JP2010101237A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気通路内における尿素由来堆積物の堆積を良好に抑制すると共に、尿素由来堆積物の除去に伴うアンモニアスリップを防止することが可能な排気浄化装置を提供する。
【解決手段】アンモニアを還元剤としてエンジン1の排気中に含まれるNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒40と、アンモニア選択還元型NOx触媒40の上流側の排気中に尿素水を供給する尿素水インジェクタ44と、排気通路内に尿素由来堆積物が堆積する堆積運転領域でエンジンが運転されているか否かを判定し(S103)、堆積運転領域でエンジンが運転されている時間を計時し(S104)、計時時間が堆積限界判定時間A0に達したときに(S105)、尿素由来堆積物の堆積量の減少に従って目標温度を増加側に設定し、排気温度が目標温度となるように排気昇温制御を行うECU50とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明はエンジンの排気を浄化するための排気浄化装置に関し、特に排気中に供給された尿素水から生成されるアンモニアを還元剤として排気中のNOxを還元するアンモニア選択還元型NOx触媒を備えた排気浄化装置に関する。
エンジンの排気中に含まれる汚染物質の1つであるNOx(窒素酸化物)を浄化するための排気浄化装置として、エンジンの排気通路にアンモニア選択還元型NOx触媒を配設し、還元剤としてアンモニアをアンモニア選択還元型NOx触媒に供給することにより、NOxを還元して排気を浄化するようにした排気浄化装置が知られている。
このような排気浄化装置では、アンモニアをアンモニア選択還元型NOx触媒に供給するために、アンモニアに比べて取り扱いが容易な尿素水を排気中に供給するのが一般的であり、尿素水インジェクタなどを用いて排気中に尿素水を噴射する。尿素水インジェクタから排気中に供給された霧状の尿素水は排気の熱により加水分解し、その結果生成されるアンモニアがアンモニア選択還元型NOx触媒に供給される。こうしてNOx触媒に供給されたアンモニアと排気中のNOxとの間の脱硝反応がNOx触媒によって促進されることによりNOxが還元されて排気の浄化が行われる。
このとき、尿素水インジェクタから噴射された霧状の尿素水の一部は、排気通路内の壁面などに衝突することにより液化して排気通路や尿素水インジェクタなどに付着する。こうして付着した尿素水は、その水分が気化することにより固形の尿素結晶等となって排気通路内の壁面や尿素水インジェクタに堆積し、尿素由来堆積物となる。また、付着した尿素水の水分が気化する際の気化潜熱によってコールドスポットが生じるため、尿素水が付着した部分の周囲は更に霧状の尿素水が液化して付着しやすい状態となり、尿素由来堆積物の生成が促進されてしまうことになる。
このようにして尿素由来堆積物の生成が継続すると、排気通路における排気流動抵抗の増大や排気通路の閉塞のほか、尿素水インジェクタの作動不良を引き起こすという問題を生じるおそれがある。また、尿素由来堆積物の生成により、本来NOxの還元に必要とされるアンモニアの量が不足し、排気浄化率が低下してしまうという問題が生じる。更に、排気温度が高温となった場合に、大量に堆積している尿素由来堆積物が一気にアンモニアに転化して、アンモニア選択還元型触媒に必要以上のアンモニアが供給され、余剰となったアンモニアの大気中への放出、即ちアンモニアスリップが発生するという問題がある。
そこで、排気通路内に堆積した尿素由来堆積物を除去するため、尿素由来堆積物がある程度堆積した段階で、排気通路内を流動する排気の温度を一時的に上昇させ、尿素由来堆積物をガス化してアンモニアに転化することが考えられる。
このような排気昇温によって尿素由来堆積物を除去するようにした排気浄化装置は、特許文献1によって提案されている。この特許文献1の排気浄化装置では、排気温度が低い場合に、排気中のNOxとアンモニアとを反応させて硝酸アンモニウムを生成させ、この硝酸アンモニウムをアンモニア選択還元型触媒に積極的に堆積させる。このようにすることにより、アンモニア選択還元型触媒の還元作用が十分に得られない低い排気温度においても、排気中へのNOxの放出を防止するようにしている。
このようにしてアンモニア選択還元型触媒に積極的に堆積させた硝酸アンモニウムの堆積量が過大になると、アンモニア選択還元型触媒における排気流動抵抗が増大し、アンモニア選択還元型触媒が閉塞してしまうおそれがある。そこで、上記特許文献1の排気浄化装置では、アンモニア選択還元型触媒の上流側排気通路に介装されているパティキュレートフィルタの強制再生の際に、排気の昇温によってアンモニア選択還元型触媒に堆積している硝酸アンモニウムを燃焼させて分解し、アンモニア選択還元型触媒から除去するようにしている。
このように、上記特許文献1の排気浄化装置は硝酸アンモニウムを積極的に堆積させるものではあるが、その堆積量が過大になった場合に排気昇温によって硝酸アンモニウムを除去するようにしている。
特開2006−320854号公報
ところが、排気昇温によって尿素由来堆積物の除去を行う場合、除去を開始した時点、即ち比較的大量に尿素由来堆積物が堆積した状態で直ちに高い温度まで排気を昇温してしまうと、尿素由来堆積物が一気にガス化してアンモニアに転化してしまう。このため、アンモニア選択還元型触媒には必要以上のアンモニアが供給され、アンモニアが余剰となってアンモニアスリップが発生するという問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排気通路内における尿素由来堆積物の堆積を良好に抑制すると共に、尿素由来堆積物の除去に伴うアンモニアスリップを防止することが可能な排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の排気浄化装置は、エンジンの排気通路に配設され、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、上記アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気中に尿素水を供給する尿素水供給手段と、上記エンジンの運転領域が、上記尿素水供給手段から供給された尿素水により生成される尿素由来堆積物が上記排気通路内に堆積する堆積運転領域にあるか否かを判定する堆積運転領域判定手段と、上記堆積運転領域判定手段により上記エンジンの運転領域が堆積運転領域にあると判定されているときに計時動作を実行する計時手段と、上記計時手段により計時された時間が上記排気通路内への尿素由来堆積物の堆積限界に基づき設定された堆積限界判定時間に達したと判定したときに、上記排気通路中の排気温度が目標温度となるように排気昇温制御を行う制御手段とを備え、上記制御手段は、上記尿素由来堆積物の堆積量の減少に従って上記目標温度を上昇させることを特徴とする(請求項1)。
