,C4…環状隙間

Claims (4)

  1. 互いに径方向内外に配置された固定子および可動子と、前記固定子および可動子のうちの一方に設けられた永久磁石と、固定子および可動子のうちの他方に設けられて前記永久磁石に所定の隙間を介して径方向で対向配置される磁極部と、固定子および可動子を同一の軸心となるよう支持し且つ固定子に対して可動子を軸方向に往復動可能に弾性支持する板バネと、を備えたリニアアクチュエータであって、
    前記固定子および可動子のうちの一方に設けられた第1の当接部と、
    前記固定子および可動子のうちの他方に設けられ、前記第1の当接部に対して前記径方向または前記軸心を中心とする回転方向に当接可能な位置に設けられた第2の当接部とを具備し、
    前記第1の当接部と第2の当接部との前記径方向の隙間の幅または前記回転方向の隙間の幅それぞれが、前記永久磁石と前記磁極部との隙間の幅よりも小さいことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 前記第1の当接部は、少なくとも一部に前記第2の当接部に向けて突出した少なくとも一つの第1の突出部を有し、
    前記第2の当接部は、少なくとも一部に前記第1の当接部に向けて突出した少なくとも一つの第2の突出部を有する請求項1記載のリニアアクチュエータ。
  3. 前記第1の当接部は、少なくとも一部に前記第2の当接部に向けて突出した少なくとも一つの突出部を有し、
    前記第2の当接部は、少なくとも一部に前記第1の当接部を収容可能な少なくとも一つの凹部を有する請求項1記載のリニアアクチュエータ。
  4. 前記第1の当接部は、前記固定子および可動子のうち径方向内側に配置された一方に前記軸心を共通の軸心として挿通したシャフトであり、
    前記第2の当接部は、前記固定子および可動子のうち径方向外側に配置された他方に設けられて前記シャフトの端部側が挿通する穴を有したフランジであり、
    前記第1の当接部と第2の当接部との径方向の隙間の幅が、前記永久磁石と前記磁極部との隙間の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のリニアアクチュエータ。
JP2008272335A 2008-10-22 2008-10-22 リニアアクチュエータ Active JP5618171B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008272335A JP5618171B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 リニアアクチュエータ
PCT/JP2009/068213 WO2010047377A1 (ja) 2008-10-22 2009-10-22 リニアアクチュエータ
KR1020117009051A KR20110085997A (ko) 2008-10-22 2009-10-22 리니어 액추에이터
CN200980141570.XA CN102187554B (zh) 2008-10-22 2009-10-22 线性驱动器
CA2741416A CA2741416A1 (en) 2008-10-22 2009-10-22 Linear actuator
CN201310704719.9A CN103647427B (zh) 2008-10-22 2009-10-22 线性驱动器
CN201310704737.7A CN103647428B (zh) 2008-10-22 2009-10-22 线性驱动器
EP09822074.2A EP2348621B1 (en) 2008-10-22 2009-10-22 Linear actuator
US13/091,780 US20110198945A1 (en) 2008-10-22 2011-04-21 Linear actuator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008272335A JP5618171B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 リニアアクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010104126A true JP2010104126A (ja) 2010-05-06
JP5618171B2 JP5618171B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=42294235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008272335A Active JP5618171B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 リニアアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5618171B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013118778A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Panasonic Corp リニアアクチュエータ構造体およびこれを備える口腔衛生装置
US9647524B2 (en) 2011-05-27 2017-05-09 Sinfonia Technology Co., Ltd. Linear actuator
EP2595289A4 (en) * 2010-07-12 2018-03-07 Sinfonia Technology Co., Ltd. Moving core linear actuator
EP2595290A4 (en) * 2010-07-12 2018-03-14 Sinfonia Technology Co., Ltd. Movable iron core type linear actuator