このように構成された排気浄化装置によれば、エンジンの運転領域が堆積運転領域にあるか否かが堆積運転領域判定手段により判定され、堆積運転領域にあると判定されているときには計時手段の計時動作が実行される。尿素由来堆積物の堆積状況はエンジンの運転領域に応じて変化し、あるエンジン運転領域では尿素由来体積物の堆積量が増加し、別のエンジン運転領域では尿素由来堆積物の堆積量が減少する。堆積運転領域としては、尿素水により生成される尿素由来堆積物が排気通路内に堆積するとき、即ち、尿素由来体積物の堆積量が増加方向に変化するときのエンジン運転領域が予め設定されており、この堆積運転領域に基づき堆積運転領域判定手段の判定処理が実行される。
よって、エンジンの運転領域が堆積運転領域にあるときの計時時間が堆積限界判定時間に達したときには、排気通路内への尿素由来堆積物の堆積量が増加して限界に近づいたと判断でき、制御手段により排気通路中の排気温度が目標温度となるように排気昇温制御が行われて、尿素由来堆積物が徐々にガス化していく。そして、このときの目標温度は尿素由来堆積物の堆積量の減少に従って上昇するように設定されるので、排気昇温制御を開始した当初は排気温度が比較的低い目標温度まで上昇し、その後の尿素由来堆積物の堆積量の減少に伴う目標温度の上昇により、排気温度は徐々に上昇していく。
一方、エンジンの運転領域が堆積運転領域にあるときの時間を計時して、計時時間と堆積限界判定時間とを比較するだけの簡単な処理により排気昇温制御の要否が判定される。
また、上記排気浄化装置において、上記制御手段は、上記尿素由来堆積物の堆積量の減少に従って増大する目標昇温速度を設定し、上記排気温度を上昇させる際の上記排気温度の変化率が上記目標昇温速度となるように、上記排気昇温制御を実行することを特徴とする(請求項2)。
このように構成された排気浄化装置によれば、排気昇温制御を行って排気温度を目標温度まで上昇させる際に、排気温度の上昇率が目標昇温速度に制御される。このとき、目標昇温速度は尿素由来堆積物の堆積量の減少に伴って増大するように設定されるので、排気昇温制御を開始した当初は排気温度が比較的小さな変化率で目標温度に向けて上昇し、尿素由来堆積物の堆積量の減少に伴って、排気温度の変化率は徐々に増大していく。
また、上記排気浄化装置において、上記制御手段は、上記排気昇温制御を実行しているときには、上記尿素水供給手段からの尿素水の供給を中止することを特徴とする(請求項3)。
このように構成された排気浄化装置によれば、排気昇温制御を実行しているときには、尿素水供給手段からの尿素水の供給が行われない。
また、上記排気浄化装置において、上記尿素水供給手段の上流側の上記排気通路に介装された酸化触媒を更に備え、上記制御手段は、上記酸化触媒に流入する排気中に燃料を供給することにより、上記排気昇温制御を行うことを特徴とする(請求項4)。
このように構成された排気浄化装置によれば、排気昇温制御において排気中に供給された燃料成分が酸化触媒で酸化することにより排気の温度が上昇し、温度の上昇した排気が尿素水供給手段より下流側の排気通路に流入する。
また、上記排気浄化装置において、上記堆積運転領域判定手段は、排気中への尿素水の供給量、上記エンジンの排気排出量、及び上記エンジンの排気温度の少なくとも一つに基づき、上記エンジン運転領域が上記堆積運転領域にあるか否かを判定することを特徴とする(請求項5)。
このように構成された排気浄化装置によれば、排気中への尿素水の供給量、エンジンの排気排出量、及びエンジンの排気温度の少なくとも一つに基づき堆積運転領域判定手段の判定が行われる。例えば尿素由来堆積物は、排気中に供給される尿素水が多いほど生成されやすく、エンジンからの排気排出量が少ないほど生成されやすく、また排気温度が低いほど生成されやすく、それに応じて排気通路への尿素由来堆積物の堆積量も変化する。よって、この特性を鑑みて、排気中に供給される尿素水が多い運転領域、排気排出量が少ない運転領域、排気温度が低い運転領域を堆積運転領域として設定し、これらの堆積運転領域にエンジン運転領域にあるときには排気通路への尿素由来堆積物の堆積量が増加方向に変化していると見なせ、その計時時間と堆積限界判定時間とを比較することで排気通路内への尿素由来堆積物の堆積量が増加して限界に近づいたことを的確に判断可能となる。
また、上記排気浄化装置において、上記制御手段は、上記尿素水供給手段近傍の排気温度と上記アンモニア選択還元型NOx触媒の入口近傍の排気温度との偏差に基づき、上記計時手段の計時時間または上記堆積限界判定時間を補正し、補正後の計時時間または堆積限界判定時間に基づき上記排気昇温制御の要否を判定することを特徴とする(請求項6)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水供給手段近傍の排気温度とアンモニア選択還元型NOx触媒の入口近傍の排気温度との偏差により堆積限界判定時間が補正され、補正後の堆積限界判定時間に基づき制御手段により判定が行われる。排気通路への尿素由来堆積物の堆積状況に影響する要因の一つとして、排ガスが排気通路内を尿素水供給手段からアンモニア選択還元型NOx触媒の入口まで流れるときの排気温度の低下が挙げられ、排気温度の低下が大きいほど排気通路内での尿素由来堆積物の堆積量が増加する傾向となる。このときの温度低下に相当する偏差に基づき計時時間または堆積限界判定時間を補正することにより排気温度の低下による影響が補償される。
本発明の排気浄化装置によれば、排気通路内に堆積した尿素由来堆積物の除去のために排気昇温制御を行う際、制御開始当初は比較的低い目標温度まで排気温度を上昇させるので、尿素由来堆積物が一気にガス化してアンモニアに転化するのを抑制し、アンモニアスリップの発生を防止することが可能となる。
そして、排気温度が一定であれば、尿素由来堆積物の堆積量が減少するのに伴ってアンモニアスリップが発生しにくくなるが、排気昇温制御では尿素由来堆積物の堆積量の減少に伴い、目標温度の上昇によって排気温度が上昇していくので、アンモニアスリップの発生を防止しながら速やかに尿素由来堆積物を排気通路内から除去することが可能となる。
加えて、エンジンの運転領域が堆積運転領域にあるときの時間を計時して、計時時間と堆積限界判定時間とを比較するだけの簡単な処理により排気昇温制御の要否が判定されるため、制御全体を簡略化可能となる。
また、請求項2の排気浄化装置によれば、排気昇温制御を行って排気温度を目標温度まで上昇させる際に、排気温度の上昇率が目標昇温速度に制御される。そして、目標昇温速度は尿素由来堆積物の堆積量の減少に伴って増大するように設定されるので、排気昇温制御を開始した当初は排気温度が比較的小さな変化率で目標温度に向けて上昇する。尿素由来堆積物は、昇温時の排気温度の変化率が大きいほど早くガス化されてアンモニアとなる傾向にあるが、このように排気昇温制御を開始した当初は排気温度が比較的小さな変化率で上昇するので、排気温度を目標温度に向けて上昇させている際にも、アンモニアスリップの発生を確実に防止することが可能となる。
また、上述したように排気温度が一定であれば尿素由来堆積物の堆積量が減少するのに伴って、アンモニアスリップは発生しにくくなるが、排気昇温制御では尿素由来堆積物の堆積量の減少に伴い、目標昇温速度の増大によって排気温度の変化率が増大するので、排気温度を目標温度に向けて上昇させている際にも、アンモニアスリップを確実に防止しながら、速やかに尿素由来堆積物を排気通路内から除去することが可能となる。
また、請求項3の排気浄化装置によれば、排気昇温制御を実行しているときには、尿素水供給手段からの尿素水の供給が行われないので、より一層確実にアンモニアスリップを防止することができる。
また、請求項4の排気浄化装置によれば、排気中に供給された燃料成分を酸化触媒で酸化させることにより排気の昇温を行うので、比較的容易に排気昇温制御を実行することが可能となる。即ち、例えばエンジンへの燃料供給を気筒内への燃料噴射によって行っている場合には、動力の発生に寄与しないタイミングで燃料を追加噴射することにより排気中に燃料を供給することが可能であることから、排気中への燃料供給のために新たな装置を設ける必要がない。また、ディーゼルエンジンの場合には、排気中のパティキュレートを捕集するためのパティキュレートフィルタを排気通路に介装するのが一般的であって、パティキュレートフィルタの強制再生で排気中に燃料を供給するための機構を既に備えているので、この場合も排気中への燃料供給のために新たな装置を設ける必要がない。
また、請求項5の排気浄化装置によれば、尿素由来堆積物の生成状況と相関する排気中への尿素水の供給量、エンジンの排気排出量、及びエンジンの排気温度に基づき判定を行うため、エンジン運転領域が排気通路に尿素由来堆積物が堆積する堆積運転領域にあるか否かを的確に判定でき、ひいては排気昇温制御の要否を適切に判断して実行することができる。
また、請求項6の排気浄化装置によれば、尿素水供給手段近傍の排気温度とアンモニア選択還元型NOx触媒の入口近傍の排気温度との偏差により計時手段の計時時間または堆積限界判定時間を補正し、補正後の計時時間または堆積限界判定時間に基づき排気昇温制御の要否を判定するため、排ガスが排気通路内を尿素水供給手段からアンモニア選択還元型NOx触媒の入口まで流れるときの排気温度の低下による影響を補償して、排気昇温制御の要否を適切に判断して実行することができる。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用された4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)の全体構成図を示しており、図1に基づき本発明に係る排気浄化装置の構成を説明する。
エンジン1は各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えており、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料を、各気筒に設けられたインジェクタ4に供給し、各インジェクタ4からそれぞれの気筒内に燃料が噴射される。
吸気通路6にはターボチャージャ8が装備されており、図示しないエアクリーナから吸入された吸気は、吸気通路6からターボチャージャ8のコンプレッサ8aへと流入し、コンプレッサ8aで過給された吸気はインタークーラ10及び吸気制御弁12を介して吸気マニホールド14に導入される。また、吸気通路6のコンプレッサ8aより上流側には、エンジン1への吸入空気流量を検出するための吸気量センサ16が設けられている。
一方、エンジン1の各気筒から排気が排出される排気ポート(図示せず)は、排気マニホールド18を介して排気管20に接続されている。なお、排気マニホールド18と吸気マニホールド14との間には、EGR弁22を介して排気マニホールド18と吸気マニホールド14とを連通するEGR通路24が設けられている。
排気管20はターボチャージャ8のタービン8bを経た後、排気絞り弁26を介して排気後処理装置28に接続されている。また、タービン8bの回転軸はコンプレッサ8aの回転軸と連結されており、タービン8bが排気管20内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動するようになっている。
排気後処理装置28は、上流側ケーシング30と、上流側ケーシング30の下流側に連通路32で連通された下流側ケーシング34とで構成され、上流側ケーシング30、連通路32及び下流側ケーシング34により本発明の排気通路が構成されている。上流側ケーシング30内には、前段酸化触媒36が収容されると共に、この前段酸化触媒36の下流側にはパティキュレートフィルタ(以下フィルタという)38が収容されている。フィルタ38は、排気中のパティキュレートを捕集することによりエンジン1の排気を浄化するために設けられる。
前段酸化触媒36は排気中のNO(一酸化窒素)を酸化させてNO(二酸化窒素)を生成するので、このように前段酸化触媒36とフィルタ38とを配置することにより、フィルタ38に捕集され堆積しているパティキュレートは、前段酸化触媒36から供給されたNOと反応して酸化し、フィルタ38の連続再生が行われるようになっている。
一方、下流側ケーシング34内には、アンモニアを還元剤として排気中のNOx(窒素酸化物)を選択還元して排気を浄化するアンモニア選択還元型NOx触媒(以下SCR触媒という)40が収容されると共に、このSCR触媒40の下流側にはSCR触媒40から流出したアンモニアを除去するための後段酸化触媒42が収容されている。
この後段酸化触媒42は、フィルタ38の強制再生でパティキュレートが焼却される際に発生するCO(一酸化炭素)を酸化し、CO(二酸化炭素)として大気中に排出する機能も有している。
また、連通路32には、連通路32内の排気中に尿素水を噴射供給する尿素水インジェクタ(尿素水供給手段)44が設けられており、尿素水を蓄えた尿素水タンク46から図示しない尿素水供給ポンプを介して尿素水インジェクタ44に尿素水が供給され、尿素水インジェクタ44を開閉することによって尿素水インジェクタ44から連通路32内の排気中に尿素水が噴射されるようになっている。
尿素水インジェクタ44から噴射された霧状の尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、SCR触媒40に供給される。SCR触媒40は供給されたアンモニアと排気中のNOxとの脱硝反応を促進することにより、NOxを還元して無害なNとする。なお、このとき、アンモニアがNOxと反応せずにSCR触媒40から流出した場合には、このアンモニアが後段酸化触媒42によって除去されるようになっている。
更に、上流側ケーシング30内の前段酸化触媒36下流側には、排気後処理装置28内を流動する排気の温度を検出するための排気温度センサ48が設けられている。
ECU(制御手段)50は、エンジン1の運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、CPU、メモリ、タイマカウンタなどから構成され、様々な制御量の演算を行うと共に、その制御量に基づき各種デバイスの制御を行っている。