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10117472A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯機器用振動発生装置
JPH11303736A (ja) * 1998-04-21 1999-11-02 Matsushita Refrig Co Ltd 振動式圧縮機
JPH11313476A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Matsushita Refrig Co Ltd リニアモータ
JP2004343964A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Shinko Electric Co Ltd リニアアクチュエータ
JP2004353538A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Yasunaga Corp 電磁ポンプ
JP2006050885A (ja) * 2004-06-30 2006-02-16 Nippon Cable Syst Inc 電動式のケーブル駆動装置および電動式ブレーキ装置
JP2006194181A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Nagano Keiki Co Ltd ダイアフラムポンプ
JP2007135351A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Shinko Electric Co Ltd アウタ可動型リニアアクチュエータ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10117472A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯機器用振動発生装置
JPH11303736A (ja) * 1998-04-21 1999-11-02 Matsushita Refrig Co Ltd 振動式圧縮機
JPH11313476A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Matsushita Refrig Co Ltd リニアモータ
JP2004343964A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Shinko Electric Co Ltd リニアアクチュエータ
JP2004353538A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Yasunaga Corp 電磁ポンプ
JP2006050885A (ja) * 2004-06-30 2006-02-16 Nippon Cable Syst Inc 電動式のケーブル駆動装置および電動式ブレーキ装置
JP2006194181A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Nagano Keiki Co Ltd ダイアフラムポンプ
JP2007135351A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Shinko Electric Co Ltd アウタ可動型リニアアクチュエータ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2595289A4 (en) * 2010-07-12 2018-03-07 Sinfonia Technology Co., Ltd. Moving core linear actuator
EP2595290A4 (en) * 2010-07-12 2018-03-14 Sinfonia Technology Co., Ltd. Movable iron core type linear actuator
US9647524B2 (en) 2011-05-27 2017-05-09 Sinfonia Technology Co., Ltd. Linear actuator
US9882460B2 (en) 2011-05-27 2018-01-30 Sinfonia Technology Co., Ltd. Linear actuator
JP2013118778A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Panasonic Corp リニアアクチュエータ構造体およびこれを備える口腔衛生装置
WO2013084403A1 (ja) 2011-12-05 2013-06-13 パナソニック 株式会社 リニアアクチュエータ構造体およびこれを備える口腔衛生装置
EP2790310A4 (en) * 2011-12-05 2015-12-09 Panasonic Corp STRUCTURAL BODY WITH LINEAR ACTUATOR AND ORAL HYGIENE DEVICE EQUIPPED WITH SAME

Also Published As

Publication number Publication date
JP5618171B2 (ja) 2014-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010047377A1 (ja) リニアアクチュエータ
JP2018019458A (ja) 振動モータ
JP2008033252A (ja) レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話
JP2008026431A (ja) レンズ駆動装置
JP5618171B2 (ja) リニアアクチュエータ
JP6637927B2 (ja) 回転電機のステータ
WO2008010821A2 (en) Oscillation scan mirror with improved accuracy
WO2017057315A1 (ja) リニア振動モータ
JP2007135350A (ja) アウタ可動型リニアアクチュエータ
JP6262189B2 (ja) リニア型振動アクチュエータ
JP6517625B2 (ja) リニア振動モータ及び該リニア振動モータを備える携帯電子機器
JP5168714B2 (ja) アクチュエータ
JP2009273224A (ja) リニアアクチュエータ
JP5370820B2 (ja) リニアアクチュエータ及びこの組み立て方法
JP6644632B2 (ja) 電磁式アクチュエータおよび能動型制振装置と能動型防振装置
JP2010279161A (ja) リニアアクチュエータ
JP2009232658A (ja) 回転電機
JP5360555B2 (ja) リニアアクチュエータ
CN115667758A (zh) 电磁悬架
JP2006300304A (ja) ダイナミックダンパ、ダイナミックダンパユニット及びダイナミックダンパの製造方法
JP2007135351A (ja) アウタ可動型リニアアクチュエータ
JP2006300308A (ja) 防振装置
JP5696403B2 (ja) リニアアクチュエータ
CN110120714B (zh) 外转子型旋转电机
US20240019686A1 (en) Rotary reciprocating drive actuator

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130726

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5618171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140904

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250