ECU50の入力側には、各種制御に必要な情報を収集するため、上述した吸気量センサ16や排気温度センサ48のほか、エンジン1の回転数を検出する回転数センサ52、及び図示しないアクセルペダルの踏込量を検出するアクセル開度センサ54などの各種センサ類が接続されている。また、ECU50の出力側には、演算した制御量に基づき制御が行われる各気筒のインジェクタ4、吸気制御弁12、EGR弁22、排気絞り弁26及び尿素水インジェクタ44などの各種デバイス類が接続されている。
エンジン1の各気筒への燃料供給量の演算、及び演算した燃料供給量に基づくインジェクタ4からの燃料供給制御もECU50によって行われる。エンジン1の運転に必要な燃料供給量(主噴射量)は、回転数センサ52によって検出されたエンジン1の回転数とアクセル開度センサ54によって検出されたアクセルペダルの踏込量とに基づき、予め記憶しているマップから読み出して決定する。各気筒に供給される燃料の量は、インジェクタ4の開弁時間によって調整され、決定された燃料量に対応した駆動時間で各インジェクタ4が開弁駆動され、各気筒に主噴射が行われることにより、エンジン1の運転に必要な量の燃料が供給される。
ECU50は、このような各気筒への燃料供給制御のほか、フィルタ38の強制再生やSCR触媒40にアンモニアを供給するための尿素水供給制御も行う。フィルタ38の強制再生については既に広く知られているものであり、ここでは詳細な説明を省略するが、排気温度センサ48の検出値に基づき、主噴射とは別にインジェクタ4から各気筒に燃料を噴射することにより、排気中に燃料を供給し、前段酸化触媒36における排気中の燃料の酸化反応によって排気を昇温することによりフィルタ36の強制再生が行われる。以下では、尿素水供給制御について詳細に説明する。
ECU50は、インジェクタ4からの主噴射量や、回転数センサ52によって検出されたエンジン1の回転数及び吸気量センサ16によって検出されたエンジン1への吸入空気流量などに基づき、エンジン1の単位時間あたりの排気排出量及びNOx排出量を求め、このNOx排出量に対してSCR触媒40によるNOxの選択還元に必要なアンモニアの量から尿素水の目標供給量を求める。そして、この目標供給量に基づき尿素水インジェクタ44を制御することにより、尿素水インジェクタ44からSCR触媒40上流側の排気中に尿素水が供給される。
尿素水インジェクタ44から噴射された霧状の尿素水は、前述したように、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、このアンモニアがSCR触媒40に供給される。SCR触媒40は、供給されたアンモニアと排気中のNOxとの脱硝反応を促進することにより、NOxを還元して無害なNとする。
このような尿素水インジェクタ44による尿素水の供給を適正に行うため、ECU50は図2に示すフローチャートに従い、所定の制御周期で尿素水供給制御を行う。なお、この尿素水供給制御はエンジン1の始動に伴って開始され、エンジン1の停止に伴って終了する。
制御が開始されると、ECU50はステップS101で、尿素水供給を可能とする条件が成立して、SCR触媒40へのアンモニアの供給を必要とする状態となったか否かを判断する。具体的には、排気温度センサ48が検出した排気温度に基づき、SCR触媒40が活性化しているか否かを判定し、SCR触媒40が活性化していると判定したときには尿素水供給を可能とする条件が成立し、SCR触媒40へのアンモニアの供給を必要とする状態になったと判断する。
ステップS101で尿素水供給を可能とする条件が成立したと判断した場合、ECU50は処理をステップS102に進める一方、ステップS101で尿素水供給を可能とする条件が成立していないと判断した場合には今回の制御周期を終了し、次の制御周期のステップS101で再び尿素水供給を可能とする条件が成立したか否かを判断する。従って、ステップS101で尿素水供給を可能とする条件が成立したと判断した場合に限り、ECU50は処理をステップS102に進める。以下では、尿素水供給を可能とする条件が成立しているものとし、処理がステップS101からステップS102に進むものとして説明する。
ステップS102においてECU50は、フラグFの値が1であるか否かを判断する。このフラグFは、後述する計時及び判定に基づき、排気後処理装置28内への尿素由来堆積物の堆積量が限界に達したか否か、換言すれば尿素由来堆積物を除去する排気昇温制御が必要であるか否かを示すものであり、その値が1であることにより尿素由来堆積物の堆積量が限界に達したことを示すものである。
フラグFの初期値は0となっており、ステップS102でフラグFの値が1ではないと判断して処理をステップS103に進めると、ECU50は現在のエンジン運転領域が予め尿素由来堆積物が排気後処理装置28内に堆積するエンジン運転領域として設定された堆積運転領域にあるか否かを判定する。堆積運転領域は、図3に示す尿素由来堆積物の堆積特性に基づき設定されたものである。尿素由来堆積物は、排気中に供給される尿素水が多いほど生成されやすく、エンジン1からの排気排出量が少ないほど生成されやすく、排気温度が低いほど生成されやすい。尿素由来堆積物の生成状況は、排気後処理装置28内への尿素由来堆積物の単位時間あたりの堆積量と相関し、図3に示すように、エンジン1の単位時間あたり排気排出量に対する尿素インジェクタ44からの単位時間あたり尿素水供給量の比、即ち尿素水供給量/排気排出量が大きいほど尿素由来堆積物の堆積量は増加し、排気温度が低いほど尿素由来堆積物の堆積量は増加する。堆積運転領域は、尿素由来堆積物の堆積量が0若しくは極めて少ない一部領域(図3中の左上のハッチング外の領域)を除いた全ての領域として設定され、エンジン1の運転領域がこの領域内にあるときには排気後処理装置28内への尿素由来堆積物の堆積量が増加方向に変化していると見なせる。
ステップS103では、このようにして設定された堆積運転領域でエンジン1の運転が行われているか否かを判定し(堆積運転領域判定手段)、堆積運転領域にあると判断したときにはステップS104に進んで堆積判定タイマAを起動させた後にステップS105に進む。なお、堆積判定タイマAの初期値は0となっている。当該堆積判定タイマAは今回のECU50の制御周期に亘って計時動作を行うことになり、結果としてエンジン1の運転領域が堆積運転領域にあるときに限って計時動作を行い、堆積運転領域に該当しなくなると計時動作を中止し、堆積判定タイマAの値は堆積運転領域の領域でエンジン1が運転されたときの継続時間を表すことになる(計時手段)。
また、エンジン1の運転領域が堆積運転領域の領域に該当しないと判定したときにはステップS103から直接ステップS105に進む。ステップS105では堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達したか否かを判定する。堆積限界判定時間A0は上記排気後処理装置28内への尿素由来堆積物の堆積限界に基づき設定された閾値である。具体的には、堆積運転領域にあるエンジン1の運転が継続されることにより排気後処理装置28内での尿素由来堆積物の堆積量が次第に増加し、何れかのタイミングで尿素由来堆積物の堆積に起因する排気流動抵抗の増大などの不具合により排気後処理装置28内の機能が損なわれてしまう。堆積限界判定時間A0はこのような不具合が顕在化する経過時間よりも若干短い値として設定されたものである。
ステップS105で堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達していないと判定したときにはステップS106に進み、尿素水噴射を許可した後に、一旦ルーチンを終了する。即ち、この場合には尿素水の供給により尿素由来堆積物が更に生成されても、排気流動抵抗の増大など尿素由来堆積物の堆積に起因した問題が生じることはないものとして、尿素水噴射が許可される。こうしてステップS106で尿素水噴射を許可することにより、ECU50は尿素水インジェクタ44を制御し、排気中への尿素水の噴射供給を行う。
堆積運転領域でエンジン1の運転が行われる度にステップS104で堆積判定タイマAの値は逐次増加し、何れかの時点でECU50はステップS105で堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達したと判断してステップS107に進めて尿素インジェクタ44からの尿素水の噴射を中止する。即ち、尿素由来堆積物の堆積量が限界に近づいているため、これ以上尿素水の供給を継続すると尿素由来堆積物の堆積量が過大となって、排気流動抵抗の増大などの問題が生じるものとして尿素水の供給が中止される。
ECU50は次のステップS108でフラグFの値を1とした後、ステップS109に処理を進め、続くステップS109で次回の計時処理に備えて堆積判定タイマAをリセットした後にルーチンを終了する。
一方、フラグFの値が1にされることにより、次の制御周期のステップS102ではECU50はステップS110に進み、完了判定タイマBを起動させた後にステップS111に進む。なお、完了判定タイマBの初期値は0となっている。堆積判定タイマAと同じく完了判定タイマBは今回のECU50の制御周期に亘って計時動作を行うことになり、結果として完了判定タイマBの値は、フラグFの値が1になった後の経過時間を表すことになる。ステップS111では完了判定タイマBの値が完了判定時間B0に達したか否かを判定する。完了判定時間B0は、以下に説明する尿素由来堆積物の除去のための排気昇温制御の完了を判定するものであり、予め実験において尿素由来堆積物を限界付近まで堆積させた状態から排気昇温制御を実施し、堆積した尿素由来堆積物を全て消滅させるまでの所要時間を計測し、計測した所要時間に対して若干の余裕分を加算した値として設定されている。
そして、完了判定タイマBの値が完了判定時間B0に達していないと判断した場合にはステップS112に処理を進めて、尿素水噴射を中止することにより、尿素水インジェクタ44からの尿素水噴射の中止が継続される。完了判定タイマBの値が次第に増加してステップS111で完了判定時間B0に達したと判定すると、ECU50は排気後処理装置28内の尿素由来堆積物が全て消滅したものと判断し、処理をステップS113に進めて尿素インジェクタ44からの尿素水の噴射を許可し、次にステップS114でフラグFの値を0とした後、ステップS115で次回の計時処理に備えて完了判定タイマBをリセットした後にルーチンを終了する。このように、完了判定タイマBの値が完了判定時間B0に達すると、それまで継続して中止されていた尿素インジェクタ44からの尿素水の噴射が再開される。
このような尿素水供給制御と並行して、ECU50は排気後処理装置28内における尿素由来堆積物の堆積状態に応じ、尿素由来堆積物の除去を適正に行うための排気昇温制御を図4に示すフローチャートに従って実行する。なお、この排気昇温制御もエンジン1の始動に伴って開始され、エンジン1の停止に伴って終了する。
制御が開始されると、ECU50はステップS201において、インジェクタ4からの主噴射量や、回転数センサ52によって検出されたエンジン1の回転数などに基づき、エンジン1が排気を昇温可能な運転状態にあるか否かを判定する。エンジン1が排気昇温可能な運転状態にないと判定した場合、ECU50はステップS202に処理を進め、排気昇温を中止して、その制御周期を終了する。次の制御周期においても、ステップS201でエンジン1が排気昇温可能な運転状態にないと判定した場合、ECU50はステップS202に処理を進めて排気昇温を中止するので、エンジン1が排気昇温可能な運転状態とならない限り、排気昇温制御による排気昇温は行われないことになる。以下では、エンジン1が排気昇温可能な運転状態にあるものとして説明を進める。
ステップS201でエンジン1が排気昇温可能な運転状態にあると判定すると、ECU50は処理をステップS203に進め、フラグFの値が1であるか否かを判定する。フラグFの値は、前述した尿素水供給制御において堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達した場合、即ち、尿素由来堆積物の堆積量が限界に近づいている場合に1とされ、堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達していない場合に0とされる。従って、堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達しておらず、フラグFの値が0である場合、ECU50は処理をステップS202に進め、排気昇温を中止してその制御周期を終了する。次の制御周期においても、ステップS201からステップS203に処理を進め、フラグFの値が1ではないと判定した場合、ECU50はステップS202に処理を進めて排気昇温を中止するので、フラグFの値が1とならない限り、即ち堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達しない限り、排気昇温制御による排気昇温は行われないことになる。このとき、前述したとおり、尿素水供給制御では尿素水供給条件が成立している限り、尿素水インジェクタ44から排気中に尿素水が供給され、尿素水から生成されたアンモニアを還元剤として、SCR触媒40によるNOxの還元が行われる。
一方、排気中への尿素水の供給によって尿素由来堆積物の堆積が進み、尿素水供給制御において堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達したと判断すると、フラグFの値が1となるので、ECU50は処理をステップS203からステップS204に進め、ステップS204以降の処理により排気昇温を行う。このときフラグFの値が1であるため、尿素供給制御では尿素インジェクタ44からの尿素水の噴射が中止されており、尿素水を供給しない状態で排気昇温制御により排気昇温が実行される。
まず、ECU50はステップS204で、予め設定されている目標温度マップから、排気を昇温させる際の目標温度を読み出して設定する。尿素由来堆積物が排気の昇温によりガス化して生成されるアンモニアの量は、尿素由来堆積物の堆積量を同一とした場合、排気温度によって増減し、排気温度が高いほどアンモニアの単位時間あたりの生成量が増加する。また、排気温度を一定に維持した状態では、尿素由来堆積物の堆積量が多いほど尿素由来堆積物からのアンモニアの単位時間あたりの生成量が増大する。そこで、予め実験等により、エンジン1の様々な運転状態においてアンモニアスリップを生じることなくSCR触媒40に供給可能なアンモニアの単位時間あたりの供給量を求める。そして、このようなアンモニアの供給量に対応した尿素由来堆積物からの単位時間あたりのアンモニア生成量を維持可能な排気温度を、尿素由来堆積物の堆積量をパラメータとして求め、この排気温度が目標温度として目標温度マップに記憶されている。
従って、目標温度マップにおける尿素由来堆積物の堆積量と目標温度との関係は、その一例を図5に示すように、尿素由来堆積物の堆積量が減少するのに従って目標温度が上昇するようになっている。図5に示される目標温度マップの例では、尿素由来堆積物の堆積量が限界に達したときの上限値Qrである場合には目標温度がT1に設定され、尿素由来堆積物が堆積していない場合には目標温度がT1より高温のT2に設定されるようになっており、尿素由来堆積物の堆積量が上限値Qrから減少していくのに従って、目標温度がT1からT2に向けて上昇して設定されるようになっている。なお、尿素由来堆積物の堆積量の変化に応じた目標温度の変化のさせ方は図5の例に限られるものではなく、SCR触媒40やエンジン1の特性などに応じて様々な形態で変化しうる。
ステップS204でECU50は、その時点における尿素由来堆積物の堆積量に対応する目標温度を目標温度マップから読み出して設定するが、このときに用いる尿素由来堆積物の堆積量は、例えば、以下の手順で算出できる。
まず、尿素水供給制御において堆積判定タイマAの値が堆積限界判定時間A0に達してフラグFが1になるまではステップS204以降の処理で排気昇温が継続され、完了判定タイマBの値が完了判定時間B0に達してフラグFが0になるとステップS202で排気昇温が中止され、この時点では排気後処理装置28内の尿素由来堆積物が全て消滅したと見なせる。フラグFが0になるのを受けて尿素水供給制御ではステップS113の処理により尿素インジェクタ44からの尿素水の噴射が再開されるため、この時点から排気後処理装置28内の尿素由来堆積物の堆積量は次第に増加する。排気後処理装置28内への尿素由来堆積物の単位時間あたりの堆積量は、図3に示すように尿素水供給量/排気排出量が大きいほど増加し、排気温度が低いほど増加する特性として表されるため、図3に示す特性を尿素由来堆積物の単位時間あたりの堆積量を算出するマップとして用い、フラグFが0になり排気昇温により尿素由来堆積物が全て消滅したときの堆積量を0と見なして、ECU50の制御周期毎に尿素由来堆積物の単位時間あたりの堆積量を算出して逐次加算すれば、尿素インジェクタ44からの尿素水の噴射により増加中の尿素由来堆積物の堆積量を求めることができる。
一方、尿素インジェクタ44からの尿素水の噴射を中止して実施される排気昇温では、排気後処理装置28内に堆積している尿素由来堆積物は次第にアンモニアに転化して消滅し、このときの尿素由来堆積物の消滅は、図6に示す特性に従って行われる。即ち、尿素由来堆積物は、エンジン1からの排気排出量が多いほどアンモニアに転化して消滅しやすく、排気温度が高いほどアンモニアに転化して消滅しやすいことから、排気排出量が多いほど尿素由来堆積物の消滅量は増加し、排気温度が高いほど消滅量は増加する。そこで、図6に示す特性を尿素由来堆積物の単位時間あたりの消滅量を算出するマップとして用い、尿素由来堆積物の堆積量が次第に増加して限界に達してフラグFが1になったことを受けて排気昇温が開始された時点から、ECU50の制御周期毎に尿素由来堆積物の単位時間あたりの消滅量を算出して逐次減算すれば、排気昇温により減少中の尿素由来堆積物の堆積量を求めることができる。
図5の目標温度マップから目標温度を算出するためには、上記排気昇温により次第に減少している尿素由来体積物の堆積量を適用し、尿素由来堆積物の堆積量は上限値Qrから0まで減少するのに対応して目標温度がT1からT2に向けて上昇して設定される。
こうしてステップS204において目標温度を設定すると、ECU50は次のステップS205に処理を進め、排気昇温を行う際の排気温度の変化率に対する目標値として目標昇温速度の設定を行う。
排気昇温による尿素由来堆積物からのアンモニアの単位時間あたりの生成量は、尿素由来堆積物の堆積量を同一として排気温度を変化させた場合、排気温度の上昇率によっても変化し、排気温度の上昇率が大きいほど増加する。そこで、前述のように予め実験等により求めたアンモニアスリップを生じることなくSCR触媒40に供給可能なアンモニアの単位時間あたりの供給量に基づき、この供給量に対応した尿素由来堆積物からの単位時間あたりのアンモニア生成量を維持可能な排気温度の変化率を、尿素由来堆積物の堆積量をパラメータとして求め、この上昇率が目標昇温速度として目標昇温速度マップに記憶されている。従って、目標昇温速度マップにおける尿素由来堆積物の堆積量と目標昇温速度との関係は、その一例を図7に示すように、尿素由来堆積物の堆積量が減少するのに従って目標昇温速度が増大するようになっている。
図7に示される目標昇温速度マップの例では、尿素由来堆積物の堆積量が上限値Qrである場合には目標昇温速度がΔT1に設定され、尿素由来堆積物が堆積していない場合には目標昇温速度がΔT1より大きいΔT2に設定されるようになっており、尿素由来堆積物の堆積量が上限値Qrから減少していくのに従って、目標昇温速度がΔT1からΔT2に向けて増大して設定されるようになっている。なお、目標昇温速度の変化のさせ方についても、図7の例に限られるものではなく、SCR触媒40やエンジン1の特性などに応じて様々な形態で変化しうる。
ステップS205でECU50は、その時点における尿素由来堆積物の堆積量に対応する目標昇温速度を目標昇温速度マップから読み出して設定するが、このときに用いる尿素由来堆積物の堆積量は、上述したステップS204で用いるものと同じである。
こうしてステップS205で目標昇温速度を設定すると、ECU50は処理をステップS206に進め、ステップS204及びS205でそれぞれ設定した目標温度及び目標昇温速度を用い、排気温度センサ48によって検出された排気温度が目標昇温速度で目標温度まで上昇するように排気の昇温を行い、その制御周期を終了する。
次の制御周期においても、エンジン1が昇温可能な運転状態にあってフラグFの値が1であれば、ECU50は処理をステップS201からステップS203を経てステップS204に進める。そして、上述したようにして、ステップS204でそのときの尿素由来堆積物の堆積量に対応した目標温度を設定すると共に、ステップS205でそのときの尿素由来堆積物の堆積量に対応した目標昇温速度を設定し、ステップS206で排気の昇温を行う。
従って、エンジン1が昇温可能な運転状態にあってフラグFの値が1である限り、各制御周期において、そのときの尿素由来堆積物の堆積量に対応した目標温度及び目標昇温速度が設定され、排気の昇温が行われる。
ここでステップS206における排気の昇温は、インジェクタ4から主噴射とは別に、追加燃料を排気行程で各気筒に噴射することによって行われる。このような噴射タイミングで追加燃料が各気筒に噴射されることにより、追加燃料は気筒内や排気マニホールド18内で燃焼することなく前段酸化触媒36に達し、燃料のHCが前段酸化触媒36によって酸化反応を起こすことにより、前段酸化触媒36から流出する排気の温度が上昇する。
ステップS206においてECU50は、排気温度センサ48によって検出された排気温度がステップS204で設定された目標温度に達していない場合、排気温度センサ48によって検出された排気温度の変化率がステップS205で設定された目標昇温速度となるように、追加燃料の供給量を調整する。排気昇温制御における排気の昇温が開始された当初は排気温度が目標温度に達していないため、排気昇温によって排気温度が目標温度に達するまでの間は、排気温度の上昇率が目標昇温速度となるように追加燃料が供給されることになる。
一方、排気温度センサ48によって検出された排気温度がステップS204で設定された目標温度に達した場合、ECU50は排気温度センサ48によって検出された排気温度がステップS204で設定された目標温度となるように、追加燃料の供給量を調整する。
このようにして各制御周期において追加燃料が供給されることにより、排気温度は目標昇温速度に対応した変化率で目標温度に対応する温度まで上昇し、ほぼ目標温度に維持される。
このようにして排気昇温制御によって排気が昇温されることにより、排気後処理装置28内に堆積した尿素由来堆積物は徐々にガス化してアンモニアに転化する。このとき、排気昇温制御において用いられる目標温度及び目標昇温速度は、上述したようにアンモニアスリップを生じることなくSCR触媒40に供給可能な単位時間あたりのアンモニア供給量を実現する排気温度及び排気温度の変化率として設定されており、ECU50は尿素由来堆積物の堆積量が減少するのに従って、目標温度を上昇させると共に、目標昇温速度を増大させる。従って、排気昇温を開始した当初の尿素由来堆積物が比較的多く堆積している状態では、目標温度が比較的低く設定されると共に、排気温度が目標温度に向けて比較的ゆっくりと上昇していく。この結果、排気温度が目標温度に向けて上昇している間、及び目標温度に達した後のいずれにおいても、生成されたアンモニアはSCR触媒40に供給された後、実質的に全量が還元剤としてNOxの選択還元に用いられ、アンモニアスリップの発生が防止されながら尿素由来堆積物の除去が行われる。
また、前述したように、尿素由来堆積物からの単位時間あたりのアンモニア生成量は、排気温度を一定に維持した状態では、尿素由来堆積物の堆積量が減少するのに従って減少し、尿素由来堆積物の堆積量を同一とした場合、排気温度が高いほど或いは排気温度の上昇率が大きいほど増加する。このため、排気温度が一定である場合には、尿素由来堆積物の堆積量が減少するのに伴って、尿素由来堆積物からの単位時間あたりのアンモニア生成量の減少によりアンモニアスリップが発生しにくくなるが、排気温度が目標温度に達した後は、上述のように尿素由来堆積物の堆積量の減少に伴い、目標温度の上昇によって排気温度が上昇していくので、堆積量の減少に伴う尿素由来堆積物からのアンモニア生成量の減少を排気温度の上昇によって相殺し、アンモニアスリップの発生を防止しながら速やかに尿素由来堆積物を排気通路内から除去することが可能となる。
一方、排気昇温制御により排気温度が目標温度に向けて上昇している間は、上述のように尿素由来堆積物の堆積量の減少に伴い、目標昇温速度の増大によって排気温度の変化率が増大していくので、堆積量の減少に伴う尿素由来堆積物からのアンモニア生成量の減少を排気温度の変化率の増大によって相殺し、アンモニアスリップの発生を防止しながら速やかに尿素由来堆積物を排気通路内から除去することが可能となる。
また、前述したようにフラグFの値が1である間は、尿素水供給制御において尿素水の供給が中止されるので、排気昇温制御によって尿素由来生成物の除去のために排気昇温を行っている間は尿素水の供給が中止されることになる。この結果、排気昇温制御においてアンモニアスリップを防止しながらできるだけ迅速に尿素由来堆積物の除去を行っているときに、余分な尿素水が供給されることによりアンモニアスリップが生じてしまうような事態を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、フィルタ36の強制再生のために設けられている前段酸化触媒36、排気温度センサ48及び各気筒に燃料を噴射するために設けられているインジェクタ4を用いて排気昇温制御における排気昇温を行うので、尿素由来堆積物の除去のために新たな装置を追加する必要がなく、容易に尿素由来堆積物の除去を行うことができる。
また、尿素水供給制御による尿素インジェクタ44からの尿素水の噴射中においては、ステップS103〜105に処理により、エンジン1の運転領域が堆積運転領域にあるとき、即ち排気後処理装置28内への尿素由来堆積物の堆積量が増加する運転領域でエンジン1が運転されるときの継続時間を堆積判定タイマAにより計時して、計時時間と堆積限界判定時間A0とを比較するだけの簡単な処理により排気昇温制御の要否を判定しているため、ひいてはECU50によって実行される制御全体を簡略化することができる。
また、排気後処理装置28内への尿素由来堆積物の堆積量が、排気中に供給される尿素水、エンジン1からの排気排出量、及び排気温度と相関することを鑑みて、図3の特性図に従って尿素水供給量/排気排出量、及び排気温度に基づき堆積運転領域に関するステップS103の判定処理を実行しているため、現在のエンジン1の運転領域が堆積運転領域にあるか否かを的確に判定でき、ひいては排気昇温制御の要否を適切に判断して実行することができる。
ところで、本実施形態では図1に示すように尿素水インジェクタ44の直下流にSCR触媒40を配置しているため、尿素水インジェクタ44からSCR触媒40までの排気温度の低下が無視できる程度に小さいが、例えば車体下部での排気管20の取回しの関係により連通路32を延長化せざるを得ないこともあり、この場合には尿素水インジェクタ44からSCR触媒40までの距離が長くなるため、尿素水インジェクタ44からSCR触媒40までの間に排気温度が大幅に低下することになる。また、連通路32の屈曲数が増加した場合にも排気温度の低下は顕著となる。ステップS103において図3の特性図に従って堆積運転領域に関する判定を実行する際、排気温度としては排気温度センサ48の検出値が用いられるが、上記のような要因により排気温度の低下が顕著なときには、排気温度センサ48の検出値は尿素水インジェクタ44近傍の排気温度には近似するものの、より下流側のSCR触媒の入口近傍の排気温度に対してはかけ離れた値となる。この要因は、排気温度センサ48の検出値に基づき実行されるステップS103の堆積運転領域に関する判定誤差、ひいてはステップS105の排気昇温制御の要否の判定誤差に繋がる。
そこで、例えば尿素水インジェクタ44の近傍、及びSCR触媒40の入口の近傍に排気温度センサをそれぞれ設け、双方の排気温度センサにより検出された排気温度の偏差に基づき、堆積判定タイマAの値または堆積限界判定時間A0を補正し、補正後の堆積判定タイマAの値または堆積限界判定時間A0に基づきステップS105の判定を実行するようにしてもよい。具体的には、温度偏差が大であり排気温度の低下が顕著なほど、排気後処理装置28内の尿素由来堆積物の堆積量、より詳しくは尿素水インジェクタ44の近傍からSCR触媒40の入口までの領域への尿素由来堆積物の堆積量が増加する傾向となり、排気昇温制御をより早期に行う必要性が高まる。そこで、温度偏差が大であるほど、堆積判定タイマAの値を増加側に補正、または堆積限界判定時間A0を減少側に補正することで、より早期の時点で排気昇温制御を開始するようにしてもよい。このように構成すれば、尿素水インジェクタ44からSCR触媒40の入口までの排気温度の低下による影響を補償でき、もって、排気昇温制御の要否を一層適切に判定することができる。
また、これに代えて排気偏差が大であるほど、図3の特性図の堆積運転領域を左上方向に拡大補正してもよく、この場合でもエンジン1の運転領域が堆積運転領域にあると判定される頻度が増加することから、上記と同様の効果が得られる。
以上で本発明の一実施形態に係る排気浄化装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では排気昇温によって尿素由来堆積物を除去している際には尿素水の供給を中止するようにしたが、排気温度や排気流量などに基づき尿素由来堆積物からのアンモニア生成量を推定し、SCR触媒40に供給可能なアンモニアの供給量に満たない場合には、アンモニアの不足分に対応した尿素水を尿素水インジェクタ44から供給するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、排気昇温制御における排気の昇温を、インジェクタ4からの追加燃料の供給及び前段酸化触媒36による燃料の酸化反応によって行うようにしたが、排気を昇温するための方法はこれに限定されるものではなく、既に知られている様々な方法を用いることが可能である。
また、上記実施形態では、目標温度及び目標昇温速度を、尿素由来堆積物の堆積量の変化に従って連続的に変化させるようにしたが、尿素由来堆積物の堆積量変動範囲をいくつかの区間に分け、各区間内では目標温度及び目標昇温速度の少なくとも一方を一定に保持しながら段階的に変更するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、目標温度及び目標昇温速度を設定するようにしたが、目標温度のみを用い、排気昇温を行う際の排気温度の制御に加え、目標温度の変化率を調整することにより排気温度の変化率を制御するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、排気後処理装置28に前段酸化触媒36、フィルタ38、SCR触媒40及び後段酸化触媒42を設けるようにしたが、SCR触媒40以外については必要に応じて変更することが可能である。
本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用されたエンジンの全体構成図である。 ECUが実行する尿素水供給制御のフローチャートである。 尿素由来堆積物の堆積特性と堆積運転領域を示す特性図である。 ECUが実行する排気昇温制御のフローチャートである。 目標温度マップにおける堆積量と目標温度との関係を示すグラフである。 尿素由来堆積物の消滅特性を示す特性図である。 目標昇温速度マップにおける堆積量と目標昇温速度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
30 上流側ケーシング(排気通路)
32 連通路(排気通路)
34 下流側ケーシング(排気通路)
40 アンモニア選択還元型NOx触媒
44 尿素水インジェクタ(尿素水供給手段)
50 ECU(堆積運転領域判定手段、計時手段、制御手段)

Claims (6)

  1. エンジンの排気通路に配設され、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、
    上記アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気中に尿素水を供給する尿素水供給手段と、
    上記エンジンの運転領域が、上記尿素水供給手段から供給された尿素水により生成される尿素由来堆積物が上記排気通路内に堆積する堆積運転領域にあるか否かを判定する堆積運転領域判定手段と、
    上記堆積運転領域判定手段により上記エンジンの運転領域が堆積運転領域にあると判定されているときに計時動作を実行する計時手段と、
    上記計時手段により計時された時間が上記排気通路内への尿素由来堆積物の堆積限界に基づき設定された堆積限界判定時間に達したと判定したときに、上記排気通路中の排気温度が目標温度となるように排気昇温制御を行う制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記尿素由来堆積物の堆積量の減少に従って上記目標温度を上昇させることを特徴とする排気浄化装置。
  2. 上記制御手段は、上記尿素由来堆積物の堆積量の減少に従って増大する目標昇温速度を設定し、上記排気温度を上昇させる際の上記排気温度の変化率が上記目標昇温速度となるように、上記排気昇温制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 上記制御手段は、上記排気昇温制御を実行しているときには、上記尿素水供給手段からの尿素水の供給を中止することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  4. 上記尿素水供給手段の上流側の上記排気通路に介装された酸化触媒を更に備え、
    上記制御手段は、上記酸化触媒に流入する排気中に燃料を供給することにより、上記排気昇温制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  5. 上記堆積運転領域判定手段は、排気中への尿素水の供給量、上記エンジンの排気排出量、及び上記エンジンの排気温度の少なくとも一つに基づき、上記エンジン運転領域が上記堆積運転領域にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  6. 上記制御手段は、上記尿素水供給手段近傍の排気温度と上記アンモニア選択還元型NOx触媒の入口近傍の排気温度との偏差に基づき、上記計時手段の計時時間または上記堆積限界判定時間を補正し、補正後の計時時間または堆積限界判定時間に基づき上記排気昇温制御の要否を判定することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
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